JP4327902B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば空気等の気体を圧縮するのに好適に用いられる圧縮機に関する。
一般に、空気等の気体を圧縮する圧縮機は、圧縮機本体と、該圧縮機本体を駆動する駆動モータ等によって構成されている。また、昨今では、圧縮機本体、駆動モータ等を一体化して小型化を図り運搬作業等を容易にした圧縮機がある。
そして、この種の圧縮機は、気体を圧縮する圧縮機本体と、該圧縮機本体を駆動する駆動モータと、該駆動モータと圧縮機本体を軸方向に貫通して設けられた回転軸と、該回転軸の圧縮機本体側に設けられ、圧縮機本体に向け外気を冷却風として吸込む第1の冷却ファンと、前記回転軸の駆動モータ側に設けられ、駆動モータに向け外気を冷却風として吸込む第2の冷却ファンとによって大略構成されている。
また、圧縮機には、前記圧縮機本体、駆動モータ、回転軸、第1の冷却ファンおよび第2の冷却ファンを覆うようにカバーが設けられ、該カバーには、冷却風を吸入、排出するための吸気口、排気口が各所に設けられている。
そして、このように構成された従来技術による圧縮機では、駆動モータによって回転軸を回転駆動することにより、該回転軸に連結された圧縮機本体を駆動し、吸込んだ空気を圧縮して空気タンク内に貯留する。また、この運転時には、第1の冷却ファンによって吸込まれた外気を圧縮機本体に冷却風として供給し、該圧縮機本体を冷却する。また、第2の冷却ファンによって吸込まれた外気を駆動モータに冷却風として供給し、該駆動モータを冷却する。
ところで、上述した従来技術による圧縮機では、回転軸の両端部に第1の冷却ファンと第2の冷却ファンを設け、該各冷却ファンによって回転軸の両側から外部の空気を冷却風としてカバー内に吸込む構成としている。このため、カバーの内部で各冷却ファンによって吸込まれた冷却風が衝突するから、冷却風中に混入した塵埃等が該カバー内に滞留し易くなり、この塵埃等によって駆動モータのコイル等が傷ついてしまうという問題がある。
また、各冷却ファンによる冷却風がカバー内で衝突することにより、それぞれの冷却風の流通を阻害することとなるから、圧縮機本体、駆動モータの冷却効率が低下してしまう。このため、圧縮機本体、駆動モータの冷却効率を高めるためには、各冷却ファンを大きな吸込量、吐出量を得ることができる大型の冷却ファンに変更しなくてはならず、圧縮機の大型化を招くという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、冷却風の流れを円滑にすることにより、圧縮機本体、駆動モータの冷却効率を向上できるようにした圧縮機を提供することにある。
本発明による圧縮機は、気体を圧縮する圧縮機本体と、該圧縮機本体によって圧縮された気体を貯留する一対の貯留タンクと、前記圧縮機本体を駆動する駆動モータと、該駆動モータと圧縮機本体を軸方向に貫通して設けられた回転軸と、該回転軸の圧縮機本体のある前面側に設けられた第1の冷却ファンと、前記回転軸の駆動モータのある後面側に設けられた第2の冷却ファンと、前記貯留タンク上に着脱可能に取り付けられ、前記圧縮機本体、駆動モータ、回転軸、前記第1の冷却ファンおよび前記第2の冷却ファンを覆うカバーとを有する構成としている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の明は、前記カバーは、前記第1の冷却ファンを前面側から覆う前面部に配置されて外気を吸入する第1の吸気口と、前記第2の冷却ファンを後面側から覆う後面部に配置されて冷却風を排出する第1の排気口とを備え、前記第1の冷却ファンと第2の冷却ファンは、前記回転軸の回転によって発生する冷却風で前記圧縮機本体および前記駆動モータを冷却し、前記第1の冷却ファンより前記第1の吸気口から吸込まれた冷却風の一部は、前記圧縮機本体側を流通した後に外部へ排出され、前記冷却風の他の一部は、前記第2の冷却ファンにより吸込まれ、前記駆動モータを冷却した後に、前記第1の排気口を通じて排出される構成としている。
また、請求項7の発明は、前記カバーは、前面部に配置されて外気を吸入する第1の吸気口と、後面部に配置されて冷却風を排出する第1の排気口とを備え、前記第1の冷却ファンと第2の冷却ファンは、前記回転軸の回転によって発生する冷却風で前記圧縮機本体および前記駆動モータを冷却し、前記第1の冷却ファンの冷却風の吸込量は、前記第2の冷却ファンによる冷却風の吐出量よりも大きく設定され、前記第1の冷却ファンより前記第1の吸気口から吸込まれた冷却風の一部が、前記第2の冷却ファンにより吸込まれ、前記駆動モータを冷却した後に、前記第1の排気口を通じて排出される構成としている。
述した通り、発明によれば、前記圧縮機本体、駆動モータ、回転軸、第1の冷却ファンおよび第2の冷却ファンを覆うようにカバーを設け、前記カバーは、前面部に配置されて外気を吸入する第1の吸気口と、後面部に配置されて冷却風を排出する第1の排気口とを備える構成としているから、冷却風を圧縮機本体側から駆動モータ側へと円滑に流通させることができる。これにより、冷却風中に混入した塵埃等が滞留することによる駆動モータの損傷を防止でき、該駆動モータの寿命を伸ばすことができる。また、圧縮機本体、駆動モータの冷却効率を向上することができるから、各冷却ファンを小型化することができ、圧縮機を小型化することができる
本発明の実施の形態によるタンク一体型圧縮機を示す正面図である。 図1に示すタンク一体型圧縮機の平面図である。 タンク一体型圧縮機をカバーを取外した状態で示す平面図である。 カバーを単体で示す正面図である。 図4に示すカバーの背面図である。 図4に示すカバーの平面図である。 図4に示すカバーの左側面図である。 図4に示すカバーの右側面図である。 図4に示すカバーの底面図である。 図4中の矢示X−X方向断面図である。 図4中の矢示XI−XI方向断面図である。 図4中の矢示XII−XII方向断面図である。 冷却風の流通状態を示す図1中の矢示XIII−XIII方向断面図である。 冷却風の流通状態を示す図2中の矢示XIV−XIV方向断面図である。
以下、本発明の実施の形態による圧縮機としてタンク一体型圧縮機を図1ないし図14に従って説明する。
1はタンク一体型圧縮機で、該圧縮機1は、図2、図3に示す如く、後述の貯留タンク2、圧縮機本体7、駆動モータ14、回転軸15、吸気ファン16、排気ファン17、カバー19等によって大略構成されている。
2,2は左,右に離間して互いに並行に延びた一対の貯留タンクで、該各貯留タンク2は、金属チューブ等から略円筒状の密閉容器として形成され、底板3、取付板4(図14に図示)によって連結されている。また、各貯留タンク2の長さ方向両端側には、下側に位置して脚体5,5,…が取付けられ、上側に位置して運搬用の把手6,6が取付けられている。
7は各貯留タンク2間に位置して取付板4上に取付けられた圧縮機本体で、該圧縮機本体7は、略円筒状のクランクケース8と、該クランクケース8の径方向に突出して設けられた低圧側のシリンダ9、シリンダヘッド10と、該シリンダ9、シリンダヘッド10の反対側に位置して前記クランクケース8に設けられた高圧側のシリンダ11、シリンダヘッド12とによって大略構成され、前記シリンダ9,11内には後述の回転軸15に連接棒を介して接続されたピストンが摺動自在に挿嵌されている。また、前記シリンダヘッド10,12には吸込弁、吐出弁(いずれも図示せず)等が内蔵され、これら2つのシリンダヘッド10,12間は連通管13を介して接続されている。
ここで、前記クランクケース8には、前面側(吸気ファン16側)に位置して冷却風が流入する流入口(図示せず)と、後部側外周に開口して冷却風が流出する流出口8A,8Aが形成されている。
このように、本実施の形態による圧縮機本体7は、所謂水平対向型の2段式空気圧縮機として構成されている。
14は各貯留タンク2間に位置してクランクケース8の後部側に設けられた駆動モータで、該駆動モータ14は、クランクケース8と同軸に配設されたモータケーシング14A内にステータおよびロータ(いずれも図示せず)を有し、外部からの給電によりロータの内周側に嵌合された回転軸15を回転駆動する構成となっている。
15は圧縮機本体7、駆動モータ14を軸方向に貫通して設けられた回転軸で、該回転軸15は、一側に各連接棒が回転自在に連結され、他側が駆動モータ14のロータに挿嵌されている。また、回転軸15の両端側は、圧縮機本体7、駆動モータ14から突出している。
16は圧縮機本体7の前面側に位置して回転軸15の突出端部に取付けられた第1の冷却ファンとしての吸気ファンで、該吸気ファン16は、その外径寸法D1 を後述する排気ファン17の外径寸法D2 よりも大きく形成することにより、該吸気ファン16による冷却風の吸込量を排気ファン17による冷却風の吐出量よりも大きく設定している。これにより、吸気ファン16によってカバー19内に吸込まれた冷却風を当該カバー19内の全体に行き渡らせることができる。
17は駆動モータ14の後面側に位置して回転軸15の突出端部に取付けられた第2の冷却ファンとしての排気ファンで、該排気ファン17は、カバー19内の空気を排出することにより、該カバー19内に外気を取入れるものである。
18,18は駆動モータ14の側方に位置して貯留タンク2上に設けられた空気圧調整器で、該各空気圧調整器18は、空圧機器(図示せず)に向けて供給される圧縮空気の圧力を調整するものである。
一方、19は圧縮機本体7、駆動モータ14、回転軸15、吸気ファン16および排気ファン17等を覆うように各貯留タンク2上に着脱可能に取付けられたカバーで、該カバー19は、図4ないし図8に示すように、略方形状の上面部20と、該上面部20の前側に設けられた前面部21と、該前面部21に対面するように上面部20の後側に設けられた後面部22と、前記前面部21、後面部22間に位置して前記上面部20に設けられた左面部23、右面部24とによって有蓋の箱形状をなしている。
ここで、上面部20には図6に示すように後述する中間仕切り板29の後側近傍に位置して外気を吸入するための吸気口20Aが設けられ、前面部21には図7に示すように吸気ファン16に対応するように吸気口21Aが設けられ、後面部22には図8に示すように排気ファン17に対応するように排気口22Aが設けられ、右面部24、左面部23には図4、図5に示すように排気口24A,23Aが設けられている。このように、圧縮機本体7を冷却して温度上昇した冷却風が排出される排気口23A,24Aと、駆動モータ14を冷却するために冷却風を吸入する吸気口20Aとは、左面部23、右面部24と上面部20という異なる位置に設けられている。
次に、図9ないし図12に従ってカバー19内に設けられた仕切りについて説明するに、25は吸気ファン16に対応するようにカバー19の前側位置に設けられた前側仕切り板で、該前側仕切り板25は、図10に示すように、上面部20、左面部23、右面部24に亘って形成され、中央部は吸気ファン16を囲むように円弧状に切欠かれている。また、前側仕切り板25には、左,右方向に離間して後方に延びる仕切りガイド25A,25Aが設けられている。そして、前側仕切り板25は、吸気ファン16によって吸込んだ空気が逆流するのを防止するものである。
26は排気ファン17に対応するようにカバー19の後側位置に設けられた後側仕切り板で、該後側仕切り板26は、図11に示すように前述した前側仕切り板25とほぼ同様に、上面部20、左面部23、右面部24に亘って形成され、中央部は排気ファン17を囲むように円弧状に切欠かれている。そして、後側仕切り板26は、排気ファン17によって排出された空気が逆流するのを防止するものである。
また、27は空気圧調整器18を囲む位置に設けられた仕切り枠板で、該仕切り枠板27は、後側仕切り板26から前方に延びて屈曲したL字状をなし、これにより、空気圧調整器18を駆動モータ14等の熱から保護している。
28は仕切り枠板27の反対側に設けられた仕切り枠板で、該仕切り枠板28は、仕切り枠板27と同様にL字状に形成され、補器類を熱から保護する働きを有している。
29は圧縮機本体7と駆動モータ14との間に対応するように各仕切り枠板27,28間に設けられた中間仕切り板で、該中間仕切り板29は、図12に示す如く、その中央部が駆動モータ14のモータケーシング14Aを囲むように円弧状に切欠かれている。そして、中間仕切り板29は、各仕切り枠板27,28の一部と共に仕切り部材を構成するもので、カバー19内を、前側仕切り板25との間で圧縮機本体7を取り囲む前側空間30と、後側仕切り板26との間で駆動モータ14を取り囲む後側空間31とに分割している。
なお、32は底板3上に設けられたコンデンサで、該コンデンサ32は、駆動モータ14の回転位相をずらすものである。
本実施の形態によるタンク一体型圧縮機1は上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、駆動モータ14に給電して回転軸15を回転駆動させると、連接棒を介して連結されたピストンがシリンダ9,11内で往復動し、低圧側のシリンダヘッド10から連通管13を経由して高圧側のシリンダヘッド12側に圧縮空気が供給され、高圧側のシリンダ11によってさらに圧縮された空気は各貯留タンク2内に貯留される。
次に、圧縮機本体7、駆動モータ14を冷却するための冷却風の流れについて図13および図14に基づいて説明する。まず、回転軸15が回転すると、該回転軸15の両端部に設けられた吸気ファン16、排気ファン17が回転される。これにより、吸気ファン16は、カバー19の前面部21に形成された吸気口21Aを通して外気を冷却風としてカバー19内に吸込むことによって、この冷却風をクランクケース8内に流入させて圧縮機本体7を内側から冷却すると共に、前側空間30内で流通させてシリンダ9,11等を外側から冷却する。そして、圧縮機本体7を冷却して温度上昇した冷却風は、左面部23、右面部24の排気口23A,24Aを通して外部に排出される。
また、吸気ファン16による冷却風の一部は図14に示すように底板3側に流通し、コンデンサ32を冷却して後側空間31側に流通する。
一方、排気ファン17は後側空間31内の空気を排出することにより、上面部20に設けられた吸気口20Aを通して外気を冷却風として吸込み、この冷却風によって駆動モータ14を冷却する。そして、駆動モータ14を冷却した冷却風は、コンデンサ32を冷却した冷却風と一緒に後面部22に設けられた排気口22Aを通して外部に排出される。
このように、圧縮機本体7を冷却した冷却風は、中間仕切り板29によって駆動モータ14側に流通することなく、排気口23A,24Aを通して外部に排出させるから、吸気口20Aを通して駆動モータ14に冷えた冷却風を供給することができる。しかも、吸気ファン16と排気ファン17による冷却風の流れ方向を同一方向としているから、カバー19内で冷却風を円滑に流通させることができる。
従って、本実施の形態によれば、吸気ファン16と排気ファン17による冷却風を同一方向に流通させることにより、冷却風を圧縮機本体7側から駆動モータ14側へと円滑に流通させることができるから、冷却風中に混入した塵埃等が滞留することによる駆動モータ14の損傷を防止することができ、寿命を伸ばすことができる。また、圧縮機本体7、駆動モータ14の冷却効率を向上することができるから、各ファン16,17を小型のファンに変更することができ、圧縮機1を小型化することができる。しかも、各部に耐熱性の低い素材を用いることができ、設計の自由度を高めることができる。
また、カバー19の内面に圧縮機本体7と駆動モータ14との間を仕切る中間仕切り板29を設けているから、上面部20の吸気口20Aを通して駆動モータ14に冷えた冷却風を供給することができ、駆動モータ14の冷却効率を高めることができ、トルク特性を安定させることができる。
さらに、カバー19の左面部23、右面部24に圧縮機本体7を冷却した冷却風が排出される排気口23A,24Aを設け、該排気口23A,24Aと異なった位置となる上面部20に駆動モータ14に冷却風を吸込む吸気口20Aを設けているから、圧縮機本体7を冷却して暖まった排気を吸込むことなく、駆動モータ14に冷えた冷却風を供給することができ、より一層冷却効率を高めることができる。
一方、吸気ファン16の外径寸法D1 を排気ファン17の外径寸法D2 より大きくすることにより、該吸気ファン16の吸込量を、排気ファン17の吐出量よりも大きく設定しているから、吸気ファン16によってカバー19内に吸込まれた冷却風を当該カバー19内の全体に行き渡らせることができ、補器類等を含めて全体を万遍なく冷却することができる。
なお、実施の形態では、圧縮機本体として水平対向型の2段式空気圧縮機をなす圧縮機本体7を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、1段または3段以上の空気圧縮機を圧縮機本体として用いてもよく、また、シリンダの配置形態もV型等の他の形態としてもよい。
また、実施の形態では、シリンダ9,11内でピストンが往復動するレシプロ型の圧縮機本体7を例示したが、これに替えて、例えばロータリ型等の他の型式の圧縮機本体としてもよい。
また、実施の形態では、圧縮機として2本の貯留タンク2が一体的に設けられたタンク一体型圧縮機1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、貯留タンク1を1本としてもよく、また、貯留タンク1を分離して設ける構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、吸気ファン16の外径寸法D1 を排気ファン17の外径寸法D2 よりも大きくすることにより、吸気ファン16の吸込量を排気ファン17の吐出量よりも大きくした場合を例示したが、これに替えて、例えば、吸気ファン16の外径寸法と排気ファン17の外径寸法を同等とし、羽根の枚数、形状、角度等を変更することによって吸気ファン16の吸込量を大きくしてもよい。
一方、本発明は空気圧縮機に限るものではなく、例えば窒素ガスや冷媒ガス等の各種気体を圧縮するのに用いてもよい。
1 タンク一体型圧縮機(圧縮機)
7 圧縮機本体
14 駆動モータ
15 回転軸
16 吸気ファン(第1の冷却ファン)
17 排気ファン(第2の冷却ファン)
19 カバー
20 上面部
20A,21A 吸気口
21 前面部
22 後面部
22A,23A,24A 排気口
23 左面部
24 右面部
25 前側仕切り板
26 後側仕切り板
29 中間仕切り板(仕切り部材)

Claims (7)

  1. 略円筒状のクランクケースと該クランクケースの径方向に突出して設けられた低圧側のシリンダと該低圧側シリンダの反対側に位置して設けられた高圧側シリンダとを備え、気体を圧縮する圧縮機本体と、
    前記圧縮機本体によって圧縮された気体を貯留する互いに並行に延びた一対の貯留タンクと、
    該圧縮機本体を駆動する駆動モータと
    駆動モータと圧縮機本体を軸方向に貫通して設けられた回転軸と
    回転軸の圧縮機本体のある前面側に設けられた第1の冷却ファンと
    記回転軸の駆動モータのある後面側に設けられた第2の冷却ファンと
    前記貯留タンク上に着脱可能に取り付けられ、前記圧縮機本体、駆動モータ、回転軸、前記第1の冷却ファンおよび前記第2の冷却ファンを覆うカバーとを有し、
    前記カバーは、前記第1の冷却ファンを前面側から覆う前面部に配置されて外気を吸入する第1の吸気口と、前記第2の冷却ファンを後面側から覆う後面部に配置されて冷却風を排出する第1の排気口とを備え、
    前記第1の冷却ファンと第2の冷却ファンは、前記回転軸の回転によって発生する冷却風で前記圧縮機本体および前記駆動モータを冷却し、
    前記第1の冷却ファンより前記第1の吸気口から吸込まれた冷却風の一部は、前記圧縮機本体側を流通した後に外部へ排出され、
    前記冷却風の他の一部は、前記第2の冷却ファンにより吸込まれ、前記駆動モータを冷却した後に、前記第1の排気口を通じて排出される圧縮機。
  2. 前記カバーの内側に前記圧縮機本体と駆動モータとの間に位置する仕切り部材を設けることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記圧縮機本体側を流通した冷却風は前記カバーの前記圧縮機本体側に配置された第2の排気口より外部へ排出されることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の圧縮機。
  4. 前記第1の冷却ファンにより前記第1の吸気口より吸込まれた冷却風の一部は、前記一対の貯留タンクを連結する底板側を流通した後、前記第1の排気口より外部に排出されることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  5. 前記第1の冷却ファンは吸気ファンであり、前記第2の冷却ファンは排気ファンであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の圧縮機。
  6. 前記駆動モータを冷却する冷却風の一部は前記カバーの前記駆動モータ側に配置された第2の吸気口から吸入されることを特徴とする請求項3に記載の圧縮機。
  7. 略円筒状のクランクケースと該クランクケースの径方向に突出して設けられた低圧側のシリンダと該低圧側シリンダの反対側に位置して設けられた高圧側シリンダとを備え、気体を圧縮する圧縮機本体と、
    前記圧縮機本体によって圧縮された気体を貯留する互いに並行に延びた一対の貯留タンクと、
    該圧縮機本体を駆動する駆動モータと、
    該駆動モータと圧縮機本体を軸方向に貫通して設けられた回転軸と、
    該回転軸の圧縮機本体のある前面側に設けられた第1の冷却ファンと、
    前記回転軸の駆動モータのある後面側に設けられた第2の冷却ファンと、
    前記貯留タンク上に着脱可能に取り付けられ、前記圧縮機本体、駆動モータ、回転軸、前記第1の冷却ファンおよび前記第2の冷却ファンを覆うカバーとを有し、
    前記カバーは、前面部に配置されて外気を吸入する第1の吸気口と、後面部に配置されて冷却風を排出する第1の排気口とを備え、
    前記第1の冷却ファンと第2の冷却ファンは、前記回転軸の回転によって発生する冷却風で前記圧縮機本体および前記駆動モータを冷却し、
    前記第1の冷却ファンの冷却風の吸込量は、前記第2の冷却ファンによる冷却風の吐出量よりも大きく設定され、
    前記第1の冷却ファンより前記第1の吸気口から吸込まれた冷却風の一部が、前記第2の冷却ファンにより吸込まれ、前記駆動モータを冷却した後に、前記第1の排気口を通じて排出される圧縮機。
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