JP4308843B2 - 無線通信端末及びスキャン動作制御方法 - Google Patents

無線通信端末及びスキャン動作制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、アクセスポイントと無線通信を行う無線通信端末及びスキャン動作制御方法に関する。
従来、携帯電話等の無線通信端末は、基地局となる複数のアクセスポイント(AP:Access Point)から構成された無線LAN等の通信網において、所定のアクセスポイントを介してインターネットに接続し、VoIP(Voice over IP)機能によって通話可能となっている。
無線通信端末がアクセスポイント間を移動する場合は、移動機はそれまで接続していたアクセスポイントから、より通信品質の高いアクセスポイントに切り替えるハンドオーバ(Hand Over)を行う。
無線通信端末は、このハンドオーバに先立ち、通信可能なアクセスポイントを探索するためのスキャン(Scan)を行う。
一方で、携帯可能な小型の無線通信端末では、バッテリサイズに制限があるため、可能な限り消費電力を低減する必要がある。
そのため、特許文献1では、新旧のネットワーク間におけるキャンプオン動作に関して、まず、接続している第1のネットワークとの通信品質が第1の閾値を下回ると第2のネットワークの通信品質を開始し始め、その後、第2の閾値を下回ると第2のネットワークにキャンプオンする旨が記載されている。
特開2004−180297号公報
しかし、特許文献1に記載のような、2つの閾値を用いる技術を無線LANにおけるアクセスポイントのハンドオーバに適用できたとしても、無線通信端末が、接続中のアクセスポイントとの通信品質が閾値付近で行き来すると、不要なスキャンやハンドオーバが多発してしまう。その結果、不要な消費電力が増え、VoIPによる通話中に瞬断や途切れが頻繁に発生するという問題がある。加えて、無線通信端末の移動は不規則であるため、閾値付近から急に圏外方面に移動すると、スキャンやハンドオーバが間に合わずに通話が切断されるといった問題もある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、アクセスポイントとの通信品質が不安定な環境下でも、通話の安定性を確保することができる無線通信端末及びスキャン動作制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る無線通信端末は、アクセスポイントと無線通信を行う無線通信端末において、アクセスポイントとの通信における通信品質を測定する通信品質測定部と、通信可能なアクセスポイントを探索するためにスキャンを行うスキャン実行部と、ハンドオーバを行うハンドオーバ実行部と、通信品質測定部の測定結果に基づきスキャン実行部とハンドオーバ実行部とを制御する制御部と、を有し、制御部は、接続中のアクセスポイントとの通信における通信品質としての現状通信品質が所定のスキャン開始閾値より低くなった場合、スキャン実行部によるスキャンを開始させ、その後、現状通信品質が、スキャン開始閾値より高く設定されたスキャン停止閾値より高くなった場合、スキャン実行部によるスキャンを停止させる、ことを特徴とする。
これにより、一旦、現状通信品質がスキャン開始閾値より低くなると、制御部はスキャン実行部に対して、現状通信品質がスキャン開始閾値に回復してもスキャンを停止させず、スキャン開始閾値より高く設定されたスキャン停止閾値に至るとスキャンを停止させる。従って、スキャン開始閾値付近ではスキャンが頻繁に開始されないため、スキャンの中断と再開の繰り返しによる不要な消費電力を低減することができる。ところで、現状通信品質がスキャン開始閾値より低くなるということは、無線通信端末が接続中のアクセスポイントの圏外付近に位置しているものと推察される。この場合に、無線通信端末が、一旦、接続中のアクセスポイントの圏内に戻り、その後、急に圏外に移動したとしても、制御部はスキャン実行部に対して、スキャン開始閾値に回復した時にスキャンを停止させないため、ハンドオーバを適切に行うことができる。
また、制御部は、現状通信品質が、スキャン開始閾値より低く設定されたハンドオーバ開始閾値より低くなった場合、スキャン実行部によるスキャンを停止させると共にハンドオーバ実行部によるハンドオーバを開始させ、その後、現状通信品質が、ハンドオーバ開始閾値より高く設定されたハンドオーバ停止閾値より高くなった場合、ハンドオーバ実行部によるハンドオーバを停止させると共にスキャン実行部によるスキャンを開始させることが望ましい。
これにより、一旦、現状通信品質がハンドオーバ開始閾値より低くなると、制御部はハンドオーバ実行部に対して、現状通信品質がハンドオーバ開始閾値に回復してもハンドオーバを停止させず、ハンドオーバ開始閾値より高く設定されたハンドオーバ停止閾値に至るとハンドオーバを停止させる。従って、現状通信品質がハンドオーバ開始閾値付近で行き来している状況でも、ハンドオーバの中断と再開の繰り返しによる通話の瞬断や途切れを効果的に低減することができ、不要な消費電力も低減することができる。
更に、制御部は、スキャンで接続可能なアクセスポイントが見つからないまま、現状通信品質が、スキャン開始閾値より低く設定されたハンドオーバ開始閾値より低くなった場合、スキャン実行部によるスキャンを継続させることが望ましい。これにより、確実に接続可能なアクセスポイントを見つけた上でハンドオーバを開始することができるため、無用なハンドオーバを防止することができる。
なお、通信品質はアクセスポイントから受信する受信電力レベルであることが望ましい。電力レベルが通信品質を示す最適な要素だからである。
上記目的を達成するために、本発明に係るスキャン動作制御方法は、アクセスポイントと無線通信を行う無線通信端末におけるスキャン動作制御方法において、接続中のアクセスポイントとの通信における通信品質としての現状通信品質を測定する通信品質測定ステップと、現状通信品質が所定のスキャン開始閾値より低くなった場合、スキャンを開始するスキャン開始ステップと、その後、現状通信品質が、スキャン開始閾値より高く設定されたスキャン停止閾値より高くなった場合、スキャンを停止するスキャン停止ステップと、を有することを特徴とする。
これにより、一旦、現状通信品質がスキャン開始閾値より低くなると、スキャン開始閾値に回復してもスキャンが停止されず、スキャン開始閾値より高く設定されたスキャン停止閾値に回復するとスキャンが停止されるため、現状通信品質がスキャン開始閾値付近で行き来している状況でも、スキャンが中断されず、通話の瞬断や途切れを効果的に低減することができる。また、スキャン開始閾値付近ではスキャンが頻繁に開始されないため、スキャンの中断と再開の繰り返しによる不要な消費電力を低減することができる。ところで、接続通信品質がスキャン開始閾値より低くなるということは、無線通信端末が接続中のアクセスポイントの圏外付近に位置しているものと推察される。この場合に、無線通信端末が、一旦、接続中のアクセスポイントの圏内に戻り、その後、急に圏外に移動して行ったとしても、スキャン開始閾値に回復した時にスキャンが停止されないため、ハンドオーバを適切に行うことができる。
本発明によれば、アクセスポイントとの通信品質が不安定な環境下でも、通話の安定性を確保することができる。
本発明の好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る無線通信端末の構成について、図1〜図3を用いて説明する。図1は無線通信端末1の機能構成を示したブロック図であり、図2は無線通信端末1のハードウェア構成を示したブロック図であり、図3は本発明に係るスキャン動作状況及びハンドオーバ動作状況を示した状態図である。
本実施形態に係る無線通信端末1は、複数のアクセスポイント20a〜20dによって構成された無線LAN等の通信網において、所定のアクセスポイントとの間で無線リンクが接続されている。本実施形態に係る無線通信端末1は、無線通信によってアクセスポイントと無線リンクが接続される端末であれば如何なるものであっても良い。
無線通信端末1は、図1に示すように、アクセスポイント20との通信における電力レベルを測定する通信品質測定部2と、通信可能なアクセスポイントを探索するためにスキャンを行うスキャン実行部3と、ハンドオーバを行うハンドオーバ実行部4と、アクセスポイントのプロファイルや閾値などの設定情報等が保持される記憶部6と、通信品質測定部2の測定結果に基づいてスキャン実行部3とハンドオーバ実行部4とを制御する制御部5とを含んで構成される。
また、無線通信端末1は、図2に示すように、物理的には、CPU7と、ROM8と、RAM9と、操作部10と、無線通信部11と、ディスプレイ12とを含んで構成される。ROM8やRAM9等には、無線通信を行うアクセスポイントのプロファイルが格納される。ROM8及びRAM9に格納されるプロファイルは、ESSID(Extended Service Set IDentifier)等の無線LANのネットワークを識別するためのグループ名や、通信網と接続するための設定情報等が含まれる。
通信品質測定部2は、無線通信端末1の周辺に設置されているアクセスポイント(以下「周辺アクセスポイント」という。)から定期的に送られてくるビーコン信号を受信すると共に、このビーコン信号におけるチャネルごとの電力レベルを測定する。周辺アクセスポイントには、無線リンクが接続されているアクセスポイント(以下「接続アクセスポイント」という。)だけでなく、無線リンクが接続されていないアクセスポイントの双方が含まれる。所定の閾値より高い通信品質が測定されたアクセスポイント(以下「検出アクセスポイント」という。)は、スキャンの対象とするために、記憶部6にプロファイルとして登録される。なお、特許請求の範囲に記載した“通信品質”は“電力レベル”に限定されるものではなく、アクセスポイントと無線通信端末1との通信における通信品質を示すものであれば如何なる信号やレベルのものでも良く、周辺環境やノイズレベル等を考慮して通信品質を設定しても良い。
スキャン実行部3は、通信品質測定部2によってプロファイルが登録された複数の検出アクセスポイントに対して、それぞれ無線リンクが接続可能か否かを調査するスキャンを実行する。そして、接続可能なアクセスポイントの中から、最も電力レベルが高いアクセスポイントをハンドオーバの切り替え候補アクセスポイント(以下「ターゲットアクセスポイント」という。)として選定し、記憶部6に保持する。なお、ターゲットアクセスポイントの選定に際して電力レベルを判断要素として説明したが、その他の通信品質を示すものや、様々なアルゴリズムに従ってターゲットアクセスポイントを選定しても良い。また、スキャンはパッシブ型スキャンとアクティブ型スキャンの2種類があるが、何れかの方式のスキャンに限定されるものではない。
ハンドオーバ実行部4は、接続アクセスポイントを切り替えるハンドオーバを実行する。具体的には、接続アクセスポイントの無線リンクを切断し、スキャン実行部3で保持したターゲットアクセスポイントに無線リンクを接続し直すものである。なお、ハンドオーバでは、一旦接続アクセスポイントを切断してターゲットアクセスポイントに接続し直すため、この切り替えが遅かったり、途中でハンドオーバが中断したりすると、無線通信に瞬断や切断が生じてしまう。
無線通信端末1の記憶部6には、スキャン実行部3にスキャンを開始させるスキャン開始閾値、及びスキャンを停止させるスキャン停止閾値と、ハンドオーバ実行部4にハンドオーバを開始させるハンドオーバ開始閾値、及びハンドオーバを停止させるハンドオーバ停止閾値とが記憶されている。
制御部5は、通信品質測定部2で測定した接続アクセスポイントとの通信における電力レベル(以下「現状電力レベル」という。)と、スキャン開始閾値、スキャン停止閾値、ハンドオーバ開始閾値、ハンドオーバ停止閾値とを比較することにより、スキャン実行部3及びハンドオーバ実行部4をそれぞれ制御する。
スキャン開始閾値は、アクセスポイントとの通信における電力レベルを示す所定の値であって、制御部5がスキャン実行部3に対してスキャンを開始させるタイミングを示す値である。
スキャン停止閾値は、スキャン開始閾値よりも電力レベルが高く設定された値であって、一旦スキャンが実行された後に、制御部5がスキャン実行部3に対してスキャンを停止させるタイミングを示す値である。
ハンドオーバ開始閾値は、スキャン開始閾値よりも電力レベルが低く設定された値であって、スキャン実行部3によってスキャンが開始された後、制御部5がハンドオーバ実行部4に対してハンドオーバを開始させるタイミングを示す値である。
ハンドオーバ停止閾値は、ハンドオーバ開始閾値よりも電力レベルが高く設定された値であって、一旦ハンドオーバが実行された後に、制御部5がハンドオーバ実行部4に対してハンドオーバを停止させるタイミングを示す値である。
なお、通常は、ハンドオーバ停止閾値よりもスキャン開始閾値の方が低く設定されているが、無線通信端末1の使用環境や仕様によっては、ハンドオーバ停止閾値よりもスキャン開始閾値の方が高く設定されても良い。
次に、本実施形態に係る無線通信端末1の動作について図4を参照して説明する。
図4はスキャン動作及びハンドオーバ動作を示したフローチャートである。説明中、括弧内は図4におけるステップ番号を示している。
無線通信端末1は、通信品質測定部2において、接続アクセスポイントを含む周辺アクセスポイントから定期的に送られてくるビーコン信号を受信してその電力レベルを測定している(S1)。無線通信端末1は、所定の閾値より高い電力レベルでビーコン信号を検出できた検出アクセスポイントを、プロファイルとして記憶部6に登録している。なお、通信品質測定部2は、周辺アクセスポイントからの電力レベルを測定し、プロファイルを登録している。
通信品質測定部2で測定された現状電力レベルは、制御部5によってスキャン開始閾値、スキャン停止閾値、ハンドオーバ開始閾値、ハンドオーバ停止閾値とそれぞれ比較される。
次に、無線通信端末1のスキャン動作について説明する。
現状電力レベルがスキャン開始閾値より高い領域に、無線通信端末1が位置している場合から説明する。
無線通信端末1が移動すると、接続アクセスポイントから離れたり障害物に遮られたりすることにより、現状電力レベルがスキャン開始閾値より低くなる。
制御部5は、現状電力レベルがハンドオーバ開始閾値より高く(S3)、スキャン開始閾値より低くなったと判断すると(S5)、スキャン実行部3に対してスキャンを開始させる。
スキャン実行部3は、制御部5からのスキャン開始指令を受け、プロファイルが作成されている検出アクセスポイントに対してスキャンを開始する(S7)。スキャンは、複数の検出アクセスポイント全てに対してアクセスすることで、無線リンクが接続可能なアクセスポイントを探索する。接続可能なアクセスポイントを検出すると(S8)、その中から最も電力レベルが高いアクセスポイントをターゲットアクセスポイントとして選別し、記憶部6に保持する(S9)。なお、スキャン実行部3は、制御部5からスキャン停止指令を受けるまで定期的にスキャンを繰り返す。
その後もビーコン信号は定期的に送られてくるため、通信品質測定部2は現状電力レベルを測定する。ここでは、一旦スキャンが開始されているため(S4)、制御部5は、現状電力レベルをスキャン開始閾値より高く設定されているスキャン停止閾値と比較する(S6)。
制御部5は、現状電力レベルがスキャン停止閾値より低いと判断すると(S6)、スキャン実行部3に対してスキャンを継続させる(S7)。なお、通常はスキャンを定期的に実行させるように設定しているため、本ステップ中においては、スキャン開始タイミングがきたときにスキャンを開始させればよく、スキャン開始タイミングの合間に本ステップが到来しても、スキャンを新たに開始させる必要は無い。但し、無線通信端末1の使用環境や仕様によっては、本ステップが到来したときにスキャンを新たに開始させてもよい。
一方、制御部5は、現状電力レベルがスキャン停止閾値より高いと判断すると(S6)、スキャン実行部3に対してスキャンを停止させる(S10)。
スキャン実行部3は、制御部5からのスキャン停止指令を受け、スキャンを停止する。
次に無線通信端末1のハンドオーバ動作について説明する。
現状電力レベルが、スキャン開始閾値より低くハンドオーバ開始閾値より高い領域に、無線通信端末1が位置している場合から説明する。
無線通信端末1が更に移動すると、接続アクセスポイントから更に離れたり障害物に遮られたりすることにより、現状電力レベルがハンドオーバ開始閾値より低くなる。
制御部5は、現状電力レベルがハンドオーバ開始閾値より低く(S3)なったと判断すると、前述のスキャン動作において、ターゲットアクセスポイントが記憶部6に保持されているかを調査する(S12)。なお、本ステップでターゲットアクセスポイントが記憶部6に保持されていない状況とは、無線通信端末1が圏外方向に速く移動することにより、現状電力レベルがスキャン開始閾値より低くなった後、スキャン動作でターゲットアクセスポイントを記憶部6に保持するに至らない間にハンドオーバ開始閾値より低くなった場合などが考えられる。
制御部5は、ターゲットアクセスポイントが記憶部6に保持されていないと判断すると、スキャン実行部3に対してスキャンを開始又は継続させて、ターゲットアクセスポイントを保持させる。現状電力レベルがハンドオーバ開始閾値より低くなったときに、スキャンが実行中の場合はスキャンを継続させ、スキャンが実行されていない場合はスキャンを開始させる。
スキャン実行部3は、制御部5からのスキャン開始又は継続指令を受け、プロファイルが作成されている検出アクセスポイントに対してスキャンを開始又は継続する(S13)。スキャンは、複数の検出アクセスポイント全てに対してアクセスすることで、無線リンクが接続可能なアクセスポイントを探索する。接続可能なアクセスポイントが検出できると(S14)、その中から最も電力レベルが高いアクセスポイントをターゲットアクセスポイントとして選別し、記憶部6に保持する(S15)。
このように、記憶部6にターゲットアクセスポイントが保持された状態になると、制御部5は、スキャン実行部3に対してスキャンを停止させると共に、ハンドオーバ実行部4に対してハンドオーバを開始させる。
スキャン実行部3は、制御部5からのスキャン停止指令を受け、スキャンを停止する(S16)。
ハンドオーバ実行部4は、制御部5からのハンドオーバ開始指令を受け、ターゲットアクセスポイントに無線リンクを切り替えるハンドオーバを開始する(S17)。ハンドオーバは、接続アクセスポイントとの無線リンクを切断し、ターゲットアクセスポイントとの間で新たに無線リンクを接続する。
その後もビーコン信号は定期的に送られてくるため、通信品質測定部2は現状電力レベルを測定する。ここでは、一旦ハンドオーバ開始されているため(S2)、制御部5は、現状電力レベルをハンドオーバ開始閾値より高く設定されているハンドオーバ停止閾値と比較する(S3)。
制御部5は、現状電力レベルがハンドオーバ停止閾値より低いと判断すると(S11)、ハンドオーバ実行部4に対してハンドオーバを継続させる(S17)。なお、無線通信端末1の使用環境や仕様によっては、本ステップが到来したときにハンドオーバを新たに開始させても良く、一旦ハンドオーバを行った後は、現状電力レベルがハンドオーバ停止閾値より高くなるまでハンドオーバを行わせないようにさせても良い。
一方、制御部5は、現状電力レベルがハンドオーバ停止閾値より高くなったと判断すると(S11)、ハンドオーバ実行部4に対してハンドオーバを停止させる(S18)。
次に、図5及び図6に示す具体例を用いて、本実施形態の作用効果を説明する。
図5は、現状電圧レベルがスキャン開始閾値付近を行き来するように、無線通信端末1が移動するときのスキャン動作を示した図である。この図5に示すように、無線通信端末1の移動により、現状電力レベルがaに至りスキャン開始閾値より低くなるとスキャンが開始され、現状電力レベルがeに至りスキャン停止閾値より高くなるとスキャンが停止される。つまり、現状電力レベルがA−B1−B2−B3の区間内にある間はスキャンが継続される。
一方、従来の無線通信端末のスキャン動作では、無線通信端末の移動により、現状電力レベルがaに至りスキャン開始閾値より低くなるとスキャンが開始され、現状電力レベルがbに至りスキャン開始閾値より高くなるとスキャンが停止され、現状電力レベルがcに至り再度スキャン開始閾値より低くなると新たにスキャンが開始され、現状電力レベルがdに至り再度スキャン開始閾値より高くなるとスキャンが再度停止される。つまり、現状電力レベルがA−B1−B2−B3の区間内にある間に、それぞれA、B1、B2、B3の区間でスキャンの開始と停止が繰り返される。
ところで、スキャンは所定の時間を要するため、短時間でスキャンが停止されると、ターゲットアクセスポイントを保持するに至らずスキャンが中断される場合がある。
このように、現状電圧レベルがスキャン開始閾値付近を行き来するような状況では、スキャンの開始と停止を繰り返すため、不要な消費電力を増大させてしまう。従って、無線通信端末の待機時間を十分に確保するためには、大容量、大容積の充電池が必要になり、無線通信端末の小型化が阻害されるという問題がある。
更に、現状電圧レベルがスキャン開始閾値付近を行き来するような状況では、一旦現状電力レベルがスキャン開始領域より高くなるB1の領域に戻り、その後、一点鎖線αに示すように急に圏外に移動する場合がある。従来の無線通信端末では、ターゲットアクセスポイントを保持する前段階でスキャンが中断される可能性が高くなる。従って、ハンドオーバが開始された後に再度スキャンを行う必要が生じるため、ハンドオーバに時間がかかり、通話の瞬断や途切れが生ずる虞がある。
しかし、本実施形態に係る無線通信端末1では、スキャン開始閾値よりも高く設定したスキャン停止閾値をスキャンを停止する閾値としているため、図5に示すA−B1−B2−B3の領域のように、現状電圧レベルがスキャン開始閾値付近を行き来する状況でも、スキャンの中断、再開が頻繁に繰り返されないため、不要な消費電力を低減することができる。
更に、現状電圧レベルがスキャン開始閾値付近を行き来するような状況でも、スキャン開始閾値付近ではスキャンが中断されることなく継続されるため、急に圏外に移動したとしても、ターゲットアクセスポイントを保持するための時間を十分に確保することができるため、ハンドオーバを短時間で適切に行うことができ、通話の瞬断や途切れを抑制することができる。
図6は、現状電圧レベルがハンドオーバ開始閾値付近を行き来するように、無線通信端末1が移動するときのハンドオーバ動作を示した図である。この図6に示すように、無線通信端末1の移動により、現状電力レベルがfに至りハンドオーバ開始閾値より低くなるとハンドオーバが開始され、現状電力レベルがjに至りハンドオーバ停止閾値より高くなるとハンドオーバが停止される。つまり、現状電力レベルがC−D1−D2−D3の区間内にある間はハンドオーバが継続される。
一方、従来の無線通信端末のハンドオーバ動作では、無線通信端末の移動により、現状電力レベルがfに至りハンドオーバ開始閾値より低くなるとハンドオーバが開始され、現状電力レベルがgに至りハンドオーバ開始閾値より高くなるとハンドオーバが停止され、現状電力レベルがhに至り再度ハンドオーバ開始閾値より低くなると新たにハンドオーバが開始され、現状電力レベルがiに至り再度ハンドオーバ開始閾値より高くなると再度ハンドオーバが停止される。つまり、現状電力レベルがC−D1−D2−D3の区間内にある間に、それぞれC、D1、D2、D3の区間でハンドオーバの開始と停止が繰り返される。
ところで、ハンドオーバは所定の時間を要するため、短時間でハンドオーバが停止されると、接続アクセスポイントとの無線リンクを切断した状態でハンドオーバが中断される場合がある。
このように、現状電圧レベルがハンドオーバ開始閾値付近を行き来するような状況では、ハンドオーバの開始と停止を繰り返すため、通話の瞬断や途切れが頻発する。特に、接続アクセスポイントとの無線リンクが切断された状態でハンドオーバが中断された場合には、通話の瞬断や途切れだけでなく通話が切断されるという問題がある。
更に、現状電圧レベルがハンドオーバ開始閾値付近を行き来するような状況では、一旦現状電力レベルがハンドオーバ開始領域より高くなるD1の領域に戻り、その後、一点鎖線βに示すように急に圏外に移動する場合がある。従来の無線通信端末では、D1の領域に戻ることでハンドオーバが停止されるため、再度ハンドオーバを行うには所定の時間を要し、通話の瞬断や途切れだけでなく通話が切断されるという問題がある。
しかし、本実施形態に係る無線通信端末1では、ハンドオーバ開始閾値よりも高く設定したハンドオーバ停止閾値をハンドオーバを停止する閾値としているため、図6に示すC−D1−D2−D3の領域のように、現状電圧レベルがハンドオーバ開始閾値付近を行き来する状況でも、ハンドオーバの中断、再開が頻繁に繰り返されないため、通話の瞬断や途切れ、更には通話の切断を低減することができる。
更に、現状電圧レベルがハンドオーバ開始閾値付近を行き来する状況でも、ハンドオーバが中断されることなく継続されるため、急に圏外に移動したとしても、ハンドオーバを行うための時間を十分に確保することができるため、ハンドオーバを短時間で適切に行うことができ、通話の瞬断や途切れ、更には通話の切断をも抑制することができる。
また、本実施形態によれば、ハンドオーバを開始したときにターゲットアクセスポイントが保持されていない場合は、スキャンを継続してターゲットアクセスポイントを保持してからハンドオーバを行うため、確実にハンドオーバを行うことができ、無用なハンドオーバを防止することができる。
本発明に係る無線通信端末の機能を示したブロック図である。 本発明に係る無線通信端末のハードウェア構成を示したブロック図である。 本発明に係るスキャン動作状態及びハンドオーバ動作状態を示した状態図である。 本発明のスキャン動作及びハンドオーバ動作を示したフローチャートである。 現状電力レベルがスキャン開始閾値付近を行き来したときの動作図である。 現状電力レベルがハンドオーバ開始閾値付近を行き来したときの動作図である。
符号の説明
1…無線通信端末、2…通信品質測定部、3…スキャン実行部、4…ハンドオーバ実行部、5…制御部、6…記憶部、7…CPU、8…ROM、9…RAM、10…操作部、11…無線通信部、12…ディスプレイ、20a〜20d…アクセスポイント。

Claims (5)

  1. アクセスポイントと無線通信を行う無線通信端末において、
    アクセスポイントとの通信における通信品質を測定する通信品質測定部と、
    通信可能なアクセスポイントを探索するためにスキャンを行うスキャン実行部と、
    ハンドオーバを行うハンドオーバ実行部と、
    前記通信品質測定部の測定結果に基づき前記スキャン実行部と前記ハンドオーバ実行部とを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、接続中のアクセスポイントとの通信における通信品質としての現状通信品質が所定のスキャン開始閾値より低くなった場合、前記スキャン実行部によるスキャンを開始させ、その後、現状通信品質が、前記スキャン開始閾値より高く設定されたスキャン停止閾値より高くなった場合、前記スキャン実行部によるスキャンを停止させる、
    ことを特徴とする無線通信端末。
  2. 前記制御部は、現状通信品質が、前記スキャン開始閾値より低く設定されたハンドオーバ開始閾値より低くなった場合、前記スキャン実行部によるスキャンを停止させると共に前記ハンドオーバ実行部によるハンドオーバを開始させ、その後、現状通信品質が、前記ハンドオーバ開始閾値より高く設定されたハンドオーバ停止閾値より高くなった場合、前記ハンドオーバ実行部によるハンドオーバを停止させると共に前記スキャン実行部によるスキャンを開始させることを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  3. 前記制御部は、前記スキャンで接続可能なアクセスポイントが見つからないまま、現状通信品質が、前記スキャン開始閾値より低く設定されたハンドオーバ開始閾値より低くなった場合、前記スキャン実行部によるスキャンを継続させることを特徴とする請求項2に記載の無線通信端末。
  4. 前記通信品質はアクセスポイントから受信する受信電力レベルであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の無線通信端末。
  5. アクセスポイントと無線通信を行う無線通信端末におけるスキャン動作制御方法において、
    接続中のアクセスポイントとの通信における通信品質としての現状通信品質を測定する通信品質測定ステップと、
    現状通信品質が所定のスキャン開始閾値より低くなった場合、スキャンを開始するスキャン開始ステップと、
    その後、現状通信品質が、前記スキャン開始閾値より高く設定されたスキャン停止閾値より高くなった場合、前記スキャンを停止するスキャン停止ステップと、
    を有することを特徴とするスキャン動作制御方法。


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