JP4326029B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はフレア補正機能が付加された撮像装置に関する。詳しくは、フレア補正をフィードフォワード制御することによってフレア制御を簡単に行えるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
撮像装置においてフレア現象が知られている。フレアとは光学系で反射された光(反射光)が再度撮像素子(CCDなど)に入力することによって、画像の最も暗い黒レベルが浮いた状態となり、全体としてぼやけた画像になる現象をいう。
【0003】
このフレア画像を補正すべく従来では図12に示すような構成が採られた撮像装置10が使用されている。
【0004】
同図にあって、被写体11はレンズ系を介してCCDなどの撮像素子12にて電気信号(撮像信号)に変換される。撮像素子12の前段に配される色フィルタとしては補色で市松パターンの色フィルタなどを使用することができる。
【0005】
撮像素子12より出力された撮像信号(Rライン信号とBライン信号)はサンプリングホールド回路およびAGC回路13において、サンプリングとディジタル変換時のダイナミックレンジの調整を行うためにAGCがかけられる。その後A/D変換器14でディジタル信号に変換される。その出力がさらにローパスフィルタ15に供給されて所定帯域の輝度信号Yが得られる。
【0006】
ディジタル化されたこの輝度信号はさらに信号処理部を構成するこの例ではガンマ補正回路16に供給されて所定のガンマ特性が付与されたのち、後段の処理回路に供給されて最終的には複合映像信号などとなされて外部に出力される。
【0007】
ガンマ補正回路16の直前に得られる輝度信号は輝度レベル検出回路17に供給され、その出力がマイコンなどで構成された制御部18に供給されて、フレア特性を補正する検出された輝度レベルに基づいてフレア補正信号が形成される。
【0008】
このフレア補正信号でA/D変換器14のリファレンスやAGC回路13を調整することによって無信号部での輝度レベルが黒レベル側に引き込まれるようなフレア補正が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなフレア補正は輝度レベルから形成されたフレア補正信号を輝度レベルを検出する前の回路系にフィードバックする帰還ループ構成となっている。一方、A/D変換器14のリファレンスやAGC回路13はAE(自動露光)モードのようなときでも制御部18からの制御信号で制御している。
【0010】
そのため、A/D変換器14やAGC回路13などはこのような制御信号の他に上述したフレア補正信号で二重の制御ループが構成されることとなり、その制御が複雑になってしまう。また、補正された輝度レベルから再びフレア補正に必要な輝度レベルを検出しているため、フレアした画像と、平坦な画像とを区別して補正するなどの適切な補正が困難であるなどの問題があった。
【0011】
そこで、この発明は従来のこのような課題を解決したものであって、フィードバック制御を採るのではなく、フィードフォワード制御を行うことによってAE制御とは独立して簡単にフレア補正を行えるようにした撮像装置を提案するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するためこの発明に係る撮像装置では、撮像素子から得られた輝度信号をフレア補正した後にγ補正する撮像装置において、
フレア補正前の輝度信号を入力し、所定の画像処理単位毎に、第1の入力輝度信号のレベルでの第1のヒストグラムと、当該第1の入力輝度信号のレベルと所定量レベルが異なる第2の入力輝度信号のレベルでの第2のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、
前記ヒストグラム作成手段から供給される第1及び第2のヒストグラムに基づいてフレア補正用の現在の黒引き込みレベルを算出し、当該第1のヒストグラムと輝度レベル0でのヒストグラムとの差分が略ゼロとなり、かつ、前記第2のヒストグラムと前記輝度レベル0でのヒストグラムとの差分が所定の画素数を超えるまで、前記第1の入力輝度信号のレベル及び前記黒引き込みレベルをインクリメントし、前記第2のヒストグラムと前記輝度レベル0でのヒストグラムとの差分が所定の画素数を超えたとき、前記インクリメントされたときの黒引き込みレベルを当該画像処理単位における黒引き込みレベルとして決定するレベル算出手段と、
前記レベル算出手段によって決定された黒引き込みレベルを当該画像処理単位にフィードフォワード入力すると共に、フレア補正前の輝度信号を入力し、当該黒引き込みレベルと入力輝度信号のレベルとを比較し、フレア補正前の入力輝度信号のレベルが黒引き込みレベル以下の場合は、当該入力輝度信号の出力レベルを略ゼロとし、フレア補正前の入力輝度信号のレベルが黒引き込みレベルを超え、低輝度レベルの間は、当該低輝度レベルの入力輝度信号の出力ゲインを高輝度レベルの入力輝度信号の出力ゲインよりも高く設定するようにフレア補正をするフレア補正回路とを備えることを特徴とするものである。
【0013】
輝度レベルを検出してヒストグラムを作成してそのデータが制御部18に取り込まれ、ここで形成されたフレア補正のための黒引き込みレベルbがローパスフィルタ15の後段に設けられたフレア補正回路50にフィードフォワードされる。
【0014】
フレア補正回路50ではこの黒引き込みレベル(フレア補正信号)bに基づいて形成された入出力特性にしたがって入力する輝度レベルが出力される。つまり、入力する輝度レベルがレベルb以下のときはその出力がゼロとなり、しかも低輝度レベルの間はゲインが大きくなるような特性が付与される。
【0015】
この処理によって入力輝度レベルが黒レベル側に引き込まれてフレアが抑制された輝度信号が得られる。レベルbは輝度信号のヒストグラムに基づいて作成されるものであるから、変調度のある画像と、平坦な画像とではヒストグラムの現れ方が相違するため、前者のフレア検出レベルbと後者のフレア検出レベルbとは異なったものとなって得られる。この場合、前者の検出レベルbの方が後者のそれよりも大きな値となる。
【0016】
これによって、平坦な画像の黒レベルへの引き込み開始レベルが極端に大きくならないから、フレア補正によって平坦な画像の輝度レベルが極端に低くなり、黒ずんだ画像に補正されるような過補正現象は発生せず、適切な黒レベル補正となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
続いて、この発明に係るフレア補正機能を有する撮像装置の一実施態様を図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1はこの撮像装置の要部の系統図を示すもので、この発明においても従来構成とほとんど同じ構成となるので、従来構成と重複する部分はその詳細な説明は割愛する。
【0019】
この発明ではローパスフィルタ15によって輝度信号Yが形成され、この輝度信号Yがフレア補正回路50に供給されて適切な黒レベルの引き込み処理が行われる。フレア補正処理が施されたこの輝度信号はガンマ補正回路16においてガンマ特性が付与される。そのためこのガンマ特性はフレア補正後の輝度信号に対して行われることになる。
【0020】
さらにローパスフィルタ15より出力された輝度信号であって、フレア補正回路50の前段の輝度信号がヒストグラム作成手段20に供給され、画像内容に応じたヒストグラムの情報がマイコンで構成された黒引き込みレベル算出手段として機能する制御部18に供給され、ここにおいて画像内容に応じた黒引き込みレベルbが形成される。このレベルbがフレア補正回路50にフィードフォワードされる。
【0021】
フレアとは上述したように、画像の最も黒いレベルが無くなって画像全体として浮いた状態の画像をいうが、最黒レベルが無い状態であっても、図2Aのような変調度の高い画像(変調度のある画像)の場合は、黒レベルを引き下げることで画像が浮いたような感じを押えることができる。同図Bのような変調度の少ない平坦な画像では、単に黒レベルを引き下げただけでは画像全体の輝度レベルが下がるだけであるので、画像全体が暗くなってしまう。
【0022】
そこで、まずこの発明によるフレア補正は、フィールド内の輝度信号のヒストグラムを取り、その値から黒引き込みレベルbを決定する。黒引き込みレベルbをヒストグラムから形成すると、輝度レベルの平均値が同じであっても変調度のある画像と平坦な画像とでは異なった値となる。
【0023】
フレア補正回路50の入出力特性を図3Aに示す。同図はフレア補正される前の特性であり、フレア補正が行われると、図4Aのような折れ線特性となる。入力の輝度レベルがbとなるまでは出力がゼロになるので、黒レベルの引き込みが行われる。
【0024】
そしてこのbを入力軸との切片(交点)とする直線Q(x)の傾きは、原点を通る直線P(x)の傾きより大きくなっているので、直線P(x)と交わる入力レベルまでのゲインが大きくなる。これによって低輝度レベル側のゲインを高めることができる。こうすることによって平坦な画像であっても適切なフレア補正を実現できる。
【0025】
図3Bはフレア補正前のガンマ特性を、図4Bはフレア補正後のガンマ特性を示す。フレア補正後は黒引き込みレベルbまでは出力ゼロとなり、また低輝度レベルの間は出力ゲインも大きくなる。
【0026】
黒引き込みレベルbはフレアが起きているフィールド内の画像内容によっても相違する。輝度レベルが高くなるにつれフレアも多くなるから、その場合の引き込みレベルbも図5Aのようにb1からb3のように変化し、それに伴ってガンマ特性も同図Bのように変化することになる。
【0027】
さて、輝度信号のヒストグラムは、基準の輝度レベル以上となる入力輝度信号Yの画素の数を1フィールド間積分した値として求められる。実際に使用するのは比較すべき輝度レベル以下の画素数であるため、全体の画素数から求められたヒストグラムの値を引いたものとなる。全体の画素数は比較すべき輝度レベルが0のときに求められるヒストグラムであるので、これをhist(0)として示す。
【0028】
フィールド内の輝度レベルの分布が図6であるときで、比較すべき基準輝度レベルがref(n)(nは輝度レベルを256階調で表現したとき、n階調目の輝度レベルであって、これがそのときの比較すべき基準輝度レベルとなる)であるとき、ヒストグラム作成手段20で得られたそのときのヒストグラムをhist(n)′とすると、実際に使用するヒストグラムhist(n)′はref(n)以下の画素数であるため、
hist(n)′=hist(0)−hist(n)
となる。
【0029】
したがって実際のヒストグラム作成手段20では最初に輝度レベル以上のヒストグラムhist(n)′が算出され、hist(n)は制御部18内の内蔵ソフトによって算出している。
【0030】
図7はヒストグラム作成手段20の具体例を示し、本例では2つのヒストグラム作成部20A,20Bが設けられる。両者は同一構成であるので一方のみを説明すると、入力された輝度信号Yはレベル比較器22に供給されて基準の輝度レベルref(n)と比較される。本例では基準となる輝度レベルref(n)以上の画素数が求められ、これが1画素分遅延素子23によって遅延されながら加算器24によって加算される。
【0031】
遅延素子23は垂直ブランキング期間を除く有効走査領域のみ動作し、したがってフィールド単位でリセットされるように構成されている。そのため、制御部18から有効走査領域のみ動作するようなイネーブル信号ENaが遅延素子23にその制御信号として与えられるので、ヒストグラム作成部20Aで算出されたヒストグラムhist(n)′もフィールド単位で更新される。
【0032】
他方のヒストグラム作成部20Bではn階調目から所定幅dだけ離れた位置のヒストグラムを作成する関係上、比較器32に供給される輝度レベルはref(n+d)となり、そのときに得られるヒストグラムはhist(n+d)′となる。その他の構成はヒストグラム作成部20Aと同一である。
【0033】
ヒストグラム作成部20で算出されたこれらヒストグラムhist(n)′およびhist(n+d)′は制御部18に内蔵された制御プログラムに基づいて黒引き込みレベルbが算出される。
【0034】
図8はその一例を示す算出フローチャートであって、まずステップ41のように初期値として比較すべき輝度レベルnが1(1階調目を指す。つまり1量子化ステップである)にセットされ、黒引き込みレベルbとして0がセットされる。さらに輝度レベル幅がd(固定)にセットされ、比較すべき面積(つまり画素数)がSにセットされる。
【0035】
次に、ステップ42において輝度レベルnでのヒストグラム(hist(n))と輝度レベル0でのヒストグラムhist(0)の差が求められ、これがゼロであるときは、ステップ43に移って検出幅をdだけ高輝度側にシフトしてそのときのヒストグラムhist(0)とhist(n+d)との差SOが規定面積Sより大きいがどうがが判断される。
【0036】
規定面積Sよりも少ないときはフレアが発生していることになるので、この場合は比較すべき輝度レベルnとレベルbをそれぞれインクリメントして基準比較レベルとレベル補正量をそれぞれアップする(ステップ44)、その後ステップ42に遷移して再び規定面積Sよりも大きくなるまで同様な算出処理が行われる。
【0037】
ステップ42では差分がゼロで、幅dだけシフトしたとき規定面積Sを超えたときはそのときのレベルbが黒引き込みレベルとして使用される。フィールドごとの輝度レベルは常に変化しているので、レベルbは固定されたものとなるのではなく、同じ輝度レベルnでヒストグラムを算出していても入力する輝度信号Yの値によってそのヒストグラムの値が変化するから、ステップ42において同じ輝度レベルnでもゼロにならないことがある。そのときは検出すべき輝度レベルnの値およびレベルbが大きくなり過ぎたものと判断して今度はステップ45に遷移する。
【0038】
このステップ45ではレベルbが変化されたことを判断し、bが0以外の値に選ばれているときはnとbの値をそれぞれダウンさせて(ステップ46)、1つ手前の値で判断処理が行われる。このように入力する輝度信号Yの輝度レベルに応じてnとbの値が適応的に制御される。
【0039】
ここで、ステップ43において算出された面積SOが規定面積Sを超えたときは変調度が低い平坦な画像であることが分かる。そして、平坦な画像とそうでない画像とでは図9のように設定されるレベルbが相違してくる。
【0040】
図9Aは変調度のある画像(例えば図2A)のときのフィード内における輝度レベル変化を、同図Bは変調度のない画像(例えば図2Bのような平坦な画像)の輝度レベル変化をそれぞれ図示したものである。今比較すべき輝度レベルnの位置が図9A,Bに示す位置であったときには、同図Bの画像入力のときのみステップ43で面積SOがゼロ以上となる。しかし規定面積Sには至らない。
【0041】
しかし、(n+1)になると、同図Dのように平坦画像の場合には規定面積Sをオーバーするので、このときのレベルb(b2)が黒引き込みレベルとして使用される。
【0042】
これに対して変調度のある画像の場合には、(n+1)でも規定面積Sに達せず、同図Cのように(n+i)まで輝度レベルを高めた状態で始めて規定面積Sを超えるから、このときのレベルb(=bi)が変調度のある画像のときの黒引き込みレベルとして使用される。したがって変調度のある画像の方がレベルbが高く設定され、平坦画像のときはこれよりも低いレベルbに設定されるので、平坦画像での輝度レベルの低下を防止できる。
【0043】
図10は上述したフレア補正回路50の具体例を示す。図11に再掲するように、フレア補正回路50の入出力特性は、低輝度レベルと高輝度レベルとを分けるp点までは、レベルbを入力切片とする直線Q(x)で与えられ、そのp点より高輝度レベルでは原点を通る直線P(x)で与えられる。その結果、同図Bのような入出力特性となる。
【0044】
切片bはそのフィールドによって異なる値を採るから、図11Bの入出力特性を実現するには図10のような構成例が考えられる。
【0045】
端子51に供給された輝度信号Yは第1の算出回路52に供給される。これには減算器53を有し、輝度信号Y(この例では10ビット)と共に端子54よりレベルb(この例では6ビット)が供給されて輝度信号Yからレベルbが減算される。減算出力はそのキャリーアウトCOと共にアンド回路54に供給される。
【0046】
この構成によって輝度信号Yの輝度レベルがレベルb以下であるときは減算出力が負のレベルになるので、レベルbとなるまではアンド出力はゼロのままである。レベルb以上になるとアンド出力は「1」となる。
【0047】
このアンド出力はタイミング調整用の遅延素子55を介して第2の算出回路60に供給される。この回路では調整Q(x)を得るためのもので、この例では(1+1/k)倍の出力が得られるように構成される。
【0048】
そのため、アンド出力が1/k倍の係数器61に供給され、その係数1/kとアンド出力が加算器62に供給されて、(1+1/k)倍された出力Q(x)が得られる。その出力とキャリーアウトCOはオア回路63に導かれる。出力はオア回路63によって10ビットデータに制限される。
【0049】
出力Q(x)はタイミング調整用の遅延素子64を経て出力選択回路70に供給される。ここにはタイミング調整回路71を介して得られる端子51の入力信号である輝度信号Yが供給され、スイッチ72によって出力P(x)との切り替えが行われる。ここに、輝度信号Yは図11Aに示すように原点を通る信号であるため直線P(x)で与えられる。したがってスイッチ72では比較器73の出力で信号P(x)とQ(x)とが切り替えられる。
【0050】
出力Q(x)がP(x)より小さいか等しいときには図示の切り替え状態となって、出力Q(x)が選択され、出力Q(x)がP(x)よりも大きくなったときには出力P(x)が選択される結果、図11Bに示す入出力特性となされた輝度信号YOが得られる。
【0051】
この輝度信号YOは図1に示すガンマ補正回路16に供給される。ガンマ補正回路16はROMテーブルが使用され、図5Aのように例えばレベルbがb1であるときは入力輝度信号YOのレベルがb1となるまでは同図Bのように出力がゼロとなり、b1〜p1′までは傾きが増大するようなガンマ出力となり、p1′以降は元のガンマ出力が得られるようなテーブルが組まれている。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明では画像処理単位に黒引き込みレベルをフィードフォワード入力すると共に、フレア補正前の輝度信号を入力し、当該黒引き込みレベルと入力輝度信号のレベルとを比較し、フレア補正前の入力輝度信号のレベルが黒引き込みレベル以下の場合は、当該入力輝度信号の出力レベルを略ゼロとし、フレア補正前の入力輝度信号のレベルが当該黒引き込みレベルを超え、低輝度レベルの間は、当該低輝度レベルの入力輝度信号の出力ゲインを高輝度レベルの入力輝度信号の出力ゲインよりも高く設定するようにフレア補正をするフレア補正回路を備えるものである。
【0053】
これによればフィードフォワード制御のため、フレア補正後の出力信号が入力輝度信号に影響を与えることが全くないので、マイコン内蔵の制御部での制御が非常に簡単になる。
【0054】
この発明ではさらに輝度レベルのヒストグラムを調べることで、変調度の低い平坦な画像と変調度の高い画像とで設定される黒引き込みレベルが異なり、平坦な画像とそうでないものの区別をして、対応するフレア補正信号を形成することができる。従って、従来方式のように平坦画像が過補正となり、その輝度レベルが全体として暗くなり過ぎてしまうようなこともなくなり、その画像に合った適切なフレア補正を実現できる特徴を有する。
【0055】
しかも、低輝度レベル側での入力輝度信号の出力ゲインを高輝度レベル側よりも高く設定しているので、平坦な画像であっても適切なフレア補正を実現できる。勿論、フレア補正はフレア補正回路に入力した輝度信号に対して行うので、ヒストグラムのための輝度レベル検出が容易になるなどの特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る撮像装置の一実施形態を示す系統図である。
【図2】画像内容の説明図である。
【図3】フレア補正前のガンマ補正前後の特性図である。
【図4】フレア補正後のガンマ補正前後の特性図である。
【図5】レベルbを変化させたときの図5と同様な特性図である。
【図6】輝度レベルに関するヒストグラムの説明図である。
【図7】ヒストグラム作成手段の具体例を示す接続図である。
【図8】黒引き込みレベルを得るフローチャートを示す図である。
【図9】画像内容とレベルbとの関係を示す図である。
【図10】フレア補正回路の一例を示す系統図である。
【図11】その入出力特性図である。
【図12】従来の撮像装置の系統図である。
【符号の説明】
10・・・撮像装置、18・・・制御部、20・・・ヒストグラム作成手段、20A,20B・・・ヒストグラム作成部、50・・・フレア補正回路
Claims (1)
- 撮像素子から得られた輝度信号をフレア補正した後にγ補正する撮像装置において、
フレア補正前の輝度信号を入力し、所定の画像処理単位毎に、第1の入力輝度信号のレベルでの第1のヒストグラムと、当該第1の入力輝度信号のレベルと所定量レベルが異なる第2の入力輝度信号のレベルでの第2のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、
前記ヒストグラム作成手段から供給される第1及び第2のヒストグラムに基づいてフレア補正用の黒引き込みレベルを算出し、当該第1のヒストグラムと輝度レベル0でのヒストグラムとの差分が略ゼロとなり、かつ、前記第2のヒストグラムと前記輝度レベル0でのヒストグラムとの差分が所定の画素数を超えるまで、前記第1の入力輝度信号のレベル及び前記黒引き込みレベルをインクリメントし、前記第2のヒストグラムと前記輝度レベル0でのヒストグラムとの差分が所定の画素数を超えたとき、前記インクリメントされたときの黒引き込みレベルを当該画像処理単位における黒引き込みレベルとして決定するレベル算出手段と、
前記レベル算出手段によって決定された黒引き込みレベルを当該画像処理単位にフィードフォワード入力すると共に、フレア補正前の輝度信号を入力し、当該黒引き込みレベルと入力輝度信号のレベルとを比較し、フレア補正前の入力輝度信号のレベルが黒引き込みレベル以下の場合は、当該入力輝度信号の出力レベルを略ゼロとし、フレア補正前の入力輝度信号のレベルが黒引き込みレベルを超え、低輝度レベルの間は、当該低輝度レベルの入力輝度信号の出力ゲインを高輝度レベルの入力輝度信号の出力ゲインよりも高く設定するようにフレア補正をするフレア補正回路とを備えることを特徴とする撮像装置。
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