JP4317244B2 - 貼合シート、包装用シート、および貼合シートの製造方法 - Google Patents

貼合シート、包装用シート、および貼合シートの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも2枚のシートをドライラミネートにより貼り合わせてなる貼合シート、特に好ましくは、美粧性が要求される食品用の包装用シート、および前記貼合シートの製造方法に関する。
一般にパン、おにぎり、菓子、米袋等の食品については、透明フィルムによる包装がよく知られている。近年は、包装シートの風合いや印刷によって高級感をもたせるために、特許文献1に記載のような、内側層である透明フィルムと、和紙とが積層されてなる包装シートが見かけられる。特許文献1に記載の包装シートによると、中身が見えないため、商品によっては本来のイメージと異なるものを購入してしまう恐れがある。
外側から中身を視認可能な包装紙として、例えば、特許文献2、3のように外部から視認できない不透明シートからなる包装袋の一部分を透明シートからなるように構成したものが知られている。しかしながら、これらにおいては、不透明シートの端部と透明シートの端部とを貼り合わせて製造するため、作業性が非常に低いものとなる。また、内側全面に単一シートがないため、貼り合わせに使用する接着剤がはみ出し食品に触れる恐れがある。
特開2004−262536号公報 実用新案登録第3050153号公報 特開平9−2540号公報
以上より、本発明者は、作業性が高く、かつ視認可能な領域と視認できない領域とからなる包装シートを製造するためには、透明シート表面の少なくとも一部に他の不透明なシートを貼り合わせることにより製造する方法を採用した。2枚のシートの貼り合わせの方法として、溶融ラミネート方法や、ドライラミネート方法等が公知であるが、溶融ラミネート方法は、接着強度が一般的に低いという問題がある。そこで、製袋時の条件が限定されず高い接着強度が得られるように、本発明者は貼り合わせ方法としてドライラミネート方法を採用した。
従来のドライラミネート法において、透明のシート上に他のシートを貼り合わせる場合には、透明シート上の他のシートを貼り合わせる領域に接着剤を塗布したうえで、他のシートの貼り合わせを行う方法を取っていた。しかし、この方法によると、貼り合わせ位置を高精度で制御すること、接着剤塗布位置を高精度で制御することは難しいため、貼り合わせるシートの幅よりも狭く接着剤を塗布することにより接着剤のはみ出しを防ぐようにしていた。接着剤がはみ出した状態で巻き取りを行うと、ブロッキングが発生するという問題があったからである。
しかし、ブロッキング防止のために接着剤を貼り合わせるシートの幅よりも狭く塗布する方法では、貼り合わせたシートの端部において浮きが発生し、使用態様によっては無視できない程度に見栄えが悪くなるという問題が新たにあることを見出した。また、浮きが発生した部分から貼り合わせたシートが剥がれやすいという問題があった。
以上のような課題は、1枚のシートの一方の面の少なくとも一部領域に他のシートを貼り合わせてなる貼合シートに共通する課題であった。
本発明者は、第1シートと第2シートを、第1シートの一方の面の少なくとも一部領域が貼り合わせ面となるようにドライラミネートにより貼り合わせてなる貼合シートであって、見栄えが問題となるような浮きがない貼合シートを提供することを目的とする。また、このような貼合シートを製造する方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1シートと第2シートを、第1シートの一方の面の少なくとも一部領域が貼り合わせ面となるようにドライラミネートにより貼り合わせてなる貼合シートであって、第1シート上にある第2シートの端部の浮きが2mm以内である。上記貼合シートにおいて、第2シートの一方の面の全領域に接着剤が塗布されて当該面が貼り合わせ面となるように、第1シートと第2シートを貼り合わせてなる構成が好ましい。
さらに本発明は、上記貼合シートを切断して得られる包装用シートである。
また、本発明の貼合シートの製造方法は、第1シートと第2シートを、第1シートの一方の面の少なくとも一部領域が貼り合わせ面となるようにドライラミネートにより貼り合わせてなる貼合シートの製造方法であって、第1シートは、第1シートロールから繰り出され、貼合部にて第2シートと貼り合わされる工程を経て、貼合シートとして巻き取りロールに巻き取られ、第2シートは、第2シートロールから繰り出され、接着剤塗布部にて第1シートとの貼り合わせ面に接着剤が塗布され、前記貼合部にて第1シートと貼り合わされる工程を経て、貼合シートとして前記巻き取りロールに巻き取られ、前記貼合シートは、第1シート上にある第2シートの端部の浮きが2mm以内である。
上記方法において、第2シートの前記貼り合わせ面は、第2シートの一方の面の全領域であることが好ましい。さらに、前記接着剤塗布部において、第2シートの進行方向とは逆方向に回転している接着剤塗布ロールにより第2シートに接着剤が塗布されることが好ましい。
本発明によると、1枚のシートの一方の面の少なくとも一部領域に他のシートを貼り合わせてなる貼合シートであって、貼合部において見栄えが問題となるような浮きがなく、剥がれにくい貼合シートが得られる。
以下、本発明にかかる貼合シートについてより詳細に説明する。本発明にかかる貼合シートは、好ましくは食品用包装シートに用いられる。
本発明は、第1シート(以下、「基シート」とも称する)と第2シート(以下、「部分シート」とも称する)を、第1シートの一方の面の少なくとも一部領域が貼り合わせ面となるようにドライラミネートにより貼り合わせてなる貼合シートであって、第1シート上にある第2シートの端部の浮きが2mm以内であり、好ましくは1mm以内、さらに好ましくは浮きがないシートである。
本発明の貼合シートにおいて使用される部分シートとしては、鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロンなどからなる樹脂製シート、紙製シート、不織布などを使用することができる。これらの中でも紙製シート、特に和紙調の風合いを持つ紙製シートを用いることで、本発明にかかる貼合シートをパン、おにぎり、菓子、米袋等の食品用の包装用シートに用いた場合に、被包装物を安全、清潔に包装しながらも、和紙調で風合い、高級感のある包装用シートとすることができる。
紙製シートには、針葉樹クラフトパルプ(NKP)、広葉樹クラフトパルプ(LKP)等の化学パルプ;サーモメカニカルパルプ(TMP)、加圧ストーングランドパルプ(PGW)等の機械パルプ;ディンギングパルプ(DIP)、ウェストパルプ(WP)等の化学パルプや機械パルプ由来の古紙パルプ等使用できるが、これらのパルプのうちパルプ強度が強い点からNKPが好ましく用いられる。また、食品用包装シートとして用いる場合には、美粧性の点から広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)も好ましく用いられる。また、不織布繊維やレーヨン繊維等も混抄することもできる。
紙製シートの米坪は特に限定しないが、食品用包装シートとしては6〜40g/m2、特に8〜30g/m2が好ましい。6g/m2未満では、後述する接着剤のしみ出しなどによりブロッキングの発生する場合がある。40g/m2を超えると、和紙調の風合いが失われ、剛度があるため包装用シートとしての曲げ、接着性など、加工適性に劣る場合がある。
次に、本発明の貼合シートにおいて使用される基シートについて説明する。基シートとしては、鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)、延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロンなどの樹脂製シートを使用することができる。特に、食品用の包装用シートとして使用する場合には、内容物の視認が可能な透明シートが好ましい。また、少なくともフィルムの反貼合面は包装時に接着剤を使用せず接着させることができるのでヒートシール性を有することが好ましい。さらに、使用態様に応じて水蒸気透過度、酸素透過度を調整したシートを積層することもできる。
一般的に、物品の包装時は130℃〜150℃でヒートシールするため、シールバーに接触するシートの融点が150℃以上のシートが好ましい。重量物の包装等では160℃で実施する場合があるが、その際は融点の高いPET、ナイロン等からなる樹脂製シートが好ましく使用される。厚さは、食品用包装シートとしては、12〜40μmとすることが好ましい。12μm未満では強度不足で意図しない破れが発生し、40μmを超えると、開封が困難となる。
本発明においては、ドライラミネートにより部分シートと基シートとを貼り合わせるが、その際に接着剤は部分シート側に塗布して貼り合わせることが好ましい。また、部分シート側の一方の面の全面に塗布して、全面が貼り合わせ面となるように貼り合わせることが好ましい。
本発明の貼合シートにおいては、基シートと部分シートとをドライラミネートにより貼り合わせるが、ラミネートに使用する好適な接着剤としては、例えば、ポリエステル系、イソシアネート系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカーコーティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系の接着剤を使用することができる。その他、アンカーコート剤を使用してもよい。また、前記接着剤に、硬化剤、溶剤を適宜配合し、接着強度、乾燥性、粘度などを調整することができる。
また、接着剤の塗布量は固形分として1g/m2〜5g/m2が好ましい。より好ましくは、1g/m2〜3g/m2である。5g/m2を超えると接着力は強くなるが、部分シートの端部でのブロッキング、部分シートの貼り合わせ面の反対面への接着剤のしみ出しによるブロッキングの問題を生じる恐れがある。また、1g/m2未満であると、接着不良が発生する場合がある。
接着剤を部分シートに塗布することが好ましいことから、部分シートの透気度は30秒以上であることが好ましく、50秒以上であることがさらに好ましい。部分シートが紙製シートであり、特に坪量の小さい和紙調の紙製シートであるような場合、紙基材の透気度が50秒以上あれば問題ないが、50秒未満の場合には、接着剤のしみ出しによるブロッキングを生じるおそれがある。このような紙製シートの場合は、紙製シートに予めポリエチレンを溶融ラミネート加工するなどの方法により透気度を50秒以上に調整しておくことが好ましい。
本発明において、部分シートと基シートの剥離強度は、0.06KN/m以上であることが好ましい。剥離強度が0.06KN/m未満となると、接着不良が発生し、貼合わせたシートが剥がれやすいという問題がある。
また、本発明にかかる貼合シートは、食品包装用シートとして好適に使用される。この場合、貼合シートを適当な大きさに裁断して用いる。
以下、本発明にかかる貼合シートの製造方法について実施形態を挙げて説明する。図1は、本実施形態において製造する貼合シートの構成を模式的に示す断面図であり、図2は図1の貼合シートの一部の上面図である。貼合シート1は、基シート2に、3本の部分シート3a、3b、3cが接着剤層4a、4b、4cを介して貼合されてなるシート貼合シートである。すなわち、基シート2の上面に3枚の部分シート3a、3b、3cがストライプ状に貼り合わされており、基シート2の上面上の部分シート3a、3b、3cが貼り合わされていない領域2a、2bは上方から確認可能である。したがって、基シート2が透明で、部分シート3a、3b、3cが不透明である場合、包装用シートとして用いたときに、領域2a、2bから内部が視認可能となる。
図3は、本実施形態の貼合シート1を製造するためのラミネート加工装置の概略構成を示す模式図である。ラミネート加工装置10は、部分シートロール11を備え、そして部分シートロール11から繰り出された部分シートの進行方向に沿って、接着剤塗布部20、乾燥部12、ラミネート部14、欠陥検出機15、巻き取りロール16を備える。また、基シートロール13を備え、基シートロール13から繰り出された基シートの進行方向に沿って、上述のラミネート部14、欠陥検出機15、巻き取りロール16が設けられている。
接着剤塗布部20は、グラビアロールからなる接着剤塗布ロール21、接着剤塗布ロールに接着剤28を供給する接着剤槽27、接着剤塗布ロール21に付着した接着剤の量をコントロールするドクター29を備える。さらに、接着剤塗布ロール21の入り口部にペーパーロールである角度調整ロール22を備え、部分シートと接着剤塗布ロール21の接点、角度を調整し、接着剤塗布状態を基材の種類に合わせて適切にコントロールすることができるように構成されている。基シートが樹脂製シートであり、部分シートが紙製シートの貼合シートを製造する場合、紙製シートの接着剤塗布ロール21への入り角度は、好ましくは5〜60度、より好ましくは17〜40度であり、例えば30度を採用することができる。
接着剤塗布部20においては、さらに接着剤塗布ロール21に対向してスリーブロール23が設けられており、接着剤塗布ロール21とスリーブロール23との間で部分シートに接着剤が塗布される。飛散した接着剤がスリーブロール23に付着しないよう、スリーブロール23は接着剤コーティングロール21から3mm以上、好ましくは5mm以上の間隔をあけて設けられることが好ましい。
接着剤塗布部20において、グラビアロールである接着剤塗布ロール21の回転方向は限定されないが、部分シートの進行方向と逆方向に駆動させるリバース塗工を行うことが好ましい。リバース塗工により部分シートに接着剤を擦り込みながら塗工することができる。これにより、接着剤が部分シートの全面に端部まで塗工されるような本実施形態においても、ラミネート時における接着剤の洩れがなく、耳浮きしない包装用シートを製造しやすくなる。従って、逆に、正方向で接着剤塗工を行った場合には、スリーブロール23と接着剤塗布ロール21の間隔があいた状態で、接着剤塗布ロール21と部分シートが同速で進行しているため、接着剤塗布ロール21と部分シートは接してはいるものの、接着剤が擦り込まれにくく、結果的に剥がれやすく剥離強度が低いという結果になる。
また、リバース塗工を採用する場合に、適切な操業性と接着強度を得るために、接着剤としてはポリウレタン系樹脂を主成分とするものが好ましい。ポリウレタン系樹脂は、その特徴として、安定した接着力があり、また濡れ性に優れるために、種々の基材にまんべんなく広がるという特性を持っているからである。また食品用包装シートに使用する場合にも、食品への衛生上問題なく使用することができるため好ましい。具体的には、ポリエステルポリウレタンポリオール(例えば、大日精化工業株式会社製の「セイカポンドE−278」)、ポリエーテルポリウレタンポリオール(例えば、東洋モートン株式会社製の「トモフレックスTM−319」)等からなる接着剤が例示される。また、前記接着剤に、硬化剤、溶剤を適宜配合し、接着強度、乾燥性、粘度などを調整することができる。硬化剤としては、大日精化工業株式会社製の「セイカポンドC−76」、東洋モートン株式会社製の「トモフレックスCAT−19B」等が例示され。溶剤としては、大伸化学株式会社製の「酢酸エチル」等が例示される。
ラミネート部14は、ラミネートロール14aとこれに対向して設けられた熱ロール14bとからなる。
ラミネート加工装置10における動作を以下に説明する。部分シートロールから繰り出された3本の帯状部分シート3a、3b、3cは、接着剤塗布部20に設置されたスリーブロール23と角度調整ロール22を通過し、部分シートの進行方向と逆方向に駆動させた接着剤塗布ロール21によって、部分シートの一方の面の全領域に接着剤が擦り込まれながら塗布され、その後乾燥部12を通過する。一方、基シートロール13から繰り出された基シート2は、ラミネートロール14aの周面上で部分シート3a、3b、3cと接着される。基シート2と部分シート3a、3b、3cが貼り合わされた貼合シートは欠陥検出機15を経てピンホールや傷、しみなどの有無を検査された後、巻き取りロール16で巻き取られる。
また、本実施形態におけるドライラミネートの加工スピードは130〜180m/分であることが好ましく、特に160m/分であることが好ましい。130m/分未満となると、接着剤の塗工むらが生じ、貼合時に洩れによるブロッキングが生じる問題がある。また、180m/分を超えると乾燥不良により接着強度が落ちるという問題が生じる。
以下に本発明の貼合シートの実施例および比較例を説明する。各実施例および比較例として、幅800mmの基シートに、3枚の部分シートが貼り合わせられた構成の貼合シートを作製した。3枚の部分シートは、図2に示す貼合シートと同様の配置であり、左端の部分シートは幅203mm、35mmの間隔をあけて中央の部分シートは幅324mm、さらに35mmの間隔をあけて右端の部分シートは幅203mmとした。
(基シートおよび部分シート用基材)
基材A:厚さ33μmのレーヨンPM17(丸菱ペーパーテック社製)にポリエチレンを15μmの厚みになるように溶融ラミネート加工したものを基材Aとした。この基材Aについて、JIS P 8117の「紙及び板紙−透気度試験方法−カーレー試験機法」に準じて測定した透気度は600秒以上であった。
基材A−1:厚さ33μmのレーヨンPM17(丸菱ペーパーテック社製)にポリエチレンを10μmの厚みになるように溶融ラミネート加工したものを基材A−1とした。この基材A−1について、JIS P 8117の「紙及び板紙−透気度試験方法−ガーレー試験機法」に準じて測定した透気度は50秒であった。
基材A−2:厚さ33μmのレーヨンPM17(丸菱ペーパーテック社製)にポリエチレンを7μmの厚みになるように溶融ラミネート加工したものを基材A−1とした。この基材A−1について、JIS P 8117の「紙及び板紙−透気度試験方法−カーレー試験機法」に準じて測定した透気度は30秒であった。
基材A−3:厚さ33μmのレーヨンPM17(丸菱ペーパーテック社製)にポリエチレンを5μmの厚みになるように溶融ラミネート加工したものを基材A−1とした。この基材A−1について、JIS P 8117の「紙及び板紙−透気度試験方法−カーレー試験機法」に準じて測定した透気度は20秒であった。
基材B:厚さ30μmの片面ヒートシールOP HCOP(東セロ株式会社製)を基材Bとした。
(実施例1〜13及び参考例1〜3)
基シートおよび部分シートとして、表1に記載の各基材を用いて、上記実施形態にて説明した図3に記載のラミネート加工装置によりドライラミネートを行い、貼合シートを作製した。なお、接着剤塗布ロール21の回転方向については、表1に記載の回転方向を採用した。また、接着剤28としてポリウレタン系樹脂からなる接着剤(東洋モートン株式会社製、品名:トモフレックスTM−319)を用い、表1に記載の乾燥重量となるように塗布した。
(比較例1)
基シートおよび部分シートとして、表1に記載の各基材を用いて、図4に示すラミネート加工装置により溶融ラミネートを行い、貼合シートを作製した。図4は、本比較例で用いるラミネート加工装置50の概略構成を示す模式図である。基シートは、繰出機51より繰り出され、コロナ放電部52にてコロナ放電処理され、押出機とTダイを備える溶融押出部58にてポリエチレン樹脂(日本ポリエチレン社製、品名:ノバテックLD)が押し出されるとともに、ニップロール53と冷却ロール54の間にて部分シートと貼合され、貼合シートとして欠陥検出機55により欠陥検査をなされ、巻取機56に巻き取られる。部分シートは、押出機とTダイを備える溶融押出部58を経てニップロール53と冷却ロール54の間にて基シートと貼合され貼合シートとなる。その後の工程は、上述の通りである。
(比較例2)
基シートおよび部分シートとして、表1に記載の各基材を用いて、図5に示すラミネート加工装置によりドライラミネートを行い、貼合シートを作製した。図5は、比較例2で用いるラミネート加工装置の概略構成を示す図である。図5に示すラミネート加工装置70において、図3に示すラミネート加工装置10と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。ラミネート加工装置70においては、基シートロール71から繰り出された基シートに接着剤塗布部20にて接着剤が塗布され、部分シートロール72から繰り出された部分シートとラミネート部14にて貼合される。接着剤塗布ロール21の回転方向は基シートの進行方向である。接着剤塗布部20において、基シートの一方の面の部分シートが貼合される領域のみに接着剤が塗布されるようにした。
このとき、塗布領域のコントロールは、スリーブロール23にて行っても、接着剤塗布ロール21にて行っても良いが、比較例2では接着剤塗布ロール21に接着剤がのらない窓部を設けた。比較例2においては、接着剤の塗布領域が部分シートの貼合部と同じになるようにした。また、接着剤28としてポリウレタン系樹脂からなる接着剤(東洋モートン株式会社製、品名:トモフレックスTM−319)を用い、表1に記載の乾燥重量となるように塗布した。
(比較例3)
基シートおよび部分シートとして、表1に記載の各基材を用いて、図3に示すラミネート加工装置によりドライラミネートを行い、貼合シートを作製した。比較例3においては、接着剤の塗布領域が部分シートの端部において幅方向に2.5mmずつ内側となるようにした。なお、接着剤塗布ロール21の回転方向については、正方向を採用した。また、接着剤28としてポリウレタン系樹脂からなる接着剤(東洋モートン株式会社製、品名:トモフレックスTM−319)を用い、表1に記載の乾燥重量となるように塗布した。
(評価方法)
1.ブロッキング
巻取り1本中(4,000m中)の接着剤の洩れ及びしみだしによるブロッキングについて以下のように評価した。結果を表1に示す。
◎:ブロッキングなし
〇:軽微なブロッキングが1〜2箇所はあるが、使用上問題なし
△:軽微なブロッキングが3箇所以上あるが、使用できるレベルである
×:ブロッキングがあり、不良率が高く使用できない
2.剥離強度
JIS K6845 「接着剤-はく離接着強さ試験方法」に準拠。
3.浮き剥がれ(美粧性)
部分シートの両端部のうち、中央の部分シート(図2における部分シート3b)の両端部における浮き剥れ幅を測定した。測定点は、少なくとも2cm以上間隔をあけた個所とした。その測定点のうち、無作為に選定した右端部5箇所、左端部5箇所を、定規を使い合計10箇所の浮き剥れ幅を測定し、その平均値をとった。結果を表1に示す。
4.キズ
基シートについて、部分シートの貼合されていない部分(窓部)を50倍の拡大鏡で見て評価した。結果を表1に示す。
〇:キズはあるものの、貫通はされていなかった。
×:貫通されているキズが見られた。
5.包装適性(シールバー汚れ)
実施例、比較例で得たシートをスリッター加工後、ピロー包装機で製袋加工を行い、製袋機のシールバーの汚れ(接着剤樹脂の取られ)を以下のように評価した。結果を表1に示す。
◎:製袋時、シールバーの汚れがなく製袋作業に問題がない
○:製袋時、多少シールバーが汚れるが、製袋作業に支障をきたさない
△:製袋時、シールバーの汚れにより、製袋作業に若干支障をきたす
×:製袋時、シールバーの汚れがひどく、製袋作業に支障をきたす
6.総合評価
ブロッキング、剥離強度、浮き剥れ、キズ、包装適性(シールバー汚れ)を総合的に評価した。比較例1〜3によって得たものとの相対比較として評価した。結果を表1に示す。
◎:比較例1〜3と比較し格段に優れる
○:比較例1〜3よりも優れる
△:相対的には比較例1〜3よりもやや優れるが、欠点を含むため、使用用途、使用方法などの制約を生じる可能性がある
×:比較例1〜3と同等ないし場合によっては劣る
Figure 0004317244
表1からも明らかなように、実施例1〜2にかかる貼合シートは、いずれも剥離強度、浮き剥がれ、ブロッキング、シールバーの汚れ、キズ等において優れた評価が得られた。実施例6〜7、参考例1〜2からわかるように、接着剤の塗布量が1g/m未満であると、剥離強度が弱い問題があり、接着剤の塗布量が6g/mであると、ブロッキングおよび包装適性の評価において若干の問題があった。実施例9〜10、参考例3を比較するとわかるように、部分シートの透気度は、ブロッキング発生を抑制できるという点から、30秒以上であることが好ましく、より好ましくは60秒以上である。比較例1〜3の貼合シートは、包装用シートとして、好ましくないものであった。
本発明の貼合シートは、種々の物品の包装用シートとして有用であり、例えば食品用包装シートとして有用である。
本実施形態において製造する貼合シートの構成を模式的に示す断面図である。 図1の貼合シートの一部の上面図である。 本実施形態の貼合シートを製造するためのラミネート加工装置の概略構成を示す模式図である。 比較例1で用いるラミネート加工装置の概略構成を示す模式図である。 比較例2で用いるラミネート加工装置の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
1 貼合シート
2 基シート
3a、3b、3c 部分シート
4a、4b、4c 接着剤層
10 ラミネート加工装置
11 部分シートロール
12 乾燥部
13 基シートロール
14 ラミネート部
15 欠陥検出機
16 巻き取りロール
20 接着剤塗布部
21 接着剤塗布ロール
22 角度調整ロール
23 スリーブロール
50 ラミネート加工装置
51 繰出機
52 コロナ放電部
58 溶融押出部
70 ラミネート加工装置
71 基シートロール
72 部分シートロール

Claims (4)

  1. 透明な第1シートと、第1シートよりも幅狭の不透明な第2シートを、第1シートの一方の面の一部領域が貼り合わせ面となるようにドライラミネートにより貼り合わせてなる貼合シートであって、
    第2シートの一方の面の全領域に接着剤が固形分として1g/m〜5g/mの範囲で塗布されて当該面が貼り合わせ面となるように、第1シートと第2シートが貼り合わされ、
    かつ第2シート透気度が30秒以上の紙製シートであり、第1シートと第2シートの剥離強度が0.06KN/m以上であり、
    第1シート上にある第2シートの端部の浮きが0mmであり、米坪が6〜40g/mの範囲である食品包装用シート。
  2. 請求項1に記載の貼合シートを切断して得られ、視認可能な領域と視認できない領域とからなる食品包装用シート。
  3. 透明な第1シートと、第1シートよりも幅狭の不透明な第2シートを、第1シートの一方の面の一部領域が貼り合わせ面となるようにドライラミネートにより貼り合わせてなる貼合シートの製造方法であって、
    第1シートは、第1シートロールから繰り出され、貼合部にて第2シートと貼り合わされる工程を経て、貼合シートとして巻き取りロールに巻き取られ、
    第2シートは、第2シートロールから繰り出され、接着剤塗布部にて、第2シートの一方の面の全領域である第1シートとの貼り合わせ面に、固形分として1g/m〜5g/mの範囲で接着剤が塗布され、前記貼合部にて第1シートと貼り合わされる工程を経て、貼合シートとして前記巻き取りロールに巻き取られ、
    第2シート透気度が30秒の紙製シートであり、第1シートと第2シートの剥離強度が0.06KN/m以上であり、
    前記貼合シートは、第1シート上にある第2シートの端部の浮きが0mmであり、米坪が6〜40g/mの範囲である食品包装用シートの製造方法。
  4. 前記接着剤塗布部において、第2シートの進行方向とは逆方向に回転している接着剤塗布ロールにより第2シートに接着剤が塗布される、請求項3に記載の食品包装用シートの製造方法。
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