JP4322224B2 - ディスク収納型ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車載用のいわゆるインダッシュタイプと称されるディスク装置に関するものであり、筐体内部に複数枚のディスクが収納され、このディスクが選択されて駆動されるディスク収納型ディスク装置に関する。
車載用のいわゆるインダッシュタイプのディスク収納型ディスク装置は、いわゆる1DINまたは2DINサイズを基準とした大きさの筐体を有し、この筐体内にディスクが1枚ずつ挿入されて、筐体内に複数枚のディスクがストックされる。筐体内にはディスク選択手段が設けられ、このディスク選択手段により、選択されたディスクとこれに隣接するディスクとの間隔が広げられ、この間隔内に駆動ユニットが介入して、選択されたディスクが駆動ユニットにクランプされて駆動される。
前記駆動ユニットには、スピンドルモータで回転駆動される回転駆動部が設けられ、駆動ユニットが、選択されたディスクとこれに隣接するディスクとの間に介入したときに、選択されたディスクの中心穴が回転駆動部にクランプされる。筐体を薄型化し、且つ筐体内に収納されるディスクの枚数を増やすためには、選択されたディスクとこれに隣接するディスクとの間隔の広がり寸法を最小とすることが必要である。
そして、狭い間隔で広げられたディスクの間に回転駆動部を介入させてディスクをクランプするためには、回転駆動部にディスクをクランプするためのいわゆるセルフクランプ機構を設けることが好ましい。
以下の特許文献1には、回転駆動部にセルフクランプ機構が搭載されたディスク記録再生装置が開示されている。
前記セルフクランプ機構は、回転駆動部において周囲に突出する方向へ付勢された突起部が設けられ、ターンテーブル上に設置されたディスクが前記突起部で保持される。また、ターンテーブルに対して相対的に回動するカム部材が設けられ、このカム部材を回動させると、前記突起部がディスクから離れる位置へ退行しまた突出することが可能となっている。
特許文献1に記載のディスク記録再生装置は、回転駆動部と光ヘッドを搭載したベースが設けられ、回転駆動部にセルフクランプ機構が設けられ、ベースに前記セルフクランプ機構を動作させる動力伝達レバーが設けられている。また、ベースの外に切換レバーが設けられており、この切換レバーにより動力伝達レバーが駆動されて、セルフクランプ機構の切換えが行われる。
特開2002−288909号公報
前記特許文献1に記載のディスク記録再生装置は、回転駆動部を搭載したベースの外側に切換レバーが設けられているため、回転駆動部周辺の機構の占有スペースが広くなり、装置が大型化する。また、セルフチャッキング機構の動作タイミングは、切換レバーを外部動力で動作させることで行っているため、ディスクの中心穴が回転駆動部に一致するときにセルフチャッキング機構を動作させるようにタイミングを設定する必要があり、機構の動作が複雑になり、制御部の負担も増大する。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、駆動ユニットの動作とセルフクランプ機構の動作とを同期させることにより、機構を簡素化でき、クランプの動作タイミングの設定を容易にしたディスク収納型ディスク装置を提供することを目的としている。
本発明は、筐体内に、ディスクを回転させる回転駆動部ならびに記録と再生の少なくとも一方を行うヘッドと前記ヘッドをディスクに沿って移動させる案内部材が設けられた駆動ユニットと、ディスクを支持可能でディスクの厚み方向に重なって配置された複数の支持体と、選択された支持体とこれに隣接する支持体との間隔を広げる支持体選択手段と、
前記駆動ユニットを、前記支持体に支持されたディスクの外周縁から離れる退避位置から、前記回転駆動部が選択された支持体に支持されたディスクと重なる介入位置へ回動させる駆動ユニット回動手段と、
選択された支持体へディスクを移送しまたは前記介入位置にある回転駆動部にディスクを移送する移送手段とを有し、
前記回転駆動部には、ディスクが設置されるテーブル部と、ディスクの中心穴内に入り込む凸部と、クランプ部材とが設けられ、前記駆動ユニットには、前記クランプ部材を、前記凸部が前記中心穴内に入り込むのを許容する非クランプ姿勢と、前記中心穴が前記凸部から外れないようにディスクをクランプするクランプ姿勢とに動作させるクランプ切換え手段が設けられており、
前記クランプ切換え手段には、前記テーブル部と相対的に回転して前記クランプ部材の姿勢を制御する切換え回転部と、前記テーブル部をロックするロック部材と、前記駆動ユニット回動手段の動力によって動作させられる切換え部とが設けられ、前記ロック部材は前記案内部材を固定する固定板ばねの一部によって形成されており、
前記テーブル部が前記ロック部材でロックされた状態で、前記切換え部によって前記切換え回転部が所定位置へ回動させられているときに、前記クランプ部材が前記非クランプ姿勢となり、前記駆動ユニットが前記介入位置へ移動した後に、前記切換え部の移動力で、前記ロック部材によるロックが解除されると、前記クランプ部材が前記クランプ姿勢に切換えられることを特徴とするものである。
本発明のディスク収納型ディスク装置は、駆動ユニットを退避位置から介入位置へ回動させる駆動ユニット回動手段の動力を利用して、クランプ部材が非クランプ姿勢からクランプ姿勢に切換えられる。よって、クランプ機構を動作させるための別個のモータなどが不要になる。また駆動ユニットの回動動作とクランプ部材の動作を容易に同期させることができる。
例えば、本発明は、前記駆動ユニットが前記介入位置へ回動するまでは、前記クランプ部材が非クランプ姿勢であり、前記駆動ユニットが前記介入位置へ回動した後に、前記クランプ部材がクランプ姿勢に切換えられるものである。
この構成では、駆動ユニットが介入位置へ回動した直後にディスクが回転駆動部にクランプされるため、駆動ユニットの回動動作とディスクのクランプ完了動作を、短時間で実施できるようになる。
本発明は、前記クランプ切換え手段には、駆動ユニットの回動支点側から回転駆動部に延びるクランプ伝達部材が設けられ、このクランプ伝達部材の先部に前記切換え部が設けられており、前記駆動ユニット回動手段の動力が前記クランプ伝達部材を介して前記切換え部に伝達されて、前記クランプ部材の姿勢が切換えられるものとして構成できる。
さらに本発明は、前記駆動ユニットを回動自在に支持する支持ベースが設けられ、前記駆動ユニット回動手段は、モータの動力で前記支持ベースに沿って移動する駆動部材と、この駆動部材の移動力を駆動ユニットの回動力として伝達する第1の切換え部材と、駆動ユニットが介入位置へ移動した後の前記駆動部材の動力を前記クランプ伝達部材に与えてクランプ伝達部材を動作させる第2の切換え部材と、が設けられているものとして構成される。
本発明では、案内部材を固定している固定板ばねの一部でロック部材を構成することにより、機構部品を削減できる。
本発明は、回転駆動部に設けられたクランプ部材を動作させる機構を小さいスペースで実現でき、また駆動ユニットの回動動作とクランプ部材のクランプ解除動作の動作タイミングを設定しやすくなる。
図1は本発明の1実施の形態のディスク収納型ディスク装置の全体構造を示す分解斜視図である。図2はディスク収納型ディスク装置を筐体の前面から見た正面図であり、(A)は主に筐体内の移送ユニットを示し、(B)は主に支持体と支持体選択手段および駆動ユニットを示すものである。図3ないし図5は筐体の底部に位置している第1の動力伝達部の構造を動作別に示す平面図、図6と図7は、駆動ユニットとその支持ベースを示す動作別の平面図である。図8ないし図10は、駆動ユニット回動手段の詳細を示す動作別の平面図である。図11と図12は、図8をXI矢視方向から見た回転駆動部の側面図であり、図11はディスク非クランプ状態を示し、図12はディスククランプ状態を示す。図13と図14はクランプ切換え手段の構造を動作別に示す平面図であり、図15は一部拡大図である。図16(A)(B)は、駆動ユニットの支持ベースの拘束状態と拘束解除状態を示すものであり、(A)は図6のVIII矢視の側面図、(B)は図7のVIII矢視の側面図である。図17と図18は、第2の動力伝達部の構造を動作別に示す平面図である。図19は、第3の動力伝達部を示すものであり、移送ユニットの回動支点の構造を示す分解斜視図である。図20ないし図23は、ディスク収納型ディスク装置の全体の動作を順に示す平面図である。
図1に示すディスク収納型ディスク装置1は、箱型の筐体2を有している。図1において、この筐体2の基準方向は、Z1側が下側、Z2側が上側、X1側が第1の側、X2側が第2の側、Y1側が手前側、Y2側が奥側である。またX1−X2方向が横方向、Y1−Y2方向が奥行き方向である。
筐体2は、下側から上側に向けて、下部筐体3、中間筐体4および上部筐体5が順に重ねられて組み立てられている。下部筐体3は筐体2の底面6を有し、中間筐体4は、筐体2の前面7と右側面8を有している。上部筐体5は、筐体2の左側面9と後面10および天井面11を有している。
下部筐体3の底面6の上面には、第1の動力伝達部12が設けられている。第1の動力伝達部12の上には、ユニット支持ベース13が支持され、このユニット支持ベース13の上に、駆動ユニット14が搭載されている。中間筐体4の上部には、底面6と平行な機構ベース15が設けられ、この機構ベース15の上に、第2の動力伝達部16が設けられている。中間筐体4では、前記機構ベース15の下側で且つ前面7の内側に、移送ユニット17が設けられている。この移送ユニット17の第1の側(X1側)の端部と、前記下部筐体3の底面6との間に、第3の動力伝達部19が設けられている。この第3の動力伝達部19は、ローラ駆動手段として機能している。
上部筐体5では、左側面9と後面10および天井面11で囲まれた領域がディスク収納領域20となっており、このディスク収納領域20には、それぞれがディスクDを支持可能な複数の支持体21が設けられている。この実施の形態では、支持体21が6枚設けられており、支持体21は厚み方向に重ねられて配置されている。上部筐体5には、支持体選択手段22が設けられており、この支持体選択手段22の動作により、6枚の支持体21のいずれかが選択されて図2(B)に示す選択位置(a)に移動させられるとともに、選択された支持体21とその下に隣接する支持体21との間隔が広げられる。
前記ディスクDは、直径が12cmであり、例えばCD(コンパクト・ディスク)、CD−ROM、DVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク)などである。
図1および図2(A)(B)に示すように、筐体2の前面7には、挿入口23が開口している。この挿入口23はスリット状であり、上下方向の幅寸法がディスクDの厚み寸法よりもわずかに大きく、横方向の開口幅寸法が、ディスクDの直径よりもわずかに広い。
図2(A)に示すように、前記移送ユニット17は、挿入口23と同じ高さ位置にあり、挿入口23から挿入されたディスクDが、移送ユニット17によって前記ディスク収納領域20に向けて移送される。図2(B)に示すように、複数枚の前記支持体21のうちの、選択位置(a)に至った支持体21は、挿入口23と同じ高さ位置となり、挿入口23から挿入されたディスクDは、前記移送ユニット17で移送されて、選択位置(a)の支持体21に供給されて支持される。
図20は、筐体2を天井面11側から見た平面図であり、挿入口23の幅寸法をWで示している。挿入口23の幅寸法Wを二分し且つ前面7と直交して筐体2の内方に延びる仮想線を挿入中心線Oaとしている。図20に示すように、ディスク収納領域20の支持体21に支持されているディスクDの中心D0は、挿入中心線Oaから第1の側(X1側)へ距離δだけ離れた位置にある。前記距離δは、ディスクDの直径の1/10以上である。
図20では、駆動ユニット14が退避位置にあるが、このときの駆動ユニット14は、挿入中心線Oaから第2の側(X2側)に離れた位置で、右側面8のすぐ内側に位置している。また、駆動ユニット14は支持体21に支持されたディスクDの外周縁からわずかに離れた位置にある。図20では、移送ユニット17が待機位置にあるが、このときの移送ユニット17は、前面7のすぐ内側で且つ支持体21に支持されたディスクDの外周縁からわずかに離れた位置にある。
図2(A)(B)に示すように、駆動ユニット14と移送ユニット17は、上下方向に重なる高さ位置にある。図22に示すように、駆動ユニット14は筐体2内において時計方向へ回動し、移送ユニット17は反時計方向へ回動するが、駆動ユニット14が回動する領域と、移送ユニット17が回動する領域は、平面で見たときに一部が重なるようになっている。ディスク収納領域20、駆動ユニット14および移送ユニット17をこのように配置することにより、筐体2の内部スペースを効率よく使用できる。筐体2内では、手前側に移送ユニット17が、奥側にディスク収納領域20が設けられた配置であるため、筐体2の奥行き寸法を可能な限り短くできる。この実施の形態では、筐体2の奥行き寸法(Y1−Y2方向の寸法)が、いわゆる1DINサイズ未満である。
図1に示す中間筐体4の機構ベース15は、駆動ユニット14および移送ユニット17よりも上方に位置しているが、この機構ベース15の筐体2の内方(図示X1方向)に向けられた内縁15aは、ディスク収納領域20の支持体21に支持されたディスクDの外周縁からわずかに離れている。よって、図2(B)に示すように、ディスク収納領域20の最上部に位置している支持体21は、筐体2の天井面11の内側直近まで上昇することが可能となっている。
図3ないし図5を参照して、筐体2の底面6上に設けられた前記第1の動力伝達部12の構造を説明する。
図1に示すように、前記下部筐体3の前方には前方折曲げ片3aが底面6から垂直に折り曲げられている。同様に、後方には後方折曲げ片3bが、第2の側には右側折曲げ片3cが、底面6から垂直に折り曲げられている。
図3に示すように、前記第1の動力伝達部12では、底面6上に、Y1−Y2方向へ直線的に移動するスライダ31と、このスライダ31を図示しない連結部材を介して移動させるラック部材32とが設けられている。底面6上の手前側には第1のモータM1が固定されており、この第1のモータM1の出力軸にはウォーム歯車33が固定されている。第1のモータM1の回転動力は、減速歯車34,35,36を介してピニオン歯車37に伝達される。このピニオン歯車37が、前記ラック部材32の歯と噛み合っている。
スライダ31の上には、切換レバー38が設けられている。切換レバー38の奥側(Y2側)の端部は、軸39によってスライダ31に回動自在に支持されている。切換レバー38の手前側(Y1側)の端部には、上方に向けて切換駆動ピン41が突出している。切換レバー38には、切換駆動ピン41と同軸で下方へ延びる姿勢制御ピンが設けられており、この姿勢制御ピンが底面6に形成された図示しないカム穴内に挿入されている。スライダ31と共に切換レバー38がY1方向へ移動するときに、前記カム穴の形状に伴なって切換レバー38が回動動作できるようになっている。
底面6上にはロック切換え部材42が設けられている。このロック切換え部材42は、平面形状が円弧状の部分を有する金属板であり、2箇所に円弧状の摺動長穴42a,42aが形成されている。図1にも示すように、底面6上には案内ピン43,43が突出し、それぞれの案内ピン43が摺動長穴42a内に挿入されている。前記摺動長穴42a,42aが前記案内ピン43,43を摺動することにより、ロック切換え部材42が、円弧軌跡に沿って筐体2の奥側である(b)方向と、筐体2の手前側である(c)方向とへ摺動できるようになっている。
底面6上には、連結回動レバー44が回動自在に支持されている。ロック切換え部材42にはその幅方向に延びる連結長穴42bが形成され、連結回動レバー44の先部に設けられた連結ピン45が、前記連結長穴42b内に挿入されている。図5に示すように、連結回動レバー44は、ラック部材32のY1方向への移動力によって反時計方向へ回動させられ、この連結回動レバー44の回動力によって、ロック切換え部材42が(c)方向へ移動させられる。
ロック切換え部材42の奥側の端部には、切換え長穴42cが形成されている。底面6の奥側には、軸51によって回動自在に支持された伝達部材52が設けられている。この伝達部材52の手前側の端部には連結ピン53が固定され、この連結ピン53が前記切換え長穴42c内に挿入されている。図1にも示すように、後方折曲げ片3bの内側にはロック部材54が設けられている。このロック部材54は板状であり、後方折曲げ片3bの内側においてX1−X2方向へ直線的に移動できるように支持されている。図3に示すように、ロック部材54には、その下縁から底面6に沿う方向へ折り曲げられた折曲げ片54aが設けられ、この折曲げ片54aに長穴54bが形成されている。前記伝達部材52の奥側の端部には、連結ピン55が固定されており、この連結ピン55が長穴54b内に挿入されている。
ロック切換え部材42が図4の位置から(c)方向へ移動するときに、切換え長穴42cによって伝達部材52が反時計方向へ回動させられ、これによってロック部材54がX1方向へ移動させられる。
図1に示すように、前記ロック部材54には、ロック制御穴56が開口している。このロック制御穴56は、X1側において底面6に接近する位置に形成されている拘束部56aと、この拘束部56aよりも上側に位置している持ち上げ部56bと、前記拘束部56aと持ち上げ部56bとを連続させる傾斜部56cとを有している。さらに前記持ち上げ部56bのX2側の端部には、比較的大きな円形の逃げ穴56dが形成されている。
下部筐体3の前方折曲げ片3aの内側にもロック部材61が設けられている。このロック部材61は、図2(B)に図示されている。ロック部材61はロック切換え部材42に連結されており、前方折曲げ片3aの内側でX1−X2方向へ摺動自在に支持されている。図1と図3および図4に示すように、ロック切換え部材42が(b)方向へ移動しているときには、図2(B)に示すように、ロック部材61がX2側に位置しており、ロック切換え部材42が図4の位置から(c)方向へ移動して図5の位置へ至る間に、その移動力によって、ロック部材61がX1方向へ移動させられる。
図2(B)に示すように、ロック部材61には、一対のロック制御穴62が開口している。それぞれのロック制御穴62には、X1側において底面6に接近する位置に形成されている拘束部62aと、この拘束部62aよりも上側に位置している持ち上げ部62bと、拘束部62aと持ち上げ部62bとを連続させる傾斜部62cとを有している。さらに前記持ち上げ部62bのX2側の端部には、比較的大きな円形の逃げ穴62dが形成されている。
図1、図3および図16(A)に示すように、前記ロック切換え部材42には、連結回動レバー44との連結点の近傍に、ロック切換え部材42の一部を上方へ向けて折り返した中間拘束部63が設けられている。図16(A)に示すように、中間拘束部63の上面は、当接面63aであり、この当接面63aのY1側には、Y1方向に向かうにしたがって底面6に向けて直線状にまたは曲線状に下降する形状の傾斜部63bが形成されている。
前記第1の動力伝達部12の動作を説明すると、図3に示すように、ラック部材32が奥側(Y2側)へ移動しているときには、スライダ31と切換レバー38がY2側に位置しており、このとき、ロック切換え部材42は(b)方向へ移動している。そして、図1に示すロック部材54および図2(B)に示すロック部材61は、共にX2側へ移動している。
第1のモータM1の動力によって、ラック部材32が図3の位置から図示Y1方向へ移動させられて図4に示す位置に至る間に、スライダ31および切換レバー38がラック部材32と一緒に図示Y1方向へ移動し、その最終行程において、切換レバー38がやや時計方向へ回動させられる。ただし、ラック部材32が図3の位置から図4の位置に至る間、ロック切換え部材42は(b)方向に移動した位置で停止しており、(c)方向へは移動しない。
ラック部材32が図4の位置からさらにY1方向へ移動して図5の位置へ至るときに、スライダ31が底面6に形成された図示しないカム穴で拘束され、ラック部材32のみがスライダ31から分離されてY1方向へ移動する。ラック部材32が、図4の位置から図5の位置まで移動させられる間に、連結回動レバー44が反時計方向へ回動させられ、ロック切換え部材42が(c)方向へ摺動させられる。そして、伝達部材52が反時計方向へ回動させられて、後方折曲げ片3bの内側に設けられたロック部材54がX1方向へ移動させられ、さらに前方折曲げ片3aの内側に設けられたロック部材61が図2(B)の位置からX1方向へ移動させられる。
ロック切換え部材42が図5の位置に至る直前に、ラック部材32の移動力によってスライダ31と切換レバー38が図4の位置からわずかにY1方向へ移動させられ、このとき、切換レバー38に設けられた制御ピンが、底面6に形成されたカム穴で制御され、図5に示すように、切換レバー38が時計方向へ大きく回動させられる。
図1に示すユニット支持ベース13は、金属板を折り曲げて形成したものである。このユニット支持ベース13の手前には前方折曲げ片13aが設けられ、この前方折曲げ片13aは、下部筐体3の前方折曲げ片3aの内側に平行に設置される。ユニット支持ベース13には後方折曲げ片13bが形成されており、この後方折曲げ片13bが、下部筐体3の後方折曲げ片3bの内側に平行に設置される。また、ユニット支持ベース13の側部折曲げ片13cは、下部筐体3の右側折曲げ片3cの内側に平行に設置される。
図6と図7にも示すように、ユニット支持ベース13の内縁13dは凹状の円弧形状であり、内縁13dは、図1に示すディスク収納領域20の支持体21に支持されたディスクDの外周縁からわずかに離れた位置にある。そして、支持体選択手段22によって各支持体21が上下に移動させられる間に、ユニット支持ベース13がディスクDの外周縁に当たらないようになっている。
図1および図6,図7に示すように、下部筐体3の底面6上の3箇所には,弾性支持部材であるダンパー71,72,73が固定されている。このダンパー71,72,73は、ゴムなどの可撓性の袋体の内部に、オイルなどの液体または気体が封入されているものである。あるいは前記袋体と共に圧縮コイルスプリングが組み合わされているものである。
図6と図7に示すように、ユニット支持ベース13の底面の3箇所には支持軸74,75および76が下方に向けて垂直に固定されており、支持軸74は前記ダンパー71に支持され、支持軸75はダンパー72に支持され、支持軸76はダンパー73に支持されている。ユニット支持ベース13は、各ダンパー71,72および73によって、底面6上で弾性支持可能となっている。
ユニット支持ベース13の後方折曲げ片13bにはY2方向へ突出する1本の拘束軸77が設けられており、この拘束軸77が、図1に示したロック部材54のロック制御穴56内に挿入されている。ユニット支持ベース13の前方折曲げ片13aには、Y1方向へ突出する一対の拘束軸78,78が設けられており、それぞれの拘束軸78は、図2(B)に示すロック部材61のロック制御穴62内に挿入されている。
図6と図7および図8ないし図10に示すように、駆動ユニット14は、細長い駆動ベース81を有している。ユニット支持ベース13の奥側(Y2側)には、支持軸84が上向きに垂直に突出しており、駆動ベース81が前記支持軸84に支持されて、駆動ユニット14がX−Y平面に沿って回動自在となっている。
駆動ユニット14の回動範囲は、図6および図8に示す退避位置から、図7および図9と図10に示す介入位置までである。図6に示すように、駆動ユニット14が退避位置にあるとき、前記ターンテーブル(回転駆動部)82が筐体2の前面7側に位置し、駆動ベース81の側辺が、筐体2の右側面8の直近でこの右側面8と平行に位置している。そして、退避位置にある駆動ユニット14は、ディスク収納領域20の支持体21に支持されるディスクDの外周縁からわずかに離れている。
図7に示すように、駆動ユニット14が介入位置へ回動すると、ターンテーブル82が、ディスク収納領域20の内部へ移行する。この介入位置では、ターンテーブル82の回転中心が、選択位置(a)に移動している支持体21に支持されたディスクDの中心穴と上下方向において一致する。
図8ないし図10に示すように、ユニット支持ベース13には、前記支持軸84を中心とする所定の半径の円弧状に形成された円弧案内部13eが設けられている。この円弧案内部13eは、ユニット支持ベース13を貫通する円弧長穴である。また、ユニット支持ベース13には、前記円弧案内部13eのY1側の端部に近接した位置に駆動案内部13fが形成されている。この駆動案内部13fは、ユニット支持ベース13を貫通して形成されている。駆動案内部13fは、Y2側の端部においてX1側に屈曲した退避拘束部13gと、この退避拘束部13gからY1側に延びる介入案内部13hと、この介入案内部13hと連続し且つ介入案内部13hよりもX2側に位置してY1方向へ延びるクランプ案内部13i、およびクランプ案内部13iのY1側の端部においてX2側に屈曲するクランプ拘束部13jとを有している。
前記駆動ユニット14の駆動ベース81と、ユニット支持ベース13との間には、第1の切換え部材181と第2の切換え部材182とが設けられている。第1の切換え部材181と第2の切換え部材182は、共に金属製の薄い板材であり、第1の切換え部材181は、第2の切換え部材182とユニット支持ベース13との間に挟まれている。第2の切換え部材182には支持穴182aが開口しており、この支持穴182aが前記支持軸84に挿通され、第2の切換え部材182は支持軸84を支点として回動自在に支持されている。
第1の切換え部材181と第2の切換え部材182は連結軸183により連結されており、第1の切換え部材181は、前記連結軸183を支点として、第2の切換え部材182に対して相対的に回動自在に支持されている。
第1の切換え部材181のY1側の端部には下向きの制御軸184が固定されており、この制御軸184が、ユニット支持ベース13に形成された前記駆動案内部13f内に挿入されている。第1の切換え部材181には、これを貫通して形成された制御カム部185が形成されている。この制御カム部185は、介入駆動部185aと、クランプ駆動部185c、および介入駆動部185aとクランプ駆動部185cとを鋭角に屈曲させる屈曲境界部185bとを有している。前記介入駆動部185aは、前記連結軸183を曲率中心とする円弧軌跡に沿って形成されている。
第2の切換え部材182には、Y2側に開放端が向けられた円弧状の逃げ溝182bが形成されている。この逃げ溝182bは、支持軸84を曲率中心とする円弧軌跡に沿って形成され、前記逃げ溝182bと、前記円弧案内部13eは同じ曲率で形成されている。
駆動ユニット14の駆動ベース81の下面には、駆動軸88が垂直に固定されている。この駆動軸88は、第2の切換え部材182の逃げ溝182b内に挿入され、さらに第1の切換え部材181の制御カム部185に挿入され、さらにユニット支持ベース13に形成された前記円弧案内部13e内に挿入されている。
図6と図7さらに図16(A)(B)に示すように、ユニット支持ベース13の下面には、駆動部材である駆動スライダ85が設けられ、この駆動スライダ85は、Y1−Y2方向へ摺動自在に支持されている。
前記駆動スライダ85には制御長穴85aが貫通して形成されている。図8ないし図10には、駆動スライダ85が図示されず前記制御長穴85aのみが図示されている。制御長穴85aは、X方向とY方向の双方に対して傾斜して形成されている。前記第1の切換え部材181から下方に延びる前記制御軸184は、ユニット支持ベース13に形成された前記駆動案内部13f内に挿入されているが、さらに制御軸184の下端は、駆動スライダ85に形成された前記制御長穴85a内に挿入されている。
図6と図7に示すように、前記駆動スライダ85には、駆動穴86が形成されており、この駆動穴86内に、図1と図3に示す第1の動力伝達部12に設けられた切換レバー38から突出する切換駆動ピン41が挿入されている。駆動穴86は、X1−X2方向に延びる細長い駆動部86aと、この駆動部86aのX1側の端部に設けられた逃げ部86bとを有している。前記駆動部86aは、切換駆動ピン41を拘束できる幅寸法で形成されており、前記逃げ部86bは、切換駆動ピン41よりも十分に大きい直径寸法で形成されている。
この実施の形態では、前記駆動スライダ85と、第1の切換え部材181および第2の切換え部材182、さらには駆動軸88によって、駆動ユニット回動手段が構成されている。
前記駆動スライダ85は合成樹脂製であり、図16(A)(B)に示すように、この駆動スライダ85の下面には、可動拘束部87が一体に突出形成されている。この可動拘束部87の下面には、当接面87aおよびY2方向に向かうにしたがって、上方へ向けて直線状または曲面状に変化する傾斜部87bが設けられている。図6および図16(A)に示すように、駆動スライダ85がY2側へ移動しているときには、可動拘束部87の当接面87aと、前記ロック切換え部材42に設けられた中間拘束部63の当接面63aとが互いに当接し、ユニット支持ベース13が下方から支持されている。
図6ないし図10に示すように、駆動ベース81には、手前側(Y1側)の端部に回転駆動部82が設けられている。回転駆動部82の構造は図11ないし図15に詳しく示されている。
図11と図12に示すように、回転駆動部82は、ディスクDの下面が設置されるテーブル部82bと、テーブル部82bの中心部において上方(Z2方向)へ突出する凸部82cを有している。駆動ベース81の上面にはスピンドルモータMが固定されており、このスピンドルモータMの回転軸82aに前記テーブル部82bと凸部82cが固定されている。テーブル部82bと凸部82cは合成樹脂材料で一体に形成されている。
前記凸部82cの周面には、下方(Z1方向)に向かうにしたがって直径が徐々に大きくなるテーパ面82dが形成されている。凸部82cの下端部の直径は、ディスクDの中心穴の内径とほぼ一致し、あるいは中心穴の内径よりもわずかに小さく設定されている。凸部82cの内部は空洞部であり、この凸部82cの周囲には、前記空洞部に通じる切欠き部82eが形成されている。この切欠き部82eは、回転軸82aを中心とする120度の角度間隔で3箇所形成されている。
回転駆動部82には、ディスクDをテーブル部82bの上面にクランプするためのクランプ機構200が搭載されている。このクランプ機構200は、いわゆるセルフクランプ機構である。以下クランプ機構200の構造を説明する。
図13と図14には、回転駆動部82のテーブル部82bと凸部82cを透視した状態が示されている。両図に示されるように、前記凸部82cの空洞部内には3個のクランプ部材201が収納されている。前記空洞部内では、凸部82cの上部内部から下方へ垂直に延びる支持軸82fが一体に設けられている。この支持軸82fは、回転軸82aを中心とする120度の角度間隔で3箇所に配置されている。
それぞれのクランプ部材201の基部が支持軸82fに回動自在に支持されている。また、クランプ部材201の先部には、保持爪201aが一体に形成されている。図11および図13に示すように、クランプ部材201が支持軸82fを支点として反時計方向へ回動すると、前記切欠き部82e内において、保持爪201aは凸部82cのテーパ面82dよりも内側に退行する。この状態が、凸部82cをディスクDの中心穴内に挿入できる非クランプ姿勢である。図12および図14に示すように、クランプ部材201が支持軸82fを支点として時計方向へ回動すると、保持爪201aがテーパ面82dよりも外側に突出し、ディスクDの中心穴の周縁部が、テーブル部82bと保持爪201aとの間で挟持可能なクランプ姿勢となる。
図13と図14に示すように、凸部82cにはばね支持突起82gが一体に形成されている。ばね支持突起82gは3箇所に設けられており、それぞれのばね支持突起82gに、クランプ付勢手段であるトーションばね202が支持されている。それぞれのクランプ部材201は前記トーションばね202によって常に時計方向(クランプ姿勢となる方向)へ付勢されている。
図11と図12に示すように、クランプ機構200では、テーブル部82bの下に切換え回転部203が設けられている。この切換え回転部203は、前記回転軸82aを中心として、この回転軸82aおよびテーブル部82bとは独立して回転できるように支持されている。図13ないし図15にも示されるように、切換え回転部203の外周には周方向に連続して一定ピッチで突出形成された歯部203aが形成されている。
図15は、3個のクランプ部材201のうちの1個を取り外した状態を示している。切換え回転部203の上面には、クランプカム203bが3箇所に形成されている。このクランプカム203bはカム溝であり、時計方向に向かうにしたがって回転軸82aに接近する形状である。それぞれのクランプ部材201の下面には摺動突起(図示せず)が突出形成されており、この摺動突起が前記クランプカム203b内に摺動自在に挿入されている。
このクランプ機構200は、テーブル部82bに外力を作用させず、且つ切換え回転部203に外力を作用させない自由状態において、各クランプ部材201がトーションばね202の付勢力によって時計方向へ回動し、その回動力がクランプカム203bに作用して切換え回転部203がテーブル部82bに対して時計方向へ回動した状態となる。そして、各保持爪201aが凸部82cのテーパ面82dから外方へ突出したクランプ姿勢となる。逆に、テーブル部82bを拘束して、切換え回転部203を反時計方向へ強制的に回動させると、クランプカム203bによってクランプ部材201が反時計方向へ回動させられ、保持爪201aがテーパ面82dよりも内側に退行して非クランプ姿勢に切換えられる。
前記クランプ機構200は、駆動ユニット14の駆動ベース81上に搭載されたクランプ切換え手段210によって切換え制御される。前記切換え回転部203は、このクランプ切換え手段210の構成部材の一部である。
図8ないし図10に示すように、前記駆動ベース81にはクランプ伝達部材211が設けられている。このクランプ伝達部材211は、板金材料で断面がL字型に折り曲げ成形されたものである。クランプ伝達部材211は、駆動ベース81の側面81aに沿って往復移動自在に支持されている。すなわち、クランプ伝達部材211は、駆動ベース81において、支持軸84に支持されている回動支点側から回転駆動部82に向けて延びている。
クランプ伝達部材211は、回動支点側に折曲部211aが形成され、この折曲部211aに連結ピン212が固定されている。前記第2の切換え部材182の自由端には連結長穴182cが開口しており、前記連結ピン212はこの連結長穴182c内に挿入されている。
クランプ伝達部材211には、回転駆動部82側に切換え部213が設けられている。この切換え部213は平板材料で形成されている。切換え部213には、複数の歯が等ピッチで突出した拘束歯部213aが形成されており、図13に示すように、この拘束歯部213aが、前記切換え回転部203に形成された歯部203aと噛み合うことが可能となっている。
図11と図12に示すように、回転駆動部82のテーブル部82bの下面には、ロック歯部82hが一体に形成されている。このロック歯部82hは、円周方向に一定のピッチで配列する歯が突出形成されているものである。クランプ切換え手段210では、前記ロック歯部82hに噛み合うロック部材215が設けられている。図11と図12に示すように、ロック部材215は板ばね材料で形成されており、ロック部材215の先端には、前記ロック歯部82hと噛み合うロック片215aが折り曲げ形成されている。
図11に示すように、ロック部材215の自らの弾性力によって、前記ロック片215aがロック歯部82hと噛み合った状態で、テーブル部82bが回転しないようにロックされる。また、図12および図14に示すように、クランプ伝達部材211が駆動ベース81の先端面81b側へ移動すると、前記切換え部213がロック部材215の上に乗り上がり、切換え部213によってロック部材215が押し下げられ、ロック片215aがロック歯部82hから離れて、テーブル部82bのロックが解除される。
図6と図7に示すように、駆動ベース81には光ヘッド83が設けられている。この光ヘッド83の上面には対物レンズ83aが設けられている。駆動ベース81にはスレッド機構が設けられ、このスレッド機構により、光ヘッド83は回転駆動部82に接近する位置から、回転駆動部82から離れる方向へ向けて移動させられる。このとき、光ヘッド83の対物レンズ83aは、回転駆動部82にクランプされたディスクDの半径方向に移動できるようになっている。
光ヘッド83は互いに平行に配置された一対の案内部材によって案内されている。図12と図13には、一方の案内部材である案内軸89が示されている。図12に示すように、案内軸89の端部は、上方から固定板ばね216で押さえられている。この固定板ばね216は、固定ねじ217によって駆動ベース81に固定されている。また、駆動ベース81には調節ねじ218が上向きに螺着されており、案内軸89の端部は、固定板ばね216と調節ねじ218の先端との間に挟まれている。調節ねじ218の締め付け量を変化させると、案内軸89の端部の上下高さ位置を可変でき、これにより案内軸89と他方の案内部材との平行度を調整できる。
前記ロック部材215は固定板ばね216の一部によって一体に形成されている。ロック部材215と固定板ばね216とを一体に形成することにより、ロック部材215を個別に設けることが不要になり、部品数を削減できる。また、ロック部材215と固定板ばね216は、固定ねじ217で固定される部分から直交する方向に延びていて、全体としてL字形となっており、駆動ベース81の先端面81b側の角部に狭いスペースで固定されている。
次に、図17と図18を参照して、中間筐体4に設けられた第2の動力伝達部16の構造を説明する。
第2の動力伝達部16では、中間筐体4の機構ベース15の上に、円弧形状の切換え部材91が設けられている。切換え部材91には、円弧軌跡に沿って延びる一対の案内長穴91a,91aが形成されている。機構ベース15上には一対の案内軸92,92が上向きに突出して固定されており、それぞれの案内軸92が前記案内長穴91a内に挿入されている。この支持機構により、切換え部材91は円弧軌跡に沿って(d)方向および(e)方向へ摺動自在に案内されている。また、切換え部材91の外周側の縁部には円弧軌跡に沿ってラック歯91bが形成されている。
機構ベース15上には、第2のモータM2が設けられている。この第2のモータM2の回転軸にはウォーム歯車93が固定されている。機構ベース15上には出力歯車94が設けられ、この出力歯車94が前記ウォーム歯車93に常に噛み合っている。
第2のモータM2の回転動力は、前記出力歯車94から歯車95,96を経てピニオン歯車97に減速して伝達される。前記ピニオン歯車97は、前記切換え部材91のラック歯91bと常に噛み合っている。また、前記出力歯車94の側方には、切換え歯車98が設けられている。この切換え歯車98は、第2のモータM2の動力を、図1に示す支持体選択手段22に伝達させるためのものである。機構ベース15上には、この切換え歯車98を、出力歯車94との噛み合い位置に移動させ、また出力歯車94との噛み合いを解除する位置へ移動させる切換え手段が設けられている。この切換え手段は、第1のモータM1の動力によって動作させられる。あるいはこの切換え手段が第1のモータM1や第2のモータM2とは別個のモータで駆動されてもよい。
図2(B)に示すように、上部筐体5には、前記支持体選択手段22に回転動力を伝達するための伝達歯車99が回転自在に設けられており、図17と図18に示すように、この伝達歯車99が、前記切換え歯車98と噛み合うことが可能となっている。
図1および図17と図18に示すように、機構ベース15の下には前記移送ユニット17が設けられている。図2(A)および図19に示すように、移送ユニット17は、X1−X2方向へ向けて細長く延びる金属製のユニット枠100を有している。ユニット枠100は、上面101と下面102および支点側の側面103と自由端側の側面104を有し、ユニット枠100の内部はY1−Y2方向に貫通している。ユニット枠100の内部には、低摩擦係数の合成樹脂で形成された摺動部材105が設けられている。この摺動部材105は、ユニット枠100の上面101の内面に沿って延びる挟持部106と、支点側の側面103の内側に位置する側部案内部107と、自由端側の側面104の内側に位置する側部案内部108とを有している。側部案内部107と側部案内部108との対向間隔は、ディスクDの直径よりも広く、また図2(A)に示すように、挿入口23の開口幅寸法とほぼ同じか、それよりもやや広く形成されている。
図19および図2(A)に示すように、移送ユニット17では、ユニット枠100内にローラ軸111が設けられている。このローラ軸111は、ユニット枠100の上面101と平行に延び、その両端は前記支点側の側面103と自由端側の側面104に回動自在に支持されている。図2(A)および図20にも示されるように、前記ローラ軸111の外周に合成ゴムや天然ゴムなどの摩擦係数の高い材料で形成された第1の移送ローラ112と第2の移送ローラ113が設けられている。この移送ローラ112と移送ローラ113は、軸方向に間隔を空けて配置されている。移送ユニット17が図20、図21および図23に示す待機位置にあるとき、移送ローラ112と移送ローラ113は、筐体2の前面7とほぼ平行で、且つ挿入中心線Oaから左右に等距離離れた位置に配置されている。
第1の移送ローラ112と第2の移送ローラ113との中間に位置する中間部114は、ディスクDに対して実質的に移送力を与えない部分である。この中間部114は、両移送ローラ112,113と一体で且つ両移送ローラ112,113よりも小径に形成されているか、またはローラ軸111が直接に露出して形成されている。
図2(A)および図19に示すように、第1の移送ローラ112と第2の移送ローラ113は、前記摺動部材105の挟持部106に対向している。移送ローラ112,113と挟持部106の少なくとも一方がばねで付勢されて、移送ローラ112,113と挟持部106とが互いに弾性的に圧接されている。よって、移送ローラ112と挟持部106、および移送ローラ113と挟持部106とでディスクDを挟持可能である。なお、この圧接状態では、中間部114と挟持部106との隙間が、ディスクDの厚み寸法よりも広くなっており、中間部114と挟持部106との間でディスクDが挟持されることはない。
第1の移送ローラ112および第2の移送ローラ113は、ローラ軸111の外周に接着することなくローラ軸111の外周に回転自在に挿通されている。ディスクDに対する挟持圧が移送ローラ112,113に作用しているときには、移送ローラ112,113とローラ軸111との摩擦力が増大して、ローラ軸111と移送ローラ112,113が一体となって回転する。また、挟持中のディスクDが人の指で掴まれたときのように、移送されるディスクDに大きな抵抗力が与えられると、移送ローラ112,113に対してローラ軸111がスリップ回転できるように構成されている。
なお、この実施の形態では、挟持部106が低摩擦係数の合成樹脂材料で形成されているが、この挟持部106が、自由に回転できるローラであってもよい。
図20ないし図23に示すように、移送ユニット17の自由端側には、押圧案内部材121が設けられている。この押圧案内部材121は、長尺状で且つ直線的に延びるものであり、基部は上下方向に延びる軸122を介して移送ユニット17に回動自在に支持されている。押圧案内部材121は、図示しないトーションばねなどの付勢部材によって反時計方向へ付勢されている。また付勢力を受けている押圧案内部材121は、図20、図21および図23に示す初期姿勢(g)において、それ以上反時計方向へ回動しないように規制されている。この規制は、ユニット枠100にストッパを設けることにより行われている。
押圧案内部材121の対向側面121aには、この対向側面121aに沿って長手方向に延びる案内溝123が形成されている。この案内溝123は、前記移送ローラ112,113と、挟持部106との圧接境界線と同じ高さに位置している。案内溝123は、押圧案内部材121の幅方向に所定の深さを有し、且つ溝の上下方向の開口幅寸法は、ディスクDの厚み寸法よりもやや広くなっている。この案内溝123は、前記対向側面121aのほぼ全長にわたって形成されている。
図21に示すように、挿入口23から挿入されたディスクDが、移送ローラ112,113と挟持部106とで挟持されて筐体2内に向けて搬入されるときに、最初は押圧案内部材121がディスクDの外周縁に当たらない。図22に示すように、ディスクDの中心D0が、ほぼ移送ユニット17の中間部114に至ったときに、押圧案内部材121の案内溝123内にディスクDの外周縁が入り込む。その後に、ディスクDの外周縁によって、押圧案内部材121が時計方向へ回動させられて、図22に示す拡開位置(h)まで押し広げられる。このとき押圧案内部材121からディスクDに対して第1の側(X1側)に向けて押圧力が作用するようになっている。
移送ユニット17は、X1側の端部を支点として、図17に示す待機位置から図18に示す移送動作位置に向けて回動できるようになっている。図17に示す待機位置では、図20に示すように、ユニット枠100が、筐体2の前面7の内側に位置し、ローラ軸111がほぼX1−X2方向へ延びている。また待機位置にある移送ユニット17は、ユニット枠100が、ディスク収納領域20の支持体21に支持されているディスクDの外周縁からわずかに離れており、さらに押圧案内部材121の先端も前記ディスクDの外周縁からわずかに離れている。
図22に示すように、移送ユニット17が第1の側(X1側)を支点として反時計方向へ回動して移送動作位置に至ると、移送ローラ112,113の回転力によって、ディスクDが支持体21に向けて移送される。このとき、ディスクDの周縁部で押圧案内部材121が拡開位置(h)まで押し開かれる。
図1と図2(A)および図19に示すように、移送ユニット17の回動支点となる支点軸131は、下部筐体3の底面6において、上方へ垂直に延びるように固定されている。図19に示すように、移送ユニット17には、X1側の端部にローラ軸111と直交する方向に延びる軸受部125が設けられており、この軸受部125が前記支点軸131に回動自在に支持されている。図21などに示すように、この支点軸131と軸受部125は、移送ユニット17で移送されるディスクDの外周から離れた位置に設置されている。
図17と図18に示す第2の動力伝達部16では、中間筐体4の機構ベース15のX1側に円弧状の案内穴15bが開口し、X2側にも円弧状の案内穴15cが開口している。案内穴15bと案内穴15cは、共に前記支点軸131を曲率中心とした円弧軌跡に沿って延びている。
移送ユニット17のユニット枠100の上面101では、支点軸131に近い位置に上方へ垂直に延びる案内軸132が固定され、支点軸131から離れた自由端側には、同じく上方へ垂直に延びる駆動軸133が固定されている。図17と図18に示すように、案内軸132は前記案内穴15b内に下から上方に向けて挿通され、駆動軸133も案内穴15c内に下から上方に向けて挿通されている。駆動軸133の先端は機構ベース15の上方へ突出しており、機構ベース15の上において、駆動軸133に回動リング134が回動自在に設けられている。
機構ベース15の上には、駆動レバー135が設けられている。この駆動レバー135の基部は、軸136を介して機構ベース15に回動自在に支持されている。駆動レバー135には、駆動長穴135aが開口しており、前記駆動軸133の外周に設けられた前記回動リング134が、この駆動長穴135aの内部に挿入されている。
機構ベース15上に設けられている前記切換え部材91には、ユニット制御長穴137が開口している。前記駆動レバー135の上面には伝達軸138が垂直に突出しており、この伝達軸138が、ユニット制御長穴137に下から上方へ向けて挿入されている。
前記ユニット制御長穴137には、非作用部137aが形成されている。この非作用部137aは円弧軌跡に沿って形成されているが、この円弧軌跡の曲率中心は、切換え部材91が(d)−(e)方向へ摺動するときの円弧軌跡の曲率中心に一致している。したがって、図17に示すように、伝達軸138が非作用部137a内に位置しているときに、切換え部材91が(d)−(e)方向へ摺動しても、その移動力が伝達軸138に作用しない。また、非作用部137aの曲率中心と、駆動レバー135の回転中心である軸136は同じ位置に存在していない。そのため、伝達軸138が非作用部137a内に位置し、切換え部材91が(d)−(e)方向へ摺動するときに、駆動レバー135は、図17に示すように、時計方向へ回動した状態に保持され、移送ユニット17は待機位置に停止した状態に維持される。
前記ユニット制御長穴137では、前記非作用部137aのY1側に連続して駆動傾斜部137bが設けられ、さらにそのY1側の端部に保持部137cが形成されている。保持部137cは、非作用部137aよりも、切換え部材91の摺動軌跡の曲率中心に近い側に位置している。
したがって、切換え部材91が、図17の位置からさらに(e)方向へ摺動して図18の位置に至る間に、伝達軸138が駆動傾斜部137bに移行し、この駆動傾斜部137bによって伝達軸138が反時計方向へ移動させられ、駆動レバー135が反時計方向へ回動させられる。その結果、図18に示すように、移送ユニット17が、支点軸131を支点として反時計方向へ回動し、移送動作位置に至る。図18に示す移送動作位置では、駆動軸133が案内穴15cのY2側端部に位置し、伝達軸138がユニット制御長穴137の保持部137cに保持されるため、移送ユニット17は移送動作位置で拘束されるようになる。
この実施の形態では、切換え部材91に設けられたユニット制御長穴137および駆動レバー135とで、移送ユニット回動手段が構成されている。
次に、下部筐体3の底面6に設けられた第3の動力伝達部19の構造を説明する。
図6と図19に示すように、底面6に固定された前記支点軸131の下方には、一体ギヤ141が回転自在に支持されている。この一体ギヤ141は、上方部分が垂直ウォーム歯車141aであり、下方部分が下部歯車141bである。図6に示すように、筐体2の底面6には、中間歯車142が回転自在に設けられ、この中間歯車142が前記下部歯車141bに噛み合っている。底面6には第3のモータM3が設けられており、その回転軸に固定されたウォーム歯車143が、前記中間歯車142と噛み合っている。
図19に示すように、移送ユニット17では、ローラ軸111の一端が、ユニット枠100の支点側の側面103から外方へ突出しており、側面103から突出したローラ軸111の端部に平歯車であるローラ歯車144が固定されている。前記側面103には、軸145が固定され、この軸145に一体ギヤ146が回転自在に支持されている。この一体ギヤ146は、小径平歯車146aと大径平歯車146bとが一体化されたものであり、小径平歯車146aが前記ローラ歯車144と噛み合っている。
ユニット枠100の下面102には、下方に突出する支持片102aが一体に折り曲げ形成されており、この支持片102aに軸148が固定されている。この軸148はローラ軸111と平行に延びている。軸148には一体ギヤ147が回転自在に支持されている。一体ギヤ147は、平歯車147aとウォームホイール147bとが一体化されたものである。この平歯車147aが、前記大径平歯車146bと噛み合っている。
移送ユニット17に設けられた軸受部125が、支点軸131に回動自在に挿通された状態で、前記ウォームホイール147bとウォーム歯車141aとが噛み合う。前記第3のモータM3の回転動力は、中間歯車142から下部歯車141bおよびウォーム歯車141aに伝達され、さらにウォーム歯車141aからウォームホイール147bに伝達される。その動力は、平歯車147aから一体ギヤ146の大径平歯車146bに伝達され、さらに小径平歯車146aからローラ歯車144に伝達される。
下部筐体3側に設けられた第3のモータM3の回転動力が、支点軸131と同軸に回転する一体ギヤ141を介してローラ歯車144に伝達されるため、移送ユニット17を、支点軸131を支点として待機位置から移送動作位置へ回動させる動作と独立させて、ローラ軸111を駆動することができる。このディスク収納型ディスク装置1は、移送ユニット17を待機位置から移送動作位置へ回動させる移送ユニット回動手段と、移送ローラ112,113を回転させるローラ駆動手段とが別個に設けられ、互いに独立して動作できるようになっている。
次に、上部筐体5に設けられているディスク収納領域20および支持体選択手段22の構造について説明する。
図1、図2(B)および図20に示すように、上部筐体5の天井面11には、互いに平行に下方へ向けて延びる3本の選択軸151が回転自在に支持されている。それぞれの選択軸151の外周には、選択溝152が形成されている。図2(B)に示すように、選択溝152はスパイラル状に形成されている。選択軸151の上方は密ピッチ部152aで下方も密ピッチ部152bとなっている。密ピッチ部152a,152bでは、選択溝152が短ピッチで形成され、それぞれの密ピッチ部152a,152bでは、選択溝152が少なくとも5周(5ピッチ)以上形成されている。選択溝152の中間部は疎ピッチ部152cであり、この疎ピッチ部152cでは、両密ピッチ部152a,152bの間で、選択溝152が1ピッチ分だけ形成されている。
支持体21は上下方向に重ねられて6枚設けられており、それぞれの支持体21の3箇所には挿通穴21aが開口している。それぞれの挿通穴21aは、前記選択軸151の外周に挿通されるが、この挿通穴21aには、選択溝152に摺動自在に掛止される突状の掛止部が設けられている。6枚の支持体21のそれぞれの前記掛止部は、選択溝152の隣接する5ピッチのそれぞれのピッチに掛止されるように配置されている。よって、選択軸151が反時計方向へ回転すると、支持体21が選択軸151に沿って1枚ずつ下向きに送られ、選択軸151が時計方向へ回転すると支持体21が選択軸151に沿って1枚ずつ上向きに送られる。そして、疎ピッチ部152cに掛止されているいずれかの支持体21が図2(B)に示す選択位置(a)に至り、選択位置(a)にある支持体21と、その下の密ピッチ部152bに位置する支持体21との間に駆動ユニット14が入り込める上下方向の間隔が空けられる。
3本の前記選択軸151は、互いに同期して回転させられる。その機構としてそれぞれの選択軸151の上端には、薄い小歯車(図示せず)が一体に固定されている。また上部筐体5の天井面11の下面には大径の薄いリング状歯車が回転自在に設けられ、このリング状歯車に、全ての前記小歯車が噛み合っている。
図2(B)に示すように、上部筐体5の天井面11の下面には回転軸99aが回転自在に支持されている。この回転軸99aの下端には、前記伝達歯車99が固定されており、この伝達歯車99が、図17に示す第2の動力伝達部16の切換え歯車98と噛み合うことが可能となっている。回転軸99aの上端には、薄型歯車99bが固定されており、この薄型歯車99bが、前記リング状歯車に噛み合っている。すなわち、6枚の支持体21のいずれかを選択位置(a)へ移動させる選択動作は、第2の動力伝達部16に設けられた第2のモータM2を駆動し、その動力を、切換え歯車98から伝達歯車99に伝達し、さらに前記リング状歯車を回転させることにより行われる。
なお、本実施の形態では、上記のように、スパイラル状の選択溝152を有する3本の選択軸151により支持体選択手段22を構成しているが、支持体選択手段22は、各支持体21の側縁にピンを突設し、筐体5の左側面9や後面10の内側に摺動自在に配設したプレートに複数のカム溝を形成して、支持体21の前記ピンを前記カム溝により昇降させる機構などから構成されたものであってもよい。
図21にも示すように、それぞれの支持体21の内縁21bは凹曲線形状であり、駆動ユニット14が介入位置に回動したときに、内縁21bは回転駆動部82と重ならない位置にある。図21に示すように、駆動ユニット14は、X2側で且つY2側の端に位置する支持軸84を支点として時計方向へ回動して介入位置に至るが、その回動動作を妨げないように、前記3本の選択軸151は次のように配置されている。位置(j)と(k)にある2本の選択軸151は、筐体2の後面10に接近した位置に配置され、位置(j)と(k)の2本の選択軸151の中心を通る仮想線Obは、ほぼ後面10と平行に配置されている。また位置(k)と(m)にある2本の選択軸151は、筐体2の左側面9の内側に接近して配置されている。
したがって、支持体21の内縁21bの凹曲線を二分する位置に延びる法線Ocは、Y1方向とX2方向との中間方向に向けられている。
それぞれの支持体21は薄い金属板で形成されており、図20と図21などに示すように、その下面には保持爪155,156,157が設けられており、支持体21の下面に供給されたディスクDの外周部は、支持体21と、それぞれの保持爪155,156,157との間で保持される。それぞれの保持爪155,156,157は、前記選択軸151に挿通される挿通穴21aの近傍に設けられており、保持爪155,156,157は、挿通穴21aの外周を基準として回動自在に設けられている。また、筐体2の後面10および左側面9の内側には、支持体21の昇降移動位置に応じて、それぞれの保持爪155,156,157を回動させる爪制御手段(図示せず)が設けられている。
次に、上記ディスク収納型ディスク装置1の全体動作について説明する。
(ディスク挿入待機モード)
このディスク収納型ディスク装置1での、ディスクDの挿入を待機するホームポジションは、図21に示すように、駆動ユニット14がディスク収納領域20内に介入する介入位置にあり、移送ユニット17が、筐体2の前面7の内側に沿う待機位置にある。
前面7の前方に位置する操作部あるいはリモートコントローラを使用して、複数の支持体21のうちのいずれかを指定する操作を行うと、図20に示すように、駆動ユニット14が筐体2の右側面8の内側に沿う退避位置に移動する。なお、ディスクDの挿入を待機するホームポジションが図20に示す状態に設定されてもよい。
図20に示すモードでは、移送ユニット17が、移送ローラ112,113が前面7と平行な状態よりもわずかに反時計方向へ回動させられており、移送ユニット17の自由端側の先部に設けられた掛止突起161が、駆動ユニット14の自由端側の先端面に形成された凹部または穴内に嵌合している。よって、それぞれ片持ち状態である駆動ユニット14と移送ユニット17のがたつきの発生を防止できる。例えば、ディスク収納型ディスク装置1を輸送しまたは保管しているときに、前記のように駆動ユニット14と移送ユニット17とを掛止させておくことで、振動や衝撃によって駆動ユニット14や移送ユニット17が他の部材に衝突するのを防止でき、各ユニットの機構を保護できるようになる。
また、このディスク収納型ディスク装置1が自動車に搭載されたときで、且つディスクを駆動していないホームポジションを図20の状態に設定しておくと、車体の振動によって、駆動ユニット14と移送ユニット17のそれぞれの自由端ががたつくのを防止することができ、機構の損傷の防止のみならず、機構のがたつき音が発生するのを抑制できる。
図20に示すモードは次のようにして設定される。
このモードへ移行するには、図3に示すように、第1の動力伝達部12に設けられた第1のモータM1によって、ラック部材32をY2側へ移動させ、このラック部材32と共にスライダ31と切換レバー38とをY2方向へ移動させる。このとき、切換レバー38に設けられた切換駆動ピン41によって、ユニット支持ベース13に設けられた駆動スライダ85がY2方向へ移動させられて図6の位置に設定される。
図8に示すように、駆動スライダ85の制御長穴85aによって、制御軸184がY2方向へ移動させられるため、制御軸184は駆動案内部13fの退避拘束部13gに保持される。制御軸184がY2方向へ移動することで、第1の切換え部材181がY2方向へ押され、第1の切換え部材181に形成された制御カム部185の介入駆動部185aによって、駆動軸88がY2方向へ移動させられる。よって、駆動ユニット14は支持軸84を支点として反時計方向へ回動させられ、駆動ユニット14は、ディスク収納領域20に保持されているディスクDの外周縁から離れた退避位置に設定される。
図8では、駆動スライダ85の制御長穴85aによって第1の切換え部材181がY2方向へ押されているため、駆動ベース81上において、連結軸183を介して第2の切換え部材182が反時計方向へ回動させられている。また、第2の切換え部材182に設けられた連結ピン212を介して、クランプ伝達部材211が、駆動ベース81の側面81aに沿ってY2側へ移動させられている。このとき、図13に示すように、クランプ伝達部材211の先部に設けられた切換え部213がロック部材215から離れ、図11に示すように、自由状態となったロック部材215の弾性力によって、ロック片215aがロック歯部82hに噛み合い、テーブル部82bがロックされている。
図13に示すように、クランプ伝達部材211がY2方向へ移動する際に、切換え部213の拘束歯部213aが、切換え回転部203の歯部203aに噛み合い、拘束歯部213aによって切換え回転部203が反時計方向へ回動させられる。図13に示すように、テーブル部82bがロック片215aでロックされた状態で、拘束歯部213aによって切換え回転部203が反時計方向へ回動させられた状態で拘束されている。そのため、切換え回転部203に設けられたクランプカム203b(図15参照)によって、それぞれのクランプ部材201が支持軸82fを支点として反時計方向へ回動させられている。よって、クランプ部材201の先部の保持爪201aが、回転駆動部82の凸部82cのテーパ面82dよりも内側に退行して、クランプ機構200が非クランプ姿勢に切換えられている。
また、図3に示すように、ロック切換え部材42が(b)方向へ移動して停止しているため、伝達部材52が時計方向へ回動させられており、後方折曲げ片3bの内側に位置しているロック部材54がX2方向へ移動させられている。同様に、下部筐体3の前方折曲げ片3aの内側にしているロック部材61も図2(B)に示すようにX2側に移動させられている。
ユニット支持ベース13の後方に設けられた拘束軸77は、図1に示すロック部材54に形成されたロック制御穴56の拘束部56a内に保持され、ユニット支持ベース13の前方に設けられた拘束軸78,78は、図2(B)に示すように、ロック部材61に形成されたロック制御穴62,62の拘束部62a,62a内に保持されている。前記拘束部56aと拘束部62a,62aは、筐体2の底面6に近い側に位置しているため、ユニット支持ベース13は、底面6に接近する位置で拘束され、このとき各ダンパー71,72,73は、ユニット支持ベース13によって、底面6に向けて押しつぶされるように変形させられている。
図20に示すモードでは、駆動スライダ85がY2側へ移動して停止し、ロック切換え部材42が(b)方向へ移動して停止しているため、図16(A)に示すように、ロック切換え部材42に設けられた中間拘束部63の当接面63aと、駆動スライダ85に設けられた可動拘束部87の当接面87aとが当接している。前記のようにユニット支持ベース13は底面6に接近する状態で拘束されているため、前記可動拘束部87の当接面87aが、中間拘束部63の当接面63aに軽く押し付けられている。
図20に示すように、このディスク収納型ディスク装置1は、筐体2の奥行き寸法を短くできるように、支持体21を有するディスク収納領域20が、筐体2の後面10に接近する位置に配置され、筐体2の前面7とディスク収納領域20との間の領域は、移送ユニット17のみを配置できるように狭く設定されている。そのため、ユニット支持ベース13は、ディスク収納領域20に保持されるディスクDの外周縁に当たらないように、筐体2の前面7の内側に沿って延びる前方部分13Aと、筐体2内の右側の領域に位置する右側部分13Bを有する平面がL字形状である。また、前方部分13Aは、Y1−Y2方向の奥行き幅寸法が短くなっている。
ユニット支持ベース13は、前方部分の2箇所に設けられた拘束軸78,78と、右側部分13Bの後端に設けられた1本の拘束軸77が、前記ロック部材54とロック部材61とで拘束されているが、拘束軸78,78と拘束軸77との間では、ユニット支持ベース13の剛性が低くなっている。さらに、右側部分13Bには駆動ユニット14が搭載されているため、拘束軸78,78と拘束軸77との間に、ユニット支持ベース13の荷重が常に上方から作用している。
しかし、図6、図8および図20などに示すように、駆動ユニット14が退避位置にあるときには、図16(A)に示すように、ユニット支持ベース13の中間部分が、中間拘束部63と可動拘束部87との当接によって下側から支持されている。そのため駆動ユニット14が載置されているユニット支持ベース13に過大な応力が作用するのを防止でき、ユニット支持ベース13が底面6に向けて突状に変形することなどを防止できる。
図20に示すモードでは、図17に示す第2の動力伝達部16において、駆動レバー135に設けられた伝達軸138が、切換え部材91に形成されたユニット制御長穴137の非作用部137a内に位置している。そのため、駆動レバー135は時計方向へ回動した状態に保持され、駆動軸133が案内穴15cのY1側の端部に位置しているため、移送ユニット17は時計方向へ回動して、ディスク収納領域20内のディスクDの外周縁から外れた待機位置に停止している。
(支持体選択動作)
筐体2の前面7の前方に設けられた操作部またはリモートコントローラを操作して、ディスク収納領域20内に6枚設けられた支持体21のいずれかを選択すると支持体選択動作に移行する。
この支持体選択動作は、図20に示すように、駆動ユニット14が退避位置にあり、且つ移送ユニット17が待機位置にある状態で、図17に示す第2のモータM2を動作させることによって行われる。第2のモータM2を動作させると、ピニオン歯車97が回転し、ラック歯91bに動力が伝達されて、切換え部材91が、(d)方向または(e)方向は摺動させられる。ただし、切換え部材91の動作範囲は、駆動レバー135に設けられた伝達軸138が、ユニット制御長穴137の非作用部137a内に位置している範囲に限られる。よって、駆動レバー135が時計方向へ回動した状態を維持し、移送ユニット17が待機位置から動かないように設定された状態で、支持体選択動作が行われる。
支持体選択動作に移行するときには、図示しない切換え手段によって、図17に示すように、前記切換え歯車98が、出力歯車94および伝達歯車99の双方に噛み合う状態に設定される。第2のモータM2の動力は、出力歯車94から切換え歯車98を経て図2に示す伝達歯車99に伝達され、上部筐体5の天井面11に設けられたリング状歯車(図示せず)が回転させられて、支持体選択手段22に設けられた3本の選択軸151が互いに同期して回転する。
選択軸151が反時計方向へ回転すると、支持体21は、スパイラル状の選択溝152によって、1枚ずつ下方へ送られ、選択軸151が時計方向へ回転すると、支持体21が1枚ずつ上方へ送られる。選択すべき支持体21が、選択溝152の疎ピッチ部152cに移動し、図2(B)に示す選択位置(a)に至ると、第2のモータM2が停止し、各選択軸151の回転が停止する。このとき、選択溝152の疎ピッチ部152cによって、選択位置(a)で停止している支持体21と、その下に隣接する支持体21との間隔が大きく空けられる。
なお、選択すべき支持体21が選択位置(a)に至ったか否かは、前記リング状歯車の回転位相を検出手段で検出することで制御でき、あるいは図17に示す切換え部材91の(d)−(e)方向の移動位置を検出手段で検出することで制御できる。これら検出手段の検出出力は、図示しないCPUなどの制御手段で認識される。
(ディスク搬入動作)
選択された支持体21が前記選択位置(a)に移行して停止すると、制御手段が、図3に示す第1のモータM1に始動指令を与え、第1のモータM1が始動する。第1のモータM1の動力によって、ラック部材32が図3の位置からY1方向へ移動させられて、図4に示す位置へ移動した時点で第1のモータM1が停止する。ラック部材32が図3から図4の位置へ移動するときに、ラック部材32と共に、スライダ31と切換レバー38がY1方向へ移動する。このとき切換レバー38に設けられた切換駆動ピン41によって、駆動スライダ85が図7に示す位置まで移動させられる。すなわち、駆動スライダ85に設けられた制御長穴85aが、図8の位置から図9の位置まで移動させられる。
駆動スライダ85に設けられた制御長穴85aが、図8の位置からY1方向へ移動して図9の位置へ移動する間に、制御長穴85aによって制御軸184がY1方向へ引かれ、制御軸184が、ユニット支持ベース13に形成された駆動案内部13fの退避拘束部13gから抜け出て介入案内部13hに沿ってY1方向へ移動する。よって制御軸184が設けられた第1の切換え部材181もY1方向へ移動する。
このとき、第1の切換え部材181に形成された制御カム部185の介入駆動部185aによって、駆動軸88がY1方向へ引かれ、駆動軸88が、ユニット支持ベース13に形成された円弧案内部13eに沿って移動する。円弧案内部13eは支持軸84を中心とする一定の半径の円弧軌跡に沿って形成されているため、図9に示すように駆動軸88が円弧案内部13eの端部まで移動する間に、駆動ユニット14が支持軸84を支点として時計方向へ回動させられる。そして、駆動ユニット14は、選択位置(a)にある支持体21とその下に位置する支持体21との中間の位置に介入して停止する。図21に示すように、このときの駆動ユニット14の停止位置は、回転駆動部82が選択位置(a)にあるディスクの下側に位置し、且つ回転駆動部82の回転中心が、支持体21に支持されるべきディスクDの中心と一致する位置である。
また、図8から図9の状態へ移行する間に、前記駆動軸88は、前記円弧案内部13e内を移動するとともに、第1の切換え部材181に形成された制御カム部185の介入駆動部185aに沿って移動する。介入駆動部185aは、連結軸183を中心とする円弧軌跡に沿って形成されている。そのため、図8から図9の状態へ移行する間に、駆動軸88によって駆動ユニット14が第2の切換え部材182と共に時計方向へ回動させられるが、この間、第1の切換え部材181と第2の切換え部材182を連結している連結軸183と、駆動軸88との距離が変化しない。よって、駆動ベース81と第2の切換え部材182の相対位置が変化せず、駆動ベース81とクランプ伝達部材211との相対位置も変化しない。そのため、駆動ユニット14が介入位置へ回動する間に、回転駆動部82に設けられたクランプ機構200は、図11と図13に示すように非クランプ姿勢に切換えられた状態を維持している。
ラック部材32が図4の位置で停止すると、この時点では、ロック切換え部材42が(b)方向へ移動した状態で停止しており、ロック部材54とロック部材61がX2側に移動した状態に維持されている。よって、ユニット支持ベース13の後方に設けられた拘束軸77は、図1に示すロック部材54に形成されたロック制御穴56の拘束部56a内に保持されたままであり、ユニット支持ベース13の前方に設けられた拘束軸78,78も、図2(B)に示すように、ロック部材61に形成されたロック制御穴62,62の拘束部62a,62aで保持されたままである。
よって、ユニット支持ベース13は底面6に接近する位置に下降させられており、駆動ユニット14に設けられた回転駆動部82は、選択位置(a)の支持体で保持されるディスクDの中心穴の下方に対向している。
ただし、駆動スライダ85がY1方向へ移動するため、図16(B)に示すように、駆動スライダ85の下面に設けられた可動拘束部87は、ロック切換え部材42に設けられた中間拘束部63から外れる。
図21の状態で挿入口23からディスクDが挿入されると、ディスクDは、その中心D0が、挿入中心線Oaに沿うようにして筐体2内に入り込む。ディスクDの挿入側先端は、移送ユニット17に設けられた移送ローラの中間部114と挟持部106との間に入り込むため、ディスクDの先部が抵抗を受けることなく挿入口23から筐体2の内部に挿入される。
挿入口23からディスクDが挿入されたことが、図示しない検出部材で検出されると、図6に示す第3のモータM3が始動する。この第3のモータM3の回転力は、ウォーム歯車143から中間歯車142に伝達され、さらに図19に示す一体ギヤ141の下部歯車141bに伝達される。さらに、支点軸131と同軸に設けられたウォーム歯車141aから、移送ユニット17に設けられたウォームホイール147bに動力が伝達され、この動力は、平歯車147aと一体ギヤ146を介してローラ歯車144に伝達される。このときのローラ歯車144の回転方向は反時計方向であり、ローラ軸111がディスク搬入方向へ回転させられる。
挿入口23から挿入されたディスクDの先端の両側部が、第1の移送ローラ112と挟持部106との間、および第2の移送ローラ113と挟持部106との間に入り込むと、移送ローラ112,113の回転力がディスクDに伝達されて、ディスクDはその中心D0が挿入中心線Oaに沿うようにして筐体2内に移送される。ディスクDが筐体2内に所定距離(例えば、ディスクの半径のほぼ1/2程度)搬入されたことが図示しない検出手段で検出されると、それまで図21に示す待機位置にあった移送ユニット17を図22に示す移送動作位置へ回動させる動作が開始される。
移送ユニット17を移送動作位置へ回動させる動作は、第3のモータM3を動作させ続け、移送ローラ112,113の搬入方向への回転を継続させながら行われる。このとき、図18に示すように、前記切換え手段によって、切換え歯車98を出力歯車94との噛み合いが外れる位置へ移動させ、第2のモータM2の動力が伝達歯車99に伝達されないように切換えられる。
そして、第2のモータM2によって、切換え部材91を、図17の位置から(e)方向へ摺動させて、図18に示す位置まで移動させる。切換え部材91が(e)方向へ移動するときに、ユニット制御長穴137の駆動傾斜部137bによって、伝達軸138が反時計方向へ移動させられ、駆動レバー135が反時計方向へ回動させられる。この駆動レバー135によって、移送ユニット17は、支点軸131を中心として反時計方向へ回動し、図22に示す移送動作位置に至る。
図22に示すように、移送ローラ112,113が搬入方向へ回転しながら、移送ユニット17が移送動作位置に向けて回動するときに、筐体2内に移送されるディスクDの外周縁が、押圧案内部材121の案内溝123内に入り込み、押圧案内部材121が拡開位置(h)まで押し広げられ、この押圧案内部材121の回動付勢力により、ディスクDは常に第1の側(X1側)に押し付けられる。
図21と図22に示すように、ディスクDが搬入されるとき、選択位置(a)にある支持体21では、第2の側(X2側)に位置している保持爪155と、中間に位置している保持爪156とが、ディスクDを挟持できる位置へ回動しているが、第1の側に位置している保持爪157は、時計方向へ回動しディスクDを挟持しない位置に退避している。
ディスク支持体21は第1の側に位置し、且つ移送ユニット17は、移送ローラ112,113でディスクDを移送しながら、自らが反時計方向へ回動するため、ディスクDの搬送中心線が、支持体21に向けられるようになる。そのため、第1の側に位置する支持体21に対して、ディスクDが確実に送り込まれるようになる。ディスクDは押圧案内部材121によってX1側へ押し付けられながら搬入され、その押し付け方向に対向する保持爪157がディスクDに対して抵抗を与えないように退避しているため、ディスクDは、確実に保持爪155と保持爪166とで保持できる位置へ供給され、ディスクDの外周部が、支持体21と保持爪155との間、および支持体21と保持爪156との間で挟持されるようになる。
ディスクDが選択位置(a)にある支持体21に保持されると、図18に示す第2のモータM2が逆転方向へ動作し、切換え部材91が(d)方向へ摺動させられる。よって、駆動レバー135が時計方向へ回動させられ、移送ユニット17が時計方向へ回動し始める。このとき、図6に示す第3のモータM3の動作を継続させ、移送ローラ112,113の搬入方向への回転を継続する。
移送ユニット17が図22に示す移送動作位置から時計方向へ回動するときに、ディスクDは、移送ローラ112,113と挟持部106とで挟持されたままであるが、移送ローラ112,113が搬入方向へ回転し続けるために、ディスクDに対して支持体21から引き出す方向への力が作用することなく、移送ユニット17が図23に示す待機位置へ復帰できるようになる。
このとき、移送ユニット17が時計方向へ回動するときの速度よりも、移送ローラ112,113の表面の周速度をわずかに大きく設定することが好ましい。このように設定すると、移送ユニット17が時計方向へ回動するときに、移送ローラ112,113の周速度と移送ユニット17の回動速度との差によって、ディスクDが保持爪155と156に押し付けられるようになり、ディスクDが選択位置(a)にある支持体21から抜け出るのを防止できる。
また、移送ユニット17に設けられた移送ローラ112と113は、軸方向に間隔を開けて配置されており、図22に示すように、移送ユニット17が移送動作位置に位置しているときに、移送ローラ112,113とディスクDとの接触部の長さ寸法が短くなっている。よって、図22に示す状態から移送ユニット17が時計方向へ回動するときに、移送ローラ112,113が直ちにディスクDから離れるようになる。よって、前記速度差によって移送ローラ112,113でディスクDが保持爪155と156に押し付けられる動作が短時間となり、保持爪155,156に過大な負荷を与えたり、移送ローラ112,113の回転によってディスクDを傷つけるなどの問題が生じ難くなる。
(ディスククランプ動作)
移送ユニット17が図23に示す待機位置へ復帰した後に、選択位置(a)にある支持体21に供給されたディスクDを、そのままクランプして駆動するときには、次の動作が行われる。
ディスククランプ動作に移行するときには、第1の動力伝達部12に設けられた第1のモータM1によって、ラック部材32を、図4に示す位置からY1方向へ駆動して図5に示す位置へ移動させる。ラック部材32が、図4から図5の位置まで移動するときに、まず最初の行程で、スライダ31が底面6に設けられたカム部で拘束されて、スライダ31と切換レバー38が図4の位置よりもY1方向へ動くことなく、ラック部材32のみがY1方向へ移動し、連結回動レバー44が反時計方向へ回動させられる。したがって、最初の行程では、駆動ユニット14が、図23に示す介入位置に設定された状態で、且つクランプ機構200が非クランプ状態に設定されたまま、ロック切換え部材42が(c)方向へ摺動させられる。
その結果、筐体2のY2側では、伝達部材52が反時計方向へ回動してロック部材54がX1方向へ移動させられ、図2(B)に示す筐体2の前方では、ロック部材61がX1方向へ移動させられる。図1に示すロック部材54と、図2(B)に示すロック部材61がX1方向へ移動すると、ユニット支持ベース13に設けられた拘束軸77が、ロック部材54に形成されたロック制御穴56の持ち上げ部56bに導かれ、同時に拘束軸78,78が、ロック部材61に形成されたロック制御穴62,62の持ち上げ部62b,62bに導かれる。よって、ユニット支持ベース13が底面6から離れるように持ち上げられ、ユニット支持ベース13に支持されている駆動ユニット14も持ち上げられる。このとき、駆動ユニット14に設けられた回転駆動部82の凸部82cが、選択位置(a)にある支持体21に支持されたディスクDの中心穴内に下から入り込む。
凸部82cがディスクDの中心穴内に入った後の、ラック部材32のY1方向への移動力、すなわちラック部材32が図5の状態に至る直前でのこのラック部材32の移動力によって、スライダ31と切換えレバー38が図4の位置から図5の位置まで少しの距離だけ移動させられる。
切換えレバー38が図4の位置から図5へ移動するときに、図9から図10に示すように、駆動スライダ85に形成された制御長穴85aによって、制御軸184が、ユニット支持ベース13に形成された駆動案内部13fのクランプ案内部13iへ案内され、さらに制御軸184がクランプ案内部13iに沿ってY1方向へ移動させられる。この間、第1の切換え部材181が少し反時計方向へ回動させられ、さらにクランプ案内部13iの長さ分だけY1方向へ移動させられる。
図9の時点で駆動軸88は円弧案内部13eのY1側の端部に移動しているため、図9から図10に移行する間に、駆動ユニット14は介入位置にて動くことがない。そして、第1の切換え部材181がY1方向へ移動するときに、この第1の切換え部材181に形成された制御カム部185のクランプ駆動部185cに駆動軸88を入り込ませるようになる。よって、第1の切換え部材181のY1方向への移動力が連結軸183を介して第2の切換え部材182に伝達され、第2の切換え部材182が、駆動ユニット14の駆動ベース81上において支持軸84を支点として時計方向へ回動する。さらに、第2の切換え部材182の回動力は、連結ピン212を介してクランプ伝達部材211に伝達され、クランプ伝達部材211が、駆動ベース81の側面81aに沿って先端面81bに向かって移動させられる。
クランプ伝達部材211が先端面81bに向かって移動すると、図14に示すように、クランプ伝達部材211の先部に設けられた切換え部213の拘束歯部213aが、切換え回転部203の歯部203aから離れる。さらに、図12に示すように、切換え部213がロック部材215に乗り上がり、ロック部材215の先部のロック片215aがロック歯部82hから離れて、テーブル部82bのロックが解除される。
テーブル部82bと切換え回転部203が共に自由状態となることにより、トーションばね202の付勢力により、クランプ部材201が時計方向へ回動し、保持爪201aが、凸部82cのテーパ面82dの外側へ突出してクランプ姿勢となる。よって、ディスクDの中心穴の周縁部が、テーブル部82bと保持爪201aとで保持される。
前記のように、ディスクDが回転駆動部82にクランプされた直後に、ラック部材32が図5の終点位置へ移動し、この間に、ロック切換え部材42が(c)方向へ少しだけ動いて図5に示す終点位置となる。このときのロック部材54のX1方向への移動、およびロック部材61のX1方向への移動により、拘束軸77がロック制御穴56の逃げ穴56d内に導かれ、拘束軸78,78が、ロック制御穴62,62の逃げ穴62d,62d内に導かれて、ロック部材54,61による拘束軸77と78,78に対する拘束が解除される。
さらに、スライダ31が図5に示す位置へ移動したときに、底面6に形成されたカム部と切換えレバー38に設けられた姿勢制御ピンとによって、切換えレバー38が時計方向へ大きく回動させられる。よって、図7に示すように、切換駆動ピン41が、駆動スライダ85に形成された駆動穴86の逃げ部86b内に移動する。よって、ユニット支持ベース13は、拘束力を受けず、ダンパー71,72,73によって弾性支持された状態となる。
さらに、図23に示すように、選択位置(a)にある支持体21では、全ての保持爪155,156,157が退避方向へ回動して、ディスクDから離れ、支持体21がディスクDを拘束しないようになる。このように、ユニット支持ベース13が弾性支持され、ディスクDが支持体21から開放された状態で、回転駆動部82が回転してディスクDが回転駆動され、光ヘッド83によって記録情報の再生動作または記録動作が行われる。
(ディスク駆動後の動作)
駆動ユニット14での駆動が完了したディスクをディスク収納領域20内に収納するときには、第1の動力伝達部12の第1のモータM1を始動して、ラック部材32を、図5の位置から図4の位置まで復帰させ、ロック切換え部材42を(b)方向へ移動させて、前記ロック部材54とロック部材61をX2方向へ移動させる。この過程で、拘束軸77が図1に示すロック制御穴56の持ち上げ部56bに保持され、拘束軸78,78が図2(B)に示すロック制御穴62,62の持ち上げ部62b,62bに拘束されるため、ユニット支持ベース13と駆動ユニット14が持ち上げられる。
よって、回転駆動部82にクランプされているディスクDが、選択位置(a)にある支持体21の下面に押し付けられる。このとき、支持体21に設けられた全ての保持爪155,156,157が回動して、保持爪155,156,167と支持体21の下面とでディスクDの外周部が保持される。
また、ラック部材32が図5の位置から図4の位置へ移動する間の、駆動スライダ85の移動力により、駆動ユニット14に搭載されている第1の切換え部材181が、図10の状態からY2方向へ移動させられて図9の状態となり、第2の切換え部材182が、駆動ユニット14上において反時計方向へ回動させられる。よって、クランプ伝達部材211が先端面81bから離れる方向へ移動する。このとき、図12に示すように、クランプ伝達部材211に設けられた切換え部213がロック部材215から離れてテーブル部82bがロックされる。その後に、図13に示すように、切換え部213に形成された拘束歯部213aによって切換え回転部203が反時計方向へ回動させられる。よって、ロック部材201の保持爪201aが凸部82c内に退行し、ディスクDのクランプが解除される。そして、ディスクDが支持体21に完全に保持された状態となる。
(ディスク排出動作)
このディスク収納型ディスク装置1では、図23に示す状態で駆動ユニット14での駆動が完了したディスクDを、そのまま挿入口23から排出することができる。あるいは、いずれかの支持体21を選択し、選択された支持体21に保持されているディスクDを排出することができる。排出するディスクDを保持した支持体21を選択する動作は、前述の支持体選択動作と同じであり、図20に示すように、駆動ユニット14を退避位置へ移動させ、移送ユニット17を待機位置へ移動させた状態で、選択軸151を回転させ、排出しようとするディスクを保持した支持体21を選択位置(a)へ移動させる。
支持体21に支持されているディスクDを排出させる動作は、第1の動力伝達部12において、ラック部材32を図4に示す位置へ移動させ、図23に示すように、駆動ユニット14を介入位置へ移動させた状態で行われる。ディスクの排出動作(および搬入動作)では、駆動ユニット14の回転駆動部82が、ディスクDの下側に位置し、ディスクが不用意に下方へ移動しないようにガイド部材として機能できるようになる。
ディスク排出動作では、図18に示すように、切換え部材91を(e)方向へ移動させ、移送ユニット17を待機位置から移送動作位置へ移動させる。このとき、第3のモータM3を始動して、移送ローラ112,113を搬出方向へ回転させながら、移送ユニット17を反時計方向へ回動させる。したがって、移送ユニット17が移送動作位置へ回動するときに、支持体21に支持されているディスクのY1側の端部が、移送ローラ112,113と挟持部106との間にスムースに挟持される。
その後に、移送ローラ112,113の搬出方向への回転を継続させながら、移送ユニット17を図22に示す移送動作位置から図21および図23に示す待機位置へ回動させる。よって、ディスクDは、移送ローラ112,113の移送力と、移送ユニット17の時計方向への回動力によって挿入口23から外部へ排出される。
なお、図23に示すように、駆動ユニット14での駆動が完了したディスクDを排出するときには、ディスクDが回転駆動部82にクランプされている状態で、前記のように、移送ユニット17が待機位置から移送動作位置へ回動して、移送ローラ112,113と挟持部106とでディスクが挟持される。ディスク挟持直後に、回転駆動部82によるディスクDのクランプが解除され、さらに移送ユニット17が待機位置へ回動することにより、ディスクDが挿入口23から排出される。
前記実施の形態では、ディスクDを筐体内に搬入するときに、図21に示すように、駆動ユニット14が介入位置へ回動し、このとき回転駆動部82が、支持体21に保持されているディスクの中心穴に対向するようになっている。しかし、本発明では、駆動ユニット14が介入位置へ回動したときに、回転駆動部82が支持体21に支持されたディスクDの中心位置よりも反時計方向へ外れた位置となり、移送ユニット17によって、前記位置の回転駆動部82に向けてディスクDが搬入されるものであってもよい。また、回転駆動部82にディスクDをクランプした状態で、駆動ユニット14を時計方向へ回動させて、回転駆動部82に保持されているディスクDを、支持体21に保持させるものであってもよい。
本発明の1実施の形態のディスク収納型ディスク装置の全体構造を示す分解斜視図である。 ディスク収納型ディスク装置を筐体の前面から見た正面図であり、(A)は主に筐体内の移送ユニットを示し、(B)は主に支持体と支持体選択手段および駆動ユニットを示す。 筐体の底部に位置している第1の動力伝達部の構造を動作別に示す平面図であり、支持体選択動作モードを示す。 筐体の底部に位置している第1の動力伝達部の構造を動作別に示す平面図であり、駆動ユニットが介入位置へ回動した状態を示す。 筐体の底部に位置している第1の動力伝達部の構造を動作別に示す平面図であり、ディスク駆動モードを示す。 駆動ユニットとその支持ベースを示す動作別の平面図であり、駆動ユニットが退避位置にある状態を示す。 駆動ユニットとその支持ベースを示す動作別の平面図であり、駆動ユニットが介入位置へ回動した状態を示す。 駆動ユニット回動手段の構造を示すものであり、駆動ユニットが退避位置にある状態を示す部分平面図である。 駆動ユニット回動手段の構造を示すものであり、駆動ユニットが介入位置に回動した状態を示す部分平面図である。 駆動ユニット回動手段の構造を示すものであり、駆動ユニットが介入位置へ回動した後にクランプ動作に移行した状態を示す部分平面図である。 図8のXI矢視図であり、回転駆動部がクランプ解除状態に設定された側面図である。 図8のXI矢視図であり、回転駆動部がクランプ状態に設定された側面図である。 回転駆動部とクランプ機構の詳細を示す平面図であり、非クランプ姿勢を示す。 回転駆動部とクランプ機構の詳細を示す平面図であり、クランプ姿勢を示す。 クランプ機構の詳細を示す部分平面図である。 駆動ユニットの支持ベースの拘束状態と拘束解除状態を示すものであり、(A)は図6のVIII矢視の側面図で、ユニット支持ベースの拘束状態、(B)は図7のVIII矢視の側面図で、ユニット支持ベースの拘束解除状態である。 第2の動力伝達部の構造を動作別に示す平面図であり、支持体選択動作モードを示す。 第2の動力伝達部の構造を動作別に示す平面図であり、移送ユニットが移送動作位置へ回動した状態を示す。 第3の動力伝達部(ローラ駆動手段)を示すものであり、移送ユニットの回動支点の構造を示す分解斜視図である。 ディスク収納型ディスク装置の全体の動作を順に示す平面図であり、支持体選択動作を示す。 ディスク収納型ディスク装置の全体の動作を順に示す平面図であり、ディスク搬入動作を示す。 ディスク収納型ディスク装置の全体の動作を順に示す平面図であり、ディスク搬入動作を示す。 ディスク収納型ディスク装置の全体の動作を順に示す平面図であり、ディスク駆動モードを示す。
符号の説明
1 ディスク収納型ディスク装置
2 筐体
3 下部筐体
4 中間筐体
5 上部筐体
6 底面
7 前面
8 右側面
9 左側面
10 後面
11 天井面
12 第1の動力伝達部
13 ユニット支持ベース
13f 駆動案内部
14 駆動ユニット
15 機構ベース
16 第2の動力伝達部
17 移送ユニット
19 第3の動力伝達部
20 ディスク収納領域
21 支持体
22 支持体選択手段
23 挿入口
32 ラック部材
38 切換レバー
41 切換駆動ピン
42 ロック切換え部材
54,61 ロック部材
56,62 ロック制御穴
63 中間拘束部
71,72,73 ダンパー
77,78 拘束軸
81 駆動ベース
82 回転駆動部
82a 回転軸
82b テーブル部
82c 凸部
82h ロック歯部
83 光ヘッド
84 支持軸
85 駆動スライダ
85a 制御長穴
87 可動拘束部
89 案内軸
91 切換え部材
106 挟持部
112,113 移送ローラ
114 中間部
121 押圧案内部材
122 案内溝
131 支点軸
135 駆動レバー
151 選択軸
152 選択溝
155,156,157 保持爪
161 掛止突起
181 第1の切換え部材
182 第2の切換え部材
183 連結軸
184 制御軸
185 制御カム部
185a 介入駆動部
185c クランプ駆動部
200 クランプ機構
201 クランプ部材
201a 保持爪
202 トーションばね
203 切換え回転部
203b クランプカム
210 クランプ切換え部材
211 クランプ伝達部材
213 切換え部
231a 拘束歯部
215 ロック部材
216 固定板ばね
D ディスク
M1 第1のモータ
M2 第2のモータ
M3 第3のモータ

Claims (4)

  1. 筐体内に、ディスクを回転させる回転駆動部ならびに記録と再生の少なくとも一方を行うヘッドと前記ヘッドをディスクに沿って移動させる案内部材が設けられた駆動ユニットと、ディスクを支持可能でディスクの厚み方向に重なって配置された複数の支持体と、選択された支持体とこれに隣接する支持体との間隔を広げる支持体選択手段と、
    前記駆動ユニットを、前記支持体に支持されたディスクの外周縁から離れる退避位置から、前記回転駆動部が選択された支持体に支持されたディスクと重なる介入位置へ回動させる駆動ユニット回動手段と、
    選択された支持体へディスクを移送しまたは前記介入位置にある回転駆動部にディスクを移送する移送手段とを有し、
    前記回転駆動部には、ディスクが設置されるテーブル部と、ディスクの中心穴内に入り込む凸部と、クランプ部材とが設けられ、前記駆動ユニットには、前記クランプ部材を、前記凸部が前記中心穴内に入り込むのを許容する非クランプ姿勢と、前記中心穴が前記凸部から外れないようにディスクをクランプするクランプ姿勢とに動作させるクランプ切換え手段が設けられており、
    前記クランプ切換え手段には、前記テーブル部と相対的に回転して前記クランプ部材の姿勢を制御する切換え回転部と、前記テーブル部をロックするロック部材と、前記駆動ユニット回動手段の動力によって動作させられる切換え部とが設けられ、前記ロック部材は前記案内部材を固定する固定板ばねの一部によって形成されており、
    前記テーブル部が前記ロック部材でロックされた状態で、前記切換え部によって前記切換え回転部が所定位置へ回動させられているときに、前記クランプ部材が前記非クランプ姿勢となり、前記駆動ユニットが前記介入位置へ移動した後に、前記切換え部の移動力で、前記ロック部材によるロックが解除されると、前記クランプ部材が前記クランプ姿勢に切換えられることを特徴とするディスク収納型ディスク装置。
  2. 前記駆動ユニットが前記介入位置へ回動するまでは、前記クランプ部材が非クランプ姿勢であり、前記駆動ユニットが前記介入位置へ回動した後に、前記クランプ部材がクランプ姿勢に切換えられる請求項1記載のディスク収納型ディスク装置。
  3. 前記クランプ切換え手段には、駆動ユニットの回動支点側から回転駆動部に延びるクランプ伝達部材が設けられ、このクランプ伝達部材の先部に前記切換え部が設けられており、前記駆動ユニット回動手段の動力が前記クランプ伝達部材を介して前記切換え部に伝達されて、前記クランプ部材の姿勢が切換えられる請求項1または2記載のディスク収納型ディスク装置。
  4. 前記駆動ユニットを回動自在に支持する支持ベースが設けられ、前記駆動ユニット回動手段は、モータの動力で前記支持ベースに沿って移動する駆動部材と、この駆動部材の移動力を駆動ユニットの回動力として伝達する第1の切換え部材と、駆動ユニットが介入位置へ移動した後の前記駆動部材の動力を前記クランプ伝達部材に与えてクランプ伝達部材を動作させる第2の切換え部材と、が設けられている請求項3記載のディスク収納型ディスク装置。
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