JP2007318497A - 無線アクセス制御装置及び方法、無線装置、および、ネットワーク - Google Patents
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Abstract
【課題】無線メッシュネットワークにおける無線通信の通信帯域を有効利用すると共に優先制御できるようにする。
【解決手段】本発明の無線アクセス制御装置は、端末接続管理テーブルを用いて、転送データ信号の宛先端末が接続する無線装置に転送パケットを転送する無線アクセス制御装置において、近傍の無線装置又は接続端末との間で無線通信を行なう通信手段と、通信手段の受信データ信号の転送先を端末接続管理テーブルを用いて判断する転送先判断手段と、他の無線装置を転送先とする転送データ信号について、データ信号の優先度別に各データ信号を保持する優先度別信号保持手段と、今回の転送データ信号の転送先と同じ転送先のデータ信号を優先度別信号保持手段から1又は複数取り出して、少なくとも1以上の転送データ信号を含む同じ転送先の転送パケットを生成する転送パケット生成手段とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の無線アクセス制御装置は、端末接続管理テーブルを用いて、転送データ信号の宛先端末が接続する無線装置に転送パケットを転送する無線アクセス制御装置において、近傍の無線装置又は接続端末との間で無線通信を行なう通信手段と、通信手段の受信データ信号の転送先を端末接続管理テーブルを用いて判断する転送先判断手段と、他の無線装置を転送先とする転送データ信号について、データ信号の優先度別に各データ信号を保持する優先度別信号保持手段と、今回の転送データ信号の転送先と同じ転送先のデータ信号を優先度別信号保持手段から1又は複数取り出して、少なくとも1以上の転送データ信号を含む同じ転送先の転送パケットを生成する転送パケット生成手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線アクセス制御装置及び方法、無線装置、及び、ネットワークに関し、例えば、無線ネットワークにおけるメッシュネットワークを構成する無線アクセス装置(アクセスポイント)が備える無線アクセス制御装置に適用し得る。
例えば、無線ネットワークシステムにおいて、無線ネットワーク機器間のアクセス制御は、無線アクセス装置(アクセスポイント装置)が行なう。一般にアクセスポイント装置は、有線ネットワーク上に存在し、外部ネットワークや他のアクセスポイント装置と接続可能な構成をとっている。そのため、例えば有線回線を敷設することができない場所には、アクセスポイント装置を設置することができず、外部ネットワークに接続できる無線ネットワークを構築することができないという問題があった。
このような問題を解決するために、複数のアクセスポイント装置を網の目(メッシュ)状に配置し、アクセスポイント装置とアクセスポイント装置との間を無線接続することで、有線ネットワークによる接続部分を最小限にして、ネットワークに接続できるエリアを拡大する、無線メッシュネットワークが現在検討されている(特許文献1参照)。
ところで、我々が考えている装置は、無線端末から送信されたデータフレームをアクセスポイントが受信すると、そのデータフレームを加工せずにアクセスポイント間の無線LANによる通信パケット内のデータ領域に入れて転送し、受信側のアクセスポイントでパケットからデータフレームを取り出して受信端末に向けて送信するというものである。
また、上記装置の改良技術として、ある受信端末が接続されているアクセスポイント別にデータをまとめて送信する方法という技術も考えており、これによって、IEEE802.11由来のIFSやバックオフの待ち時間によるオーバーヘッドを減らすことができ、データの転送効率を上げ、帯域の有効利用を図ることができる。
しかしながら、上述した技術を適用する際、ネットワーク混雑時の優先制御などが考慮されていないため、あるアクセスポイントで大容量データ通信が行なわれた際に、高いリアルタイム性が必要なVoIPデータなどでデータパケットロスやパケット到達遅延の問題があった。
そのため、大容量のデータ通信を行なう際に、リアルタイム性が高いデータ信号の転送を優先することができ、かつ、ネットワークの通信帯域の有効利用を図ることができる無線アクセス制御装置及び方法、無線装置、および、ネットワークが求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の無線アクセス制御装置は、ネットワークを形成する複数の無線装置のそれぞれが接続する端末を無線装置毎に示す端末接続管理テーブルを用いて、転送データ信号の宛先端末が接続する無線装置に転送パケットを転送する無線アクセス制御装置において、(1)近傍の他の無線装置又は接続端末との間で無線通信を行なう通信手段と、(2)通信手段が受信した受信データ信号の転送先を端末接続管理テーブルを用いて判断する転送先判断手段と、(3)転送先判断手段により他の無線装置を転送先とする転送データ信号について、データ信号の優先度別に各データ信号を保持する優先度別信号保持手段と、(4)今回の転送データ信号の転送先と同じ転送先のデータ信号を優先度別信号保持手段から1又は複数取り出して、少なくとも1以上の転送データ信号を含む同じ転送先の転送パケットを生成する転送パケット生成手段とを備えることを特徴とする。
第2の本発明の無線アクセス制御方法は、ネットワークを形成する複数の無線装置のそれぞれが接続する端末を無線装置毎に示す端末接続管理テーブルを用いて、転送データ信号の宛先端末が接続する無線装置に転送パケットを転送する無線アクセス制御方法において、(1)通信手段が、近傍の他の無線装置又は接続端末との間で無線通信を行なう通信工程と、(2)転送先判断手段が、通信手段が受信した受信データ信号の転送先を上記端末接続管理テーブルを用いて判断する転送先判断工程と、(3)優先度別信号保持手段が、転送先判断手段により他の無線装置を転送先とする転送データ信号について、データ信号の優先度別に各データ信号を保持する優先度別信号保持工程と、(4)転送パケット生成手段が、今回の転送データ信号の転送先と同じ転送先のデータ信号を優先度別信号保持手段から1又は複数取り出して、少なくとも1以上の転送データ信号を含む同じ転送先の転送パケットを生成する転送パケット生成工程とを備えることを特徴とする。
第3の本発明の無線装置は、第1の本発明の無線アクセス制御装置を備えることを特徴とする無線装置。
第4の本発明のネットワークは、複数の無線装置を有して構成するネットワークにおいて、各無線装置が第3の本発明の無線装置に当たることを特徴とする。
本発明によれば、大容量のデータ通信を行なう際に、リアルタイム性が高いデータ信号の転送を優先することができ、かつ、ネットワークの通信帯域の有効利用を図ることができる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明の無線アクセス装置の第1の実施形態を図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の無線アクセス装置の第1の実施形態を図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態は、無線メッシュネットワークを採用したネットワーク上に存在するアクセスポイントに、本発明の無線アクセス装置を適用した場合の形態を説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る無線メッシュネットワーク上に存在するアクセスポイントの内部構成を示すブロック図である。
図1は、本実施形態に係る無線メッシュネットワーク上に存在するアクセスポイントの内部構成を示すブロック図である。
図1において、無線メッシュネットワーク2は、複数のアクセスポイントが網の目(メッシュ)上に配置され、各アクセスポイント間のデータ伝送を実現するネットワークである。
アクセスポイント100は、無線メッシュネットワーク2を構築する複数のアクセスポイントのうちの1つであり、いずれもアクセスポイントも、後述するように図1に示すアクセスポイント100と同様の内部構成及び機能を実現するものである。
アクセスポイント100は、所定周期でビーコン信号を発信しており、そのビーコン信号を受信することで電波到達範囲内に存在するクライアント機器3に対してアクセスポイント100の存在を検知させることができる。そして、そのクライアント機器3から送信された信号を受信すると、アクセスポイント100は、そのクライアント機器3との無線通信に係るアクセス制御を行なうものである。
また、アクセスポイント100は、収容するクライアント機器3から通信データを受信すると、その通信データの送信先を判断する。そして、通信データの送信先が自アクセスポイント100の収容する他のクライアント機器であると判断すると、アクセスポイント100は通信データを送信先宛に送信し、通信データの送信先が他のアクセスポイントの収容するクライアント機器であると判断すると、通信データにアクセスポイント間通信に必要なヘッダを付与した通信パケットを生成し、その通信パケットを送信先機器を収容するアクセスポイント宛に送信するものである。
さらに、アクセスポイント100は、無線メッシュネットワーク2側から通信パケットを受信すると、その通信パケットに含まれる通信データの送信先を判断する。そして、通信先データの送信先が自アクセスポイント100の収容する他のクライアント機器であると判断すると、アクセスポイント100は通信データを送信先宛に送信し、通信データの送信先が他のアクセスポイントの収容するクライアント機器であると判断すると、通信データにアクセスポイント間通信に必要なヘッダを付与した通信パケットを生成し、その通信パケットを送信先機器を収容するアクセスポイント宛に中継するものである。
続いて、本実施形態に係るアクセスポイント100が実現する機能を、図1に示す内部構成図を参照しながら説明する。
なお、アクセスポイント100のハードウェア構成は図示していないが、後述する機能を実現するため、例えば、CPU、RAM、ROM、読み込み書き込み可能な不揮発性記憶手段(例えば、EEPROM等)を構成し、CPUが、RAMをワーキングエリアとして、ROMや不揮発性記憶手段に格納されているデータ処理に必要なデータを用いて、ROMに格納されている処理プログラムを実行することにより、本実施形態に係るアクセスポイント100の機能を実現することができる。
図1に示すように、本実施形態のアクセスポイント100は、クライアント側無線LAN送受信部101、メッシュネットワーク側無線LAN送受信部102、転送先アクセスポイント判断部103、優先度別転送キュー104、フレーム転送パケット作成部105、フレーム復元部106、ルーティングテーブル作成部107、接続端末管理テーブル作成部108を少なくとも有して構成される。
クライアント側無線LAN送受信部101は、クライアント機器3とアクセスポイント100との間で通信を行なう無線LAN送受信部であり、クライアント機器3との間でIP通信を行なうものである。
また、クライアント側無線LAN送受信部101は、クライアント機器3が送信した通信データを受信し、その受信した通信データのフレーム形式をアクセスポイント間の通信方式に応じた形式に変換し、その変換したデータフレームを転送先アクセスポイント判断部103に与えるものである。
本実施形態では、クライアント側無線LAN送受信部101とクライアント機器3との間の通信方式は、例えばIEEE802.11(IEEE802.1a、802.11b、802.11g等)に規定の通信方式とし、アクセスポイント間の通信方式は、例えばIEEE802.3に規定される通信方式とする。
従って、クライアント側無線LAN送受信部101は、クライアント機器3から受信したIEEE802.11形式のデータフレームを、IEEE802.3形式に変換して、転送先アクセスポイント判断部103に与えるものである。
なお、クライアント側無線LAN送受信部101とクライアント機器3との間の通信方式、及び、アクセスポイント間の通信方式は、それぞれ特に限定されず広く適用できる。
メッシュネットワーク側無線LAN送受信部102は、アクセスポイント間通信を行なう無線LAN送受信部であり、無線メッシュネットワーク2に接続されている隣接ノードから受信した通信パケットをフレーム復元部106に与えたり、フレーム転送パケット作成部106が作成した転送パケットを送信したりするものである。
転送先アクセスポイント判断部103は、クライアント側無線LAN送受信部101又はフレーム復元部106から、データフレーム(IEEE802.3形式)を受け取り、そのデータフレームの宛先情報に基づいて、宛先機器3が接続しているアクセスポイント100を判断するものである。
ここで、本実施形態の転送先アクセスポイント判断部103は、無線メッシュネットワーク2を構成する全てのアクセスポイント100同士で共通のMACアドレス管理テーブル109を有しており、このMACアドレス管理テーブル109を用いて、宛先機器3が接続しているアクセスポイント100を見つけ出すものとする。
ここで、MACアドレス管理テーブル109とは、クライアント機器3がどのアクセスポイント100に接続しているかを示す管理情報テーブルであり、クライアント機器3のMACアドレスと、当該クライアント機器3が接続しているアクセスポイント100の識別情報(例えば、アクセスポイント識別名やIPアドレス等)とが対応付けられたものをいう。
つまり、転送先アクセスポイント判断部103は、MACアドレス管理テーブル109を参照して、送信しようとするデータフレームの宛先情報に対応するアクセスポイント100の識別情報を検索し、その検索した識別情報のアクセスポイント100が宛先機器3の接続しているアクセスポイント100であるとする。
図2は、MACアドレス管理テーブル109の構成例を示す。図2に示すように、MACアドレス管理テーブル109は、「MACアドレス」と「接続アクセスポイント」とを項目として有する。「MACアドレス」は、各クライアント機器3のMACアドレスであり、「接続アクセスポイント」は、クライアント機器3と接続するアクセスポイント100の識別情報である。なお、本実施形態では、「接続アクセスポイント」の識別情報をアクセスポイントの名称として説明するが、アクセスポイント100を識別することができればこれに限定されず、例えば、DNS(ドメインネームサーバ)等への問い合わせにより、アクセスポイント100のIPアドレスとしてもよい。
また、転送アクセスポイント判断部103は、転送するデータフレームの転送先アクセスポイントが自アクセスポイントであると判断した場合、そのデータフレームをクライアント側無線LAN送受信部101に与えるものとし、一方、転送先アクセスポイントが他のアクセスポイントであると判断した場合、そのデータフレームを優先度別転送キュー104に与えるものである。
接続端末管理テーブル作成部108は、無線メッシュネットワーク2を構成しているアクセスポイント100に接続している全てのクライアント機器3が、どのアクセスポイント100に接続しているかを示すMACアドレス管理テーブル109を更新するものである。
ここで、接続端末管理テーブル作成部108によるMACアドレス管理テーブル109の作成方法について説明する。
無線メッシュネットワーク2を構成する全てのアクセスポイント100間でMACアドレス管理テーブル109を共通に有するために、例えば、各アクセスポイント100は、所定周期で他のアクセスポイント100との間で情報の一斉配信(フラッディング)を行なっており、あるアクセスポイント100が、クライアント機器3との接続を検知すると、そのクライアント機器3のMACアドレスと自アクセスポイント100の識別情報(例えばIPアドレス)とを対応付けた情報をフラッディングする。これにより、他のアクセスポイント100に対して、当該アクセスポイント100の識別情報とそれに接続しているクライアント機器3のMACアドレスとを対応付けた情報を配信することができ、全てのアクセスポイント100の接続端末管理テーブル作成部108が逐次MACアドレス管理テーブル109を更新させることができ、同じMACアドレス管理テーブル109を共有させることができる。
ここで、フラッディング機能とは、同一情報を全てのアクセスポイントに一斉配信させる機能であり、このフラッディング機能を実現する方法としては、例えば、OLSR(Optimized Link State Routing)プロトコルやAODV(Ad Hoc On-Demand Distance Vector)プロトコル等を用いた種々の方法が考えられるが、全てのアクセスポイント2にMACアドレス管理テーブル109を行き渡らせることができれば特に限定されない。
優先度別転送キュー104は、転送データの優先度別のデータキューを複数有しており、転送先アクセスポイント判断部103から受け取ったデータフレームを、その転送データフレームの優先度に応じたデータキューにキューイングするものである。また、優先度別転送キュー104は、データキューにキューイングされているデータフレームのうち先頭データを取り出すと、その先頭データの転送先アクセスポイントを割り出し、その転送先アクセスポイントと同一のアクセスポイントを転送先とする1又は複数のデータフレームをキューから取り出して、先頭データも含むこれらデータフレームを転送データとして取り出すものである。
図3は、優先度別転送キュー104の詳細な内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、優先度別転送キュー104は、データ優先度判定部201、優先度別の複数のデータキュー202、データ取り出し部203を少なくとも有するものである。
データ優先度判定部201は、転送先アクセスポイント判断部103から転送データフレームを受け取ると、そのデータフレームの優先度を判定し、その優先度判定結果に応じて優先度別のデータキュー202の末尾にデータフレームをキューイングさせるものである。
ここで、データ優先度判定部201によるデータフレームの優先度の判定方法は、種々の方法を適用することができるが、例えば、IEEE802.1Dにおいて規定されているUserPriority(ユーザプライオリティ)や、データパケットがIPパケットである場合にはToSフィールド等に基づいて、8段階に区分した優先度を用いて、それぞれのデータフレームの優先度を判定する方法を適用することができる。
データキュー202は、データフレームの優先度別にデータフレームを保管するものである。図3に示す本実施形態のデータキュー202は、IEEE802.1Dの8段階に区分されたUserPriorityに従って、8個の優先度別のデータキューを示しており、データ優先度判定部201により判定された優先度のデータフレーム及びそのデータフレームの転送先ラベル(識別子)をキューイングする。
なお、本実施形態において適用した8段階のUserPriorityについては、数字が大きくなるにつれて優先度は高くなるものとし、「7」が最も優先度が高く、「1」が最も優先度が低い。なお、「0」は優先度指定なしを示す段階であり、この「0」の段階より低い段階として「2」と「1」の2段階があることを示している。
また、図3に示す本実施形態の各データキュー202は、データフレームを保持する部分と、そのデータフレームの転送先ラベルを保持する部分とを有しており、各データフレームとその転送先ラベルとが対となるようにして保管するようにする。
なお、転送先ラベルとは、無線メッシュネットワーク2を構成するアクセスポイント100を一意に識別する識別子であり、例えば、アクセスポイント100の識別名や、IPアドレスや、又は当該アクセスポイント100内のみで有効にアクセスポイントを識別することができる識別情報としてもよい。
また、各データキュー202は、先入れ先出し(FIFO)を原則としてデータフレーム及び転送先ラベルを保管するものであるが、後述するように、データキュー202の先頭でないデータフレーム及び転送ラベルであっても、データ取り出し部203から取り出し指示を受けた場合には、その取り出し指示されたデータフレーム及び転送ラベルの取り出しが可能な構成となっている。なお、このように、先頭でないデータフレーム及び転送ラベルが取り出されることにより、その取り出されたデータフレーム及び転送ラベルの以降に保管されたデータフレーム及び転送ラベルの保管順序が繰り上がることとなる。
データ取り出し部203は、優先度別のデータキュー202のデータフレームを保持する部分から先頭に保持されているデータフレームを取り出すと共に、その取り出したデータフレームに対となって保持されている転送ラベルも取り出すものである。
さらに、データ取り出し部203は、その取り出した転送ラベルに基づいて、データキュー202の転送ラベルを保持する部分から、同じ転送ラベルがあるか否かを検索し、同じ転送ラベルがある場合に、その転送ラベルを対として有するデータフレームを取り出すものである。
これにより、あるデータキュー202の先頭データフレームの転送先アクセスポイントと同じアクセスポイントを転送先とする他のデータフレームを取り出すことができ、これらをまとめて1個のパケットとして転送することができる。
ここで、本実施形態のデータ取り出し部203によるデータ取り出し処理は、あるデータフレームの転送先ラベルと同一の転送先ラベルを有するデータフレームを取り出すことができれば、種々の処理を設定することができるが、本実施形態では、例えば、同一の優先度のデータキュー202の中から同一の転送ラベルを有するデータフレームを取り出す処理(同一優先度内データ取出処理という)や、また例えば、高優先度のデータキュー202に保持されているデータフレームから優先的にデータフレームを取り出す処理(高優先度優先取出処理という)のいずれかを設定できるものとする。
同一優先度データ取出処理を行なうか、又は高優先度優先取出処理を行なうかは、初期設定の際に設定することができるが、初期設定後に変更できるようにしてもよい。この設定変更の方法は、ユーザにより人為的に変更することとしてもよいし、トラフィック状況に応じて自動的に変更できるようにしてもよい。例えば、高優先度のデータキュー202に保持されているデータフレーム数及び又はデータ量が閾値を超えている場合には、高優先度優先取出処理に切り替えて、高優先度優先取出処理を行なう方法を適用できる。
また、データ取り出し部203が先頭データフレームを取り出すときに、どのデータキュー202からデータフレームを取り出すかについては、それぞれのデータキュー202を順番に見ていき、それぞれのデータキュー202の先頭データフレームを取り出すようにしてもよいし、又は所定の順序に従ってデータキュー202を見ていき、データフレームを取り出すようにしてもよい。これにより、例えば、高優先度のデータキュー202のデータフレームの送信機会をより多くするため、高優先度のデータキュー202からのデータフレームの取り出し回数を多くするような順序を設定できる。
フレーム転送パケット作成部105は、優先度別転送キュー104から、少なくとも1以上の同一の転送先ラベルの転送データフレームを受け取ると、ルーティングテーブル110を参照して、その転送先ラベルに基づくアクセスポイント100を転送先とするアクセスポイント間通信用のヘッダ等を付加して、アクセスポイント間転送データを作成するものである。
ここで、図4は、フレーム転送パケット作成部105が作成するアクセスポイント間転送データのフレーム構成を示すイメージ図である。
図4に示すように、フレーム転送パケット作成部105は、複数(図4では2個)のクライアント機器間転送データをデータ領域に乗せ、アクセスポイント間転送ヘッダをヘッダ領域に乗せて構成されるアクセスポイント間転送データを作成する。
また、フレーム転送パケット作成部105は、データ領域に乗せるデータフレームの数が、単数であるか又は複数であるかを識別する識別ビット(例えば1ビット)を、アクセスポイント間転送データヘッダに付与することができる。
このようにして、同一のアクセスポイント100を転送先とする1又は複数のデータフレームを包含した1個のパケットを形成して転送することができるので、それぞれのデータフレーム毎に転送するよりもネットワークにおける通信効率をあげることができる。
なお、図5には、クライアント機器間の転送データとアクセスポイント間の転送データのフォーマット構成を示す。図5に示すように、クライアント機器間データフレームヘッダは、宛先機器のMACアドレス、送信元機器のMACアドレス、宛先機器のIPアドレス、送信元のIPアドレスから構成されており、アクセスポイント間転送データヘッダは、宛先APのMACアドレス、送信元APのMACアドレス、宛先APのIPアドレス、送信元APのIPアドレスから構成されている。
フレーム復元部106は、メッシュネットワーク側無線LAN送受信部102が受信した他のアクセスポイントから転送されてきたアクセスポイント間転送データを受け取ると、そのアクセスポイント間転送データから1又は複数のクライアント機器間転送データを分離するものである。また、フレーム復元部106は、分離した1又は複数のクライアント機器間転送データを転送先アクセスポイント判断部103に与えるものである。
ルーティングテーブル作成部107は、無線メッシュネットワーク2を構成するアクセスポイント100間のルーティングテーブル110を作成するものである。本実施形態におけるルーティングテーブル110の作成方法は、既存の技術を広く適用することができ、例えば、OLSRプロトコル等のProactiveなルーティングプロトコルを用いて作成することができる。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、本実施形態のアクセスポイント100によるアクセス制御処理を図面を参照しながら説明する。
次に、本実施形態のアクセスポイント100によるアクセス制御処理を図面を参照しながら説明する。
以下では、3台のアクセスポイント100−1〜100−3が図6に示すメッシュネットワークを構成しており、クライアント機器3−1〜3−4がそれぞれアクセスポイント100−1〜100−3に接続しているものとする。
図6において、クライアント機器3−1はクライアント機器3−2に対してデータを送信するものとし、またクライアント機器3−4はクライアント機器3−3に対してデータを送信するものとし、これらのデータ送信が並行して行なわれた場合のアクセスポイント100−1におけるアクセス制御処理を説明する。
なお、他のアクセスポイント100−2及び100−3も、アクセスポイント100−1と同様の処理を行なうものであるが、ここではアクセスポイント100−1の処理のみを取り上げて説明する。
まず、アクセスポイント100−1が、図6に示す無線メッシュネットワークに配置されると、近傍のアクセスポイントと無線通信により情報を交換しあい、無線メッシュネットワークにおけるルーティングテーブル110やMACアドレス管理テーブル109を生成する。
具体的に、最初に、アクセスポイント100−1のルーティングテーブル作成部107が、OLSRプロトコル等のルーティングプロトコルによって、メッシュネットワーク2を構成する他のアクセスポイント100−2及び100−3とメッシュネットワーク側無線LAN送受信部102のIPネットワークでの接続経路を確立させる。
また、アクセスポイント100−1の接続端末管理テーブル作成部108は、フラッディング機能を用いて、MACアドレス管理テーブル109を各アクセスポイント100−1〜100−3間で共通になるように生成し、その後、例えばいずれかのクライアント機器の移動やアクセスポイントの追加・削除等が生じれば、MACアドレス管理テーブル109の内容を更新する。
そして、ルーティングテーブル110及びMACアドレス管理テーブル109が確立されると、アクセスポイント100−1は、以下で説明する処理を並列的に実行する。
1.クライアント機器からのデータ受信処理
2.メッシュネットワークからのデータ受信処理
3.転送先の判別処理及び優先度別のデータキューへの投入処理
4.メッシュネットワークへのデータ送信処理。
2.メッシュネットワークからのデータ受信処理
3.転送先の判別処理及び優先度別のデータキューへの投入処理
4.メッシュネットワークへのデータ送信処理。
(A−2−1)クライアント機器からのデータ受信処理
以下では、まず、アクセスポイント100−1が、クライアント機器3−1からのデータを受信する動作を図7のフローチャートを参照しながら説明する。
以下では、まず、アクセスポイント100−1が、クライアント機器3−1からのデータを受信する動作を図7のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、クライアント機器3−1が送信先をクライアント機器3−2とするIEEE802.11形式のクライント機器間転送データを無線送信すると、アクセスポイント100−1のクライアント側無線LAN送受信部101が、クライアント機器3−1からのクライアント機器間転送データを受信する(S101)。
クライアント機器間転送データがクライアント側無線LAN送受信部101に受信されると、クライアント側無線LAN送受信部101により、IEEE802.11形式からIEEE802.3形式のデータフレームに変換され(S102)、変換後のデータフレームは、クライアント側無線LAN送受信部101から転送先アクセスポイント判断部103に与えられる(S103)。
なお、アクセスポイント100−1が複数のクライアント機器と接続している場合にも適用できる。
(A−2−2)メッシュネットワークからのデータ受信処理
次に、アクセスポイント100−1が、他のアクセスポイントからのデータを受信する動作を図8のフローチャートを参照しながら説明する。
次に、アクセスポイント100−1が、他のアクセスポイントからのデータを受信する動作を図8のフローチャートを参照しながら説明する。
ここでは、アクセスポイント100−3が、接続するクライアント機器3−4からのデータフレームを、クライアント機器3−2が接続するアクセスポイント100−2に転送するために、アクセスポイント100−1に中継するものとする。このとき、アクセスポイント100−3は、IEEE802.3形式のアクセスポイント間転送データのIPパケットを送信する。
アクセスポイント100−3から送信されたIPパケットは、アクセスポイント100−1のメッシュネットワーク側無線LAN送受信部102により受信される(S201)。
IPパケットがメッシュネットワーク側無線LAN送受信部102で受信されると、メッシュネットワーク側無線LAN送受信部102により、転送先のアクセスポイントが自アクセスポイント100−1であるか否か、すなわちIPパケットの宛先APのIPアドレスが自アクセスポイント100−1のIPアドレスであるか否かが判断される(S202)。
宛先APのIPアドレスが自アクセスポイント100−1のものでない場合、当該IPパケットは自アクセスポイント100−1宛でないので、メッシュネットワーク側無線LAN送受信部102は、ルーティングテーブル110を参照して、次の転送先アクセスポイントを決定し、その転送先アクセスポイントを宛先としたデータパケットを送信する(S203)。
一方、宛先APのIPアドレスが自アクセスポイント100−1のものである場合、メッシュネットワーク側無線LAN送受信部102は、当該IPパケットが図4に示すようなアクセスポイント間転送データのフレーム構成を有するパケットであるか否かを判定し、アクセスポイント間転送データのフレーム構成を有するものであると判断すると、受信パケットをフレーム復元部106に与える。
そして、フレーム復元部106により受信パケットからIEEE802.3形式の1又は複数のデータフレームが取り出される(S204)。
メッシュネットワーク側無線LAN送受信部102により、1又は複数のデータフレームが取り出されると、その1又は複数のデータフレームは、転送先アクセスポイント判断部103に与えられる(S205)。
(A−2−3)転送先の判別処理及び優先度別のデータキューへの投入処理
以上のようにして、クライアント機器3−1や他のアクセスポイント100−3から受信されたデータフレームが、転送先アクセスポイント103に与えられると、図9のフローチャートに示す処理が行なわれる。
以上のようにして、クライアント機器3−1や他のアクセスポイント100−3から受信されたデータフレームが、転送先アクセスポイント103に与えられると、図9のフローチャートに示す処理が行なわれる。
まず、転送先アクセスポイント判断部103では、データ受信されたデータフレームの宛先機器のMACアドレスに基づいて、宛先機器のMACアドレスに対応するアクセスポイントの識別情報(例えばIPアドレス)をMACアドレス管理テーブル109から検索する(S301)。これにより、データフレームの宛先機器が接続しているアクセスポイントを特定することができ、そのアクセスポイントを宛先アクセスポイントとすることができる。
当該データフレームの宛先アクセスポイントが特定されると、転送先アクセスポイント判断部103において、その宛先アクセスポイントが自アクセスポイントであるか否かの判定、すなわちMACアドレス管理テーブル109から検索したアクセスポイントの識別情報(例えば、IPアドレス)が自アクセスポイントの識別情報(例えばIPアドレス)であるか否かの判定がなされる(S302)。
そして、宛先機器の宛先アクセスポイントが自アクセスポイントであると判断されると、データフレームは、クライアント側無線LAN送受信部101に与えられ(S303)、クライアント側無線LAN送受信部101によりIEEE802.11形式のデータフレームに変換され(S304)、無線LANデータフレームとして送信される(S305)。
一方、宛先機器の宛先アクセスポイントが自アクセスポイントでないと判断されると、データフレームは、優先度別転送キュー104に与えられる(S306)。
データフレームが優先度別転送キュー104に与えられると、データフレームは、データ優先度判定部201により、データフレームに付けられている優先度が判定される(S307)。
すなわち、データ優先度判定部201は、IEEE802.1Dユーザプライオリティ(AnnexH2)で定義されている優先度、又は受信データがIPパケットのものであればIPパケットのToSフィールドに付与されている優先度に従って、データフレームの優先度を判定する。
データ優先度判定部201によりデータフレームの優先度が判定されると、その優先度に応じて設けられているデータキュー202の末尾に、データフレームが投入される(S308)。
このとき、データキュー202は、データフレーム自体を保管する部分と、当該データフレームの宛先アクセスポイントを識別する転送先ラベルを保管する部分とを有しており、投入されたデータフレームを保管する際、データフレーム自体を保管すると共に、これと対となるように宛先アクセスポイントの転送先ラベルも保管するようにする。
以上のようにして、転送先アクセスポイント判断部103に与えられたデータフレームは上記の処理が繰り返し行なわれる。
(A−2−4)メッシュネットワークへのデータ送信処理
以上のようにして、他アクセスポイント宛のデータフレームのデータキュー202への保管がなされると、図10のフローチャートに示す処理が行なわれる。
以上のようにして、他アクセスポイント宛のデータフレームのデータキュー202への保管がなされると、図10のフローチャートに示す処理が行なわれる。
まず、優先度転送キュー104において、優先度別のテータキュー202に保管されている先頭データフレームは、データ取り出し部203により取り出される(S401)。このとき、先頭データフレームの転送先ラベルも同時に取り出される。
データ取り出し部203は、所定の順序に従って各優先度別のデータキュー202を監視していき、各データキュー202に保管されている先頭のデータフレームを取り出すようにする。なお、データ取り出し部203が、どのデータキュー202をどのような順序で監視していくかについては、種々の方法を適用することができる。
データ取り出し部203がデータフレームを取り出すと、そのデータフレームの優先度が記憶される(S402)。
このデータフレームの優先度は、アクセスポイント間転送データを他のアクセスポイント宛に送信する際に、アクセスポイント間転送データに優先度を付与するために利用される。そのため、少なくともフレーム転送パケット作成部105が転送パケットの作成時に当該データフレームの優先度をヘッダ部分に付与できることができればよい。
また、データ取り出し部203によりデータフレームが取り出されると、当該データフレームの転送先ラベルに基づいて、当該データフレームの転送先である宛先アクセスポイントが決定される(S403)。
データフレームの転送先が決定されると、データ取り出し部203により、所定のデータ取り出し処理に従って、その転送先ラベルと同一の転送先ラベルを、データキュー202の転送ラベルの保管部分から検索する。そして、同一の転送先ラベルを発見した場合、その発見した転送先ラベルに対となっているデータフレームが取り出される(S404)。
ここで、同一の転送先ラベルを有するデータフレームをデータキュー202から取り出す処理として、例えば同一優先度内データ取出処理や高優先度優先データ取出処理を適用することができる。
同一優先度内データ取出処理とするか、又は高優先度優先データ取出処理とするかは、予め設定しておくことができる。
例えば、同一優先度内データ取出処理による場合、図11に示すフローチャートのように、データ取り出し部203は、当該データフレームと同じ優先度のデータキュー202において、当該データフレームと同じ転送先ラベルを有するものがあるか否かを検索する(S501)。そして、同じ優先度のデータキュー202において、同じ転送先ラベルを発見すると、データ取り出し部203は、その発見した転送先ラベルのデータフレームを取り出す(S502)。
このとき、データ取り出し部203は、同一の転送先のデータフレームのデータ量が閾値を超えないようにデータフレームを取り出すようにする、及び又は、その同一優先度のデータキュー202に保管されている、同一の転送先のデータフレームを全て取り出すようにするものとする(S503)。なお、このように、閾値未満のデータ量のデータフレームを取り出すか、全てのデータフレームを取り出すかは、予め設定することができ、また設定後に変更することができる。
また例えば、高優先度優先データ取出処理による場合、図12に示すフローチャートのように、データ取り出し部203は、当該データフレームの転送先ラベルを決定すると、当該データフレームを保管していたデータキュー202に限定されず、優先度の高いデータキュー202から順番に検索していく(S601〜S603)。すなわち、データ取り出し部203は、最も優先度が高いデータキュー202に、当該データフレームの転送先ラベルと同一の転送先ラベルを有するものがあるかを検索し、同一転送先ラベルがある場合にはそのデータフレームを取り出し、同一転送先ラベルがない場合にはその次に優先度が高いデータキュー202について検索を行なう。また、その後も更に次に優先度が高いデータキュー202について繰り返し行なっていくように繰り返し行なう。このように、優先度が高いデータキュー202から順番にデータフレームを取り出していくことで、優先度の高いデータフレームを優先的に選出して転送することができる。
このとき、上記と同様に、データ取り出し部203は、同一の転送先のデータフレームのデータ量が閾値を超えないようにデータフレームを取り出すようにする、及び又は、全てのデータキュー202に保管されている、同一の転送先のデータフレームを全て取り出すようにするものとする(S604)。
以上のようにして、同一の転送先ラベルを有するデータフレームがデータ取り出し部203により取り出されると、その取り出されたデータフレーム(すなわち先頭データフレーム及び同一転送先のデータフレーム)は、S402で記憶された先頭データフレームの優先度と共に、フレーム転送パケット作成部105に与えられる(S405)。
データ取り出し部203により取り出されたデータフレームがフレーム転送パケット作成部105に与えられると、データフレームは、フレーム転送パケット作成部105により、図4に示すアクセスポイント間転送データの構成となるようにパケット形成される(S406)。
このとき、フレーム転送パケット作成部105は、データフレームの優先度に基づいて、IPパケットのToSフィールドやIEEE802.1Dで定義されているユーザプライオリティフィールドに優先度を付与する。
また、フレーム転送パケット作成部105は、転送パケットに複数のデータフレームを有しているか、又は単数のデータフレームであるか否かを示す識別ビットを、転送パケットのヘッダ部に付与するようにしてもよい。
フレーム転送パケット作成部105により作成されたIPパケットは、メッシュネットワーク側無線LAN送受信部102に与えられ(S407)、メッシュネットワーク側無線LAN送受信部102において、データパケットはIEEE802.11形式のデータフレームに変換され(S408)、メッシュネットワーク側無線LAN送受信部102において、IEEE802.11eのEDCA規格による優先制御方式によって無線メッシュネットワーク2に向けてIPパケットが送信される(S409)。
アクセスポイント100−1が、上述した処理を実行することで、図6におけるクライアント機器3−1から受信したクライアント機器3−2宛のデータフレームと、アクセスポイント100−3から受信したクライアント機器3−3宛のデータフレームを、1つのパケットに包含して送信することができる。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、転送先アクセスポイント別で1又は複数のデータフレームをまとめると共に、データフレームの優先制御を行なうことにより、データフレームの結合による帯域の有効利用と、データの優先制御によるVoIP等のリアルタイム通信を同時に行なうことができる。
以上のように、第1の実施形態によれば、転送先アクセスポイント別で1又は複数のデータフレームをまとめると共に、データフレームの優先制御を行なうことにより、データフレームの結合による帯域の有効利用と、データの優先制御によるVoIP等のリアルタイム通信を同時に行なうことができる。
また、第1の実施形態によれば、優先度別転送キュー104のデータ取り出し部に2種類のデータ取り出し処理を適用することにより、アクセスポイント間通信に係るデータ量を減らすことができるのでデータ量の削減とIFS及びバックオフアルゴリズムに従った待ち時間によるオーバーヘッドの削減ができるので通信帯域を有効利用することができることと、よりQoSに特化して同一優先度のデータのみの結合をすることとの2通りの効果を期待できる処理を選択することができる。
(B)他の実施形態
(B−1)上述した実施形態では、無線メッシュネットワークからなる無線LANに適用した場合であり、実施形態の説明の中で通信プロトコルや設定や規格などの例を挙げて説明したが、通信プロトコルや設定や規格などは、全ての無線アクセス装置が無線ネットワーク装置の接続状態を管理する情報を共通に有することができれば、特に限定されず広く適用することができる。
(B−1)上述した実施形態では、無線メッシュネットワークからなる無線LANに適用した場合であり、実施形態の説明の中で通信プロトコルや設定や規格などの例を挙げて説明したが、通信プロトコルや設定や規格などは、全ての無線アクセス装置が無線ネットワーク装置の接続状態を管理する情報を共通に有することができれば、特に限定されず広く適用することができる。
(B−2)上述した実施形態において、MACアドレス管理テーブル109を備えることを説明した。しかし、MACアドレス管理テーブル109以外に、アクセスポイント名とアクセスポイント100のIPアドレスとを対応付けたテーブルを備えるようにしてもよい。これにより、アクセスポイント名としたMACアドレス管理テーブルを用いても、当該アクセスポイントにおいて直接的に送信先アクセスポイントのIPアドレスを特定することができる。
(B−3)上述した実施形態のアクセスポイント100の構成について、クライアント側無線NW送受信部101とメッシュネットワーク側無線NW送受信部102とを別構成として説明したが、これらは同じ構成であってもよい。これにより、アクセスポイントの構成規模を少なくすることができる。
(B−4)上述した実施形態では、アクセスポイント間の通信を無線通信する無線メッシュネットワークとして説明したが、アクセスポイント間を有線通信するネットワーク又は有線通信を一部に含むネットワークにも適用できる。
(B−5)上述した実施形態において、アクセスポイント100の機能について、説明便宜上、ハードウェア的な構成として説明したが、実際はソフトウェア的に実行することで実現されるものである。
1…ネットワーク、2…無線メッシュネットワーク、3(3−1〜3−4)…クライアント機器、100(100−1〜100−3)…アクセスポイント、101…クライアント側無線LAN送受信部、102…メッシュネットワーク側無線LAN送受信部、103…転送先アクセスポイント判断部、104…優先度別転送キュー、105…フレーム転送パケット作成部、106…フレーム復元部、107…ルーティングテーブル作成部、108…接続端末管理テーブル作成部、109…MACアドレス管理テーブル、110…ルーティングテーブル。
Claims (8)
- ネットワークを形成する複数の無線装置のそれぞれが接続する端末を無線装置毎に示す端末接続管理テーブルを用いて、転送データ信号の宛先端末が接続する無線装置に転送パケットを転送する無線アクセス制御装置において、
近傍の他の無線装置又は接続端末との間で無線通信を行なう通信手段と、
上記通信手段が受信した受信データ信号の転送先を上記端末接続管理テーブルを用いて判断する転送先判断手段と、
上記転送先判断手段により他の無線装置を転送先とする転送データ信号について、データ信号の優先度別に各データ信号を保持する優先度別信号保持手段と、
今回の転送データ信号の転送先と同じ転送先のデータ信号を上記優先度別信号保持手段から1又は複数取り出して、少なくとも1以上の転送データ信号を含む同じ転送先の転送パケットを生成する転送パケット生成手段と
を備えることを特徴とする無線アクセス制御装置。 - 上記転送パケット生成手段が、転送パケットの生成時に、同じ転送先とする副なくとも1以上のデータ信号の優先度に基づく優先制御を行なうことを特徴とする請求項1に記載の無線アクセス制御装置。
- 上記転送パケット生成手段が、上記転送データ信号と同一優先度のデータ信号の中から、同じ転送先のデータ信号を取り出して転送パケットを生成することを特徴とする請求項2に記載の無線アクセス制御装置。
- 上記転送パケット生成手段が、上記優先度別保持手段のうち優先度が高いものの中から順番に、上記転送データ信号と同じ転送先のデータ信号を取り出していき、転送パケットを生成することを特徴とする請求項2又は3に記載の無線アクセス制御装置。
- 上記転送パケット生成手段が、無線通信環境に応じて、同一優先度のデータ信号から取り出すか、又は優先度が高いデータ信号から順番に取り出していくかの変更することを特徴とする請求項4に記載の無線アクセス制御装置。
- ネットワークを形成する複数の無線装置のそれぞれが接続する端末を無線装置毎に示す端末接続管理テーブルを用いて、転送データ信号の宛先端末が接続する無線装置に転送パケットを転送する無線アクセス制御方法において、
通信手段が、近傍の他の無線装置又は接続端末との間で無線通信を行なう通信工程と、
転送先判断手段が、上記通信手段が受信した受信データ信号の転送先を上記端末接続管理テーブルを用いて判断する転送先判断工程と、
優先度別信号保持手段が、上記転送先判断手段により他の無線装置を転送先とする転送データ信号について、データ信号の優先度別に各データ信号を保持する優先度別信号保持工程と、
転送パケット生成手段が、今回の転送データ信号の転送先と同じ転送先のデータ信号を上記優先度別信号保持手段から1又は複数取り出して、少なくとも1以上の転送データ信号を含む同じ転送先の転送パケットを生成する転送パケット生成工程と
を備えることを特徴とする無線アクセス制御方法。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の無線アクセス制御装置を有する無線装置。
- 複数の無線装置を有して構成するネットワークにおいて、上記各無線装置が請求項7に記載の無線装置に当たることを特徴とするネットワーク。
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JP2006146613A JP2007318497A (ja) | 2006-05-26 | 2006-05-26 | 無線アクセス制御装置及び方法、無線装置、および、ネットワーク |
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