JP4325785B2 - 病院等の室内空気加熱殺菌装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、空気浄化分野における病院等の室内空気加熱殺菌装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、病院における院内感染が問題となり、病院内での空気浄化装置や空気殺菌装置等について研究、開発されている。
【0003】
【先行技術文献】
このような細菌等の空気清浄装置について調査した結果、特開2002−11083号公報、特開2001−238943号公報、特開2001−218827号公報、特開平6−233806号公報などが検索された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開2002−11083号公報は、空気浄化装置に関して医療施設内等の空気中に浮遊する結核菌、その他の細菌、塵埃等を加熱、燃焼により減少させると共に死滅させることが提案されている。しかし、400℃で燃焼させるので高温耐熱構造が必要であり、空気の加熱に要する熱量も多く、その熱を回収する熱交換手段も大きくなる。
【0005】
また、この空気浄化装置では、熱交換手段の吸入空気路と排出空気路が短い分割円管を多孔板を挟んで積層してフランジ接合して形成している。そのため、吸入空気路と排出空気路の間の圧力差によって、また温度の上昇、下降が繰り返されるのでこれらの機械的接合部分が弛みやすく、汚染された空気が吸入空気路側から排出空気路側に漏洩するおそれがある。
【0006】
また、特開2001−238943号公報は、調湿した空気を断熱圧縮する加熱手段、圧力容器等を設けて、医療施設や食品加工施設などの内部の空気中に浮遊する細菌などを死滅させることが提案されている。しかし、主として外部空気の潜熱を殺菌処理に利用しているので、エネルギー効率を高くできるが、低温なので殺菌効果が乏しいと言える。
【0007】
また、特開2001−218827号公報では、化学薬剤や紫外線などの有害や汚染の心配がないように大気圧下における加熱水蒸気を利用した殺菌機能付き空調装置が提案されている。しかし、空調装置に取り込んだ空気に60℃以上の常圧水蒸気を供給して加熱するものなので、前記のものと同様に殺菌時間が長くなり、装置が大きくなるとともに高温が得られないので殺菌効果が余りよくないものである。
さらに、特開平6−233806号公報では、オゾン発生式殺菌・脱臭空気清浄装置が提案され、病院等の特定室内における空気環境を改善することも知られている。
【0008】
このように近年、殺菌可能な空気清浄装置についていろいろ提案されているが、室内、特に病院内にはいろいろな種類の細菌が浮遊している可能性があり、これらの細菌を確実に死滅させることができる装置が要望されている。
【0009】
細菌等は、通常100〜180℃の加熱で殺菌できるとして、上記のように提案されているが、発明者らが考察した結果、細菌等の殺菌は、単に加熱するだけでなく、その殺菌温度と空気滞留時間との関係が重要な事項であることに着目し、殺菌効果の高い本発明に到達したものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、病院等の室内の空気を吸入してこの空気を所要の殺菌温度に加熱して加熱空気を所要の時間滞留させて室内に浮遊する細菌等の病原菌、ウイルスなどを殺菌する病院等の室内空気加熱殺菌装置および方法であって、熱交換器をプレートフィン型のものとして、空気流入路と空気流出路をサンドイッチ状に挟み込み状態として渦巻き状またはジグザグ状に空気の漏入、漏出のおそれのない一体構造に形成して、空気流入路から所要の断熱状態とされた加熱器と空気貯留部は、上記室内空気を送給自在、さらには空気流出路へ返流自在、に配設し、上記加熱器を200〜400℃の範囲に加熱自在に形成しているとともに、1リットル以下または1〜600リットルとした空気貯留部に加熱器で加熱した空気の滞留時間にばらつきが生じないように整流板または邪魔板の混合防止手段を設け、室内の空気を上記のように形成した熱交換器のサンドイッチ状に挟み込み状態とした空気流入路ヘ流入させ空気流出路を介して予熱して加熱器に送給して200〜400℃に加熱するとともに、空気貯留部に所定の時間滞留させて加熱殺菌処理して、上記空気流出路に返流して空気流入路を介して冷却して室内に排出することを特徴とする病院等の室内空気加熱殺菌装置および方法を提供するにある。
【0011】
【発明の実施の態様】
本発明の病院等の室内空気加熱殺菌装置および方法は、病院等の室内の空気を吸入してこの空気を所要の殺菌温度に加熱して加熱空気を所要の時間滞留させて室内に浮遊する細菌等の病原菌、ウイルスなどを殺菌する病院等の室内空気加熱殺菌装置および方法であって、熱交換器をプレートフィン型のものとして、空気流入路と空気流出路をサンドイッチ状に挟み込み状態として渦巻き状またはジグザグ状に空気の漏入、漏出のおそれのない一体構造に形成して、空気流入路から所要の断熱状態とされた加熱器と空気貯留部は、上記室内空気を送給自在、さらには空気流出路へ返流自在、に配設し、上記加熱器を200〜400℃の範囲に加熱自在に形成しているとともに、1リットル以下または1〜600リットルとした空気貯留部に加熱器で加熱した空気の滞留時間にばらつきが生じないように整流板または邪魔板の混合防止手段を設け、室内の空気を上記のように形成した熱交換器のサンドイッチ状に挟み込み状態とした空気流入路ヘ流入させ空気流出路を介して予熱して加熱器に送給して200〜400℃に加熱するとともに、空気貯留部に所定の時間滞留させて加熱殺菌処理して、上記空気流出路に返流して空気流入路を介して冷却して室内に排出するすることを特徴としている。
【0012】
室内空気加熱殺菌装置1は、図1〜図3のように所定容量の電熱ヒーター、セラミックハニカムヒーターやスケルトンガスバーナ等の加熱器2の後流側に加熱した空気を一定時間滞留させる所定の空気貯留部3を近接し、または一体的に配設するもので、ファン4等で熱交換器5を介して室内の空気を吸入して予熱し、加熱器2で所定の温度まで昇過し、空気貯留部3に一時滞留させ、熱交換器5を介して室温近傍まで冷却して室内に吐出可能な空気流通回路6を形成して、病院等の室内の空気を循環流通して室内の空気中に浮遊する細菌等の病原菌、ウィールスなどを有効に加熱殺菌できるようにしている。
【0013】
加熱器2としては、装置を設置する室内容量に対して熱交換器5に対応して適宜に出力容量を決定することができるもので、所要の温度センサー等で熱交換器5を介して流通する空気を200℃以上、好ましくは200〜240℃、より好ましくは260〜300℃や300〜350℃、350℃以上〜400℃以下に温調制御器等を介して加熱制御するようにできる。そして、微生物殺菌理論にもとづいて微生物、細菌の生存割合、加熱時間、殺菌減少時間D、加熱温度の関係を図2(a)、(b)、加熱殺菌について試算した結果について表1に示し、細菌の加熱温度に対する殺菌時間を6D〜12Dの関係で求めることができるようにした。
【0014】
【表1】
【0015】
菌種や装置の構造、その他での相違があるが、表1のように通常の殺菌時間6D〜12Dとして、加熱温度が200〜260℃の範囲では36〜0.036秒位とほぼ推定できるもので、通常の1m3 /分の吸込・吐出量では上記空気流通回路6中での空気貯留部3として600〜1リットル秒位の滞留空間容量として実用的に対処することができる。
【0016】
たとえば、加熱器2の加熱殺菌温度を200〜240℃とすれば、空気貯留部3の大きさを10〜600リットル容量で、ほぼ200リットル容量位で実施できる。また、加熱器2の加熱殺菌温度を240〜260℃とすれば、空気貯留部3の大きさを0.5〜10リットル容量で、ほぼ1〜2リットル容量とでき、小型化できて好ましい。加熱温度をさらに260〜300℃にするとさらに1リットル以下の小空間にできて好ましく、また300〜350℃や350℃〜400℃とすることによって一層小空間にでき、流入した予熱空気が加熱器2部を通過する状態で殺菌できる状態にできる。しかし、400℃以上の高温にしても断熱構造が複雑となり、それ程の加熱殺菌効果が上がらない。
【0017】
このような加熱器2と空気貯留部3はそれぞれ十分に断熱状態とされ、耐熱性配管等の断熱被覆した空気流通回路6として、高温側端から低温側端までそれぞれ一枚の仕切り板で仕切られたプレートフィン型の空気の漏洩のおそれのない熱交換器2に配設して殺菌処理するものであり、図3のように熱交換器5に内装して排熱回収式の熱交換器5と一体化するようにできる。
【0018】
熱交換器5としては、プレートフィン型のもので、図3、図4のように空気流入路7と空気流出路8を機械的接合のない仕切り板12でサンドイッチ状に挟み込み状態として渦巻き状やジグザグ状に所定厚さの断熱シート等の断熱材9を介挿して空気の漏入、漏出のおそれのない一体構造に形成したものが、機械的接合部がなくて細菌等が漏出しなくて安心でき、かつ熱効率を高められ、その結果小型化できて好ましいものである。
【0019】
そして、図3のように上記した熱交換器5の中央部に所要の空間部10を設けて加熱器2を配設し、加熱した空気の空気貯留部3を上記したように加熱温度に対応した容量とし、整流板11などの混合防止手段を適宜に設けて加熱した空気の滞留時間にばらつきが出ないようにするのが好ましい。
【0020】
なお、上記した図3の熱交換器5は、図3(b)のように銅板やステンレス鋼板等の仕切り板12を設けてフィン13を細密に配設した所定幅の気密構造のものとすることができ、設置空間に対応して所要の幅とすることができる。その際、一定幅のモジュールの熱交換器5を溶接等で気密的に接続して所定幅のものとして対処するようにするのが好ましい。
【0021】
また、この熱交換器5の空気流出路8の吐出口側にファン4を配設し、室内の空気を空気流入路7から吸入して中央の加熱器2に送給して加熱し、空気貯留部3に所定時間滞留させて空気流出路8から吐出させ、室内に戻すようにできる。上記ファン4は、吸入口側に配設することもできる。
【0022】
熱交換器5に流入する空気は、空気流出路8を挟むように並設した空気流入路7を通る間に、空気流出路8を通って排出される空気の排熱によって加熱され、また殺菌浄化された空気は逆に空気流入路7を通って冷却されて吐出口14から室内に吐出されるものである。
【0023】
なお、図1に示すように室内への吐出口側にクリーンルームなどで使用されているHEPA(ヘパ)フィルターのような高性能フィルター15を配設し、加熱殺菌して死滅した細菌等を捕捉して室内に飛散しないようにすることもできる。
【0024】
また、図5のように熱交換器5内に加熱器2を一定間隔で複数個多段状に配設するとともに、その前後に整流板11や邪魔板等を配設して空気を確実に加熱器2部に絞って衝突状態とし、加熱殺菌効果を高めるようにするなど適宜の手段が実施できる。
【0025】
また、図6のように加熱器2に都市ガス等を燃料とするガスバーナー式の加熱手段を利用することもでき、電気式、ガス式のように直接加熱式とするのが好ましい。
【0026】
さらに、図7のように空気流通回路6に公知のオゾナイザー等の殺菌装置16やマイナスイオン発生器等の空気浄化装置を配設して、上記した加熱器2による加熱殺菌と併せて雑菌処理したり、空調処理するようにもできる。なお、オゾナイザーを配設するときには、図7のようにオゾン除去器17を併設するのが脱臭防止等から好ましく、オゾナイザーはオゾン除去器17の直前に配設するのが、装置等の酸化損傷を防止できることから好ましい。
【0027】
このような室内空気加熱殺菌装置は、病院、老人介護施設での設置が好ましいが、学校、ホテル、百貨店、列車、航空機、船、自動車、スーパーマーケット、ビルディング、一般家庭等においても設置できるものであり、細菌等の汚染が生じたり、心配されるところに適用可能であり、設置する広さにより複数台を設置することもできる。
【0028】
【実施例】
図1は、本発明の一例を示す原理説明図で、図3(a)、(b)はその一実施例を示すものである。室内空気加熱殺菌装置1は、図3(a)のように装置本体18の下部にキャリアー19を取着して移動可能とし、使用場所を順次変更したりして使用することができるようにしたものである。必要により、据え置き式、壁取り付け式、天井固定式等の適宜の方式とすることもできる。
【0029】
室内空気加熱殺菌装置1は、図3(a)、(b)のように所定寸法の箱状とした熱交換器5に一体的としたものである。特に、熱交換器5の空気流入路7と空気流出路8を仕切り板12を介してサンドイッチ状に挟み込み状態として渦巻き状に所定厚さの断熱シート等の断熱材9を介挿して一体構造に形成したもので、そのほぼ中央部分に十分に断熱構造とした電熱ヒーターの加熱器2を配設し、そのまわりの特に流出側に邪魔板を適宜に配設して一定時間加熱した空気を滞留可能に十分な断熱構造として所定容量の空気貯留部3としている。
【0030】
そして、上部に配設したファン4によって室内の空気を空気流入路7に吸い込んで渦巻き状の空気流出回路6を通って中央部の加熱器2で加熱し、上記空気貯留部3で滞留させながら順次渦巻き状の空気流出路8の空気流通回路6を通って吐出口14から室内へ還流していくようにしている。
【0031】
そこで、室内の大きさに対応して空気加熱殺菌装置1の容量が決定できるもので、たとえば40m2 の病室に対して電気ヒーターの加熱器2を200〜400℃の温度制御とし、200〜240℃、240〜260℃、260〜300℃、300〜350℃、350〜400℃といった温度範囲に可変設置することができる。また、空気貯留部3をほぼ1リットルの滞留空間、装置本体として800mm×600mm×400mm位の小型の箱状のものとできる。
【0032】
図4は、本発明の他の実施例のもので、本実施例では熱交換器5を図のように空気流入路7と空気流出路8をサンドイッチ状に挟み込み状態としてジグザグ状に所定厚さの断熱シート等の断熱材9を介挿して一体構造に形成したもので、その一側部に加熱器2を配設して空気貯留部3をやや大きな空間容量のものとして設けたものである。
【0033】
このように空気流通回路6を渦巻き状やジグザグ状等に形成し、空気流入路7、空気流出路8をサンドイッチ状に配設することで熱交換率を高められ、加熱器2の加熱効率を最高に発揮するようにでき、乾式加熱殺菌処理の実効がはかれる。なお、温度管理は、空気貯留部3や空気流出路8の出側部などに温度センサーを配設し、温調制御器を介して電気ヒーターの加熱器2を制御して所要の加熱細菌処理を行えるようにできる。
【0034】
図5は、本発明のさらに他の実施例で、上記のような熱交換器5内に加熱器2を一定間隔で複数個多段状に配設するとともに、その前後に整流板11や邪魔板を配設したものである。本実施例では予熱された空気を絞って確実に加熱器2に衝突状態として加熱殺菌効果を高めるようにできる。
【0035】
図6は、本発明のさらに他の実施例で、加熱器2を都市ガス等を燃料とするガスバーナー加熱としたもので、図3〜図5のように空気加熱殺菌装置1を形成することができる。
【0036】
また、図7のように上記した装置にオゾナイザーの殺菌装置16を直列状に配設し、オゾン除去器17を接続して、加熱殺菌とオゾン殺菌で細菌等を殺菌するようにもできる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように本発明にあっては、病院等の室内の空気を吸入してこの空気を所要の殺菌温度に加熱して加熱空気を所要の時間滞留させて室内に浮遊する細菌等の病原菌、ウイルスなどを殺菌処理するもので、熱交換器をプレートフィン型のものとして、空気流入路と空気流出路をサンドイッチ状に挟み込み状態として渦巻き状またはジグザグ状に空気の漏入、漏出のおそれのない一体構造に形成して、空気流入路から所要の断熱状態とされた加熱器と空気貯留部は、上記室内空気を送給自在、さらには空気流出路へ返流自在、に配設し、上記加熱器を200〜400℃の範囲に加熱自在に形成しているとともに、1リットル以下または1〜600リットルとした空気貯留部に加熱器で加熱した空気の滞留時間にばらつきが生じないように整流板または邪魔板の混合防止手段を設けることによって、空気流入路と空気流出路をサンドイッチ状に挟み込み状態として渦巻き状またはジグザグ状とした熱交換器で熱効率よく、小型として、室内空気の予熱、冷却ができるものであり、空気を所要の殺菌温度に加熱して加熱空気を所要の時間滞留させて室内に浮遊する細菌等の病原菌、ウイルスなどを殺菌処理する微生物殺菌理論にもとづいて微生物、細菌を有効に加熱殺菌処理できるものである。
【0038】
特に、室内の空気を上記のように形成した熱交換器のサンドイッチ状に挟み込み状態とした空気流入路ヘ流入させ空気流出路を介して予熱して加熱器に送給して200〜400℃に加熱し、整流板または邪魔板の混合防止手段を設けた空気貯留部に所定の時間滞留させて加熱殺菌処理でき、上記空気流出路に返流して空気流出路を介して冷却して室内に排出できて、上記のように病院内等での空気中に浮遊する細菌等の病原菌、ウィールスなどを有効に加熱殺菌して清浄化することができる。
【0039】
また、加熱器と空気貯留部とを所要容量の断熱した空間部内に設けるとともに、滞留時間にばらつきが生じないように整流板または邪魔板の混合防止手段を設けることによって、加熱した空気を空気貯留部で整流板または邪魔板の混合防止手段を介して滞留時間にばらつきが生じないように滞留でき、空気中に浮遊する細菌等の病原菌、ウィールスなどを有効に加熱殺菌処理することができる。
【0040】
そしてまた、加熱器を一定間隔で複数個多段状に配設して、その前後に整流板または邪魔板を配設して空気を確実に加熱器部に絞って衝突状態として加熱殺菌効果を高めるようにすることによって、予熱した空気を加熱器に送れて加熱器で加熱する空気をそれぞれ加熱器部に絞って衝突状態にでき、空気を確実に加熱できて加熱殺菌効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の原理説明用図、
【図2】 同上の細菌生存曲線図(a)と熱耐性曲線図(b)、
【図3】 同上の一実施例の装置の一部省略した側断面図(a)と部分断面図(b)、
【図4】 同上の他の実施例の装置の一部省略した側断面図、
【図5】 同上のさらに他の実施例の装置の一部省略した側断面図、
【図6】 同上のさらに他の実施例の原理説明用図、
【図7】 同上のさらに他の実施例の原理説明用図。
【符号の説明】
1…室内空気加熱殺菌装置 2…加熱器 3…空気貯留部
4…フアン 5…熱交換器 6…空気流通回路
7…空気流入路 8…空気流出路
Claims (4)
- 病院等の室内の空気を吸入してこの空気を所要の殺菌温度に加熱して加熱空気を所要の時間滞留させて室内に浮遊する細菌等の病原菌、ウイルスなどを殺菌する病院等の室内空気加熱殺菌装置であって、
熱交換器をプレートフィン型のものとして、空気流入路と空気流出路をサンドイッチ状に挟み込み状態として渦巻き状またはジグザグ状に空気の漏入、漏出のおそれのない一体構造に形成して、空気流入路から所要の断熱状態とされた加熱器と空気貯留部は、上記室内空気を送給自在、さらには空気流出路へ返流自在、に配設し、
上記加熱器を200〜400℃の範囲に加熱自在に形成しているとともに、1リットル以下または1〜600リットルとした空気貯留部に加熱器で加熱した空気の滞留時間にばらつきが生じないように整流板または邪魔板の混合防止手段を設け、
室内の空気を上記のように形成した熱交換器のサンドイッチ状に挟み込み状態とした空気流入路ヘ流入させ空気流出路を介して予熱して加熱器に送給して200〜400℃に加熱するとともに、空気貯留部に所定の時間滞留させて加熱殺菌処理して、上記空気流出路に返流して空気流入路を介して冷却して室内に排出するように形成したことを特徴とする病院等の室内空気加熱殺菌装置。 - 加熱器と空気貯留部とを所要容量の断熱した空間部内に設けるとともに、滞留時間にばらつきが生じないように整流板または邪魔板の混合防止手段を設けた請求項1に記載の病院等の室内空気加熱殺菌装置。
- 加熱器を一定間隔で複数個多段状に配設して、その前後に整流板またや邪魔板を配設して空気を確実に加熱器部に絞って衝突状態として加熱殺菌効果を高めるようにした請求項1または2に記載の病院等の室内空気加熱殺菌装置。
- 病院等の室内の空気を吸入してこの空気を所要の殺菌温度に加熱して加熱空気を所要の時間滞留させて室内に浮遊する細菌等の病原菌、ウイルスなどを殺菌する病院等の室内空気加熱殺菌方法であって、
熱交換器をプレートフィン型のものとして、その空気流入路と空気流出路をサンドイッチ状に挟み込み状態として渦巻き状またはジグザグ状に空気の漏入、漏出のおそれのない一体構造に形成して、空気流入路から所要の断熱状態とされた加熱器と空気貯留部は、上記室内空気を送給自在、さらには空気流出路へ返流自在、に配設し、
上記加熱器を200〜400℃の範囲に加熱自在に形成しているとともに、1リットル以下または1〜600リットルとした空気貯留部に加熱器で加熱した空気の滞留時間にばらつきが生じないように整流板または邪魔板の混合防止手段を設けて、
室内の空気を上記のように形成した熱交換器のサンドイッチ状に挟み込み状態とした空気流入路ヘ流入させ空気流出路を介して予熱して加熱器に送給して200〜400℃に加熱するとともに空気貯留部に所定の時間滞留させて加熱殺菌処理し、上記空気流出路に返流して空気流入路を介して冷却して室内に排出することを特徴とする病院等の室内空気加熱殺菌方法。
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