JP4327365B2 - 無線受信装置において歪みを低減する方法および装置 - Google Patents

無線受信装置において歪みを低減する方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4327365B2
JP4327365B2 JP2000584605A JP2000584605A JP4327365B2 JP 4327365 B2 JP4327365 B2 JP 4327365B2 JP 2000584605 A JP2000584605 A JP 2000584605A JP 2000584605 A JP2000584605 A JP 2000584605A JP 4327365 B2 JP4327365 B2 JP 4327365B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
phase
phase shift
reception
amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000584605A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002530993A (ja
Inventor
エルハーゲ、ラルス
− アルネ キンドベルグ、ペル
Original Assignee
テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) filed Critical テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)
Publication of JP2002530993A publication Critical patent/JP2002530993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4327365B2 publication Critical patent/JP4327365B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
    • H04B7/0837Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using pre-detection combining
    • H04B7/084Equal gain combining, only phase adjustments

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、無線通信方法および装置に関する。本発明は、特に、無線受信機、例えばレーダ・システムに用い、これらの種類の受信機における歪みを低減するように設計されている。
【0002】
無線通信に関して、多くの場合に用いられている無線受信機の一種に、無線信号を受信し処理するためにアンテナ・アレイの回りに架設されたものがある。この種のアンテナは、通常、例えば、レーダ・システムと共に用いられる。確立された技術に基づいて、かかるアンテナ・アレイは、対応する数の増幅器に接続されている多数のアンテナ・エレメントから成る。受信され増幅された信号は、次に、通常ではミキサ、フィルタおよびA/D変換器という形状の電気回路を通じて供給される。このように、アンテナは多数の受信チャネルで形成され、その各々が関連する電気回路を有する1つ以上のアンテナ・エレメントに接続され、これによって各チャネルからの出力信号がディジタル信号処理回路において適正に処理され扱われるということができる。
【0003】
アンテナ・アレイに基づく既知の無線受信機に関連して発生し得る問題の1つは、種々の受信チャネルが非線形性およびその他の欠陥、例えば、タイミング誤差、利得誤差および位相誤差を有するために、これらが様々な形で望ましくない歪みを発生させてしまうという事実に関係している。例えば、歪みは、隣接する周波数間における相互変調積(intermodulation product)、ミラー成分の不十分な抑制、および受信無線信号における望ましくない高調波の発生を招く虞れがある。これらの欠陥は、勿論、無線通信システムにおいて問題となる。
【0004】
確立された技術に基づいて、前述の非線形という形状の歪みの問題は、受信信号を濾波することによって、ある程度解決することができる。例えば、バンドパス・フィルタを用い、それぞれの受信チャネルにおいて各増幅器の下流に配置する。このようにすると、例えば、対象の送信信号帯域の外側に位置する相互変調積を減衰させることができる。しかしながら、かかるフィルタは、望ましくない信号の抑制を連続的に行なえないという点で制約がある。この結果、対象の周波数帯域の外側に位置する信号は、ある程度、望ましい受信信号に漏れてしまい、これらの信号に負の影響を及ぼすことになる。例えば、A/D変換器では、これら望ましくない信号成分は、混合されベースバンドに落とされると、後に受信信号の処理に用いられる周波数範囲に侵入する。
【0005】
前述の問題に対する別の解決策として、非常に線形性が高い増幅器を含む励振アンテナ(active antenna)を用いることがあげられる。しかしながら、この解決策の欠点は、当該増幅器のために比較的高い電力消費が必要となることであり、この結果増幅器のランニング・コストが比較的高くなる。その上、ミラー周波数の問題は、この解決策自体では解決せず、混合してベースバンドに落とした後に歪みを発生する虞れがある。
【0006】
アンテナ・アレイにおける歪みに関連する問題は、以下のように例示することができる。M個のアンテナ・エレメントおよび受信チャネルから成る受信システムの場合、以下のことが適用される。空間ビーム形成の間、アナログまたはディジタルのいずれでも可能であるが、それぞれのチャネルからの信号を加算することによって、以下の式にしたがって信号に重み付けすることができる。
【数1】
Figure 0004327365
【0007】
ここで、Xm(t)は、時点tでのm番目のチャネルにおける信号で構成され、望ましい受信信号および歪みを含む。加重値Wmは複素数であり、最終信号z(t)において求められる特性、例えば、サイドローブの形成やある方向におけるアンテナの望ましい感度に基づいて選択される。それ自体における歪みが小さくても、前述の式による加算の結果、目標を検出したときにレーダ・システムにおいて設定されるしきい値を超過するエネルギ・レベルに達する可能性がある。このため、例えば、この技術を用いたレーダ・システムは偽目標を検出する可能性がある。勿論、これは問題となる。
【0008】
特許文書EP0545742号では、励振アンテナの増幅器における非線形性によって発生するオーバートーン(overtone)を低減する装置が示されている。この装置では、それぞれ関連する増幅器を有するアンテナ・エレメントを少なくとも2つのグループに分割する。増幅器グループの各々に、共通位相シフトφを加算する。2つのグループの一方では、位相シフトを信号に加算するのは各増幅器の前段であり、第2のグループでは、位相シフトを加算するのは各増幅器の後段である。このようにして、オーバートーンのレベル低下を達成する。
【0009】
特許文書SE468029号は、電気信号のサンプルのアナログ−ディジタル変換用信号処理システムにおける歪み効果を低減する方法を記載している。この方法によれば、変換前に、2つの直交信号を形成することによって、これらの信号を変換前に位相変調し、更に変換後に位相変調する。このようにして、信号における基本周波数を正しく復調するが、高調波や相互変調積が少しでもあると、位相復調後に残留位相変調が生ずる。このプロセスでは、望ましくない信号成分は、濾波手段によって抑制することができる。
【0010】
(発明の説明)
本発明の目的は、無線通信のために、特に、数個の受信チャネルを有するアンテナ・アレイに生ずる歪みを低減するのに効果的な方法を提供することである。この目的は、特許請求の範囲の請求項1に記載されている格別の特徴を有する方法および装置によって達成される。
【0011】
本発明は、無線通信システムにおいて歪みを低減するために設計された。本無線通信システムは、アンテナ・アレイによるキャリア周波数無線信号の受信を含み、アンテナ・エレメントならびに各信号を増幅および処理する構成要素を備えた少なくとも2つの受信チャネルを含む。本発明によれば、各受信チャネルにおける受信信号の増幅も行なう。加えて、本発明によれば、各チャネルにおける前記信号の受信直後に行われる所定値の第1位相シフトと、前記第1位相シフトに対応するが、方向が逆の値を用いた第2位相シフトとが行われる。
【0012】
本発明によれば、各受信チャネルにおける実キャリア周波数信号に、位相シフトβmが与えられる。ここで、m=1,…,Mであり、これを以下では「空間位相符号化」と呼ぶ。複素信号の形成後、各受信チャネルにおいて、主にexp(−jβm)の複素乗算によって、位相をシフト・バックする。
【0013】
本発明による方法のために、元々ωoを中心とする所望の周波数帯域内にある周波数成分のみが、完全に復元される。他の周波数成分は、最初に加算された位相シフトから残っている、可変「残留」値(即ち、残留位相シフト)を有する。この残留分のために、対象の受信機においてチャネルを追加するとき、歪みを低減することが可能となる。
【0014】
位相シフトβmの選択は、要件に応じて変更することができ、以下で本発明の実施形態を参照すれば明らかとなろう。
【0015】
(図面の説明)
以下、添付図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。この図は、本発明を使用可能な無線通信システムの原理を示す。
【0016】
(好適な実施形態)
本発明は、例えば、レーダ・システムと共に、無線通信用システムにおいて用いることを目的とする。添付図面に示す好適な実施形態によれば、本発明は、アンテナ・アレイ1周囲に設置される形式の無線受信機と共に用いる。アレイ1は、それ自体公知のアンテナの一種である。アンテナ・アレイ1自体は、所定数のアンテナ・エレメント2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2hによって形成され、その各々は受信機3a,3bに接続されている。受信機3a,3bは、アンテナ・エレメント2a〜2hから受信した無線信号を増幅し処理するように設計されている。この種の無線信号の受信および処理は、例えば、レーダ・システムにおいては既に確立されており、ここでは詳しく説明しない。それぞれの受信機3a,3bからの出力信号は、加算点4に供給され、ここで加算される。このように加算された信号は、続いて信号処理システム(図示せず)によって処理される。信号処理システムはディジタルであることが好ましい。
【0017】
図に示すアンテナ・エレメント2a〜2hは8本のみであるが、本発明は、この数のアンテナ・エレメントを有するアンテナに限定される訳ではない。尚、アンテナ・アレイは通常これよりもかなり多い数のアンテナ・エレメントを含むことがわかるであろう。更に、本実施形態によれば、アンテナ・エレメント2a〜2hは、2つのアンテナ部5a,5bに分割され、その各々が4本ずつのアンテナ・エレメントのグループから成る。しかしながら、本発明はこの構成に限定される訳ではなく、例えば、異なる数のアンテナ部を含むことができる。
【0018】
以下では、本発明は、各々1つまたは数個のアンテナ・エレメント2から成るM個の受信チャネルと、適正な信号処理回路を含む受信機とを備えた、無線受信局と共に実現可能であると仮定する。特に、ここでは、各受信チャネルにおいて望ましくない信号抑制のためにある量の濾波を行うが、各チャネルにおいて大体均一であると仮定する。
【0019】
本発明は、各受信チャネルm(ここで、m=1,…,M)において所定のキャリア周波数ωoで受信した信号に、当該信号が各受信機3a,3bに達する前に、所定の位相シフトβmを加算するという基本原理に基づいている。このために、各受信チャネルは、着信信号を位相シフトする回路6a,6bを含む。これら位相シフタは、好ましくは、それぞれのアンテナ部5a,5bおよびそれぞれの受信機3a,3bの間に配置する。つまり、これが意味するのは、それぞれの受信機3a,3bの一部をなす増幅器に供給する前に、位相シフトβmを各信号に加算するということである。この位相シフトを、ここでは、「空間位相符号化」と呼ぶ。
【0020】
また、本発明は、それぞれのアンテナ・エレメントが、着信信号を位相シフトするように適合化された一体化モジュールを含む形式の整相アンテナにおいても用いることができる。この場合、本発明による位相シフトは、公称位相シフトに対する加算という形で行われる。公称位相シフトは、それぞれのアンテナ部に既に存在する一種の位相シフタによって生成され、これによって、例えば、アンテナを電気的に制御し、所定の方向において特定の感度が得られるように公称位相シフトを与える。また、本発明は、それぞれのアンテナ部において別個であるが既に存在する位相シフタを備えたアンテナと共に用い、対応する加算を公称位相シフトに重畳することも可能である。
【0021】
本発明の動作を説明するために、対象の受信機への入力信号は、一般的に、以下の式で表すことができると仮定する。
【数2】
Figure 0004327365
【0022】
ここで、a(t)は実振幅変調、φ(t)は位相変調である。加えて、ωo=2πf0であり、f0は受信信号の対象キャリア周波数であり、θ0は受信信号の未知の絶対位相角度(これも全ての受信チャネルに共通である)、θ0は、基準チャネルに対するチャネルmにおける別の位相シフトであり、βmは本発明にしたがって加算される、チャネルmにおける位相シフトである。項u*(t)は、共役複素項である。また、以下の式も適用される。
【数3】
Figure 0004327365
【0023】
上述の空間位相符号化を実行した後、複素信号への変換、およびベースバンドへのダウン・ミキシングを実行する。続いて、本発明にしたがって、
Figure 0004327365
との複素乗算を各チャネルmにおける信号に対して実行する。実際には、本発明によれば、これを行なうには、それぞれの受信チャネルに、それぞれの受信機3a,3bからのそれぞれの出力信号を位相シフトするための第2回路7a,7bを備える。この第2位相シフタ7a,7bは、それぞれの受信機3a,3bの後であるが加算点4よりも前に直接配置することが好ましい。
【0024】
本発明の機能を説明するために、先の説明によれば、入力信号Vm(t)は、例えば、受信チャネルの増幅器において、非線形性による影響を受けると仮定することができる。したがって、これらの非線形性は以下の式に基づく多項式によってモデル化することができる。
【数4】
Figure 0004327365
【0025】
ここで、b0はDC成分、b1は所望の線形成分、一方b2およびその他の成分b3等は望ましくないオーバートーンの原因となる。したがって、位相シフトβmを受けた前述の入力信号Vm(t)について、以下の式が得られる(信号y(t)に応じた最初の4項、即ち、b0ないしb3が含まれると仮定する)。
【数5】
Figure 0004327365
【0026】
複素信号の形成の後、それぞれの第2位相シフタ7a,7bによって、各受信チャネルにおいて信号の位相をシフト・バックする。本発明によれば、前述の原理にしたがって、
Figure 0004327365
との複素乗算によってこれを実行する。この乗算に続いて、以下の式が得られる。
【数6】
Figure 0004327365
【0027】
ここで、
Figure 0004327365
は所望の信号であり、したがって、本発明において本方法にしたがって得られたものである。残りの項は歪みから成る。ここでわかることは、
Figure 0004327365
という形式の項は全て、望ましくない歪みを制限するために制御可能であるということである。
【0028】
また、本発明は、望ましくない相互変調歪み、即ち、隣接する周波数間の相互変調の結果として発生する望ましくない信号成分を制御するためにも用いることができる。本発明をどのように使用することができるかを説明するために、以下の論述では、周波数ω0および
Figure 0004327365
という2つの類似入力信号が対象の受信機に到達すると仮定する。これが意味するのは、入力信号は以下のように表せるということである。
【数7】
Figure 0004327365
【0029】
非線形の事例で用いたモデルでは、前述の多項式y(t)によれば、入力信号Vm(t)について以下の式が得られる。
【数8】
Figure 0004327365
【0030】
先の説明によれば、項
Figure 0004327365
による複素乗算の後、以下の式が得られる。
【数9】
Figure 0004327365
【0031】
ここで、項
Figure 0004327365
は所望の信号である。残りの項は歪みである。
【0032】
以上の説明は、本発明を原則的にどのように用いて、非線形性およびその他の欠陥、例えば、望ましくない相互変調積によって発生する歪みを低減することができるかを示した。以下に、前述の空間位相符号化、即ち、位相シフトβmによって、歪みをもたらす信号の選択部分をどのようにして低減することができるかという例を示す。
【0033】
以下に、線形ミラー信号という形態のある種の望ましくない歪みの低減という例を参照しながら、更に本発明について説明する。以下で説明する同じ技法を、他の種類の歪み、例えば、DC成分、第1オーバートーン、第2オーバートーン、相互変調積等を低減するためにも用いることができる。
【0034】
線形ミラー成分の低減のために、2つの異なる方法、即ち、相殺および「拡散」において本発明を用いることができる。前述の説明によれば、m番目のチャネルに対して、線形ミラー成分は
Figure 0004327365
位相シフトされていることになる。実信号がβmだけ位相シフトされている場合、周波数成分
Figure 0004327365
はβmだけ位相シフトされ、一方そのミラー
Figure 0004327365
は−βmだけ位相シフトされる。したがって、exp(−βm)の乗算は、これらの成分双方が−βmだけ位相シフトされることを示す。したがって、初期位相シフトが所望の信号のために復元され、一方線形ミラー成分はなおもシフトされるが、この場合−2βmだけシフトされる。
【0035】
相殺方法に関して、異なるチャネル間の位相関係θmがわかっているので、線形ミラー成分から導出された信号を加算することによって互いに相殺し合うように、各チャネルにおける余分な位相シフトβmを選択できることがわかる。即ち、
【数10】
Figure 0004327365
【0036】
2つのチャネル(mおよびn)のみを用いる場合、これは以下のことを意味する。
【数11】
Figure 0004327365
ここで、kは整数である。
【0037】
「拡散」方法に関して、例えば、範囲[−π,π]以内の均一な分布からの選択によってβmをランダムに選択し、線形ミラー信号のコヒーレント積分(coherent integration)を防止することも可能である。チャネル間の位相関係は対称的であると仮定すると、この方法は、チャネル内の線形ミラーの位相を角度範囲[−π,π]全域に拡散し、これによって信号は非コヒーレントに加算される。「ランダムな選択」を用いることにより(即ち、望ましくない成分の「ランダムな」分布または拡散を与えるようにβmを選択することによって)、線形ミラー成分の形態の歪み成分を全て低減することができる。
【0038】
非線形性から発生する歪み成分の殆どを同時に低減するためには、「拡散」原理の方が好ましいとすることができる。何故なら、歪みをもたらす成分、即ち、係数βmを含む成分の殆どに有効であるからである。
【0039】
本発明によれば、増幅中に歪みが発生する前に、このように所定の位相シフトβmを、チャネルm(m=1,…,M)においてあるキャリア周波数θ0で受信した信号に加算する。その後に、チャネルmにおける信号の位相を逆にシフトし、基本的に同じ値に戻す。チャネルmにおけるキャリア周波数の無歪み信号成分だけが、このシフトの結果として、完全に位相補償される。本発明によれば、種々のチャネルからの加算信号の総合的な歪みの低減が得られる。
【0040】
効果的な歪み低減を確保するために、特定の間隔で空間位相符号化を変更することができる。このようにすれば、空間位相角度を選択したことにより、逆に、ある歪みが低減するのではなく増幅されてしまうという危険性はなくなる。
【0041】
本発明は、これまでに説明し図面に示した実施形態の一例に限定されるのではなく、特許請求の範囲内において様々に変更可能である。例えば、本発明は、励振および非励振双方のアンテナ・アレイに用いることができる。また、本発明は、異なる数のアンテナ・レメントを有するアンテナにも用いることができる。更に、アンテナ・エレメントは、単一次元(即ち、ある数のアンテナ・エレメントが一列に配列されている場合)またはいくつかの次元(例えば、アンテナ・エレメントが二次元マトリクスとして配列されている場合)に配列することができる。
【0042】
更に、本発明は、レーダ・システムと共に用いることに限定される訳ではなく、アンテナ・アレイを用いるその他の無線通信システム、例えば、信号傍受システムや移動電話システムにも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を使用可能な使用可能な無線通信システムの原理を示す図。

Claims (8)

  1. アンテナアレイを形成する複数のアンテナエレメントと、該アンテナアレイに対応する少なくとも2つの受信チャネルとを有した無線通信システムにおいて歪みを低減する方法であって、
    それぞれの前記受信チャネルは、受信信号を増幅する増幅器を含み、
    前記方法は、
    前記アンテナアレイにおいて、所定の搬送周波数の無線信号を受信する受信ステップと、
    前記アンテナアレイにおいて受信した無線信号を、対応する前記受信チャネルに供給する供給ステップと、
    前記受信チャネルのそれぞれにおいて、前記無線信号が前記増幅器に到達する前に、第1方向に所定角度だけ前記受信信号を位相シフトする第1位相シフトステップと、
    前記受信チャネルのそれぞれにおいて、前記第1位相シフトステップで位相がシフトされた信号を前記増幅器で増幅する増幅ステップと、
    前記受信チャネルのそれぞれにおいて、前記増幅ステップにおける信号増幅の後に、増幅された信号を、前記第1方向とは逆の第2方向に、前記所定角度だけ位相シフトし、出力信号を生成する第2位相シフトステップと、
    前記受信チャネルのそれぞれから出力された前記出力信号を、加算デバイスに供給するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記第1位相シフトステップでは、受信した前記無線信号における歪み成分から導かれる信号が互いに相殺し合うように選択された前記所定角度で、前記受信信号を位相シフトすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1位相シフトステップでは、受信した前記無線信号における歪み成分がランダムに拡散するように選択された前記所定角度で、前記受信信号を位相シフトすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記アンテナエレメントは位相シフト手段を備え、前記第1位相シフトステップは、該位相シフト手段によって実行される位相シフトに対して追加的に行なわれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 所定の搬送周波数の無線信号を受信するためのアンテナアレイと、少なくとも2つの受信チャネルとを備えた無線通信システムにおいて歪みを低減する装置であって、
    前記アンテナアレイは、複数のアンテナエレメントを含み、
    それぞれの前記受信チャネルは、アンテナアレイで受信した受信信号を増幅する増幅器を含み、
    前記装置は、
    前記受信チャネルのそれぞれにおいて、前記アンテナアレイと前記増幅器との間に、第1方向に所定角度だけ前記受信信号を位相シフトする第1位相シフト部と、
    前記受信チャネルのそれぞれにおいて、前記アンテナアレイから見て前記増幅器の次に配置され、前記受信信号が前記増幅器によって増幅された後に、前記受信信号を、前記第1方向とは逆の第2方向に、前記所定角度だけ位相シフトし、出力信号を生成する第2位相シフト部と、
    前記受信チャネルのそれぞれから出力された前記出力信号を加算する加算デバイスと、
    を含むことを特徴とする装置。
  6. 前記加算装置の出力は、デジタル信号処理回路に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. 前記第1、第2位相シフトステップにおいては、以下の式で表わされるβmだけ位相シフトが行われ、
    【式1】
    Figure 0004327365
    ここで、受信した前記無線信号における歪み成分から導かれる信号が互いに相殺し合うように、θmは、所定チャネルと基準チャネルとの間の位相関係であり、Mは、所定チャネル数であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記第1、第2位相シフトステップは、受信した前記無線信号における歪み成分がランダムに拡散するように、所定範囲内において均一に分布した値からランダムに選択されたβmだけ位相シフトが行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
JP2000584605A 1998-11-20 1999-11-18 無線受信装置において歪みを低減する方法および装置 Expired - Lifetime JP4327365B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
SE9803991-0 1998-11-20
SE9803991A SE513136C2 (sv) 1998-11-20 1998-11-20 Förfarande och anordning vid radiokommunikation
PCT/SE1999/002109 WO2000031883A1 (en) 1998-11-20 1999-11-18 Method and arrangement for reducing distortion in a radio receiver arrangement

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002530993A JP2002530993A (ja) 2002-09-17
JP4327365B2 true JP4327365B2 (ja) 2009-09-09

Family

ID=20413368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000584605A Expired - Lifetime JP4327365B2 (ja) 1998-11-20 1999-11-18 無線受信装置において歪みを低減する方法および装置

Country Status (9)

Country Link
US (1) US6643500B1 (ja)
EP (1) EP1131895B1 (ja)
JP (1) JP4327365B2 (ja)
CN (1) CN1192491C (ja)
AU (1) AU1438000A (ja)
BR (1) BR9915496A (ja)
DE (1) DE69932350T2 (ja)
SE (1) SE513136C2 (ja)
WO (1) WO2000031883A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6954623B2 (en) * 2003-03-18 2005-10-11 Skyworks Solutions, Inc. Load variation tolerant radio frequency (RF) amplifier
EP1788408B1 (en) * 2004-07-16 2014-03-05 Fujitsu Ten, Ltd. Mono pulse radar device and antenna selector switch
US20100052986A1 (en) * 2008-09-03 2010-03-04 Harris Corporation Coherent combining for widely-separated apertures
EP3082273B1 (de) * 2015-04-18 2023-10-25 HENSOLDT Sensors GmbH Verfahren und vorrichtung zur reduktion von korrelierten störsignalen in mehrkanal-empfängersystemen mit digitaler strahlformung

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5454067A (en) 1989-11-16 1995-09-26 Tsai; Irving Method and apparatus for converting a conventional copier into an electronic printer
US5334946A (en) * 1990-04-25 1994-08-02 British Technology Group Limited Apparatus and method for reducing distortion in amplification
SE468029B (sv) * 1991-02-20 1992-10-19 Ericsson Telefon Ab L M Foerfarande foer att minska inverkan av distorsionsprodukter vid analog-digital-omvandling
FR2683394B1 (fr) 1991-10-31 1993-12-24 Thomson Csf Procede et dispositif de rejection des harmoniques emis par une antenne active a balayage electronique.
SE502813C2 (sv) * 1994-05-04 1996-01-22 Ericsson Telefon Ab L M Metod och anordning vid analog-digitalomvandlare
US5528196A (en) * 1995-01-06 1996-06-18 Spectrian, Inc. Linear RF amplifier having reduced intermodulation distortion
US5933112A (en) * 1997-05-30 1999-08-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Antenna array receiver and a method of correcting a phase shift amount of a receiving signal

Also Published As

Publication number Publication date
CN1192491C (zh) 2005-03-09
BR9915496A (pt) 2001-08-07
US6643500B1 (en) 2003-11-04
JP2002530993A (ja) 2002-09-17
SE513136C2 (sv) 2000-07-10
SE9803991D0 (sv) 1998-11-20
EP1131895B1 (en) 2006-07-12
WO2000031883A1 (en) 2000-06-02
DE69932350T2 (de) 2007-07-12
SE9803991L (sv) 2000-05-21
DE69932350D1 (de) 2006-08-24
CN1326618A (zh) 2001-12-12
AU1438000A (en) 2000-06-13
EP1131895A1 (en) 2001-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3502348B2 (ja) アダプティブアレーアンテナ、アダプティブアレーアンテナの受信系統の校正量算出方法及び校正方法
US7929922B2 (en) Radio communication system, a transmitter and a receiver
EP0924912B1 (en) Low IMD amplification method and apparatus
JP3920350B2 (ja) 通信装置のための自己較正装置および方法
EP1506615B1 (en) Method and apparatus for error compensation in a hybrid matrix amplification system
JP4824701B2 (ja) 携帯電話システムにおける無線基地局用アンテナ装置
EP2820447A1 (en) Methods, systems, and computer readable media for mitigation of in-band interference of global positioning system (gps) signals
CN101124732A (zh) 智能天线系统中的发射/接收补偿
US20130165059A1 (en) Beamforming apparatus and method in mobile communication system
Park et al. A 28-GHz full-duplex phased array front-end using two cross-polarized arrays and a canceller
Nishio et al. A high-speed adaptive antenna array with simultaneous multibeam-forming capability
JP4327365B2 (ja) 無線受信装置において歪みを低減する方法および装置
Aerts et al. Conceptual study of analog baseband beam forming: Design and measurement of an eight-by-eight phased array
US6862442B2 (en) Receiver
CN111010209B (zh) 实现实时跳频通信干扰压制的电路结构
US20230239060A1 (en) Mutual coupling based calibration
US6545487B1 (en) System and method for producing an amplified signal with reduced distortion
US6339712B1 (en) Method and device for radio communication
US20190089054A1 (en) Techniques and Methods for Adaptive Removal of Analog Phase Errors in Frequency Division Multiplexed Digital Beam-Formers
Howard et al. Correlation of nonlinear distortion in digital phased arrays: Measurement and mitigation
US6229483B1 (en) Method and device relating to self-calibration of group antenna system having time varying transmission characteristics
US20200028475A1 (en) METHOD AND APPARATUS FOR CALIBRATION AND EQUALIZATION OF MULTIPORT AMPLIFIERS (MPAs)
JP2003264418A (ja) アダプティブアレーアンテナ
JP2851866B2 (ja) グラムシュミット方式妨害波除去装置
JP2003142923A (ja) フェーズドアレイアンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060323

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20060629

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090611

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4327365

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term