JP4329916B2 - 列車検知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、軌道側信号および局部側信号の電圧レベルおよび位相差に基づいて列車の在線を判定する列車検知装置に関し、特にコストアップを招くことなくノイズなどの影響による誤検出を防止して信頼性を向上させた列車検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、鉄道においては、数10m〜数100m程度のレール長さの各軌道区間毎に、列車を検知するための交流電気回路(通常、「軌道回路」と称される)が構成されている。
【0003】
各軌道回路においては、インダクタンス結合を用いて各軌道区間の一端側から交流信号を伝送するとともに、インダクタンス結合を用いて各区間の他端側から交流信号を受信している。
【0004】
各軌道回路の受信側には列車検知装置が設けられており、軌道(レール)を介して伝送されてきた軌道側信号と、送信用の電源回路(局部)から直接伝送されてきた局部側信号(基準信号)とを検出して比較し、対象区間における列車の有無を判定している。
【0005】
すなわち、検出対象区間に列車が在線していれば、軌道側信号の受信レベルが低下するとともに位相変化が増大するので、軌道側信号および局部側信号を取り込み、軌道側信号および局部側信号の各電圧レベルと両者の位相差とに基づいて、列車の在線を判定するようになっている。
【0006】
図8はたとえば「京三サーキュラー(第40巻、第4号、1989年)」の第30頁に記載された従来の列車検知装置を示すブロック構成図であり、1つの軌道区間に対する列車検知装置を示している。
【0007】
図8において、1aは軌道回路に伝送される軌道側信号Aから第1の周波数の周波数信号を抽出するフィルタ、1bは軌道回路に伝送される局部側信号Bから第2の周波数の周波数信号(基準信号)を抽出するフィルタである。
【0008】
7aは第1の周波数信号の電圧レベルを判定するレベル判定回路であり、軌道側信号Aが所定電圧レベル以上であることを判定する。
7bは第2の周波数信号の電圧レベルを判定するレベル判定回路であり、局部側信号Bが所定電圧レベル以上であることを判定する。
【0009】
8はレベル判定回路7aに接続された位相シフト回路であり、軌道側信号Aの位相が局部側信号Bよりも最初から(列車の有無にかかわらず)進んでいた場合に、その初期位相を補正する。
【0010】
9は位相シフト回路8およびレベル判定回路7bに接続された位相比較回路であり、軌道側信号Aと局部側信号Bとの位相差を検出し、位相差に基づいて列車が在線していることを検知する。
【0011】
次に、図8に示した従来の列車検知装置の動作について説明する。
まず、フィルタ1aは、軌道側信号Aからノイズなどによる波形歪を取り除いて第1の周波数信号とし、これをレベル判定回路7aに入力する。
【0012】
続いて、レベル判定回路7aは、第1の周波数信号を所定のしきい値と比較し、軌道側信号Aが所定電圧レベル以上であるか否かを判定して、二値信号を出力する。
【0013】
同様に、フィルタ1bは、局部側信号Bから波形歪を取り除いて第2の周波数信号とし、レベル判定回路7bは、第2の周波数信号を所定のしきい値と比較して、局部側信号Bが所定電圧レベル以上であるか否かを判定して二値信号を出力する。
【0014】
レベル判定回路7aからの二値信号は、位相シフト回路8に入力されることにより位相補正される。
なぜなら、軌道側信号Aは、もともと局部側信号Bに対して位相が進んでいるので、軌道側信号Aの位相を遅延させて局部側信号Bと同相に合わせておく必要があるからである。
【0015】
位相補正されたレベル判定回路7aからの二値信号は、レベル判定回路7bからの二値信号とともに、位相比較回路9に入力される。
位相比較回路9は、強制的に同相にされた軌道側信号Aと局部側信号Bとの排他的論理和(エクスクルーシブオア)をとり、その論理演算結果が「0」となる割合から位相差を検出する。
【0016】
すなわち、排他的論理和の演算結果が全て「0」のときには位相差が「0」、排他的論理和の演算結果が全て「1」のときには位相差が「180°」となるので、排他的論理和の演算結果による「0」の割合に基づく比例計算から位相差を求めることができる。
【0017】
このとき、列車が在線しているときは、所定範囲内の位相変化が生じるので、位相変化を検出することによって、列車の在線を検知することができる。
列車の有無を示す位相比較回路9からの判定結果は、監視センター(図示せず)に向けて出力される。
【0018】
しかしながら、軌道回路においては、環境の影響、電源変動、時間変化、ノイズなどにより、信号波形の歪が大きく、列車の在線を高い信頼性で検知することを困難にしている。
【0019】
特に、ノイズについては、長時間にわたって発生するものや、単発的に発生する瞬時ノイズなどが考えられ、除去することは極めて困難である。
【0020】
図8に示す従来装置においては、軌道側信号Aおよび局部側信号Bをアナログ処理した各周波数信号をそのまま用いて、レベル判定回路7aおよび7bにより電圧レベルを判定しているので、上記ノイズなどの影響によって列車の在線を誤検出するおそれがある。
【0021】
また、位相比較回路9は、排他的論理和を用いて軌道側信号Aと局部側信号Bとの位相を比較しているので、0°から180°までの位相変化しか検出することができず、軌道側信号Aの波形歪が非常に大きく、位相変化が180°を越えるような場合には、位相差の検出が不可能になるおそれがある。
【0022】
さらに、通常、軌道側信号Aおよび局部側信号Bの周波数が商用周波数(50Hzまたは60Hz)に固定されていることから、固定の商用周波数に対応した回路構成が適用されているので、各種専用電源で使用される他の周波数に対しては、別途の専用装置を新たに用意する必要がある。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
従来の列車検知装置は以上のように、アナログ処理された周波数信号に基づいて軌道側信号Aおよび局部側信号Bの電圧レベルを判定しているので、ノイズなどの影響により正確な電圧レベルを判定することができず、列車の在線を誤検出するおそれがあるという問題点があった。
【0024】
また、排他的論理和の演算結果を用いて軌道側信号Aと局部側信号Bとの位相差を検出しているので、軌道側信号Aの波形歪が非常に大きくなって位相変化が180°を越えた場合には、位相差を検出することができないという問題点があった。
【0025】
さらに、商用周波数の軌道側信号Aおよび局部側信号Bのみに対応した回路により構成されているので、各種専用電源で使用される商用周波数以外の周波数の軌道側信号Aおよび局部側信号Bに対しては別途の専用装置を必要とし、コストアップを招くという問題点があった。
【0026】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、コストアップを招くことなくノイズなどの影響による誤検出を防止して信頼性を向上させた列車検知装置を得ることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る列車検知装置は、軌道側信号および局部側信号を取り込み、軌道側信号および局部側信号の各電圧レベルと位相差とに基づいて列車の在線を判定する列車検知装置であって、軌道側信号から第1の電圧レベルおよび第1の二値信号を検出する第1の信号検出回路と、局部側信号から第2の電圧レベルおよび第2の二値信号を検出する第2の信号検出回路と、第1および第2の二値信号を比較して位相差を検出する位相差検出回路と、第1および第2の電圧レベルと位相差とに基づいて列車の在線を判定する列車判定手段とを備え、第1の信号検出回路は、軌道側信号から第1の周波数信号を抽出する第1のフィルタと、第1の周波数信号をサンプリングして第1のデジタルデータに変換する第1のA/D変換器と、第1のデジタルデータから第1の電圧レベルを検出する第1のレベル検出器と、第1のデジタルデータを第1の二値信号に変換する第1の二値変換器とを含み、第2の信号検出回路は、局部側信号から第2の周波数信号を抽出する第2のフィルタと、第2の周波数信号をサンプリングして第2のデジタルデータに変換する第2のA/D変換器と、第2のデジタルデータから第2の電圧レベルを検出する第2のレベル検出器と、第2のデジタルデータを第2の二値信号に変換する第2の二値変換器とを含み、第1のレベル検出器は、軌道側信号のサンプリング値を、軌道側信号の半周期を第1の整数倍した期間にわたって平均化処理することにより第1の電圧レベルを算出し、第2のレベル検出器は、局部側信号のサンプリング値を、局部側信号の半周期を第2の整数倍した期間にわたって平均化処理することにより第2の電圧レベルを算出するものである。
【0029】
また、この発明の請求項2に係る列車検知装置は、請求項1において、第1の二値変換器は、第1のデジタルデータが第1のしきい値を第1の所定回数だけ連続して越えたときに、第1の二値信号の極性を反転し、第2の二値変換器は、第2のデジタルデータが第2のしきい値を第2の所定回数だけ連続して越えたときに、第2の二値信号の極性を反転するものである。
【0030】
また、この発明の請求項3に係る列車検知装置は、請求項1または請求項2において、位相差検出回路は、第1の二値信号と第2の二値信号との立上りエッジ間の時間差を計測する時間差計測回路を含み、時間差を位相差として検出するものである。
【0031】
また、この発明の請求項4に係る列車検知装置は、請求項3において、時間差計測回路は、時間差を計測するためのクロック周波数を、軌道側信号および局部側信号の周波数に応じて可変設定するものである。
【0032】
また、この発明の請求項5に係る列車検知装置は、請求項4において、時間差計測回路は、軌道側信号および局部側信号の周波数の増大に応じて、クロック周波数を増大方向に可変設定するものである。
【0033】
また、この発明の請求項6に係る列車検知装置は、請求項4または請求項5において、時間差計測回路は、クロック周波数を用いて時間差を計測するカウンタと、カウンタからの計測値を軌道側信号および局部側信号の1周期の整数倍の期間にわたって平均化処理する平均化手段とを含み、平均化手段により平均化された値を位相差として出力するものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック構成図であり、前述(図8参照)と同様のものについては、同一符号を付して示す。
【0035】
図1において、1aは軌道側信号Aから第1の周波数信号を抽出する第1のフィルタ(以下、単に「フィルタ」という)、2aは第1(軌道側)の周波数信号をサンプリングして第1(軌道側)のデジタルデータに変換する第1のA/D変換器(以下、単に「A/D変換器」という)である。
【0036】
3aは第1のデジタルデータから第1(軌道側)の電圧レベルを検出する第1のレベル検出器(以下、単に「レベル検出器」という)、4aは第1のデジタルデータを第1(軌道側)の二値信号Dに変換する第1の二値変換器(以下、単に「二値変換器」という)である。
【0037】
以上のフィルタ1a、A/D変換器2a、レベル検出器3aおよび二値変換器4aは、軌道側信号Aから第1の電圧レベルおよび第1の二値信号Dを検出する第1(軌道側)の信号検出回路を構成している。
【0038】
1bは局部側信号Bから第2(局部側)の周波数信号を抽出する第2のフィルタ(以下、単に「フィルタ」という)、2bは第2(局部側)の周波数信号をサンプリングして第2(局部側)のデジタルデータに変換する第2のA/D変換器(以下、単に「A/D変換器」という)である。
【0039】
3bは第2のデジタルデータから第2(局部側)の電圧レベルを検出する第2のレベル検出器(以下、単に「レベル検出器」という)、4bは第2のデジタルデータを第2(局部側)の二値信号Eに変換する第2の二値変換器(以下、単に「二値変換器」という)である。
【0040】
以上のフィルタ1b、A/D変換器2b、レベル検出器3bおよび二値変換器4bは、局部側信号Bから第2の電圧レベルおよび第2の二値信号Eを検出する第2(局部側)の信号検出回路を構成している。
【0041】
5は第1の二値信号Dと第2の二値信号Eとを比較して位相差を検出する位相差検出回路である。
6は各種レベル判定用の比較器などを含む列車判定手段であり、第1および第2の電圧レベルと位相差とに基づいて検出対象区間での列車の在線を判定する。
【0042】
次に、図1に示したこの発明の実施の形態1による動作について説明する。
まず、軌道側信号Aは、フィルタ1aを介して歪が除去された一定周波数の第1の周波数信号となり、A/D変換器2aを介して第1のデジタルデータに変換される。
【0043】
レベル検出器3aは、第1のデジタルデータから、軌道側信号Aの電圧レベルをたとえばピーク値として検出し、二値変換器4aは、第1の電圧レベルを第1の二値信号Dに変換する。
【0044】
同様に、局部側信号Bは、フィルタ1bを介して歪の除去された一定周波数の第2の周波数信号となり、A/D変換器2bを介して第2のデジタルデータに変換される。
【0045】
レベル検出器3bは、第2のデジタルデータから、局部側信号Bの電圧レベルをたとえばピーク値として検出し、二値変換器4bは、第2の電圧レベルを第2の二値信号Eに変換する。
【0046】
位相差検出回路5は、二値変換器4aおよび4bから出力される各二値信号DおよびEの立上りエッジ間の位相差を、軌道側信号Aと局部側信号Bとの位相差として検出する。
【0047】
列車判定手段6は、軌道側信号Aおよび局部側信号Bの各電圧レベルと、軌道側信号Aと局部側信号Bとの位相差とが、それぞれ、所定範囲内にあるか否かを判定して列車の在線を検知する。
【0048】
このように、軌道側信号Aおよび局部側信号Bは、アナログ信号のまま処理されるのではなくて、デジタルデータに変換されて処理されるので、ノイズや電源変動、時間変化などの影響を受けることなく、信頼性の高い電圧レベルおよび位相差を検出することができ、列車の在線を正確に検知することができる。
【0049】
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1では、各レベル検出器3aおよび3bによる具体的な処理について言及しなかったが、A/D変換された各サンプリング値を平均化処理することにより第1および第2の電圧レベルを算出してもよい。
【0050】
図2はレベル検出時に平均化処理を用いたこの発明の実施の形態2による電圧レベル算出動作を示す説明図であり、たとえば、信号(軌道側信号Aまたは局部側信号B)の2周期の期間における電圧レベルの平均化処理を示している。
【0051】
図2において、A/D変換されたデジタルデータ値の数列のうち、半周期の期間中にたとえば16回サンプリングされたデジタルデータ値a1、a2、・・・、a16を用いて、1周期目の電圧レベルとして平均化演算処理すると、この平均値AVE1は、以下の(1)式のように表される。
【0052】
AVE1=(a1+a2+・・・+a16)/16 ・・・(1)
【0053】
同様に、2周期目の電圧レベルとして、半周期の期間中にたとえば16回サンプリングされたデジタルデータ値b1、b2、・・・、b16を用いて平均化演算処理すると、この平均値AVE2は、以下の(2)式のように表される。
【0054】
AVE2=(b1+b2+・・・+b16)/16 ・・・(2)
【0055】
そして、上記2周期分の電圧レベルの平均値LEVELは、以下の(3)式のように算出される。
【0056】
LEVEL=(AVE1+AVE2)/2 ・・・(3)
【0057】
図2においては、半周期分の期間にわたる平均化処理により電圧レベルを演算したが、半周期を任意の整数倍した期間にわたって平均化処理してもよい。
【0058】
このように、レベル検出器3a、3bにおいて、軌道側信号Aおよび局部側信号Bのサンプリング値を、各信号の半周期を任意の整数倍した期間にわたって平均化処理することにより第1および第2の電圧レベルを算出することにより、ノイズが長時間にわたって発生しても、電圧レベルの検出値に大きな誤差が発生するのを防ぐことができる。
【0059】
実施の形態3.
なお、上記実施の形態1では、各二値変換器4aおよび4bによる具体的な処理について言及しなかったが、A/D変換された各サンプリング値が所定回数だけ連続的にしきい値を越えたことに応答して各二値信号DおよびEを生成してもよい。
【0060】
図3はサンプリング値がしきい値を連続して越えたことに応答して二値信号を生成するようにしたこの発明の実施の形態3による二値変換動作を示す説明図であり、しきい値を越えた回数に応じて二値信号(矩形波)が生成される状態を示している。
【0061】
図3において、一点鎖線はしきい値であり、実線で示す矩形波は正しい二値信号であり、破線で示す矩形波は、サンプリング値としきい値との連続比較を実行しない場合に瞬時ノイズによって生成され得る誤った二値信号である。
【0062】
図3のように、サンプリング値としきい値との連続比較を行うことにより、瞬時ノイズが発生しても、誤った二値信号(破線参照)が生成されることはなく、サンプリング値が所定回数(たとえば、図示したように4回)だけ連続してしきい値を越えた時点で、正しい二値信号(実線参照)が生成される。
【0063】
図3においては、デジタルデータのサンプリング値が4回連続してしきい値を越えたときに二値信号の極性を反転させたが、任意の所定回数だけ連続してしきい値を越えたときに二値信号の極性を反転させてもよい。
【0064】
たとえば、二値変換器4aは、第1のデジタルデータが第1のしきい値を第1の所定回数だけ連続して越えたときに、第1の二値信号Dの極性を反転し、二値変換器4bは、第2のデジタルデータが第2のしきい値を第2の所定回数だけ連続して越えたときに、第2の二値信号Eの極性を反転する。
【0065】
このように、デジタルデータから二値変換する場合に、しきい値を連続して所定回数だけ越えた時点で初めて二値信号DおよびEの極性を反転することにより、瞬時ノイズにより単発的にしきい値を越えても、誤った時点での極性反転を防止することができ、二値信号の誤検出を防止することができる。
【0066】
実施の形態4.
なお、上記実施の形態1では、位相差検出回路5による具体的な処理について言及しなかったが、各二値信号DおよびEの立上りエッジ間の時間差を計測して位相差としてもよい。
【0067】
図4は各二値信号DおよびEの立上りエッジ間の時間差を計測するようにしたこの発明の実施の形態4による位相差検出回路5の具体的構成を示すブロック図である。
図5はこの発明の実施の形態4による位相差検出回路5の動作を示すタイミングチャートである。
【0068】
図4において、51は時間差生成手段であり、各二値信号DおよびEの立上りエッジ間の時間差を生成する。
52は時間差をタイマ計測するカウンタ、53はクロック信号Cをカウンタに入力するクロック発生器、54はカウンタ52からのカウント信号Gを平均化処理する平均化手段である。
【0069】
上記時間差生成手段51、カウンタ52、クロック発生器53および平均化手段54は、第1の二値信号Dと第2の二値信号Eとの立上りエッジ間の時間差を計測する時間差計測回路を構成している。
この場合、位相差検出回路5は、時間差を位相差として検出する。
【0070】
図5は位相差検出回路5による立上りエッジ間の時間差計測動作を、各二値信号D、E、時間差信号Fおよびカウント信号Gの関係により示している。
【0071】
次に、図5を参照しながら、図4に示したこの発明の実施の形態4による位相差検出回路5の動作について具体的に説明する。
まず、時間差生成手段51は、第1(軌道側)の二値信号Dと、第2(局部側)の二値信号Eとの立上りエッジ間の時間差信号Fを生成する。
【0072】
時間差信号Fは、たとえば、第1の二値信号Dの立上りでセットされ、第2のの二値信号Eの立上りでリセットされる。
カウンタ52は、クロック信号Cを用いて、各二値信号DおよびEの位相差に相当する時間差信号Fをカウントする。
【0073】
このとき、カウンタ52によるカウント処理は、位相差のカウント信号Gに対して、各二値信号DおよびEの1周期または複数周期の期間にわたって行われ、平均化手段54により平均化された値として出力される。
【0074】
このように、位相差を検出するときに各二値信号DおよびEの立上りエッジ間の時間差を計測することにより、従来装置のように単に排他的論理和を演算する場合に比べて、優れた特性を実現することができる。
【0075】
たとえば、前述した通り、従来装置のように排他的論理和をとる場合には、最大で180°の位相差しか検出することができないうえ、軌道側信号Aまたは局部側信号Bのどちらの位相が進んでいるのかを判別することができない。
【0076】
しかし、この発明の実施の形態4によれば、立上りエッジ間の時間差を計測することにより、最大で360°まで(全て)の範囲内で位相差を検出することができ、計測範囲を広くとることができる。
【0077】
また、軌道側信号Aまたは局部側信号Bの位相進み(位相遅れ)を判別することもでき、異常発生状態の判定も容易に行うことができる。
さらに、平均化手段54により、1周期または複数周期の期間にわたって平均化された値として位相差(時間差)が出力されるので、高信頼性の位相差を検出することができる。
【0078】
実施の形態5.
なお、上記実施の形態4では、カウンタ52においてクロック信号Cをそのまま用い、時間差を計測するためのクロック周波数を一定に設定したが、入力信号(軌道側信号Aおよび局部側信号B)の周波数に応じて、クロック周波数を可変設定してもよい。
【0079】
図6は時間差を計測するためのクロック周波数を可変設定したこの発明の実施の形態5による位相差検出回路の具体的構成を示すブロック図であり、前述(図4参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0080】
図6において、55はクロック発生器53とカウンタ52との間に挿入された分周器であり、信号周波数(軌道側信号および局部側信号の周波数)に応じてクロック信号Cを分周し、カウンタ52に対するクロック周波数を可変設定する。
図7は分周器55によるクロック周波数の設定動作を示す説明図である。
【0081】
図6のように、分周器55を挿入することにより、分周器55の分周比を変えるのみで、カウンタ52に入力されるクロック信号の周波数を任意に変更することができる。
【0082】
一般に、軌道側信号Aおよび局部側信号Bの周波数は、商用周波数50Hzまたは60Hzのみではなく、専用電源周波数(たとえば、25Hz、30Hz、83.3Hz、100Hzなど)に異なる場合がある。
【0083】
このような場合、カウンタ52において、同一のクロック周波数でカウントすると、位相の測角精度が異なることから、検出精度が悪くなるおそれがある。
【0084】
たとえば、信号周波数が60Hzの場合に、カウンタ52において、クロック周波数7.8kHzでカウントすると、測角精度K1は、以下の(4)式のようになる。
【0085】
K1=360°×60Hz/7800Hz
=2.8° ・・・(4)
【0086】
一方、信号周波数が100Hzに変化した場合に、カウンタ52において、クロック周波数7.8kHzのままでカウントすると、このときの測角精度K2は以下の(5)式のようになる。
【0087】
K2=360°×100Hz/7800Hz
=4.6° ・・・(5)
【0088】
(5)式から明らかなように、(4)式の場合の測角精度K1と比べて、測角精度K2は悪くなってしまう。
そこで、クロック発生器53からのクロック信号Cを分周する分周比を変えることにより、測角精度をほぼ一定に維持することができる。
【0089】
すなわち、図7のように、信号周波数に対応したクロック周波数を設定する。図7の例では、クロック発生器53からのクロック信号Cの周波数を1MHzとし、測定精度Kが2.8°以下に維持されるようにした場合を示している。
【0090】
このように、異なる信号周波数に対応して、位相差計測用のクロック周波数を可変設定することにより、商用周波数の電源のみでなく、異なる周波数の専用電源を用いた場合にも、同一の装置を用いて対応することができ、コストアップを回避することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上のようにこの発明の請求項1によれば、軌道側信号および局部側信号を取り込み、軌道側信号および局部側信号の各電圧レベルと位相差とに基づいて列車の在線を判定する列車検知装置であって、軌道側信号から第1の電圧レベルおよび第1の二値信号を検出する第1の信号検出回路と、局部側信号から第2の電圧レベルおよび第2の二値信号を検出する第2の信号検出回路と、第1および第2の二値信号を比較して位相差を検出する位相差検出回路と、第1および第2の電圧レベルと位相差とに基づいて列車の在線を判定する列車判定手段とを備え、第1の信号検出回路は、軌道側信号から第1の周波数信号を抽出する第1のフィルタと、第1の周波数信号をサンプリングして第1のデジタルデータに変換する第1のA/D変換器と、第1のデジタルデータから第1の電圧レベルを検出する第1のレベル検出器と、第1のデジタルデータを第1の二値信号に変換する第1の二値変換器とを含み、第2の信号検出回路は、局部側信号から第2の周波数信号を抽出する第2のフィルタと、第2の周波数信号をサンプリングして第2のデジタルデータに変換する第2のA/D変換器と、第2のデジタルデータから第2の電圧レベルを検出する第2のレベル検出器と、第2のデジタルデータを第2の二値信号に変換する第2の二値変換器とを含み、第1のレベル検出器は、軌道側信号のサンプリング値を、軌道側信号の半周期を第1の整数倍した期間にわたって平均化処理することにより第1の電圧レベルを算出し、第2のレベル検出器は、局部側信号のサンプリング値を、局部側信号の半周期を第2の整数倍した期間にわたって平均化処理することにより第2の電圧レベルを算出するようにしたので、コストアップを招くことなくノイズなどの影響による誤検出を防止して信頼性を向上させた列車検知装置が得られる効果がある。
【0093】
また、この発明の請求項2によれば、請求項1において、第1の二値変換器は、第1のデジタルデータが第1のしきい値を第1の所定回数だけ連続して越えたときに、第1の二値信号の極性を反転し、第2の二値変換器は、第2のデジタルデータが第2のしきい値を第2の所定回数だけ連続して越えたときに、第2の二値信号の極性を反転するようにしたので、コストアップを招くことなくノイズなどの影響による誤検出を防止して信頼性を向上させた列車検知装置が得られる効果がある。
【0094】
また、この発明の請求項3によれば、請求項1または請求項2において、位相差検出回路は、第1の二値信号と第2の二値信号との立上りエッジ間の時間差を計測する時間差計測回路を含み、時間差を位相差として検出するようにしたので、コストアップを招くことなくノイズなどの影響による誤検出を防止して信頼性を向上させた列車検知装置が得られる効果がある。
【0095】
また、この発明の請求項4によれば、請求項3において、時間差計測回路は、時間差を計測するためのクロック周波数を、軌道側信号および局部側信号の周波数に応じて可変設定するようにしたので、コストアップを招くことなくノイズなどの影響による誤検出を防止して信頼性を向上させた列車検知装置が得られる効果がある。
【0096】
また、この発明の請求項5によれば、請求項4において、時間差計測回路は、軌道側信号および局部側信号の周波数の増大に応じて、クロック周波数を増大方向に可変設定するようにしたので、コストアップを招くことなくノイズなどの影響による誤検出を防止して信頼性を向上させた列車検知装置が得られる効果がある。
【0097】
また、この発明の請求項6によれば、請求項4または請求項5において、時間差計測回路は、クロック周波数を用いて時間差を計測するカウンタと、カウンタからの計測値を軌道側信号および局部側信号の1周期の整数倍の期間にわたって平均化処理する平均化手段とを含み、平均化手段により平均化された値を位相差として出力するようにしたので、コストアップを招くことなくノイズなどの影響による誤検出を防止して信頼性を向上させた列車検知装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すブロック構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による電圧レベルの算出動作を示す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による二値信号の生成動作を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による位相差検出回路の具体的構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による位相差検出回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態5による位相差検出回路の具体的構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態5による分周器を用いたクロック周波数の設定動作を示す説明図である。
【図8】 従来の列車検知装置を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1a、1b フィルタ、2a、2b A/D変換器、3a、3b レベル検出器、4a、4b 二値変換器、5 位相差検出回路、6 列車判定手段、51 時間差生成手段、52 カウンタ、53 クロック発生器、54 平均化手段、55 分周器、A 軌道側信号、B 局部側信号、C クロック信号、D 第1の二値信号、E 第2の二値信号、F 時間差信号、G カウント信号。
Claims (6)
- 軌道側信号および局部側信号を取り込み、前記軌道側信号および前記局部側信号の各電圧レベルと位相差とに基づいて列車の在線を判定する列車検知装置であって、
前記軌道側信号から第1の電圧レベルおよび第1の二値信号を検出する第1の信号検出回路と、
前記局部側信号から第2の電圧レベルおよび第2の二値信号を検出する第2の信号検出回路と、
前記第1および第2の二値信号を比較して前記位相差を検出する位相差検出回路と、
前記第1および第2の電圧レベルと前記位相差とに基づいて前記列車の在線を判定する列車判定手段とを備え、
前記第1の信号検出回路は、
前記軌道側信号から第1の周波数信号を抽出する第1のフィルタと、
前記第1の周波数信号をサンプリングして第1のデジタルデータに変換する第1のA/D変換器と、
前記第1のデジタルデータから前記第1の電圧レベルを検出する第1のレベル検出器と、
前記第1のデジタルデータを前記第1の二値信号に変換する第1の二値変換器とを含み、
前記第2の信号検出回路は、
前記局部側信号から第2の周波数信号を抽出する第2のフィルタと、
前記第2の周波数信号をサンプリングして第2のデジタルデータに変換する第2のA/D変換器と、
前記第2のデジタルデータから前記第2の電圧レベルを検出する第2のレベル検出器と、
前記第2のデジタルデータを前記第2の二値信号に変換する第2の二値変換器と
を含み、
前記第1のレベル検出器は、前記軌道側信号のサンプリング値を、前記軌道側信号の半周期を第1の整数倍した期間にわたって平均化処理することにより前記第1の電圧レベルを算出し、
前記第2のレベル検出器は、前記局部側信号のサンプリング値を、前記局部側信号の半周期を第2の整数倍した期間にわたって平均化処理することにより前記第2の電圧レベルを算出することを特徴とする列車検知装置。 - 前記第1の二値変換器は、前記第1のデジタルデータが第1のしきい値を第1の所定回数だけ連続して越えたときに、前記第1の二値信号の極性を反転し、
前記第2の二値変換器は、前記第2のデジタルデータが第2のしきい値を第2の所定回数だけ連続して越えたときに、前記第2の二値信号の極性を反転することを特徴とする請求項1に記載の列車検知装置。 - 前記位相差検出回路は、前記第1の二値信号と前記第2の二値信号との立上りエッジ間の時間差を計測する時間差計測回路を含み、前記時間差を前記位相差として検出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の列車検知装置。
- 前記時間差計測回路は、前記時間差を計測するためのクロック周波数を、前記軌道側信号および前記局部側信号の周波数に応じて可変設定することを特徴とする請求項3に記載の列車検知装置。
- 前記時間差計測回路は、前記軌道側信号および前記局部側信号の周波数の増大に応じて、前記クロック周波数を増大方向に可変設定することを特徴とする請求項4に記載の列車検知装置。
- 前記時間差計測回路は、
前記クロック周波数を用いて前記時間差を計測するカウンタと、
前記カウンタからの計測値を前記軌道側信号および前記局部側信号の1周期の整数倍の期間にわたって平均化処理する平均化手段とを含み、
前記平均化手段により平均化された値を前記位相差として出力することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の列車検知装置。
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