JP4318763B2 - 電離放射線撮影評価・補正用テストチャート及びその製造方法 - Google Patents

電離放射線撮影評価・補正用テストチャート及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4318763B2
JP4318763B2 JP07929098A JP7929098A JP4318763B2 JP 4318763 B2 JP4318763 B2 JP 4318763B2 JP 07929098 A JP07929098 A JP 07929098A JP 7929098 A JP7929098 A JP 7929098A JP 4318763 B2 JP4318763 B2 JP 4318763B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ionizing radiation
test chart
absorption coefficient
correction
absorbing film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07929098A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10323344A (ja
Inventor
良太郎 越智
大塚  博
清 松尾
正直 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP07929098A priority Critical patent/JP4318763B2/ja
Publication of JPH10323344A publication Critical patent/JPH10323344A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4318763B2 publication Critical patent/JP4318763B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば医療の分野におけるX線撮影時、工業分野でγ線を利用して撮影する時等に、被写体あるいはその近傍領域で撮影された画像中に指標を残すと共に、該指標に基づいて、撮影画像から簡単に被写体の特定部位の位置と大きさを特定することができるようにした、電離放射線撮影評価・補正用テストチャート及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、この種のX線撮影評価・補正用テストチャートとしては、例えば特公昭62−53770号公報に開示されるように、X線透過性の良好な材質からなる基板に、形状がC字型又はO字型をなす金属箔性の複数個のテストピースを配設し、このテストピースの外形寸法を所定方向に順次段階的に異ならせ、更に、この異なったそれぞれの外形寸法のものに対応して、その厚さを順次段階的に異ならせたものを前記所定方向とは別方向に、前記基板上に配設してなるX線写真評価用テストチャートがある。前記テストピースの厚さの調整は、重ね合わせやエッチングで行い、これによりX線吸収係数を変化させている。
【0003】
又、例えば特開昭61−248665号公報や、特開平5−329141号公報に開示されるものがある。
【0004】
前者は、被写体をX線撮影する際に、写し込み装置によって、撮影年月日、被写体の氏名等に加えて、標準濃度チャートを写し込み、画像読取り後、そのチャートの情報に基づいてフィルムの特性曲線を算出するようにしたものである。
【0005】
又後者は、被写体とX線検出器との間に標準ファントムを配置し、X線検出器を走査して測定したX線透過画像を用いて計算した標準ファントムの測定値を用い、正しい計算ができるように補正を行うX線診断装置及び補正方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のようなテストチャート、フィルム画像読取装置あるいはX線診断装置及び補正方法では、X線撮影下に、被写体の特定した位置を、患部近傍に指標として残すことが困難であり、又残したとしても、患部組織の異なる多岐のX線吸収特性に対応して、X線撮影画像を評価・補正し、これによってX線撮影画像から患部の位置と大きさを特定するということが困難であるという問題点があった。
【0007】
この発明は、上記従来の問題点を解消すべくなされたものであって、X線、γ線等の電離放射線撮影下に、被写体の特定した位置を患部近傍に指標として残し、且つこの指標が、患部組織の異なる多岐の電離放射線吸収特性に対応することができるようにした、電離放射線撮影評価・補正用テストチャート及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1記載のように、電離放射線を吸収しない、又は、電離放射線吸収係数が低いシート上に、包含される金属の電離放射線吸収係数、含有量及び膜厚の少なくとも一つを調整された電離放射線吸収膜を形成してなり、前記電離放射線吸収膜はリング状に形成され、該リングは円周方向に4等分した領域に分割され、且つ、各領域毎に異なる電離放射線吸収係数となるようにされ、前記4つの領域は、複数の異なるパターンの塗膜を積層して構成され、且つ、前記パターンの外周縁に沿って、その内側の領域よりも電離放射線吸収係数の高い外周領域を形成した電離放射線撮影評価・補正用テストチャートにより、上記目的を達成する。
【0014】
更に、前記電離放射線吸収膜の総厚を、全面でほぼ等しくしてもよい。
【0016】
前記電離放射線吸収膜を被って、被写体へのシート貼付用の粘着層を形成してもよい。
【0017】
本方法発明は、請求項記載のように、電離放射線吸収係数が高い金属粉末をバインダーと混練して形成されたインキにより、電離放射線を吸収しない、又は吸収係数が低いシート上に、リング状に形成され、該リングは円周方向に4等分した領域に分割され、且つ、各領域毎に異なる電離放射線吸収係数となるようにされた電離放射線吸収膜を印刷し、この印刷の際に、前記各領域を複数の異なるパターンの塗膜を積層して構成し、前記パターンの外周縁に沿って、その内側の領域よりも電離放射線吸収係数の高い外周領域を形成することを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャートの製造方法により、上記目的を達成するものである。
【0018】
前記電離放射線吸収膜を印刷する際に、電離放射線を吸収しない、又は、吸収係数が比較的低い領域を形成するようにしてもよい。
【0019】
前記金属粉末を、鉛、ビスマス、バリウム、タングステン、各々の化合物、これらの混合物のうちの少なくとも1つから構成し、前記バインダーを、アクリル系、ウレタン系、塩化酢酸ビニール系、ポリエステル系のうち、少なくとも1つの樹脂から構成してもよい。
【0021】
前記金属粉末の種類、インキのP/V比、印刷膜厚さのうち、少なくとも1つにより該印刷膜の電離放射線吸収係数を調整するようにしてもよい。
本方法発明は、請求項8記載のように、電離放射線吸収係数が高い金属粉末をバインダーと混練して形成されたインキにより、電離放射線を吸収しない、又は吸収係数が低いシート上に、リング状に形成され、該リングは円周方向に4等分した領域に分割され、且つ、各領域毎に異なる電離放射線吸収係数となるようにされた電離放射線吸収膜を印刷し、この印刷の際に、前記電離放射線吸収膜の4つの領域を、複数の異なるパターンの薄膜を順次重ねて印刷し、異なる薄膜の同一積層数の複数の領域から形成し、且つ、各領域の総厚が等しくなるようにしたことを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャートの製造方法により、上記目的を達成するものである。
【0022】
前記電離放射線吸収膜の4つの領域を、複数の異なるパターンの薄膜を順次重ねて印刷し、異なる薄膜の同一積層数の複数の領域から形成し、且つ、各領域の総厚が等しくなるようにしてもよい。
本方法発明は、請求項10記載のように、離放射線吸収係数が高い金属粉末をバインダーと混練して形成されたインキにより、電離放射線を吸収しない、又は吸収係数が低いシート上に、リング状に形成され、該リングは円周方向に4等分した領域に分割され、且つ、各領域毎に異なる電離放射線吸収係数となるようにされた電離放射線吸収膜を印刷し、この印刷の際に、前記電離放射線吸収膜を、複数の異なるパターンの薄膜を順次重ねて印刷し、薄膜の積層数の異なる複数の領域から形成して、領域毎の電離放射線吸収係数が異なるようにしたことを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャートの製造方法により、上記目的を達成するものである。
【0023】
前記電離放射線吸収膜を、複数の異なるパターンの薄膜を順次重ねて印刷し、薄膜の積層数の異なる複数の領域から形成して、領域毎の電離放射線吸収係数が異なるようにしてもよい。
【0025】
前記電離放射線吸収膜形成後、該電離放射線吸収膜を被って、被写体への貼着を可能とする粘着剤の層を形成するようにしてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態の第1例を図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
図1及び図2に示される本発明の実施の形態の第1例にかかるX線撮影評価・補正用のテストチャート10は、X線を吸収しない、又はX線吸収係数が低い、例えば透明易接着PETフィルム12を基板用シートとして、その処理面にX線吸収係数が高い金属を含み、そのX線吸収係数が所定規格となる膜厚で、且つ大きさ及び撮影方向が特定されるパターンのX線吸収膜14を形成し、更にその外側を被写体(例えば人体)の表皮に粘着できるようにするための粘着層16を形成し、更にこの粘着層16を離型紙18によって被ったものである。
【0029】
前記X線吸収膜14は、その平面形状がリング状とされ、中心角が90°の4つの分割領域20A〜20Dに区画されている。
【0030】
これら分割領域20A〜20Dは、この順で膜厚が段階的に厚くなるようにされて、これにより、X線吸収係数が段階的に4階調となるようにされている。
【0031】
又、リング状のX線吸収膜14の内側には、粘着層16及びPETフィルム12からなる小円形の透過領域20Eが形成され、これによって、テストチャート10は、全体として5階調のX線吸収係数の領域から構成されている。
【0032】
前記X線吸収膜14に含まれるX線吸収係数が高い金属は、鉛、ビスマス、バリウム、タングステン、これらの化合物あるいはこれらの混合物であって、いずれも粉末状のものを、バインダーに混ぜてX線遮断インキとして、PETフィルム12上にパターン印刷する。
【0033】
あるいは、前記金属粉末を、光硬化性樹脂からなるバインダーに混合してX線遮断インキとし、パターン印刷後に硬化用光源から光を照射して、該パターンを硬化させることにより形成する。
【0034】
前記バインダーとしては、アクリル系、ウレタン系、塩化酢酸ビニール系、ポリエステル系のうち、少なくとも1つの樹脂から構成する。又、バインダーとしての光硬化性樹脂は、例えば紫外線硬化されるウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレートあるいはこれらの混合物とする。
【0035】
上記のような金属粉末、バインダー、溶剤、P/V比は、例えば次の表1のようにする。
【0036】
【表1】
Figure 0004318763
【0037】
次に、上記テストチャート10の製造方法について説明する。
【0038】
まず、スクリーン印刷用インキSSから表1に示されるような、X線遮断インキ▲1▼〜▲3▼を、3本ロールで混練形成する。
【0039】
次に、図3に示されるパターンP1で、レジスト厚100μmに構成したシルクスクリーン版(テトロン150メッシュ、株式会社ミノグループ製)で、厚さが100μmの透明易接着PETフィルム(東レ株式会社製)の処理面に、110μmの塗膜厚に印刷する。図3の符号h1は、空白(孔)となる部分を示す。
【0040】
膜厚及び塗膜状態は、レーザフォーカス変位計(株式会社キーエンス製)と、デジマチックインジケータ(ミツトヨ株式会社製)で確認の上、オーブンで100℃、1時間乾燥し、90〜100μの膜厚のパターンを得る。
【0041】
次に、このパターンP1上に図4に示されるパターンP2を前記と同様の手順で重ねて印刷・乾燥する。更に同様に、図5及び図6に示されるパターンP3、P4を、前記パターンP1、P2に順次重ねて印刷・乾燥する。なお、図4〜6において符号h2〜h4はいずれも空白(孔)を示す。
【0042】
次に、これらパターンP1〜P4によって形成されたX線吸収膜14に、両面テープをラミネーションパッカーで貼り合わせ、これによって粘着層16及び離型紙18の層を形成し、最後に、図7に示されるパターンP5で抜き加工して、図8(PETフィルム12を除いた状態)、図9に示されるパターンのチャートシールSを得る。
【0043】
このチャートシールSには、共通の離型紙18上に粘着層16によって貼り付けられている複数のテストチャート10が形成されていることになる。
【0044】
表1の▲4▼に示される、UV硬化型樹脂からなるバインダーを用いたインキによりテストチャートを印刷する場合は、表1▲4▼の組成でUVスクリーンX線遮断インキを混練し、前記第1の実施の形態の例と同条件でパターンP1〜パターンP4を重ねて印刷し、且つ各パターン印刷毎に120Wメタルハライドランプによって紫外線を照射して硬化させ、最終的に図8及び図9に示されると同様のパターンのチャートシールSを得る。
【0045】
上記実施の形態の第1例におけるテストチャート10を用いて、図10に示されるように、鼻骨骨折の患者22の鼻頭頂部に添着し、X線管球の条件40KV、5mA及び80KV、8mAの条件でX線撮影した。図10の符号24はX線発生器、26はX線ビーム、28はベッド、30はX線フィルムをそれぞれ示す。
【0046】
なお、ベット28上面の、患者22にかぶる位置及びX線ビーム26の照射領域内で患者22にかぶらない位置にもテストチャート10B、10Cを添着した。
【0047】
上記のような条件でX線撮影し、現像した結果、図11に示されるようになり、X線フィルム30の、テストチャート10に対応する部分の黒化度を2波長スキャニングデンシトメータで測定したところ、40KV、5mAの条件よりも80KV、8mAの条件で、X線フィルム30の黒化度が高く、80KV、8mAの条件では、テストチャート10における分割領域20A〜20Dの各濃度段階を読み取ることができたが、40KV、5mAの条件では、分割領域20C、20Dにおいて黒化度が検出限界値以下で、濃度段階を判別することができなかった。
【0048】
上記実施の形態の第1例は、テストチャート10に複数の分割領域20A〜20Dを設けたものであるが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば図12(PETフィルムは図示省略)、図13に示される本発明の実施の形態の第2例のように、円周方向にX線吸収係数が均一なリング状のテストチャート32を設け、これらを、被写体に複数貼着することによって方向が判別できるようにしてもよい。
【0049】
次に、この実施の形態の第2例に係るX線撮影・補正用のテストチャート32の製造過程について説明する。例えば、表1において▲1▼で示される所定のX線遮断インキにより、図3に示されるパターンで、レジスト厚100μmに調整したシルクスクリーン版で100μの厚さの透明易接着PETフィルム12の処理面に、110μmの塗膜厚に印刷する。
【0050】
これを、オーブンで100℃、1時間乾燥して90〜100μmの膜厚の、図12に示されるパターンのX線吸収膜34を得る。表1の▲2▼及び▲3▼で示されるX線遮断インキを用いる場合も同様とする。
【0051】
このX線吸収膜34の塗膜面に両面テープをラミネーションパッカーで貼り合わせて、粘着層16及び離型紙18の層を形成し、図7に示されるパターンで抜き加工して、図12及び図13に示されるチャートシールS2を得る。
【0052】
このテストチャート32を、前述と同様に、鼻骨骨折の患者22の鼻頭頂部に添着し、前述と同様の条件でX線撮影したところ、40KV、5mAでは軟部組織が観察されると共に、チャートパターンも鮮明に撮影されていた。
【0053】
80KV、8mAの条件では、骨組織のみ観察されると共に、チャートパターンも薄く撮影された。又、肉眼だけでは、表1におけるX線遮断インキ▲1▼〜▲3▼のうち、▲2▼及び▲3▼のX線遮断インキのテストチャートによるチャートパターンが濃度が高く出たが、管球条件の差によるチャート撮影状態は、▲1▼〜▲3▼も同傾向であった。
【0054】
次に、テストチャート10を用いてX線撮影した場合の評価・補正過程について説明する。
【0055】
前記図10に示されるように、患者22の頭部のX線管球側と、X線ビーム26の領域内でベッド28に沿って、頭部22Aの反対側にそれぞれテストチャート10、10B、10Cを添着し、X線管球の条件80KV、8mAで撮影する。
【0056】
現像されたフィルム30には、図11に示されるように、管球側のチャートパターン36Aより、ベッド28側のチャートパターン36Bが多少小さめに写る。
【0057】
この際、観察体組織の深さが推定されれば、正確な組織の水平方向の大きさとフィルム上のチャートパターンからの距離(位置)が評価・補正できる。
【0058】
又、コントロールとして、X線が患者22を通過しない位置にもテストチャート10Cを添着すると、予め、前記第1の実施の形態の例でチャート段階とX線の吸収量の検量線を作ることで、患者22やその一部の組織のX線吸収量や吸収量の分かっている組織では、深さ方向の大きさが推定できる。
【0059】
なお、上記実施の形態の例は、いずれも金属微粉末を含むインキにより、パターンを印刷してテストチャートを形成したものであるが、本発明はこれに限定されるものでなく、X線吸収係数が段階的に異なるように膜厚を調整したテストチャートであればよい。
【0060】
従って、例えば、X線吸収係数が高い金属板上にフォトレジストを、撮影方向及び大きさの特定ができるパターン状に微細印刷し、該パターンを、エッチング液の腐食強度、エッチング時間、及び回数で制御して、パターンにおける分割領域のX線吸収係数が段階的に異なるようにしてもよい。
【0061】
又、次に説明されるように、各X線吸収膜の膜厚は等しく、X線吸収係数は、含まれる金属の種類、含有量を変えることによって調整し、テストチャート全体が均一の厚さとなるようにしてもよい。
【0062】
以下本発明の実施の形態の第3例を図面を参照して詳細に説明する。
【0063】
図14〜図16に示される本発明の実施の形態の第3例にかかるX線撮影評価・補正用のテストチャート40は、X線を吸収しない、又はX線吸収係数が低い、例えば透明易接着PETフィルム42を基板用シートとして、その処理面にX線吸収係数が高い金属を含み、そのX線吸収係数を、金属の種類、含有量により所定規格としたもので、且つ大きさ及び撮影方向が特定されるパターンのX線吸収膜44を均一な厚さに形成し、更にその外側を被写体(例えば人体)の表皮に粘着できるようにするための粘着層46を形成し、更にこの粘着層46を離型紙48によって被ったものである。
【0064】
前記X線吸収膜44は、その平面形状がリング状とされ、中心角が90°の4つの分割領域50A〜50Dに区画されている。
【0065】
これら分割領域50A〜50Dは、総膜厚が等しくなるように、各々4種類の膜から2種類を選択して積層されて、X線吸収係数が段階的に4階調となるようにされている。
【0066】
又、リング状のX線吸収膜44の内側には、粘着層46及びPETフィルム42からなる小円形の透過領域50Eが形成され、これによって、テストチャート40は、全体として5階調のX線吸収係数の領域から構成され、更に、外周には前記最もX線吸収係数の高い分割領域50Dと同一の膜構成の外周領域50Fがリング状に形成されている。
【0067】
前記X線吸収膜44に含まれるX線吸収係数が高い金属は、鉛、ビスマス、バリウム、タングステン、これらの化合物あるいはこれらの混合物であって、いずれも粉末状のものを、バインダーに混ぜてX線遮断インキとして、PETフィルム42上にパターン印刷する。
【0068】
あるいは、前記金属粉末を、光硬化性樹脂からなるバインダーに混合してX線遮断インキとし、パターン印刷後に硬化用光源から光を照射して、該パターンを硬化させることにより形成する。
【0069】
前記バインダーとしては、アクリル系、ウレタン系、塩化酢酸ビニール系、ポリエステル系のうち、少なくとも1つの樹脂から構成する。又、バインダーとしての光硬化性樹脂は、例えば紫外線硬化されるウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレートあるいはこれらの混合物とする。
【0070】
上記のような金属粉末、バインダー、溶剤、P/V比は、例えば次の表2のようにする。
【0071】
【表2】
Figure 0004318763
【0072】
次に、上記テストチャート40の製造方法について説明する。
【0073】
まず、スクリーン印刷用インキSSから表2に示されるX線遮断インキ▲1▼を、3本ロールで混練形成する。
【0074】
次に、図17(A)に示されるパターンPaで、レジスト厚65μmに構成したシルクスクリーン版(テトロン150メッシュ、株式会社ミノグループ製)52Aで、厚さが100μmの透明易接着PETフィルム(東レ株式会社製)42の処理面に、75μmの塗膜厚に印刷する。図17(A)の符号H1は、インキが転写されない空白部分を示す。
【0075】
膜厚及び塗膜状態は、レーザフォーカス変位計(株式会社キーエンス製)と、デジマチックインジケータ(ミツトヨ株式会社製)で確認の上、オーブンで100℃、1時間乾燥し、図20(A)において右上りの斜線で示されるような55〜65μの膜厚のパターンP11を得る。
【0076】
次に、前記塗膜のパターンP11上に、図17(B)に示されるパターンPbのシルクスクリーン版52Bにより、表2におけるX線遮断インキ▲3▼を、図20(B)に示されるような点線のパターンP12で前記と同様の手順で重ねて印刷・乾燥して、全体が55〜65μmの均一な膜厚のパターン(図20(B)参照)を得る。
【0077】
このシルクスクリーン印刷の際に、前記パターンP11の内周面は、パターンP12の外周面を規制することになり、型枠として作用するので、上記のような、レジスト厚65μmの、いわゆる厚盛りシルクスクリーン印刷をしても、その表面に凹凸が発生することがなく、パターンP11とP12を均一な厚さに形成することができる。
【0078】
次に、図20(B)に示される面一なパターンP11、P12上に、図18(C)に示されるパターンPcのシルクスクリーン版52Cにより、表2におけるX線遮断インキ▲1▼を、図20(C)に右下りの斜線で示されるパターンP13で前記と同様の手順、厚さで重ねて印刷・乾燥し、パターンP11、P12との重ね合わせ部で110〜130μm、他の部分で55〜65μmの総膜厚のパターン(図20(C)参照)を得る。なお、図18(C)でのパターンPc内の空白部H2 はインキが転写されない空白部分を示す。
【0079】
次に、前記パターンP11、P12、P13上に、図18(D)に示される、パターンPdのシルクスクリーン版52Dにより、表2におけるX線遮断インキ▲4▼を、図20(D)に破断斜線で示されるようなパターンP14で前記と同様の手順、厚さで重ねて印刷・乾燥し、図20(D)のパターンを得る。
【0080】
このシルクスクリーン印刷は、前記図17(B)のシルクスクリーン版52Bによる場合と同様に、パターンP11、P12、P13における塗膜が一層のみの部分にこれを埋め込むようにしてX線遮断インキを押し込む。従って、図20(D)のパターンの表面は、中心部を除き均一な厚さとなる。
【0081】
次に、前記の手順で形成されたX線吸収膜44に、両面テープをラミネーションパッカーで貼り合わせ、これによって粘着層46及び離型紙48の層を形成し、最後に、図19に示されるパターンPeで抜き加工して、各々は図20(E)で示されるパターンP15、全体としては図21(PETフィルム42を除いた状態)、図22に示されるパターンのチャートシールS3を得る。
【0082】
このチャートシールS3には、共通の離型紙48上に粘着層46によって貼り付けられている複数のテストチャート40が形成されていることになる。
【0083】
上記で得たテストチャート40を鼻骨骨折の患者の鼻頭頂部に点着し、X線撮影したところ、X線管球の条件40KV、5mAでは軟部組織が観察されると共に、チャートパターンも4階調に鮮明に撮影され、80KV、8mAでは骨組織のみ観察されると共に、チャートパターンも少し薄く撮影されたが、傾向は同じであった。
【0084】
なお、UV硬化型樹脂からなるバインダーを用いたインキによりテストチャートを印刷する場合は、UVスクリーンX線遮断インキを混練し、前記実施の形態の例と同条件でパターンPa〜パターンPdで重ねて印刷し、且つ各パターン印刷毎に120Wメタルハライドランプによって紫外線を照射して硬化させ、最終的に図21及び図22に示されると同様のパターンのチャートシールS3を得る。
【0085】
又、上記各実施の形態の例におけるテストチャート、その製造方法及び撮影評価・補正方法は、いずれもX線撮影についてのものであるが、本発明はこれに限定されるものでなく、X線と同様に電離放射性のあるガンマ線等の場合についても適用されるものである。
【0086】
前記テストチャート40をガンマインジケーター/2−10kGy(エチガム社製)の変色面上に貼り、10kGyのγ線を照射し、チャートシール40を外したところ、前記と同様に4階調の変色が確認された。
【0087】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成したので、電離放射線撮影時に、被写体と同一画面に、撮影中・撮影後の大きさ、方向及び電離放射線吸収段階の特定ができるので、正確な電離放射線撮影評価・補正をすることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線撮影評価・補正用テストチャートの実施の形態の第1例を示す平面図
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図
【図3】テストチャートを重ね印刷する場合のパターンを示す平面図
【図4】テストチャートを重ね印刷する場合のパターンを示す平面図
【図5】テストチャートを重ね印刷する場合のパターンを示す平面図
【図6】テストチャートを重ね印刷する場合のパターンを示す平面図
【図7】テストチャート形成過程で用いる抜き型を示す平面図
【図8】完成したチャートシールを示す平面図
【図9】同側面図
【図10】上記テストチャートを用いて患者をX線撮影する形態を示す略示正面図
【図11】同患者をX線撮影した現像フィルム
【図12】本発明の実施の形態の第2 例に係るチャートシールを示す平面図
【図13】同側面図
【図14】本発明に係るX線撮影評価・補正用テストチャートの実施の形態の第3例を示す平面図
【図15】図14のXV−XV線に沿う拡大断面図
【図16】図14のXVI −XVI 線に沿う拡大断面図
【図17】テストチャートを重ね印刷する場合の1回目及び2回目の印刷用シルクスクリーンを示す平面図
【図18】テストチャートを重ね印刷する場合の3回目及び4回目の印刷用シルクスクリーンを示す平面図
【図19】テストチャート形成過程で用いる抜き型を示す平面図
【図20】テストチャートを重ね印刷していく過程の印刷パターンを示す平面図
【図21】完成したチャートシールを示す平面図
【図22】同側面図
【符号の説明】
10、32、40…テストチャート
12、42…PETフィルム
14、34、44…X線吸収膜
16、46…粘着層
18、48…離型紙
20A〜20D、50A〜50D…分割領域
20E、50E…透過領域
22…患者
22A…頭部
24…X線発生器
26…X線ビーム
28…ベッド
30…X線フィルム
36A、36B…チャートパターン
50F…外周領域
52A〜50D…シルクスクリーン
P11〜P14、Pa、Pb、Pc、Pd…パターン

Claims (12)

  1. 電離放射線を吸収しない、又は、電離放射線吸収係数が低いシート上に、包含される金属の電離放射線吸収係数、含有量及び膜厚の少なくとも一つを調整された電離放射線吸収膜を形成してなり、前記電離放射線吸収膜はリング状に形成され、該リングは円周方向に4等分した領域に分割され、且つ、各領域毎に異なる電離放射線吸収係数となるようにされ、前記4つの領域は、複数の異なるパターンの塗膜を積層して構成され、且つ、前記パターンの外周縁に沿って、その内側の領域よりも電離放射線吸収係数の高い外周領域を形成したことを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャート。
  2. 請求項1において、前記電離放射線吸収膜の総厚を、全面でほぼ等しくしたことを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャート。
  3. 請求項1又は2において、前記電離放射線吸収膜を被って、被写体へのシート貼付用の粘着層を形成したことを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャート。
  4. 電離放射線吸収係数が高い金属粉末をバインダーと混練して形成されたインキにより、電離放射線を吸収しない、又は吸収係数が低いシート上に、リング状に形成され、該リングは円周方向に4等分した領域に分割され、且つ、各領域毎に異なる電離放射線吸収係数となるようにされた電離放射線吸収膜を印刷し、この印刷の際に、前記各領域を複数の異なるパターンの塗膜を積層して構成し、前記パターンの外周縁に沿って、その内側の領域よりも電離放射線吸収係数の高い外周領域を形成することを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャートの製造方法。
  5. 請求項において、前記電離放射線吸収膜を印刷する際に、電離放射線を吸収しない、又は、吸収係数が比較的低い領域を形成することを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャートの製造方法。
  6. 請求項又はにおいて、前記金属粉末は、鉛、ビスマス、バリウム、タングステン、各々の化合物、これらの混合物のうちの少なくとも1つからなり、前記バインダーは、アクリル系、ウレタン系、塩化酢酸ビニール系、ポリエステル系のうち、少なくとも1つの樹脂からなることを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャートの製造方法。
  7. 請求項乃至のいずれかにおいて、前記金属粉末の種類、インキのP/V比、印刷膜厚さのうち、少なくとも1つを変更することにより電離放射線吸収膜の電離放射線吸収係数を調整することを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャートの製造方法。
  8. 電離放射線吸収係数が高い金属粉末をバインダーと混練して形成されたインキにより、電離放射線を吸収しない、又は吸収係数が低いシート上に、リング状に形成され、該リングは円周方向に4等分した領域に分割され、且つ、各領域毎に異なる電離放射線吸収係数となるようにされた電離放射線吸収膜を印刷し、この印刷の際に、前記電離放射線吸収膜の4つの領域を、複数の異なるパターンの薄膜を順次重ねて印刷し、異なる薄膜の同一積層数の複数の領域から形成し、且つ、各領域の総厚が等しくなるようにしたことを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャートの製造方法。
  9. 請求項乃至のいずれかにおいて、前記電離放射線吸収膜の4つの領域を、複数の異なるパターンの薄膜を順次重ねて印刷し、異なる薄膜の同一積層数の複数の領域から形成し、且つ、各領域の総厚が等しくなるようにしたことを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャートの製造方法。
  10. 離放射線吸収係数が高い金属粉末をバインダーと混練して形成されたインキにより、電離放射線を吸収しない、又は吸収係数が低いシート上に、リング状に形成され、該リングは円周方向に4等分した領域に分割され、且つ、各領域毎に異なる電離放射線吸収係数となるようにされた電離放射線吸収膜を印刷し、この印刷の際に、前記電離放射線吸収膜を、複数の異なるパターンの薄膜を順次重ねて印刷し、薄膜の積層数の異なる複数の領域から形成して、領域毎の電離放射線吸収係数が異なるようにしたことを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャートの製造方法。
  11. 請求項乃至のいずれかにおいて、前記電離放射線吸収膜を、複数の異なるパターンの薄膜を順次重ねて印刷し、薄膜の積層数の異なる複数の領域から形成して、領域毎の電離放射線吸収係数が異なるようにしたことを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャートの製造方法。
  12. 請求項乃至1のいずれかにおいて、前記電離放射線吸収膜を形成後、該電離放射線吸収膜を被って、被写体への貼着を可能とする粘着剤の層を形成することを特徴とする電離放射線撮影評価・補正用テストチャートの製造方法。
JP07929098A 1997-03-27 1998-03-26 電離放射線撮影評価・補正用テストチャート及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4318763B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07929098A JP4318763B2 (ja) 1997-03-27 1998-03-26 電離放射線撮影評価・補正用テストチャート及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7574497 1997-03-27
JP9-75744 1997-03-27
JP07929098A JP4318763B2 (ja) 1997-03-27 1998-03-26 電離放射線撮影評価・補正用テストチャート及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10323344A JPH10323344A (ja) 1998-12-08
JP4318763B2 true JP4318763B2 (ja) 2009-08-26

Family

ID=26416899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07929098A Expired - Fee Related JP4318763B2 (ja) 1997-03-27 1998-03-26 電離放射線撮影評価・補正用テストチャート及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4318763B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070295381A1 (en) 2004-03-29 2007-12-27 Kyocera Corporation Solar Cell Module and Photovoltaic Power Generator Using This
KR100887753B1 (ko) 2007-10-15 2009-03-12 고려대학교 산학협력단 엑스선 장치의 화질 평가용 차트
JP2015104443A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 正和 坪井 転写シール
CN110133032B (zh) * 2019-06-10 2020-09-04 上海精测半导体技术有限公司 二次电子探测器、带电粒子光学成像设备及探测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10323344A (ja) 1998-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4951305A (en) X-ray grid for medical radiography and method of making and using same
KR100882035B1 (ko) 산란 방지 및 콜리메이팅을 수행하기 위한 장치와 상기 장치의 제조 방법
US4394737A (en) Method of processing radiographic image
EP1069395B1 (en) Pressure-sensitive adhesive sheet for radiography
JP3863963B2 (ja) X線撮影画像のデジタルデータ補正、保存方法及びその装置
JP4318763B2 (ja) 電離放射線撮影評価・補正用テストチャート及びその製造方法
US3493748A (en) Method and apparatus for producing colored radiograph
KR20020082566A (ko) 디지털 엑스레이 장치
EP0027291B1 (de) Vorrichtung zur Erzeugung von Schichtbildern aus Vielfachperspektivbildern mit unterschiedlichem Überlagerungsgrad
GB2100560A (en) Tomosynthesis composite-image-forming apparatus
JPS6356960B2 (ja)
KR910007464B1 (ko) 방사선촬영에 사용되는 감도보상증감지
WO1998014830A1 (en) Radiation exposure system
JPH0237560B2 (ja)
JP3131503B2 (ja) 感度補償増感紙およびその製造方法
JPS63186200A (ja) 感度補償増感紙
US4900644A (en) Unsharp masking of diagnostic radiation intensifying screens
JPH03282540A (ja) X線直接撮影方法
JPS62231199A (ja) 胸部x線撮影用増感紙
EP0313988B1 (en) Multi-layer composite for simultaneous tomography
JPH03282542A (ja) X線直接撮影方法
JPS63233399A (ja) 頭部x線撮影用増感紙
JPH02171700A (ja) 胸部正側両面撮影兼用感度補償型放射線像変換スクリーン
JP2893283B2 (ja) X線直接撮影装置
JPH01219699A (ja) 肩部正面方向x線撮影用増感紙

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090526

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090527

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130605

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees