JP4311487B2 - 車室内構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車室内構造に係り、特に乗員間のコミュニケーションを取り易くするための構成を備えた車室内構造に関する。
従来、この種の車室内構造としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1には、車室内音調整装置の例が開示されている。この特許文献1に記載の例では、フロントシートのヘッドレスト側部に音響レンズが設けられており、この音響レンズによってリアシートに着座する乗員の声がフロントシートに着座する乗員に良く聞こえるようになっている。
実公平4−71558号公報 特開平11−355748号公報 特開昭63−195043号公報 実開昭61−1515号公報
しかしながら、特許文献1に記載の例では、リアシートに着座する乗員の声がフロントシートに着座する乗員に良く聞こえるようになっているものの、その逆、つまり、フロントシートに着座する乗員の声がリアシートに着座する乗員に良く聞こえるようにはなっていない。従って、フロントシート及びリアシートに着座する乗員間のコミュニケーションを取り易くして、より一層快適な車室内空間を実現させるためには改善の余地がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、一対の車両用シートに着座する乗員間のコミュニケーションを取り易くすることで、より一層快適な車室内空間を実現することができる車室内構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車室内構造は、一対の車両用シートと、前記一対の車両用シートにそれぞれ着座する乗員から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させるための音声反射伝達部と、前記乗員の一方から発せられた音声を前記音声反射伝達部によって前記乗員の他方へ反射して収束させながら伝達させ得ると共に、前記乗員の他方から発せられた音声を前記音声反射伝達部によって前記乗員の一方へ反射して収束させながら伝達させ得る第一態様と、前記乗員同士の音声の伝達率が前記第一態様よりも低い第二態様と、に切り替えるための切替手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の車室内構造によれば、一対の車両用シートにそれぞれ着座する乗員から音声が発せられると、この音声は音声反射伝達部によって相手側の乗員へ反射して収束されながら伝達される。つまり、どちらの乗員から発せられた音声も相手側の乗員へ伝達することができる。しかも、一対の車両用シートにそれぞれ着座する乗員から発せられた音声を相手側の乗員へ単に反射させて伝達させるだけでなく音声反射伝達部によって反射して収束させながら伝達させることができる。これにより、一対の車両用シートに着座する乗員間のコミュニケーションを取り易くすることができるので、より一層快適な車室内空間を実現することができる。
また、請求項1に記載の車室内構造によれば、切替手段によって第一態様に切り替えられたときには、乗員から発せられた音声を音声反射伝達部によって相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させることができるので、一対の車両用シートに着座する乗員間のコミュニケーションを取り易くできる。一方、切替手段によって第二態様に切り替えられたときには、乗員同士の音声の伝達率が第一態様よりも低くされるので、一対の車両用シートに着座する乗員間のプライバシーを維持できる。このように、切替手段によって第一態様と第二態様とに切り替えられることにより、乗員間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員間のプライバシーを維持できる車室内空間とを両立することができるので、乗員の意思に合った快適な車室内空間を実現することができる。
請求項2に記載の車室内構造は、請求項1に記載の車室内構造において、前記音声反射伝達部は、前記乗員の頭部の位置をそれぞれ焦点とする仮想楕円に沿った凹面状を成し得る構成とされている、ことを特徴とする。
請求項2に記載の車室内構造によれば、音声反射伝達部は、乗員の頭部の位置をそれぞれ焦点とする仮想楕円に沿った凹面状を成し得る構成とされている。ここで、一般に、楕円に沿った凹面は、楕円の一方の焦点から発せられた音声を楕円の他方の焦点に反射して収束させながら伝達するという特性を有する。従って、音声反射伝達部が乗員の頭部の位置をそれぞれ焦点とする仮想楕円に沿った凹面状を成す場合には、仮想楕円の一方の焦点に頭部が位置している一方の乗員の頭部からの音声を仮想楕円の他方の焦点に位置する乗員の頭部へ収束させながら伝達させることができる。
請求項3に記載の車室内構造は、請求項1又は請求項2に記載の車室内構造において、前記切替手段は、前記音声反射伝達部を前記一対の車両用シート側に露出させる露出状態と、前記音声反射伝達部を前記一対の車両用シート側から覆う被覆状態と、を取り得る遮蔽手段とされている、ことを特徴とする。
請求項3に記載の車室内構造によれば、切替手段としての遮蔽手段が音声反射伝達部を一対の車両用シート側に露出させる露出状態とされたときには、乗員から発せられた音声を音声反射伝達部によって相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させることができる。一方、切替手段としての遮蔽手段が音声反射伝達部を一対の車両用シート側から覆う被覆状態とされたときには、乗員同士の音声の伝達率を上述の露出状態よりも低くすることができる。このように、遮蔽手段を露出状態と被覆状態とに切り替えることにより、乗員から発せられた音声を音声反射伝達部によって相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させ得る第一態様と、乗員同士の音声の伝達率が第一態様よりも低い第二態様と、に切り替えることができる。
請求項4に記載の車室内構造は、請求項3に記載の車室内構造において、前記遮蔽手段は、巻取部材に巻取可能な巻取式カバー部材を有すると共に、前記巻取式カバー部材が前記巻取部材に巻き取られることで前記露出状態とされ、前記巻取式カバー部材が前記巻取部材から展開されることで前記被覆状態とされる、ことを特徴とする。
請求項4に記載の車室内構造によれば、巻取式カバー部材が巻取部材に巻き取られることで遮蔽手段を露出状態とすることができ、巻取式カバー部材が巻取部材から展開されることで遮蔽手段を被覆状態とすることができる。
請求項5に記載の車室内構造は、請求項3に記載の車室内構造において、前記遮蔽手段は、車室内における格納位置と展開位置との間でスライド可能なスライド式カバー部材を有すると共に、前記スライド式カバー部材が前記格納位置にスライドされることで前記露出状態とされ、前記スライド式カバー部材が前記展開位置にスライドされることで前記被覆状態とされる、ことを特徴とする。
請求項5に記載の車室内構造によれば、スライド式カバー部材が格納位置にスライドされることで遮蔽手段を露出状態とすることができ、スライド式カバー部材が展開位置にスライドされることで遮蔽手段を被覆状態とすることができる。
請求項6に記載の車室内構造は、請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の車室内構造において、前記遮蔽手段は、複数に分割された構成とされている、ことを特徴とする。
請求項6に記載の車室内構造によれば、遮蔽手段は、複数に分割された構成とされているので、この遮蔽手段のうちの一部を駆動させるだけで遮蔽手段全体を露出状態と被覆状態とに切り替えることができる。これにより、遮蔽手段全体を駆動させて露出状態と被覆状態とに切り替える場合に比して、遮蔽手段を駆動させるための構成を簡素なものとすることができる。
請求項7に記載の車室内構造は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の車室内構造において、前記音声反射伝達部は、車室内に設けられた車室部材に固定的に設けられている、ことを特徴とする。
請求項7に記載の車室内構造によれば、音声反射伝達部を車室内に設けられた車室部材に固定的に設けるという簡素な構成で、一対の車両用シートに着座する乗員間のコミュニケーションを取り易い快適な車室内空間を実現することができる。
請求項8に記載の車室内構造は、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の車室内構造において、前記音声反射伝達部は、車室内に複数設けられている、ことを特徴とする。
請求項8に記載の車室内構造によれば、音声反射伝達部が車室内に複数設けられているので、一つの大きな音声反射伝達部によって乗員間の音声伝達をする場合に比して、一つ当たりの音声反射伝達部の大きさを小さくすることができる。これにより、音声反射伝達部が占めることによる車室内空間の縮小を最小限に抑えつつ、一対の車両用シートに着座する乗員間のコミュニケーションを取り易い快適な車室内空間を実現することができる。
請求項9に記載の車室内構造は、請求項1又は請求項2に記載の車室内構造において、前記切替手段は、前記音声反射伝達部が一体的に設けられると共に、前記乗員から発せられた音声を前記音声反射伝達部によって相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させ得る第一姿勢と、前記乗員同士の音声の伝達率が前記第一姿勢よりも低い第二姿勢と、を取り得る可変体とされている、ことを特徴とする。
請求項9に記載の車室内構造によれば、切替手段としての可変体が第一姿勢とされたときには、乗員から発せられた音声を音声反射伝達部によって相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させることができる。一方、切替手段としての可変体が第二姿勢とされたときには、乗員同士の音声の伝達率を上述の露出状態よりも低くすることができる。このように、可変体を第一姿勢と第二姿勢とに切り替えることにより、乗員から発せられた音声を音声反射伝達部によって相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させ得る第一態様と、乗員同士の音声の伝達率が第一態様よりも低い第二態様と、に切り替えることができる。しかも、可変体を直接的に姿勢変化させるので、例えば、第一態様と第二態様との切り替えのために上述の遮蔽手段等を別途設ける必要が無い。これにより、より簡素な構成により、乗員間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員間のプライバシーを維持できる車室内空間とを両立することができる。
請求項10に記載の車室内構造は、請求項9に記載の車室内構造において、前記可変体は、車室内にスライド位置を変更可能に設けられたスライド体を有すると共に、前記スライド体のスライド位置が変更されることで前記第一姿勢と前記第二姿勢とに切り替わる、ことを特徴とする。
請求項10に記載の車室内構造によれば、スライド体のスライド位置が変更されることで可変体を第一姿勢と第二姿勢とに切り替えることができる。
請求項11に記載の車室内構造は、請求項9に記載の車室内構造において、前記可変体は、前記音声反射伝達部を構成する反射面を備え車室内に前記反射面の向きを変更可能に設けられた変位体を有すると共に、前記変位体が前記反射面の向きを変更されることで前記第一姿勢と前記第二姿勢とに切り替わる、ことを特徴とする。
請求項11に記載の車室内構造によれば、変位体が反射面の向きを変更されることで可変体を第一姿勢と第二姿勢とに切り替えることができる。
請求項12に記載の車室内構造は、請求項9に記載の車室内構造において、前記可変体は、車室内に少なくとも一部の形状を変更可能に設けられた変形体を有すると共に、前記変形体が前記少なくとも一部の形状を変更されることで前記第一姿勢と前記第二姿勢とに切り替わる、ことを特徴とする。
請求項12に記載の車室内構造によれば、変形体が少なくとも一部の形状を変更されることで可変体を第一姿勢と第二姿勢とに切り替えることができる。
請求項13に記載の車室内構造は、請求項9に記載の車室内構造において、前記可変体は、車室内に回動角度を変更可能に設けられた回動体を有すると共に、前記回動体が前記回動角度を変更されることで前記第一姿勢と前記第二姿勢とに切り替わる、ことを特徴とする。
請求項13に記載の車室内構造によれば、回動体が回動角度を変更されることで可変体を第一姿勢と第二姿勢とに切り替えることができる。
請求項14に記載の車室内構造は、請求項13に記載の車室内構造において、前記可変体は、前記回動体を複数有する構成とされている、ことを特徴とする。
請求項14に記載の車室内構造によれば、可変体は、回動体を複数有する構成とされているので、一つの大きな回動体により構成された場合に比して、回動体の一つ当たりの回動領域を小さくすることができる。これにより、車室内空間における回動体の回動領域の確保のためのスペースを最小限に抑えつつ、一対の車両用シートに着座する乗員間のコミュニケーションを取り易い快適な車室内空間を実現することができる。
請求項15に記載の車室内構造は、請求項13又は請求項14に記載の車室内構造において、前記回動体は、前記音声反射伝達部を構成する反射面と、前記乗員から発せられた音声を吸収可能な吸収面と、を有する、ことを特徴とする。
請求項15に記載の車室内構造によれば、回動体を反射面が乗員側へ向くように回動させることで乗員から発せられた音声を音声反射伝達部によって相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させることができる。一方、回動体を吸収面が乗員側へ向くように回動させることで乗員から発せられた音声を吸収面で吸収することができ、乗員同士の音声の伝達率を低くすることができる。
請求項16に記載の車室内構造は、請求項1〜請求項15のいずれか一項に記載の車室内構造において、前記音声反射伝達部は、車室内の天井部に設けられている、ことを特徴とする。
請求項16に記載の車室内構造によれば、音声反射伝達部が車室内の天井部に設けられているので、一対の車両用シートにそれぞれ着座する乗員から発せられた音声が車室内の設置物へ干渉することを抑制しつつ、この音声をより離れた相手側の乗員へ伝達させることができる。
また、前記課題を解決するために、請求項17に記載の車室内構造は、一対の車両用シートと、前記一対の車両用シートにそれぞれ着座する乗員から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させるための音声反射伝達部と、車室内に設けられた車室部材と、を備え、前記車室部材は、前記音声反射伝達部を構成して前記乗員の一方から発せられた音声を前記音声反射伝達部によって前記乗員の他方へ反射して収束させながら伝達させ得ると共に、前記乗員の他方から発せられた音声を前記音声反射伝達部によって前記乗員の一方へ反射して収束させながら伝達させ得る第一変形状態と、前記乗員同士の音声の伝達率が前記第一変形状態よりも低い第二変形状態と、に変位可能な反射面と、
前記乗員から発せられた音声を吸収可能な吸収面と、前記反射面を前記第二変形状態から前記第一変形状態に変形させるための変形手段と、前記反射面が前記乗員の頭部側を向いた第一態様と、前記吸収面が前記乗員の頭部側を向いた第二態様と、に切り替えるための切替手段と、を有する、ことを特徴とする。
請求項17に記載の車室内構造によれば、切替手段によって第一態様に切り替えられ、且つ、変形手段によって反射面が第一変形状態に変形させられたときには、反射面が乗員の頭部側を向き且つ音声反射伝達部を構成して乗員から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させ得る形状となる。従って、この反射面によって乗員から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させることができる。これにより、一対の車両用シートに着座する乗員間のコミュニケーションを取り易くできる。一方、切替手段によって第二態様に切り替えられたときには、吸収面が乗員の頭部側を向くので、乗員から発せられた音声を吸収面で吸収することができる。従って、乗員同士の音声の伝達率を上述の第一態様よりも低くすることができる。これにより、一対の車両用シートに着座する乗員間のプライバシーを維持できる。このように、乗員間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員間のプライバシーを維持できる車室内空間とを両立することができるので、乗員の意思に合った快適な車室内空間を実現することができる。
請求項18に記載の車室内構造は、請求項17に記載の車室内構造において、前記反射面と前記吸収面とは、無端ベルトに設けられ、前記変形手段は、前記無端ベルトにおける前記反射面の裏面を前記吸収面の裏面に接合させて前記反射面を前記第二変形状態から前記第一変形状態に変形させるための接合手段とされ、前記切替手段は、前記第一態様と前記第二態様とに切り替わるように前記無端ベルトを回転させるための回転手段とされている、ことを特徴とする。
請求項18に記載の車室内構造によれば、切替手段としての回転手段を用いて無端ベルトが回転されて反射面が乗員の頭部側に向けられ、且つ、変形手段としての接合手段によって無端ベルトにおける反射面の裏面が吸収面の裏面に接合させたときには、反射面が乗員の頭部側を向き且つ音声反射伝達部を構成して乗員から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させ得る形状となる。従って、この反射面によって乗員から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させることができる。一方、この状態から切替手段としての回転手段を用いて無端ベルトが回転されると、接合手段の接合状態が解除され、その後、吸収面が乗員の頭部側へ向けられる。従って、乗員から発せられた音声を吸収面で吸収することができ、乗員同士の音声の伝達率を上述の第一態様よりも低くすることができる。
請求項19に記載の車室内構造は、請求項17に記載の車室内構造において、前記反射面と前記吸収面とは、前記車室部材の一方の面と他方の面とに設けられ、前記変形手段は、前記車室部材における前記反射面の裏面を前記吸収面の裏面に接合させて前記反射面を前記第二変形状態から前記第一変形状態に変形させるための接合手段とされ、前記切替手段は、前記第一態様と前記第二態様とに切り替わるように前記車室部材を車室内に回動可能に支持する回動支持手段とされている、ことを特徴とする。
請求項19に記載の車室内構造によれば、切替手段としての回動支持手段を用いて反射面が乗員の頭部側に向けられるように車室部材を回動させ、且つ、変形手段としての接合手段によって車室部材における反射面の裏面を吸収面の裏面に接合させたときには、音声反射伝達部を構成する反射面が乗員の頭部側を向き且つ乗員から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させ得る形状となる。従って、この反射面によって乗員から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させることができる。一方、切替手段としての回動支持手段を用いて吸収面が乗員の頭部側に向けられるように車室部材を回動させたときには、乗員から発せられた音声を吸収面で吸収することができる。従って、乗員同士の音声の伝達率を上述の第一態様よりも低くすることができる。
請求項20に記載の車室内構造は、請求項1〜請求項19のいずれか一項に記載の車室内構造において、前記乗員の状況を検出する乗員状況検出手段と、前記第一態様と前記第二態様とに切り替えるために前記切替手段を駆動させる切替駆動手段と、前記乗員状況検出手段の検出結果に基づいて前記切替駆動手段を制御する切替制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項20に記載の車室内構造によれば、乗員状況検出手段によって乗員の状況が検出されると、切替制御手段が乗員状況検出手段の検出結果に基づいて切替駆動手段を制御し、これにより、切替手段が駆動されて第一態様と第二態様とに切り替えられる。従って、乗員の状況に応じて自動的に第一態様と第二態様とに切り替えることができるので、乗員の状況を反映した快適な車室内空間を実現することができる。
また、前記課題を解決するために、請求項21に記載の車室内構造は、一対の車両用シートと、前記一対の車両用シートにそれぞれ着座する乗員から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させるための音声反射伝達部と、前記音声反射伝達部の位置及び形状の少なくとも一方を変更させるための変更手段と、前記乗員の状況を検出する乗員状況検出手段と、前記変更手段を駆動させるための変更駆動手段と、前記乗員状況検出手段の検出結果に基づいて前記変更駆動手段を制御する変更制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項21に記載の車室内構造によれば、変更手段を用いることで、例えば乗員の位置に応じて音声反射伝達部の位置及び形状の少なくとも一方を変更させることができる。これにより、乗員の位置が変化しても快適な車室内空間を維持することができる。
また、請求項21に記載の車室内構造によれば、乗員状況検出手段によって乗員の状況が検出されると、変更制御手段が乗員状況検出手段の検出結果に基づいて変更駆動手段を制御し、これにより、変更駆動手段によって変更手段が駆動される。従って、乗員の状況に応じて変更手段を自動的に駆動させることができるので、乗員の状況を反映した快適な車室内空間を実現することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、一対の車両用シートに着座する乗員間のコミュニケーションを取り易くすることで、より一層快適な車室内空間を実現することができる。
[第一実施形態]
はじめに、図1を参照しながら、本発明の第一実施形態について説明する。
図1には、本発明の第一実施形態に係る車室内構造10の全体構成が側面図にて示されている。
図1に示される本発明の第一実施形態に係る車室内構造10は、例えば、ミニバン等の車両に好適に適用されるものであり、車両前後方向に並ぶ一対の車両用シート12,14を備えている。前側の車両用シート12は、例えば運転席シートとされており、後側の車両用シート14は、例えば運転席側の三列目シートとされている。
ルーフ外板16の内側には、車室内の天井部を構成する天井部材18(本発明における車室部材に相当)が設けられている。この天井部材18には、一対の車両用シート12,14にそれぞれ着座する乗員P1,P2から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して伝達させるための音声反射伝達部22が固定的に設けられている。
この音声反射伝達部22は、一対の車両用シート12,14にそれぞれ着座する乗員P1,P2の頭部の位置をそれぞれ焦点24A,24Bとする仮想楕円26に沿った凹面状を成している。
そして、本発明の第一実施形態に係る車室内構造10によれば、以下の特有な作用及び効果を奏する。
つまり、本発明の第一実施形態に係る車室内構造10によれば、音声反射伝達部22は、一対の車両用シート12,14にそれぞれ着座する乗員P1,P2の頭部の位置をそれぞれ焦点24A,24Bとする仮想楕円26に沿った凹面状を成している。
ここで、一般に、楕円に沿った凹面は、楕円の一方の焦点から発せられた音声を楕円の他方の焦点に反射して収束させながら伝達するという特性を有する。
従って、本発明の第一実施形態に係る車室内構造10において、仮想楕円26の第一の焦点24Aに頭部が位置している前側の乗員P1から音声が発せられた場合には、この前側の乗員P1からの音声を仮想楕円26の第二の焦点24Bに位置する後側の乗員P2の頭部へ収束させながら伝達させることができる。
同様に、仮想楕円26の第二の焦点24Bに頭部が位置している後側の乗員P2から音声が発せられた場合には、この後側の乗員P2からの音声を仮想楕円26の第一の焦点24Aに位置する前側の乗員P1の頭部へ収束させながら伝達させることができる。
しかも、一対の車両用シート12,14にそれぞれ着座する乗員P1,P2から発せられた音声を相手側の乗員へ単に反射させて伝達させるだけでなく音声反射伝達部22によって反射して収束させながら伝達させることができる。
これにより、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易くすることができるので、より一層快適な車室内空間を実現することができる。
また、本発明の第一実施形態に係る車室内構造10によれば、音声反射伝達部22を車室内に設けられた天井部材18に固定的に設けるという簡素な構成で、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い快適な車室内空間を実現することができる。
さらに、本発明の第一実施形態に係る車室内構造10によれば、音声反射伝達部22が車室内の天井部に設けられているので、一対の車両用シート12,14にそれぞれ着座する乗員P1,P2から発せられた音声が車室内の設置物へ干渉することを抑制しつつ、この音声をより離れた相手側の乗員へ伝達させることができる。
なお、本発明の第一実施形態に係る車室内構造10において、音声反射伝達部22は、天井部材18に設けられていたが、インストルメントパネル、ドアトリム等の天井部材18以外の他の車室部材に設けられていても良い。
また、本発明の第一実施形態に係る車室内構造10において、音声反射伝達部22は、車両前後方向に切断した場合の断面が仮想楕円に沿った凹面状を成すように構成されていたが、次のように構成されていても良い。
つまり、例えば、前側の車両用シート12に着座する乗員P1に対し後側の車両用シート14に着座する乗員P2が車両幅方向にずれることを想定する場合(例えば、前側の車両用シート12が助手席で、後側の車両用シート14が運転席側の三列目シートされる場合など)には、車両幅方向に切断した場合の断面についても乗員P1,P2の頭部の位置をそれぞれ焦点とする仮想楕円に沿った凹面状を成すように構成されていても良い。また、車両幅方向に切断した断面を車両幅方向に隣合う乗員の頭部の位置をそれぞれ焦点とする仮想楕円に沿った凹面状に形成しても良い。
[第二実施形態]
次に、図2を参照しながら、本発明の第二実施形態について説明する。
図2には、本発明の第二実施形態に係る車室内構造20の全体構成が側面図にて示されている。
図2に示される本発明の第二実施形態に係る車室内構造20は、上述の本発明の第一実施形態に係る車室内構造10に対し、天井部材18の構成が変更されたものである。
つまり、天井部材18には、複数の音声反射伝達部22A,22Bが固定的に設けられている。天井部材18の中央部に設けられた第一の音声反射伝達部22Aは、一対の車両用シート12,14にそれぞれ着座する乗員P1,P2の頭部の位置をそれぞれ焦点24A,24Bとする第一の仮想楕円26Aに沿った凹面状を成している。
一方、天井部材18の第一の音声反射伝達部22Aよりも前側及び後側にそれぞれ設けられた第二の音声反射伝達部22Bは、一対の車両用シート12,14にそれぞれ着座する乗員P1,P2の頭部の位置をそれぞれ焦点24A,24Bとする第二の仮想楕円26Bに沿った凹面状を成している。
なお、第一の音声反射伝達部22A及び第二の音声反射伝達部22Bのうち一方が反射した音声が他方に干渉しないように、第一の音声反射伝達部22Aと焦点24A,24Bとを結ぶ線上から外れた位置に第二の音声反射伝達部22Bが配置されると共に、第二の音声反射伝達部22Bと焦点24A,24Bとを結ぶ線上から外れた位置に第一の音声反射伝達部22Aが配置されている。
そして、本発明の第二実施形態に係る車室内構造20によれば、以下の特有な作用及び効果を奏する。
つまり、本発明の第二実施形態に係る車室内構造20によれば、複数の音声反射伝達部22A,22Bが車室内に設けられているので、この複数の音声反射伝達部22A,22Bによって一対の車両用シート12,14にそれぞれ着座する乗員P1,P2から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させることができる。
また、上述の本発明の第一実施形態に係る車室内構造10のように、一つの大きな音声反射伝達部22によって乗員P1,P2間の音声伝達をする場合に比して、一つ当たりの音声反射伝達部22A,22Bの大きさを小さくすることができる。
つまり、上述の本発明の第二実施形態に係る車室内構造20では、第二の音声反射伝達部22Bを設けることによって第一の音声反射伝達部22Aの大きさを小さくすることができ、第一の音声反射伝達部22Aの両端側の部分の車室内側への出っ張りを小さくすることができる。
これにより、この第一の音声反射伝達部22Aが占めることによる車室内空間の縮小を最小限に抑えつつ、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い快適な車室内空間を実現することができる。
なお、本発明の第二実施形態に係る車室内構造20において、複数の音声反射伝達部22A,22Bは、天井部材18に設けられていたが、天井部材18以外の他の車室部材に設けられていても良い。
[第三実施形態]
次に、図3を参照しながら、本発明の第三実施形態について説明する。
図3には、本発明の第三実施形態に係る車室内構造30の全体構成が側面図にて示されている。
図3に示される本発明の第三実施形態に係る車室内構造30は、上述の本発明の第二実施形態に係る車室内構造20に対し、巻取式カバー部材32(本発明における遮蔽手段及び切替手段に相当)が追加されたものである。
巻取式カバー部材32は、一対の車両用シート12,14にそれぞれ着座する乗員P1,P2の頭部の位置と天井部材18との間に配置されている。この巻取式カバー部材32は、遮音性の高い布材等により構成されており、巻取部材33に巻取可能とされている。
そして、本発明の第三実施形態に係る車室内構造30によれば、以下の特有な作用及び効果を奏する。
つまり、本発明の第三実施形態に係る車室内構造30によれば、図3(A)に示される如く、巻取式カバー部材32が巻取部材33に巻き取られて音声反射伝達部22を一対の車両用シート12,14側に露出させる露出状態とされたときには(車室内構造30におけるこの状態が本発明における第一態様に相当する)、乗員P1,P2から発せられた音声が音声反射伝達部22A,22Bによって相手側の乗員へ反射して収束されながら伝達される。これにより、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易くできる。
一方、図3(B)に示される如く、巻取式カバー部材32が巻取部材33から展開されて音声反射伝達部22A,22Bを一対の車両用シート12,14側から覆う被覆状態とされたときには(車室内構造30におけるこの状態が本発明における第二態様に相当する)、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2から発せられた音声が巻取式カバー部材32によって吸収され、乗員P1,P2同士の音声の伝達率が上述の露出状態よりも低くなる。これにより、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる。
このように、本発明の第三実施形態に係る車室内構造30によれば、巻取式カバー部材32を露出状態と被覆状態とに切り替えられることにより、乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる車室内空間とを両立することができるので、乗員P1,P2の意思に合った快適な車室内空間を実現することができる。
また、本発明の第三実施形態に係る車室内構造30によれば、例えば天井部材18を音声の反射性の高い材料で構成した場合でも、天井部材18を巻取式カバー部材32によって覆うことができるので、乗員P1,P2同士のコミュニケーションが無いときの天井部材18における音の反射を抑制できる。これにより、騒音を抑えた快適な車室内空間を実現することができる。
[第四実施形態]
次に、図4,図5を参照しながら、本発明の第四実施形態について説明する。
図4には、本発明の第四実施形態に係る車室内構造40の全体構成が側面図にて示されており、図5には、この車室内構造40に備えられた遮蔽部材34の全体構成が平面図にて示されている。
図4に示される本発明の第四実施形態に係る車室内構造40は、上述の本発明の第三実施形態に係る車室内構造30に対し、巻取式カバー部材32の代わりに遮蔽部材34(本発明における遮蔽手段及び切替手段に相当)が備えられたものである。
遮蔽部材34は、一対の車両用シート12,14にそれぞれ着座する乗員P1,P2の頭部の位置と天井部材18との間に配置されており、遮音性の高い板材等により構成されている。
この遮蔽部材34は、車両前後方向に複数に分割されており、複数の固定式カバー部材36及びスライド式カバー部材38により構成されている。各固定式カバー部材36及びスライド式カバー部材38は、図5に示されるように、いずれも車両幅方向に延びる短冊状に構成されている。
また、固定式カバー部材36は、車両前後方向に等間隔に固定的に設置されている。一方、スライドカバー部材は、図4(A),図5(A)に示される如く固定式カバー部材36と板厚方向に重ねられた格納位置と、図4(B),図5(B)に示される如く固定式カバー部材36と平面方向に並ぶ展開位置との間でスライド可能とされている。
そして、本発明の第四実施形態に係る車室内構造40によれば、以下の特有な作用及び効果を奏する。
つまり、本発明の第四実施形態に係る車室内構造40によれば、図4(A),図5(A)に示される如く、スライド式カバー部材38が格納位置にスライドされると、遮蔽部材34が音声反射伝達部22A,22Bを一対の車両用シート12,14側に露出させる露出状態とされる(車室内構造40におけるこの状態が本発明における第一態様に相当する)。
このときには、乗員P1,P2から発せられた音声が音声反射伝達部22A,22Bによって相手側の乗員へ反射して収束されながら伝達される。これにより、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易くできる。
一方、図4(B),図5(B)に示される如く、スライド式カバー部材38が展開位置にスライドされると、遮蔽部材34が音声反射伝達部22A,22Bを一対の車両用シート12,14側から覆う被覆状態とされる(車室内構造40におけるこの状態が本発明における第二態様に相当する)。
このときには、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2から発せられた音声が遮蔽部材34によって吸収され、乗員P1,P2同士の音声の伝達率が上述の露出状態よりも低くなる。これにより、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる。
このように、本発明の第四実施形態に係る車室内構造40によれば、遮蔽部材34を露出状態と被覆状態とに切り替えられることにより、乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる車室内空間とを両立することができるので、乗員P1,P2の意思に合った快適な車室内空間を実現することができる。
また、本発明の第四実施形態に係る車室内構造40によれば、遮蔽部材34は、固定式カバー部材36及びスライド式カバー部材38に分割された構成とされているので、この遮蔽部材34のうちのスライド式カバー部材38を駆動させるだけで遮蔽部材34全体を露出状態と被覆状態とに切り替えることができる。これにより、遮蔽部材34全体を駆動させて露出状態と被覆状態とに切り替える場合に比して、遮蔽部材34を駆動させるための構成を簡素なものとすることができる。
なお、本発明の第四実施形態に係る車室内構造40では、遮蔽部材34が車両前後方向に複数に分割されて、各固定式カバー部材36及びスライド式カバー部材38がそれぞれ車両幅方向に延びる短冊状に構成されていたが、次のように構成されていても良い。
つまり、図6に示されるように、遮蔽部材34が車両前後方向及び車両幅方向にそれぞれに複数に分割されて、各固定式カバー部材36及びスライド式カバー部材38がそれぞれセル状に構成されていても良い。
また、本発明の第四実施形態に係る車室内構造40において、遮蔽部材34は、スライド式カバー部材38と固定式カバー部材36とに分割して構成されていたが、上述の本発明の第三実施形態に係る車室内構造30における巻取式カバー部材32と固定式カバー部材36とに分割して構成されていても良い。
また、本発明の第四実施形態に係る車室内構造40では、天井部材18に音声反射伝達部22A,22Bが形成されていたが、ルーフ外板16に音声反射伝達部22A,22Bが形成され、天井部材18が遮蔽部材として構成されていても良い。
[第五実施形態]
次に、図7を参照しながら、本発明の第五実施形態について説明する。
図7には、本発明の第五実施形態に係る車室内構造50の全体構成が側面図にて示されている。
図7に示される本発明の第五実施形態に係る車室内構造50は、上述の本発明の第二実施形態に係る車室内構造20に対し、天井部材18(本発明における車室部材、切替手段、可変体、スライド体に相当)が車両前後方向にスライド可能に設けられたものである。
つまり、天井部材18は、図7(A)に示される如く前側位置(本発明における第一姿勢に相当)と、図7(B)に示される如く後側位置(本発明における第二姿勢に相当)にスライド可能とされている。
そして、本発明の第五実施形態に係る車室内構造50によれば、以下の特有な作用及び効果を奏する。
つまり、本発明の第五実施形態に係る車室内構造50によれば、図7(A)に示される如く、天井部材18が前側位置にスライドされたときには(車室内構造50におけるこの状態が本発明における第一態様に相当する)、乗員P1,P2から発せられた音声が音声反射伝達部22A,22Bによって相手側の乗員へ反射して収束されながら伝達される。これにより、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易くできる。
一方、図7(B)に示される如く、天井部材18が後側位置にスライドされたときには(車室内構造50におけるこの状態が本発明における第二態様に相当する)、焦点が乗員P1,P2の頭部からずれた位置へ移動されるため、乗員P1,P2から発せられた音声が音声反射伝達部22A,22Bによって相手側の乗員と異なる位置へ反射される。これにより、図7(A)に示される如く天井部材18が前側位置にスライドされたときよりも、乗員P1,P2同士の音声の伝達率を低くすることができるので、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる。
このように、本発明の第五実施形態に係る車室内構造50によれば、天井部材18を前側位置と後側位置とに切り替えることにより、乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる車室内空間とを両立することができるので、乗員P1,P2の意思に合った快適な車室内空間を実現することができる。
しかも、天井部材18を直接的にスライドさせるので、例えば、乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる車室内空間との切り替えのために、上述の本発明の第三実施形態に係る車室内構造30及び本発明の第四実施形態に係る車室内構造40のように、遮蔽手段等を別途設ける必要が無い。
これにより、より簡素な構成により、乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる車室内空間とを両立することができる。
なお、本発明の第五実施形態に係る車室内構造50では、音声反射伝達部22A,22Bが天井部材18に一体的に設けられると共に、この天井部材18がスライドされる構成とされていたが、音声反射伝達部22A,22Bが他の車室部材に一体的に設けられると共に、この車室部材がスライドされる構成とされていても良い。
[第六実施形態]
次に、図8を参照しながら、本発明の第六実施形態について説明する。
図8には、本発明の第六実施形態に係る車室内構造60の全体構成が側面図にて示されている。
図8に示される本発明の第六実施形態に係る車室内構造60は、上述の本発明の第一実施形態に係る車室内構造10に対し、車室内における音声反射伝達部22の設置箇所が変更されたものである。
つまり、音声反射伝達部22は、コンソールボックス42を開閉するためのコンソールドア44(本発明における車室部材、切替手段、可変体、変位体に相当)に一体的に設けられている。
コンソールドア44は、一方の面を音声反射伝達部22が一体的に設けられた凹曲面状の反射面44Aとされており、他方の面を乗員P1,P2から発せられた音声を拡散させ得る凸曲面状の拡散面44Bとされている。
また、このコンソールドア44は、図8(A)に示される如く反射面44Aを上向きとした第一姿勢と、図8(B)に示される如く反射面44Aを下向きとした第二姿勢と、を取り得るようになっている。
そして、本発明の第六実施形態に係る車室内構造60によれば、以下の特有な作用及び効果を奏する。
つまり、本発明の第六実施形態に係る車室内構造60によれば、図8(A)に示される如く、コンソールドア44が反射面44Aを上向きとした第一姿勢とされたときには(車室内構造60におけるこの状態が本発明における第一態様に相当する)、乗員P1,P2から発せられた音声が音声反射伝達部22によって相手側の乗員へ反射して収束されながら伝達される。これにより、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易くできる。
一方、図8(B)に示される如く、コンソールドア44が反射面44Aを下向きとした第二姿勢とされたときには(車室内構造60におけるこの状態が本発明における第二態様に相当する)、乗員P1,P2から発せられた音声が拡散面44Bによって拡散されて相手側の乗員と異なる位置へ反射される。これにより、図8(A)に示される如くコンソールドア44が反射面44Aを上向きとした第一姿勢とされたときよりも、乗員P1,P2同士の音声の伝達率が低くなるので、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる。
このように、本発明の第六実施形態に係る車室内構造60によれば、コンソールドア44をひっくり返すことにより、乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる車室内空間とを両立することができるので、乗員P1,P2の意思に合った快適な車室内空間を実現することができる。
なお、本発明の第六実施形態に係る車室内構造60では、音声反射伝達部22がコンソールドア44に一体的に設けられると共に、このコンソールドア44がひっくり返される構成とされていたが、音声反射伝達部22が他の車室部材に一体的に設けられると共に、この車室部材がひっくり返される構成とされていても良い。
つまり、例えば、図9に示される本発明の第六実施形態に係る車室内構造60の変形例では、音声反射伝達部22は、Aピラー46の車室内側に設けられたトリム部材48(本発明における車室部材、切替手段、可変体、変位体に相当)に一体的に設けられている。
トリム部材48は、一方の面が音声反射伝達部22が一体的に設けられた凹曲面状の反射面48Aとされており、他方の面が乗員P1,P2から発せられた音声を吸収し得る凸曲面状の吸収面48Bとされている。また、このトリム部材48は、図9(A)に示される如く反射面44Aを車室内側向きとした第一姿勢と、図9(B)に示される如く反射面44Aを車室外側向きとした第二姿勢と、を取り得るようになっている。
このように構成されていても、トリム部材48をひっくり返すことにより、乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる車室内空間とを両立することができるので、乗員P1,P2の意思に合った快適な車室内空間を実現することができる。
なお、本変形例において、トリム部材48は、Aピラー46の車室内側に設けられたピラートリムとして構成されていたが、例えば、ドアの車室内側に設けられたドアトリムとして構成されても良い。また、トリム部材48は、車室内に複数設けられていても良い。
[第七実施形態]
次に、図10を参照しながら、本発明の第七実施形態について説明する。
図10には、本発明の第七実施形態に係る車室内構造70の全体構成が側面図にて示されている。
図10に示される本発明の第七実施形態に係る車室内構造70は、上述の本発明の第二実施形態に係る車室内構造20に対し、車室内における複数の音声反射伝達部22A,22Bの設置箇所が変更されたものである。
つまり、第一の音声反射伝達部22Aは、サンバイザ52(本発明における車室部材、切替手段、可変体、変位体、回動体に相当)に一体的に設けられており、第二の音声反射伝達部22Bは、サンバイザ52を収容するための収容凹部54の底面に一体的に設けられている。
また、サンバイザ52は、一方の面を音声反射伝達部22Aが一体的に設けられた凹曲面状の反射面52Aとされており、他方の面を乗員P1,P2から発せられた音声を吸収し得る吸収面52Bとされている。
さらに、サンバイザ52は、車室内の天井部に回動軸部56を介して回動可能に支持されており、図10(A)に示される如く反射面52Aを下向きとした展開位置(本発明における第一姿勢に相当)と、図10(B)に示される如く反射面52Aを上向きとした格納位置(本発明における第二姿勢に相当)と、を取り得るようになっている。
そして、本発明の第七実施形態に係る車室内構造70によれば、以下の特有な作用及び効果を奏する。
つまり、本発明の第七実施形態に係る車室内構造70によれば、図10(A)に示される如く、サンバイザ52が反射面52Aを下向きとした展開状態とされたときには(車室内構造70におけるこの状態が本発明における第一態様に相当する)、乗員P1,P2から発せられた音声が音声反射伝達部22Aによって相手側の乗員へ反射して収束されながら伝達される。これにより、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易くできる。
一方、図10(B)に示される如く、サンバイザ52が反射面52Aを上向きとした格納状態とされたときには(車室内構造70におけるこの状態が本発明における第二態様に相当する)、サンバイザ52によって音声反射伝達部22Bが覆われると共に、乗員P1,P2から発せられた音声が吸収面52Bによって吸収される。これにより、図10(A)に示される如くサンバイザ52が展開状態とされたときよりも、乗員P1,P2同士の音声の伝達率が低くなるので、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる。
このように、本発明の第七実施形態に係る車室内構造70によれば、サンバイザ52を回動させることにより、乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる車室内空間とを両立することができるので、乗員P1,P2の意思に合った快適な車室内空間を実現することができる。
[第八実施形態]
次に、図11を参照しながら、本発明の第八実施形態について説明する。
図11には、本発明の第八実施形態に係る車室内構造80の全体構成が側面図にて示されている。
図11に示される本発明の第八実施形態に係る車室内構造80は、上述の本発明の第一実施形態に係る車室内構造10に対し、アクチュエータ58が追加されると共に、天井部材18(本発明における車室部材、切替手段、可変体、変形体に相当)が可撓性を有する構成とされたものである。
つまり、アクチュエータ58は、例えば、図示しない操作スイッチ等からの操作信号に応じて天井部材18の中央部を車両上下方向に押し引きする構成とされている。
一方、天井部材18は、図11(A)に示される如くアクチュエータ58により中央部を引き上げられることで音声反射伝達部22を構成する第一姿勢と、図11(B)に示される如くアクチュエータ58により中央部を引き下げられて平坦状を成す第二姿勢と、を取り得るようになっている。
そして、本発明の第八実施形態に係る車室内構造80によれば、以下の特有な作用及び効果を奏する。
つまり、本発明の第八実施形態に係る車室内構造80によれば、図11(A)に示される如く、天井部材18がアクチュエータ58により中央部を引き上げられることで音声反射伝達部22を構成する第一姿勢とされたときには(車室内構造80におけるこの状態が本発明における第一態様に相当する)、乗員P1,P2から発せられた音声が音声反射伝達部22によって相手側の乗員へ反射して収束されながら伝達される。これにより、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易くできる。
一方、図11(B)に示される如く、天井部材18がアクチュエータ58により中央部を引き下げられて平坦状を成す第二姿勢とされたときには(車室内構造80におけるこの状態が本発明における第二態様に相当する)、乗員P1,P2から発せられた音声が相手側の乗員と異なる位置へ反射される。これにより、図11(A)に示される如く天井部材18が音声反射伝達部22を構成するときよりも、乗員P1,P2同士の音声の伝達率を低くなるので、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる。
このように、本発明の第八実施形態に係る車室内構造80によれば、天井部材18の形状を変更することにより、乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる車室内空間とを両立することができるので、乗員P1,P2の意思に合った快適な車室内空間を実現することができる。
なお、本発明の第八実施形態に係る車室内構造80では、天井部材18の全体の形状が変更されることにより天井部材18に音声反射伝達部22が構成されるようになっていたが、天井部材18の一部の形状が変更されることによりこの天井部材18の一部に音声反射伝達部22が構成されるようになっていても良い。
また、本発明の第八実施形態に係る車室内構造80では、天井部材18の形状が変更されて音声反射伝達部22が天井部材18に構成されるようになっていたが、天井部材18以外の他の車室部材の形状が変更されて音声反射伝達部22がこの他の車室部材に構成されるようになっていても良い。
[第九実施形態]
次に、図12を参照しながら、本発明の第九実施形態について説明する。
図12には、本発明の第九実施形態に係る車室内構造90の全体構成が側面図にて示されている。
図12に示される本発明の第九実施形態に係る車室内構造90は、上述の本発明の第一実施形態に係る車室内構造10に対し、天井部材18(本発明における車室部材、切替手段、可変体に相当)が複数の回動板62(本発明における回動体に相当)に分割されると共に、この回動板62を乗員P1,P2の音声発生状況に応じて駆動させるための駆動装置64が追加されたものである。
各回動板62は、一方の面が乗員P1,P2から発せられた音声を反射し得る反射面62Aとされており、他方の面が乗員P1,P2から発せられた音声を吸収し得る吸収面62Bとされている。
また、各回動板62は、車室内の天井部に回動軸部66を介して回動可能に支持されている。そして、天井部材18は、図12(A)に示される如く各回動板62が反射面62Aを下向きとされることで音声反射伝達部22を構成する第一姿勢と、図12(B)に示される如く各回動板62が吸収面62Bを下向きとした第二姿勢と、を取り得るようになっている。
駆動装置64は、乗員P1,P2の音声発生状況を検出するセンサ72(本発明における乗員状況検出手段に相当)と、回動体を回転駆動させるモータ74(本発明における切替駆動手段に相当)と、センサ72の出力信号に基づいてモータ74を制御するECU76(本発明における切替制御手段に相当)と、を備えている。
センサ72は、例えば、乗員P1,P2の音声発生状況を検出することができるマイク等により構成されている。
そして、本発明の第九実施形態に係る車室内構造90によれば、以下の特有な作用及び効果を奏する。
つまり、本発明の第九実施形態に係る車室内構造90によれば、センサ72によって乗員P1,P2の音声発生状況が検出され、ECU76がセンサ72の出力信号に基づいて乗員P1,P2の音声が発生したと判断するとモータ74を制御し、これにより、各回動板62が反射面62Aを下向きとされるように回動される。
そして、図12(A)に示される如く、各回動板62が反射面62Aを下向きとされたときには(車室内構造90におけるこの状態が本発明における第一態様に相当する)、天井部材18が音声反射伝達部22を構成するので、乗員P1,P2から発せられた音声が音声反射伝達部22によって相手側の乗員へ反射して収束されながら伝達される。これにより、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易くできる。
一方、センサ72によって乗員P1,P2の状況が検出され、ECU76がセンサ72の出力信号に基づいて乗員P1,P2の音声が発生していない判断するとモータ74を制御し、これにより、各回動板62が吸収面62Bを下向きとされるように回動される。
そして、図12(B)に示される如く、各回動板62が吸収面62Bを下向きとされたときには(車室内構造90におけるこの状態が本発明における第二態様に相当する)、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2から発せられた音声が各回動板62の吸収面62Bによって吸収される。これにより、図12(A)に示される如く各回動板62が反射面62Aを下向きとされたときよりも、乗員P1,P2同士の音声の伝達率が低くなるので、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる。
このように、本発明の第九実施形態に係る車室内構造90によれば、天井部材18を構成する各回動板62の回動角度を変更が変更されることにより、乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる車室内空間とを両立することができるので、乗員P1,P2の意思に合った快適な車室内空間を実現することができる。
また、本発明の第九実施形態に係る車室内構造90によれば、乗員P1,P2の音声発生状況に応じて各回動板62を自動的に回動させることができるので、乗員P1,P2の音声発生状況を反映した快適な車室内空間を実現することができる。
また、本発明の第九実施形態に係る車室内構造90によれば、複数の回動板62は、天井部材18を複数に分割しただけの構成であるので、従来の天井部材18と同等の見栄え及び車室内空間の容量を確保できる。
また、本発明の第九実施形態に係る車室内構造90によれば、複数の回動板62は、吸収面62Bを下向きとした第二姿勢から反射面62Aを下向きとして音声反射伝達部22を構成する第一姿勢とされた場合でも第二姿勢のときと全体の形状が変化しない。従って、複数の回動板62が反射面62Aを下向きとして音声反射伝達部22を構成する第一姿勢とされた場合でも、吸収面62Bを下向きとした第二姿勢とされた場合に比して、車室内空間の容量が変化することを抑制できる。
また、本発明の第九実施形態に係る車室内構造90によれば、天井部材18は、回動板62を複数有する構成とされているので、一つの大きな回動板62により構成された場合に比して、回動板62の一つ当たりの回動領域を小さくすることができる。これにより、車室内空間における回動板62の回動領域の確保のためのスペースを最小限に抑えつつ、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い快適な車室内空間を実現することができる。
なお、本発明の第九実施形態に係る車室内構造90では、乗員P1,P2の音声発生状況に応じて回動板62が駆動装置64によって自動的に回動されるようになっていたが、次のように構成されていても良い。
つまり、乗員P1,P2による操作スイッチ等の操作に応じて回動板62が駆動装置64によって回動されるようになっていても良く、また、操作ハンドル等によって各回動板62を手動で回動させることができるようになっていても良い。また、回動板62が乗員P1,P2の着座席に応じて部分的に回動されるようになっていても良い(例えば、回動板が車両幅方向に分割され、このうち運転席シートと運転席側の三列目シートとを音声伝達可能とする回動板のみが回動されるようになっていても良い)。
また、本発明の第九実施形態に係る車室内構造90では、複数の回動板62が、一つの音声反射伝達部22を構成するようになっていたが、複数の音声反射伝達部を構成するようになっていても良い。
例えば、図13に示される本発明の第九実施形態に係る車室内構造90の変形例では、天井部材18の中央部に配置された回動板62が、第一の音声反射伝達部22Aを構成し、天井部材18の前側及び後側に配置された回動板62が、第二の音声反射伝達部22Bを構成するようになっている。
この構成によれば、複数の音声反射伝達部22A,22Bが車室内に設けられているので、この複数の音声反射伝達部22A,22Bによって一対の車両用シート12,14にそれぞれ着座する乗員P1,P2から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させることができる。
また、上述のように、複数の回動板62によって一つの音声反射伝達部22を構成する場合に比して、一つ当たりの音声反射伝達部22A,22Bの大きさを小さくすることができる。
つまり、本変形例では、第二の音声反射伝達部22Bを設けることによって第一の音声反射伝達部22Aの大きさを小さくすることができ、第一の音声反射伝達部22Aの両端側の部分の車室内側への出っ張りを小さくすることができる。
これにより、この第一の音声反射伝達部22Aが占めることによる車室内空間の縮小を最小限に抑えつつ、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い快適な車室内空間を実現することができる。
また、本発明の第九実施形態に係る車室内構造90では、乗員P1,P2の音声発生状況に応じて複数の回動板62を駆動装置64により自動的に回動させることで乗員P1,P2から発せられた音声を反射する状態と音声を吸収する状態との切替が行われるようなっていたが、次のように構成されていても良い。
つまり、乗員P1,P2の音声発生状況に応じて他の部材を駆動装置64により自動的に駆動させることで乗員P1,P2から発せられた音声を反射する状態と音声を吸収する状態との切替が行われるようになっていても良い。
例えば、駆動装置64を本発明の第三実施形態乃至第八実施形態に係る車室内構造10に適用し、巻取式カバー部材32、スライド式カバー部材38、天井部材18、コンソールドア44やトリム部材48、サンバイザ52等を乗員P1,P2の音声発生状況に応じて駆動装置64により自動的に駆動させることで乗員P1,P2から発せられた音声を反射する状態と音声を吸収する状態との切替が行われるようになっていても良い。
また、本発明の第九実施形態に係る車室内構造90では、センサ72がマイク等により構成され、ECU76がこのセンサ72の出力信号に基づいて乗員P1,P2の音声の発生を判断した場合に各回動板62が反射面62Aを下向きとされるようにモータ74を駆動させる構成とされていたが、次のように構成されていても良い。
つまり、センサ72が乗員P1,P2の存在を検知する乗員P1,P2存在検知センサにより構成され、ECU76がこのセンサ72の出力信号に基づいて乗員P1,P2が存在すると判断した場合に各回動板62が反射面62Aを下向きとされるようにモータ74を駆動させる構成とされていても良い。
[第十実施形態]
次に、図14を参照しながら、本発明の第十実施形態について説明する。
図14には、本発明の第十実施形態に係る車室内構造100の全体構成が側面図にて示されている。
図14に示される本発明の第十実施形態に係る車室内構造100は、上述の本発明の第九実施形態に係る車室内構造90に対し、複数の回動板62(本発明における変更手段に相当)を回転駆動させるための駆動装置64の構成が変更されたものである。
つまり、駆動装置64において、センサ82(本発明における乗員状況検出手段に相当)は、乗員P1,P2の位置を検出することができる赤外線センサ、着座位置検出センサ等により構成されている。
モータ84(本発明における変更駆動手段に相当)は、複数の回動板62を回転駆動させる構成とされており、ECU86(本発明における変更制御手段に相当)は、センサ82の出力信号に基づいてモータ84を制御する構成とされている。
そして、本発明の第十実施形態に係る車室内構造100によれば、以下の特有な作用及び効果を奏する。
つまり、本発明の第十実施形態に係る車室内構造100によれば、センサ82によって乗員P1,P2の位置が検出され、ECU86がセンサ82の出力信号に基づいて乗員P1,P2の位置が変化したと判断するとモータ84を制御し、これにより、複数の回動板62により構成される音声反射伝達部22が乗員P1,P2の頭部の位置をそれぞれ焦点24A,24Bとする仮想楕円26に沿った形状を維持するように、各回動板62の回動角度が調節される。
すなわち、図14(A)に示される如く前側の乗員P1に対し後側の乗員P2の位置が遠くなったときと、図14(B)に示される如く前側の乗員P1に対し後側の乗員P2の位置が近くなったときのいずれの場合でも、複数の回動板62により構成される音声反射伝達部22が乗員P1,P2の頭部の位置をそれぞれ焦点24A,24Bとする仮想楕円26に沿った形状に維持される。これにより、乗員P1,P2の位置が変化しても快適な車室内空間を維持することができる。
また、本発明の第十実施形態に係る車室内構造100によれば、乗員P1,P2の位置に応じて複数の回動板62を自動的に回動させることができるので、乗員P1,P2の位置を反映した快適な車室内空間を実現することができる。
なお、本発明の第十実施形態に係る車室内構造100では、天井部材18を構成する各回動板62の回動角度を調節することで音声反射伝達部22の形状が変化されるように構成されていたが、天井部材18以外の他の車室部材を駆動させることで音声反射伝達部22の形状が変化されるように構成されていても良い。
また、本発明の第十実施形態に係る車室内構造100において、音声反射伝達部22は、各回動板62の回動角度を調節することで形状が変化されるように構成されていたが、各回動板62の回動角度を調節することで位置が変化されるように構成されていても良く、また、各回動板62の回動角度を調節することで形状及び位置の少なくとも一方が変化されるように構成されていても良い。
また、本発明の第十実施形態に係る車室内構造100では、乗員P1,P2の位置に応じて回動板62の回動角度が駆動装置64によって自動的に調節されるようになっていたが、次のように構成されていても良い。
つまり、乗員P1,P2による操作スイッチ等の操作に応じて回動板62の回動角度が駆動装置64によって調節されるようになっていても良く、また、操作ハンドル等によって各回動板62の回動角度を手動で調節することができるようになっていても良い。
[第十一実施形態]
次に、図15を参照しながら、本発明の第十一実施形態について説明する。
図15には、本発明の第十一実施形態に係る車室内構造110の全体構成が側面図にて示されている。
図15に示される本発明の第十一実施形態に係る車室内構造110は、上述の本発明の第一実施形態に係る車室内構造10に対し、天井部材18から音声反射伝達部22が省かれた代わりに、ベルト式天井部材92(本発明における車室部材に相当)と、モータ102が追加されたものである。
ベルト式天井部材92には、反射面94Aと吸収面94Bとが設けられた無端ベルト94が備えられている。無端ベルト94の内側には、無端ベルト94における反射面94Aの裏面を吸収面94Bの裏面に接合させるための面状ファスナ96(本発明における変形手段及び接合手段に相当)が設けられている。
反射面96Aは、図15(B)に示される如く面状ファスナ96によって無端ベルト94における反射面94Aの裏面が吸収面94Bの裏面に接合されたときには音声反射伝達部22を構成する第一変形状態とされ、図15(A),図15(C)に示される如く面状ファスナ96の接合状態が解除されたときには平坦状を成す第二変形状態とされる。
また、無端ベルト94は、一対のプーリ98(本発明における切替手段及び回転手段に相当)に架け渡されており、このプーリ98の回動に伴って回転される構成とされている。また、一方のプーリ98は、モータ102によって回転されるようになっている。
そして、本発明の第十一実施形態に係る車室内構造110によれば、以下の特有な作用及び効果を奏する。
つまり、本発明の第十一実施形態に係る車室内構造110によれば、モータ102によって無端ベルト94が回転されることで、図15(A)に示される如く反射面94Aが乗員P1,P2の頭部側に向けられる(車室内構造110におけるこの状態が本発明における第一態様に相当する)。
そして、乗員P1,P2が反射面94Aを押すことにより、図15(B)に示される如く、無端ベルト94における反射面94Aの裏面が面状ファスナ96によって吸収面94Bの裏面に接合されたときには、反射面94Aが音声反射伝達部22を構成して乗員P1,P2から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させ得る形状(本発明における第一変形状態に相当)となる。
従って、この反射面94Aによって乗員P1,P2から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させることができる。これにより、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易くできる。
一方、この状態からモータ102によって無端ベルト94が回転されると、面状ファスナ96の接合状態が解除されて反射面94Aが吸収面94Bから離間して平坦状(本発明における第二変形状態に相当)を成し、その後、図15(C)に示される如く、吸収面94Bが乗員P1,P2の頭部側へ向けられる(車室内構造110におけるこの状態が本発明における第二態様に相当する)。
従って、乗員P1,P2から発せられた音声を吸収面94Bで吸収することができる。これにより、図15(B)に示される如く反射面94Aが音声反射伝達部22を構成するときよりも、乗員P1,P2同士の音声の伝達率を低くすることができるので、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる。
このように、本発明の第十一実施形態に係る車室内構造110によれば、乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる車室内空間とを両立することができるので、乗員P1,P2の意思に合った快適な車室内空間を実現することができる。
なお、本発明の第十一実施形態に係る車室内構造110において、上述の本発明の第九実施形態に係る車室内構造90における駆動装置64を適用し、乗員P1,P2の音声発生状況に応じて無端ベルト94がモータ102により自動的に回転されることで、図15(B)に示される如く無端ベルト94における反射面94Aの裏面が面状ファスナ96によって吸収面94Bの裏面に接合された状態から、図15(C)に示される如く吸収面94Bが乗員P1,P2の頭部側へ向けられる状態に切り替えられるようになっていても良い。
また、本発明の第十一実施形態に係る車室内構造110では、面状ファスナ96によって無端ベルト94における反射面94Aの裏面を吸収面94Bの裏面に接合させるために乗員P1,P2が反射面94Aを押す必要があったが、図示しないアクチュエータにより反射面94Aが吸収面94B側に引き込まれるように構成されていても良い。
また、この反射面94Aを吸収面94B側に引き込むためのアクチュエータを含めて、図15(B)に示される如く無端ベルト94における反射面94Aの裏面が面状ファスナ96によって吸収面94Bの裏面に接合された状態と、図15(C)に示される如く吸収面94Bが乗員P1,P2の頭部側へ向けられる状態との切替が乗員P1,P2の音声発生状況に応じて自動的に行われるようなっていても良い。
[第十二実施形態]
次に、図16を参照しながら、本発明の第十二実施形態について説明する。
図16には、本発明の第十二実施形態に係る車室内構造120の全体構成が側面図にて示されている。
図16に示される本発明の第十二実施形態に係る車室内構造120は、上述の本発明の第十一実施形態に係る車室内構造110に対し、ベルト式天井部材92及びモータ102の代わりに、サンバイザ112(本発明における車室部材に相当)が備えられたものである。
つまり、サンバイザ112において、一方の面は反射面112Aとされており、他方の面は吸収面112Bとされている。
反射面112Aは、図16(B)に示される如く面状ファスナ116(本発明における変形手段及び接合手段に相当)によってサンバイザ112における反射面112Aの裏面が吸収面112Bの裏面に接合されたときには音声反射伝達部22を構成する第一変形状態とされ、図16(A),図16(C)に示される如く面状ファスナ116の接合状態が解除されたときには平坦状を成す第二変形状態とされる。
また、サンバイザ112は、車室内の天井部に回動軸部118(本発明における切替手段及び回動支持手段に相当)を介して回動可能に支持されており、図16(A),図16(B)に示される如く反射面112Aが乗員P1,P2の頭部側を向いた展開位置と、図16(C)に示される如く吸収面112Bが乗員P1,P2の頭部側を向いた格納位置と、を取り得るようになっている。
そして、本発明の第十二実施形態に係る車室内構造120によれば、以下の特有な作用及び効果を奏する。
つまり、本発明の第十二実施形態に係る車室内構造120によれば、乗員P1,P2がサンバイザ112を回動軸部118を支点として展開位置側へ回動させることで、サンバイザ112が反射面112Aを乗員P1,P2の頭部側に向けた展開位置に回動される(車室内構造120におけるこの状態が本発明における第一態様に相当する)。
そして、乗員P1,P2が反射面112Aを押すことにより、図16(B)に示される如く、サンバイザ112における反射面112Aの裏面が面状ファスナ116によって吸収面112Bの裏面に接合されたときには、反射面112Aが音声反射伝達部22を構成して乗員P1,P2から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させ得る形状(本発明における第一変形状態に相当)となる。
従って、この反射面112Aによって乗員P1,P2から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させることができる。これにより、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易くできる。
一方、この状態から乗員P1,P2が面状ファスナ116の接合状態を解除すると、反射面112Aが吸収面112Bから離間して平坦状(本発明における第二変形状態に相当)を成し、その後、サンバイザ112を回動軸部118を支点として格納位置側へ回動させることで、図16(C)に示される如く、サンバイザ112が吸収面112Bを乗員P1,P2の頭部側に向けた格納位置に回動される(車室内構造120におけるこの状態が本発明における第二態様に相当する)。
従って、乗員P1,P2から発せられた音声を吸収面112Bで吸収することができる。これにより、図16(B)に示される如く反射面112Aが音声反射伝達部22を構成するときよりも、乗員P1,P2同士の音声の伝達率を低くすることができるので、一対の車両用シート12,14に着座する乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる。
このように、本発明の第十二実施形態に係る車室内構造120によれば、乗員P1,P2間のコミュニケーションを取り易い車室内空間と、乗員P1,P2間のプライバシーを維持できる車室内空間とを両立することができるので、乗員P1,P2の意思に合った快適な車室内空間を実現することができる。
なお、本発明の第十二実施形態に係る車室内構造120において、上述の本発明の第九実施形態に係る車室内構造90における駆動装置64を適用し、乗員P1,P2の音声発生状況に応じてサンバイザ112が駆動装置64により自動的に回転されることで図16(A)に示される如く展開位置と図16(C)に示される如く格納位置とに切り替えられるようになっていても良い。
また、この場合に、駆動装置64のアクチュエータ58を追加し、乗員P1,P2の音声発生状況に応じてサンバイザ112が駆動装置64により自動的に展開位置に回動されたときに、このアクチュエータ58により反射面112Aを吸収面112B側に引き込むようにして反射面112Aの裏面を面状ファスナ116によって吸収面112Bの裏面に接合するようにしても良い。
本発明の第一実施形態に係る車室内構造の全体構成を示す側面図である。 本発明の第二実施形態に係る車室内構造の全体構成を示す側面図である。 本発明の第三実施形態に係る車室内構造の全体構成を示す側面図である。 本発明の第四実施形態に係る車室内構造の全体構成を示す側面図である。 図4の車室内構造に備えられた遮蔽部材の全体構成を示す平面図である。 本発明の第四実施形態に係る車室内構造の変形例を示す図である。 本発明の第五実施形態に係る車室内構造の全体構成を示す側面図である。 本発明の第六実施形態に係る車室内構造の全体構成を示す側面図である。 本発明の第六実施形態に係る車室内構造の変形例を示す図である。 本発明の第七実施形態に係る車室内構造の全体構成を示す側面図である。 本発明の第八実施形態に係る車室内構造の全体構成を示す側面図である。 本発明の第九実施形態に係る車室内構造の全体構成を示す側面図である。 本発明の第九実施形態に係る車室内構造の変形例を示す図である。 本発明の第十実施形態に係る車室内構造の全体構成を示す側面図である。 本発明の第十一実施形態に係る車室内構造の全体構成を示す側面図である。 本発明の第十二実施形態に係る車室内構造の全体構成を示す側面図である。
符号の説明
10,20,30,40,50,60,70,80,90,100,110,120 車室内構造
12,14 車両用シート
18 天井部材(車室部材)
22,22A,22B 音声反射伝達部
24A,24B 焦点
26,26A,26B 仮想楕円
32 巻取式カバー部材(遮蔽手段、切替手段)
33 巻取部材
34 遮蔽部材(遮蔽手段、切替手段)
36 固定式カバー部材
38 スライド式カバー部材
44 コンソールドア(車室部材、切替手段、可変体、変位体)
48 トリム部材(車室部材、切替手段、可変体、変位体)
52 サンバイザ(車室部材、切替手段、可変体、変位体、回動体)
62 回動板(回動体)
72,82 センサ(乗員状況検出手段)
74 モータ(切替駆動手段)
76 ECU(切替制御手段)
84 モータ(変更駆動手段)
86 ECU(変更制御手段)
92 ベルト式天井部材(車室部材)
94 無端ベルト
96 面状ファスナ(変形手段、接合手段)
98 プーリ(切替手段、回転手段)
112 サンバイザ(車室部材)
116 面状ファスナ(変形手段、接合手段)
118 回動軸部(切替手段、回動支持手段)

Claims (21)

  1. 一対の車両用シートと、
    前記一対の車両用シートにそれぞれ着座する乗員から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させるための音声反射伝達部と、
    前記乗員の一方から発せられた音声を前記音声反射伝達部によって前記乗員の他方へ反射して収束させながら伝達させ得ると共に、前記乗員の他方から発せられた音声を前記音声反射伝達部によって前記乗員の一方へ反射して収束させながら伝達させ得る第一態様と、前記乗員同士の音声の伝達率が前記第一態様よりも低い第二態様と、に切り替えるための切替手段と、
    を備えたことを特徴とする車室内構造。
  2. 前記音声反射伝達部は、前記乗員の頭部の位置をそれぞれ焦点とする仮想楕円に沿った凹面状を成し得る構成とされている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車室内構造。
  3. 前記切替手段は、
    前記音声反射伝達部を前記一対の車両用シート側に露出させる露出状態と、前記音声反射伝達部を前記一対の車両用シート側から覆う被覆状態と、を取り得る遮蔽手段とされている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車室内構造。
  4. 前記遮蔽手段は、
    巻取部材に巻取可能な巻取式カバー部材を有すると共に、前記巻取式カバー部材が前記巻取部材に巻き取られることで前記露出状態とされ、前記巻取式カバー部材が前記巻取部材から展開されることで前記被覆状態とされる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の車室内構造。
  5. 前記遮蔽手段は、
    車室内における格納位置と展開位置との間でスライド可能なスライド式カバー部材を有すると共に、前記スライド式カバー部材が前記格納位置にスライドされることで前記露出状態とされ、前記スライド式カバー部材が前記展開位置にスライドされることで前記被覆状態とされる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の車室内構造。
  6. 前記遮蔽手段は、複数に分割された構成とされている、
    ことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の車室内構造。
  7. 前記音声反射伝達部は、車室内に設けられた車室部材に固定的に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の車室内構造。
  8. 前記音声反射伝達部は、車室内に複数設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の車室内構造。
  9. 前記切替手段は、
    前記音声反射伝達部が一体的に設けられると共に、前記乗員から発せられた音声を前記音声反射伝達部によって相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させ得る第一姿勢と、前記乗員同士の音声の伝達率が前記第一姿勢よりも低い第二姿勢と、を取り得る可変体とされている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車室内構造。
  10. 前記可変体は、
    車室内にスライド位置を変更可能に設けられたスライド体を有すると共に、前記スライド体のスライド位置が変更されることで前記第一姿勢と前記第二姿勢とに切り替わる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の車室内構造。
  11. 前記可変体は、
    前記音声反射伝達部を構成する反射面を備え車室内に前記反射面の向きを変更可能に設けられた変位体を有すると共に、前記変位体が前記反射面の向きを変更されることで前記第一姿勢と前記第二姿勢とに切り替わる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の車室内構造。
  12. 前記可変体は、
    車室内に少なくとも一部の形状を変更可能に設けられた変形体を有すると共に、前記変形体が前記少なくとも一部の形状を変更されることで前記第一姿勢と前記第二姿勢とに切り替わる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の車室内構造。
  13. 前記可変体は、
    車室内に回動角度を変更可能に設けられた回動体を有すると共に、前記回動体が前記回動角度を変更されることで前記第一姿勢と前記第二姿勢とに切り替わる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の車室内構造。
  14. 前記可変体は、前記回動体を複数有する構成とされている、
    ことを特徴とする請求項13に記載の車室内構造。
  15. 前記回動体は、
    前記音声反射伝達部を構成する反射面と、
    前記乗員から発せられた音声を吸収可能な吸収面と、
    を有する、
    ことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の車室内構造。
  16. 前記音声反射伝達部は、車室内の天井部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれか一項に記載の車室内構造。
  17. 一対の車両用シートと、
    前記一対の車両用シートにそれぞれ着座する乗員から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させるための音声反射伝達部と、
    車室内に設けられた車室部材と、
    を備え、
    前記車室部材は、
    前記音声反射伝達部を構成して前記乗員の一方から発せられた音声を前記音声反射伝達部によって前記乗員の他方へ反射して収束させながら伝達させ得ると共に、前記乗員の他方から発せられた音声を前記音声反射伝達部によって前記乗員の一方へ反射して収束させながら伝達させ得る第一変形状態と、前記乗員同士の音声の伝達率が前記第一変形状態よりも低い第二変形状態と、に変位可能な反射面と、
    前記乗員から発せられた音声を吸収可能な吸収面と、
    前記反射面を前記第二変形状態から前記第一変形状態に変形させるための変形手段と、
    前記反射面が前記乗員の頭部側を向いた第一態様と、前記吸収面が前記乗員の頭部側を向いた第二態様と、に切り替えるための切替手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする車室内構造。
  18. 前記反射面と前記吸収面とは、無端ベルトに設けられ、
    前記変形手段は、前記無端ベルトにおける前記反射面の裏面を前記吸収面の裏面に接合させて前記反射面を前記第二変形状態から前記第一変形状態に変形させるための接合手段とされ、
    前記切替手段は、前記第一態様と前記第二態様とに切り替わるように前記無端ベルトを回転させるための回転手段とされている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の車室内構造。
  19. 前記反射面と前記吸収面とは、前記車室部材の一方の面と他方の面とに設けられ、
    前記変形手段は、前記車室部材における前記反射面の裏面を前記吸収面の裏面に接合させて前記反射面を前記第二変形状態から前記第一変形状態に変形させるための接合手段とされ、
    前記切替手段は、前記第一態様と前記第二態様とに切り替わるように前記車室部材を車室内に回動可能に支持する回動支持手段とされている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の車室内構造。
  20. 前記乗員の状況を検出する乗員状況検出手段と、
    前記第一態様と前記第二態様とに切り替えるために前記切替手段を駆動させる切替駆動手段と、
    前記乗員状況検出手段の検出結果に基づいて前記切替駆動手段を制御する切替制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項19のいずれか一項に記載の車室内構造。
  21. 一対の車両用シートと、
    前記一対の車両用シートにそれぞれ着座する乗員から発せられた音声を相手側の乗員へ反射して収束させながら伝達させるための音声反射伝達部と、
    前記音声反射伝達部の位置及び形状の少なくとも一方を変更させるための変更手段と、
    前記乗員の状況を検出する乗員状況検出手段と、
    前記変更手段を駆動させるための変更駆動手段と、
    前記乗員状況検出手段の検出結果に基づいて前記変更駆動手段を制御する変更制御手段と、
    を備えたことを特徴とする車室内構造。
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