JP4312973B2 - Friction generator for hydraulic shock absorber - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に装着された液圧緩衝器の衝撃吸収及び振動減衰特性を向上させるために液圧緩衝器内に装填される摩擦発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような液圧緩衝器の摩擦発生装置としては、例えば、特開平10−141415号公報(従来例1)に記載のものが知られている。また、摩擦発生を目的とするものではないが、実開平2−24136号公報(従来例2)に記載の弾性シール材が知られている。まず、従来例1の摩擦発生装置は、軸方向のスリットにて分断された環状のブッシュをピストンロッドの外周に挿入し、該ブッシュの外周にコイルスプリングやゴム等の縮径方向に弾性変形する押圧部材を装填して、押圧部材の押圧力によってブッシュをピストンロッドの外周面に押圧付勢することによって、ピストン速度が微低速の時に一定のフリクションを発生させるようになっていた。また、従来例2の弾性シール材は、断面形状が略U字状をなす環状凹部を備えた合成樹脂製ボディと、断面V字状の金属スプリングとからなり、金属スプリングを合成樹脂製ボディの環状凹部内に縮設した状態で、ロッドガイド部材に形成された凹部内周面とピストンロッド外周面との間に半径方向に圧縮した状態で装填し、主に金属スプリングの反発力によって合成樹脂製ボディの凹部を径方向に押し広げて、合成樹脂製ボディにおける内周側環状壁の先端外周部分をピストンロッドの外周面に密接させるようにしたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例1の摩擦発生装置を構成するブッシュは、ピストンロッドが貫通支持されるロッドガイドの上部に形成された凹部内に、押圧部材を外装した状態で配設され、凹部の上方に設けられた抜け止め部材によって凹部内に保持されるようになっていた。一般にこのようにブッシュを配設する場合には、製作誤差によって、ブッシュが抜け止め部材に干渉して組付け不能とならないように、ブッシュの軸方向寸法が凹部の深さ寸法よりも短く設定されるが、この従来例1にあっても同公報の図2に開示の如く、ブッシュと抜け止め部材との間に隙間が設けられる構成となっていた。
このために、低周波入力時のピストン速度が微低速の時に一定のフリクションを発生させることは可能なものの、高周波入力時にはブッシュがピストンロッドに引きつられて前記隙間を移動するために高周波振動入力を減衰するものではなかった。
【0004】
また、従来例1の摩擦発生装置は、押圧部材の押圧力によってブッシュをピストンロッドの外周面に径方向にのみ押圧付勢する構造であったため、ブッシュとピストンロッドとの相対摺動時にはリップ部材が軸方向に容易に変形するため軸方向の大きい粘弾性力が得られず、これにより、良好な振動減衰特性が得られなくなる。
【0005】
また、前記従来例2の弾性シール材は、上述のように、合成樹脂製ボディの環状凹部内に介装した金属スプリングの反発力によって合成樹脂製ボディの凹部を径方向に押し広げて、合成樹脂製ボディにおける内周側環状壁の先端外周部分をピストンロッドの外周面に密接させる構造とすることにより、合成樹脂製ボディ自体の弾性を小さくすることを可能とし、これにより、合成樹脂製ボディとピストンロッドとの間の摩擦抵抗を小さくすることができるようになるというもので、即ち、ピストンロッドを円滑に摺動させるための技術に関するもので、本願発明とはその課題を異にするものである。
【0006】
また、この従来例2の弾性シール材は、合成樹脂製ボディが断面略U字状で、金属スプリングが断面V字状に形成され、その断面形状において左右対称に形成されたものであって、弾性シール材が半径方向に伸縮する時、その中心軸の位置も径方向に移動することになるため、その変位量の設定が困難であり、従って、仮にこの構造を摩擦発生装置に転用した場合、ピストンロッドの外周面に摺接する合成樹脂製ボディの摩擦力の設定にばらつきが大きく、このため、例えば、種々の振動特性を有する車両ごとの最適摩擦力の設定が困難になる。
【0007】
本発明は、上記従来の液圧緩衝器の摩擦発生機構に内在する課題を解決して、高周波振動を含む広範囲の振動入力を減衰して車両の乗り心地を向上させることができ、かつ、種々の振動特性を有する車両ごとの最適摩擦力の設定が容易な液圧緩衝器の摩擦発生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の液圧緩衝器の摩擦発生装置は、作動液体が充填された有底のシリンダと、該シリンダの開放端側に固設されたロッドガイドに摺動支持されて前記シリンダ内から外方に延出するピストンロッドと、該ピストンロッドと前記ロッドガイドよりも外側で摺接して作動液体の前記シリンダ外への漏洩を防止するロッドシールと、該ロッドシールによって画成された前記シリンダ内の位置に設けられた摩擦発生装置と、該摩擦発生装置をバイパスして前記作動液体を前記ロッドシール側に流入させる油路とを備えた液圧緩衝器の摩擦発生装置において、前記摩擦発生装置が、前記シリンダ側部材に固設されるリテーナと、該リテーナに一端が固着され他端が前記ピストンロッドに弾接して摩擦力を発生させるリップ部材と、外周側が前記シリンダ側に係合されていて前記リップ部材を前記ピストンロッド方向で径方向および軸方向に押圧付勢するバックアップ弾性体とからなり、前記リテーナは前記ピストンロッドと同心に配設される筒状部と、該筒状部の一端から折曲げ形成されて径方向内方へ延在するフランジ部を備え、前記リップ部材は前記フランジ部に固着された基端部から径方向斜め内方に向かって延設されてなり、該リップ部材の傾斜状外周面と前記筒状部との間には前記摩擦発生装置に前記ピストンロッドが挿通されて前記リップ部材の内周部が前記ピストンロッドの外周面に弾接した時に前記リップ部材が折り曲げられて拡開変形可能な環状の空隙部が設けられ、前記バックアップ弾性体は前記環状の空隙部に介装されその外周側が前記筒状部の内周に当接した状態で係合されると共に内周側が前記リップ部材の傾斜状外周面に沿って当接することにより前記リップ部材をピストンロッド方向で径方向および軸方向に押圧付勢するように構成されている。
【0010】
請求項2記載の液圧緩衝器の摩擦発生装置は、請求項1記載の摩擦発生装置において、前記バックアップ弾性体は前記筒状部の内周に嵌合される嵌合部と該嵌合部の一端から前記リップ部材の傾斜状外周面に沿って径方向斜め内方に向かって延設される弾性押圧部を備え、該弾性押圧部が前記リップ部材の傾斜状外周面に沿って当接することにより前記リップ部材をピストンロッド方向で径方向および軸方向に押圧付勢するように構成されている。
【0011】
請求項3記載の液圧緩衝器の摩擦発生装置は、請求項1または2に記載の摩擦発生装置において、前記摩擦発生装置は前記リップ部材が重力に対して上方を向くように設けられると共に、該摩擦発生装置に前記ピストンロッドが挿通された状態で、前記筒状部の上端が前記リップ部材の上端よりも上方に位置するように形成されていることで、前記リップ部材の上部が油溜となる構成とした。
【0012】
【作用】
請求項1記載の液圧緩衝器の摩擦発生装置では、リップ部材とリテーナとバックアップ弾性体とから構成される摩擦発生装置のリテーナがシリンダ側部材に固設され、ピストンロッドに弾接して摩擦力を発生するリップ部材はリテーナにその外周側が固着されているので、ピストン速度や振動入力周波数の大小に係らず、ピストンロッドに引きつられることなく、安定した摩擦力を発生し、好ましい振動減衰特性を維持することができる。
【0013】
また、バックアップ弾性体によりリップ部材がピストンロッド方向で径方向および軸方向に押圧付勢された状態となるため、ピストンロッドとの弾接部には径方向の圧縮力と軸方向の圧縮力が作用し、これにより、リップ部材が径方向の他に軸方向にも圧縮変形してピストンロッドの摺動時により大きな軸方向の粘弾性係数を与えることとなり、好ましい振動減衰特性を得ることができる。
【0014】
また、バックアップ弾性体はその外周側がシリンダ側に係合されているため、変位量の設定が容易であり、ピストンロッドの外周面に摺接するリップ部材の摩擦力の大きさを任意に設定することができ、さらに、バックアップ弾性体における径方向の押圧力と軸方向の押圧力の大きさや比率を変更することで、例えば、種々の振動特性を有する車両ごとの最適摩擦力の設定が容易に行えるようになる。
【0015】
また、リップ部材がリテーナのフランジ部に固着された基端部から径方向斜め内方に向かって延設され、該リップ部材の内周部がピストンロッドの外周面に弾接すると共に、該リップ部材の外周面と、リテーナの筒状部との間には環状の空隙部が設けられているため、リップ部材はピストンロッドとの弾接部が弾性圧縮変形すると共に、固着された基端部を中心に空隙部に向けて折り曲げ弾性変形され、この折り曲げ弾性変形による反力分だけ大きい摩擦力を発生させることが可能となり、とりわけ、前記ロッドシールの摩擦力を可及的に小さく設定することが可能となって、ロッドシールの耐久性を向上させることができる。
【0016】
さらに、前記リップ部材の折り曲げ弾性変形に伴う摩擦力の大きさは、前記基端部の肉厚及び基端部から弾接部までの長さによって、任意の設定が可能であり、これによって、例えば、種々の振動特性を有する車両ごとの最適摩擦力の設定が容易になる。
【0017】
請求項2記載の液圧緩衝器の摩擦発生装置は、バックアップ弾性体が、前記筒状部の内周に嵌合される嵌合部と該嵌合部の一端から前記リップ部材の傾斜状外周面に沿って径方向斜め内方に向かって延設される弾性押圧部を備えた構成としたことにより、嵌合部に対する弾性押圧部の傾斜角度や弾力性を変更することによって、径方向の押圧力と軸方向の押圧力の大きさや比率を容易に変更することができる。
【0018】
請求項3記載の液圧緩衝器の摩擦発生装置は、前記リップ部材が重力に対して上方を向くように設けられると共に、該摩擦発生装置に前記ピストンロッドが挿通された状態で、前記筒状部の上端が前記リップ部材の上端よりも上方に位置するように形成されている構成としたことで、リップ部材がリテーナの筒状部の上端よりも下方に位置することとなり、リップ部材の上部が油溜となり、再始動時にも潤滑が確保され、摩擦発生装置やシール部材の耐久性を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
(発明の実施の形態1)
図1は、複筒型液圧緩衝器の要部の断面図で、外筒1の図外の閉塞された下端部には車輪側の部材が固設され、内部には所定量の作動油が充填されている。該外筒1の内部にはシリンダ2が同軸に配設され、該シリンダ2によって内部の油室とリザーバ3とが画成され、下端部に設けられた図外のボトム部材に形成されている連通路によって前記油室とリザーバ3との間の作動油の交互流通が可能となっている。前記油室には図外の上端部が車体に取り付けられたピストンロッド4の下端部が貫入してきており、車体が前記車輪側部材と相対的に移動するに伴って貫入量が変動し、この変動に応じて油室とリザーバ3間にて作動油が交互流通し、体積補償がなされる。
【0021】
前記ピストンロッド4の下端部にはピストン5が固設され、該ピストン5はその外周に巻装されたピストンリング6によって、シリンダ2の内周面に滑らかに摺接すると共に、前記油室を上室7と下室8とに画成している。また、該ピストン5には軸方向に貫通して前記上室7と下室8とを連通する伸び通路9と圧通路10とが形成され、伸び通路9の出口の下室8側端と圧通路10の出口の上室7側端には、各出口を閉塞するように弾性体からなる伸側ディスクバルブ11と圧側ディスクバルブ12とが配設され、ナット13によってピストン5と共にピストンロッド4に締結されている。このために各ディスクバルブ11,12は上室7と下室8との間に圧力差が生じると、この圧力差に応じて固定された内周部を支点に撓み変形して各出口にオリフィスを形成する。このオリフィスの開口面積に応じたオリフィス前後の圧力降下が上室7と下室8間の圧力差となり、この圧力差がピストンロッド4とシリンダ2との相対移動を抑止する減衰力として作用する。
【0022】
シリンダ2の上端側にはロッドガイド14の下端部が嵌合され、該ロッドガイド14を貫通して形成された中心孔15にはガイドブッシュ16が圧入固定されていて、該ガイドブッシュ16によって前記ピストンロッド4が滑らかに摺動支持されている。
【0023】
前記ロッドガイド14の上端には環状のリテーナ17にゴム製のシールリップ18を焼き付けて形成されたロッドシール19が配設され、該ロッドシール19の外周部が、前記外筒1の上端部を該ロッドシール19の外周部上面に折り曲げることによって、前記ロッドガイド14の外周部に押し付け固定されている。一方、シールリップ18の内周部は前記ピストンロッド4の外周面に弾接して、作動油の外部への漏洩と外部からのごみや水等の侵入を防止している。
【0024】
20は外筒1の上端外周にかしめ固定されたバウンドキャップで、大バウンド時に図外のバウンドラバーが衝突して衝撃を吸収する。
21はピストンロッドの外周に溶接にて固定されたリテーナ上に硬質ナイロン等からなる緩衝体を載置して形成されたリバウンドストッパで大リバウンド時に緩衝体が前記ロッドガイド14に衝突して衝撃を吸収しながらストロークを規制する。
【0025】
前記ロッドガイド14には、前記シールリップ18の下面に対向して凹部22が形成されており、該凹部22内に摩擦発生装置23が配設されている。図2は該摩擦発生装置23を示す拡大断面図であり、該摩擦発生装置23は剛性部材よりなる受け部を構成する筒状部24及び該筒状部24の下端を径方向内方へ折り曲げ形成されたフランジ部25からなる金属製のリテーナ26と、前記フランジ部25の上面側にその下端部を焼き付け固定されたリップ部材27と、筒状部24とリップ部材27との間に介装されるバックアップ弾性体33とから構成されている。
【0026】
前記リップ部材27は、ピストンロッド4に弾接して摩擦力を発生させるもので、その下端固定部を中心として内周部及び外周部が共に内向きに傾斜する状態で上向き斜め内方に向かって延設され、内周端には断面三角突条の弾接部28が形成され、外周傾斜部と筒状部24との間には環状の空隙部29が形成されている。
【0027】
前記バックアップ弾性体33は、前記環状の空隙部29内に装填されることによりリップ部材27に径方向および軸方向押圧力を付与するものであり、このため、金属製板ばね材で環状に形成されていて、リテーナ26の筒状部24内周に圧入される円筒状の圧入部(嵌合部)34と、該圧入部34の下端縁部からリップ部材27の傾斜状外周面に沿う状態で上向きの斜め内方に向かって傾斜状に延設され円周方向に複数に分割された弾性押圧部35と、圧入部34の上端部に外向に折曲形成された係止フランジ部36を備えている(図3の平面図参照)。そして、前記リテーナ26の筒状部24に前記圧入部34を圧入して筒状部24の上端面に前記係止フランジ部36係止させることにより、バックアップ弾性体33はリテーナ26に対して位置決め係合されている。
なお、前記バックアップ弾性体33の外周側を固定するために、圧入部34を嵌合したり、係合フランジ部36をリテーナ26と他部材とで軸方向に挟持するように構成してもよい。要するに、バックアップ弾性体33の外周側が径方向および軸方向に移動不能状態となるようにリテーナ26等のシリンダ側部材に対して係合されていればよい。
【0028】
以上のように形成された摩擦発生装置23は、リテーナ26の筒状部24が図1の如くロッドガイド14の凹部22に嵌合固定され、ピストンロッド4が挿通されて液圧緩衝器に装着される。この摩擦発生装置23の固定にあっても、リテーナ26の圧入やバックアップ弾性体33と共に挟持固定されるように構成する等の選択が可能である。
30は前記凹部22の底面と内周面とに亘って形成された連通溝で、摩擦発生装置23の装着時に、上室7側とロッドシール19側とをバイパス連通して作動油の通路を形成している。
【0029】
図4は摩擦発生装置23の装着状態を示す拡大断面図で、内周の弾接部28が挿通されたピストンロッド4の外周面によって押圧されて、三角形の突条が平坦になるように圧縮変形し、リップ部材27全体はフランジ部25に焼き付け固定された下端部を中心に上部が拡開方向に斜め上向きに弾性的に曲げ変形すると共に、このリップ部材27の傾斜状外周面に当接した弾性押圧部35が圧入部34との連結部である下端を中心として外方斜め上向きに弾性曲げ変形された状態となっている。
【0030】
この状態で、リップ部材27の上端からフランジ部25の底面までの長さh2は、ピストンロッド4との弾接部28の最大面圧となる突条先端からフランジ部25底面までの長さh1よりも長く形成されている。また筒状部24のフランジ部25底面からの長さHが前記リップ部材27上面までの長さh3よりも長く形成されている。
【0031】
次に、上記構成になる本発明の実施の形態1の作用・効果を説明する。
車両走行中には、路面の凹凸やコーナリングやブレーキング等に伴って外力が作用し、これら外力に応じて車体側(ばね上)と車輪側(ばね下)との間にバウンシング、ローリング、ピッチング等の相対運動が生じる。このために、ばね上のピストンロッド4とばね下のシリンダ2との間で相対移動し、この相対移動の間はピストンロッド4はシリンダ2に対して退出する行程(以後、伸行程とする)と進入する行程(以後、圧行程とする)とが交互に行われる。この伸行程と圧行程とに応じて前記段落番号[0020]に記載の如く、作動油は体積補償の流れを生じるのであるが、この場合には、油室は前記ピストン5によって上室7と下室8とに画成されているので、この両室の間にも交互に置換流動を生じる。この置換流動に伴って、前記段落番号[0021]に記載の如く減衰力を発生させて、ばね上とばね下との相対移動を抑制する。
【0032】
このように液圧緩衝器にあっては、相対移動速度に対応した作動油の流通速度に応じて減衰力を発生させるので、流通速度が小さい相対移動時には作動油の流通による減衰は十分でない。
そこで、このような低速の相対移動時には摩擦発生装置23による減衰作用が行われる。
即ち、ピストンロッド4の外周面に所定の弾接力にて弾接したリップ部材27の弾接部28はピストンロッド4の移動速度に関係なく、移動開始時から摩擦力を発生させてピストンロッド4の移動を抑制するように作用する。ここで、リップ部材27はシリンダ2側に固設されたリテーナ26に焼き付けにて固定されているので、ピストンロッド4に引きつられて移動することはなく、移動開始時に軸方向に微少に弾性変形を行って後、相対移動して摩擦力を発生する。従って、高周波の入力時にも弾性摩擦力による減衰作用を行うと共に、相対移動の軸方向弾性変形によって入力時の衝撃が吸収される。これによって、突き上げ感などの衝撃的な車体への入力が防止されると共に、効果的に車体の振動が抑止される。
【0033】
また、本発明の実施の形態1にあっては、リップ部材27の外周面と筒状部24の内周面との間には空隙部29が設けられ、この空隙部29には外向きに弾性変形可能なバックアップ弾性体33が介装されているので、ピストンロッド4が挿入された時にリップ部材27はリテーナ26に焼き付け固定された下端部を中心にして弾性的に曲げ変形する。従って、圧縮変形された弾接部28にはリップ部材27自体の曲げ戻りの弾性復元力が加わると共に、バックアップ弾性体33の曲げ戻りの弾性復元力も加わって、弾接部28での摩擦力をより大きくすることができ、車両の仕様に対応した幅広い振動減衰特性の設定が容易になる。
また、弾接部28での摩擦力を大きくできることで、前記ロッドシール19の摩擦力を可及的に小さく設定することが可能となって、ロッドシールの耐久性を向上させることができるようになる。
【0034】
さらに、前述のように、ピストンロッド4の挿入により、リップ部材27全体はフランジ部25に焼き付け固定された下端部を中心に上部が拡開方向に斜め上向きに弾性的に曲げ変形すると共に、このリップ部材27の傾斜状外周面に当接した弾性押圧部35が円筒状圧入部34との連結部である下端を中心として外方斜め上向きに弾性曲げ変形された状態となっているため、ピストンロッド4との弾接部28には径方向の圧縮力と軸方向の圧縮力が作用し、これにより、リップ部材27が径方向の他に軸方向にも圧縮変形してピストンロッド4の摺動時により大きな軸方向の粘弾性係数を与えることとなり、好ましい振動減衰特性を得ることができる。
【0035】
また、バックアップ弾性体33はその円筒状圧入部34がシリンダ側部材であるリテーナ26の筒状部24に圧入状態で位置決め係合されているため、圧入部34を基点として弾性押圧部35の変位量の設定が容易であり、ピストンロッド4の外周面に摺接するリップ部材27の摩擦力の大きさを容易かつ任意に設定することができ、さらに、バックアップ弾性体33における径方向の押圧力と軸方向の押圧力の大きさや比率を変更することで、例えば、種々の振動特性を有する車両ごとの最適摩擦力の設定が容易に行えるようになる。
【0036】
さらに、前記リップ部材27の折り曲げ弾性変形に伴う摩擦力の大きさは、前記基端部の肉厚及び基端部から弾接部までの長さによって、任意の設定が可能であり、これによって、例えば、種々の振動特性を有する車両ごとの最適摩擦力の設定が容易になる。
【0037】
また、前記バックアップ弾性体33として、筒状部24の内周に圧入される金属製板ばね材よりなる円筒状圧入部34と該圧入部34の下端縁部からリップ部材27の傾斜状外周面に沿って上向きの斜め内方に向かって傾斜状に延設され円周方向に複数に分割された弾性押圧部35を備えた構成としたことにより、圧入部34に対する弾性押圧部35の傾斜角度や弾力性を変更することによって、径方向の押圧力と軸方向の押圧力の大きさや比率を、圧入部34を基点として容易に変更することができるようになる。
【0038】
また、前記バックアップ弾性体33の圧入部34を筒状部24の内周に圧入することによって係合するようにしたことで、異常作動時における脱落を防止できるようになる。さらに、前記円筒状圧入部34の上端部に外向に折曲形成された係止フランジ部36をリテーナ26における筒状部24の上端面に係止させた構造とすることにより、リテーナ26に対する円筒状圧入部34の軸方向における位置決め固定が容易かつ確実行われるようになる。
【0039】
また、摩擦発生装置23が装着されたロッドガイド14の凹部22内面には、該摩擦発生装置23をバイパスして連通溝30が形成されており、伸行程時に上室7が高圧になって、ガイドブッシュ16とピストンロッド4との摺接隙間から該摩擦発生装置23の下部に流入してきた作動油を、該連通溝30によってロッドシール19側に流入させシールリップ18とピストンロッド4との摺接部の油膜の形成を容易にしている。
これによって、摩擦発生装置23の弾接部28の潤滑によって作動油が掻き落とされても、ロッドシール19の潤滑は良好に確保されロッドシール19の耐久性が向上する。
【0040】
ここで、該摩擦発生装置23の筒状部24の長さは、フランジ部25からリップ部材27の上端までの長さよりも長く形成されているので、筒状部24の内側には作動油溜りが形成されて、前記連通溝30から導入された作動油は該作動油溜りに貯留されて、長時間停車後に液圧緩衝器が再作動しても、即座にロッドシール19の潤滑は確保される。
【0041】
なお、前記ロッドシール19のシールリップ18の外周部には逆止弁31が設けられていて、連通溝30から流入した余剰の作動油を、ロッドガイド14に形成した戻し通路32を介してリザーバ3に還流させると共に、リザーバ3上部の空気の吸い込みを防止するようになっている。
【0042】
次に、本発明の参考例について説明する。なお、この参考例の説明にあたっては、前記発明の実施の形態1と同様の構成部分には同一の符号を付してその説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0043】
(参考例1)
この参考例1の液圧緩衝器の摩擦発生装置は、図5に示すように、ロッドガイド14が前記発明の実施の形態1とは相違し、かつ、このロッドガイドに摩擦発生装置23が組み込まれている点が相違している。
【0044】
この参考例1の液圧緩衝器におけるロッドガイド14は、剛性部材である鋼板材料からプレス成形により環状に形成され、外周が外筒1の内周に接する大径部14aと、この大径部14aの内周から垂下してシリンダ2内に挿入される小径部14bと、該小径部14bの下端から内方上向きに折り返された内径部14cとを備え、該内径部14cの内周にはピストンロッド4の摺動を案内するガイドブッシュ16が固着された構造となっている。
【0045】
そして、この参考例1では、前記ロッドガイド14が、前記発明の実施の形態1の摩擦発生装置23におけるリテーナ26と同様の役目をなす。即ち、前記ロッドガイド14における内径部14cの上端部にその下端部を焼き付け固定された状態でリップ部材27が設けられ、該リップ部材27の内周面がピストンロッド4の外周面に弾接する状態となっている。なお、このリップ部材27は内径部14cの外周面に沿って延長する状態で円筒状に形成されると共に、その上端外周縁部には傾斜面が形成されている。また、リップ部材27と小径部14bとの間に環状の空隙部29が形成されている。
【0046】
そして、前記リップ部材27の外周傾斜面部分と径方向に対向するロッドガイド14の小径部14b内周面側に、円筒状圧入部34が圧入することにより係合されると共に、該円筒状圧入部34の下端縁部から上向きの斜め内方に向かって傾斜状に延設された複数の弾性押圧部35をリップ部材27の外周傾斜面に弾接させた状態で、前記バックアップ弾性体33が設けられている。なお、この参考例1では、係止フランジ部36は省略されている。
【0047】
また、前記リップ部材27の内周面には上室7側とロッドシール19側とをバイパスして作動油の通路を構成する連通溝37が形成されると共に、ロッドガイド14の大径部14aには、連通溝37から流入した余剰の作動油を、リザーバ3に還流させる戻し通路32が形成されている。
【0048】
この参考例1の液圧緩衝器の摩擦発生装置にあっては、上述のように、リップ部材27の傾斜状外周面に当接したバックアップ弾性体33の弾性押圧部35が円筒状圧入部34との連結部である下端を中心として外方斜め上向きに弾性曲げ変形された状態となっているため、リップ部材27におけるピストンロッド4との弾接部には径方向の圧縮力と軸方向の圧縮力が作用した状態となるもので、これにより、前記発明の実施の形態1と同様の作用・効果が得られる。
【0049】
(参考例2)
この参考例2の液圧緩衝器の摩擦発生装置は、図6に示すように、バックアップ弾性体33の構造が前記発明の実施の形態と相違したものであり、その他の構成は前記参考例1とほぼ同様であるため、同様の構成部分には同一の符号を付してその説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0050】
即ち、この参考例2のバックアップ弾性体33は、弾性ゴムにより上部が内側に肉厚で下部に行くにつれて外側に肉薄になる断面の環状に形成されていて、前記リップ部材27の外周傾斜面と径方向に対向するロッドガイド14の小径部14b内周面側に、その外周面側が焼き付けられることにより小径部14bに位置決め係合されると共に、内周面側に上向きの斜め内方に向かって傾斜状に形成された傾斜状弾性押圧部35をリップ部材27の外周傾斜面に弾接させた状態で、前記バックアップ弾性体33が設けられている。
【0051】
また、前記ガイドブッシュ16より上部の内径部14cには、上部室7側と環状の空隙部29との間を連通する連通孔38が形成されると共に、前記バックアップ弾性体33の外周面側には空隙部29とロッドシール19側とを連通する連通溝39が形成されている。
【0052】
この参考例2の液圧緩衝器の摩擦発生装置にあっては、上述のように、リップ部材27の傾斜状外周面に当接したバックアップ弾性体33の弾性押圧部35が弾接することで、リップ部材27におけるピストンロッド4との弾接部には径方向の圧縮力と軸方向の圧縮力が作用した状態となるもので、これにより、前記発明の実施の形態1ないし参考例1とほぼ同様の作用効果が得られる。
【0053】
以上本発明の実施の形態を図面により説明してきたが、具体的な構成はこの発明の実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更があっても本発明に含まれる。例えば、発明の実施の形態1では、リップ部材27を重力に対して上方を向くように設けたが重力に対して下方を向くように上端部側を固定するようにしてもよい。
【0054】
また、発明の実施の形態1では、バックアップ弾性体55を金属製板ばね材で形成したが、合成樹脂製板ばね材で形成させてもよい。また、発明の実施の形態1では、バックアップ弾性体33の円筒状圧入部34をリテーナ26の筒状部24内周に圧入することにより係合させたが、嵌合することによって係合させるようにしてもよいし、更には、係合フランジ部36を挟持することでリテーナ26等のシリンダ側部材に対して係合させるようにしてもよい。
【0055】
また、発明の実施の形態1では、バックアップ弾性体33を金属製板ばね材で形成した関係で、弾性押圧部35を円周方向に複数に分割した構造としたが、径方向に伸縮可能なゴム等の弾性部材で形成する場合は弾性押圧部35を円周方向に連続した環状に形成する場合もある。
【0056】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明請求項1記載の液圧緩衝器の摩擦発生装置では、摩擦発生装置が、シリンダ側部材に固設されるリテーナと、該リテーナに一端が固着され他端がピストンロッドに弾接して摩擦力を発生させるリップ部材と、外周側が前記シリンダ側に固設されていてリップ部材をピストンロッド方向で径方向および軸方向に押圧付勢するバックアップ弾性体とからなる構成とされ、即ち、リップ部材とリテーナとバックアップ弾性体とから構成される摩擦発生装置のリテーナがシリンダ側部材に係合され、ピストンロッドに弾接して摩擦力を発生するリップ部材はリテーナに固着されているため、ピストン速度や振動入力周波数の大小に係らず、ピストンロッドに引きつられることなく、安定した摩擦力を発生し、好ましい振動減衰特性を維持することができる。
【0057】
また、バックアップ弾性体によりリップ部材がピストンロッド方向で径方向および軸方向に押圧付勢された状態となるため、ピストンロッドとの弾接部には径方向の圧縮力と軸方向の圧縮力が作用し、これにより、リップ部材が径方向の他に軸方向にも圧縮変形してピストンロッドの摺動時により大きな軸方向の粘弾性係数を与えることとなり、好ましい振動減衰特性を得ることができる。
【0058】
また、バックアップ弾性体はその外周側がシリンダ側に係合されているため、受け部を基点として変位量の設定が容易であり、ピストンロッドの外周面に摺接するリップ部材の摩擦力の大きさを任意に設定することができ、さらに、バックアップ弾性体における径方向の押圧力と軸方向の押圧力の大きさや比率を変更することで、例えば、種々の振動特性を有する車両ごとの最適摩擦力の設定が容易に行えるようになる。
【0059】
また、前記リテーナはピストンロッドと同心に配設される筒状部と、該筒状部の一端から折曲げ形成されて径方向内方へ延在するフランジ部を備え、前記リップ部材は前記フランジ部に固着された基端部から径方向斜め内方に向かって延設されてなり、該リップ部材の傾斜状外周面と前記筒状部との間には摩擦発生装置にピストンロッドが挿通されてリップ部材の内周部がピストンロッドの外周面に弾接した時にリップ部材が折り曲げられて拡開変形可能な環状の空隙部が設けられ、バックアップ弾性体は前記環状の空隙部に介装されその外周側が前記筒状部の内周に固設されると共に内周側が前記リップ部材の傾斜状外周面に沿って当接することにより前記リップ部材をピストンロッド方向で径方向および軸方向に押圧付勢するように構成したことで、リップ部材はピストンロッドとの弾接部が弾性圧縮変形すると共に、固着された基端部を中心に空隙部に向けて折り曲げ弾性変形され、この折り曲げ弾性変形による反力分だけ大きい摩擦力を発生させることが可能となり、とりわけ、前記ロッドシールの摩擦力を可及的に小さく設定することが可能となって、ロッドシールの耐久性を向上させることができる。
【0060】
さらに、前記リップ部材の折り曲げ弾性変形に伴う摩擦力の大きさは、前記基端部の肉厚及び基端部から弾接部までの長さによって、任意の設定が可能であり、これによって、例えば、種々の振動特性を有する車両ごとの最適摩擦力の設定が容易になる。
【0061】
請求項2記載の液圧緩衝器の摩擦発生装置では、請求項1記載の摩擦発生装置において、前記バックアップ弾性体は前記筒状部の内周に嵌合される嵌合部と該嵌合部の一端から前記リップ部材の傾斜状外周面に沿って径方向斜め内方に向かって延設される弾性押圧部を備え、該弾性押圧部が前記リップ部材の傾斜状外周面に沿って当接することにより前記リップ部材をピストンロッド方向で径方向および軸方向に押圧付勢するように構成されたことで、嵌合部に対する弾性押圧部の傾斜角度や弾力性を変更することによって、径方向の押圧力と軸方向の押圧力の大きさや比率を容易に変更することができる。
【0062】
請求項3記載の液圧緩衝器の摩擦発生装置では、請求項1または2に記載の摩擦発生装置において、前記摩擦発生装置は前記リップ部材が重力に対して上方を向くように設けられると共に、該摩擦発生装置に前記ピストンロッドが挿通された状態で、前記筒状部の上端が前記リップ部材の上端よりも上方に位置するように形成されている構成としたことで、リップ部材がリテーナの筒状部の上端よりも下方に位置することとなり、リップ部材の上部が油溜となり、再始動時にも潤滑が確保され、摩擦発生装置やシール部材の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の摩擦発生装置が配設された液圧緩衝器の縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1の摩擦発生装置におけるピストンロッドが挿通される前の状態を示す拡大縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1の摩擦発生装置におけるバックアップ弾性体を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態1の摩擦発生装置におけるピストンロッドが挿通された状態を示す拡大縦断面図である。
【図5】参考例1の摩擦発生装置が配設された液圧緩衝器の要部を示す縦断面図である。
【図6】参考例2の摩擦発生装置が配設された液圧緩衝器の要部を示す縦断面図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a friction generating device loaded in a hydraulic shock absorber in order to improve shock absorption and vibration damping characteristics of a hydraulic shock absorber mounted on a vehicle.
[0002]
[Prior art]
As a friction generator for such a hydraulic shock absorber, for example, the one described in JP-A-10-141415 (conventional example 1) is known. Further, although not intended to generate friction, an elastic sealing material described in Japanese Utility Model Laid-Open No. 2-24136 (conventional example 2) is known. First, in the friction generating device according to the conventional example 1, an annular bush divided by an axial slit is inserted into the outer periphery of a piston rod, and the outer periphery of the bush is elastically deformed in a reduced diameter direction such as a coil spring or rubber. By loading the pressing member and pressing the bush against the outer peripheral surface of the piston rod by the pressing force of the pressing member, a constant friction is generated when the piston speed is very low. The elastic sealing material of Conventional Example 2 is composed of a synthetic resin body having an annular recess having a substantially U-shaped cross section and a metal spring having a V-shaped cross section.MadeIt is loaded in a radially compressed state between the inner peripheral surface of the concave portion formed on the rod guide member and the outer peripheral surface of the piston rod while being contracted in the annular concave portion of the body, mainly by the repulsive force of the metal spring. Synthetic resinMadeThe concave portion of the body was expanded in the radial direction so that the outer peripheral portion of the tip end of the inner peripheral side annular wall in the synthetic resin body was brought into close contact with the outer peripheral surface of the piston rod.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the bush constituting the friction generating device of the conventional example 1 is disposed in a recess formed in the upper part of the rod guide through which the piston rod is penetrated and covered with a pressing member, and above the recess. The retaining member provided is held in the recess. In general, when the bush is arranged in this way, the axial dimension of the bush is set shorter than the depth dimension of the recess so that the bush does not interfere with the retaining member and cannot be assembled due to manufacturing errors. However, even in the conventional example 1, as shown in FIG. 2 of the same publication, a gap is provided between the bush and the retaining member.
For this reason, although it is possible to generate a constant friction when the piston speed at the time of low frequency input is very low, high frequency vibration input is required to move the gap by the bush being pulled by the piston rod at the time of high frequency input. It did not decay.
[0004]
Further, the friction generating device of the conventional example 1 has a structure in which the bushing is pressed and urged only in the radial direction against the outer peripheral surface of the piston rod by the pressing force of the pressing member, so that the lip member is at the time of relative sliding between the bushing and the piston rod. Is easily deformed in the axial direction, so that a large viscoelastic force in the axial direction cannot be obtained, and therefore, good vibration damping characteristics cannot be obtained.
[0005]
Moreover, the elastic sealing material of the conventional example 2 is a synthetic resin as described above.MadeSynthetic resin by the repulsive force of the metal spring interposed in the annular recess of the bodyMadeSynthetic resin is formed by expanding the concave portion of the body in the radial direction so that the outer peripheral portion of the inner peripheral side annular wall of the synthetic resin body is in close contact with the outer peripheral surface of the piston rod.MadeIt is possible to reduce the elasticity of the body itself, and this makes it possible toMadeThe friction resistance between the body and the piston rod can be reduced, that is, it relates to a technique for smoothly sliding the piston rod, which is different from the present invention. Is.
[0006]
Further, the elastic sealing material of Conventional Example 2 has a synthetic resin body with a substantially U-shaped cross section and a metal spring with a V-shaped cross section.NameWhen the elastic sealing material expands and contracts in the radial direction, the position of the central axis also moves in the radial direction, so it is difficult to set the amount of displacement. When the structure is diverted to a friction generator, the setting of the frictional force of the synthetic resin body that is in sliding contact with the outer peripheral surface of the piston rod varies greatly.For this reason, for example, the optimal frictional force for each vehicle having various vibration characteristics Setting becomes difficult.
[0007]
The present invention solves the problems inherent in the friction generating mechanism of the conventional hydraulic shock absorber, can attenuate a wide range of vibration inputs including high-frequency vibrations, and can improve the riding comfort of the vehicle. It is an object of the present invention to provide a friction generator for a hydraulic shock absorber that can easily set an optimum frictional force for each vehicle having the above vibration characteristics.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, a friction generator for a hydraulic shock absorber according to
[0010]
Claim2The friction generator for a hydraulic shock absorber according to claim1In the friction generating device described above, the backup elastic body includes a fitting portion that is fitted to the inner periphery of the cylindrical portion, and a radially inner portion that is radially inward along the inclined outer peripheral surface of the lip member from one end of the fitting portion. An elastic pressing portion extending toward the direction, and the elastic pressing portion abuts along the inclined outer peripheral surface of the lip member to press the lip member in the radial direction and the axial direction in the piston rod direction. It is configured to force.
[0011]
Claim3The friction generator for a hydraulic shock absorber according to claim1 or 2The friction generating device according to
[0012]
[Action]
The friction generator for a hydraulic shock absorber according to
[0013]
Further, since the lip member is pressed and urged in the radial direction and axial direction in the piston rod direction by the backup elastic body, the radial compression force and the axial compression force are applied to the elastic contact portion with the piston rod. As a result, the lip member is compressed and deformed in the axial direction as well as in the radial direction to give a larger viscoelastic coefficient in the axial direction when the piston rod slides, and a preferable vibration damping characteristic can be obtained. .
[0014]
Further, since the outer peripheral side of the backup elastic body is engaged with the cylinder side, it is easy to set the amount of displacement, and the frictional force of the lip member that is in sliding contact with the outer peripheral surface of the piston rod can be set arbitrarily. Furthermore, by changing the magnitude and ratio of the radial pressing force and the axial pressing force in the backup elastic body, for example, it is possible to easily set the optimum friction force for each vehicle having various vibration characteristics. It becomes like this.
[0015]
AlsoThe lip member extends radially inward from the base end portion fixed to the flange portion of the retainer, and the inner peripheral portion of the lip member elastically contacts the outer peripheral surface of the piston rod. Since an annular gap is provided between the outer peripheral surface and the cylindrical portion of the retainer, the elastic contact deformation of the lip member with the piston rod is elastically deformed, and the fixed base end is centered. It is possible to generate a frictional force that is greater by the amount of reaction force due to the bending elastic deformation, and in particular, the frictional force of the rod seal can be set as small as possible. Thus, the durability of the rod seal can be improved.
[0016]
Furthermore, the magnitude of the frictional force accompanying the bending elastic deformation of the lip member can be arbitrarily set according to the thickness of the base end part and the length from the base end part to the elastic contact part. For example, it becomes easy to set an optimum frictional force for each vehicle having various vibration characteristics.
[0017]
Claim2According to the friction generator of the hydraulic shock absorber described above, the backup elastic body is fitted along the inclined outer peripheral surface of the lip member from one end of the fitting portion fitted into the inner circumference of the cylindrical portion. By adopting a configuration including an elastic pressing portion that extends diagonally inward in the radial direction, by changing the inclination angle and elasticity of the elastic pressing portion with respect to the fitting portion, the radial pressing force and The magnitude and ratio of the axial pressing force can be easily changed.
[0018]
Claim3The friction generator of the hydraulic shock absorber described above is provided so that the lip member faces upward with respect to gravity, and the piston rod is inserted through the friction generator, and the upper end of the cylindrical portion is Is formed so as to be positioned above the upper end of the lip member, the lip member is positioned below the upper end of the cylindrical portion of the retainer, and the upper portion of the lip member is the oil reservoir. Thus, lubrication is ensured even at restart, and the durability of the friction generator and the seal member can be improved.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0020]
(
FIG. 1 is a cross-sectional view of a main part of a double cylinder type hydraulic shock absorber. A wheel side member is fixed to a closed lower end portion of the
[0021]
A
[0022]
The lower end portion of the
[0023]
A
[0024]
A bound
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
The backup
In order to fix the outer peripheral side of the backup
[0028]
In the
[0029]
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view showing a state in which the
[0030]
In this state, the length h2 from the upper end of the
[0031]
Next, the operation and effect of the first embodiment of the present invention configured as described above will be described.
While the vehicle is running, external forces are applied due to road surface irregularities, cornering, braking, etc., and bouncing, rolling, pitching between the vehicle body side (spring top) and the wheel side (spring bottom) according to these external forces. Relative movements occur. For this purpose, the
[0032]
As described above, in the hydraulic shock absorber, a damping force is generated according to the circulation speed of the hydraulic oil corresponding to the relative movement speed. Therefore, the damping due to the circulation of the hydraulic oil is not sufficient during the relative movement at a low circulation speed.
Therefore, at the time of such low-speed relative movement, a damping action is performed by the
That is, the
[0033]
In the first embodiment of the present invention, a
Further, since the frictional force at the
[0034]
Further, as described above, the insertion of the
[0035]
The backup
[0036]
Furthermore, the magnitude of the frictional force accompanying the bending elastic deformation of the
[0037]
Further, as the backup
[0038]
In addition, since the press-
[0039]
Further, a
Thereby, even if the hydraulic oil is scraped off by the lubrication of the
[0040]
Here, since the length of the
[0041]
A
[0042]
Next, the present inventionReference exampleWill be described. In addition, thisReference exampleIn the description of the above, the same components as those in the first embodiment of the present invention are denoted by the same reference numerals, the description thereof will be omitted, and only the differences will be described.
[0043]
(Reference example 1)
thisReference example 1As shown in FIG. 5, the hydraulic shock absorber friction generating device is different from the first embodiment of the present invention in that the
[0044]
thisReference example
[0045]
And thisReference example 1Then, the
[0046]
Then, the cylindrical press-
[0047]
A
[0048]
thisReference example 1In the hydraulic shock absorber of this type, as described above, the elastic pressing
[0049]
(Reference example 2)
thisReference example 2As shown in FIG. 6, the hydraulic shock absorber friction generator is different from the embodiment of the invention in the structure of the backup
[0050]
That is, thisReference example 2The back-up
[0051]
In addition, a
[0052]
thisReference example 2In the hydraulic shock absorber of this type, as described above, the elastic pressing
[0053]
Although the embodiments of the present invention have been described with reference to the drawings, the specific configuration is as follows.This departureThe present invention is not limited to the embodiments described above, and design changes within the scope not departing from the gist of the present invention are also included in the present invention. For example, an embodiment of the invention1Then, although the
[0054]
Embodiments of the invention1Then, although the back-up elastic body 55 was formed with the metal leaf | plate spring material, you may make it form with a synthetic resin leaf | plate spring material. Embodiments of the invention1Then, the cylindrical press-
[0055]
Embodiments of the invention1Then, backup
[0056]
【The invention's effect】
As described above, in the friction generator of the hydraulic shock absorber according to
[0057]
Further, since the lip member is pressed and urged in the radial direction and axial direction in the piston rod direction by the backup elastic body, the radial compression force and the axial compression force are applied to the elastic contact portion with the piston rod. As a result, the lip member is compressed and deformed in the axial direction as well as in the radial direction to give a larger viscoelastic coefficient in the axial direction when the piston rod slides, and a preferable vibration damping characteristic can be obtained. .
[0058]
Further, since the outer peripheral side of the backup elastic body is engaged with the cylinder side, it is easy to set the displacement amount with the receiving portion as a base point, and the magnitude of the frictional force of the lip member slidably contacting the outer peripheral surface of the piston rod is reduced. Furthermore, by changing the size and ratio of the radial pressing force and the axial pressing force in the backup elastic body, for example, the optimum frictional force for each vehicle having various vibration characteristics can be set. Easy to set up.
[0059]
AlsoThe retainer includes a cylindrical portion disposed concentrically with the piston rod, and a flange portion that is bent from one end of the cylindrical portion and extends radially inward, and the lip member includes the flange portion. A piston rod is inserted into the friction generator between the inclined outer peripheral surface of the lip member and the cylindrical portion. When the inner peripheral portion of the lip member is brought into elastic contact with the outer peripheral surface of the piston rod, the lip member is bent to provide an annular gap portion that can be expanded and deformed, and the backup elastic body is interposed in the annular gap portion. The outer peripheral side is fixed to the inner periphery of the cylindrical portion, and the inner peripheral side abuts along the inclined outer peripheral surface of the lip member, thereby pressing the lip member in the radial direction and the axial direction in the piston rod direction. Configured to The elastic contact deformation of the lip member with the piston rod is elastically deformed and is bent and elastically deformed toward the gap with the fixed base end as the center, and the friction is increased by the reaction force due to the bending elastic deformation. It is possible to generate a force, and in particular, the frictional force of the rod seal can be set as small as possible, and the durability of the rod seal can be improved.
[0060]
Furthermore, the magnitude of the frictional force accompanying the bending elastic deformation of the lip member can be arbitrarily set according to the thickness of the base end part and the length from the base end part to the elastic contact part. For example, it becomes easy to set an optimum frictional force for each vehicle having various vibration characteristics.
[0061]
Claim2In the hydraulic shock absorber friction generator described in claim1In the friction generating device described above, the backup elastic body includes a fitting portion that is fitted to the inner periphery of the cylindrical portion, and a radially inner portion that is radially inward along the inclined outer peripheral surface of the lip member from one end of the fitting portion. An elastic pressing portion extending toward the direction, and the elastic pressing portion abuts along the inclined outer peripheral surface of the lip member to press the lip member in the radial direction and the axial direction in the piston rod direction. By being configured to force,MatingThe magnitude and ratio of the radial pressing force and the axial pressing force can be easily changed by changing the inclination angle and elasticity of the elastic pressing portion with respect to the portion.
[0062]
Claim3In the hydraulic shock absorber friction generator described in claim1 or 2The friction generating device according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a hydraulic shock absorber provided with a friction generating device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged longitudinal sectional view showing a state before a piston rod is inserted in the friction generator of
FIG. 3 is a plan view showing a backup elastic body in the friction generator of
FIG. 4 is an enlarged longitudinal sectional view showing a state where a piston rod is inserted in the friction generator of
[Figure 5]Reference example 1It is a longitudinal cross-sectional view which shows the principal part of the hydraulic shock absorber with which this friction generator was arrange | positioned.
[Fig. 6]Reference example 2It is a longitudinal cross-sectional view which shows the principal part of the hydraulic shock absorber with which this friction generator was arrange | positioned.
Claims (3)
該シリンダの開放端側に固設されたロッドガイドに摺動支持されて前記シリンダ内から外方に延出するピストンロッドと、
該ピストンロッドと前記ロッドガイドよりも外側で摺接して作動液体の前記シリンダ外への漏洩を防止するロッドシールと、
該ロッドシールによって画成された前記シリンダ内の位置に設けられた摩擦発生装置と、
該摩擦発生装置をバイパスして前記作動液体を前記ロッドシール側に流入させる油路と
を備えた液圧緩衝器の摩擦発生装置において、
前記摩擦発生装置が、
前記シリンダ側部材に固設されるリテーナと、
該リテーナに一端が固着され他端が前記ピストンロッドに弾接して摩擦力を発生させるリップ部材と、
外周側が前記シリンダ側に係合されていて前記リップ部材を前記ピストンロッド方向で径方向および軸方向に押圧付勢するバックアップ弾性体とからなり、
前記リテーナは前記ピストンロッドと同心に配設される筒状部と、該筒状部の一端から折曲げ形成されて径方向内方へ延在するフランジ部を備え、
前記リップ部材は前記フランジ部に固着された基端部から径方向斜め内方に向かって延設されてなり、
該リップ部材の傾斜状外周面と前記筒状部との間には前記摩擦発生装置に前記ピストンロッドが挿通されて前記リップ部材の内周部が前記ピストンロッドの外周面に弾接した時に前記リップ部材が折り曲げられて拡開変形可能な環状の空隙部が設けられ、
前記バックアップ弾性体は前記環状の空隙部に介装されその外周側が前記筒状部の内周に当接した状態で係合されると共に内周側が前記リップ部材の傾斜状外周面に沿って当接することにより前記リップ部材をピストンロッド方向で径方向および軸方向に押圧付勢するように構成されていることを特徴とする液圧緩衝器の摩擦発生装置。A bottomed cylinder filled with working fluid;
A piston rod slidably supported by a rod guide fixed to the open end of the cylinder and extending outward from the cylinder;
A rod seal that slidably contacts outside the piston rod and the rod guide to prevent leakage of the working liquid to the outside of the cylinder;
A friction generator provided at a position in the cylinder defined by the rod seal;
In the friction generator for a hydraulic shock absorber provided with an oil passage that bypasses the friction generator and flows the working liquid into the rod seal side,
The friction generator is
A retainer fixed to the cylinder side member;
A lip member having one end fixed to the retainer and the other end elastically contacting the piston rod to generate a frictional force;
Ri Do and a backup elastic body outer peripheral side presses urging said lip member have engaged with the cylinder side in the radial direction and the axial direction by the piston rod direction,
The retainer includes a cylindrical portion disposed concentrically with the piston rod, and a flange portion that is bent from one end of the cylindrical portion and extends radially inward.
The lip member extends radially inward from a base end portion fixed to the flange portion,
The piston rod is inserted into the friction generating device between the inclined outer peripheral surface of the lip member and the cylindrical portion, and the inner peripheral portion of the lip member is elastically contacted with the outer peripheral surface of the piston rod. An annular gap that can be expanded and deformed by bending the lip member is provided,
The backup elastic body is interposed in the annular gap portion and is engaged with the outer peripheral side being in contact with the inner periphery of the cylindrical portion, and the inner peripheral side is abutted along the inclined outer peripheral surface of the lip member. A friction generating device for a hydraulic shock absorber, wherein the lip member is configured to press and urge the lip member in a radial direction and an axial direction in a piston rod direction by contact .
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