JP4327938B2 - 角継手の未溶着部長さ測定方法 - Google Patents

角継手の未溶着部長さ測定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フランジ(flange)とウエブ(web )とを部分溶込み溶接してなる角継手の未溶着部の長さを超音波を用いて測定する、角継手の未溶着部長さ測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
箱型の大型溶接構造物などを製作する製函工程では、図11に示すように、厚鋼板よりなるフランジ1と、レ形などの開先加工が施された厚鋼板よりなるウエブ2とにより溶接用角継手を構成し、これを部分溶込み溶接してなる角継手が多用されている。図中の符号Wは溶接部を示している。図11の(a)は断面図、(b)は平面図である。
【0003】
この部分溶込み角継手では、溶接の健全性、すなわち角継手の機械的強度を決定する重要な指標として角継手の未溶着部長さLがある(図11(a)参照)。この角継手の溶込み深さ方向における未溶着部長さLは、該長さが溶込み不足によって設計値より大きすぎると継手の強度不足をきたすことになるので溶接管理上重要な指標である。また、未溶着部長さLは、製品完成後の実使用において疲労破壊が進展すると大きくなることが知られており、疲労破壊進捗度の指標にもなるものである。
【0004】
この角継手の未溶着部長さを非破壊手法で測定するため、従来より、超音波探傷法を用いた測定方法が知られている。図12は従来の未溶着部長さ測定方法の説明図である。同図に示すように、この従来方法では、ウエブ2上で斜角用探触子11を溶接部Wに対し接近離反するように前後に走査しながら超音波を入射させる。そして、未溶着部からのエコーを斜角用探触子11で受信し、そのエコーの強度(エコーの高さ)が最大になる走査位置での該最大エコー強度により、未溶着部長さLを測定するようにしたものである。これは前記最大エコー強度が未溶着部長さLに比例することを利用している。
【0005】
図13は従来の他の未溶着部長さ測定方法の説明図である。同図に示すように、この従来方法では、振動子12aと音響レンズ12bとを有するいわゆる垂直用焦点型探触子12を使用し、該探触子12からの超音波をフランジ1の側面から入射させ、未溶着部からのエコーを探触子12で受信する。そして、垂直用焦点型探触子12をウエブ底面側からウエブ表面側に移動し、未溶着部からのエコーが減衰したところを溶込み先端側(溶込み底部側)に位置する未溶着部基端eと判断する。この未溶着部基端eの位置と設計上(図面上)のウエブ底面2a位置との差から未溶着部長さLを測定するようにしたものである。なお、フランジ側面上で垂直用焦点型探触子12をウエブ底面側からウエブ表面側に移動するやり方ではウエブ底面2aの位置測定が困難なことから、前述のようにウエブ底面2a位置としては実測ではなく設計上の値が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし前述した前記図12の前者の従来方法では、得られる最大エコー強度は未溶着部長さにのみ依存せず、特に、未溶着部におけるフランジ・ウエブ接触面の表面粗度などの性状や、未溶着部に隙間(ギャップ)があるときには該隙間寸法に大きく依存する。このため、これらがエコー強度の値そのものから未溶着部長さを測定する場合の誤差要因となり、未溶着部の長さを正確に測定できないという欠点があった。
【0007】
また、前記図13の後者の従来方法では、ウエブ底面位置の測定ができずウエブ底面の位置情報として設計上の値を用いているので、製函工程での溶接用角継手の組立て誤差の影響を受ける。また、フランジ側面からの垂直探傷エコー強度の値に基づき未溶着部基端位置を測定するものであるから、フランジ側面の表面酸化膜の有無やその厚みによる影響を受ける。このため、これらがエコー強度の値から未溶着部長さを測定する場合の誤差要因となっている。このように、前記両従来方法では、エコー強度の値そのものに基づき測定を行うようにしたものであるから、部分溶込み角継手の未溶着部の長さを正確に測定できないという欠点があった。
【0008】
そこで本発明の目的は、超音波を用いて部分溶込み角継手の未溶着部の長さを正確に測定することができる、角継手の未溶着部長さ測定方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項1の発明は、フランジとウエブとを部分溶込み溶接してなる角継手の未溶着部の長さを超音波を用いて測定する方法において、探触子からの超音波をフランジ端面から角継手未溶着部に向けて入射させ、溶込み先端側の未溶着部基端からのエコーとウエブ底面からのエコーを前記探触子で受信し、前記両エコーの到着時間の差に基づいて角継手未溶着部の長さを測定することを特徴とする角継手の未溶着部長さ測定方法である。
【0010】
請求項2の発明は、フランジとウエブとを部分溶込み溶接してなる角継手の未溶着部の長さを超音波を用いて測定する方法において、(a)溶接線方向に沿って間隔をおいて定められたn箇所(n≧2)のフランジ端面位置ごとに、探触子からの超音波を該フランジ端面から角継手未溶着部に向けて入射させ、フランジ端面からのエコー、溶込み先端側の未溶着部基端からのエコー及びウエブ底面からのエコーを前記探触子で受信し、(b)前記n箇所のフランジ端面位置ごとに得た受信エコー波形を絶対値化し、これらの絶対値エコー波形の全てを加算して絶対値加算エコー波形を得、該絶対値加算エコー波形の極大点を連ねた包絡線を求めた後、ウエブ底面エコー監視域において前記包絡線がピーク点をとる時間をウエブ底面エコーの到着時間(T3 )として求め、(c)次いで、前記各絶対値エコー波形の包絡線ごとに、前記ウエブ底面エコー到着時間(T3 )より先にて包絡線が最初のピーク点をとる時間を未溶着部基端エコーの到着時間(T2i)として求め、(d)しかる後、前記ウエブ底面エコー到着時間(T3 )と前記各未溶着部基端エコー到着時間(T2i)との時間差(ΔTi =T3 −T2i)に基づいて前記n箇所のフランジ端面位置ごとの角継手未溶着部の長さを測定すること、を特徴とする角継手の未溶着部長さ測定方法である。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2記載の角継手の未溶着部長さ測定方法において、前記(b)の前記各受信エコー波形について、該各受信エコー波形ごとの前記フランジ端面エコーの到着時間が同じになるように時間軸の補正を行うことを特徴とするものである。
【0012】
請求項4の発明は、フランジとウエブとを部分溶込み溶接してなる角継手の未溶着部の長さを超音波を用いて測定する方法において、(a)溶接線方向に沿って間隔をおいて定められたn箇所(n≧2)のフランジ端面ごとに、探触子からの超音波を該フランジ端面から角継手未溶着部に向けて入射させ、フランジ端面からのエコー、溶込み先端側の未溶着部基端からのエコー及びウエブ底面からのエコーを前記探触子で受信し、(b)前記n箇所のフランジ端面位置ごとに得た受信エコー波形を絶対値化し、これらの各絶対値エコー波形ごとに、該絶対値エコー波形の極大点を連ねた包絡線を求め、さらにウエブ底面エコー監視域において前記包絡線がピーク点となる時間(T3i’)を求め、(c)これによりフランジ端面位置(Xi )と前記時間(T3i’)とに関する前記n組の測定データを得、該n組の測定データから回帰直線を求め、(d)該回帰直線から前記n箇所のフランジ端面位置ごとのウエブ底面エコー到着時間(T3i)を求め、(e)次いで、前記各絶対値エコー波形の前記包絡線ごとに、前記ウエブ底面エコー到着時間(T3i)より先にて包絡線が最初にピーク点をとる時間を未溶着部基端エコーの到着時間(T2i)として求め、(f)しかる後、前記ウエブ底面エコー到着時間(T3i)と前記未溶着部基端エコー到着時間(T2i)との時間差(ΔTi =T3i−T2i)に基づいて前記n箇所のフランジ端面位置ごとの角継手未溶着部の長さを測定すること、を特徴とする角継手の未溶着部長さ測定方法である。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の角継手の未溶着部長さ測定方法において、探触子として焦点型探触子を用いることを特徴とするものである。
【0014】
図1は本発明の測定方法を説明するための図である。同図に示すように、本発明の測定方法では、焦点型の探触子3からの超音波は、フランジ端面1aから入射して該端面1aで屈折し、フランジ1および溶接部Wを伝搬し、一部が溶込み先端側の未溶着部基端eに到達する。超音波は、この未溶着部基端eで直接反射したり該基端eから回折したりして、フランジ端面1aへ向かって未溶着部基端エコーEとして伝搬する。一方、ウエブ底面2aに到達した超音波は、該底面の凹凸により反射してその一部がフランジ端面1aへ向かってウエブ底面エコーBとして伝搬する。なお、図中のFはフランジ端面からのエコーを示す。
【0015】
したがって、探触子3で受信されたウエブ底面エコーBの到着時間T3 と未溶着部基端エコーEの到着時間T2 との時間差ΔT(=T3 −T2 )に基づいて、下記式▲1▼にて未溶着部長さLを求めることができる。式▲1▼中、cは媒質中の超音波の伝搬速度(鋼の場合:6000m/s)、θは屈折角である。
【0016】
L=ΔT×c×(1/2)×cosθ …▲1▼
【0017】
このように本願発明の測定方法によると、前記2つのエコーB,Eの到着時間の差ΔTから未溶着部長さLを求めるようにしたものであるから、エコー強度の値そのものに基づき測定を行う従来方法とは違って、未溶着部の性状やフランジ端面の性状に影響されないのでこれらが誤差要因にならず、また、組立て誤差の影響を受ける設計上の位置情報ではなく実際のウエブ底面位置の測定が可能であり、部分溶込み角継手の未溶着部の長さを正確に測定することができる。なお、探触子として振動子3aと音響レンズ3bとを有する焦点型探触子3を用いると、フランジ端面より入射する超音波を未溶着部に焦点を結ぶように収束させることができ、より正確な測定を行えて良い。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図2は本発明方法を実施するために使用する装置を示す概略構成図である。
【0019】
同図に示すように、超音波をフランジ端面1aから角継手未溶着部に向けて入射させる焦点型探触子3は探触子走査台4に搭載され、探触子走査台4は溶接線方向に往復動することができる。探触子走査台4の移動は、溶接線方向に延びるフランジ端面1aに当接して回転自在な倣いローラ4aおよびフランジ側面1aに当接して回転自在な倣いローラ4aによってなされる。なお、焦点型探触子3とフランジ端面1aとの間には接触媒体が供給されるようになっている。
【0020】
5は焦点型探触子3に接続された超音波探傷機である。6はプログラムされたコンピュータ(パソコン)で、超音波探傷機5からのアナログの受信エコー信号をディジタル化するA/Dコンバータ(A/D変換器)を備え、ディジタル信号に変換された受信エコー波形データを用いて未溶着部長さの算出処理を行うものであり、得られた未溶着部長さ等の情報はプリンタ7に出力されるようになっている。
【0021】
なお、以下の各実施形態では、約3MHzの超音波は、前記の図1に示すように、フランジ端面1aから入射角λ=5°で入射し、フランジ端面1aで屈折して屈折角θ=20°をなして未溶着部へ向けて伝搬し、未溶着部に焦点を結びようになされている。
【0022】
図3はコンピュータによる未溶着部長さの算出処理手順の一例を示すフローチャートである。また、図4は本発明測定方法における超音波探傷機による実際の受信エコー波形の一例を示す図、図5は絶対値エコー波形と該波形の包絡線とを説明するための図である。
【0023】
図1,図4,図5を参照しながら、図3のフローチャートに従って、未溶着部長さの算出手順の一例を説明する。焦点型探触子3を搭載した探触子走査台4を溶接線方向に延びるフランジ端面1aに沿って移動させ、溶接線方向における所要位置に位置決めし、該フランジ端面位置における未溶着部長さLの測定を行う。まず、焦点型探触子3からの超音波をフランジ端面1aから未溶着部に向けて入射させ、該探触子3で受信して超音波探傷機5から出力される受信エコー波形の信号を、高速のA/Dコンバータを介してディジタル信号に変換してコンピュータ6に取り込む。
【0024】
ここで、超音波探傷機5から出力される受信エコー波形について説明する。周知のように、縦波である超音波の場合、探触子3(超音波探傷機5)で観察される受信エコー波形は、圧縮と引張りとの繰り返しにより、図4に示すように、ゼロレベルに対してプラスとマイナスとからなる波形を形成する。コンピュータ6には、このような正負の値をとるアナログの受信エコー波形信号をディジタルに量子化した時系列の受信エコー波形データDが取り込まれることになる。
【0025】
そしてまず、受信エコー波形データDの絶対値をとり、図5に示すように、絶対値エコー波形データDa をつくる(ステップ101)。なお、図5では理解を容易にするためにアナログ的に示し、また、未溶着部基端エコーE及びウエブ底面エコーBの部分のみを示してある。次に、未溶着部基端エコーE及びウエブ底面エコーBを正確に特定するために、ステップ102で前記絶対値エコー波形Da の極大点を連ねた包絡線のデータDe を求める(図5参照)。
【0026】
次に、ウエブ底面エコーBを特定するため、ウエブ底面エコー監視域(ウエブ底面エコーゲート)TBGを設定する(ステップ103)。これは、フランジ端面1aからウエブ底面2aまでの設計上の直線距離をLFW、媒質中の音速をcとすると、TB =(LFW×2)/cにより、設計上でのウエブ底面エコーBの到着時間予測値TB を求め、この値TB を中心に前後に時間幅を持たせて設定する(図5参照)。なお、このエコー監視域TBGは設計上の寸法情報から予め算出して設定しておけばよい。
【0027】
そして、このウエブ底面エコー監視域TBGでの包絡線De のピーク点を求めることによりウエブ底面エコーBを正確に特定することができ、該ピーク点をとる時間をウエブ底面エコーBの到着時間T3 として求める(ステップ104)。より具体的には、底面エコー到着時間T3 は、ピーク点の値が格納されたメモリのアドレス番地とA/Dコンバータのサンプリング周波数とから求められる。
【0028】
次に、前記包絡線データDe において、ウエブ底面エコー到着時間T3 より過去に遡って包絡線De の最初のピーク点を求め、これによって未溶着部基端エコーEを正確に特定することができ、該ピーク点をとる時間を未溶着部基端エコー到着時間T2 として求める(ステップ105)。
【0029】
しかる後、前記両到着時間T3 ,T2 の時間差ΔT(=T3 −T2 )に基づいて、L=ΔT×c×(1/2)×cosθから、未溶着部長さLを算出する(ステップ106)。例えば、ΔT=1.3μs、c=6000m/s、θ=20°とすると、L=3.7mmである。そして、このフランジ端面位置での未溶着部長さLを求めたのち、探触子走査台4を次の所要位置へ移動し、該次のフランジ端面位置での未溶着部長さLを同様にして前記ステップ101〜ステップ106の手順で求める。
【0030】
このように、ウエブ底面エコーの到着時間T3 と未溶着部基端エコーの到着時間T2 との時間差に基づいて未溶着部長さLを求めるようにしたものであるから、エコー強度の値そのものに基づき測定を行う従来方法とは違って、未溶着部の性状やフランジ端面1aの性状が誤差要因にはならず、また、組立て誤差の影響を受ける設計上の位置情報ではなく実際のウエブ底面位置の測定が可能であり、未溶着部長さLを正確に測定することができる。
【0031】
ところで、未溶着部の長さは溶接部Wの溶接線方向に沿う各箇所において一般に変動している。このため、溶接線方向における異なる複数のフランジ端面位置での未溶着部長さを測定する必要がある。この場合、継手組立て精度が良いときには、フランジ端面1aとウエブ底面2a間距離が溶接線方向に沿って変化せず略一定であることを利用することにより、受信ウエブ底面エコーの強度が小さい箇所についても正確に未溶着部長さを測定しうることについて、以下に説明する。
【0032】
図6はコンピュータによる未溶着部長さの算出処理手順の他の例を示すフローチャート、図7は1番目からn番目の各フランジ端面位置で得た受信エコー波形をそれぞれ絶対値化した絶対値エコー波形を説明するための図、図8は絶対値加算エコー波形と該波形の包絡線とを説明するための図である。
【0033】
探触子走査台4を移動させ、溶接線方向に沿って間隔をおいて定められたn箇所、例えば9箇所のフランジ端面位置ごとに、焦点型探触子3からの超音波を該フランジ端面から角継手未溶着部に向けて入射させ、該探触子3で受信して超音波探傷機5から出力される受信エコー波形の信号を、高速のA/Dコンバータでディジタル信号に変換してコンピュータ6に取り込む。
【0034】
以下、図6のフローチャートに従って説明する。まず、1番目から9番目までのフランジ端面位置ごとの受信エコー波形データD1 〜D9 について、それぞれ、フランジ端面エコーの到着時間T11〜T19が全部同じになるように時間軸の補正を行う(ステップ201)。
【0035】
この時間軸補正について説明する。9箇所のフランジ端面位置ごとのウエブ底面エコー到着時間をそれぞれ求めるのではなく、継手組立精度が良いことからフランジ端面1aとウエブ底面2a間距離が溶接線方向において略一定であることを反映させた後述する1つのウエブ底面エコー到着時間T3 を求めて用いる場合、フランジ端面1a上を溶接線方向に焦点型探触子3を移動させた際に焦点型探触子3とフランジ端面1aとの間隙が変動すると、該間隙変動が測定精度を悪くする。そこでこれを回避するために、9箇所分の受信エコー波形データD1 〜D9 のフランジ端面エコー到着時間が全て同一になるように、時間軸の補正を行うようにしている。すなわち、受信エコー波形における最大のピーク(正あるいは負)がフランジ端面エコーであることから(前記図4参照)、各受信エコー波形データD1 〜D9 について、それぞれ、正負の符号にかかわらず最大のピーク点を求め、該ピーク点をとる時間をフランジ端面エコー到着時間T11〜T19として求める。そして例えば、1番目の受信エコー波形データD1 のエコー到着時間T11を基準に決定し、他の受信エコー波形データD2 〜D9 の到着時間の値が前記到着時間T11に一致するように時間軸をシフトする。
【0036】
次に、この補正が施された9箇所分の受信エコー波形データD1 〜D9 について、それぞれ、絶対値をとり、図7に示すように、絶対値エコー波形データDa1〜Da9をつくる(ステップ202)。なお、図7では理解を容易にするためにアナログ的に示し、また、未溶着部基端エコーE及びウエブ底面エコーBの部分のみを示してある。
【0037】
次に、9箇所分の絶対値エコー波形Da1〜Da9の全てを加算し、図8に示すように、絶対値加算エコー波形データを求めた後、この絶対値加算エコー波形の極大点を連ねた包絡線のデータDaeを求める(ステップ203)。なお、図8は図7での強度スケールは考慮せずに単に模式的に示してある。
【0038】
そして、9箇所の各フランジ端面位置での未溶着部基端エコーEを正確に特定するために、前記9箇所分の絶対値エコー波形Da1〜Da9について、それぞれ、極大点を連ねた包絡線のデータDe1〜De9を求める(ステップ204)。
【0039】
次に、ウエブ底面エコーBを特定するために前述したステップ103の要領でウエブ底面エコー監視域TBGを設定し(図8参照)、この監視域TBGでの包絡線Daeのピーク点を求めることによりウエブ底面エコーBを正確に特定することができ、該ピーク点をとる時間をウエブ底面エコーBの到着時間T3 として求める(ステップ205)。ステップ205で1つのウエブ底面エコー到着時間T3 を求めた後、9箇所分の包絡線データDe1〜De9について、それぞれ、ウエブ底面エコー到着時間T3 より過去に遡って該包絡線の最初のピーク点を求め、これによって未溶着部基端エコーEを正確に特定でき、該ピーク点をとる時間を未溶着部基端エコー到着時間T21〜T29として求める(ステップ206)。
【0040】
最後に、1つのウエブ底面エコー到着時間T3 と各未溶着部基端エコー到着時間T2iとの時間差ΔTi =T3 −T2iに基づいて、Li =ΔTi ×c×(1/2)×cosθ,i=1〜9から、9箇所のフランジ端面位置ごとの未溶着部の長さLi を算出する(ステップ207)。
【0041】
このように、溶接線方向に沿う複数箇所にて未溶着部長さを測定するに際し、溶接用角継手の組立て精度が良い場合、フランジ端面1aとウエブ底面2a間距離が溶接線方向に沿って変化せずに略一定であることを利用して、前記複数箇所のフランジ端面位置ごとの受信エコー波形を絶対値化し、これら全てを加算して絶対値加算エコー波形を得、該絶対値加算エコー波形に基づいて求めた1つのウエブ底面エコー到着時間T3 を用いるようにしたものであるから、受信ウエブ底面エコーの強度が小さい箇所についても正確に未溶着部長さを測定することが出来る。
【0042】
さて次に、溶接用角継手の組立て精度が悪く、フランジ端面1aとウエブ底面2a間距離が溶接線方向に沿って変化している場合、ウエブ板自体は直線状であることから、溶接線方向に水平に延びるフランジ端面1aに対してウエブ底面2aが傾斜していることを反映させたウエブ底面エコー到着時間T3i,i=1〜nを求めることにより、正確に未溶着部長さを測定しうることについて、次に説明する。
【0043】
図9はコンピュータによる未溶着部長さの算出処理手順の他の例を示すフローチャート、図10は溶接線方向におけるフランジ端面位置とウエブ底面エコー到着時間との関係を示す回帰直線を説明するための図である。
【0044】
探触子走査台4を移動させ、溶接線方向に沿って間隔をおいて定められたn箇所、例えば9箇所のフランジ端面位置ごとに、焦点型探触子3からの超音波を該フランジ端面から角継手未溶着部に向けて入射させ、該探触子3で受信して超音波探傷機5から出力される受信エコー波形の信号を、高速のA/Dコンバータでディジタル信号に変換してコンピュータ6に取り込む。
【0045】
以下、図9のフローチャートに従って説明する。まず、1番目から9番目までのフランジ端面位置ごとの受信エコー波形データD1 〜D9 について、それぞれ、絶対値をとり、絶対値エコー波形データDa1〜Da9とする(ステップ301)。このステップ301で得た9箇所分の絶対値エコー波形Da1〜Da9について、それぞれ、極大点を連ねた包絡線のデータDe1〜De9を求める(ステップ302)。
【0046】
ステップ302で得た9箇所分の包絡線データDe1〜De9について、それぞれ、前記ステップ103の要領で設定したウエブ底面エコー監視域TBGにおいて、ピーク点をとる時間T31’〜T39’(ウエブ底面エコー到着時間データ)を求める(ステップ303)。次いで、フランジ端面位置Xi ,i=1〜9と前記時間T3i’,i=1〜9とに関する9組の測定データから、図10に示すように、最小二乗法を用いて回帰直線式を求める(ステップ304)。
【0047】
ステップ304で求めた回帰直線式により、9箇所のフランジ端面位置X1 〜X9 について、それぞれ、ウエブ底面エコー到着時間T31〜T39を算出する(ステップ305)。次に、9箇所分の包絡線データDe1〜De9について、それぞれ、ウエブ底面エコー到着時間T31〜T39より過去に遡って該包絡線の最初のピーク点を求め、該ピーク点をとる時間を未溶着部基端エコー到着時間T21〜T29として求める(ステップ306)。
【0048】
最後に、ウエブ底面エコー到着時間T3iと未溶着部基端エコー到着時間T2iとの時間差ΔTi =T3i−T2iに基づいて、Li =ΔTi ×c×(1/2)×cosθ,i=1〜9から、9箇所のフランジ端面位置ごとの未溶着部の長さLi を算出する(ステップ307)。
【0049】
このように、溶接線方向に沿う複数箇所にて未溶着部長さを測定するに際し、溶接用角継手の組立て精度が悪い場合、溶接線方向に水平に延びるフランジ端面1aに対してウエブ底面2aが直線的に傾斜していることを利用して、前記複数箇所での測定データから回帰直線を求め、この回帰直線から算出した前記複数箇所でのウエブ底面エコー到着時間T3iを用いるようにしたものであるから、受信ウエブ底面エコーの強度が小さい箇所についても正確に未溶着部長さを測定することが出来る。
【0050】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明による角継手の未溶着部長さ測定方法によると、ウエブ底面エコー到着時間と未溶着部基端エコー到着時間との時間差に基づいて未溶着部の長さを求めるようにしたものであるから、エコー強度の値そのものに基づき測定を行う従来方法とは違って、未溶着部の性状やフランジ端面の性状が誤差要因とはならず、部分溶込み溶接してなる角継手の未溶着部長さを正確に測定することができる。これにより製函工程での溶接部非破壊検査の信頼性の向上が図れ、ひいては溶接構造物の信頼性向上に寄与することができる。
【0051】
請求項2の未溶着部長さ測定方法によると、溶接線方向に沿う複数箇所にて未溶着部長さを測定するに際し、溶接用角継手の組立て精度が良い場合、フランジ端面とウエブ底面間距離が溶接線方向に沿って変化せずに略一定であることを利用して絶対値加算エコー波形を得、この絶対値加算エコー波形より求めたウエブ底面エコー到着時間を用いるようにしたものであるから、受信ウエブ底面エコーの強度が小さい箇所についても正確に未溶着部長さを測定することができる。
【0052】
請求項4の未溶着部長さ測定方法によると、溶接線方向に沿う複数箇所にて未溶着部長さを測定するに際し、溶接用角継手の組立て精度が悪い場合、溶接線方向に延びるフランジ端面に対してウエブ底面が直線的に傾斜していることを利用して回帰直線を得、この回帰直線より求めたウエブ底面エコー到着時間を用いるようにしたものであるから、受信ウエブ底面エコーの強度が小さい箇所についても正確に未溶着部長さを測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定方法を説明するための図である。
【図2】本発明方法を実施するために使用する装置を示す概略構成図である。
【図3】コンピュータによる未溶着部長さの算出処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の測定方法における超音波探傷機による実際の受信エコー波形の一例を示す図である。
【図5】絶対値エコー波形と該波形の包絡線とを説明するための図である。
【図6】コンピュータによる未溶着部長さの算出処理手順の他の例を示すフローチャートである。
【図7】1番目からn番目の各フランジ端面位置で得た受信エコー波形をそれぞれ絶対値化した絶対値エコー波形を説明するための図である。
【図8】絶対値加算エコー波形と該波形の包絡線とを説明するための図である。
【図9】コンピュータによる未溶着部長さの算出処理手順の他の例を示すフローチャートである。
【図10】溶接線方向におけるフランジ端面位置とウエブ底面エコー到着時間との関係を示す回帰直線を説明するための図である。
【図11】部分溶込み角継手を示す図であって、(a)は断面図、(b)は平面図である。
【図12】従来の未溶着部長さ測定方法の説明図である。
【図13】従来の他の未溶着部長さ測定方法の説明図である。
【符号の説明】
1…フランジ 1a…フランジ端面 2…ウエブ 2a…ウエブ底面 3…焦点型探触子 3a…振動子 3b…音響レンズ 4…探触子走査台 4a…倣いローラ 5…超音波探傷機 6…コンピュータ 7…プリンタ W…溶接部 e…未溶着部基端 L…未溶着部長さ

Claims (5)

  1. フランジとウエブとを部分溶込み溶接してなる角継手の未溶着部の長さを超音波を用いて測定する方法において、探触子からの超音波をフランジ端面から角継手未溶着部に向けて入射させ、溶込み先端側の未溶着部基端からのエコーとウエブ底面からのエコーを前記探触子で受信し、前記両エコーの到着時間の差に基づいて角継手未溶着部の長さを測定することを特徴とする角継手の未溶着部長さ測定方法。
  2. フランジとウエブとを部分溶込み溶接してなる角継手の未溶着部の長さを超音波を用いて測定する方法において、
    (a) 溶接線方向に沿って間隔をおいて定められたn箇所(n≧2)のフランジ端面位置ごとに、探触子からの超音波を該フランジ端面から角継手未溶着部に向けて入射させ、フランジ端面からのエコー、溶込み先端側の未溶着部基端からのエコー及びウエブ底面からのエコーを前記探触子で受信し、
    (b) 前記n箇所のフランジ端面位置ごとに得た受信エコー波形を絶対値化し、これらの絶対値エコー波形の全てを加算して絶対値加算エコー波形を得、該絶対値加算エコー波形の極大点を連ねた包絡線を求めた後、ウエブ底面エコー監視域において前記包絡線がピーク点をとる時間をウエブ底面エコーの到着時間(T3 )として求め、
    (c) 次いで、前記各絶対値エコー波形の包絡線ごとに、前記ウエブ底面エコー到着時間(T3 )より先にて包絡線が最初のピーク点をとる時間を未溶着部基端エコーの到着時間(T2i)として求め、
    (d) しかる後、前記ウエブ底面エコー到着時間(T3 )と前記各未溶着部基端エコー到着時間(T2i)との時間差(ΔTi =T3 −T2i)に基づいて前記n箇所のフランジ端面位置ごとの角継手未溶着部の長さを測定すること、を特徴とする角継手の未溶着部長さ測定方法。
  3. 前記(b)の前記各受信エコー波形について、該各受信エコー波形ごとの前記フランジ端面エコーの到着時間が同じになるように時間軸の補正を行うことを特徴とする請求項2記載の角継手の未溶着部長さ測定方法。
  4. フランジとウエブとを部分溶込み溶接してなる角継手の未溶着部の長さを超音波を用いて測定する方法において、
    (a) 溶接線方向に沿って間隔をおいて定められたn箇所(n≧2)のフランジ端面ごとに、探触子からの超音波を該フランジ端面から角継手未溶着部に向けて入射させ、フランジ端面からのエコー、溶込み先端側の未溶着部基端からのエコー及びウエブ底面からのエコーを前記探触子で受信し、
    (b) 前記n箇所のフランジ端面位置ごとに得た受信エコー波形を絶対値化し、これらの各絶対値エコー波形ごとに、該絶対値エコー波形の極大点を連ねた包絡線を求め、さらにウエブ底面エコー監視域において前記包絡線がピーク点となる時間(T3i’)を求め、
    (c) これによりフランジ端面位置(Xi )と前記時間(T3i’)とに関する前記n組の測定データを得、該n組の測定データから回帰直線を求め、
    (d) 該回帰直線から前記n箇所のフランジ端面位置ごとのウエブ底面エコー到着時間(T3i)を求め、
    (e) 次いで、前記各絶対値エコー波形の前記包絡線ごとに、前記ウエブ底面エコー到着時間(T3i)より先にて包絡線が最初にピーク点をとる時間を未溶着部基端エコーの到着時間(T2i)として求め、
    (f) しかる後、前記ウエブ底面エコー到着時間(T3i)と前記未溶着部基端エコー到着時間(T2i)との時間差(ΔTi =T3i−T2i)に基づいて前記n箇所のフランジ端面位置ごとの角継手未溶着部の長さを測定すること、を特徴とする角継手の未溶着部長さ測定方法。
  5. 前記探触子として焦点型探触子を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の角継手の未溶着部長さ測定方法。
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