JP4320938B2 - 冷却装置を備えたダイナモメータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷却装置を備えたダイナモメータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3〜図5は従来のダイナモメータの平面図、正面図、及び側面図を示し、1は支持台、2は支持台1上に設けられた揺動軸受、3は揺動軸受2に油圧浮揚等により揺動自在に支持された揺動部、4は揺動部3に回転軸受5を介して回転自在に支持された回転部、6は揺動部3から水平方向に突出した揺動アーム、7は支持台1上に設けられ、揺動アーム6と連結されたロードセル(荷重計)、8は揺動アーム6に着脱自在に連結される連結軸、9は連結軸8に着脱自在に吊り下げられる重錘である。10は揺動部3内に冷却風を送入する冷却ファンであり、支持台1上に取り付けられている。
【0003】
上記構成の従来のダイナモメータにおいて、揺動部3は揺動軸受2に揺動自在に支持されており、回転部4に生じたトルクは反力として揺動部3が揺動することにより、揺動アーム6を介してロードセル7により検出される。連結軸8及び重錘9は、ロードセル7の検量時に用いられる。
【0004】
図6は上記ダイナモメータの冷却風送入部の断面を示し、揺動部3は揺動するために、冷却ファン10と揺動部3とは非接触となっており、冷却ファン10のダクト11の先端に形成された冷却風の送出口12と揺動部3のフレーム13に形成された冷却風の送入口14とは数mmのギャップG1を介して対向配置される。送出口12と送入口14とはほぼ同じ大きさの四角形状に形成され、冷却風が送出口12から送入口14へ送入され、揺動部3内は冷却される。なお、ダクト11の先端にはフランジ部11aが形成されている。
【0005】
図7は従来の他のダイナモメータの冷却風挿入部の断面図を示し、冷却ファン10のダクト11を揺動部3のフレーム13の送入口14内に非接触で挿入するとともに、フレーム13の外面に送入口14を囲む筒部15を設けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年のダイナモメータは、電気設計上冷却風の漏れを少なくするために揺動部3内のロータとステータ間のギャップを狭くするなど小型化の傾向がある。このため、ダイナモメータ内の通風抵抗が大きくなり、冷却ファン10の冷却風を送風する空気圧を高くする必要が生じる。
【0007】
又、ユーザからのダイナモメータの低騒音化の要求も高まっている。しかしながら、図6の場合、ダクト11とフレーム13との間には軸直角方向のギャップG1があり、ギャップG1はフレーム13の外部にあるので、ギャップG1からの冷却風の漏れによって大きな騒音が発生する。又、冷却ファン10内及びダイナモメータ内で発生した音もギャップG1から直接外部へ漏れる。さらに、ギャップG1が通風路の段差となり、通風抵抗によるロスが発生し、同時に冷却風の乱が生じ、このことが騒音増大の原因ともなった。
【0008】
そこで、図7に示すように、冷却ファン10のダクト11を揺動部3のフレーム13の送入口14内に非接触で挿入するとともに、フレーム13の外部に送入口14を囲む筒部15を設ける構造もあるが、揺動部3が揺動するため、ダクト11と送入口14及び筒部15との間には揺動方向のギャップG2を設ける必要があり、やはりギャップG2から外部へ冷却風や騒音が漏れることとなった。
【0009】
この発明は上記のような課題を解決するために成されたものであり、冷却風や内部で発生した騒音の漏れが少なく、騒音を低減することができる冷却装置を備えたダイナモメータを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る冷却装置を備えたダイナモメータは、冷却ファンのダクトの先端を揺動部の冷却風送入口からフレームの内部にまで非接触で挿入するとともに、ダクトの先端にフランジ部を設け、かつ揺動部フレームの冷却風送入口と冷却ファンのダクトとの間のギャップを小さくするためのスリーブを揺動部フレームの冷却風送入口部分に取り付けたものである。
【0011】
請求項2に係る冷却装置を備えたダイナモメータは、請求項1において、スリーブを冷却風挿入口とダクトとの間のギャップを小さくするための少なくとも2重の仕切板を有するものとしたものである。
【0012】
請求項3に係る冷却装置を備えたダイナモメータは、請求項1または2において、冷却ファンを防振ゴム上に設けるとともに、冷却ファンとスリーブとの間のギャップを保持するために、ダクトを固定部上に立設したスタンドに固定したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面とともに説明する。図1はこの実施形態によるダイナモメータの冷却風送入部の断面を示し、冷却ファン10のダクト11の先端を揺動部3のフレーム13に形成した冷却風の送入口14からフレーム13内に挿入し、ダクト11の先端にはフランジ部11aが設けてある。送入口14とダクト11との間にはギャップが形成され、このギャップを小さくするためにスリーブ16がフレーム13に取り付けられる。スリーブ16には送入口14の外側と内側において仕切板16a,16bが設けられる。
【0014】
上記構成において、スリーブ16の取付に際して、仕切板16a,16bとの揺動方向のギャップG3及び軸方向のギャップの調整は外からの目視により行う。
又、仕切板16bとダクト11のフランジ部11aとの軸直角方向のギャップG4の調整は、ギャップG4が外部から目視できないので、予めダクト11の外周に合マーク17を設けておき、この合マーク17を仕切板16aと一致させることにより行われる。
【0015】
上記実施形態においては、ダクト11が揺動部3の内部まで伸びているので、送出口12からの冷却風が外部へ漏れるためには、仕切板16bとフランジ部11aとの間のギャップG4,及び仕切板16aとダクト11との間のギャップG3を通らねばならず、冷却風の漏れが少なくなり、漏れによる騒音も少なくなる。
又、ダクト11内またはフレーム13内の騒音も外部へ漏れ難くなる。さらに、ダクト11が揺動部3内まで伸びているので、通風抵抗が小さくなり、これによっても騒音を低減することができる。又、フレーム13内では冷却風の風圧がダクト11内より低くなるので、これによっても冷却風の漏れが少なくなった。また、仕切板16a,16bを二枚設けたので、冷却風の漏れ等は二重に遮断されるために、騒音低減効果が増大する。なお、仕切板を二枚以上設けると、さらに騒音低減効果を増すことができる。
【0016】
図2はダイナモメータの冷却装置の正面図である。冷却ファン10をその振動が他に伝わらないように支持台1上に防振ゴム18を介して支持しており、ダクト11の位置が安定せず、ギャップG3,G4の大きさも安定しない。そこで、支持台1上に立設したスタンド19の長孔19aに挿入したボルト20により冷却ファン10のダクト11をスタンド19に固定し、ギャップG3,G4を一定にする。
【0017】
【発明の効果】
以上のようにこの発明の請求項1によれば、冷却ファンのダクトを揺動部内まで挿入し、かつダクトの先端にフランジ部を設けており、揺動部内では風圧が低くなることも相まって冷却風が外部に漏れ難くなり、これによる騒音が低減される。又、揺動部内及びダクト内で発生した騒音も外部に漏れ難くなる。さらに、通風抵抗も小さくなり、騒音を低減することができる。又、揺動部フレームの冷却風送入口と冷却ファンのダクトとの間のギャップを小さくするためのスリーブを揺動部フレームの冷却風送入口部分に取り付けており、冷却風や内部発生の騒音が外部に漏れ難くなり、冷却風の漏れによる騒音、及び内部発生の騒音を低減することができる。
【0018】
請求項2によれば、スリーブにその冷却風送入口とダクトとの間のギャップを小さくするための仕切板を2枚以上設けており、冷却風や内部発生騒音は何重にも遮断され、騒音低減効果を増すことができる。
【0019】
請求項3によれば、冷却ファンを防振ゴム上に設けてその振動が他に伝わらないようにするとともに、冷却ファンのダクトを固定部上に立設したスタンドに固定しており、ダクトとスリーブとの間のギャップを保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるダイナモメータの冷却風送入部の断面図である。
【図2】この発明によるダイナモメータの冷却装置の正面図である。
【図3】従来のダイナモメータの平面図である。
【図4】従来のダイナモメータの正面図である。
【図5】従来のダイナモメータの側面図である。
【図6】従来のダイナモメータの冷却風送入部の断面図である。
【図7】従来のダイナモメータの改良された冷却風送入部の断面図である。
【符号の説明】
3…揺動部
10…冷却ファン
11…ダクト
11a…フランジ部
12…送出口
13…フレーム
14…送入口
16…スリーブ
16a,16b…仕切板
18…防振ゴム
19…スタンド
Claims (3)
- 揺動部フレームに設けた冷却風の送入口に冷却ファンのダクト先端の冷却風の送出口から冷却風を送入する冷却装置を備えたダイナモメータにおいて、上記ダクトの先端を冷却風送入口から上記フレームの内部にまで非接触で挿入するとともに、上記ダクトの先端にフランジ部を設け、かつ上記フレームの冷却風送入口と上記ダクトの間のギャップを小さくするためのスリーブを上記フレームの冷却風送入口部分に取り付けたことを特徴とする冷却装置を備えたダイナモメータ。
- 上記スリーブは、冷却風送入口と上記ダクトの間のギャップを小さくするための少なくとも二重の仕切板を有することを特徴とする請求項1記載の冷却装置を備えたダイナモメータ。
- 冷却ファンを防振ゴム上に支持するとともに、冷却ファンのダクトとスリーブとのギャップを保持するために、ダクトを固定部上に立設したスタンドに固定したことを特徴とする請求項1または2記載の冷却ファンを備えたダイナモメータ。
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