JP4311095B2 - 固体撮像装置およびその駆動方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像装置およびその駆動方法に関し、特に画素部から出力されるアナログ画像信号をA/D変換してデジタル画像データで出力する固体撮像装置およびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
固体撮像装置は、MOS(金属酸化膜半導体)型イメージセンサに代表されるX−Yアドレス型固体撮像装置と、CCD(電荷結合素子)イメージセンサに代表される電荷転送型固体撮像装置とに大別される。MOS型イメージセンサとCCDイメージセンサはほぼ同時期に開発され、実用化もされていたが、現在までに、この両者の内、圧倒的に製品化されているのはCCDイメージセンサであることは周知の事実である。
【0003】
まだ画素サイズも大きかった開発当初においては、MOS型イメージセンサもその画素サイズのため飽和電荷蓄積量の多さから決定されるダイナミックレンジが広いという特徴を有していたが、当時はフォトダイオードに蓄積された信号電荷を増幅せずに出力するパッシブ型であったために被写体が暗い場合、信号振幅も小さくSN比が悪かった。このため、感度の高いCCDイメージセンサに市場を明け渡すことになった。
【0004】
しかし、近年、MOS型集積回路としてCMOSが全盛となり、CMOS集積回路と同様のプロセスで製造できるCMOSイメージセンサが開発された。CMOS集積回路の微細化技術の進歩はCMOSイメージセンサにおいても、その微細化によってフォトダイオードで光電変換した信号電荷を画素単位で一度増幅するアクティブ型の構造を実現させた。このことにより、ノイズに対して強い信号出力が得られるようになったことで、CMOSイメージセンサが再び固体撮像装置として注目され、多くの研究開発がなされるようになってきた。
【0005】
さらにCMOSイメージセンサはCMOSプロセスで製造できることにより、素子駆動回路および画素信号の処理回路を画素部(撮像部)と同一チップ内に構成できる特徴がある。画素部において、微細化による画素単位での増幅(アクティブ型)が実現されるようになったことはもちろんであるが、信号処理回路においてもノイズキャンセル方式の開発がなされたことも、CCDイメージセンサの置き換えとして注目されている要因である。
【0006】
近年の半導体微細加工技術の進歩により、固体撮像装置において数万もしくは数十万画素といった高解像度の固体撮像装置が開発されるようになった。ここで問題となってくることは、画素の高密度化によって引き起こされる画素信号の読み出し速度の増加にいかに対応して画像データを処理し、後段の信号処理系(例えば、IC)に出力するかである。
【0007】
CMOSイメージセンサでは、画素部以外にも信号処理回路をチップ上に容易に搭載できることから、画素部で光電変換され、電気信号に変換された画像データを1行ごとに読み出し、列ごとに信号を処理することで高フレームレート化に対応しようとしている。しかし、高速化に対応するためにはこのような並列処理が必要となり、したがって出力端子も増加する傾向にある。
【0008】
ここで問題となるのが出力部である。出力部は外部の配線を駆動しないといけないため、チップ内部の他の回路部に比べて大きな負荷を駆動する必要がある。したがって、出力部に使われる素子は、チップ内部の他の回路部に使われる素子に比べて大きなサイズである必要があり、かつ高速に動作する必要があるため消費する電流も多い。したがって、先述したように、画素から読み出した信号を列ごとに処理して出力することで、高速読み出しには対応できるが、出力端子が増大して消費する電流も増加するという問題も発生する。
【0009】
また、出力部において、高速な動作で、大きな貫通電流が流れることは電源を大きく揺らす原因となり、電源の揺れがノイズとなって画質劣化を引き起こすことになる。さらに、高データレート化は、固体撮像装置から後段の信号処理系へ信号を伝送する信号経路から不要放射の放出問題を引き起こし、固体撮像装置自身、即ち画質や誤動作のみならずその他の電子機器の動作にも影響を与えるという問題が生じる。
【0010】
この問題を解決するためには、連続して流れる画像信号のデジタル値が時間的になるべく変化しないようにすれば良い。すなわち、デジタル画像データの切り替わりビットを抑えれば良い。そのため、従来は、CCDイメージセンサから出力された信号を受けて処理する後段の信号処理系において、デジタル信号に変換された画像データを符号変換回路に通して、切り替わりビットを抑えることで不要輻射を抑えるようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−300591号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、画素部において、例えば図12に示すように、カラーフィルタのコーディングとして原色のベイヤー配列が用いられているとすると、画像データは時間的にGr,R,Gr,R,…もしくはGb,B,Gb,B,…の順に出力されることから、連続して変化の少ない信号を取り出すためには、1つ飛ばしの同色の画像データの差分を取ることで切り替わりビットを抑える回路が必要となるため、回路規模が大きくなるという課題がある。
【0013】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回路規模を大きくすることなく、デジタル画像信号の切り替わりビット数を簡単に低減することにより、出力部の消費電流を低減できるとともに、貫通電流による電源のノイズを低減でき、さらに信号経路から発生する不要放射の放出を抑えることが可能な固体撮像装置およびその駆動方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、水平方向に少なくとも2画素ずつ繰り返す色配列となるカラーフィルタを通して入射する光を電気信号に変換する光電変換素子を含む画素が行列状に2次元配置されてなる画素部を具備する固体撮像装置において、前記画素の各々から出力されるアナログ信号を列ごとにバイナリコードのデジタルデータに変換し、しかる後前記バイナリコードのデジタルデータの順番を入れ替えて同一の色ごとに連続するグレイコードのデジタルデータとして出力するか、または前記画素の各々から出力されるアナログ信号の順番を入れ替えて同一の色ごとに連続させてからバイナリコードのデジタルデータに変換し、しかる後前記デジタルデータをバイナリコードからグレイコードに変換して出力するようにしている。
【0015】
各色の信号が点順次で混在するバイナリコードのデジタルデータと、同一の色ごとに点順次で連続するグレイコードのデジタルデータとを比較すると、グレイコード出力の方が切り替わりビットが少ない。切り替わりビットが少なければ、出力部の貫通電流を低減できるため、消費電力および電源ノイズの低減、さらには後段の信号処理系との通信経路での不要放射の低減が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。ここでは、画素部とその駆動回路および信号処理回路が同一チップ(半導体基板)内に構成されたCMOSイメージセンサの場合を例に挙げて説明するものとする。
【0018】
図1において、画素部11は、カラーフィルタ(図示せず)を通して入射する光を電気信号に変換する光電変換素子や増幅器を含む画素が行列状に2次元配置され、これら画素の配列に対して行ごとに行選択線が、列ごとに垂直信号線がそれぞれ配線され、1行分の画素の信号が同時に読み出される構成となっている。垂直駆動回路12は、画素部11の各画素を行単位で選択し、選択した行の画素に蓄積された信号の転送、読み出し、リセットを行単位で操作する。画素信号読み出し回路13は、ノイズキャンセラー回路(例えば、CDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)回路)を含み、画素ごとに配置された増幅器のばらつきに起因するノイズを抑制し、A/D変換回路14にそのアナログ画像信号を出力する。
【0019】
A/D変換回路14は、入力されるアナログ画像信号を列ごとに例えば10ビットのバイナリコードのデジタル画像データに変換してラッチ回路15に供給する。ラッチ回路15は、A/D変換回路14から出力される1行分のデジタル画像データを1画素の信号ごとにラッチする。水平デコーダ16は、ラッチ回路15にラッチされた1行分の信号を先ず1つとびに順に読み出し、次に残りの画素の信号を順に読み出す。ラッチ回路15および水平デコーダ16は、A/D変換回路14から出力されるデジタル画像データを同一の色ごとに連続して出力する出力手段を構成している。
【0020】
図2に、A/D変換後の画像データの流れを模式的に示す。ここでは、理解を容易にするために、1行分の信号として6画素の信号▲1▼〜▲6▼がラッチ回路15にラッチされている様子を示している。この1行分の信号▲1▼〜▲6▼について、先ず、1つとびに、例えば奇数番目の信号▲1▼,▲3▼,▲5▼を順に読み出し、次に偶数番目の信号▲2▼,▲4▼,▲6▼を順に読み出す。
【0021】
このようにして読み出すことにより、カラーフィルタのコーディングが例えば図3に示す原色ベイヤー配列の場合、1行の内、隣り合ったGの信号が連続に並び、その後、Rの信号が連続的に並んで出力されることになる。同様に、次の行のB,Gbの信号についても同様な手順に従ってBが連続して読み出され、次いでGbが連続して読み出されることになる。
【0022】
ここで、従来技術では、すでにGr,R,Gr,R,…の順番に並んだ信号に符号変換回路を適用するには1つとびのデータを差分して変化の少ない信号を作り出さなければ意味がなかった。これに対して、上述したように、A/D変換後に水平デコーダ16を用いて信号を転送するときに信号の順番を入れ替えるようにすることで、何ら時間のロスもなく、特別高度な技術も必要とせずに信号の順番の入れ替えを簡単に行うことができる。
【0023】
このように、ラッチ回路15から同一の色ごとに点順次で連続して出力されるデジタル画像データ、即ちG,R,Bの各色それぞれで連続した信号は符号変換回路16に供給される。符号変換回路17は、デジタル画像データをバイナリコードからグレイコードに符号変換する。符号変換回路17であるバイナリ−グレイコード変換器の構成の一例を図4に示す。同図から明らかなように、バイナリ−グレイコード変換器は、デジタル画像データのビット数をn+1とすると、バイナリコードの最上位ビットをそのままグレイコードの最上位ビットとするとともに、バイナリコードの隣り合う2ビットを2入力とするn個の排他的論理和ゲート21−1〜21−nによって構成されている。
【0024】
以上説明した垂直駆動回路12、画素信号読み出し回路13、A/D変換回路14、水平デコーダ16および符号変換回路17は、タイミング制御回路19によって駆動制御される。符号変換回路16でグレイコードに変換されたデジタル画像データは、出力部17を介して外部の信号処理系(例えば、IC)に供給される。垂直駆動回路12、画素信号読み出し回路13、A/D変換回路14、ラッチ回路15、水平デコーダ16、符号変換回路17、出力部18およびタイミング制御回路19は、画素部11と共に同一の半導体基板(チップ)20上に集積されている。
【0025】
ここで、G,R,G,R,…の順に各色が点順次で混在するバイナリコードで出力するときの切り替わりビット数と、G,G,G,R,R,R,…の順で点順次に並べられた信号をグレイコードで出力するときの切り替わりビット数との比較結果を図5に示す。この比較結果から明らかなように、グレイコードで出力する方がバイナリコードで出力するよりも切り替わりビット数が少ないことがわかる。このとき、G,Rの信号は、それぞれ飛び飛びではあるが連続して画素配置された信号であるのでGだけ見たとき、隣りのGと信号量にあまり変化がない場合が多い。
【0026】
このように差分信号を用いることなくG,R順番の並び替えを簡単に行い、画像データを出力する際の切り替わりビットを少なくできることが本発明の特徴とする点である。切り替わりビットが少なければ、出力部18の貫通電流を低減できるため、消費電力および電源ノイズの低減、さらには後段の信号処理系との通信経路での不要放射の低減が可能となる。また、これらの効果は、今後予測される高解像度化が進むほどより発揮されることになる。何故ならば、高解像度化が進むほど、隣りの画素との信号の変化がより緩やかになることから、グレイコードで出力することにより、切り替わりビット数がさらに減少する可能性を持つからである。
【0027】
固体撮像装置からこのように順番を入れ替えて出力されるグレイコードのデジタル画像データは、信号経路(通信経路)を通して外部の信号処理系に供給される。外部の信号処理系が、例えば図6に示すように、グレイ−バイナリコード変換器22およびラインメモリ23を有する場合、固体撮像装置から出力されるグレイコードのデジタル画像データはグレイ−バイナリコード変換器22でバイナリコードに戻され、信号の入れ替えが行われることで、通常の信号順、即ち図2の信号順▲1▼〜▲6▼に対応した信号順に戻されてラインメモリ23に格納される。もちろん、そのまま色ごとに連続して出力された信号を使うことも可能である。
【0028】
上述したように、画素部11の各画素から出力されるアナログ信号を列ごとにA/D変換して得られるバイナリコードのデジタルデータを、同一の色ごとに点順次で連続するグレイコードのデジタルデータとして出力することにより、各色の信号が点順次で混在するバイナリコードのデジタルデータで出力するのに比べて、回路規模を大きくすることなく、デジタル画像データの切り替わりビット数を簡単に低減することができる。これにより、出力部18の貫通電流を低減できるため、出力部18の消費電流を低減できるとともに、貫通電流による電源ノイズを低減でき、さらには信号経路から発生する不要放射の放出を抑えることができる。
【0029】
なお、本実施形態では、画素部11の各画素から出力されるアナログ信号を列ごとにA/D変換した後、同一の色ごとに連続するバイナリコードのデジタルデータを作り出し、その後バイナリコードをグレイコードに変換する場合を例に挙げて説明したが、図7に示すように、画素部11の各画素から列ごとに読み出されたアナログ信号をサンプリングしてラッチ部にラッチし、水平デコーダを用いて色ごとに連続して読み出し、A/D変換した後、バイナリコードのデジタルデータをグレイコードのデジタルデータに変換する構成を採ることも可能であり、この場合にも上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0030】
[第2実施形態]
図8は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。本実施形態においても、画素部とその駆動回路および信号処理回路が同一チップ内に構成されたCMOSイメージセンサの場合を例に挙げて説明するものとする。
【0031】
図8において、画素部31は、カラーフィルタ(図示せず)を通して入射する光を電気信号に変換する光電変換素子や増幅器を含む画素が行列状に2次元配置され、これら画素配列に対して行ごとに行選択線が、列ごとに垂直信号線がそれぞれ配線され、1行分の画素の信号が同時に読み出される構成となっている。垂直駆動回路32は、画素部31の各画素を行単位で選択し、選択した行の画素に蓄積された信号の転送、読み出し、リセットを行単位で操作する。
【0032】
画素信号読み出し回路33A,33Bは各々、ノイズキャンセラー回路(例えば、CDS回路)を含み、画素部31に対して図面上の下側および上側にそれぞれ配置されている。そして、垂直駆動回路32による垂直走査に同期して、例えば、画素信号読み出し回路33Aが奇数行目の各画素の信号を読み出し、画素信号読み出し回路33Bが偶数行目の各画素の信号を読み出す。図3に示すカラーコーディングの場合には、画素信号読み出し回路33AがGr,R,Gr,R,…の各信号を読み出し、画素信号読み出し回路33BがB,Gb,B,Gb,…の各信号を読み出す。
【0033】
A/D変換回路34A,34Bは、画素信号読み出し回路33A,33Bからそれぞれ出力されるアナログ画像信号を列ごとに例えば10ビットのバイナリコードのデジタル画像データに変換して出力する。図8には模式的に示しているが、シフトレジスタ35A,35Bは各々、シフトレジスタが2列並置された構成となっており、A/D変換回路34A,34Bからそれぞれ出力される1行分のデジタル画像データについて、奇数番目の信号と偶数番目の信号とをそれぞれ別々にシフトして出力する。
【0034】
その結果、A/D変換後の画像データの流れを模式的に示す図9から明らかなように、シフトレジスタ35Aからは連続するRの信号と連続するGrの信号がそれぞれ別々に出力される。同様に、シフトレジスタ35Bからは連続するBの信号と連続するGbの信号がそれぞれ別々に出力される。すなわち、シフトレジスタ35A,35Bは、A/D変換回路34A,34Bからそれぞれ出力されるデジタル画像データを同一の色ごとに点順次で連続して出力する出力手段を構成している。
【0035】
なお、本例では、図3に示すように、画素の色が水平2画素繰り返し、垂直2画素繰り返しのカラーコーディングを前提としているが、画素の色が例えば水平3画素繰り返し、垂直3画素繰り返しのカラーコーディングの場合には、シフトレジスタ35A,35Bをそれぞれ、シフトレジスタが3列並置された構成とすれば良い。
【0036】
符号変換回路36−1,36−2,36−3,36−4は、シフトレジスタ35A,35Bから別々に出力される各色R,Gr,B,Gbの信号に対応して設けられ、各色ごとにデジタル画像データをバイナリコードからグレイコードに変換する。符号変換回路36−1,36−2,36−3,36−4としては、図4に示す構成のバイナリ−グレイコード変換器を用いることができる。
【0037】
以上説明した垂直駆動回路32、画素信号読み出し回路33A,33B、A/D変換回路34A,34B、シフトレジスタ35A,35Bおよび符号変換回路36−1,36−2,36−3,36−4は、タイミング制御回路38によって駆動制御される。符号変換回路36−1,36−2,36−3,36−4でグレイコードに変換されたデジタル画像データは、出力部37−1,37−2,37−3,37−4を介して外部の信号処理回路(例えば、IC)に供給される。
【0038】
また、垂直駆動回路32、画素信号読み出し回路33A,33B、A/D変換回路34A,34B、シフトレジスタ35A,35B、符号変換回路36−1,36−2,36−3,36−4、出力部37−1,37−2,37−3,37−4およびタイミング制御回路38は、画素部31と共に同一の半導体基板(チップ)39上に集積されている。
【0039】
上述したように、第2実施形態に係る固体撮像装置においては、画素部31の各画素の信号を行単位で図面上の下側と上側にそれぞれ読み出すようにしていることにより、例えばR,Grの信号を出力しているときにB,Gbの信号のA/D変換を行い、B,Gbの信号を出力しているときにR,Grの信号をA/D変換を行うことができるため、A/D変換回路34A,34Bの各々でA/D変換を行う時間に余裕ができる。これにより、A/D変換回路34A,34Bの各サンプリング周波数を低く設定することができる。
【0040】
しかも、デジタル画像データを同一の色ごとに連続して出力する手段をシフトレジスタ35A,35Bで構成し、かつ各色ごとに符号変換回路36−1,36−2,36−3,36−4を設けたことにより、画素部31の例えば下側に出力されたR,Grの信号は、図9に示すように、順序を入れ替えることなく同じタイミングで別々の経路を通ってそれぞれの符号変換回路36−1,36−2に入力され、グレイコードに変換されて出力される。
【0041】
このように、同色の信号が連続して出力されることによるグレイコードの優れた点は第1実施形態で述べたことと同じであるが、第2実施形態の場合には、第1実施形態の構成に比べてR,Grの信号、B,Gbの信号がそれぞれ連続となることがない点がさらに有利な点である。また、出力が4chであることで、端子数の増加の問題も単純にバイナリコードで出力するよりもグレイコードに変換して出力する方が、出力部37−1,37−2,37−3,37−4の貫通電流の面からも明らかに有利となる。さらに、信号経路から発生する不要放射も端子数とともに増加することが予想されるが、グレイコード変換によって切り替わりビット数を低減することで不要放射の抑制も可能となる。
【0042】
[第3実施形態]
図10は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図であり、図中、図8と同等部分には同一符号を付して示している。本実施形態においても、画素部とその駆動回路および信号処理回路が同一チップ内に構成されたCMOSイメージセンサの場合を例に挙げて説明するものとする。
【0043】
第2の実施形態に係る固体撮像装置では、デジタル画像データを同一の色ごとに連続して出力した後、符号変換回路36−1,36−2,36−3,36−4で各色ごとにバイナリコードからグレイコードに変換する構成を採っているのに対して、本実施形態に係る固体撮像装置では、画素信号読み出し回路33A,33Bから出力される画像信号をA/D変換する際にバイナリ−グレイのコード変換を同時に行い、しかる後グレイコードのデジタル画像データを同一の色ごとに連続して出力する構成を採っており、その他の構成および動作は、基本的に、第2の実施形態に係る固体撮像装置の構成および動作と同じである。
【0044】
図11は、バイナリ−グレイのコード変換機能を持つA/D変換回路40A,40Bの具体的な構成の一例を示すブロック図である。図11から明らかなように、本例に係るA/D変換&符号変換回路40A,40Bは各々、データ発生回路41、グレイ−バイナリコード変換回路42、D/Aコンバータ43、コンパレータ44およびデータ保持回路45を有する構成となっている。
【0045】
データ発生回路41は、グレイコードのデジタルデータを発生する。グレイ−バイナリコード変換回路42は、データ発生回路41で発生されるグレイコードのデジタルデータをバイナリコードのデジタルデータに変換する。D/Aコンバータ43は、バイナリコードのデジタルデータをアナログ信号に変換する。コンパレータ44は、入力されるアナログ画像信号が、D/Aコンバータ43から出力されるアナログ信号と同じときにその比較結果を出力する。データ保持回路45は、コンパレータ44の出力データを保持する。
【0046】
上記構成のA/D変換回路40A,40Bを用いることにより、画素信号読み出し回路33A,33Bから出力される画像信号をA/D変換する際にバイナリ−グレイのコード変換を同時に行うことができる。そして、シフトレジスタ35A,35Bを通すことにより、グレイコードのデジタル画像データを同一の色ごとに連続して出力することができる。その結果、第2の実施形態に係る固体撮像装置と基本的に同様の作用効果を得ることができる。
【0047】
なお、上記各実施形態では、CMOSイメージセンサに適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はCMOSイメージセンサへの適用に限られるものではなく、X−Yアドレス型固体撮像装置全般、さらには画素で光電変換された信号電荷を垂直画素列ごとに配された垂直転送部で転送し、各垂直列毎に垂直転送部の後段に設けられた電荷検出部で電気信号に変換し、水平走査によって出力するいわゆる水平スキャン方式の固体撮像装置にも適用可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画素部の各画素から出力されるアナログ信号を、同一の色ごとに連続するグレイコードのデジタルデータとして出力することにより、回路規模を大きくすることなく、デジタル画像信号の切り替わりビット数を簡単に低減することができるため、出力部の消費電流を低減できるとともに、出力部の貫通電流に起因する電源ノイズを低減でき、さらには信号経路から発生する不要放射の放出を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】A/D変換後の画像データの流れを模式的に示すブロック図である。
【図3】原色ベイヤー配列のカラーコーディングを示す図である。
【図4】バイナリ−グレイコード変換器の構成の一例を示すブロック図である。
【図5】各色が点順次で混在するバイナリコードで出力するときの切り替わりビット数と、同一の色が点順次で連続するグレイコードで出力するときの切り替わりビット数との比較結果を示す図である。
【図6】外部の信号処理系の構成の一例を示すブロック図である。
【図7】第1実施形態の変形例に係る固体撮像装置における画像データの流れを模式的に示すブロック図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】A/D変換後の画像データの流れを模式的に示すブロック図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。
【図11】バイナリ−グレイのコード変換機能を持つA/D変換回路の具体的な構成の一例を示すブロック図である。
【図12】従来技術の課題の説明図である。
【符号の説明】
11,31…画素部、12,32…垂直駆動回路、13,33A,33B…画素信号読み出し回路、14,34A,34B,40A,40B…A/D変換回路、15…ラッチ回路、16…水平デコーダ、17,36−1〜36−4…符号変換回路、18,37−1〜37−4…出力部、19,38…タイミング制御回路
Claims (8)
- 水平方向に少なくとも2画素ずつ繰り返す色配列となるカラーフィルタを通して入射する光を電気信号に変換する光電変換素子を含む画素が行列状に2次元配置されてなる画素部と、
前記画素の各々から出力されるアナログ信号を列ごとにバイナリコードのデジタルデータに変換するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段から出力されるデジタルデータの順番を入れ替えて同一の色ごとに連続して出力する出力手段と、
前記出力手段から同一の色ごとに連続して出力されるデジタルデータをバイナリコードからグレイコードに変換する符号変換手段と
を備えた固体撮像装置。 - 前記A/D変換手段、前記出力手段および前記符号変換手段は、前記画素部と同一の半導体基板上に設けられている
請求項1記載の固体撮像装置。 - 前記出力手段は、
前記A/D変換手段から出力される1行分のデジタルデータをラッチするラッチ手段と、
前記ラッチ手段にラッチされた1行分のデジタルデータを同一の色ごとに連続して読み出すデコーダとを有する
請求項1記載の固体撮像装置。 - 前記出力手段は、前記A/D変換手段から出力される1行分のデジタルデータを同一の色ごとに別々の経路で出力し、
前記符号変換手段は、前記出力手段の同一の色の経路ごとに設けられている
請求項1記載の固体撮像装置。 - 前記A/D変換手段は、前記符号変換手段の機能を兼ね備えており、
前記出力手段は、前記A/D変換手段から出力される1行分のデジタルデータを同一の色ごとに別々の経路で出力する
請求項1記載の固体撮像装置。 - 水平方向に少なくとも2画素ずつ繰り返す色配列となるカラーフィルタを通して入射する光を電気信号に変換する光電変換素子を含む画素が行列状に2次元配置されてなる画素部と、
前記画素の各々から出力されるアナログ信号の順番を入れ替えて同一の色ごとに連続して出力する出力手段と、
前記出力手段から出力されるアナログ信号をバイナリコードのデジタルデータに変換するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段から出力されるデジタルデータをバイナリコードからグレイコードに変換する符号変換手段と
を備えた固体撮像装置。 - 水平方向に少なくとも2画素ずつ繰り返す色配列となるカラーフィルタを通して入射する光を電気信号に変換する光電変換素子を含む画素が行列状に2次元配置されてなる画素部を具備する固体撮像装置の駆動方法であって、
前記画素の各々から出力されるアナログ信号を列ごとにバイナリコードのデジタルデータに変換し、
しかる後前記バイナリコードのデジタルデータの順番を入れ替えて同一の色ごとに連続するグレイコードのデジタルデータとして出力する
固体撮像装置の駆動方法。 - 水平方向に少なくとも2画素ずつ繰り返す色配列となるカラーフィルタを通して入射する光を電気信号に変換する光電変換素子を含む画素が行列状に2次元配置されてなる画素部を具備する固体撮像装置の駆動方法であって、
前記画素の各々から出力されるアナログ信号の順番を入れ替えて同一の色ごとに連続させてからバイナリコードのデジタルデータに変換し、
しかる後前記デジタルデータをバイナリコードからグレイコードに変換する
固体撮像装置の駆動方法。
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