JP4325119B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再熱除湿運転機能を有し、室内の温度と湿度を快適にする空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機においては、図12に示すように、室内ユニット内の室内熱交換器を、室内側絞り機構である第2の減圧装置5を挟んで2つの熱交換器、即ち、第1の室内熱交換器4と第2の室内熱交換器6に分け、通常の冷房運転においては、第2の減圧装置5を全開にして第1の室内熱交換器4及び第2の室内熱交換器6を蒸発器として機能させて冷房運転し、この冷房運転で室内が冷え過ぎると、マイコン(制御手段)が室内側絞り機構5と並列に設けられた冷房用電磁弁18を閉じると共に、今まで減圧装置として機能していた第1の減圧装置3(電気式膨張弁)をほぼ全開にして、冷媒を第2の減圧装置で絞るようにして、即ち、第1の室内熱交換器4を凝縮器へ機能変換させ、第2の室内熱交換器6を蒸発器として機能させて運転する再熱除湿運転へ切換える。
【0003】
次に、このような再熱除湿運転においては、図2に示すように、蒸発器(第2の室内熱交換器6)を通過した室内空気(吸込み空気)は冷却除湿されて室内ファン7へ吸込まれ、一方、凝縮器(第1の室内熱交換器4)を通過した室内空気は温められて、相対湿度を下げられ、室内ファン7へ吸込まれるので、これらの互いの室内空気は室内ファン7で混合された後、室内ユニットの吹出口から室内へ吹き出されることとなる。
【0004】
従って、この時の空気状態の変化は、ほぼ図3の(a)のようになる。
即ち、凝縮器(第1の室内熱交換器4)を通過した吸込み室内空気は単に温められるだけであるから、その絶対湿度、即ち露点温度(Tsdew)は変化せずに、相対湿度のみが変化してA状態となる。
【0005】
一方、蒸発器(第2の室内熱交換器6)を通過した室内空気は冷却除湿されるため、その乾球温度(Tsd)と湿球温度(Tsw)はB状態となり、このB状態の空気と前述のA状態の空気が混合されてC状態となり、吹出口から室内ファン7により吹出されるため、その結果、室内ファン7の温度も吹出空気の乾球温度(Tbd)と同じ温度となる。
【0006】
なお、この再熱除湿運転中に、外気温度が低下したり、或いは、外気風速が増大したりして、図4のように、室外側の凝縮温度が低下すると、この変化に伴って第1の室内熱交換器の凝縮温度も、第2の室内熱交換器の蒸発温度も低下するので、その結果、吹出空気の乾球温度(Tbd)も低下する。
【0007】
従って、室内ファン7の温度でもある吹出し乾球温度(Tbd)が、図3の(b)のように、吸込み空気の露点温度(Tsdew)より低くなってもそのまま運転する従来の空気調和機では、再熱除湿運転時に、室内空気の水分が室内ファン7に結露し、この結露した水分が吹出されるため、周囲を濡らすこととなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、従来の空気調和機においては、再熱除湿運転時に、室内ファンに結露した室内空気の水分が室内ファンに結露したり、周囲を濡らしたりするという問題があった。
【0009】
この発明は係る問題点を解決するためになされたもので、室内空気の水分が結露し難く、水滴が飛散し難い空気調和機を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の空気調和機は、圧縮機、室外熱交換器、第1の減圧装置、第1の室内熱交換器、第2の減圧装置、及び第2の室内熱交換器を順次配管で接続して冷媒を循環させ、第1の室内熱交換器を凝縮器、第2の室内熱交換器を蒸発器として機能させて、室内吸込み空気を第2の室内熱交換器で冷却除湿、第1の室内熱交換器で加熱し、これらを混合して吹出口から吹出す再熱除湿運転機能を有する空気調和機であって当該空気調和機の運転を制御する制御手段と、室内の相対湿度を検出する湿度センサーと、室温に相当する室内吸込み空気の乾球温度を検出する室温センサーと、再熱除湿運転中に、凝縮温度に相当する第1の室内熱交換器の温度を検出する第1の管温度センサー、および蒸発温度に相当する第2の室内熱交換器の温度を検出する第2の管温度センサーと、を備え、制御手段が、再熱除湿運転中に、湿度センサーが検出した相対湿度と、室温センサーが検出した乾球温度と、から、室内吸込み空気の露点温度を求めるとともに、第1の管温度センサーおよび第2の管温度センサーが検出したそれぞれの温度と、予めインプットされている第1の室内熱交換器と第2の室内熱交換器との容量の比と、から、吹出口から吹出す吹出空気の乾球温度を求め、この吹出空気の乾球温度が室内吸込み空気の露点温度よりも高くなるように室外熱交換器の凝縮容量を変化させる室外熱交換器の送風機の回転数、もしくは冷媒の循環量を変化させる第1の減圧装置の絞り量、もしくは第2の室内熱交換器の蒸発温度を変化させる第2の減圧装置の絞り量、の少なくともいずれかを制御するものである。
【0017】
【発明実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における空気調和機の概略構成図であり、この図の1は圧縮機、2は室外熱交換器、3は電気式膨張弁等の第1の減圧装置、4は第1の室内熱交換器、5は第2の減圧装置、6は第2の室内熱交換器、7は室内送風機、8は室外送風機、9は室内マイコン、10は室外マイコン、18は第2の減圧装置5と並列に設けられ、第1の室内熱交換器4と第2の室内熱交換器6を連通したり、しなかったりする冷房用電磁弁18で、この電磁弁18は冷暖房時に開、再熱除湿時に閉となる。
【0018】
また、11は室内の湿度を検出する室内湿度検出手段、12は室温である吸込み空気温度を検出する室温センサー、13は第1の室内熱交換器4の温度(凝縮温度)を検出する第1の管温度センサー、14は第2の室内熱交換器6の温度(蒸発温度)を検出する第2の管温度センサー、15は外気温度センサー、16は吹出空気温度センサー、17はリモコンである。
なお、前述の室内湿度検出手段11としては相対湿度センサーや絶対湿度センサー等を用い、この検出値と温度センサー値との組合わせから最終的に湿度を検出する。
【0019】
また、室内制御部である室内マイコン9は、上記湿度センサー11、室温センサー12、第1、第2の管温度センサー13、14、リモコン17、並びに室外制御部からの情報により、第2の減圧装置、室内送風機7の動作を制御し、この制御情報である第2の減圧装置の開閉状態や室内送風機の回転数等を室外制御部へ送信するので、この室外制御部である室内マイコン9は、前述の室内制御情報と外気温度センサーからの信号に基づいて圧縮機1の周波数や室外送風機8の回転数を制御する。
【0020】
次に、このように構成された動作について説明する。
まず、通常の冷房運転においては、第2の減圧装置5を全開にして第1の室内熱交換器4及び第2の室内熱交換器6を蒸発器として機能させ、冷房運転する。
【0021】
次に、この冷房運転で室内が冷え過ぎると、マイコン(制御手段)は第2の減圧装置5と並列に設けられた冷房用電磁弁18を閉じると共に、今まで減圧装置として機能していた第1の減圧装置3(電気式膨張弁)をほぼ全開にして、冷媒を第2の減圧装置で絞るようにする。即ち、第1の室内熱交換器4を凝縮器へ機能変換させ、第2の室内熱交換器6をそのまま蒸発器として機能させて運転する再熱除湿運転へ切換える。
【0022】
次に、この再熱除湿運転に切換えられると、図2に示すように、蒸発器(第2の室内熱交換器6)を通過した室内空気(吸込み空気)は冷却除湿され、室内ファン7へ吸込まれると共に、凝縮器(第1の室内熱交換器4)を通過した室内空気は温められて、相対湿度が下げられ、室内ファン7へ吸込まれ、この室内ファン7で互いの室内空気は混合された後、室内ユニットの吹出口から室内へ吹き出されることとなる。
【0023】
従って、この再熱除湿運転における空気状態の変化は、ほぼ図3の(a)のようになる。
即ち、凝縮器(第1の室内熱交換器4)を通過した吸込み室内空気は単に温められるだけであるから、その絶対湿度、言い換えれば、露点温度(Tsdew)は変化せずに、単に相対湿度のみが低下したAの状態となる。
【0024】
一方、蒸発器(第2の室内熱交換器6)を通過した室内空気は冷却除湿されるため、その乾球温度(Tsd)と湿球温度(Tsw)はB状態となり、このB状態の空気と前述のA状態の空気が室内ファン7で混合され、C状態となり、室内ユニットの吹出口から吹出される。
なお、その結果、この吹出空気が通過する室内ファン7及び吹出側風路表面の温度はC状態の吹出空気の乾球温度(Tbd)とほぼ同じ温度となる。
【0025】
次に、この再熱除湿運転中に、外気温度が低下したり、或いは、外気風速が増大したりして、図4のように、室外側の凝縮温度が低下すると、この変化に伴って第1の室内熱交換器の凝縮温度も、第2の室内熱交換器の蒸発温度も低下し、その結果、室内ファン7及びその吹出側構成表面風路温度でもある吹出空気の乾球温度(Tbd)が、図3の(b)に示すように低下して、吸込み空気の露点温度(Tsdew)よりも低くなった状態となる。
【0026】
次に、この状態で、吸込み空気の一部が第1及び第2の室内熱交換器と接触せずにフィン間を通り抜けたり、或いは、接触しても、特に、蒸発器として機能する第2の室内熱交換器の冷媒出口部分では、外気温度低下や外気風速上昇によって低圧が低下し、それによって冷媒循環量が低下し、その部分は冷却機能を有しない過熱状態、言い換えれば、吸込み空気が冷却されることなく、そのまま通り抜けることとなり、その結果、この通り抜けた空気中の水分が室内ファン7やその吹出側構成表面に着露し、室内ファン7によって飛散されることとなる。
【0027】
従って、制御手段は、このような状態にならないように、室外ファン8の回転数を低下(停止も含む)させ、図5に示すように、室外熱交換器2の温度を上げ、この温度と連動する第1と第2の室内熱交換器4、6の温度を上げて、即ち、加熱温度と冷却温度を上げて、室内ファン7の表面温度となる吹出空気の乾球温度(Tbd)を吸込み空気の露点温度(Tsdew)以上となるようにする。
【0028】
なお、その後、外気温度や外気風速が元に戻り、吹出空気の乾球温度(Tbd)が吸込み空気の露点温度(Tsdew)よりも所定温度以上高くなると、制御手段は室外ファン8の回転数を上げて、再熱除湿能力をアップした運転をする。
言い換えれば、室外ファン8の回転数を低下させたり、停止させて室外熱交換器の凝縮量を制限すると、図6に示すように、室温をコントロールする範囲も狭くなるため、室温が上がった時には、コントロール範囲が広くなるように、室外ファン速を上げ、元に戻す。
【0029】
また、この再熱除湿運転において、室外ファン8の回転数を余り低下させたり、停止させたりすると、その送風によって制御ボックス内の制御機器も冷却しているため、制御機器の温度が上昇して動作不良を起したり、故障してしまう恐れがある。
従って、図7に示すように、制御手段は、制御ボックスの温度(周囲又は内部温度)或いはその温度を決める主要因子である外気温度が所定温度以上になった時には、室外ファン8の回転数を低下させずにその回転数を維持したり、停止させた場合はON−OFF運転を繰り返して、所定温度を維持するようにする。
【0030】
以上説明したように、制御手段が、空気吹出側構成部の表面温度となる吹出空気の乾球温度(Tbd)と吸込み空気の露点温度(Tsdew)との温度差に応じて室外ファン8の回転数を制御し、室内ファン7の表面に水分が付着しないようにしたので、室内ファン等の結露を防止しながら室内空気の湿度を下げるようになるため、室内へ水滴を飛散させることなく室内湿度を快適にする信頼性の高い空気調和機が得られる。
【0031】
また、室外側の制御ボックスの周囲温度又は内部温度が所定温度以上の時は、室外ファン8の回転数を維持するようにしたので、室内ファンの結露を防止しながら温度上昇に起因して発生する各種トラブルを防止した信頼性の高い空気調和機が得られる。
【0032】
また、以上の説明では、吹出空気の乾球温度と吸込み空気の露点温度とを比較して室内ファン7の結露を未然に防止するようにしたが、前述したように、外気温度が低くなり、室外熱交換器2の温度が低下すると、これと連動して第1及び第2の室内熱交換器の温度が下がり、加熱温度と冷媒循環量が低下して、加熱力が弱くなり、吹出空気の乾球温度が低下するのであるから、明らかに、室外ファン速に対する吹出空気の乾球温度と外気温度とは図8に示すような関係となるので、吹出空気の乾球温度の換わりに外気温度を用いて、室外ファン8の回転数を制御するようにしてもほぼ同じこととなる。
【0033】
即ち、この図8又は11に示すように、外気温が高いAの状態、即ち、吹出空気の乾球温度(Tbd)が吸込み空気の露点温度(Tsdew)以上で運転されている時に、外気温が下がっても、室外ファン8の回転数を変えずに、凝縮容量が過大になったBの状態、即ち、吹出空気の乾球温度(Tbd)が吸込み空気の露点温度(Tsdew)以下の状態で運転すると、室内ファン7の表面、或いはその吹出側構成表面が結露した状態で運転されることとなる。
【0034】
従って、制御手段はその吸込み空気の露点温度(Tsdew)における外気温度に応じて室外ファン8の回転数を低下させ、凝縮容量を小さくし、吹出空気の乾球温度(Tbd)を上げて、吸込み空気の露点温度(Tsdew)以上となるC状態で運転し、室内ファン7の結露を防止する。
【0035】
実施の形態2.
この実施の形態2においては、再熱除湿運転時に、室内ファン7の表面温度である吹出空気の乾球温度(Tbd)と吸込み空気の露点温度(Tsdew)との温度差に応じて第1の減圧装置の開度を制御し、再熱除湿運転時の室内ファン7の結露を防止するものである。
なお、この実施の形態2の構成はほぼ実施の形態1と同じである。
【0036】
次に、この再熱除湿運転の詳細な動作について説明する。
まず、外気温度が低下したり、或いは、外気風速が増大したりして、室外熱交換器2の凝縮温度が低下し、この変化に伴って第1の室内熱交換器4の凝縮温度、及び第2の室内熱交換器6の蒸発温度が低下し、吹出空気の温度、特に室内ファン7の表面温度となる吹出空気乾球温度(Tbd)が下がり、吸込み空気の露点温度(Tsdew)に近づくと、制御手段は室内ファン7の表面に水分が着露すると判断して、図9に示すように、第1の減圧装置3の開度を絞り、室外熱交換器2内に冷媒を溜めて該熱交換器の熱交換の能力を低下させて該温度を上げ、この温度と連動する第1室内熱交換器4の凝縮温度(加熱力)を上げ、最終的に、ここを通過する空気の温度を上げることにより、吹出空気の乾球温度が吸込み空気の露点温度以上となるようにする。
【0037】
なお、その後、外気温度や外気風速が元に戻り、吹出空気の乾球温度(Tbd)が吸込み空気の露点温度(Tsdew)よりも所定温度以上高くなると、第1の減圧装置3の開度を開いて冷媒の循環量を増やし、再熱除湿運転能力をアップした運転をする。
【0038】
以上説明したように、制御手段が、吹出空気の乾球温度(Tbd)と吸込み空気の露点温度(Tsdew)との温度差に応じて第1の減圧装置の開度3を制御し、第1室内熱交換器4の凝縮温度(加熱力)を上げて、吹出空気の乾球温度が吸込み空気の露点温度以上となるようにしたので、室内ファン等の結露を防止しながら室内空気の湿度を下げるようになるため、室内へ水滴を飛散させることなく室内湿度を快適にする信頼性の高い空気調和機が得られる。
【0039】
また、第1の減圧装置3の開度を制御して室内ファン7の結露を防止するようにすると、制御ボックスを冷却する室外ファン8の回転数を低下させずに制御できるようになるため、制御機器の各種トラブルを未然に防止しながら、室内ファン7の結露も防止することもできる。
【0040】
また、この時、実施の形態1でも説明したように、外気温度が低くなり、加熱力が弱くなると、吹出空気の乾球温度が低下し、それよって室内ファン7の表面温度等が低下して結露するのであるから、吹出空気の乾球温度の換わりに、外気温度に応じて第1の減圧装置3の開度を制御するようにしても、ほぼ同じこととなる。
【0041】
実施の形態3.
この実施の形態3においては、再熱除湿運転における室内ファンや空気吹出側構成部材表面の結露を防止するために、吹出空気の温度を下げる蒸発器として機能する第2の室内熱交換器の温度を上げて行なうものである。
なお、この実施の形態3の構成は実施の形態1とほぼ同じである。
【0042】
次に、この再熱除湿運転の詳細について説明する。
まず、図10に示すように、吹出空気の乾球温度が吸込み空気の露点温度以上のA状態で運転されている時、外気温度が低下したり、或いは、外気風速が増大したりして、室外熱交換器2の凝縮温度が低下し、この変化に伴って第1の室内熱交換器4の凝縮温度CT1、及び第2の室内熱交換器6の蒸発温度ET1が低下し、CT2とET2のB状態、即ち、室内ファン7の表面温度となる乾球温度(Tbd)が吸込み空気の露点温度(Tsdew)以下になると、制御手段は室内ファン7の表面に水分が着露すると判断して、第2の減圧装置5の開度を開き、第2の室内熱交換器6の蒸発温度を上げて、例えば、C状態にして、該熱交換器6を通過する空気の温度低下を抑え、吹出空気の乾球温度が吸込み空気の露点温度以上となるようにする。
【0043】
なお、その後、外気温度や外気風速が元に戻り、吹出空気の乾球温度(Tbd)が吸込み空気の露点温度(Tsdew)よりも所定温度以上高くなると、制御手段は、第2の減圧装置5の開度を絞り、第2の室内熱交換器6の蒸発温度を下げ、冷却除湿能力を上げた運転をする。
【0044】
以上説明したように、制御手段が、吹出空気の乾球温度(Tbd)と吸込み空気の露点温度(Tsdew)との温度差に応じて第2の減圧装置5の開度を制御して、第2の室内熱交換器6の蒸発温度を上げて、吹出空気の乾球温度が吸込み空気の露点温度以上となるようにしたので、室内ファン等の結露を防止しながら室内空気の湿度を下げるようになるため、室内へ水滴を飛散させることなく室内湿度を快適にする信頼性の高い空気調和機が得られる。
【0045】
また、この時、実施の形態1でも説明したように、外気温度が低くなり、加熱力が弱くなると、吹出空気の乾球温度が低下し、それよって室内ファン7の表面温度等が低下して結露するのであるから、吹出空気の乾球温度の換わりに、外気温度に応じて第1の減圧装置3の開度を制御するようにしても、ほぼ同じこととなる。
【0046】
また、以上説明した実施の形態1から3までのいずれかを互いに組合わせて実施するようにすれば、更に、確実に、スピーディに室内ファン等の結露を防止しながら室内空気の湿度を下げるようになるため、室内へ水滴を飛散させることなく室内湿度を快適にする信頼性の高い空気調和機が得られることは言うまでもない。
【0047】
実施の形態4.
この実施の形態4においては、図3に示すように、実施の形態1から3の再熱除湿運転において、制御手段が、室内ファン7の表面温度でもある空気吹出側構成部の表面温度が前記吸込み空気の露点温度以上か以下かを判断する時、前記吸込み空気に対する前記第1の室内熱交換器の温度と前記第2の室内熱交換器の温度との関係から判断するものである。
【0048】
即ち、第1の室内熱交換器の温度(凝縮温度)である第1の管温センサー、及び第2の室内熱交換器の温度(蒸発温度)である第1の管温センサーから、吸込み空気に対する吹出空気の乾球温度(Tbd)、言い換えれば、室内ファン7の表面温度を求め、この室内ファン7の表面温度が吸込み空気の露点温度(Tsdew)よりも高くなっているか否かを判断して、室外ファン8の回転数、第1の減圧装置3の絞り量(開度)、又は第2の減圧装置5の絞り量(開度)を制御して、室内ファン7の結露を防止するものである。
【0049】
次に、この再熱除湿運転の詳細な動作について説明する。
まず、制御手段は、室内湿度検出手段11と室温センサー12で検出された吸込み空気の乾球温度と相対湿度(湿球温度)から吸込み空気の露点温度(Tsdew)を求める一方、空気調和機の各種機器のスペック(室内・外熱交換器の容量等)は全て決まっており、その情報は予め制御手段にインプットされているので、吸込み空気温度状態と第1の室内熱交換器の凝縮温度から図3の(a)に示したA状態を、また、吸込み空気温度状態と第2の室内熱交換器の温度(蒸発温度)からB状態を求め、その後、それらのA状態とB状態の風量比からC状態を求め、このC状態から吹出空気の乾球温度(Tbd)、言い換えれば、空気吹出側構成部の温度でもある室内ファン7の表面温度を求める。
【0050】
次に、この求まった吹出空気の乾球温度(Tbd)と吸込み空気の露点温度(Tsdew)とを制御手段が比較して、吹出空気の乾球温度(Tbd)が吸込み空気の露点温度(Tsdew)よりも高くなるように室外ファン8の回転数、第1の減圧装置3の絞り量(開度)、又は第2の減圧装置5の絞り量(開度)を制御して、空気吹出側構成部の結露を防止するようにする。
【0051】
なお、このようにすると、結露を防止する加熱量と冷却量との関係を直接見ながら制御するため、更に確実に結露を防止制御できる信頼性の高い空気調和機が得られる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の空気調和機は、圧縮機、室外熱交換器、第1の減圧装置、第1の室内熱交換器、第2の減圧装置、及び第2の室内熱交換器を順次配管で接続して冷媒を循環させ、第1の室内熱交換器を凝縮器、第2の室内熱交換器を蒸発器として機能させて、室内吸込み空気を第2の室内熱交換器で冷却除湿、第1の室内熱交換器で加熱し、これらを混合して吹出口から吹出す再熱除湿運転機能を有する空気調和機であって当該空気調和機の運転を制御する制御手段と、室内の相対湿度を検出する湿度センサーと、室温に相当する室内吸込み空気の乾球温度を検出する室温センサーと、再熱除湿運転中に、凝縮温度に相当する第1の室内熱交換器の温度を検出する第1の管温度センサー、および蒸発温度に相当する第2の室内熱交換器の温度を検出する第2の管温度センサーと、を備え、制御手段が、再熱除湿運転中に、湿度センサーが検出した相対湿度と、室温センサーが検出した乾球温度と、から、室内吸込み空気の露点温度を求めるとともに、第1の管温度センサーおよび第2の管温度センサーが検出したそれぞれの温度と、予めインプットされている第1の室内熱交換器と第2の室内熱交換器との容量の比と、から、吹出口から吹出す吹出空気の乾球温度を求め、この吹出空気の乾球温度が室内吸込み空気の露点温度よりも高くなるように室外熱交換器の凝縮容量を変化させる室外熱交換器の送風機の回転数、もしくは冷媒の循環量を変化させる第1の減圧装置の絞り量、もしくは第2の室内熱交換器の蒸発温度を変化させる第2の減圧装置の絞り量、の少なくともいずれかを制御することにより、吹出側の結露を防止しながら室内空気の湿度を下げる再熱除湿運転をするようになるため、室内へ水滴を飛散させることなく室内湿度を適にする信頼性の高い空気調和機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1から3の空気調和機の概略構成図である。
【図2】 この発明及び従来の再熱運転時における室内機の概略構成図である。
【図3】 この発明及び従来の再熱運転時の空気線図上における空気状態変化図である。
【図4】 この発明の外気温度が変化した時の実施の形態1から3の空気調和機のモリエル線図である。
【図5】 この発明の実施の形態1における室外ファン速を変化させた時の空気調和機のモリエル線図である。
【図6】 この発明の実施の形態1における室外ファン速を変化させた時の能力変化図である。
【図7】 この発明の実施の形態1における室外ファン速を変化させた時の電気部品の温度変化図である。
【図8】 この発明の実施の形態1の室外ファン速と外気温度との関係における着露状態変化図である。
【図9】 この発明の実施の形態2における第1の減圧装置の開度を変えた時の空気調和機のモリエル線図である。
【図10】 この発明の実施の形態3における第2の減圧装置の開度を変えた時の着露状態図である。
【図11】 この発明の実施の形態1の室外ファン速と外気温度との関係における着露状態変化図である。
【図12】 従来の空気調和機の概略構成図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、 2 室外熱交換器、 3 第1の減圧装置、 4 第1の室内熱交換器、 5 第2の減圧装置、 6 第2の室内熱交換器、 7室内送風機、 8 室外送風機、 9 室内制御部、 10 室外制御部、 11 相対湿度センサー、 12 室温センサー、 13 室内凝縮温度センサー、 14 室内蒸発温度センサー、 15 外気温度センサー、 16 吹出温度センサー、 17 リモコン、 18 冷却用電磁弁。

Claims (1)

  1. 圧縮機、室外熱交換器、第1の減圧装置、第1の室内熱交換器、第2の減圧装置、及び第2の室内熱交換器を順次配管で接続して冷媒を循環させ、前記第1の室内熱交換器を凝縮器、前記第2の室内熱交換器を蒸発器として機能させて、室内吸込み空気を前記第2の室内熱交換器で冷却除湿、前記第1の室内熱交換器で加熱し、これらを混合して吹出口から吹出す再熱除湿運転機能を有する空気調和機であって
    当該空気調和機の運転を制御する制御手段と、
    室内の相対湿度を検出する湿度センサーと、
    室温に相当する前記室内吸込み空気の乾球温度を検出する室温センサーと、
    前記再熱除湿運転中に、凝縮温度に相当する前記第1の室内熱交換器の温度を検出する第1の管温度センサー、および蒸発温度に相当する前記第2の室内熱交換器の温度を検出する第2の管温度センサーと、を備え、
    前記制御手段が、
    再熱除湿運転中に、
    前記湿度センサーが検出した前記相対湿度と、前記室温センサーが検出した乾球温度と、から、前記室内吸込み空気の露点温度を求めるとともに、
    前記第1の管温度センサーおよび前記第2の管温度センサーが検出したそれぞれの温度と、予めインプットされている前記第1の室内熱交換器と前記第2の室内熱交換器との容量の比と、から、前記吹出口から吹出す吹出空気の乾球温度を求め、
    この吹出空気の乾球温度が前記室内吸込み空気の露点温度よりも高くなるように
    前記室外熱交換器の凝縮容量を変化させる前記室外熱交換器の送風機の回転数、もしくは前記冷媒の循環量を変化させる前記第1の減圧装置の絞り量、もしくは前記第2の室内熱交換器の蒸発温度を変化させる前記第2の減圧装置の絞り量、の少なくともいずれかを制御することを特徴とする空気調和機。
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