JP4317494B2 - 多連式スロットルボディのバルブシャフトリンク機構 - Google Patents

多連式スロットルボディのバルブシャフトリンク機構 Download PDF

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Description

本発明は、多気筒エンジンの吸気系に用いられる多連式スロットルボディに関し、特にバルブシャフトを連結するためのリンク機構に関する。
近年では、電子的にスロットルバルブの開閉が制御される電子制御スロットルボディが特に四輪車などにおいて多く用いられている(例えば特許文献1参照)。しかし、これらの電子制御スロットルボディは、単独のスロットルバルブを個別制御するもので、複数のスロットルバルブがメカニカルに連動される多連式のスロットルボディに関するものではない。
一方、例えば二輪車の多気筒エンジンでは、多連式のスロットルボディが用いられ、これらの多連式のスロットルボディでは、全てのスロットルバルブの開閉がアクセルの手動操作に連動してメカニカルに制御されている。すなわち、多連式のスロットルボディを用いた二輪車では、各スロットルバルブはメカニカルに常に同期して開閉されるので、ギアチェンジ時、操縦者はその感覚に基づいてクラッチのオンオフと空吹かしのタイミングを制御して、エンジン回転数を車速に同調させる必要がある。また、高速走行時にシフトダウンされると、エンジンブレーキによりリアタイヤのロック現象が発生し走行安定性が損なわれる可能性があり、操縦者はクラッチの細かいオンオフ制御を行なう必要がある。
特許第2974682号公報
本発明は、多連式スロットルボディにおいて、一部のスロットルボアの空気流入量を独立して増大可能とするとともに、このような構成において、シャフトの摩擦抵抗によるスロットルバルブのロックを防止することを目的としている。
本発明の多連式スロットルバルブのリンク機構は、スロットルバルブが備えられるスロットルボディと、前記スロットルボディ内においてそれぞれスロットルバルブが固定される第1シャフト及び第2シャフトと、前記スロットルバルブの閉方向に前記第1シャフトを回転付勢する第1リターンスプリングと、前記第2シャフトを前記閉方向に回転付勢する第2リターンスプリングと、前記第1シャフトの一方の端部に連結され、アクセルグリップの回動に伴って回転して前記第1シャフトを開方向に回転させるスロットルレバーと、前記第1シャフトの他方の端部に設けられ第1連結部材と、前記第1シャフトと共に開方向に回転する前記第1連結部材に押圧されて、前記第2シャフトを開方向に回転させるとともに、前記第2シャフトの一方の端部に設けられ第2連結部材と、前記第2シャフトの他方の端部に設けられ、モータの回動を伝達して前記第2シャフトを開方向に回転させる第3連結部材前記第2シャフトがロックしたときに、前記第1連結部材から前記第2連結部材に前記第1リターンスプリングの付勢力を作用させて、前記第2シャフトのロックを解除するロック解除機構を備えることを特徴としている。
例えばロック解除機構は弾性部材を備え、弾性部材は第1及び第2シャフトの位相を一致させるように第1及び第2連結部材に付勢力を与える。このとき弾性部材は捩りスプリングであることが好ましく、捩りスプリングの一端は第1連結部材に係合され、他端は第2連結部材に係合される。また、弾性部材による付勢力は、第1シャフトに与えられる閉方向への回転付勢力よりも小さい。
また、ロック解除機構は、例えば蹴飛ばし機構である。このとき、蹴飛ばし機構は、第1及び第2連結部材の間の相対的な回転運動を所定の範囲に規制する規制手段により構成されることが好ましい。規制手段は、例えば第1又は第2連結部材の一方に設けられたピンと、他方に設けられピンに係合してその相対運動を規制する係止手段により構成される。また係止手段は、例えば所定の長さの円弧状の切欠である。
以上のように、本発明によれば、多連式スロットルボディにおいて、一部のスロットルバルブの空気流入量を独立して増大可能とするとともに、このような構成において、シャフトの摩擦抵抗によるスロットルバルブのロックを防止することができるので、より安全な走行が可能になる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態である4連式スロットルボディの模式的な斜視図である。
第1実施形態の4連式スロットルボディ10は、4つのスロットルバルブ11〜14を備え、各スロットルバルブ11〜14は、軸Xの周りに回動可能である。スロットルバルブ11、12はともに第1シャフト15に固定されており、第1シャフト15が回転すると各々スロットルボディ(図示せず)内において同じ開度で回動される。
第1シャフト15の一方の端部にはスロットルレバー16が連結され、第1シャフト15は第1リターンスプリング17によりA方向(バルブを閉じる方向)に回転付勢される。スロットルレバー16には、アクセルワイヤWの一端が取り付けられ、他端は例えば二輪車の操縦者が操作するアクセルグリップGに接続される。すなわち、操縦者がスロットルを開く方向にアクセルグリップGを回転させるとアクセルワイヤWが引っ張られ、スロットルレバー16がA方向とは反対方向(バルブを開く方向)に回転される。これにより、第1シャフト15とこれに固定されたスロットルバルブ11、12(第1のスロットルバルブ)がA方向と反対方向に回転・開弁される。一方、操縦者がアクセルグリップGを戻すと、スロットルレバー16及び第1シャフト15は第1リターンスプリング17の付勢力によりA方向に回転され、これに伴ってスロットルバルブ11、12もA方向(バルブが閉まる方向)に回動される。
第1シャフト15の他方の端部(スロットルレバー16が取り付けられた端部とは反対側の端部)には、アジャストスクリュー18が取り付けられる第1連結部材19が取り付けられる。第1連結部材19は、アジャストスクリュー18を介して第2シャフト20の一方の端部に取り付けられた第2連結部材21と係合し、多連式スロットルバルブにおいて、バルブシャフト同士を連結するリンク機構30を構成する。なお図1ではリンク機構30の概略のみが示されており、その詳細については後述する。
第2シャフト20には、スロットルバルブ13、14(第2のスロットルバルブ)が固定され、第2シャフト20が回転するとスロットルバルブ13、14は各々のスロットルボディ(図示せず)内において同じ開度で回動される。また、第2シャフト20は、第2リターンスプリング22によりA方向に回転付勢され、これにより第2連結部材21はアジャストスクリュー18の先端に当接・押圧される。なお、スロットルバルブ13、14の開度は、第1連結部材19からのアジャストスクリュー18の突出量を調整することによりその開度がスロットルバルブ11、12に同調される。
第2シャフト20の他方の端部には、第3連結部材23が取り付けられ、第3連結部材は、アジャストスクリュー24を介して第4連結部材25に係合され従来周知のリンク機構を構成する。すなわち、第4連結部材25にはアジャストスクリュー24が螺合されており、第3連結部材23は第2リターンスプリング22によるA方向への付勢力によりアジャストスクリュー24の先端に当接・押圧され、従来周知の第2連結部を構成する。従来周知のように、第3連結部材23と第4連結部材25との間の角度は、第4連結部材25からのアジャストスクリュー24の突出量を調整することにより調整される。
第4連結部材25は、駆動シャフト26の一端に取り付けられており、駆動シャフト26の他端には扇形歯車27が取り付けられる。扇形歯車27は、モータ(例えばステップモータ)Mの軸に固定されたピニオン28と噛合い、モータMの回転に合わせてX軸を中心に回動される。すなわち、第2シャフト20に固定されたスロットルバルブ13、14は、モータMの回転により回動可能である。
次に、第1実施形態の4連式スロットルボディ10の基本動作(各実施形態に共通な動作)について説明する。通常の運転状態では、スロットルバルブ11〜14は、操縦者によるアクセルグリップGの操作に連動して、メカニカルに駆動される。すなわち、アクセルグリップGがスロットルを開く方向に回転されると、アクセルワイヤWが引っ張られ、スロットルレバー16が、第1リターンスプリング17の付勢力に抗して回転される。これにより、スロットルバルブ11、12がA方向とは逆方向に回動される。このとき第2連結部材21は、第1連結部材19のアジャストスクリュー18に押圧され、第2リターンスプリング22の付勢力に抗して回転される。これにより、スロットルバルブ13、14もスロットルバルブ11、12に同調してA方向とは逆方向に回動される。すなわち、通常の運転状態では、スロットルバルブ11〜14は、従来の4連式スロットルバルブと同様に作動される。
なお、このとき、モータMは駆動されず、第4連結部材25は例えばアイドル開度に対応する位置に固定されている。すなわち、アクセルグリップGの操作によりスロットルバルブ13、14がA方向とは逆方向に回動されるとき、第3連結部材23は、第4連結部材25のアジャストスクリュー24から離接して回転される。
アクセルグリップGが戻される場合には、第1リターンスプリング17の回転付勢力によりスロットルバルブ11、12はA方向に回動され、これに伴ってスロットルバルブ13、14も第2リターンスプリング22の回転付勢力によりA方向に回動される。これにより、各スロットルバルブ11〜14は、例えばアイドル開度まで戻される。
一方、例えば(1)車速が変わらない状態でのギアチェンジ時(例えば3速(5000rpm)での車速を維持したまま2速(7000rpm)にシフトダウンする場合など)、(2)ファーストアイドリング(FID)時(例えば冷態時にアイドル回転数を上昇する場合)、(3)ダッシュポット効果を含むオープンナー効果によりHC対策を行なう場合などの通常運転状態以外の場合においては、スロットルバルブ13、14に対して電子制御駆動が実行される。
すなわち、本実施形態のスロットルバルブの電子制御では、上記(1)〜(3)の運転状態において、アクセルグリップGを例えばアイドル開度まで戻した状態においても、スロットルバルブ13、14は、モータMを駆動することにより第2リターンスプリング22に抗してA方向とは逆方向に回動され開弁される。このとき、スロットルバルブ11、12は、例えばアイドル開度に維持され、第2連結部材21は、第1連結部材19のアジャストスクリュー18から離接して回転される。例えば(1)の運転状態の場合、クラッチがオフ状態とされシフトダウンされると、スロットルバルブ11、12の開度がそのままに維持、あるいは閉じられた場合においても、モータMが駆動されスロットルバルブ13、14の開度は拡大される。これにより、例えば上述の3速から2速にシフトダウンされる場合においてもエンジン回転数は5000rpmから7000rpmまで上昇され、リアタイヤのロック現象を防止することができる。
以上のように、本実施形態の多連式のスロットルボディでは、通常運転状態では、全スロットルバルブの開閉をメカニカル(手動)に制御しながらも、スロットルバルブが全閉状態を含む任意の開度にメカニカルに設定された場合において、一部のスロットルバルブ(例えば全スロットルバルブのうちの半分)をその開度に維持したまま、残りのスロットルバルブの開度を電子制御を用いて更に開くことができる。これにより、ギアチェンジ時に操縦者が空吹かしやクラッチ制御を行なわなくともギアチェンジ時の走行安定性を電子的に制御することができる。また、ファーストアイドリング時やオープンナー効果を用いたHC対策においても、電子制御を用いて流入空気流量を十分に確保することが可能となる。また更に、本実施形態の構成によれば上記作用を従来の多連式スロットルバルブの構成を大きく変更することなく簡略、小型な構成で実現でき、コスト面においても大きな利益が得られる。
しかし、上記構成において、シャフトの摺動抵抗が大きいと、スロットルバルブが開いた状態でロックされる可能性がある。特に第2シャフト20がロックした場合、上記構成では、第2リターンスプリング22のトルクしか第2シャフト20の戻りに作用しないため、スロットルバルブ13、14が開いたままで固定されてしまう恐れがある。このような問題を解決するために第2リターンスプリング22のトルクを予め大きく設定することが考えられるが、第2リターンスプリング22のトルクの増大は、アクセルグリップ力(第1及び第2リターンスプリングのトルクの和)の増大を招く。また、第2シャフト20の摺動抵抗に合わせて第2リターンスプリング22のみを増大させると、全体のトルクバランスが悪化するという問題がある。
以上のことから、本実施形態のリンク機構30は、以下に説明するように、このような問題を解決するための構造を備える。以下、図2及び図3を参照して第1実施形態におけるリンク機構30について説明する。
図2は、リンク機構30の模式的な側面図であり、図2(a)では、第1シャフト15及び第2シャフト20が同位相にあり、全てのスロットルバルブ11〜14が閉じられた状態を示す。一方、図2(b)では、第2シャフト20に設けられたスロットルバルブ13、14のみが開弁され、第1シャフト15に設けられたスロットルバルブ11、12は閉弁された状態が示される。
図2(a)、(b)では、第1シャフト15に連結された第1連結部材19が破線で描かれ、第2シャフト20に連結された第2連結部材21が実線で示されている。第1及び第2連結部材19、21の間には、第1及び第2シャフト15、20を同位相とするように第2連結部材21を第1連結部材19に向けて付勢する付勢手段が介装される。すなわち、付勢手段は第2連結部材21を第1連結部材19に設けられたアジャストスクリュー18に当接させるように作用する。また付勢手段には、例えばリジッドスプリング31が用いられる。なお、図2では、スロットルバルブ13、14の吸気通路内での位置のみが示されている。
図2に示されるように、リジッドスプリング31は、延長された第1又は第2シャフト(図示せず)の回りを巻回するように配置される捩りスプリングであり、その一端は第1連結部材19に係止され、他端が第2連結部材21に係止される。リジッドスプリング31は、第2シャフト20の位相が第1シャフト15の位相から開弁方向(B方向)にずれるにしたがって、すなわち、第2連結部材21がアジャストスクリュー18から離れるにしたがって捩られ、第1及び第2シャフト15、20を同位相に戻すように、第2連結部材21を相対的にアジャストスクリュー18に向けて回転付勢する。
図3は、図2に示されたリンク機構30の動作原理を説明するための概念図である。本実施形態のリンク機構30の構成では、第1連結部材19は、固定部であるスロットルボディSに取り付けられた第1リターンスプリング17の作用により、第1シャフト15の回りに閉弁方向(A方向)に回転付勢され、第2連結部材21も固定部であるスロットルボディSに取り付けられた第2リターンスプリング22の作用により、第2シャフト20の回りに閉弁方向(A方向)に回転付勢される。また、第1及び第2連結部材19、21の間には、リジッドスプリング31が介装され、第1及び第2連結部材19、21の間を所定の配置(同位相)に維持するように付勢力が与えられる。
例えば、アクセルグリップGの操作により、第1シャフト15が開弁する方向(B方向)に回動されるとき、第2連結部材21は第1連結部材19に螺着されたアジャストスクリュー18により押され、第1及び第2連結部材19、21は一体的に回動される。これにより、第1及び第2シャフト15、20、すなわちスロットルバルブ11〜14は同位相を維持しながら開弁方向に回動される。また、アクセルグリップGが戻されると、第1及び第2リターンスプリング17、22の作用により、第1及び第2連結部材19、21は、閉弁方向(A方向)に一体的に回動される。
一方、アクセルグリップGを戻すときに、第2シャフト20の軸受との間の摺動摩擦力が第2リターンスプリング22の回転付勢力よりも大きくなり、第2シャフト20がロックしてしまった場合には、第1連結部材19のみが第1リターンスプリング17の作用により閉弁方向に回動される。第1連結部材19が第2連結部材21から離接すると、リジッドスプリング31が作用し、第2連結部材21には、第2リターンスプリング17の付勢力のみならず、リジッドスプリング31の付勢力も作用する。第2シャフト20がロックしている間、第2連結部材21に作用する第2リターンスプリングの力は一定であるが、リジッドスプリング31の力は、第1及び第2連結部材19、21の間の開きが大きくなるにしたがって大きくなる。したがって、第1連結部材19が一定角度閉弁方向に回動すると、第2リターンスプリング22及びリジッドスプリング31の力の合計が第2シャフト20の摺動摩擦力を上回り、第2シャフト20のロックが解除される。
また、モータMを用いた電子駆動制御が行われる場合には、第2連結部材21は、モータMの回転力により、第2リターンスプリング22及びリジッドスプリング31の合力に抗して、第1連結部材19から離接して開弁方向(B方向)に回動される。なお、このとき、第1連結部材は、第2リターンスプリング17の力によりその位置が維持される。すなわち、この制御で第2連結部材21が回動される範囲において、リジッドスプリング31のスプリング力は第1リターンスプリング17のスプリング力に比べ小さい。
以上のように、第1実施形態によれば、第2シャフトがロックした場合にも、リジッドスプリングの作用によりロックを解除することができ、スロットルバルブの閉じ方向に対する信頼性を向上することができる。また、リジッドスプリングは、第1及び第2連結部材の間のみに作用するので、アクセルグリップ力に影響を及ぼすことがなくアクセルの操作における手感を損なうことがない。また更に、第1及び第2リターンスプリングのスプリング力のバランスにも影響を与えることがない。
次に図4を参照して第2実施形態のリンク機構について説明する。図4(a)は全てのスロットルバルブ11〜14が閉じている状態を示し、図4(b)は、例えばアクセルグリップGの操作によりスロットルバルブ11〜14の全てが一旦開かれた後、第2シャフト20がロックし、第1連結部材のみが一定角度(θ)閉弁方向に戻された状態を示す。なお、第2実施形態において、リンク機構の構成以外は第1実施形態と同様であり、その説明を省略する。
第1実施形態のリンク機構30では、第1及び第2連結部材19、21の間にリジッドスプリング31を介装することにより、第2シャフト20のロックに対応したが、第2実施形態のリンク機構40では、リジッドスプリング31に替えて、蹴飛ばし方式を採用している。
図4(a)、図4(b)に示されるように、第2連結部材42には、第2シャフト20の軸X(図1参照)から所定距離離れた位置に軸周りに沿った円弧状の切欠(または開口)43が所定の角度に渡って設けられる。また、第1連結部材41には、軸Xから所定距離離れた位置に軸Xに平行にピン44が設けられる。ピン44は切欠43内に摺動自在に挿入され、切欠43とピン44との間の相対的な運動は、ピン44が切欠43の両端において、切欠43の端部に当接することにより規制される。すなわち、ピン44と切欠43は、第1及び第2連結部材19、21の間の相対的な回転を一定の範囲に規制する機構を提供する。なお、第1及び第2連結部材41、42の構成は、切欠43及びピン44に関わる構成以外、第1実施形態の第1及び第2連結部材19、21に等しい。
すなわち、第2実施形態のリンク機構40では、第2連結部材42の第1連結部材41に対する相対的な回転は、弧状の切欠43の長さと、ピン44の太さとにより規定される。なお、第2連結部材42は、アジャストスクリュー18により第1連結部材41に対するA方向への回転が規制されるので、A方向への回転の規制に関しては実際にはアジャストスクリュー18により行なわれ、切欠43のB方向側の端部の位置は、アジャストスクリュー18の調整機能を阻害しない範囲で定められる。すなわち、図4(a)に示されるように、第2連結部材42が第1連結部材41のアジャストスクリュー18に当接しているときに(第1及び第2シャフト15、20が同位相のときに)、ピン44は、円弧状の切欠43のB方向の端部に隣接あるいは当接する。
一方、第2連結部材42の第1連結部材に対する相対的なB方向への回転は、図4(b)に示されるように、ピン44と切欠43のA方向の端部との係合により規制される。これらの機構により実現される第2連結部材42の第1連結部材41に対する可動範囲(角度θ)は、第1シャフト15に設けられたスロットルバルブ11、12を閉じた状態で、電子駆動制御により第2シャフト20に設けられたスロットルバルブ13、14を開弁する角度範囲に対応して設定される。
例えば、アクセルグリップGの操作によりスロットルバルブ11〜14の全てが一旦角度θ以上の角度まで開かれ、その後、第2シャフト20のみがロックした場合、アクセルグリップGを戻すと、第1連結部材41のみが弁を閉じる方向(A方向)に回動される。第1連結部材41が第2連結部材42がロックした位置から角度(θ)に渡って閉弁方向(A方向)に戻されると、図4(b)に示されるように、ピン44が切欠43のA方向の端部に係合する。これにより、第2連結部材42に、ピン44からA方向への力が加えられ、第2シャフト20のロックが解除され、第2シャフト20、すなわちスロットルバルブ13、14は再び通常の仕方で閉弁方向(A方向)に回動されるようになり(蹴飛ばし機構)、第1及び第2連結部41、42は再び一体的に回動される。
以上のように、第2実施形態によれば、第2シャフトがロックした場合に、ピンによる蹴飛ばし作用によりロックを解除することができ、スロットルバルブの閉じ方向に対する信頼性を向上することができる。また、本実施形態の構成においても、アクセルグリップ力に影響を及ぼすことがなく、第1及び第2リターンスプリングのスプリング力のバランスにも影響を与えることがない。
なお、第2実施形態では、ピンが第1連結部材に設けられ、切欠が第2連結部材に設けられたが、ピンを第2連結部材に設け、切欠を第1連結部材に設けることも可能である。また、第1及び第2シャフトの間の位相差が、第1シャフトのスロットルバルブが閉じられた状態で、第2シャフトのスロットルバルブが回転され得る最大回動角を越える範囲に達したときに、第1連結部材からロックされた第2連結部材に力を与えられる構成であればよく、本実施形態の構成に限定されるものではない。
次に図5を参照して、第3実施形態のリンク機構について説明する。第3実施形態のリンク機構は、第1及び第2実施形態のリンク機構を組み合わせたものである。すなわち、第3実施形態のリンク機構は、リジッドスプリング及び蹴飛ばし機構を備える。
すなわち、第3実施形態のリンク機構50では、ピン44が第1連結部材19に設けられた孔45に圧入されており、第2連結部材21には、ピン44と協働する円弧状の切欠43が設けられる。また、第1及び第2連結部材19、21の間には、リジッドスプリング31が介装され、第2連結部材21は、第1及び第2シャフトが同位相となるように、第1連結部材19に向けて相対的に付勢される。
以上のように、第3実施形態によれば、第1及び第2実施形態を合わせた効果が得られる。
なお本実施形態では、4連の多連式スロットルボディを一例として挙げたが、2連以上の多連式スロットルボディであれば何連であってもよい。また、本実施形態では、4連のうち半分である2つのスロットルバルブを電子制御可能としたが、その割合は1/2に限定されるものではない。本実施形態では、電気的な駆動源としてモータを用いたが、駆動源にはモータ以外のアクチュエータを用いてもよい。例えばラック等を用いてリニアアクチュエータ等を用いることも可能である。
本発明の第1実施形態である4連式のスロットルボディの斜視図である。 第1実施形態のリンク機構の軸Xに垂直な面内における模式的な側面図である。 図2に示されたリンク機構の動作原理を説明するための概念図である。 第2実施形態のリンク機構の軸Xに垂直な面内における模式的な側面図である。 第3実施形態のリンク機構の軸Xに沿った面内における模式的な断面図である。
符号の説明
11、12、13、14 スロットルバルブ
15 第1シャフト
20 第2シャフト
19、41 第1連結部材
21、42 第2連結部材
30、40、50 リンク機構
31 リジッドスプリング
43 弧状切欠
44 ピン

Claims (6)

  1. スロットルバルブが備えられるスロットルボディと、
    前記スロットルボディ内においてそれぞれスロットルバルブが固定される第1シャフト及び第2シャフトと、
    前記スロットルバルブの閉方向に前記第1シャフトを回転付勢する第1リターンスプリングと、
    前記第2シャフトを前記閉方向に回転付勢する第2リターンスプリングと、
    前記第1シャフトの一方の端部に連結され、アクセルグリップの回動に伴って回転して前記第1シャフトを開方向に回転させるスロットルレバーと、
    前記第1シャフトの他方の端部に設けられ第1連結部材と、
    前記第1シャフトと共に開方向に回転する前記第1連結部材に押圧されて、前記第2シャフトを開方向に回転させるとともに、前記第2シャフトの一方の端部に設けられ第2連結部材と、
    前記第2シャフトの他方の端部に設けられ、モータの回動を伝達して前記第2シャフトを開方向に回転させる第3連結部材
    前記第2シャフトがロックしたときに、前記第1連結部材から前記第2連結部材に前記第1リターンスプリングの付勢力を作用させて、前記第2シャフトのロックを解除するロック解除機構を備える
    ことを特徴とする多連式スロットルバルブのリンク機構。
  2. 前記ロック解除機構が弾性部材を備え、
    前記弾性部材が前記第1及び第2シャフトの位相を一致させるように前記第1及び第2連結部材に付勢力を与えることを特徴とする請求項1に記載のリンク機構。
  3. 前記弾性部材の一端が前記第1連結部材に係合され、
    他端が前記第2連結部材に係合され、
    前記弾性部材による付勢力が前記第1シャフトに与えられる閉方向への回転付勢力よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載のリンク機構。
  4. 前記ロック解除機構が前記第1及び第2連結部材の間の相対的な回転運動を所定の範囲に規制する規制手段により構成され
    前記規制手段が、前記第1又は第2連結部材の一方に設けられたピンと、他方に設けられ前記ピンに係合してその相対運動を規制する係止手段により構成されることを特徴とする請求項に記載のリンク機構。
  5. 前記係止手段が所定の長さの円弧状の切欠きであることを特徴とする請求項に記載のリンク機構。
  6. 請求項1乃至請求項の何れか一項に記載のリンク機構を用いた多連式スロットルバルブ。
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