JP4672714B2 - 文書データ処理装置 - Google Patents
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Description
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態にしたがった文書データ処理装置の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明の実施形態にしたがった文書データ処理装置は、装置全体の制御を司る制御部11、記憶装置12、概念抽出部13、概念選択部14、記載概念抽出部15、入出力インタフェース16、判定部17、を備え、それぞれがバス18を介して相互に接続される。
判定ルールは、例えば「症状」欄で記載が求められたと判定された概念Aに対して、「報告内容」欄の記載が、(1)概念Aが記載されていれば良い、(2)概念A、もしくは概念Aの上位概念のいずれかが記載されていれば良い、(3)概念A、もしくは概念Aの上位概念、もしくは概念Aの下位概念のいずれかが記載されていれば良い、(4)概念A、もしくは概念Aのリンク先概念のいずれかが記載されていれば良い、(5)概念A、もしくは概念Aの上位・下位概念、もしくは概念Aのリンク先概念、もしくは概念Aのリンク先概念の上位・下位概念のいずれかが記載されていれば良い、などが挙げられ、いずれかが設定される。
表層表現辞書記憶部22には図2に示した構成の表層表現辞書が記憶される。この表層表現辞書は、入力文書データ中に予め定められた概念に対応する表現が含まれているか否かの判定のために用いられ、概念名に関連付ける表層表現と、その概念が関わる対象機器・機種のリストである。
表層表現とは、入力文書中における実際の表現である。表層表現辞書中の機器、機種や表層表現は、正規表現を用いて記述することができる。
表層表現の欄は、入力文書中で、概念名の欄に記述された概念が実際に記載される場合の表現が記述される。報告内容判定時の表層表現の欄は、入力文書中「報告内容」の判定時には表層表現の欄の記載に別の表層表現を加えて判定したい場合に、追加する表層表現が記述される。
さらに、入力文書データの「症状」欄の記載概念判定時は概念として抽出することが好ましくない一方で、「報告内容」欄では上位概念・下位概念として抽出したい概念については、「表層表現」欄を「none」として、「報告内容判定時の表層表現」欄をその概念が実際に記載される場合の表現としてもよい。
本発明の第1の実施形態にしたがった文書データ処理装置は、図3に示したような階層概念を管理する。図3に示した階層概念は、「部品」「症状」のような、独立した複数階層概念、つまりカテゴリである。図3に示した階層概念の各階層の概念名は、図2に示した表層表現辞書上の「概念名」の列の各概念名と対応する。
また、第2の階層の概念名「冷熱部品」の下位の第3の階層の概念名として「コンプレッサ」、「冷媒」が関連付けられ、第2の階層の概念名「回転部品」の下位の第3の階層の概念名として「モータ」、「ベルト」が関連付けられる。
また、第1の階層の概念名「症状」の下位の第2の階層の概念名として「動作時の異常症状」、「電源OFF時の異常」、「目視可能な破損」が関連付けられる。また、第2の階層の概念名「動作時の異常症状」の下位の第3の階層の概念名として「動作不良」、「異常終了」、「その他異常」が関連付けられる。
また、第3の階層の概念名「動作不良」の下位の第4の階層の概念名として「冷えない」、「温まらない」、「回らない」が関連付けられる。また、第3の階層の概念名「異常終了」の下位の第4の階層の概念名として「動かない」、「途中で止まる」が関連付けられる。また、第3の階層の概念名「その他異常」の下位の第4の階層の概念名として「水漏れ」、「異常音」が関連付けられる。
また、第2のリンク情報は、第1の階層の概念名「部品」の下位の第2の階層の概念名「ホース」と第1の階層の概念名「症状」の下位の第4の階層の概念名「水漏れ」との組み合わせである。
また、第3のリンク情報は、第1の階層の概念名「部品」の下位の第2の階層の概念名「回転部品」と第1の階層の概念名「症状」の下位の第4の階層の概念名「回らない」との組み合わせである。
また、第4のリンク情報は、第1の階層の概念名「部品」の下位の第2の階層の概念名「ターンテーブル」と第1の階層の概念名「症状」の下位の第4の階層の概念名「回らない」との組み合わせである。
図4に示すように、本発明の第1の実施形態にしたがった文書データ処理装置の階層概念辞書記憶部23には階層概念辞書が記憶される。
階層構成情報は、階層概念辞書上で関連付けられる概念名が属する概念体系を最上位から該当概念名まで列挙する欄である。この欄は図4に示した階層概念辞書上の「階層01」、「階層02、「階層03」、「階層04」が該当する。
階層概念辞書の行のラベルは、各行に異なる文字列が割り付けられる。概念名は、概念体系が異なれば、階層概念辞書中で同じものが複数回現れてもよい。
階層概念辞書は、図4に示した例では、便宜上、上位概念の行から順に並べて管理されるが、概念体系が上位概念から順に取り出せれば、実際に階層概念辞書記憶部23に記憶される順番はこれに限定されない。
概念選択部14は、入力文書の所定の欄の表記に従い、当該入力文書の報告で記載が可能である概念名を表層表現辞書に登録された概念名から選択する。
記載概念抽出部15は、入力文書の所定の欄の表現に対応する概念名を報告内容欄チェック用辞書から抽出する。報告内容欄チェック用辞書は表層表現辞書に後述する必須情報フラグの列を加えたものである。
判定部17は、概念抽出部13で抽出した概念名と、記載概念抽出部15で抽出した概念名と、判定ルール記憶部21に記憶された判定ルールに従い、入力文書データ中における記載概念抽出部15により参照した欄の記述が不足しているか否かを判定する。
ユーザ端末装置2は、整合性チェックを行なう文書を作成するユーザが取り扱う端末装置である。図5に示すように、ユーザ端末装置2は、装置全体の処理を司る制御部31、記憶装置32、表示装置33、入力装置34、通信インタフェース35を備え、それぞれがバス36を介して相互に接続される。
表示装置33は、例えば液晶ディスプレイであり、文書データ処理装置1の判定部17の判定結果をユーザに向けて出力する。メッセージは、例えば「症状Aに関する記載が求められていますが、報告内容に関連する記載がありません。」「症状に対して記載が不足した概念はありません。」である。
また、通信インタフェース35は外部記憶装置とケーブルを介して接続可能であり、この外部記憶装置との間で入力文書を入出力することもできる。
この入力文書データは冷蔵庫の故障診断報告書であり、対象機器名、機種名、症状および報告内容が表形式で記述されたものである。
図7に示した例では、機器名の欄の記載は「冷蔵庫」であり、機種名の欄の記載は「RFxx−yyy」であり、症状の欄の記載は「庫内が冷えない」であり、報告内容の欄の記載は「コンプレッサ不良。交換必要。」である。
なお、入力文書データは図7に示した表形式に限らず、箇条書き形式であってもよいし通常の文章形式であってもよい。
概念選択部14は、表層表現辞書の選択行の「対象機器・機種」欄の表現が入力文書の「機器名」「機種名」欄の表現にマッチしない場合は(ステップS4のNO)、当該表層表現辞書の次の行の処理に移る。
一方、概念選択部14が、表層表現辞書の選択行の「対象機器・機種」欄の表現が入力文書の「機器名」、「機種名」欄の表現にマッチすると判定した場合は(ステップS4のYES)、概念抽出部13は、図7に示した入力文書の「症状」欄の表現に、表層表現辞書の選択行の「表層表現」欄の表現が文字列としてマッチするか否かを判定する(ステップS5)。
また、概念抽出部13は、入力文書の「症状」欄の記載に、表層表現辞書の選択行の「表層表現」欄の内容が文字列としてマッチしない場合は(ステップS5のNO)、必須情報フラグを新たに付加し、当該選択行の必須情報フラグの値を「0」にする。
概念抽出部13は、表層表現辞書の全ての行に対する処理の終了後、記憶装置12に出力された報告内容欄チェック用辞書エントリをまとめ、報告内容欄チェック用辞書として記憶する(ステップS8→S9)。
図8に示した報告内容欄チェック用辞書は、図2に示した表層表現辞書の各行のうち「対象機器・機種」欄が図7に示した入力文書の「機器名」、「機種名」欄の表現にマッチしない行は含まれていない。
また、図8に示した報告内容欄チェック用辞書は、図2に示した表層表現辞書と比較して、必須情報フラグの列が追加され、各行のうち入力文書の「症状」欄の表現にマッチする表層表現「冷えない」の行の必須情報フラグの欄に「1」が記入される。
記載概念抽出部15は、報告内容欄チェック用辞書の1行を取り出し、入力文書の「報告内容」欄の記載に、報告内容欄チェック用辞書の選択行の「表層表現」欄の記載が文字列としてマッチするか否かを判定する(ステップS11)。
ただし、記載概念抽出部15は、報告内容欄チェック用辞書の選択行の「報告内容判定時の表層表現」欄が空欄ではない場合は、その内容を当該辞書の「表層表現」欄の記載と合わせて、マッチするか否かの判定対象とする。
一方、記載概念抽出部15は、入力文書の「報告内容」欄の記載が、報告内容欄チェック用辞書の選択行の「表層表現」欄の記載、および「報告内容判定時の表層表現」欄の空白でない記載のいずれともマッチしない場合は(ステップS11のNO)、報告内容欄有無フラグの列を新たに設定し、当該選択行の報告内容欄有無フラグの値を「0」にする。
図9に示した報告内容欄チェック結果は、図8に示した報告内容欄チェック用辞書の各行のうち、必須情報フラグが「1」である行、つまり概念名が「冷えない」である行について、もしくは、報告内容欄記載有無フラグが「1」である行、つまり概念名が「コンプレッサ」である行を残し、これらの行のうち概念名、必須情報フラグ、報告内容欄記載有無フラグの列を残したものである。
記載概念抽出部15は、両方のフラグのいずれかが「1」である場合には(ステップS13のNO)、新たに生成する報告内容チェック結果リストのエントリとして、概念名、必須情報フラグの値、報告内容欄有無フラグの値を記憶装置12に出力する(ステップS14)。
記載概念抽出部15は、報告内容欄チェック用辞書の全行に対する処理終了後、記憶装置12に記憶された報告内容欄チェック結果リストエントリをまとめ、報告内容欄チェック結果として記憶する(ステップS16)。
判定部17は、記憶装置12に記憶された報告内容欄チェック結果リストを読み込む(ステップS21)。次に、判定部17は階層概念辞書記憶部23に記憶された階層概念辞書を読み込む(ステップS22)。
判定部17は、報告内容欄記載有無フラグの値が「1」ならば(ステップS24のYES)、報告欄チェック結果リストの選択行の概念名と同じ概念名の行を階層概念辞書から探し、当該階層概念辞書の同じ概念名の行に「記載」の列を新たに付加し、この値を「有」とする(ステップS25)。
図11に示した例では、チェック対象概念リストは、報告内容欄チェック結果リストにおいて必須情報フラグの値が「1」であった列の概念名「冷えない」が管理される。図11に示した例では、チェック対象概念リストの行は1行のみであるが、リストは1行とは限らない。
判定部17は、チェック対象概念リストの選択行の概念名を図12に示した階層概念辞書上で探し、判定ルール記憶部21に記憶された判定ルールに従い、チェック対象概念リストの選択行の概念名の関連概念を図12に示した階層概念辞書から抽出してリスト化する(ステップS31)。
図13に示した関連概念リストは、チェック対象概念リストの選択行の概念名「冷えない」の関連概念リストである。
また、下位概念とは、チェック対象概念リストの選択行の概念名「冷えない」よりも階層数が多く、概念名「冷えない」の全階層構成の名称が対応する階層の名称と一致する概念を示す。判定部17は、概念名「冷えない」が図12に示した階層概念辞書上で複数箇所に現れる場合は、その全ての階層概念辞書上の行に対して同じ処理を行う。
判定部17は、関連概念リストの選択行の「記載」欄が「有」である場合は(ステップS33のYES)、処理中のチェック対象概念リストの選択行に記載ありを示す情報を付与する(ステップS34)。
判定部17は、関連概念リストの全行に対する処理終了後、チェック対象概念リストの選択行に記載ありを示す情報が付与されているか否かをチェックする(ステップS36)。
ユーザ端末装置2の通信インタフェース35がメッセージを入力すると、制御部31は、メッセージを文書内整合性チェック結果として表示装置33に表示させる(ステップS18)。
また、判定部17は、アラームリストエントリが全くない場合は、「記載不足の概念はありません。」とのメッセージを出力してもよい。
また、この発明は、対象を家電機器の故障修理に関する報告書に限らない。例えば、病院の検査レポートを対象とし、階層概念を「身体部位」「疾患」「検査・治療」などのカテゴリから構成し、検査目的欄に記載された疾患に対して、その疾患が関連する部位の検査結果を記載することで、必要な情報が記載されたと判定するように構成することも可能である。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る文書データ処理装置の構成のうち図1に示したものと同一部分の説明は省略する。
図14は、本発明の第2の実施形態にしたがった文書データ処理装置の構成例を示すブロック図である。
図14に示すように、本発明の第2の実施形態にしたがった文書データ処理装置は、第1の実施形態の構成に加え、記憶装置12は、階層概念体系の構成ルールを記憶する階層概念ルール記憶部41を有する。また、この階層概念体系構成ルールに従い階層概念体系を解析する階層概念解析部42を備える。
ここで、「階層概念上の同じ枝に属する概念」とは、お互いが上位概念・下位概念の関係になっている複数概念からなるグループを示す。
例えば、図4の階層概念辞書上でID「p6」の概念名「ホース」とID「s11」の概念名「水漏れ」の間のリンク情報が付与されている場合、階層概念解析部42は、ID「s11」の概念名「水漏れ」と同じ概念名、つまりID「s14」の概念名「水漏れ」を階層概念辞書から抽出する。
例えば、階層概念解析部42は、図2に示した表層表現辞書上の概念名「回らない」の表層表現「回転しない」と、概念名「回転部品」及び当該概念名の表層表現は単語「回転」を含むので、その組み合わせが階層概念ルール記憶部41で管理される階層概念体系の構成ルールに反しない場合は、新たなリンク候補としてユーザに提示するために、提示用の情報を入出力インタフェース16を介してユーザ端末装置2に出力する。なお、概念名もしくは表層表現に含まれる単語を判定する処理は、公知技術である形態素解析により実施できる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る文書データ処理装置の構成のうち図1に示したものと同一部分の説明は省略する。
図15は、本発明の第3の実施形態にしたがった文書データ処理装置の構成例を示すブロック図である。
図15に示すように、本発明の第3の実施形態にしたがった文書データ処理装置は、第1の実施形態の構成に加え、表層表現に対応付けられる概念名に関わる構文解析を行う構文解析部52、概念抽出部13の出力から判定事項を抽出する判定事項抽出部53を備える。また、この第3の実施形態にしたがった文書データ処理装置は、第1の実施形態の構成と比較して概念選択部14および記載概念抽出部15を備えない。
RCMの記述のチェックとは、業務プロセスが正しく遂行されていることを確認するために、業務ステップ毎に、誰が何を実行するか、その業務の責任者は誰か、関連する文書は何か、その業務ステップで発生する可能性があるリスクは何か、などを整理したRCMに不備が無いかをチェックするものである。
本実施形態では、RCMとして、企業内において休暇申請と承認を行なう業務プロセスに関して記述された例を用いる。
文書データ処理装置1の記憶装置12には、図16に示した休暇取扱基準の情報が記憶される。この休暇取扱基準は、企業内に存在する規程類の一種であり、企業内で休暇の申請と承認に関するルールが記される。
本実施形態では、判定ルールとして、図17に示した、申請者と承認者の関係の情報が判定ルール記憶部21に記憶される。
本発明の第3の実施形態にしたがった文書データ処理装置は、図18に示したような階層概念を管理する。図18に示した階層概念は、企業内の、「規程」、「組織・役職」、「社内システム」という3つの概念体系を階層的に示したものである。
また、図18に示すように、第2の階層の概念名「組織構成」の下位の概念名「担当職」と、上位概念でも下位概念でもなく、同一項目であって、第2の階層の概念名「役職」の下位の概念名「担当職」とのリンク情報が記憶装置12に記憶されて管理される。
本発明の第3の実施形態にしたがった文書データ処理装置の階層概念辞書記憶部23には図19に示した構成の階層概念辞書が記憶される。この階層概念辞書は、図18に示した階層概念の、「規程」、「組織・役職」、「社内システム」の関係を階層化した辞書として表現した例である。
表層表現辞書記憶部22には図20に示した構成の表層表現辞書が記憶される。この表層表現辞書は、「規程」、「組織・役職」、「社内システム」内の概念名、概念分類、表層表現が関連付けられて管理される。
図22は、本発明の第3の実施形態にしたがった文書データ処理装置が入力するRCMの一例を示す図である。ここではRCMは休暇申請と承認の方法について記述される。
図24は、図22に示したRCMのサブステップ番号「Step1-01」が関わる行の「業務内容」の列に記述された文章中の第3文の構文解析結果に、概念名を付与した結果の例である。
判定事項抽出部53は、ステップS43の処理で読み込んだ判定ルールにしたがって、概念抽出部13の出力から判定事項を抽出する(ステップS46)。図17に示す判定ルールでは、登録された2つのルールで、それぞれ、「承認者」と「申請者」の関係が決められている。この判定ルールにしたがい、判定事項抽出部53は、概念抽出部13の出力で、「承認者」もしくは「申請者」が係り受けしている表層表現に関連付けられた概念名を取得する。
判定部17は、図25の判定事項抽出結果リストの第1行の処理にあたっては、階層概念辞書における概念名のうち、申請者および承認者に関わる概念名「主任」、「研究室長」が関わる行に着目する。
また、判定部17は、主任が所属する組織の管理者が誰かを知るために、前述したリンク情報により関連付けられる同一項目名であって、ID「s14」の概念名「担当職」に着目し、これは上位のID「s2」の概念名「組織構成」に関する階層定義であり、当該概念名「担当職」の1つ上の上位概念名はID「s13」の概念名「研究室長」であると判別する。
ステップS49の処理として、具体的には、判定部17は図19に示した階層概念辞書上のID「s25」の概念名「主任」はID「s13」の概念名「研究室長」の下位概念名であり、概念名「主任」に対応するRCM中の表現が申請者「研究主務」であり、概念名「研究室長」に対応するRCM中の表現が申請者「ラボ長」であると判定する。
この指示信号をユーザ端末装置2の通信インタフェース35が入力すると、制御部31は、入力文書データであるRCMのサブステップ番号「Step1-02」の行の業務内容の欄に記述不備のアラームのウインドウを付した画面を表示装置33に表示させる(ステップS50)。
Claims (4)
- 文書データを入力する入力手段と、
概念名および当該概念名の文書データ中の実際の表現である単数または複数の表層表現を対応付けた表層表現辞書を記憶する表層表現記憶手段と、
複数階層の概念名の複数の体系情報および、前記概念名のうち第1の概念名と当該第1の概念名が関わる体系情報と異なる体系情報に関わり、当該第1の概念名に対応する表現とともに前記文書データ中に含まれるべき表現に対応する第2の概念名とのリンク情報を含む階層概念辞書を記憶する階層概念記憶手段と、
前記入力手段により入力した文書データ中の第1の表現に関わる表層表現に対応付けられる概念名を前記表層表現辞書から抽出する第1の抽出手段と、
前記入力した文書データ中に前記第1の表現とともに記述される第2の表現に関わる表層表現に対応付けられる概念名を前記表層表現辞書から抽出する第2の抽出手段と、
前記階層概念辞書の体系情報およびリンク情報をもとに、前記第1の抽出手段により抽出した概念名の関連概念名を抽出する第3の抽出手段と、
前記関連概念名に前記第2の抽出手段により抽出した概念名が含まれていない場合に、前記入力した文書データ中に前記第1の表現とともに記述されるべき表現が不足していると判定する判定手段と
を備えたことを特徴とする文書データ処理装置。 - 前記階層概念記憶手段に記憶される前記階層概念辞書の複数種類の概念名の間の前記リンク情報の付与の条件である構成条件を定めた構成条件定義手段と、
前記階層概念記憶手段に記憶される前記階層概念辞書のリンク情報の構成が前記構成条件に適合するか否かを判定することで当該リンク情報の適否を判定するリンク情報判定手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の文書データ処理装置。 - 前記階層概念記憶手段に記憶される前記階層概念辞書の複数種類の概念名の間の前記リンク情報の付与の条件である構成条件を定めた構成条件定義手段と、
前記概念名のうち、第1の概念名と、この第1の概念名に関わる単語を含む第2の概念名との組み合わせが前記構成条件に適合する場合に、前記第2の概念名を新たなリンク情報を介して前記第1の概念名と関わるべき概念名として判定する階層概念解析手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の文書データ処理装置。 - 事業活動のリスク低減のための管理内容を含む文書データを入力する入力手段と、
概念名および当該概念名の文書データ中の実際の表現である単数または複数の表層表現を対応付けた表層表現辞書を記憶する表層表現記憶手段と、
複数階層の概念名の複数の体系情報および、前記概念名のうち第1の概念名と当該第1の概念名が関わる体系情報と異なる体系情報に関わる第2の概念名とのリンク情報を含む階層概念辞書を記憶する階層概念記憶手段と、
前記入力した文書データ中の文章の構文解析を行う構文解析部と、
前記構文解析部の出力中の当該文書データの記述の正当性の判定材料となる複数の表現に関わる表層表現に対応付けられる概念名を前記表層表現辞書から抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出した概念同士の関係を判定事項として抽出する判定事項抽出部と、
前記階層概念辞書の体系情報およびリンク情報をもとに、前記判定事項抽出手段により抽出した概念名同士の関係が所定の条件を満たさない場合に前記入力した文書データ中の記述が正しくないと判定する判定手段と
を備えたことを特徴とする文書データ処理装置。
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