JP4322613B2 - ブリッジ装置およびブリッジ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ブリッジ装置およびブリッジ方法に関し、特に、デバイスドライバとブリッジングとの間のQoS(Quality of Service)を実現するブリッジ装置およびブリッジ方法に関する。
従来の異種ネットワーク間におけるバッファを利用したブリッジ装置が、例えば、特許文献1に開示されている。この特許文献1の技術においては、ネットワークAから受信フレームが通信ポートAの受信バッファに入ると、ブリッジプロセッサが受信バッファから受信フレームのヘッダを読み取ることでブリッジ処理を行う。次に、ブリッジプロセッサは、通信ポートBの送信バッファに受信フレームを送信する。次に、通信ポートAが送信バッファから受信フレームをネットワークBに送信する。
特開平5−22293号公報
特開平5−22293号公報記載のネットワークAにIEEE802.3の100MbpsのLANを適用し、ネットワークBにIEEE802.11規格の無線LANを適用すると、ネットワークAの方がネットワークBより、1桁以上通信能力が高くなる。したがって、特開平5−22293号公報の技術においては、フレームの優先度を考慮していないので、ネットワークAからネットワークBへの優先度の高いフレームが存在しても、優先度の低いフレームと同じように待ちが発生するという問題点がある。
本発明の目的は、上記問題点を鑑み、ブリッジ装置が中継する緊急度の高いフレームのスループット時間を軽減することにある。
また、本発明の他の目的は、現状のハードウェアを新たに購入しなくてもブリッジ装置内のフレームの中継処理速度を速めることにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1のブリッジ装置は、無線ネットワークとのやり取りを行うインタフェース部を制御する無線ネットワークデバイスドライバ部と、有線ネットワークとのやり取りを行うインタフェース部を制御する有線ネットワークデバイスドライバ部とを備え、各ネットワークから受信したフレームの宛先とMACアドレスが登録されたアドレステーブルとを照らし合わせて前記フレームのブリッジ処理を行うブリッジング部を有するブリッジ装置において、前記ブリッジング部と前記無線LANカードのデバイスドライバ部との間に挿入されたミドルウェア部と、優先順位の高い第1のセッション情報が予め登録されている初期登録テーブルと、優先順位の高いセッションの確立時に使用する一時登録テーブルと、優先順位の高い第1のFIFO(高位送信FIFO)と、優先順位の低い第2のFIFO(低位送信FIFIO)と、を備え、前記ミドルウェア部は、前記ブリッジング部から前記無線ネットワークデバイスドライバ部への前記中継するフレームの送信要求があった場合に前記中継するフレーム内のOSI第2層からOSI第4層までのヘッダから抽出した第2のセッション情報が前記一時登録テーブルに登録しているかを確認する第1の確認手段と、前記第1の確認手段で登録されていれば前記送信要求を前記第1のFIFO(高位送信FIFO)にキューイングする第1のキューイング手段と、前記第1の確認手段で登録されていなければ前記第2のセッション情報が前記初期登録テーブルに登録されているかを確認する第2の確認手段と、前記第2の確認手段で登録されていれば前記中継するフレームが予め決められたOSI第5層以上の特定のパケットかの確認を行う第3の確認手段と、前記第3の確認手段で前記特定のパケットの確認がとれると優先順位の高いセッションが確立したとして前記第2のセッション情報を前記前記一時登録テーブルに登録すると共に前記送信要求を前記第1のFIFO(高位送信FIFO)にキューイングする第2のキューイング手段と、前記第2の確認手段で登録されていなければ前記送信要求を前記第2のFIFO(低位送信FIFIO)にキューイングする第3のキューイング手段と、前記第3の確認手段で前記特定のパケットの確認がとれないと前記送信要求を前記第2のFIFO(低位送信FIFIO)にキューイングする第4のキューイング手段と、前記第1または/および第2のFIFO(低位送信FIFIO)にキューイングされている前記送信要求がある場合に前記第1および第2のFIFO(低位送信FIFIO)の優先順位に従って第1または第2のFIFO(低位送信FIFIO)をいずれかを識別しその識別した第1または第2のFIFO(低位送信FIFIO)にキューイングされている前記送信要求を前記無線ネットワークデバイスドライバ部に出す送信要求手段と、を有することを特徴としている。
上記の第1のブリッジ装置において、前記ミドルウェア部は、前記第3の確認手段で前記特定のパケットであれば予め決められた時間内に前記第2のセッション情報を持ったフレームの送信要求が前記ブリッジング部から来なくなるまで監視し続ける監視手段を有することを特徴としている。
また、本発明の第2のブリッジ装置は、無線ネットワークとのやり取りを行うインタフェース部を制御する無線ネットワークデバイスドライバ部と、有線ネットワークとのやり取りを行うインタフェース部を制御する有線ネットワークデバイスドライバ部とを備え、各ネットワークから受信したフレームの宛先とMACアドレスが登録されたアドレステーブルとを照らし合わせて前記フレームのブリッジ処理を行うブリッジング部を有するブリッジ装置において、前記ブリッジング部と前記無線ネットワークデバイスドライバ部との間に挿入されたミドルウェア部と、優先順位の高い第1のセッション情報が予め登録されている初期登録テーブルと、優先順位の高いセッション確立時に使用する一時登録テーブルと、優先順位の高い第1のFIFO(高位送信FIFO)と、優先順位の低い第2のFIFO(低位送信FIFO)と、優先順位の高い第3のFIFO(高位受信FIFO)と、優先順位の低い第4のFIFO(低位受信FIFO)と、を備え、前記ミドルウェア部は、前記ブリッジング部から前記無線ネットワークデバイスドライバ部への前記第1の中継するフレームの送信要求があった場合に前記第1の中継するフレーム内のOSI第2層からOSI第4層までのヘッダから抽出した第2のセッション情報が前記一時登録テーブルに登録しているかを確認する第1の確認手段と、前記第1の確認手段で登録されていれば前記送信要求を前記第1のFIFO(高位送信FIFO)にキューイングする第1のキューイング手段と、前記第1の確認手段で登録されていなければ前記第2のセッション情報が前記初期登録テーブルに登録されているかを確認する第2の確認手段と、前記第2の確認手段で登録されていれば前記第1の中継するフレームが予め決められたOSI第5層以上の特定のパケットかの確認を行う第3の確認手段と、前記第3の確認手段で前記特定のパケットの確認がとれると優先順位の高いセッションが確立したとして前記第2のセッション情報を前記前記一時登録テーブルに登録すると共に前記送信要求を前記第1のFIFO(高位送信FIFO)にキューイングする第2のキューイング手段と、前記第2の確認手段で登録されていなければ前記送信要求を前記第2のFIFO(低位送信FIFO)にキューイングする第3のキューイング手段と、前記第3の確認手段で前記特定のパケットでなければ前記送信要求を前記第2のFIFO(低位送信FIFO)にキューイングする第4のキューイング手段と、前記第1または/および第2のFIFO(高位/低位送信FIFO)にキューイングされている前記送信要求がある場合に前記第1および第2のFIFO(低位送信FIFO)の優先順位に従って第1または第2のFIFO(高位/低位送信FIFO)をいずれかを識別しその識別した第1または第2のFIFO(高位/低位送信FIFO)にキューイングされている前記送信要求を前記無線ネットワークデバイスドライバ部に出す送信要求手段と、前記無線ネットワークデバイスドライバ部から前記ブリッジング部への前記第2の中継するフレームのブリッジ処理要求があった場合に前記第2の中継するフレーム内のOSI第2層からOSI第4層までのヘッダから抽出した前記第3のセッション情報が前記一時登録テーブルに登録しているかを確認する第4の確認手段と、前記第4の確認手段で登録されていれば前記ブリッジ処理要求を前記第3のFIFO(高位受信FIFO)にキューイングする第5のキューイング手段と、前記第4の確認手段で登録されていなければ前記第3のセッション情報が前記初期登録テーブルに登録されているかを確認する第5の確認手段と、前記第5の確認手段で登録されていれば前記第2の中継するフレームが前記特定のパケットかの確認を行う第6の確認手段と、前記第6の確認手段で前記特定のパケットであれば前記第3のセッション情報を前記前記一時登録テーブルに登録すると共に前記ブリッジ処理要求を前記第3のFIFO(高位受信FIFO)にキューイングする第6のキューイング手段と、前記第5の確認手段で登録されていなければ前記ブリッジ処理要求を前記第4のFIFO(低位受信FIFO)にキューイングする第7のキューイング手段と、前記第6の確認手段で前記特定のパケットでなければ前記ブリッジ処理要求を前記第4のFIFO(低位受信FIFO)にキューイングする第8のキューイング手段と、前記第3または/および第4のFIFO(低位受信FIFO)にキューイングされている前記ブリッジ処理要求がある場合に前記第3および第4のFIFO(低位受信FIFO)の優先順位に従って第3または第4のFIFO(低位受信FIFO)をいずれかを識別しその識別した第3または第4のFIFO(低位受信FIFO)にキューイングされている前記ブリッジ処理要求を前記ブリッジング部に出すブリッジ処理要求手段と、を有することを特徴としている。
更に、上記の第2のブリッジ装置において、前記ミドルウェア部は、前記第3の確認手段で前記特定のパケットであれば予め決められた時間内に前記第2のセッション情報を持ったフレームの送信要求が前記ブリッジング部から来なくなるまで監視し続ける第1の監視手段と、前記第6の確認手段で前記特定のパケットであれば予め決められた時間内に前記第3のセッション情報を持ったフレームのブリッジ処理要求が前記無線ネットワークデバイスドライバ部から来なくなるまで監視し続ける第2の監視手段と、を有することを特徴としている。
更に、上記の第1または第2のブリッジ装置において、前記特定のパケットは、RTPパケットを含む第5層以上の通信プロトコルで規定されたパケットのいずれかであることを特徴としている。
更に、上記の第1または第2のブリッジ装置において、前記第1のセッション情報は、フレーム内のOSI第2層に該当するMACアドレスと、OSI第3層に該当するプロトコル番号およびIPアドレスと、OSI第4層に該当するポート番号とを含むことを特徴としている。
更に、上記の第2のブリッジ装置において、前記第2および第3のセッション情報は、フレーム内のOSI第2層に該当するMACアドレスと、OSI第3層に該当するプロトコル番号およびIPアドレスと、OSI第4層に該当するポート番号とを含むことを特徴としている。
また、本発明のブリッジ方法は、ネットワーク毎にそのネットワークとのやり取りを行うインタフェース部を制御するデバイスドライバ部と、各ネットワークから受信したフレームの宛先とMACアドレスが登録されたアドレステーブルとを照らし合わせて前記フレームのブリッジ処理を行うブリッジング部を有するブリッジ装置におけるブリッジ方法であって、前記通信ブリッジング部と前記デバイスドライバ部との間のインタフェース制御を行う挿入されたミドルウェア部を準備し、前記ミドルウェア部は、予め決められた送信宛への連続するOSI第5層以上の特定のパケットの送信要求が前記ブリッジング部からあった場合に、連続する最初の送信要求を受け取った場合には前記特定のパケットのヘッダ情報の確認後に前記特定のパケットを乗せる送信フレーム内のOSI第2層からOSI第4層までの各ヘッダから抽出したセッション情報をキャッシュテーブルに登録して前記デバイスドライバ部に対して送信待ちの優先順位を上げて前記送信要求を行い、それ以降連続する前記特定のパケットを送信する場合にはそれ以降連続する前記特定のパケットを乗せる送信フレーム内のOSI第2層から第4層までのヘッダから抽出したセッション情報と前記キャッシュテーブルに登録したセッション情報とを比較することで優先順位を上げて前記送信要求を行うことを特徴としている。
更に、上記のブリッジ方法において、前記ミドルウェア部は、予め決められた送信元から連続するOSI第5層以上の通信プロトコルで規定された特定のパケットのブリッジ処理要求が前記デバイスドライバ部からあった場合に、連続する最初のブリッジ処理要求を受け取った場合には前記特定のパケットのヘッダ情報の確認後に前記特定のパケットを乗せた受信フレーム内のOSI第2層からOSI第4層までの各ヘッダから抽出したセッション情報をキャッシュテーブルに登録して前記ブリッジング部に対してブリッジ処理待ちの優先順位を上げて前記ブリッジ処理要求を行い、それ以降連続する前記特定のパケットを受信する場合にはそれ以降連続する前記特定のパケットを乗せた受信フレーム内のOSI第2層から第4層までのヘッダから抽出したセッション情報と前記キャッシュテーブルに登録したセッション情報とを比較することでブリッジ処理待ちの優先順位を上げて前記ブリッジ処理要求を行うことを特徴としている。
更に、上記のブリッジ方法において、前記ミドルウェア部は、前記キャッシュテーブルに前記セッション情報を登録した場合に予め決められた時間内に前記セッション情報を持った中継するフレームの送信要求が前記ブリッジング部から来なくなるまで監視し続けることを特徴としている。
更に、上記のブリッジ方法において、前記ミドルウェア部は、前記キャッシュテーブルに前記セッション情報を登録した場合に予め決められた時間内に前記セッション情報を持った中継するフレームのブリッジ処理要求が前記デバイスドライバ部から来なくなるまで監視し続けることを特徴としている。
更に、上記のブリッジ方法において、前記特定のパケットは、RTPパケットを含む第5層以上の通信プロトコルで規定されたパケットのいずれかであることを特徴としている。
更に、上記のブリッジ方法において、前記セッション情報は、フレーム内のOSI第2層に該当するMACアドレスと、OSI第3層に該当するプロトコル番号およびIPアドレスと、OSI第4層に該当するポート番号とを含むことを特徴としている。
本発明は、ブリッジング部とデバイスドライバとの間に入る構成をとり、フレーム内の各ヘッダ内の情報を基に送信要求、または、ブリッジ処理要求の優先順位毎に振り分けるようにしたため、優先順位の高い特定のパケットに対するブリッジング部のブリッジ処理、または、デバイスドライバの送信処理をできる限り待たせることなく優先させるという効果がある。
また、本発明は、QoSミドル部を、現状の環境に導入するだけで、QoS用のハードウェアを導入する必要がないので、費用を削減できるという効果がある。
先ず、本発明の基本的な構成の概念について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の基本的な構成の概念を示すブロック図である。
本発明は、無線LAN通信データの送受を行う無線LANデバイスドライバ部31と、有線LAN通信データの送受を行うLANデバイスドライバ部32と、無線LANデバイスドライバ部31とLANデバイスドライバ部32のブリッジ接続を実現するブリッジング部21と、ブリッジング部21と無線LANデバイスドライバ部31との間に置かれるQoSミドル部1とから構成される。QoSミドル部1は、ブリッジング部21からのフレームの送信要求を無線LANデバイスドライバ部31へ渡すためのヘッダ比較部111と、予め定めた優先順位を持つ複数のFIFOを持つ送信FIFO部51と、送信FIFO部51からの送信データを合成する合成部112とを備える。
ヘッダ比較部111は、キャッシュテーブル53に予め登録された情報とヘッダ情報から抽出されたセッション情報とを基に優先順位を抽出し、優先順位に対応した送信FIFO部51の送信要求(送信事象)をキューイングすることで、予め定めた優先順位の高い特定のフレームを中継する機能を持つ。すなわち、ヘッダ比較部111が優先の高いフレームの送信要求(送信事象)を送信FIFO部51内の優先順位の高いFIFOにキューイングすることにより、無線LANデバイスドライバ部31への送信待ちとなる送信要求の優先順位を上げることができる。
また、QoSミドル部1は、無線LANデバイスドライバ部31からの受信データをブリッジング部21へ渡すためのヘッダ比較部121と、複数のFIFOを有する受信FIFO部52と、合成部122とを備えることが可能である。
次に、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
ブリッジ装置は、IEEE802.11標準の無線LANである無線LAN901とIEEE802.3標準の有線LANである有線LAN902との中継を行う。
図2を参照すると、ブリッジ装置は、MACアドレスのレベルでパケットを中継するブリッジング部21と、無線LANカード91と、有線LANカード92と、中継バッファ22とから構成される。なお、ブリッジング部21は、図示していないプロセッサ(この場合のプロセッサは、ブリッジ全体の動作を制御するメインカード側に実装されている)によりプログラム制御で動作する。また、図2のブリッジ装置には、図示しない機能ブロックおよびハードウェアも搭載しているが、説明都合上省略している。
図2の無線LANカード91は、QoSミドル部1と、無線LAN901におけるデータリンク層の通信プロトコルによりデータの受け渡しを行う無線LANデバイスドライバ部31と、無線LANデバイスドライバ部31の制御の下で無線LANの物理層の通信プロトコルによるデータの受け渡しを行う無線LANインタフェース部41と、複数のFIFOを有する送信FIFO部51と、複数のFIFOを有する受信FIFO部52と、キャッシュテーブル53と、監視タイマ部54とから構成される。なお、QoSミドル部1、および、無線LANデバイスドライバ部31は、無線LANカード91内に実装されているプロセッサ(図示せず)によりプログラム制御で動作する。
有線LANカード92は、有線LAN902におけるデータリンク層の通信プロトコルを使ってデータの受け渡しを行うLANデバイスドライバ部32と、LANデバイスドライバ部32の制御の下で有線LANの物理層の通信プロトコルによるデータの受け渡しを行うLANインタフェース部42とから構成される。なお、LANデバイスドライバ部32は、有線LANカード92に実装されているプロセッサ(図示せず)によりプログラム制御で動作する。
ブリッジング部21は、受信したフレームの宛先(MACアドレス)がアドレステーブル(図示せず)に登録されていなければ、無線LANカード91のミドル部1、または、有線LANカード92のLANデバイスドライバ部32にフレームの中継を行う。ブリッジング部21は、受信したフレームの宛先がアドレステーブルに登録されていれば、フレームを中継しない。
前記アドレステーブルは、図示していないメモリ(例えば、RAM)内に割り当てられ、無線LANカード欄、および、有線LANカード欄を含む。ブリッジング部21は、無線LANカード91からのフレームの宛先と、無線LANカード欄に登録されたMACアドレスとの照合を行い、有線LANカード92からのフレームの宛先と有線カード欄に登録されたMACアドレスとの照合を行う。
中継バッファ22は、無線LAN901、または、有線LAN902からフレームを受信する毎にメモリ(図示せず)内に割り当てられる。
送信FIFO部51は、図示していないメモリ(例えば、RAM)に割り当てられており、ブリッジング部21から無線LANデバイスドライバ部31へのフレームの送信要求(送信事象)をFIFO(First In First Out)形式でキューイングする。送信FIFO部51は、優先順位の高い高位送信FIFO511と優先順位の低い低位送信FIFO512とから構成される。
受信FIFO部52は、図示していないメモリ(例えば、RAM)に割り当てられており、無線LANデバイスドライバ部31からブリッジング部21へのフレームのブリッジ処理要求(ブリッジ処理事象)をFIFO(First
In First Out)形式でキューイングする。受信FIFO部52は、優先順位の高い高位受信FIFO521と優先順位の低い低位受信FIFO522とから構成される。
キャッシュテーブル53は、RTPフレーム(RTPパケットの乗ったフレーム:RTPは、Real−time Transport Protocolの略)のセッション情報が予め登録される初期登録テーブル531と、セッション確立中にセッション情報が一時的に登録される一時登録テーブル532とから構成される。キャッシュテーブル53は、図示していないメモリ(例えば、RAM)内に割り当てられる。初期登録テーブル531は、優先順位の高いフレームかどうかを見分けるために利用され、一時登録テーブル532は、OSI第5層以上(higher than or equal to)のパケットのヘッダ情報を解析する手順を省くために利用される。中継するフレームの各ヘッダ情報内にRTPパケットで一時登録テーブル532または初期登録テーブル531に該当するセッション情報が登録されていると、送信FIFO部51または受信FIFO部52内の高位のFIFOにキューイングされ、登録されていないと、送信FIFO部51または受信FIFO部52内の低位のFIFOにキューイングされる。高位のFIFOにキューイングされると、送信待ちまたはブリッジ処理待ちの優先順位を上げることになる。
初期登録テーブル531には、フレーム内の各ヘッダのOSI第2層に該当する相手先のMACアドレス、OSI第3層に該当するプロトコル番号と相手先のIPアドレス、OSI第4層に該当する相手先のポート番号(この場合は、TCPまたはUDPのポート番号)、第5層以上のアプリケーションパケットの種別が、1つのセッション情報として予め複数個登録されている。この場合の相手先とは、送信元または送信先のどちらかである。また、一時登録テーブル532には、フレーム内の各ヘッダにおいて、OSI第2層に該当する送信先および送信元のMACアドレス、OSI第3層に該当するプロトコル番号と送信先および送信元のIPアドレス、OSI第4層に該当する送信先および送信元のポート番号(この場合は、TCPまたはUDPのポート番号)が、1つのセッション情報として、新しいセッションが確立するたびに登録され、セッションが確立されていないと消去される。
QoSミドル部1は、無線LAN901へのフレームの送信時における送信要求の優先制御(優先処理)を行う送信部11と、無線LAN901からのフレームの受信時におけるブリッジ処理要求の優先制御(優先処理)を行う受信部12と、RTPセッションモニタ部13とから構成される。
送信部11は、キャッシュテーブル53のセッション情報と中継するフレーム内の各ヘッダ情報から抽出したセッション情報とを比較し、優先順位のFIFOを持つ送信FIFO部51へ送信要求(送信事象)をキューイングするヘッダ比較部111と、送信FIFO部51からの出力データ(送信事象)を合成(送信FIFO部51内の送信FIFOの識別を行う)して無線LANデバイスドライバ部31に出力する合成部112とから構成される。
受信部12は、キャッシュテーブル53のセッション情報と中継するフレーム内の各ヘッダ情報から抽出したセッション情報とを比較し、予め定められた優先順位を持つ受信FIFO部52へブリッジ処理要求(ブリッジ処理事象)をキューイングするヘッダ比較部121と、受信FIFO部52からの出力データ(ブリッジ処理事象)を合成(受信FIFO部52内の受信FIFOの識別を行う)してブリッジング部21に出力する合成部122とから構成される。
図3は、フレーム内の各ヘッダの割り当てを示す説明図である。図3を参照すると、フレームは、802.3規格のフレームヘッダと、IPヘッダと、TCPヘッダ(またはUDPヘッダ)と、セッションヘッダ(RTPパケットのヘッダ)と、セッションデータ部とから構成される。
監視タイマ部54は、複数のタイマを有しており、キャッシュテーブル53の一時登録テーブル532に登録されたセッション情報を監視するために利用される。監視タイマ部54内の各タイマは、RTPセッションモニタ部13により起動(クリア&スタート)され、予め決められた時間に到達するとタイマ割込み発生する。
RTPセッションモニタ部13は、監視タイマ部54のタイマを起動することで、キャッシュテーブル53の一時登録テーブル532に登録されたセッション情報を監視する。監視タイマ部54のタイマが予め決められた時間になる(タイムアウトになる)と、一時登録テーブル532に登録されている監視対象となったセッション情報を消去する。
次に、図2〜図7を参照して、本発明の第1の実施の形態の動作について説明する。
先ず、有線LAN902からLANインタフェース部42が無線LAN901へのフレームを受信すると、LANデバイスドライバ部32は、受信したフレームを、LANインタフェース部42に、中継バッファ22内のバッファへ格納させる。次に、LANデバイスドライバ部32は、ブリッジング部21に対し受信したフレームのブリッジ処理要求を行う。ブリッジング部21は、中継バッファ22に格納されている受信したフレームの宛先(フレームヘッダ内の送信先MACアドレス)とアドレステーブルに予め登録されたMACアドレスとを照合し、登録されていなければ、QoSミドル部1に無線LAN901へフレームの中継のための送信要求を行う。この場合、送信要求には、中継バッファ22内の格納場所情報、レングス情報が含まれる。
アドレステーブルに登録されていれば、ブリッジング部21は、フレームを中継する必要がないので、中継バッファ22内の該当するバッファを解放することで受信したフレームを無視する。
ブリッジング部21から送信要求を受けたQoSミドル部1が送信部11に制御を渡すと、送信部11のヘッダ比較部111は、フレーム内の各ヘッダ情報から送信先および送信元のポート番号と、送信先および送信元のIPアドレスと、プロトコル番号と、送信先および送信元のMACアドレスとを抽出してセッション情報とする。ヘッダ比較部111は、この抽出したセッション情報と同一内容のセッション情報がキャッシュテーブル53の一時登録テーブル532に登録されているどうかの確認を行う(図4のステップS101,S102)。
同一内容のセッション情報が一時登録テーブル532に登録されていない場合(ステップS102/NO)、ヘッダ比較部111は、抽出したセッション情報と同一内容のセッション情報がキャッシュテーブル53の初期登録テーブル531に登録されているかの確認を行う(図4のステップS103,S104)。
同一内容のセッション情報が初期登録テーブル531に登録されている場合(ステップS104/YES)、ヘッダ比較部111は、中継するフレームのOSI第5層のRTPヘッダを調べ、中継するフレームがRTPフレームであるかどうかの確認を行う(ステップS105,S106)。
中継するフレームがRTPフレームであれば(ステップS106/YES)、ヘッダ比較部111は、フレーム内の各ヘッダ情報から抽出したセッション情報を一時登録テーブル532に登録し、RTPセッションモニタ部13に、監視タイマ部54のタイマを起動(リセット&スタート)させる(ステップS107,S108)。
タイマを起動させた後、送信部11のヘッダ比較部111は、送信要求を送信事象として高位送信FIFO511にキューイングする(ステップS109)。なお、送信事象には、送信要求の識別情報、中継バッファ22内の格納場所、中継するフレームのレングス情報が含まれる。
中継するフレームが、RTPフレームでなければ(ステップS106/NO)、ヘッダ比較部111は、送信要求を送信事象として低位送信FIFO512にキューイングする(ステップS111)。
同一内容のセッション情報が一時登録テーブル532に登録されている場合(ステップS102/YES)、ヘッダ比較部111は、RTPセッションモニタ部13に監視タイマ部54のタイマを再起動(リセット&リスタート)させ、送信要求を高位送信FIFO511にキューイングする(ステップS110,S109)。
同一内容のセッション情報が初期登録テーブル531に登録されていない場合に(ステップS104/NO)、ヘッダ比較部111は、送信要求を送信事象として低位送信FIFO512にキューイングする(ステップS111)。
合成部112は、無線LANデバイスドライバ部31が送信中でなければ(空き状態あれば)、送信FIFO部51に送信事象がキューイングされているかのチェックを行い(ステップS121)、送信事象がキューイングされていれば(ステップS122/YES)、送信FIFOの識別を行う(ステップS123〜S124)。送信中かどうかで空き状態を判断したが、送信するデータの残りの量を見てから合成部112が動作するようにしても良い。すなわち、送信するデータの残りの量を見てから合成部112が動作するようにすれば、送信待ちとなっている送信要求を送信待ち時間を利用して優先順位に合わせて並べなおして待機することになる。
高位送信FIFO511に送信事象がキューイングしていれば(ステップS124/高位)、合成部112は、高位送信FIFO511から読み出した送信事象を基に無線LANデバイスドライバ部31に送信要求を行い、高位送信FIFO511に送信事象がキューイングしていなければ(ステップS124/低位)、低位送信FIFO512から読み出した送信事象を基に無線LANデバイスドライバ部31に送信要求を行う(ステップS125,S126)。
一方、合成部112から送信要求を受けた無線LANデバイスドライバ部31は、送信要求を基に無線LANインタフェース部41に中継バッファ22の該当するバッファからフレームを無線LAN901へ送信させる。
次に、無線LANインタフェース部41が、無線LAN901から有線LAN902へのフレームを受信すると、無線LANデバイスドライバ部31は、無線LANインタフェース部41に対して受信したフレームを中継バッファ22に格納させ、格納させ終わると、QoSミドル部1に受信したフレームのブリッジ処理要求を行う。
無線LANデバイスドライバ部31からブリッジ処理要求を受けたQoSミドル部1が、受信部12に制御を渡すと、受信部12のヘッダ比較部121は、フレーム内の各ヘッダ情報から送信先および送信元のポート番号と、送信先および送信元のIPアドレスと、プロトコル番号と、送信先および送信元のMACアドレスとを抽出してセッション情報とする。この抽出したセッション情報と同一内容のセッション情報が、キャッシュテーブル53の一時登録テーブル532に登録されているかの確認を行う(図6のステップS201,S202)。
同一内容のセッション情報が一時登録テーブル532に登録されていない場合(ステップS202/NO)、ヘッダ比較部121は、抽出したセッション情報と同一内容のセッション情報がキャッシュテーブル53の初期登録テーブル531に登録されているかの確認を行う(図4のステップS203,S204)。
同一内容のセッション情報が初期登録テーブル531に登録されている場合(ステップS204/YES)、ヘッダ比較部121は、中継するフレームのOSI第5層のRTPヘッダを調べ、中継するフレームがRTPフレームであるかどうかの確認を行う(ステップS205,S206)。
中継するフレームがRTPフレームであれば(ステップS206/YES)、ヘッダ比較部121は、フレーム内の各ヘッダ情報から抽出したセッション情報を一時登録テーブル532に登録し、RTPセッションモニタ部13に、監視タイマ部54のタイマを起動(リセット&スタート)させる(ステップS207,S208)。
更に、ヘッダ比較部121は、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として高位受信FIFO521にキューイングする(ステップS209)。なお、ブリッジ処理事象には、ブリッジ処理要求の識別情報、中継バッファ22内の格納場所、中継するフレームのレングス情報が含まれている。
中継するフレームが、RTPフレームでなければ(ステップS206/NO)、ヘッダ比較部121は、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として低位受信FIFO522にキューイングする(ステップS211)。
同一内容のセッション情報が一時登録テーブル532に登録されている場合(ステップ202/YES)、ヘッダ比較部121は、RTPセッションモニタ部13に対して監視タイマ部54のタイマを再起動(リセット&リスタート)させ、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として高位受信FIFO521にキューイングする(ステップS210,S209)。
同一内容のセッション情報が初期登録テーブル531に登録されていない場合に(ステップS204/NO)、ヘッダ比較部121は、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として低位受信FIFO522にキューイングする(ステップS211)。
合成部122は、ブリッジング部21がブリッジ処理中でなければ(空き状態あれば)、受信FIFO部52にブリッジ処理事象がキューイングされているかどうかのチェックを行い(ステップS221)、ブリッジ処理事象がキューイングされていれば(ステップS222/YES)、受信FIFOの識別を行う(図7のステップS223〜S224)。
高位受信FIFO521にブリッジ処理事象がキューイングしていれば(ステップS224/高位)、合成部122は、高位受信FIFO521から読み出したブリッジ処理事象を基にブリッジング部21にブリッジ処理要求を行い、高位受信FIFO521にブリッジ処理事象がキューイングしていなければ(ステップS224/低位)、低位受信FIFO522から読み出したブリッジ処理事象を基にブリッジング部21にブリッジ処理要求を行う(ステップS225,S226)。
一方、合成部122からブリッジ処理要求を受信したブリッジング部21は、受信したパケットの宛先である送信先MACアドレスがアドレステーブルに登録されていなければ、フレームを中継する必要があるので、LANデバイスドライバ部32に送信要求を行う。この場合、送信先MACアドレスがアドレステーブルに登録されていれば、ブリッジング部21は、フレームを中継する必要がないので、中継バッファ22内の該当するバッファを解放することで、受信したフレームを無視する。
ブリッジング部21から送信要求を受けたLANデバイスドライバ部32は、LANインタフェース部42に、中継バッファ22の該当するバッファからフレームを有線LAN902へ送信させる。
上記説明において、RTPセッションモニタ部13は、セッション毎に監視タイマ部54のタイマを1つ割り当てて使用したが、1つのタイマを利用して各セッションの時間を監視するようにしても良い。この場合は、例えば、タイマを一定時間(例えば、1ms)ごとにRTPセッションモニタ部13に割り込むようにしておく。キャッシュテーブル53の一時登録テーブル532にセッション情報が登録されるごとに、RTPセッションモニタ部13がステップS108(受信の場合は、ステップS208)において、時間をカウントするエリア(カウントエリア)を確保し、タイマ割り込みが起こると、登録されているカウントエリアを+1ずつカウントアップし、ステップS110(受信の場合はS210)において、カウントエリアをクリアする。RTPセッションモニタ部13は、タイマ割り込みでカウンタエリアが予め決められた値になれば、その該当するセッション情報を消去する。
なお、上記で説明したキャッシュテーブル53の初期登録テーブル531および一時登録テーブル532には、セッション情報を登録するようにしたが、セッション情報に限定するものではない。
従って、上記で説明したブリッジ装置において、有線LAN902を100MのIEEE802.3標準の有線LAN902とした場合、IEEE802.3標準の無線LAN901は、有線LAN902より1桁以上通信能力が下がることになるが、ブリッジの制御を行うブリッジング部21と無線LANデバイスドライバ部31との間にFIFOによる優先処理を行うQoSミドル部1を設けるようにしたため、優先度の高い通信データの無線LAN901への送信待ちになる現象を軽減することができる。
また、送信FIFO部51および受信FIFO部52の各FIFOをブリッジ装置に標準として搭載されているメモリ(例えば、RAM)内に割り当て、QoSミドル部1のプログラムをインストールするようにすれば、現状の環境をそのまま生かしてQoSが提供され、かつ、待ちを考慮したQoS対応のハードウェアを新たに購入しなくてよいという費用効果も得られる。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図8は、本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図8を参照すると、本発明の第2の実施の形態のブリッジ装置は、ブリッジング部21と、QoSミドル部1と、無線LANデバイスドライバ部31と、LANデバイスドライバ部32と、送信FIFO部51と、受信FIFO部52と、キャッシュテーブル53と、監視タイマ部54と、無線LANインタフェース部41を有する無線LANカード91と、LANインタフェース部42を有するLANカード92と、中継バッファ22とから構成される。なお、ブリッジング部21とQoSミドル部1と無線LANデバイスドライバ部31とLANデバイスドライバ部32とは、図示していないプロセッサ(この場合のプロセッサは、メインカード側に実装されている)によりプログラム制御で動作する。また、図8のブリッジ装置には、図示しない機能ブロックおよびハードウェアも搭載しているが、説明都合上省略している。
本発明の第1の実施の形態(図2を参照)と比較すると、QoSミドル部1と無線LANデバイスドライバ部31と送信FIFO部51と受信FIFO部52とキャッシュテーブル53と監視タイマ部54とが無線LANカード91に含まれない点が相違する。また、また、LANデバイスドライバ部32が、有線LANカード92内に含まれない点が相違する。従って、第2の実施の形態は、QoSミドル部1と無線LANデバイスドライバ部31とLANデバイスドライバ部32とがメインカード側のプロセッサによりプログラム制御で動作する機能ブロックである点で、第1の実施の形態と相違する。
次に、図8および図3〜図7を参照して、本発明の第2の実施の形態の動作について、説明する。
第1の実施の形態で説明した動作と同じなので説明を省略する。
無線デバイスドライバ部31がメインカード側のプロセッサにより動作する場合も、第1の実施の形態と同じように効果がある。
次に、本発明の第3の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図9は、本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。図9を参照すると、本発明の第3の実施の形態のブリッジ装置は、ブリッジング部21と、無線LANカード91と、有線LANカード92と、中継バッファ22とから構成される。
本発明の第1の実施の形態と比較すると、有線LANカード92の構成が相違する。すなわち、第3の実施の形態は、有線LANカード92内にQoSミドル部6を追加してブリッジング部21とLANデバイスドライバ部32との間の事象の優先処理を行うようにした点と、有線LANカード92に送信FIFO部56と受信FIFO部57とキャッシュテーブル58と監視タイマ部59とを設けた点で第1の実施の形態と相違する。なお、QoSミドル部6とLANデバイスドライバ部32とは、有線LANカード92内のプロセッサによりプログラム制御で動作する機能ブロックである。
ブリッジング部21は、ネットワークから受信したパケットの宛先とアドレステーブル(図示せず)に登録されているMACアドレスとを照合し、同一のMACアドレスが登録されていなければ、該当する無線LANカード91に、または、有線LANカード92にフレームの中継を行う。同一のMACアドレスが登録されていれば、ブリッジング部21は、フレームを中継しない。
送信FIFO部56は、図示していないメモリ(例えば、RAM)に割り当てられており、ブリッジング部21からLANデバイスドライバ部32へのフレームの送信要求(送信事象)がFIFO(First In First Out)形式でキューイングされる。送信FIFO部56は、優先順位の高い高位送信FIFO561と優先順位の低い低位送信FIFO562とから構成される。
受信FIFO部57は、図示していないメモリ(例えば、RAM)に割り当てられており、LANデバイスドライバ部32からブリッジング部21へのフレームのブリッジ処理要求(ブリッジ処理事象)がFIFO(First In First Out)形式でキューイングされる。受信FIFO部57は、優先順位の高い高位受信FIFO571と優先順位の低い低位受信FIFO572とから構成される。
キャッシュテーブル58は、RTPフレームのセッション情報が予め登録される初期登録テーブル581と、セッション情報がセッション確立中に一時的に登録される一時登録テーブル582とから構成される。キャッシュテーブル53は、図示していないメモリ(例えば、RAM)内に割り当てられる。初期登録テーブル581は、優先順位の高いフレームかどうかを見分けるために利用され、一時登録テーブル582は、OSI第5層以上のパケットのヘッダ情報を解析する手順を省くために利用される。中継するフレームの各ヘッダ情報内にRTPパケットで一時登録テーブル582または初期登録テーブル581に該当するセッション情報が登録されていると、送信FIFO部56または受信FIFO部57内の高位のFIFOにキューイングされ、登録されていないと、送信FIFO部56または受信FIFO部57内の低位のFIFOにキューイングされる。
初期登録テーブル581には、フレーム内の各ヘッダのOSI第2層に該当する相手先のMACアドレス、OSI第3層に該当するプロトコル番号と相手先のIPアドレス、OSI第4層に該当する相手先のポート番号(この場合は、TCPまたはUDPのポート番号)、第5層以上のアプリケーションパケットの種別が、1つのセッション情報として予め複数個登録されている。この場合の相手先とは、送信元または送信先のどちらかである。また、一時登録テーブル582には、フレーム内の各ヘッダにおいて、OSI第2層に該当する送信先および送信元のMACアドレス、OSI第3層に該当するプロトコル番号と送信先および送信元のIPアドレス、OSI第4層に該当する送信先および送信元のポート番号(この場合は、TCPまたはUDPのポート番号)が、1つのセッション情報として、新しいセッションが確立するたびに登録され、セッションが確立されていないと消去される。
QoSミドル部6は、有線LAN902へのフレームの送信時における送信要求の優先制御(優先処理)を行う送信部61と、有線LAN902からのフレームの受信時における優先制御(優先処理)を行う受信部62とRTPセッションモニタ部63とから構成される。
送信部61は、キャッシュテーブル58のセッション情報と中継するフレーム内の各ヘッダ情報から抽出したセッション情報とを比較し、優先順位のFIFOを持つ送信FIFO部56へ送信要求(送信事象)をキューイングするヘッダ比較部611と、送信FIFO部56からの出力データ(送信事象)を合成(送信FIFO部56内の送信FIFOの識別を行う)してLANデバイスドライバ部32に出力する合成部612とから構成される。
受信部62は、キャッシュテーブル58のセッション情報と中継するフレーム内の各ヘッダ情報から抽出したセッション情報とを比較し、予め定められた優先順位を持つ受信FIFO部57へブリッジ処理要求(ブリッジ処理事象)をキューイングするヘッダ比較部621と、受信FIFO部57からの出力データ(ブリッジ処理事象)を合成(受信FIFO部57内の受信FIFOの識別を行う)してブリッジング部21に出力する合成部622とから構成される。
監視タイマ部59は、複数のタイマを有しており、キャッシュテーブル58の一時登録テーブル582に登録されたセッション情報を監視するために利用される。監視タイマ部59内の各タイマは、RTPセッションモニタ部63により起動(クリア&スタート)され、予め決められた時間に到達するとタイマ割込み発生する。
RTPセッションモニタ部63は、監視タイマ部59のタイマを起動することで、キャッシュテーブル58の一時登録テーブル582に登録されたセッション情報を監視する。監視タイマ59のタイマが予め決められた時間になる(タイムアウトになる)と、一時登録テーブル582に登録されかつ監視対象となったセッション情報を消去する。
なお、図9に示されるその他の構成は、第1の実施の形態で説明した構成と同じなので説明を省略する。
次に、図3〜図7、図9〜図13を参照して、本発明の第3の実施の形態の動作について説明する。
無線LAN901側の送信部11の動作と有線LAN902側の送信部61の動作とは、デバイスドライバとのインタフェースが違うだけで全く同じ動作を行う。
先ず、有線LAN902からLANインタフェース部42が無線LAN901へのフレームを受信すると、LANデバイスドライバ部32は、LANインタフェース部42に対して受信したフレームを中継バッファ22内のバッファに格納させ、格納し終わせると、QoSミドル部6に受信したフレームのブリッジ処理要求を行う。
LANデバイスドライバ部32からブリッジ処理要求を受けたQoSミドル部6が受信部62に制御を渡すと、受信部62のヘッダ比較部621は、フレーム内の各ヘッダ情報から送信先および送信元のポート番号と、送信先および送信元のIPアドレスと、プロトコル番号と、送信先および送信元のMACアドレスとを抽出してセッション情報とする。この抽出したセッション情報と同一内容のセッション情報がキャッシュテーブル58の一時登録テーブル582に登録されているかどうかの確認を行う(図12のステップS401,S402)。
同一内容のセッション情報が一時登録テーブル582に登録されていない場合(ステップS402/NO)、ヘッダ比較部621は、抽出したセッション情報と同一内容のセッション情報がキャッシュテーブル58の初期登録テーブル581に登録されているかどうかの確認を行う(ステップS403,S404)。
同一内容のセッション情報が初期登録テーブル581に登録されている場合(ステップS404/YES)、ヘッダ比較部621は、中継するフレームがOSI第5層であるRTPヘッダを調べ、中継するフレームがRTPフレームであるかどうかの確認を行う(ステップS405,S406)。
中継するRTPフレームがRTPフレームであれば(ステップS406/YES)、ヘッダ比較部621は、フレーム内の各ヘッダ情報から抽出したセッション情報を一時登録テーブル582に登録し、RTPセッションモニタ部63に監視タイマ部59のタイマを起動させる(ステップS407,S408)。
次に、ヘッダ比較部621は、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として高位受信FIFO571にキューイングする(ステップS409)。なお、ブリッジ処理事象には、送信要求の識別情報、中継バッファ22内の格納場所、中継するフレームのレングス情報が含まれる。
中継するフレームが、RTPフレームでなければ(ステップS406/NO)、ヘッダ比較部621は、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として低位受信FIFO572にキューイングする(ステップS411)。
同一内容のセッション情報が一時登録テーブル582に登録されている場合(ステップS402/YES)、ヘッダ比較部621は、RTPセッションモニタ部63に監視タイマ58のタイマを再起動させ、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として高位受信FIFO571にキューイングする(ステップS410,S409)。
同一内容のセッション情報が初期登録テーブル581に登録されていない場合に(ステップS404/NO)、ヘッダ比較部621は、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として低位受信FIFO572にキューイングする(ステップS411)。
合成部622は、ブリッジング部21がブリッジ処理中でなければ(空き状態あれば)、受信FIFO部57にブリッジ処理事象がキューイングされているかどうかのチェックを行い(ステップS421)、ブリッジ処理事象がキューイングされていれば(ステップS422/YES)、受信FIFOの識別を行う(図13ステップS421〜S424)。
高位受信FIFO571にブリッジ処理事象がキューイングしていれば(ステップS424/高位)、合成部622は、高位受信FIFO571から読み出したブリッジ処理事象を基にブリッジング部21にブリッジ処理要求を行い、高位受信FIFO571にブリッジ処理事象がキューイングしていなければ(ステップS424/低位)、低位受信FIFO572から読み出したブリッジ処理事象を基にブリッジング部21にブリッジ処理要求を行う(ステップS425,S426)。
合成部622からブリッジ処理要求を受けたブリッジング部21は、中継バッファ22に格納されている受信したフレームの宛先である送信先MACアドレスがアドレステーブルに登録されていなければ、中継する必要があるので、QoSミドル部1に送信要求を行う。この場合、送信要求には、中継バッファ22内の格納場所情報、レングス情報が含まれる。
送信先MACアドレスがアドレステーブルに登録されていれば、ブリッジング部21は、中継する必要がないので、中継バッファ22内の該当するバッファを解放することで受信したフレームを無視する。
本発明の第3の実施の形態における無線LANカード91の動作は、本発明の第1の実施の形態の無線LANカード91の動作(図4、図5、図6、図7)と同一である。
一方、合成部122からブリッジ処理要求を受信したブリッジング部21は、受信したパケットの宛先である送信先MACアドレスがアドレステーブルに登録されていなければ、フレームを中継する必要があるので、QoSミドル部6に送信要求を行う。この場合、送信先MACアドレスがアドレステーブルに登録されていれば、ブリッジング部21は、フレームを中継する必要がないので、中継バッファ22内の該当するバッファを解放することで、受信したフレームを無視する。
ブリッジング部21から送信要求を受けたQoSミドル部6が送信部61に制御を渡すと、送信部61のヘッダ比較部611は、フレーム内の各ヘッダ情報から送信先および送信元のポート番号と、送信先および送信元のIPアドレスと、プロトコル番号と、送信先および送信元のMACアドレスとを抽出してセッション情報とする。ヘッダ比較部611は、この抽出したセッション情報と同一内容のセッション情報がキャッシュテーブル58の一時登録テーブル582に登録されているかどうかの確認を行う(図10のステップS301,S302)。
同一内容のセッション情報が一時登録テーブル582に登録されていない場合(ステップS302/NO)、ヘッダ比較部611は、抽出したセッション情報と同一内容のセッション情報がキャッシュテーブル53の初期登録テーブル581に登録されているかの確認を行う(ステップS303,S304)。
同一内容のセッション情報が初期登録テーブル581に登録されている場合(ステップS304/YES)、ヘッダ比較部611は、中継するフレームがOSI第5層であるRTPヘッダを調べ、中継するフレームがRTPフレームかどうかの確認を行う(ステップS305,S306)。
中継するフレームがRTPフレームであれば(ステップS306/YES)、ヘッダ比較部611は、フレーム内の各ヘッダ情報から抽出したセッション情報を一時登録テーブル582に登録し、RTPセッションモニタ部63に対して監視タイマ部59のタイマを起動させる(ステップS307,S308)。
次に、ヘッダ比較部611は、送信要求を送信事象として高位送信FIFO561にキューイングする(ステップS309)。なお、送信事象には、送信要求の識別情報、中継バッファ22内の格納場所、中継するフレームのレングス情報が含まれる。
中継するフレームが、RTPフレームでなければ(ステップS306/NO)、ヘッダ比較部611は、送信要求を送信事象として低位送信FIFO562にキューイングする(ステップS311)。
同一内容のセッション情報が一時登録テーブル582に登録されている場合(ステップS302/YES)、ヘッダ比較部611は、RTPセッションモニタ部63に監視タイマ部59のタイマを再起動させ、送信要求を高位送信FIFO561にキューイングする(ステップS310,S309)。
同一内容のセッション情報が初期登録テーブル581に登録されていない場合に(ステップS304/NO)、ヘッダ比較部611は、送信要求を送信事象として低位送信FIFO562にキューイングする(ステップS311)。
合成部612は、LANデバイスドライバ部42が送信中でなければ(空き状態あれば)、送信FIFO部56にキューイングされているかのチェックを行い(ステップS321)、送信事象がキューイングされていれば(ステップS322/YES)、送信FIFOの識別を行う(図11のステップS321〜S324)。送信中かどうかで空き状態を判断したが、送信するデータの残りの量を見てから送信部61の合成部612が動作するようにしても良い。すなわち、送信するデータの残りの量を見てから合成部612が動作するようにすれば、送信待ちとなっている送信要求を送信待ち時間を利用して優先順位に合わせて並べなおして待機することになる。
高位送信FIFO561に送信事象がキューイングしていれば(ステップS324/高位)、合成部612は、無条件に高位送信FIFO561から読み出した送信事象を基にLANデバイスドライバ部32に送信要求を行い、高位送信FIFO561に送信事象がキューイングしていなければ、低位送信FIFO562から読み出した送信事象を基にLANデバイスドライバ部32に送信要求を行う(ステップS325,S326)。
一方、合成部612から送信要求を受けたLANデバイスドライバ部32は、送信要求を基にLANインタフェース部42に対して中継バッファ22の該当するバッファから中継するフレームを有線LAN902へ送信させる。
次に、本発明の第4の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図14は、本発明の第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図14を参照すると、本発明の第4の実施の形態のブリッジ装置は、ブリッジング部21と、QoSミドル部1と、QoSミドル部6と、無線LANデバイスドライバ部31と、LANデバイスドライバ部32と、送信FIFO部51と、受信FIFO部52と、キャッシュテーブル53と、監視タイマ部54と、送信FIFO部56と、受信FIFO部57と、キャッシュテーブル58と、監視タイマ部59と、無線LANインタフェース部41を有する無線LANカード91と、LANインタフェース部42を有する有線LANカード92と、中継バッファ22とから構成される。なお、ブリッジング部21とQoSミドル部1とQoSミドル部6と無線LANデバイスドライバ部31とLANデバイスドライバ部32とは、図示していないプロセッサ(この場合のプロセッサは、メインカード側に実装されている)によりプログラム制御で動作する。また、図14のブリッジ装置には、図示しない機能ブロックおよびハードウェアも搭載されうる。
本発明の第3の実施の形態(図9)のブリッジ装置と比較すると、本発明の第4の実施の形態のブリッジ装置においては、QoSミドル部1と無線LANデバイスドライバ部31と送信FIFO部51と受信FIFO部52とキャッシュテーブル53と監視タイマ部54とが無線LANカード91内に存在しない点で相違する。さらに、QoSミドル部6とLANデバイスドライバ部32と送信FIFO部56と受信FIFO部57とキャッシュテーブル58と監視タイマ部59とが有線LANカード92内にない点で相違する。従って、第4の実施の形態は、QoSミドル部1とQoSミドル部6と無線LANデバイスドライバ部31とLANデバイスドライバ部32とがメインカード側のプロセッサによりプログラム制御で動作する機能ブロックである点で、第3の実施の形態と相違する。なお、QoSミドル部1とQoSミドル部6とを1つのQoSミドル部として統一しても良い。
次に、図14および図3、図10〜図13を参照して、本発明の第4の実施の形態の動作について説明する。
第3の実施の形態で説明した動作と同じなので説明を省略する。
次に、本発明の第5の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図15は、本発明の第5の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図15を参照すると、本発明の第5の実施の形態のブリッジ装置は、ブリッジング部7と、無線LAN901におけるデータリンク層の通信プロトコルにより相手とデータの受け渡しを行う無線LANデバイスドライバ部31と、無線LANデバイスドライバ部31の制御の下で無線LANの物理層の通信プロトコルによるデータの受け渡しを行う無線LANインタフェース部41と、複数のFIFOを有するFIFO部81と、複数のFIFOを有するFIFO部82と、キャッシュテーブル83と、監視タイマ部84と、中継バッファ85と、有線LAN902におけるデータリンク層の通信プロトコルを使って相手とデータの受け渡しを行うLANデバイスドライバ部32と、LANデバイスドライバ部32の制御の下で有線LANの物理層の通信プロトコルによるデータの受け渡しを行うLANインタフェース部42とから構成される。
なお、ブリッジング部7と無線LANデバイスドライバ部31とLANデバイスドライバ部32は、図示していないプロセッサによりプログラム制御で動作する機能ブロックである。また、図15のブリッジ装置には、その他図以外の機能ブロックおよびハードウェアも搭載しているが、説明都合上省略している。
ブリッジング部7は、フレームを中継するブリッジ処理部71と、無線LANデバイスドライバ部31、または、LANデバイスドライバ部32からブリッジ処理部71へのブリッジ処理要求の優先制御を行うQoSミドル部72とから構成される。
ブリッジ処理部71は、受信したフレームの宛先(MACアドレス)がアドレステーブル(図示せず)に登録されていなければ、無線LANデバイスドライバ部31、または、LANデバイスドライバ部32にフレームの中継を行う。ブリッジ処理部71は、受信したフレームの宛先がアドレステーブルに登録されていれば、フレームを中継しない。
前記アドレステーブルは、図示していないメモリ(例えば、RAM)内に割り当てられ、無線LAN欄、および、有線LAN欄を含む。ブリッジ処理部71は、無線LAN901からのフレームの宛先と無線LAN欄に登録されたMACアドレスとの照合を行い、有線LAN902からのフレームの宛先と有線LAN欄に登録されたMACアドレスとの照合を行う。
中継バッファ85は、無線LAN901または有線LAN902からフレームを受信する毎にメモリ(図示せず)内に割り当てられる。
FIFO部81は、図示していないメモリ(例えば、RAM)に割り当てられており、無線LANデバイスドライバ部31からブリッジ処理要求を受けたヘッダ比較部721によりブリッジ処理要求(ブリッジ処理事象)がFIFO(First In First Out)形式でキューイングされる。FIFO部81は、優先順位の高い高位FIFO811と優先順位の低い低位FIFO812とから構成される。
FIFO部82は、図示していないメモリ(例えば、RAM)に割り当てられており、LANデバイスドライバ部32からブリッジ処理要求を受けたヘッダ比較部723によりブリッジ処理要求(ブリッジ処理事象)がFIFO(First In First Out)形式でキューイングされる。FIFO部82は、優先順位の高い高位FIFO821と優先順位の低い低位FIFO822とから構成される。
キャッシュテーブル83は、RTPフレーム(RTPパケットの乗ったフレーム)のセッション情報が予め登録されている一時登録テーブル832と、セッション情報がセッション確立中に一時的に登録されている初期登録テーブル831とから構成される。キャッシュテーブル83は、図示していないメモリ(例えば、RAM)内に割り当てられる。初期登録テーブル831は、優先順位の高いフレームかどうかを見分けるために利用され、一時登録テーブル832は、OSI第5層以上のフレームを解析する手順を省くために利用される。中継するフレームの各ヘッダ情報内にRTPパケットで一時登録テーブル832または初期登録テーブル831にセッション情報が登録されていると、ブリッジ処理事象は、高位FIFO811、または、高位FIFO821にキューイングされ、登録されていないと、ブリッジ処理事象は、低位FIFO812、または、低位FIFO822にキューイングされる。
初期登録テーブル831には、フレーム内の各ヘッダにおいて、OSI第2層に該当する相手先のMACアドレス、OSI第3層に該当するプロトコル番号と相手先のIPアドレス、OSI第4層に該当する相手先のポート番号(この場合は、TCPまたはUDPのポート番号)、第5層以上のアプリケーションパケットの種別が、1つのセッション情報として複数予め登録されている。この場合の相手先とは、送信元または送信先のどちらかである。また、一時登録テーブル832には、フレーム内の各ヘッダにおいて、OSI第2層に該当する送信先および送信元のMACアドレス、OSI第3層に該当するプロトコル番号と送信先および受信先のIPアドレス、OSI第4層に該当する送信先および受信先のポート番号(この場合は、TCPまたはUDPのポート番号)が、1つのセッション情報として、新しいセッションが確立するたびに登録され、セッションが確立されていないと消去される。
QoSミドル部72は、ヘッダ比較部721と合成部722とヘッダ比較部723と合成部724とRTPセッションモニタ部725とから構成される。
ヘッダ比較部721は、キャッシュテーブル83のセッション情報と無線LANデバイスドライバ部31からのフレーム内の各ヘッダ情報から抽出したセッション情報とを比較し、優先順位のFIFOを持つFIFO部81へブリッジ処理要求(ブリッジ処理事象)をキューイングする。合成部722は、FIFO部81からの出力データ(ブリッジ処理事象)を合成(FIFO部81内のFIFOの識別を行う)してブリッジ処理部71に出力する。ヘッダ比較部723は、キャッシュテーブル83のセッション情報とLANデバイスドライバ部32からのフレーム内の各ヘッダ情報から抽出したセッション情報とを比較し、優先順位のFIFOを持つFIFO部82へブリッジ処理要求(ブリッジ処理事象)をキューイングする。合成部724は、FIFO部82からの出力データ(ブリッジ処理事象)を合成(FIFO部82内のFIFOの識別を行う)してブリッジ処理部71に出力する。
監視タイマ部84は、複数のタイマを有しており、キャッシュテーブル83の一時登録テーブル832に登録されたセッション情報を監視するために利用される。監視タイマ部84内の各タイマは、RTPセッションモニタ部725により起動(クリア&スタート)され、予め決められた時間に到達するとタイマ割込み発生する。
RTPセッションモニタ部725は、監視タイマ部84のタイマを起動することで、キャッシュテーブル83の一時登録テーブル832に登録されたセッション情報を監視する。監視タイマ部84のタイマが予め決められた時間になる(タイムアウトになる)と、一時登録テーブル832に登録されかつ監視対象となったセッション情報を消去する。
次に、図3、図15〜図19を参照して、本発明の第5の実施の形態の動作について説明する。
先ず、有線LAN902からLANインタフェース部42が無線LAN901へのフレームを受信すると、LANデバイスドライバ部32は、受信したフレームを、LANインタフェース部42に、中継バッファ85内のバッファへ格納させる。次に、LANデバイスドライバ部32は、ブリッジング部7に対し受信したフレームのブリッジ処理要求を行う。ブリッジ処理要求には、中継バッファ85内の格納場所情報、レングス情報が含まれている。
ブリッジング部7は、制御をヘッダ比較部723に渡す。制御を渡されたヘッダ比較部723は、中継バッファ85内のバッファに格納されているフレーム内の各ヘッダ情報から送信先および送信元のポート番号と、送信先および送信元のIPアドレスと、プロトコル番号と、送信先および送信元のMACアドレスとを抽出してセッション情報とする。この抽出したセッション情報と同一内容のセッション情報がキャッシュテーブル83の一時登録テーブル832に登録されているかの確認を行う(図18のステップS601,S602)。
同一内容のセッション情報が一時登録テーブル832に登録されていない場合(ステップS602/NO)、ヘッダ比較部723は、抽出したセッション情報と同一内容のセッション情報がキャッシュテーブル83の初期登録テーブル831に登録されているかの確認を行う(ステップS603,S604)。
同一内容のセッション情報が初期登録テーブル831に登録されている場合(ステップS604/YES)、ヘッダ比較部723は、中継するフレームがOSI第5層であるRTPヘッダを調べ、中継するフレームがRTPフレームかどうかの確認を行う(ステップS605,S606)。
中継するフレームがRTPフレームであれば(ステップS606/YES)、ヘッダ比較部723は、フレーム内の各ヘッダ情報から抽出したセッション情報を一時登録テーブル832に登録し、RTPセッションモニタ部13に監視タイマ部84のタイマを起動(リセット&スタート)させる(ステップS607,S608)。
次に、ヘッダ比較部723は、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として高位FIFO821にキューイングする(ステップS609)。なお、ブリッジ処理事象には、送信要求の識別情報、中継バッファ85内の格納場所、中継するフレームのレングス情報が含まれる。
中継するフレームがRTPフレームでなければ(ステップS606/NO)、ヘッダ比較部723は、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として低位FIFO822にキューイングする(ステップS611)。
同一内容のセッション情報が一時登録テーブル832に登録されている場合(ステップS602/YES)、ヘッダ比較部723は、RTPセッションモニタ部725に監視タイマ部84のタイマを再起動(リセット&リスタート)させ、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として高位FIFO821にキューイングする(ステップS610,S609)。
同一内容のセッション情報が初期登録テーブル831に登録されていない場合に(ステップS604/NO)、ヘッダ比較部723は、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として低位FIFO822にキューイングする(ステップS611)。
合成部724は、ブリッジ処理部71が送信中でなければ(空き状態あれば)、FIFO部82にブリッジ処理事象がキューイングされているかどうかのチェックを行い、ブリッジ処理事象がキューイングされていれば、FIFO部82内のFIFOの識別を行う(図19のステップS621〜S624)。
合成部724は、高位FIFO821にブリッジ処理事象がキューイングしていれば(ステップS624/高位)、高位FIFO821から読み出したブリッジ処理事象を基にブリッジ処理部71にブリッジ処理要求を行い、高位FIFO821にブリッジ処理事象がキューイングしていなければ(ステップS624/低位)、低位FIFO822から読み出したブリッジ処理事象を基にブリッジ処理部71にブリッジ処理要求を行う(ステップS625,S626)。
ブリッジ処理要求を受けたブリッジ処理部71は、中継バッファ85に格納されている受信したフレームの宛先である送信先MACアドレスがアドレステーブルに登録されていなければ、中継する必要があるので、無線LANデバイスドライバ部31に送信要求を行う。送信先MACアドレスがアドレステーブルに登録されていれば、ブリッジ処理部71は、中継する必要がないので、中継バッファ85内の該当するバッファを解放することで受信したフレームを無視する。
ブリッジング部7のブリッジ処理部71から送信要求を受けた無線LANデバイスドライバ部31は、送信要求を基に無線LANインタフェース部41に対して中継バッファ85の該当するバッファから中継するフレームを無線LAN901へ送信させる。
次に、無線LAN901から無線LANインタフェース部41が有線LAN902へのフレームを受信すると、無線LANデバイスドライバ部31は、無線LANインタフェース部41に対して中継バッファ85に受信したフレームを格納させ、格納させ終わると、ブリッジング部7に受信したフレームのブリッジ処理要求を行う。
無線LANデバイスドライバ部31からブリッジ処理要求を受けたブリッジング部7は制御をQoSミドル部72に制御を渡す。制御を渡されたQoSミドル部72のヘッダ比較部721は、フレーム内の各ヘッダ情報から送信先および送信元のポート番号と、送信先および送信元のIPアドレスと、プロトコル番号と、送信先および送信元のMACアドレスとを抽出してセッション情報とする。ヘッダ比較部721は、この抽出したセッション情報と同一内容のセッション情報がキャッシュテーブル83の一時登録テーブル832に登録されているかの確認を行う(図16のステップS501,S502)。
同一内容のセッション情報が一時登録テーブル832に登録されていない場合(ステップS502/NO)、ヘッダ比較部721は、抽出したセッション情報と同一内容のセッション情報がキャッシュテーブル83の初期登録テーブル831に登録されているかの確認を行う(ステップS503,S504)。
同一内容のセッション情報が初期登録テーブル831に登録されている場合(ステップS504/YES)、ヘッダ比較部721は、中継するフレームがOSI第5層のRTPヘッダを調べ、中継するフレームがRTPフレームかどうかの確認を行う(ステップS505,S506)。
中継するフレームがRTPフレームであれば(ステップS506/YES)、ヘッダ比較部721は、フレーム内の各ヘッダ情報から抽出したセッション情報を一時登録テーブル832に登録し、RTPセッションモニタ部725に監視タイマ部84のタイマを起動させる(ステップS507,S508)。
更に、ヘッダ比較部721は、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として高位FIFO811にキューイングする(ステップS509)。なお、ブリッジ処理事象には、送信要求の識別情報、中継バッファ85内の格納場所、中継するフレームのレングス情報が含まれる。
中継するフレームがRTPフレームでなければ(ステップS506/NO)、ヘッダ比較部721は、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として低位FIFO812にキューイングする(ステップS511)。
同一内容のセッション情報が一時登録テーブル832に登録されている場合(ステップS502/YES)、ヘッダ比較部721は、RTPセッションモニタ部725に対して監視タイマ部84のタイマを再起動させ、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として高位FIFO811にキューイングする(ステップS510,S509)。
同一内容のセッション情報が、初期登録テーブル831に登録されていない場合には(ステップS604/NO)、ヘッダ比較部721は、ブリッジ処理要求をブリッジ処理事象として低位FIFO812にキューイングする(ステップS511)。
合成部722は、ブリッジ処理部71が送信中でなければ(空き状態あれば)、FIFO部81にブリッジ処理要求がキューイングされているかどうかのチェックを行い、ブリッジ処理要求がキューイングされていれば(ステップS522/YES)、FIFO部81内のFIFOの識別を行う(図17のステップS521〜S524)。
高位FIFO811にブリッジ処理事象がキューイングしていれば(ステップS524/高位)、合成部722は、高位FIFO811から読み出したブリッジ処理事象を基にブリッジ処理部71にブリッジ処理要求を行い、高位FIFO811にブリッジ処理事象がキューイングしていなければ(ステップS524/低位)、低位FIFO812から読み出したブリッジ処理事象を基にブリッジ処理部71にブリッジ処理要求を行う(ステップS525,S526)。
一方、合成部722からブリッジ処理要求を受信したブリッジング部7のブリッジ処理部71は、受信したパケットの宛先である送信先MACアドレスがアドレステーブルに登録されていなければ、フレームを中継する必要があるので、LANデバイスドライバ部32に送信要求を行う。この場合、送信先MACアドレスがアドレステーブルに登録されていれば、ブリッジ処理部71は、中継する必要がないので、中継バッファ85内の該当するバッファを解放することで、受信したフレームを無視する。
ブリッジング部7のブリッジ処理部71から送信要求を受けたLANデバイスドライバ部32は、LANインタフェース部42に中継バッファ85の該当するバッファから有線LAN902へフレームを送信させる。
上記の第1〜第5の実施の形態の説明では、RTPパケットについて説明したが、RTPパケット以外のOSI第5層以上の通信プロトコルを持った特定のパケットでもかまわない。
また、OSI第5層以上のデータをOSI4層以下のヘッダと比較し、ヘッダを削除して、複数パケットを1つにする構成を基本に説明してきたが、それに限定するものでなく、ヘッダを削除せず、連続データにし、無線LAN上は複数のパケットが1つのパケットとして送信される形でもよい。例えば、FIFOに入ったMACフレームをそのまま連続の1パケットにして送信してもよい。
また、上記の第1〜第5の実施の形態において、仮想的なFIFOのメモリ量をキャッシュテーブル情報やFIFOの利用効率にあわせて動的に変化させても良い。FIFOへのデータ先読みは、予め定めたアルゴリズムを利用して物理回線速度より早く見せかけても良い。例えば、10%早くするようにして、物理回線とかけ離れた早さで読み込むことを防いでも良い。FIFOが溢れそうになってきたら物理回線速度を−10%として物理回線速度とかけ離れた減速や通信遮断を見せないようにしても良い。
IEEE802.11b無線LAN(各実施の形態では、無線LAN901に相当)は、IEEE802.3の100MLAN(各実施の形態では、有線LAN902に相当)より1桁以上通信能力が下がるので、有線LAN902から無線LAN901へのデータ転送の待ちが発生するが、本発明では、データ転送の待ちを解消、あるいは、減少させることができる。
また、本発明では、ブリッジング部21、ブリッジング部7と、無線LANデバイスドライバ部31(または、LANデバイスドライバ部32)を変更せずに、QoSを提供することが可能である。
また、本発明では、QoS用ハードウェアを新たに購入しなくてよいという効果もある。
本発明の基本的な構成の概念を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。 フレーム内の各ヘッダの割り当てを示す説明図である。 図1または図9のQoSミドル部の無線LAN側の送信部のヘッダ比較部の動作を示すフローチャートである。 図1または図9のQoSミドル部の無線LAN側の送信部の合成部の動作を示すフローチャートである。 図1または図9のQoSミドル部の無線LAN側の受信部のヘッダ比較部の動作を示すフローチャートである。 図1または図9のQoSミドル部の無線LAN側の受信部の合成部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。 図9のQoSミドル部の有線LAN側の送信部のヘッダ比較部の動作を示すフローチャートである。 図9のQoSミドル部の有線LAN側の送信部の合成部の動作を示すフローチャートである。 図9のQoSミドル部の有線LAN側の受信部のヘッダ比較部の動作を示すフローチャートである。 図9のQoSミドル部の有線LAN側の受信部の合成部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態の構成を示すブロック図である。 図15のQoSミドル部のヘッダ比較部の動作を示すフローチャートである。 図15のQoSミドル部の合成部の動作を示すフローチャートである。 図15のQoSミドル部のヘッダ比較部の動作を示すフローチャートである。 図15のQoSミドル部の合成部の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 QoSミドル部
6 QoSミドル部
72 QoSミドル部
7 ブリッジング部
21 ブリッジング部
11 送信部
61 送信部
12 受信部
62 受信部
13 RTPセッションモニタ部
63 RTPセッションモニタ部
725 RTPセッションモニタ部
22 中継バッファ
85 中継バッファ
31 無線LANデバイスドライバ部
32 LANデバイスドライバ部
41 無線LANインタフェース部
42 LANインタフェース部
51 送信FIFO部
56 送信FIFO部
52 受信FIFO部
57 受信FIFO部
53 キャッシュテーブル
58 キャッシュテーブル
83 キャッシュテーブル
54 監視タイマ部
59 監視タイマ部
84 監視タイマ部
71 ブリッジ処理部
81 FIFO部
82 FIFO部
91 無線LANカード
92 有線LANカード
111 ヘッダ比較部
121 ヘッダ比較部
611 ヘッダ比較部
621 ヘッダ比較部
721 ヘッダ比較部
723 ヘッダ比較部
112 合成部
122 合成部
612 合成部
622 合成部
722 合成部
724 合成部
511 高位送信FIFO
561 高位送信FIFO
512 低位送信FIFO
562 低位送信FIFO
521 高位受信FIFO
571 高位受信FIFO
522 低位受信FIFO
572 低位受信FIFO
531 初期登録テーブル
581 初期登録テーブル
831 初期登録テーブル
532 一時登録テーブル
582 一時登録テーブル
832 一時登録テーブル
811 高位FIFO
821 高位FIFO
812 低位FIFO
822 低位FIFO
901 無線LAN
902 有線LAN

Claims (13)

  1. 無線ネットワークとのやり取りを行うインタフェース部を制御する無線ネットワークデバイスドライバ部と、有線ネットワークとのやり取りを行うインタフェース部を制御する有線ネットワークデバイスドライバ部とを備え、各ネットワークから受信したフレームの宛先とMACアドレスが登録されたアドレステーブルとを照らし合わせて前記フレームのブリッジ処理を行うブリッジング部を有するブリッジ装置において、
    前記ブリッジング部と前記無線LANカードのデバイスドライバ部との間に挿入されたミドルウェア部と、優先順位の高い第1のセッション情報が予め登録されている初期登録テーブルと、優先順位の高いセッションの確立時に使用する一時登録テーブルと、優先順位の高い第1のFIFO(高位送信FIFO)と、優先順位の低い第2のFIFO(低位送信FIFIO)と、を備え、
    前記ミドルウェア部は、前記ブリッジング部から前記無線ネットワークデバイスドライバ部への前記中継するフレームの送信要求があった場合に前記中継するフレーム内のOSI第2層からOSI第4層までのヘッダから抽出した第2のセッション情報が前記一時登録テーブルに登録しているかを確認する第1の確認手段と、
    前記第1の確認手段で登録されていれば前記送信要求を前記第1のFIFO(高位送信FIFO)にキューイングする第1のキューイング手段と、
    前記第1の確認手段で登録されていなければ前記第2のセッション情報が前記初期登録テーブルに登録されているかを確認する第2の確認手段と、
    前記第2の確認手段で登録されていれば前記中継するフレームが予め決められたOSI第5層以上の特定のパケットかの確認を行う第3の確認手段と、
    前記第3の確認手段で前記特定のパケットの確認がとれると優先順位の高いセッションが確立したとして前記第2のセッション情報を前記前記一時登録テーブルに登録すると共に前記送信要求を前記第1のFIFO(高位送信FIFO)にキューイングする第2のキューイング手段と、
    前記第2の確認手段で登録されていなければ前記送信要求を前記第2のFIFO(低位送信FIFIO)にキューイングする第3のキューイング手段と、
    前記第3の確認手段で前記特定のパケットの確認がとれないと前記送信要求を前記第2のFIFO(低位送信FIFIO)にキューイングする第4のキューイング手段と、
    前記第1または/および第2のFIFO(低位送信FIFIO)にキューイングされている前記送信要求がある場合に前記第1および第2のFIFO(低位送信FIFIO)の優先順位に従って第1または第2のFIFO(低位送信FIFIO)をいずれかを識別しその識別した第1または第2のFIFO(低位送信FIFIO)にキューイングされている前記送信要求を前記無線ネットワークデバイスドライバ部に出す送信要求手段と、を有することを特徴とするブリッジ装置。
  2. 前記ミドルウェア部は、前記第3の確認手段で前記特定のパケットであれば予め決められた時間内に前記第2のセッション情報を持ったフレームの送信要求が前記ブリッジング部から来なくなるまで監視し続ける監視手段を有することを特徴とする請求項記載のブリッジ装置。
  3. 無線ネットワークとのやり取りを行うインタフェース部を制御する無線ネットワークデバイスドライバ部と、有線ネットワークとのやり取りを行うインタフェース部を制御する有線ネットワークデバイスドライバ部とを備え、各ネットワークから受信したフレームの宛先とMACアドレスが登録されたアドレステーブルとを照らし合わせて前記フレームのブリッジ処理を行うブリッジング部を有するブリッジ装置において、
    前記ブリッジング部と前記無線ネットワークデバイスドライバ部との間に挿入されたミドルウェア部と、
    優先順位の高い第1のセッション情報が予め登録されている初期登録テーブルと、
    優先順位の高いセッション確立時に使用する一時登録テーブルと、
    優先順位の高い第1のFIFO(高位送信FIFO)と、
    優先順位の低い第2のFIFO(低位送信FIFO)と、
    優先順位の高い第3のFIFO(高位受信FIFO)と、
    優先順位の低い第4のFIFO(低位受信FIFO)と、を備え、
    前記ミドルウェア部は、前記ブリッジング部から前記無線ネットワークデバイスドライバ部への前記第1の中継するフレームの送信要求があった場合に前記第1の中継するフレーム内のOSI第2層からOSI第4層までのヘッダから抽出した第2のセッション情報が前記一時登録テーブルに登録しているかを確認する第1の確認手段と、
    前記第1の確認手段で登録されていれば前記送信要求を前記第1のFIFO(高位送信FIFO)にキューイングする第1のキューイング手段と、
    前記第1の確認手段で登録されていなければ前記第2のセッション情報が前記初期登録テーブルに登録されているかを確認する第2の確認手段と、
    前記第2の確認手段で登録されていれば前記第1の中継するフレームが予め決められたOSI第5層以上の特定のパケットかの確認を行う第3の確認手段と、
    前記第3の確認手段で前記特定のパケットの確認がとれると優先順位の高いセッションが確立したとして前記第2のセッション情報を前記前記一時登録テーブルに登録すると共に前記送信要求を前記第1のFIFO(高位送信FIFO)にキューイングする第2のキューイング手段と、
    前記第2の確認手段で登録されていなければ前記送信要求を前記第2のFIFO(低位送信FIFO)にキューイングする第3のキューイング手段と、
    前記第3の確認手段で前記特定のパケットでなければ前記送信要求を前記第2のFIFO(低位送信FIFO)にキューイングする第4のキューイング手段と、
    前記第1または/および第2のFIFO(高位/低位送信FIFO)にキューイングされている前記送信要求がある場合に前記第1および第2のFIFO(低位送信FIFO)の優先順位に従って第1または第2のFIFO(高位/低位送信FIFO)をいずれかを識別しその識別した第1または第2のFIFO(高位/低位送信FIFO)にキューイングされている前記送信要求を前記無線ネットワークデバイスドライバ部に出す送信要求手段と、
    前記無線ネットワークデバイスドライバ部から前記ブリッジング部への前記第2の中継するフレームのブリッジ処理要求があった場合に前記第2の中継するフレーム内のOSI第2層からOSI第4層までのヘッダから抽出した前記第3のセッション情報が前記一時登録テーブルに登録しているかを確認する第4の確認手段と、
    前記第4の確認手段で登録されていれば前記ブリッジ処理要求を前記第3のFIFO(高位受信FIFO)にキューイングする第5のキューイング手段と、
    前記第4の確認手段で登録されていなければ前記第3のセッション情報が前記初期登録テーブルに登録されているかを確認する第5の確認手段と、
    前記第5の確認手段で登録されていれば前記第2の中継するフレームが前記特定のパケットかの確認を行う第6の確認手段と、
    前記第6の確認手段で前記特定のパケットであれば前記第3のセッション情報を前記前記一時登録テーブルに登録すると共に前記ブリッジ処理要求を前記第3のFIFO(高位受信FIFO)にキューイングする第6のキューイング手段と、
    前記第5の確認手段で登録されていなければ前記ブリッジ処理要求を前記第4のFIFO(低位受信FIFO)にキューイングする第7のキューイング手段と、前記第6の確認手段で前記特定のパケットでなければ前記ブリッジ処理要求を前記第4のFIFO(低位受信FIFO)にキューイングする第8のキューイング手段と、
    前記第3または/および第4のFIFO(低位受信FIFO)にキューイングされている前記ブリッジ処理要求がある場合に前記第3および第4のFIFO(低位受信FIFO)の優先順位に従って第3または第4のFIFO(低位受信FIFO)をいずれかを識別しその識別した第3または第4のFIFO(低位受信FIFO)にキューイングされている前記ブリッジ処理要求を前記ブリッジング部に出すブリッジ処理要求手段と、を有することを特徴とするブリッジ装置。
  4. 前記ミドルウェア部は、前記第3の確認手段で前記特定のパケットであれば予め決められた時間内に前記第2のセッション情報を持ったフレームの送信要求が前記ブリッジング部から来なくなるまで監視し続ける第1の監視手段と、
    前記第6の確認手段で前記特定のパケットであれば予め決められた時間内に前記第3のセッション情報を持ったフレームのブリッジ処理要求が前記無線ネットワークデバイスドライバ部から来なくなるまで監視し続ける第2の監視手段と、を有することを特徴とする請求項記載のブリッジ装置。
  5. 前記特定のパケットは、RTPパケットを含む第5層以上の通信プロトコルで規定されたパケットのいずれかであることを特徴とする請求項1,2,3,または4記載のブリッジ装置。
  6. 前記第1のセッション情報は、フレーム内のOSI第2層に該当するMACアドレスと、OSI第3層に該当するプロトコル番号およびIPアドレスと、OSI第4層に該当するポート番号とを含むことを特徴とする請求項1または3記載のブリッジ装置。
  7. 前記第2および第3のセッション情報は、フレーム内のOSI第2層に該当するMACアドレスと、OSI第3層に該当するプロトコル番号およびIPアドレスと、OSI第4層に該当するポート番号とを含むことを特徴とする請求項3または4記載のブリッジ装置。
  8. ネットワーク毎にそのネットワークとのやり取りを行うインタフェース部を制御するデバイスドライバ部と、各ネットワークから受信したフレームの宛先とMACアドレスが登録されたアドレステーブルとを照らし合わせて前記フレームのブリッジ処理を行うブリッジング部を有するブリッジ装置におけるブリッジ方法であって、
    前記通信ブリッジング部と前記デバイスドライバ部との間のインタフェース制御を行う挿入されたミドルウェア部を準備し、前記ミドルウェア部は、予め決められた送信宛への連続するOSI第5層以上の特定のパケットの送信要求が前記ブリッジング部からあった場合に、連続する最初の送信要求を受け取った場合には前記特定のパケットのヘッダ情報の確認後に前記特定のパケットを乗せる送信フレーム内のOSI第2層からOSI第4層までの各ヘッダから抽出したセッション情報をキャッシュテーブルに登録して前記デバイスドライバ部に対して送信待ちの優先順位を上げて前記送信要求を行い、それ以降連続する前記特定のパケットを送信する場合にはそれ以降連続する前記特定のパケットを乗せる送信フレーム内のOSI第2層から第4層までのヘッダから抽出したセッション情報と前記キャッシュテーブルに登録したセッション情報とを比較することで優先順位を上げて前記送信要求を行うことを特徴とするブリッジ方法。
  9. 前記ミドルウェア部は、予め決められた送信元から連続するOSI第5層以上の通信プロトコルで規定された特定のパケットのブリッジ処理要求が前記デバイスドライバ部からあった場合に、連続する最初のブリッジ処理要求を受け取った場合には前記特定のパケットのヘッダ情報の確認後に前記特定のパケットを乗せた受信フレーム内のOSI第2層からOSI第4層までの各ヘッダから抽出したセッション情報をキャッシュテーブルに登録して前記ブリッジング部に対してブリッジ処理待ちの優先順位を上げて前記ブリッジ処理要求を行い、それ以降連続する前記特定のパケットを受信する場合にはそれ以降連続する前記特定のパケットを乗せた受信フレーム内のOSI第2層から第4層までのヘッダから抽出したセッション情報と前記キャッシュテーブルに登録したセッション情報とを比較することでブリッジ処理待ちの優先順位を上げて前記ブリッジ処理要求を行うことを特徴とする請求項記載のブリッジ方法。
  10. 前記ミドルウェア部は、前記キャッシュテーブルに前記セッション情報を登録した場合に予め決められた時間内に前記セッション情報を持った中継するフレームの送信要求が前記ブリッジング部から来なくなるまで監視し続けることを特徴とする請求項記載のブリッジ方法。
  11. 前記ミドルウェア部は、前記キャッシュテーブルに前記セッション情報を登録した場合に予め決められた時間内に前記セッション情報を持った中継するフレームのブリッジ処理要求が前記デバイスドライバ部から来なくなるまで監視し続けることを特徴とする請求項記載のブリッジ方法。
  12. 前記特定のパケットは、RTPパケットを含む第5層以上の通信プロトコルで規定されたパケットのいずれかであることを特徴とする請求項8または9記載のブリッジ方法。
  13. 前記セッション情報は、フレーム内のOSI第2層に該当するMACアドレスと、OSI第3層に該当するプロトコル番号およびIPアドレスと、OSI第4層に該当するポート番号とを含むことを特徴とする請求項8,9,10,または11記載のブリッジ方法。
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