JP4323448B2 - 射出成形機のアクチュエータの駆動力表示方法及び同アクチュエータの制御方法 - Google Patents

射出成形機のアクチュエータの駆動力表示方法及び同アクチュエータの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、型締アクチュエータ若しくは射出アクチュエータ又はその他のアクチュエータに、電気信号の形態で制御部へ伝達するセンサ(以下、単にセンサという)を備えた射出成形機において、センサに基づくアクチュエータ駆動力の表示方法及びアクチュエータの制御方法に関する。
図10は従来の射出成形機の原理図であり、射出成形機100では、型締機構の固定盤101と可動盤102との間に金型103を置き、型締アクチュエータ104で型締めを行う。次に、射出アクチュエータ105でスクリュー106を前進させることにより、加熱筒107内の溶融樹脂108を金型103内へ射出する。
型締アクチュエータ104及び射出アクチュエータ105は、油圧式アクチュエータ又は電動式アクチュエータが用いられるが、図では油圧式アクチュエータを例示した。
すなわち、油タンク109に溜めた油をポンプ111で汲み上げて高圧油にし、この高圧油を油圧パネル112に内蔵する切替弁をオンオフさせることで、型締アクチュエータ104及び射出アクチュエータ105を適宜作動させる。
射出成形機100において、型締力が小さすぎると金型103から溶融樹脂が漏れ、また型締力が大きすぎると金型103にダメージを与えることから、型締力を適正化することは重要である。そこで、型締力を、型締アクチュエータ104に備えたセンサ113で監視することが提案されている。
同様に、樹脂の射出圧力を決定する射出アクチュエータ105の駆動力も重要である。そこで、射出圧力を、射出アクチュエータ105に備えたセンサ114で監視することが提案されている。
ところで、センサ113、114は、圧力や力などを機械的変量に書き換え、この機械的変量を電圧や電流などの電気信号に変換することを原理とする精密部品であるため、取付具合、取付位置、取付姿勢、使用環境の影響が誤差を引き起こす。そこで、ゼロ点補正に代表される初期調整や経年変化を補正する定期校正が不可欠になる。
従来、射出成形機におけるセンサに係る補正技術が各種提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特許第3421189号公報(請求項1) 特許第3434243号公報(請求項1)
特許文献1の請求項1第4行〜第8行に「スクリューを無負荷状態にしてロードセルのオフセット調整(0点修正)を指示することにより、この状態でのロードセル出力を計測し、このロードセル出力値が許容範囲にある場合には、今回計測したロードセル出力値を新たな0点として自動的に更新・保持する・・・」の記載がある。
また、特許文献2の請求項1第3行〜第7行に「・・・圧力センサの零点を調整する射出装置の圧力センサ零点調整方法において、前記検出値として、フライト速度をスクリュー速度より低くした状態でスクリューを移動させたときの検出値が使用されることを特徴とする・・・」の記載がある。
特許文献1や特許文献2で提案されるゼロ点補正は、重要であって、この補正により、ロードセルや圧力センサの誤差を、大幅に解消することができる。
しかしながら、近年、更なる改善が求められ、特にゼロ点から十分に離れたフルスケール(定格点)での誤差の解消が必要となってきた。
すなわち、ゼロ点を補正しただけでは、フルスケール(定格点)での誤差を十分に解消することができない虞がある。この結果、フルスケール(定格点)近傍に、ある程度の誤差を残す。残ったある程度の誤差は、精密射出成形時に成形不良や製品歩留まり不良となって現れる。
本発明は、ゼロ点並びにフルスケール(定格点)での誤差を、十分に解消することができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、型締アクチュエータ若しくは射出アクチュエータ又はその他のアクチュエータに、それの駆動力を検出し、電気信号の形態で制御部へ伝達するセンサを備えた射出成形機における、前記駆動力の表示方法において、
テスト運転時に、前記アクチュエータをノーロード状態にしてノーロード状態でのセンサの出力P1を制御部に記憶し、前記アクチュエータを定格ロード状態にして定格ロード状態でのセンサの出力P2を制御部に記憶し、前記制御部で下記の関数を発生させ、
操業時に、前記制御部は、センサの出力P3を読み込み、この出力P3を前記関数の変数に代入することでアクチュエータの駆動力を演算し、表示させる射出成形機のアクチュエータ駆動力の表示方法であり、
前記制御部にノーロード状態でのセンサの出力に対する許容値を記憶させておき、操業時で且つ前記アクチュエータがノーロード状態になったときのセンサの出力P3を制御部に読み込み、この出力P3が前記許容値から外れたときには、この出力P3に等しい値をP4として、前記関数Aを下記の関数Bに書き換えることを特徴とする。
Figure 0004323448
請求項2に係る発明は、制御部にノーロード状態でのセンサの出力に対する許容値を記憶させておき、操業時で且つアクチュエータがノーロード状態になったときのセンサの出力P4を制御部に読み込み、この出力P4が許容値から外れたときに、注意を促すメッセージを表示させることを特徴とする。
請求項に係る発明は、型締アクチュエータ若しくは射出アクチュエータ又はその他のアクチュエータに、それの駆動力を検出し、電気信号の形態で制御部へ伝達するセンサを備えた射出成形機における、前記アクチュエータの制御方法において、
テスト運転時に、前記アクチュエータをノーロード状態にしてノーロード状態でのセンサの出力P1を制御部に記憶し、前記アクチュエータを定格ロード状態にして定格ロード状態でのセンサの出力P2を制御部に記憶し、前記制御部で下記の関数を発生させ、
操業時に、前記制御部は、センサの出力P3を読み込み、この出力P3を前記関数の変数に代入することでアクチュエータの駆動力を演算し、この演算した駆動力に基づいて前記アクチュエータを制御する射出成形機のアクチュエータの制御方法であり、
前記制御部にノーロード状態でのセンサの出力に対する許容値を記憶させておき、操業時で且つ前記アクチュエータがノーロード状態になったときのセンサの出力P3を制御部に読み込み、この出力P3が前記許容値から外れたときには、この出力P3に等しい値をP4として、前記関数Cを下記の関数Dに書き換えることを特徴とする。
Figure 0004323448
請求項1に係る発明では、関数が座標(P1,0)を通るため、実質的にゼロ点補正を行ったことになり、関数が座標(P2,F)を通るため、実質的にフルスケール補正を行ったことになり、2つの座標(P1,0)、(P2,F)を通るため変換利得(傾き)の補正を行ったことになる。
したがって、本発明によれば、誤差のない駆動力を表示させることができ、より高い精度の精密成形を実現することができる。
加えて、請求項1に係る発明では、ゼロ点を監視し、許容値を外れたときに、関数を書き直すようにした。
定期的若しくは頻繁に修正のためのテスト運転を行う場合に比較して、本発明によれば最小回数のテスト運転に止めることができ、生産性の低下をより効果的に防止することができる。
請求項2に係る発明では、ゼロ点を監視し、許容値を外れたときに、注意を促すメッセージを表示させるようにした。
作業者はメッセージに従ってテスト運転を行い、P1、P2を修正することができる。 定期的若しくは頻繁に修正のためのテスト運転を行う場合に比較して、本発明によればテスト運転の回数を減少させることができ、生産性の低下を防止することができる。
請求項に係る発明では、関数が座標(P1,0)を通るため、実質的にゼロ点補正を行ったことになり、関数が座標(P2,F)を通るため、実質的にフルスケール補正を行ったことになり、2つの座標(P1,0)、(P2,F)を通るため変換利得(傾き)の補正を行ったことになる。
したがって、本発明によれば、誤差のないアクチュエータ駆動を実現させることができ、より高い精度の精密成形を実現することができる。
加えて、請求項に係る発明では、ゼロ点を監視し、許容値を外れたときに、関数を書き直すようにした。
定期的若しくは頻繁に修正のためのテスト運転を行う場合に比較して、本発明によれば最小回数のテスト運転に止めることができ、生産性の低下をより効果的に防止することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る射出成形機の原理図であり、射出成形機10では、型締機構の固定盤11と可動盤12との間に金型13を置き、型締アクチュエータ14で型締めを行う。次に、射出アクチュエータ15でスクリュー16を前進させることにより、加熱筒17内の溶融樹脂18を金型13内へ射出する。
型締アクチュエータ14及び射出アクチュエータ15は、油圧式アクチュエータ又は電動式アクチュエータが用いられるが、図では油圧式アクチュエータを例示した。
すなわち、油タンク19に溜めた油をポンプ21で汲み上げて高圧油にし、この高圧油を油圧パネル22に内蔵する切替弁をオンオフさせて、型締アクチュエータ14及び射出アクチュエータ15を適宜作動させる。
型締アクチュエータ14及び射出アクチュエータ15を高い精度で制御するには、アクチュエータ出力(以下、駆動力と呼ぶ)を管理することが不可欠であり、油圧式であれば型締アクチュエータ14の作動圧力を監視する電気式圧力センサ23及び機械式圧力計24を型締アクチュエータ14に備え、同様に射出アクチュエータ15の作動圧力を監視する電気式圧力センサ25及び機械式圧力計26を射出アクチュエータ15に備える。
射出成形機10を円滑に制御するために、制御部27、キーボード、タッチパネルなどの設定部28及びディスプレイに代表される表示部29を備え、設定部28で操業に必要な情報を制御部27へ入力し、操業条件や操業状態を表示部29に表示することができるようにした。
さらに、制御部27は圧力センサ23、25の電気信号を受け、この電気信号に基づいて駆動力を演算し、設定部28により打ち込まれた目標駆動力になるように、油圧パネル22を介して駆動力を制御する。制御部27で実施する一連の駆動力制御を以下に詳しく説明する。
図2は本発明に係るテスト運転時のフロー図である。ST××はステップ番号を示す。なお、テスト運転は型締アクチュエータを例に説明する。
ST01:型開き操作を行う。すなわち、図1において型締アクチュエータ14の圧抜きを行う。
ST02:圧力計(図1符号24)を監視し、圧力計の目盛りが「0」になるまで待つ。
ST03:圧力計の目盛りが「0」に到達したら、型締アクチュエータ14がノーロード状態になったと判断し、設定部28を操作して、圧力センサ(図1符号23)の電気信号出力P1を制御部27に記憶させる。
ST04:型締め操作を行う。すなわち、図1において型締アクチュエータ14に高圧油を供給する。
ST05:圧力計(図1符号24)を監視し、圧力計の目盛りがアクチュエータの定格出力(以下、Fと言う。)になるまで待つ。
ST06:圧力計の目盛りが「F」に到達したら、型締アクチュエータ14が定格ロード状態になったと判断し、設定部28を操作して、圧力センサ(図1符号23)の電気信号出力P2を制御部27に記憶させる。
ST07:制御部で、関数「Y=(F/(P2−P1))(X−P1)」を発生させる。この発生方法の一例を次図で説明する。
図3は本発明に係る関数の説明図であり、横軸Xをセンサ出力、縦軸Yを圧力計の読みとした。上述のST02で「圧力計の目盛りが0」、ST03で「センサ出力がP1」であることから、XY座標(P1,0)を定めることができる。また、上述のST05で「圧力計の目盛りがF」、ST06で「センサ出力がP2」であることから、XY座標(P2,F)を定めることができる。
2つの座標を通る一次関数は数学的に容易に求めることができる。求めた関数は「Y=(F/(P2−P1))(X−P1)」である。
以上で準備は終わったので、次に操業の説明を行う。
図4は本発明に係る操業時のフロー図である。前記ST07に続くフローであるが、第1ステップは、便宜上、ST11とした。
ST11:操業中、連続的に圧力センサの出力P3を制御部へ読み込む。
ST12:制御部では、関数「Y=(F/(P2−P1))(X−P1)」を呼び出す。
ST13:関数のXにP3を代入する。
ST14:関数により駆動力Y3を演算することができる。この演算方法は次図で説明する。
ST15:駆動力Y3を表示部(図1符号29)に表示する。
ST16:アクチュエータの駆動力をモニターし、このモニター駆動力と、予め設定部28で設定された駆動力Ysetに基づいてアクチュエータを制御する。すなわち、図1の制御部27はセンサ23又は25で検出したアクチュエータの駆動力を読み込み、演算した駆動力Y3と、予め設定部28で設定された駆動力Ysetとを比較して、駆動力Y3が駆動力Ysetと合致するように、ポンプ21を制御することで、アクチュエータの駆動力を制御する。また、演算した駆動力Y3と、予め設定部28で設定された駆動力Ysetとを比較して、駆動力Y3が駆動力Ysetに達したなら、アクチュエータの制御の切換を行うこともできる。
なお、ST15とST16の両方実施すること、ST15のみを実施すること又はST16のみを実施することは任意である。
図5は本発明に係る駆動力の求め方を説明する図であり、横軸Xはセンサ出力、縦軸Yはアクチュエータの駆動力、右上がりの直線は関数「Y=(F/(P2−P1))(X−P1)」である。
操業中に読み込んだセンサ出力がP3であれば、そのときの駆動力Y3を求めることができることを示す。
以上の2つのフローをまとめると本発明の1つは次の通りになる。
型締アクチュエータ若しくは射出アクチュエータ又はその他のアクチュエータに、それの駆動力を検出し、電気信号の形態で制御部へ伝達するセンサを備えた射出成形機における、前記駆動力の表示方法において、テスト運転時に、前記アクチュエータをノーロード状態にしてノーロード状態でのセンサの出力P1を制御部に記憶し、前記アクチュエータを定格ロード状態にして定格ロード状態でのセンサの出力P2を制御部に記憶し、前記制御部で関数「Y=(F/(P2−P1))(X−P1)」を発生させ、操業時に、前記制御部は、センサの出力P3を読み込み、このP3を前記関数の変数に代入することでアクチュエータの駆動力を演算し、表示させることを特徴とする。
一般にセンサは、ゼロ点補正、フルスケール補正及び変換利得(傾き)の3つの補正をすることが理想とされる。単なるゼロ点補正よりも、補正の信頼性が格段に勝るからである。
本発明によれば、関数が座標(P1,0)を通るため、実質的にゼロ点補正を行ったことになり、関数が座標(P2,F)を通るため、実質的にフルスケール補正を行ったことになり、2つの座標(P1,0)、(P2,F)を通るため変換利得(傾き)の補正を行ったことになる。
したがって、本発明によれば、不可避的にオフセット(誤差)を有するセンサを使用したにも拘わらず、誤差のない駆動力を表示させることができ、より高い精度の精密成形を実現することができる。
ところで、本発明では、圧力計が「0」と「定格」のときに各々設定部を操作して制御部に記憶させるだけで、関数の発生を行わせることができ、これらの操作は容易に短時間で済ませることができる。
操作が容易であるため、テスト運転は朝(週始め、月始め)の操業開始前などに随時行うことができる。
しかしながら、この種のテスト運転を頻繁に行うことは生産性の低下を招くため、必要時に行うことが望ましい。その対策例を次に述べる。
図6は図4の変更フロー図であり、前記ST07に続くフローであるが、第1ステップは、便宜上、ST21とした。
ST21:操業中、連続的に圧力センサの出力P3を制御部へ読み込む。
ST22:今まで説明しなかったが、従来から制御部には多様な情報が入力され、それらの情報の中に、型締アクチュエータの状態情報が含まれ、この状態情報から、型締アクチュエータがノーロード状態であるか否かを知ることができる。
そこで、型締アクチュエータがノーロード状態であるか否かを調べ、ノーロード状態のときには、ST23に進む。
ST23:ノーロード状態のときの出力P3が許容値(P1±α)内にあるか否かを調べる。否(P3が許容値から外れた)であれば、ST24に進む。
ST24:注意を促すメッセージ、例えば「型締の圧力センサを補正してください。」を表示部に表示する。同時に警報音を発生させることが望ましい。
ST22が否(ノーロード状態でない)又はノーロード状態であってもST23でYES(P3が許容値以内である)ときは、メッセージを表示させる必要はなく、ST25以降の通常のフローを実施させる。
ST25:制御部では、関数「Y=(F/(P2−P1))(X−P1)」を呼び出す。
ST26:関数のXにP3を代入する。
ST27:関数により駆動力Y3を演算する。
ST28:駆動力Y3を表示部(図1符号29)に表示する。
ST29:アクチュエータの駆動力をモニターし、このモニター駆動力と、予め設定部28で設定された駆動力Ysetに基づいてアクチュエータを制御する。すなわち、図1の制御部27はセンサ23又は25で検出したアクチュエータの駆動力を読み込み、演算した駆動力Y3と、予め設定部28で設定された駆動力Ysetとを比較して、駆動力Y3が駆動力Ysetと合致するように、ポンプ21を制御することで、アクチュエータの駆動力を制御する。また、演算した駆動力Y3と、予め設定部28で設定された駆動力Ysetとを比較して、駆動力Y3が駆動力Ysetに達したなら、アクチュエータの制御の切換を行うこともできる。
なお、ST28とST29の両方実施すること、ST28のみを実施すること又はST29のみを実施することは任意である。
このフローによれば、メッセージが表示されたときに、図2のフローを実施して、新たなP1、P2を取り込んで関数を修正すればよく、必要以上にテストを重ねる必要がないため、生産性の低下を防止することができる。
上記フローではメッセージの表示のみとしたが、メッセージの表示と同時若しくはメッセージの表示に換えて、関数を自動修正することも可能である。
図7は本発明に係る関数自動修正の説明図である。
横軸Xがセンサ出力で、縦軸Yがアクチュエータの駆動力であるグラフに、太い実線で示した関数「Y=(F/(P2−P1))(X−P1)」は、直前のテストで発生させた関数である。そして、この関数の座標(P1,0)において、P1±αの許容値を予め設定しておく。
そして、ノーロード状態でのセンサ出力が許容値以内であるか否かを監視する。
操業時に計測したセンサ出力P3が許容値から外れた場合は、このときのP3をP4と読み替えて、関数を(P4−P1)分だけX軸に平行に移動する。平行移動した関数は破線で示し、Y=(F/(P2−P1))(X−P1−(P4−P1))となり、これを整理すると、新しい関数は「Y=(F/(P2−P1))(X−P4)」となる。
以降、制御部は、この新しい関数に基づいて、センサ出力から駆動力を決定し、駆動力を表示させる。
このように関数を自動修正させれば、次のテストチャンスまで操業を継続させることができる。すなわち、翌朝(翌週始め、翌月初め)などに行うことができるテストで図2のフローを行うまでは、繋ぎとして新しい関数で操業を続けることで、生産性の低下を防止することができる。
以上、ゼロ点補正について説明したが、同様の手順でフルスケール補正を行うことができる。
図8は本発明に係る別の関数自動修正の説明図である。
横軸Xがセンサ出力で、縦軸Yがアクチュエータの駆動力であるグラフに、太い実線で示した関数「Y=(F/(P2−P1))(X−P1)」は、直前のテストで発生させた関数である。そして、この関数の座標(P2,F)において、P2±βの許容値を予め設定しておく。
そして、定格出力状態でのセンサ出力が許容値以内であるか否かを監視する。
操業時に計測したセンサ定格出力P2が許容値から外れた場合は、このときのP2をP5と読み替えて、関数の傾きを変更する。すなわち、破線で示す新しい関数はY=(F/(P5−P1))(X−P1)」となる。
以降、制御部は、この新しい関数に基づいて、センサ出力から駆動力を決定し、駆動力を表示させる。
以上、フルスケール補正を説明したが、ゼロ点補正と合わせて、ゼロ点及びフルスケール補正を行うこともできる。
図9は本発明に係る更なる別の関数自動修正の説明図である。
太い実線で示した関数「Y=(F/(P2−P1))(X−P1)」は、直前のテストで発生させた関数である。そして、この関数の座標(P1,0)において、P1±αの許容値を予め設定しておき、座標(P2,F)において、P2±βの許容値を予め設定しておく。
そして、ノーロード状態及び定格出力状態でのセンサ出力が許容値以内であるか否かを監視する。
操業時に計測したセンサ出力がゼロ点及び定格出力でいずれも許容値から外れた場合は、ゼロ点を移動すると共に関数の傾きを変更する。すなわち、破線で示す新しい関数はY=(F/(P5−P4))(X−P4)」となる。
以降、制御部は、この新しい関数に基づいて、センサ出力から駆動力を決定し、駆動力を表示させる。
このように関数を自動修正することで、センサ精度の良い状態で操業を継続させることができる。しかし、常に一定の条件下(例えば気温)で前記補正を行えるとは限らないため、操業前に図2のフローを行うことで、センサの精度を一定に保つことが必要で、自動修正は次のテストまでの繋ぎに止めることが望ましい。
尚、実施例は型締アクチュエータを例に説明したが、本発明を射出アクチュエータやその他の射出成形機に備えるアクチュエータに適用することは差し支えない。
そして、アクチュエータは油圧、電動の何れであってもよい。
また、センサは、圧力を電気信号の形態で出力する圧力センサ、力を電気信号の形態で出力するロードセルなど、電気信号の形態で制御部へ伝達するセンサであれば種類は任意である。
さらに、ノーロード状態又は定格ロード状態を確認するため一手段として機械式圧力計を例示したが、ロード状態を確認するための圧力計の種類は任意である。
本発明は、射出成形機の型締アクチュエータに好適である。
本発明に係る射出成形機の原理図である。 本発明に係るテスト運転時のフロー図である。 本発明に係る関数の説明図である。 本発明に係る操業時のフロー図である。 本発明に係る駆動力の求め方を説明する図である。 図4の変更フロー図である。 本発明に係る関数自動修正の説明図である。 本発明に係る別の関数自動修正の説明図である。 本発明に係る更に別の関数自動修正の説明図である。 従来の射出成形機の原理図である。
符号の説明
10…射出成形機、14…型締アクチュエータ、15…射出アクチュエータ、23、25…センサとしての電気式圧力センサ、24、26…ノーロード状態又は定格ロード状態を確認するため一手段としての機械式圧力計、27…制御部、28…設定部、29…表示部、Y3…駆動力。

Claims (3)

  1. 型締アクチュエータ若しくは射出アクチュエータ又はその他のアクチュエータに、それの駆動力を検出し、電気信号の形態で制御部へ伝達するセンサを備えた射出成形機における、前記駆動力の表示方法において、
    テスト運転時に、前記アクチュエータをノーロード状態にしてノーロード状態でのセンサの出力P1を制御部に記憶し、前記アクチュエータを定格ロード状態にして定格ロード状態でのセンサの出力P2を制御部に記憶し、前記制御部で下記の関数を発生させ、
    操業時に、前記制御部は、センサの出力P3を読み込み、この出力P3を前記関数の変数に代入することでアクチュエータの駆動力を演算し、表示させる射出成形機のアクチュエータ駆動力の表示方法であり、
    前記制御部にノーロード状態でのセンサの出力に対する許容値を記憶させておき、操業時で且つ前記アクチュエータがノーロード状態になったときのセンサの出力P3を制御部に読み込み、この出力P3が前記許容値から外れたときには、この出力P3に等しい値をP4として、前記関数Aを下記の関数Bに書き換えることを特徴とする射出成形機のアクチュエータ駆動力の表示方法。
    Figure 0004323448
  2. 前記制御部にノーロード状態でのセンサの出力に対する許容値を記憶させておき、操業時で且つ前記アクチュエータがノーロード状態になったときのセンサの出力P3を制御部に読み込み、この出力P3が前記許容値から外れたときに、注意を促すメッセージを表示させることを特徴とする請求項1記載の射出成形機のアクチュエータ駆動力の表示方法。
  3. 型締アクチュエータ若しくは射出アクチュエータ又はその他のアクチュエータに、それの駆動力を検出し、電気信号の形態で制御部へ伝達するセンサを備えた射出成形機における、前記アクチュエータの制御方法において、
    テスト運転時に、前記アクチュエータをノーロード状態にしてノーロード状態でのセンサの出力P1を制御部に記憶し、前記アクチュエータを定格ロード状態にして定格ロード状態でのセンサの出力P2を制御部に記憶し、前記制御部で下記の関数を発生させ、
    操業時に、前記制御部は、センサの出力P3を読み込み、この出力P3を前記関数の変数に代入することでアクチュエータの駆動力を演算し、この演算した駆動力に基づいて前記アクチュエータを制御する射出成形機のアクチュエータの制御方法であり、
    前記制御部にノーロード状態でのセンサの出力に対する許容値を記憶させておき、操業時で且つ前記アクチュエータがノーロード状態になったときのセンサの出力P3を制御部に読み込み、この出力P3が前記許容値から外れたときには、この出力P3に等しい値をP4として、前記関数Cを下記の関数Dに書き換えることを特徴とする射出成形機のアクチュエータの制御方法。
    Figure 0004323448
JP2005090166A 2005-01-06 2005-03-25 射出成形機のアクチュエータの駆動力表示方法及び同アクチュエータの制御方法 Active JP4323448B2 (ja)

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