JP4311298B2 - エンジン冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン冷却装置に関するものである。
従来より、エンジンのシリンダブロックやシリンダヘッドの内部には冷却水が流通するウォータジャケットが形成され、エンジンの温度が必要以上に高くなるのを防止している。
一方、エンジンを過剰に冷却してしまうと、エンジンオイルの粘度を高めることとなり、これにより、エンジンの摺動抵抗が増大してしまい、燃費の悪化を招くことになる。
一般的に、冷却水は、ウォータジャケットに供給される前にラジエータによって冷却されて温度が低くなっているため、ウォータジャケットに導入されたばかりの冷却水が接触するエンジン部分は過冷却となってしまう傾向がある。
また、エンジンの局所的な過冷却を防止すべく、冷却水量を減らすなどの手法を用いると、エンジン全体に対する冷却能力が不足してしまう。
このような課題を解決するための技術の一例として、以下の特許文献1の技術が提案されており、これを図16を用いて説明すると、エンジンのシリンダブロック101には、ウォータジャケット(シリンダジャケット)102が形成され、取水部103から取り入れられた冷却水が、このシリンダジャケット102内を流通するようになっている。
また、このシリンダジャケット102は、シリンダ100a,100b,100cをとり囲むように形成されており、さらにこのシリンダジャケット102内には、取水部103から中央の気筒100bの略半分を覆う位置まで仕切り壁104a,104bが連続的に立設されて、シリンダジャケット102内に気筒側通路105と迂回側通路106とが形成されている。
そして、取水部103から導入された冷却水が、気筒側通路105と迂回側通路106とのそれぞれに分岐されて流通することで、取水部103近傍のみが部分的に過冷却となることを防ぐことができるようになっている。
特開平6−173675号公報
ところで、一般的なエンジンでは、シリンダブロックの上にシリンダヘッドが載置され、これらのシリンダブロックとシリンダヘッドとがボルトにより固定される構成となっている。このため、シリンダブロックには、このボルトが螺合するためのボルト穴が形成されている。
そして、このボルト穴の位置は、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に介装されるガスケット(図示略)のシール性能を高めるため、可能な限りシリンダに近接するように形成することが望ましい。
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、シリンダブロック101に一体的に102内に仕切り壁104a,104bを設けるため、シリンダジャケット102の通路幅を従来よりも広く設定せざるを得ない。このため、上述のボルト穴をシリンダ100a,100bに近接して形成することができず、シリンダブロック101とシリンダヘッドとの間のシーリング性能が低下するおそれがある。
また、仕切り壁104a,104bのような複雑な形状の壁部を有するシリンダジャケット102を形成するには、複雑な加工工程を要するという課題もある。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、複雑な加工工程を不要とし、エンジン全体をバランスよく冷却することができる、エンジン冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のエンジン冷却装置(請求項1)は、エンジンを冷却するエンジン冷却装置であって、該エンジンのシリンダブロックに形成され冷却水を取り入れる取水部と、該シリンダブロック内に形成され該冷却水が流通するウォータジャケットと、該取水部から該ウォータジャケット内に延出するように該シリンダブロックと別体に設けられたウォータガイドとから構成され、該ウォータガイドは、該取水部に設けられる入口部と、該ウォータジャケット内の所定位置に設けられる出口部と、該入口部と該出口部との間に断面が管状に形成された中間部とから成り、該入口部に供給された冷却水を直接該シリンダブロックに接触させることなく該出口部まで案内し、該入口部は、該取水部に連通する下部開口と、該エンジンのシリンダヘッドに形成された該ウォータジャケットに連通する上部開口と、中間部に連通する側部開口とが形成された第1水路と、該側部開口と該中間部とを連通させる第2水路とから構成されていることを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明のエンジン冷却装置は、請求項1記載の内容において、該シリンダブロックには、シリンダが複数そなえられるとともに、該ウォータガイドには、該出口部が複数設けられ、該複数の出口部のうちの一方が該複数のシリンダのうちの一方に近接して設けられ、該複数の出口部のうちの他方が該複数のシリンダのうちの他方に近接して設けられていることを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明のエンジン冷却装置は、請求項1または2に記載の内容において、該中間部は、該ウォータジャケット内の下部に配設され、該出口部は、上方へ向けて配設されていることを特徴としている。
また、請求項記載の本発明のエンジン冷却装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内容において、該中間部は、弾性材によって形成されていることを特徴としている。
また、請求項記載の本発明のエンジン冷却装置は、エンジンを冷却するエンジン冷却装置であって、該エンジンのシリンダブロックに形成され冷却水を取り入れる取水部と、該シリンダブロック内に形成され該冷却水が流通するウォータジャケットと、該取水部から該ウォータジャケット内に延出するよう該シリンダブロックと別体に設けられたウォータガイドとから構成され、該ウォータガイドは、該取水部に設けられる入口部と、該ウォータジャケット内の所定位置に設けられる出口部とから成り、該入口部に供給された冷却水を直接該シリンダブロックに接触させることなく該出口部まで案内し、該入口部は、該取水部の開口に対向する当接壁と、該当接壁の両側から連続して該ウォータジャケットの外壁側に略180度折り返されて成形され、該外壁に当接する部分である折返部とから構成されていることを特徴としている。
本発明のエンジン冷却装置によれば、シリンダブロックに対して別体に設けられたウォータガイドが、冷却水をシリンダブロックに対して直接接触させることなくウォータジャケット内の所定の位置まで案内することができるので、局所的な過冷却を防止でき、エンジン全体をバランスよく冷却することができる。また、シリンダブロックに対して複雑な加工を必要としないので製造コストを抑制することができる。(請求項1および5)また、ウォータガイドの入口部と出口部とを断面が管状の中間部によって接続することで、中間部内の冷却水に対する断熱性を高め、シリンダブロックと中間部内の冷却水との間で生じる熱交換を抑制することができる。また、ウォータガイドの入口部には、下部開口と上部開口と側部開口とが設けられているので、冷却水をシリンダヘッド側のウォータジャケットとウォータガイドの中間部との間で適切に分配することができる。(請求項1)
また、多気筒エンジンであっても、確実にエンジン全体をバランスよく冷却することが可能となる。(請求項2)
た、ウォータガイドの中間部は、シリンダブロックのウォータジャケット内の下部に配設されるとともに、ウォータガイドの出口部は、上方へ向けて配設されているので、ウォータジャケット内における冷却水の流れを促進することができる。(請求項
また、中間部が弾性材によって形成されているので、ウォータジャケットの形状が複雑な場合や、クローズドデッキのシリンダブロック内に形成されたウォータジャケットに対しても、中間部をウォータジャケット内へ確実に挿入することが可能となる。(請求項4)
以下、図面により、本発明の第1実施形態に係るエンジン冷却装置について説明すると、図1はその構成を示すシリンダブロックの模式的な平面図、図2は図1におけるA−A矢視断面図、図3はウォータガイドの模式的な平面図、図4は図3のB矢視図、図5は図3のC矢視図、図6は図3のD−D矢視断面図、図7はシリンダブロックにウォータガイドを挿入する場合を示す模式図である。
図1に示すエンジン10は、いわゆるレシプロ式の4気筒エンジンであって、第1シリンダ12,第2シリンダ26,第3および第4シリンダ(第3および4シリンダは図示略)がそれぞれ設けられている。また、このエンジン10のシリンダブロック11とシリンダヘッド(図示略)とには、ラジエータ(図示略)によって冷却された低温の冷却水がそれぞれ供給されるようになっている。
また、このシリンダブロック11内には、第1シリンダ12の肉厚部12aの外周側に位置してウォータジャケット14が形成されるとともに、このウォータジャケット14と連通し、ウォータポンプ(図示略)から吐出された冷却水をウォータジャケット14へ取り入れる取水部15が、第1シリンダ12の近傍に形成されている。なお、このシリンダブロック11は、いわゆるオープンデッキタイプのシリンダブロックであって、ウォータジャケット14は、シリンダヘッド側(図1中紙面手前側)が開口している。
また、このウォータジャケット14は、シリンダ肉厚部12aの外周面である内側壁面14aと、この内側壁面14aから所定距離だけ外側へ離隔して形成された外側壁面14bとによりその両側が形成されている。
また、シリンダブロック11には、シリンダヘッドとシリンダブロック11とを固定するボルトが螺合するためのボルト穴13が気筒間及びシリンダブロック両端に位置して第1シリンダ12および第2シリンダ26に近接して形成されている。なお、図示しない第3および第4シリンダの近傍にも同様のボルト穴13が複数形成されている。
また、シリンダブロック11の取水部15は、図2に示すような断面に形成されており、より具体的には、シリンダブロック10の側面に形成された穴部であってウォータポンプから送出された冷却水が供給される取水口16と、この取水口16と連通し上方へ向けて形成された鉛直水路17とから構成され、鉛直水路17とウォータジャケット14との間には鉛直水路17の下端からシリンダブロック上端に達する直前まで立設された壁部18とが立設されている。また、この壁部18上端とシリンダブロック11の上端との間には隙間19が形成され、鉛直水路17とウォータジャケット14とを連通させる連通口として機能するようになっている。
また、図3に示すように、ウォータジャケット14内には、シリンダブロック11とは別体に形成されたウォータガイド20が配設されている。このウォータガイド20は、シリンダブロック11の取水部15に着脱可能に嵌入する入口部21と、ウォータジャケット14内の所定位置に着脱可能に嵌入する出口部22,23,24と、ウォータジャケット14内に着脱可能に嵌入して入口部21および出口部22,23,24を接続する硬質チューブ(中間部)25とから主に構成され、ウォータガイド20全体がシリンダブロック11に対して自由に着脱できるようになっている。
このうち、入口部21は、図6に示すように、上下に開口した第1水路31と、この第1水路31と硬質チューブ25との間に介装された第2水路32とから構成されている。このうち、第1水路31には、シリンダブロック11の取水部15に連通する下部開口31aと、シリンダヘッドのウォータジャケット(図示略)に連通する上部開口31bと、第2水路32および硬質チューブ25に連通する側部開口31cとが形成されている。
また、図7に示すように、入口部21の第1水路31は、シリンダブロック11の鉛直水路17および壁部18上端の連通口19に対応した形状となっており、鉛直水路17内および連通口19に嵌入できるようになっている。
また、第2水路32は、第1水路31の側部開口31cと硬質チューブ25との間を連通させる水路であって、ウォータジャケット14に対応した形状となっており、ウォータジャケット14内に嵌入できるようになっている。そして、この第2水路32により、第1水路の側部開口31から流れてくる冷却水を、シリンダ肉厚部12aに直接触れさせずに、硬質チューブ25へ送出することができるようになっている。
また、ウォータガイド20の硬質チューブ25は、管状に形成されるとともに、図3や図5に示すように、第2通路32の下方と出口部22,23,24との間を接続しており、ウォータジャケット14内の底部に着脱可能に載置されるようになっている。なお、本実施形態におけるこの硬質チューブ25は樹脂製である。また、この硬質チューブ25の形状はウォータジャケット14内に嵌入できるように、ウォータジャケット14に対応した形状に形成されている。
また、出口部22,23,24は、いずれも冷却水を放出するべく形成された開口部であって、ウォータジャケット14内で上方へ向けて配設されている。
また、本実施形態においては3つの出口部22,23,24が設けられており、このうち、出口部22はシリンダブロック11の取水部15に対して第1シリンダ12を挟んだ反対側(即ち、シリンダ列方向の中心軸C1に対して取水部15が設けられていない側;以後、単に、図中左側という)において、第1シリンダ12と第2シリンダ26との境界C2近傍に配設され、また、出口部23は中心軸C1に対して取水部15が設けられている側(以後、単に、図中右側という)において、第1シリンダ12と第2シリンダ26との境界C2近傍に配設されている。
さらに、出口部24は図中右側において、第1シリンダ12と第2シリンダ26との境界C2近傍に配設されている。このように、出口部22〜24を第1シリンダ12と第2シリンダ26との気筒間近傍に配置することで、一般的に冷却され難い部分である気筒間を効率的に冷却することが可能となり、また、ウォータジャケット14内の底部から上方に向かって冷却水が放出されるようにすることで、より冷却を強化したい上部における冷却水の流れを強くすることができるようになっている。
本発明の第1実施形態に係るエンジン冷却装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図5に示すように、ウォータガイド20の入口部21へ供給された冷却水は、第1水路31内を符号WF1で示すように下方から上方へと流れ、その後、シリンダヘッド側に向けて流れる水流WF2と、第2水路32に向けて流れる水流WF3とに分岐される。
そして、第2水路32に流れ込んだ冷却水は、符号WF4で示すように硬質チューブ25内を流通し、その後、符号WF5で示すように出口部24を通じてウォータジャケット14内に放出される。なお、出口部22,23は図5においては入口部21の背後に位置するため図示はされていないが、これらの出口部22,23からも硬質チューブ25を通じて流通した冷却水が放出される。
ここで、図16を用いて説明した従来の技術と本願発明とを比較して説明すると、従来のシリンダブロック101は、シリンダジャケット102内に仕切り壁104a,104bを設けるため、シリンダジャケット102の通路幅を従来よりも広く設定せざるを得ない。このため、シリンダブロック101とシリンダヘッドとを固定するボルトが螺合するためのボルト穴をシリンダ103に近接して形成することができず、シリンダブロック101とシリンダヘッドとの間のシーリング性能が低下するおそれがあり、また、このような複雑な形状のシリンダジャケット102を形成するには、複雑な加工工程を要する。
これに対して、本実施形態に係る本願発明のエンジン冷却装置は、エンジン10のシリンダブロック11には、冷却水を取り入れる取水部15と、シリンダ12に接して形成されて冷却水が流通するウォータジャケット14とが形成され、これらの取水部15およびウォータジャケット14内にシリンダブロック11と別体に形成されたウォータガイド20がシリンダブロック11とは別体に設けられている。
そして、このウォータガイド20は、取水部15に設けられた入口部21とウォータジャケット14内の所定位置に設けられた出口部22,23,24とから成り、入口部21に供給された冷却水を出口部22,23,24まで案内したのちにウォータジャケット14内へ放出できるようになっている。
これにより、エンジン10の性能や製造効率を低下させることなく、多気筒エンジン10全体をバランスよく冷却することができる。
また、ウォータガイド20の入口部21と出口部22,23,24とを断面管状の硬質チューブ25によって接続することで、硬質チューブ25内の冷却水に対する断熱性を高めることができ、これにより、硬質チューブ25内の冷却水とシリンダブロック11との間で生じる熱交換を抑制することができる。したがって、シリンダブロック11が部分的に過冷却となるような事態を効果的に防ぐことができる。
また、ウォータガイド20の入口部21には、シリンダブロック11の取水部15に連通する下部開口31aと、シリンダヘッドのウォータジャケットに連通する上部開口31bと、ウォータガイド20の硬質チューブ25に連通する側部開口31cとが形成された第1水路31、および、第1水路31の側部開口31cとウォータガイド21の硬質チューブ25との間を連通させる第2水路32とが設けられているので、冷却水をシリンダヘッド側のウォータジャケットと硬質チューブ25との間で適切に分配することができる。
また、ウォータガイド20の硬質チューブ25は、比較的水温の低いウォータジャケット14内の下部に配設されるとともに、ウォータガイド20の出口部22,23,24は、上方へ向けて配設されているので、気筒間近傍でウォータジャケット14内の底部から上方に向かって冷却水が比較的広い範囲に放出されることになり、冷却水の流れを促進して、エンジン全体をバランスよく冷却することができる。
次に、以下、図面により、本発明の第2実施形態に係るエンジン冷却装置について説明すると、図8はウォータガイドの上面図、図9はウォータガイドの模式的な展開側面図、図10はウォータガイドの出口部とシリンダブロックとの嵌合箇所を示す模式的な平面図、図11は図10のE−E矢視断面図である。
なお、上述の第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略し、ここでは第1実施形態との相違点に重点を置いて説明する。また、上述の第1実施形態を説明するのに用いた図も併用して説明する。
図8に示すように、本実施形態におけるウォータガイド40と、図3等を用いて説明した第1実施形態のウォータガイド20とは、原則的に同様の構成であるが、第1実施形態のウォータガイド20が硬質チューブ25を有して構成されていたのに対し、本実施形態のウォータガイド40においては、弾性材で形成された軟質チューブ(中間部)43が用いられている点で異なっている。
また、第1実施形態のウォータガイド20には3つの出口部22,23,24が設けられていたが、本実施形態のウォータガイド40には、2つの出口部(開口部)41,42が軟質チューブ43の端部に備えられている点で異なっている。
また、本実施形態におけるシリンダブロック11には、図10および図11に示すように、ウォータジャケット14の上端に出口部41,42が嵌り込む凹部45が形成されている点で第1実施形態とは異なっている。そして、この凹部45に出口部41,42を嵌入させて、出口部41,42をシリンダブロック44に固定することができるようになっている。
本発明の第2実施形態に係るエンジン冷却装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図8に示すように、冷却水は、ウォータガイド40の入口部21から軟質チューブ43を流通し(符号WF6,WF6参照)、その後、出口部41,42を通じてウォータジャケット14内に放出される(符号WF7およびWF8参照)。
これにより、エンジン10の性能や製造効率等を低下させることなく、エンジン10全体をバランスよく冷却することができ、さらには、エンジン10のような多気筒エンジンであっても、エンジン10の全体をバランスよく冷却することができる。
また、ウォータガイド20の入口部21と出口部41,42を断面が管状の部材である軟質チューブ43によって接続することで、軟質チューブ43内の冷却水とシリンダブロック11との間で生じる熱交換を抑制することができる。また、軟質チューブ43がフレキシブルな材質により形成されているので、ウォータジャケット14の形状に沿うようにウォータジャケット14内へ容易に嵌め込ませることができる。したがって、軟質チューブ43の形状を、予めウォータジャケット14の形状に合致するように形成する必要が無く、容易に軟質チューブ43をウォータジャケット14内に嵌入させることができる。
なお、本実施形態のシリンダブロック11はオープンデッキタイプのものであるが、軟質チューブ43であれば、クローズドデッキタイプのシリンダブロックに形成されたウォータジャケット内に対しても、容易に挿入することができる。
次に、以下、図面により、本発明の第3実施形態に係るエンジン冷却装置について説明すると、図12はシリンダブロックの上面図、図13は図12のF矢視図、図14はウォータガイドを示す平面図、図15は図12のG−G矢視断面図である。
図12に示すように、エンジン60は、いわゆるレシプロ式の4気筒エンジンであって、第1シリンダ62〜第4シリンダ(第2〜4シリンダは図示略)がそれぞれ設けられている。また、このエンジン60のシリンダブロック61とシリンダヘッド(図示略)とには、ラジエータ(図示略)によって冷却された低温の冷却水がそれぞれ供給されるようになっている。
また、このシリンダブロック61は、第1および第2実施形態におけるシリンダブロック11と同様、オープンデッキタイプのシリンダブロックである。そして、このシリンダブロック61内には、第1シリンダ62の肉厚部62aの外周側に位置したウォータジャケット64が形成されるとともに、このウォータジャケット64と連通し、ウォータポンプ(図示略)から吐出された冷却水を冷却水供給管部65を介してこのウォータジャケット64へ導入する取水部66が、シリンダブロック61の前壁部を貫通して形成されている。なお、このウォータジャケット64はシリンダヘッド側、即ち、図12中紙面手前側が開放された形状となっている。また、このウォータジャケット64は、シリンダ肉厚部62aの外周面である内側壁面64aとこの内側壁面64aから所定距離だけ外側へ離隔して形成された外側壁面64bとによりその両側が形成されている。
また、シリンダブロック61には、シリンダヘッド(図示略)とシリンダブロック61とを固定するボルト(図示略)が螺合するためのボルト穴63が気筒間及びシリンダブロック両端に位置して第1シリンダ12に近接して形成されている。なお、図示しない第2〜4シリンダの近傍にも同様に複数のボルト穴63が形成されている。
また、ウォータガイド50が、図12,図13,図14および図15に示すように、シリンダブロック61のウォータジャケット64内に着脱自在に嵌入できるようになっている。また、このウォータガイド50は、取水部66を通じて冷却水が供給される入口部51と、ウォータジャケット64内の所定位置に設けられ入口部51に供給された冷却水を放出する出口部52とから主に構成されている。
つまり、図3や図8等を用いて説明したように、第1実施形態および第2実施形態における、ウォータガイド20,40は、入口部21と出口部22,23,24,41,42とが別個に設けられるとともに、これらの入口部21と出口部22,23,24,41,42とが硬質チューブ25あるいは軟質チューブ43によって相互に接続されるように構成されていたが、本実施形態のウォータガイド50は、入口部51と出口部52とが一体の部材により形成されている。なお、このウォータガイド50は、樹脂製であるが、金属製であってもよい。
このうち、入口部51は、取水部66の開口に対向する当接壁51aと、折返部54,55の当接壁51aを囲む部分とから構成されており、当接壁51aは、シリンダ肉厚部62aの外周に沿った形状に形成されており、ウォータガイド50が取水部6に嵌入するとウォータジャケット64の内壁64a(即ち、シリンダ肉厚部62aの外壁)に接する壁部である。
一方、折返部54,55は、当接壁51aの両側から連続してウォータジャケット64の外壁64b側に略180度折り返されて成形され、外壁64bに当接する部分である。
これにより、図13に示すように、図示しないウォータポンプから冷却水供給管路65を介してシリンダブロック61の取水部66へ供給された冷却水は、シリンダ肉厚部62に直接触れることなく、図13中矢印WF10で示すように、ウォータガイド50の入口部51から出口部53を経て、全量が図示しないシリンダヘッドのウォータジャケット内に放出されるようになっている。
また、このウォータガイド50の上端開口部53は、図示しないシリンダヘッドのウォータジャケットと連通している。
本発明の第3実施形態に係るエンジン冷却装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図13に示すように、ウォータガイド50の入口部51へ供給された冷却水は、ウォータガイド50内でその流れる向きを上方に転換されシリンダヘッド側へと流れる水流WF10が形成される。
つまり、入口部51に供給された冷却水は、上端開口部52まで案内されたのちにシリ
ンダブロックとシリンダヘッドとの間に配置されるガスケットの水孔(図示略)を通過し、シリンダヘッドのウォータジャケット内へ放出される。このとき、ウォータガイド50の当接51aにより、冷却水がシリンダ肉厚部62に直接触れることがなく、冷却水の全量をシリンダヘッドに先行供給するべく、水流の方向を大きく転換する場合であっても、局所的な過冷却を効果的に防止することができる。
したがって、本実施形態のウォータガイド50により、複雑な加工工程を要さずとも、エンジン60全体をバランスよく冷却することができる。
また、多気筒エンジン60であっても、エンジン60全体を、バランスよく冷却することができる。
また、ウォータガイド50が一体に形成されているので、シリンダブロック61に対するウォータガイド50の装着性を高めるとともに、簡素で低コストな構成としながら、エンジン60全体をバランスよく冷却することができる。
以上、本発明の第1〜第3実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1実施形態に係るエンジン冷却装置のシリンダブロックを示す、模式的な平面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジン冷却装置のシリンダブロックを示す断面図であって、図1におけるA−A矢視断面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジン冷却装置のウォータガイドの模式的な平面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジン冷却装置のウォータガイドの模式的な側面図であって、図3のB矢視図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジン冷却装置のウォータガイドの模式的な正面図であって、図3のC矢視図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジン冷却装置の要部の模式的な断面図であって、図6のD−D矢視断面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジン冷却装置の要部の模式的な断面図であって、シリンダブロックにウォータガイドを挿入する場合を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係るエンジン冷却装置のウォータガイドの上面図である。 本発明の第2実施形態に係るエンジン冷却装置のウォータガイドの模式的な展開側面図である。 本発明の第2実施形態に係るエンジン冷却装置のウォータガイドの出口部とシリンダブロックとの嵌合箇所を示す模式的な平面図である。 本発明の第2実施形態に係るエンジン冷却装置の要部の模式的な断面図であって、図10のE−E矢視断面図である。 本発明の第3実施形態に係るエンジン冷却装置のシリンダブロックの上面図である。 本発明の第3実施形態に係るエンジン冷却装置のウォータガイドを示す模式的な側面図であって、図12のF矢視図である。 本発明の第3実施形態に係るエンジン冷却装置のウォータガイドを示す模式的な平面図である。 本発明の第3実施形態に係るエンジン冷却装置の要部の模式的な断面図であって図12のG−G矢視断面図である。 従来のエンジンのシリンダブロックを示す模式的な平面図である。
符号の説明
10 エンジン
11 シリンダブロック
12 第1シリンダ(シリンダ)
14 ウォータジャケット
15 取水部
20,40,50 ウォータガイド
21 入口部
22,23,24,41,42 出口部
25 硬質チューブ(中間部)
31 第1水路
31a 下部開口
31b 上部開口
31c 側部開口
32 第2水路
43 軟質チューブ(中間部)
26 第2シリンダ(シリンダ)
52 下端開口部(出口部)

Claims (5)

  1. エンジンを冷却するエンジン冷却装置であって、
    該エンジンのシリンダブロックに形成され冷却水を取り入れる取水部と、
    該シリンダブロック内に形成され該冷却水が流通するウォータジャケットと、
    該取水部から該ウォータジャケット内に延出するよう該シリンダブロックと別体に設けられたウォータガイドとから構成され、
    該ウォータガイドは、
    該取水部に設けられる入口部と、該ウォータジャケット内の所定位置に設けられる出口部と、該入口部と該出口部との間に断面が管状に形成された中間部とから成り、該入口部に供給された冷却水を直接該シリンダブロックに接触させることなく該出口部まで案内し、
    該入口部は、
    該取水部に連通する下部開口と、該エンジンのシリンダヘッドに形成された該ウォータジャケットに連通する上部開口と、該中間部に連通する側部開口とが形成された第1水路と、
    該側部開口と該中間部とを連通させる第2水路とから構成されている
    ことを特徴とする、エンジン冷却装置。
  2. 該シリンダブロックには、シリンダが複数そなえられるとともに、
    該ウォータガイドには、該出口部が複数設けられ、
    該複数の出口部のうちの一方が該複数のシリンダのうちの一方に近接して設けられ、該複数の出口部のうちの他方が該複数のシリンダのうちの他方に近接して設けられている
    ことを特徴とする、請求項1記載のエンジン冷却装置。
  3. 該中間部は、該ウォータジャケット内の下部に配設され、
    該出口部は、上方へ向けて配設されている
    ことを特徴とする、請求項1または2記載のエンジン冷却装置。
  4. 該中間部は、弾性材によって形成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジン冷却装置。
  5. エンジンを冷却するエンジン冷却装置であって、
    該エンジンのシリンダブロックに形成され冷却水を取り入れる取水部と、
    該シリンダブロック内に形成され該冷却水が流通するウォータジャケットと、
    該取水部から該ウォータジャケット内に延出するよう該シリンダブロックと別体に設けられたウォータガイドとから構成され、
    該ウォータガイドは、
    該取水部に設けられる入口部と、該ウォータジャケット内の所定位置に設けられる出口部とから成り、該入口部に供給された冷却水を直接該シリンダブロックに接触させることなく該出口部まで案内し、
    該入口部は、
    該取水部の開口に対向する当接壁と、
    該当接壁の両側から連続して該ウォータジャケットの外壁側に略180度折り返されて成形され、該外壁に当接する部分である折返部とから構成されている
    ことを特徴とする、エンジン冷却装置。
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