JP4328638B2 - 分析用カートリッジ、分析用チップユニット、並びに分析用カートリッジを用いた分析装置及び分析方法 - Google Patents
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Description
従来、このような分析を行なうための技術が種々提案されている。特に近年、前記の分析において検体液を分析用チップ表面に導く技術について、例えば特許文献1,2のような技術が提案されている。ここで、特許文献1にはマイクロポンプを用いて分析用チップに検体液を導入する技術が記載されている。また、特許文献2には減圧採血管や毛細管現象を利用して分析用チップに検体液を導入する技術が記載されている。
また、特許文献2記載の技術では、分析用チップなどの洗浄工程を行なう分析において操作が煩雑となっていた。
図1〜図4は本発明の第1実施形態について示すもので、図1は分析装置の概要を示す概要図、図2は分析用カートリッジを示す斜視図、図3は分析用チップを示す平面図、図4は分析用カートリッジの要部を拡大して示す断面図である。
分析装置101は、分析の対象である検体液として血液を用い、血液中の物質(検体)を蛍光法により分析するための装置であり、カートリッジ装着部102、検体検出部103、プランジャ駆動部104、導入用駆動部(導入部材駆動部)105、及び、制御部106を備えている。
また、採血管2の先端の部分(被穿孔部)2aは弾性体によって形成されている。したがって、後述するように管状針9で採血管2の被穿孔部2aを突いた場合には被穿孔部2aは容易に穿孔されるようになっている。また、孔が形成されたときにも被穿孔部2aの外壁を形成する弾性体が管状針9に密着し、採血管2内部の血液が被穿孔部2aと管状針9との隙間から漏れ出すことが無いように構成されている。
さらに、試薬管3〜7それぞれの先端の部分(被穿孔部)3a〜7aは、採血管2aと同様に弾性体によって形成されている。したがって、採血管2と同様に、後述するように管状針9で試薬管3〜7の被穿孔部3a〜7aを突いた場合には被穿孔部3a〜7aは容易に穿孔されるようになっている。また、孔が形成されたときにも被穿孔部3a〜7aの外壁を形成する弾性体が管状針9に密着し、内部の検出用薬液や洗浄液が被穿孔部3a〜7aと管状針9との隙間から漏れ出すことが無いように構成されている。
さらに、本実施形態の分析用カートリッジ1においては、採血管2の被穿孔部2a、及び、試薬管3〜7の被穿孔部3a〜7aがすべて一列に直線上に並ぶように配置されている。
分析用チップ8の流路8aの上流側(図中左側)端部側面には、流路8aに血液、検出用薬液及び洗浄液を導入するための流体導入口8bが形成されている。一方、分析用チップ8の流路8aの下流側(図中右側)端部側面には、流路8aから血液、検出用薬液及び洗浄液を排出するための流体排出口8cが形成されている。したがって、流体導入口8bに導入された流体(血液、検出用薬液、洗浄液)は、流路8aを流体排出口8cに向けて流れ、流体排出口8cから分析用チップ8の外部に排出されるようになっている。
なお、分析用チップ8の流路8aはレーザー光及び蛍光などの分析に係る光を透過させる図示しない透明な蓋によって覆われていて、流路8aの内外は、流体導入口8b及び流体排出口8c以外では連通しないように形成されている。
検体検出部103は、蛍光法によって血液(検体液)中の検体を検出するための部分であり、光源103Aと光検出部103Bとを有している。
光検出部103Bは、光源103Aからの入射光によりスポット8dから生じた蛍光を検出するものである。光検出部103Bについてもその種類に制限は無く、任意のものを用いることができるが、本実施形態においては、光検出部103BとしてCCDカメラを用いている。また、光検出部103Bとしては、光電子増倍管を好適に用いることもできる。
まず、採血管9を取り付けた分析用カートリッジ1をカートリッジ装着部102に装着する。
分析用カートリッジ1の装着後、制御部106の制御により、導入用駆動部105が分析用チップ8、管状針9、及びプランジャ10を採血管2の被穿孔部2aに向けて進行させる{図4(a)}。
次いで、制御部106の制御により、導入用駆動部105が分析用チップ8、管状針9、及びプランジャ10を試薬管3の被穿孔部3aに向けて進行させる。管状針9の進行により、管状針9の先端部分は採血管2の被穿孔部2aを完全に貫通した後、試薬管3の被穿孔部3aに突き当たる。管状針9の先端部分が試薬管3の被穿孔部3aに突き当たると、採血管2の場合と同様に、試薬管3の被穿孔部3aが穿孔され、管状針9の先端部分が試薬管3の被穿孔部3aを内部まで貫く。これにより、管状針9の先端部分に形成されている取込口9aが穿孔された孔を通じて試薬管3の内部に入り込む{図4(c)}。これにより、採血管2の場合と同様にして、試薬管3内の洗浄液は管状針9を通り、送出口9bから流体導入口8bに送られ、分析用チップ8の流路8a内に導入される。なおこの際も、試薬管3の被穿孔部3aが弾性体で形成されているために、試薬管3と管状針9との隙間から洗浄液が外部(分析用カートリッジ1内部)に漏れ出すことはない。
次いで、制御部106の制御により、導入用駆動部105が分析用チップ8、管状針9、及びプランジャ10を試薬管4の被穿孔部4aに向けて進行させる。管状針9の進行により、管状針9の先端部分は試薬管3の被穿孔部3aを完全に貫通した後、試薬管4の被穿孔部4aに突き当たる。管状針9の先端部分が試薬管4の被穿孔部4aに突き当たると、採血管2及び試薬管3の場合と同様に、試薬管4の被穿孔部4aが穿孔され、管状針9の先端部分が試薬管4の被穿孔部4aを内部まで貫く。これにより、管状針9の先端部分に形成されている取込口9aが穿孔された孔を通じて試薬管4の内部に入り込む{図4(d)}。これにより、採血管2及び試薬管3の場合と同様にして、試薬管4内の検出用薬液は管状針9を通り、送出口9bから流体導入口8bに送られ、分析用チップ8の流路8a内に導入される。なおこの際も、試薬管4の被穿孔部4aが弾性体で形成されているために、試薬管4と管状針9との隙間から検出用薬液が外部(分析用カートリッジ1内部)に漏れ出すことはない。
その後、試薬管3の代わりに試薬管5から洗浄液の導入を行なうようにする他は「(2)試薬管3内の洗浄液の導入」と同様にして、制御部106が導入用駆動部105及びプランジャ駆動部104を操作して、試薬管5から洗浄液を分析用チップ8の流路8aに導入し、分析用チップ8の流路8a表面及びスポット8dの洗浄を行なう{図4(e)}。 洗浄液によって洗浄されたことにより、分析用チップ8の流路8a表面及びスポット8dから、余った検出用薬液が除去される。
次に、試薬管4の代わりに試薬管6から検出用薬液の導入を行なうようにする他は「(3)試薬管4内の検出用薬液の導入」と同様にして、制御部106が導入用駆動部105及びプランジャ駆動部104を操作して、試薬管6から検出用薬液を分析用チップ8の流路8aに導入し、検体を検出用薬液で標識する。この際、試薬管6内の検出用薬液は試薬管4内の検出用薬液と別種のものであるので、試薬管4内から導入した検出用薬液と異なる検体等について標識することができる。
次に、試薬管3の代わりに試薬管7から洗浄液の導入を行なうようにする他は「(2)試薬管3内の洗浄液の導入」と同様にして、制御部106が導入用駆動部105及びプランジャ駆動部104を操作して、試薬管7から洗浄液を分析用チップ8の流路8aに導入し、分析用チップ8の流路8a表面及びスポット8dの洗浄を行なう{図4(g)}。「(4)試薬管5内の洗浄液の導入」と同様、洗浄液によって洗浄されたことにより、分析用チップ8の流路8a表面及びスポット8dから、余った検出用薬液が除去される。
最後に、制御部106は検体検出部103を操作し、光源103Aから流路8aの各スポット8dに向けて入射光としてレーザー光を照射する。レーザー光が入射すると、検出用薬液により標識された検体が固定化したスポット8dから蛍光が生じる。
生じた蛍光は、光検出部103Bが検出する。これにより、血液中の検体の検出が行なわれ、血液の分析を行なうことができる。
また、本実施形態においては、血液、検出用薬液、洗浄液などの流体を分析用チップ8の流路8aに導入するためには導入用駆動部105による一方向への動き(採血管2及び試薬管3〜7の被穿孔部2a〜7aに向けて前進する動き)を制御できればよいので、精密な制御や複雑な駆動機構が不要であり、装置の小型化を達成することができる。近年、POCT(point−of−care testing)の観点から各種分析装置の小型化に対する要望が高まっており、この観点からも上記分析装置は高い利用可能性を有している。
また、分析用チップ1に保持物質が固定化されたスポット8dが、流体(血液、検出用薬液、洗浄液)の流体導入口8bから流体排出口8cに向けた流れに対して直交する向きに並んで形成されているので、スポット8dの保持物質に固定化された検体同士が混ざり合うことを防止することができる。
また、分析用カートリッジ1が管状針9に連通したプランジャ10を有しているので、短時間で、採血管2及び試薬管3〜7から血液、検出用薬液及び洗浄液を分析用チップ8に導入することが可能となる。さらに、プランジャ10を往復操作し、プランジャ10からの圧力を利用して流路8a内で流体を攪拌し、流路8a全体に流体を行き渡らせることができ、これにより、分析の信頼性を高めることが可能となる。
また、分析装置101が採血管2及び試薬管3〜7の一列に並べて配置された部分(被穿孔部2a〜7a)に対して進行させる導入用駆動部105を備えているので、導入部材を用いて検体液及び試薬液を分析用チップに導入する操作を、確実に行なうことができる。
図5は本発明の第2実施形態における分析装置201を示す概要図である。なお、本実施形態の説明において符号を用いる場合、上記第1実施形態と同様の部分については同様の符号を用いる。
即ち、分析装置201はカートリッジ装着部102、検体検出部103、プランジャ駆動部104、導入用駆動部105、及び、制御部106を備えていて、検体検出部103には光検出部103BとしてCCDカメラが設置されている。
即ち、分析装置201のカートリッジ保持部102に装着される分析用カートリッジ21は、検体液貯蔵部としての採血管2、試薬貯蔵部としての試薬管3〜7、分析用チップ8、導入部材としての管状針9、及び、プランジャ10を備えている。
この分析装置201及び分析用カートリッジ21を用いて分析を行なう場合、検体の検出を行なう際に光源から光を照射しないこと以外は第1実施形態で詳述したのと同様にして、血液の分析を行なう。
また、上記第1実施形態と同様の作用・効果を得ることもできる。
なお、本実施形態の分析用カートリッジ21及び分析装置201を用いれば、化学発光法の代わりに生物化学発光法により分析を行なうこともできる。ただしその場合には、保持物質、検出用薬液、及び洗浄液として生物化学発光法に適当なものを用いる。
図6は本発明の第3実施形態における分析用カートリッジ31を示す斜視図である。なお、本実施形態の説明において符号を用いる場合、上記第1,第2実施形態と同様の部分については同様の符号を用いる。
即ち、分析装置301はカートリッジ装着部102、検体検出部103、プランジャ駆動部104、導入用駆動部105、及び、制御部106を備えていて、検体検出部103には光検出部103BとしてCCDカメラが設置されている。
即ち、分析装置301のカートリッジ保持部102に装着される分析用カートリッジ31は、検体液貯蔵部としての採血管2、試薬貯蔵部としての試薬管3〜7、分析用チップ8、導入部材としての管状針9、及び、プランジャ10を備えていて、さらに、分析用チップ8の流路8aの底面には、電極8eが設けられている。なお、電極8eに対する電源は分析用カートリッジ31に設置しても良く、また、電源を分析装置301に設置して分析用カートリッジ31には電源を設置せず端子を形成するようにし、分析装置301からその端子を通じて電圧が供給されるように構成してもよい。本実施形態においては、電源は後者のように分析装置301に設置されているものとする。また、本実施形態においてはこの電源は制御部106により制御されている。
この分析装置301及び分析用カートリッジ31を用いて分析を行なう場合、検体の検出を行なう際に光源から光を照射しないこと、及び、電気化学発光の検出時に電極8eからスポット8dに電圧を印加すること以外は第1実施形態で詳述したのと同様にして、血液の分析を行なう。
また、上記第1,第2実施形態と同様の作用・効果を得ることもできる。
図8は本発明の第4実施形態における分析用カートリッジ41を示す概要図である。なお、本実施形態の説明において符号を用いる場合、上記第1〜第3実施形態と同様の部分については同様の符号を用いる。
即ち、分析装置401はカートリッジ装着部102、検体検出部103、プランジャ駆動部104、導入用駆動部105、及び、制御部106を備えている。
即ち、分析装置401のカートリッジ保持部102に装着される分析用カートリッジ41は、検体液貯蔵部としての採血管2、試薬貯蔵部としての試薬管3〜7、分析用チップ8、導入部材としての管状針9、及び、プランジャ10を備えている。
回折格子8fは、流路8aの流れ方向に交差する向きに形成された複数の溝により構成されていて、流路8aの底面全面に亘って形成されている。この回折格子8fはエバネッセント波を生起する光学構造のひとつであり、回折格子8fに光が入射すると、エバネッセント波が生起するようになっている。
また、金属層は流路8aの底面全面に形成された特定の表面プラズモン波を有する金属の層である。
この分析装置401及び分析用カートリッジ41を用いて分析を行なう場合、第1実施形態で詳述したのと同様にして、血液の分析を行なう。
また、上記第1〜第3実施形態と同様の作用・効果を得ることもできる。
図9は本発明の第5実施形態における分析装置501を示すを示す概要図である。なお、本実施形態の説明において符号を用いる場合、上記第1〜第4実施形態と同様の部分については同様の符号を用いる。
即ち、分析装置501はカートリッジ装着部102、光源103A及び光検出部103Bから構成された検体検出部103、プランジャ駆動部104、導入用駆動部105、及び、制御部106を備えている。
即ち、分析装置501のカートリッジ保持部102に装着される分析用カートリッジ51は、検体液貯蔵部としての採血管2、試薬貯蔵部としての試薬管3〜7、分析用チップ8、導入部材としての管状針9、及び、プランジャ10を備えている。
この分析装置501及び分析用カートリッジ51を用いて分析を行なう場合、第1実施形態で詳述したのと同様にして、血液の分析を行なう。
また、上記第1〜第4実施形態と同様の作用・効果を得ることもできる。
上記の分析用カートリッジ1,21,31,41,51及び分析装置101,201,301,401,501は様々な分析において使用することができる。また、分析対象である検体液や、分析に用いられる保持物質及び試薬液(検出用薬液、洗浄液など)は、それぞれの分析方法や検出しようとする検体の種類などに応じて任意の物質を用いることができる。
さらに、検体液や試料液は、分析を行なう際に分析用チップ8に導入する際に液体であればよく、検体液貯蔵部や試薬液貯蔵部に貯蔵されている期間、常時液体である必要はない。例えば、ある試薬液貯蔵部に貯蔵された固体状の試料に、別の試薬液貯蔵部に貯蔵された溶媒を混合させることにより、固体状の試薬を溶媒に溶解させて試薬液とするようにしてもよい。
また、採血管2や試薬管3〜7の被穿孔部2a〜7aを形成する弾性体について特に制限は無いが、例えば、ゴム系樹脂、シリコンフィルムなどを挙げることができる。
例えば、上記実施形態では光源103Aとしてレーザー光を生じるものを用いたが、光源103Aとして他のものを用いてもよい。光源103Aとしては特に制限は無く任意のものを使用することができ、例えば、固体レーザー、ガスレーザー、半導体レーザーなどのレーザー光の他、白色光などを発する光源を用いることもできる。
また、例えば、上記実施形態では光検出部103BとしてCCDカメラを用いたが、光検出部103Bとして他のものを用いてもよく、例えば光電子増倍管など光を検出できるものを用いることもできる。
また、例えば、プランジャ駆動部104を用いずプランジャ10を手動で駆動しても良いし、導入用駆動部105を用いず分析用チップ8、管状針9、及びプランジャ10を手動で進行させるようにしてもよい。
また、例えば導入部材は管状針9以外であってもよく、例えばチューブなどであってもよい。
また、上記実施形態では採血管2及び試薬管3〜7の被穿孔部2a〜7aを、採血管2及び試薬管3〜7の端部に形成したが、被穿孔部2a〜7aの位置は任意であり、例えば採血管2及び試薬管3〜7それぞれの中間部に設けてもよい。
図11に示す構成について説明すると、分析用チップユニット11は、第1実施形態における分析用チップ8と管状針9とが接続された構成となっている。即ち、スポット8dに保持物質を固定化された分析用チップ8と、採血管(検体液貯蔵部)2及び試薬管(試薬液貯蔵部)3〜7それぞれの被穿孔部2a〜7aを貫いて採血管2及び試薬管3〜7の内部の検体液及び試薬液を順次取り込む取込口(取込部)9aと、取込口9aで取り込んだ検体液及び試薬液を分析用チップ8へ送り出す送出口(送出部)9bとを有する管状針(導入部材)9とを備えている。
またさらに、分析用チップユニット11は、分析用チップ8と管状針9とを別体に形成しても良い。
図13(a)に示すように、試薬管3に溶媒が貯蔵され、試薬管4に固体試薬が貯蔵され、試薬管5が何も貯蔵されず空になっているとする。また、試薬管3〜5に対して進退可能な管状針9には、分析用チップ8が取り付けられていて、分析用チップ8の管状針9の反対側にはプランジャ10が装着されているものとする。ただし、図13(a)〜(d)において図1〜図12で用いた符号と同じ符号で示す部分は、同様のものを示す。
ただし、上記のように分析用チップ8に導入する前に検体液や試薬液の混合を行なう場合には、混合操作に用いる管状針9や試薬管3〜5などは容積を大きくして、混合が完了する前の検体液や試薬液が分析用チップ8に入り込まないようにしたり、混合部の容量を混合操作を行なうのに必要なだけ確保したりすることが望ましい。
また、混合を行なう場合には、混合を行なう血液及び検出用薬液が貯蔵された採血管2及び試薬管3〜7は隣接して並んでいることが好ましい。さらに、ここでは試薬管3,4という2つの試薬管の内容物を混合することを例にして説明したが、3つ以上の試薬管の内容物を分析用チップ8に導入する前に混合するようにしてもよい。
更に、上述した各実施形態や変形例などの構成は、適宜組み合わせて実施しても良い。
2 採血管(検体液貯蔵)
2a 採血管2の被穿孔部
3〜7 試薬管(試薬液貯蔵部)
3a〜7a 試薬管3〜7の被穿孔部
8 分析用チップ
8a 流路
8b 流体導入口
8c 流体排出口
8d スポット
8e 電極
8f 回折格子
9 管状針(導入部材)
9a 取込口(取込部)
9b 送出口(送出部)
10 プランジャ
11 分析用チップユニット
12 チップユニット装着部
101,201,301,301′,401,501,601 分析装置
102 カートリッジ保持部
103 検体検出部
103A 光源
103B 光検出部
103C 電流計
104 プランジャ駆動部
105 導入用駆動部
106 制御部
107 試薬液供給部
Claims (15)
- 検体の分析に用いられる分析用カートリッジであって、
内部に検体液を貯蔵でき、穿孔され貫通されることにより内部に連通し外壁が弾性体からなる被穿孔部を有する検体液貯蔵部と、
内部に試薬液を貯蔵でき、穿孔され貫通されることにより内部に連通し外壁が弾性体からなる被穿孔部を有する試薬液貯蔵部と、
前記検体液中の検体を保持する保持物質を固定化された分析用チップと、
該検体液貯蔵部及び該試薬液貯蔵部から前記検体液及び前記試薬液を該分析用チップへ導入する導入部材とを備え、
該導入部材は内部を中空に形成された針であり、
該検体液貯蔵部及び該試薬液貯蔵部の該被穿孔部が直線上に並べて配置されるとともに、該導入部材が、該検体液貯蔵部及び該試薬液貯蔵部の該被穿孔部が並んだ列と同じ列上に配置され、
該導入部材が、該検体液貯蔵部及び該試薬液貯蔵部の該被穿孔部に対して進行または後退可能に形成され、該検体液貯蔵部及び該試薬液貯蔵部それぞれの該被穿孔部を順次貫いて該検体液貯蔵部及び該試薬液貯蔵部の内部の前記検体液及び前記試薬液を順次取り込む取込部と、該取込部で取り込んだ前記検体液及び前記試薬液を該分析用チップへ送り出す送出部とを有することを特徴とする、分析用カートリッジ。 - 該検体液貯蔵部が、着脱可能に設けられている
ことを特徴とする、請求項1記載の分析用カートリッジ。 - 該分析用チップは、該検体液及び該試料液を該分析用チップに導入する流体導入口と排出する流体排出口とを有し、該流体導入口に導入された該検体液及び該試料液が該流体排出口に向けて該分析用チップ表面を流れるように形成され、
該保持物質は、該分析用チップの表面に、該検体液及び該試料液の該流体導入口から該流体排出口に向けた流れに対して略直交する向きに並んで形成された複数のスポットに固定化されている
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の分析用カートリッジ。 - 該分析用チップは、該検体液及び該試料液を該分析用チップに導入する流体導入口と排出する流体排出口とを有し、該流体導入口に導入された該検体液及び該試料液が該流体排出口に向けて該分析用チップ表面を流れるように形成され、
該保持物質は、該分析用チップの表面に、該検体液及び該試料液の該流体導入口から該流体排出口に向けた流れに沿って並んで形成された複数のスポットに固定化されている
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の分析用カートリッジ。 - 該分析用チップに導入する前に、前記検体液及び試薬液のうちの少なくとも2種以上を混合する混合部を備える
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の分析用カートリッジ。 - 該導入部材の送出部に連通したプランジャを備える
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれ1項に記載の分析用カートリッジ。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の分析用カートリッジを装着するカートリッジ装着部と、
前記分析用カートリッジの分析用チップにおいて前記検体の検出を行なう検体検出部とを備える
ことを特徴とする、分析装置。 - 請求項6記載の分析用カートリッジを装着するカートリッジ装着部と、
前記分析用カートリッジの分析用チップにおいて前記検体の検出を行なう検体検出部と、
前記プランジャを駆動するプランジャ駆動部とを備える
ことを特徴とする、分析装置。 - 前記分析用カートリッジの前記導入部材を、前記検体液貯蔵部及び前記試薬液貯蔵部の被穿孔部に対して進行させる導入部材駆動部を備える
ことを特徴とする、請求項7または請求項8に記載の分析装置。 - 前記分析用カートリッジの試薬液貯蔵部へ試薬液を供給する試薬液供給部を備える
ことを特徴とする、請求項7〜9のいずれか1項に記載の分析装置。 - 該検体検出部が、化学発光法、電気化学発光法、生物化学発光法、蛍光法、吸光度法、反射光法、散乱光法、透過光法、電気的検出法、及び、表面プラズモン共鳴を利用した方法よりなる群から選ばれるいずれかの方法により、前記検体の検出を行なう
ことを特徴とする、請求項7〜10のいずれか1項に記載の分析装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の分析用カートリッジを用いた分析方法であって、
該導入部材の取込部で該検体液貯蔵部の被穿孔部を貫いて該検体液貯蔵部内の該検体液を該分析用チップに導入するステップと、
該導入部材の取込部で、該試薬液貯蔵部の被穿孔部を貫いて該試薬液貯蔵部内の該試薬液を該分析用チップに導入するステップと、
該分析用チップ上で、該検体の検出を行なうステップとを有する
ことを特徴とする、分析方法。 - 請求項6記載の分析用カートリッジを用いた分析方法であって、
該導入部材の取込部で該検体液貯蔵部の被穿孔部を貫き、該プランジャを引いて該検体液貯蔵部内の該検体液を該分析用チップに導入するステップと、
該導入部材の取込部で該試薬液貯蔵部の被穿孔部を貫き、該プランジャを引いて該試薬液貯蔵部内の該試薬液を該分析用チップに導入するステップと、
プランジャを往復動作させて分析用チップにおいて検体液及び試薬液を攪拌するステップと、
該分析用チップ上で、該検体の検出を行なうステップとを有する
ことを特徴とする、分析方法。 - 検体液中の検体を保持する保持物質が固定化された分析用チップと、取込部及び送出部を有し、内部を中空に形成された針である導入部材とを備えた分析用チップユニットを装着して、前記検体の分析に用いられる分析用カートリッジであって、
内部に検体液を貯蔵でき、穿孔され貫通されることにより内部に連通し外壁が弾性体からなる被穿孔部を有する検体液貯蔵部と、
内部に試薬液を貯蔵でき、穿孔され貫通されることにより内部に連通し外壁が弾性体からなる被穿孔部を有する試薬液貯蔵部と、
前記分析用チップユニットを装着されるチップユニット装着部とを備え、
該検体液貯蔵部及び該試薬液貯蔵部の該被穿孔部が直線上に並べて配置され、
該分析用チップユニットの該導入部材が、該検体液貯蔵部及び該試薬液貯蔵部の該被穿孔部が並んだ列と同じ列上、且つ該検体液貯蔵部及び該試薬液貯蔵部の該被穿孔部に対して進行または後退可能になるよう、該チップユニット装着部が形成されている
ことを特徴とする、分析用カートリッジ。 - 内部に検体液を貯蔵でき、穿孔され貫通されることにより内部に連通し外壁が弾性体からなる被穿孔部を有する検体液貯蔵部と内部に試薬液を貯蔵でき、穿孔され貫通されることにより内部に連通し外壁が弾性体からなる被穿孔部を有する試薬液貯蔵部とを備え、前記検体液貯蔵部及び前記試薬液貯蔵部の該被穿孔部が直線上に並べて配置された分析用カートリッジに装着され、検体の分析に用いられる分析用チップユニットであって、
前記検体液中の検体を保持する保持物質が固定化された分析用チップと、
前記検体液貯蔵部及び前記試薬液貯蔵部それぞれの該被穿孔部を貫いて前記検体液貯蔵部及び前記試薬液貯蔵部の内部の検体液及び試薬液を順次取り込む取込部と、該取込部で取り込んだ検体液及び試薬液を該分析用チップへ送り出す送出部とを有し、内部を中空に形成された針である導入部材とを備え、
該導入部材が、該検体液貯蔵部及び該試薬液貯蔵部の該被穿孔部が並んだ列と同じ列上、且つ該検体液貯蔵部及び該試薬液貯蔵部の該被穿孔部に対して進行または後退可能となるよう、配置されている
ことを特徴とする、分析用チップユニット。
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