JP4330404B2 - 成形品の設計支援装置、設計支援方法およびソフトウェア - Google Patents

成形品の設計支援装置、設計支援方法およびソフトウェア Download PDF

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本発明は、成形品の設計支援装置、成形品の設計支援装置、成形品の製造方法、コンピュータ・ソフトウェア、記憶媒体に関する。
成形品の成形工程では応力・ひずみが発生する。例えば射出成形工程では、溶融樹脂の金型内への充填に伴うせん断応力や冷却の不均一によって、いわゆる残留応力が発生する。残留応力は、遅延破損の原因となり、また成形品が機械的・熱的な衝撃に弱くなる原因となる。また、レンズや光ディスク基板等に代表される光学部品では、複屈折を生じ、光学的特性を損なわせる。例えば光ディスク基板の複屈折は、半導体レーザーの戻り光量を左右し、レーザーノイズとなって再生信号に影響を与えてしまう。レンズにおいては、複屈折が原因で結像点がずれ、結像性能が低下するため、鮮明な像が得られなくなる。
複屈折には、材料固有の複屈折と、成形時の分子配向が原因によるもの、冷却の不均一に伴う残留応力が原因で発生する複屈折がある。材料固有の複屈折に関しては、低固有複屈折の材料の開発が必要だが、成形時に発生する複屈折の改善には、成形条件の見直しが必要になる。光学部品の成形工程における複屈折の発生をコンピュータ・シミュレーションにより計算し、表示する技術としては、特許文献1で提案されている方法がある。この方法は、成形時に加わるせん断応力の累積によって複屈折を算出するものである。しかし、複屈折は分布を持っており、光の透過する方向によって値が異なるため、単純に要素におけるせん断応力を累積しても正確な複屈折は予測できない。
特開2001−277323号公報
本発明の目的は、このような従来の問題点を鑑みてなされたものであって、成形品の光学特性を正確に算出し、高精度の成形品を製造することができるようにする方法を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、成形品の光学特性をわかりやすく表示する方法を提供することにある。
本発明の目的は、成形品の形状を微小要素に分割し、計算モデルを作成する計算モデル作成手段と、成形シミュレーションにより各微小要素の応力を算出する解析実行手段と、応力から各微小要素の複屈折を算出し、算出された各微小要素の複屈折をユーザー操作によって任意に設定する所望の方向または経路に積分して表示する解析結果出力手段とを有する成形品の設計支援装置によって達成される。
また、上記において、解析結果出力手段が、算出された微小要素ごとの複屈折をユーザー操作によって任意に設定する所望の方向に積分し、積分した数値を色塗り、陰影付け、面塗り、等高線、等値線、ベクトル図、グラフおよび鳥瞰図から選ばれた1つ以上の手段で表示する機能を有する成形品の設計支援装置が好ましい。
また、上記において、解析結果出力手段が、所望の偏光板のシミュレーションされた影を表示する機能を有する成形品の設計支援装置が好ましい。
また、上記において、解析結果出力手段が、偏光板を透過した光を表示する機能を有する成形品の設計支援装置。
また、上記において、解析結果出力手段が、ユーザーの操作により所望の方向を入力する、ユーザー指定方向入力手段を有する成形品の設計支援装置が好ましい。
また、上記において、解析結果出力手段が、結果を表示するに際して、積分された複屈折の値を、前記計算モデルの表面要素にマッピングする成形品の設計支援装置が好ましい。
また、上記において、成形品強度を算出する物性解析手段をさらに有する成形品の設計支援装置が好ましい。
また、上記において、成形品の成形後の変形を解析する変形解析手段をさらに有する成形品の設計支援装置が好ましい。
また、上記において、前記成形シミュレーションが、射出成形、射出圧縮成形、射出プレス成形または保圧圧縮成形のシミュレーションである成形品の設計支援装置が好ましい。
また、上記において、成形品が、光学物品である成形品の設計支援装置が好ましい。
また、上記において、光線追跡ソフトウェアにて成形品の成形後の収差を評価する成形品評価手段をさらに有する成形品の設計支援装置が好ましい。
また、本発明の目的は、成形条件を入力するステップと、成形品の形状を微小要素に分割し計算モデルを作成するステップと、成形シミュレーションにより各微小要素の複屈折を算出するステップと、算出された各微小要素の複屈折をユーザー操作によって任意に設定する所望の方向または経路に積分して表示するステップとを有する成形品の設計支援方法によって達成される。
また、上記において、各微小要素の複屈折をユーザー操作によって任意に設定する所望の方向または経路に積分して表示するステップにおいて、積分した数値を色塗り、陰影付け、面塗り、等高線、等値線、ベクトル図、グラフおよび鳥瞰図から選ばれた1つ以上の手段で表示する成形品の設計支援方法が好ましい。
また、上記において、各微小要素の複屈折をユーザー操作によって任意に設定する所望の方向または経路に積分して表示するステップにおいて、所望の偏光板のシミュレーションされた影を表示する成形品の設計支援方法が好ましい。
また、上記において、各微小要素の複屈折をユーザー操作によって任意に設定する所望の方向に積分して表示するステップにおいて、偏光板を透過した光を表示する機能を有する成形品の設計支援方法が好ましい
また、上記において、成形品強度を算出するステップをさらに有する成形品の設計支援方法が好ましい。
また、上記において、成形品の成形後の変形形状を算出するステップをさらに有する成形品の設計支援方法が好ましい。
また、上記において、成形シミュレーションが、射出成形、射出圧縮成形、射出プレス成形または保圧圧縮成形のシミュレーションである成形品の設計支援方法が好ましい。
また、上記において、成形品が、光学物品である成形品の設計支援方法が好ましい。
また、上記において、光線追跡ソフトウェアにて成形品の成形後の収差を評価するステップをさらに有する成形品の設計支援方法が好ましい。
また、上記の設計支援装置を用いて決定した成形条件に基づいて成形品を成形する成形品の製造方法も本発明に含まれる。
また、上記の成形品の設計支援方法の各ステップをコンピュータに実行させるソフトウェアも本発明に含まれる。
また、上記のソフトウェアを記憶した記憶媒体も本発明に含まれる。
ここで、成形品とはプラスチック、ガラス等の非鉄金属や金属で、初期の形状から何らかの工程を経て、所望の形状を得たものを指し、例えばプラスチックであれば、射出成形、射出圧縮、射出プレス成形、保圧圧縮等の成形方法により成形されたものである。ガラスでは、例えばレンズ成形品がある。また、光学物品とは、レンズや光ディスク基板等である。
本発明によれば、成形品の任意の方向から見た複屈折を表示可能となり、高精度の成形品を製造することができるようになる。
また、偏光板シミュレーション手段を用いた場合は、偏光板を利用した光学測定器による結果と比較が容易になる。
また、物性解析手段により成形品強度を算出するようにすると、光学特性だけでなく、成形品強度も考慮して成形条件を求めることができる。
また、変形解析手段により成形品の成形後の変形を解析するようにすると、実際の成形品における評価により近づけることができる。
以下に、本発明による成形品の設計支援装置および設計支援方法の一例について、射出成形品の光学特性の表示装置の好ましい態様の例を図面を参照しながら詳細に説明する。また、射出成形品の製造方法の好ましい態様の例を合わせて説明する。
図1に本発明の成形品の設計支援装置を示した構成図を示す。大きく分けて4つのモジュールに分けられる。計算モデル作成手段1は、プリ・プロセッサー部であり、解析対象物をCADデータから、3次元の微小要素に分割し、計算モデルを作成する。この際、金型冷却解析の実行により、金型内の温度分布も計算する際には、金型モデル部も作成しておく。条件設定手段2は、計算モデル作成手段1で作成した計算モデルに対して、想定成形条件、樹脂データ、成形機データ、解析パラメータを設定する。
解析実行手段3は、ソルバー部である。ソルバー部は次のようなモジュール群から構成されている。金型冷却解析手段10、充填工程解析手段11、保圧・冷却解析手段12、繊維配向解析手段13、物性解析手段14、変形解析手段15等である。
金型冷却解析手段10は、金型内の冷却のばらつきにより発生する金型表面温度を算出する。ここで求められた金型表面温度は以降の解析手段の金型境界温度として使われる。充填工程解析手段11は、金型内に樹脂が射出され、計算モデルが樹脂によって100%充填されるまでの充填工程を解析する。保圧・冷却解析手段12は、保圧工程解析手段と冷却工程解析手段とからなる。保圧工程解析手段は、充填工程終了後、2次圧を加え、収縮分を補填する工程を解析する。この際、樹脂のPVT特性を用いることによって、樹脂の圧縮性を考慮し、収縮ひずみのばらつきを算出する。冷却工程解析手段は、保圧工程が終わり、金型内で冷却される間の温度・圧力変化を計算する。繊維配向解析手段13は、強化繊維が含有されている場合に限り実行され、充填解析手段から算出される流速分布等の結果により、配向テンソルを算出する。物性解析手段14は、成形品の物性値を計算するものであり、強化繊維が含有されている場合には、前記繊維配向解析結果から、異方性を考慮した物性値(ヤング率、ポアソン比、線膨張係数)を算出する。変形解析手段15は、成形後、金型から離型された後の成形品の形状の変形を算出する手段であり、保圧工程から算出された収縮ひずみ分布を初期ひずみ分布として、物性解析手段14から算出された物性値で、熱応力解析を実行し、節点の移動量を求める。本発明においては、解析実行手段3は、計算モデルの各微小要素における応力を算出する機能を有する。解析実行手段3に含まれる全てのモジュールにおいて応力を算出する機能を有する必要はなく、少なくとも一つのモジュールがその機能を有していればよい。具体的には、充填工程解析手段11、保圧・冷却解析手段12および変形解析手段15は、その機能を有していることが、好ましい。
このような解析を実行する成形シミュレーション・ソフトウェアの例として、東レ株式会社製3次元樹脂流動解析ソフトウェア「3D TIMON(登録商標)」がある(以下では、3D TIMONと呼ぶ)。
解析結果出力手段4は、ポストプロセッサー部であり、各解析手段の解析結果は、解析結果出力手段4により画面等に表示される。その結果を確認し、成形条件や成形品形状を修正して、再計算を実行する場合もある。解析結果出力手段4は、少なくとも次のような手段を含む。複屈折算出手段16、積分方向設定手段17、リタデーション算出手段18、偏光板透過光算出手段19、複屈折表示手段20等である。
複屈折算出手段16は、上記の解析実行手段3により算出された各微小要素ごとの応力から、各微小要素ごとの複屈折を算出する手段である。上記の解析実行手段3により、各微小要素ごとの応力が算出される。その応力から、3次元モデルでは3つの主応力(σ1、σ2、σ3)が求められ、複屈折は、主応力差と光弾性係数との積から算出される。
Δn12=C×(σ1−σ2)
Δn23=C×(σ2−σ3)
Δn13=C×(σ1−σ3)
Δnij:複屈折、C:光弾性係数、σi−σj:主応力差
3つの主応力のうちどれを計算に用いるかは、後述の複屈折のユーザー操作によって任意に設定する積分方向や経路によって決定する。
積分方向設定手段17は、シミュレーションの結果を表示する視点方向を設定する手段である。これにより、設定された視点方向に従って、後述のリタデーション算出手段により、リタデーションを算出し、複屈折表示手段によりシミュレーションの結果を表示する。解析対象がレンズのようなものであれば、一般的にはレンズ肉厚方向を視点方向に設定すればよい。しかし、視点の方向を変えることができた方が便利なので、ユーザーの指定により所望の視点方向を設定する機能を有する、ユーザー指定方向入力手段を備えることが好ましい。また、解析対象がプリズムのようなものであれば、途中で光の進行方向が変化するので、その場合は経路を設定する必要がある。このように、視点の方向や経路を変えることによって、いろいろな方向からシミュレーションの結果を確認することができる。
リタデーション算出手段18は、積分方向設定手段17によって設定された視点の方向または経路にそって、各微小要素ごとの複屈折を積分する手段である。すなわち、後述の複屈折表示手段20により表示される成形品の表面の各微小要素のそれぞれを始点として、設定された視点の方向に沿って成形品の表面から裏側に至るまでの各微小要素の複屈折の値を全て積分して、その視点から見た場合の成形品の各点における複屈折の値として算出する。これは、光学測定器でいうリタデーション(位相差・光路差)に相当する。積分値を算出するにあたって、高速で計算を行うためには、始点とした成形品表面の微小要素から設定された視点の方向に沿った直線上の経路にある微小要素の複屈折の値を積分すればよい。一方、より正確に計算を行いたい場合は、始点とした成形品表面の微小要素の位置と設定された視点の方向を初期条件として、後述の光線追跡によって始点に入射した光線が実際に通る成形品内の経路をシミュレーションし、該経路上の微小要素の複屈折の値を積分することが好ましい。
ここで、微小要素の複屈折値に関して詳しく説明する。
成形品に複屈折が起こると、光学的な異方性が発生する。それは、方向によって屈折率が異なっているためであり、一般的には、図2のように屈折率楕円体で表される。屈折率楕円体とは、それぞれの屈折率がx、y、z軸の切片となるように決めた仮想の楕円体である。図2において、成形品中を光線が進むとき、光の波面がx、y、z軸に平行な場合における屈折率を、それぞれnx、ny、nzとする。図2の場合、z軸の屈折率はx、y軸方向よりも大きいのでnz>nx=nyとなる。図3のように種々の方向から入射された場合の複屈折は、光線の進行方向に対して垂直に切った原点を含む屈折率楕円体の断面を構成する楕円面の長軸と短軸の差で表される(Δn=ne−n0)。すなわち、複屈折の値は、視点方向によって変化する。
各微小要素ごとに前記のようにして算出された複屈折値Δn12、Δn13、Δn23を、視点方向における屈折率に変換する場合には、例えば各微小要素における各主応力の比率とX、Y、Z軸との角度から換算して求めれば良い。一方、より簡易な方法としては、視点方向にかかわらず、Δn12、Δn13、Δn23のいずれかの値を、そのまま用いて以後の計算を行う方法もある。この方法では、計算精度がやや落ちるが、計算が簡単になって高速化されるというメリットがある。
このようにして算出されたリタデーションを表示することにより、所望の視点から見た成形品の複屈折を正確に把握することができる。
偏光板透過光算出手段19は、光学測定の中でも簡易なことからよく用いられている偏光板を利用した時に得られる像を計算する手段である。成形品の複屈折を偏光板を利用して測定する場合は、偏光子と検光子と呼ばれる2枚の偏光板を利用する。例えば、偏光板を用いた光学測定器の例として、株式会社ルケオ製LSM−101がある。この測定器は、直交ニコル法で測定されるものであるが、2つの偏光板の方向が直交しているために、そう呼ばれる。偏光板の位置が固定されているものだと、測定物の方を回転させると、光の透過量が異なるため、明るさ(ひずみ分布)が異なって見える。その際、偏光子あるいは検光子の偏波面と複屈折による光学異方性の方向が一致している場合には、観察される光の強度は0となる。このような配置を消光位と呼ばれる。
そのような偏光板を用いた際の結果を算出するためには、リタデーション算出手段によって得られた値を、下記の式を用いて、偏光板を透過した光の強度に変換する。
I=sin22θsin2(φ/2)
ここで、φ=2πR/λ、
I:透過光の強度、θ:入射光の偏光面と応力主軸の方向とのなす角度、φ:位相差、R:リタデーション、λ:光の波長
また、簡易な方法として、偏光板シミュレーション手段により、消光位のシミュレーションされた像を合成して表示してもよい。これにより成形品を実際の光学測定器で測定した場合と同様の像を得ることができ、シミュレーション結果と光学測定器による測定結果の比較が容易になる。消光位のデータは、入力装置を用いて入力しても良いし、あらかじめ一般的な偏光板のデータベースを準備しておくようにしても良い。偏光板シミュレーション手段は、偏光板透過光算出手段のような計算を行わないため、計算を早くできる。
複屈折表示手段20は、各算出手段により得られた結果を表示する手段である。成形品の計算モデルの上に、算出された数値を色塗り、陰影付け、面塗り、等高線、等値線、ベクトル図、グラフおよび鳥瞰図から選ばれた1つ以上の手段で表示する。表示を行うにあたっては、上記のようにして求められた、積分された複屈折(リタデーション)を前記計算モデルの表面要素にマッピングすることも好ましい。これにより、表示を行うにあたって、3次元の各要素にデータを持たせなくても良いので、データ容量が軽量化され、表示が高速化される。
以上の計算を実行するにあたって、各微小要素における数値データは、各微小要素に持たせればよい。また、要素を構成する節点にデータをふりわけることも容易なことなので、各節点にデータを持たせて上記の計算を実行しても問題はない。
本発明は、光学物品の成形のシミュレーションに特に有用であるが、複屈折は残留応力を示しているので、一般の成形品において、残留応力を確認する手段としても好適に用いることができる。
また、光線追跡ソフトウェア(図示せず)にて成形品の成形後の収差を評価する成形品評価手段をさらに有していてもよい。光線追跡は、レイ・トレーシングとも呼ばれ、レンズ設計では収差補正時などで用いられる。任意の位置からレンズに向かって入射した光がある一点に収束すれば、その場合は理想レンズ(無収差レンズ)と呼ばれるが、現実のレンズ設計では収差をゼロにすることは困難なので、ある程度の収差を含んでいる。できるだけその数値が小さいことが望ましく、設計時のレンズ形状や材質の物性データをもとに、光線追跡ソフトウェアによって、収差を予測している。しかし、実際に成形されたレンズは、成形工程における熱収縮や応力による変形によって、設計時のレンズ形状どおりにはならない。そのため、設計段階におけるレンズ形状で評価した収差は、成形後のレンズ形状で評価した収差と一致しない。そのため、成形シミュレーションを実施後に、成形後の形状に対して、光線追跡ソフトウェアを利用し、収差を求める。評価結果が思わしくない場合は、成形品の形状や成形条件を変更して再計算することが望ましい。
図4は、本発明の射出成形品の光学特性の表示装置のハードウェア構成例を示す図である。コンピュータ101に入力装置103、表示装置104および補助記憶装置102、CAD装置105、光学測定器106が接続されている。入力装置103により、例えば解析する射出成形品の射出成形条件と3次元的な形状のCADデータが受け付けられ、入力データを作成後、そのデータは補助記憶装置102に格納される。次に、オペレータの指示により、コンピュータ101がこれらのデータを内部のRAM(ランダムアクセス可能な揮発性メモリ)に読み込み、解析を行う。得られた結果は表示装置104により、表示される。必要に応じて、オペレータが射出成形条件を変更し再び解析を行うことができる。また、解析結果の出力は別途用意したプリンタ装置に対して行っても良く、補助記憶装置102に格納しても良い。
CAD装置105は、3次元的な形状を作成する装置であり、作成した3次元形状は、例えばIGESデータ形式またはSTLデータ形式などのデータとして出力され、補助記憶装置102に保存される。
光学測定器106は、実際の成形段階で得られた成形品の複屈折分布などを測定するのに用いられる。測定によって得られた複屈折分布を補助記憶装置102に保存し、シミュレーションによって得られた複屈折分布と比較するのに用いることができる。
図5は、本発明の射出成形シミュレーションによる光学特性の設計装置と、それに基づいて決定した射出成形条件による射出成形品の製造方法における手順の例を示したフローチャートである。
射出成形過程の解析では、はじめに、CAD装置105により3次元的な形状を作成し、補助記憶装置102に保存する。次に、入力装置103が補助記憶装置102からCADデータを読み込み、入力装置103がその3次元形状を微小な要素に分割し、計算モデルを作成する(ステップ1001)。次に、入力装置103において、射出成形品の射出成形条件(たとえば射出成形品の形状、成形型形状、材料射出速度、材料温度、成形型温度、あるいは射出成形材料、保圧圧力、冷却時間など)を入力する(ステップ1002)。次に、射出成形シミュレーションを行い、応力分布を算出する(ステップ1003)。次に、応力分布から、各微小要素ごとに複屈折を算出する(ステップ1004)。次に、ユーザーが指定した方向に複屈折を積分し、リタデーションを算出する(ステップ1005)。その結果得られたリタデーション分布は、光学測定器によるリタデーションの測定結果予測に用いられる。次に、偏光板を利用した場合の表示結果を算出するために、偏光板の軸と応力主軸とのなす角度、光の波長等を入力して偏光板透過光の強度分布を算出する(ステップ1006)。算出された各結果を表示装置104により表示させる(ステップ1007)。
表示された複屈折から、成形品の品質を予想し(ステップ1008)、悪い場合には、射出成形条件を変更し(ステップ1009)、再びステップ1003に戻る。また、表示された結果に満足であれば、その射出成形条件に基づいて射出成形を行い、射出成形品を製造する(ステップ1010)。
ここではレンズ形状の3次元射出成形品への実施例について示す。成形シミュレーション・ソフトウェアには、3D TIMON(登録商標)を用いた。まず、図5のステップ1001において、射出成形品形状をCADデータで作成し、複数の6面体微小要素に分割することによって計算モデルを構築した。
次に、ステップ1002において、射出成形条件(使用材料:PC樹脂、材料射出温度:270℃、成形型温度:130℃、材料射出時間:0.5sec、保圧力:50Pa、保圧時間:10sec、型内冷却時間:20sec、光弾性係数:77×10-13/Pa)を入力した。
次に、ステップ1003の射出成形シミュレーションを行った。図6にシミュレーションにより得られた充填パターンを示す。射出成形シミュレーションは充填工程から離型工程までを行ったが、パーソナル・コンピュータを用いて約5分で完了した。
さらにステップ1004〜1006を実行して得られた複屈折をレンズの厚さ方向に積分した分布結果を図7に示す。この図は、等値線図を鳥瞰図として表示したものであり、得られた複屈折に基づいて要素ごと、あるいは節点ごとに厚さ方向に積分して表示する。図7の複屈折数値の最大値は3×e-4mmであった。厚さ方向に積分した際、異なる視点を指定して、各微小要素ごとの複屈折をその方向に再度積分して表示することもできる。これにより、いろいろな視点から見た場合の複屈折を確認することができる。添付は省略するが、カラー表示のできるグラフィックス端末を利用できる場合には、等値線図や等高線図の代わりに等値面あるいは等高面につき、同一の色を用いて塗りつぶす色塗りや陰影付け、面塗りを用いてもよい。特に、レンズ特性について不良範囲については、赤などの目立つ色を用いて表示することがよい。
また、図8に、ステップ1007によって得られた偏光板を使った場合のシミュレーション結果(透過光の強度分布)を示している。この結果を算出するにあたって、偏光板の軸と応力主軸がなす角度、光の波長500nmを入力した。この結果を用いて、偏光板を使った場合の測定写真などと比較することが可能になる。
本発明によれば、成形品の任意の方向から見た複屈折を表示可能となり、高精度の成形品を製造することができるようになる。
また、偏光板シミュレーション手段を用いた場合は、偏光板を利用した光学測定器による結果と比較が容易になる。
また、物性解析手段により成形品強度を算出するようにすると、光学特性だけでなく、成形品強度も考慮して成形条件を求めることができる。
また、変形解析手段により成形品の成形後の変形を解析するようにすると、実際の成形品における評価により近づけることができる。
本発明の成形品の設計支援装置の一例を示す構成図である。 屈折率楕円体を示す図である。 複屈折の方向依存性を示す図である。 本発明の一実施形態のハードウェア構成例を示す図である。 本発明に基づく射出成形品の製造方法の一例について示すフロー図である。 実施例で使用したレンズモデルの充填パターンである。 実施例で使用したレンズモデルの複屈折分布である。 実施例で使用したレンズモデルの偏光表示(透過光強度の分布)である。
符号の説明
1:計算モデル作成手段
2:条件設定手段
3:解析実行手段
4:解析結果出力手段
5:データ解析装置
6:成形条件設定手段
7:成形機データ設定手段
8:解析パラメータ設定手段
9:樹脂物性データ設定手段
10:金型冷却解析手段
11:充填工程解析手段
12:保圧・冷却解析手段
13:繊維配向解析手段
14:物性解析手段
15:変形解析手段
16:複屈折算出手段
17:積分方向設定手段
18:リタデーション算出手段
19:偏光板透過光算出手段
20:複屈折表示手段
21:ゲート位置
22:計算モデル
23:充填パターン
24:複屈折分布
25:透過光強度
26:消光位
101:コンピュータ
102:補助記憶装置
103:入力装置
104:表示装置
105:CAD装置
106:形状測定器
A:屈折率楕円体
S:屈折率楕円体の切断面
nx:x軸と平行な場合に光を受ける場合の屈折率
ny:y軸と平行な場合に光を受ける場合の屈折率
nz:z軸と平行な場合に光を受ける場合の屈折率
Light:入射する光
ne:切断面の長軸の屈折率
n0:切断面の短軸の屈折率

Claims (23)

  1. 成形品の形状を微小要素に分割し、計算モデルを作成する計算モデル作成手段と、成形シミュレーションにより各微小要素の応力を算出する解析実行手段と、応力から各微小要素の複屈折を算出し、算出された各微小要素の複屈折をユーザー操作によって任意に設定する所望の方向または経路に積分して表示する解析結果出力手段とを有する成形品の設計支援装置。
  2. 解析結果出力手段が、算出された微小要素ごとの複屈折をユーザー操作によって任意に設定する所望の方向に積分し、積分した数値を色塗り、陰影付け、面塗り、等高線、等値線、ベクトル図、グラフおよび鳥瞰図から選ばれた1つ以上の手段で表示する機能を有する請求項1に記載の成形品の設計支援装置。
  3. 解析結果出力手段が、所望の偏光板の消光位のシミュレーションされた像を表示する機能を有する請求項1または2に記載の成形品の設計支援装置。
  4. 解析結果出力手段が、偏光板を透過した光を表示する機能を有する請求項1〜3のいずれかに記載の成形品の設計支援装置。
  5. 解析結果出力手段が、ユーザーの操作により所望の方向を入力する、ユーザー指定方向入力手段を有する請求項1〜4のいずれかに記載の成形品の設計支援装置。
  6. 解析結果出力手段が、結果を表示するに際して、積分された複屈折の値を、前記計算モデルの表面要素にマッピングする請求項1〜5のいずれかに記載の成形品の設計支援装置。
  7. 成形品強度を算出する物性解析手段をさらに有する請求項1〜6のいずれかに記載の成形品の設計支援装置。
  8. 成形品の成形後の変形を解析する変形解析手段をさらに有する請求項1〜7のいずれかに記載の成形品の設計支援装置。
  9. 前記成形シミュレーションが、射出成形、射出圧縮成形、射出プレス成形または保圧圧縮成形のシミュレーションである請求項1〜8のいずれかに記載の成形品の設計支援装置。
  10. 成形品が、光学物品である請求項1〜9のいずれかに記載の成形品の設計支援装置。
  11. 光線追跡ソフトウェアにて成形品の成形後の収差を評価する成形品評価手段をさらに有する請求項10に記載の成形品の設計支援装置。
  12. 成形条件を入力するステップと、成形品の形状を微小要素に分割し計算モデルを作成するステップと、成形シミュレーションにより各微小要素の複屈折を算出するステップと、算出された各微小要素の複屈折をユーザー操作によって任意に設定する所望の方向または経路に積分して表示するステップとを有する成形品の設計支援方法。
  13. 各微小要素の複屈折をユーザー操作によって任意に設定する所望の方向または経路に積分して表示するステップにおいて、積分した数値を色塗り、陰影付け、面塗り、等高線、等値線、ベクトル図、グラフおよび鳥瞰図から選ばれた1つ以上の手段で表示する請求項12に記載の成形品の設計支援方法。
  14. 各微小要素の複屈折をユーザー操作によって任意に設定する所望の方向または経路に積分して表示するステップにおいて、所望の偏光板の消光位のシミュレーションされた像を表示する請求項12または13に記載の成形品の設計支援方法。
  15. 各微小要素の複屈折をユーザー操作によって任意に設定する所望の方向に積分して表示するステップにおいて、偏光板を透過した光を表示する機能を有する請求12〜14のいずれかに記載の成形品の設計支援方法。
  16. 成形品強度を算出するステップをさらに有する請求項12〜15のいずれかに記載の成形品の設計支援方法。
  17. 成形品の成形後の変形形状を算出するステップをさらに有する請求項12〜16のいずれかに記載の成形品の設計支援方法。
  18. 成形シミュレーションが、射出成形、射出圧縮成形、射出プレス成形または保圧圧縮成形のシミュレーションである請求項12〜17のいずれかに記載の成形品の設計支援方法。
  19. 成形品が、光学物品である請求項12〜18のいずれかに記載の成形品の設計支援方法。
  20. 光線追跡ソフトウェアにて成形品の成形後の収差を評価するステップをさらに有する請求項19に記載の成形品の設計支援方法。
  21. 請求項1〜11のいずれかに記載された成形品の設計支援装置を用いて決定した成形条件に基づいて成形品を成形する成形品の製造方法。
  22. 請求項12〜20のいずれかに記載された成形品の設計支援方法の各ステップをコンピュータに実行させるソフトウェア。
  23. 請求項22に記載されたソフトウェアを記憶した記憶媒体
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