JP4314973B2 - 太陽電池セルの放熱構造 - Google Patents

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Description

本発明は集光型太陽光発電装置に用いる太陽電池セルに関し、特にその太陽電池セルの放熱構造に関する。
集光型太陽光発電装置で使用する太陽電池セルには、太陽光がフレネルレンズなどにより集光されて照射されるが、温度が過度に上昇すると変換効率が低下するので、高変換効率を得るためには、太陽電池セルの熱を放熱する必要がある。そのため、太陽電池セルは、放熱性の良好な金属製の基台に固定される。その一方で、太陽電池セルと基台との間は電気的絶縁が必要であることから、太陽電池セルはエポキシ樹脂などの絶縁性材料を介して基台に固定される。
絶縁性材料は一般的に熱伝導性が良くないので、放熱性を向上させるために、エポキシ樹脂に熱伝導性の充填剤(フィラ)を分散させることが提案されている(たとえば非特許文献1)。
Kenji Araki et al., "A SIMPLE PASSIVE COOLING STRUCTURE AND ITS HEAT ANALYSIS FOR 500 X CONCENTRATOR PV MODULE", 29th IEEE PVSC Conference, 2002 New Orleans USA
非特許文献1のように、エポキシ樹脂に熱伝導性の充填剤を分散させると、エポキシ樹脂のみの場合に比べて10倍以上の熱伝導性が得られる。しかし、集光型太陽光発電装置は、発電効率を向上させるために、一層の高集光率(たとえば500倍、さらには1000倍、1500倍)が求められている。そのため、より一層放熱性が良い放熱構造が求められている。
また、集光率を高くする場合、昼と夜など、集光された太陽光が太陽電池セルに照射されているときと照射されていないときの温度差が大きくなることから、熱膨張率が大きく異なる太陽電池セルとその太陽電池セルに接合されているリード電極とのバイメタル作用による湾曲量が大きくなるので、太陽電池セルおよびリード電極が絶縁性材料から剥離する恐れもある。そのため、太陽電池セルおよびリード電極が絶縁性材料から剥離しないようにするためにも、一層放熱性が良い放熱構造が必要とされる。
放熱性を向上させるには、太陽電池セルと基台との間の距離を短くすればよいのだが、両者の距離を短くしすぎると、絶縁性が保てない恐れがある。絶縁性を確実にするには、絶縁層の厚みを厚くする必要があるが、そうすると、放熱性が低下してしまう。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであって、その目的とするところは、絶縁性を確保しつつ、高い放熱性が得られる太陽電池セルの放熱構造を提供することにある。
かかる目的を達成するための第1発明の太陽電池セルの放熱構造は、(a)太陽電池セルが絶縁層を介して放熱基台に固定され、その太陽電池セルの熱がその絶縁層からその放熱基台に伝達されることにより、その太陽電池セルの熱が放熱される太陽電池セルの放熱構造であって、(b)前記絶縁層内の、前記太陽電池セルに対向する位置に、その太陽電池セルに対向する面およびその反対側の面の面積がその太陽電池セルの裏面よりも大きく、且つ、前記絶縁層よりも熱伝導性の良い良熱伝導性板が設けられていることを特徴とする。
また、第2発明の太陽電池セルの放熱構造は、第1発明において、前記太陽電池セルと前記絶縁層との間に、前記太陽電池セル側の面の面積が、前記太陽電池セルの裏面よりも大きい裏打板がさらに設けられており、前記良熱伝導性板は、その裏打板に対向する面およびその反対側の面の面積が、その裏打板の良熱伝導性板に対向する面の面積よりも大きくされていることを特徴とする。
また、第3発明の太陽電池セルの放熱構造は、第2発明において、前記裏打板は、前記絶縁層よりも熱伝導性の良い材料により構成され、且つ、前記絶縁層に埋設されていることを特徴とする。
また、第4発明の太陽電池セルの放熱構造は、第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、前記良熱伝導性板は、端側ほど放熱基台から離隔する縁部を有することを特徴とする。
第1発明によれば、太陽電池セルの熱は、絶縁層を介して、良熱伝導性板の太陽電池セルに対向する部分およびその周辺に伝達される。良熱伝導性板は、絶縁層よりも熱伝導性が良く、また、太陽電池セルに対向する面およびその反対側の面の面積が太陽電池セルの裏面よりも大きくされていることから、良熱伝導性板に伝達された熱は、絶縁層内を伝達するよりも迅速に良熱伝導性板内を広い範囲に広がり、その広い範囲から放熱基台に熱が伝達されるので、良熱伝導性板から放熱基台へも迅速に熱が伝達される。従って、高い放熱性が得られ、また、絶縁層を薄くする必要もないから、絶縁性も確保される。
第2発明では、太陽電池セルの熱は、まず、裏打板に伝達されて裏打板内に広がり、そこから絶縁層を介して良熱伝導性板の裏打板に対向する部分およびその周辺に伝達される。良熱伝導性板は、絶縁層よりも熱伝導性が良く、また、裏打板に対向する面およびその反対側の面の面積が裏打板の裏面よりも大きくされていることから、良熱伝導性板に伝達された熱は、絶縁層内を伝達するよりも迅速に良熱伝導性板内を広い範囲に広がり、その広い範囲から放熱基台へ熱が伝達されるので、良熱伝導性板から放熱基台へも迅速に熱が伝達される。従って、高い放熱性が得られ、また、絶縁層を薄くする必要もないから、絶縁性も確保される。
第3発明のように裏打板が絶縁層に埋設されていると、裏打板と良熱伝導性板との間の距離が短くなるので、裏打板と良熱伝導性板との間の熱抵抗が小さくなる。従って、放熱性がさらに向上する。
第4発明によれば、良熱伝導性板と放熱基台との間の絶縁層を薄くした場合に最も放電の危険性が高い縁部は、端側ほど放熱基台から離れるので、良熱伝導性板と放熱基台との間の絶縁層を薄くしても絶縁性が確保される。従って、絶縁性を確保しつつ、一層の高い放熱性が得られる。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、電極付き太陽電池セル10の斜視図であり、図2、図3は、本発明の一実施例の太陽電池セル14の放熱構造を示す断面図であって、電極付き太陽電池セル10が放熱基台12に固定された状態において、それぞれ、図1のII−II線、III−III線で切断した断面図である。
図1に示すように、電極付き太陽電池セル10は、太陽電池セル14と、その太陽電池セル14の上面(表面)14aの両側縁に半田付け接合された上側リード電極16a、16bと、太陽電池セル14の裏面(下面)の全面に半田付け接合された下側リード電極18と、その下側リード電極18の裏面に半田付け接合された裏打板20とから構成される。
太陽電池セル14は、たとえば7mm角の矩形板状であり、厚さは、たとえば0.15〜0.17mm程度である。上記上側リード電極16a、16bは、表面に半田メッキが施された銅板製であり、その幅方向長さが太陽電池セル14の上側リード電極16と接合している側の辺と略等しい長さとされ、厚みは、たとえば、0.1mm程度とされる。下側リード電極18も表面に半田メッキが施された銅板製であり、その幅方向長さが太陽電池セル14の上側リード電極16と接合していない側の辺と略等しい長さとされ、厚みが0.1mm程度とされている。
裏打板20は、太陽電池セル14と同程度の熱膨張率を有し、後述する樹脂シート22よりも熱伝導性の良い材質(たとえば金属)からなる矩形板状体であり、たとえば、厚さ0.3mm、42wt%Ni−Fe合金であり、表面にSnメッキが施されている。また、本実施例では、裏打板20は、上側リード電極16の長手方向および下側リード電極18の長手方向とも、太陽電池セル14から両方向に均等にはみ出している。この裏打板20は、互いの熱膨張率が1桁程度異なる太陽電池セル14とリード電極16、18とを接合する際に、半田付け後、常温へ低下する過程で接合部に大きな剪断応力が発生しないようにするためのものである。下側リード電極18の下面に裏打板20を接合すると、太陽電池セル14に下側リード電極18を半田付け接合した後、常温へ低下する過程でその接合部に生じる変形の方向と、太陽電池セル14に上側リード電極16を半田付け接合した後、常温へ低下する過程でその接合部に生じる変形の方向とが同方向となるので、太陽電池セル14とリード電極16、18との接合部付近に生じる剪断応力が緩和される。従って、太陽電池セル14が割れることが防止される。なお、裏打板20の厚さを、半田付けによる温度変化によっても平板状を維持するような厚さにしてもよい。裏打板20が平板状に維持されても、太陽電池セル14が割れることを防止する効果がある。
このような構成を有する電極付き太陽電池セル10は、図2、図3に示すように、樹脂シート22により放熱基台12に固着されており、放熱性を向上させるために、本実施例では、裏打板20が樹脂シート22に埋設されている。
放熱基台12は、本実施例では、4mm程度の厚さのアルミニウム製である。樹脂シート22は、電極付き太陽電池セル10と放熱基台12との間を絶縁する絶縁層として機能するものであるので、電極付き太陽電池セル10と同様に、十字に延びる形状である。また、樹脂シート22は、全体として良好な絶縁性を有していればよく、たとえば、熱可塑性樹脂、熱効硬化樹脂などの樹脂を、単独で或いは熱伝導性充填剤のマトリックスとして用いることができるが、本実施例では、エポキシ樹脂に熱伝導性充填剤としてアルミナ粉末が分散させられたものである。熱伝導性充填剤としては、他に、カーボン、ガラス繊維、金属粉などを用いることができる。
また、樹脂シート22の内部には、放熱基台12および裏打板20から離隔し、裏打板20に対向するように(すなわち太陽電池セル14に対向するように)、平板状の銅板24が放熱基台12および裏打板20に対して略平行に設けられている。この銅板24は良熱伝導性板として機能するものである。良熱伝導性板の材料は、樹脂シート22よりも熱伝導性が良い材料であれば銅以外でもよいが、樹脂シート22中に分散されている熱伝導性充填剤と同等かそれよりも熱伝導性がよい材料が好ましい。具体的には、銅の他に、アルミニウム、銀などの金属や、金属よりは熱伝導性は劣るが、アルミナ、窒化珪素など、樹脂シート22よりは熱伝導性が良好であり絶縁性も兼ね備える材料を用いることができる。
上記銅板24は、図2に示すように、長手方向長さが、その方向における裏打板20の長さよりも十分に長く(すなわちその方向における太陽電池セル14の長さよりも十分に長く)、また、図3に示すように、幅方向長さも、その方向における裏打板20の長さよりも長く(すなわちその方向における太陽電池セル14の長さよりも長く)されている。従って、銅板24の上面・下面の面積は、裏打板20や太陽電池セル14の上面・下面の面積よりも十分に大きい。この銅板24は、太陽電池セル14の熱を迅速に広範囲に広げた後に、放熱基台12へ伝達させるためのものであるので、銅板24の上面・下面の面積は、少なくとも太陽電池セル14の裏面よりは大きくされ、本実施例のように裏打板20が設けられている場合には、裏打板20の裏面よりも大きくされる。銅板24の面積は、太陽電池セル14や裏打板20の裏面の面積よりも大きければよいが、十分な効果を得るためには、太陽電池セル14や裏打板20の裏面の面積よりも十分に大きい面積とされることが好ましく、そのためには、太陽電池セル14や裏打板20の裏面の面積に対して、2倍以上が好ましく、4倍以上がより好ましく、当然に、可能な範囲で大きい方がよい。
次に、太陽電池セル14からの放熱機構を説明する。太陽電池セル14の表面に太陽光が集光されて照射されることにより太陽電池セル14の温度が上昇すると、太陽電池セル14の熱が、下側リード電極18を介して樹脂シート22に埋設されている裏打板20に伝達されて裏打板20内に広がり、さらに、裏打板20から樹脂シート22の最も薄くされている部分を介して銅板24の裏打板20に対向する部分およびその周辺に伝達される。ここで、銅の熱伝導率(393W/m・K)は、樹脂シート22中に熱伝導性充填剤として加えられているアルミナの熱伝導率(28W/m・K)と比較しても十分に高いことから、銅板24の熱伝導率は樹脂シート22の熱伝導率よりもはるかに高い。そのため、銅板24に伝達された熱は、樹脂シート22において同じ面積に熱が広がるよりもはるかに迅速に銅板24内を広がる。そして、銅板24内を広がった熱は、樹脂シート22を介して放熱基台12に伝達されるが、銅板24の面積が大きいことから、放熱基台12と銅板24との間の熱抵抗は低いので、銅板24から放熱基台12への熱の伝達も迅速に行われる。従って、太陽電池セル14の熱は、迅速に放熱されることになる。
図4、図5は、電極付き太陽電池セル10を放熱基台12に固定する方法を説明する図である。図4は、下側樹脂シート22aに銅板24を埋め込む工程を説明する図であり、まず、前述の樹脂シート22の下半分を構成する下側樹脂シート22aを放熱基台12上に載置し、その下側樹脂シート22aの上に銅板24を載置する。そして、放熱基台12の下側を加温することにより下側樹脂シート22aのマトリックス成分であるエポキシ樹脂を軟化させる。次いで、プレスヘッド26を下降させ、剥離シート28を介して銅板24を加圧する。これにより、銅板24が下側樹脂シート22aに埋め込まれる。
続いて、図5に示すように、銅板24を埋め込んだ下側樹脂シート22aの上に、前述の樹脂シート22の上半分を構成する上側樹脂シート22b、および、予め作成しておいた電極付き太陽電池セル10を順に載置し、放熱基台12の下側から再度加熱して、エポキシ樹脂を軟化させつつ、太陽電池セル14が破損しないように、下側リード電極18の裏打板20によって支持されている部分(図に矢印Aで示す部分)をゆっくりと押していき、裏打板20を樹脂シート22に埋め込む。これにより、図2、図3に示すような構造とすることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、太陽電池セル14の熱は、裏打板20に伝達されて裏打板20内に広がり、そこから樹脂シート22を介して銅板24の裏打板20に対向する部分およびその周辺に伝達される。銅板24は、樹脂シート22よりも熱伝導性が良く、また、裏打板20よりも面積が大きくされているので、銅板24に伝達された熱は、樹脂シート22内を伝達するよりも迅速に広い範囲に広がり、広い範囲から放熱基台12へ熱が伝達されるので、銅板24から放熱基台12へも迅速に熱が伝達される。従って、高い放熱性が得られ、また、樹脂シート22を薄くする必要もないから、絶縁性も確保される。
また、本実施例のように裏打板20が樹脂シート22に埋設されていると、裏打板20と銅板24との間の距離が短くなるので、裏打板20と銅板24との間の熱抵抗が小さくなる。従って、放熱性がさらに向上する。
次に、本発明の第2実施例を説明する。なお、以下の説明において、前述の実施例と同一の構成を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図6、図7は、第2実施例の太陽電池セル14の放熱構造を示す断面図であって、それぞれ、前述の第1実施例の図2、図3に対応する断面図である。第2実施例は、樹脂シート22の上面に、良熱伝導性材料として、4枚の銅板30、32、34、36が埋設されている点において第1実施例と異なる。
これら4枚の銅板30、32、34、36は、いずれも、長手矩形状であり表面に半田メッキが施されている。そして、そのうちの2枚の銅板30、32は、図6に示すように、下側リード電極18と平行であり、長手方向における一方の端の位置が、それぞれ、下側リード電極18の端部とほぼ重なるように配置されており、他方の端は裏打板20に近接する位置まで延びている。また、図示しない幅方向の長さは下側リード電極18の幅方向長さと同じとされている。それら銅板30、32の上面と下側リード電極18の下面とは、それらの表面に施された半田メッキが一旦溶融されることにより接合されている。従って、下側リード電極18は、ほぼ全面が、直接的或いは間接的に樹脂シート22に密着させられている。
他の2枚の銅板34、36は、図7に示すように、上側リード電極16a、16bと平行であり、長手方向における一方の端の位置が、それぞれ、上側リード電極16a、16bの太陽電池セル14とは反対側の端部とほぼ重なるように配置されており、他方の端は裏打板20に近接する位置まで延びている。また、図示しない幅方向の長さは上側リード電極16a、16bの幅方向長さと同じとされている。それら銅板34、36の上面は、銅板34、36の表面および上側リード電極16a、16bの表面に施された半田メッキが一旦溶融されることにより接合されている。なお、これら4枚の銅板30、30、32、36は、第1実施例において銅板24を下側樹脂シート22aに埋め込んだときと同様に、樹脂シート22の上に銅板30、32、34、36を載置し、樹脂シート22を軟化させた後、上からプレスすることにより、樹脂シート22に埋め込まれる。
このように構成されていると、太陽電池セル14の熱は、第1実施例と同様に、裏打板20を介して下方向に樹脂シート22に伝達されることに加え、下側リード電極18および上側リード電極16を経由する経路によっても樹脂シート22に伝達される。すなわち、下側リード電極18の銅板30、32に対向する部分が、その銅板30、32を介して樹脂シート22に密着され、上側リード電極16a、16bの銅板34、36に対向する部分が、その銅板34、36を介して樹脂シート22に密着されているので、太陽電池セル14の熱は、下側リード電極18から銅板30、32へ伝達され、また、上側リード電極16a、16bから銅板34、36へ伝達される。そして、銅板30、32、34、36が樹脂シート22に埋設されているので、銅板30、32、34、36へ伝達された熱は、比較的迅速に樹脂シート22へ伝達される。
以上、説明したように、第2実施例では、第1実施例で得られる効果に加え以下の効果も得られる。すなわち、第2実施例では、太陽電池セル14の裏面に接合された板状の下側リード電極18の大部分が、銅板30、32を介して樹脂シート22に密着させられているので、太陽電池セル14の熱は、下側リード電極18を経由する経路からも樹脂シート22に伝達され、また、太陽電池セル14の表面に接合された板状の上側リード電極16a、16bの大部分が、銅板34、36を介して樹脂シート22に密着させられているので、太陽電池セル14の熱は、上側リード電極16a、16bを経由する経路からも樹脂シート22に伝達される。従って、放熱性が向上し、また、樹脂シート22を薄くする必要もないことから絶縁性も確保される。
また、第2実施例では、下側リード電極18の大部分は、その下側リード電極18に平行な長手状の銅板30、32により樹脂シート22に密着させられていることから、下側リード電極18と銅板30、32との接触面積は大きいので、下側リード電極18から銅板30、32へ熱が迅速に伝達され、さらに、銅板30、32は樹脂シート22に埋設されているので、銅板30、32から樹脂シート22へも熱が迅速に伝達される。また、上側リード電極16a、16bの大部分は、その上側リード電極16a、16bに平行な長手状の銅板34、36により樹脂シート22に密着させられていることから、上側リード電極16a、16bと銅板34、36との接触面積は大きいので、上側リード電極16a、16bから銅板34、36へ熱が迅速に伝達され、さらに、銅板34、36は樹脂シート22に埋設されているので、銅板34、36から樹脂シート22へも熱が迅速に伝達される。従って、放熱性がさらに向上する。
以上、本発明を図面を参照して詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施できる。
例えば、前述の第1実施例では、銅板24は平板状であったが、端側ほど放熱基台12から離隔する縁部を有する形状であっても良い。図8は、そのような形状の銅板40の一例を示す図であり、前述の実施例の図3に対応する断面図である。図8に示す銅板40は、前述の銅板24と同様に長手状板であるが、裏打板20の真下に位置する平板部40aと、その平板部40aの幅方向両側に位置し、裏打板20に対向しない縁部40bとを有している。平板部40aは、裏打板20および放熱基台12と平行とされ、縁部40bは、端側ほど放熱基台12から離隔するように平板部40aに対して曲げられている。このようにすれば、樹脂シート22の、銅板40と放熱基台12との間の厚さを薄くした場合に最も放電の危険性が高い縁部40bは、端側ほど放熱基台12から離れているので、銅板40と放熱基台12との間を薄くしても絶縁性が確保される。従って、絶縁性を確保しつつ、一層の高い放熱性が得られる。なお、図8には図示されていない長手方向の両縁部は、図8に示す幅方向と同様に、端側ほど放熱基台12から離隔するように形成されていてもよいし、放熱基台12と平行になっていてもよい。また、端側ほど放熱基台12から離隔する縁部を有する形状としては、図8に示す形状の他に、長手方向に平行な垂直断面または幅方向に平行な垂直断面における形状が、下に凸の円弧状、V字状、階段状などがある。
また、前述の第1実施例では、銅板24は1枚のみであったが、複数枚設けられていてもよい。図9は2枚の銅板42、44が樹脂シート22内に設けられている例を示す図である。図9の例では、放熱基台12側の銅板42は、裏打板20側の銅板44よりも幅方向長さが長くされている。
また、前述の実施例では、裏打板20は、上側リード電極16a、16bの長手方向および下側リード電極18の長手方向とも、太陽電池セル14から両方向に均等にはみ出していたが、上側リード電極16a、16bの長手方向には、はみ出し部分がなくてもよい。また、放熱基台12への固着時に支障がなければ、下側リード電極18の長手方向にもはみ出し部分が設けられなくてもよい。
また、前述の第2実施例では、下側リード電極18または上側リード電極16を樹脂シート22に密着させる良熱伝導性材料としての銅板30、32、34、36は、下側リード電極18または上側リード電極16に平行な長手状であり、幅方向長さが下側リード電極18または上側リード電極16の幅方向長さと同じ長さにされていたが、良熱伝導性材料は、下側リード電極18または上側リード電極16を樹脂シート22に密着させることができればよいので、下側リード電極18または上側リード電極16に平行な長手状でなくてもよいし、幅方向長さも、下側リード電極18または上側リード電極16の幅方向長さと同じでなくても良い。たとえば、下側リード電極18または上側リード電極16に沿って所定の間隔で樹脂シート22に埋設される円盤状部材などであってもよい。また、良熱伝導性材料が下側リード電極18または上側リード電極16に平行な長手状である場合には、樹脂シート22に埋設されていなくても、樹脂シート22上に固着されていてもよい。良熱伝導性材料が下側リード電極18または上側リード電極16に平行な長手状であれば、樹脂シート22上の固着されていても、その上のリード電極18、16の一部は、良熱伝導性材料を介して樹脂シート22に密着させられる。
また、前述の第2実施例では、下側リード電極18には、裏打板20を挟んで2枚の銅板30、32が接合されていたが、裏打板20が設けられていない場合には、下側リード電極18と同じ大きさの1枚の銅板が用いられ、その銅板を介して下側リード電極18の下面の全部がその銅板を介して樹脂シート22に密着させられても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
電極付き太陽電池セルの斜視図である。 本発明の一実施例の太陽電池セルの放熱構造を示す断面図であって、図1の電極付き太陽電池セルが放熱基台に固定された状態において、図1のII−II線で切断した断面図である。 本発明の一実施例の太陽電池セルの放熱構造を示す断面図であって、図1の電極付き太陽電池セルが放熱基台に固定された状態において、図1のIII−III線で切断した断面図である。 下側樹脂シートに銅板を埋め込む工程を説明する図である。 電極付き太陽電池セルを放熱基台に固定する方法を説明する図である。 本発明の第2実施例の太陽電池セルの放熱構造を示す断面図であって、図2に対応する断面図である。 本発明の第2実施例の太陽電池セルの放熱構造を示す断面図であって、図3に対応する断面図である。 銅板の他の形状を示す図である。 2枚の銅板が樹脂シート内に設けられている例を示す図である。
符号の説明
12:放熱基台
14:太陽電池セル
14a:上面(表面)
16:上側リード電極16a、16b
18:下側リード電極
20:裏打板
22:樹脂シート(樹脂シート22)
24:銅板(良熱伝導性板)
30、32、34、36:銅板(良熱伝導性材料)

Claims (4)

  1. 太陽電池セルが絶縁層を介して放熱基台に固定され、該太陽電池セルの熱が該絶縁層から該放熱基台に伝達されることにより、該太陽電池セルの熱が放熱される太陽電池セルの放熱構造であって、
    前記絶縁層内の、前記太陽電池セルに対向する位置に、該太陽電池セルに対向する面およびその反対側の面の面積が該太陽電池セルの裏面よりも大きく、且つ、前記絶縁層よりも熱伝導性の良い良熱伝導性板が設けられていることを特徴とする太陽電池セルの放熱構造。
  2. 請求項1の太陽電池セルの放熱構造であって、
    前記太陽電池セルと前記絶縁層との間に、前記太陽電池セル側の面の面積が、前記太陽電池セルの裏面よりも大きい裏打板がさらに設けられており、
    前記良熱伝導性板は、該裏打板に対向する面およびその反対側の面の面積が、該裏打板の良熱伝導性板に対向する面の面積よりも大きくされていることを特徴とする太陽電池セルの放熱構造。
  3. 前記裏打板は、前記絶縁層よりも熱伝導性の良い材料により構成され、且つ、前記絶縁層に埋設されていることを特徴とする請求項2の太陽電池セルの放熱構造。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかの太陽電池セルの放熱構造であって、
    前記良熱伝導性板は、端側ほど放熱基台から離隔する縁部を有することを特徴とする太陽電池セルの放熱構造。
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