JP4311298B2 - エンジン冷却装置 - Google Patents
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Description
一方、エンジンを過剰に冷却してしまうと、エンジンオイルの粘度を高めることとなり、これにより、エンジンの摺動抵抗が増大してしまい、燃費の悪化を招くことになる。
また、エンジンの局所的な過冷却を防止すべく、冷却水量を減らすなどの手法を用いると、エンジン全体に対する冷却能力が不足してしまう。
また、このシリンダジャケット102は、シリンダ100a,100b,100cをとり囲むように形成されており、さらにこのシリンダジャケット102内には、取水部103から中央の気筒100bの略半分を覆う位置まで仕切り壁104a,104bが連続的に立設されて、シリンダジャケット102内に気筒側通路105と迂回側通路106とが形成されている。
そして、このボルト穴の位置は、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に介装されるガスケット(図示略)のシール性能を高めるため、可能な限りシリンダに近接するように形成することが望ましい。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、複雑な加工工程を不要とし、エンジン全体をバランスよく冷却することができる、エンジン冷却装置を提供することを目的とする。
また、請求項5記載の本発明のエンジン冷却装置は、エンジンを冷却するエンジン冷却装置であって、該エンジンのシリンダブロックに形成され冷却水を取り入れる取水部と、該シリンダブロック内に形成され該冷却水が流通するウォータジャケットと、該取水部から該ウォータジャケット内に延出するよう該シリンダブロックと別体に設けられたウォータガイドとから構成され、該ウォータガイドは、該取水部に設けられる入口部と、該ウォータジャケット内の所定位置に設けられる出口部とから成り、該入口部に供給された冷却水を直接該シリンダブロックに接触させることなく該出口部まで案内し、該入口部は、該取水部の開口に対向する当接壁と、該当接壁の両側から連続して該ウォータジャケットの外壁側に略180度折り返されて成形され、該外壁に当接する部分である折返部とから構成されていることを特徴としている。
また、多気筒エンジンであっても、確実にエンジン全体をバランスよく冷却することが可能となる。(請求項2)
また、ウォータガイドの中間部は、シリンダブロックのウォータジャケット内の下部に配設されるとともに、ウォータガイドの出口部は、上方へ向けて配設されているので、ウォータジャケット内における冷却水の流れを促進することができる。(請求項3)
また、中間部が弾性材によって形成されているので、ウォータジャケットの形状が複雑な場合や、クローズドデッキのシリンダブロック内に形成されたウォータジャケットに対しても、中間部をウォータジャケット内へ確実に挿入することが可能となる。(請求項4)
また、シリンダブロック11には、シリンダヘッドとシリンダブロック11とを固定するボルトが螺合するためのボルト穴13が気筒間及びシリンダブロック両端に位置して第1シリンダ12および第2シリンダ26に近接して形成されている。なお、図示しない第3および第4シリンダの近傍にも同様のボルト穴13が複数形成されている。
また、第2水路32は、第1水路31の側部開口31cと硬質チューブ25との間を連通させる水路であって、ウォータジャケット14に対応した形状となっており、ウォータジャケット14内に嵌入できるようになっている。そして、この第2水路32により、第1水路の側部開口31から流れてくる冷却水を、シリンダ肉厚部12aに直接触れさせずに、硬質チューブ25へ送出することができるようになっている。
また、本実施形態においては3つの出口部22,23,24が設けられており、このうち、出口部22はシリンダブロック11の取水部15に対して第1シリンダ12を挟んだ反対側(即ち、シリンダ列方向の中心軸C1に対して取水部15が設けられていない側;以後、単に、図中左側という)において、第1シリンダ12と第2シリンダ26との境界C2近傍に配設され、また、出口部23は中心軸C1に対して取水部15が設けられている側(以後、単に、図中右側という)において、第1シリンダ12と第2シリンダ26との境界C2近傍に配設されている。
図5に示すように、ウォータガイド20の入口部21へ供給された冷却水は、第1水路31内を符号WF1で示すように下方から上方へと流れ、その後、シリンダヘッド側に向けて流れる水流WF2と、第2水路32に向けて流れる水流WF3とに分岐される。
これにより、エンジン10の性能や製造効率を低下させることなく、多気筒エンジン10全体をバランスよく冷却することができる。
なお、上述の第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略し、ここでは第1実施形態との相違点に重点を置いて説明する。また、上述の第1実施形態を説明するのに用いた図も併用して説明する。
また、本実施形態におけるシリンダブロック11には、図10および図11に示すように、ウォータジャケット14の上端に出口部41,42が嵌り込む凹部45が形成されている点で第1実施形態とは異なっている。そして、この凹部45に出口部41,42を嵌入させて、出口部41,42をシリンダブロック44に固定することができるようになっている。
図8に示すように、冷却水は、ウォータガイド40の入口部21から軟質チューブ43を流通し(符号WF6,WF6参照)、その後、出口部41,42を通じてウォータジャケット14内に放出される(符号WF7およびWF8参照)。
また、ウォータガイド20の入口部21と出口部41,42を断面が管状の部材である軟質チューブ43によって接続することで、軟質チューブ43内の冷却水とシリンダブロック11との間で生じる熱交換を抑制することができる。また、軟質チューブ43がフレキシブルな材質により形成されているので、ウォータジャケット14の形状に沿うようにウォータジャケット14内へ容易に嵌め込ませることができる。したがって、軟質チューブ43の形状を、予めウォータジャケット14の形状に合致するように形成する必要が無く、容易に軟質チューブ43をウォータジャケット14内に嵌入させることができる。
次に、以下、図面により、本発明の第3実施形態に係るエンジン冷却装置について説明すると、図12はシリンダブロックの上面図、図13は図12のF矢視図、図14はウォータガイドを示す平面図、図15は図12のG−G矢視断面図である。
また、ウォータガイド50が、図12,図13,図14および図15に示すように、シリンダブロック61のウォータジャケット64内に着脱自在に嵌入できるようになっている。また、このウォータガイド50は、取水部66を通じて冷却水が供給される入口部51と、ウォータジャケット64内の所定位置に設けられ入口部51に供給された冷却水を放出する出口部52とから主に構成されている。
これにより、図13に示すように、図示しないウォータポンプから冷却水供給管路65を介してシリンダブロック61の取水部66へ供給された冷却水は、シリンダ肉厚部62aに直接触れることなく、図13中矢印WF10で示すように、ウォータガイド50の入口部51から出口部53を経て、全量が図示しないシリンダヘッドのウォータジャケット内に放出されるようになっている。
本発明の第3実施形態に係るエンジン冷却装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図13に示すように、ウォータガイド50の入口部51へ供給された冷却水は、ウォータガイド50内でその流れる向きを上方に転換されシリンダヘッド側へと流れる水流WF10が形成される。
ンダブロックとシリンダヘッドとの間に配置されるガスケットの水孔(図示略)を通過し、シリンダヘッドのウォータジャケット内へ放出される。このとき、ウォータガイド50の当接壁51aにより、冷却水がシリンダ肉厚部62aに直接触れることがなく、冷却水の全量をシリンダヘッドに先行供給するべく、水流の方向を大きく転換する場合であっても、局所的な過冷却を効果的に防止することができる。
また、多気筒エンジン60であっても、エンジン60全体を、バランスよく冷却することができる。
また、ウォータガイド50が一体に形成されているので、シリンダブロック61に対するウォータガイド50の装着性を高めるとともに、簡素で低コストな構成としながら、エンジン60全体をバランスよく冷却することができる。
11 シリンダブロック
12 第1シリンダ(シリンダ)
14 ウォータジャケット
15 取水部
20,40,50 ウォータガイド
21 入口部
22,23,24,41,42 出口部
25 硬質チューブ(中間部)
31 第1水路
31a 下部開口
31b 上部開口
31c 側部開口
32 第2水路
43 軟質チューブ(中間部)
26 第2シリンダ(シリンダ)
52 下端開口部(出口部)
Claims (5)
- エンジンを冷却するエンジン冷却装置であって、
該エンジンのシリンダブロックに形成され冷却水を取り入れる取水部と、
該シリンダブロック内に形成され該冷却水が流通するウォータジャケットと、
該取水部から該ウォータジャケット内に延出するよう該シリンダブロックと別体に設けられたウォータガイドとから構成され、
該ウォータガイドは、
該取水部に設けられる入口部と、該ウォータジャケット内の所定位置に設けられる出口部と、該入口部と該出口部との間に断面が管状に形成された中間部とから成り、該入口部に供給された冷却水を直接該シリンダブロックに接触させることなく該出口部まで案内し、
該入口部は、
該取水部に連通する下部開口と、該エンジンのシリンダヘッドに形成された該ウォータジャケットに連通する上部開口と、該中間部に連通する側部開口とが形成された第1水路と、
該側部開口と該中間部とを連通させる第2水路とから構成されている
ことを特徴とする、エンジン冷却装置。 - 該シリンダブロックには、シリンダが複数そなえられるとともに、
該ウォータガイドには、該出口部が複数設けられ、
該複数の出口部のうちの一方が該複数のシリンダのうちの一方に近接して設けられ、該複数の出口部のうちの他方が該複数のシリンダのうちの他方に近接して設けられている
ことを特徴とする、請求項1記載のエンジン冷却装置。 - 該中間部は、該ウォータジャケット内の下部に配設され、
該出口部は、上方へ向けて配設されている
ことを特徴とする、請求項1または2記載のエンジン冷却装置。 - 該中間部は、弾性材によって形成されている
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジン冷却装置。 - エンジンを冷却するエンジン冷却装置であって、
該エンジンのシリンダブロックに形成され冷却水を取り入れる取水部と、
該シリンダブロック内に形成され該冷却水が流通するウォータジャケットと、
該取水部から該ウォータジャケット内に延出するよう該シリンダブロックと別体に設けられたウォータガイドとから構成され、
該ウォータガイドは、
該取水部に設けられる入口部と、該ウォータジャケット内の所定位置に設けられる出口部とから成り、該入口部に供給された冷却水を直接該シリンダブロックに接触させることなく該出口部まで案内し、
該入口部は、
該取水部の開口に対向する当接壁と、
該当接壁の両側から連続して該ウォータジャケットの外壁側に略180度折り返されて成形され、該外壁に当接する部分である折返部とから構成されている
ことを特徴とする、エンジン冷却装置。
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