JP4308037B2 - 無線端末試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線端末装置を試験する無線端末試験装置に関するものであり、特に、試験要求事項に基づいて試験用のプログラムを選択して、異なる試験要求事項を有する無線端末装置に対応する無線端末試験装置に関するものである。
無線通信は、障害物や天候などによって反射、透過、回折などのマルチパスが発生するため、環境によって通信状態が変わる。そのため、無線端末装置の試験では、環境条件を考慮する必要がある。従来から、使用環境条件を模擬して無線端末装置の試験を行う無線端末試験装置に関する種々の技術が考えられている。
特許文献1に記載の従来技術には、無線端末装置で受信された無線信号または予め計算された無線信号の位相と振幅の時間的な変動情報を記憶しておき、記憶している無線信号の位相と振幅の時間的な変動情報に基づいて基地局信号の位相および振幅を制御する無線端末試験装置に関する技術が開示されている。
特開平11−186973号公報
上記従来技術では、無線端末装置で受信された無線信号または予め計算された無線信号の位相と振幅の時間的な変動情報を記憶しておき、記憶している無線信号の位相と振幅の時間的な変動情報に基づいて基地局信号の位相および振幅を制御するようにしているので、統計的なフェ−ジング環境を模擬するだけでなく、実環境を再現して無線端末装置を試験することができる。
しかしながら、近年の無線における通信方式は、たとえば、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式やCDMA2000方式、無線LAN(Local Area Network)など様々である。通信方式が異なれば無線端末装置の試験条件(試験要求事項)も変わる。上記従来技術の無線端末試験装置は、装置全体の規模は試験要求事項とは関係なく固定である。そのため、無線端末装置の試験要求事項が多様化すると、装置規模が大きくなってしまうという問題があった。
この発明は上記に鑑みてなされたもので、リソースを有効に利用して装置規模を大きくすることなく、異なるシステムの無線端末装置に対応することができる無線端末試験装置を得ることを目的としている。
上記目的を達成するため、この発明にかかる無線端末試験装置は、試験対象となる無線端末装置が適用される複数の異なるシステムに対応した基地局を模擬する無線端末試験装置において、前記複数の異なるシステムに対応する複数のプログラムを記憶する記憶手段と、外部から入力される試験要求事項に含まれる伝播環境データに基づいて伝播環境パラメータを算出する伝播環境パラメータ設定手段と、所定の条件に基づいて前記記憶手段に記憶されているプログラムの中から前記無線端末装置が適用されるシステムに対応したプログラムを選択するプログラム選択手段と、前記伝播環境パラメータ設定手段によって算出された伝播環境パラメータをコンフィギュレーションデータとして用いて前記プログラム選択手段によって選択されたプログラムを実行することで前記基地局の送受信に関するベースバンド処理を行う複数のデバイスを備えたベースバンド処理手段と、前記複数のデバイスのリソース情報およびデバイス固有の処理能力に基づいて、プログラムを実行させるデバイスを選択するデバイス選択手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、試験対象となる無線端末装置が適用される複数の異なるシステムに対応する複数のプログラムを記憶しておき、所定の条件に基づいて、記憶しているプログラムの中から無線端末装置が適用されるシステムに対応するプログラムを選択するとともに、プログラムを実行する複数のデバイスのリソース情報およびデバイス固有の処理能力に基づいて、選択したプログラムを実行させるデバイスを選択するようにしている。
この発明にかかる無線端末試験装置によれば、試験対象となる無線端末装置が適用される複数の異なるシステムに対応する複数のプログラムを記憶しておき、所定の条件に基づいて、記憶しているプログラムの中から無線端末装置が適用されるシステムに対応するプログラムを選択するとともに、プログラムを実行する複数のデバイスのリソース情報およびデバイス固有の処理能力に基づいて、選択したプログラムを実行させるデバイスを選択するようにしているので、リソースを有効に利用して装置規模を大きくすることなく、異なるシステムの無線端末装置の仕様に対応して試験を行うことができる。
以下に、この発明にかかる無線端末装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1および図2を用いてこの発明の実施の形態1を説明する。図1は、この発明における実施の形態1の無線端末試験装置の構成を示すブロック図である。この発明における実施の形態1の無線端末試験装置1は、外部から入力される試験要求事項に基づいて基地局を模擬する。試験要求事項には、試験対象となる無線端末装置2の試験条件を示すものであり、システム種別(W−CDMA方式やCDMA2000方式、無線LANなどの通信方式、すなわち無線端末装置2が適用される通信システムを識別する情報)、詳細情報(たとえば、システム種別がW−CDMA方式やCDMA2000などのCDMA方式の場合には、セル数、セル半径、セクタ数などの情報)、伝播環境データ(無線端末装置2の移動速度、移動方向、基地局周辺の地図情報、散乱体などの位置情報など電波伝播環境に関する情報)などが含まれている。
無線端末試験装置1は、伝播環境パラメータ設定部11と、制御部12(特許請求の範囲でいうところのプログラム選択手段とデバイス選択手段)と、記憶部13と、ベースバンド処理部14とを備えている。伝播環境パラメータ設定部11は、試験要求事項内に含まれる伝播環境データに基づいてフェ−ジング、マルチパス環境に関する伝播環境パラメータを算出する。伝播環境パラメータ設定部11は、外部から指定されるモードによって、算出した伝播環境パラメータを全て制御部12に出力するのか、算出した伝播環境パラメータの値が予め定められた閾値よりも大きい伝播環境パラメータだけを制御部12に出力するのかを決定する。外部からのモード指定は、たとえば、試験要求事項にモード指定の情報を含めるなどして、任意に設定できるようにすればよい。
ベースバンド処理部14は、ソフトウエア無線で実現され、DSP(Digital Signal Processor)やプログラムによって所定の機能を実現するFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウエアであるn(nは自然数)個のデバイス141〜14nを備えており、記憶部13に記憶されている試験プログラムを実行して、無線端末装置2とのアップリンクおよびダウンリンクにおけるベースバンド処理を行う。また、ベースバンド処理部14は、デバイス141〜14nによってベースバンド処理を行うとともに、デバイス141〜14nのリソース占有率および処理状況などを含むリソース情報を記憶部13に記憶させる。
記憶部13は、ベースバンド処理部14によって実行される複数のプログラム、すなわち無線端末装置2が適用されるシステムやそのシステムの詳細な条件に対応する複数のプログラムを記憶する。また、記憶部13は、デバイス141〜14nのそれぞれのデバイス固有の処理能力情報と、デバイス141〜14nのリソース情報を記憶する。
制御部12は、試験要求事項に含まれているシステム種別や詳細情報に基づいて、記憶部13に記憶されている複数のプログラムの中から無線端末装置2の試験に必要な1〜複数のプログラムを選択する。また、制御部12は、記憶部13に記憶されているベースバンド処理部14のデバイス141〜14nの処理能力などを示すリソース情報、およびデバイス141〜14nの処理状況示すデバイス情報に基づいて、使用するデバイス141〜14nを決定する。制御部12は、選択したプログラムを選択したデバイス141〜14nに実行させて基地局を模擬する。
つぎに、図2のフローチャートを参照して、この発明における実施の形態1の無線端末試験装置1のプログラム選択動作を説明する。試験要求事項が入力されると制御部12は、試験要求事項に含まれている伝播環境データを伝播環境パラメータ設定部11に出力する。
伝播環境パラメータ設定部11は、伝播環境データに基づいてフェ−ジングやマルチパス環境に関する環境パラメータを算出する(ステップS100)。具体的には、伝播環境パラメータ設定部11は、無線端末装置2の移動速度、移動方向、基地局周辺の地図情報、散乱体などの位置情報などの電波伝播環境に関する伝播環境データを用いて、レイトレーシング法などによって基地局における遅延プロファイル、各マルチパスの電界強度、パス遅延などの環境パラメータを算出する。
伝播環境パラメータ設定部11は、算出した伝播環境パラメータの値が閾値よりも大きいものだけを出力する選択モードであるか否かを判定する(ステップS110)。選択モードの場合、伝播環境パラメータ設定部11は、算出した伝播環境パラメータの値と閾値とを比較する。伝播環境パラメータ設定部11は、比較の結果、閾値よりも大きい伝播環境パラメータを制御部12に出力する(ステップS120)。選択モードではない場合、伝播環境パラメータ設定部11は、算出した伝播環境パラメータを全て制御部12に出力する(ステップS130)。
制御部12は、伝播環境パラメータ設定部11から入力された環境パラメータを無線コンフィギュレーションデータとしてベースバンド処理部14に出力する(ステップS140)。
制御部12は、システム種別または詳細情報に基づいて無線端末装置2の試験に必要な1〜複数のプログラムを選択する(ステップS150)。具体的には、たとえば、システム種別および詳細情報に対応させてフィンガ数とサーチャの有するマッチドフィルタのフィルタ係数とを登録した第1のテーブルと、フィンガ数とサーチャの有するマッチドフィルタとに対応させてプログラム名を登録した第2のテーブルとを予め準備しておき、システム情報または詳細情報を検索キーとして第1のテーブルを検索して、システム情報または詳細情報に対応するフィンガ数およびフィルタ係数を取得する。制御部12は、第1のテーブルを検索して取得したフィンガ数およびフィルタ係数を検索キーとして第2のテーブルを検索して、フィンガ数およびフィルタ係数に対応したプログラム名を取得する。
たとえば、制御部12は、システム種別が3GPPに規定されるW−CDMAであることを識別すると、詳細情報として入力されたセル数とセル半径とセクタ数とを検索キーとして第1のテーブルを検索して、フィンガ数およびフィルタ係数を取得する。そして、取得したフィンガ数およびフィルタ係数を検索キーとして第2のテーブルを検索して、フィンガ数およびフィルタ係数に対応したプログラム名を取得する。
制御部12は、記憶部13に記憶されているデバイス141〜14nのそれぞれの処理能力情報およびリソース情報に基づいて、デバイス141〜14nの中から使用するデバイスを選択する(ステップS160)。
制御部12は、選択したデバイス141〜14nに選択したプログラムを記憶部13からダウンロードして、コンフィギュレーションを実行する(ステップS170)。
このようにこの実施の形態1では、外部から入力される試験要求事項に含まれるシステム種別および詳細情報に基づいて、試験対象となる無線端末装置が適用される複数の異なるシステムや条件に対応する複数のプログラムの中から、無線端末装置の試験に必要な最低限のプログラムを選択するとともに、リソース情報およびデバイス固有の処理能力に基づいて、選択したプログラムを実行させるデバイスを選択するようにしているので、リソースを有効に利用して装置規模を大きくすることなく、異なるシステムの無線端末装置の仕様に対応して試験を行うことができる。
また、この実施の形態1では、セル数、セル半径、およびセクタ数に基づいてプログラムを選択するようにしているため、セルのコンフィギュレーションに柔軟に対応することができる。
なお、この実施の形態1では、システム種別がW−CDMAの場合を例に挙げて説明したが、システム種別に対応して複数のテーブルを準備しておき、システム種別を認識して、たとえば、CDMA2000や無線LANなど無線端末装置2が適用されるシステムに対応したプログラムを選択することができる。
また、この実施の形態1では、テーブルによる検索を例に挙げて説明したが、プログラムの選択方法はこれに限るものではない。たとえば、システム種別がW−CDMAの場合、セル数およびセクタ数によって実装されるべきサーチャの数やデバイス141〜14nに実装可能なフィンガ数の最大値によって各セルおよび各セクタに対応するフィンガ数が決定する。すなわち、考慮するセル数およびセクタ数が増加するほど1つのセルやセクタに対応するフィンガ数は少なくなり、考慮するセル数およびセクタ数が減少するほど1つのセルやセクタに対応するフィンガ数は多くなる。また、サーチャの有するマッチドフィルタのフィルタ係数の数はセル半径によって決定するが、セル半径の違いにより実装する際の回路規模などのリソースが大きく変化する。このようなセル数、セクタ数、およびセル半径の関係と、フィンガ数およびサーチ部実装の関係を示す式によって、フィンガ数およびフィルタ係数を算出するようにしてもよい。
実施の形態2.
図3および図4を用いてこの発明の実施の形態2を説明する。実施の形態1では、伝播環境データに基づいて算出した伝播環境パラメータを無線コンフィギュレーションデータに用いた。この実施の形態2では、実測した受信データから抽出した伝播環境パラメータを無線コンフィギュレーションデータおよびプログラムを選択するパラメータとして用いるものである。
図3は、この発明における実施の形態2の無線端末試験装置1aの構成を示すブロック図である。この発明における実施の形態2の無線端末試験装置1aは、図1に示した実施の形態1の無線端末試験装置1の制御部12の代わりに制御部12aを、伝播環境パラメータ設定部11の代わりに伝播環境パラメータ設定部11aを備えるとともに、実測データ記憶部15が追加されている。図1に示した実施の形態1の無線端末試験装置1と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
実測データ記憶部15には、汎用のエリアアナライザなどで測定された1〜複数の観測地点における実環境の受信データが記憶される。
伝播環境パラメータ設定部11aは、実測データ記憶部15に記憶されている実環境の受信データから伝播環境パラメータを抽出する。また、伝播環境パラメータ設定部11aは、外部から指定されるモードによって、実測データ記憶部15に記憶されている実環境の伝播環境パラメータを全て制御部12aに出力するのか、伝播環境パラメータの値が予め定められた閾値よりも大きい伝播環境パラメータだけを制御部12aに出力するのかを決定する。
制御部12aは、伝播環境パラメータに基づいて、記憶部13に記憶されている複数のプログラムの中から無線端末装置2の試験に必要な1〜複数のプログラムを選択する。また、制御部12aは、記憶部13に記憶されているベースバンド処理部14のデバイス141〜14nの処理能力などを示すリソース情報、およびデバイス141〜14nの処理状況示すデバイス情報に基づいて、使用するデバイス141〜14nを決定する。制御部12aは、選択したプログラムを選択したデバイス141〜14nに実行させて基地局を模擬する。
つぎに、図4のフローチャートを参照して、この発明における実施の形態2の無線端末試験装置1aのプログラム選択動作を説明する。試験要求事項が入力されると制御部12aは、伝播環境パラメータを伝播環境パラメータ設定部11aに要求する。
伝播環境パラメータの要求を受けると、伝播環境パラメータ設定部11aは、実測データ記憶部15に記憶されている実環境の受信データを読み出して、伝播環境パラメータを読み出す(ステップS200)。
選択モードの場合、伝播環境パラメータ設定部11aは、読み出した伝播環境パラメータの値が閾値よりも大きい伝播環境パラメータを制御部12aに出力する(ステップS210,S220)。選択モードではない場合、伝播環境パラメータ設定部11aは、読み出した伝播環境パラメータを全て制御部12aに出力する(ステップS210,S230)。
制御部12aは、伝播環境パラメータ設定部11aから入力された環境パラメータを無線コンフィギュレーションデータとしてベースバンド処理部14に出力する(ステップS240)。
制御部12aは、伝播環境パラメータに基づいて無線端末装置2の試験に必要な1〜複数のプログラムを選択する(ステップS250)。具体的には、制御部12aは、伝播環境パラメータに基づいて必要なフィンガ数やサーチ部におけるフィルタ係数を算出する。算出したフィンガ数およびフィルタ係数を検索キーとして、予め準備されているフィンガ数およびフィルタ係数に対応したプログラム名が登録されているテーブルを検索して、算出したフィンガ数およびフィルタ係数に対応したプログラム名を取得する。
制御部12aは、記憶部13に記憶されているデバイス141〜14nのそれぞれの処理能力情報およびリソース情報に基づいて、デバイス141〜14nの中から使用するデバイスを選択する(ステップS260)。
制御部12aは、選択したデバイス141〜14nに選択したプログラム名のプログラムを記憶部13からダウンロードして、コンフィギュレーションを実行する(ステップS270)。
このようにこの実施の形態2では、実測した受信データから抽出された伝播環境パラメータに基づいて、試験対象となる無線端末装置が適用される複数の異なるシステムやそのシステムの詳細な条件に対応する複数のプログラムの中から、無線端末装置の試験に必要な最低限のプログラムを選択するとともに、リソース情報およびデバイス固有の処理能力に基づいて、選択したプログラムを実行させるデバイスを選択するようにしているので、リソースを有効に利用して装置規模を大きくすることなく、異なるシステムの無線端末装置の仕様に対応して試験を行うことができる。
また、この実施の形態2では、実測した受信データから抽出された伝播環境パラメータを無線コンフィギュレーションとして用いて、実環境を再現するようにしているので、試験要求事項の指定によって、同一試験環境で様々な試験を行うことができる。
実施の形態3.
図5および図6を用いてこの発明の実施の形態3を説明する。この実施の形態3では、無線端末試験装置を介して無線端末装置2と無線ネットワーク制御装置(RNC:Radio Network Controller)とが通信を行うときの無線リソース制御情報(RRC:Radio Resource Control)内に、無線端末装置2が有するべき能力を示す情報(無線端末性能情報)が含まれていることに着目して、この情報に基づいてプログラムを選択するものである。
図5は、この発明における無線端末試験装置1bの構成を示すブロック図である。この発明における無線端末試験装置1bは、図1に示した実施の形態1の無線端末試験装置1の制御部12の代わりに制御部12bを備えている。図1に示した実施の形態1の無線端末試験装置1と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
制御部12bは、無線端末装置2と無線ネットワーク制御装置3との通信の無線リソース制御情報を参照して、無線リソース制御情報に含まれている無線端末性能情報に基づいて、記憶部13に記憶されている複数のプログラムの中から無線端末装置2の試験に必要な1〜複数のプログラムを選択する。また、制御部12bは、記憶部13に記憶されているベースバンド処理部14のデバイス141〜14nの処理能力などを示すリソース情報、およびデバイス141〜14nの処理状況示すデバイス情報に基づいて、使用するデバイス141〜14nを決定する。制御部12bは、選択したプログラムを選択したデバイス141〜14nに実行させて基地局を模擬する。
つぎに、図6のフローチャートを参照して、この発明における実施の形態3の無線端末試験装置1bのプログラム選択動作を説明する。試験要求事項が入力されると制御部12bは、試験要求事項に含まれている伝播環境データを伝播環境パラメータ設定部11に出力する。
伝播環境パラメータ設定部11は、伝播環境データに基づいてフェ−ジングやマルチパス環境に関する環境パラメータを算出する(ステップS300)。選択モードの場合、伝播環境パラメータ設定部11は、読み出した伝播環境パラメータの値が閾値よりも大きい伝播環境パラメータを制御部12bに出力する(ステップS310,S320)。選択モードではない場合、伝播環境パラメータ設定部11は、読み出した伝播環境パラメータを全て制御部12bに出力する(ステップS310,S330)。
制御部12bは、伝播環境パラメータ設定部11から入力された環境パラメータを無線コンフィギュレーションデータとしてベースバンド処理部14に出力する(ステップS340)。
制御部12bは、無線端末装置2と無線ネットワーク制御装置3との通信の中の無線リソース制御情報を参照して無線端末性能情報を取得し、取得した無線端末性能情報に基づいて無線端末装置2の試験に必要な1〜複数のプログラムを選択する(ステップS350)。具体的には、制御部12bは、取得した無線端末性能情報を検索キーとして、予め準備されている無線端末性能情報に対応したプログラム名が登録されているテーブルを検索して、取得した無線端末性能情報に対応したプログラム名を取得する。
制御部12bは、記憶部13に記憶されているデバイス141〜14nのそれぞれの処理能力情報およびリソース情報に基づいて、デバイス141〜14nの中から使用するデバイスを選択する(ステップS360)。
制御部12bは、選択したデバイス141〜14nに選択したプログラム名のプログラムを記憶部13からダウンロードして、コンフィギュレーションを実行する(ステップS370)。
このようにこの実施の形態3では、無線リソース制御情報に含まれる無線端末装置が有するべき能力を示す情報に基づいて、試験対象となる無線端末装置が適用される複数の異なるシステムやそのシステムの詳細な条件に対応する複数のプログラムの中から、無線端末装置に要求される最低限の試験に必要なプログラムを選択するとともに、リソース情報およびデバイス固有の処理能力に基づいて、選択したプログラムを実行させるデバイスを選択するようにしているので、リソースを有効に利用して装置規模を大きくすることなく、異なるシステムの無線端末装置の仕様に対応して試験を行うことができる。
また、無線リソース制御情報に基づいてプログラムを選択するようにしているので、無線端末装置に要求される以上の過剰な試験を行うことなく、効率よく無線端末装置を試験することができる。
以上のように、この発明にかかる無線端末試験装置は、無線端末装置の試験に有効であり、特に、異なるシステムに適用される無線端末装置を試験する場合に適している。
この発明における実施の形態1の無線端末試験装置の構成を示すブロック図である。 この発明における実施の形態1の無線端末試験装置のプログラム選択動作を説明するためのフローチャートである。 この発明における実施の形態2の無線端末試験装置の構成を示すブロック図である。 この発明における実施の形態2の無線端末試験装置のプログラム選択動作を説明するためのフローチャートである。 この発明における実施の形態3の無線端末試験装置の構成を示すブロック図である。 この発明における実施の形態3の無線端末試験装置のプログラム選択動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1,1a,1b 無線端末試験装置
2 無線端末装置
3 無線ネットワーク制御装置
11,11a 伝播環境パラメータ設定部
12,12a,12b 制御部
13 記憶部
14 ベースバンド処理部
15 実測データ記憶部
141,142,14n デバイス

Claims (5)

  1. 試験対象となる無線端末装置が適用される複数の異なるシステムに対応した基地局を模擬する無線端末試験装置において、
    前記複数の異なるシステムに対応する複数のプログラムを記憶する記憶手段と、
    外部から入力される試験要求事項に含まれる伝播環境データに基づいて伝播環境パラメータを算出する伝播環境パラメータ設定手段と、
    所定の条件に基づいて前記記憶手段に記憶されているプログラムの中から前記無線端末装置が適用されるシステムに対応したプログラムを選択するプログラム選択手段と、
    前記伝播環境パラメータ設定手段によって算出された伝播環境パラメータをコンフィギュレーションデータとして用いて前記プログラム選択手段によって選択されたプログラムを実行することで前記基地局の送受信に関するベースバンド処理を行う複数のデバイスを備えたベースバンド処理手段と、
    前記複数のデバイスのリソース情報およびデバイス固有の処理能力に基づいて、プログラムを実行させるデバイスを選択するデバイス選択手段と、
    を備えることを特徴とする無線端末試験装置。
  2. 試験対象となる無線端末装置が適用される複数の異なるシステムに対応した基地局を模擬する無線端末試験装置において、
    前記複数の異なるシステムに対応する複数のプログラムを記憶する記憶手段と、
    実環境において測定された受信データを記憶する実測データ記憶手段と、
    この実測データ記憶手段に記憶されている受信データから伝播環境パラメータを抽出する伝播環境パラメータ設定手段と、
    所定の条件に基づいて前記記憶部に記憶されているプログラムの中から前記無線端末装置が適用されるシステムに対応したプログラムを選択するプログラム選択手段と、
    前記伝播環境パラメータ設定手段によって抽出された伝播環境パラメータをコンフィギュレーションデータとして用いて前記プログラム選択手段によって選択されたプログラムを実行することで前記基地局の送受信に関するベースバンド処理を行う複数のデバイスを備えたベースバンド処理手段と、
    前記複数のデバイスのリソース情報およびデバイス固有の処理能力に基づいて、プログラムを実行させるデバイスを選択するデバイス選択手段と、
    を備えることを特徴とする無線端末試験装置。
  3. 前記プログラム選択手段は、
    前記所定の条件に基づいてフィンガ数およびサーチ処理に必要なマッチドフィルタのフィルタ係数を算出して、これら算出したフィンガ数およびフィルタ係数に基づいてプログラムを選択することを特徴とする請求項1または2に記載の無線端末試験装置。
  4. 前記所定の条件を、伝播環境パラメータ、前記試験要求事項に含まれる前記無線端末装置が適用されるシステムを識別するためのシステム種別、当該システム種別によって指定されたシステムの詳細情報、または前記無線端末装置と自装置が模擬した基地局とを管理する無線ネットワーク制御装置と前記無線端末装置間の制御情報である無線リソース制御情報とすることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の無線端末試験装置。
  5. 前記詳細情報を、セル数、セル半径、およびセクタ数とすることを特徴とする請求項4に記載の無線端末試験装置。

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