JP4328680B2 - 皮下埋設型バルブ装置 - Google Patents
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Description
具体的には、例えば弁が埋設された体外から加えられる磁界パルスに応答して、弁部材を弁座に押し付ける力を有限の変化分で増減し、これによりポンピング圧を有限の変化分で増減する段階的磁界調整手段を備えてなるもの(特許文献1参照。)や、磁界の影響の下で動くよう構成された一つまたはそれ以上の部材をもつ形式の分岐弁を外部より調整することにより当該分岐弁のポンピング圧を間接的に調整する方法が利用されたもの(特許文献2参照。)、あるいは、基端部で固定され先端部が弁体に当接された長尺状の弾性体と、弾性体の両端部の間において弾性体の長手方向に沿って実際上直線的に移動可能で、弾性体の両端部の間において弾性体を特定の方向に撓ませる支点部を備えた可動体とを有してなる構成のもの(特許文献3参照。)などがある。
また、バルブ装置における磁石によって、MRI画像にアーチファクトなどの悪影響を及ぼすことがある、という問題点がある。
圧力調整機構は、押圧部材に当接するよう設けられた回転体と当該回転体に動力を伝達する動力伝達部材とを備え、動力伝達部材の直線運動を回転体の回転運動に変換し、当該回転体の回転によって生ずる回転体と押圧部材との当接位置の変位により押圧部材の弁体に対する押圧力を調整することにより、弁体の動作圧を調整する機能を有し、
動力伝達部材が回転体に動力を伝達していないときに回転体の回転を禁止する機構が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の皮下埋設型バルブ装置においては、圧力調整機構における動力伝達部材の一回の直線運動により得られる回転体の回転量の大きさが一定となる状態に設定されていることが好ましい。
また、圧力調整機構における動力伝達部材の、回転体の回転中心軸方向に対する変位量が0.5〜6.0mmとなる状態に設定されていることが好ましい。
さらに、本発明の皮下埋設型バルブ装置においては、弁体の動作圧が10Pa以上となる状態に調整可能な構成とされていることが好ましい。
本発明の皮下埋設型バルブ装置においては、動力伝達部材は、皮膚を介して外部より与えられる圧力によって直線運動される構成とすることができる。
このような構成のものにおいては、動力伝達部材の内部には、当該動力伝達部材の移動によって圧縮されて動力伝達部材の移動方向と反対方向に弾性力を与える弾性部材が配設されており、位置規制部材の一端部が、動力伝達部材の回転付与部材における傾斜面と互いに同方向を向く傾斜面を有するテーパー状とされており、動力伝達部材が弾性部材による弾性力によって初期のレベル位置に移動されるに際して、回転体のキー部材が、位置規制部材の傾斜面の作用によって周方向に移動され、これにより、回転体の全体が回転されて押圧部材の弁体に対する押圧力が調整される構成とされていることが好ましい。
また、当該バルブ装置それ自体によってMRI装置の画像診断等に対して与える悪影響を低減することができる。
(1)弁体の動作圧が段階的に調整可能に構成されていることにより、弁体の動作圧を確実に目的に応じた適正な大きさに設定することができる。
(2)圧力調整機構が、傾斜面および弾性部材による弾性力を利用して動力伝達部材の直線運動を回転体の回転運動に変換する機能を有するものであるので、回転体を円滑に動作させることができると共に接触部分の磨耗の程度を小さくすることができ、所要の圧力調整を確実に行うことができる。
(3)圧力調整機構が当該圧力調整機構を構成するすべての構成部材が合理的に配置されてなるものであるので、バルブ装置全体が大型化することを防止することができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の皮下埋設型バルブ装置に係る第1実施形態の一例における構成の概略を示す平面図、図2は、図1に示す皮下埋設型バルブ装置におけるB−B面を示す側面図、図3は、図1に示す皮下埋設型バルブ装置のA−A断面図である。
この皮下埋設型バルブ装置(以下、単に「バルブ装置」ともいう。)10は、バイパス流路13が内部に形成された流路形成用塊状体12が一面上に設けられた平板状のベース11と、バイパス流路13の出口側開口縁部に形成された球面状の支持部13Aよりなる弁座に支持される弁体であるボール弁15と、一端部がボール弁15に当接されると共に他端部が後述する圧力調整機構20におけるロータ25の外周面に当接され、当該ボール弁15を弁座に押し付ける方向に付勢する状態で設けられた押圧部材16と、押圧部材16によるボール弁15に対する押圧力を調整することによりボール弁15の動作圧を調整する圧力調整機構20とを備えている。
ここに、ベース11および流路形成用塊状体12を構成する材料としては、生体適合性を有し、磁性を示さないものまたは磁性の弱いものであれば、特に限定されるものではなく、ベース11を構成する材料としては、例えばチタン、チタン−ニッケル合金(Ti−Ni合金)、コバルト−クロム合金(Co−Cr合金)、ステンレス鋼などの金属材料を例示することができ、流路形成用塊状体12を構成する材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ABS樹脂、ポリアセタール(POM)などの樹脂材料を例示することができる。
また、ボール弁15を構成する材料としては、例えばルビー、サファイア、ダイアモンド、セラミックスなどを例示することができる。
一方の舌片部分16Bは、その中央部近傍が支点を形成する柱状部材17によってボール弁15が位置される反対側から押圧されて、全体がボール弁15側に凸となるよう弧状に湾曲されている。
押圧部材16を構成する材料としては、生体適合性を有し、磁性を示さないものまたは磁性の弱いものであれば、特に限定されるものではなく、例えばステンレス鋼、チタン、チタン−ニッケル合金(Ti−Ni合金)、コバルト−クロム合金(Co−Cr合金)などを例示することができる。
この圧力調整機構20においては、動作規制部材として機能する円筒状のステータ21が、その下端部分がベース11の一面上に配置された第1のコイルバネ40の内部に挿通されて筒軸21Aが上方に伸びる状態で、ベース11に固定されて設けられている。
ステータ21の外周面における上端部分には、上端縁から軸方向下方に伸びる柱状のガイド片22の複数例えば8つが互いに周方向に等間隔毎(中心角45°)に離間した状態で形成されており、各々のガイド片22の下端部は、周面に沿った方向を向く傾斜面22Aを有するテーパ形状とされている。
各々のガイド片22の傾斜面22Aは、互いに同一の大きさの傾斜角αを有し、軸方向におけるレベル位置が同一となる状態とされている。
このステータ21には、上端縁より軸方向下方に伸びる複数例えば4つの案内溝23が、隣接する案内溝23間に2つのガイド片22が位置される状態で、ガイド片22の間の周面に形成されている。
ロータ25は、その開口部26内にステータ21が挿通され、各々のキー27がステータ21のガイド片22の各々に噛合された状態で、下面における開口縁部が第1のコイルバネ40によって支持されており、回転中心軸Cがステータ21の筒軸21Aと同軸状に設けられている。この状態において、ステータ21の上端部分、例えばガイド片22の上端部分はロータ25の上面より上方に突出しており、ステータ21の案内溝23はロータ25の下面より下方に突出している。
このプランジャ30は、各々のリブ33がステータ21の案内溝23に沿って収容された状態で筒状部分31がステータ21の内部に挿入され、当該筒状部分31の内端面がステータ21の内部に配設された第2のコイルバネ41によって支持されて設けられており、これにより、上方から押圧されることによって圧縮される第2のコイルバネ41の弾性力(復元力)によって、プランジャ30が初期状態における軸方向のレベル位置に復帰されるよう直線運動される。
このバルブ装置10は、通常、例えばシリコーンゴム等からなる外装で覆われた状態において、例えば水頭症や脳腫瘍やクモ膜下嚢胞などの治療等を目的として体内の関連流体の圧力を非侵襲的に調整し得るように、例えば、脳室−腹腔シャント、腰椎−腹腔シャントや脳室−心室シャント等のためのシャント弁として体内に外科的に埋設されて用いられ、基本的には、ボール弁15が押圧部材16によって適正な大きさに調整された押圧力で押圧されて弁座に押し付けられた状態とされており、バイパス流路13内に導入される流体の圧力(ポンピング圧)がボール弁15の動作圧より高くなったときにボール弁15が弁座より離間して流体が排出(流出)され、これにより、バイパス流路13の上流側(入口側)に接続される例えばチューブ内の流体の圧力と、バイパス流路13の下流側(出口側)に接続されるチューブ内の流体の圧力との調整が行われる。
従って、このバルブ装置10においては、プランジャ30の一回の直線運動によってロータ25が回転角度(θ1+θ2)の大きさ(図示の例では45°)で回転され、これにより、ロータ25の外周面のカム作用によって、押圧部材16とロータ25との接点位置において、接点と回転中心位置との離間距離(径の大きさ)が大きくなってロータ25の径方向外方側に例えば0.2mmの変位が生じ、ロータ25の押圧部材16に対する押圧力が調整され、これに伴って押圧部材16のボール弁15に対する押圧力が調整されることにより、ボール弁15の動作圧すなわちバイパス流路13に導入される流体の圧力が調整される。ここに、ボール弁の動作圧は、例えば10Pa以上となる状態に調整可能とされており、上記構成のものにおいては、例えば147.1〜1961.3Pa(15〜200mmAq)の範囲内で調整可能とされている。
また、当該バルブ装置10それ自体によってMRI装置の画像診断等に対して与える悪影響を低減することができる。
さらに、ボール弁15の動作圧が設定された後においては、ステータ21のガイド片22とロータ25のキー27とが噛合された状態とされることにより、ロータ25の回転動作が禁止されるので、誤動作が生ずることを確実に防止することができる。また、プランジャ30のリブ33の傾斜面32およびステータ21のガイド片22の傾斜面22Aが互いに同方向を向くよう形成されていることにより、ロータ25の回転方向が一方向に規制されるので、プランジャ30の押圧動作の回数に応じたロータ25の回転量、すなわち押圧部材16に対するロータ25の押圧力の調整量を容易に把握することができ、ボール弁15の動作圧を確実に適正な大きさに調整することができる。
また、ロータ25のキー27の上端部が半球状とされていることにより、プランジャ30のリブ33の傾斜面32またはステータ21のガイド片22の傾斜面22Aと実質的に点接触する状態が得られるので、摩擦抵抗が小さくなり、円滑に動作させることができる。
図14は、本発明の皮下埋設型バルブ装置に係る第2実施形態の一例における構成の概略を示す平面図である。
このバルブ装置50は、ボール弁15を弁座に押し付ける方向に付勢する押圧部材としてコイルバネ51が用いられていると共に、圧力調整機構55として以下に示す構成のものが用いられている。なお、図14においては、図1に示すものと同一の構成部材については、便宜上、同一の符号が付してある。
このバルブ装置50における圧力調整機構55は、図15に示すように、円筒状の軸部材56がその筒軸56Aが上方に伸びるようベース11の一面上に固定されて設けられており、この軸部材56の内部には、内部コイルバネ57がそのコイル軸57Aが軸部材56の筒軸56Aと同軸状となる状態で配設されている。
このロータ60は、その開口部61内に軸部材56が当該軸部材56の筒軸56Aとロータ60の回転中心軸Cが同軸状に位置された状態で挿通されて、設けられており、図示しない適宜の支持部材によって軸方向に対する変位が禁止された状態とされている。
具体的には、上側リブ66は、一方がロータ60の任意のキーと位置合わせされた状態において、他方が当該ロータ60のキーと回転中心軸Cを挟んで対称な位置のキーの上方に位置されるよう形成されていると共に、下側リブ68が、上側リブ66間の周面領域の各々に2つずつ、互いに等間隔毎に離間した位置すなわち当該上側リブ66間の周面領域に位置されるロータ60のキー62間に形成される溝部63の各々に対応する位置に形成されている。
上側リブ66の各々は、下端部が筒状部分の周面に沿った方向を向く傾斜面67を有するテーパ形状とされており、各々の上側リブ66の傾斜面67は、互いに同一の大きさの傾斜角γ1を有し、軸方向におけるレベル位置が同一となる状態とされている(図16乃至図18参照。)。
また、下側リブ68の各々は、上端部が上側リブ66の傾斜面67と同方向を向く傾斜面69を有するテーパ形状とされており、各々の下側リブ68の傾斜面69は、互いに同一の大きさの傾斜角γ2を有し、軸方向におけるレベル位置が同一となる状態とされている。
従って、このバルブ装置50においては、プランジャ65の一回の直線運動(往復運動)によってロータ60が回転角度(θ3+θ4)の大きさ(図示の例では45°)で回転され、これにより、ロータ60の外周面のカム作用によって、コイルバネ51とロータ60との接点位置において、接点と回転中心位置との離間距離(径の大きさ)が大きくなってロータ60の径方向外方側に例えば0.2mmの変位が生じ、ロータ60のコイルバネ51に対する押圧力が調整され、これに伴ってコイルバネ51のボール弁15に対する押圧力が調整されることにより、ボール弁15の動作圧すなわちバイパス流路13に導入される流体の圧力が調整される。
すなわち、圧力調整機構55が例えば皮膚を介して外部より圧力が与えられることによってロータ60が回転されるという、いわば機械的な動力伝達機構によってボール弁15の動作圧が調整される構成とされているので、予め設定されているボール弁15の動作圧等の設定条件が他の装置の磁気による影響などを受けて変更されるなどの誤動作が生ずることがなく、体液(流体)の圧力が適正な大きさに調整された状態において動作させることができる。
また、当該バルブ装置50それ自体によってMRI装置の画像診断等に対して与える悪影響を低減することができる。
さらに、ボール弁15の動作圧が設定された後においては、プランジャ65の下側リブ68とロータ60のキー62とが噛合された状態とされることにより、ロータ60の回転動作が禁止されるので、誤動作が生ずることを確実に防止することができる。また、プランジャ65の上側リブ66の傾斜面67および下側リブ68の傾斜面69が互いに同方向を向くよう形成されていることにより、ロータ60の回転方向が一方向に規制されるので、プランジャ65の押圧動作の回数に応じたロータ60の回転量、すなわちコイルバネ51に対するロータ60の押圧力の調整量を容易に把握することができ、ボール弁15の動作圧を確実に適正な大きさに調整することができる。
例えば、第1実施形態に係るバルブ装置および第2実施形態に係るバルブ装置においては、偏心カムの外周面形状によるカム作用を利用してロータの押圧部材との接点位置の変位量(回転体の径方向の変位量)が調整される回転体が用いられた構成のものについて説明したが、例えば図19および図20に示すように、圧力調整機構80における回転体 (ロータ85)として螺旋階段状カムを用い、回転体と押圧部材(板バネ75)との接点位置の変位量(回転体の軸方向の変位量)が調整される構成とされていてもよい。
85は、螺旋階段状カムよりなるロータであって、その回転中心軸Cを中心とする円形状の開口部86を有し、当該開口部86内に軸部材81が当該軸部材81の筒軸とロータ85の回転中心軸Cが同軸状に位置された状態で挿通されて、設けられている。このロータ85は、軸方向に対する変位が禁止された状態で、適宜の支持部材によって支持されている。
ロータ85の開口部86の内周面には、各々、径方向内方に突出する柱状のキー87の複数例えば8つが互いに周方向に等間隔毎(中心角45°)に離間した位置に形成されていると共に、板バネ75における弧状連結部72が当接される上面の外周縁部分88がロータ85の回転量に応じてベース11に対する軸方向のレベル位置が段階的に変化する、例えばロータ85の回転方向に対して0.2mmずつ低くなる螺旋階段状とされている。
その後、プランジャ90全体が内部コイルバネの弾性力(復元力)によって上方に移動されて、プランジャ90の下側リブ92の各々に対応するロータ85のキー87が当該下側リブ92の各々によって押圧されることにより、ロータ85は上下方向の変位が禁止されているから、ロータ85のキー87が下側リブ92の傾斜面に沿って周方向に移動される結果、ロータ85全体が周方向に所定の回転角度θ6の大きさ(図示の例では22.5°)だけ回転され、これにより、プランジャ90の下側リブ92の各々が、初期状態におけるロータ85のキー97間の溝部より回転方向下流側の隣接する溝部に移行されてロータ85のキー87の各々と再び噛合され、プランジャ90が初期状態における軸方向のレベル位置に復帰される。
また、プランジャ90の直線運動によってプランジャ90の下側リブ92とロータ85のキー87との噛合位置が回転方向に対して順次に移行されることによって、ロータ85の回転に伴う板バネ75との接点位置の変位量が段階的に調整される。従って、プランジャ90の押圧動作を必要に応じて繰り返して行うことにより、ボール弁15の動作圧を適正な大きさに調整することができる。
11 ベース
12 流路形成用塊状体
13 バイパス流路
13A 支持部
15 ボール弁
16 押圧部材
16A 弧状連結部
16B 一方の舌片部分
16C 他方の舌片部分
17 柱状部材
18 支持部材
20 圧力調整機構
21 ステータ
21A 筒軸
22 ガイド片
22A 傾斜面
23 案内溝
25 ロータ
26 開口部
27 キー
30 プランジャ
31 筒状部分
32 傾斜面
33 リブ
40 第1のコイルバネ
41 第2のコイルバネ
C 回転中心軸
50 バルブ装置
51 コイルバネ
55 圧力調整機構
56 軸部材
56A 筒軸
57 内部コイルバネ
57A コイル軸
60 ロータ
61 開口部
62 キー
63 溝部
65 プランジャ
66 上側リブ
67 傾斜面
68 下側リブ
69 傾斜面
70 バルブ装置
71 支持片
72 弧状連結部
73 押圧力付勢部分
75 板バネ
80 圧力調整機構
81 軸部材
85 ロータ
86 開口部
87 キー
88 外周縁部
89 溝部
90 プランジャ
91 上側リブ
92 下側リブ
95 バルブ装置
96 板バネ
Claims (8)
- 弁体と、一端部が弁体に当接されて当該弁体を弁座に押し付ける方向に付勢する状態で設けられた弾性体よりなる押圧部材と、弁体の動作圧を調整する圧力調整機構とを備えてなる、皮下に埋設されて用いられる皮下埋設型バルブ装置であって、
圧力調整機構は、押圧部材に当接するよう設けられた回転体と当該回転体に動力を伝達する動力伝達部材とを備え、動力伝達部材の直線運動を回転体の回転運動に変換し、当該回転体の回転によって生ずる回転体と押圧部材との当接位置の変位により押圧部材の弁体に対する押圧力を調整することにより、弁体の動作圧を調整する機能を有し、
動力伝達部材が回転体に動力を伝達していないときに回転体の回転を禁止する機構が設けられていることを特徴とする皮下埋設型バルブ装置。 - 回転体の回転によって生ずる変位量が回転体の回転量に応じて設定されており、弁体の動作圧が段階的に調整可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の皮下埋設型バルブ装置。
- 圧力調整機構における動力伝達部材の一回の直線運動により得られる回転体の回転量の大きさが一定であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の皮下埋設型バルブ装置。
- 圧力調整機構における動力伝達部材の、回転体の回転中心軸方向に対する変位量が0.5〜6.0mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の皮下埋設型バルブ装置。
- 弁体の動作圧が10Pa以上となる状態に調整可能とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の皮下埋設型バルブ装置。
- 動力伝達部材は、皮膚を介して外部より与えられる圧力によって直線運動されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の皮下埋設型バルブ装置。
- 圧力調整機構は、回転されることにより押圧部材との当接位置に変位を生ずる外形形状を有し、回転中心軸を中心とする開口部が形成された回転体と、この回転体の開口部内において当該回転体と同軸状に配設された動力伝達部材とを備え、
回転体における開口部の内周面には、回転体の周方向の変位を規制する位置規制部材と噛合する複数のキー部材が、互いに周方向に離間して軸方向に伸びるよう形成されており、
動力伝達部材には、回転体の複数のキー部材の一部または全部に対応する外周面位置に、各々、当該キー部材に対接される一端部がテーパー状とされた回転力付与部材が形成されており、
動力伝達部材が前記回転中心軸方向に押圧されることにより、当該動力伝達部材における回転力付与部材の傾斜面の作用によって回転体のキー部材と位置規制部材との噛合が解除されると共にキー部材が周方向に移動され、これにより、回転体の全体が回転されて押圧部材の弁体に対する押圧力が調整されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の皮下埋設型バルブ装置。 - 動力伝達部材の内部には、当該動力伝達部材の移動によって圧縮されて動力伝達部材の移動方向と反対方向に弾性力を与える弾性部材が配設されており、
位置規制部材の一端部が、動力伝達部材の回転付与部材における傾斜面と互いに同方向を向く傾斜面を有するテーパー状とされており、
動力伝達部材が弾性部材による弾性力によって初期のレベル位置に移動されるに際して、回転体のキー部材が、位置規制部材の傾斜面の作用によって周方向に移動され、これにより、回転体の全体が回転されて押圧部材の弁体に対する押圧力が調整されることを特徴とする請求項7に記載の皮下埋設型バルブ装置。
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