JP4319393B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機、回胴式遊技機などの遊技機に関し、特に、新機種の設計が容易な回路構成を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技機は、一般に、機能別に分離された複数の回路基板で構成され、複数の回路基板が制御コマンドに基づいて同期して動作することによって、全体として複雑な遊技動作を実現している。このような遊技機では、制御コマンドを出力する主制御基板と、主制御基板からの制御コマンドに基づいて動作する複数のサブ制御基板とで構成されるのが一般的である(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−112958
【0004】
サブ制御基板としては、例えば、液晶ディスプレイを制御する図柄制御基板、払出モータの駆動によって遊技球の払出動作を制御する払出制御基板、LEDランプなどを点滅させるランプ制御基板、スピーカを駆動する音声制御基板などが存在する。
【0005】
また、ランプ制御基板と音声制御基板とを一体化して演出制御基板とすると共に、遊技盤上に設けた回転体などの可動演出装置を、ランプ演出や音声演出に同期させて演出制御基板の制御によって駆動させることも考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、遊技機では、次々と斬新な演出が望まれるところ、遊技者の要望に応えようとすると、最初から回路設計をやり直さなければならない場合もあり新機種の開発に時間を要するという問題がある。例えば、旧機種では、演出用の回転体が3個であるのに対して、新機種では回転体が1個であり、その代わりにソレノイドや発光ダイオードを増加したいこともあり、かかる場合にはそれぞれ別々の演出制御基板が必要となり、短期間のうちに新機種を開発することが困難である。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、殆どソフトウェアの改善だけで新機種を開発できるよう改善した遊技機を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、大当り状態を発生させるか否かを抽選決定し、前記抽選の当否結果と演出総時間とを特定する共通演出コマンドを出力して遊技動作を中心的に制御する主制御部と、前記主制御部が出力する前記共通演出コマンドに基づく演出抽選によって具体的な演出内容を特定して、新たな共通演出コマンドを出力すると共に、ランプ演出及び音声演出を実行するCPUを有する上流側サブ制御部と、前記上流側サブ制御部が出力する前記共通演出コマンドを受けて前記ランプ演出及び音声演出に同期した図柄演出を実行する下流側演出部と、を備える遊技機であって、前記上流側サブ制御部は、前記CPUが搭載され、演出モータを駆動する駆動データ、前記ランプ演出を実現する点灯データ、及び前記音声演出を実現する音声信号を各々出力する第1基板と、前記音声信号を受ける増幅回路と前記駆動データを受けるドライバ回路とが搭載され、前記増幅回路と前記ドライバ回路の出力信号を各々出力する一方、前記演出内容を進行させるべく遊技者が押圧する演出スイッチの操作信号を受けて、これを前記第1基板に転送する第2基板と、に区分して構成されている。
【0009】
前記第1基板には、圧縮された音声データを記憶するROMと、前記第1CPUからの指示に基づいて前記音声データを読み出して伸張する音声再生用ICとが搭載されているのが好ましい。また、前記第1基板には、好ましくは、発光体用の点灯データを出力する第1ドライバ回路と、演出モータの駆動データを出力する第2ドライバ回路とを含んで構成されている。ここで、発光体は、LED群や表示灯であるのが典型的である。
【0010】
実施例の場合にはLED群を駆動する点灯データを出力するドライバ回路と、表示灯を駆動する点灯データを出力するドライバ回路とが搭載されている。また、実施例では、第2ドライバ回路が、演出媒体たるモータ類の駆動データを出力している。なお、実施例の場合には、トランジスタアレイ16a,16bが、LED群を駆動する点灯データを出力するドライバ回路に該当し、ランプドライバ18が、表示灯を駆動する点灯データを出力するドライバ回路に該当する。また、フリップフロップ17が第2ドライバ回路に該当する。
【0011】
前記第1基板には、好ましくは、制御コマンドを受ける第1バッファ回路と、前記CPUに対する割込み信号を受ける第2バッファ回路とが搭載されている。実施例の場合には、シュミットトリガバッファ15が第1バッファ回路に該当し、バスバッファ19が第2バッファ回路に該当する。また、好ましくは、前記第1基板には、前記CPUとして機能するCPUコアと、シリアルデータを送受信するシリアルポートと、パラレルデータを送受信するパラレルポートと、割込みコントローラとを内蔵したワンチップマイコンとが搭載されている。
【0012】
また、前記第2基板には、音声信号を受ける増幅回路と前記駆動データを受けるドライバ回路とが搭載され、前記増幅回路と前記ドライバ回路の出力信号を各々出力する一方、演出スイッチの操作信号を受けるよう構成されている。この第2基板には、好ましくは、前記駆動データを出力するドライバ回路と、前記操作信号をシリアルデータとして前記第1基板に伝えるバッファ回路と、スピーカに音声信号を供給するデジタルアンプとが搭載されている。実施例の場合、モータ位置検出信号シリアルデータに位置付けられるものであり、第2基板において、複数の1ビットデータを独立的に前記第1基板に伝えられている。実施例の場合には、ダーリントン・シンク・ドライバ50がドライバ回路に該当し、2個のシュミットトリガがバッファ回路に該当する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の遊技機を実施例に基づいて更に詳細に説明する。図1は、参考例に係る演出制御基板3を用いたパチンコ機を図示したブロック図である。図示のパチンコ機は、遊技動作を中心的に制御する主制御基板1と、液晶ディスプレイDISPに表示されたキャラクタや図柄を変動させる図柄制御基板2と、スピーカを駆動すると共にランプ類の点滅動作をさせて音声演出及びランプ演出を実現する演出制御基板3と、遊技球を払出す払出制御基板4と、遊技球を発射する発射制御基板5と、装置各部に直流電圧を供給すると共に各制御基板のリセット回路にシステムリセット信号SRSTを供給する電源基板6とを中心に構成されている。
【0015】
主制御基板1、図柄制御基板2、演出制御基板3、及び払出制御基板4は、それぞれワンチップマイコンを備えるコンピュータ回路で構成されている。そして、図柄制御基板2と演出制御基板3とは、シリアルデータTXD,RXDの送受信ができるようRS232Cに準拠した構成で接続されている。また、主制御基板1は、必要なタイミングになると、図柄制御基板2や払出制御基板4に対して適宜な制御コマンド(16Bitパラレルデータ)を送信し、この制御コマンドに基づいて演出動作や遊技球の払出動作を実現させている。なお、この実施例では制御コマンドは16bit長であり、8Bit毎に分けて伝送されている。
【0016】
主制御基板1から図柄制御基板2に伝送される制御コマンドは、演出動作に係わる演出コマンドCMDであり、主制御基板1から払出制御基板4に伝送される制御コマンドは、遊技球の払出しに係わる払出コマンドCMDである。より詳細に説明すると、図柄制御基板2に伝送される演出コマンドCMDは、液晶ディスプレイDISPでの図柄演出、スピーカによる音声演出、及びLEDなどによるランプ演出で共通的に使用される共通演出コマンドCMD1Aと、図柄演出、音声演出、又はランプ演出で個別的に使用される個別演出コマンドCMD1Bとに区分されている。
【0017】
このパチンコ機では、図柄始動口に遊技球が入賞すると、液晶ディスプレイDISPでは表示図柄の変動動作が開始され、リーチ演出などを経た上で、所定時間後に変動図柄が停止し、大当たり状態か否かが確定するようになっている。そこで、本実施例では、このような一連の演出動作を規定する共通演出コマンドCMD1Aについて、大当たり状態か否かの当否結果と演出総時間についてのみ規定し、具体的な演出内容を特定しないで図柄制御基板2に伝送している。
【0018】
そして、共通演出コマンドCMD1Aを受けた図柄制御基板2では、演出抽選によって具体的な演出内容を選択・決定し、決定内容を特定する新たな演出コマンドCMD1A’を演出制御基板3に伝送すると共に、決定内容にしたがって液晶ディスプレイDISPでの図柄変動動作を開始するようにしている。なお、液晶ディスプレイDISPにおける図柄演出とは無関係の、音声演出やランプ演出に固有の個別演出コマンドCMD1Bを受けた場合には、図柄制御基板2は、これをそのまま演出制御基板3に転送する。
【0019】
ところで、本実施例の場合、演出制御基板3は、機種の相違に拘わらず共通的に使用される演出メイン基板7と、機種毎に個別に設計される演出サブ基板8とで構成されている。図示の通り、演出メイン基板7は、ランプ中継基板9を介して複数の装飾基板10・・・10に接続されており、図柄制御基板2から受けた制御コマンド(CMD1A’又はCMD1B)に基づいて適宜なランプ演出を実現させている。また、演出メイン基板7は、図柄制御基板2から受けた制御コマンド(CMD1A’又はCMD1B)に基づいて、出力すべき一連の音声情報を特定し、演出サブ基板8を介してスピーカを駆動している。
【0020】
また、図1に示す通り、この実施例では、演出サブ基板8に演出スイッチ11が接続されている。この演出スイッチ11の使用方法は特に限定されないが、例えば、途中で中断させた演出動作を再開させるような場合に使用される。このような実施態様では、演出スイッチ11を押したタイミングに応じて異なる演出を実現することができ、例えば、図柄演出を中断させた状態で(必要に応じて音声演出やランプ演出も中断させた状態で)、先ず、遊技者に演出スイッチ11を押圧させることが考えられる。
【0021】
そして、そのスイッチ信号Voutは、シリアル信号として演出サブ基板8から演出メイン基板7に転送され、演出メイン基板7のCPUに対する割込み信号IRとして供給されるので、その後、演出スイッチ11の押圧タイミングに応じた個性ある演出を実行することが可能となる。なお、演出スイッチ11の押圧タイミングやこれによって決定される演出内容は、演出メイン回路7のUSART回路を介して図柄制御基板2に伝えることもできる。
【0022】
演出メイン基板7は、また、図柄制御基板2から受けた制御コマンド(CMD1A’又はCMD1B)に基づいて、必要時には演出モータMを駆動するようになっている。ここで演出モータMは、例えば、遊技盤上に設けられた演出用の回転体を回転させるものであり、演出スイッチ11の押圧動作に関連させて回転体を回転させるなど高度な演出動作が可能となる。
【0023】
図2は、図1に示す演出メイン基板7をより詳細に示すブロック図である。図示の通り、演出メイン基板7は、演出制御動作を制御するワンチップマイコン11と、その制御プログラムを記憶するプログラムROM12と、音声データROM(実施例ではフレーズデータ用ROM)13に記憶された音声圧縮データを読み出して伸張し、制御信号PLAYと共にアナログ音声信号AOL,AORを出力する音声再生用LSI14とを中心に構成されている。
【0024】
ワンチップマイコン11の内部構成は、詳細には図3に示す通りであり、より詳細には図4に示す通りである。図示の通り、ワンチップマイコン11は、CPUコア11aと、RAM11bと、割込みコントローラ11cと、外部バスインタフェイス11dと、同期/非同期シリアルポート(USART回路)11eと、タイマ/カウンタ回路11f,11gと、40Bit分のパラレルポート11hとを内蔵して構成されている。
【0025】
図2に戻って説明を続けると、本実施例では、図柄制御基板2から受ける制御コマンドを、バッファ回路たるシュミトトリガバッファ(例えばSN74LV8151PWR)15を経由してワンチップマイコン11のパラレルポート(入力ポートに設定)11hで受信している。また、図柄制御基板2からのストローブ信号STBは、シュミトトリガバッファ15を経由して割込みコントローラ11cに供給されており、割込み処理プログラムが起動して制御コマンドを取得するようになっている。
【0026】
そして、CPUコア11aは、取得した制御コマンドで特定されるランプ演出動作を実行するべく、パラレルポート(出力ポートに設定)11hからダイナミック点灯データを出力するようになっている。なお、出力された点灯データは、ドライバたるトランジスタアレイ(実施例ではM54562FPとM54585FP)16a,16bを経由して出力され、この実施例では、装飾基板10に搭載されたLED群に供給される。このように、演出メイン基板7は、機種の相違に拘わらず共通的に使用できるよう、余裕をもたせて8Bitのコモン信号と8Bitの点滅データを出力しているが、そのうちの適当個数が、遊技機に配置されるLEDの総数に応じて選択して使用される。
【0027】
ワンチップマイコン11のデータバスは、図柄制御基板2から受信した制御コマンドに基づいた演出モータMの回転や、表示ランプの点滅動作が実現できるよう、ドライバたるD型フリップフロップ(例えば、SN74273が3個)17に接続されている。そして、D型フリップフロップ17の出力のうち12Bitはそのまま出力され、この実施例では、演出モータMたるステッピングモータの駆動データ(Φ1〜Φ4)として活用されている。一方、D型フリップフロップ17の出力のうち11Bitは、ドライバ(例えばTND017SWが6個)18を経由して出力され、この実施例では発光ランプの点滅データとして活用されている。
【0028】
先に説明したように、この演出メイン基板7は、機種の相違に拘わらず共通的に使用できるよう余裕をもった設計になっており、モータの駆動データ(Φ1〜Φ4)×3やランプ用の点滅データのうち、必要数だけが適宜に使用される。また、ワンチップマイコン11からの出力データは、典型的には、モータの駆動データやランプ用の点滅データとして使用されるが、それ以外の用途に使用しても良いのは勿論である。
【0029】
図2に示すように、ワンチップマイコン11の割込みコントローラ11cには、バスバッファ(例えば、SN74244)19を通して、4Bitのデータが入力可能に構成されている。但し、この実施例では、バスバッファ19の出力のうち、演出モータMの位置検出信号(1Bit)と、演出スイッチデータVout(1Bit)のみを使用している。
【0030】
また、バスバッファ19の入力端子には、USART回路11eの出力データTXDと制御データRTS(リクエスト・ツー・センド)とが供給され、バスバッファ19の出力端子から図柄制御基板2に向けて、図柄制御基板2の入力データRXDと制御データCTS(クリア・ツー・センド)として出力されている。一方、図柄制御基板2からの出力データTXDと制御データRST(リクエスト・ツー・センド)は、バスバッファ19を経由して、ワンチップマイコン11の入力データRXD及び制御データCTS(クリア・ツー・センド)として、USRAT回路11eに供給されている。
【0031】
なお、図1に示す電源基板8から供給されるシステムリセット信号SRSTは、図2に示すリセット回路20に供給され、電源投入後のCPUのリセット動作に寄与している。また、システムリセット信号SRSTは、リセット回路20を経由して音声再生LSI14にも供給されており、電源投入時に音声再生LSI14もリセット状態にされる。
【0032】
ここで、音声再生用LSI14は、圧縮音声データを伸張するものであれば特に限定されないが、この実施例では、AMM(Amusement Music compression)データデコーダによるシーケンサを内蔵した自動演奏LSI(ヤマハ(株)YMZ770B)を使用している。このLSIは、図5に示すような内部回路を備え、ホストCPU(この実施例ではワンチップマイコンのCPUコア11a)から受けるコマンドに基づいて動作するようになっている。
【0033】
そして、8系統のシーケンサ(フレーズ・データ・デコード)によって、独立した8フレーズの同時再生が可能になっているので、遊技機の遊技動作を盛り上げる背景音をステレオ音声として再生できると共に、大当たりか否かの最終結果を演出動作の途中で予告する予告音などを,左右のスピーカから独立的に、背景音に重畳させて再生することも可能となる。
【0034】
また、この自動演奏LSIからの再生音は、デジタル信号としてもアナログ信号としても出力可能であるが、この実施例ではアナログ信号(AOL,AOR)を使用している。また、音声データの再生中である場合には、この自動演奏LSIからPLAY信号が出力されるので、このPLAY信号を利用して、アナログアンプ(図6)をMUTE状態にするか否かを制御している。
【0035】
図6は、演出サブ制御基板8の一例を図示したものである。この演出サブ基板8は、演出メイン基板7のD型フリップフロップ17の出力を受けるドライバ50(実施例ではダーリントン・シンク・ドライバTD62064AFが3個)と、4ビットの信号を演出メイン基板7に伝えるシュミットトリガ回路51と、デジタルアンプ52及びその付属回路と、演出メイン基板7又は図柄制御基板2に接続されるシリアル伝送路53とで構成されている。但し、この実施例では、シリアル伝送路53は使用されておらず、演出メイン基板7と図柄制御基板2とが演出サブ基板8を介することなく直接接続されている。
【0036】
また、この実施例では、ダーリントン・シンク・ドライバ50の出力のうち、4Bitのみ使用して、1個の演出モータMを駆動している。また、シュミットトリガ回路51に加わる4Bitのデータのうち、演出モータMの位置検出信号として1Bit、演出スイッチのスイッチ信号Voutとして1Bitのみを使用している。このような構成を採用しているので、演出用モータを増加する場合にも直ちに対応することが可能となる。
【0037】
演出サブ基板8に搭載されるデジタルアンプ52は、アナログ信号をPWM(Pulse Width Modulation)波などのデジタル信号に変換して増幅動作するものであれば特に限定されないが、この実施例では、TPA032D02(TI社)のCLASS-D AUDIO POWER AMPLIFIERを使用している。図7は、その内部構成を示したものであり、25dB程度の増幅率を有している。
【0038】
このように、本実施例では、アナログアンプではなくデジタルアンプ52を使用するので、大音量の音声演出を実行しても消費電力がむやみに増大することはない。このことは、多数の遊技機が配置される遊技ホールの電力消費量を抑制する意味で極めて有効である。
【0039】
以上、参考例に係る演出メイン基板7の使用法を具体的に説明したが、具体的な記載内容は特に本発明を限定するものではない。例えば、上記の参考例では、演出メイン基板7が制御コマンドを図柄制御基板2か受けるよう構成していたが、この構成に代えて、図8に示す実施例のように、演出メイン基板7が主制御基板1から制御コマンドを受けるようにしても良い。なお、図8には払出制御基板と発射制御基板の記載を省略している。
【0040】
図8の構成の場合にも、演出メイン基板7は、主制御基板1から共通演出コマンドCMD1Aと個別演出コマンドCMD1Bを受けることになる。そして、共通演出コマンドCMD1Aを受けた演出メイン基板7は、演出抽選によって具体的な演出内容を選択・決定し、決定内容を特定する演出コマンドCMD1A’を、演出サブ基板8を経由して図柄制御基板2に伝送すると共に、決定内容にしたがって音声演出やランプ演出を開始する。一方、演出コマンドCMD1A’を受けた図柄制御基板2では液晶ディスプレイDISPにおける図柄演出(変動動作)を開始する。
【0041】
図8のようにしてパチンコ機を構成する場合には、演出サブ基板8は、図9のように構成され、シュミットトリガバッファ53を通して、図柄制御基板2に対して制御コマンド(演出コマンドCMD1A’)とストローブ信号STBとを転送している。この場合は、16Bitの制御コマンドを8bit毎に送信しても、ストローブ信号STBの分だけステッピングモータ用の駆動データか、表示灯に向けた点灯信号が限定されるが、図柄制御基板2では演出抽選を行う必要がないので、図柄制御基板2の制御負担が軽減される。
【0042】
以上説明したように、各実施例に係るパチンコ機では、図柄演出を除く(ランプ演出や音声演出を含んだ)一連の演出動作を実現する演出制御基板3は、機種の変更に拘わらず汎用的に使用可能な演出メイン基板7と、機種の変更に伴って変更設計される演出サブ基板8とに分離して構成されている。したがって、新機種の開発時には、演出サブ基板8のみ一部変更すれば足り、後はソフトウェアの開発に専念できるので開発工程を大幅に短縮化することができる。また、制御コマンドの流れに着目した場合、演出制御基板の上流側に図柄制御基板を設けることも、下流側に図柄制御基板を設けることも可能であり、パチンコ機の設計の自由度も高まる。
【0045】
遊技機全体の構成についても、図1〜図16のように、適宜に変更可能である。図15の場合には、演出サブ基板8を電源電圧の中継基板としても活用しており、配線をすっきりさせることが可能となる。また、図15の場合には、上皿ボタン(演出スイッチ11)からの信号を、シリアル通信回線を通して図柄制御基板2に供給しており、図柄制御基板2の制御によってランプ類の一部について演出動作を実現させている。
【0046】
図16は、図柄制御基板が存在しない実施例であり、ドットマトリクス表示器や、液晶表示器などの演出媒体(特に表示媒体)を演出制御基板3によって直接制御している。この場合、演出サブ基板ではDC/DCコンバータによって、表示媒体用の電圧値を生成している。また、演出メイン基板7のシリアルポートを、演出サブ基板8を経由させてドットマトリクス表示器などの表示媒体に接続するのも好適である。
【0047】
また、全ての実施例において、演出サブ基板8によって駆動される演出媒体としては、スピーカ、モータ、ソレノイド、ランプ、7セグメント表示器、ドットマトリクス表示器などを例示することができる。なお、7セグメント表示器やドットマトリクス表示器を設けるために、図柄制御基板が不要となる場合には(図16参照)、演出サブ基板8には、法規制上、外部出力端子を設ける必要がある。
【0048】
最後に本発明が好適に適用されるパチンコ機について確認的に説明する。図10は、本実施例のパチンコ機22を示す斜視図であり、図11は、同パチンコ機22の側面図である。なお、パチンコ機21は、カード式球貸し機22に電気的に接続された状態で、パチンコホールの島構造体の長さ方向に複数個が配設されている。
【0049】
図示のパチンコ機21は、島構造体に着脱可能に装着される矩形枠状の木製外枠23と、外枠23に固着されたヒンジHを介して開閉可能に枢着される前枠24とで構成されている。この前枠24には、遊技盤25が裏側から着脱自在に装着され、その前側には、ガラス扉26と前面板27とが夫々開閉自在に枢着されている。
【0050】
前面板27には発射用の遊技球を貯留する上皿28が装着され、前枠24の下部には、上皿28から溢れ出し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿29と、発射ハンドル30とが設けられている。発射ハンドル30は発射モータと連動しており、発射ハンドルの回動角度に応じて動作する打撃槌31によって遊技球が発射される。
【0051】
上皿28の右部には、カード式球貸し機22に対する球貸し操作用の操作パネル32が設けられ、この操作パネル32には、カード残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部32aと、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチ32bと、ゲーム終了時にカードの返却を指令する返却スイッチ32cとが設けられている。ガラス扉26の上部には、大当り状態を示す大当りLEDランプP1が配置されている。また、この大当りLEDランプP1に近接して、補給切れ状態や下皿の満杯状態を示す異常報知LEDランプP2,P3が設けられている。
【0052】
図12に示すように、遊技盤25には、金属製の外レールと内レールとからなるガイドレール33が環状に設けられ、その内側の遊技領域25aの略中央には、液晶カラーディスプレイDISPが配置されている。また、遊技領域25aの適所には、図柄始動口35、大入賞口36、複数個の普通入賞口37(大入賞口36の左右に4つ)、2つの通過口であるゲート38が配設されている。これらの入賞口35〜38は、それぞれ内部に検出スイッチを有しており、遊技球の通過を検出できるようになっている。
【0053】
液晶ディスプレイDISPは、大当り状態に係わる特定図柄を変動表示すると共に背景画像や各種のキャラクタなどをアニメーション的に表示する装置である。この液晶ディスプレイDISPは、中央部に特別図柄表示部Da〜Dcと右上部に普通図柄表示部39を有している。普通図柄表示部39は普通図柄を表示するものであり、ゲート38を通過した遊技球が検出されると、表示される普通図柄が所定時間だけ変動し、遊技球のゲート38の通過時点において抽選された抽選用乱数値により決定される停止図柄を表示して停止するようになっている。
【0054】
図柄始動口35は、左右1対の開閉爪35aを備えた電動式チューリップで開閉され、普通図柄表示部39の変動後の停止図柄が当り図柄を表示した場合には、開閉爪35aが所定時間だけ開放されるようになっている。図柄始動口35に遊技球が入賞すると、特別図柄表示部Da〜Dcの表示図柄が所定時間だけ変動し、図柄始動口35への遊技球の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定される停止図柄パターンで停止する。
【0055】
大入賞口36は、前方に開放可能な開閉板36aで開閉制御されるが、特別図柄表示部Da〜Dcの図柄変動後の停止図柄が「777」などの当り図柄のとき、「大当り」と称する特別遊技が開始され、開閉板36aが開放されるようになっている。大入賞口36の内部に特定領域36bがあり、この特定領域36bを入賞球が通過すると、遊技者に有利な特別遊技が継続される。
【0056】
大入賞口36の開閉板36aが開放された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すると開閉板36aが閉じる。このとき、遊技球が特定領域36bを通過していない場合には特別遊技が終了するが、特定領域36bを通過していれば、最大で例えば15回まで特別遊技が継続され、遊技者に有利な状態に制御される。さらに、変動後の停止図柄が特別図柄のうちの一定図柄(以下、特定図柄)であった場合には、特別遊技の終了後に高確率状態に移行するという特典が付与される。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、殆どソフトウェアの改善だけで新機種を開発でき、開発工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例に係るパチンコ機の全体構成を示すブロック図である。
【図2】演出メイン基板の構成を示すブロック図である。
【図3】ワンチップマイコンの内部構成を図示したものである。
【図4】ワンチップマイコンの内部構成をより詳細に図示したものである。
【図5】音声再生LSIの一例について内部構成を図示したものである。
【図6】演出サブ基板の内部構成を図示したものである。
【図7】デジタルアンプの内部回路を図示したものである。
【図8】施例に係るパチンコ機の全体構成を示す図面である。
【図9】図8の一部である演出サブ基板の内部構成を図示したものである。
【図10】実施例に係るパチンコ機を示す斜視図である。
【図11】同パチンコ機の側面図である。
【図12】同パチンコ機の遊技盤を示す図面である。
【図13】参考例を説明するブロック図である。
【図14】演出制御基板の使用例を説明するブロック図である。
【図15】演出制御基板の使用例を説明するブロック図である。
【図16】演出制御基板の使用例を説明するブロック図である。

Claims (5)

  1. 大当り状態を発生させるか否かを抽選決定し、前記抽選の当否結果と演出総時間とを特定する共通演出コマンドを出力して遊技動作を中心的に制御する主制御部と、
    前記主制御部が出力する前記共通演出コマンドに基づく演出抽選によって具体的な演出内容を特定して、新たな共通演出コマンドを出力すると共に、ランプ演出及び音声演出を実行するCPUを有する上流側サブ制御部と、
    前記上流側サブ制御部が出力する前記共通演出コマンドを受けて前記ランプ演出及び音声演出に同期した図柄演出を実行する下流側演出部と、を備える遊技機であって、
    前記上流側サブ制御部は、前記CPUが搭載され、演出モータを駆動する駆動データ、前記ランプ演出を実現する点灯データ、及び前記音声演出を実現する音声信号を各々出力する第1基板と、
    前記音声信号を受ける増幅回路と前記駆動データを受けるドライバ回路とが搭載され、前記増幅回路と前記ドライバ回路の出力信号を各々出力する一方、前記演出内容を進行させるべく遊技者が押圧する演出スイッチの操作信号を受けて、これを前記第1基板に転送する第2基板と、に区分して構成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記下流側演出部は、前記上流側のCPUとは別の下流側CPUが搭載されて構成され、前記図柄演出は、液晶ディスプレイで実行される請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記下流側演出部は、前記下流側CPUが搭載されて構成され、前記操作信号は、シリアル通信回線を通して、前記下流側CPUに伝えられる請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記下流側演出部は、コンピュータ回路を設けることなく構成され、前記図柄演出は、前記CPUによって直接制御されている請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記図柄演出は、ドットマトリクス表示器、及び/又は、7セグメント表示器によって実現される請求項1〜4の何れかに記載の遊技機。
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