JP4318326B2 - 照明監視システム - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御された照明器具の被制御状態を監視するとともに、遠隔地から端末装置を用いて照明器具の点灯制御又は調光制御する照明器具監視システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の照明器具監視システムとして、図１４乃至図１７に示す構成のものが存在する。このものは、複数の壁スイッチＡ1及び複数の照明器具Ａ2のそれぞれに信号線Ａ3で接続されて、壁スイッチＡ1によって各照明器具Ａ2を制御する照明制御装置Ａと、表示部Ｂ1を有して専用通信線Ｂ2で照明制御装置Ａに接続された複数の端末装置Ｂとを備えている。
【０００３】
さらに詳しくは、図１５に示すように、照明制御装置Ａは各壁スイッチＡ1に接続された壁スイッチ入力部Ａ11と、各壁スイッチＡ1及び各照明器具Ａ2のそれぞれの制御対応を決定する配線割当テーブルＡ4と、配線割当テーブルＡ4を編集する配線割当テーブル編集部Ａ41と、各照明器具Ａ2を点灯制御又は調光制御する照明制御部Ａ5と、照明器具Ａ2の被制御状態を表す制御状態データが記憶されるとともに順次書き換えられる状態記憶部Ａ6と、通信インタフェイスを設けた照明制御通信部Ａ7とを備えている。ここで、配線割当テーブルＡ4は、例えば図１６に示すように、各壁スイッチＡ1及び各照明器具Ａ2のそれぞれの制御対応、すなわち、各壁スイッチＡ1に対して制御すべき各照明器具Ａ2を決定し、配線割当テーブル編集部Ａ41を用いて編集設定する。
【０００４】
また端末装置Ｂは、図１７に示すように、通信インタフェイスを設けて専用通信線Ｂ2を介して照明制御装置Ａに接続された端末通信部Ｂ21と、建物のレイアウトを記述したユーザインターフェイスプログラムＢ3と、制御状態データをレイアウトに表示する表示部Ｂ1とを備えている。そして、照明器具Ａ2の被制御状態を監視、又は照明器具Ａ2を制御する必要があって、壁スイッチＡ1から離れた遠隔地に設置される。
【０００５】
この従来例の動作を説明する。壁スイッチＡ1が監視者によって押されると、照明制御装置Ａは壁スイッチ入力部Ａ11が動作し、制御される照明器具Ａ2が配線割当テーブルＡ4によって選択されて、照明制御部Ａ5が現在の制御状態データを記憶した状態記憶部Ａ6を照合して、選択された照明器具Ａ2を制御する。そして、制御後に状態記憶部Ａ6が新規の制御状態データに書き換えられて更新される。
【０００６】
端末装置Ｂは監視者によって操作されて、制御状態を変更する照明器具Ａ2が選択されるとともに、制御状態変更要求データを専用通信線Ｂ2を介して照明制御装置Ａの照明制御部Ａ5に伝達する。そして、照明制御部Ａ5が状態記憶部Ａ6を照合して、選択された照明器具Ａ2を制御し、制御後に状態記憶部Ａ6が新規の制御状態データに書き換えられて更新される。
【０００７】
端末装置Ｂは照明器具Ａ2を制御する毎に、更新された制御状態データが専用通信線Ｂ2を介して照明制御装置Ａから、ユーザインターフェイスプログラムＢ3に送られて、更新された制御状態データに基づいて、建物のレイアウトに照明器具Ａ2の被制御状態を表示する。また、端末装置Ｂは起動時など必要に応じて、ユーザインターフェイスプログラムＢ3が専用通信線Ｂ2を介して、照明制御部Ａ5に照明器具Ａ2の被制御状態を問い合わせて、照明制御部Ａ5が状態記憶部Ａ6を呼び出して問い合わせに応じる。このようにして、端末装置Ｂは順次更新された制御状態データに基づいて照明器具Ａ2の被制御状態を表示部Ｂ1に表示して、監視者は照明器具Ａ2の被制御状態を監視する。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の照明器具監視システムでは、照明制御装置Ａ及び端末装置Ｂ間を専用通信線Ｂ2で接続して、端末装置Ｂの表示部Ｂ1を用いて照明器具Ａ2の被制御状態を監視するとともに、照明器具Ａ2を点灯制御又は調光制御できる。
【０００９】
しかしながら、端末装置Ｂは予め設定場所が限定されて、設置されていない場所からの監視又は制御ができない。さらに、遠隔地に設置する場合、照明制御装置Ａとの間に専用通信線Ｂ2を接続しなければならないので、端末装置Ｂの台数が増えると専用通信線Ｂ2の維持コストが増大する。また、ユーザインターフェイスプログラムＢ3は各端末装置Ｂごとに準備する必要があって、建物のレイアウト変更、又は配線変更などのたびに複数が変更されなければならず、多大の費用を必要としていた。
【００１０】
本発明は、上記問題点に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、端末装置の設置場所に制限されることなく、どこからでも照明器具の被制御状態を監視できるとともに、照明器具を制御できる照明器具監視システムを提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明の請求項１に係る照明器具監視システムは、ＷＷＷサーバ装置、及びそのＷＷＷサーバ装置にインターネットを介して接続された端末装置を備え、照明器具の被制御状態を端末装置で監視する照明監視システムであって、
前記ＷＷＷサーバ装置は、前記照明器具の被制御状態を表す制御状態データが記憶されるとともに順次書き換えられる制御状態記憶部と、制御状態データがＷＷＷブラウザで表示され得るページデータを生成するページデータ生成部とを設け、前記端末装置は、指定されたＵＲＬを送信して前記ＷＷＷサーバ装置とインターネット通信を確立する端末側インターネット接続部と、ＷＷＷブラウザを格納するブラウザ格納部と、ＷＷＷブラウザに基づいてページデータを表示する表示部とを設け、前記ページデータ生成部は、前記照明器具が配置された部屋に対する照明器具の状態を表す画像を記憶した画像記憶部、及びＨＴＭＬ言語で記述され少なくとも前記画像を所定配置位置に配置するタグが記述されたＨＴＭＬ情報を記憶するＨＴＭＬ情報記憶部を設け、前記ページデータ生成部は、前記端末装置からＵＲＬが送信されると、当該ＵＲＬに基づいて前記ＨＴＭＬ情報記憶部から所定のＨＴＭＬ情報を選択し、前記照明器具の被制御状態を表す制御状態データを前記制御状態記憶部から読み取り、当該制御状態データに基づいて、当該選択されたＨＴＭＬ情報のタグを特定の部屋に対する照明器具の状態を表す画像に置き換えて、当該画像が所定配置位置に配置された前記ページデータを生成する構成にしてある。
【００１２】
また、本発明の請求項２に係る照明器具監視システムは、請求項１に記載の照明器具監視システムにおいて、前記照明器具を制御する照明制御装置に接続された前記ＷＷＷサーバ装置は、照明制御装置から前記制御状態データを取り込む制御状態データ取得部が、前記制御状態記憶部に接続して設けられた構成にしてある。
【００１３】
また、本発明の請求項３に係る照明器具監視システムは、請求項１又は請求項２に記載の照明器具監視システムにおいて、前記端末装置のＷＷＷブラウザが所定時間経過後に前記ページデータを前記ＷＷＷサーバ装置に要求する自動再転送要求タグは、前記ＨＴＭＬ情報に記述された構成にしてある。
【００１４】
また、本発明の請求項４に係る照明器具監視システムは、請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の照明器具監視システムにおいて、前記照明制御装置は複数の照明器具を制御する照明制御部が設けられたものであって、照明制御部と接続されるとともに、前記端末装置によって選択された選択照明器具の制御状態変更要求データを生成する制御データ生成部が、前記ＷＷＷサーバ装置に設けられた構成にしてある。
【００１５】
また、本発明の請求項５に係る照明器具監視システムは、請求項４に記載の照明器具監視システムにおいて、前記選択照明器具を指定するＵＲＬリンクタグが、前記ＨＴＭＬ情報に記述された構成にしてある。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図１乃至図１３に基づいて以下に説明する。照明器具監視システムは、ＷＷＷサーバ装置１、及びそのＷＷＷサーバ装置１とインターネット３を介して接続された端末装置２を備え、ＷＷＷサーバ装置１は通信線１ａを介して照明制御装置Ａと接続されている。先ず、ＷＷＷサーバ装置１について図２に基づいて説明する。
【００１７】
１１は制御状態記憶部で、書き換えし得るＲＯＭ又は記憶媒体により、照明器具Ａ2の被制御状態、すなわちオン状態又はオフ状態、若しくは複数のレベルに設定された調光状態を表す制御状態データが記憶されるとともに、順次新規の制御状態データに書き換えられて更新される。
【００１８】
１２は制御状態データ取得部で、回路又はプログラムで形成され、制御状態記憶部１１と接続して設けられ、通信線１ａを介して照明制御装置Ａと接続された通信部１２ａを設け、その通信部１２ａと接続されて、照明制御装置Ａの状態記憶部Ａ6に記憶された制御状態データを、通信線１ａを介して照明制御装置Ａから取り込む。
【００１９】
１３はページデータ生成部で、回路又はプログラムで形成され、画像記憶部１３ａ及びＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂが設けられて、画像記憶部１３ａ、ＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂ、通信部１２ａ、及び制御状態記憶部１１のそれぞれと接続される。画像記憶部１３ａは書き換えし得るＲＯＭ又は記憶媒体により、後述する各照明器具Ａ2が配置された部屋の部屋画像１３ａ1を複数枚記憶し、図８乃至図１０に示すように、各部屋画像１３ａ1が社長室、廊下、及び会議室の各部屋の平面図で形成されるとともに、各部屋に対し消灯（ａ）、及び全灯（ｂ）の２画像が準備される。
【００２０】
ＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂが、書き換えし得るＲＯＭ又は記憶媒体により、図１１に示すように、ＨＴＭＬ（Ｈｙｐｅｒ Ｔｅｘｔ Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ）言語で記述されたＨＴＭＬ情報１３ｂ1が複数記憶されて、各ＨＴＭＬ情報１３ｂ1が部屋画像１３ａ1を所定配置位置に配置するイメージ選択タグ１３ｂ2を記述する。ここで、自動再転送要求タグ１３ｂ3、及びＵＲＬリンクタグ１３ｂ4がＨＴＭＬ情報１３ｂ1に記述される。
【００２１】
そして、ページデータ生成部１３は画像記憶部１３ａ、及びＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂを呼び出す。そして、図１２及び図１３に示すように、制御状態記憶部１１に格納された制御状態データに基づいて、ＨＴＭＬ情報１３ｂ1のイメージ選択タグ１３ｂ2を特定の部屋画像１３ａ1に置き換えて、その特定の部屋画像１３ａ1が所定配置位置に配置されたページデータ１３ｃを、ＷＷＷブラウザで表示し得るよう生成する。
【００２２】
１４は制御データ生成部で、回路又はプログラムで形成され、照明制御装置Ａの照明制御部Ａ5と通信部１２ａを介して接続されるとともに、制御状態変更要求データが生成されて、端末装置Ｂによって選択された選択照明器具Ａ2の制御状態を変更する。このものについては、詳しく後述する。
【００２３】
１５はＷＷＷ（Ｗｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｅｂ）サーバで、インターネット接続部１５ａが設けられ、そのインターネット接続部１５ａが電話回線でもってインターネット３と接続する通信インタフェイスを有して、ページデータ生成部１３及び制御データ生成部１４のそれぞれと接続されている。
【００２４】
端末装置２について図３に基づいて説明する。端末装置２は複数台で構成される。２１はブラウザ格納部で、ハードディスク等の記憶媒体により、ＷＷＷブラウザを格納する。２２は端末側インターネット接続部で、電話回線でもってインターネット３に接続するインタフェイスが設けられる。表示部２３は、ＣＲＴにより、インターネット３を介して送信されたページデータ１３ｃをＷＷＷブラウザに基づいて表示する。
【００２５】
照明制御装置Ａについて図４に基づいて説明する。なお、従来例と実質的に同一機能を有する部材については、同一符号を付して説明を省略する。照明制御通信部Ａ7は、配線割当テーブルＡ4、照明制御部Ａ5、及び状態記憶部Ａ6のそれぞれと接続されるとともに、端末装置ＢではなくＷＷＷサーバ装置１と通信線１ａを介して接続されている。
【００２６】
このものの動作を、図５乃至図７に示すフローチャートに基づいて以下に説明する。先ず、壁スイッチＡ1が押されたときのフローチャート＃１を図５に基づいて説明する。照明制御置Ａは、壁スイッチＡ1が監視者によって押されると、壁スイッチ入力部Ａ11が動作する（＃１１）。オン又はオフ状態に制御すべき照明器具Ａ2が配線割当テーブルＡ4によって選択されて（＃１２）、照明制御部Ａ5が状態記憶部Ａ6を呼び出して、記憶された制御状態データにしたがって選択された照明器具Ａ2をオン制御又はオフ制御し（＃１３）、制御後に状態記憶部Ａ6が制御状態データを書き換えて更新する（＃１４）。照明制御通信部Ａ7は更新された制御状態データを、WWWサーバ装置１の制御状態データ取得部１２に通信線１ａを介して送信する（＃１５）。
【００２７】
WWWサーバ装置１は制御状態データ取得部１２が、更新された制御状態データを受信し（＃１６）、制御状態記憶部１１が更新された制御状態データに書き換えられる（＃１７）。
【００２８】
次いで、照明器具Ａ2の被制御状態を監視するフローチャート＃２を図６に基づいて説明する。先ず、端末装置２は照明器具Ａ2の被制御状態を監視する監視者によって操作されて、監視者が指定したＵＲＬを入力されて送信することによって、WWWサーバ装置１とのインターネット通信を確立する（＃２１）。
【００２９】
WWWサーバ装置１は、送信されたＵＲＬをWWWサーバ１５を通じて解析し、ページデータ生成部１３が呼び出されて作動する（＃２２）。ページデータ生成部１３はＵＲＬに基づいて、ＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂに記憶された複数のＨＴＭＬ情報１３ｂ1のうちから必要なＨＴＭＬ情報１３ｂ1を選択する（＃２３）。そして、現在の照明器具Ａ2の被制御状態、すなわちオン状態又はオフ状態をあらわす制御状態データを制御状態記憶部１１から読み取り、制御状態データに適合した特定の部屋画像１３ａ1を、複数の部屋画像１３ａ1を記憶した画像記憶部１３ａから選択し読み取る（＃２４）。
【００３０】
そして、ページデータ生成部１３はＨＴＭＬ情報１３ｂ1に記述されたイメージ選択タグ１３ｂ2を、特定の部屋画像１３ａ1に置き換えて（＃２５）、その特定の部屋画像１３ａ1でもって現在の照明器具Ａ2の被制御状態を、すなわち制御状態データを表すとともに、ＷＷＷブラウザで表示し得るページデータ１３ｃを生成する。そして、そのページデータ１３ｃをインターネット３を介して端末装置Ｂへ送信する（＃２６）。
【００３１】
そして、図１３に示すように、端末装置２はページデータ生成部１３によって生成されたページデータ１３ｃを表示部２３に表示して、監視者は照明器具Ａ2の被制御状態をページデータ１３ｃを用いて監視する（＃２７）。
【００３２】
ここで、自動再転送要求タグ１３ｂ3がＨＴＭＬ情報１３ｂ1の中に記述されて、ページデータ１３ｃが端末装置２のWWWブラウザに転送されると、ＷＷＷブラウザは所定時間経後に同じＵＲＬをＷＷＷサーバ装置１に送信して、所定時間経過後のページデータ１３ｃを要求する。したがって、監視者は所定時間間隔毎に更新された照明器具Ａ2の被制御状態を監視することになる。
【００３３】
次いで、端末装置２から照明器具Ａ2を制御するフローチャート＃３を図７に基づいて説明する。監視者は表示部２３に表示されたページデータ１３ｃの中から部屋画像１３ａ1をマウスクリックすることによって、制御したい選択照明器具Ａ2を選択する（＃３１）。端末装置Ｂは、ＵＲＬリンクタグ１３ｂ4が予めＨＴＭＬ情報１３ｂ1における部屋画像１３ａ1に記述されているので、ＵＲＬリンクタグ１３ｂ4をWWWサーバ装置１へ送信して、WWWサーバ装置１とのインターネット通信を確立する（＃３２）。
【００３４】
WWWサーバ装置１はＵＲＬリンクタグを解析し、WWWサーバ１５を通じて制御データ生成部１４を呼び出し作動させて（＃３３）、制御データ生成部１４が端末装置２によって選択された選択照明器具Ａ2の制御状態変更要求データを生成し、その制御状態変更要求データを通信部１２ａを介して、照明制御装置Ａの照明制御部Ａ5に送信する（＃３４）。
【００３５】
照明制御装置Ａは制御状態変更要求データを受信し、照明制御部Ａ5が制御すべき照明器具Ａ2を選択し、照明器具Ａ2の制御状態を変更する（＃３５）。そして、制御後に状態記憶部Ａ6が制御状態データを書き換えられて更新されるとともに（＃３６）、その更新された制御状態データを、照明制御通信部Ａ7を通じてWWWサーバ装置１の制御状態データ取得部１２へ送信する（＃３７）。
【００３６】
そして、WWWサーバ装置１は制御状態データを受信し、制御状態記憶部１１が書き換えられて更新される（＃３８）。したがって、次にWWWブラウザからの要求で生成されたページデータ１３ｃは、照明器具Ａ2の被制御状態が変更された変更情報を反映する。
【００３７】
かかる一実施形態の照明器具監視システムにあっては、上記したように、ＷＷＷサーバ装置１が制御状態記憶部１１及びページデータ生成部１３を設け、制御状態記憶部１１が各照明器具Ａ2の被制御状態を表す制御状態データを、順次書き換えられて更新された状態で記憶するとともに、ページデータ生成部１３が制御状態データに基づいてページデータ１３ｃを生成し、ＷＷＷブラウザがそのページデータ１３ｃを表示し得るから、端末装置Ｂがインターネット３を介して、専用の通信回線を設けることなく、例えば電話回線でもってＷＷＷサーバ装置１と接続されて、世界中に設置された複数の端末装置Ｂを用いて、どこからでも照明器具Ａ2の被制御状態を同時に監視することができる。
【００３８】
また、ページデータ生成部１３が画像記憶部１３ａ及びＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂを設け、画像記憶部１３ａが部屋の部屋画像１３ａ1を記憶し、ＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂが部屋画像１３ａ1の所定配置位置をＨＴＭＬ言語で記述したＨＴＭＬ情報１３ｂ1を記憶して、ページデータ生成部１３が制御状態データに基づいて所定配置位置に特定の部屋画像１３ａ1を配置したページデータ１３ｃを生成するから、制御状態データを部屋画像１３ａ1でもって明瞭に表示できるとともに、部屋画像１３ａ1がレイアウト変更によって変更された場合、部屋画像１３ａ1及びＨＴＭＬ情報１３ｂ1のみに、つまり複数台の端末装置ＢではなくＷＷＷサーバ装置１のみにその変更を加えて、レイアウト変更等に容易に対応することができる。
【００３９】
また、制御状態データ取得部１２が制御状態記憶部１１に接続して設けられたから、照明器具Ａ2の被制御状態を表す制御状態データを、照明制御装置ＡからＷＷＷサーバ装置１に容易に取り込むことができる。
【００４０】
また、自動再転送要求タグ１３ｂ3がＨＴＭＬ情報１３ｂ1に設けられて、そのＨＴＭＬ情報１３ｂ1を受信した端末装置ＢのＷＷＷブラウザが、所定時間経過後にページデータ１３ｃをＷＷＷサーバ装置１に要求するから、ページデータ生成部１３が制御状態記憶部１１によって順次書き換えられた制御状態データに基づいてページデータ１３ｃを生成し、端末装置Ｂの表示部Ｂ1が更新されたページデータ１３ｃを所定時間経過後に表示して、照明器具Ａ2の更新された被制御状況を所定時間間隔毎に把握することができる。
【００４１】
また、制御データ生成部１４がＷＷＷサーバ装置１に設けられて、端末装置Ｂによって選択された選択照明器具Ａ2の制御状態変更要求データを生成するから、照明制御装置Ａの照明制御部Ａ5が送信された制御状態変更要求データに基づいて選択照明器具Ａ2の制御状態を変更して、世界中に設置された複数の端末装置Ｂを用いて、どこからでも照明器具Ａ2を同時に制御することができる。
【００４２】
また、選択照明器具Ａ2を指定するＵＲＬリンクタグ１３ｂ4がＨＴＭＬ情報１３ｂ1に記述されたから、ＨＴＭＬ情報１３ｂ1における部屋画像１３ａ1をマウスクリックして、制御状態を変更する選択照明器具Ａ2を端末装置Ｂから容易に選択することができる。
【００４３】
なお、本実施形態では、部屋の部屋画像１３ａ1を記憶した画像記憶部１３ａ、及び部屋画像１３ａ1の所定配置位置を記憶するＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂがページデータ生成部１３に設けられたが、例えばページデータ１３ｃが制御状態データを部屋画像１３ａ1ではなく文字情報で表示されるときは、それぞれを設けなくともよく、ページデータ生成部１３が制御状態データをＷＷＷブラウザで表示し得るページデータ１３ｃを生成すればよく、限定されない。
【００４４】
また、本実施形態では、各照明器具Ａ2を制御する照明制御部Ａ5が照明制御装置Ａに設けられたものとし、選択照明器具Ａ2の制御状態変更要求データを生成する制御データ生成部１４をＷＷＷサーバ装置１に設けて、選択照明器具Ａ2の制御状態を変更したが、制御データ生成部１４を設けずに、照明器具Ａ2の被制御状態を監視するだけでもよく、限定されない。
【００４５】
また、特定のＵＲＬ、又は識別番号を設けて、照明器具Ａ2の被制御状態を監視する、又は制御するＷＷＷブラウザを制限してもよく、限定されない。また、本実施形態では、照明器具Ａ2をオンオフ制御、すなわち点灯制御したが、照明の照度を制御する調光制御してもよく、限定されない。
【００４６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項１に係る照明器具監視システムは、ＷＷＷサーバ装置が、照明器具の被制御状態を表す制御状態データが記憶されるとともに順次書き換えられる制御状態記憶部と、制御状態データがＷＷＷブラウザで表示され得るページデータを生成するページデータ生成部とを備え、端末装置が、指定されたＵＲＬを送信してＷＷＷサーバ装置とインターネット通信を確立する端末側インターネット接続部と、ＷＷＷブラウザを格納するブラウザ格納部と、ＷＷＷブラウザに基づいてページデータを表示する表示部とを備え、且つページデータ生成部が、照明器具が配置された部屋に対する照明器具の状態を表す画像を記憶した画像記憶部、及びＨＴＭＬ言語で記述され少なくとも画像を所定配置位置に配置するタグが記述されたＨＴＭＬ情報を記憶するＨＴＭＬ情報記憶部を備え、ページデータ生成部が、端末装置からＵＲＬが受信すると、このＵＲＬに基づいて前記ＨＴＭＬ情報記憶部から所定のＨＴＭＬ情報を選択し、照明器具の被制御状態を表す制御状態データを前記制御状態記憶部から読み取り、当該制御状態データに基づいて、当該選択されたＨＴＭＬ情報のタグを特定の部屋に対する照明器具の状態を表す画像に置き換えて、当該画像が所定配置位置に配置されたページデータを生成するから、端末装置がインターネットを介して、専用の通信回線を設けることなく、例えば電話回線でもってＷＷＷサーバ装置と接続されて、世界中に設置された複数の端末装置を用いて、どこからでも照明器具の被制御状態を同時に監視することができる。また、制御状態データを部屋画像でもって明瞭に表示できるとともに、部屋画像がレイアウト変更によって変更された場合、部屋画像及びＨＴＭＬ情報のみに、つまり端末装置ではなくＷＷＷサーバ装置側のみにその変更を加えて、レイアウト変更等に容易に対応することができる。
【００４７】
また、本発明の請求項２に係る照明器具監視システムは、請求項１記載の照明器具監視システムの効果に加えて、ＷＷＷサーバ装置が照明制御装置に接続されて、制御状態データ取得部が制御状態記憶部に接続してＷＷＷサーバ装置に設けられたから、照明器具の被制御状態を表す制御状態データを、照明制御装置からＷＷＷサーバ装置に容易に取り込むことができる。
【００４８】
また、本発明の請求項３に係る照明器具監視システムは、請求項１又は請求項２記載の照明器具監視システムの効果に加えて、自動再転送要求タグがＨＴＭＬ情報に記述されて、そのＨＴＭＬ情報を受信した端末装置のＷＷＷブラウザが、所定時間経過後にページデータをＷＷＷサーバ装置に要求するから、ページデータ生成部が制御状態記憶部によって順次書き換えられた制御状態データに基づいてページデータを生成し、端末装置の表示部が更新されたページデータを所定時間経過後に表示して、照明器具の更新された被制御状況を所定時間間隔毎に把握することができる。
【００４９】
また、本発明の請求項４に係る照明器具監視システムは、請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の照明器具監視システムの効果に加えて、照明制御装置が複数の照明器具を制御する照明器具制御部を設けたものであれば、制御データ生成部がＷＷＷサーバ装置に設けられて、端末装置によって選択された選択照明器具の制御状態変更要求データを生成するから、照明器具制御部が送信された制御状態変更要求データに基づいて選択照明器具の制御状態を変更して、世界中に設置された複数の端末装置を用いて、どこからでも照明器具を同時に制御することができる。
【００５０】
また、本発明の請求項５に係る照明器具監視システムは、請求項４に記載の照明器具監視システムの効果に加えて、選択照明器具を指定するＵＲＬリンクタグがＨＴＭＬ情報に記述されたから、例えばＨＴＭＬ情報における部屋画像をマウスクリックして、制御状態を変更する選択照明器具を端末装置から容易に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す概念構成図である。
【図２】同上のＷＷＷサーバ装置の構成図である。
【図３】同上の端末装置の構成図である。
【図４】同上の照明制御装置の構成図である。
【図５】同上の壁スイッチが押されたときのフローチャート図である。
【図６】同上の照明器具の被制御状態を監視するフローチャート図である。
【図７】同上の端末装置から照明器具を制御するフローチャート図である。
【図８】同上の部屋画像の一例（社長室）を表す平面図である。
【図９】同上の部屋画像の一例（廊下）を表す平面図である。
【図１０】同上の部屋画像の一例（会議室）を表す平面図である。
【図１１】同上のＨＴＭＬ言語で記述されたＨＴＭＬ情報の一例を表す図である。
【図１２】同上の所定配置位置に特定の部屋画像が配置されたＨＴＭＬ情報の一例を表す図である。
【図１３】同上のページデータの一例を表す図である。
【図１４】従来例を示す概念構成図である。
【図１５】同上の照明制御装置の構成図である。
【図１６】同上の配線割当テーブルを表す図である。
【図１７】同上の端末装置の構成図である。
【符号の説明】
１ ＷＷＷサーバ装置
１１ 制御状態記憶部
１２ 制御状態データ取得部
１２ａ 通信部
１３ ページデータ生成部
１３ａ 画像記憶部
１３ａ1 部屋画像
１３ｂ ＨＴＭＬ情報記憶部
１３ｂ1 ＨＴＭＬ情報
１３ｂ3 自動再転送要求タグ
１３ｂ4 ＵＲＬリンクタグ
１４ 制御データ生成部
２ 端末装置
２１ ブラウザ格納部
２３ 表示部
３ インターネット
Ａ 照明制御装置
Ａ2 照明器具
Ａ5 照明制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御された照明器具の被制御状態を監視するとともに、遠隔地から端末装置を用いて照明器具の点灯制御又は調光制御する照明器具監視システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の照明器具監視システムとして、図１４乃至図１７に示す構成のものが存在する。このものは、複数の壁スイッチＡ1及び複数の照明器具Ａ2のそれぞれに信号線Ａ3で接続されて、壁スイッチＡ1によって各照明器具Ａ2を制御する照明制御装置Ａと、表示部Ｂ1を有して専用通信線Ｂ2で照明制御装置Ａに接続された複数の端末装置Ｂとを備えている。
【０００３】
さらに詳しくは、図１５に示すように、照明制御装置Ａは各壁スイッチＡ1に接続された壁スイッチ入力部Ａ11と、各壁スイッチＡ1及び各照明器具Ａ2のそれぞれの制御対応を決定する配線割当テーブルＡ4と、配線割当テーブルＡ4を編集する配線割当テーブル編集部Ａ41と、各照明器具Ａ2を点灯制御又は調光制御する照明制御部Ａ5と、照明器具Ａ2の被制御状態を表す制御状態データが記憶されるとともに順次書き換えられる状態記憶部Ａ6と、通信インタフェイスを設けた照明制御通信部Ａ7とを備えている。ここで、配線割当テーブルＡ4は、例えば図１６に示すように、各壁スイッチＡ1及び各照明器具Ａ2のそれぞれの制御対応、すなわち、各壁スイッチＡ1に対して制御すべき各照明器具Ａ2を決定し、配線割当テーブル編集部Ａ41を用いて編集設定する。
【０００４】
また端末装置Ｂは、図１７に示すように、通信インタフェイスを設けて専用通信線Ｂ2を介して照明制御装置Ａに接続された端末通信部Ｂ21と、建物のレイアウトを記述したユーザインターフェイスプログラムＢ3と、制御状態データをレイアウトに表示する表示部Ｂ1とを備えている。そして、照明器具Ａ2の被制御状態を監視、又は照明器具Ａ2を制御する必要があって、壁スイッチＡ1から離れた遠隔地に設置される。
【０００５】
この従来例の動作を説明する。壁スイッチＡ1が監視者によって押されると、照明制御装置Ａは壁スイッチ入力部Ａ11が動作し、制御される照明器具Ａ2が配線割当テーブルＡ4によって選択されて、照明制御部Ａ5が現在の制御状態データを記憶した状態記憶部Ａ6を照合して、選択された照明器具Ａ2を制御する。そして、制御後に状態記憶部Ａ6が新規の制御状態データに書き換えられて更新される。
【０００６】
端末装置Ｂは監視者によって操作されて、制御状態を変更する照明器具Ａ2が選択されるとともに、制御状態変更要求データを専用通信線Ｂ2を介して照明制御装置Ａの照明制御部Ａ5に伝達する。そして、照明制御部Ａ5が状態記憶部Ａ6を照合して、選択された照明器具Ａ2を制御し、制御後に状態記憶部Ａ6が新規の制御状態データに書き換えられて更新される。
【０００７】
端末装置Ｂは照明器具Ａ2を制御する毎に、更新された制御状態データが専用通信線Ｂ2を介して照明制御装置Ａから、ユーザインターフェイスプログラムＢ3に送られて、更新された制御状態データに基づいて、建物のレイアウトに照明器具Ａ2の被制御状態を表示する。また、端末装置Ｂは起動時など必要に応じて、ユーザインターフェイスプログラムＢ3が専用通信線Ｂ2を介して、照明制御部Ａ5に照明器具Ａ2の被制御状態を問い合わせて、照明制御部Ａ5が状態記憶部Ａ6を呼び出して問い合わせに応じる。このようにして、端末装置Ｂは順次更新された制御状態データに基づいて照明器具Ａ2の被制御状態を表示部Ｂ1に表示して、監視者は照明器具Ａ2の被制御状態を監視する。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の照明器具監視システムでは、照明制御装置Ａ及び端末装置Ｂ間を専用通信線Ｂ2で接続して、端末装置Ｂの表示部Ｂ1を用いて照明器具Ａ2の被制御状態を監視するとともに、照明器具Ａ2を点灯制御又は調光制御できる。
【０００９】
しかしながら、端末装置Ｂは予め設定場所が限定されて、設置されていない場所からの監視又は制御ができない。さらに、遠隔地に設置する場合、照明制御装置Ａとの間に専用通信線Ｂ2を接続しなければならないので、端末装置Ｂの台数が増えると専用通信線Ｂ2の維持コストが増大する。また、ユーザインターフェイスプログラムＢ3は各端末装置Ｂごとに準備する必要があって、建物のレイアウト変更、又は配線変更などのたびに複数が変更されなければならず、多大の費用を必要としていた。
【００１０】
本発明は、上記問題点に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、端末装置の設置場所に制限されることなく、どこからでも照明器具の被制御状態を監視できるとともに、照明器具を制御できる照明器具監視システムを提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明の請求項１に係る照明器具監視システムは、ＷＷＷサーバ装置、及びそのＷＷＷサーバ装置にインターネットを介して接続された端末装置を備え、照明器具の被制御状態を端末装置で監視する照明監視システムであって、
前記ＷＷＷサーバ装置は、前記照明器具の被制御状態を表す制御状態データが記憶されるとともに順次書き換えられる制御状態記憶部と、制御状態データがＷＷＷブラウザで表示され得るページデータを生成するページデータ生成部とを設け、前記端末装置は、指定されたＵＲＬを送信して前記ＷＷＷサーバ装置とインターネット通信を確立する端末側インターネット接続部と、ＷＷＷブラウザを格納するブラウザ格納部と、ＷＷＷブラウザに基づいてページデータを表示する表示部とを設け、前記ページデータ生成部は、前記照明器具が配置された部屋に対する照明器具の状態を表す画像を記憶した画像記憶部、及びＨＴＭＬ言語で記述され少なくとも前記画像を所定配置位置に配置するタグが記述されたＨＴＭＬ情報を記憶するＨＴＭＬ情報記憶部を設け、前記ページデータ生成部は、前記端末装置からＵＲＬが送信されると、当該ＵＲＬに基づいて前記ＨＴＭＬ情報記憶部から所定のＨＴＭＬ情報を選択し、前記照明器具の被制御状態を表す制御状態データを前記制御状態記憶部から読み取り、当該制御状態データに基づいて、当該選択されたＨＴＭＬ情報のタグを特定の部屋に対する照明器具の状態を表す画像に置き換えて、当該画像が所定配置位置に配置された前記ページデータを生成する構成にしてある。
【００１２】
また、本発明の請求項２に係る照明器具監視システムは、請求項１に記載の照明器具監視システムにおいて、前記照明器具を制御する照明制御装置に接続された前記ＷＷＷサーバ装置は、照明制御装置から前記制御状態データを取り込む制御状態データ取得部が、前記制御状態記憶部に接続して設けられた構成にしてある。
【００１３】
また、本発明の請求項３に係る照明器具監視システムは、請求項１又は請求項２に記載の照明器具監視システムにおいて、前記端末装置のＷＷＷブラウザが所定時間経過後に前記ページデータを前記ＷＷＷサーバ装置に要求する自動再転送要求タグは、前記ＨＴＭＬ情報に記述された構成にしてある。
【００１４】
また、本発明の請求項４に係る照明器具監視システムは、請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の照明器具監視システムにおいて、前記照明制御装置は複数の照明器具を制御する照明制御部が設けられたものであって、照明制御部と接続されるとともに、前記端末装置によって選択された選択照明器具の制御状態変更要求データを生成する制御データ生成部が、前記ＷＷＷサーバ装置に設けられた構成にしてある。
【００１５】
また、本発明の請求項５に係る照明器具監視システムは、請求項４に記載の照明器具監視システムにおいて、前記選択照明器具を指定するＵＲＬリンクタグが、前記ＨＴＭＬ情報に記述された構成にしてある。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図１乃至図１３に基づいて以下に説明する。照明器具監視システムは、ＷＷＷサーバ装置１、及びそのＷＷＷサーバ装置１とインターネット３を介して接続された端末装置２を備え、ＷＷＷサーバ装置１は通信線１ａを介して照明制御装置Ａと接続されている。先ず、ＷＷＷサーバ装置１について図２に基づいて説明する。
【００１７】
１１は制御状態記憶部で、書き換えし得るＲＯＭ又は記憶媒体により、照明器具Ａ2の被制御状態、すなわちオン状態又はオフ状態、若しくは複数のレベルに設定された調光状態を表す制御状態データが記憶されるとともに、順次新規の制御状態データに書き換えられて更新される。
【００１８】
１２は制御状態データ取得部で、回路又はプログラムで形成され、制御状態記憶部１１と接続して設けられ、通信線１ａを介して照明制御装置Ａと接続された通信部１２ａを設け、その通信部１２ａと接続されて、照明制御装置Ａの状態記憶部Ａ6に記憶された制御状態データを、通信線１ａを介して照明制御装置Ａから取り込む。
【００１９】
１３はページデータ生成部で、回路又はプログラムで形成され、画像記憶部１３ａ及びＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂが設けられて、画像記憶部１３ａ、ＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂ、通信部１２ａ、及び制御状態記憶部１１のそれぞれと接続される。画像記憶部１３ａは書き換えし得るＲＯＭ又は記憶媒体により、後述する各照明器具Ａ2が配置された部屋の部屋画像１３ａ1を複数枚記憶し、図８乃至図１０に示すように、各部屋画像１３ａ1が社長室、廊下、及び会議室の各部屋の平面図で形成されるとともに、各部屋に対し消灯（ａ）、及び全灯（ｂ）の２画像が準備される。
【００２０】
ＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂが、書き換えし得るＲＯＭ又は記憶媒体により、図１１に示すように、ＨＴＭＬ（Ｈｙｐｅｒ Ｔｅｘｔ Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ）言語で記述されたＨＴＭＬ情報１３ｂ1が複数記憶されて、各ＨＴＭＬ情報１３ｂ1が部屋画像１３ａ1を所定配置位置に配置するイメージ選択タグ１３ｂ2を記述する。ここで、自動再転送要求タグ１３ｂ3、及びＵＲＬリンクタグ１３ｂ4がＨＴＭＬ情報１３ｂ1に記述される。
【００２１】
そして、ページデータ生成部１３は画像記憶部１３ａ、及びＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂを呼び出す。そして、図１２及び図１３に示すように、制御状態記憶部１１に格納された制御状態データに基づいて、ＨＴＭＬ情報１３ｂ1のイメージ選択タグ１３ｂ2を特定の部屋画像１３ａ1に置き換えて、その特定の部屋画像１３ａ1が所定配置位置に配置されたページデータ１３ｃを、ＷＷＷブラウザで表示し得るよう生成する。
【００２２】
１４は制御データ生成部で、回路又はプログラムで形成され、照明制御装置Ａの照明制御部Ａ5と通信部１２ａを介して接続されるとともに、制御状態変更要求データが生成されて、端末装置Ｂによって選択された選択照明器具Ａ2の制御状態を変更する。このものについては、詳しく後述する。
【００２３】
１５はＷＷＷ（Ｗｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｅｂ）サーバで、インターネット接続部１５ａが設けられ、そのインターネット接続部１５ａが電話回線でもってインターネット３と接続する通信インタフェイスを有して、ページデータ生成部１３及び制御データ生成部１４のそれぞれと接続されている。
【００２４】
端末装置２について図３に基づいて説明する。端末装置２は複数台で構成される。２１はブラウザ格納部で、ハードディスク等の記憶媒体により、ＷＷＷブラウザを格納する。２２は端末側インターネット接続部で、電話回線でもってインターネット３に接続するインタフェイスが設けられる。表示部２３は、ＣＲＴにより、インターネット３を介して送信されたページデータ１３ｃをＷＷＷブラウザに基づいて表示する。
【００２５】
照明制御装置Ａについて図４に基づいて説明する。なお、従来例と実質的に同一機能を有する部材については、同一符号を付して説明を省略する。照明制御通信部Ａ7は、配線割当テーブルＡ4、照明制御部Ａ5、及び状態記憶部Ａ6のそれぞれと接続されるとともに、端末装置ＢではなくＷＷＷサーバ装置１と通信線１ａを介して接続されている。
【００２６】
このものの動作を、図５乃至図７に示すフローチャートに基づいて以下に説明する。先ず、壁スイッチＡ1が押されたときのフローチャート＃１を図５に基づいて説明する。照明制御置Ａは、壁スイッチＡ1が監視者によって押されると、壁スイッチ入力部Ａ11が動作する（＃１１）。オン又はオフ状態に制御すべき照明器具Ａ2が配線割当テーブルＡ4によって選択されて（＃１２）、照明制御部Ａ5が状態記憶部Ａ6を呼び出して、記憶された制御状態データにしたがって選択された照明器具Ａ2をオン制御又はオフ制御し（＃１３）、制御後に状態記憶部Ａ6が制御状態データを書き換えて更新する（＃１４）。照明制御通信部Ａ7は更新された制御状態データを、WWWサーバ装置１の制御状態データ取得部１２に通信線１ａを介して送信する（＃１５）。
【００２７】
WWWサーバ装置１は制御状態データ取得部１２が、更新された制御状態データを受信し（＃１６）、制御状態記憶部１１が更新された制御状態データに書き換えられる（＃１７）。
【００２８】
次いで、照明器具Ａ2の被制御状態を監視するフローチャート＃２を図６に基づいて説明する。先ず、端末装置２は照明器具Ａ2の被制御状態を監視する監視者によって操作されて、監視者が指定したＵＲＬを入力されて送信することによって、WWWサーバ装置１とのインターネット通信を確立する（＃２１）。
【００２９】
WWWサーバ装置１は、送信されたＵＲＬをWWWサーバ１５を通じて解析し、ページデータ生成部１３が呼び出されて作動する（＃２２）。ページデータ生成部１３はＵＲＬに基づいて、ＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂに記憶された複数のＨＴＭＬ情報１３ｂ1のうちから必要なＨＴＭＬ情報１３ｂ1を選択する（＃２３）。そして、現在の照明器具Ａ2の被制御状態、すなわちオン状態又はオフ状態をあらわす制御状態データを制御状態記憶部１１から読み取り、制御状態データに適合した特定の部屋画像１３ａ1を、複数の部屋画像１３ａ1を記憶した画像記憶部１３ａから選択し読み取る（＃２４）。
【００３０】
そして、ページデータ生成部１３はＨＴＭＬ情報１３ｂ1に記述されたイメージ選択タグ１３ｂ2を、特定の部屋画像１３ａ1に置き換えて（＃２５）、その特定の部屋画像１３ａ1でもって現在の照明器具Ａ2の被制御状態を、すなわち制御状態データを表すとともに、ＷＷＷブラウザで表示し得るページデータ１３ｃを生成する。そして、そのページデータ１３ｃをインターネット３を介して端末装置Ｂへ送信する（＃２６）。
【００３１】
そして、図１３に示すように、端末装置２はページデータ生成部１３によって生成されたページデータ１３ｃを表示部２３に表示して、監視者は照明器具Ａ2の被制御状態をページデータ１３ｃを用いて監視する（＃２７）。
【００３２】
ここで、自動再転送要求タグ１３ｂ3がＨＴＭＬ情報１３ｂ1の中に記述されて、ページデータ１３ｃが端末装置２のWWWブラウザに転送されると、ＷＷＷブラウザは所定時間経後に同じＵＲＬをＷＷＷサーバ装置１に送信して、所定時間経過後のページデータ１３ｃを要求する。したがって、監視者は所定時間間隔毎に更新された照明器具Ａ2の被制御状態を監視することになる。
【００３３】
次いで、端末装置２から照明器具Ａ2を制御するフローチャート＃３を図７に基づいて説明する。監視者は表示部２３に表示されたページデータ１３ｃの中から部屋画像１３ａ1をマウスクリックすることによって、制御したい選択照明器具Ａ2を選択する（＃３１）。端末装置Ｂは、ＵＲＬリンクタグ１３ｂ4が予めＨＴＭＬ情報１３ｂ1における部屋画像１３ａ1に記述されているので、ＵＲＬリンクタグ１３ｂ4をWWWサーバ装置１へ送信して、WWWサーバ装置１とのインターネット通信を確立する（＃３２）。
【００３４】
WWWサーバ装置１はＵＲＬリンクタグを解析し、WWWサーバ１５を通じて制御データ生成部１４を呼び出し作動させて（＃３３）、制御データ生成部１４が端末装置２によって選択された選択照明器具Ａ2の制御状態変更要求データを生成し、その制御状態変更要求データを通信部１２ａを介して、照明制御装置Ａの照明制御部Ａ5に送信する（＃３４）。
【００３５】
照明制御装置Ａは制御状態変更要求データを受信し、照明制御部Ａ5が制御すべき照明器具Ａ2を選択し、照明器具Ａ2の制御状態を変更する（＃３５）。そして、制御後に状態記憶部Ａ6が制御状態データを書き換えられて更新されるとともに（＃３６）、その更新された制御状態データを、照明制御通信部Ａ7を通じてWWWサーバ装置１の制御状態データ取得部１２へ送信する（＃３７）。
【００３６】
そして、WWWサーバ装置１は制御状態データを受信し、制御状態記憶部１１が書き換えられて更新される（＃３８）。したがって、次にWWWブラウザからの要求で生成されたページデータ１３ｃは、照明器具Ａ2の被制御状態が変更された変更情報を反映する。
【００３７】
かかる一実施形態の照明器具監視システムにあっては、上記したように、ＷＷＷサーバ装置１が制御状態記憶部１１及びページデータ生成部１３を設け、制御状態記憶部１１が各照明器具Ａ2の被制御状態を表す制御状態データを、順次書き換えられて更新された状態で記憶するとともに、ページデータ生成部１３が制御状態データに基づいてページデータ１３ｃを生成し、ＷＷＷブラウザがそのページデータ１３ｃを表示し得るから、端末装置Ｂがインターネット３を介して、専用の通信回線を設けることなく、例えば電話回線でもってＷＷＷサーバ装置１と接続されて、世界中に設置された複数の端末装置Ｂを用いて、どこからでも照明器具Ａ2の被制御状態を同時に監視することができる。
【００３８】
また、ページデータ生成部１３が画像記憶部１３ａ及びＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂを設け、画像記憶部１３ａが部屋の部屋画像１３ａ1を記憶し、ＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂが部屋画像１３ａ1の所定配置位置をＨＴＭＬ言語で記述したＨＴＭＬ情報１３ｂ1を記憶して、ページデータ生成部１３が制御状態データに基づいて所定配置位置に特定の部屋画像１３ａ1を配置したページデータ１３ｃを生成するから、制御状態データを部屋画像１３ａ1でもって明瞭に表示できるとともに、部屋画像１３ａ1がレイアウト変更によって変更された場合、部屋画像１３ａ1及びＨＴＭＬ情報１３ｂ1のみに、つまり複数台の端末装置ＢではなくＷＷＷサーバ装置１のみにその変更を加えて、レイアウト変更等に容易に対応することができる。
【００３９】
また、制御状態データ取得部１２が制御状態記憶部１１に接続して設けられたから、照明器具Ａ2の被制御状態を表す制御状態データを、照明制御装置ＡからＷＷＷサーバ装置１に容易に取り込むことができる。
【００４０】
また、自動再転送要求タグ１３ｂ3がＨＴＭＬ情報１３ｂ1に設けられて、そのＨＴＭＬ情報１３ｂ1を受信した端末装置ＢのＷＷＷブラウザが、所定時間経過後にページデータ１３ｃをＷＷＷサーバ装置１に要求するから、ページデータ生成部１３が制御状態記憶部１１によって順次書き換えられた制御状態データに基づいてページデータ１３ｃを生成し、端末装置Ｂの表示部Ｂ1が更新されたページデータ１３ｃを所定時間経過後に表示して、照明器具Ａ2の更新された被制御状況を所定時間間隔毎に把握することができる。
【００４１】
また、制御データ生成部１４がＷＷＷサーバ装置１に設けられて、端末装置Ｂによって選択された選択照明器具Ａ2の制御状態変更要求データを生成するから、照明制御装置Ａの照明制御部Ａ5が送信された制御状態変更要求データに基づいて選択照明器具Ａ2の制御状態を変更して、世界中に設置された複数の端末装置Ｂを用いて、どこからでも照明器具Ａ2を同時に制御することができる。
【００４２】
また、選択照明器具Ａ2を指定するＵＲＬリンクタグ１３ｂ4がＨＴＭＬ情報１３ｂ1に記述されたから、ＨＴＭＬ情報１３ｂ1における部屋画像１３ａ1をマウスクリックして、制御状態を変更する選択照明器具Ａ2を端末装置Ｂから容易に選択することができる。
【００４３】
なお、本実施形態では、部屋の部屋画像１３ａ1を記憶した画像記憶部１３ａ、及び部屋画像１３ａ1の所定配置位置を記憶するＨＴＭＬ情報記憶部１３ｂがページデータ生成部１３に設けられたが、例えばページデータ１３ｃが制御状態データを部屋画像１３ａ1ではなく文字情報で表示されるときは、それぞれを設けなくともよく、ページデータ生成部１３が制御状態データをＷＷＷブラウザで表示し得るページデータ１３ｃを生成すればよく、限定されない。
【００４４】
また、本実施形態では、各照明器具Ａ2を制御する照明制御部Ａ5が照明制御装置Ａに設けられたものとし、選択照明器具Ａ2の制御状態変更要求データを生成する制御データ生成部１４をＷＷＷサーバ装置１に設けて、選択照明器具Ａ2の制御状態を変更したが、制御データ生成部１４を設けずに、照明器具Ａ2の被制御状態を監視するだけでもよく、限定されない。
【００４５】
また、特定のＵＲＬ、又は識別番号を設けて、照明器具Ａ2の被制御状態を監視する、又は制御するＷＷＷブラウザを制限してもよく、限定されない。また、本実施形態では、照明器具Ａ2をオンオフ制御、すなわち点灯制御したが、照明の照度を制御する調光制御してもよく、限定されない。
【００４６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項１に係る照明器具監視システムは、ＷＷＷサーバ装置が、照明器具の被制御状態を表す制御状態データが記憶されるとともに順次書き換えられる制御状態記憶部と、制御状態データがＷＷＷブラウザで表示され得るページデータを生成するページデータ生成部とを備え、端末装置が、指定されたＵＲＬを送信してＷＷＷサーバ装置とインターネット通信を確立する端末側インターネット接続部と、ＷＷＷブラウザを格納するブラウザ格納部と、ＷＷＷブラウザに基づいてページデータを表示する表示部とを備え、且つページデータ生成部が、照明器具が配置された部屋に対する照明器具の状態を表す画像を記憶した画像記憶部、及びＨＴＭＬ言語で記述され少なくとも画像を所定配置位置に配置するタグが記述されたＨＴＭＬ情報を記憶するＨＴＭＬ情報記憶部を備え、ページデータ生成部が、端末装置からＵＲＬが受信すると、このＵＲＬに基づいて前記ＨＴＭＬ情報記憶部から所定のＨＴＭＬ情報を選択し、照明器具の被制御状態を表す制御状態データを前記制御状態記憶部から読み取り、当該制御状態データに基づいて、当該選択されたＨＴＭＬ情報のタグを特定の部屋に対する照明器具の状態を表す画像に置き換えて、当該画像が所定配置位置に配置されたページデータを生成するから、端末装置がインターネットを介して、専用の通信回線を設けることなく、例えば電話回線でもってＷＷＷサーバ装置と接続されて、世界中に設置された複数の端末装置を用いて、どこからでも照明器具の被制御状態を同時に監視することができる。また、制御状態データを部屋画像でもって明瞭に表示できるとともに、部屋画像がレイアウト変更によって変更された場合、部屋画像及びＨＴＭＬ情報のみに、つまり端末装置ではなくＷＷＷサーバ装置側のみにその変更を加えて、レイアウト変更等に容易に対応することができる。
【００４７】
また、本発明の請求項２に係る照明器具監視システムは、請求項１記載の照明器具監視システムの効果に加えて、ＷＷＷサーバ装置が照明制御装置に接続されて、制御状態データ取得部が制御状態記憶部に接続してＷＷＷサーバ装置に設けられたから、照明器具の被制御状態を表す制御状態データを、照明制御装置からＷＷＷサーバ装置に容易に取り込むことができる。
【００４８】
また、本発明の請求項３に係る照明器具監視システムは、請求項１又は請求項２記載の照明器具監視システムの効果に加えて、自動再転送要求タグがＨＴＭＬ情報に記述されて、そのＨＴＭＬ情報を受信した端末装置のＷＷＷブラウザが、所定時間経過後にページデータをＷＷＷサーバ装置に要求するから、ページデータ生成部が制御状態記憶部によって順次書き換えられた制御状態データに基づいてページデータを生成し、端末装置の表示部が更新されたページデータを所定時間経過後に表示して、照明器具の更新された被制御状況を所定時間間隔毎に把握することができる。
【００４９】
また、本発明の請求項４に係る照明器具監視システムは、請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の照明器具監視システムの効果に加えて、照明制御装置が複数の照明器具を制御する照明器具制御部を設けたものであれば、制御データ生成部がＷＷＷサーバ装置に設けられて、端末装置によって選択された選択照明器具の制御状態変更要求データを生成するから、照明器具制御部が送信された制御状態変更要求データに基づいて選択照明器具の制御状態を変更して、世界中に設置された複数の端末装置を用いて、どこからでも照明器具を同時に制御することができる。
【００５０】
また、本発明の請求項５に係る照明器具監視システムは、請求項４に記載の照明器具監視システムの効果に加えて、選択照明器具を指定するＵＲＬリンクタグがＨＴＭＬ情報に記述されたから、例えばＨＴＭＬ情報における部屋画像をマウスクリックして、制御状態を変更する選択照明器具を端末装置から容易に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す概念構成図である。
【図２】同上のＷＷＷサーバ装置の構成図である。
【図３】同上の端末装置の構成図である。
【図４】同上の照明制御装置の構成図である。
【図５】同上の壁スイッチが押されたときのフローチャート図である。
【図６】同上の照明器具の被制御状態を監視するフローチャート図である。
【図７】同上の端末装置から照明器具を制御するフローチャート図である。
【図８】同上の部屋画像の一例（社長室）を表す平面図である。
【図９】同上の部屋画像の一例（廊下）を表す平面図である。
【図１０】同上の部屋画像の一例（会議室）を表す平面図である。
【図１１】同上のＨＴＭＬ言語で記述されたＨＴＭＬ情報の一例を表す図である。
【図１２】同上の所定配置位置に特定の部屋画像が配置されたＨＴＭＬ情報の一例を表す図である。
【図１３】同上のページデータの一例を表す図である。
【図１４】従来例を示す概念構成図である。
【図１５】同上の照明制御装置の構成図である。
【図１６】同上の配線割当テーブルを表す図である。
【図１７】同上の端末装置の構成図である。
【符号の説明】
１ ＷＷＷサーバ装置
１１ 制御状態記憶部
１２ 制御状態データ取得部
１２ａ 通信部
１３ ページデータ生成部
１３ａ 画像記憶部
１３ａ1 部屋画像
１３ｂ ＨＴＭＬ情報記憶部
１３ｂ1 ＨＴＭＬ情報
１３ｂ3 自動再転送要求タグ
１３ｂ4 ＵＲＬリンクタグ
１４ 制御データ生成部
２ 端末装置
２１ ブラウザ格納部
２３ 表示部
３ インターネット
Ａ 照明制御装置
Ａ2 照明器具
Ａ5 照明制御部
Claims (5)
- ＷＷＷサーバ装置、及びそのＷＷＷサーバ装置にインターネットを介して接続された端末装置を備え、照明器具の被制御状態を端末装置で監視する照明監視システムであって、
前記ＷＷＷサーバ装置は、前記照明器具の被制御状態を表す制御状態データが記憶されるとともに順次書き換えられる制御状態記憶部と、制御状態データがＷＷＷブラウザで表示され得るページデータを生成するページデータ生成部とを設け、
前記端末装置は、指定されたＵＲＬを送信して前記ＷＷＷサーバ装置とインターネット通信を確立する端末側インターネット接続部と、ＷＷＷブラウザを格納するブラウザ格納部と、ＷＷＷブラウザに基づいてページデータを表示する表示部とを設け、
前記ページデータ生成部は、前記照明器具が配置された部屋に対する照明器具の状態を表す画像を記憶した画像記憶部、及びＨＴＭＬ言語で記述され少なくとも前記画像を所定配置位置に配置するタグが記述されたＨＴＭＬ情報を記憶するＨＴＭＬ情報記憶部を設け、
前記ページデータ生成部は、前記端末装置からＵＲＬが送信されると、当該ＵＲＬに基づいて前記ＨＴＭＬ情報記憶部から所定のＨＴＭＬ情報を選択し、前記照明器具の被制御状態を表す制御状態データを前記制御状態記憶部から読み取り、当該制御状態データに基づいて、当該選択されたＨＴＭＬ情報のタグを特定の部屋に対する照明器具の状態を表す画像に置き換えて、当該画像が所定配置位置に配置された前記ページデータを生成することを特徴とする照明監視システム。 - 前記照明器具を制御する照明制御装置に接続された前記ＷＷＷサーバ装置は、照明制御装置から前記制御状態データを取り込む制御状態データ取得部が、前記制御状態記憶部に接続して設けられたことを特徴とする請求項１記載の照明監視システム。
- 前記端末装置のＷＷＷブラウザが所定時間経過後に前記ページデータを前記ＷＷＷサーバ装置に要求する自動再転送要求タグは、前記ＨＴＭＬ情報に記述されたことを特徴とする請求項１又は請求項２記載の照明監視システム。
- 前記照明制御装置は複数の照明器具を制御する照明制御部が設けられたものであって、照明制御部と接続されるとともに、前記端末装置によって選択された選択照明器具の制御状態変更要求データを生成する制御データ生成部が、前記ＷＷＷサーバ装置に設けられたことを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の照明監視システム。
- 前記選択照明器具を指定するＵＲＬリンクタグが、前記ＨＴＭＬ情報に記述されたことを特徴とする請求項４記載の照明監視システム。
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