JP4327651B2 - 測定装置および測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有機材料を用いた光電変換素子、特に色素増感型太陽電池の出力特性を測定する測定装置ならびに測定方法に関する。
昨今、化石燃料に代わるエネルギー源として、太陽光を電力に変換できる光電変換素子を用いた太陽電池が、地球温暖化問題にも係り注目を集めている。現在、シリコンを用いた結晶系太陽電池とアモルファス太陽電池を中心に一部実用化が進んでいる。一方、低コスト化が可能な新しいタイプの太陽電池として、有機材料を用いた太陽電池の開発が進んでいる。たとえば、金属錯体の光誘起電子移動を応用した色素増感型太陽電池(たとえば、特許文献1、非特許文献1、2参照)や、導電性高分子とフラーレン誘導体の光誘起電子移動を応用したバルクへテロ接合型太陽電池(たとえば、非特許文献3参照)が開示されている。
図6は、典型的な色素増感型太陽電池30の構造を模式的に示した図である。色素増感型太陽電池30は、ガラス基板といった支持体31、電極層32、多孔性半導体層33、光を吸収する色素34、キャリア輸送層35、対極36を含んで構成される。色素増感型太陽電池30に光が照射されると、色素34は、光を吸収して電子40を発生する。色素34で発生した電子40は、多酸化チタン微粒子などの多孔性半導体層33を経由して、電極層32に移動する。電極層32に移動した電子40aは、外部負荷である電気回路37を通って対極36に移動する。対極36に移動した電子40cは、キャリア輸送層35のイオンによって運ばれ色素34に戻る。このようにして、電気エネルギーが取り出せる。
太陽電池の基本特性として最も重要なものはその出力特性であり、一般的に、結晶系太陽電池セルの出力特性は、JIS C 8913(1998年)に記載の方法に則って、また、アモルファス太陽電池セルの出力特性は、JIS C 8934(1995年)に記載の方法に則って測定される。具体的には、キセノンランプ等の擬似太陽光を測定対象である太陽電池に照射した状態で、太陽電池に印加したバイアス電圧をステップ状に変化させながら、太陽電池の出力電圧と流れる電流を測定して、電圧電流特性曲線を求める。求めた電圧電流特性曲線が示す電圧と電流の積から出力電力が求まり、出力電力の最大値を照射光エネルギーで割ることで、変換効率が算出される。
図7は、従来技術の実施の一形態である測定装置14を含む測定のための電気系統を説明するための図である。測定対象である光電変換素子を用いた太陽電池セル10と測定装置14とは、コンタクトプローブなどによって電気的接続が確保され、分光分布AM1.5全天日射基準太陽光、放射照度1000W/mの図示されていない擬似太陽光源からの光を太陽電池セル10に照射する。
測定装置14は、X−Yレコーダなどの装置であり、測定対象である太陽電池セル10の電圧を測定する電圧計12からの測定値および太陽電池セル10によって生じた電流を測定する電流計13からの測定値を記録する。このとき、バイアス電源11は、太陽電池セル10に印加する電圧をステップ状に変化させる。ここで、電流計13の替わりに抵抗値が既知の標準抵抗と電圧計を用いてもよい。
図8は、バイアス電源11が印加するステップ状の電圧を示す図である。横軸が時刻、縦軸がバイアス電圧を示しており、順次ステップ状に電圧が増加されている。Tdは、サンプリング遅延時間、Tmは、測定時間帯であり、ステップ状の電圧が印加され、サンプリング遅延時間Tdが経過した後、測定装置14は、測定時間帯Tmの時間帯に電流を測定する。
バイアス電圧をステップ状に変化させる場合には、電流のサンプリング遅延時間Tdを、測定する太陽電池の時定数の4倍以上に設定することがJIS C 8934に記載されている。ここで、時定数とは、測定対象である太陽電池にステップ状のバイアス電圧を印加した際の出力電流の応答特性を、指数関数型の減衰を仮定して求めることができる。出力電流の応答特性が、異なる時定数の複数の減衰成分を有している場合には、最も大きな時定数が太陽電池セルの時定数とされる(たとえば、非特許文献4、5参照)。
このような太陽電池の出力特性を測定する際には、測定精度の正確性を期することはもちろんのこと、測定作業の能率性、迅速性等の向上が要請される。
特許2664194号公報 J. Am. Chem. Soc., 115 (1993) 6382 Nature, 353 (1991) 737 Appl. Phys. Lett., 78 (2001) 841 JIS C 8913(1998年) JIS C 8934(1995年)
しかしながら、有機材料を用いた太陽電池(以下、有機太陽電池という)の出力特性は、シリコンや化合物半導体を用いた従来型の太陽電池(以下、無機太陽電池という)の出力特性を測定する測定装置や測定方法と同様の測定装置や測定方法によって評価されており、従来と同様の測定装置と測定方法を用いた有機太陽電池の評価には次のような問題があった。
すなわち、色素増感型太陽電池は、たとえば、図8に示したように数十〜数百ナノメートル(nm)の酸化チタン微粒子から構成されており、また、バルク接合型太陽電池は、たとえば、数nmサイズのフラーレン誘導体分子を構成要素に含んでいる。それらの微粒子が形成する境界面は、細かな凹凸になっており、太陽電池セルのセルサイズに比べて、2桁から3桁大きな表面積を有している。一般に、出力電流の応答特性の時定数はセル内部に存在する境界面の電気容量に比例し、さらに、境界面の電気容量はほぼ表面積に比例するので、境界面の状態に変化がなければ、時定数は表面積にほぼ比例して大きくなり、色素増感型太陽電池などの有機太陽電池の出力電流の応答特性の時定数は、シリコン太陽電池などの無機太陽電池に比べて数桁大きくなる。
図9は、色素増感型太陽電池にステップ状のバイアス電圧を印加したときの電流の過渡応答の一例を示した図である。横軸が時刻、縦軸が電流であり、時刻0にステップ状のバイアス電圧が印加されたとき、つまり、バイアス電圧が短絡状態(0V)から開放状態の方向に印加されたときの電流の過渡応答を示しており、電圧が変化した瞬間に、オーバーシュート電流が流れた後、「0〜0.01秒」と「0.3〜5秒」との部分とに2つの時定数があることがわかる。この場合、遅いほうの時定数は、2.5秒である。なお、「1E−6」は、「1×10−6」のことである。
無機太陽電池の測定装置を用いてバイアス電圧をステップ状に印加しながら、有機太陽電池の電圧電流特性を測定すると、無機太陽電池用に設定されたサンプリング遅延時間、たとえば1ms以下の時間が、有機太陽電池の時定数に比べて短いために、ステップ状のバイアス電圧の変化に対して電流の変化が十分に追随する前に測定を行うこととなり、正確な出力特性を測定することができないという問題があった。
また、サンプリング遅延時間を有機太陽電池の時定数の4倍以上に設定して測定を行った場合、たとえば、時定数が2.5秒の場合、サンプリング遅延時間は、10秒以上となり、バイアス電圧を−0.1Vから0.9Vまで0.01Vステップで変化させて電圧電流特性を測定する場合、1000秒、すなわち16分以上の長時間を要してしまい、能率良く迅速に測定できないという問題があった。
さらにまた、測定時間が長時間になると光照射による吸熱によって測定対象の太陽電池の温度が上昇し、太陽電池の温度を所定の温度に保つことが困難になるために、正確な特性評価が困難になるという問題があった。
本発明の目的は、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる測定装置および測定方法を提供することである。
本発明は、光電変換素子に印加するバイアス電圧をステップ状に変化させ、ステップ状に変化させる度に、ステップ状に変化させた時点から前記光電変換素子の時定数以下の予め定める時間が経過したときに、前記光電変換素子で生成される電圧値および前記光電変換素子を流れる電流値を測定し、測定した電圧値および電流値に基づいて前記光電変換素子の電圧電流特性を生成する生成手段と、
前記生成手段で生成した電圧電流特性に基づいて前記光電変換素子の特性を算出する算出手段とを有する測定装置であって
前記生成手段は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させたときに第1の電圧電流特性を生成し、および、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させたときに第2の電圧電流特性を生成し、
前記算出手段は、第1の電圧電流特性の電流値と第2の電圧電流特性の電流値とを平均することによって、第3の電圧電流特性を生成し、生成した第3の電圧電流特性から前記光電変換素子の特性を算出することを特徴とする測定装置である。
本発明に従えば、生成手段が、光電変換素子に印加するバイアス電圧をステップ状に変化させ、ステップ状に変化させる度に、ステップ状に変化させた時点から光電変換素子の時定数以下の予め定める時間が経過したときに、光電変換素子で生成される電圧値および光電変換素子を流れる電流値を測定し、測定した電圧値および電流値に基づいて電圧電流特性を生成し、算出手段が、前記生成された電圧電流特性に基づいて光電変換素子の特性を算出するにあたって、生成手段によって、光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させたときに第1の電圧電流特性が生成され、および、光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させたときに第2の電圧電流特性が生成され、算出手段によって、第1の電圧電流特性の電流値と第2の電圧電流特性の電流値とを平均することによって、第3の電圧電流特性が生成され、生成された第3の電圧電流特性から光電変換素子の特性が算出される。
このように、光電変換素子の電圧電流特性を生成する際に、バイアス電圧を短絡状態から開放状態の方向、および、開放状態から短絡状態の方向にステップ状に変化させ光電変換素子の時定数以下の予め定める時間で測定し、両方向測定値の平均値を用いて光電変換素子の特性値を算出するので、正確さを確保しながら測定時間の短縮化を実現することができ、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記生成手段は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする。
本発明に従えば、生成手段によって、光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性が生成された後に、光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性が生成されるので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記生成手段は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする。
本発明に従えば、生成手段によって、光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性が生成された後に、光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性が生成されるので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、光電変換素子に印加するバイアス電圧をステップ状に変化させ、ステップ状に変化させる度に、ステップ状に変化させた時点から前記光電変換素子の時定数以下の予め定める時間が経過したときに、前記光電変換素子で生成される電圧値および前記光電変換素子を流れる電流値を測定し、測定した電圧値および電流値に基づいて前記光電変換素子の電圧電流特性を生成する生成手段と、
前記生成手段で生成した電圧電流特性に基づいて前記光電変換素子の特性を算出する算出手段とを有する測定装置であって
前記生成手段は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させたときに第1の電圧電流特性を生成し、および、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させたときに第2の電圧電流特性を生成し、
前記算出手段は、第1の電圧電流特性に基づいて第1の光電変換素子の特性、および、第2の電圧電流特性に基づいて第2の光電変換素子の特性を算出し、算出した第1の光電変換素子の特性と第2の光電変換素子の特性の平均を前記光電変換素子の特性とすることを特徴とする測定装置である。
本発明に従えば、生成手段が、光電変換素子に印加するバイアス電圧をステップ状に変化させ、ステップ状に変化させる度に、ステップ状に変化させた時点から光電変換素子の時定数以下の予め定める時間が経過したときに、光電変換素子で生成される電圧値および光電変換素子を流れる電流値を測定し、測定した電圧値および電流値に基づいて電圧電流特性を生成し、算出手段が、前記生成された電圧電流特性に基づいて光電変換素子の特性を算出するにあたって、生成手段によって、光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させたときに第1の電圧電流特性が生成され、および、光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させたときに第2の電圧電流特性が生成され、算出手段によって、第1の電圧電流特性に基づいて第1の光電変換素子の特性、および、第2の電圧電流特性に基づいて第2の光電変換素子の特性が算出され、算出された第1の光電変換素子の特性と第2の光電変換素子の特性の平均が前記光電変換素子の特性とされるので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記生成手段は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする。
本発明に従えば、生成手段によって、光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性が生成された後に、光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性が生成されるので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記生成手段は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする。
本発明に従えば、生成手段によって、光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性が生成された後に、光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性が生成されるので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記光電変換素子の特性は、短絡電流、開放電圧、曲線因子および変換効率のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする。
本発明に従えば、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性として、短絡電流、開放電圧、曲線因子および変換効率のうちの少なくとも一つを含む出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記光電変換素子が色素増感型太陽電池であることを特徴とする。
本発明に従えば、色素増感型太陽電池の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記予め定める時間は、サンプリング遅延時間であり、サンプリング遅延時間が、10ms以上、かつ、光電変換素子の時定数以下であることを特徴とする。
本発明に従えば、サンプリング遅延時間が、10ms以上かつ光電変換素子の時定数以下であるので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記サンプリング遅延時間が、40ms以上、かつ、100ms以下であることを特徴とする。
本発明に従えば、サンプリング遅延時間が、40ms以上かつ100ms以下であるので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ、より迅速に測定することができる。
また本発明は、光電変換素子に印加するバイアス電圧をステップ状に変化させ、ステップ状に変化させる度に、ステップ状に変化させた時点から前記光電変換素子の時定数以下の予め定める時間が経過したときに、前記光電変換素子で生成される電圧値および前記光電変換素子を流れる電流値を測定し、測定した電圧値および電流値に基づいて前記光電変換素子の電圧電流特性を生成する生成工程と、
前記生成工程で生成した電圧電流特性に基づいて前記光電変換素子の特性を算出する算出工程とを有する測定方法であって
前記生成工程は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させたときに第1の電圧電流特性を生成し、および、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させたときに第2の電圧電流特性を生成し、
前記算出工程は、第1の電圧電流特性の電流値と第2の電圧電流特性の電流値とを平均することによって、第3の電圧電流特性を生成し、生成した第3の電圧電流特性から前記光電変換素子の特性を算出することを特徴とする測定方法である。
本発明に従えば、生成工程で、光電変換素子に印加するバイアス電圧をステップ状に変化させ、ステップ状に変化させる度に、ステップ状に変化させた時点から光電変換素子の時定数以下の予め定める時間が経過したときに、光電変換素子で生成される電圧値および光電変換素子を流れる電流値を測定し、測定した電圧値および電流値に基づいて電圧電流特性を生成し、算出工程で、前記生成された電圧電流特性に基づいて光電変換素子の特性を算出するにあたって、生成工程で、光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させたときに第1の電圧電流特性を生成し、および、光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させたときに第2の電圧電流特性を生成し、算出工程で、第1の電圧電流特性の電流値と第2の電圧電流特性の電流値とを平均することによって、第3の電圧電流特性を生成し、生成した第3の電圧電流特性から前記光電変換素子の特性を算出するので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記生成工程は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする。
本発明に従えば、生成工程で、光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成するので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記生成工程は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする。
本発明に従えば、生成工程で、光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成するので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、光電変換素子に印加するバイアス電圧をステップ状に変化させ、ステップ状に変化させる度に、ステップ状に変化させた時点から前記光電変換素子の時定数以下の予め定める時間が経過したときに、前記光電変換素子で生成される電圧値および前記光電変換素子を流れる電流値を測定し、測定した電圧値および電流値に基づいて前記光電変換素子の電圧電流特性を生成する生成工程と、
前記生成工程で生成した電圧電流特性に基づいて前記光電変換素子の特性を算出する算出工程とを有する測定方法であって
前記生成工程は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させたときに第1の電圧電流特性を生成し、および、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させたときに第2の電圧電流特性を生成し、
前記算出工程は、第1の電圧電流特性に基づいて第1の光電変換素子の特性、および、第2の電圧電流特性に基づいて第2の光電変換素子の特性を算出し、算出した第1の光電変換素子の特性と第2の光電変換素子の特性の平均を前記光電変換素子の特性とすることを特徴とする測定方法である。
本発明に従えば、生成工程で、光電変換素子に印加するバイアス電圧をステップ状に変化させ、ステップ状に変化させる度に、ステップ状に変化させた時点から光電変換素子の時定数以下の予め定める時間が経過したときに、光電変換素子で生成される電圧値および光電変換素子を流れる電流値を測定し、測定した電圧値および電流値に基づいて電圧電流特性を生成し、算出工程で、前記生成された電圧電流特性に基づいて光電変換素子の特性を算出するにあたって、生成工程で、光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させたときに第1の電圧電流特性を生成し、および、光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させたときに第2の電圧電流特性を生成し、算出工程で、第1の電圧電流特性に基づいて第1の光電変換素子の特性、および、第2の電圧電流特性に基づいて第2の光電変換素子の特性を算出し、算出した第1の光電変換素子の特性と第2の光電変換素子の特性の平均を前記光電変換素子の特性とするので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記生成工程は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする。
本発明に従えば、生成工程で、光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成するので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記生成工程は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする。
本発明に従えば、生成工程で、光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成するので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記光電変換素子の特性は、短絡電流、開放電圧、曲線因子および変換効率のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする。
本発明に従えば、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性として、短絡電流、開放電圧、曲線因子および変換効率のうちの少なくとも一つを含む出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記光電変換素子が色素増感型太陽電池であることを特徴とする。
本発明に従えば、色素増感型太陽電池の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記予め定める時間は、サンプリング遅延時間であり、サンプリング遅延時間が、10ms以上、かつ、光電変換素子の時定数以下であることを特徴とする。
本発明に従えば、サンプリング遅延時間が、10ms以上かつ光電変換素子の時定数以下であるので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
また本発明は、前記サンプリング遅延時間が、40ms以上、かつ、100ms以下であることを特徴とする。
本発明に従えば、サンプリング遅延時間が、40ms以上かつ100ms以下であるので、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ、より迅速に測定することができる。
本発明に従えば、光電変換素子の特性を測定する際に、バイアス電圧の掃引方向を両方向から行い、サンプリング遅延時間を測定対象である光電変換素子の時定数以下に設定して測定し、両方向で測定した値の平均値に基づいて特性を算出するので、全体の測定時間を大幅に短縮することができ、有機材料を用いた光電変換素子の出力特性を、正確に、かつ迅速に測定することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である測定装置20の構成と測定のための電気系統を説明するための図である。測定装置20は、制御部21、演算部22、記憶部23、入力部24、および出力部25を含んで構成される。制御部21は、測定装置20全体を制御する部位であり、記憶部23は、処理した処理結果などを記憶する。測定対象である光電変換素子を用いた色素増感型太陽電池などの太陽電池セル10、バイアス電源11、電圧計12、電流計13、および測定装置20とは、コンタクトプローブなどによって、電気的接続が確保され、分光分布AM1.5全天日射基準太陽光、放射照度1000W/m2の図示されない擬似太陽光源からの光が太陽電池セル10に照射される。
制御部21は、太陽電池セル10の電圧電流特性を測定するために、出力部25を経由して、バイアス電源11にバイアス電圧を印加するように指示する。次に、制御部21は、サンプリング遅延時間Tdが経過したときに、たとえば、10ms以上太陽電池セルの時定数以下の時間、より好ましくは、40ms以上100ms以下の時間が経過したときに、出力部25を経由して、電圧計12および電流計13に、それぞれ電圧と電流を測定するように指示し、入力部24を経由して、電圧計12からの測定値および電流計13からの測定値を取得し、記憶部23に記録する。この場合、制御部21は、バイアス電源11を、短絡状態、つまり、0Vから開放状態、つまり、太陽電池セル10の出力電圧の方向に、ステップ状に変化させる毎に、電圧と電流を測定し、第1の電圧電流特性として記憶部23に記録する。
次に、制御部21は、バイアス電源11を、開放状態、つまり、太陽電池セル10の出力電圧から短絡状態、つまり、0Vの方向に、ステップ状に変化させる毎に、電圧と電流を測定し、第2の電圧電流特性を求める。第2の電圧電流特性が求まると、制御部21は、記憶部23に記録した第1の電圧電流特性と、求めた第2の電圧電流特性とを、演算部22に転送し、太陽電池セル10の特性を求めるように指示する。演算部22は、第1の電圧電流特性の電流値と第2の電圧電流特性の電流値とを平均して、第3の電圧電流特性を求め、求めた第3の電圧電流特性から太陽電池セル10の短絡電流、開放電圧、曲線因子、変換効率などの特性を求める。
印加するバイアス電圧を、短絡状態から開放状態への方向から、開放状態から短絡状態への方向に切替えるときに、電圧を変化させる場合は、電圧変化後10ms以上太陽電池セルの時定数以下の時間が経過した後に測定を開始させ、電圧を変化させない場合には、連続して測定してもよい。
ここで、通常、短絡状態から開放状態の方向の1回目の測定と、開放状態から短絡状態の方向の2回目の測定との間は、温度が安定してから測定するので、測定の際には、太陽電池セル10の温度を熱電対や放射温度計でモニタすることが好ましい。1回目の測定と2回目の測定の間に、シャッターを閉じるなどの方法で光照射を遮断して、温度を安定させて2回目の測定を行ってもよい。その際、水冷、空冷などの方法で太陽電池セルを冷却する設備を用いてもよい。
上述した実施の一形態では、サンプリング遅延時間Tdを一定の値としたが、太陽電池セル10の時定数がバイアス電圧によって変化する場合には、その時定数の変化に応じてサンプリング遅延時間Tdをバイアス電圧領域に応じて変化させてもよい。具体的には、数値の範囲としては、40msから100msの範囲で、測定中、たとえば、0〜0.3Vの範囲では40ms、0.3〜0.9Vの範囲では100msというように設定してもよい。
また、上述した実施の一形態では、1回目に短絡状態から開放状態の方向に測定し、2回目に開放状態から短絡状態の方向に測定したが、逆に、1回目に開放状態から短絡状態の方向に測定し、2回目に短絡状態から開放状態の方向に測定してもよい。
また、上述した実施の一形態では、第1の電圧電流特性と第2の電圧電流特性との平均を求め、その平均の電圧電流特性から太陽電池セルの特性を求めたが、1回目と2回目の測定の後、それぞれ第1の電圧電流特性から第1の太陽電池セルの特性値、および、第2の電圧電流特性から第2の太陽電池セルの特性値を求め、それらの平均を太陽電池セルの特性としてもよい。この場合、1回目と2回目の測定の順序が逆であってもよい。
図2は、本発明の実施の他の形態である測定方法の工程を示すフローチャートである。本処理は、測定対象である光電変換素子(太陽電池セル)の特性を求めるときに開始される。
ステップS1では、サンプリング遅延時間Td、測定を開始するときのバイアス電圧である測定開始電圧Vini1、測定を終了するときのバイアス電圧である測定終了電圧Vend1(Vini1<Vend1)、およびステップ状に変化させる電圧幅であるステップ電圧ΔVを設定する。ステップS2では、バイアス電源に、測定開始電圧Vini1の印加を指示する。ステップS3では、サンプリング遅延時間Tdが経過したか否かをチェックする。経過していないときは、ステップS3に戻り、経過したときは、ステップS4に進む。ステップS4では、サンプリング遅延時間Td経過後、電圧計および電流計に、電圧値および電流値の測定を指示する。ステップS5では、電圧計および電流計で測定した電圧値Vおよび電流値Iを、記憶部に保存する。
ステップS6では、バイアス電源に、ステップ電圧ΔVだけ印加電圧の増加を指示する。ステップS7では、サンプリング遅延時間Tdが経過したか否かをチェックする。経過していないときは、ステップS7に戻り、経過したときは、ステップS8に進む。ステップS8では、サンプリング遅延時間Td経過後、電圧計および電流計に、電圧値および電流値の測定を指示する。ステップS9では、電圧計および電流計で測定した電圧値Vおよび電流値Iを、第1の電圧電流特性として記憶部に保存する。ステップS10では、電圧値V+ΔVが測定終了電圧Vend1より大きいか否かをチェックする。大きくないときは、ステップS6に戻り、大きいときは、ステップS11に進む。
ステップS11では、バイアス電源に、ステップ電圧ΔVだけ印加電圧の減少を指示する。ステップS12では、サンプリング遅延時間Tdが経過したか否かをチェックする。経過していないときは、ステップS12に戻り、経過したときは、ステップS13に進む。ステップS13では、サンプリング遅延時間Td経過後、電圧計および電流計に、電圧値および電流値の測定を指示する。ステップS14では、電圧計および電流計で測定した電圧値Vおよび電流値Iを、第2の電圧電流特性として記憶部に保存する。ステップS15では、電圧値V−ΔVが測定開始電圧Vini1より小さいか否かをチェックする。小さくないときは、ステップS11に戻り、小さきときは、ステップS16に進む。
ステップS16では、記憶部に記憶した第1の電圧電流特性と第2の電圧電流特性について、各電圧毎に電流値の平均値として、第3の電圧電流特性を算出し、記憶部に保存する。ステップS17では、第3の電圧電流特性から、光電変換素子の特性値(短絡電流、開放電圧、変換効率など)を算出する。
図3は、本発明の実施のさらに他の形態である測定方法の工程を示すフローチャートである。本処理は、測定対象である光電変換素子(太陽電池セル)の特性を求めるときに開始される。
ステップS21では、サンプリング遅延時間Td、測定を開始するときのバイアス電圧である測定開始電圧Vini2、測定を終了するときのバイアス電圧である測定終了電圧Vend2(Vini2>Vend2)、およびステップ状に変化させる電圧幅であるステップ電圧ΔVを設定する。ステップS22では、バイアス電源に、測定開始電圧Vini2の印加を指示する。ステップS23では、サンプリング遅延時間Tdが経過したか否かをチェックする。経過していないときは、ステップS23に戻り、経過したときは、ステップS24に進む。ステップS24では、サンプリング遅延時間Td経過後、電圧計および電流計に、電圧値および電流値の測定を指示する。ステップS25では、電圧計および電流計で測定した電圧値Vおよび電流値Iを、記憶部に保存する。
ステップS26では、バイアス電源に、ステップ電圧ΔVだけ印加電圧の減少を指示する。ステップS27では、サンプリング遅延時間Tdが経過したか否かをチェックする。経過していないときは、ステップS27に戻り、経過したときは、ステップS28に進む。ステップS28では、サンプリング遅延時間Td経過後、電圧計および電流計に、電圧値および電流値の測定を指示する。ステップS29では、電圧計および電流計で測定した電圧値Vおよび電流値Iを、第1の電圧電流特性として記憶部に保存する。ステップS30では、電圧値V−ΔVが測定終了電圧Vend2より小さいか否かをチェックする。小さくないときは、ステップS26に戻り、小さいときは、ステップS31に進む。
ステップS31では、バイアス電源に、ステップ電圧ΔVだけ印加電圧の増加を指示する。ステップS32では、サンプリング遅延時間Tdが経過したか否かをチェックする。経過していないときは、ステップS32に戻り、経過したときは、ステップS33に進む。ステップS33では、サンプリング遅延時間Td経過後、電圧計および電流計に、電圧値および電流値の測定を指示する。ステップS34では、電圧計および電流計で測定した電圧値Vおよび電流値Iを、第2の電圧電流特性として記憶部に保存する。ステップS35では、電圧値V+ΔVが測定開始電圧Vini2より大きいか否かをチェックする。大きくないときは、ステップS31に戻り、大きいときは、ステップS36に進む。
ステップS36では、記憶部に記憶した第1の電圧電流特性と第2の電圧電流特性について、各電圧毎に電流値の平均値として、第3の電圧電流特性を算出し、記憶部に保存する。ステップS37では、第3の電圧電流特性から、光電変換素子の特性値(短絡電流、開放電圧、変換効率など)を算出する。
図4は、本発明の実施のさらに他の形態である測定方法の工程を示すフローチャートである。本処理は、測定対象である光電変換素子(太陽電池セル)の特性を求めるときに開始される。
ステップS41では、サンプリング遅延時間Td、測定を開始するときのバイアス電圧である測定開始電圧Vini2、測定を終了するときのバイアス電圧である測定終了電圧Vend2(Vini2>Vend2)、およびステップ状に変化させる電圧幅であるステップ電圧ΔVを設定する。ステップS42では、バイアス電源に、測定開始電圧Vini2の印加を指示する。ステップS43では、サンプリング遅延時間Tdが経過したか否かをチェックする。経過していないときは、ステップS43に戻り、経過したときは、ステップS44に進む。ステップS44では、サンプリング遅延時間Td経過後、電圧計および電流計に、電圧値および電流値の測定を指示する。ステップS45では、電圧計および電流計で測定した電圧値Vおよび電流値Iを、記憶部に保存する。
ステップS46では、バイアス電源に、ステップ電圧ΔVだけ印加電圧の減少を指示する。ステップS47では、サンプリング遅延時間Tdが経過したか否かをチェックする。経過していないときは、ステップS47に戻り、経過したときは、ステップS48に進む。ステップS48では、サンプリング遅延時間Td経過後、電圧計および電流計に、電圧値および電流値の測定を指示する。ステップS49では、電圧計および電流計で測定した電圧値Vおよび電流値Iを、第1の電圧電流特性として記憶部に保存する。ステップS50では、電圧値V−ΔVが測定終了電圧Vend2より小さいか否かをチェックする。小さくないときは、ステップS46に戻り、小さいときは、ステップS51に進む。
ステップS51では、記憶部に保存した第1の電圧電流特性から、光電変換素子の特性値(短絡電流、開放電圧、変換効率など)を算出し、第1の特性値として記憶部に保存する。
ステップS52では、バイアス電源に、ステップ電圧ΔVだけ印加電圧の増加を指示する。ステップS53では、サンプリング遅延時間Tdが経過したか否かをチェックする。経過していないときは、ステップS53に戻り、経過したときは、ステップS54に進む。ステップS54では、サンプリング遅延時間Td経過後、電圧計および電流計に、電圧値および電流値の測定を指示する。ステップS55では、電圧計および電流計で測定した電圧値Vおよび電流値Iを、第2の電圧電流特性として記憶部に保存する。ステップS56では、電圧値V+ΔVが測定開始電圧Vini2より大きいか否かをチェックする。大きくないときは、ステップS52に戻り、大きいときは、ステップS57に進む。
ステップS57では、記憶部に記憶した第2の電圧電流特性から、光電変換素子の特性値(短絡電流、開放電圧、変換効率など)を算出し、第2の特性値として記憶部に保存する。ステップS58では、記憶部に記憶した第1の特性値と第2の特性値との平均値を算出し、光電変換素子の特性とする。
上述した実施のさらに他の形態では、測定開始電圧Vini2、測定終了電圧Vend2(Vini2>Vend2)としたが、測定開始電圧Vini1、測定終了電圧Vend1(Vini1<Vend1)を用いて、測定方向を逆の順序に行ってもよい。
上述したいずれの実施の形態におけるサンプリング遅延時間Tdも、10ms以上太陽電池セルの時定数以下の時間であることが好ましく、より好ましくは、40ms以上100ms以下の時間を用いる。また、サンプリング遅延時間Tdを一定の値に固定するのではなく、太陽電池セル10の時定数がバイアス電圧によって変化する場合には、その時定数の変化に応じてサンプリング遅延時間Tdをバイアス電圧領域に応じて変化させてもよい。具体的には、数値の範囲としては40msから100msの範囲で、たとえば、0〜0.3Vの範囲では40ms、0.3〜0.9Vの範囲では100msというように設定してもよい。
また、本発明の実施の一形態である測定装置20は、CPU(Central Processing
Unit)と、プログラムおよび処理を行うために必要な情報を記憶するメモリとを含んで構成されるコンピュータを用いても実現できる。この場合、上述した実施の形態の機能を実現するプログラムを、前記メモリに格納しておき、格納したプログラムを逐次読出して、実行することによって実現される。
また、本発明の実施の形態は、複数の機器(たとえば、ホストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、画像記録装置など)から構成されるシステムとして適用してもよいし、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、コンピュータ、システム、あるいは装置に供給し、そのコンピュータ、システム、あるいは装置のCPUやMPU(Micro Processing
Unit)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出して、実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は、本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することによって、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているオペレーティングシステムなどが実際の処理の一部または全てを行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全てを行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、上述したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
記録媒体が測定装置20と分離可能に構成される場合、記録媒体は、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやハードディスクなどの磁気ディスクやCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)/MO(Magneto Optical Disk)/MD(Mini Disk)/DVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクのディスク系、IC(In tegrated Circuit)カード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、あるいは、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only
Memory)、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含め、固定的にプログラムを記録することができる記録媒体であればよい。
図5は、本発明の実施の一形態である測定方法を用いて測定した色素増感型太陽電池30の特性の一例を示す図である。横軸は、サンプリング遅延時間(ms)、縦軸は、変換効率(%)であり、黒く塗り潰した三角印は、開放状態から短絡状態の方向での測定、黒く塗り潰した丸印は、短絡状態から開放状態の方向での測定、白抜きの四角印は、それらの平均値であり、それぞれ2回測定した測定値をプロットしたものである。
サンプリング遅延時間が1msのときの変換効率は、開放状態から短絡状態の方向での測定では、約8.8%、短絡状態から開放状態の方向での測定では、約7.9%、それらの平均値は、約8.4%、サンプリング遅延時間が10msのときは、それぞれ、約8.45%、約8.15%、約8.3%、40msのときは、それぞれ、約8.4%、約8.2%、約8.3%、100msのときは、それぞれ、約8.4%、約8.2%、約8.3%であり、サンプリング遅延時間が10ms以上であれば、平均値は、いずれも約8.3%であり、サンプリング遅延時間が大きくなるほど、開放状態から短絡状態の方向での測定値と、短絡状態から開放状態の方向での測定値との差が少なくなっている。なお、電圧電流特性曲線が示す電圧と電流の積から出力電力が求まり、出力電力の最大値を照射光エネルギーで割ることによって、変換効率が算出される。
本発明の実施の一形態である図2に示したフローチャートの測定方法を用いて、図6に示した色素増感型太陽電池30の特性を測定した結果を表1〜3に示す。表1は、短絡状態から開放状態へバイアス電圧を変化させて測定した第1の電圧電流特性から算出した第1の太陽電池の特性値、表2は、開放状態から短絡状態へバイアス電圧を変化させて測定した第2の電圧電流特性から算出した第2の太陽電池の特性値、表3は、第1および第2の電圧電流特性を平均して求めた第3の電圧電流特性から算出した太陽電池の特性値である。
測定に用いた色素増感型太陽電池30は、図9に示した特性、つまり、大きい方の時定数が2.5秒の色素増感型太陽電池30であり、支持体11は、ガラス基板、電極層12は、SnO2:F(フッソがドープされた酸化スズ)薄膜、多孔性半導体層13は、酸化チタン微粒子、色素14は、Ruthenium535−bisTBA色素、キャリア輸送層15は、アセトニトリルを溶剤として、ヨウ化リチウムが濃度0.1モル/リットル、ヨウ素が濃度0.05モル/リットル、t−ブチルピリジンが濃度0.5モル/リットル、ヨウ化ジメチルプロピルイミダゾリウムが濃度0.6モル/リットルになるように溶解させたもの、対極16は、SnO2:F膜付きガラスの上に白金を形成したものを用いた。
バイアス電源11および電圧計12、電流計13としては、それらの機能を備えたKeithley製2400型デジタルマルチメーターを使用した。
サンプリング遅延時間Tdを、1ms(測定例1)、10ms(測定例2)、40ms(測定例3)、100ms(測定例4)、400ms(測定例5)、1s(測定例6)、10s(従来例1)と変化させて測定を行った。
Figure 0004327651
Figure 0004327651
Figure 0004327651
従来例1と測定例2〜6の比較より、第3の電圧電流曲線から求めた変換効率は、従来の測定方法とよく一致しており(正確さの判定が、○または△)、かつ、従来1005秒かっていた測定時間が、測定例2では12秒、測定例3では18秒、測定例4では30秒、測定例5では90秒、測定例6でも210秒で測定することができ、本発明によって正確で迅速な測定方法が提供できることが示された。
また、測定例1と測定例2の比較より、サンプリング遅延時間を10ms未満にすると、正確な変換効率を得ることができない(測定例1の正確さの判定が、×)。また、変換効率の正確性と迅速性の観点から、より好ましくは測定例3、4のようにサンプリング遅延時間を40msから100msに設定することが好ましい。なお、「正確さ」の判定基準については、測定に用いた擬似太陽光(ソーラシミュレータ)の光量の安定性が±1%であったことから、従来例1の変換効率の±1%以内を正確さの判定基準とした。
なお、測定例1〜5の開放電圧について、表1より表2の方が高い値を示しているのは、表2の測定(開放状態から短絡状態へバイアス電圧を掃引した場合の測定)では、サンプリング遅延時間が短い場合、光電流のオーバーシュートを観測してしまい、実際よりも高い電流が観測されるためであり、開放電圧は、電流がゼロの時の電圧値として観測されるため、表2の測定では、実際には電流が負であるバイアス電圧においても電流がゼロとして観測されることになり、開放電圧が実際よりも高く観測される。
本発明の実施の一形態である測定装置20の構成と測定のための電気系統を説明するための図である。 本発明の実施の他の形態である測定方法の工程を示すフローチャートである。 本発明の実施のさらに他の形態である測定方法の工程を示すフローチャートである。 本発明の実施のさらに他の形態である測定方法の工程を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態である測定方法を用いて測定した色素増感型太陽電池30の特性の一例を示す図である。 典型的な色素増感型太陽電池30の構造を模式的に示した図である。 従来技術の実施の一形態である測定装置14を含む測定のための電気系統を説明するための図である。 バイアス電源11が印加するステップ状の電圧を示す図である。 色素増感型太陽電池にステップ状のバイアス電圧を印加したときの電流の過渡応答の一例を示した図である。
符号の説明
10 太陽電池セル
11 バイアス電源
12 電圧計
13 電流計
14,20 測定装置
21 制御部
22 演算部
23 記憶部
24 入力部
25 出力部
30 色素増感型太陽電池
31 支持体
32 電極層
33 多孔性半導体層
34 色素
35 キャリア輸送層
36 対極
37 電気回路
40,40a〜40d 電子

Claims (20)

  1. 光電変換素子に印加するバイアス電圧をステップ状に変化させ、ステップ状に変化させる度に、ステップ状に変化させた時点から前記光電変換素子の時定数以下の予め定める時間が経過したときに、前記光電変換素子で生成される電圧値および前記光電変換素子を流れる電流値を測定し、測定した電圧値および電流値に基づいて前記光電変換素子の電圧電流特性を生成する生成手段と、
    前記生成手段で生成した電圧電流特性に基づいて前記光電変換素子の特性を算出する算出手段とを有する測定装置であって、
    前記生成手段は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させたときに第1の電圧電流特性を生成し、および、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させたときに第2の電圧電流特性を生成し、
    前記算出手段は、第1の電圧電流特性の電流値と第2の電圧電流特性の電流値とを平均することによって、第3の電圧電流特性を生成し、生成した第3の電圧電流特性から前記光電変換素子の特性を算出することを特徴とする測定装置。
  2. 前記生成手段は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  3. 前記生成手段は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  4. 光電変換素子に印加するバイアス電圧をステップ状に変化させ、ステップ状に変化させる度に、ステップ状に変化させた時点から前記光電変換素子の時定数以下の予め定める時間が経過したときに、前記光電変換素子で生成される電圧値および前記光電変換素子を流れる電流値を測定し、測定した電圧値および電流値に基づいて前記光電変換素子の電圧電流特性を生成する生成手段と、
    前記生成手段で生成した電圧電流特性に基づいて前記光電変換素子の特性を算出する算出手段とを有する測定装置であって、
    前記生成手段は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させたときに第1の電圧電流特性を生成し、および、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させたときに第2の電圧電流特性を生成し、
    前記算出手段は、第1の電圧電流特性に基づいて第1の光電変換素子の特性、および、第2の電圧電流特性に基づいて第2の光電変換素子の特性を算出し、算出した第1の光電変換素子の特性と第2の光電変換素子の特性の平均を前記光電変換素子の特性とすることを特徴とする測定装置。
  5. 前記生成手段は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする請求項4記載の測定装置。
  6. 前記生成手段は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする請求項4記載の測定装置。
  7. 前記光電変換素子の特性は、短絡電流、開放電圧、曲線因子および変換効率のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の測定装置。
  8. 前記光電変換素子が色素増感型太陽電池であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の測定装置。
  9. 前記予め定める時間は、サンプリング遅延時間であり、サンプリング遅延時間が、10ms以上、かつ、光電変換素子の時定数以下であることを特徴とする請求項8記載の測定装置。
  10. 前記サンプリング遅延時間が、40ms以上、かつ、100ms以下であることを特徴とする請求項9記載の測定装置。
  11. 光電変換素子に印加するバイアス電圧をステップ状に変化させ、ステップ状に変化させる度に、ステップ状に変化させた時点から前記光電変換素子の時定数以下の予め定める時間が経過したときに、前記光電変換素子で生成される電圧値および前記光電変換素子を流れる電流値を測定し、測定した電圧値および電流値に基づいて前記光電変換素子の電圧電流特性を生成する生成工程と、
    前記生成工程で生成した電圧電流特性に基づいて前記光電変換素子の特性を算出する算出工程とを有する測定方法であって、
    前記生成工程は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させたときに第1の電圧電流特性を生成し、および、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させたときに第2の電圧電流特性を生成し、
    前記算出工程は、第1の電圧電流特性の電流値と第2の電圧電流特性の電流値とを平均することによって、第3の電圧電流特性を生成し、生成した第3の電圧電流特性から前記光電変換素子の特性を算出することを特徴とする測定方法。
  12. 前記生成工程は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする請求項11記載の測定方法。
  13. 前記生成工程は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする請求項11記載の測定方法。
  14. 光電変換素子に印加するバイアス電圧をステップ状に変化させ、ステップ状に変化させる度に、ステップ状に変化させた時点から前記光電変換素子の時定数以下の予め定める時間が経過したときに、前記光電変換素子で生成される電圧値および前記光電変換素子を流れる電流値を測定し、測定した電圧値および電流値に基づいて前記光電変換素子の電圧電流特性を生成する生成工程と、
    前記生成工程で生成した電圧電流特性に基づいて前記光電変換素子の特性を算出する算出工程とを有する測定方法であって、
    前記生成工程は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させたときに第1の電圧電流特性を生成し、および、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させたときに第2の電圧電流特性を生成し、
    前記算出工程は、第1の電圧電流特性に基づいて第1の光電変換素子の特性、および、第2の電圧電流特性に基づいて第2の光電変換素子の特性を算出し、算出した第1の光電変換素子の特性と第2の光電変換素子の特性の平均を前記光電変換素子の特性とすることを特徴とする測定方法。
  15. 前記生成工程は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする請求項14記載の測定方法。
  16. 前記生成工程は、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を開放状態から短絡状態にステップ状に変化させて第1の電圧電流特性を生成した後に、前記光電変換素子に印加するバイアス電圧を短絡状態から開放状態にステップ状に変化させて第2の電圧電流特性を生成することを特徴とする請求項14記載の測定方法。
  17. 前記光電変換素子の特性は、短絡電流、開放電圧、曲線因子および変換効率のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11〜16のいずれか1つに記載の測定方法。
  18. 前記光電変換素子が色素増感型太陽電池であることを特徴とする請求項11〜17のいずれか1つに記載の測定方法。
  19. 前記予め定める時間は、サンプリング遅延時間であり、サンプリング遅延時間が、10ms以上、かつ、光電変換素子の時定数以下であることを特徴とする請求項18記載の測定方法。
  20. 前記サンプリング遅延時間が、40ms以上、かつ、100ms以下であることを特徴とする請求項19記載の測定方法。
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