JP4305274B2 - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4305274B2
JP4305274B2 JP2004142251A JP2004142251A JP4305274B2 JP 4305274 B2 JP4305274 B2 JP 4305274B2 JP 2004142251 A JP2004142251 A JP 2004142251A JP 2004142251 A JP2004142251 A JP 2004142251A JP 4305274 B2 JP4305274 B2 JP 4305274B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
pixel
saturation
representative
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004142251A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005328144A (ja
Inventor
篤 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2004142251A priority Critical patent/JP4305274B2/ja
Publication of JP2005328144A publication Critical patent/JP2005328144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4305274B2 publication Critical patent/JP4305274B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、いわゆる限定色化処理に係り、特に、限定色化処理が施された画像データの画像品質を向上させるための技術に関する。
画像データのデータ量を低減させるために、いわゆる限定色化処理が行われる。ここで限定色化処理とは、多色(例えば約1677万色)で形成された画像データの各画素の色を、もとの画像データよりも少ない数(例えば256色)の色(以下、これを「代表色」と表記する)に置き換える処理のことである。
限定色化処理において用いられる手法としては、例えば徹底探索法(Exhaustive search method)がある。これは、各画素をすべての代表色と比較し、その色差、すなわちある色空間における注目画素と代表色との距離が最小となる代表色に変換するものである(例えば非特許文献1参照)。
この限定色化処理をスキャナ等により読み取られた画像データに対して行うことで、画像データに混入する裏写り成分やノイズ成分を除去ないし低減することが可能となり、画像品質の劣化を抑えることができる。
図8は、ある原稿の一部分と、この部分を読み取ることで得られた画像データを例示した拡大図である。同図において、原稿は一様に白である。このとき、画像データの画素Pは白として記録されているが、画素PNはノイズが混入したために、例えば濃度10%のグレーとして記録されている。このような画像データに対して、例えば白(W)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の8色を代表色として用いた限定色化処理を施すと、画素PNはその色差が最小となる代表色、すなわち白に変換され、結果として原稿が本来有していた色を復元し、ノイズ成分を除去することが可能となっている。また、裏写り成分についても、限定色化処理によって同様に除去することができる。
画像品質の劣化防止を目的に限定色化処理を行う場合には、用いられる代表色はなるべく少ないことが望ましい。なぜならば、代表色を増やせば、上述したようなノイズを原稿が本来有していた色に復元しにくくなるからである。例えば、上述した図9の場合において、代表色に濃度15%のグレーが含まれていれば、濃度10%の画素PNは本来の白ではなく濃度15%のグレーに変換されてしまい、ノイズを除去するどころかむしろ強調させてしまう結果となる。
したがって、このような目的で限定色化処理を行う場合には、用いられる代表色は、原稿の色(用紙の色)と用いられている色材(トナー等)の色を含んだ数色〜十数色程度が好適であり、この代表色の最適な組合せは実験的ないし経験的に求めることができる(以下、このような複数の代表色のことを総称して「カラーテーブル」と呼ぶ)。
しかし、カラーテーブルを構成する代表色の数が少なくなるにつれ、限定色化処理を施した画像データはグレーバランスが崩れやすくなるという問題が生じることが明らかとなった。その原因としては、例えば以下の2点が挙げられる。
第一には、ある色空間にカラーテーブルを構成する代表色を配置したとすると、代表色が少ない場合には無彩色の軸に対する対称性を維持することが困難となる点が挙げられる。一例としてRGB色空間で説明すると、無彩色の軸とはRGB色空間上でR=G=Bとなる座標点を結んだ直線で表されるが、上述のように代表色が著しく少ない場合には、代表色がこの直線に対して均等に配置される可能性は低くなる。その結果、このようなカラーテーブルを用いて限定色化処理が行われた画像データは、グレーバランスが崩れる可能性が高くなる。
第二には、画像データにおける低彩度の画素、すなわちグレーに近い色相の画素については、上述の限定色化処理によって有彩色の代表色に変換されやすい点が挙げられる。
図9はこの問題を説明するために示した、ある色空間における3つの代表色の模式図である。同図において、CK,CW,及びCBrは、それぞれ黒、白、ブラウンの代表色を示しており、Pは限定色化処理を行うべき画素を示している。また、線分lは代表色CK,CWを結ぶ直線であり、この線分lは無彩色を示している。画素Pは線分lの近傍にあるから、この画素Pは人間の目に「わずかにブラウンがかったグレー」として知覚される色である。しかし、この画素Pに対して、上述のように単純に代表色との距離だけを基準とした限定色化処理を行うと、この画素Pはブラウンに変換されてしまうこととなり、人間の知覚とのずれを生む。加えて、このようにRGB色空間上で線分lの近傍にある画素、すなわち視覚的に無彩色に近い画素が有彩色に変換されることにより、グレーバランスが崩れることとなる。
さらに、このようにグレーバランスが崩れるという問題は、上述したような限定色化処理を行うことによって生じるだけではなく、スキャナ自体の色収差やMTF(Modulation Transfer Function)特性、あるいは色変換特性等に起因して生じることもしばしばである。
P.Heckbert, "Color Image Quantization for Frame Buffer Display", ComputerGraphics, vol.16, p.297-304, 1982
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像データに対して、良好なグレーバランスを保持しつつ限定色化処理を行うための技術を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明は、画像を表す画像データを取得する画像取得手段と、複数の代表色を記憶する記憶手段と、ある色空間において前記取得された画像データに含まれる各画素の色を示す座標点が、該色空間において複数の無彩色を連ねて表されるグレー軸から所定の距離未満にある場合には、該画素の色の彩度を無彩色でない値に低下させる彩度低下手段と、前記取得された画像データに含まれる各画素の色または前記彩度低下手段により彩度を低下された各画素の色を、前記複数の代表色のそれぞれと比較し、その色差が最小となる代表色に変換する色変換手段とを備える画像処理装置を提供する。
このような画像処理装置によれば、画像データに限定色化処理を施す際に、グレーに近い色相の画素が有彩色に変換されてしまうことを防ぐことができ、グレーバランスを良好に保持することが可能となる。
また、本発明の画像処理装置は、より好適な態様として、前記彩度低下手段は、前記複数の代表色に無彩色の代表色が含まれる場合には、この無彩色の代表色に基づいてグレー軸を決定し、前記座標点が該グレー軸から所定の距離未満にある場合には、該画素の色の彩度を低下させる。
これにより、グレーに近い色相の画素が無彩色の代表色に変換されるため、グレーバランスを良好に保持することが可能となる。
また、本発明の画像処理装置は、より好適な態様として、前記彩度低下手段は、前記画素の色を、該画素の色を示す第1の座標点と前記グレー軸とを結ぶ垂線上の第2の座標点であって、該第2の座標点と前記グレー軸との距離が前記第1の座標点と前記グレー軸との距離のa倍(0<a<1)である第2の座標点によって示される色に変換することで、該画素の色の彩度を低下させる。
これにより、ある画素の彩度を低下させる際に、色相及び明度を変化させることなく彩度のみを低下させることが可能となる。
また、本発明の画像処理装置は、より好適な態様として、前記複数の代表色は、白及び黒の代表色を含む。
より好適には、前記複数の代表色は、白及び黒の代表色を含む。
また、さらに好適には、前記複数の代表色は、白、黒、及びグレーの代表色を含む。
これにより、グレーに近い色相の画素が無彩色の代表色に変換されるため、グレーバランスを良好に保持することが可能となる。
また、本発明の画像処理装置は、前記彩度低下手段は、前記画像取得手段により取得された画像データに基づいてグレー軸を決定し、前記座標点が該グレー軸から所定の距離未満にある場合には、該画素の色の彩度を低下させることも可能である。
あるいは、本発明の画像処理装置は、前記彩度低下手段は、あらかじめ記憶された無彩色を示すデータを用いてグレー軸を決定し、前記座標点が該グレー軸から所定の距離未満にある場合には、該画素の色の彩度を低下させることも可能である。
また、本発明は、画像処理装置が、画像を表す画像データを取得する画像取得ステップと、ある色空間において前記取得された画像データに含まれる各画素の色を示す座標点が、該色空間において複数の無彩色を連ねて表されるグレー軸から所定の距離未満にある場合には、該画素の色の彩度を無彩色でない値に低下させる彩度低下ステップと、前記取得された画像データに含まれる各画素の色または前記彩度低下ステップにおいて彩度を低下された各画素の色を、あらかじめ記憶された複数の代表色のそれぞれと比較し、その色差が最小となる代表色に変換する色変換ステップとを備える画像処理方法として提供することも可能である。
また、本発明は、コンピュータを、画像を表す画像データを取得する画像取得手段と、複数の代表色を記憶手段に記憶させる制御手段と、ある色空間において前記取得された画像データに含まれる各画素の色を示す座標点が、該色空間において複数の無彩色を連ねて表されるグレー軸から所定の距離未満にある場合には、該画素の色の彩度を無彩色でない値に低下させる彩度低下手段と、前記取得された画像データに含まれる各画素の色または前記彩度低下手段により彩度を低下された各画素の色を、前記複数の代表色のそれぞれと比較し、その色差が最小となる代表色に変換する色変換手段として機能させるためのプログラムとして提供することも可能である。
以下では、本発明の一実施形態に係る画像処理装置の構成及びその動作について説明する。なお、本実施形態の説明においては、色空間としてRGB色空間を用いる。ここでRGB色空間とは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)を軸とした直交座標系で表される色空間である。例えば、このRGB色空間上で「レッド」、「グリーン」、「ブルー」、「黒」、「白」を示す座標値は、それぞれ(1,0,0),(0,1,0),(0,0,1),(0,0,0),(1,1,1)である。また、これらの座標値のことを、以下では適宜「RGB値」と呼ぶ。
(1)構成
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置1の構成を示したブロック図である。同図に示されているように、本実施形態の画像処理装置1は、制御部11と、HDD(Hard Disk Drive)12と、入力IF(Interface)13と、出力IF14とを備えたコンピュータである。画像処理装置1は画像読取装置2と画像形成装置3とに接続されている。
制御部11はCPU(Central Processing Unit)111やROM(Read Only Memory)112,RAM(Random Access Memory)113等を備えており、入力された画像データに対して後述する画像処理を行うための各種の演算を実行する。このとき、画像データはRAM113に一時記憶される。また、ROM112には後述する閾値ThW,ThK,及びDth等の各種の値が記憶されている。HDD12は記憶装置であり、画像処理を実行するためのプログラムPRGと、後述する限定色化処理の際に用いられるカラーテーブルTBLとを記憶している。入力IF13は画像読取装置2から画像データを取得し、出力IF14は画像処理装置1によって画像処理が行われた画像データを画像形成装置3へと出力する。
ここで、カラーテーブルTBLについて説明する。
図2は本実施形態におけるカラーテーブルTBLを模式的に示した図である。同図に示されているように、カラーテーブルTBLはシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)、水色(Lb)、橙(O)、黄緑(Yg)、茶(Br)、濃緑(Dg)、藍(Db)、白(W)、黒(K)の14色の代表色によって構成されており、これらの色を示すRGB値がHDD12に記憶されている。なお、これらの代表色を示すRGB値を、以下においてはそれぞれC0,C1,C2,…,C13と表記する。
画像読取装置2はいわゆるスキャナであり、図示せぬプラテン、光源、光学系、受光素子、及び信号処理部を備え、プラテン上に載置された原稿に光源が光を照射し、その反射光を光学系を介して受光素子が受光して画像信号を出力し、この画像信号に対して信号処理部がシェーディング補正等の各種の信号処理を施して、これを画像データとして画像処理装置1に供給する。画像形成装置3は例えば電子写真方式のプリンタであり、画像処理装置1により出力された画像データに応じたトナー像を形成し、これを用紙上に定着させることで画像を形成する。
(2)動作
続いて、上述の構成のもとで画像処理装置1が実行する画像処理について説明する。なお、本処理は、画像処理装置1の制御部11がプログラムPRGを実行することにより実現される処理である。
図3は、本実施形態の画像処理装置1が実行する画像処理を示したフローチャートである。同図に示されているように、まず、画像処理装置1の制御部11は、画像読取装置2から供給される画像データを入力IF13を介して取得する(ステップS1)。このとき画像読取装置2から供給される画像データには、AD変換やガンマ変換、またはシェーディング補正等の各種の処理が施されている。そして、制御部11はこの画像データに対して限定色化処理を行う(ステップS2)。
図4はこの限定色化処理を示したフローチャートである。同図に示されているように、まず、制御部11はHDD12に記憶されているカラーテーブルTBLを参照し、この代表色のRGB値C0,C1,C2,…,C13をRAM113に一時記憶する(ステップS201)。続いて制御部11は、これらの代表色の中から明度が最大となる代表色を特定し、これをmax(Cn)とする(ステップS202)。
次に、制御部11はこの代表色max(Cn)の白色度を判定する(ステップS203)。具体的には、制御部11は完全な白、すなわち座標値で示せば(1,1,1)となる点と代表色max(Cn)のRGB値を比較し、その差分DWを求める。ここで、差分DWは白のRGB値と代表色max(Cn)のRGB値の、R,G,Bの各座標における差分の総和として与えられる。すなわち、max(Cn)のRGB値を(r1,g1,b1)とすれば、DW=(1−r1)+(1−g1)+(1−b1)である。
そして、制御部11はこの差分を所定の閾値ThWと比較し、ThW>DWであればこの代表色max(Cn)を白であると見なし、白色フラグFlagWの値を「1」とする。一方、ThW≦DWであればこの代表色max(Cn)を白色ではないと見なし、白色フラグFlagWの値を「0」とする。本実施形態においては、max(Cn)は白であるから、白色フラグFlagWの値は「1」である。
続いて、制御部11はRAM13に記憶された代表色の中から明度が最小となる代表色を特定し、これをmin(Cn)とする(ステップS204)。そして制御部11は、上述のステップS203とほぼ同様の要領で代表色min(Cn)の黒色度を判定する(ステップS205)。具体的には、制御部11は完全な黒、すなわち座標値で示せば(0,0,0)となる点と代表色min(Cn)のRGB値を比較し、その差分DKを求める。ここで、差分DKは黒のRGB値と代表色min(Cn)のRGB値の、R,G,Bの各座標における差分の総和として与えられる。すなわち、min(Cn)のRGB値を(r2,g2,b2)とすれば、DK=(0−r2)+(0−g2)+(0−b2)である。
そして、制御部11はこの差分を所定の閾値ThKと比較し、ThK>DKであればこの代表色min(Cn)を黒であると見なし、黒色フラグFlagKの値を「1」とする。一方、ThK≦DKであればこの代表色min(Cn)を黒色ではないと見なし、黒色フラグFlagKの値を「0」とする。本実施形態においては、min(Cn)は黒であるから、黒色フラグFlagKの値は「1」である。
このように、白色フラグFlagW及び黒色フラグFlagKを求めたら、続いて制御部11はこの白色フラグFlagW及び黒色フラグFlagKの値がともに「1」であるか否かを判断する(ステップS206)。すなわちここでは、制御部11はカラーテーブルTBLに白及び黒と見なせる代表色が含まれるか否かを判断している。本実施形態を例に説明すると、白色フラグFlagW及び黒色フラグFlagKの値はともに「1」であるから、上述の判断結果は肯定的である(ステップS206;YES)。
ステップS206における判断が肯定的であれば、制御部11はRGB色空間において上述の代表色max(Cn)及びmin(Cn)を通過する直線を決定する(ステップS207)。この直線は代表色max(Cn)とmin(Cn)、すなわち白と黒を通過するので、この直線上の任意の点は無彩色(白、黒、またはグレー)を示していることになる。以下においては、この直線のことを「グレー軸」と呼ぶ。そして、制御部11は画像データに含まれるある画素Pとこのグレー軸との距離DGを算出する(ステップS208)。
画素Pとグレー軸との距離DGを算出したら、制御部11はこれを閾値Dthと比較する(ステップS209)。ここで、距離DGが閾値Dthよりも小さければ(ステップS209;YES)、制御部11は画素Pの彩度を低下させる処理を行い(ステップS210)、距離DGが閾値Dth以上であれば(ステップS209;NO)、制御部11はステップS210の処理をスキップする。
ここで、ステップS210の処理について説明する。本実施形態においては、画素Pを示すRGB色空間上の座標点をグレー軸に接近するように移動させることで、画素Pの彩度を低下させている。
図5は画素Pの彩度を低下させる処理を説明するための図である。同図に示されているように、制御部11は、RGB色空間において画素Pを画素P’の位置に移動させる処理を行う。このとき、画素P’は画素Pからグレー軸Gへ下ろされた垂線上にある。つまり、画素Pから画素P’への変換は、画素Pの色相及び明度を変化させることなく彩度のみを低下させる色変換である。また、画素P’とグレー軸Gの間の距離は「aDG」、すなわち画素Pとグレー軸Gとの距離DGのa倍(0<a<1)となっている。この定数aはあらかじめROM112に記憶されており、その値は任意である。定数aが大きいほど画素Pの彩度の低下は緩やかであり、定数aを小さくすれば画素Pの彩度を低下させる度合いを大きくすることができる。
続いて制御部11は、画素PとカラーテーブルTBLにおけるすべての代表色との距離、すなわち色差を算出し、この色差が最小となる代表色Cnを特定する(ステップS211)。そして制御部11は、この画素Pの色をステップS211において特定された代表色Cnに変換する(ステップS212)。
このように画素Pの色が変換されたら、制御部11は画像データのすべての画素について上述の処理を行ったか否かを判断し(ステップS213)、未処理の画素が残っている間は(ステップS213;NO)上述の処理をステップS206から繰り返し、すべての画素について上述の処理を終了させたら(ステップS213;YES)、本処理を終了させて図3のフローチャートに戻る。
ここで、上述の限定色化処理の作用について、図面を参照しつつ説明する。
図6及び図7は、本実施形態の限定色化処理の作用を説明するために例示した図である。図6において、画素P1はグレー軸Gとの距離が閾値Dth未満であり、画素P2はグレー軸Gとの距離がDth以上である。また、同図に示された状態においては、画素P1,P2ともにその色差(すなわち色空間上の距離)が最小となる代表色はCnである。
これらの画素P1,P2に対して上述の限定色化処理を行った場合、画素P1についてはステップS209における判断結果が肯定的となり、画素P2についてはステップS209における判断結果が否定的となる。そのため、画素P1はステップS210の彩度の低下が行われて、図7の画素P1’に示される位置に移動する。この図7の状態で画素P1’及び画素P2と代表色の色差を比較すると、画素P1’は代表色C12との色差が最小となり、画素P2は代表色Cnとの色差が最小となる。よって、画素P1’はステップS212において代表色C12に変換され、画素P2は代表色Cnに変換される。
このように、本実施形態の限定色化処理によれば、グレー軸との距離が閾値Dth未満の画素、すなわち低彩度の色を示す画素については、彩度の低下を行うことによって無彩色に変換されやすくなる。そのため、グレーに近い低彩度の色が限定色化処理を行うことで有彩色に変換されてしまうことを妨げ、グレーバランスが崩れるのを防ぐことが可能となる。
以上で限定色化処理の説明が終了したので、ここで図3のフローチャートの説明に戻る。
ステップS2の限定色化処理が終了したら、続いて制御部11は色空間の変換を行う(ステップS3)。本実施形態においては、ここまで用いていたRGB色空間から画像形成装置2で用いられるCMYK色空間へと変換が行われる。その後、制御部11は画像データのハーフトーン領域に対してスクリーン処理を行う(ステップS4)。スクリーン処理が終了したら、制御部11は出力IF14を介してこの画像データを画像形成装置3へと出力する(ステップS5)。
以上が本実施形態の画像処理装置1が実行する画像処理である。このように、画像読取装置2によって読み取られた画像データに対して上述の画像処理を行うことで、以下の効果が得られる。
まず、本実施形態の画像処理装置1が上述の限定色化処理を行うことで、画像データのデータ量を低減させつつ、画像データに混入した裏写り成分やノイズ成分を良好に除去ないし低減させることが可能となり、画像品質の劣化を抑えることが可能となる。
加えて、本実施形態の限定色化処理によれば、代表色に白及び黒と見なされる色が含まれている場合にはグレー軸を算出し、このグレー軸の近傍に位置するような画素、すなわち低彩度の画素に対して彩度を低下させる変換を行ってからカラーテーブルTBLの代表色との色差を算出するので、低彩度の画素は無彩色に変換されやすくなる。その結果、少ない色数で限定色化処理を行った場合においても、従来のようにグレーバランスが崩れることがなく、より高品質な画像データを得ることが可能となった。
また、本実施形態の限定色化処理によれば、画像読取装置の色収差やMTF(Modulation Transfer Function)特性、あるいは色変換特性等によってグレーバランスの崩れた画像データが入力されてきた場合においても、グレー軸付近の低彩度の画素をグレー軸上の無彩色に変換されやすくすることができるため、画像データのグレーバランスをある程度正常に戻すことが可能となる。
(3)変形例
なお、本発明の適用は上述した実施形態に限られるものではなく、種々の変形が可能である。以下にその例を示す。
上述の実施形態においては、画像処理装置1には画像読取装置2から画像データが入力され、処理後の画像データを画像形成装置3に出力すると説明した。しかし、本発明の画像処理装置はこのような態様には限定されず、例えば一般のコンピュータから画像データが入力される態様であってもよく、また画像データを記憶装置等に出力する態様であってもよい。また、このような場合においては、図3に示されたフローチャートの各ステップのうち、色空間変換(ステップS3)やスクリーン処理(ステップS4)は適宜省略することも可能である。
また、上述の実施形態においては、本発明の画像処理は画像処理装置1がプログラムPRGを実行することで実現されると説明した。しかし、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば画像処理装置は、上述の画像処理の各ステップの機能を実現可能な電子回路を備える構成であってもよい。また、上述の機能を備えたASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって実現されることももちろん可能である。
また、上述の実施形態においては、本発明は画像処理装置1によって実施されると説明したが、本発明は、例えば上述の実施形態における画像処理装置1,画像読取装置2,及び画像形成装置3の機能を機能を併せ持った、いわゆる複写機等の画像形成装置によって実施されることももちろん可能である。
また、上述の実施形態においては、RGB色空間を用いて説明がなされているが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、種々の色空間を用いることが可能である。例えば、L*a*b*色空間やL*u*v*色空間であってもよい。
また、上述の実施形態においては、画像処理装置1はHDD12にカラーテーブルTBLを記憶していると説明した。しかし、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば入力された画像データを解析し、その画像データに応じた代表色を特定し、代表色を示すデータをその都度生成するものであってもよい。このようにすれば、カラーテーブルを記憶しておく必要がない。
あるいは、画像処理装置は代表色の異なる複数のカラーテーブルを記憶しており、入力された画像データに応じて最適なカラーテーブルを選択して限定色化処理を行うものであってもよい。具体的な処理としては、例えば、画像データの各画素のRGB値を算出し、これらの画素を代表色に変換する処理を各カラーテーブルに対して行ったときに、その色差の合計が最も小さくなるようなカラーテーブルを選択して限定色化処理を行うものである。このようにすれば、より高い精度で原画像を復元することが可能となる。
なお、このとき、代表色は上述のようにシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)、水色(Lb)、橙(O)、黄緑(Yg)、茶(Br)、濃緑(Dg)、藍(Db)、白(W)、黒(K)の14色に限定されるものではなく、その他の色を代表色とすることも可能であり、また代表色を増減させることももちろん可能である。また、このような動作を可能とするために、画像処理装置にユーザによる操作を受け付ける操作部を設けて、入力される画像データの種類に応じてユーザが複数のカラーテーブルのなかから最適なものを選択できるようにしてもよい。このようにすれば、より高い精度で原画像を復元しつつも、処理時間を低減することが可能となる。
また、上述の実施形態においては、グレー軸は白及び黒を通る直線として説明された。しかし、図4のフローチャートのステップS203における白色度の判定、及びステップS205の黒色度の判定において説明されているように、ここで判定されている白及び黒の代表色は、必ずしも完全な白(RGB値が(1,1,1)となる白)及び完全な黒(RGB値が(0,0,0)となる黒)である必要はない。本発明は、上述の白ないし黒が厳密には無彩色ではなかったとしても、これらが無彩色であった場合と同等の効果が得られるものである。
また、上述の実施形態においては、グレー軸上に存在する代表色は白と黒の2色のみであったが、その他の代表色がグレー軸上にあってもよい。例えば、白と黒の中間、すなわち濃度50%のグレーを代表色に追加すれば、グレー軸近傍にある中濃度領域(25〜75%)の有彩色をグレーに変換することができるため、白ないし黒に変換するよりも高精度の限定色化処理を行うことが可能となる。
なお、これらの代表色はグレー軸上に存在すると説明したが、必ずしもグレー軸上に存在する必要はなく、代表色がグレー軸の近傍に存在するものであっても、本発明の所期の効果を奏するものである。
また、上述の実施形態においては、グレー軸は代表色に基づいて決定されるものであると説明したが、このような態様に限定されるものではない。例えば、入力された画像データを解析し、この画像データにおいて明度が最大となる画素を白、また明度が最小となる画素を黒と見なし、これらに基づいてグレー軸を決定するものであってもよい。あるいは、入力された画像データのある色空間における分布(ヒストグラム)を求め、高明度領域における最頻値を白、また低明度領域における最頻値を黒と見なし、これらに基づいてグレー軸を決定するものであってもよい。また、グレー軸はあらかじめHDD12等に記憶された無彩色を示すデータに基づいて決定されてもよい。
また、上述の実施形態においては、図4のフローチャートのステップS209において、距離DGと閾値Dthが同値であった場合にはステップS210の処理をスキップすると説明されているが、これらが同値であった場合にステップS210の処理を行うものとしてもよい。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置の構成を示したブロック図である。 同実施形態におけるカラーテーブルを模式的に示した図である。 同実施形態の画像処理装置が実行する画像処理を示したフローチャートである。 同画像処理における限定色化処理を示したフローチャートである。 同画像処理において画素の彩度を低下させる処理を説明するための図である。 同実施形態における、ある画素とグレー軸、及びこの画素との色差が最小となる代表色を例示した図である。 図6の例において彩度を低下させる処理を行った場合を示した図である。 限定色化処理による画像品質の劣化の抑制を説明するために示した、ある原稿の一部分と、この部分を読み取ることで得られた画像データの拡大図である。 ある色空間における3つの代表色の模式図である。
符号の説明
1…画像処理装置、2…画像読取装置、3…画像形成装置、11…制御部、111…CPU,112…ROM,113…RAM,12…HDD,13…入力IF,14…出力IF。

Claims (10)

  1. 画像を表す画像データを取得する画像取得手段と、
    複数の代表色を記憶する記憶手段と、
    ある色空間において前記取得された画像データに含まれる各画素の色を示す座標点が、該色空間において複数の無彩色を連ねて表されるグレー軸から所定の距離未満にある場合には、該画素の色の彩度を無彩色でない値に低下させる彩度低下手段と、
    前記取得された画像データに含まれる各画素の色または前記彩度低下手段により彩度を低下された各画素の色を、前記複数の代表色のそれぞれと比較し、その色差が最小となる代表色に変換する色変換手段と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記彩度低下手段は、
    前記複数の代表色に無彩色の代表色が含まれる場合には、この無彩色の代表色に基づいてグレー軸を決定し、前記座標点が該グレー軸から所定の距離未満にある場合には、該画素の色の彩度を低下させる
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記彩度低下手段は、
    前記画素の色を、該画素の色を示す第1の座標点と前記グレー軸とを結ぶ垂線上の第2の座標点であって、該第2の座標点と前記グレー軸との距離が前記第1の座標点と前記グレー軸との距離のa倍(0<a<1)である第2の座標点によって示される色に変換することで、該画素の色の彩度を低下させる
    請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記複数の代表色は、白及び黒の代表色を含む
    請求項2記載の画像処理装置。
  5. 前記複数の代表色は、白、黒、及びグレーの代表色を含む
    請求項2記載の画像処理装置。
  6. 前記彩度低下手段は、
    前記画像取得手段により取得された画像データに基づいてグレー軸を決定し、前記座標点が該グレー軸から所定の距離未満にある場合には、該画素の色の彩度を低下させる
    請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記彩度低下手段は、
    あらかじめ記憶された無彩色を示すデータを用いてグレー軸を決定し、前記座標点が該グレー軸から所定の距離未満にある場合には、該画素の色の彩度を低下させる
    請求項1記載の画像処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の画像処理装置を備える画像形成装置。
  9. 画像処理装置が、
    画像を表す画像データを取得する画像取得ステップと、
    ある色空間において前記取得された画像データに含まれる各画素の色を示す座標点が、該色空間において複数の無彩色を連ねて表されるグレー軸から所定の距離未満にある場合には、該画素の色の彩度を無彩色でない値に低下させる彩度低下ステップと、
    前記取得された画像データに含まれる各画素の色または前記彩度低下ステップにおいて彩度を低下された各画素の色を、あらかじめ記憶された複数の代表色のそれぞれと比較し、その色差が最小となる代表色に変換する色変換ステップと
    を備える画像処理方法。
  10. コンピュータを、
    画像を表す画像データを取得する画像取得手段と、
    複数の代表色を記憶手段に記憶させる制御手段と、
    ある色空間において前記取得された画像データに含まれる各画素の色を示す座標点が、該色空間において複数の無彩色を連ねて表されるグレー軸から所定の距離未満にある場合には、該画素の色の彩度を無彩色でない値に低下させる彩度低下手段と、
    前記取得された画像データに含まれる各画素の色または前記彩度低下手段により彩度を低下された各画素の色を、前記複数の代表色のそれぞれと比較し、その色差が最小となる代表色に変換する色変換手段と
    して機能させるためのプログラム。
JP2004142251A 2004-05-12 2004-05-12 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム Expired - Fee Related JP4305274B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004142251A JP4305274B2 (ja) 2004-05-12 2004-05-12 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004142251A JP4305274B2 (ja) 2004-05-12 2004-05-12 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005328144A JP2005328144A (ja) 2005-11-24
JP4305274B2 true JP4305274B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=35474170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004142251A Expired - Fee Related JP4305274B2 (ja) 2004-05-12 2004-05-12 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4305274B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4835865B2 (ja) * 2006-08-08 2011-12-14 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP5846363B2 (ja) 2011-09-02 2016-01-20 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置および画像処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005328144A (ja) 2005-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7382915B2 (en) Color to grayscale conversion method and apparatus
US7903872B2 (en) Image-processing apparatus and method, computer program, and storage medium
JP6031286B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4700721B2 (ja) 画像処理装置
US20070236707A1 (en) Image processing apparatus, image processing method and image processing program
JP4381360B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体
US10194050B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium in which background removal is performed to remove a background included in an input image based on pixel values
JP2007013551A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
CN110012193B (zh) 图像处理装置及其控制方法
JP7447193B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
US9646367B2 (en) Image processing apparatus and image processing method each with a function of applying edge enhancement to input image data
JP4274043B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム
JP4305274B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム
US9245211B2 (en) Image processing apparatus, method of controlling the same, and program
JP4549227B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2007067908A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2006094039A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP6020042B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体
JP7135575B2 (ja) 画像処理装置、画像読取装置及びプログラム
JP6834701B2 (ja) 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
JP6794901B2 (ja) 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
KR100588149B1 (ko) 화상처리장치
JP2013058920A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2002218272A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、それを備えた画像形成装置及び記録媒体
JP2008099148A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録した記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090407

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees