JP4326582B1 - ガスセンサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスセンサの異常を検知する機能を有するガスセンサ装置を、部品点数の増加を抑えて提供する。
【解決手段】オペアンプ21の負入力端子とバイアス電圧Vbの出力部間を導通状態と遮断状態とに切り換える第1スイッチ回路27と、オペアンプ21の負入力端子と出力端子間を導通状態と遮断状態とに切り換える第2スイッチ回路28と、COセンサ10の検知電極12と電流/電圧変換回路60間を導通状態と遮断状態とに切り換える第3スイッチ回路50とを備え、センサ異常検知手段82は、第1スイッチ回路27と第2スイッチ回路28をOFFして出力ポートPo2の出力をVLとすることにより、COセンサ10の対向電極11と参照電極13を短絡状態とし、第1スイッチ回路27と第2スイッチ回路28をOFFして出力ポートPo2の出力をVHとすることにより、COセンサ10の対向電極11にテスト用電圧Vb+Sを印加する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガスセンサから出力される電流のレベルに基づいてガス濃度を検出するガスセンサ装置に関する。
従来より、例えば一酸化炭素濃度(CO濃度)を検出するガスセンサの出力電流を電圧信号に変換し、この電圧信号をさらに増幅して出力するガスセンサ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、例えば燃焼装置に備えられたCOセンサの故障が生じると、CO濃度の検出信号に基づく不完全燃焼を検出することができなくなるため、警報や燃焼停止等の対応処理が行われずに、不完全燃焼が継続されてしまうという不都合がある。
さらに、一般的に、ガスセンサの感度は経時的に低下し、この感度の低下はガスセンサの通電・非通電に拘わらずに進行する。そして、ガスセンサの感度が低下すると、実際のガス濃度よりも検出されるガス濃度が低くなるため、ガス濃度の検出精度が低下するという不都合がある。
特開平7−209247号公報
ガスセンサの故障や感度の低下等の異常が生じると、上述したように、不完全燃焼の検出不能や、ガス濃度の検出精度の低下等の不都合が生じる。そこで、ガスセンサ装置に、ガスセンサの異常の有無を検知する機能を備えて、ガスセンサの異常を検知したときに異常報知や燃焼停止等の処理を行うことが考えられる。
そして、ガスセンサの異常の有無を検知する機能を備えることにより、部品点数が増加して部品の搭載スペースや部品コストが増加することは、極力避けることが望ましい。
そこで、本発明は、ガスセンサの異常を検知する機能を有するガスセンサ装置を、部品点数の増加を抑えて提供することを目的とする。
本発明について説明する前に、本発明の前提となるガスセンサ装置の基本構成について、図4及び図5を参照して説明する。
図4はガスセンサ装置の回路構成図であり、ガスセンサ装置100は、COセンサ10(本発明のガスセンサに相当する)と接続して使用され、COセンサ10の出力電流に基づいてCOの濃度を算出するものである。
ガスセンサ装置100は、マイクロコンピュータ100(以下、マイコン100という)等により構成された電子ユニットであり、接続端子15,16,17を介してCOセンサ10が接続されている。
COセンサ10は、検知電極12と対向電極11と参照電極13とを有する3電極方式の電気化学式のガスセンサであり、対向電極11と参照電極13は、接続端子15,17を介して電位安定回路(ポテンショスタット回路)110と接続されている。電位安定回路110には、COセンサ10の異常を検知するための第1スイッチ119,第2スイッチ120,第3スイッチ118が備えられている。また、電圧供給回路130により、バイアス電圧Vbとテスト用電圧Vb+Sが生成されている。
電位安定回路110は、オペアンプ111,116を備え、オペアンプ111の正入力端子が抵抗113を介してバイアス電圧Vbの出力部と接続され、負入力端子が第3スイッチ118を介してCOセンサ10の参照電極13と接続されている。また、オペアンプ111の出力端子が抵抗115及び第1スイッチ119を介してCOセンサ10の対向電極11と接続され、オペアンプ111の負入力端子と出力端子間にコンデンサ114が接続されている。
オペアンプ116はボルテージフォロワアンプを構成し、正入力端子がテスト電圧Vb+Sの出力部と接続され、出力端子が抵抗117及び第1スイッチ119を介してCOセンサ10の対向電極と接続されている。また、オペアンプ116の負入力端子と出力端子が接続されている。
そして、CO濃度を検出する通常動作状態では、第1スイッチ119と第3スイッチ118のb−c接点がON(導通状態)、第2スイッチ120がOFF(遮断状態)とされる。この場合、オペアンプ111の正入力端子にバイアス電圧Vbが入力され、COセンサ10の参照電極13の電位がバイアス電圧Vbとなるように、オペアンプ111の出力端子からCOセンサ10の対向電極11に印加される電圧が制御される。
そして、これにより、CO濃度と検知電極12に流れるセンサ電流Isとの相関の直線性と安定性を向上させている。COセンサ10は、CO濃度が高くなるに従って、検知電極12に流れるセンサ電流Isが大きくなる特性を有している。
COセンサ10の検知電極12は、第4スイッチ50を介して電流/電圧変換回路60と接続されている。電流/電圧変換回路60は、オペアンプ61とオペアンプ61の負入力端子と出力端子間に接続された抵抗62とにより構成され、センサ電流Isを、オペアンプ61の正入力端子に入力されるバイアス電圧Vbでオフセットして電圧信号V1に変換する。
増幅回路70は、オペアンプ74を用いて構成され、オペアンプ74の出力端子が抵抗73を介して負入力端子と接続されている。また、オペアンプ74の負入力端子は抵抗71を介してバイアス電圧Vbの出力部と接続され、正入力端子は抵抗72を介して電流/電圧変換回路60と接続されている。増幅回路70は、電圧信号V1を増幅した電圧信号V2をマイコン140のADポート(アナログ/デジタル変換ポート)AD2に出力する。
マイコン140に、CO濃度検出及びCOセンサの異常検知用の制御プログラムを実行させることによって、マイコン140がガス濃度検出手段141及びセンサ異常検知手段142として機能する。
また、マイコン140のADポート(アナログ/デジタル変換ポート)AD1に電流/電圧変換回路60の出力電圧V1が入力されて、V1のデジタル変換値が取り込まれ、ADポートAD2に、増幅回路70の出力電圧V2が入力されて、V2のデジタル変換値がマイコン140に取り込まれる。
また、マイコン140の出力ポートPo1の出力レベル(VH:5V/VL:0V)に応じて、第1スイッチ回路119のON接点(a−c/b−c)が切り換わる。同様にして、マイコン140の出力ポートPo3の出力レベルに応じて、第3スイッチ回路118のON接点(a−c/b−c)が切り換わる。
また、マイコン140の出力ポートPo2の出力レベルに応じて、第2スイッチ回路120のON(導通)/OFF(遮断)が切り換わる。同様にして、マイコン140の出力ポートPo4の出力レベルに応じて、第4スイッチ回路50のON/OFFが切り換わる。
ガス濃度検出手段141は、第1スイッチ回路119と第3スイッチ回路118のa−c接点をONすると共に、第2スイッチ回路120をOFF、第4スイッチ回路50をONとして、CO濃度を検出する。具体的には、ガス濃度検出手段141は、ADポートAD2から取り込んだ増幅回路70の出力電圧V2を、V2と一酸化炭素濃度の変換マップ又は変換式に適用して、対応する一酸化炭素濃度を求める。
センサ異常検知手段142は、図5に示した手順によりCOセンサ10の異常を検知する。図5は各スイッチ回路の状態の変化と処理の内容を示したタイミングチャートであり、センサ異常検知手段142は、以下のSTEP10〜STEP14の処理を順次実行してCOセンサ10の異常を検知する。
STEP10[C−R端子短絡](t20〜t21): センサ異常検知手段142は、第1スイッチ回路119をb−c接点ON、第2スイッチ回路120をON、第3スイッチ回路118をb−c接点ONとする。これにより、COセンサ10の対向電極11と参照電極13が第2スイッチ回路120を介して短絡し、COセンサ10の対極電極11と参照電極13間の電荷を放電させる。
STEP11[通常動作状態](t21〜t22): センサ異常検知手段142は、第2スイッチ回路120をOFF、第4スイッチ回路50をONとする。
STEP12[テスト用電圧印加](t22〜t23): センサ異常検知手段142は、第1スイッチ回路119をa−c接点ON、第3スイッチ回路118をa−c接点ON、第4スイッチ50をOFFとする。これにより、参照電極13にバイアス電圧Vbを入力すると共に、対向電極11にテスト用電圧Vb+Sを印加する。
STEP13[センサの異常判定](t23〜t24): センサ異常検知手段142は、第1スイッチ回路119をb−c接点ON、第3スイッチ回路118をb−c接点ON、第4スイッチ回路50をONとして、通常動作状態とする。この場合、対向電極11と参照電極13間にSの電位差が生じた状態で通常動作状態に切り換わるため、電位安定回路110により、Sの電位差を解消させるように対向電極11に対する電圧が制御される。そして、その際に、COセンサ10の検知電極12から、電位安定回路110の動作による電流が出力されるが、この電流のピークはCOセンサ10が正常状態であるときと異常状態であるときとで相違する。そのため、センサ異常検知手段142は、ADポートAD1から取り込んだV1のピークのレベルにより、COセンサ10の異常を検知することができる。
以上説明したように、図4に示したCOセンサ装置100によれば、第1スイッチ回路119〜第4スイッチ回路50を作動させて、上記STEP10〜STEP13の処理を行うことによって、COセンサ10の異常を検知することができる。しかし、図4に示したCOセンサ装置100では、4つのスイッチ回路(第1スイッチ回路119〜第4スイッチ回路50)と、2つのオペアンプ111,116が必要となり、COセンサ10の異常を検知するために追加する必要がある部品点数が多くなる。
そこで、本願発明は、検知電極と対向電極と参照電極とを有するガスセンサと接続して使用され、負入力端子が抵抗を介して前記センサの参照電極と接続され、正入力端子が抵抗を介して所定のバイアス電圧の出力部と接続され、出力端子が抵抗を介して前記ガスセンサの対向電極と接続され、負入力端子と出力端子間にコンデンサが接続されたOPアンプと、ガスセンサの検知電極と接続され、該検知電極から出力される電流を電圧信号に変換する電流/電圧変換回路と、前記電圧信号に基づいて、ガス濃度を検出するガス濃度検出手段とを備えたガスセンサ装置の改良に関する。
そして、ガスセンサの参照電極と前記バイアス電圧の出力部間を、導通状態と遮断状態とに切り換える第1スイッチ回路と、前記コンデンサの端子間を導通状態と遮断状態とに切り換える第2スイッチ回路と、ガスセンサの検知電極と前記電流/電圧変換回路間を、導通状態と遮断状態とに切り換える第3スイッチ回路と、前記オペアンプの正入力端子に入力される電圧を、前記バイアス電圧と前記バイアス電圧よりも高いテスト用電圧とに切り換える入力電圧切り換え手段と、前記第1スイッチ回路によりガスセンサの参照電極と前記バイアス電圧の出力部間を導通状態とし、且つ、前記第2スイッチ回路により前記コンデンサの端子間を導通状態として、前記入力電圧切換え手段により前記オペアンプの正入力端子に前記バイアス電圧を入力することにより、ガスセンサの対向電極と参照電極の双方に前記バイアス電圧を入力する短絡処理を実行し、該短絡処理の実行後、前記第3スイッチ回路によりガスセンサの検知電極と前記電流/電圧変換回路間を遮断状態として、前記入力電圧切り換え手段により前記オペアンプの正入力端子に前記テスト用電圧を入力することにより、ガスセンサの対向電極に前記テスト用電圧を所定時間入力するテスト電圧入力処理を実行して、前記第1スイッチ回路によりオペアンプの参照電極と前記バイアス電圧の出力部を遮断状態とし、前記第2スイッチ回路により前記コンデンサの端子間を遮断状態とし、前記第3スイッチ回路によりガスセンサの検知電極と前記電流/電圧変換回路間を導通状態としたときに、前記電流/電圧変換回路から出力される電圧信号のレベルに基づいてガスセンサの異常を検知するセンサ異常検知手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、詳細は後述するが、前記第1スイッチ回路によりガスセンサの参照電極と前記バイアス電圧の出力部間を導通状態とし、且つ、前記第2スイッチ回路により前記コンデンサの端子間を導通状態とした場合、前記オペアンプはボルテージフォロワアンプとして機能する。そのため、この状態で、前記入力電圧切換え手段により前記オペアンプの正入力端子に前記バイアス電圧を入力することにより、ガスセンサの対向電極と参照電極の双方に前記バイアス電圧を入力して、ガスセンサの対向電極と参照電極間の電荷を放電させることができる(ガスセンサの対抗電極と参照電極の短絡処理)。
また、前記短絡処理の後、前記第3スイッチ回路によりガスセンサの検知電極と前記電流/電圧変換回路間を遮断状態として、前記入力電圧切り換え手段により前記オペアンプの正入力端子に前記テスト用電圧を入力することにより、ボルテージフォロワアンプとして機能している前記オペアンプからガスセンサの対向電極に前記テスト用電圧を出力することができる(テスト用電圧の印加処理)。
そして、前記第1スイッチ回路によりオペアンプの参照電極と前記バイアス電圧の出力部を遮断状態とし、前記第2スイッチ回路により前記コンデンサの端子間を遮断状態とし、前記第3スイッチ回路によりガスセンサの検知電極と前記電流/電圧変換回路間を導通状態とすることにより、前記オペアンプによりガスセンサの参照電極が前記バイアス電圧となるように対向電極への印加電圧を制御することができる(通常動作状態)。
したがって、本発明によれば、ガスセンサの異常を検知する構成を、3つのスイッチ回路と1つのオペアンプにより実現することができ、部品点数の増加による部品搭載スペースとコストアップを抑制して、ガスセンサの異常を検知する機能を有するガスセンサ装置を提供することができる。
また、前記入力電圧切り換え手段は、前記バイアス電圧よりも高い第1電圧と前記バイアス電圧よりも低い第2電圧とを選択的に出力する電圧選択出力回路と、該電圧選択出力回路の出力部と前記バイアス電圧の出力部との間に、該電圧選択出力回路から前記バイアス電圧の出力部への向きを順方向として接続されたダイオードと、該ダイオードと前記バイアス電圧の出力部との間に直列に接続された第1の分圧抵抗及び第2の分圧抵抗と、該第1の分圧抵抗と該第2の分圧抵抗の接続部と前記オペアンプの正入力端子とを接続する接続回路とを有し、前記電圧選択出力回路から前記第1電圧を出力することによって、前記オペアンプの正入力部に前記テスト電圧を入力し、選択電圧出力回路から前記第2電圧を出力することによって、前記オペアンプの正入力部に前記バイアス電圧を入力することを特徴とする。
かかる本発明によれば、例えば、前記電圧選択出力回路としてマイクロコンピュータの出力ポートを用いることによって、前記入力電圧切り換え手段を、簡易な回路構成によって構成することができる。
本発明の実施形態の一例について、図1〜図3を参照して説明する。図1は本実施形態のガスセンサ装置の回路構成図であり、本実施のガスセンサ装置1は、COセンサ10(本発明のガスセンサに相当する)と接続して使用され、COセンサ10の出力電流に基づいてCOの濃度を算出するものである。なお、上述した図4のガスセンサ装置100と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図1を参照して、ガスセンサ装置1は、マイクロコンピュータ60(以下、マイコン60という)等により構成された電子ユニットであり、接続端子15,16,17を介してCOセンサ10が接続されている。
COセンサ10の対向電極11と参照電極13は、接続端子15,17を介して電位安定回路(ホテンショスタット回路)20と接続されている。電位安定回路20には、COセンサ10の異常を検知するための第1スイッチ回路27,第2スイッチ回路28が備えられている。また、電圧供給回路40によりバイアス電圧Vb(例えば1Vに設定される)が供給されている。
電位安定回路20は、オペアンプ21を備え、オペアンプ21の正入力端子が抵抗23を介して、バイアス電圧Vbの出力部と接続されると共に第1スイッチ回路27を介してCOセンサ10の参照電極13と接続されている。また、オペアンプ21の負入力端子が抵抗22を介してCOセンサ10の参照電極と接続され、負入力端子と出力端子間にコンデンサ24と第2スイッチ回路28が並列に接続されている。さらに、オペアンプ21の出力端子が抵抗29を介してCOセンサ10の対向電極11と接続されている。また、オペアンプ21の正入力端子とマイコン60の出力ポートPo2間に、抵抗25とダイオード26が直列に接続されている。
マイコン80に、CO濃度検出及びCOセンサの異常検知用の制御プログラムを実行させることによって、マイコン80がガス濃度検出手段81及びセンサ異常検知手段82として機能する。また、マイコン80の出力ポートPo1の出力レベル(VH:5V/VL:0V)に応じて、第1スイッチ回路27と第2スイッチ回路28のON(導通状態)/OFF(遮断状態)が切り換わる。同様に、マイコン80の出力ポートPo3の出力レベルに応じて、第3スイッチ回路50のON/OFFが切り換わる。
ここで、マイコン80の出力ポートPo2の出力レベルに応じてオペアンプ21の正入力端子に入力される電圧が切り換わる。すなわち、出力ポートPo2の出力VHであるときは、Vb<VHであるため、VHからダイオード26を介してVbに電流が流れ、オペアンプ21の正入力端子には、テスト用電圧Vb+S(Sは以下の式(1)により定まる電圧)の電圧が入力される。。
Figure 0004326582
但し、R23:抵抗23の抵抗値、R25:抵抗25の抵抗値、Vd:ダイオード26の順方向電圧。
一方、出力ポートPo2の出力がVLであるときには、ダイオード26によりバイアス電圧Vbから出力ポートPo2への通電が阻止されるため、オペアンプ21の正入力端子にはバイアス電圧Vbが入力される。なお、マイコン80の出力ポートPo2は本発明の電圧選択出力回路に相当し、出力ポートPo2とダイオード26と抵抗23,24とにより、本発明の入力電圧切り換え手段が構成されている。
また、出力ポートPo1の出力をVLとして第1スイッチ回路27と第2スイッチ回路28を共にOFF状態とすると、オペアンプ21は、正入力端子への入力電圧と負入力端子への入力電圧とが一致するように、出力端子からの出力電圧を制御する作動増幅器として機能する。一方、出力ポートPo1の出力をVHとして第1スイッチ回路27と第2スイッチ回路28を共にON状態とすると、オペアンプ21は、正入力端子に入力された電圧(バイアス電圧Vb又はテスト用電圧Vb+S)を出力端子から出力するボルテージフォロワとして機能する。
ガス濃度検出手段81は、CO濃度を検出するときには、出力ポートPo2の出力をVLとしてオペアンプ21の正入力端子への入力電圧をバイアス電圧Vbとし、出力ポートPo1の出力をVLとして第1スイッチ回路27及び第2スイッチ回路28を共にOFFし、出力ポートPo3の出力をVHとして第3スイッチ回路50をONした通常動作状態とする。
通常動作状態では、オペアンプ21が作動増幅器として機能して、COセンサ10の参照電極13の電圧がバイアス電圧Vbとなるように対向電極11への印加電圧が制御される。そして、COセンサ10の検知電極12から出力されるセンサ電流Isが電流/電圧変換回路60に入力されて電圧信号V1に変換され、増幅回路70により増幅された電圧信号V2がマイコン80のADポート(アナログ/デジタル変換ポート)AD2に入力される。
そして、ガス濃度検出手段81は、ADポートAD2を介してV2のデジタル変換値を取り込み、V2と一酸化炭素濃度の変換マップ又は変換式に適用して、対応する一酸化炭素濃度を求める。
また、センサ異常検知手段82は、図2に示した手順によりCOセンサ10の異常を検知する。図2は各スイッチ回路の状態の変化と処理の内容を示したタイミングチャートであり、センサ異常検知手段82は、以下のSTEP1〜STEP4の処理を順次実行して、COセンサ10の異常を検知する。
STEP1[C−R端子短絡](t10〜t11): センサ異常検知手段82は、第1スイッチ回路27と第2スイッチ回路28を共にONして、オペアンプ21をボルテージフォロワとして機能させると共に、出力ポートPo2の出力をVLとしてオペアンプ21の正入力端子への入力をバイアス電圧Vbとする。
これにより、COセンサ10の対向電極11にバイアス電圧Vbが印加されると共に、参照電極13もバイアス電圧Vbとなる。そのため、COセンサ10の対向電極11と参照電極13間が短絡された状態となり、対向電極11と参照電極13間に滞留していた電荷が放電される。
STEP2「通常動作状態」(t11〜t12): センサ異常検知手段82は、第1スイッチ回路27と第2スイッチ回路28を共にOFFし、第3スイッチ回路50をONする。これにより、オペアンプ21は差動アンプとして機能し、COセンサ10から出力されるセンサ電流Isの電圧変換値V1がマイコン80のADポートAD1に入力される。
STEP3「テスト用電圧印加」(t12〜t13): センサ異常検知手段82は、第1スイッチ回路27と第2スイッチ回路28を共にONし、マイコン80の出力ポートPo2の出力をVHとし、第3スイッチ回路50をOFFする。これにより、オペアンプ21はボルテージフォロワとして機能し、COセンサ10の対向電極11にテスト用電圧Vb+Sが印加される。テスト用電圧Vb+Sの印加時間は、例えば0.1秒(本発明の所定時間に相当する)に設定される。
STEP4「センサの異常判定」(t13〜t14): センサ異常検知手段82は、第1スイッチ回路27と第2スイッチ回路28を共にOFFし、第3スイッチ回路50をONする(通常動作状態)。これにより、オペアンプ21は差動アンプとして機能し、COセンサ10から出力されるセンサ電流Isの電圧変換値V1が増幅されてマイコン80のADポートAD1に入力される。そして、センサ異常検知手段82は、t13で通常動作状態に切り換えた時からのV2のレベルの変化に基づいて、COセンサ10の異常の有無を判断する。
ここで、図3は、COセンサ10の対向電極11と参照電極13間にテスト用電圧Vs(=Vb+S)を所定時間(t1〜t2)印加したときの電流/電圧変換回路60の出力電圧Vos(=V1)の推移を示したものであり、縦軸が電圧(V)に設定され、横軸が時間(t)に設定されている。
図3の上段は、テスト用電圧Vsの印加の態様を示したものであり、t1〜t2でテスト用電圧VsがCOセンサ10の対向電極に印加されている(上述したSTEP3の処理)。そして、t2で通常動作状態に切り換えられるが、このとき、COセンサ10の参照電極13と対向電極11間には、検査用電圧Vsの印加によりS分の電圧が生じている。
そのため、通常動作状態となって差動増幅器として機能し始めたオペアンプ21により、COセンサ10の参照電極13と対向電極11間の電圧Sを解消するように、対向電極11への印加電圧が制御される。そして、このとき、COセンサ10の検知電極12からは、COの濃度に応じたセンサ電流Isではなく、オペアンプ21の作動に伴なうセンサ電流Isが出力される。
そして、図中a1はCOセンサ10の使用開始時(劣化が生じていない状態)の変化を示しており、a2はCOセンサ10の使用を開始してからある程度の時間が経過した時の変化を示している。a1ではVosのピークがVos_1となっているのに対して、a2ではVosのピークがVos_2となっており、経時変化によってCOセンサ10の感度が低下していることがわかる。
そこで、センサ異常検知手段82は、センサの異常判定期間(図2のt13〜t14)におけるVosの低下のピーク幅(a1ではVos_1〜Vos、a2ではVos_2〜Vos)が所定の判定閾値よりも小さくなったときに、COセンサ10の異常が生じていると判断し、異常報知やバーナの燃焼禁止等の処理を行う。
なお、本実施形態においては、本発明のガスセンサとしてCOセンサを用いた例を示したが、他の種類のガスを対象としたガスセンサに対しても本発明の適用が可能である。
また、本実施の形態では、図1に示したように、バイアス電圧Vbの出力部とマイコン80の出力ポートPo2間に、抵抗12及び抵抗25とダイオード26を直列に接続して、抵抗12と抵抗25の接続部をオペアンプ21の正入力端子と接続することによって、本発明の入力電圧切り換え手段を構成したが、オペアンプの正入力端子への入力電圧をバイアス電圧Vbと検査用電圧Vb+Sとに切り換えるものであれば、他の構成を用いてもよい。
ガスセンサ装置の回路構成図。 図1に示したガスセンサ装置におけるガスセンサの異常検知処理のタイミングチャート。 COセンサの経時的な感度低下の説明図。 ガスセンサ装置の基本的な回路構成図。 図4に示したガスセンサ装置におけるガスセンサの異常検知処理のタイミングチャート。
符号の説明
1…ガスセンサ装置、10…COセンサ、20…電位安定回路、27…第1スイッチ回路、28…第2スイッチ回路、40…電圧供給回路、50…第3スイッチ回路、60…電流/電圧変換回路、70…増幅回路、80…マイクロコンピュータ、81…ガス濃度検出手段、82…センサ異常検知手段

Claims (2)

  1. 検知電極と対向電極と参照電極とを有するガスセンサと接続して使用され、
    負入力端子が抵抗を介して前記センサの参照電極と接続され、正入力端子が抵抗を介して所定のバイアス電圧の出力部と接続され、出力端子が抵抗を介して前記ガスセンサの対向電極と接続され、負入力端子と出力端子間にコンデンサが接続されたオペアンプと、
    ガスセンサの検知電極と接続され、該検知電極から出力される電流を電圧信号に変換する電流/電圧変換回路と、
    前記電圧信号に基づいて、ガス濃度を検出するガス濃度検出手段とを備えたガスセンサ装置において、
    ガスセンサの参照電極と前記バイアス電圧の出力部間を、導通状態と遮断状態とに切り換える第1スイッチ回路と、
    前記コンデンサの端子間を導通状態と遮断状態とに切り換える第2スイッチ回路と、
    ガスセンサの検知電極と前記電流/電圧変換回路間を、導通状態と遮断状態とに切り換える第3スイッチ回路と、
    前記オペアンプの正入力端子に入力される電圧を、前記バイアス電圧と前記バイアス電圧よりも高いテスト用電圧とに切り換える入力電圧切り換え手段と、
    前記第1スイッチ回路によりガスセンサの参照電極と前記バイアス電圧の出力部間を導通状態とし、且つ、前記第2スイッチ回路により前記コンデンサの端子間を導通状態として、前記入力電圧切換え手段により前記オペアンプの正入力端子に前記バイアス電圧を入力することにより、ガスセンサの対向電極と参照電極の双方に前記バイアス電圧を入力する短絡処理を実行し、該短絡処理の実行後、前記第3スイッチ回路によりガスセンサの検知電極と前記電流/電圧変換回路間を遮断状態として、前記入力電圧切り換え手段により前記オペアンプの正入力端子に前記テスト用電圧を入力することにより、ガスセンサの対向電極に前記テスト用電圧を所定時間入力するテスト電圧入力処理を実行して、前記第1スイッチ回路によりオペアンプの参照電極と前記バイアス電圧の出力部を遮断状態とし、前記第2スイッチ回路により前記コンデンサの端子間を遮断状態とし、前記第3スイッチ回路によりガスセンサの検知電極と前記電流/電圧変換回路間を導通状態としたときに、前記電流/電圧変換回路から出力される電圧信号のレベルに基づいてガスセンサの異常を検知するセンサ異常検知手段とを備えたことを特徴とするガスセンサ装置。
  2. 請求項1記載のガスセンサ装置において、
    前記入力電圧切り換え手段は、前記バイアス電圧よりも高い第1電圧と前記バイアス電圧よりも低い第2電圧とを選択的に出力する電圧選択出力回路と、該電圧選択出力回路の出力部と前記バイアス電圧の出力部との間に、該電圧選択出力回路から前記バイアス電圧の出力部への向きを順方向として接続されたダイオードと、該ダイオードと前記バイアス電圧の出力部との間に直列に接続された第1の分圧抵抗及び第2の分圧抵抗と、該第1の分圧抵抗と該第2の分圧抵抗の接続部と前記オペアンプの正入力端子とを接続する接続回路とを有し、前記電圧選択出力回路から前記第1電圧を出力することによって、前記オペアンプの正入力部に前記テスト電圧を入力し、選択電圧出力回路から前記第2電圧を出力することによって、前記オペアンプの正入力部に前記バイアス電圧を入力することを特徴とするガスセンサ装置。
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