JP4317385B2 - ディスプレイ装置、上書制御方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

ディスプレイ装置、上書制御方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディスプレイ装置、上書制御方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、PDPや液晶リアプロジェクタなどの表示装置と座標入力面と座標入力装置とを一体化して構成されたタッチパネル付きディスプレイ装置がある。一体型のタッチパネル付きディスプレイ装置は、タッチすることによって表示装置の表示画像に手書きしたのと同様に文字や図形を描画することができる。このため、タッチパネル付きディスプレイ装置は、プレゼンテーションや会議、学校の授業などに使われることが増えている。このような傾向は、表示装置の大型化に伴っていっそう強くなることが予想される。
【0003】
タッチパネル付きディスプレイ装置において、表示されている画像上に文字や図形を描画可能な状態を「上書モード」という。また、タッチパネル付きディスプレイ装置におけるプログラムの起動や操作の機能は、例えばWindows(R)、Linux(R)、Macintosh(R)といった汎用的なOS(Operating System)によって提供される。プログラムを実行可能な状態をAPL(アプリケーション)モードという。
【0004】
ところで、画像は、一般的にウィンドウ画面に表示され、ウィンドウ画面は、ドラッグされて移動することができる。あるいは、オペレータの操作によってウィンドウ画面を拡大、縮小することもできる。
【0005】
しかし、従来のタッチパネル付きディスプレイ装置は、ウィンドウ画面に表示された画像をキャプチャーし、キャプチャーされたウィンドウ画像に上書画像を上書する。このような構成では、ウィンドウ画面を移動した場合、上書画像が移動後のウィンドウ画面に表示されない。このため、上書画像を予めコピーし、移動後のウィンドウ画面に位置合わせして貼りつける処理を行っていた(例えば、特許文献1)。
【0006】
また、上記した従来技術のように、キャプチャーしたウィンドウ画像に上書画像を貼り付けた場合、ウィンドウを縮小することによって上書画像がウィンドウ以外の領域に表示されることになる。このような場合、ウィンドウが見苦しいばかりでなく、複数のウィンドウが表示されていた場合には上書画像が他のウィンドウの表示を妨げる可能性もある。このため、ウィンドウを縮小することによって上書画像がウィンドウ以外の領域に表示された場合、上書画像の一部、あるいはすべてを消去する操作が必要であった。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−312264号公報(段落[0021]〜[0034])
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術に挙げたように、移動後のウィンドウ画像に上書画像を位置合わせして貼りつける処理は、タッチパネル付きディスプレイ装置において複数回の操作を要し、煩雑であると感じるオペレータも多い。また、ウィンドウ画面の移動や縮小などの操作のたびに上書画像の操作を行うことは、プレゼンテーションなどの円滑な進行を妨げる。
【0009】
さらに、タッチパネル付きディスプレイ装置で上書モードを使ってプレゼンテーションをした場合、プレゼンテーションに使用された文書と共にプレゼンテーション中に書き込まれた上書画像をも保存しておきたい場合がある。また、上書以前の文書を保存しておきたい場合もある。
【0010】
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、簡単な操作で上書の機能を使用することができ、円滑にプレゼンテーションを進行させることができるディスプレイ装置、上書制御方法、プログラムおよび記録媒体を得ることを目的とする。加えて、本発明は、上書機能を使って行われたプレゼンテーションの記録をユーザの必要に応じて確実に保存することができるディスプレイ装置、上書制御方法、プログラムおよび記録媒体を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかるィスプレイ装置は、表示画面と、座標入力装置と、前記座標入力装置で指定された点の座標を検出する座標検出手段と、前記表示画面上に表示された各領域上に前記領域と同じ色で表される透明ウィンドウを開き、前記座標検出手段が前記透明ウィンドウ上で検出した座標に基づく画像を、前記透明ウィンドウ上に上書画像として表示する上書手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
この請求項1に記載の発明によれば、表示画面上に表示された各領域上に領域と同じ色で表される透明ウィンドウを開き、座標検出手段が透明ウィンドウ上で検出した座標に基づく画像を、透明ウィンドウ上に上書画像として表示することにより、表示画面上に表示された各領域に対する上書画像の編集や削除が不用になり、移動や縮小といったウィンドウの操作によらず簡単な操作で上書の機能を使用することができ、上書き操作の利便性を高めることができるので、円滑にプレゼンテーションを進行させることができる。
【0013】
請求項2に記載の発明にかかるィスプレイ装置は、前記表示画面上に表示された各領域の面積が所定の面積以下である場合には、上書き操作の対象にはならないものと判断するウィンドウ画面表示状態判断手段を備え、前記上書手段は、前記ウィンドウ画面表示状態判断手段が上書き操作の対象にはならないものと判断した領域に対しては、前記透明ウィンドウは開かない、ことを特徴とする。
【0014】
この請求項2に記載の発明によれば、表示画面上に表示された各領域の面積が所定の面積以下である場合には、上書き操作の対象にはならないものと判断し、上書き操作の対象にはならないものと判断した領域に対しては、透明ウィンドウは開かないことにより、表示画面に常駐するツールバーなどが上書き操作の対象となることを防ぐことができる。
【0015】
請求項3に記載の発明にかかるィスプレイ装置は、重なって表示された複数の異なる領域上で最上部に表示された領域以外の領域における上書画像を非表示にすることを特徴とする。
【0016】
この請求項3に記載の発明によれば、重なって表示された複数の異なる領域上で最上部に表示された領域以外の領域における上書画像を非表示にするため、ウィンドウのうち他のウィンドウに隠れているウィンドウに対する上書きが表示されない。このため、ウィンドウが見やすくなり、円滑にプレゼンテーションを進めることができる。
【0017】
請求項4に記載の発明にかかるィスプレイ装置は、前記上書手段によって表示された上書画像を保存するか否か上書画像の保存にかかる条件の少なくとも一方を設定するための保存画像設定手段と、前記保存画像設定手段によって設定された条件にしたがって上書画像を保存する画像保存手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0018】
この請求項4に記載の発明によれば、設定された条件にしたがって上書画像を保存することができるので、例えば上書きされた画像は保存しない、上書きの対象となった文書と併せて保存するといった所望の条件で画像を保存することができる。このため、画像保存にかかる利便性を高めることができる。
【0021】
請求項に記載の発明にかかるディスプレイ装置は、前記保存設定手段は、前記上書手段によって上書画像が表示された領域が閉じるとき、前記上書手段によって表示された上書画像を保存するか否かを判断するための保存メッセージを表示する、ことを特徴とする。
【0022】
この請求項に記載の発明によれば、上書きされた上書画像を意図することなく削除してしまうことを防ぐ。また、削除すべき上書画像が保存されたために外部に情報が漏れることを防ぎ、上書きの機能の信頼性を高めることができる。
【0023】
請求項に記載の発明にかかるディスプレイ装置は、前記保存画像設定手段は、前記表示画面に複数の領域が表示されている場合、複数の領域の各々について上書画像を保存するか否かと、上書画像の保存にかかる条件との少なくとも一つを設定するための保存設定画面を表示する、ことを特徴とする。
【0024】
この請求項に記載の発明によれば、複数の領域の各々について上書画像を保存するか否かと、画像の保存にかかる条件との少なくとも一つを設定することができる。このため、複数の領域が表示されている場合にも、所望の領域にかかる上書画像だけを保存することを可能にし、保存の利便性を高めることができる。
【0025】
請求項に記載の発明にかかるディスプレイ装置は、前記画像保存手段は、前記上書手段が上書画像を更新できる上書モードから他の状態に移行したときに上書画像を保存すると共に、前記上書モードにおいて最後に更新された上書画像と共に表示されていた領域の画像を保存する、ことを特徴とする。
【0026】
この請求項に記載の発明によれば、上書きした後、ウィンドウの表示ページの変更やスクロールによって上書き時に表示されていたウィンドウの画面が変更された場合、上書きされた上書画像とウィンドウの画面とが一致しなくなることを防ぐことができる。
【0027】
請求項に記載の発明にかかるディスプレイ装置は、前記保存画像設定手段で設定される上書画像の保存にかかる条件は、前記上書手段によって表示された上書画像に前記領域を重ねた状態で保存する条件と、上書画像と前記領域とをそれぞれ別個に保存する条件を含む、ことを特徴とする。
【0028】
この請求項に記載の発明によれば、前記上書手段によって表示された上書画像に前記領域を重ねた状態で保存する条件と、上書画像と前記領域とをそれぞれ別個に保存する条件を含むので、上書きされた上書画像と上書きされた以外の画像のうち一方の保存が必要な画像だけを保存することができる。
【0029】
請求項に記載の発明にかかるディスプレイ装置は、前記画像保存手段によって保存された上書画像を縮小表示するサムネイル表示手段と、前記画像保存手段が複数の上書画像を保存している場合、前記サムネイル表示手段により前記縮小表示される上書画像を選択するための表示画像選択手段と、を備えることを特徴とする。
【0030】
この請求項に記載の発明によれば、表示すべき上書画像を速やかに選択可能にし、保存された上書画像の読み出しの操作性を高めることができる。
【0031】
請求項10に記載の発明にかかる上書制御方法は、ディスプレイ装置で実行される上書制御方法であって、前記ディスプレイ装置は、制御部と記憶部を備え、前記制御部において実行される、座標検出手段が、座標入力装置上で指定された点の座標を検出するステップと、上書手段が、前記表示画面上に表示された各領域上に前記領域と同じ色で表される透明ウィンドウを開き、前記座標検出手段が前記透明ウィンドウ上で検出した座標に基づく画像を、前記透明ウィンドウ上に上書画像として表示するステップと、を含むことを特徴とする。
【0032】
この請求項10に記載の発明によれば、表示画面上に表示された各領域上に領域と同じ色で表される透明ウィンドウを開き、座標検出手段が透明ウィンドウ上で検出した座標に基づく画像を、透明ウィンドウ上に上書画像として表示することにより、表示画面上に表示された各領域に対する上書画像の編集や削除が不用になり、移動や縮小といったウィンドウの操作によらず簡単な操作で上書の機能を使用することができ、上書き操作の利便性を高めることができるので、円滑にプレゼンテーションを進行させることができる。
【0033】
請求項11に記載の発明にかかるプログラムは、コンピュータを、座標入力装置上で指定された点の座標を検出する座標検出手段と、表示画面上に表示された各領域上に前記領域と同じ色で表される透明ウィンドウを開き、前記座標検出手段が前記透明ウィンドウ上で検出した座標に基づく画像を、前記透明ウィンドウ上に上書画像として表示する上書手段と、として機能させることを特徴とする。
【0034】
この請求項11に記載の発明によれば、表示画面上に表示された各領域上に領域と同じ色で表される透明ウィンドウを開き、座標検出手段が透明ウィンドウ上で検出した座標に基づく画像を、透明ウィンドウ上に上書画像として表示することにより、表示画面上に表示された各領域に対する上書画像の編集や削除が不用になり、移動や縮小といったウィンドウの操作によらず簡単な操作で上書の機能を使用することができ、上書き操作の利便性を高めることができるので、円滑にプレゼンテーションを進行させることができる。
【0035】
請求項12に記載の発明にかかるプログラムは、前記表示画面上に表示された各領域の面積が所定の面積以下である場合には、上書き操作の対象にはならないものと判断するウィンドウ画面表示状態判断手段として前記コンピュータをさらに機能させ、前記上書手段は、前記ウィンドウ画面表示状態判断手段が上書き操作の対象にはならないものと判断した領域に対しては、前記透明ウィンドウは開かない、ことを特徴とする。
【0036】
この請求項12に記載の発明によれば、表示画面上に表示された各領域の面積が所定の面積以下である場合には、上書き操作の対象にはならないものと判断し、上書き操作の対象にはならないものと判断した領域に対しては、透明ウィンドウは開かないことにより、表示画面に常駐するツールバーなどが上書き操作の対象となることを防ぐことができる。
【0037】
請求項13に記載の発明にかかるプログラムは、前記上書手段は、重なって表示された複数の異なる領域上で最上部に表示された領域以外の領域における上書画像を非表示にする、ことを特徴とする。
【0038】
この請求項13に記載の発明によれば、重なって表示された複数の異なる領域上で最上部に表示された領域以外の領域における上書画像を非表示にするため、ウィンドウのうち他のウィンドウに隠れているウィンドウに対する上書きが表示されない。このため、ウィンドウが見やすくなり、円滑にプレゼンテーションを進めることができる。
【0039】
請求項14に記載の発明にかかるプログラムは、前記上書手段によって表示された上書画像を保存するか否かと、上書画像の保存にかかる条件との少なくとも一方を設定するための保存画像設定手段と、前記保存画像設定手段によって設定された条件にしたがって上書画像を保存する画像保存手段と、をさらに前記コンピュータをさらに機能させることを特徴とする。
【0040】
この請求項14に記載の発明によれば、設定された条件にしたがって上書画像を保存することができるので、例えば上書きされた画像は保存しない、上書きの対象となった文書と併せて保存するといった所望の条件で画像を保存することができる。このため、画像保存にかかる利便性を高めることができる。
【0043】
請求項15に記載の発明にかかるプログラムは、前記保存画像設定手段で設定される上書画像の保存にかかる条件は、前記上書手段によって表示された上書画像に前記領域を重ねた状態で保存する条件と、上書画像と前記領域とをそれぞれ別個に保存する条件を含む、ことを特徴とする。
【0044】
この請求項15に記載の発明によれば、上書手段によって表示された上書画像に前記領域を重ねた状態で保存する条件と、上書画像と前記領域とをそれぞれ別個に保存する条件を含むので、上書きされた上書画像と上書きされた以外の画像のうち一方の保存が必要な画像だけを保存することができる。
【0045】
請求項16に記載の発明にかかるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記請求項11〜15に記載のいずれか一つのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0046】
この請求項16に記載の発明によれば、請求項11〜15に記載のいずれか一つのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置、上書制御方法、上書制御をコンピュータに実行させるプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0048】
図1は、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置の構成を説明するための図である。図示したタッチパネル付きディスプレイ装置は、タッチパネル式の座標入力装置1と、座標入力装置1に入力された座標を検出する座標検出装置3と、座標検出装置3が検出した座標に基づいて画像データを制御するホスト装置4(本実施の形態ではPC(Personal Computer)を利用している)、ホスト装置4によって制御された画像データ(R,G,B)を液晶画面やPDP(Plasma Display Panel)といったディスプレイ画面113に表示する表示装置2とを備えている。
【0049】
なお、本明細書中では、座標入力装置1と座標検出装置3とを合わせた構成をタッチパネルとも記す。また、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置には、ディスプレイ画面113が座標入力装置1の座標入力面112と重なって設けられている。座標入力面とは、座標検出装置3が座標を検出できる領域であって、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置はディスプレイ画面113に直接タッチする構成であるから、座標入力面112は仮想的な面である。
【0050】
座標入力装置1は、後述する光学検出器を備えていて、ディスプレイ画面113上のタッチを光学的に検出する。光学検出器が検出したデータは座標検出装置3に入力し、座標検出装置3が、タッチされた座標入力面112上の点(タッチ点)tの座標(x,y)を算出する。算出される座標は、ディスプレイ画面113の画素数(例えばx:1024,y:768)によって表され、10ms、あるいは20msといった時間で周期的にホスト装置4に出力する。なお、座標検出装置3のタッチ点の座標の算出については、後に詳述する。
【0051】
また、座標検出装置3は、後述する光学検出器が検出したデータを入力するための左光学検出器I/F101、右光学検出器I/F102、座標検出装置3全般を制御する中央演算装置104、中央演算装置104で使用されるプログラムが格納されているROM105、中央演算装置104の作業データが一時保存されるRAM106、周期的に時間を計測して中央演算装置104に入力するタイマ(TIMER)107とを備えている。
【0052】
ホスト装置4は、PC(Personal Computer)であって、Windows(R)、Macintosh(R)、Linux(R)といった汎用的なOSを搭載しており、画像データの制御は、OSの制御下で実行されている。そして、汎用的なOSの制御下で実行されるプログラム(ドライバソフト)であるドライバ108と、共通の汎用的なOSの制御下で動作するアプリケーションAPL111と、画像データが一時的に保存される画像RAM115とを有している。
【0053】
ここで、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置におけるタッチ点の検出および座標の算出について説明する。図2は、本実施の形態の座標入力装置を示す図である。座標入力装置1は、図中の縦方向の長さがH、横の長さがWの矩形の座標入力面112と、座標入力面の三辺に設けられた再帰性反射部材201と、再帰性反射部材201が設けられていない1辺の両端に設けられた左光学検出器202L、右光学検出器202Rとを備えている。
【0054】
左光学検出器202L、右光学検出器202Rは、いずれも半導体レーザである光源(図示せず)と、例えばCCD(Charged Coupled Device)を利用した受光部(図示せず)とを一体化したユニットである。光源は、座標入力面112の全域に光源を要とする扇状に光を照射する。左光学検出器202L、右光学検出器202Rが扇状の光を照射することによって、レーザ光は座標入力面112の全域に照射される。
【0055】
座標入力面112に照射された光は、再帰性反射部材201に反射される。再帰性反射部材201は、光を180度の角度で反射する部材であって、例えば図中に示す照射光p1を反射して照射光p1の光軸に平行な光軸を通る反射光p2とする。座標入力面上112に光を遮るものが存在しない場合、左光学検出器202L、右光学検出器202R、は照射された光のすべての反射光を受光する。しかし、例えば指やペンが座標入力面112にタッチしたとき、タッチ点を通る光が左光学検出器202L、右光学検出器202Rに受光されない。
【0056】
左光学検出器202L、右光学検出器202Rによって検出される光の情報は、アナログデータとして座標検出装置3に入力する。このとき、座標検出装置3は、扇状に照射された光のうち、受光部の光を受光しなかった位置で本来受光されるはずの光の光軸から左光学検出器202L、右光学検出器202Rの受光部を通る直線と各受光部とタッチ点tとを通る直線との角度(光遮蔽角度)θL、θRとを求める。タッチ点tの座標(x,y)は、角度θL、θRを使って以下のように算出される。
【0057】
x=W×tanθR/(tanθL+tanθR)
y=H−W×tanθL×tanθR/(tanθL+tanθR)
【0058】
次に、座標検出装置3で検出されるデータ(検出データ)とマウスデータとについて説明する。座標検出装置3は、座標入力装置1に対してなされたタッチのタッチ点のアナログデータを入力し、タッチ点の座標を算出する。そして、座標のデータとタッチの有無や状態(タッチ、デタッチ、移動・停止タッチ)とを示すデータ(検出データ)をドライバ108に与える。検出データは、ホスト装置4のドライバ108によってマウスデータに変換される。
【0059】
図3(a)は、検出データの形式を説明するための図、図3(b)はマウスデータの形式を説明するための図である。図3(a)に示したように、検出データは、タッチ点のx座標、y座標、さらにタッチ点の座標ステータスの情報を含んでいる。座標ステータスは、検出データが、タッチ、デタッチ、移動・停止タッチのいずれであるかを1または0によって示すものである。なお、座標検出装置3がタッチ、デタッチ、移動・停止タッチを検出した場合、各タッチを示すフィールドに1が設定される。
【0060】
また、図3(b)に示したように、マウスデータは、タッチ点のx座標、y座標、さらにマウスステータスの情報を含んでいる。マウスステータスは、マウスの右ボタンのON、OFF、左ボタンのON、OFFを1または0によって示すものである。タッチ、デタッチ、移動・停止タッチは、マウスの右ボタンのON、OFF、左ボタンのON、OFFのうちいずれかと対応付けて設定されている。
【0061】
なお、本実施の形態では、座標入力面112に対して指やペンが非接触状態から接触したことをタッチといい、タッチがなされた位置を示す点をタッチ点という。また、タッチ点から指やペンが離れたことをデタッチといい、デタッチすることなくタッチ点が移動することを移動・停止タッチという。なお、移動・停止タッチは、マウスでいうドラッグの操作に相当する。
【0062】
以上述べた構成は、以下のように動作する。すなわち、座標検出装置3は、タッチ点の座標を算出し、タッチ、デタッチなどの座標ステータスと共にホスト装置4に引き渡す。ホスト装置4のドライバ108は、汎用的なOSの制御下で座標検出装置3から検出データをRS232CあるいはUSBを介して受け取り、マウスデータに変換してマウスI/Fに渡す。マウスデータは、さらにAPL111に渡される。
【0063】
APL111は、マウスI/Fから受け取ったマウスデータに含まれる座標に関する情報やボタンのON、OFFの情報にしたがって予め座標に設定されている機能を実行する。ここでいう機能とは、例えば、ドラッグの軌跡を特定の色や太さの線で描画する文字描画、図形描画、罫線描画をいう。
【0064】
APL111の機能の実行によって作成された画像データは、R,G,Bで表される形式で画像RAM115に展開されて表示装置2に送出する。表示装置2は、画像データをディスプレイ画面113に表示する。
【0065】
図4は、図1に示したタッチパネル付きディスプレイ装置のうち、本発明にかかる構成を説明するための機能ブロック図である。図示した機能は、APL111の一つとして汎用的なOSによって提供される。
【0066】
図示したAPL111は、ディスプレイ画面113上に表示されたウィンドウ(ディスプレイ画面に複数の文書や画像、表などを表示させる機能をいう。本実施の形態では、ウィンドウの機能によって複数の文書や画像、表などを表示させるために設けられた画面をウィンドウ画面という)の表示状態を判断するウィンドウ表示状態判断部301と、ウィンドウ表示状態判断部301によるウィンドウ画面の表示状態に基づいて上書モードを制御する上書モード制御部300とを備えている。上書モード制御部300は、ウィンドウ表示状態判断部301がディスプレイ画面113に表示されたウィンドウ画面の表示面積が所定の面積以下である、またはディスプレイ画面113にウィンドウ画面が表示されていないと判断した場合、ディスプレイ画面113に透明ウィンドウを開き、座標検出装置3が透明ウィンドウ上で検出した座標に基づいて画像(上書画像)を表示する上書部303と、を備えている。
【0067】
なお、透明ウィンドウとは、背景色が透明ウィンドウ下のウィンドウ画面と同じ色で表されるウィンドウを指す。透明ウィンドウは、ウィンドウの範囲(位置座標)は規定されているものの、透明ウィンドウ下のウィンドウ画面との境界を視認することができず、透明ウィンドウ上の上書画像が透明ウィンドウ下のウィンドウ画面上に直接表示されているように見える。
【0068】
また、上書モード制御部300は、上書部303による上書画像の表示後、上書部303によって表示された上書画像を保存するか否か、あるいは画像の保存にかかる条件の少なくとも一方を設定するための保存画像設定手段である保存制御部305と、を備えている。画像保存D・B309は、保存制御部305によって設定された条件にしたがって画像を保存する画像保存手段である。
【0069】
また、上書D・B307は、上書部303の後述するスタンプや図形のモードで使用される画像データなどが蓄積されたデータベースである。なお、以上の構成は、ドライバ108から渡されるマウスデータMによって座標入力装置1に入力された座標を認識している。
【0070】
図5、図6は、上書部303によってなされる上書モードの一般的な処理を説明するための図である。図5(a)は、上書部303によってなされる上書のモードを設定するための設定画面を説明するための図である。図示した設定画面は、「ペン」、「スタンプ」といった上書モードを選択するボタンを表示する。表示されたボタンのうち、例えばペンのタブ651が選択されると、ペンによって描画される線の太さや色を設定するためのダイアログボックス654が表示される。また、描画された線を消すための消しゴムの大きさを選択する画面656が表示される。選択されたペンの太さや色、消しゴムの大きさは、OKボタン658をクリックすることによって決定する。
【0071】
図5(b)は、上書のモードの「スタンプ」を設定する画面を示す図である。スタンプのタブ661が選択されると、予め登録されているスタンプを表示するスタンプメニュー662が開く。スタンプメニューには、使用可能な複数のスタンプ662a〜662eが表示される。表示されたスタンプ662a〜662eのいずれかを選択すると、選択されたスタンプをプレビュー画面に表示することができる。表示されたスタンプは、OKボタン658のクリックによって上書されるスタンプに決定する。
【0072】
図6(a)〜(c)は、図5で設定した上書モードを使って上書きをする操作を説明するための図である。図示したように、ウィンドウ画面401に画像(ウィンドウ画像)が表示されていて、ウィンドウ画面401の図中右側に上書ツールバー403が表示される。上書ツールバー403は、デスクトップ画面のアイコンをダブルクリックすることにより、OSが提供する起動手段によって起動される。
【0073】
また、上書ツールバー403は、APLボタン403a、ペンボタン403b、図形ボタン403c、スタンプボタン403d、消しゴムボタン403e、ページ保存ボタン403f、サムネイルボタン403g、設定ボタン403hといった複数のボタンを有している。APLボタン403qは、上書きモードからAPLモードへ戻し、プログラムをOSの1APLとして動作可能にする(図6(a))。
【0074】
また、ペンボタン403b、図形ボタン403c、スタンプボタン403d、消しゴムボタンeの何れかが選択されると、上書きモードを示すカーソル405(ペンによる上書の例)が表示されて上書きモードへ移行したことを示す。上書モードをペンに設定した場合、ディスプレイ画面113上のウィンドウ画面内に指などでタッチしながら文字を書くことにより、手書き文字409を上書することができる。
【0075】
また、上書モードを図形に設定した場合、ウィンドウ画面内に指などで楕円407のような図形を上書することができる。この際、上書される図形の種類(円、楕円、直線、矢印、四角形)は、図形ボタン押下時にメニュー表示される。オペレータは、表示されたメニューから所望の図形を選択することができる。
【0076】
さらに、上書モードをスタンプに設定した場合、例えばスタンプ画像413をウィンドウ画面内に貼りつけることができる。スタンプ画像は、スタンプボタン押下時にメニュー表示される。オペレータは、表示されたメニューから所望のスタンプ画像を選択することができる(図6(b))。
【0077】
なお、本実施の形態では、上書モードを消しゴムに設定した場合、消しゴムカーソル411が触れる手書き文字(図形)、図形、スタンプを消去することができる(図6(c))。
【0078】
次に、図4に示した各構成の動作を順に説明する。
ウィンドウ表示状態判断部
先ず、ウィンドウ表示状態判断部301によってなされる処理を説明する。図7は、ディスプレイ画面113上にウィンドウ画面703a、ウィンドウ画面703bの2つのウィンドウ画面が表示された状態を示している。ウィンドウ表示状態判断部301は、OSが提供するAPI(APLI/F、図示せず)から以下のウィンドウ画面に関する情報(ウィンドウ情報)を取得する。
【0079】
(1)ウィンドウ画面703a、703bそれぞれの左上頂点の座標(原点をディスプレイ画面113の左上頂点Oとする)(X,Y)。
(2)ウィンドウ画面703a、703bのタイトルバーに表示された情報(APL−1上期業績報告など)。
(3)ウィンドウ画面703a、703bの重なり状態(図7ではウィンドウ画面の重なり部分において、ウィンドウ画面703bがウィンドウ画面703aの上に表示されている)。
(4)ウィンドウ画面703a、703bのタイトルバー幅W、ウィンドウ画面703a、703bの高さH。
【0080】
ウィンドウ表示状態判断部301は、取得した情報のうち、タイトルバー幅W、ウィンドウ高さHによって面積を算出する。そして、算出された面積を所定の面積と比較し、この面積を持つ領域が上書き操作の対象となるウィンドウ画面か、あるいはメニューバーやツールバーといったデスクトップ画像であるかを判定する。本実施の形態では、所定の面積をディスプレイ画面113の面積の1/8とし、算出された面積がディスプレイ画面113の面積の1/8以下であった場合、この領域がデスクトップ画面であると判断している。
【0081】
図8は、上書ツールバー403、ツールバー801、メニューバー803がディスプレイ画面113に常時表示される例を示している。図8に示した例では、下記の式のように、算出された面積がディスプレイ画面113の面積(表示画面面積)の1/8以下である場合にこの面積を持つ領域がデスクトップ画面であると判断することによってディスプレイ画面113に常駐するツールバー403などがウィンドウと認識されることを防いでいる。
W×H<N(表示画面面積/8)
【0082】
なお、ウィンドウ面積の判定は、ディスプレイ画面に表示されているウィンドウ画面の各面積を所定の面積と比較し、すべてのウィンドウ画面が所定の面積以下であった場合にウィンドウ画面の面積が所定の面積以下であると判断してもよい。また、ウィンドウ画面が複数表示されている場合、ウィンドウ画面の合計面積を所定の面積と比較してウィンドウ画面の面積が所定の面積以下であると判断してもよい。さらに、上記した例では、算出された面積と比較される所定の面積を表示画面面積の1/8としているが、1/8の値は本実施の形態のデフォルト値であり、設定により変更可能である。
【0083】
そして、ウィンドウ表示状態判断部301がディスプレイ画面113上に表示されている領域がデスクトップ画面であると判断した場合、上書部303は、ディスプレイ画面113のデスクトップ画面上に透明ウィンドウを開き、透明ウィンドウ上に上書画像を表示する。
【0084】
上書部
図9は、ウィンドウ画面と上書画像との対応について説明するための図である。上書部303は、ウィンドウ画面703bの上にだけ表示された図形901aをウィンドウ画面703bに対して表示された上書であるとする。また、ウィンドウ画面703aの上にだけ表示された図形901cをウィンドウ画面703aに対して表示された上書画像であるとする。また、矢線901eのように、ウィンドウ画面の領域外を始点とする手書き文字は、最初に交差したウィンドウ画面703bに対して表示された上書とする。
【0085】
さらに、上書部303は、複数のウィンドウ画面にまたがって表示された図形は、描画(図形画像を表示するためのタッチ)の開始点があるウィンドウ画面に表示された上書画像とする。また、複数のウィンドウ画面にまたがって表示されたスタンプ画像は、スタンプ画像を表示するための操作(スタンプ画像を表示するためのタッチ)点があるウィンドウ画面に表示された上書画像とする。さらに、上書部303は、ウィンドウ画面以外の領域に上書画像である図形901dが表示されている場合、複数のウィンドウ画面703a、703bに共通の上書画像とする。上書部303によってウィンドウ画面703a、703bに共通の上書画像とされた図形901dは、後述するように、保存制御部305によってウィンドウ画面703a、703bに共通の上書画像として画像D・B309に保存される。
【0086】
また、ウィンドウ表示状態判断部301は、例えば、各ウィンドウ画面が占めるディスプレイ画面113上の範囲を座標(X,Y)とタイトルバー幅W、ウィンドウ高さHとによって算出することができる。そして、両者の位置関係および面積からウィンドウ画面703a、ウィンドウ画面703bの重なった領域を判定し、OSからアクティブになっているウィンドウ名を取得することができる。
【0087】
図10は、ウィンドウ画面の重なった領域の処理について説明するための図である。上書部303は、ウィンドウ画面の重なった領域、重なったウィンドウ画面の上下の関係に基づいて、複数のウィンドウ画面703a、703bの少なくとも1つが表示されている領域に透明ウィンドウを開く。そして、透明ウィンドウのうち複数の異なるウィンドウ画面が重なって表示される領域上では、座標検出装置3が検出した座標に基づいて表示された画像を、重なって表示されたウィンドウ画面の最上部に表示されたウィンドウ画面に対する上書とする。
【0088】
また、上書部303は、最上部に表示されたウィンドウ画面以外の領域に表示した画像を非表示にする(図では図形901a、矢線901eの一部と901bが非表示となっている)。この処理は、図9に示す画面において上書モードから上書ツールバー403のAPLボタンを操作してAPLモードに移行し、上になっている(アクティブになっている)ウィンドウ画面が変更された場合になされる処理である。このような処理により、アクティブとなっているウィンドウ画面が変更された場合にも上書画像の表示を円滑に変更してプレゼンテーションの視聴者に違和感を与えない。
【0089】
保存制御部
図11(a)、(b)は、保存制御部305によってなされる処理を説明するための図である。保存制御部305は、ディスプレイ画面113に複数のウィンドウ画面が表示されている場合、複数のウィンドウ画面の各々について画像を保存するか否か、画像の保存にかかる条件の少なくとも一方を設定するための保存設定画面を表示する。
【0090】
すなわち、上書ツールバー403のページ保存ボタン上のタッチが検出されると、保存制御部305は、ウィンドウ画面703a、703bのうち、上書画像が表示されているウィンドウ画面(図11の場合は両方)の例えばタイトルバー名といったタイトルバーに関する情報をメニューとして表示する。オペレータは、表示されたタイトルバー名のうち、保存したいウィンドウ画面のタイトルバー名にタッチすることにより、所望のウィンドウ画面に表示されていた上書画像をウィンドウ画像と区別し、表示されていた画面(ページ)ごとに画像保存D・B309に保存する。なお、保存された上書画像は、表示されていたウィンドウ画面703bから消去される(図11(b))。
【0091】
また、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置は、保存制御部305が、画像保存D・B309に保存された画像を縮小表示するサムネイル表示手段としても機能する。保存制御部305は、画像保存D・B309が複数の画像を保存している場合、縮小表示される画像を選択することができる。
【0092】
図12(a)、(b)は、サムネイル表示の処理を説明するための図である。上書きツールバー403において、サムネイルボタン403gがタッチされると、保存制御部305は、ウィンドウ画面703a、703bのうち、上書画像が表示されているウィンドウ画面(図12の場合は両方)のタイトルバー名といったタイトルバーに関する情報をメニューとして表示する(図12(a))。
【0093】
オペレータは、表示されたタイトルバー名のうち、上書画像を表示させたいウィンドウ画面のタイトルバー名にタッチすることにより、所望のウィンドウ画面に表示されていた画像をサムネイルとして表示する。そして、表示されたサムネイル画面をダブルクリックして選択し、選択されたサムネイル画像が示す上書画像を削除ボタン1205aで削除することができる。また、削除された戻すボタン1205bで戻すことができる。さらに、サムネイル画像で選択した画像を全画面表示させ、上書画像を削除、追加することができる。全画面表示された画像は、閉じるボタン1205cを使って閉じられる(図12(b))。
【0094】
また、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置は、上書部303によって上書画像が表示されたウィンドウ画面が閉じるとき、上書画像を保存するか否かを判断するための保存メッセージをオペレータに対して自動的に表示する。保存制御部305は、上書部303によって表示された上書画像を保存する場合、上書モードからAPLモードに移行したときに画像を保存する。また、上書モードにおいて最後に更新された上書画像と共に表示されていたウィンドウ画像を保存する。
【0095】
図13(a)、(b)は、保存メッセージの表示を説明するための図である。図13(a)に示すように、上書画像が保存されているウィンドウ画面をオペレータがファイルボタン1301にタッチして閉じたとき、保存ダイアログボックス1301aが自動的に表示される。図13(b)のように、保存ダイアログボックスには、閉じたウィンドウ画面のタイトルバー情報が表示される。(b)に示したダイアログボックス1303には、ウィンドウ画面の保存形式(画像の保存にかかる条件)が複数設定されている。図中、ページ画像とはウィンドウ画像を指し、上書文字とは上書画像を指す。
【0096】
設定される画像の保存にかかる条件には、上書画像にウィンドウ画像を重ねた状態で保存する条件と、上書画像とウィンドウ画像とをそれぞれ別個に保存する条件とが含まれている。オペレータは、このような条件から所望の条件を選択し、画像を保存することができる。また、図中、Word(R)形式とはデータをWord(R)形式で保存することを指す。また、画像とは編集可能なウィンドウ画像やスタンプ画像であり、手書き文字はフリーハンド、図形は図形データとして保存される。
【0097】
図14は、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置でなされる座標検出装置3のマウスエミュレーションを説明するためのフローチャートである。座標入力装置1は、10ms程度の周期で座標入力面112上の指やペン(座標指示物)を検知する。座標検出装置3は、座標入力装置1から座標指示物を検知したデータが入力したか否か判断する(ステップS901)。この結果、データが座標入力面112に対するタッチを示すデータを入力した場合(ステップS902:Yes)、このタッチをマウスの右クリックまたは左クリックに割り当てる。
【0098】
すなわち、検知されたタッチが通常のタッチ、または移動・停止タッチであれば、タッチ座標はONマウスデータとしてマウスI/Fに通知される(ステップS903)〜(ステップS909)。また、デタッチが検知された場合、OFFマウスデータがマウスI/Fに通知される(ステップS910)〜(ステップS913)。
【0099】
図15は、本発明の実施の形態の上書き制御を説明するためのフローチャートである。APL111の上書部303は、先ず、上書きツールバーを表示する(ステップS1001)。このとき、上書きツールが起動され、操作モードはAPLモードとなり他のプログラムの実行が可能になる(ステップS1002)。上書部303は、上書き操作が実行されたウィンドウ画面が「閉じる」のを監視する(ステップS1003)。
【0100】
そして、上書部303がウィンドウ画面が閉じたと判断した場合(ステップS1003:Yes)、「保存ダイアログボックス」を自動表示し、上書き操作中「ページ保存」されたデータをユーザー保存する。また、上書きツールの一時保存ファイルを削除する上書データ保存制御を実行する(ステップS1004)。なお、ユーザー保存は上書きデータのみ、あるいはウィンドウ画像+上書きデータを選択可能とする。また、Word(R)形式保存可能とする。
【0101】
タッチ操作によってマウスデータが入力すると(ステップS1005:Yes)、APL操作モード時には上書きツールバーにタッチされた時に、また、上書きモード時にはタッチ座標が全て上書きツールへ通知される。上書モードであって、ペンの設定がなされている場合(ステップS1008:Yes)、上書部303は、ペンに設定されている太さ、色を用いて手書き文字を描画する(ステップS1009)。さらに、描画の軌跡を示すタッチ座標を保存する(ステップS1010)。
【0102】
また、ステップS1008で上書モードの設定がペンではないと判断され(ステップS1008:No)、かつ、設定が図形であると判断された場合(ステップS1011:Yes)、上書ツールバーによって選択されている図形(直線、矢印、円、楕円、四角形)を描画する(ステップS1012)。描画された図形は、図形データとして保存される(ステップS1013)。図形データの保存は、図形が直線、矢印であった場合には始点座標、終点座標、円、楕円であれば中心座標、長軸長、短軸長。四角形であれば左上原点座標、X軸長、Y軸長、図形種別を保存することによってなされる。
【0103】
また、上書モードの設定が図形ではないと判断され(ステップS1011:No)、かつ設定がスタンプである場合(ステップS1014:Yes)、上書ツールの設定画面において選択されたスタンプ画像をタッチがなされた座標に描画(貼りつける)する(ステップS1015)。そして、タッチ座標、スタンプ画像にかかるデータを保存する(ステップS1016)。
【0104】
次に、上書部303は、上書モードの設定がスタンプでもなく(ステップS1014:No)、消しゴムであると判断した場合(ステップS1017:Yes)、タッチ座標下の上書き画像を消去する(ステップS1018)。続いて、消去された上書き画像のデータを削除する(ステップS1019)。
【0105】
さらに、上書部303は、操作モードが上書モードでない場合(ステップS1006:No)、ツールバーへのタッチで「上書きツールバー制御」を実行する。そして、上書ツールバーの「終了」ボタンに対するタッチがなされたと判断すると(ステップS1021:Yes)、上書きツールを終了する。
【0106】
図16、図17は、上書ツールバー制御について説明するためのフローチャートである。上書部303は、上書ツールバーの「ペン」ボタンがタッチされたことを判断すると(ステップS1101)、上書のモードをペンに設定する(ステップS1102)。この結果、上書のモードは、手書き文字描画モードへ移行する。また、「消しゴム」ボタンがタッチされた場合には(ステップS1103:Yes)、上書き消去モードへ移行する(ステップS1104)。
【0107】
また、上書ツールバーの「図形」ボタンがタッチされたことを判断すると(ステップS1105)、図形メニュー(直線、矢印、円、楕円、四角形)が表示され、表示された図形メニューから図形を選択する図形描画モードへ移行する(ステップS1107)。さらに、「スタンプ」ボタンがタッチされた場合には(ステップS1109)、スタンプ登録されたスタンプ画像をメニュー表示し、選択するスタンプ描画モードへ移行する(ステップS1110)。
【0108】
また、上書部303は、操作モードがAPLモードである場合(ステップS1111:Yes)、ペン、図形、スタンプ、消しゴムのいずれかのボタンへのタッチによって上書きモードへ移行する(ステップS1112)。
【0109】
上書きモードへの移行により、上書部303は、表示されているウィンドウ画面の原点座標、幅、高さを取得、保存する(ステップS1113)。そして、透明ウィンドウを開き(表示し)する(ステップS1114)。そして、透明ウィンドウ上に手書き文字、図形、スタンプなどの上書画像を描画する(ステップS1115)。
【0110】
さらに、ステップS1108において、上書モードがスタンプでもないと判断された場合(ステップS1108:No)、「ページ保存」ボタンタッチでウィンドウ画像を保存するか否か判断し(ステップS1116)、保存する場合には、保存ダイアログで指定された形式に応じて例えばウィンドウ画像を保存し(ステップS1117)、さらに上書画像をデータページとして別個に保存する(ステップS1118)。保存された画像は、「サムネイル」ボタンタッチで縮小表示することができる(ステップS1119)。
【0111】
また、本実施の形態の上書制御方法は、サムネイル表示画面で表示すべきウィンドウ画面を選択する(ステップS1120)。選択された画像には、サムネイル表示制御によってページ削除、ページ全画面表示によって上書画像の追加、削除がなされる(ステップS1121)。さらに、「設定」ボタンタッチで「上書きの設定ダイアログボックス」を表示、ペンの色、太さ、スタンプ画像の登録、消しゴムカーソルの大きさを設定することもできる(ステップS1123)。また、「APL」ボタンタッチで上書きモードからAPLモードへ移行させることもできる(ステップS1125)。そして、APLモード移行時上書き描画をクリアし(ステップS1126)、透明ウィンドウを閉じ(ステップS1127)、他のプログラムの実行を可能にする。
【0112】
さらに、本実施の形態の上書制御方法は、上書の対象がデスクトップであった場合(ステップS1128:Yes)、上書データ保存制御によって保存ダイアログボックスを自動表示し、上書操作中にページ保存されたデータを保存する。そして、上書ツールの一時保存ファイルを削除する(ステップS1129)。また、上書の対象がデスクトップでない場合(ステップS1128:No)、上書されたウィンドウ画像を保存する(ステップS1130)。
【0113】
上書ツールバー403の終了ボタンのタッチが検出された場合には(ステップS1131:Yes)、操作モードを終了し(ステップS1132)、上書ツールバー403を終了する(ステップS1133)。そして、上書部303が透明ツールバーを閉じる(ステップS1135)。次に、保存制御部305が、上書データ保存制御を実行する(ステップS1136)。上書データ保存制御では、上書データが存在する場合に保存ダイアログボックスを表示し、上書操作中にページ保存されたデータを保存、上書ツールの一時保存ファイルを削除する。なお、以上の処理は、複数のウィンドウ画面が表示されている場合にはウィンドウ画面の数だけ繰り返される。
【0114】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、表示画面上に表示された各領域上に領域と同じ色で表される透明ウィンドウを開き、座標検出手段が透明ウィンドウ上で検出した座標に基づく画像を、透明ウィンドウ上に上書画像として表示することにより、表示画面上に表示された各領域に対する上書画像の編集や削除が不用になり、移動や縮小といったウィンドウの操作によらず簡単な操作で上書の機能を使用することができ、上書き操作の利便性を高めることができるので、円滑にプレゼンテーションを進行させることができるという効果を奏する。
【0115】
請求項2に記載の発明は、表示画面上に表示された各領域の面積が所定の面積以下である場合には、上書き操作の対象にはならないものと判断し、上書き操作の対象にはならないものと判断した領域に対しては、透明ウィンドウは開かないことにより、表示画面に常駐するツールバーなどが上書き操作の対象となることを防ぐことができるという効果を奏する。
【0116】
請求項3に記載の発明は、ウィンドウが見やすくなり、円滑にプレゼンテーションを進めることができるィスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0117】
請求項4に記載の発明は、画像保存にかかる利便性が高いィスプレイ装置を提供することができるというという効果を奏する。
【0119】
請求項に記載の発明は、上書きされた上書画像を意図することなく削除してしまうことを防ぐとともに、削除すべき上書画像が保存されたために外部に情報が漏れることを防ぎ、上書きの機能の信頼性を高めることができ、より操作性の高いディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0120】
請求項に記載の発明は、複数の領域が表示されている場合にも、所望の領域にかかる上書画像だけを保存することを可能にし、上書機能を使って行われたプレゼンテーションの記録をユーザの必要に応じて確実に保存することができるディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0121】
請求項に記載の発明は、上書きされた上書画像とウィンドウの画面とが一致しなくなることを防ぎ、保存の利便性が高いディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0122】
請求項に記載の発明は、上書機能を使って行われたプレゼンテーションの記録をユーザの必要に応じて確実に保存することができるディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0123】
請求項に記載の発明は、保存された上書画像の読み出しの操作性を高め、より操作性の高いディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0124】
請求項10に記載の発明は、表示画面上に表示された各領域上に領域と同じ色で表される透明ウィンドウを開き、座標検出手段が透明ウィンドウ上で検出した座標に基づく画像を、透明ウィンドウ上に上書画像として表示することにより、表示画面上に表示された各領域に対する上書画像の編集や削除が不用になり、移動や縮小といったウィンドウの操作によらず簡単な操作で上書の機能を使用することができ、上書き操作の利便性を高めることができるので、円滑にプレゼンテーションを進行させることができるという効果を奏する。
【0125】
請求項11に記載の発明は、表示画面上に表示された各領域上に領域と同じ色で表される透明ウィンドウを開き、座標検出手段が透明ウィンドウ上で検出した座標に基づく画像を、透明ウィンドウ上に上書画像として表示することにより、表示画面上に表示された各領域に対する上書画像の編集や削除が不用になり、移動や縮小といったウィンドウの操作によらず簡単な操作で上書の機能を使用することができ、上書き操作の利便性を高めることができるので、円滑にプレゼンテーションを進行させることができるという効果を奏する。
【0126】
請求項12に記載の発明は、表示画面上に表示された各領域の面積が所定の面積以下である場合には、上書き操作の対象にはならないものと判断し、上書き操作の対象にはならないものと判断した領域に対しては、透明ウィンドウは開かないことにより、表示画面に常駐するツールバーなどが上書き操作の対象となることを防ぐことができるという効果を奏する。
【0127】
請求項13に記載の発明は、ウィンドウが見やすくなり、円滑にプレゼンテーションを進めることができるプログラムを提供することができるという効果を奏する。
【0128】
請求項14に記載の発明は、画像保存にかかる利便性を高くすることができるプログラムを提供することができるという効果を奏する。
【0130】
請求項15に記載の発明は、上書機能を使って行われたプレゼンテーションの記録をユーザの必要に応じて確実に保存することができるプログラムを提供することができるという効果を奏する。
【0131】
請求項16に記載の発明は、前記請求項11〜15に記載のいずれか一つのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置の構成を説明するための図である。
【図2】 本実施の形態の座標入力装置を示す図である。
【図3】 本実施の形態の検出データの形式を説明するための図である。
【図4】 図1に示したタッチパネル付きディスプレイ装置のうち、本発明にかかる構成を説明するための機能ブロック図である。
【図5】 上書部によってなされる上書モードの一般的な処理を説明するための図である。
【図6】 図4に示した上書部によってなされる上書モードの一般的な処理を説明するための図である。
【図7】 図4に示したウィンドウ表示状態判断部によってなされる処理を説明するための図である。
【図8】 ウィンドウ表示状態判断部がウィンドウ画面の面積を所定の面積よりも小さいと判断する例を説明するための図である。
【図9】 本実施の形態のウィンドウ画面と上書画像との対応について説明するための図である。
【図10】 本実施の形態のウィンドウ画面の重なった領域の処理について説明するための図である。
【図11】 図4に示した保存制御部によってなされる処理を説明するための図である。
【図12】 本実施の形態のサムネイル表示の処理を説明するための図である。
【図13】 本実施の形態の保存メッセージの表示を説明するための図である。
【図14】 本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置でなされる座標検出装置のマウスエミュレーションを説明するためのフローチャートである。
【図15】 本実施の形態の上書制御を説明するためのフローチャートである。
【図16】 本実施の形態の上書ツールバー制御について説明するためのフローチャートである。
【図17】 本実施の形態の上書ツールバー制御について説明するための他のフローチャートである。
【符号の説明】
1 座標入力装置
2 表示装置
3 座標検出装置
4 ホスト装置
112 座標入力面
113 ディスプレイ画面
201 再帰性反射部材
202R 右光学検出器
202L 左光学検出器
300 上書モード制御部
301 ウィンドウ表示状態判断部
303 上書部
305 保存制御部
401 ウィンドウ画面
403 上書ツールバー

Claims (16)

  1. 表示画面と、
    座標入力装置と、
    前記座標入力装置で指定された点の座標を検出する座標検出手段と、
    前記表示画面上に表示された各領域上に前記領域と同じ色で表される透明ウィンドウを開き、前記座標検出手段が前記透明ウィンドウ上で検出した座標に基づく画像を、前記透明ウィンドウ上に上書画像として表示する上書手段と、
    を備えることを特徴とするディスプレイ装置。
  2. 前記表示画面上に表示された各領域の面積が所定の面積以下である場合には、上書き操作の対象にはならないものと判断するウィンドウ画面表示状態判断手段を備え、
    前記上書手段は、前記ウィンドウ画面表示状態判断手段が上書き操作の対象にはならないものと判断した領域に対しては、前記透明ウィンドウは開かない、
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
  3. 前記上書手段は、重なって表示された複数の異なる領域上で最上部に表示された領域以外の領域における上書画像を非表示にする、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のディスプレイ装置。
  4. 前記上書手段によって表示された上書画像を保存するか否かと、上書画像の保存にかかる条件との少なくとも一方を設定するための保存画像設定手段と、
    前記保存画像設定手段によって設定された条件にしたがって上書画像を保存する画像保存手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のディスプレイ装置。
  5. 前記保存設定手段は、前記上書手段によって上書画像が表示された領域が閉じるとき、前記上書手段によって表示された上書画像を保存するか否かを判断するための保存メッセージを表示する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のディスプレイ装置。
  6. 前記保存画像設定手段は、前記表示画面に複数の領域が表示されている場合、複数の領域の各々について上書画像を保存するか否かと、上書画像の保存にかかる条件との少なくとも一つを設定するための保存設定画面を表示する、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のディスプレイ装置。
  7. 前記画像保存手段は、前記上書手段が上書画像を更新できる上書モードから他の状態に移行したときに上書画像を保存すると共に、前記上書モードにおいて最後に更新された上書画像と共に表示されていた領域の画像を保存する、
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載のディスプレイ装置。
  8. 前記保存画像設定手段で設定される上書画像の保存にかかる条件は、前記上書手段によって表示された上書画像に前記領域を重ねた状態で保存する条件と、上書画像と前記領域とをそれぞれ別個に保存する条件を含む、
    ことを特徴とする請求項4〜7のいずれか一つに記載のディスプレイ装置。
  9. 前記画像保存手段によって保存された上書画像を縮小表示するサムネイル表示手段と、
    前記画像保存手段が複数の上書画像を保存している場合、前記サムネイル表示手段により前記縮小表示される上書画像を選択するための表示画像選択手段と、
    を備えることを特徴とする請求項4〜8のいずれか一つに記載のディスプレイ装置。
  10. ディスプレイ装置で実行される上書制御方法であって、前記ディスプレイ装置は、制御部と記憶部を備え、前記制御部において実行される、
    座標検出手段が、座標入力装置上で指定された点の座標を検出するステップと、
    上書手段が、前記表示画面上に表示された各領域上に前記領域と同じ色で表される透明ウィンドウを開き、前記座標検出手段が前記透明ウィンドウ上で検出した座標に基づく画像を、前記透明ウィンドウ上に上書画像として表示するステップと、
    を含むことを特徴とする上書制御方法。
  11. コンピュータを、
    座標入力装置上で指定された点の座標を検出する座標検出手段と、
    表示画面上に表示された各領域上に前記領域と同じ色で表される透明ウィンドウを開き、前記座標検出手段が前記透明ウィンドウ上で検出した座標に基づく画像を、前記透明ウィンドウ上に上書画像として表示する上書手段と、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  12. 前記表示画面上に表示された各領域の面積が所定の面積以下である場合には、上書き操作の対象にはならないものと判断するウィンドウ画面表示状態判断手段として前記コンピュータをさらに機能させ、
    前記上書手段は、前記ウィンドウ画面表示状態判断手段が上書き操作の対象にはならないものと判断した領域に対しては、前記透明ウィンドウは開かない、
    ことを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
  13. 前記上書手段は、重なって表示された複数の異なる領域上で最上部に表示された領域以外の領域における上書画像を非表示にする、
    ことを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記上書手段によって表示された上書画像を保存するか否かと、上書画像の保存にかかる条件との少なくとも一方を設定するための保存画像設定手段と、
    前記保存画像設定手段によって設定された条件にしたがって上書画像を保存する画像保存手段と、
    をさらに前記コンピュータをさらに機能させることを特徴とする請求項12または13に記載のプログラム。
  15. 前記保存画像設定手段で設定される上書画像の保存にかかる条件は、前記上書手段によって表示された上書画像に前記領域を重ねた状態で保存する条件と、上書画像と前記領域とをそれぞれ別個に保存する条件を含む、
    ことを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
  16. 前記請求項11〜15のいずれか一つに記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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