JP4314412B2 - 大容量閉鎖空間の温度制御システム - Google Patents

大容量閉鎖空間の温度制御システム Download PDF

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Description

本発明は、例えば、農業用ビニールハウス内等の大容量閉鎖空間に空調用空気を吹き出して温度制御を行う大容量閉鎖空間の温度制御システムに関する。
農業用ハウスは、栽培する農作物の育成環境に適した温度に該ハウス内の閉鎖空間を調整、管理する必要がある。従来、農業用ハウスを温度制御する技術としては、例えば、ハウス内の温度に応じてハウスの側面や天井の一部を開閉しハウス内外空気を換気する状態とハウス内を閉鎖した状態とを切替えて温度制御を行うものや、ハウス内の温度に応じて暖房機を駆動して積極的に温度を上昇させることにより温度制御する技術が知られている。前者のようにハウスの側面や天井の一部を開閉して換気と閉鎖状態とを切替えてハウス内の温度制御を行う技術としては、例えば、特許文献1に示すような装置が提案されている。特許文献1に示すビニールハウス用温度制御装置では、周囲温度を検知してビニールハウスのビニール膜を巻き上げ・巻き戻しを行い、外気をビニールハウス内に取り入れることによりビニールハウス内の温度を調整するものであった。
一方、例えば、真冬の夜間や極寒地等で低い外気温度によりハウス内の温度が農作物の適温よりも下がる場合には、後者のように暖房機を制御してハウス内の温度制御を行う場合がある。従来の暖房機を用いたハウス内の温度制御システムでは、図8に示すように、例えば、1棟あたりの平面大きさが約6m×50mのものを5棟並設して大容量の栽培用閉鎖空間を形成している農業用ハウス100において、該農業用ハウス内の任意の位置に配置された1台のボイラ等からなる石油暖房機102と、該暖房機102の暖気吹き出し口から分岐されてハウスの短辺方向に所定の間隔で離隔配置されつつハウスの長手方向に沿って長く配置されたビニール製の暖気吹出し用ダクト104と、ハウス内の温度を感知する温度センサ106と、制御部108と、を含む。図9にも示すように、温度センサ106により農業用ハウス内の温度を検知しつつ制御部で1台の暖房機102のオン・オフを制御しながら、暖気吹出し用ダクト104の端部104a及び中間位置に設けられた複数の吹出し孔104bからハウス内空間への暖気の吹出しと停止を行うことによって、農業用ハウス100内の温度を設定温度Tに調整しようとするものであった。なお、図上、110は、送風ファンであり、必要に応じてハウス内の空気を循環させるようになっている。また、112は、外気温度を測定する外気温センサであり、4地点の平均温度が図9に示されている。また、図9に示したハウス内温度1〜15は、ハウス内に設置した複数の温度センサ106からの温度データに対応しており、それらの複数の温度データが重なって示されている。
特許第3424179号公報
しかしながら、従来の暖房機を用いた温度制御では、1台の暖房機で比較的大きな大容量のハウス内空間を暖めるために大型のものが用いられるが、頻繁に暖房機のオン・オフが繰り返されており、図9に示すように、農業用ハウス内の温度が農作物に適した計画的な温度設定範囲、例えば目標とする10〜15℃の範囲を超えて15℃より高温に上昇したり10℃より低温に下降して大きく変動してしまい、温度制御の精度が低いという問題があった。加えて、大容量のハウス空間内で局部的に温度が高く上がる場所や低く下がる場所が存在し、該空間全体を略均一的に温度調整することが困難ないし不可能であった。そのため、農作物の生育に悪影響を与えるおそれが高かった。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その1つの目的は、目標とする設定温度に向けて大容量閉鎖空間を精度良くしかも、該空間全域で略均一してスムーズに温度制御できるとともに、空調用装置寿命を長期安定化できる大容量閉鎖空間の温度制御システムを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、大容量閉鎖空間を収容する躯体12と、躯体12内の大容量閉鎖空間Sに互いに分散し離隔して配置され、同空間内に温風又は冷風を吹出す複数の温風又は冷風吹出し装置14と、大容量閉鎖空間に配置された複数の温度センサ16と、温度センサ16からの温度データと設定温度とを比較しながら温風又は冷風吹出し装置を駆動させて空間内温度を設定温度に維持するように制御する制御装置18と、を有し、複数の温風又は冷風吹出し装置14は、制御装置18を介して、それぞれの温風又は冷風吹出し装置の起動時に、その直前に起動した温風又は冷風吹出し装置から最も遠隔位置となる温風又は冷風吹出し装置であって、その直前に起動した装置を除いた装置を起動させる順序で起動させつつ、大容量閉鎖空間の温度を早期に均一化することを特徴とする大容量閉鎖空間の温度制御システム10から構成される。
また、躯体12は平面矩形状の農業用ハウスであり、温風又は冷風吹出し装置14は、少なくとも農業用ハウス内の各隅部位置に対応した位置にそれぞれ配置されており、対角となる隅部位置に対応した温風又は冷風吹出し装置14が順番に起動されることとしてもよい。
また、温風又は冷風吹出し装置14からの空気吹出し位置が大容量閉鎖空間S内の中心から放射状あるいは略放射状の位置関係となるように設置されており、各放射状線に対応する複数の温風又は冷風吹出し装置14をそれぞれの群(20A、20B、20C、20D)として、群(20A、20B、20C、20D)ごとに同時にそれぞれ起動、停止を行うようにしたこととしてもよい。
また、温風又は冷風吹出し装置14が温風又は冷風発生機構と吹出口を一体に組み付けた吹出し口一体型の温風又は冷風発生装置201〜208からなることとしてもよい
本発明の大容量閉鎖空間の温度制御システムによれば、大容量閉鎖空間を収容する躯体と、躯体内の大容量閉鎖空間に離隔配置され同空間内に所要の空調用空気を吹出す複数の空調用空気吹出し装置と、大容量閉鎖空間に配置された複数の温度センサと、温度センサからの温度データと設定温度とを比較しながら空調用空気吹出し装置から空調用空気を吹出すに際し、該空調用空気吹出し装置を起動吹出し順に吹出し、かつ起動吹出し順に停止させつつ設定温度に空間内温度を維持するように制御する制御装置と、を備えたことから、閉鎖空間内の設定温度に応じて空調用空気吹出し装置を起動、停止制御しつつ起動台数を増減しながら、効率良く閉鎖空間内の温度を調整できるとともに、空調用空気吹出し装置による閉鎖空間内の温度調整の早い部分から順に停止させることから早期に閉鎖空間内の温度を均一化させつつ、該閉鎖空間を目標の設定温度に向けて高精度で制御することができる。さらに、各装置の稼動時間を略平均化させるので装置が故障しにくく、装置の耐久性を向上させる。また、システム稼動時の省エネ化を図ることができる。したがって、例えば、農業用ハウス等に適用した場合に、該ハウス内の環境を適正に精度良く温度調整して農作物の促成栽培、病害防止、均一的な生育等を良好に行える。
また、空調用空気吹出し装置からの空気の吹出し起動を、自装置吹出し位置から最も遠隔の空気吹出し位置を有する空調用空気吹出し装置の起動順の組合せで起動させる構成とすることにより、吹出し位置が最も遠隔の位置関係となる空調用吹出し装置を順次起動、停止させる起動順とすることで、大容量閉鎖空間の温度を設定温度に向けて早期に均一化しながら効率良く温度制御できる。
また、空調用空気吹出し装置からの空気吹出し位置が大容量閉鎖空間内の中心から放射状あるいは略放射状の位置関係となるように設置されており、各放射状線に対応する複数の空調用空気吹出し装置をそれぞれの群として、群ごとに同時にそれぞれ起動、停止を行うように構成することにより、略対照的な位置関係で空気吹出し位置がある程度離隔された複数の空調用空気吹出し装置を同時に制御して、大容量閉鎖空間内を設定温度に向けて早期に制御できるとともに、複数の空調用空気吹出し装置の制御をある程度簡略化して装置制御を簡単に行なえる。
また、躯体が平面多角形状の農業用ビニールハウスであり、空調用空気吹出し装置の起動がビニールハウス内の対角線位置の空気吹出し位置の空調用空気吹出し装置の順に起動される構成とすることにより、平面多角形状の農業用ビニールハウスにおいて、最も遠隔位置となる空気吹出し位置となる空調用空気吹出し装置の起動順を具体的に設計することができ、該ハウス内の環境を適正に精度良く温度調整して農作物の促成栽培、病害防止、均一的な生育等を具現できる。
また、空調用空気吹出し装置が温風発生機構と温風吹出口を一体に組み付けた温風発生吹出し一体型温風発生装置からなる構成とすることにより、例えば、冬場や寒冷地等で、閉鎖空間内の空気を早期に暖めて良好に温度調整を行えるとともに、温風発生機構と温風吹出口が一体になっているので閉鎖空間内へ簡単に設置することができる上、空気吹出し位置の配置や起動順の設定等を含むシステム設計も容易に具現できる。また、メンテナンス等も楽に行える。
以下添付図面を参照しつつ本発明の大容量閉鎖空間の温度制御システムについて説明する。本発明の大容量閉鎖空間の温度制御システムは、例えば、農業用ハウス等の大容量の閉鎖空間を設定温度に向けて略均一に温度制御するシステムである。図1ないし図5は、本発明の大容量閉鎖空間の温度制御システムの一実施形態を示している。本実施形態において、大容量閉鎖空間の温度制御システム10は、躯体12と、複数の空調用空気吹出し装置14と、温度センサ16と、制御装置18と、を備えている。
図1に示すように、躯体12は、大容量閉鎖空間Sを収容した構造体であり、本実施形態では、例えば、農作物栽培用の栽培空間を有する農業用ハウスからなる。本実施形態では、躯体12は、1棟の大きさが平面大きさで縦横が6m×50m程度で高さが数m程度のものを互いに内部を連通させながら5棟並設して大容量閉鎖空間Sを形成した平面視四角形状の連棟型の農業用ビニールハウスからなる。躯体12は、例えば、それぞれの棟の天井の一部に、図示しない自動開閉装置が設けられており、気温や天気等種々の条件に応じて開閉制御され、開口を介して外気が取り込まれて換気できる状態と、開口を閉じた閉鎖状態と、を切り替えながら、日の出から日の入りまでの間のビニールハウス内の温度を調整する。なお、躯体12の外部の4箇所には、外気温を測定する外気温センサ13が設置され図示しないモニタや計測機器等に接続されており、必要に応じて外気温を測定する。なお、躯体12としては、農業用ハウスに限らず、例えば、工場、倉庫、多目的施設等その他任意のものでもよい。
空調用空気吹出し装置14は、躯体12内の閉鎖空間Sに互いに離隔されながら配置され、同閉鎖空間S内の温度を調整するための空調手段であり、本実施形態では、閉鎖空間S内に所要の空調用空気を吹き出す空調用空気吹出し手段である。すなわち、空調用空気吹出し装置14は、少なくとも閉鎖空間S内に空調用空気を吹き出す吹出口機構を備えておれば良く、該吹出口機構と空調用空気発生機構とを一体的に、あるいはそれぞれを別個に構成されたものを連結した装置として構成される。空調用空気吹出し装置14としては、例えば、起動中に閉鎖空間S内を暖めるように作用する電力式の温風ヒータ等の暖房機からなり、本実施形態では、温風発生機構と温風吹出口を一体に組み付けた温風発生吹出し一体型温風発生装置201〜208からなる。すなわち、閉鎖空間内において、温風発生装置201〜208の配置位置と各々の装置の空気吹出し位置とは同じ位置となっている。なお、温風発生装置は、後述のように温風発生機構の位置と空調用空気の吹出し位置とは、別々に形成させてもよい。温風発生装置201〜208は、例えば、消費電力が6kW程度の大容量閉鎖空間に比べて比較的小型の装置が複数台用いられている。各装置は、図示しない支持脚や地面に立設されたハウスのフレーム等に固定支持される筐体に電熱線等の空気を暖める機構や暖めた空気を吹き出すためのシロッコファン等の送風機構等を含む温風発生機構や、温度ヒューズ、サーモスタット等を内蔵しており、起動中には、筐体に組み付けられる吹出口から該温風発生機構からの温風を外部に吹出して閉鎖空間Sを暖める。温風発生装置201〜208は、制御装置18により起動・停止制御すなわち、温風の吹出し・停止制御される。
図1に示すように、本実施形態では、8台の温風発生装置201〜208が該閉鎖空間S内に分散配置されており、平面視四角形状の閉鎖空間Sの中心位置から各隅部側に向けて2台ずつ放射状又は略放射状の位置関係となるように設置されている。すなわち、閉鎖空間Sの中心から各隅部側に向けた4本の放射状線上に温風発生装置が2台ずつ配置されている。さらに言い換えると、8台の温風発生装置201〜208は、閉鎖空間Sの平面視四角形の2本の対角線に略沿った位置で、さらに、該四角形の各頂点に略対応した位置関係に頂点をもつ大小2つの四角形の各頂点位置にそれぞれ配置されている。本実施形態では、複数の温風発生装置を同数でまとめてグループ分けされており、各グループごとにまとめて制御部18により起動・停止制御を行うようになっている。具体的には、上記のように閉鎖空間の中心から放射状の位置関係に配置されている温風発生装置が、各放射状線に対応する2台ずつをまとめて温風発生装置群20A、20B、20C、20Dとしており、群20A〜20Dごとに同時にそれぞれ起動、停止を行うようにしている。温風発生装置群20A〜20Dの平面視四角形状の閉鎖空間S内における位置関係を概略で示すと図3のようになっている。当然ながら、複数の温風発生装置を群分けせずに、各温風発生装置を個別にそれぞれ起動・停止制御されることとしてもよく、装置群ごとの制御と個別の制御とを組み合わせることとしてもよい。なお、空調用空気吹出し装置14は、例えば、ダクトからなることとしてもよく、例えば、ハウス外に設置された温風発生機構等にダクトを接続し、ダクトの吹出口をハウス内に上記実施形態での温風発生装置の配置位置と対応するような離隔配置位置で設置することとしてもよい。この際、複数のダクトを1台の温風発生機構に接続して、それらの複数のダクトを群として同時に制御することもできる。なお、空調用空気吹出し装置14は、例えば、制御条件に応じて冷風を吹き出して閉鎖空間内の温度を下げる冷風発生装置(冷房装置)でもよく、制御条件に応じて温風と冷風との吹出しを切り替えて閉鎖空間内を冷暖調整可能な冷暖房装置でも良い。また、空調用空気吹出し装置14の台数や位置関係は任意でよく、閉鎖空間Sの平面形状、大きさ等に応じて設定される。
温度センサ16は、躯体12内の閉鎖空間Sに配置されて該閉鎖空間内の温度を検出する温度検出手段であり、温度データを制御装置18に送る。本実施形態では、複数の温度センサ16が閉鎖空間Sに分散配置されている。なお、1個の温度センサにより制御してもよいが、複数個を分散配置しているので閉鎖空間S内の温度制御を高精度としうる。
制御装置18は、温度センサ16からの温度データと設定温度とを比較しながら温風発生装置201〜208からハウス内に空調用空気を吹出すに際し、該複数の温風発生装置201〜208を起動吹出し順に吹出し、かつ起動吹出し順に停止させつつ設定温度に空間内温度を維持するように制御する制御手段である。制御装置18は、例えば、一連の制御をプログラムで自動的に実行するようになっており、図2に示すように、設定温度を記憶する設定温度記憶部22と、温度センサ16からの温度データと設定温度とを比較する比較判定部24と、温風発生装置の起動状態を監視しつつ比較判定部24での比較結果によりプログラムに従った起動順で温風発生装置の起動・停止を制御する温風発生装置制御部26と、計時しつつ例えば、数分〜10分程度の設定された所定時間間隔で信号を供給して比較判定部24による比較を行わせる計時部28と、を含む。制御装置18は、例えば、躯体12の端部側等に配置されており、図5に示すような制御操作盤30を一体的に備え、外部から制御条件等を変更できるようになっている。本実施形態では、制御装置18は、温風発生装置群20A〜20Dごとに所定の起動順で順次起動及び順次停止するようにプログラムされており、図6に示すように、所定時間間隔ごとの比較判定部による比較結果で、温度センサからの現在の温度データが設定温度以下の場合(又は設定温度より低い場合)には、起動順に従って1群の温風発生装置を追加起動させ、一方、所定時間間隔ごとの比較判定部による比較結果で、温度センサからの現在の温度データが設定温度より高い場合(設定温度以上の場合)には、同起動順に従って1群の温風発生装置を停止させる。なお、例えば、現在の温度データと設定温度が同じ場合には、温風発生装置を追加起動及び停止制御をせず、起動状態を維持するように制御してもよい。
本実施形態では、温風発生装置群の起動順は、自装置群位置(の空気吹出し位置)から最も遠隔位置(の空気吹出し位置)の装置群の起動順の組合せで起動させる。具体的には、図3に示すように、閉鎖空間Sにおいて略四角形の配置関係となる4つの温風発生装置群では、2つの装置群間の起動順は最も遠隔となる位置関係で対角線位置となる装置群20A→20D又は装置群20D→20A、同様に、装置群20B→20C又は装置群20C→20Bとなっており、これらの起動順の組合せで4つの温風発生装置群の起動順が決定されている。さらに具体的には、全装置が停止している状態から第1に起動させる温風発生装置群はプログラムによりランダムに(或いは所定の順番で)決定されるとともに第1に起動させた温風発生装置群により以降の装置群の起動順が予め定められた起動順で全て決定することとなり、例えば、図3に示すように、第1に温風発生装置群20Aが起動された場合には、次に装置群を追加起動させる際には該装置群20Aの位置より最も遠隔位置の装置群20Dが起動され、次に装置群20Dから起動していない装置群の中で最も遠隔位置の装置群20Bが起動され、次に装置群20Bから最も遠隔位置にある装置群20Cが起動される。そして、最後の装置群20Cの次に起動させる装置群は、再び第1に起動した装置群20Aとなっており、全ての温風発生装置が停止するまでは同じ起動順で制御される。この起動順と同じ順番で温風発生装置群が停止される。したがって、図4に示すように、温風発生装置群は、20A→20D→20B→20C→20A...のサイクルで順次起動、停止される。同様に、図3、図4に示すように、全装置の停止状態から2回目に起動する際には、第1に温風発生装置群20Bが起動されて、20B→20C→20A→20Dの起動順で起動・停止され、3回目に起動する際には、第1に温風発生装置群20Cが起動されて、20C→20B→20D→20Aの起動順で起動・停止され、4回目に起動する際には、第1に温風発生装置群20Dが起動されて、20D→20A→20C→20Bの起動順で起動・停止されるようになっている。すなわち、制御装置18による起動順は、温風発生装置(群)を一旦起動したものを停止させることなく順番に起動させていくに際して、次に装置の起動順の決定条件としては、最後に起動させた温風発生装置(群)の吹出し位置(自装置)から、未起動のもので最も遠隔位置にある吹き出し位置の温風発生装置(群)を起動させるように設定されている。そして、同起動順で、すなわち起動中の装置群のうち最も稼動時間が長い順で温風発生装置(群)を停止させる。なお、自装置から同じ距離に複数の温風発生装置が存在する場合には、システム設計時に設計者等が任意に優先順位をつけることとしてもよく、プログラム等で起動順を選択するようにしてもよい。このように、温風発生装置の起動順を制御することにより、温風発生装置を分散配置して閉鎖空間内の設定温度に応じて稼動台数を増減制御しながら、効率良く閉鎖空間内の温度を調整できるとともに、閉鎖空間内の温風発生装置により温度を上昇させて早期に設定温度となる部分から順に停止させることから、早期に閉鎖空間内の温度を均一化することができ、該閉鎖空間内の温度を目標の設定温度に向けて高精度で制御することができる。よって、例えば、農業用ハウス内の環境を適正に調整して農作物の促成栽培、病害防止、均一的な生育等を良好に行える。加えて、各装置の稼動時間を略平均化させるので装置が故障しにくく、装置の耐久性を向上させるとともにシステム稼動時の省エネ化を図ることができる。
なお、図1の構成で上記のように温風発生装置を群ではなく各装置ごとに起動・停止制御する場合には、例えば、上記の起動順と略同様の決定条件で、最初に温風発生装置201が起動した場合には、起動順は201→207→203→205→204→206→202→208となり、また、最初に温風発生装置202が起動した場合には、起動順は202→207→201→205→203→206→202→208となり、以下同様に、少なくとも起動順の一部に、最も遠隔の位置及び対角線位置の温風発生装置を起動させる組み合せを含んだ、全部で8パターンの起動順でプログラムにより制御される。
なお、温風発生装置群の起動順は、上記のように第1に起動された温風発生装置により他の温風発生装置の起動順が決定されるものに限らず、例えば、温風発生装置群の起動状態により常に最後に起動した温風発生装置の吹出し位置から、未起動のうちで最も遠隔に位置する吹き出し位置の温風発生装置を起動させるようにしてもよい。この場合、例えば、第1に装置群20Aが起動し、次に装置群20Dが起動した後、なおも現在温度が設定温度よりも低い場合には、装置群20Dの次には装置群20Bが起動されることとなるが、上記装置群20A→20Dの起動順序で該装置群20Dが起動した後、現在温度が設定温度よりも高くなって装置群20Aが停止し、さらにその後、再度現在温度が設定温度より低くなった場合には、次に起動させるのは(装置群20Bではなく)最後に起動した装置群20Dから最遠隔位置の装置群20Aとなり、それらの装置群の起動状態により起動順が異なるようにしてもよい。また、温風発生装置(群)の起動順は、例えば、図3に示すような装置群の位置関係において、20A→20B→20C→20D等互いの間隔等を考慮しない順番やその他、種々の条件に基づいて決定される任意の順番等でもよい。また、設定温度を所定の温度範囲幅となるように上限値と下限値とを設定して、温度センサからの現在の温度が設定下限値よりも下の場合には1つの温風発生装置(群)を追加起動し、設定上限値よりも上の場合には1つの装置(群)を停止し、設定範囲内の場合には追加起動・停止等することなく状態を維持するように温風発生装置を制御しながら、温度制御することとしてもよい。
図5に示すように、制御操作盤30は、制御条件等を変更するための外部操作部や表示部等が配置されており、例えば、システムの電源スイッチ32と、8台の温風発生装置201〜208の各々の運転状態を上記制御による自動運転、手動運転又は切を切り替える運転切替スイッチ341〜348と、24時間を最大4つの時間帯に分割可能な24時間タイムスイッチ36と、24時間タイムスイッチ36による4つの時間帯に対応して時間帯ごとに設定温度を変更させる4個の設定用ダイアル381〜384と、温度センサ16により検出した現在温度を表示する温度モニタ40と、現在の時刻と24時間タイムスイッチ36により24時間を分割された時間帯のうち現在実行している時間帯を示す現在時間帯表示モニタ42と、外部にエラー等を報知するLEDランプ44と、が設置されている。24時間タイムスイッチ36は、例えば、0時〜24時までの時刻に対応しつつ15分間隔ごとにオンオフが切り替えられるスイッチが円形状に配置されており、例えば、7時と20時に対応する位置のスイッチをオンすることにより、7時〜20時の時間を時間帯1、20時〜7時の時間を時間帯2として2つの時間帯に分割する。そして、それぞれの時間帯に対応した設定用ダイアル381,382により例えば、7時〜20時の時間帯1では、設定温度を13℃、20時〜7時の時間帯2では設定温度を12℃、というように所定の時間ごとに異なる設定温度を設定できる。同様に、24時間タイムスイッチ36において、3つのスイッチをオンすることにより3つの時間帯に分割し、4つのスイッチをオンすることにより4つの時間帯に分割し、各時間帯に対応する設定用ダイアル381〜384を介して時間帯ごとに設定温度を設定できる。なお、24時間タイムスイッチ36は、時間分割可能な時間帯数は任意でよく、分割可能な数に対応して設定ダイアルを設置するとよい。さらに、制御操作盤30には、閉鎖空間内の温度異常を検知して報知する温度警報制御のオンオフを切替える温度警報スイッチ46、温度異常となる温度レベルを設定するダイアル48、温度異常の際に外部に報知するLEDランプ50、が設置されている。
図1に示すように、本実施形態では、閉鎖空間S内には複数の送風装置52が配置されている。送風装置52は、例えば、躯体12の天井側に支持された軸流ファン等からなり、閉鎖空間内の空気を強制的に循環させて、全体の温度、湿度等を含む空間内環境をより早期に均一化させうる空気の循環手段である。本実施形態では、送風装置52は、閉鎖空間内の離隔位置に連棟型農業用ハウスの各棟ごとに2個ずつ合計10個が分散配置されており、常時一定の風量で、又は温度や湿度等の所定の条件に応じて風量を変更させながら送風する。送風装置52の送風方向Wは閉鎖空間の長手方向に沿っており、例えば、1棟目の空間では左向きに、2棟目では右向きに、3棟目が左向きに、...というように、隣接する棟どうしでその送風方向が互いに逆向きとなるように送風して空気循環させる。
次に、図6、図7を参照しつつ本実施形態に係る温度制御システムの作用について説明する。図6は、本実施形態に係る温度制御システムの概略のフローチャートを示しており、まず、予めシステムの電源スイッチ32を入にして、温風発生装置201〜208の切替スイッチ341〜348を自動運転に設定し、設定用ダイアル381〜384を介して設定温度を設定しておく(S10)。例えば、所定時間経過(S12)するごとに温度センサ16からの現在の温度データと設定温度とを比較する(S14)。ステップS14において、現在の温度が高ければステップS12に戻り、所定時間経過ごとにS14を現在の温度データと設定温度との比較(S14)を繰り返す。ステップS14の比較結果で現在温度が設定温度以下の場合には、ステップS16に進み第1の温風発生装置群が起動される。第1の温風発生装置群の起動により装置群の起動順が読み込まれ(S18)、以降のステップでは読み込まれた起動順により温風発生装置群の起動・停止が制御される。例えば、図3に示すような温風発生装置群の配置関係において、第1に起動する温風発生装置群が20Aの場合、20A→20D→20B→20Cの起動順が読み込まれる。ステップS20に進んで所定時間が経過するごとに、温度センサ16からの現在温度データと設定温度とを比較する(S22)。ステップS22において現在温度が設定温度以下の場合には、ステップS24に進み、全ての温風発生装置が起動していない場合には、上記起動順にしたがって2番目の温風発生装置群20Dが起動する(S26)。同様にステップS20に戻って、所定時間経過ごとに現在温度と設定温度とを比較し(S22)、現在温度が設定温度以下の場合には、起動順にしたがって3番目の装置群20Bが起動し(S26)、さらにステップS22において現在温度が設定温度以下の場合には、4番目の装置群20Cが起動する。ステップS24において、全ての温風発生装置が起動している場合には、装置群を制御することなくステップS20に戻る。一方、ステップS22での比較結果において、現在温度が設定温度より高い場合には、起動順にしたがって1番目に起動して最も長く稼動している温風発生装置群20Aを停止する(S28)。ステップS30に進み、全ての温風発生装置が停止されていない場合には、ステップS20に戻り所定時間経過ごとに現在温度と設定温度とを比較する(S22)。同様に、ステップS22において、現在温度が設定温度より高い場合には、起動順にしたがって2番目に起動した温風発生装置群20Dを停止し(S28)、同様に所定時間経過後(S20)にステップS22において現在温度が設定温度より高い場合には、起動順にしたがって3番目に起動した温風発生装置群20Bを停止し(S28)、同様に所定時間経過後にステップS22において現在温度が設定温度より高い場合には、起動順にしたがって4番目に起動した温風発生装置群20Dを停止する(S28)。以上のように、所定時間経過(S20)ごとに現在温度と設定温度を比較して(S22)、現在温度が設定温度以下の場合には全ての温風発生装置が起動されていない間は起動順にしたがって1群ずつ温風発生装置群を追加起動し(S26)、現在温度が設定温度より高い場合には起動順にしたがって1群ずつ温風発生装置群を停止する(S28)。さらに、ステップS30において、全ての温風発生装置が停止されている場合には、ステップS12、S14に戻り、上記同様に、所定時間経過ごとに現在温度と設定温度とを比較を繰り返す。この際、再び、現在温度が設定温度以下の場合には、上記同様にステップS16に進み第1の温風発生装置が起動するが、上記と異なり第1に起動する温風発生装置群が20Bの場合には、20B→20C→20A→20Dの起動順が読み込まれる。以下同様に現在温度と設定温度とを比較しつつ、その比較結果に応じて温風発生装置群を起動・停止制御して、閉鎖空間内の温度制御を行う。
なお、上記実施形態では、空調用空気吹出し装置は温風発生装置からなり、主としてハウス内の閉鎖空間Sを暖めて温度制御する態様で説明したが、それに限らず、例えば、空調用空気吹出し装置を冷風を吹き出す冷風発生装置(冷房機)からなる態様としてもよい。この際、例えば、起動順等の設定は上記の温風発生装置の場合と略同様の制御となり、所定時間ごとに現在温度と設定温度とを比較して(S20、S22)、温風発生装置の態様とは逆に、現在温度が設定温度より高い場合には起動順にしたがって冷風発生装置(群)を起動させて(S26)ハウス内の温度を下げるように作動し、現在温度が設定温度より低い場合には起動順にしたがって冷風発生装置(群)を停止(S28)させながら温度制御されることとしてもよい。また、空調用空気吹出し装置は、温風、冷風を切替可能な冷暖房装置からなる態様としてもよい。この際、例えば、起動順の設定は上記の実施形態と略同様に設定となり、設定温度を少なくとも2値以上設定しておく。そして、所定時間ごとに現在温度と設定温度とを比較して、現在温度が低い温度側の設定温度より低い場合には、冷暖房装置(群)を温風発生装置として起動順にしたがって順次起動し、現在温度が低い温度側の設定温度より高くなる場合には、起動順にしたがって冷暖房装置(群)を順次停止するとともに、現在温度が高い温度側の設定温度より高くなる場合には、冷暖房装置(群)を冷風発生装置として起動順にしたがって順次起動し、現在温度が高い温度側の設定温度より低くなる場合には、起動順にしたがって停止し、現在温度が所定の温度範囲内の場合には、冷暖房装置(群)の起動状態を維持しながら、ハウス内を温度制御することとしてもよい。
図1に示すような構成で、躯体12を5連棟型の農業用ビニールハウスとし、全体の広さが縦×横が約30m×50mに形成された閉鎖空間内に、複数の温度センサと1台の消費電力が6kWの温風発生装置を8台設置し、設定温度を7時〜20時の時間帯を13℃、20時〜7時の時間帯を12℃と設定して温度制御を行って、冬季のある1日間(12:00〜翌日12:00の24時間)の温度変化を測定した。図7は、その測定結果を示している。なお、農業用ハウスの外部の4箇所に外気温を測定する外気温センサを設置し、その外気平均温度を同図7に示している。なお、図7に示したハウス内温度1〜15は、ハウス内に設置したそれぞれ温度センサ16からの温度データに対応しており、複数の温度データが重複して示されている。また、比較例として図8に示すような従来の石油暖房機による温度制御を行って、冬季の別の1日間(12:00〜翌日12:00の24時間)の温度変化を測定した結果を図9に示している。なお、図9に示したハウス内温度1〜15は、ハウス内に設置したそれぞれ温度センサ106からの温度データに対応しており、複数の温度データが重複して示されている。
図7には温風発生装置群の起動・停止状態を同時に示している。本実施例での起動順は、図3に示す起動順と対応しており、第1回目の装置群の起動順は20A→20D→20B→20Cとなっており、全装置が同時に稼動した後、同順序で順次停止し、全ての装置が停止されている。全装置の停止状態から再びハウス内温度が下がり、第2回目の装置群が起動される際の起動順は20B→20C→20A→20Dとなっており、同順序で装置が停止される。以下同様に、第3回目に全装置の停止状態から温風発生装置群が起動される際の起動順は20C→20B→20D→20Aとなっており、第4回目は20D→20A→20B→20C、第5回目は20A→20D→20B→20C、第6回目は20B→20C→20A→20D、第7回目は20C→20B→20D→20Aの起動順で起動・停止制御されている。
図9に示すように、従来例では、外気温が下がり石油暖房機が起動・停止制御される18時〜8時では、ビニールハウス内の温度の変化が大きく変動し、目標としている設定温度から高温側、低温側に大きく外れる場合があるとともに、短時間で温度が急激に変化しており、さらに、ハウス内の各位置での温度のバラつきも多いことがわかる。一方、図7に示すように、実施例では、外気温が下がり温風発生装置が起動・停止制御される20時〜8時では、ビニールハウス内の温度の変化の差が少なく、例えば、2〜3℃程度の温度変化で目標としている設定温度12〜13℃に比較的近く、温度変化の割合も比較的穏やかである。さらに、ハウス内での各位置での温度差も比較的小さく温度を良好に均一化している。このように、実施例では、ビニールハウス内の温度制御を精度良く行え、大容量のハウス内空間の温度を略均一化でき、農作物を栽培するのに良好であることがわかる。
以上説明した本発明の大容量閉鎖空間の温度制御システムは、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本発明の大容量閉鎖空間の温度制御システムは、例えば、農業用ハウスや工場、多目的施設等に適用される。
本発明の大容量閉鎖空間の温度制御システムの実施形態の概略説明図である。 図1の大容量閉鎖空間の温度制御システムの制御装置の概略構成図である。 複数の温風発生装置を群とした場合の概略の位置関係と装置群の起動順の一例を示した説明図である。 温風発生装置群の起動順(のサイクル)の一例を示す概略図である。 制御装置の制御操作盤の正面図である。 図1の大容量閉鎖空間の温度制御システムの概略作用を説明するフローチャート図である。 本発明の実施例の温度変化を示すグラフである。 従来の石油暖房機を用いた温度制御システムの概略図である。 図8の従来例での温度変化を示すグラフである。
符号の説明
10 大容量閉鎖空間の温度制御システム
12 躯体
14 空調用空気吹出し装置
16 温度センサ
18 制御装置
201〜208 温風発生装置
20A〜20D 温風発生装置群
S 大容量閉鎖空間

Claims (4)

  1. 大容量閉鎖空間を収容する躯体と、
    躯体内の大容量閉鎖空間に互いに分散し離隔して配置され、同空間内に温風又は冷風を吹出す複数の温風又は冷風吹出し装置と、
    大容量閉鎖空間に配置された複数の温度センサと、
    温度センサからの温度データと設定温度とを比較しながら温風又は冷風吹出し装置を駆動させて空間内温度を設定温度に維持するように制御する制御装置と、を有し、
    複数の温風又は冷風吹出し装置は、制御装置を介して、それぞれの温風又は冷風吹出し装置の起動時に、その直前に起動した温風又は冷風吹出し装置から最も遠隔位置となる温風又は冷風吹出し装置であって、その直前に起動した装置を除いた装置を起動させる順序で起動させつつ、大容量閉鎖空間の温度を早期に均一化することを特徴とする大容量閉鎖空間の温度制御システム。
  2. 躯体は平面矩形状の農業用ハウスであり、
    温風又は冷風吹出し装置は、少なくとも農業用ハウス内の各隅部位置に対応した位置にそれぞれ配置されており、
    対角となる隅部位置に対応した温風又は冷風吹出し装置が順番に起動される請求項1記載の大容量閉鎖空間の温度制御システム。
  3. 温風又は冷風吹出し装置からの空気吹出し位置が大容量閉鎖空間内の中心から放射状あるいは略放射状の位置関係となるように設置されており、
    各放射状線に対応する複数の温風又は冷風吹出し装置をそれぞれの群として、群ごとに同時にそれぞれ起動、停止を行うようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の大容量閉鎖空間の温度制御システム。
  4. 温風又は冷風吹出し装置が、温風又は冷風発生機構と吹出口を一体に組み付けた吹出し口一体型温風又は冷風発生装置からなる請求項1ないし3のいずれかに記載の大容量閉鎖空間の温度制御システム。
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