JP4320081B2 - 自動マニキュア塗り器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動マニキュア塗り器に関し、より詳しくは、マニキュア液を容易かつ速やかに塗装することができ、しかもマニキュア液を均質に爪からはみ出ることなく塗装することができ、また塗装されたマニキュア液を速やかに乾燥させることのできる自動マニキュア塗り器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マニキュア液の塗装方法は、瓶詰めされたマニキュア液に刷毛の毛束を漬け込んで該毛束にマニキュア液を含浸させ、刷毛の柄を手に持って一爪ずつ塗布するというものであった。また、塗布されたマニキュア液の乾燥は、自然乾燥であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の技術には、以下のような課題が存在した。
すなわち、マニキュア液を一爪ずつしかも手作業にて塗布する方法では、かなりの手間と時間がかかっていた。また、マニキュア液の乾燥は、自然乾燥であったから、乾くまでに長い時間が必要とされた。
また、マニキュア液を手作業で塗布していたため、マニキュア液を均質に塗布できず、また塗布する際にマニキュア液が爪からはみ出してしまうこともあり、見栄えが悪くなることが多かった。
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたもので、マニキュア液を容易かつ速やかに塗装することができ、しかもマニキュア液を均質に爪からはみ出ることなく塗装することができ、また塗装されたマニキュア液を速やかに乾燥させることのできる自動マニキュア塗り器の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、マニキュア液塗装手段と、塗装されたマニキュア液を乾燥させるマニキュア液乾燥手段とからなる自動マニキュア塗り器であって、前記マニキュア液塗装手段は、マニキュア液に霧状化された希釈液を衝突させることでマニキュア液の希釈と噴霧を同時に行うか、或いはマニキュア液に希釈液を混合しその希釈されたマニキュア液を噴霧する噴霧装置と、爪対応部が開口された指挿入体とを備え、指を指挿入体に挿入して爪を爪対応部から露出させた状態で、前記噴霧装置により爪にマニキュア液を塗装可能とされてなることを特徴とする自動マニキュア塗り器である。
【0005】
請求項2記載の発明は、マニキュア液塗装手段と、塗装されたマニキュア液を乾燥させるマニキュア液乾燥手段とからなる自動マニキュア塗り器であって、前記マニキュア液塗装手段は、一端部が手動により押圧操作されるプッシャーと、該プッシャーの軸が挿通される貫通孔が形成されたケースと、その貫通孔内に連通されマニキュア液を貯留する貯留部と、前記貫通孔内に設けられプッシャーの押圧操作に応じて開閉して該貫通孔からのマニキュア液の流出量を調節する弁機構と、プッシャーの他端部に設けられるとともに貫通孔から流出したマニキュア液を含浸可能とされプッシャーの押圧操作により爪表面に沿って移動するスポンジ状ローラとからなる塗装用治具と、爪対応部が開口された指挿入体とを備え、指を指挿入体に挿入して爪を爪対応部から露出させた状態で、前記スポンジ状ローラにより爪にマニキュア液を塗装可能とされてなることを特徴とする自動マニキュア塗り器である。
【0006】
請求項3記載の発明は、マニキュア液塗装手段と、塗装されたマニキュア液を乾燥させるマニキュア液乾燥手段とからなる自動マニキュア塗り器であって、前記マニキュア液塗装手段は、一端部が手動により押圧操作されるプッシャーと、該プッシャーの軸が挿通される貫通孔が形成されたケースと、その貫通孔内に連通されマニキュア液を貯留する貯留部と、前記貫通孔内に設けられプッシャーの押圧操作に応じて開閉して該貫通孔からのマニキュア液の流出量を調節する弁機構と、プッシャーの他端部に設けられるとともに貫通孔から流出したマニキュア液を含浸可能とされプッシャーの押圧操作により爪表面で放射状に広がる毛束とからなる塗装用治具と、爪対応部が開口された指挿入体とを備え、指を指挿入体に挿入して爪を爪対応部から露出させた状態で、前記毛束により爪にマニキュア液を塗装可能とされてなることを特徴とする自動マニキュア塗り器である。
【0007】
請求項4記載の発明は、前記指挿入体が、爪対応部の開口面積を調節可能とされてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の自動マニキュア塗り器である。
これらの発明を提供することにより、上記課題を悉く解決する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る自動マニキュア塗り器の第1実施形態を示す外観図である。
【0009】
この自動マニキュア塗り器は、マニキュア液塗装手段(1)と、塗装されたマニキュア液を乾燥させるマニキュア液乾燥手段(2)とから構成されている。
以下、これらの構成要素について、順次、詳説する。
【0010】
マニキュア液塗装手段(1)は、マニキュア液を自動的に塗装するためのものであって、塗装室(3)と、噴霧装置(4)と、指挿入体(5)とを備えてなるものである。
塗装室(3)は、前側に外部出入口(47)を有しており、後側は乾燥室(7)に連通する乾燥室出入口(46)(図7参照)とされている。塗装室(3)の上面板(8)には、円弧状のノズル挿通孔(9)が形成されている。このノズル挿通孔(9)は、噴霧装置(4)の噴霧ノズル(10)を挿入できるようになっている。噴霧ノズル(10)は、ノズル挿通孔(9)に挿入された状態で、ノズル挿通孔(9)の長手方向に移動することができる。また、塗装室(3)の上面板(8)には、ノズル挿通孔(9)に沿って円弧状のレール(11)が2本設置されている。噴霧装置(4)は、これら2本のレール(11)上で走行することができる。なお、レール(11)の両端部には、車止め(図示せず)が設けられており、この車止めにより噴霧装置(4)はレール(11)端部からの落下が防止される。
なお、上面板(8)は、一辺を基端部として起伏自在とされることが好ましい。この場合、上面板(8)を起こした状態とすることで、塗装室(3)の下面板(13)上を容易に清掃することができる。
【0011】
図2は、本発明における噴霧装置(4)の一例を示す概略構成図である。
噴霧装置(4)は、台車(14)と、台車(14)に搭載された本体(15)とからなる。本体(15)は、台車(14)の車輪(23)を回転させる駆動用モータ(16)およびその電源(図示せず)と、マニキュア液貯留タンク(18)と、希釈液貯留タンク(19)と、コンプレッサ(20)と、コンプレッサ(20)からの圧縮空気により希釈液を霧状化させる第1霧状化手段(49)と、霧状化された希釈液によってマニキュア液を希釈しつつそのマニキュア液を霧状化させる第2霧状化手段(50)と、その霧状化されたマニキュア液を噴霧するマニキュア液噴霧ノズル(10)とを備えている。第1霧状化手段(49)の構造、および第2霧状化手段(50)の構造は、特に限定されるものではないが、図2に示す例では、コンプレッサ(20)からの圧縮空気を流す管路(22)と、この管路(22)内に被霧状化液を供給する細管(51),(52)とから構成されている。また、駆動用モータ(16)の電源の種類は、特に限定されるものではなく、乾電池等の直流電源や、交流電源を採用することができる。
【0012】
第1霧状化手段(49)の細管(51)は、管路(22)と希釈液貯留タンク(19)とを連通しており、希釈液貯留タンク(19)内の希釈液を管路(22)内へ供給することができる。一方、第2霧状化手段(50)の細管(52)は、管路(22)とマニキュア液貯留タンク(18)とを連通しており、マニキュア液貯留タンク(18)内のマニキュア液を管路(22)内へ供給することができる。
コンプレッサ(20)により管路(22)内に導入された圧縮空気は、細管(51)の上端に昇った希釈液に衝突して希釈液を霧状化する。霧状化された希釈液は、管路(22)内を高速で流れ、細管(52)の上端に昇ったマニキュア液に衝突する。これにより、マニキュア液は希釈されると同時に霧状化され、希釈されたマニキュア液はマニキュア液噴霧ノズル(10)から噴霧される。
【0013】
このようにしてなる噴霧装置(4)は、前記したレール(11)上を走行することができる。駆動用モータ(16)は、塗装室(3)外側に設けられた塗装用スイッチ(図示せず)によってオン、オフすることができる。また、レール(11)の両端部には、リミットスイッチ(図示せず)が設けられており、このリミットスイッチに台車(14)の車輪(23)が触れると駆動用モータ(16)の回転する向きが反転し、噴霧装置(4)は反対の向きに走行することができる。
【0014】
図3乃至図6は、本発明における指挿入体(5)の一例を示す図である。
指挿入体(5)は、指が挿入される管状の部材である。指挿入体(5)には、親指用、人差指用、中指用、薬指用、小指用があり、これらは線材(24)により相互に連結されている。線材(24)によって連結された指挿入体(5)には、右手用と、左手用とがある。
【0015】
指挿入体(5)には、爪対応部(25)が形成されている。この爪対応部(25)は、指挿入体(5)に指を挿入した際に爪が位置する部分であって、爪を露出させるために開口されている。なお、爪対応部(25)は、その開口面積を調節できるように構成されていることが好ましい。そのような構成としては、例えば、図示例のような構成を採用することができる。
【0016】
この例では、筒状体(26)の一端を閉塞するとともに他端を開放して本体を構成し、その閉塞側の側面に標準の爪サイズより大きめの開口部(6)を形成している。筒状体(26)の前記他端からは指を挿入することができる。また、開口部(6)の両側に筒状体(26)の幅方向へスライド可能な第1スライド板(27)を設けて、開口部(6)の側部を被覆可能としている。また、開口部(6)の前記他端側に筒状体(26)の長手方向にスライド可能な第2スライド板(28)を設けて、開口部(6)の他端側を被覆可能としている。なお、第1スライド板(27)は、筒状体(26)の外側あるいは内側のいずれか一方に配設され、第2スライド板(28)は、その他方に配設される。また、第1スライド板(27)用のガイドおよび第2スライド板(28)用のガイドは、図示を省略している。
この指挿入体(5)によれば、第1スライド板(27)および/または第2スライド板(28)をスライドさせることにより、爪のサイズに応じて爪対応部(25)の開口面積を調節することができる。
【0017】
なお、この指挿入体(5)は、可撓性または伸縮性を有する材料から構成されることが望ましい。このような材料から構成すれば、指と指挿入体(5)をより確実にフィットさせることができる。
【0018】
図7乃至図9は、指挿入体(5)の他の実施例を示す図である。
この指挿入体(5)が前記した指挿入体(5)と異なる点は、筒状体(26)の一端が平坦な板状とされている点と、2枚の第1スライド板(27)同士がその先端部において重なり合うようになっている点である。
この例においても、前記した指挿入体(5)と同様の効果を奏することができる。
【0019】
このようにしてなる指挿入体(5)は、指に装着された後、外部出入口(47)から挿入されて塗装室(3)内に配置される。指挿入体(5)の爪対応部(25)は、マニキュア液噴霧ノズル(10)の噴霧範囲に入るように位置合わせされる。塗装室(3)の下面板(13)に位置合わせ手段(図示せず)を設けておけば、指挿入体(5)を適所に設置して正確にマニキュア液を塗装することができる。この位置合わせ手段の構成は、特に限定されるものではないが、例えば、指の形をかたどった凹部を下面板(13)に形成するといった構成を採用することができる。
【0020】
なお、下面板(13)の上には、紙やスポンジ等からなるシート(図示せず)を取り替え可能に配設しておくことが好ましい。この場合、シートの上に指を置いた状態で噴霧塗装を行い、塗装を終えたらシートを取り替える。これにより、下面板(13)の上を常に清潔に保つことができる。
【0021】
マニキュア液乾燥手段(2)の構成は、特に限定されるものではないが、図1に示す例では、乾燥室(7)と、この乾燥室(7)の上部に設けられた送風機(29)とから構成されている。図示例においては、乾燥室(7)は、乾燥室出入口(46)(図10参照)を介して塗装室(3)に連通されている。また、乾燥室(7)の側部には、送風機(29)からの気流を排出する排気口(48)が形成されている。
なお、本発明におけるマニキュア液乾燥手段(2)の構成は、これに限定されず、送風機(29)に代えて電熱器(図示せず)を設け、その放射熱で、塗装されたマニキュア液を乾燥させるようにしてもよい。また、送風機と電熱器を組み合わせて、乾燥室(7)内に温風を送るようにしてもよい。
【0022】
次に、この自動マニキュア塗り器の使用方法について説明する。
まず、5本の指に各々、対応する指挿入体(5)を装着し、爪対応部(25)から爪を露出させる。このとき、爪のサイズに爪対応部(25)の開口面積が合わなければ、指挿入体(5)の第1スライド板(27)や第2スライド板(28)をスライドさせて開口面積を調節すればよい。
次いで、図10に示すように、指挿入体(5)を装着した5本の指を塗装室(3)内に入れ、ノズル挿通孔(9)の直下に指挿入体(5)の爪対応部(25)を位置させる。このとき、塗装室(3)の下面板(13)に位置合わせ手段が設けられていれば、ノズル挿通孔(9)に対して爪対応部(25)を容易に位置合わせすることができる。
【0023】
次いで、塗装室(3)の外側に設けられた塗装用スイッチ(図示せず)をオンにする。すると、噴霧装置(4)の駆動用モータ(16)が作動し、レール(11)上で噴霧装置(4)が走行する。またこれと同時に、噴霧装置(4)のコンプレッサ(20)も作動し、マニキュア液噴霧ノズル(10)から希釈されたマニキュア液が噴霧される。マニキュア液噴霧ノズル(10)は、ノズル挿通孔(9)に挿通されて塗装室(3)内に位置しており、噴霧装置(4)が走行すると、マニキュア液噴霧ノズル(10)は、その状態を維持しつつノズル挿通孔(9)に沿って移動する。マニキュア液は、円弧状の範囲に噴霧され、各爪には確実にマニキュア液が噴霧される。これにより、マニキュア液の塗装作業が終了する。
【0024】
次いで、図11に示すように、指挿入体(5)を装着した5本の指を、乾燥室出入口(46)を通じて乾燥室(7)内に入れる。そして、乾燥室(7)の外側に設けられた乾燥用スイッチ(図示せず)をオンにして送風機(29)を作動させる。これにより、各爪の塗装面に風が当たり、マニキュア液は速やかに乾燥される。
マニキュア液の乾燥を終えたら、指挿入体(5)を装着した指を自動マニキュア塗り器から出し、各指から指挿入体(5)を取り外す。
これにより、マニキュア液の塗装作業および乾燥作業を終了する。
【0025】
この自動マニキュア塗り器によれば、噴霧装置(4)により自動的にしかも5指同時にマニキュア液を塗装することができる。従って、容易かつ速やかにマニキュア液を塗装することができる。また、噴霧によって塗装するので、マニキュア液を均質に塗装することができる。さらに、指挿入体(5)において第1スライド板(27)および第2スライド板(28)をスライドさせて爪対応部(25)の開口面積を爪のサイズに合わせることができるので、爪全体に確実にマニキュア液を塗装することができるとともに、爪以外の部分に誤って塗装することがない。従って、塗装の仕上がりが非常に美しくなる。
さらに、マニキュア液乾燥手段(2)により、マニキュア液を容易かつ速やかに乾燥させることができる。
【0026】
なお、この第1実施形態では、噴霧装置(4)は、マニキュア液に霧状化された希釈液を衝突させることでマニキュア液の希釈と噴霧を同時に行っているが、本発明においてはこれに限定されず、マニキュア液に希釈液を混合してマニキュア液を希釈した後に、その希釈したマニキュア液を噴霧するようにしてもよい。その構成としては、例えば、マニキュア液と希釈液を混合する混合装置(図示せず)と、混合によって希釈されたマニキュア液を噴霧するためのコンプレッサおよび霧状化手段(いずれも図示せず)とを備えた構成を採用することができる。
【0027】
また、この第1実施形態では、塗装室(3)と乾燥室(7)が直方体状に形成されているが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、塗装室(3)と乾燥室(7)を、女性が好む種々の形状に構成することができる。その例として、例えば、動物や植物(例えばチューリップ、桔梗、バラの花等)など自然界にある物を象った形、人気タレントの顔を象った形、SF(Science Fiction)に登場する人工物を象った形、ハート等のマークを象った形などを挙げることができる。また、その色についても種々の色を採用することができる。例えば、自然界に存在する色の他、人工的な色を採用することができる。
【0028】
図12は、本発明に係る自動マニキュア塗り器の第2実施形態を示す外観図である。図13は、図12における塗装用治具を示すC方向矢視図である。図14は、図13に示す塗装用治具のD−D線断面図である。
この自動マニキュア塗り器が前記第1実施形態と異なる点は、マニキュア液塗装手段(1)の構成である。
この自動マニキュア塗り器におけるマニキュア液塗装手段(1)は、前記噴霧装置(4)に代えて、プッシャー(31)と、ケース(32)と、貯留部(33)と、弁機構(34)と、スポンジ状ローラ(35)とからなる塗装用治具(21)と、指挿入体(5)とを備え、指を指挿入体(5)に挿入して爪を爪対応部(25)から露出させた状態で、スポンジ状ローラ(35)により爪にマニキュア液を塗装可能とされている。
以下、これら構成要素について、順次、詳説する。
【0029】
プッシャー(31)は、軸(36)と、軸(36)の上端に設けられた押圧操作部(37)とから構成されている。押圧操作部(37)を手動で押し下げることにより、プッシャー(31)を下方に移動させることができる。
【0030】
ケース(32)は、プッシャー(31)の軸(36)を収容保持するとともに、その内部でマニキュア液を流下させるものである。ケース(32)は、円筒状の部材であって、軸(36)が挿通される貫通孔(38)を有している。貫通孔(38)内には、軸(36)を上向きに付勢するコイルばね(39)が設けられている。プッシャー(31)をコイルばね(39)の弾性力に抗して押圧すると、軸(36)は、貫通孔(38)内を下方へ移動し、押圧操作を止めるとコイルばね(39)の弾性力によって上方へ移動して元の位置に戻ることができる。
なお、この貫通孔(38)の内径は、軸(36)の径よりも大きく、貫通孔(38)と軸(36)の間隙部分をマニキュア液が流下することができる。
【0031】
貯留部(33)は、マニキュア液を貯留するためのものである。この貯留部(33)は、ケース(32)の外部に取り付けられており、ケース(32)の貫通孔(38)内に連通している。これにより、貯留部(33)内のマニキュア液は、貫通孔(38)内に流下することがきる。
なお、この貯留部(33)は、ケース(32)に対して固着されていてもよいが、着脱自在に取り付けられていてもよい。着脱自在とすることにより、貯留部(33)をケース(32)から取り外してその内部を容易に清掃することができる。
【0032】
弁機構(34)は、ケース(32)の貫通孔(38)内に設けられており、プッシャー(31)の押圧操作に応じて開閉し、貫通孔(38)からのマニキュア液の流出量を調節することができる。弁機構(34)の構造は、特に限定されるものではないが、図14に示す例では、貫通孔(38)が中途部で拡径されるとともに、軸(36)の中途部に弁体(40)が取り付けられてなる構造である。この構造においては、弁体(40)が貫通孔(38)の拡径部に達すると弁体(40)と貫通孔(38)内面との間に間隙が形成されてマニキュア液が流下し、弁体(40)が貫通孔(38)の拡径部以外の部分にあるときには弁体(40)と貫通孔(38)内面との間は閉じられてマニキュア液は流下しない。従って、プッシャー(31)の押圧操作によってマニキュア液を貫通孔(38)内で流下させることができる。
【0033】
スポンジ状ローラ(35)は、プッシャー(31)の下端部に設けられるとともに貫通孔(38)から流出したマニキュア液を含浸可能とされ、プッシャー(31)の押圧操作により爪表面に沿って移動するものである。このスポンジ状ローラ(35)は、プッシャー(31)の下端部に弾性線材(53)を介して連結されており、この弾性線材(53)の先端部で回転自在とされている。この構造によれば、プッシャー(31)を押し下げてスポンジ状ローラ(35)を爪の表面に当接させた後、さらにプッシャー(31)を押し下げることにより、弾性線材(53)が撓んで外方へ湾曲し、これと同時にスポンジ状ローラ(35)が爪の表面で転動する。スポンジ状ローラ(35)が爪の表面で転動するとき、スポンジ状ローラ(35)は弾性線材(53)によって爪の表面に押しつけられた状態にあるため、スポンジ状ローラ(35)に含浸されたマニキュア液がしみだし、爪にマニキュア液が塗装される。
【0034】
なお、1個の塗装用治具(21)が有するスポンジ状ローラ(35)の数は特に限定されるものではないが、図示例では2本とされている。この場合、一方のスポンジ状ローラ(35)で爪の半分を塗装し、他方のスポンジ状ローラ(35)で爪の残り半分を塗装することができるので、確実かつ速やかにマニキュア液を塗装することができる。
【0035】
このようにしてなる塗装用治具(21)は、各指に対応して5個設けられており、それぞれの下部が塗装室(3)の上面板(8)に形成された塗装用治具挿通孔(30)に挿通されている。塗装用治具(21)のケース(32)の外面には、2本の脚体(56)が取り付けられている。塗装用治具(21)は、これらの脚体(56)により、上面板(8)上に立設される。脚体(56)の下面および上面板(8)の表面には微小な凹凸加工が施され、それらの面の間の摩擦力を大きくしてある。この構成によれば、塗装用治具(21)の下部を塗装用治具挿通孔(30)に挿通し該治具(21)を上面板(8)上に立設した状態で、塗装用治具(21)を塗装用治具挿通孔(30)に沿って移動させることができる。これにより、塗装用治具(21)同士の間隔を調節することができる。しかも、脚体(56)の下面と上面板(8)の表面の間の摩擦力を大きく設定してあるので、プッシャー(31)を押圧操作した際に塗装用治具(21)が動いてしまうことがない。
【0036】
なお、塗装用治具(21)同士を連結する連結手段を設けておけば、塗装用治具(21)同士の間隔が設定時以外では変化しないようにすることができる。その具体的な構成としては、例えば、図10に示すように、隣り合う塗装用治具(21)の一方に塗装用治具挿通孔(30)に沿って湾曲した線材(42)を取り付けるとともに、他方の塗装用治具(21)に塗装用治具挿通孔(30)に沿って湾曲し線材(42)と摺動可能に嵌合する管材(43)を取り付けた構成を採用することができる。線材(42)と管材(43)の間の静止摩擦係数は、線材(42)と管材(43)が容易には摺動しないような値に設定されている。この構成によれば、塗装用治具(21)同士の間隔を一旦設定すると、線材(42)と管材(43)の間の静止摩擦力を超える力を加えなければその設定間隔は変化しない。なお、図12では、線材(42)および管材(43)の図示を省略している。
【0037】
次に、この自動マニキュア塗り器の使用方法について説明する。
まず、第1実施形態の場合と同様に、5指に各々、対応する指挿入体(5)を装着し、爪を爪対応部(25)から露出させる。
次いで、指挿入体(5)を装着した指を塗装室(3)内に入れ、塗装用治具保持孔(30)の直下に各爪対応部(25)を位置させる。
次いで、爪対応部(25)の上方に塗装用治具(21)が位置するように塗装用治具(21)の位置を調節する。このとき、塗装用治具(21)同士の間隔も調節される。
【0038】
次いで、プッシャー(31)を手動にて押圧操作する。すると、弁機構(34)が開いた状態となるから、貯留部(33)内のマニキュア液は弁機構(34)を通じてケース(32)の下端部から流出する。このとき、マニキュア液は、プッシャー(31)の軸(36)およびその先端に設けられた弾性線材(53)を伝ってスポンジ状ローラ(35)に含浸される。また、プッシャー(31)の押圧操作により、スポンジ状ローラ(35)が爪の表面に当接する。プッシャー(31)をさらに押圧操作すると、弾性線材(53)が湾曲してスポンジ状ローラ(35)が爪の表面に押し付けられるとともに、スポンジ状ローラ(35)が爪の表面上を転動する。これにより、爪の表面にマニキュア液が塗装される。塗装が終われば、プッシャー(31)の押圧操作を止める。これにより、プッシャー(31)はコイルばね(39)の弾性によって上昇し、元の位置に戻る。
【0039】
次いで、第1実施形態の場合と同様に、指に指挿入体(5)を装着した状態で乾燥室(7)内に指を入れ、マニキュア液の乾燥を行う。乾燥が終われば、指挿入体(5)を装着した指を自動マニキュア塗り器から取り出し、指から指挿入体(5)を取り外してマニキュア液の塗装作業および乾燥作業を終了する。
【0040】
この自動マニキュア塗り器によれば、プッシャー(31)を押圧操作するだけで爪にマニキュア液を塗装することができる。従って、容易かつ速やかにマニキュア液の塗装を行うことができる。また、スポンジ状ローラ(35)によって塗装を行っているので、マニキュア液の塗装を均質に行うことができる。また、第1実施形態と同様に、指挿入体(5)で爪以外の部分を被覆した状態で塗装を行うので、爪の全表面に確実にマニキュア液を塗装することができるとともに、爪以外の部分に誤って塗装してしまうことがない。従って、塗装の仕上がりが非常に美しくなる。
さらに、マニキュア液乾燥手段(2)により、マニキュア液の乾燥作業を容易かつ速やかに行うことができる。
【0041】
なお、この実施形態においては、ケース(32)およびプッシャー(31)の軸(36)を、貯留部(33)が位置する上側部分とそれ以外の下側部分とに分割可能に構成することが好ましい。図14に示す例においては、ケース(32)は、上側部分(32a)と下側部分(32b)とに分割可能とされ、プッシャー(31)は、上側部分(31a)と下側部分(31b)とに分割可能とされる。この場合、貯留部(33)が位置する上側部分(32a),(31a)を、下側部分(32b),(31b)から取り外すことができる。これにより、汚れが付きやすい貯留部(33)等を容易に洗浄することができる。
【0042】
また、この実施形態においては、スポンジ状ローラ(35)を軸(36)に着脱可能に取り付けることが好ましい。図14に示す例においては、スポンジ状ローラ(35)に連結された弾性線材(53)の上端部が、スリーブ(54)によって軸(36)の下端部に着脱可能に連結されている。この場合、スポンジ状ローラ(35)を軸(36)から取り外すことができる。これにより、汚れやすいスポンジ状ローラ(35)を容易に洗浄し、もしくは交換することができる。
【0043】
図15は、本発明に係る自動マニキュア塗り器の第3実施形態において、塗装用治具を抽出して示す断面図である。
第3実施形態の自動マニキュア塗り器が第2実施形態と異なる点は、スポンジ状ローラ(35)に代えて毛束(44)が設けられている点である。
毛束(44)は、プッシャー(31)の軸(36)の下端部に設けられ、ケース(32)の貫通孔(38)から流出したマニキュア液を含浸可能とされている。また、この毛束(44)は、プッシャー(31)の押圧操作により爪の表面で放射状に広がるように構成されている。その具体的な構成としては、例えば、図16に示すように、軸(36)の下端部にリング(45)を設けるとともに、このリング(45)の全周にわたって毛束(44)を取り付け、リング(45)がケース(32)内を摺動可能とされた構成を採用することができる。
【0044】
なお、毛束(44)の先端部は、外方へ少し湾曲していることが好ましい。この場合、毛束(44)が爪の表面に押し付けられた際に、毛束(44)は確実に放射状に開き、より確実な塗装を行うことができる。
【0045】
この構成によれば、プッシャー(31)を押圧操作すると、毛束(44)の先端部が爪の表面に当接し、さらにプッシャー(31)を押圧操作すると、毛束(44)は爪の表面を押圧しつつ放射状に広がる。これにより、毛束(44)に含浸されたマニキュア液が爪の表面に塗装される。
なお、この例においても、指に指挿入体(5)を装着して爪のみを露出させた状態で塗装を行うので、爪全体を速やかかつ確実に塗装することができ、しかも爪以外の部分に塗装してしまうことがない。
【0046】
なお、この実施形態においても、第2実施形態と同様、ケース(32)を、上側部分(32a)と下側部分(32b)とに分割可能とし、プッシャー(31)を、上側部分(31a)と下側部分(31b)とに分割可能に構成することが好ましい。これにより、第2実施形態の場合と同様の効果を奏することができる。
【0047】
また、この実施形態においては、毛束(44)を軸(36)に着脱可能に取り付けることが好ましい。図16に示す例においては、リング(45)の内周部に該リング(45)を横断するように横断部材(55)が設けられ、この横断部材(55)の中央部は、軸(36)の下端部に着脱可能に連結されている。この場合、リング(45)とともに毛束(44)を軸(36)から取り外すことができる。これにより、汚れやすい毛束(44)を容易に洗浄し、もしくは交換することができる。
【0048】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、マニキュア液塗装手段と、塗装されたマニキュア液を乾燥させるマニキュア液乾燥手段とからなる自動マニキュア塗り器であって、前記マニキュア液塗装手段は、マニキュア液に霧状化された希釈液を衝突させることでマニキュア液の希釈と噴霧を同時に行うか、或いはマニキュア液に希釈液を混合しその希釈されたマニキュア液を噴霧する噴霧装置と、爪対応部が開口された指挿入体とを備え、指を指挿入体に挿入して爪を爪対応部から露出させた状態で、前記噴霧装置により爪にマニキュア液を塗装可能とされてなることを特徴とする自動マニキュア塗り器であるから、以下の効果を奏する。
すなわち、噴霧装置により自動的にマニキュア液を塗装することができる。従って、容易かつ速やかにマニキュア液を塗装することができる。また、噴霧によって塗装するので、マニキュア液を均質に塗装することができる。さらに、指挿入体を指に装着して爪のみを露出させた状態で塗装を行うので、爪全体に確実にマニキュア液を塗装することができるとともに、爪以外の部分に誤って塗装することがない。従って、塗装の仕上がりが非常に美しくなる。さらに、マニキュア液乾燥手段により、マニキュア液を容易かつ速やかに乾燥させることができる。
【0049】
請求項2記載の発明は、マニキュア液塗装手段と、塗装されたマニキュア液を乾燥させるマニキュア液乾燥手段とからなる自動マニキュア塗り器であって、前記マニキュア液塗装手段は、一端部が手動により押圧操作されるプッシャーと、該プッシャーの軸が挿通される貫通孔が形成されたケースと、その貫通孔内に連通されマニキュア液を貯留する貯留部と、前記貫通孔内に設けられプッシャーの押圧操作に応じて開閉して該貫通孔からのマニキュア液の流出量を調節する弁機構と、プッシャーの他端部に設けられるとともに貫通孔から流出したマニキュア液を含浸可能とされプッシャーの押圧操作により爪表面に沿って移動するスポンジ状ローラとからなる塗装用治具と、爪対応部が開口された指挿入体とを備え、指を指挿入体に挿入して爪を爪対応部から露出させた状態で、前記スポンジ状ローラにより爪にマニキュア液を塗装可能とされてなることを特徴とする自動マニキュア塗り器であるから、以下の効果を奏する。
すなわち、プッシャーを押圧操作するだけで爪にマニキュア液を塗装することができる。従って、容易かつ速やかにマニキュア液を塗装することができる。また、スポンジ状ローラによって塗装を行うので、マニキュア液の塗装を均質に行うことができる。また、指挿入体で爪以外の部分を被覆した状態で塗装を行うので、爪の全表面に確実にマニキュア液を塗装することができるとともに、爪以外の部分に誤って塗装してしまうことがない。従って、塗装の仕上がりが非常に美しくなる。さらに、マニキュア液乾燥手段により、マニキュア液の乾燥作業を容易かつ速やかに行うことができる。
【0050】
請求項3記載の発明は、マニキュア液塗装手段と、塗装されたマニキュア液を乾燥させるマニキュア液乾燥手段とからなる自動マニキュア塗り器であって、前記マニキュア液塗装手段は、一端部が手動により押圧操作されるプッシャーと、該プッシャーの軸が挿通される貫通孔が形成されたケースと、その貫通孔内に連通されマニキュア液を貯留する貯留部と、前記貫通孔内に設けられプッシャーの押圧操作に応じて開閉して該貫通孔からのマニキュア液の流出量を調節する弁機構と、プッシャーの他端部に設けられるとともに貫通孔から流出したマニキュア液を含浸可能とされプッシャーの押圧操作により爪表面で放射状に広がる毛束とからなる塗装用治具と、爪対応部が開口された指挿入体とを備え、指を指挿入体に挿入して爪を爪対応部から露出させた状態で、前記毛束により爪にマニキュア液を塗装可能とされてなることを特徴とする自動マニキュア塗り器であるから、以下の効果を奏する。
すなわち、プッシャーを押圧操作するだけで、マニキュア液を爪に塗装することができる。従って、容易かつ速やかにマニキュア液を塗装することができる。また、指挿入体で爪のみを露出させた状態で塗装を行うので、爪全体を速やかかつ確実に塗装することができ、しかも爪以外の部分に塗装してしまうことがない。さらに、マニキュア液乾燥手段により、マニキュア液の乾燥作業を容易かつ速やかに行うことができる。
【0051】
請求項4記載の発明は、前記指挿入体が、爪対応部の開口面積を調節可能とされてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の自動マニキュア塗り器であるから、以下の効果を奏する。
すなわち、爪対応部の開口面積を爪のサイズに合わせることができるので、爪全体に一層確実にマニキュア液を塗装することができるとともに、爪以外の部分に誤って塗装することがない。従って、塗装の仕上がりがより一層美しくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動マニキュア塗り器の第1実施形態を示す外観図である。
【図2】図1に示す噴霧装置の概略構成図である。
【図3】図1に示す指挿入体の平面図である。
【図4】図3に示す指挿入体の先端部分を拡大して示す平面図である。
【図5】図3に示す指挿入体の先端部分を拡大して示す側面図である。
【図6】図5に示す指挿入体のA−A線断面図である。
【図7】指挿入体の他の実施例の先端部分を拡大して示す平面図である。
【図8】指挿入体の他の実施例の先端部分を拡大して示す側面図である。
【図9】図8に示す指挿入体のE−E線断面図である。
【図10】図1に示す自動マニキュア塗り器のB−B線断面図である。
【図11】図1に示す自動マニキュア塗り器のB−B線断面図である。
【図12】本発明に係る自動マニキュア塗り器の第2実施形態を示す外観図である。
【図13】図12に示す塗装用治具を示すC方向矢視図である。
【図14】図13に示す塗装用治具のD−D線断面図である。
【図15】本発明に係る自動マニキュア塗り器の第3実施形態において、塗装用治具を抽出して示す断面図である。
【図16】図15に示す塗装用治具の毛束を抽出して示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・・マニキュア液塗装手段
2・・・・・マニキュア液乾燥手段
4・・・・・噴霧装置
5・・・・・指挿入体
21・・・・・塗装用治具
25・・・・・爪対応部
31・・・・・プッシャー
32・・・・・ケース
33・・・・・貯留部
34・・・・・弁機構
35・・・・・スポンジ状ローラ
44・・・・・毛束
Claims (4)
- マニキュア液塗装手段と、塗装されたマニキュア液を乾燥させるマニキュア液乾燥手段とからなる自動マニキュア塗り器であって、
前記マニキュア液塗装手段は、マニキュア液に霧状化された希釈液を衝突させることでマニキュア液の希釈と噴霧を同時に行うか、或いはマニキュア液に希釈液を混合しその希釈されたマニキュア液を噴霧する噴霧装置と、爪対応部が開口された指挿入体とを備え、指を指挿入体に挿入して爪を爪対応部から露出させた状態で、前記噴霧装置により爪にマニキュア液を塗装可能とされてなることを特徴とする自動マニキュア塗り器。 - マニキュア液塗装手段と、塗装されたマニキュア液を乾燥させるマニキュア液乾燥手段とからなる自動マニキュア塗り器であって、
前記マニキュア液塗装手段は、一端部が手動により押圧操作されるプッシャーと、該プッシャーの軸が挿通される貫通孔が形成されたケースと、その貫通孔内に連通されマニキュア液を貯留する貯留部と、前記貫通孔内に設けられプッシャーの押圧操作に応じて開閉して該貫通孔からのマニキュア液の流出量を調節する弁機構と、プッシャーの他端部に設けられるとともに貫通孔から流出したマニキュア液を含浸可能とされプッシャーの押圧操作により爪表面に沿って移動するスポンジ状ローラとからなる塗装用治具と、爪対応部が開口された指挿入体とを備え、指を指挿入体に挿入して爪を爪対応部から露出させた状態で、前記スポンジ状ローラにより爪にマニキュア液を塗装可能とされてなることを特徴とする自動マニキュア塗り器。 - マニキュア液塗装手段と、塗装されたマニキュア液を乾燥させるマニキュア液乾燥手段とからなる自動マニキュア塗り器であって、
前記マニキュア液塗装手段は、一端部が手動により押圧操作されるプッシャーと、該プッシャーの軸が挿通される貫通孔が形成されたケースと、その貫通孔内に連通されマニキュア液を貯留する貯留部と、前記貫通孔内に設けられプッシャーの押圧操作に応じて開閉して該貫通孔からのマニキュア液の流出量を調節する弁機構と、プッシャーの他端部に設けられるとともに貫通孔から流出したマニキュア液を含浸可能とされプッシャーの押圧操作により爪表面で放射状に広がる毛束とからなる塗装用治具と、爪対応部が開口された指挿入体とを備え、指を指挿入体に挿入して爪を爪対応部から露出させた状態で、前記毛束により爪にマニキュア液を塗装可能とされてなることを特徴とする自動マニキュア塗り器。 - 前記指挿入体は、爪対応部の開口面積を調節可能とされてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の自動マニキュア塗り器。
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