JP4323899B2 - 伸縮ブームと吊具又は吊荷との干渉防止装置 - Google Patents

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本発明は、起伏自在に枢支された伸縮ブームと、当該伸縮ブームの先端から吊下された吊具又は吊荷との干渉を防止する装置に関するものである。
図4に示したように、クレーン車の伸縮ブーム1の起伏角度が大きい状態で、伸縮ブーム1の先端から吊下した吊具5を巻上げた時に、伸縮ブーム1と吊具5との干渉が問題となる。その対策として、図4に示す吊具(主巻フック5)に緩衝材11を取付け、主巻フック5が伸縮ブーム下面に衝突しても伸縮ブーム1あるいは主巻フック5が損傷しないようにする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図5は、クレーン車の伸縮ブーム1を最大起伏角度Θmaxに起仰させた状態で、吊具(主巻フック5)を伸縮ブーム先端下部1aに配置されたシーブ15に接近させた時の主巻フック5と伸縮ブーム1との関係を示している。すなわち、伸縮ブーム1の最大起仰角度Θmaxは、図5に示した状態で、主巻フック5が伸縮ブーム下面1bに干渉しない最大の角度が設定されるようになっている。ちなみに、出願人が製作するクレーン車では、最大起仰角度Θmaxは83度前後に設定されている。
なお、図5に示された伸縮ブーム下面1bと伸縮ブーム先端下部1aに配置されたシーブ15の回転軸16との距離であるLc寸法を増加させることにより、主巻フック5と伸縮ブーム1との干渉を避けることは可能である。しかし、伸縮ブーム先端下部1aはクレーン車の走行時には走行用運転室の前方に位置するため、Lc寸法を増加させることは前方視界を悪化させることになる。また、Lc寸法を増加させると伸縮ブーム1先端のブームヘッド17が大型化し、全体として重量増加を招くことともなる。したがって、伸縮ブーム下面1bとシーブ15の回転軸16との距離であるLc寸法はできるだけ小さくすることが望ましい。
一方、近年になり1本の伸縮シリンダを用い多段の伸縮ブームを伸縮する1本シリンダ伸縮機構が実用化されている(例えば特許文献2参照。)。当該1本シリンダ伸縮機構はブーム段数に関係なく適用可能なことから、当該伸縮機構を用いたクレーン車は、従来よりもブーム段数を増加することができるため、最大伸長時のブーム長さが大きくなる傾向にある。
上述したように、伸縮ブームと吊具との干渉の関係から伸縮ブームの最大起伏角度が所定の大きさ以上取れないなかで、伸縮ブームの最大伸長時のブーム長さが大きくなったときに以下のような課題が指摘されるようになってきた。
実開平4−14276号公報(第6−8頁、第1図) 特開平7−267584号公報(第3−5頁、第1図、第3図)
図6はクレーン車Aの伸縮ブーム1を最大伸長長さLmaxとする一方、最大起伏角度Θmaxの状態でビルBの屋上に吊荷20を吊上げ作業しようとしている状況を示している。
クレーン車Aの作業現場Cの広さは制約を受ける場合が多く、吊荷20をトラック等で運んできて作業現場Cに一時仮置きする際に、クレーン車Aのすぐ近くに置かざるを得ない場合が多い。この時、伸縮ブーム1が最大伸長長さLmaxの時の最小作業半径Rminよりも、実際に吊荷20が置かれた位置の作業半径Raが小さくなる場合がある。この状態では、吊具5を吊荷20が置かれた地上近くまで吊下げてきても吊具5により吊荷20を吊上げることができない。そのため、どうしても一度吊具5の作業半径Rが吊荷20が置かれた位置の作業半径Raとなるまで、伸縮ブーム1を縮小させる必要があった。
ところが、伸縮ブーム1の伸縮動作は一般に動作が遅く時間が掛り、作業能率の低下につながるものである。特に、既述した1本シリンダ伸縮機構を用いた伸縮ブーム1では、伸縮シリンダのみが空走する時間が必要であることから、伸縮に要する時間が長くなり、作業能率の低下が顕著となる恐れがある。
上記課題解決のためには、最大伸長状態の伸縮ブーム1の縮小動作を不要とすることが必要であり、クレーン車Aのすぐ近くに吊荷20があっても、伸縮ブーム1が最大伸長長さLmaxのままでも、その作業半径Rminが吊荷の作業半径Raとなるよう、伸縮ブームの最大起仰角度Θmaxを従来のクレーン車以上に大きくすることが必要となる。しかし、ただ単に最大起仰角度Θmaxのみを大きくしたのでは、既述したように伸縮ブーム1と吊具5の干渉が問題となる。
そこで、本願発明は伸縮ブームの最大起仰角度を従来よりも大きく設定しても、伸縮ブームと吊具が干渉しないよう、伸縮ブームの起仰動作あるいはウインチによる吊具の巻上げ動作を自動的に規制する干渉防止装置を提供しようとするものである。
本願の請求項1に記載された伸縮ブームと吊具との干渉防止装置は、起伏自在に枢支された伸縮ブームと、当該伸縮ブームを起伏駆動する起伏駆動手段と、ウインチから繰出されるワイヤを伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブを介して垂下し当該ワイヤにより伸縮ブーム先端に吊下される吊具と、前記ウインチを巻上げ巻下げ駆動するウインチ駆動手段と、を備えたクレーンにおける伸縮ブームと吊具との干渉防止装置であって、前記伸縮ブームの起伏角度を検出する起伏角度検出手段と、前記伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブと吊具間の距離を検出するシーブ・吊具間距離検出手段と、前記起伏角度検出手段及びシーブ・吊具間距離検出手段からの信号に基き、前記伸縮ブームと吊具とが干渉しないよう、前記起伏駆動手段又はウインチ駆動手段に駆動規制信号を出力する演算手段と、を備えている。
さらに、本願の請求項2に記載された伸縮ブームと吊荷との干渉防止装置は、起伏自在に枢支された伸縮ブームと、当該伸縮ブームを起伏駆動する起伏駆動手段と、ウインチから繰出されるワイヤを伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブを介して垂下し当該ワイヤにより伸縮ブーム先端に吊下される吊具と、前記ウインチを巻上げ巻下げ駆動するウインチ駆動手段と、を備えたクレーンにおける伸縮ブームと吊荷との干渉防止装置であって、 前記伸縮ブームの起伏角度を検出する起伏角度検出手段と、前記伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブと吊具間の距離を検出するシーブ・吊具間距離検出手段と、伸縮ブームと吊荷との干渉に関係する情報を入力する吊荷関係情報入力手段と、前記起伏角度検出手段、シーブ・吊具間距離検出手段及び吊荷関係情報入力手段からの信号に基き、前記伸縮ブームと吊荷とが干渉しないよう、前記起伏駆動手段又はウインチ駆動手段に駆動規制信号を出力する演算手段と、を備えている。
請求項1に記載された伸縮ブームと吊具との干渉防止装置では、伸縮ブームの起伏角度及び伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブと吊具間の距離に基き、伸縮ブームと吊具とが干渉しないように伸縮ブームの起仰駆動又はウインチの巻上げ駆動を自動的に規制することができる。したがって、従来よりも伸縮ブームの最大起仰角度を大きくしても、吊具を巻上げていったときに吊具と伸縮ブームの下面が干渉するということがなくなる。
すなわち、伸縮ブームを最大伸長したときの作業半径が従来よりも小さくなるように伸縮ブームの最大起仰角度を従来よりも大きなものに設定することが可能となる。そのため、たとえ伸縮ブームを最大伸長したクレーン車のすぐ近くに吊荷を仮置きされても、伸縮ブームを縮小することなく吊荷を吊上げることができるようになり、クレーン作業能率が大幅に向上するととなる。
請求項2に記載された伸縮ブームと吊荷との干渉防止装置では、伸縮ブームの起伏角度、伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブと吊具間の距離、および伸縮ブームと吊荷との干渉に関する情報に基き、伸縮ブームと吊荷とが干渉しないように伸縮ブームの起仰駆動又はウインチの巻上げ駆動を自動的に規制することができる。したがって、伸縮ブームの起仰角度が大きいクレーン作業にあっても吊荷を巻上げていったときに吊荷と伸縮ブームの下面が干渉するということがなくなる。
すなわち、クレーン作業現場でオペレータが吊荷を巻上げ作業する際にも、吊荷と伸縮ブームとの干渉に気を付けなくともよくなるので、クレーン作業能率が向上するとともにクレーン操作時の疲労が軽減されることとなる。
図1は本願発明の実施に係る伸縮ブームと吊具又は吊荷との干渉防止装置の制御ブロック図である。
伸縮ブームと吊具又は吊荷との干渉防止装置は、起伏角度検出手段30、シーブ・吊具間距離検出手段31、及び吊荷関係情報入力手段32からなる検出手段と、当該検出手段からの信号に基き伸縮ブームと吊具又は吊荷が干渉しないよう起伏駆動手段46又はウインチ駆動手段45に駆動規制信号を出力する演算手段33とから構成されている。以下、各構成についてその詳細を説明する。
起伏角度検出手段30は、伸縮ブームの起伏角度を検出するものであり、従来よりクレーン車に取付けられている過負荷防止装置に使用される起伏角度検出器を併用することができる。
シーブ・吊具間距離検出手段31は、ワイヤ繰出量検出器34、ワイヤ掛け数入力器35、吊具初期位置検出器36、及びシーブ・吊具間距離算出器37から構成される。
ワイヤ繰出量検出器34はウインチドラムの回転量を検出することによりウインチから繰出されるワイヤの長さを検出するものであり、ウインチドラムのフランジ外周面に所定間隔で設けられた凹凸を非接触の検出器でパルスとして読み出してワイヤ繰出長さに換算しワイヤ繰出長さを検出するものである。
ワイヤ掛け数入力器35は、運転室内に設けられており、その時のクレーン作業に用いられている吊具へのワイヤ掛け数をオペレータが手入力するものである。
吊具初期位置検出器36は、伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブと吊具間の距離の基準位置となる吊具位置を検出するものであり、移動式クレーンに必ず用いられる過巻位置検出器が併用されて、吊具初期位置検出器36として用いられる。この場合、過巻位置検出器が作動する時の吊具位置が吊具初期位置として検出される。
シーブ・吊具間距離算出器37は、上述したワイヤ繰出量検出器34、ワイヤ掛け数入力器35、及び吊具初期位置検出器36からの各信号を受取り、伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブと吊具間の距離を算出する。すなわち、過巻位置検出器が吊具を検出した距離を基準距離として、その位置から繰出されたワイヤ長さをワイヤ掛け数で割った数値を吊具が離間した距離として前記基準距離に足し合せ、当該数値をシーブ・吊具間距離として算出する。
なお、シーブ・吊具間距離検出手段31の構成は上述したものに限定されるわけではなく、他の手段としては、シーブ・吊具間の距離を直接検出するものも適用可能である。例えば、超音波による距離検出器を伸縮ブーム先端下部から吊具に向けて吊下げておき、吊具の位置を超音波により検出する手段などの使用が可能である。
吊荷関係情報入力手段32は、クレーン車の運転室内に設けられており、吊具・吊荷間距離入力器38、及び吊荷寸法入力器39から構成される。
図3は上記吊具・吊荷間距離入力器38により入力する吊具・吊荷間距離Laと吊荷寸法入力器39により入力する吊荷寸法Lbとを図示したものである。
吊具・吊荷間距離Laは、吊具5(主巻フック)に吊荷42を玉掛けワイヤ41を用いて吊下げた際の、主巻フック5のフック下面と吊荷42の上面間の距離が入力される。また、吊荷寸法Lbとしては、吊下げ状態にある吊荷42の上面の最大寸法が入力される。例えば、吊荷42が平面視矩形状のものであれば、当該矩形の対角線の長さが入力される。
なお、吊荷関連情報入力手段32の構成は上記のものに限定されるわけではなく、吊荷を吊具により吊下げた際に伸縮ブームと吊荷との干渉に関係することとなる吊荷の吊下げ情報を入力することができるものであれば、他にも種々の形式を採用することが可能である。
演算手段33は伸縮ブームと吊具又は吊荷間距離算出手段43及び規制信号出力手段44とから構成されている。
まず、吊荷を有しない吊具だけの場合においては、距離算出手段43は、前記起伏角度検出手段30から起伏角度信号Θを受取り、前記シーブ・吊具間距離検出手段31からシーブ・吊具間距離信号Ldを受取る。また、当該距離算出手段43は、伸縮ブーム下面1bと伸縮ブーム先端下部1aに配置されたシーブ15の回転軸16との距離Lc、吊具5の幅方向寸法Lh等の必要データを記憶している。
そして、上記距離算出手段43は入力信号と記憶データに基き、刻々変化する図2に示した伸縮ブーム下面1bと吊具5との距離Leを算出し、規制信号出力手段44に出力する。
規制信号出力手段44は伸縮ブーム下面1bと吊具5との距離Leが所定の数値になると、さらなる吊具5の巻上げあるいは伸縮ブーム1の起仰は、上記距離Leが減少することとなるため、伸縮ブーム1と吊具5の干渉が発生する恐れがあるものと判断して、ウインチ駆動手段45又は起伏駆動手段46に駆動規制信号を出力する。
次に、吊具に吊荷を吊下げている場合においては、伸縮ブームと吊具又は吊荷間距離算出手段43は、前記起伏角度検出手段30から起伏角度信号Θを受取り、前記シーブ・吊具間距離検出手段31からシーブ・吊具間距離信号Ldを受取るとともに、吊荷関係情報入力手段32から吊具・吊荷間距離La及び吊荷寸法Lbを受取る。また、当該距離算出手段43は、伸縮ブーム下面1bと伸縮ブーム先端下部1aに配置されたシーブ15の回転軸16との距離Lcと吊具5の長手方向の寸法Lg等の必要データを記憶している。
そして、上記距離算出手段43は入力信号と記憶データに基き、刻々変化する図3に示した伸縮ブーム下面1bと吊荷42との距離Lfを算出し、規制信号出力手段44に出力する。
規制信号出力手段44は伸縮ブーム下面1bと吊荷42との距離Lfが所定の数値になると、さらなる吊荷42の巻上げあるいは伸縮ブーム1の起仰は、上記距離Lfが減少することとなるため、伸縮ブーム1と吊荷42の干渉が発生する恐れがあるものと判断して、ウインチ駆動手段45又は起伏駆動手段46に駆動規制信号を出力する。
ウインチ駆動手段45は従来より公知のものであり、ウインチ操作信号を出力するウインチ操作手段50と当該ウインチ操作信号により切換え操作されるウインチ用切換弁手段51及び、両手段間に介装される操作信号遮断手段52とから構成される。
そして、前記演算手段33の規制信号出力手段44から操作信号遮断手段52に規制信号が出力されると、ウインチ操作手段50からの操作信号が操作信号遮断手段52により遮断され、ウインチ用切換弁手段51に出力されなくなり、ウインチの駆動が規制されるようになる。
同様に、起伏駆動手段46は、従来より公知のものであり、起伏操作信号を出力する起伏操作手段53と当該起伏操作信号により切換え操作される起伏用切換弁手段54及び、両手段間に介装される操作信号遮断手段55とから構成される。
そして、前記演算手段33の規制信号出力手段44から操作信号遮断手段55に規制信号が出力されると、起伏操作手段53からの操作信号が操作信号遮断手段55により遮断され、起伏用切換弁手段54に出力されなくなり、伸縮ブームの起伏駆動が規制されるようになる。
上述したような構成を備えた伸縮ブームと吊具又は吊荷との干渉防止装置の作用は以下の通りである。
まず、吊荷を有しない吊具だけの場合においては、演算手段33は、刻々変化する図2に示した伸縮ブーム下面1bと吊具55との距離Leを算出し、伸縮ブーム下面1bと吊具5との距離Leが所定の数値になると、さらなる吊具5の巻上げあるいは伸縮ブーム1の起仰は、伸縮ブーム1と吊具5の干渉が発生する恐れがあるものと判断して、ウインチ駆動手段45又は起伏駆動手段46に駆動規制信号を出力する。すると、ウインチの巻上げ動作あるいは起伏上げ動作が規制されるため、伸縮ブーム1に吊具5が干渉することが防止される。
次に、吊具に吊荷を吊下げている場合においては、演算手段33は、刻々変化する図3に示した伸縮ブーム下面1bと吊荷42との距離Lfを算出し、伸縮ブーム下面1bと吊荷42との距離Lfが所定の数値になると、さらなる吊荷42の巻上げあるいは伸縮ブーム1の起仰は、伸縮ブーム1と吊荷41の干渉が発生する恐れがあるものと判断して、ウインチ駆動手段45又は起伏駆動手段46に駆動規制信号を出力する。すると、ウインチの巻上げ動作あるいは起伏上げ動作が規制されるため、伸縮ブーム1に吊荷42が干渉することが防止される。
以上のように、本願発明の干渉防止装置では、伸縮ブームの起伏角度及び伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブと吊具間の距離に基き、伸縮ブームと吊具とが干渉しないように伸縮ブームの起仰駆動又はウインチの巻上げ駆動を自動的に規制することができる。したがって、従来よりも伸縮ブームの最大起仰角度を大きくしても、吊具を巻上げていったときに吊具と伸縮ブームの下面が干渉するということがなくなる。
すなわち、伸縮ブームを最大伸長したときの作業半径が従来よりも小さくなるように伸縮ブームの最大起仰角度を従来よりも大きなものに設定することが可能となる。そのため、たとえ伸縮ブームを最大伸長したクレーン車のすぐ近くに吊荷を仮置きされても、伸縮ブームを縮小することなく吊荷を吊上げることができるようになり、クレーン作業能率が大幅に向上するととなる。
また、本願発明の干渉防止装置では、伸縮ブームの起伏角度、伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブと吊具間の距離、および伸縮ブームと吊荷との干渉に関する情報に基き、伸縮ブームと吊荷とが干渉しないように伸縮ブームの起仰駆動又はウインチの巻上げ駆動を自動的に規制することができる。したがって、伸縮ブームの起仰角度が大きいクレーン作業にあっても吊荷を巻上げていったときに吊荷と伸縮ブームの下面が干渉するということがなくなる。
すなわち、クレーン作業現場でオペレータが吊荷を巻上げ作業する際にも、吊荷と伸縮ブームとの干渉に気を付けなくともよくなるので、クレーン作業能率が向上するとともにクレーン操作時の疲労が軽減されることとなる。
本願発明の実施に係る伸縮ブームと吊具又は吊荷との干渉防止装置の制御ブロック図である。 伸縮ブームと吊具との干渉防止を説明する図である。 吊具・吊荷間距離入力器により入力する吊具・吊荷間距離Laと吊荷寸法入力器により入力する吊荷寸法Lbとを図示したものであり、伸縮ブームと吊荷との干渉防止を説明する図である。 特許文献1に示された技術を説明する図である。 従来の最大起伏角度の設定を説明する図である。 従来のクレーン作業の説明図である。
符号の説明
1は伸縮ブーム、1aは伸縮ブーム先端下部、1bは伸縮ブーム下面、5は吊具(主巻フック)、15は伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブ、16はシーブの支軸、17はブームヘッド、30は起伏角度検出手段、31はシーブ・吊具間距離検出手段、32は吊荷関係情報入力手段、33は演算手段、34はワイヤ繰出量検出器、35はワイヤ掛け数入力器、36は吊具初期位置検出器、37はシーブ・吊具間距離算出器、38は吊具・吊荷間距離入力器、39は吊荷寸法入力器、42は吊荷、43は伸縮ブームと吊具又は吊荷間距離算出手段、44は規制信号出力手段、45はウインチ駆動手段、46は起伏駆動手段、50はウインチ操作手段、51はウインチ用切換弁手段、52と55は操作信号遮断手段、53は起伏操作手段、54は起伏用切換弁手段

Claims (2)

  1. 起伏自在に枢支された伸縮ブームと、当該伸縮ブームを起伏駆動する起伏駆動手段と、ウインチから繰出されるワイヤを伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブを介して垂下し当該ワイヤにより伸縮ブーム先端に吊下される吊具と、前記ウインチを巻上げ巻下げ駆動するウインチ駆動手段と、を備えたクレーンにおける伸縮ブームと吊具との干渉防止装置であって、
    前記伸縮ブームの起伏角度を検出する起伏角度検出手段と、
    前記伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブと吊具間の距離を検出するシーブ・吊具間距離検出手段と、
    前記起伏角度検出手段及びシーブ・吊具間距離検出手段からの信号に基き、前記伸縮ブームと吊具とが干渉しないよう、前記起伏駆動手段又はウインチ駆動手段に駆動規制信号を出力する演算手段と、を備えたことを特徴とする伸縮ブームと吊具との干渉防止装置。
  2. 起伏自在に枢支された伸縮ブームと、当該伸縮ブームを起伏駆動する起伏駆動手段と、ウインチから繰出されるワイヤを伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブを介して垂下し当該ワイヤにより伸縮ブーム先端に吊下される吊具と、前記ウインチを巻上げ巻下げ駆動するウインチ駆動手段と、を備えたクレーンにおける伸縮ブームと吊荷との干渉防止装置であって、
    前記伸縮ブームの起伏角度を検出する起伏角度検出手段と、
    前記伸縮ブーム先端下部に配置されたシーブと吊具間の距離を検出するシーブ・吊具間距離検出手段と、
    伸縮ブームと吊荷との干渉に関係する情報を入力する吊荷関係情報入力手段と、
    前記起伏角度検出手段、シーブ・吊具間距離検出手段及び吊荷関係情報入力手段からの信号に基き、前記伸縮ブームと吊荷とが干渉しないよう、前記起伏駆動手段又はウインチ駆動手段に駆動規制信号を出力する演算手段と、を備えたことを特徴とする伸縮ブームと吊荷との干渉防止装置。

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