JP4320677B2 - 手ぶれ補正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動画像において手ぶれによる画像の揺れを補正する手ぶれ補正装置に関するものである。
従来の電子式の手ぶれ補正装置は、入力画像の一部を切り出して出力する切り出し画面選択回路と、1フレーム分の画像データを蓄積するメモリと、このメモリに蓄積された1フレーム前の画像データと入力された現フレームの画像データからブロック毎の動きベクトルを検出する動き補償回路、この動き補償回路からブロック毎の動きベクトル情報を受け取り画像全体の動きベクトルを検出する画面枠動き判断回路と、この画面枠動き判断回路から画像全体の動きベクトルを順次受け取り、これらの画像全体の動きベクトルの方向を比較することで、手ぶれの発生を判断する手ぶれ判断回路を備えるものである。
上記手ぶれ判断回路において、手ぶれが発生したと判断した場合には、画像全体の動きベクトルを切り出し画面選択回路に出力し、切り出し画面選択回路はこの画像全体の動きベクトルに基づいて、切りだし枠の画面位置を設定する。以上の動作により、切り出された画面は、手ぶれを補償した画面となっている。
このような処理を行うことにより、カメラから入力された手ぶれが生じた画像を手ぶれが補正された、安定した画像とすることができる。
特開平9−261530
しかし、カメラから入力された画像は、撮影環境の明るさの急激な変化、あるいは、AE(Auto Exposure:自動露出)の急激な変化によって、入力画像の値が変化する場合がある。
この入力画像の変化は、動きベクトルを検出する動き補償回路において、大きな動きベクトルとして検出される場合がある。この誤って検出された動きベクトルの方向は、正常に検出されるべき動きベクトルの方向と相関がないため、従来の電子式の手ぶれ補正装置に備えられた手ぶれ判断回路においては、統計的に定まるある確率をもって、手ぶれが生じたと判断されてしまう。すなわち、実際には被写体がまったく動いていないにもかかわらず、大きな手ぶれが生じたとして、誤って検出され、そのまま手ぶれ補正処理が行われ、それまでほとんど動いていなかった被写体が突然大きく動くといった、非常に不自然な動作を生じることになる場合がある。
本発明は上記のような課題を解消するためになされたものであり、輝度変化やAEの急激な変化に対しても誤検出を行わず自然な出力画像が得られる手ぶれ補正装置を提供することを目的とする。
本発明は上記のような課題を解消するためになされたものであり、
画像データを蓄積するメモリと、
前記メモリ上に蓄積された1フレーム前の画像データと現フレームの画像データである入力画像データからブロック毎の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
前記ブロック毎の動きベクトルに基づいて画面全体の動きベクトルを検出する画面動きベクトル検出手段と、
前記画面全体の動きベクトルに基づいて手ぶれ補正を行うか否かを判定する手ぶれ判定手段と、
前記手ぶれ判定手段において手ぶれ補正を行うと判定した場合に、前記画面全体の動きベクトルに基づいて入力画像の切り出し位置を制御し、画像の切り出しを行う画像切り出し制御手段と
を備え、
前記手ぶれ判定手段は、現フレームに対する画面全体の動きベクトルの大きさと、直前の複数フレームに対する画面全体の動きベクトルの大きさを比較することにより、手ぶれ補正を行うか否かを判定する手ぶれ補正装置であって、
所定フレーム数は予め定められたフレーム数であり、
第1の所定画素数と第2の所定画素数は予め定められた画素数であり、
前記第1の所定画素数が前記第2の所定画素数よりも大きく、
前記現フレームに対する画面全体の動きベクトルの大きさが前記第1の所定画素数より大きく、
前記現フレーム直前の連続する前記所定フレーム数のフレームに対する画面全体の動きベクトルの大きさが前記第2の所定画素数より小さかった場合には、
前記手ぶれ判定手段が手ぶれ補正を行わないと判定する手ぶれ補正装置を提供するものである。
また、 第1の所定フレーム数と第2の所定フレーム数は予め定められたフレーム数であり、
第1の所定画素数と第2の所定画素数は予め定められた画素数であり、
前記第1の所定画素数が前記第2の所定画素数よりも大きく、
前記手ぶれ判定手段は、画面全体の動きベクトルの大きさが前記第2の所定画素数より小さいフレームのフレーム数積算値を計数し、画面全体の動きベクトルの大きさが前記第2の所定画素数以上のフレームにおいて手ぶれ補正を行うと判定したときには上記積算値をゼロとするものであって、
前記積算値が前記第1の所定フレーム数より大きく、
前記現フレームにおいて画面全体の動きベクトルの大きさが前記第1の所定画素数より大きく、
手ぶれ補正を行わないと判定したフレームが前記第2の所定フレーム数以上連続していない
場合に限り、前記手ぶれ判定手段が手ぶれ補正を行わないと判定する手ぶれ補正装置を提供するものである。
本発明によれば、画面全体の動きベクトルが急激に大きな値になったときにそれを抑えるようにしているので、輝度変化やAEの急激な変化に対しても誤検出を行わず自然な手ぶれ補正画像を得ることができる。
実施の形態1
図1はこの発明装置の実施の形態1に係る手ぶれ補正装置を示す図である。図1において、1は画像切り出し位置制御手段、2はメモリ、3は動きベクトル検出手段、4は画面動きベクトル検出手段、5は手ぶれ判定手段である。画面動きベクトル検出手段4の出力である画面全体の動きを表す動きベクトルの振る舞いから、その動きベクトルが手ぶれによるものかどうかを判定し、手ぶれと判定された場合はそのままの動きベクトルを出力し、手ぶれと判定されなかった場合は動きベクトルとして「0」を出力する手ぶれ判定手段である。
次に動作について説明する。
図1において、入力画像は、図示しないカメラなどにより撮像される。この入力画像は、画像切り出し位置制御手段1に入力される。画像切り出し位置制御手段1では、入力画像の一部を切り出した切り出し画像を出力する。そして、この切り出し画像は手ぶれ補正画像として、図示しない画像表示装置に出力される。画像表示装置に出力する代わりに、例えば、可換の大容量のメモリに出力され、蓄積される場合もある。蓄積された画像は、別の画像表示装置等で利用される。
画像切り出し位置制御手段1により切り出された切り出し画像は、メモリ2にも出力され、蓄積される。このメモリ2は、少なくとも1フレーム分の画像データを蓄積できる容量を持つ。動きベクトル検出手段3には、メモリ2に蓄積された切り出し画像が入力され、また、この切り出し画像の元となった入力画像の次の入力画像も入力される。すなわち、動きベクトル検出手段3には、1フレーム前の入力画像の切り出し画像と、現フレームの入力画像が入力される。
動きベクトル検出手段3は、1フレーム前の入力画像の切り出し画像と、現フレームの入力画像に基づいて、ブロック毎に動きベクトルを検出する。図2は、検出されたブロック毎の動きベクトルの一例を示している。図2において、7はメモリ2に蓄積されている1フレーム分の画像である。8は1フレーム分の画像7を小さな領域に分割したブロックである。ブロック8の大きさは、例えば16画素×16画素である。動きベクトル検出手段3では、画像全体においてこのブロック毎に動きベクトルの検出を行う。9は、このようにして求められたブロックの動きベクトルを示している。
各ブロックにおいて動きベクトルを求めるときは、まず、メモリ2に蓄積されている画像から該当するブロックの情報を取得する。このブロックを参照ブロックと呼ぶ。同時に、現フレームの画像データである入力画像データから先の参照ブロックと同じ位置にあるブロックデータを取得する。このブロックを入力ブロックと呼ぶ。入力ブロックと参照ブロックの上下左右の相対位置関係を少しずつずらしながら、ブロックデータの差分絶対値和(Summation of Absolute Differences:SAD)を計算する。入力ブロックと参照ブロックの相対位置を(x、y)としたときのSADであるSAD(x、y)は、以下のように計算される。
SAD(x,y)=ΣiΣj|input_image(i+x,j+y)-reference_image(i,j)|
input_image(i,j):入力ブロックのデータ
reference_image(i,j):参照ブロックのデータ
図3に、SADの様子を示す。図3では、(xmin、ymin)のときにSADが最小値であるsadminの値を持つことを示している。
相対位置を(x、y)としたときのSADの値が小さいということは、(x、y)だけずらした参照ブロックと入力ブロックが非常に近似していることを示している。また、(xmin、ymin)のときにSADが最小値を取るということは、(x、y)だけずらした参照ブロックと入力ブロックが最もよく近似していることを示している。よって、この場合は、動きベクトル検出手段3は該当ブロックの動きベクトルとして(xmin、ymin)を出力する。
尚、動きベクトルを求める手法は上記以外の手法を用いても、本発明の効果を損なうものではない。
動きベクトル検出手段3では、すべてのブロックにおいて上記の処理を行い、すべてのブロックにおいて動きベクトルを出力する。このようにして求められたブロック毎の動きベクトルは、画面動きベクトル検出手段4に出力される。
画面動きベクトル検出手段4では、動きベクトル検出手段3から入力されたすべての動きベクトルを比較し、動きベクトルが全体としてどちらの方向を向いているかを検証し、画面全体の動きを表すベクトルである画面動きベクトルを手ぶれ判定手段5に出力する。例えば図2に示された例では、合計で12個あるブロックの中の8個のブロックにおいて動きベクトルがほぼ同じ方向である右上方向を指しているので、画面全体が右上に動いたものと判断し、右上方向を指している8個のブロックの動きベクトルの平均値を画面動きベクトルとする。
尚、画面動きベクトルの検出方法は、すべてのブロックの動きベクトルの平均値としてもよい。また、画像の周辺のブロックに対する動きベクトルよりも、画像の中心のブロックに対する動きベクトルに大きな重み付けを行う等の重み付け平均値を求める手法を用いてもよい。また、統計的な分布の中心値を選択する手法も有効である。
次に、画面動きベクトル検出手段4で検出された画面動きベクトルは、手ぶれ判定手段5に入力される。
ここで、図4を用いて、手ぶれ判定手段5の動作について説明する。
図4において、Vecは入力された画面動きベクトル、|Vec|は入力された画面動きベクトルの大きさである。また、TLは予め設定された第一のしきい値、THは予め設定された第二のしきい値、Nは予め設定された回数を表している。ここで、THはTLよりも大きいものとする。カウンタの初期値はゼロとしている。
入力された画面動きベクトルの大きさである|Vec|がTLより小さい場合には、入力された画面動きベクトルVecをそのまま画像切り出し位置制御手段1に出力し、カウンタを一つ増やす。
一方、入力された画面動きベクトルの大きさである|Vec|がTHより大きく、且つカウンタの値がNより大きかった場合には、(0、0)を画像切り出し位置制御手段1に出力し、カウンタをゼロに戻す。
入力された画面動きベクトルの大きさがTHより大きく、且つカウンタの値がNより大きくなかったときには、入力された画面動きベクトルVecをそのまま画像切り出し位置制御手段1に出力し、カウンタをゼロに戻す。また、入力された画面動きベクトルがTL以上で且つTH以下の値であったときも、入力された画面動きベクトルをそのまま出力し、カウンタをゼロに戻す。
これらの処理により、TLよりも小さな画面動きベクトルが一定回数以上連続して検出された後に、すなわちカウンタがNより大きな値となった後に、突然THより大きな画面動きベクトルが検出された場合のみ、画面動きベクトルを1回だけ強制的にゼロにすることができる。
次に、上記の動作が手ぶれの誤検出防止に極めて有益である理由を説明する。
撮影環境の明るさの急激な変化、あるいは、カメラのAE(Auto Exposure:自動露出)の急激な変化等の手ぶれ以外の要因によって、入力画像の値が変化する場合があるが、その場合に生じる手ぶれの誤検出の原理について図5を用いて説明する。
図5(a)は、ある時刻における入力画像である「第nフレーム」について示している。図5(a)において、10は画像の1つの画素を表しており、中に書かれている数字はその画素の値、例えば輝度を示している。図5(a)の例においては、画素10の値は「20」である。8は、1フレーム分の画像を小さな領域に分割したブロックであり、図2の8と同じものである。図5の例では、ブロック8は縦2画素、横2画素の、合計4画素から構成されている。
図5(b)は、図5(a)における入力画像の次のフレームである「第n+1フレーム」について示している。第nフレームと第n+1フレームを撮像する際に手ぶれはなく、被写体はまったく動いてない。しかし、被写体の輝度変化、あるいは、AEの急激な変化が生じ、第nフレームに比べて、第n+1フレームの画像の値が全体的に「40」減少した場合を考える。例えば、図5(a)の中央部にあるブロック11に含まれる4つの画素の値を見ると、図5(a)に示された第nフレームでは「60」であったものが、図8(b)に示された第n+1フレームでは「20」になっている。
ここで、前述したSADを使って、ブロック11の動きベクトルを検出する。参照画像である第nフレームのブロック11(図5(a))と同じ値を持った入力画像である第n+1フレームのブロック(図5(b))は、ブロック12である。したがって、第nフレームのブロック11を左方向に4画素移動したときにSADはゼロとなり、最小となる。すなわち、動きベクトルは図5(b)の13に示す(−4、0)として検出される。他のブロックに関しても、動きベクトルは同様に(−4、0)として検出される。これらのブロック毎の動きベクトルは、画面動きベクトル検出手段4に送られる。そして、画面動きベクトル検出手段4で検出される画面全体の動きを示す画面動きベクトルも(−4、0)として検出される。
しかしながら、実際には被写体はまったく動いておらず、検出された画面動きベクトル(−4,0)は、動きでないものを動きとして誤って検出されたものである。また、この様なときにそのまま手ぶれ補正処理を行うと、それまでほとんど動いていなかった被写体が突然大きく動くことになり、非常に不自然な画像になる。
ところで、実際の手ぶれにおいても、突然手が動くことによって被写体が大きく動くことがある。この場合も、画面動きベクトル検出手段4により検出される画面動きベクトルは大きなものとなる。上記の撮影環境の明るさの急激な変化等が生じた場合と同程度、あるいはそれ以上の大きさの画面動きベクトルが検出される場合がある。しかしながら、実際の手による手ぶれでは、撮影環境の明るさの急激な変化等が生じた場合に比べて、突然大きな画面動きベクトルは通常発生しない。すなわち、時間的な変化は小さい。
したがって、実際の手ぶれにおいては、画面動きベクトルが徐々に大きくなる。一方、撮影環境の明るさの急激な変化等はフレーム周期よりも速い減少であるため、突然大きな画面動きベクトルが、画面動きベクトル検出手段4により検出される。
図4における処理においては、TL画素より小さい画面動きベクトルが所定回数以上連続して検出された後に、突然TH画素より大きな画面動きベクトルが検出された場合のみ、画面動きベクトルをゼロとして、画像切り出し位置制御手段に送るので、実際の手ぶれによる大きな画面動きベクトルはそれに基づいて補正され、撮影環境の明るさの急激な変化等により生じた大きな画面動きベクトルは無視する(ゼロとする)ことができる。
(実施例)
カメラ付き携帯電話のカメラを使用し、手ぶれを補正する場合を例に説明する。
画像は、縦320画素、横240画素で構成される矩形画像である。フレームレートは、30枚/秒である。動きベクトル検出手段3における動きベクトルの検出は、既述のSADを計算することで行い、0.5画素の精度で行った。画素間は隣接画素の中間値を取ると仮定しSADを計算することで、0.5画素の精度で動きベクトルの検出が可能となる。ただし、画像切り出し位置制御手段1における入力画像の切り出しは、画面動きベクトルの値の小数点以下を切り捨てて1画素単位で行う。
また、手ぶれ判定手段5において判定を行う際に用いるパラメータTH、TL、Nは次の方法により適正な値とした。まず、THは5(画素)とした。誤検出により5画素以下の画像の動きは、人間の目で見た場合に不自然に感じない範囲であるためである。画像の横方向の画素数は240画素であるが、この50分の1程度であれば、不自然に感じない範囲であることが、不特定多数の人による感覚試験によりわかった。画像サイズや画素数に依存せず、縦横のうちの少ない方の画素数(本実施例においては横方向の画素数)の50分の1程度以下であれば、手ぶれの誤検出、誤判定による動きがあっても、特に不自然に感じないことが確認できた。また、撮影環境の明るさの急激な変化、あるいは、カメラのAEの急激な変化により生じる画面動きベクトルの大きさも90%以上の確率で5画素よりも大きかったため、TH=5が適切である。
TLは2(画素)とした。人が撮像する際に、手ぶれを抑えようとしても生じる小さな手ぶれによる画面動きベクトルの大きさが最大で1.5画素程度であることから、TL=2とした。
Nは3とした。パニング時にパニング方向を変える場合や、大きな手ぶれが生じた場合の振れ方向が変わる時には、動きは瞬間的に小さくなる。しかし、画面動きベクトルの大きさがTLより小さいフレームが2回続くことはあるが、3階連続で検出される確率は非常に小さかった。したがって、画面動きベクトルの大きさがTLより小さいフレームが3回続く時は、手ぶれがない安定な状態と判断できる。この安定な状態の直後に大きな画面動きベクトルを検出した場合のみ、誤検出と判断することができる。
尚、フレームレートが異なる場合は、それに応じてNを変える必要がある。すなわち、フレームレートが大きくなる場合には、Nも大きくする。
この構成およびパラメータの設定で撮像を行った結果、実際に生じた手ぶれは確実に補正し、一方、輝度変化やAEの急激な変化等によっては、手ぶれではないと判断し、不自然な画像の動きが生じることはほとんどなかった。
以上のように、本発明の実施の形態に係る手ぶれ補正装置においては、画面動きベクトルの大きさ変化のスピードに着目して、実際に手ぶれが生じたか否かの判断を行う手ぶれ判定の手法によって、高い確率で輝度変化やAEの急激な変化等による画面動きベクトルを手ぶれが原因ではないと判断することができる。そして、手ぶれではないと判断した場合には、画像切り出し位置制御手段1には、ゼロの画面動きベクトルを送ることで、不自然な画像の動きを抑えることができる。
さらに、実際の手ぶれが生じた場合には、その手ぶれが大きなものであっても、確実に手ぶれと判断し、補正することができる。
実施の形態2
図6はこの発明装置の実施の形態2に係る手ぶれ補正装置を示す図である。図6と図1を比べると、手ぶれ判定手段5が改良型手ぶれ判定手段6に変わっている以外の構成は同じである。
ここで、図7を用いて改良型手ぶれ判定手段6の動作について説明する。
図7において、Vecは入力された動きベクトル、|Vec|は入力された動きベクトルの大きさ、TLは予め設定された第一のしきい値,THは予め設定された第二のしきい値を表している。ここで、THはTLよりも大きいものとする。Counter1およびCounter2はそれぞれカウンタであり、N1およびN2はそれぞれ予め設定された回数を表している。
2つのカウンタの初期値をゼロとしている。
入力された画面動きベクトルの大きさである|Vec|がTLより小さい場合には、入力された画面動きベクトルVecをそのまま画像切り出し位置制御手段1に出力し、Counter1の値を一つ増やす。このとき、Counter2をゼロにする。
一方、入力された画面動きベクトルの大きさである|Vec|がTHより大きく、且つCounter1の値がN1より大きく且つCounter2の値がN2よりも小さい場合には、画面動きベクトルとして(0、0)を画像切り出し位置制御手段1に出力し、Counter2の値を1増加させる。
上記以外の場合には、入力された画面動きベクトルVecをそのまま画像切り出し位置制御手段1に出力し、2つのカウンタをゼロに戻す。
これらの処理により、TLよりも小さな画面動きベクトルが一定回数以上連続して検出された後に、すなわちCounter1がN1より大きな値となった後に、突然THより大きな画面動きベクトルが検出された場合のみ、画面動きベクトルをN2回だけ強制的にゼロにすることができる。また、突然大きな動きベクトルと小さな動きベクトルが繰り返されるような場合にも、大きな動きベクトルを強制的にゼロにすることができる。
例えば、突発的に1フレーム分だけ大きな動きベクトルが発生するような状況が一定の間隔で発生したときに、N2を1にすることにより、これらの大きな動きベクトルの発生を押さえ込むことができる。突発的な大きな動きベクトルの発生が決まって2フレーム連続で発生するときには、N2を2にすればよい。
この様な処理を行うことにより、撮影環境の明るさが急激に変化したときやAEが急激に変化したときに自然な手ぶれ補正画像を得ることができるとともに、蛍光灯の周波数とフレームレートのずれによって発生するフリッカのように明るい状態と暗い状態が繰り返されるような場合でも、大きな動きベクトルを強制的にゼロにすることにより、自然な手ぶれ補正を得ることができる。また、AEが安定せずに明るい状態と暗い状態が繰り返されるような状態が発生した場合でも、大きな動きベクトルを強制的にゼロにすることにより、自然な手ぶれ補正を得ることができる
なお、実際の手ぶれにおいても、大きな動きベクトルと小さな動きベクトルが繰り返されることがある。しかしながら、人間の手による手ぶれと、フリッカや不安定なAEによって発生する不正な動きベクトルは、その振る舞いが異なるため、TL、TH、N1、N2の値を調整することにより、手ぶれと不正な大きな動きベクトルを切り分けることは可能である。
この発明の実施例1の構成を示す図である。 各ブロックの動きベクトルを示す図である。 動きベクトル検出時のSADの変化を示す図である。 実施の形態1の手ぶれ判定手段の動作を示す図である。 撮影環境の明るさの急激な変化、あるいは,AEの急激な変化があったときの動作を説明する図である。 この発明の実施の形態2の構成を示す図である。 実施の形態2の改良型手ぶれ判定手段の動作を示す図である。
符号の説明
1 画像切り出し位置制御手段
2 メモリ
3 動きベクトル検出手段
4 画面動きベクトル検出手段
5 手ぶれ判定手段
6 改良型手ぶれ判定手段

Claims (2)

  1. 画像データを蓄積するメモリと、
    前記メモリ上に蓄積された1フレーム前の画像データと現フレームの画像データである入力画像データからブロック毎の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
    前記ブロック毎の動きベクトルに基づいて画面全体の動きベクトルを検出する画面動きベクトル検出手段と、
    前記画面全体の動きベクトルに基づいて手ぶれ補正を行うか否かを判定する手ぶれ判定手段と、
    前記手ぶれ判定手段において手ぶれ補正を行うと判定した場合に、前記画面全体の動きベクトルに基づいて入力画像の切り出し位置を制御し、画像の切り出しを行う画像切り出し制御手段と
    を備え、
    前記手ぶれ判定手段は、現フレームに対する画面全体の動きベクトルの大きさと、直前の複数フレームに対する画面全体の動きベクトルの大きさを比較することにより、手ぶれ補正を行うか否かを判定する手ぶれ補正装置であって、
    所定フレーム数は予め定められたフレーム数であり、
    第1の所定画素数と第2の所定画素数は予め定められた画素数であり、
    前記第1の所定画素数が前記第2の所定画素数よりも大きく、
    前記現フレームに対する画面全体の動きベクトルの大きさが前記第1の所定画素数より大きく、
    前記現フレーム直前の連続する前記所定フレーム数のフレームに対する画面全体の動きベクトルの大きさが前記第2の所定画素数より小さかった場合には、
    前記手ぶれ判定手段が手ぶれ補正を行わないと判定することを特徴とする手ぶれ補正装置。
  2. 画像データを蓄積するメモリと、
    前記メモリ上に蓄積された1フレーム前の画像データと現フレームの画像データである入力画像データからブロック毎の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
    前記ブロック毎の動きベクトルに基づいて画面全体の動きベクトルを検出する画面動きベクトル検出手段と、
    前記画面全体の動きベクトルに基づいて手ぶれ補正を行うか否かを判定する手ぶれ判定手段と、
    前記手ぶれ判定手段において手ぶれ補正を行うと判定した場合に、前記画面全体の動きベクトルに基づいて入力画像の切り出し位置を制御し、画像の切り出しを行う画像切り出し制御手段と
    を備え、
    前記手ぶれ判定手段は、現フレームに対する画面全体の動きベクトルの大きさと、直前の複数フレームに対する画面全体の動きベクトルの大きさを比較することにより、手ぶれ補正を行うか否かを判定する手ぶれ補正装置であって、
    第1の所定フレーム数と第2の所定フレーム数は予め定められたフレーム数であり、
    第1の所定画素数と第2の所定画素数は予め定められた画素数であり、
    前記第1の所定画素数が前記第2の所定画素数よりも大きく、
    前記手ぶれ判定手段は、画面全体の動きベクトルの大きさが前記第2の所定画素数より小さいフレームのフレーム数積算値を計数し、画面全体の動きベクトルの大きさが前記第2の所定画素数以上のフレームにおいて手ぶれ補正を行うと判定したときには上記積算値をゼロとするものであって、
    前記積算値が前記第1の所定フレーム数より大きく、
    前記現フレームにおいて画面全体の動きベクトルの大きさが前記第1の所定画素数より大きく、
    手ぶれ補正を行わないと判定したフレームが前記第2の所定フレーム数以上連続していない
    場合に限り、前記手ぶれ判定手段が手ぶれ補正を行わないと判定することを特徴とする手ぶれ補正装置。
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