JP4328671B2 - 硬さ試験機 - Google Patents

硬さ試験機 Download PDF

Info

Publication number
JP4328671B2
JP4328671B2 JP2004161562A JP2004161562A JP4328671B2 JP 4328671 B2 JP4328671 B2 JP 4328671B2 JP 2004161562 A JP2004161562 A JP 2004161562A JP 2004161562 A JP2004161562 A JP 2004161562A JP 4328671 B2 JP4328671 B2 JP 4328671B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focusing
image area
sample
automatic focusing
hardness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004161562A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005345117A (ja
Inventor
隆 川口
亮太郎 福地
貴幸 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP2004161562A priority Critical patent/JP4328671B2/ja
Publication of JP2005345117A publication Critical patent/JP2005345117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4328671B2 publication Critical patent/JP4328671B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

本発明は、硬さ試験機に関し、特に、所定の試料の表面に形成されたくぼみの寸法に基づいて前記試料の硬さを計測する硬さ試験機に関する。
従来より、所定の試料の表面に形成されたくぼみの寸法に基づいて前記試料の硬さを計測するブリネル硬さ試験機、ビッカース硬さ試験機、ヌープ硬さ試験機等の各種硬さ試験機が提案され、実用化されている。例えばビッカース硬さ試験機は、正四角錐の圧子を有する硬さ測定部を備えており、圧子を試料の表面に押し込んで形成したくぼみの対角線の長さを光学顕微鏡等で計測し、この計測したくぼみの対角線の長さに基づいて硬さを算出している。
前記したような硬さ試験機においては、くぼみの寸法を計測する際に、くぼみが形成された試料の表面に対する焦点合わせを行っている。近年においては、光学顕微鏡の対物レンズ又は試料を上下に移動させる移動手段と、この移動手段を制御して光学顕微鏡の自動合焦を行う自動合焦手段と、を備える硬さ試験機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−310869号公報(第1頁、第1図)
ところで、特許文献1に記載されたような従来の硬さ試験機においては、CCD(Charge Coupled Device)カメラ等によって試料の表面を撮像して所定の画像情報を取得し、この取得した画像情報に基づいて自動合焦を行っている。CCDカメラ等によって取得された画像情報は、図6(a)、(b)に示すような所定の表示画面100に表示される。表示画面100内の太線で囲まれた領域は、自動合焦に用いられる画像領域(合焦用画像領域)200である。
しかし、従来の硬さ試験機においては、合焦用画像領域200の位置や広さ(面積)を任意に変更することができない。このため、図6(b)に示すように試料の端部300が合焦用画像領域内に含まれる場合には、試料の存在しない部分400の画像情報(暗部)が合焦用画像領域全体のコントラストに影響を与え、自動合焦精度を低下させることがあった。このように自動合焦精度が低下すると、くぼみの寸法の計測精度が低下し、結果的に硬さの計測精度が低下してしまうという問題がある。
また、前記した従来の硬さ試験機においては、合焦用画像領域の位置や広さ(面積)を任意に変更することができないため、くぼみの周囲に形成された陥没や盛り上がりの影響を受けて、自動合焦精度が低下する場合があった。
本発明の課題は、硬さ試験機において、くぼみの寸法を計測する際の自動合焦精度を高めることにより、硬さの計測精度を向上させることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
圧子(34)を用いて所定の試料(S)の表面にくぼみ(K)を形成し、前記くぼみの寸法を計測することにより前記試料の硬さを算出する硬さ試験機(ビッカース硬さ試験機1)において、
前記試料の表面を撮像して所定の画像情報を取得する撮像手段(CCDカメラ31)と、
前記撮像手段によって取得した前記画像情報に基づいて、前記くぼみの寸法を計測する際の自動合焦を行う自動合焦手段(CPU10a、自動合焦プログラム及びAF制御機構32)と、
前記自動合焦に用いられる画像領域である合焦用画像領域(A2、A3)の設定を可能とする合焦用画像領域設定手段(CPU10a及び合焦用画像領域設定プログラム)と、を備え、
前記くぼみの平面形状は略四角形状を呈し、
前記合焦用画像領域設定手段は、
前記合焦用画像領域を前記くぼみの四隅部近傍に設定し、
前記自動合焦手段は、
前記くぼみの四隅部近傍に設定された4つの前記合焦用画像領域(A 3 )の画像情報に
基づいて4つの合焦位置座標を算出し、これら4つの合焦位置座標のうち、極小及び極大に係る座標を除いた2つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦を行うことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、合焦用画像領域設定手段により、自動合焦に用いられる画像領域(合焦用画像領域)の位置や広さ(面積)を任意に設定することができる。従って、例えば、試料の大きさや形状等に合わせて合焦用画像領域を設定することができる。この結果、自動合焦精度を高めることができ、くぼみの寸法の計測精度の向上、ひいては、硬さの計測精度の向上をもたらすことができる。
また、くぼみの四隅部近傍に合焦用画像領域を設定することができ、かつ、設定された4つの合焦用画像領域の画像情報に基づいて4つの合焦位置座標を算出し、極小及び極大に係る座標を除いた2つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦を行うことができる。従って、算出した4つの合焦位置座標が、くぼみの周囲に形成された陥没や盛り上がりによって極小及び極大に係る座標を含む場合においても、これら極小及び極大に係る座標を除いた2つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦をおこなうことができるので、自動合焦精度をさらに高めることができる。
請求項2に記載の発明は、
圧子(34)を用いて所定の試料(S)の表面にくぼみ(K)を形成し、前記くぼみの寸法を計測することにより前記試料の硬さを算出する硬さ試験機(ビッカース硬さ試験機1)において、
前記試料の表面を撮像して所定の画像情報を取得する撮像手段(CCDカメラ31)と、
前記撮像手段によって取得した前記画像情報に基づいて、前記くぼみの寸法を計測する際の自動合焦を行う自動合焦手段(CPU10a、自動合焦プログラム及びAF制御機構32)と、を備え、
前記くぼみの平面形状は略四角形状を呈し、
前記合焦用画像領域設定手段は、
前記合焦用画像領域を前記くぼみの四隅部近傍に設定し、
前記自動合焦手段は、
前記くぼみの四隅部近傍に設定された4つの前記合焦用画像領域(A3)の画像情報に基づいて4つの合焦位置座標を算出し、これら4つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦を行うことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、合焦用画像領域設定手段により、自動合焦に用いられる画像領域(合焦用画像領域)の位置や広さ(面積)を任意に設定することができる。従って、例えば、試料の大きさや形状等に合わせて合焦用画像領域を設定することができる。この結果、自動合焦精度を高めることができ、くぼみの寸法の計測精度の向上、ひいては、硬さの計測精度の向上をもたらすことができる。
また、くぼみの四隅部近傍に合焦用画像領域を設定することができ、かつ、設定された4つの合焦用画像領域の画像情報に基づいて4つの合焦位置座標を算出し、これら4つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦を行うことができる。従って、くぼみの周囲に形成された陥没や盛り上がり等に起因する合焦位置のばらつきを是正することができる。この結果、自動合焦精度を一層高めることができ、くぼみの寸法の計測精度の一層の向上と、硬さの計測精度の一層の向上と、をもたらすことができる。
請求項1に記載の発明によれば、合焦用画像領域設定手段により、合焦用画像領域の位置や広さを任意に設定することができるので、自動合焦精度を高めることができ、くぼみの寸法の計測精度の向上、ひいては、硬さの計測精度の向上をもたらすことができる。
また、くぼみの四隅部近傍に合焦用画像領域を設定するとともに、設定された4つの合焦用画像領域の画像情報に基づいて4つの合焦位置座標を算出し、極小及び極大に係る座標を除いた2つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦を行うことができるので、これら極小及び極大に係る座標を除いた2つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦をおこなうことができる。この結果、自動合焦精度をさらに高めることができる。
請求項2に記載の発明によれば、合焦用画像領域設定手段により、合焦用画像領域の位置や広さを任意に設定することができるので、自動合焦精度を高めることができ、くぼみの寸法の計測精度の向上、ひいては、硬さの計測精度の向上をもたらすことができる。
また、くぼみの四隅部近傍に合焦用画像領域を設定するとともに、設定された4つの合焦用画像領域の画像情報に基づいて4つの合焦位置座標を算出し、これら4つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦を行うことができる。この結果、合焦位置のばらつきを是正することができるので、自動合焦精度を一層高めることができ、くぼみの寸法の計測精度の一層の向上と、硬さの計測精度の一層の向上と、をもたらすことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態においては、本発明に係る硬さ試験機の例としてビッカース硬さ試験機1を挙げて説明することとする。
まず、図1から図3を用いて、本実施の形態に係るビッカース硬さ試験機1の構成について説明する。図1は、ビッカース硬さ試験機1の全体構成を説明するための斜視図であり、図2は、ビッカース硬さ試験機1の本体2の構成を説明するための説明図であり、図3はビッカース硬さ試験機1の機能的構成を示すブロック図である。
ビッカース硬さ試験機1は、本体2、硬さ測定部3、昇降機構4、試料固定装置5、XYステージ6、等を備えている。また、ビッカース硬さ試験機1は、本体2の外部に、制御装置10、モニタ11、キーボード12、マウス13、等を備えている。
硬さ測定部3は、図2に示すように、上下方向(図2のZ方向)に移動可能なCCDカメラ31、AF制御機構32、試料Sの表面を照明する照明装置33、圧子34、対物レンズ35、回転により圧子34と対物レンズ35との切替が可能なタレット36、等により構成されている。
AF制御機構32は、制御装置10の制御の下にCCDカメラ31を昇降させて自動合焦動作を実現させるものであり、本発明における自動合焦手段を構成する。
CCDカメラ31は、本発明における撮像手段であり、対物レンズ35を通して試料Sの表面の所定領域を撮像して画像情報を取得し、制御装置10に出力する。
昇降機構4は、試料固定装置5に接続され、作業者がハンドル4aを操作することにより上下方向(図2のZ方向)に試料固定装置5を昇降させて、試料Sを所定の合焦位置へ移動させるものである。
試料固定装置5は、試料Sを固定する装置であり、前記した昇降機構4により上下方向に移動可能とされる。試料Sは、図示されていない締付け部材により、この試料固定装置5に着脱可能に固定される。
XYステージ6は、制御装置10の制御の下に、上下方向(図2のZ方向)に対して垂直なXY平面内で移動するものである。XYステージ6は、上部に配置された試料固定装置5と、試料固定装置5に着脱自在に固定された試料Sと、をXY両方向へ自在に水平移動させ、硬さ測定部3の下方へ試料Sを位置させる。
制御装置10は、図3に示すように、各部に接続されて装置全体を統合制御するCPU10a、各部を制御するための制御プログラム等を格納するROM10b、各種プログラムの実行によって生成される各種データを一時的に格納する作業領域として機能するRAM10c、等を有している。
CPU10aは、ROM10b内に格納されたXYステージ制御プログラムを実行することにより、試料Sの表面の所定領域がCCDカメラ31の真下に位置するようにXYステージ6を移動させる。
また、CPU10aは、ROM10b内に格納された自動合焦プログラムを実行することにより、硬さ測定部3のCCDカメラ31によって得られる画像情報に基づいて照明装置33の光量を調節しながら、AF制御機構32を制御してCCDカメラ31を昇降させ、試料Sの表面に対する自動合焦を行う。すなわち、CPU10a、自動合焦プログラム及びAF制御機構32は、本発明における自動合焦手段である。
また、CPU10aは、キーボード12やマウス13の操作による入力信号を受けてROM10b内に格納された合焦用画像領域設定プログラムを実行することにより、自動合焦に用いられる画像領域(合焦用画像領域)の位置や広さ(面積)を任意に設定することができる。すなわち、CPU10a及び合焦用画像領域設定プログラムは、本発明における合焦用画像領域設定手段である。
また、CPU10aは、ROM10b内に格納された硬さ測定部制御プログラムを実行することにより、圧子34を所定の試験力で試料Sの表面に押し付けてくぼみを形成したり、CCDカメラ31から得られる試料Sの表面の画像情報に基づいてくぼみの対角線長さを計測したりするとともに、計測したくぼみの対角線長さに基づいて試料Sの硬さを算出する。さらに、CCDカメラ31によって取得した試料Sの表面の画像情報や、試料Sの硬さの算出結果等をモニタ11に表示させる。
モニタ11は、CCDカメラ31によって取得した試料Sの表面の画像情報を可視化したり、試料Sの硬さの算出結果を表示したりする表示手段である。また、キーボード12及びマウス13は、作業者が各種設定条件を入力するための入力手段である。
次に、図4及び図5を用いて、本実施の形態に係るビッカース硬さ試験機1による硬さ測定動作について説明する。図4は、本実施の形態における硬さ測定動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ユーザは、硬さを測定する試料Sを試料固定装置5に固定する(試料固定工程:S1)。そして、制御装置10のCPU10aは、キーボード12やマウス13の操作による入力信号に従ってXYステージ制御プログラムを実行することによりXYステージ6を水平に動かし、試料Sの表面を硬さ測定部3の圧子34と対向する位置に配置する。
次いで、制御装置10のCPU10aは、硬さ測定部制御プログラムを実行することにより、硬さ測定部3の圧子34を試料Sの表面の所定位置に押し付けて所定の試験力を一定の時間加え、試料Sの表面にくぼみを形成する(くぼみ形成工程:S2)。その後、制御装置10のCPU10aは、硬さ測定部3のタレット36を回転させて、くぼみの上方に対物レンズ35を配置する。
次いで、制御装置10のCPU10aは、硬さ測定部制御プログラムを実行することにより、照明装置33で試料Sの表面を照明しながら対物レンズ35を介してCCDカメラ31により試料Sの表面のくぼみ近傍部分を撮像して、画像情報を取得する。そして、取得した画像情報をモニタ11に表示する(画像情報表示工程:S3)。図5は、モニタ11の表示画面11aに、試料Sの表面のくぼみKが表示された状態を示したものである。
次いで、ユーザは、モニタ11の表示画面11aを視認しながら、昇降機構4のハンドル4aを操作して試料固定装置5及び試料Sを昇降させることにより、試料Sを対物レンズ35に対して所定の距離だけ離隔させて、試料Sの表面を合焦位置に配置する(手動合焦工程:S4)。
次いで、ユーザは、自動合焦に用いられる画像領域(合焦用画像領域)を変更するか否かを判断する(合焦条件判断工程:S5)。合焦条件判断工程S5において合焦用画像領域を変更しないと判断した場合には、ユーザは、合焦用画像領域を変更するための操作を行わずに、デフォルトの合焦用画像領域を用いて、自動合焦工程S11、くぼみ寸法計測工程S12及び硬さ算出工程S13を順次実施する。なお、図5において一点鎖線で囲まれた領域は、デフォルトの合焦用画像領域A1である。
自動合焦工程S11においては、制御装置10のCPU10aは、自動合焦プログラムを実行することにより、合焦用画像領域内の画像情報に基づいてAF制御機構32を制御してCCDカメラ31を昇降させ、試料Sの表面に焦点を合わせる。
自動合焦工程S11を経た後、ユーザは、キーボード12やマウス13を操作して、制御装置10のCPU10aにより硬さ測定部制御プログラムを実行させて、硬さ測定部3のCCDカメラ31によりくぼみK(図5参照)の対角線の長さを自動的に計測する(くぼみ寸法自動計測工程:S12)。そして、制御装置10のCPU10aは、計測されたくぼみの対角線の長さから試料Sの硬さを算出する(硬さ算出工程:S13)。
一方、合焦条件判断工程S5において合焦用画像領域を変更すると判断した場合には、ユーザは、新たな合焦用画像領域の位置を設定するために、モニタ11の表示画面11a(図5参照)上の所望の位置を、マウス13を用いて指定する。かかる指定信号を受けた制御装置10のCPU10aは、合焦用画像領域設定プログラムを起動することにより、モニタ11の表示画面11aの指定された位置に新たな合焦用画像領域を表示する(合焦用画像領域設定工程:S6)。
なお、ユーザは、マウス13で新たな合焦用画像領域の位置を指定するとともに、キーボード12を操作して新たな合焦用画像領域の広さ(面積)を指定することもできる。図5の太線で囲まれた領域は、合焦用画像領域設定工程S6で設定された新たな合焦用画像領域A2の一例である。
次いで、ユーザは、硬さ測定精度を向上させることを目的とした精密自動合焦処理を行うか否かを判断する(精密合焦判断工程:S7)。精密合焦判断工程S7において、精密自動合焦処理を行わないと判断した場合には、ユーザは、合焦用画像領域設定工程S6で設定した合焦用画像領域A2を用いて、自動合焦工程S11、くぼみ寸法自動計測工程S12及び硬さ算出工程S13を順次実施する。
一方、精密合焦判断工程S7において、精密自動合焦処理を行うと判断した場合には、ユーザは、キーボード12やマウス13を操作して、制御装置10のCPU10aにより硬さ測定部制御プログラムを実行させる。そして、硬さ測定部3のCCDカメラ31により、試料SのくぼみK(図5参照)の4隅近傍の位置座標を取得する(位置座標取得工程:S8)。
次いで、制御装置10のCPU10aは、合焦用画像領域設定プログラムを起動させることにより、取得した各位置座標を参照して、くぼみKの4隅近傍に新たな合焦用画像領域を設定する(精密合焦用画像領域設定工程:S9)。図5の破線で囲まれた4つの領域は、精密合焦用画像領域設定工程S9で設定された新たな合焦用画像領域A3を示している。
次いで、制御装置10のCPU10aは、自動合焦プログラムを実行することにより、精密合焦用画像領域設定工程S9で設定された4つの合焦用画像領域A3の画像情報に基づいてAF制御機構32を制御してCCDカメラ31を昇降させ、試料Sの表面に対する自動合焦を行う(精密自動合焦工程:S10)。
なお、精密自動合焦工程S10においては、4つの合焦用画像領域A3の画像情報に対応する4つの合焦位置を算出し、これら4つの合焦位置座標のうち、極小及び極大に係る座標を除いた2つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦を行っている。ここで、「極小に係る座標」とは、試料Sの表面から下方側(図2の紙面下方側)に最も離隔して存在する合焦位置座標を意味し、「極大に係る座標」とは、試料Sの表面から上方側(図2の紙面上方側)に最も離隔して存在する合焦位置座標を意味する。「極小に係る座標」は、くぼみの周囲に形成された陥没に起因する座標であり、「極大に係る座標」は、くぼみの周囲に形成された盛り上がりに起因する座標である。
精密自動合焦工程S10を経た後、ユーザは、キーボード12やマウス13を操作して、制御装置10のCPU10aにより硬さ測定部制御プログラムを実行させて、硬さ測定部3のCCDカメラ31によりくぼみKの対角線の長さを自動的に計測する(くぼみ寸法自動計測工程:S12)。そして、制御装置10のCPU10aは、計測されたくぼみの対角線の長さから試料Sの硬さを算出する(硬さ算出工程:S13)。以上の工程群を経て、硬さ測定動作を終了する。
本実施の形態に係るビッカース硬さ試験機1においては、合焦用画像領域設定手段(CPU10a及び合焦用画像領域設定プログラム)により、自動合焦に用いられる画像領域(合焦用画像領域)の位置や広さ(面積)を任意に設定することができる。
従って、試料Sの大きさや形状等に合わせて合焦用画像領域を設定することができる。この結果、自動合焦精度を高めることができ、くぼみの寸法の計測精度の向上、ひいては、硬さの計測精度の向上をもたらすことができる。
また、本実施の形態に係るビッカース硬さ試験機1においては、くぼみKの四隅部近傍に合焦用画像領域A3を設定することができ、かつ、設定された4つの合焦用画像領域A3の画像情報に基づいて4つの合焦位置を算出し、これら4つの合焦位置座標のうち、極小及び極大に係る座標を除いた2つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦を行うことができる。
従って、算出した4つの合焦位置座標が、くぼみの周囲に形成された陥没や盛り上がりによって極小及び極大に係る座標を含む場合においても、これら極小及び極大に係る座標を除いた2つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦をおこなうことができるので、自動合焦精度を一層高めることができる。この結果、くぼみの対角線長さの計測精度の一層の向上と、硬さの計測精度の一層の向上と、をもたらすことができる。
なお、本実施の形態においては、本発明をビッカース硬さ試験機1に適用した例を示したが、試料の表面にくぼみを形成しそのくぼみの寸法によって硬さを計測する他の硬さ試験機(例えば、ブリネル硬さ試験機やヌープ硬さ試験機)にも本発明を適用することができる。
また、本実施の形態においては、精密自動合焦工程S10において、4つの合焦位置座標のうち極小及び極大に係る座標を除いた2つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦を行った例を示したが、4つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦を行うこともできる。
また、本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲において種々の変形が可能であることが勿論である。
本発明の実施の形態に係るビッカース硬さ試験機の全体構成を示す斜視図である。 図1に示したビッカース硬さ試験機の本体の構成を説明するための説明図である。 図1に示したビッカース硬さ試験機の機能的構成を説明するためのブロック図である。 図1に示したビッカース硬さ試験機の硬さ測定動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示したビッカース硬さ試験機のCCDカメラによって取得された試料の表面の画像情報をモニタに表示した状態を示す図である。 従来のビッカース硬さ試験機のCCDカメラによって取得された試料の表面の画像情報をモニタに表示した状態を示す図である。
符号の説明
1 ビッカース硬さ試験機
10a CPU(自動合焦手段、合焦用画像領域設定手段)
31 CCDカメラ(撮像手段)
32 AF制御機構(自動合焦手段)
34 圧子
2、A3 合焦用画像領域
K くぼみ
S 試料

Claims (2)

  1. 圧子を用いて所定の試料の表面にくぼみを形成し、前記くぼみの寸法を計測することにより前記試料の硬さを算出する硬さ試験機において、
    前記試料の表面を撮像して所定の画像情報を取得する撮像手段と、
    前記撮像手段によって取得した前記画像情報に基づいて、前記くぼみの寸法を計測する際の自動合焦を行う自動合焦手段と、
    前記自動合焦に用いられる画像領域である合焦用画像領域の設定を可能とする合焦用画像領域設定手段と、を備え、
    前記くぼみの平面形状は略四角形状を呈し、
    前記合焦用画像領域設定手段は、
    前記合焦用画像領域を前記くぼみの四隅部近傍に設定し、
    前記自動合焦手段は、
    前記くぼみの四隅部近傍に設定された4つの前記合焦用画像領域の画像情報に基づいて4つの合焦位置座標を算出し、これら4つの合焦位置座標のうち、極小及び極大に係る座標を除いた2つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦を行うことを特徴とする硬さ試験機。
  2. 圧子を用いて所定の試料の表面にくぼみを形成し、前記くぼみの寸法を計測することにより前記試料の硬さを算出する硬さ試験機において、
    前記試料の表面を撮像して所定の画像情報を取得する撮像手段と、
    前記撮像手段によって取得した前記画像情報に基づいて、前記くぼみの寸法を計測する際の自動合焦を行う自動合焦手段と、
    前記自動合焦に用いられる画像領域である合焦用画像領域の設定を可能とする合焦用画像領域設定手段と、を備え、
    前記くぼみの平面形状は略四角形状を呈し、
    前記合焦用画像領域設定手段は、
    前記合焦用画像領域を前記くぼみの四隅部近傍に設定し、
    前記自動合焦手段は、
    前記くぼみの四隅部近傍に設定された4つの前記合焦用画像領域の画像情報に基づいて4つの合焦位置座標を算出し、これら4つの合焦位置座標を平均化した座標を用いて自動合焦を行うことを特徴とする硬さ試験機。
JP2004161562A 2004-05-31 2004-05-31 硬さ試験機 Expired - Fee Related JP4328671B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004161562A JP4328671B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 硬さ試験機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004161562A JP4328671B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 硬さ試験機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005345117A JP2005345117A (ja) 2005-12-15
JP4328671B2 true JP4328671B2 (ja) 2009-09-09

Family

ID=35497661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004161562A Expired - Fee Related JP4328671B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 硬さ試験機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4328671B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4829770B2 (ja) * 2006-12-22 2011-12-07 株式会社ミツトヨ 硬さ試験機
JP4913609B2 (ja) * 2007-01-16 2012-04-11 株式会社ミツトヨ 硬さ試験機
JP4843516B2 (ja) * 2007-02-01 2011-12-21 株式会社ミツトヨ 硬さ試験機
IT1393943B1 (it) * 2009-04-10 2012-05-17 Affri Durometro di tipo universale con dispositivo di lettura dell'impronta perfezionato.
JP5777957B2 (ja) * 2011-07-05 2015-09-16 株式会社ミツトヨ 硬さ試験機、及び硬さ試験方法
JP5923824B2 (ja) 2012-02-21 2016-05-25 株式会社ミツトヨ 画像処理装置
CN103528904A (zh) * 2013-10-25 2014-01-22 天津大学 一种测量p92蒸汽管道布氏硬度的方法
JP6990090B2 (ja) * 2017-10-30 2022-01-12 株式会社ミツトヨ 硬さ試験機及びプログラム
CN107764668B (zh) * 2017-12-06 2020-07-17 南京林业大学 可实时观测牙周膜微观结构变化的剪切试验台
CN111650067A (zh) * 2020-05-13 2020-09-11 雅视特科技(杭州)有限公司 一种布氏硬度压痕自动测量系统及其测量方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005345117A (ja) 2005-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5501189B2 (ja) 硬さ試験機
JP6559023B2 (ja) 硬さ試験機及び硬さ試験方法
JP5977556B2 (ja) 硬さ試験機
JP6016620B2 (ja) 硬さ試験機、及び硬さ試験方法
US9111332B2 (en) Method and apparatus for hardness tester
JP5955716B2 (ja) 硬さ試験機、及び硬さ試験方法
JP5840431B2 (ja) 硬さ試験機、及び硬さ試験方法
US20130047712A1 (en) Hardness tester
JP5777957B2 (ja) 硬さ試験機、及び硬さ試験方法
JP2012078306A (ja) 硬さ試験機
JP4328671B2 (ja) 硬さ試験機
JP2003166923A (ja) 硬さ試験機及び硬さ試験方法
JP2011220790A (ja) 硬さ試験機及び硬さ試験方法
JP5258678B2 (ja) 硬さ試験機
JP6560937B2 (ja) 硬さ試験機及び硬さ試験方法
JP6530287B2 (ja) 硬さ試験機及び硬さ試験方法
JP6199692B2 (ja) 硬さ試験機、及び硬さ試験方法
JP6905844B2 (ja) 硬さ試験機及びプログラム
JP4791155B2 (ja) 合焦点方法及び合焦点装置並びにそれを使った測定装置
JP6858038B2 (ja) 硬さ試験機及びプログラム
JP7289772B2 (ja) 硬さ試験機、硬さ試験方法及びプログラム
JP4913609B2 (ja) 硬さ試験機
JP2008233041A (ja) 硬さ試験機
JP2005337973A (ja) 硬さ試験機
JP2004311715A (ja) ボンディングワイヤの測定方法および測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090609

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4328671

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150619

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees