JP4316594B2 - ラマン増幅を用いた光伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、信号光をラマン増幅して伝送する光伝送システムに関し、特に、上り回線および下り回線について共通の光中継局で生成した励起光を供給して信号光のラマン増幅を行う光伝送システムに関する。
従来、長距離の光伝送システムでは光信号を電気信号に変換し、タイミング再生(retiming)、波形等化(reshaping)および識別再生(regenerating)を行う光再生中継器を用いて伝送を行っていた。しかし、現在では光増幅器の実用化が進み、光増幅器を線形中継器として用いる光増幅中継伝送方式が検討されている。光再生中継器を光増幅中継器に置き換えることにより、中継器内の部品点数を大幅に削減し、信頼性を確保するとともに大幅なコストダウンが見込まれる。また、光伝送システムの大容量化を実現する方法のひとつとして、1本の伝送路に2つ以上の異なる波長を持つ光信号を多重して伝送する波長多重(WDM)光伝送方式が注目されている。
WDM光伝送方式と光増幅中継伝送方式を組み合わせたWDM光増幅中継伝送方式においては、光増幅器を用いて2つ以上の異なる波長を持つ光信号を一括して増幅することが可能であり、簡素な構成(経済的)で、大容量かつ長距離伝送が実現可能である。
図4は、一般的なWDM光増幅中継伝送システムの構成例を示す図である。
図4のシステムは、例えば、光送信局101と、光受信局102と、それら送受信局間を接続する光伝送路103と、この光伝送路103の途中に所要の間隔で配置される複数の光中継局104とから構成される。光送信局101は、波長の異なる複数の光信号をそれぞれ出力する複数の光送信器(E/O)101Aと、複数の光信号を波長多重する合波器101Bと、合波器101BからのWDM信号光を所要のレベルに増幅して光伝送路103に出力するポストアンプ101Cとを有する。光受信局102は、光伝送路103を介して伝送された各波長帯のWDM信号光を所要のレベルに増幅するプリアンプ102Cと、プリアンプ102Cからの出力光を波長に応じて複数の光信号に分ける分波器102Bと、複数の光信号をそれぞれ受信処理する複数の光受信器(O/E)102Aとを有する。光伝送路103は、光送信局101および光受信局102の間をそれぞれ接続する複数の伝送区間を有する。光送信局101から送信されたWDM信号光は、光伝送路103を伝搬し、伝送区間ごとに配置される光中継局104にて光増幅され、再び光伝送路103を伝搬し、それを繰り返して光受信局102まで伝送される。
上記のようなWDM光増幅中継伝送システムの光中継局104には、例えば、エルビウムドープ光ファイバ増幅器(EDFA)が一般に用いられる。また最近では、EDFAにラマン増幅を併用することが盛んに検討されている。さらに、光中継局を用いない無中継光伝送システムも提案されていて、この無中継光伝送システムでは、遠隔増幅法(remote-pumping)による分布型ラマン増幅等の制御が検討されている。
光ファイバを増幅媒体として用いたラマン増幅においては、その利得が使用する光ファイバのモードフィールド径に反比例して得られる。したがって、モードフィールド径が小さい光ファイバはラマン増幅に適している。例えば、1.3μm零分散ファイバの波長分散および分散スロープ(波長分散の波長に対する1次微分)に対して逆符号の波長分散および分散スロープを有する負分散ファイバは、モードフィールド径が約5μmであって、光伝送路として一般に用いられる1.3μm零分散ファイバや分散シフトファイバ(DSF,NZ−DSF)のモードフィールド径よりも小さいため、より大きなラマン利得が得られる。
なお、以下の説明においては、1.3μm零分散ファイバや分散シフトファイバなどの正分散ファイバ(positive dispersion fiber)を+Dファイバと略し、上記のような負分散ファイバ(negative dispersion fiber)を−Dファイバと略すことにする。
また、従来のWDM光中継伝送システムでは、光伝送路の非線形効果による伝送特性の劣化が低減されるように、光伝送路の波長分散を管理する方法が用いられている。例えば、下記の非特許文献1では、+Dファイバと−Dファイバを組み合わせた混合伝送路を用いた複数の伝送区間で生じる累積分散を、+Dファイバを用いた1つの伝送区間(補償区間)において分散補償する技術が提案されている。具体的に、この文献1に示された光伝送路の平均零分散波長は約1551nmであり、信号光波長は1544.5nm〜1556.5nmである。また、混合伝送路を用いた各伝送区間および+Dファイバを用いた補償区間の各々の波長分散は、約−2ps/nm/kmおよび約+20ps/nm/kmである。このような構成によれば、信号光と自然放出光の群速度および信号光同士の群速度が異なるようになるので、非線形効果の相互作用時間を短くすることができ、4光波混合(Four wave mixing;FWM)および相互位相変調(Cross phase modulation;XPM)などによる伝送特性の劣化を低減することが可能になる。また、平均の零分散波長を信号光波長内としているので、自己位相変調(Self phase modulation;SPM)と波長分散による伝送特性の劣化も低減可能である。
上記のような従来のWDM光中継伝送システムについて、分布型ラマン増幅器を適用する場合、+Dファイバは−Dファイバに比べてモードフィールド径が大きいのでラマン利得を効率的に得ることが困難である。このため、+Dファイバを用いた区間における損失を補うだけの所要のラマン利得を得るには、非常に大きな励起光パワーが必要となり、励起光源の信頼性などの面で不利になってしまうという問題がある。上記のような問題を克服するためには、例えば、−Dファイバよりもモードフィールド径が小さく長さの短いラマン増幅用ファイバを適用し、ラマン利得がより効率的に得られるようにして、+Dファイバの区間における損失を補うようにすることが考えられる。
しかしながら、上記のようなモードフィールド径の小さなラマン増幅用ファイバを用いた場合には、そのラマン増幅用ファイバ中で生じる信号光における非線形効果が大きくなってしまうという問題が生じる。また、−Dファイバにおける分布型ラマン増幅を実現するための構成、およびラマン増幅用ファイバにおける集中型ラマン増幅を実現するための構成がそれぞれ必要になるため、光増幅器の種類が増加してしまうという欠点もある。さらに、光伝送システム全体における非線形効果による伝送波形歪みが増加してしまうという問題点も考えられる。
+Dファイバと−Dファイバを組み合わせた混合伝送路を用いて波長分散を管理する他の方法としては、例えば、下記の非特許文献2等にあるように、1伝送区間あたりの混合伝送路の累積波長分散をほぼ零とし、伝送中に生じる累積分散を端局において補償する方法も提案されている。
しかしながら、1伝送区間あたりの混合伝送路の累積波長分散をほぼ零にした場合、SPMによる波形劣化は軽減されるが、同じ量の非線形効果を受ける領域において波長間のビット配置が同じになる状態が各々の伝送区間ごとに生じるため、XPMによる波形劣化が問題となる。
そこで、本願の発明者らは、光伝送システムにおいて、正の累積波長分散が生じる混合伝送路と負の累積波長分散が生じる混合伝送路とを併用して光伝送路を構成することにより波長分散の補償を行うようにする技術を提案している(例えば特願2001−075721号)。
図5は、上記の先願発明にかかる光伝送システムの構成例を示す図である。このシステム構成では、各光中継局において、上り回線および下り回線に対して同じ励起光源が用いられ、上下回線をセットにした単位システムが1つのラマン増幅器(ラマン増幅器)により励起されてラマン増幅が行われる。このような構成によれば、すべての伝送区間において−Dファイバに励起光が入射されるため、効率よくラマン利得を得ることができると同時に、光増幅器の種類を1つにすることができる。
M. Murakami et al., "Long-haul 16x10 WDM transmission experiment using higher order fiber dispersion management technique", pp.313-314, ECOC’98, 1998. C.R.Davidson et al., "1800 Gb/s transmission of one hundred and eighty 10 Gb/s WDMchannels over 7、000 km using the full EDFA C-band", PD25, OFC2000, 2000.
しかしながら、上記の図5に示したような光伝送システムについて、各伝送区間で信号光の分布型ラマン増幅を行うようにした場合、例えば図6に示すように、上り回線および下り回線について、区間平均の波長分散が正負で異なる2種類の伝送区間を共通のラマン増幅器を用いて励起する箇所が生じるため、各々の回線におけるラマン利得の制御が難しくなってしまうという欠点がある。
すなわち、図6で「+」と略記した区間平均の波長分散が正になる伝送区間と、「−」と略記した区間平均の波長分散が負になる伝送区間とでは、波長分散を調整するために−Dファイバの長さが異なるように設定される。このため、前述の図5に示したように上り回線および下り回線に対するラマン増幅器を各中継器で共通化した場合には、図6の点線で囲んだ部分に示すように、区間平均の波長分散が正負で異なる2種類の伝送区間を1つのラマン増幅器を用いて励起する箇所が生じることになる。
図7は、図6の点線部分を拡大して示した例示図である。ここでは、励起光源200から出力される励起光が光カプラ201で2分岐され、一方の分岐光は、合波器202Aを介して、区間平均の波長分散が負になるように+Dファイバ203Aおよび−Dファイバ203Bの長さが調整された上り回線の伝送区間に対して−Dファイバ203B側から与えられる。他方の分岐光は、合波器202Bを介して、区間平均の波長分散が正になるように+Dファイバ203Aおよび−Dファイバ203Bの長さが調整された下り回線の伝送区間に対して−Dファイバ203B側から与えられる。このとき、上り回線および下り回線の各伝送区間で生じるラマン利得は、その絶対量が−Dファイバ203Bの長さに応じて変化するため、上り回線側と下り回線側で大きく異なるようになってしまう。
具体的な一例を挙げると、50kmの伝送区間について平均の波長分散を−2.7ps/nm/kmにするには、+Dファイバ203Aおよび−Dファイバ203Bの長さをそれぞれ32.5kmおよび17.5kmに設定することが可能である。一方、50kmの伝送区間について平均の波長分散を+2.7ps/nm/kmにするためには、+Dファイバ203Aおよび−Dファイバ203Bの長さをそれぞれ36.7kmおよび13.3kmに設定することが可能である。ここで、区間平均の波長分散が−2.7ps/nm/kmに設定された上り回線の伝送区間と、区間平均の波長分散が+2.7ps/nm/kmに設定された下り回線の伝送区間とを共通のラマン増幅器で励起した場合を考えると、上り回線および下り回線におけるラマン利得の差は、次の表1のパラメータを用いて計算すると、約0.5dBになる。
Figure 0004316594
また、上り回線および下り回線の各伝送区間を共通の光中継局から供給される励起光により励起して分布型ラマン増幅を行う光伝送システムについては監視制御装置に関する問題点もある。一般に、光伝送システムでは、信号光の伝送状態などを示す監視制御信号をシステム上で伝達して各光中継局の動作を制御するための監視制御装置が設けられる。上記の監視制御信号は、例えば、信号光を増幅するための励起光に変調をかけて信号光に重畳させるなどして各光中継局間を伝達される。このため、上り回線および下り回線の各伝送区間についての励起光を共通化したシステム構成の場合、特定の情報示す監視制御信号の伝達は、上り方向のみ、あるいは、下り方向のみというように一方向にしか行うことができなくなってしまう。上り回線および下り回線をセットにしたシステムでは、例えば、送信側から上り回線を介して伝達される監視制御信号に対して、その応答信号を下り回線を介して送信側に伝えるといったような監視制御が行われる場合も多く、このような監視制御に対応することが困難になる。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、上り回線および下り回線に対して共通の光中継局から供給される励起光によりラマン増幅を行うシステム構成について、各回線でのラマン利得の差の低減を図ると共に、監視制御を容易に実現することのできる光伝送システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明にかかるラマン増幅を用いた光伝送システムは、光端局間に設けられ信号光が互いに反対方向に伝搬する上り回線および下り回線を1つの集合とする単位システムが複数設けられ、該各単位システムの上下回線が複数の伝送区間から構成されており、各々の伝送区間に対して前記各単位システムに共通の光中継局で生成した励起光をそれぞれ供給することにより信号光をラマン増幅して伝送する光伝送システムであって、前記各単位システムに共通の光中継局は、各単位システムの上り回線のうちの少なくとも2つの上り回線に共通の第1励起光供給部と、各単位システムの下り回線のうちの少なくとも2つの下り回線に共通の第2励起光供給部と、各単位システムの各々の回線に共通の監視制御装置とを備える。さらに、前記監視制御装置は、各単位システムの各々の回線を伝送されてラマン増幅された各信号光の一部をモニタ光としてそれぞれ分岐する複数の分波器と、該各分波器からのモニタ光を基に各々の回線に対応した監視制御信号をそれぞれ検出する複数のモニタ回路と、該各モニタ回路で検出された監視制御信号に基づいて前記第1励起光供給部および第2励起光供給部をそれぞれ制御する監視制御回路とを有している
かかる構成では、各単位システムに共通の光中継局において、少なくとも2つの上り回線同士が共通の第1励起光供給部からの励起光により励起され、少なくとも2つの下り回線同士が共通の第2励起光供給部からの励起光により励起されるようになる。このため、上下回線について区間平均の波長分散が正負で異なる場合でも、各単位システムの上り回線と下り回線の間でのラマン利得の差を低減することができる。また、各単位システムの各々の回線に共通な監視制御装置を設け、各々の回線を伝送されてラマン増幅された各信号光の一部を分波器でモニタ光として分岐し、該各モニタ光を基に各々の回線に対応した監視制御信号をモニタ回路で検出し、該各監視制御信号に基づいて第1および第2励起光供給部をそれぞれ制御するようにしたことで、各々の回線に共通な一つの監視制御装置により監視制御信号の伝達を上りおよび下りの両方向に行うことができるようになる。
上記のように本発明のラマン増幅を用いた光伝送システムによれば、各単位システムの上下回線間でのラマン利得の差を低減することができ監視制御を容易に実現することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による光伝送システムの要部構成を示す図である。また、図2は、上記実施形態の光伝送システムの全体構成を示す概略図である。
まず、図2において、本光伝送システムは、光端局1a,1b間に上り回線および下り回線が設けられた単位システムSYS1と、光端局1a,1b間に上り回線および下り回線が設けられた単位システムSYS2とを組み合わせたものであって、双方の単位システムSYS1,SYS2の各上り回線および各下り回線の分布型ラマン増幅を一括して行うラマン増幅器を備えた光中継局40が光伝送路上に複数配置された基本構成を備える。なお、図2では、1台の光中継局40が、単位システムSYS1,SYS2の各上り回線および各下り回線上に描かれている1組の黒丸印により表されている。
各光端局1a,1b,1a,1bおよび光中継局40の間、並びに、隣り合う光中継局40の間は、例えば、+Dファイバおよび−Dファイバを組み合わせた混合伝送路により、上下の各回線にそれぞれ対応させて互いに接続されている。図2では、正の混合伝送路10Pを用いた伝送区間が「+」で示され、負の混合伝送路10Nを用いた伝送区間が「−」で示されている。各単位システムSYS1,SYS2について、各々の伝送区間に用いられる正の混合伝送路10Pおよび負の混合伝送路10Nの配置は、例えば、上り回線の上流側から順に、負の混合伝送路10Nを用いた4つの伝送区間と、正の混合伝送路10Pを用いた8つの伝送区間と、負の混合伝送路10Nを用いた4つの伝送区間とが配置されている。
各光中継局40内のラマン増幅器は、図1に示すように、例えば単位システムSYS1,SYS2の各上り回線について共通化された第1励起光供給部として、励起光源41A,41A’、合分波器42Aおよび合波器43A,43Aを有する。また、単位システムSYS1,SYS2の各下り回線について共通化された第2励起光供給部として、励起光源41B,41B’、合分波器42Bおよび合波器43B,43Bを有する。さらに、ここでは単位システムSYS1,SYS2に共通の監視制御装置として、分波器44A,44B,44A,44B、モニタ回路45A,45Bおよび監視制御回路46を有する。
各励起光源41A,41A’,41B,41B’は、単位システムSYS1,SYS2の各回線を伝送される信号光の波長帯域に応じて波長の設定された所要のパワーの励起光を生成する公知の光源であって、特定の波長の励起光を生成する単一波長光源や、互いに波長の異なる複数の励起光を生成する多波長光源などを使用することが可能である。
合分波器42Aは、各励起光源41A,41A’で生成される励起光を合波した後に所定の比率(例えば、1:1)で分岐して、単位システムSYS1,SYS2の各上り回線に分配するものである。また、合分波器42Bは、各励起光源41B,41B’で生成される励起光を合波した後に所定の比率(例えば、1:1)で分岐して、単位システムSYS1,SYS2の各下り回線に分配するものである。
合波器43A,43Aは、合分波器42Aから出力される励起光を、単位システムSYS1,SYS2についての各上り回線の上流側に接続された混合伝送路10に対して、信号光の伝搬方向とは逆方向に伝搬するように与えると共に、上流側の混合伝送路10を伝搬した信号光を透過して下流側の混合伝送路10に伝達する。また、合波器43B,43Bは、合分波器42Bから出力される励起光を、単位システムSYS1,SYS2についての各下り回線の上流側に接続された混合伝送路10に対して、信号光の伝搬方向とは逆方向に伝搬するように与えると共に、上流側の混合伝送路10を伝搬した信号光を透過して下流側の混合伝送路10に伝達する。
分波器44A,44Aは、各上り回線側の合波器43A,43Aを透過した信号光の一部を分岐しモニタ光としてモニタ回路45Aに送るものである。また、分波器44B,44Bは、各下り回線側の合波器43B,43Bを透過した信号光の一部を分岐しモニタ光としてモニタ回路45Bに送るものである。
モニタ回路45Aは、各分波器44A,44Aから送られてくるモニタ光を基に、単位システムSYS1,SYS2の各上り回線に対応した監視制御信号を検出し、その検出結果を監視制御回路46に伝える。また、モニタ回路45Bは、各分波器44B,44Bから送られてくるモニタ光を基に、単位システムSYS1,SYS2の各下り回線に対応した監視制御信号を検出し、その検出結果を監視制御回路46に伝える。
監視制御回路46は、各モニタ回路45A,45Bで検出された監視制御信号に基づいて、各々の励起光源41A,41A’,41B,41B’の動作を制御し、単位システムSYS1,SYS2の各回線における信号光の伝送状態に応じた分布型ラマン増幅が実現されるようにすると共に、各励起光源で生成される励起光について他の光中継局40または光端局に伝達する監視制御信号に従った変調がかかるようにする。
上記のような構成の光伝送システムでは、各光中継局40において、単位システムSYS1,SYS2の上り回線同士が共通の励起系により励起され、下り回線同士が共通の励起系により励起されるようになる。このため、上り回線と下り回線で区間平均の波長分散が正負で異なる2種類の伝送区間に対して励起光を供給することになる符号相違点の光中継局40においても、各単位システムSYS1,SYS2の上り回線と下り回線の間でのラマン利得の差を低減することができる。
また、単位システムSYS1,SYS2の各回線に共通な監視制御装置を設けるようにしたことで、監視制御信号の伝達を上りおよび下りの両方向に行うことができるようになる。これにより、例えば、単位システムSYS1の光端局1a側から上り回線を介して伝達される監視制御信号に対して、その応答信号を下り回線を介して光端局1a側に伝えるなどといった監視制御を容易に実現することが可能になる。
なお、上記施形態では、2つの単位システムSYS1,SYS2を組み合わせて構成した場合を示したが、本発明はこれに限らず、3つ以上の単位システムを組み合わせて構成することも勿論可能である。
また、各々の回線に共通な励起系として2つの励起光源を用いるようにしたが、1つの励起光源で生成される励起光を各単位システムに分配するようにしてもよく、あるいは、3つ以上の励起光源を用いるようにしても構わない。
さらに、各励起光源で生成される励起光に変調をかけて監視制御信号の伝達を行うようにしたが、各々のラマン増幅器について一方の励起光源(好ましくは、長波長側の励起光源)で生成される励起光に変調をかけるようにしてもよい。この場合には、例えば図3に示すように、変調をかけた励起光により生じるラマン利得のピーク波長付近に透過帯域を有する光フィルタ47A,47A,47B,47Bを各分波器46A,46A,46B,46Bの分岐ポートに接続して、監視制御信号の重畳された信号光成分をモニタ光として抽出して各モニタ回路45A,45Bに伝えるようにするのがよい。このように信号光の波長帯域の一部に監視制御信号を重畳するようにすれば、監視制御信号の影響による信号光の伝送特性の劣化を軽減することができ、また、上記のような光フィルタ47A,47A,47B,47Bを設けることで高い精度の監視制御を行うことが可能になる。
本発明の一実施形態による光伝送システムの要部構成を示す図である。 上記実施形態の光伝送システムの全体構成を示す概略図である。 上記実施形態に適用可能な光中継局に関する他の構成例を示す図である。 一般的なWDM光増幅中継伝送システムの構成例を示す図である。 先願発明にかかる光伝送システムの構成例を示す図である。 図5の光伝送システムに関する欠点を説明するための図である。 図6における点線部分を拡大して示した例示図である。
符号の説明
1a,1b,1a,1b 光端局
10,10P,10N 混合伝送路
11P,11N 正分散ファイバ(+Dファイバ)
12P,12N 負分散ファイバ(−Dファイバ)
40 光中継局
41A,41B 励起光源
42A,42B 合分波器
43A〜43B 合波器
44A〜44B 分波器
45A,45B モニタ回路
46 監視制御回路
47A〜47B 光フィルタ

Claims (4)

  1. 光端局間に設けられ信号光が互いに反対方向に伝搬する上り回線および下り回線を1つの集合とする単位システムが複数設けられ、該各単位システムの上下回線が複数の伝送区間から構成されており、各々の伝送区間に対して前記各単位システムに共通の光中継局で生成した励起光をそれぞれ供給することにより信号光をラマン増幅して伝送する光伝送システムであって、
    前記各単位システムに共通の光中継局は、各単位システムの上り回線のうちの少なくとも2つの上り回線に共通の第1励起光供給部と、各単位システムの下り回線のうちの少なくとも2つの下り回線に共通の第2励起光供給部と、各単位システムの各々の回線に共通の監視制御装置とを備え、さらに、
    前記監視制御装置は、各単位システムの各々の回線を伝送されてラマン増幅された各信号光の一部をモニタ光としてそれぞれ分岐する複数の分波器と、該各分波器からのモニタ光を基に各々の回線に対応した監視制御信号をそれぞれ検出する複数のモニタ回路と、該各モニタ回路で検出された監視制御信号に基づいて前記第1励起光供給部および第2励起光供給部をそれぞれ制御する監視制御回路とを有することを特徴とするラマン増幅を用いた光伝送システム。
  2. 請求項に記載のラマン増幅を用いた光伝送システムであって、
    前記第1励起光供給部および前記第2励起光供給部は、それぞれ、波長の異なる励起光を生成する複数の励起光源を有し、
    前記監視制御回路は、前記第1励起光供給部の少なくとも1つの励起光源で生成される励起光に監視制御信号を重畳し、かつ、前記第2励起光供給部の少なくとも1つの励起光源で生成される励起光に監視制御信号を重畳することを特徴とするラマン増幅を用いた光伝送システム。
  3. 請求項に記載のラマン増幅を用いた光伝送システムであって、
    前記各モニタ回路は、監視制御信号を重畳した励起光によって生じるラマン利得のピーク波長付近の光を抽出可能な光フィルタを用いて、前記各単位システムの各々の回線でラマン増幅された信号光に含まれる監視制御信号をそれぞれ検出することを特徴とするラマン増幅を用いた光伝送システム。
  4. 請求項2または3に記載のラマン増幅を用いた光伝送システムであって、
    前記監視制御装置は、前記複数の励起光源で生成される励起光のうちの長波長側の励起光に監視制御信号を重畳することを特徴とするラマン増幅を用いた光伝送システム。
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