以下の各実施の形態における説明においては、テレビ電話機能付携帯端末として、テレビ電話機能付携帯電話機を例に挙げて説明するが、本発明は、携帯電話機に限定されるものではない。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図8に基づいて説明すると以下の通りである。
図2は、本発明の実施形態に係る通信システム1の概略構成を示した概略図である。上記通信システム1は、同図に示すとおり、第1のテレビ電話機能付携帯電話機(自端末)2、ホームサーバ(サーバ装置)3、テレビ4、および、第2のテレビ電話機能付携帯電話機(相手端末)5を備えている。なお、以下では、第1のテレビ電話機能付携帯電話機2を、第1の携帯電話機2、あるいは、自電話機2として記載する。また、第2のテレビ電話機能付携帯電話機5を、第2の携帯電話機5、あるいは、相手電話機5として記載する。
上記通信システム1においては、まず、第1の携帯電話機2と第2の携帯電話機5との間で携帯電話通信網を用いたテレビ電話通信を行う。また、第1の携帯電話機2とホームサーバ3とは、LAN(Local Area Network)を介して、互いに通信可能に接続されている。
なお、第1の携帯電話機2とLANとの接続方法としては、有線でも無線であってもよい。さらに、ホームサーバ3とLANとの接続方法も、有線でも無線であってもよい。
また、詳細については後述するが、第1の携帯電話機2は、ホームサーバ3に対して、テレビ電話通信に関する映像信号および音声信号を送信する構成となっている。なお、ここでは、映像信号および音声信号を送信する構成を説明の便宜上挙げているが、これに限定されるものではない。詳細については後述するが、映像信号および/または音声信号を送信する構成であればよい。また、以下の説明においては、第1の携帯電話機2とLANとが無線で接続され、ホームサーバ3とLANとが有線で接続されている場合について説明する。
図1は、上記通信システム1における第1の携帯電話機2の機能ブロック図である。
上記第1の携帯電話機2は、同図に示すとおり、アンテナ部21、電話IF(Interface)部22、AVコーデック部23、表示部24、音声出力部25、撮影部26、音声入力部27、ストリームデータ生成部(変換手段)28、制御部29、無線LANIF(Local Area Network Interface)部30、相手電話機情報記憶部31、自電話機情報記憶部32、および、操作部33を備えている。
さらに、上記制御部29は、相手電話機情報取得部34、自電話機情報取得部35、情報付加部36、および、LAN制御部37を備えている。なお、この制御部29は、詳しくは後述するが、主として、ストリームデータ生成部28で生成されたストリームデータを、ホームサーバ3に送信するための制御を行うものである。ここで、上記LAN制御部37と無線LANIF部30とをあわせて、第1送信部(送信手段)とも称する。
アンテナ部21は、第2の携帯電話機5との通信に用いられる。具体的には、アンテナ部21は、第2の携帯電話機5からの無線データ(データ信号)の受信、および、第2の携帯電話機5への無線データの送信に用いられるアンテナである。
電話IF22は、アンテナ部21で受信した第2の携帯電話機5からの無線データに対してデータ処理(無線信号処理)を行うと共に、このデータ処理されたデータ(ストリームデータ)をAVコーデック部23に送信する。また、上記データの内、相手先の電話番号に関するデータを、制御部29内の相手電話機情報取得部34に送信する。さらに、電話IF部22は、上記AVコーデック部23から送信されるデータ(ストリームデータ)に対してデータ処理を行うと共に、そのデータ処理されたデータ(無線データ)を、アンテナ部21を介して、第2の携帯電話機5へ出力する。
表示部24は、例えば、液晶駆動装置および液晶表示パネルを供えた液晶表示装置で構成される。なお、液晶表示装置に限定されず、有機EL表示装置やプラズマ表示装置等であってもよい。この表示部24は、AVコーデック部23から出力される映像信号に基づき、画像を表示パネルに表示する。
音声出力部25は、D/A変換器、スピーカー、および、イヤホンで構成される。この音声出力部25は、AVコーデック部23から出力される音声信号に基づき、音声を外部に出力する。
撮影部26は、図示しない、レンズ、受光素子を備えたCCD回路、CCD駆動部、信号増幅部、A/D変換部、および、レンズ駆動部により構成されている。そして、この撮影部26で撮影することにより得られた映像データは、AVコーデック部23およびストリームデータ生成部28に送信される。
音声入力部27は、A/D変換器およびマイクで構成されている。そして、音声入力部では、このマイクで集音された音声信号が上記A/D変換器によりデジタルの音声データに変換され、その後、AVコーデック部23およびストリームデータ生成部28に送信される。
ここで、AVコーデック部23について説明する。図3は、AVコーデック部23の機能ブロック図である。また、同図は、AVコーデック部23の各機能ブロックと、外部の機能ブロックとの接続関係をも示している。
AVコーデック部23は、同図に示すとおり、映像エンコード部51、音声エンコード部52、多重化処理部53、分離処理部54、映像デコード部55、および、音声デコード部56を備えている。
映像エンコード部51は、撮影部26から入力された映像データを符号化するものであり、音声エンコード部52は、音声入力部27から入力された音声データを符号化するものである。多重化処理部53は、映像エンコード部51および音声エンコード部52にて符号化された映像データおよび音声データを多重化し、多重化されたデータであるAVストリームデータを電話IF部22に出力するものである。
一方、分離処理部54は、電話IF部22から入力されたAVストリームデータを、符号化された映像データおよび音声データに分離するものである。映像デコード部55は、分離処理部54にて分離された映像データを復号化し、復号化された映像データを表示部24およびストリームデータ生成部28に出力するものである。音声デコード部56は、分離された音声データを復号化し、復号化された音声データを音声出力部25およびストリームデータ生成部28に出力するものである。
映像データのコーデック(エンコード化およびデコード化)の例としては、ITU−T H.263やMPEG−4が挙げられる。ここで、ITU−Tは、International Telecommunications Union Telecommunication Standardization Sectorの略称であり、MPEGは、Moving Picture Experts Groupの略称である。また、音声データのコーデックの例としては、GSM−AMRが挙げられる。ここで、GSMは、Global System for Mobile communicationの略称であり、AMRは、Adaptive Multirateの略称である。
このように、ストリームデータ生成部28には、撮影部26から得られた映像データ、音声入力部27から得られた音声データ、映像デコード部55から得られた映像データ、および、音声デコード部56から得られた音声データが、入力される。言い換えれば、テレビ電話通信時における、相手電話機5に送信するため自電話機2で入力した映像データおよび音声データと、相手電話機5から取得した映像データおよび音声データとが、ストリームデータ生成部28に入力される。
なお、以下では、説明の便宜上、上記撮影部26から得られた映像データを自映像データ(第2映像データ)、音声入力部27から得られた音声データを自音声データ(第2音声データ)、映像デコード部55から得られた映像データを相手映像データ(第1映像データ)、および、音声デコード部56から得られた音声データを相手音声データ(第1音声データ)と称する。
ストリームデータ生成部28は、上記自映像データ、自音声データ、相手映像データ、および、相手音声データに基づいてストリームデータを生成する。つまり、上記自映像データ、自音声データ、相手映像データ、および、相手音声データは、互いに独立した単なるデジタルデータであるため、ストリームデータ生成部28にて、これらデジタルデータの符号化処理および多重化処理を行ってストリームデータを得る。さらに、上記ストリームデータ生成部28は、図1に示すとおり、生成した上記ストリームデータを、情報付加部36に送信する。
相手電話機情報記憶部31は、フラッシュメモリ等の記憶装置で構成される。この相手電話機情報記憶部31には、予め、ユーザが記憶させた、相手先の電話番号および該電話番号に対応する相手先名等の相手先の情報が、相手電話機を特定可能な識別情報(関連情報)として、電話番号毎に互いに関連づけされて記憶されている。
なお、ここでは識別情報の一例として電話番号を例示しているが、本発明でいう識別情報はそれのみに限定されるものではなく、他の識別情報であってもよい。
自電話機情報記憶部32は、相手電話機情報記憶部31と同様に、フラッシュメモリ等の記憶装置で構成される。この自電話機情報記憶部32には、予め、自電話機の電話番号等、自電話機を特定可能な識別情報(関連情報)が記憶されている。
相手電話機情報取得部34は、まず、上述したように、電話IF部22から相手先の電話番号に関するデータを取得する。そして、相手電話機情報取得部34は、この取得した電話番号に関するデータに基づいて、相手電話機情報記憶部31に、上記電話番号が登録されているか否かを認証する。
もし、電話番号が登録されていれば、相手電話機情報取得部34は、この登録されている電話番号に応じて関連付けされた情報を相手電話機情報記憶部31から取得する。この後、相手電話機情報取得部34は、該関連付けされた情報を情報付加部36に送信する。一方、電話番号が登録されていなければ、相手電話機情報取得部34は、相手電話機を特定可能な識別情報として、この電話番号に関するデータのみを情報付加部36に送信する。
自電話機情報取得部35は、自電話機情報記憶部32に記憶されている自電話機を特定可能な識別情報を、情報付加部36に送信する。
なお、以下では、説明の便宜上、相手電話機を特定可能な識別情報を、相手電話機識別情報と、自電話機を特定可能な識別情報を、自電話機識別情報と称する。
情報付加部36は、ストリームデータ生成部28から送られてきたストリームデータに対して、相手電話機識別情報および自電話機識別情報の付加を行う。さらに、情報付加部36は、これら両識別情報が付加されたストリームデータ(以下、識別情報付加後データ(記録用データ)と称する)を、LAN制御部37に送信する。
LAN制御部37は、LANとの接続状態を監視したり、LANとの接続およびLANとの切断を制御する。また、LAN制御部37は、情報付加部36から識別情報付加後データを受信する。そして、LANとの接続が確立していると判断した場合には、上記識別情報付加後データを、無線LANIF部30に送信する。
無線LANIF部30は、上記識別情報付加後データに対して、無線信号処理を行う。その後、無線信号処理した識別情報付加後データを、LANを介して、LANに接続されている上記ホームサーバ3に送信する。
操作部33は、携帯電話の表面に設けられた複数の操作キーで構成される。例えば、この操作部33により、電源のON/OFFを制御したり、テレビ電話通信の開始および終了を制御する。また、この操作部33からの指令の一部は、制御部29に送られる。具体的には、LAN制御部37に対して、LANとの接続を開始させる指令、あるいは、LANとの接続を終了(切断)させる指令を送る。
次に、ホームサーバ3について説明する。図4は、ホームサーバ3の機能ブロック図である。
ホームサーバ3は、LANIF部61、制御部62、HDD(Hard Disk Drive)(第2記憶手段)63、操作部64、出力処理部65、および、D/A変換部66を備えている。また、制御部62は、LAN制御部67とAV制御部68とを備えている。さらに、AV制御部68は、書込・読取処理部69とデータ送信部70とを備えている。なお、LANIF部61とLAN制御部67とをあわせて、受信手段と称する。
LANIF部61は、LANを介して、上記第1の携帯電話機2より、無線信号処理された識別情報付加後データを受信する。そして、この受信したデータに対して、制御部62で処理可能なデータ形式への変換処理を行う。さらに、LANIF部61は、この変換処理を行った識別情報付加後データを、LAN制御部67に送信する。また、HDD63は、各種データを保存可能な記憶装置である。
操作部64は、HDD63に記憶した情報の読み出し等に用いられる。例えば、操作部64は、HDD63に主情報と共に記憶されているインデックス情報をホームサーバの表示部(図示せず)に表示させるために用いられる。さらに、操作部64は、ユーザが、このインデックス情報に基づいて所望としている主情報を選択するために用いられる。
LAN制御部67は、LANとの接続状態を監視したり、LANとの接続およびLANとの切断を制御する。また、LAN制御部67は、上記LANIF部61から受信した識別情報付加後データを、AV制御部68の書込・読取処理部69に送信する。
書込・読取処理部69は、HDD63への情報の書き込みや、HDD63からの情報の読み取りを制御する。また、読み取った情報をデータ送信部70に送信する。
ここで、書込・読取処理部69は、上記情報の一つとして、上記LAN制御部67から受信した識別情報付加後データを、HDD63へ書込む。これにより、HDD63には、上記識別情報付加後データが記憶される。
また、書込・読取処理部69は、操作部64からの指示に応じて、HDD63に記憶した識別情報付加後データから、ストリームデータのみを読み取る。そして、このストリームデータをデータ送信部70に送信する。つまり、書込・読取処理部69は、識別情報付加後データから、上記情報付加部36で付加された相手電話機識別情報および自電話機識別情報を取り除き、ストリームデータのみをデータ送信部70に送信する。データ送信部70は、上記ストリーム情報を書込・読取処理部69から取得した後、このストリームデータを出力処理部65に送信する。
ここで、上記付加された識別情報は、ストリームデータのインデックス情報として用いられる。つまり、ユーザが所望とするストリームデータの選択を行う場合に、上記識別情報がインデックス情報として利用される。なお、以下の説明では、上記識別情報を、インデックス情報とも称することとする。
なお、ストリームデータのインデックス情報として、第2のテレビ電話機能付携帯電話機5からの受信日時情報や、第1のテレビ電話機能付携帯電話機2からホームサーバ3への送信時間情報を用いてもよい。すなわち、ホームサーバ3に送信するデータ(記録用データ)に含ませる関連情報として上記情報があれば、ホームサーバ3に記憶されたデータを、簡単にインデックスとして利用できる。
また、出力処理部65は、データ送信部70から受信したストリームデータに対して、復号化処理、および、映像データと音声データとの分離処理を行う。つまり、ストリームデータ生成部28では、符号化処理および多重化処理が行われているため、出力処理部65で復号化処理および分離処理を行う。これにより、デジタルの映像データと音声データとに分離される。さらに、出力処理部65は、上記映像データと音声データとを、D/A変換部66に送信する。
D/A変換部66は、出力処理部65から受信したデジタルの映像データおよび音声データを、アナログ信号に変換する。そして、このアナログ信号に変換された、映像データに基づく映像信号、および、音声データに基づく音声信号を、テレビ4に対して出力する。なお、ホームサーバ3からのデータを表示するテレビ4にデジタル映像を入力する端子があれば、デジタル信号のままテレビ4に出力してもよい。
以上の結果、例えばインデックス情報を基にして、HDD63から所望とするテレビ電話中の映像データおよび音声データを読み出すことにより、テレビ4にて、該映像データおよび音声データを、視たり聴いたりすることができるようになる。
ここで、上記データの読み出しに際し、自電話機識別情報(インデックス情報)を用いることにより、ホームサーバ3に記録されているデータのうち、何れのデータが、自電話機2から送信したデータ(記録用データ)であるか否かを判断できる。
また、上記のような第1の携帯電話機2が複数台、ホームサーバ3と接続されている場合には、或るデータが、何れの携帯電話機から送信されたデータであるかも判断できる。
また、相手電話機識別情報を用いることにより、ホームサーバ3に記録されているデータのうち、何れのデータが、第2の携帯電話機5に関するデータであるか否かを判断できる。
ところで、上記の説明においては、上記自映像データ、自音声データ、相手映像データ、および、相手音声データを、ホームサーバ3に送信する構成を示したが、これに限定されるものではない。上記4つのデータのうち、少なくとも1つのデータを送信する構成でもよい。また、関連情報を考慮して言及すると、上記4つのデータのうち、少なくとも1つのデータを含む識別情報付加後データ(記録データ)を送信する構成であればよいともいえる。
つまり、本実施の形態に係る通信システムにおける第1の携帯電話機(テレビ電話機能付携帯端末)2は、テレビ電話通信時における、第2の携帯電話機(相手端末)5から受信した映像データを相手映像データ(第1映像データ)と、前記相手端末に送信する映像データを自映像データ(第2映像データ)と、第2の携帯電話機5から受信した音声データを相手音声データ(第1音声データ)と、前記第2の携帯電話機5に送信する音声データを自音声データ(第2音声データ)とすると、前記相手音声データ、自映像データ、相手音声データ、および、自音声データのうち、少なくとも1つのデータを含む識別情報付加後データ(記録用データ)を、ホームサーバ(サーバ装置)3に対して送信する第1送信部(LAN制御部37および無線LANIF部30)(送信手段)を備える構成といえる。
それゆえ、テレビ電話通信時の識別情報付加後データをホームサーバ3に送信することができる。したがって、ホームサーバ3にて上記識別情報付加後データを受信して記憶しておけば、後から該識別情報付加後データに基づく映像や音声を、テレビ4で視たり聴いたりできるようになる。なお、ホームサーバ3からの出力先として、表示装置としての機能および音響装置としての機能を有するテレビ4を挙げているが、例えば、音声データのみを出力する場合には、音響装置に出力するようにしてもよい。また、例えば、映像データのみを出力する場合には、音響装置としての機能を有しない単なる表示装置(ディスプレイ)に出力するようにしてもよい。
ここで、上記識別情報付加後データ(記録用データ)を、自動的にホームサーバ3へ送信するように構成してことが好ましい。この場合には、第1の携帯電話機2の使用者が、一々、ホームサーバ3に対して、識別情報付加後データを送信する動作を行う必要がなくなる。それゆえ、第1の携帯電話機2の操作性が、格段に向上する。
また、上記第1の携帯電話機2は、ホームサーバ3に対して送信すべきデータをストリームデータ化することにより識別情報付加後データ(記録用データ)に変換するストリームデータ生成部(変換手段)28を備える構成でもある。
それゆえ、識別情報付加後データはストリームデータ化されてホームサーバ3に送信される。したがって、別々の映像データと音声データとを、一つのデータとして送信できる。
ここで、図5を参照しながら、上記通信システム1の第1の携帯電話機2における通信フローについて説明する。
まず、第2の携帯電話機5から発信されたデータ(発信データ)をアンテナ部21で受信する(S1)。S1の後は、アンテナ部21で受信したデータを電話IF部22が取得し、この電話IF部22で無線信号処理を行う(S2)。
S2の後は、電話IF部22は、無線信号処理されたデータ(ストリームデータ)をAVコーデック部23に送信する(S3)。S3の後、ストリームデータ生成部28は、AVコーデック部28から相手映像データおよび相手音声データと、撮影部26から自映像データと、音声入力部27から自音声データとを取得する(S4)。
S4の後は、ストリームデータ生成部28は、上記相手映像データ、相手音声データ、自映像データ、および、自音声データに基づいて、ストリームデータを生成する(S5)。そして、S5の後は、ストリームデータ生成部28が、生成したストリームデータを情報付加部36に送信する(S6)。
S6の後は、情報付加部36が、上記ストリームデータに、上記相手電話機情報取得部34により取得した相手電話機識別情報、および、自電話機情報取得部35により取得した自電話機識別情報を付加する(S7)。S7の後は、情報付加部36が、上記両識別情報を付加したストリームデータ(識別情報付加後データ)を、LAN制御部37に送信する(S8)。S8の後は、LAN制御部37が、上記識別情報付加後データを、無線LANIF部30を介して、ホームサーバ3に送信する(S9)。以上の処理により、識別情報付加後データをホームサーバ3に送信できる。
次に、ホームサーバ3に送信する識別情報付加後データを、第1の携帯電話機2が一旦記憶する構成について、図6に基づいて説明する。なお、以下では、第1の携帯電話機2とホームサーバ3との接続が維持され、かつ、LAN制御部37が無線LANIF部30を介してホームサーバ3に識別情報付加後データを送信している場合であっても、第1の携帯電話機2自体が該識別情報付加後データを記憶する構成について説明する。
図6は、上記識別情報付加後データを記憶する構成における、第1の携帯電話機2の機能ブロック図である。なお、図6では、図1と異なるブロックに関連する箇所を主として示している。
上記第1の携帯電話機2は、図6に示すとおり、さらに、記憶装置(第1記憶手段)38、および、制御部29内に記憶装置制御部39を備えている。また、記憶装置制御部39は、記憶装置用送受信部40、書込・読取処理部41、および、データ消去部(消去手段)42を備えている。
記憶装置38は、ホームサーバ3に送信する識別情報付加後データを、一時的に記憶する装置であり、例えば、フラッシュメモリ等で構成される。
記憶装置用送受信部40は、まず、LAN制御部37から識別情報付加後データを受信する。そして、書込・読取処理部41に対して、上記識別情報付加後データを送信する。また、記憶装置用送受信部40は、LAN制御部37から、LAN制御部37とホームサーバ3との接続状態に関する情報を取得する。そして、記憶装置用送受信部40は、この接続状態に関する情報も、書込・読取処理部41に送信する。
さらに、記憶装置用送受信部40は、LAN制御部37から、識別情報付加後データの送信が終了したか否かの情報も取得する。そして、この識別情報付加後データの送信が終了したか否かの情報を、データ消去部42に送信する。
なお、LAN制御部37は、LAN制御部37が所定の時間に渡り、情報付加部36から識別情報付加後データを受信しなくなった場合に、データの送信が終了したと判断する構成にしておく。さらに、LAN制御部37は、データの送信が終了したと判断した場合に、記憶装置用送受信部40に対して、データの送信が終了したとの情報を送る構成にしておく。
書込・読取処理部41は、記憶装置用送受信部40から受信した識別情報付加後データを、一旦、記憶装置38に記憶させる。これにより、ホームサーバ3との接続が確立していようと否かろうと、識別情報付加後データが、一時的に第1の携帯電話機2内に記憶されることになる。
データ消去部42は、記憶装置38に記憶されている識別情報付加後データを消去する。なお、上記識別情報付加後データの消去の詳細については、後述する。
ここで、まず、第1の携帯電話機2とホームサーバ3との接続が維持され、LAN制御部37が、無線LANIF部30を介して、ホームサーバ3に対して識別情報付加後データを送信している場合(以下、第1の場合と称する)の記憶装置制御部39でのその後の処理について説明する。次に、記憶装置38に記憶中は、第1の携帯電話機2とホームサーバ3とが未接続であったが、その後、上記接続が確立した場合(以下、第2の場合と称する)の記憶装置制御部39でのその後の処理について説明する。そして、最後に、当初、第1の携帯電話機2とホームサーバ3との接続が維持されていたが、その後、第1の携帯電話機2とホームサーバ3との接続が切断された場合(以下、第3の場合と称する)の記憶装置制御部39でのその後の処理について説明する。
まず、上記第1の場合について説明する。この場合には、第2の携帯電話機5とのテレビ電話通信が終了した時点で、記憶装置用送受信部40は、LAN制御部37から、識別情報付加後データの送信が終了したという情報(以下、送信終了情報と称する)を取得し、この送信終了情報をデータ消去部42に送信する。データ消去部42は、送信終了情報を受信すると、記憶装置38に一旦記憶させておいた識別情報付加後データを消去する。これにより、自動的にバックアップしておいた識別情報付加後データを、自動的に消去できる。それゆえ、ユーザの操作なしに、記憶装置38の記憶可能容量を元の容量に戻せる。
次に、上記第2の場合について説明する。この場合には、まず、LAN制御部37がホームサーバ3との接続を確立すると、記憶装置用送受信部40は、LAN制御部37より、上記接続が確立したという接続情報に関する情報を受ける。そして、上記接続情報を受けた記憶装置用送受信部40は、書込・読取処理部41に対して、記憶装置38から一旦記憶させておいた識別情報付加後データを読出すための指示を送る。
上記指示を受けた書込・読取処理部41は、記憶装置38から上記識別情報付加後データを読み出し、記憶装置用送受信部40に該識別情報付加後データを送信する。そして、記憶装置用送受信部40は、LAN制御部37に対して、この受信した識別情報付加後データを送信する。この後、LAN制御部37は、無線LANIF部30を介して、上記記憶装置38から読出した識別情報付加後データをホームサーバ3に送信する。
これにより、テレビ電話通信時において、ホームサーバ3との接続が確立していない場合であっても、その後、接続が確立すれば、自動的に識別情報付加後データをホームサーバ3に送信することが可能となる。
また、この場合も、識別情報付加後データを送信した後は、データ消去部42により、記憶装置38から該識別情報付加後データを消去することが好ましい。
次に、上記第3の場合について説明する。ここでは、LAN制御部37に、送信途中で接続が切断したためホームサーバ3に送信できなかった識別情報付加後データのデータ領域に関するアドレスを記憶する機能を持たせておく。さらに、再度識別情報付加後データを受信した場合に、上記アドレスに対応する領域のデータを、上記アドレスに基づいて抽出する構成としておく。
この場合にも、識別情報付加後データは、一旦記憶装置38に記憶される。また、LAN制御部37は、テレビ電話通信中にホームサーバ3との接続が切断したという接続に関する情報(以下、切断情報と称する)を、記憶装置用送受信部40に対して送信する。この切断情報を受信した記憶装置用送受信部40は、書込・読取処理部を介して、上記第2の場合と同様に、記憶装置38から識別情報付加後データを取得する。
この後、記憶装置用送受信部40は、上記識別情報付加後データをLAN制御部37に送信する。そして、LAN制御部37は、接続が切断したためホームサーバ3に送信できなかった部分のデータを識別情報付加後データから抽出して、この抽出した部分のデータをホームサーバ3に送信する。これにより、第2の携帯電話機5とテレビ電話通信を行っている途中で、第1の携帯電話機2とホームサーバ3との接続が切断された場合であっても、切断されることにより送信できなかったデータをホームサーバ3に送信することができる。
ところで、上記第1の場合においては、データ消去部42により、自動的に記憶装置38に記憶させた識別情報付加後データが消去される構成であったが、操作部33からの操作により識別情報付加後データを消去する構成としてもよい。また、上記第2の場合および第3の場合においては、ホームサーバ3との接続が確立されると自動的に、記憶装置38に記憶された識別情報付加後データ(あるいは、該識別情報付加後データの一部)が送信される構成であったが、操作部33からの操作によって、これらデータの送信が開始される構成としてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る第1の携帯電話機2は、上記識別情報付加後データ(記録用データ)を記憶する記憶装置38(記憶手段)を備え、前記ホームサーバ(サーバ装置)3との接続が確立したとき、前記記憶装置38に記憶した上記識別情報付加後データ(記録用データ)を、上記ホームサーバ3に対して送信する構成でもある。
それゆえ、テレビ電話通信時にてホームサーバ3との接続が確立していなくとも、接続が確立した時点で識別情報付加後データをホームサーバ3に送信できる。したがって、ホームサーバ3との接続ができない場所においても、ホームサーバ3への記憶を目的としたテレビ電話通信を行うことが可能となる。
また、上記第1の携帯電話機2は、上記記憶装置38に記憶した識別情報付加後データ(記録用データ)を上記ホームサーバ3に送信した後に、上記記憶装置38に記憶した識別情報付加後データ(記録用データ)を消去するデータ消去部(消去手段)42を備える構成でもある。
それゆえ、データ消去部42により、記憶装置38における記憶可能な容量を、上記識別情報付加後データを記憶する前の容量に戻すことができる。したがって、記憶装置38の記憶容量を大きくしなくても済む。また、ユーザがデータを消去する手間も省ける。
次に、一旦ホームサーバ3に送信してホームサーバ3に記憶させた識別情報付加後データを、第1の携帯電話機2で取得する構成について、図7および図8に基づいて説明する。
図7は、ホームサーバ3から識別情報付加後データを取得する構成における、第1の携帯電話機2の機能ブロック図である。なお、図7では、図1と異なるブロックに関連する箇所を主として示している。
上記第1の携帯電話機2は、図7に示すとおり、記憶装置38および記憶装置制御部39に加えて、サーバデータ取得部(取得手段)43を備えている。また、サーバデータ取得部43は、出力切換部44を備えている。
サーバデータ取得部43は、ホームサーバ3に対し、まず、自電話機2によって記憶させた識別情報付加後データに関するインデックス情報を送信するよう第1の要求信号を送信する。なお、インデックス情報の要求は、ユーザが、操作部33を介して、サーバデータ取得部43に指示を送ることによりなされる。
また、サーバデータ取得部43がインデックス情報を受けた後は、サーバデータ取得部43は、上記インデックス情報を基にしてユーザにより選択されたストリームデータ(識別情報付加後データのうちストリームデータの部分)を、自電話機2に送信するよう第2の要求信号を出す。なお、上記ユーザによる選択も、操作部33を介して行われる。
そして、サーバデータ取得部43は、ホームサーバ3に記憶させたストリームデータを取得する。なお、サーバデータ取得部43から送信される第1および第2の要求信号は、LAN制御部37を介して、ホームサーバ3に送られる。なお、ホームサーバ3側での処理については、後述する。
出力切換部44は、上記ストリームデータの出力先を切換える。具体的には、出力先を、AVコーデック部23あるいは記憶装置制御部39の何れかに切換える。なお、切換え指示は、操作部33により行われる。
例えば、出力先としてAVコーデック部23が選択されている場合、ストリームデータはAVコーデック部23に送信されるため、表示部24および音声出力部25で、過去のテレビ電話通信時の映像および音声を視たり聴いたりすることができる。
一方、出力先として、記憶装置制御部39が選択されている場合、ホームサーバ3から取得したストリームデータは、記憶装置制御部39に送信され、その後、該記憶装置制御部39により記憶装置38に記憶される。
この場合、操作部33からの操作により、サーバデータ取得部43が、記憶装置38に記憶させたストリームデータを取得すると共に、該ストリームデータをAVコーデック部23に送信可能な構成とすることが好ましい。このような構成とすることにより、表示部24および音声出力部25で、上記ストリームデータに基づく、過去のテレビ電話通信時の映像および音声を視たり聴いたりすることができる。
ここで、第1の携帯電話機2がホームサーバ3からストリームデータを取得する際における、ホームサーバ3の構成および処理について説明する。図8は、第1の携帯電話機2に対して、ストリームデータを送信可能とするホームサーバ3の機能ブロック図である。
同図にも示すとおり、ホームサーバ3に、さらに、携帯電話機認証部71およびデータ取得制御部72を備えた構成としている。
まず、第1の携帯電話機2のサーバデータ取得部43から送信された上記第1および第2の要求信号は、LANIF部61を介して、LAN制御部67で受信される。
携帯電話機認証部71は、LAN制御部67が受信した第1の要求信号に基づいて、この要求信号の送信元の携帯電話機についての認証を行う。例えば、この認証処理としては、送信元の携帯電話機の電話番号を取得する処理が挙げられる。そして、この認証結果、例えば電話番号情報を、データ取得制御部72に送信する。
データ取得制御部72は、受信した認証結果を基に、書込・読取処理部69に対して、この認証結果に関連するインデックス情報を読み出すと共に、読み出したインデックス情報をデータ取得制御部72に送信するよう指示を出す。また、データ取得制御部72は、LAN制御部67に対して、読み出したインデックス情報を送信する。
LAN制御部67は、この読み出したインデックス情報を、LANIF部61を介して、第1の携帯電話機2に送信する。以上により、第1の携帯電話機2に対する、インデックス情報の送信が完了する。
また、LAN制御部67が、第2の要求信号を受信した場合について説明する。なお、この場合、LAN制御部67は、直接、この第2の要求信号を、データ取得制御部72に対して送信する構成としておく。
第2の要求信号を受信したデータ取得制御部72は、書込・読取処理部69に対して、第2の要求信号に応じたストリームデータを読み出すと共に、読み出したストリームデータをデータ取得制御部72に送信するよう指示を出す。また、データ取得制御部72は、LAN制御部67に対して、読み出したストリームデータを送信する。
LAN制御部67は、この読み出したストリームデータを、LANIF部61を介して、第1の携帯電話機2に送信する。以上により、第1の携帯電話機2に対する、ストリームデータの送信が完了する。
なお、図7は、第1の携帯電話機2が、さらに、記憶装置38、記憶装置制御部39、サーバデータ取得部43を備えた構成を示した。しかしながら、これに限定されず、記憶装置38および記憶装置制御部39を備えず、直接、AVコーデック部23に対して、ストリームデータを送信する構成としてもよい。
また、上述した第1の携帯電話機2では、自電話機2自身がホームサーバ3に記憶させたストリームデータ(識別情報付加後データのうちストリームデータの部分)のみを取得する構成を示したが、これに限定されない。例えば、自電話機2が記憶させたデータ以外のデータを取得可能な構成としてもよい。なお、この場合は、例えばパスワードによるデータ取得制限を行うことが好ましい。
また、上記の説明においては、ホームサーバ3側で、識別情報付加後データのうち、ストリームデータのみを第1の携帯電話機2に送信する構成を示したが、これに限定されない。例えば、ストリームデータだけでなく、識別情報付加後データを第1の携帯電話機2に送信する構成としてもよい。これにより、第1の携帯電話機2にて、付加された識別情報を用いてストリームデータの概要を知ることができる。それゆえ、第1の携帯電話機2において複数のストリームデータを記憶している場合には、第1の携帯電話機2にて所望のデータを検索することもできる。
以上のように、本実施の形態に係る第1の携帯電話機2は、自電話機2がホームサーバ(サーバ装置)3に記憶させた識別情報付加後データまたはストリームデータ(記録用データ)を、上記ホームサーバ3から取得するサーバデータ取得部(取得手段)43を備えている構成である。
それゆえ、例えば、サーバデータ取得部43により取得した識別情報付加後データまたはストリームデータを、自電話機2にて表示させることにより、自電話機2においても、以前に行ったテレビ電話通信の様子を確認できる。
さらに、第1の携帯電話機2の情報付加部36では、相手電話機識別情報(関連情報)および自電話機識別情報(関連情報)の付加を行ったが、これらの識別情報の付加に限定されるものではない。例えば、テレビ電話通信中に、操作部33から、これら両識別情報に加えて、該テレビ電話通信に関するユーザのコメント等を上記関連情報として付加してもよい。上記コメントとしては、このテレビ電話通信の重要度や、ホームサーバ3へのデータの保存期間等、各種コメントが挙げられる。また、上記の説明においては、相手電話機識別情報と自電話機識別情報との付加を行ったが、例えば、一方の識別情報のみを付加する構成とすることも考えられる。
いずれにしても、上記関連情報を付加することにより、ホームサーバ3においては、関連情報を基にして、記録用データを検索できる。それゆえ、ユーザが、ホームサーバ3に記憶されたデータから、所望とする記録用データを容易に検索できる。
また、上記実施の形態では、情報付加部36を設けて、ストリームデータに識別情報を付加した上で、識別情報付加後データを送信する構成としたが、これに限定されるものではない。
例えば、ストリームデータに識別情報(関連情報)を付加せずに、ストリームデータと識別情報とを別々に送信する構成としてもよい。なお、この場合には、ストリームデータと識別情報とが、上記記録用データに該当する。さらには、上記識別情報を付加せずに、ストリームデータのみを送信する構成としてもよい。なお、この場合には、ストリームデータが上記記録用データに該当する。なお、これらは、後述する実施の形態2および3でも同様である。
また、上記の説明においては、無線が確立すると、識別情報付加後データを送信する構成を示したが、操作部33からの指示があって始めて上記データを送信する構成としてもよい。
また、ホームサーバ3の記憶装置としてHDD63を例に挙げて説明したが、これに限定されず、例えば、DVDであってもよい。つまり、情報の記録再生に適した装置であれば、特に限定されない。また、ホームサーバ3としては、HDDレコーダ、パーソナルコンピュータ等、様々な装置を用いることができる。
また、上記の説明においては、第1の携帯電話機2とLANとが無線で接続され、ホームサーバ3とLANとが有線で接続されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、第1の携帯電話機2とLANとが有線で接続され、ホームサーバ3とLANとが有線で接続されている場合にも適用できる。この場合には、第1の携帯電話機2における無線LANIF部30の代わりに、有線接続用のLANIF部を設ければよい。
さらに、第1の携帯電話機2とLANとが無線で接続され、ホームサーバ3とLANとが無線で接続されている場合にも適用できる。この場合には、ホームサーバ3におけるLANIF部61の代わりに、無線接続用の無線LANIF部を設ければよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図9ないし図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1で述べた各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
図9は、本発明の実施形態に係る通信システム1’の概略構成を示した概略図である。上記通信システム1’は、同図に示すとおり、第1のテレビ電話機能付携帯電話機(自端末)2’、ホームサーバ(サーバ装置)3’、テレビ4、および、第2のテレビ電話機能付携帯電話機(相手端末)5を備えている。なお、以下では、第1のテレビ電話機能付携帯電話機2’を、第1の携帯電話機2’、あるいは、自電話機2’として記載する。また、第2のテレビ電話機能付携帯電話機5を、第2の携帯電話機5、あるいは、相手電話機5として記載する。
上記通信システム1’が、実施の形態1の通信システム1と異なる点は、第1の携帯電話機2’とホームサーバ3’とが、LANを介さずに直接ケーブルで接続されている点である。なお、本通信システム1’においても、第1の携帯電話機2’と第2の携帯電話機5との間で携帯電話通信網を用いたテレビ電話通信を行う点は、実施の形態1と同様である。
図10は、上記通信システム1’における第1の携帯電話機2’の機能ブロック図である。
上記第1の携帯電話機2’は、同図に示すとおり、アンテナ部21、電話IF(Interface)部22、AVコーデック部23、表示部24、音声出力部25、撮影部26、音声入力部27、制御部29’、相手電話機情報記憶部31、自電話機情報記憶部32、操作部33、出力データ処理部45、D/A変換部46、携帯電話コネクタ部47、および、IR送信部48を備えている。ここで、D/A変換部46、および、携帯電話コネクタ部47とをあわせて、第2送信部(送信手段)とも称する。
また、上記制御部29’は、基本的には実施の形態1の制御部29と同様の構成であるが、IR制御部49を備え、かつ、情報付加部36の代わりに情報付加部36’を備える点が制御部29と異なっている。
出力データ処理部45には、撮影部26から得られた映像データ、音声入力部27から得られた音声データ、映像デコード部55から得られた映像データ、および、音声デコード部56から得られた音声データが、入力される。言い換えれば、テレビ電話通信時における、相手電話機5に送信するため自電話機2’で入力した映像データおよび音声データと、相手電話機5から取得した映像データおよび音声データとが、出力データ処理部45に入力される。この点は、実施の形態1におけるストリームデータ生成部28に対する入力と同じである。
なお、本実施の形態でも、上記実施の形態1と同様、上記撮影部26から得られた映像データを自映像データ(第2映像データ)、音声入力部27から得られた音声データを自音声データ(第2音声データ)、映像デコード部55から得られた映像データを相手映像データ(第1映像データ)、および、音声デコード部56から得られた音声データを相手音声データ(第1音声データ)と称する。
出力データ処理部45は、上記自映像データ、相手映像データ、自音声データ、および、相手音声データを、映像データおよび音声データの種別毎に、制御部29’の情報付加部36’に対して送信する。
情報付加部36’は、これら映像データおよび音声データのそれぞれのデータに対して、識別情報の付加を行う。なお、識別情報の付加については実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。また、情報付加部36’は、識別情報を付加した後の識別情報付加後データ(記録用データ)を、映像および音声データ毎に、D/A変換部46に送信する。
D/A変換部46は、情報付加部36’から識別情報付加後データを受信する。そして、D/A変換部46は、この識別情報付加後データに対して、D/A変換を行う。これにより、デジタルの識別情報付加後データがアナログの信号に変換される。さらに、D/A変換部46は、上記アナログに変換された信号を、携帯電話コネクタ部47を介して、ホームサーバ3’に送信する。
携帯電話コネクタ部47は、ホームサーバ3’との接続用に設けられたコネクタであり、ケーブルを介して、ホームサーバ3’側のホームサーバコネクタ部73(図11参照)と接続される。
IR送信部48は、IR制御部49からの指示を受けて、指令に応じた赤外線信号を送信する。ここでは、ホームサーバ3’に対して、上記赤外線信号を送信するものとする。また、IR制御部49は、IR送信部48に所定の赤外線信号を発信させるために、IR送信部48に指令を送る。
本実施の形態では、IR送信部48から、上記赤外線信号として、ホームサーバ3’に対してデータ(つまり、識別情報付加後データ)の送信を開始するといった内容の信号(制御信号)を送信する。これにより、携帯電話コネクタ部47からのデータ送信を、ホームサーバ3’側で認識できる。
次に、ホームサーバ3’について説明する。図11は、上記通信システム1’におけるホームサーバ3’の機能ブロック図である。
ホームサーバ3’は、同図に示すとおり、制御部62’、HDD63、操作部64、出力処理部65、D/A変換部66、ホームサーバコネクタ部73、A/D変換部74、エンコード部75、および、IR受信部76を備えている。また、制御部62’は、IR制御部77を備えている。
つまり、ホームサーバ3’が実施の形態1におけるホームサーバ3と異なる点は、ホームサーバコネクタ部73、A/D変換部74、エンコード部75、IR受信部76、および、IR制御部77を備える一方、LAN制御部67を備えない点である。なお、本実施の形態では、ホームサーバコネクタ部73と、A/D変換部74と、エンコード部75とをあわせて、受信手段と称する。
IR受信部76は、第1の携帯電話機2’のIR送信部48より送信された赤外線信号を受信し、IR制御部77に対して、この信号をIR制御部77に送信する。
IR制御部77では、ホームサーバ3’が、受信した赤外線信号に応じた処理を行うように制御データを生成する。
受信した赤外線信号が、ホームサーバ3’に対してデータ(つまり、識別情報付加後データ)の送信を開始するといった内容の信号であった場合には、IR制御部77は、書込・読取処理部69に対し、ホームサーバコネクタ部73を介して送信されてくるデータのHDD63への書込処理を行うように指令を出す。
ホームサーバコネクタ部73は、第1の携帯電話機2’との接続用に設けられたコネクタであり、ケーブルを介して、第1の携帯電話機2’側の携帯電話コネクタ部47と接続される。
A/D変換部74は、ホームサーバコネクタ部73を介して受信した、アナログの識別情報付加後データを、デジタルの信号に変換する。そして、このデジタルに変換した識別情報付加後データを、エンコード部75に対して送信する。
エンコード部75は、デジタル化された識別情報付加後データに対して、符号化によるデータ圧縮処理を行う。そして、エンコード部75は、圧縮処理したデータを書込・読取処理部69に送信する。この後は、書込・読取処理部69により、実施の形態1と同様のHDD63への書込み処理を行う。
以上の結果、例えばインデックス情報を基にして、HDD63から所望とするテレビ電話中の映像データおよび音声データを読み出すことにより、テレビ4にて、該映像データおよび音声データを、視たり聴いたりすることができるようになる。
また、実施の形態1と同様、上記の説明においては、上記自映像データ、自音声データ、相手映像データ、および、相手音声データを、ホームサーバ3’に送信する構成を示したが、これに限定されるものではない。上記4つのデータのうち、少なくとも1つのデータを送信する構成でもよい。
つまり、本実施の形態に係る通信システムにおける第1の携帯電話機2’は、テレビ電話通信時における、第2の携帯電話機(相手端末)5から受信した映像データを相手映像データ(第1映像データ)と、前記第2の携帯電話機5に送信する映像データを自映像データ(第2映像データ)と、第2の携帯電話機5から受信した音声データを相手音声データ(第1音声データ)と、前記第2の携帯電話機5に送信する音声データを自音声データ(第2音声データ)とすると、前記相手音声データ、自映像データ、相手音声データ、および、自音声データのうち、少なくとも1つのデータを含む識別情報付加後データ(記録用データ)を、ホームサーバ(サーバ装置)3’に対して送信する第2送信部(D/A変換部46および携帯電話コネクタ部47)(送信手段)を備える構成といえる。
また、第1の携帯電話機2’に、実施の形態1で示したような記憶装置38および記憶装置制御部39(図6参照)を設けてもよい。この場合には、例えば、制御部29’とD/A変換部46との間に送信制御部を新たに設け、この送信制御部と、実施の形態1で示した記憶装置制御部39とが通信を行うような構成とすればよい。この構成によっても、実施の形態1と同様の効果を得られる。
さらに、第1の携帯電話機2’に、実施の形態1で示したようなサーバデータ取得部43(図7参照)を設けてもよい。この場合には、上記新たに設けた送信制御部と、実施の形態1で示したサーバデータ取得部43とが通信を行うような構成とすればよい。この構成によっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
ここで、図12を参照しながら、上記通信システム1’の第1の携帯電話機2’における通信フローについて説明する。
まず、第2の携帯電話機5から発信されたデータ(発信データ)をアンテナ部21で受信する(S11)。S11の後は、アンテナ部21で受信したデータを電話IF部22が取得し、この電話IF部22で無線信号処理を行う(S12)。S12の後は、電話IF部22は、無線信号処理されたデータ(ストリームデータ)をAVコーデック部23に送信する(S13)。ここまでは、実施の形態1と同様である。
S13の後、出力データ処理部45は、AVコーデック部28から相手映像データおよび相手音声データと、撮影部26から自映像データと、音声入力部27から自音声データとを取得する(S14)。S14の後は、出力データ処理部45は、上記自映像データ、相手映像データ、自音声データ、および、相手音声データを、映像データおよび音声データの種別毎に、情報付加部36’に対して送信する(S15)。
S15の後は、情報付加部36’が、上記映像データおよび音声データに、上記相手電話機情報取得部34により取得した相手電話機識別情報、および、自電話機情報取得部35により取得した自電話機情報を付加する(S16)。S16の後は、情報付加部36’が、上記両識別情報を付加した映像データおよび音声データ(識別情報付加後データ)を、D/A変換部46に送信する(S17)。S17の後は、D/A変換部46が、上記識別情報付加後データを、アナログ信号化する(S18)。そして、S18の後は、識別情報付加後データを、携帯電話コネクタ部47を介して、ホームサーバ3’に送信する(S19)。以上の処理により、識別情報付加後データをホームサーバ3’に送信できる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図13ないし図16に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1および2で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1および2で述べた各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
図13は、本発明の実施形態に係る通信システム1”の概略構成を示した概略図である。上記通信システム1”は、同図に示すとおり、第1のテレビ電話機能付携帯電話機(自端末)2”、ホームサーバ(サーバ装置)3”、テレビ4、第2のテレビ電話機能付携帯電話機(相手端末)5、および、クレードル6を備えている。なお、以下では、第1のテレビ電話機能付携帯電話機2”を、第1の携帯電話機2”、あるいは、自電話機2”として記載する。また、第2のテレビ電話機能付携帯電話機5を、第2の携帯電話機5、あるいは、相手電話機5として記載する。
なお、クレードル6とは、スタンド型のドッキング・ステーションのことである。このクレードル6の上に第1の携帯電話機2”を載せて利用する。本実施の形態では、第1の携帯電話機2”からデータを受信すると共に、ケーブルを介してホームサーバ3”にデータの転送を行う目的で使用する。さらに、第1の携帯電話機2”の充電などを行う目的で使用する。また、本実施の形態においては、第1の携帯電話機2”は、ホームサーバ3”との間の通信においては、クレードル6に載置して使用することを前提とする。
図14は、第1の携帯電話機2”およびとクレードル6の機能ブロック図である。
第1の携帯電話機2”は、同図に示すとおり、アンテナ部21、電話IF(Interface)部22、AVコーデック部23、表示部24、音声出力部25、撮影部26、音声入力部27、ストリームデータ生成部28、制御部29”、相手電話機情報記憶部31、自電話機情報記憶部32、操作部33、および、携帯電話端子部(接続手段)81を備えている。
また、上記制御部29”は、基本的には実施の形態1の制御部29と同様の構成であるが、LAN制御部37の代わりに送信制御部82を備える点が制御部29と異なっている。ここで、上記携帯電話端子部81と送信制御部82とをあわせて、第3送信部(送信手段)とも称する。
クレードル6は、クレードル端子部91を備えている。また、図示はしていないが、クレードル6は、載置される携帯電話機への充電(電源供給)を行うための端子も備えている。
本通信システム1”では、携帯電話端子部81とクレードル端子部91とが互いに接触した状態で、第1の携帯電話機2”からクレードル6へのデータ転送がなされる。また、送信制御部82は、情報付加部36から識別情報付加後データ(記録用データ)を受信し、この識別情報付加後データを、携帯電話端子部81を介して、クレードル6に転送する。クレードル6側では、クレードル端子部91が、携帯電話端子部81から識別情報付加後データを受信する。その後、この識別情報付加後データは、ホームサーバ3”に送られる。
次に、ホームサーバ3”について説明する。図15は、ホームサーバ3”の機能ブロック図である。
ホームサーバ3”は、同図に示すとおり、制御部62”、HDD63、操作部64、出力処理部65、D/A変換部66、ホームサーバコネクタ部78、および、エンコード部79を備えている。また、制御部62”は、AV制御部68を備えている。つまり、制御部62”は、実施の形態1で示したLAN制御部67を備えない構成である。なお、本実施の形態では、ホームサーバコネクタ部78とエンコード部79とをあわせて、受信手段と称する。
ホームサーバコネクタ部78は、クレードル6との接続用に設けられたコネクタであり、ケーブルを介して、クレードル6と接続される。
エンコード部79は、ホームサーバコネクタ部78を介して受信した識別情報付加後データに対して、符号化によるデータ圧縮処理を行う。そして、エンコード部79は、圧縮処理したデータを書込・読取処理部69に送信する。この後は、書込・読取処理部69により、実施の形態1と同様のHDD63への書込み処理を行う。
以上の結果、例えばインデックス情報を基にして、HDD63から所望とするテレビ電話中の映像データおよび音声データを読み出すことにより、テレビ4にて、該映像データおよび音声データを、視たり聴いたりすることができるようになる。
ところで、上記の説明においては、携帯電話端子部81とクレードル端子部91とを設けて、この端子間で識別情報付加後データの転送を行う構成を示したが、例えば、上記両端子(81・91)を備えずに、第1の携帯電話機2”とクレードル6とを、無線で接続してもよい。例えば、Bluetooth(登録商標)で接続してもよい。
ところで、上記の説明においては、上記自映像データ、自音声データ、相手映像データ、および、相手音声データを、ホームサーバ3”に送信する構成を示したが、これに限定されるものではない。上記4つのデータのうち、少なくとも1つのデータを送信する構成でもよい。
つまり、本実施の形態に係る通信システムにおける第1の携帯電話機2”は、テレビ電話通信時における、第2の携帯電話機(相手端末)5から受信した映像データを相手映像データ(第1映像データ)と、前記第2の携帯電話機5に送信する映像データを自映像データ(第2映像データ)と、第2の携帯電話機5から受信した音声データを相手音声データ(第1音声データ)と、前記第2の携帯電話機5に送信する音声データを自音声データ(第2音声データ)とすると、前記相手音声データ、自映像データ、相手音声データ、および、自音声データのうち、少なくとも1つのデータを含む識別情報付加後データ(記録用データ)を、ホームサーバ(サーバ装置)3”に対して送信する第3送信部(送信制御部82および携帯電話端子部81)(送信手段)を備える構成といえる。
ここで、携帯電話端子部81とクレードル端子部91との接続が確立すると、上記識別情報付加後データ(記録用データ)を自動的にホームサーバ3へ送信するように構成してことが好ましい。この場合には、第1の携帯電話機2”の使用者が、一々、ホームサーバ3に対して、識別情報付加後データを送信する動作を行う必要がなくなる。それゆえ、第1の携帯電話機2”の操作性が、格段に向上する。
また、上記第1の携帯電話機2”は、ホームサーバ3”に対して送信すべきデータをストリームデータ化することにより識別情報付加後データ(記録用データ)に変換するストリーム生成手段(変換手段)28を備える構成でもある。
さらに、上記第1の携帯電話機2”は、自電話機2から受信した識別情報付加後データ(記録用データ)をホームサーバ3”へ送信可能なクレードル6と通信可能に接続される携帯電話端子部(接続手段)81を備える構成でもある。
それゆえ、クレードル6に第1の携帯電話機2”を接続した状態で、識別情報付加後データをホームサーバ3”に送信可能となる。また、クレードル6により第1の携帯電話機2”に対して電源供給も行うことにより、第1の携帯電話機2”のバッテリー切れが生じることがない。それゆえ、上記識別情報付加後データを、安定的に、ホームサーバ3”に送信することができる。
さらに、実施の形態2と同様、第1の携帯電話機2”に、実施の形態1で示したような記憶装置38および記憶装置制御部39(図6参照)を設けてもよい。さらに、第1の携帯電話機2’に、サーバデータ取得部43(図7参照)を設けてもよい。これらの場合にも、実施の形態1と同様の効果を得られる。
ここで、図16を参照しながら、上記通信システム1”の第1の携帯電話機2”における通信フローについて説明する。なお、同図に示すS21からS27の各ステップは、それぞれ、実施の形態1で示したS1からS7のステップと同一であるため、説明を省略する。
S27の後は、情報付加部36が、上記両識別情報を付加したストリームデータ(識別情報付加後データ)を、送信制御部82に送信する(S28)。S28の後は、送信制御部82が、上記識別情報付加後データを、携帯電話端子部81を介して、クレードル6に送信する(S29)。
なお、クレードル6に送られた識別情報付加後データは、その後、ホームサーバに臆される。以上の処理により、識別情報付加後データをホームサーバ3”に送信できる。
ところで、上述した実施の形態2においては、第1の携帯電話機2’とホームサーバ3’とを有線により接続したが、実施の形態3の構成を用いて、例えばBluetooth(登録商標)等の無線方式により、第1の携帯電話機2’とホームサーバ3’とを接続してもよい。
さらに、上記実施の形態1から3の第1の携帯電話機(2・2’・2”)においては、テレビ電話通信時の映像データを送ったが、単に撮影部26で撮影した静止画像や、第2の携帯電話機5から送られてきた静止画像をホームサーバ(3・3’・3”)に送信する構成に適用できる。
最後に、上記実施の形態1〜3における第1の携帯電話機(2・2’・2”)の各ブロック、特に制御部(29・29’)は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、第1の携帯電話機(2・2’・2”)は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit )、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである第1の携帯電話機(2・2’・2”)の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記第1の携帯電話機(2・2’・2”)に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、第1の携帯電話機(2・2’・2”)を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された搬送波あるいはデータ信号列の形態でも実現され得る。