JP4323812B2 - オーディオ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばCD、MDやラジオ等の複数の音源と、各音源からの音声信号を音声出力するスピーカ及びヘッドホンとを有し、これらスピーカ及びヘッドホン双方で異なる音源からの音声信号を同時に音声出力することができる機能、例えばデュアルメディア機能を備えたオーディオ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、このようなデュアルメディア機能を備えたオーディオ装置としては、複数のスピーカを有し、複数の音源からの音声信号を同時に再生可能とし、各スピーカの指向性を可変としたものがある(例えば特許文献1)。
【0003】
では、このような一般的なデュアルメディア機能を備えた車載用オーディオシステムの一例を、図面を用いて説明する。図11は一般的なデュアルメディア機能を備えた車載用オーディオシステムの全体構成を示すシステム構成図である。
【0004】
図11に示す車載用オーディオシステム200は、車室内のフロント側に配置され、例えばCDやラジオ等の複数の音源機能である内部ソースを備えた本体装置201と、この本体装置201とバス接続し、例えばCDチェンジャやMDチェンジャ等の複数の外部機器音源である外部ソース202と、フロント側で本体装置201を操作するフロント側操作部203と、車室内のリア側で本体装置201を遠隔操作するリア側操作部204と、本体装置201と接続し、内部ソース又は外部ソース202からの音声信号を音声出力するスピーカ205及びヘッドホン206とを有している。
【0005】
スピーカ205は、フロント側に配置された2台のフロント側スピーカ205Aと、リア側に配置された2台のリア側スピーカ205Bとで構成している。また、ヘッドホン206は、リア側に配置されるものとする。
【0006】
尚、フロント側操作部203は、フロント側に配置された本体装置201の前面パネルに相当し、リア側操作部204は、リア側に配置されたリモコン操作部に相当するものである。
【0007】
本体装置201では、デュアルメディア機能を有し、フロント側操作部203からの所定操作に応じてデュアルモードをON/OFFするものである。
【0008】
デュアルモードOFF中の本体装置201では、複数の音源から同一の音源をスピーカ205及びヘッドホン206に選択し、同音源からの音声信号をスピーカ205及びヘッドホン206に音声出力するものである。
【0009】
また、デュアルモードON中の本体装置201では、複数の音源の内、一の音源をスピーカ205に選択し、異なる音源をヘッドホン206に選択し、一の音源からの音声信号をスピーカ205で音声出力しながら、他の音源からの音声信号をヘッドホン206で音声出力するものである。
【0010】
本体装置201では、例えばフロント側の搭乗者がラジオ、リア側の搭乗者がCDといったように異なる音源の提供を求めた場合、フロント側操作部203を所定操作することでデュアルモードをONに設定し、フロント側搭乗者が所望するラジオからの音声信号をスピーカ205から音声出力し、リア側搭乗者が所望するCDからの音声信号をヘッドホン206から音声出力することができる。
【0011】
つまり、フロント側搭乗者とリア側搭乗者とは、スピーカ205及びヘッドホン206を通じて、夫々異なる音源からの音声信号の提供を受けることができる。
【0012】
尚、本体装置201では、デュアルモードON中においてスピーカ205側で音声出力する音声信号の音源をメイン側ソース、ヘッドホン206側で音声出力する音声信号の音源をサブ側ソースとしている。
【0013】
また、本体装置201では、フロント側操作部203からの所定操作に応じてメイン側操作モード又はサブ側操作モードに切替可能とし、メイン側操作モードに設定することで、フロント側操作部203からメイン側ソースを操作することができ、サブ側操作モードに設定することで、サブ側ソースを操作することができるものである。
【0014】
また、フロント側操作部203は、メイン側操作モードが設定中であることを通知するメイン側操作モード用LEDと、サブ側操作モードが設定中であることを通知するサブ側操作モード用LEDとを有し、これらLEDの点灯表示に基づいて現在設定中の操作モードを認識することができる。
【0015】
このようなデュアルメディア機能を備えた車載用オーディオシステム200によれば、フロント側操作部203の所定操作に応じてデュアルモードをON/OFFし、デュアルモードON中においては、スピーカ205及びヘッドホン206を通じて異なる音源を提供することができるようにしたので、フロント側及びリア側の搭乗者は、スピーカ205及びヘッドホン206を通じて、夫々異なる音源から音声信号の提供を受けることができる。
【0016】
【特許文献1】
特開平11−75284号(図1及び要約書参照)
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車載用オーディオシステム200によれば、本体装置201と外部ソース202とを接続するバスラインは、外部ソース202内の複数の音源、例えばMDチェンジャやCDチェンジャ等で共用しているため、デュアルモードON中に、例えばメイン側ソースに外部ソース202内のMDチェンジャ、サブ側ソースに外部ソース202内のCDチェンジャが選択されると、これらMDチェンジャ及びCDチェンジャからの2つの音声信号が混合され、その結果、混合された音声信号がメイン側のスピーカ205及びサブ側のヘッドホン206から音声出力されてしまう。
【0018】
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、単一の伝送路を共有化した複数の音源(出力源)で構成する外部ソース(出力源群)からの音声信号の混合出力を確実に防止することができるオーディオ装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のオーディオ装置は、第1出力部或いは第2出力部いずれかを選択し、単一の伝送路を共有化した複数の出力源で構成する第1出力源群及び、伝送路を個々に有した出力源で構成する第2出力源群の内、任意の出力源を選択する出力源選択手段を備えたオーディオ装置であって、前記第2出力部への出力を前記第1出力部への出力源と同一とするモードと、前記第1出力部及び前記第2出力部のそれぞれを独立した出力源とするデュアルモードとを切り替える切替手段と、前記第1出力部及び前記第2出力部の出力源として選択されている出力源を記憶する選択出力源記憶手段と、前記第1出力部及び前記第2出力部の出力源の組合せの内、禁止される組合せに関する情報を記憶する禁止組合せ情報記憶手段と、前記切替手段にてデュアルモードに切り替えた場合、前記選択出力源記憶手段に記憶されている出力源に関する情報と、前記禁止組合せ情報記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記出力源選択手段によって選択された第1出力部、或いは第2出力部への出力源の選択に関して前記禁止される組合せとなる出力源が選択されないように前記出力源選択手段を制御する制御部と、を有するようにした。
【0020】
従って、本発明のオーディオ装置によれば、前記切替手段にてデュアルモードに切り替えた場合、前記選択出力源記憶手段に記憶されている出力源に関する情報と、前記禁止組合せ情報記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記出力源選択手段によって選択された第1出力部、或いは第2出力部への出力源の選択に関して前記禁止される組合せとなる出力源が選択されないように前記出力源選択手段を制御するようにしたので、単一の伝送路を共有化した複数の出力源、例えば音源で構成する第1出力源群、例えば外部ソースからの出力信号が混合出力されてしまうといった事態を確実に防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明のオーディオ装置に関わる実施の形態を示す車載用オーディオシステムについて説明する。図1は本実施の形態を示す車載用オーディオシステムの全体構成を示すシステム構成図である。
【0028】
図1に示す車載用オーディオシステム1は、車室内のフロント側に配置され、例えばCDやラジオ等の複数の音源機能である内部ソース11Aを備えた本体装置11と、この本体装置11とバス接続し、例えばCDチェンジャやMDチェンジャ等の複数の外部機器音源である外部ソース12と、フロント側で本体装置11を操作するフロント側操作部13と、車室内のリア側で本体装置11を遠隔操作するリア側操作部14と、本体装置11と接続し、内部ソース11A又は外部ソース12からの音声信号を音声出力するスピーカ15及びヘッドホン16とを有している。
【0029】
スピーカ15は、フロント側に配置された2台のフロント側スピーカ15Aと、リア側に配置された2台のリア側スピーカ15Bとで構成している。また、ヘッドホン16は、リア側に配置されるものとする。
【0030】
フロント側操作部13は、フロント側に配置された本体装置11の前面パネルに相当し、リア側操作部14は、リア側に配置されたリモコン操作部に相当するものである。図2はフロント側操作部13の正面図である。
【0031】
図2に示すフロント側操作部13は、様々な情報を表示する、バックライト機能を備えた表示部21と、様々な情報を点灯表示するLEDインジケータ22と、様々な指令を入力する、照明機能を備えたキー操作部23とを有している。尚、表示部21のバックライト機能及びキー操作部23の照明機能は色彩を変更可能とするものである。
【0032】
キー操作部23は、後述するデュアルモードをON/OFFするデュアルモードキー23Aと、後述するメイン側操作モード又はサブ側操作モードを設定する操作モード設定キー23Bと、内部ソース11A又は外部ソース12内の各音源を選択するソースモード選択キー23C等とを有している。
【0033】
LEDインジケータ22は、メイン側操作モードが設定中であることを通知するメイン側操作モード用LED22Aと、サブ側操作モードが設定中であることを通知するサブ側操作モード用LED22B等とを有している。
【0034】
本体装置11では、デュアルメディア機能を有し、前述したようにフロント側操作部13のデュアルモードキー23Aのキー操作を検出すると、デュアルモードをON/OFFするものである。
【0035】
デュアルモードOFF中の本体装置11では、複数の音源から同一の音源をスピーカ15及びヘッドホン16に選択し、同音源からの音声信号をスピーカ15及びヘッドホン16に音声出力するものである。
【0036】
また、デュアルモードON中の本体装置11では、複数の音源の内、一の音源をスピーカ15に選択し、異なる音源をヘッドホン16に選択し、一の音源からの音声信号をスピーカ15で音声出力しながら、他の音源からの音声信号をヘッドホン16で音声出力するものである。尚、デュアルモードON中においては、スピーカ15側で音声出力する音源をメイン側ソース、ヘッドホン16側で音声出力する音源をサブ側ソースとする。
【0037】
また、本体装置11では、デュアルモードON中に操作モード設定キー23Bのキー操作を検出すると、メイン側操作モード又はサブ側操作モードに切替設定し、このメイン側操作モードが設定されると、フロント側操作部13でメイン側ソースを操作することができ、サブ側操作モードが設定されると、フロント側操作部13でサブ側ソースを操作することができるものである。
【0038】
本体装置11では、例えばフロント側の搭乗者がCD再生部31B、リア側の搭乗者がCDチェンジャ部12Bといったように異なる音源の提供を求めた場合、フロント側操作部13のデュアルモードキー23AをON操作することでデュアルモードをONに設定し、フロント側搭乗者が所望するCD再生部31Bからの音声信号をスピーカ15から音声出力し、リア側搭乗者が所望するCDチェンジャ部12Bからの音声信号をヘッドホン16から音声出力することができる。
【0039】
つまり、フロント側搭乗者とリア側搭乗者とは、スピーカ15及びヘッドホン16を通じて、夫々異なる音源からの音声信号の提供を受けることができる。
【0040】
図3は本体装置11内部の概略構成を示すブロック図である。
【0041】
図3に示す本体装置11は、フロント側操作部13の表示部21、LEDインジケータ22及びキー操作部23の他に、例えばラジオ部31A、CD再生部31B及びMD再生部31C等の複数の音源を備えた内部ソース31と、複数の音源を備えた外部ソース12とバス接続するバス端子32と、これら内部ソース31及び外部ソース12内の複数の音源から任意の音源を選択するメイン側セレクタ33と、このメイン側セレクタ33にて選択した任意の音源からの音声信号の音量を調整するメイン側ボリューム部34と、このメイン側ボリューム部34にて音量調整した音声信号を増幅することでスピーカ15に音声出力するアンプ部35と、内部ソース31及び外部ソース12内の複数の音源から任意の音源を選択するサブ側セレクタ36と、このサブ側セレクタ36にて選択した音源からの音声信号の音量を調整することでヘッドホン部16に音声出力するサブ側ボリューム部37と、様々な情報を記憶するメモリ部38と、この本体装置11全体を制御するマイコン39とを有している。
【0042】
外部ソース12は、単一のバスラインを通じて本体装置11のバス端子32と接続し、例えばCDチェンジャ部12A、MDチェンジャ部12B、DVDチェンジャ部12C及びテレビ部12D等の複数の音源を備えている。つまり、単一のバスラインを外部ソース12内の複数の音源で共有化しているということになる。
【0043】
また、メイン側セレクタ33は、内部ソース31内のラジオ部31A、CD再生部31B及びMD再生部31C夫々と個別に接続するメイン側第1入力端子33Aと、外部ソース12内の音源と接続するバス端子32と選択接続するメイン側第2入力端子33Bと、メイン側ボリューム部34に音声信号を出力するメイン側出力端子33Cとを有している。
【0044】
サブ側セレクタ36は、内部ソース31内のラジオ部31A、CD再生部31B及びMD再生部31C夫々と個別に接続するサブ側第1入力端子36Aと、外部ソース12内の音源と接続するバス端子32と選択接続するサブ側第2入力端子36Bと、サブ側ボリューム部37に音声信号を出力するサブ側出力端子36Cとを有している。
【0045】
図4は本実施の形態に関わる本体装置11の要部であるメモリ部38及びマイコン39内部の概略構成を示すブロック図である。
【0046】
図4に示す本体装置11のメモリ部38は、内部ソース31及び外部ソース12内の各音源に関わるソースモードを記憶管理するモードメモリ38Aと、各ソースモードのソース種別を記憶管理するソース種別メモリ38Bと、デュアルモードON中のメイン側ソース及びサブ側ソースに現在設定中のソースモードを記憶管理する現在設定メモリ38Cと、現在設定前にメイン側ソース及びサブ側ソースに設定していたメイン側ソース及びサブ側ソースをラストモードとして記憶管理するラストモードメモリ38Dと、デュアルモードON中にメイン側ソース及びサブ側ソースとして同時に使用されることを禁止する組み合わせソースモードを禁止モードとして記憶管理する禁止メモリ38Eと、フロント側操作部13の表示部21、LEDインジケータ22及びキー操作部23の表示内容を制御する表示情報を記憶管理する表示情報メモリ38Fとを有している。
【0047】
ソース種別メモリ38Bは、ソースモード毎のソース種別、例えば内部ソース31又は外部ソース12の音源であるか否かを示すソース種別を記憶管理している。
【0048】
禁止メモリ38Eは、デュアルモードON中にメイン側ソース及びサブ側ソースに夫々選択した音源によって互いに影響を及ぼすような音源の組み合わせ、例えばテレビとラジオの組み合わせ、CDとラジオの組み合わせ等を禁止モードとして記憶管理している。
【0049】
ラストモードメモリ38Dは、メイン側ソースで設定していたソースモードをラストモードとしてソース種別毎に記憶管理すると共に、サブ側ソースで設定していたソースモードをラストモードとしてソース種別毎に記憶管理するものである。
【0050】
表示情報メモリ38Fは、フロント側操作部13の表示部21、LEDインジケータ22及びキー操作部23の表示内容を制御する表示情報、例えばメイン側操作モード時においてはメイン側操作モード用LED22Aが点灯し、表示部21のバックライト機能及びキー操作部22の照明機能が緑色表示し、サブ側操作モード時においてはサブ側操作モード用LED22Bが点灯し、表示部21のバックライト機能及びキー操作部22の照明機能が赤色表示する表示情報が記憶管理されているものとする。
【0051】
また、マイコン39は、内部ソース31及び外部ソース12内の複数の音源の内、任意の音源を選択するように、メイン側セレクタ33及びサブ側セレクタ36を制御するモード選択部41と、このモード選択部41にて選択した音源からの音声信号を出力すべく、この選択した音源を駆動するようにソースモードを設定するモード設定部42と、例えばデュアルモードキー23AのON操作を検出すると、モード設定部42にて現在設定中の音源のソース種別が外部ソース13であるか否かを判定するソース種別判定部43と、デュアルモード23AのON操作を検出すると、デュアルモードをON設定するデュアルモード設定部44と、デュアルモードON中にメイン側ソース及びサブ側ソース双方の音源の組み合わせが禁止モードであるか否かを判定する禁止判定部45と、フロント側操作部13のキー操作部23のキー操作を検出するキー検出部46と、フロント側操作部13の表示部21、LEDインジケータ22及びキー操作部23の表示内容を制御する表示制御部47と、この本体装置11全体を制御する制御部48とを有している。
【0052】
制御部48は、ソース種別判定部43にて現在設定中の音源のソース種別が外部ソース13であると判定されると、内部ソース20の任意の音源をモード設定するものであり、例えばメイン側ソースで外部ソース12内の音源が設定された場合には、サブ側ソースで内部ソース31内の音源のみが設定され、同様に、メイン側ソースで内部ソース31内の音源が設定されると、サブ側ソースでは外部ソース12内の音源が設定されるものである。つまり、メイン側ソース及びサブ側ソースでは、同一ソース種別内の異なる音源が同時選択されないようにしている。
【0053】
また、制御部48は、デュアルモードON中に操作モード設定キー23Bのキー操作に応じて、例えばメイン側操作モードが設定されると、このメイン側操作モードに対応した表示情報を表示情報メモリ38Fから読み出し、この表示情報に基づいてフロント側操作部13の表示内容を制御するように表示制御部47を制御するものである。
【0054】
また、制御部48は、デュアルモードON中に操作モード設定キー23Bの長押し操作を検出すると、現在設定中のメイン側ソース及びサブ側ソースの音源の入替処理、例えば現在設定中のメイン側ソースがCD再生部31B、サブ側ソースがMDチェンジャ部12Bの場合、この入替処理にてメイン側ソースをMDチェンジャ部12B、サブ側ソースをCD再生部31Bとするものである。
【0055】
また、制御部48は、デュアルモードON中にソースモード選択キー23Cによる音源選択操作を検出すると、このソースモード選択キー23Cにて選択した音源と現在設定中の音源との組み合わせが禁止メモリ38E内にあるか否かを禁止判定部45にて判定し、この禁止判定部45にて禁止メモリ38E内にあると判定されると、このソースモード選択キー23Cにて選択した音源のモード設定を禁止し、禁止メモリ38Eにない組み合わせの音源を選択するものである。
【0056】
尚、請求項記載のオーディオ装置は本体装置11、出力源は音源12A,12B,12C,12D,31A,31B、第1出力源群は外部ソース12、第2出力源群は内部ソース31、出力源選択手段はモード選択部41、メイン側セレクタ33及びサブ側セレクタ36、モード設定手段はモード設定部42及び制御部48、群種別記憶手段はソース種別メモリ38B、出力源群判定手段はソース種別判定部43、表示手段は表示部21、LEDインジケータ22及びキー操作部23、表示情報記憶手段は表示情報メモリ38F、表示制御手段は表示制御部47、動作モード設定手段はデュアルモード設定部44、禁止記憶手段は禁止メモリ38E、禁止判定手段は禁止判定部45、制御手段は制御部48、第1出力手段はスピーカ15、第2出力手段はヘッドホン16、第1動作モードはデュアルモードOFF、第2動作モードはデュアルモードONに相当するものである。
【0057】
次に本実施の形態を示す車載用オーディオシステム1の動作について説明する。図5は本体装置11のサブ側モード設定処理に関わるマイコン39の処理動作を示すフローチャートである。
【0058】
図5に示すサブ側モード設定処理とは、デュアルモードキー23Aのキー操作に応じて、デュアルモードがON又はOFFに設定された場合に関わるサブ側ソースモードの自動設定に関わる処理動作である。
【0059】
図5においてマイコン39の制御部48は、デュアルモードがON設定されたか否かを判定する(ステップS11)。マイコン39のソース種別判定部43は、デュアルモードがON設定されたと判定されると、ソース種別メモリ38Bのメモリ内容に基づいて、現在設定済みのソースモードのソース種別が外部ソース12であるか否かを判定する(ステップS12)。
【0060】
制御部48は、現在設定済みのソースモードのソース種別が外部ソース12であると判定されると、現在設定済み、すなわちデュアルモードON中のメイン側ソースが外部ソース12内のソースモードが選択されているものと判断し、サブ側セレクタ36にて内部ソース31内の任意のソースモードを選択すべく、モード選択部41を制御する(ステップS13)。尚、ステップS13にて任意のソースモードとは、例えばラストモードメモリ38Dに記憶した内部ソース31に関わるサブ側ソースモードとするようにしても良い。
【0061】
制御部48は、ステップS13にて内部ソース31内の任意のソースモードを選択すると、この選択した任意のソースモードをON設定すべく、モード設定部42を制御することで(ステップS14)、この処理動作を終了する。
【0062】
制御部48は、ステップS12にて現在設定済みのソースモードのソース種別が外部ソース12でないと判定されると、デュアルモードON中のメイン側ソースが内部ソース31内のソースモードが選択されているものと判断し、サブ側セレクタ36にて外部ソース12内の任意のソースモードを選択すべく、モード選択部41を制御し(ステップS15)、この選択した任意のソースモードをON設定すべく、ステップS14に移行する。尚、ステップS15にて任意のソースモードとは、例えばラストモードメモリ38Dに記憶した外部ソース12に関わるサブ側ソースモードとするようにしても良い。
【0063】
ステップS11にてデュアルモードがONに設定されていないと判定されると、デュアルモードがOFFであると判断し、メイン側セレクタ33にて選択している、つまり設定済みのソースモードと同一のソースモードをサブ側セレクタ36に選択させるべく、モード選択部41を制御することで(ステップS16)、この処理動作を終了する。
【0064】
図5に示すサブ側モード設定処理によれば、例えば単一のメイン側第2入力端子33B(サブ側第2入力端子36B)を共有化した複数の音源で構成する外部ソース12及び、個々のメイン側第1入力端子33A(サブ側第1入力端子336A)を備えた複数の音源で構成する内部ソース31といった音源毎のソース種別を記憶管理するソース種別メモリ38Bのメモリ内容に基づいて、モード設定部42にて現在設定中のソースモードのソース種別が外部ソース12であるか否かを判定し、このソース種別が外部ソース12であると判定されると、モード選択部41による外部ソース12内の他の音源に関わるソースモードの選択を禁止するようにしたので、外部ソース12内の異なる音源同士の音声信号が混合出力されてしまうといった事態を確実に防止することができる。
【0065】
さらに、サブ側モード設定処理によれば、メイン側ソース及びサブ側ソースで同時に同一ソース種別内の異なるソースモードが選択されることがないため、ソース種別のみを意識してソースの切り分け仕様を明確にすることで、その操作性を向上させることができる。
【0066】
図6は本体装置11のソースモード選択処理に関わるマイコン39の処理動作を示すフローチャートである。
【0067】
図6に示すソースモード選択処理とは、デュアルモードON中におけるメイン側ソース又はサブ側ソースに内部ソース31又は外部ソース12内の任意のソースを選択設定する処理である。
【0068】
図6においてマイコン39の制御部48は、メイン側操作モードが設定中であるか否かを判定する(ステップS21)。
【0069】
制御部48のソース種別判定部43は、メイン側操作モードが設定中であると判定されると、現在設定済みのメイン側ソースのソース種別が外部ソース12であるか否かを判定する(ステップS22)。
【0070】
制御部48は、メイン側ソースのソース種別が外部ソース12であると判定されると、メイン側セレクタ33のメイン側第2入力端子33Bを選択して外部ソース12内の任意のソースモードを選択可能な状態とする(ステップS23)。尚、ステップS23は、外部ソース12内の任意のソースモードをソースモード選択キー23Cのキー操作に応じてCDチェンジャ部12A→MDチェンジャ部12B→DVDチェンジャ部12C→テレビ部12D→CDチェンジャ部12A→…といった順序で選択可能な状態としている。
【0071】
制御部48は、モード選択部41にて任意のソースモードが選択されると(ステップS24)、モード設定部42にて同選択したソースモードをON設定することで(ステップS25)、この処理動作を終了する。
【0072】
制御部48は、ステップS22にてメイン側ソースのソース種別が内部ソース31であると判定されると、メイン側セレクタ33のメイン側第1入力端子33Aを選択して内部ソース31内の任意のソースモードをソースモード選択キー23Cのキー操作に応じてラジオ部31A→CD再生部31B→MD再生部31C→ラジオ部31A→…といった順序で選択可能な状態とし(ステップS26)、任意のソースモードを選択すべく、ステップS24に移行する。
【0073】
制御部48は、ステップS21にてメイン側操作モードが設定中でないと判定されると、サブ側操作モードが設定中であるか否かを判定する(ステップS27)。
【0074】
制御部48のソース種別判定部43は、サブ側操作モードが設定中であると判定されると、現在設定済みのサブ側ソースのソース種別が外部ソース12であるか否かを判定する(ステップS28)。
【0075】
制御部48は、サブ側ソースのソース種別が外部ソース12であると判定されると、サブ側セレクタ36のメイン側第2入力端子36Bを選択して外部ソース12内の任意のソースモードを選択可能な状態とし(ステップS29)、任意のソースモードを選択すべく、ステップS24に移行する。尚、ステップS29は、外部ソース12内の任意のソースモードをソースモード選択キー23Cのキー操作に応じてCDチェンジャ部12A→MDチェンジャ部12B→DVDチェンジャ部12C→テレビ部12D→CDチェンジャ部12A→…といった順序で選択可能な状態としている。
【0076】
制御部48は、ステップS28にてメイン側ソースのソース種別が内部ソース31であると判定されると、サブ側セレクタ36のサブ側第1入力端子36Aを選択して内部ソース31内の任意のソースモードをソースモード選択キー23Cのキー操作に応じてラジオ部31A→CD再生部31B→ラジオ部31A→…といった順序で選択可能な状態とし(ステップS30)、任意のソースモードを選択すべく、ステップS24に移行する。
【0077】
図6に示すソースモード選択処理によれば、デュアルモードON中にメイン側ソースの任意のソースモードを切替選択する場合、現在設定中のメイン側のソース種別が外部ソース12であると判定されると、外部ソース12内の任意のソースを選択設定し、メイン側のソース種別が内部ソース31であると判定されると、内部ソース31内の任意のソースを選択設定するようにした。
【0078】
また、同様にデュアルモードON中にサブ側ソースの任意ソースモードを切替選択する場合、現在設定中のサブ側のソース種別が外部ソース12であると判定されると、外部ソース12内の任意のソースを選択設定し、サブ側のソース種別が内部ソース31であると判定されると、内部ソース31内の任意のソースを選択設定するようにした。
【0079】
図7は本体装置11のCDローディング処理に関わるマイコン39の処理動作を示すフローチャートである。
【0080】
図7に示すCDローディング処理とは、デュアルモードON中に、内部ソース31のCD再生部31BにCDをローディングすることでCD再生部31Bのソースモードを自動設定する処理である。
【0081】
制御部48は、CD再生部31BにCDがローディングされたことを検出すると、内部ソース31を現在使用しているのがメイン側であるか否かを判定する(ステップS41)。
【0082】
制御部48は、内部ソース31を現在使用しているのがメイン側であると判定されると、モード選択部41にてメイン側セレクタ33の第1入力端子33Aを通じてCD再生部31B側を選択することでメイン側ソースとしてCDソースモードを選択し(ステップS42)、モード設定部42にてCDソースモードをON設定することで(ステップS43)、この処理動作を終了する。
【0083】
また、制御部48は、ステップS41にて内部ソース31を現在使用しているのがメイン側でないと判定されると、サブ側であると判定し、モード選択部41にてサブ側セレクタ36の第1入力端子36Aを通じてCD再生部31B側を選択することでサブ側ソースとしてCDソースモードを選択し(ステップS44)、このCDソースモードをON設定すべく、ステップS43に移行する。
【0084】
図7に示すCDローディング処理によれば、デュアルモードON中にCD再生部31BへのCDローディングを検出すると、例えばCD再生部31Bのソース種別である内部ソース31をメイン側が現在使用している場合、このメイン側ソースをCDソースモードにON設定すると共に、その内部ソース31をサブ側が現在使用している場合、このサブ側ソースをCDソースモードにON設定するようにしたので、デュアルモードON中のCDローディング時に内部ソース31を使用している側(メイン側又はサブ側)のソースモードをCDソースモードに自動設定することができる。
【0085】
図8は本体装置11の操作モード表示処理に関わるマイコン39の処理動作を示すフローチャートである。
【0086】
図8に示す操作モード表示処理とは、メイン側操作モード設定時とサブ側操作モード設定時とでフロント側操作部13の表示内容を識別表示するようにした処理である。
【0087】
図8においてマイコン39の制御部48は、現在設定中の操作モードはメイン側操作モードであるか否かを判定する(ステップS51)。
【0088】
制御部48の表示制御部47は、現在設定中の操作モードがメイン側操作モードであると判定されると、メイン側操作モードに対応した表示情報を表示情報メモリ38Fから読み出し(ステップS52)、このメイン側操作モードに対応した表示情報に基づいてフロント側操作部13をメイン側操作モード用に表示制御することで(ステップS53)、この処理動作を終了する。尚、メイン側操作モード用の表示制御とは、フロント側操作部13の表示部21のバックライトを緑色点灯に、メイン側操作モード用LED22Aを点灯、キー操作部23の照明を緑色点灯するものである。
【0089】
また、制御部48は、ステップS51にて現在設定中の操作モードがメイン側操作モードでないと判定されると、現在設定中の操作モードがサブ側操作モードであるか否かを判定する(ステップS54)。
【0090】
制御部48は、現在設定中の操作モードがサブ側操作モードであると判定されると、このサブ側操作モードに対応した表示情報を表示情報メモリ38Fから読み出し(ステップS55)、このサブ側操作モードに対応した表示情報に基づいてフロント側操作部13をサブ側操作モード用に表示制御することで(ステップS56)、この処理動作を終了する。尚、サブ側操作モード用の表示制御とは、フロント側操作部13の表示部21のバックライトを赤色点灯に、サブ側操作モード用LED22Bを点灯、キー操作部23の照明を赤色点灯するものである。
【0091】
図8に示す操作モード表示処理によれば、メイン側操作モードが設定されると、フロント側操作部13の表示部21のバックライトを緑色点灯、メイン側操作モード用LED22Aを点灯、キー操作部23の照明を緑色点灯すると共に、サブ側操作モードが設定されると、フロント側操作部13の表示部21のバックライトを赤色点灯、メイン側操作モード用LED22Aを点灯、キー操作部23の照明を赤色点灯するようにしたので、フロント側操作部13の表示内容を目視することで簡単に現在設定中の操作モードを認識することができる。
【0092】
図9は本体装置11のソースモード入替処理に関わるマイコン39の処理動作を示すフローチャートである。
【0093】
図9に示すソースモード入替処理とは、デュアルモードON中に、ワンタッチ操作で、メイン側ソース及びサブ側ソース間で現在設定中のソースモードを入れ替える処理である。
【0094】
図9においてマイコン39は、デュアルモードON中に操作モード設定キー23Bの長押し操作を検出すると、このソースモード入替処理を起動する。
【0095】
マイコン39の制御部48は、メイン側ソースモード及びサブ側ソースモードを夫々OFFにする(ステップS61)。
【0096】
制御部48は、これらメイン側ソースモード及びサブ側ソースモードを夫々OFFにすることで、現在設定メモリ38Cに記憶管理している現在設定中のメイン側ソースモード及びサブ側ソースモードを読み出し(ステップS62)、現在設定中のメイン側ソースモード及びサブ側ソースモードの入替処理を実行する(ステップS63)。尚、この入替処理とは、メイン側ソース及びサブ側ソース間で現在設定中のソースモードを入れ替える処理であり、例えばメイン側ソースをCD再生部31BのCDソースモード、サブ側ソースをDVDチェンジャ部12CのDVDチェンジャソースモードとした場合、入替処理を実行することで、メイン側ソースをDVDチェンジャソースモード、サブ側ソースをCDソースモードに入替選択するものである。
【0097】
制御部48は、ステップS63の入替処理後のメイン側ソースモード及びサブ側ソースモードを現在設定中のソースモードとして現在設定メモリ38Cに記憶更新する(ステップS64)。
【0098】
さらに制御部48は、モード設定部41にてメイン側ソースモード及びサブ側ソースモードをON設定することで(ステップS65)、この処理動作を終了する。
【0099】
図9に示すソースモード入替処理によれば、デュアルモードON中に操作モード設定キー13Bの長押し操作を検出すると、メイン側ソース及びサブ側ソース間で現在設定中のソースモードを入れ替えるようにしたので、複雑な操作を経ることなく、簡単なワンタッチ操作でメイン側ソース及びサブ側ソースを入れ替えることができる。
【0100】
図10は本体装置11のモード選択処理に関わるマイコン39の処理動作を示すフローチャートである。
【0101】
図10に示すモード選択処理とは、デュアルモードON中にメイン側ソース及びサブ側ソースに夫々選択した音源が互いに影響を及ぼすような、メイン側ソースモード及びサブ側ソースモードの組み合わせを確実に回避する処理である。
【0102】
図10においてマイコン39の制御部48は、デュアルモードON中にソースモード選択キー23Cのキー操作に応じて、メイン側セレクタ33にて任意のソースモードが選択されたか否かを判定する(ステップS71)。
【0103】
制御部48は、メイン側セレクタ33にて任意のソースモードが選択されたのであれば、サブ側ソースに設定済みのソースモードがあるか否かを判定する(ステップS72)。
【0104】
制御部48の禁止判定部45は、サブ側ソースに設定済みのソースモードがあると判定されると、これらメイン側ソースモード及びサブ側ソースモードの組み合わせが禁止メモリ38E内にあるか否かを判定する(ステップS73)。
【0105】
制御部48は、禁止メモリ38E内にあると判定されると、ステップS71のメイン側セレクタ33にて選択された任意のソースモードの選択を禁止し、禁止メモリ38E内の禁止組み合わせにない任意のソースモードを選択することで(ステップS74)、この処理動作を終了する。尚、ステップS74にて禁止メモリ38E内の禁止組み合わせにない任意ソースモードを選択するようにしたが、例えばサブ側でラジオ部31Aのソースモードを設定中に、メイン側でテレビ部12Dのソースモードが選択された場合には、テレビ部12D自体のソースモードを選択禁止するのではなく、この場合にはテレビ部12Dのテレビ受信を行うモード選択を禁止し、テレビ部12DのVTRを行うモード選択を実行するようにしても良い。
【0106】
制御部48は、ステップS71にてメイン側セレクタ33で任意のソースモードが選択されたのでなければ、サブ側セレクタ36にて任意のソースモードが選択されたか否かを判定する(ステップS75)。
【0107】
制御部48は、ステップS75にてサブ側セレクタ36にて任意のソースモードが選択されたのであれば、メイン側ソースに設定済みのソースモードがあるか否かを判定する(ステップS76)。
【0108】
制御部48の禁止判定部45は、メイン側ソースに設定済みのソースモードがあると判定されると、これらメイン側ソースモード及びサブ側ソースモードの組み合わせが禁止メモリ38E内にあるか否かを判定する(ステップS77)。
【0109】
制御部48は、禁止メモリ38E内にあると判定されると、ステップS75のサブ側セレクタ33にて選択した任意のソースモードの選択を禁止し、禁止メモリ38E内の禁止組み合わせにない任意のソースモードを選択することで(ステップS78)、この処理動作を終了する。
【0110】
図10に示すモード選択処理によれば、デュアルモードON中にソースモード選択キー23Cによるソースモード選択操作を検出すると、このソースモード選択キー23Cにて選択したソースモードと現在設定中のソースモードとの組み合わせが禁止メモリ38E内にあるか否かを禁止判定部45にて判定し、この禁止判定部45にて禁止メモリ38E内にあると判定されると、このソースモード選択23Cにて選択したソースモードのモード設定を禁止し、禁止メモリ38Eにない組み合わせのソースモードを選択するようにしたので、メイン側ソース及びサブ側ソースに夫々選択したソースモードが互いに影響を及ぼすような事態を確実に防止することができる。
【0111】
本実施の形態によれば、単一の第2入力端子33B(36B)を共有化した外部ソース12内の異なるソースモードをメイン側及びサブ側に同時選択しないようにしたので、外部ソース12内の異なる音源同士の音声信号が混合出力されてしまうといった事態を確実に防止することができる。
【0112】
さらに、本実施の形態によれば、メイン側ソース及びサブ側ソースで同時に同一ソース種別内の異なるソースモードが選択されることがないことから、個々のソースを意識せず、ソース種別のみを意識してソースの切り分け仕様を明確するようにしたので、その操作性を向上させることができる。
【0113】
本実施の形態によれば、メイン側操作モードが設定されると、フロント側操作部13の表示部21のバックライトを緑色点灯、メイン側操作モード用LED22Aを点灯、キー操作部23の照明を緑色点灯すると共に、サブ側操作モードが設定されると、フロント側操作部13の表示部21のバックライトを赤色点灯、メイン側操作モード用LED22Aを点灯、キー操作部23の照明を赤色点灯するようにしたので、フロント側操作部13の表示内容を目視することで簡単に現在設定中の操作モードを認識することができる。
【0114】
本実施の形態によれば、デュアルモードON中に操作モード設定キー13Bの長押し操作を検出すると、メイン側ソース及びサブ側ソース間で現在設定中のソースモードを入れ替えるようにしたので、複雑な操作を経ることなく、簡単なワンタッチ操作でメイン側ソース及びサブ側ソースを入れ替えることができる。
【0115】
本実施の形態によれば、デュアルモードON中にソースモード選択キー23Cによるソースモード選択操作を検出すると、このソースモード選択キー23Cにて選択したソースモードと現在設定中のソースモードとの組み合わせが禁止メモリ38E内にあるか否かを禁止判定部45にて判定し、この禁止判定部45にて禁止メモリ38E内にあると判定されると、このソースモード選択23Cにて選択したソースモードのモード設定を禁止し、禁止メモリ38Eにない組み合わせのソースモードを選択するようにしたので、メイン側ソース及びサブ側ソースに夫々選択したソースモードが互いに影響を及ぼすような事態を確実に防止することができる。
【0116】
また、上記実施の形態においては、デュアルモードON中に、例えばメイン側ソースをCD再生部31B、サブ側ソースをMD再生部31Cといった、同一ソース種別で異なるソースをメイン側及びサブ側に同時に設定することができない仕様としたが、単一の伝送路(第2入力端子33B,36B)を共有化したことによる複数の音声信号の混合出力を回避することを考慮するのであれば、例えば内部ソース31のソース(ラジオ部31A,CD再生部31B,MD再生部31C)のように、メイン側セレクタ33及びサブ側セレクタ36で個々に第1入力端子33A(36A)を備えた構成としている場合には、同一ソース種別であっても、異なるソースをメイン側及びサブ側で同時に設定することができるようにしても良い。
【0117】
【発明の効果】
上記のように構成された本発明のオーディオ装置によれば、切替手段にてデュアルモードに切り替えた場合、選択出力源記憶手段に記憶されている出力源に関する情報と、禁止組合せ情報記憶手段に記憶された情報とに基づいて、出力源選択手段によって選択された第1出力部、或いは第2出力部への出力源の選択に関して禁止される組合せとなる出力源が選択されないように出力源選択手段を制御するようにしたので、単一の伝送路を共有化した複数の出力源、例えば音源で構成する第1出力源群、例えば外部ソースからの出力信号が混合出力されてしまうといった事態を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオーディオ装置に関わる実施の形態を示す車載用オーディオシステムの全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】本実施の形態に関わる本体装置のフロント側操作部の正面図である。
【図3】本実施の形態に関わる本体装置内部の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態に関わる本体装置の要部であるマイコン及びメモリ部内部の概略構成を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態に関わる本体装置のサブ側モード設定処理に関わるマイコンの処理動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態に関わる本体装置のソースモード選択処理に関わるマイコンの処理動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態に関わる本体装置のCDローディング処理に関わるマイコンの処理動作を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態に関わる本体装置の操作モード表示処理に関わるマイコンの処理動作を示すフローチャートである。
【図9】本実施の形態に関わる本体装置のソースモード入替処理に関わるマイコンの処理動作を示すフローチャートである。
【図10】本実施の形態に関わる本体装置のモード選択処理に関わるマイコンの処理動作を示すフローチャートである。
【図11】従来技術のデュアルメディア機能を備えた車載用オーディオシステムの全体構成を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
11 本体装置(オーディオ装置)
12 外部ソース(第1出力源群)
15 スピーカ(第1出力手段)
16 ヘッドホン(第2出力手段)
31 内部ソース(第2出力源群)
38B ソース種別メモリ(群種別記憶手段)
41 モード選択部(出力源選択手段)
42 モード設定部(モード設定手段)
43 ソース種別判定部(出力源群判定手段)
48 制御部(モード設定手段、制御手段)

Claims (2)

  1. 第1出力部或いは第2出力部いずれかを選択し、単一の伝送路を共有化した複数の出力源で構成する第1出力源群及び、伝送路を個々に有した出力源で構成する第2出力源群の内、任意の出力源を選択する出力源選択手段を備えたオーディオ装置であって、
    前記第2出力部への出力を前記第1出力部への出力源と同一とするモードと、前記第1出力部及び前記第2出力部のそれぞれを独立した出力源とするデュアルモードとを切り替える切替手段と、
    前記第1出力部及び前記第2出力部の出力源として選択されている出力源を記憶する選択出力源記憶手段と、
    前記第1出力部及び前記第2出力部の出力源の組合せの内、禁止される組合せに関する情報を記憶する禁止組合せ情報記憶手段と、
    前記切替手段にてデュアルモードに切り替えた場合、前記選択出力源記憶手段に記憶されている出力源に関する情報と、前記禁止組合せ情報記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記出力源選択手段によって選択された第1出力部、或いは第2出力部への出力源の選択に関して前記禁止される組合せとなる出力源が選択されないように前記出力源選択手段を制御する制御部と、
    を有することを特徴とするオーディオ装置。
  2. 請求項1に記載のオーディオ装置において、
    前記禁止組合せ情報記憶手段に記憶された前記禁止される組合せに関する情報には、前記第1出力源群内の出力源同士の組合せを含むことを特徴とするオーディオ装置。
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