JP4305244B2 - 通信制御方法及び通信制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワークを使って映像データ等のデータ伝送を行うための通信制御方法、及び、ネットワークを使って映像等のデータ伝送を行う通信制御装置に関するものである。
ここ数年、ADSLの普及により家庭内のブロードバンド化が進み、ビデオ映像の受信、ビデオチャットによる文字と映像のやり取り、さらに、パソコン上でのテレビ電話などにより、映像の送受信を行うことが増えてきている。また、ネットワークの伝送路については、インターネットのバックボーンや電話局から一般家庭、オフィスまでの伝送路は有線回線によるデータ伝送であるが、家庭内やオフィス内では無線回線によるデータ伝送が増えてきている。
このような状況において、無線回線経由で映像の伝送を行った場合、無線の特性により、パケットロス率が有線回線より高く、また、無線機器同士でのデータ再送による伝送遅延も大きく、単純に映像を伝送しただけでは、映像の乱れなどが発生し、スムーズな映像送受信ができないという状況が発生している。
これに対応するため、例えば(特許文献1)では、伝送状態の良い有線回線のような伝送路と伝送状態の悪い無線回線のような伝送路の間に中継装置を置き、この中継装置が無線回線の伝送状態を送信側に送り、さらに、受信装置が送受信端末間の伝送状態を送ることで、有線回線区間と無線回線区間それぞれの伝送状態を切り分け、伝送路に合った制御を行うことで、品質良くパケットを送信することを提案している。
特開2002−281078号公報
しかしながら、上記従来のような通信制御方法では、有線回線と無線回線の間に中継装置を置かなければならないため、送信側と受信側だけでは制御を行うことができず、システムが複雑で柔軟性に欠けるし、送信側、受信側、中継装置の3つがすべて揃わないと完全に制御することができない。また、末端側でなく、伝送路の途中に無線回線がある場合、無線区間の両側に中継装置を置く必要があるため、中継装置の数が2個となり、中継装置のコストがさらに余分にかかるだけでなく、送信側は受信側からの伝送路情報、第1の中継装置からの伝送路情報、第2の中継装置からの伝送路情報と、3ヶ所からの伝送路情報を受け取って制御することに対応しなければならず、さらにシステムが複雑になるという課題がある。
この通信制御方法及び通信制御装置では、このような中継装置を置くことなく、送信側と受信側の対応だけで無線回線のような伝送状態の悪い区間が存在することを推定し、無線回線に対応した映像伝送を行なうことが要求されている。
本発明は、これらの要求を満たすため、送信側と受信側の対応だけで無線回線のような伝送状態の悪い区間が存在することを推定して無線回線に対応した映像伝送を行なうための通信制御方法、及び、送信側と受信側の対応だけで無線回線のような伝送状態の悪い区間が存在することを推定して無線回線に対応した映像伝送を行なうことができる通信制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の通信制御方法は、対象となるネットワークの帯域をUDPプロトコルによるパケットTCPプロトコルによるパケットを使って測定する通信制御方法であって、UDPプロトコルによるパケットで測定した第1の帯域と前記TCPプロトコルによるパケットで測定した第2の帯域との差である帯域差が所定数のTCPパケットごとのACK応答の数に対応する閾値以上であるか否かを判定し、判定の結果により、対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かを推定する構成を備えている。
これにより、UDPプロトコルとTCPプロトコルによるパケットを使って送信側と受信側の対応だけで無線回線のような伝送状態の悪い区間が存在することを推定して無線回線に対応した映像伝送を行なうための通信制御方法が得られる。
上記課題を解決するために本発明の通信制御装置は、対象となるネットワークの帯域をUDPプロトコルによるパケットTCPプロトコルによるパケットを使って測定する通信制御装置であって、UDPプロトコルによるパケットで対象となるネットワークの帯域を測定して測定結果としての第1の帯域を取得し、TCPプロトコルによるパケットで対象となるネットワークの帯域を測定して測定結果としての第2の帯域を取得する帯域算出手段と、第1の帯域と前記第2の帯域との帯域差が所定数のTCPパケットごとのACK応答の数に対応する閾値以上であるか否かを判定して、対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かを推定する無線推定手段とを有する構成を備えている。
これにより、UDPプロトコルとTCPプロトコルによるパケットを使って送信側と受信側の対応だけで無線回線のような伝送状態の悪い区間が存在することを推定して無線回線に対応した映像伝送を行なうことができる通信制御装置が得られる。
本発明の通信制御方法は、対象となるネットワークの帯域をUDPプロトコルによるパケットTCPプロトコルによるパケットを使って測定する通信制御方法であって、UDPプロトコルによるパケットで測定した第1の帯域と前記TCPプロトコルによるパケットで測定した第2の帯域との差である帯域差が所定数のTCPパケットごとのACK応答の数に対応する閾値以上であるか否かを判定し、判定の結果により、対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かを推定することにより、対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かをUDPプロトコルとTCPプロトコルによるパケットで測定した帯域の差から推定することができるので、IPプロトコルの伝送路に無線回線が存在すると推定される場合にのみ、伝送品質低下に対応するための冗長なデータの付加などを施すことで無線回線に対応した映像伝送を行ってデータの品質を向上させ、逆に有線のみの伝送路と推定された場合には余分なデータを付加することがないため、効率の良い伝送を行うことができ、さらに、無線特有の送信に関わるオーバーヘッド、具体的には無線回線部分における送信前の待ち時間、送信後の送達確認応答待ち時間によるオーバーヘッドについても考慮することができ、無線伝送における伝送効率の悪さが回避することができるという有利な効果が得られる。また、2つの方法でネットワーク帯域を測定する場合に、送信側および受信側で対応することになり、従来は必要であった中継装置を不要にすることができるという有利な効果が得られる。
さらに、判定の結果により対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信するデータにエラー耐性を持たせるための符号化を施すことにより、無線回線内でエラーが発生しても、このエラー耐性によりデータエラーの影響を低減することができるという有利な効果が得られる。
さらに、判定の結果により対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信する複数のフレームデータを1つのパケットにパケット化して送信することにより、無線回線におけるデータ伝送の効率を上げることができるという有利な効果が得られる。
さらに、双方向映像伝送のようにリアルタイム伝送が必要な場合、許容される遅延時間にしたがってパケット化可能なフレーム数の上限を決めることにより、パケット化された
フレームデータが到着遅延のために受信側で廃棄されることを回避することができるという有利な効果が得られる。
本発明の通信制御装置は、対象となるネットワークの帯域をUDPプロトコルによるパケットTCPプロトコルによるパケットを使って測定する通信制御装置であって、UDPプロトコルによるパケットで対象となるネットワークの帯域を測定して測定結果としての第1の帯域を取得し、TCPプロトコルによるパケットで対象となるネットワークの帯域を測定して測定結果としての第2の帯域を取得する帯域算出手段と、第1の帯域と第2の帯域との帯域差が所定数のTCPパケットごとのACK応答の数に対応する閾値以上であるか否かを判定して、対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かを推定する無線推定手段とを有することにより、対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かをUDPプロトコルとTCPプロトコルによるパケットで測定した帯域の差から推定することができるので、IPプロトコルの伝送路に無線回線が存在すると推定される場合にのみ、伝送品質低下に対応するための冗長なデータの付加などを施すことで無線回線に対応した映像伝送を行ってデータの品質を向上させ、逆に有線のみの伝送路と推定された場合には余分なデータを付加することがないため、効率の良い伝送を行うことができ、さらに、無線特有の送信に関わるオーバーヘッド、具体的には無線回線部分における送信前の待ち時間、送信後の送達確認応答待ち時間によるオーバーヘッドについても考慮することができ、無線伝送における伝送効率の悪さが回避することができるという有利な効果が得られる。また、2つの方法でネットワーク帯域を測定する場合に、送信側および受信側で対応することになり、従来は必要であった中継装置を不要にすることができるという有利な効果が得られる。
さらに、無線推定手段において対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信するデータにエラー耐性を持たせるための符号化を施すエラー耐性手段を備えたことにより、無線回線内でエラーが発生しても、このエラー耐性によりデータエラーの影響を低減することができるという有利な効果が得られる。
さらに、無線推定手段において対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信する複数のフレームデータを1つのパケットにパケット化するパケット化手段を備えたことにより、無線回線におけるデータ伝送の効率を上げることができるという有利な効果が得られる。
さらに、パケット化手段は、双方向映像伝送のようにリアルタイム伝送が必要な場合、許容される遅延時間にしたがってパケット化可能なフレーム数の上限を決めることにより、パケット化されたフレームデータが到着遅延のために受信側で廃棄されることを回避することができるという有利な効果が得られる。
本発明は、UDPプロトコルとTCPプロトコルによるパケットを使って送信側と受信側の対応だけで無線回線のような伝送状態の悪い区間が存在することを推定して無線回線に対応した映像伝送を行なうという目的を、対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かをUDPプロトコルとTCPプロトコルによるパケットで測定した帯域の差から推定し、IPプロトコルの伝送路に無線回線が存在すると推定される場合にのみ、無線回線に対応した映像伝送を行なうことにより実現した。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、対象となるネットワークの帯域をUDPプロトコルによるパケットTCPプロトコルによるパケットを使って測定する通信制御方法であって、UDPプロトコルによるパケットで測定した第1の帯域と前記TCPプロトコルによるパケットで測定した第2の帯域との差である帯域差が所定数のTCPパケットごとのACK応答の数に対応する閾値以上であるか否かを判定し、判定の結果により、対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かを推定することとしたものであり、対象となるIPプロトコルのネットワークの経路に無線回線を含むか否かをUDPプロトコルとTCPプロトコルによるパケットで測定した帯域の差から推定することができるので、IPプロトコルの伝送路に無線回線が存在すると推定される場合にのみ、伝送品質低下に対応するための冗長なデータの付加などを施すことで無線回線に対応した映像伝送を行ってデータの品質を向上させ、逆に有線のみの伝送路と推定された場合には余分なデータを付加することがないため、効率の良い伝送を行うことができ、さらに、無線特有の送信に関わるオーバーヘッド、具体的には無線回線部分における送信前の待ち時間、送信後の送達確認応答待ち時間によるオーバーヘッドについても考慮することができ、無線伝送における伝送効率の悪さが回避することができるという作用・効果を有する。また、UDPプロトコルとTCPプロトコルによるパケットでネットワーク帯域を測定する場合に、送信側および受信側で対応することになり、従来は必要であった中継装置を不要にすることができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第2の発明は、判定の結果により対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信するデータにエラー耐性を持たせるための符号化を施すこととしたものであり、無線回線内でエラーが発生しても、このエラー耐性によりデータエラーの影響を低減することができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第3の発明は、判定の結果により対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信する複数のフレームデータを1つのパケットにパケット化して送信することとしたものであり、無線回線におけるデータ伝送の効率を上げることができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第4の発明は、双方向映像伝送のようにリアルタイム伝送が必要な場合、許容される遅延時間にしたがってパケット化可能なフレーム数の上限を決めることとしたものであり、パケット化されたフレームデータが到着遅延のために受信側で廃棄されることを回避することができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第5の発明は、対象となるネットワークの帯域をUDPプロトコルによるパケットTCPプロトコルによるパケットを使って測定する通信制御装置であって、UDPプロトコルによるパケットで対象となるネットワークの帯域を測定して測定結果としての第1の帯域を取得し、TCPプロトコルによるパケットで対象となるネットワークの帯域を測定して測定結果としての第2の帯域を取得する帯域算出手段と、第1の帯域と第2の帯域との帯域差が所定数のTCPパケットごとのACK応答の数に対応する閾値以上であるか否かを判定して、対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かを推定する無線推定手段とを有することとしたものであり、対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かをUDPプロトコルとTCPプロトコルによるパケットで測定した帯域の差から推定することができるので、IPプロトコルの伝送路に無線回線が存在すると推定される場合にのみ、伝送品質低下に対応するための冗長なデータの付加などを施すことで無線回線に対応した映像伝送を行ってデータの品質を向上させ、逆に有線のみの伝送路と推定された場合には余分なデータを付加することがないため、効率の良い伝送を行うことができ、さらに、無線特有の送信に関わるオーバーヘッド、具体的には無線回線部分における送信前の待ち時間、送信後の送達確認応答待ち時間によるオーバーヘッドについても考慮することができ、無線伝送における伝送効率の悪さが回避することができるという作用・効果を有する。また、UDPプロトコルとTCPプロトコルによるパケットでネットワーク帯域を測定する場合に、送信側および受信側で対応することになり、従来は必要であった中継装置を不要にすることができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第6の発明は、無線推定手段において対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信するデータにエラー耐性を持たせるための符号化を施すエラー耐性手段を備えることとしたものであり、無線回線内でエラーが発生しても、このエラー耐性によりデータエラーの影響を低減することができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第7の発明は、無線推定手段において対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信する複数のフレームデータを1つのパケットにパケット化するパケット化手段を備えることとしたものであり、無線回線におけるデータ伝送の効率を上げることができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第8の発明は、パケット化手段は、双方向映像伝送のようにリアルタイム伝送が必要な場合、許容される遅延時間にしたがってパケット化可能なフレーム数の上限を決めることとしたものであり、パケット化されたフレームデータが到着遅延のために受信側で廃棄されることを回避することができるという作用・効果を有する。
参考の形態
図1は、参考の形態による通信制御装置の送信装置を示す機能ブロック図である。
図1において、1は2つの異なる長さのパケットを使って帯域を算出する帯域算出手段である。ネットワークの帯域は、受信側が受け取った総データ量を受信に費やした時間で割ることで算出することができる。これらの情報は受信側の受信情報送信手段(後述)より受け取ることで算出する。2は帯域算出手段1で算出されたパケットサイズAのときのネットワーク帯域とパケットサイズBのときのネットワーク帯域を比較することにより、通信対象のネットワークに無線伝送路としての無線回線が存在するかどうかを推定する無線推定手段である。すなわち、後述するように、802.11a無線LANの場合、送信するデータパケットごとに送信待ち時間および送達確認のACKが付加される。したがって、例えば、1500バイトのデータを送信する場合、1500バイトを1パケットで送信するときと、300バイトを5パケットで送信する場合とでは、送信待ち時間が5倍、ACK応答による待ち時間が5倍になり、大きなスループット差が出てくる。このようなことにより、2つのパケットサイズにより算出したネットワークの帯域が、ある閾値以上の差があれば無線区間が存在するとの判定を行うことができる。この無線推定手段2の詳細については、後ほど記述する。
また、3はカメラから入力された映像をメモリに保持する映像入力手段、4はメモリ内の映像データを符号化することでデータ量を低減する符号化手段、5はパケット化手段である。パケット化手段5は、無線回線が存在することが推定された場合、たとえば、符号化手段4で符号化された1フレームのデータが数百バイト程度以下と小さい場合、複数フレームのデータを1パケットに組み立てて送信することにより、無線LANにおける伝送効率を上げることができる。これは、無線推定手段2で述べたように、なるべく大きなパケットで通信を行った方が伝送効率が良いということに基づくもので、無線回線が存在するネットワークのときは、1フレームのデータが数百バイト程度以下と小さい場合、複数フレームを1つのパケットに組み立てて送信することにより、スループットの向上を図ることができる。しかし、注意しなければならないのは、リアルタイム映像通信の場合、複数フレームを1パケットにまとめると、データ送信するまでに待ち時間が発生してしまい、リアルタイム通信ができなくなってしまう。このために何らかの対策が必要になってくるが、これについては後述する。
さらに、6はエラー耐性手段である。エラー耐性手段6は、無線回線が存在することが推定された場合、たとえば、送信するパケットにFECなどのエラー耐性を施すことで、パケットロス等のエラーに対応することができる。また、エラー耐性については、FECだけでなく、図には示していないが、符号化手段4への指示により、フレーム間符号化を行うフレームの数を減らし、フレーム内符号化を行うフレームの数を増やすなどすることで、エラー耐性を向上させることも可能であり、このような、伝送路状況の悪い無線伝送を意識した任意のエラー耐性処理を組み込むことができる。7はパケット化されたデータを受信側へ送信するパケット送信手段である。
ここで、図1の各手段1〜7はプログラムによりその機能が実現される機能実現手段で
あり、図示しないCPU(中央処理装置)が例えばROMからプログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。また、帯域算出手段1およびパケット送信手段7は、図示しない回線インタフェース部を介して通信回線に接続される。なお、各手段1〜7はここではソフトウェアにより実現されるが、ハードウェアによって実現しても良い。
図2は、参考の形態による通信制御装置の受信装置を示す機能ブロック図である。
図2において、21は送信側から送られたパケットを受信するパケット受信手段、22はエラー回復手段であり、エラー回復手段22は、FECのようなエラー耐性が施されている場合、パケットロスなどのエラーが発生したときは、エラーの回復処理を行う。23はデータ組立手段であり、データ組立手段23は、例えば、1パケット内に複数の映像フレームがある場合は、パケットから1フレームのデータを取り出し、後述の復号化手段24へフレームデータを渡す。あるいは、複数パケットで1フレームの映像が構成される場合、複数パケットのデータから1つのフレームを作り、復号化手段24へフレームデータを渡す。24は渡されたフレームデータを復号する復号化手段、25は復号された映像を表示装置へ表示する映像表示手段、26は受信した総データ量と受信に費した時間を送信する受信情報送信手段である。
ここで、図2の各手段21〜26はプログラムによりその機能が実現される機能実現手段であり、図示しないCPU(中央処理装置)が例えばROMからプログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。また、パケット受信手段21および受信情報送信手段26は、図示しない回線インタフェース部を介して通信回線に接続される。なお、各手段21〜26はここではソフトウェアにより実現されるが、ハードウェアによって実現しても良い。
このように構成された通信制御装置の図1の送信装置の帯域算出手段1および無線推定手段2について、通信対象ネットワーク内に無線回線が存在するか否かを推定する動作を図4、図5、図6を使って説明する。図4はIEEE 802.11MAC層の送信時間の説明図であり、図5はIEEE 802.11 1500バイト1パケットの送信時間の説明図、図6はIEEE 802.11 300バイト5パケットの送信時間の説明図である。
現在、家庭やオフィスで使用されている無線回線の多くは、IEEE 802.11という規格であり、IEEEにより標準化されている。この標準(ANSI/IEEE Std 802.11,1999 Edition Part 11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC)and Physical Layer(PHY) Specifications)によると無線のMAC層の送信は、おおまかに図4のように行われる。すなわち、ユーザデータが格納されるデータパケットは、送信される前に固定待ち時間DIFS(DCF interframe space)およびランダム待ち時間Backoff Timeだけ待つことになる。また、データパケット送信後、無線の受信側から送達確認のACKが応答されるが、ここでもSIFS(short interframe space)だけ待った後、ACKを受信することになる。つまり、送信側から受信側へデータパケットを送るごとに、いくつかの待ち時間が存在することになり、送信のスループットが落ちることになる。
ここで、802.11a無線LANを使って、UDPプロトコルにて1500バイトのパケット(UDP/IPヘッダを含む)を1パケット送信する場合と、UDPプロトコルにて300バイトのパケット(UDP/IPヘッダを含む)を5パケット送信する場合に
送信にかかる時間を図5と図6により比較してみる。
1500バイトのパケットでは、図5のように、最初のパケット送信前にDIFSおよびBackoff Timeの待ちが発生し、次に、実際の1500バイトのデータパケット送信の時間がかかる。その後、SIFS時間待ってから送達確認のACKが応答され、これで1パケットの送信が完了するので、1パケットの送信時間T1は式(1)のようになる。一方、300バイトのパケットでは、図6のように、最初のパケット送信前のDIFSおよびBackoff Timeの待ち、300バイトのデータパケット送信の時間、SIFS待ってから送達確認のACKが5回繰り返されることになり、合計の送信時間T2は式(2)のようになる。結局、この2つのパケットサイズによる送信にかかる時間の差T3は式(3)のようになる。
T1=(DIFS+Backoff+1500bytes Data Frame
+SIFS+ACK)・・・(1)
T2=(DIFS+Backoff+1500bytes/5 Data Frame
+SIFS+ACK)×5・・・(2)
T3=T2−T1=(DIFS+Backoff+SIFS+ACK)×4・・(3)
ここで、802.11a無線LANの場合の概算値として、DIFSを34μs、Backoff Timeの平均を67.5μs、SIFSとACKの合計時間を40μs、1500バイトのデータパケット送信時間を248μsとすると、1500バイトを1パケット送信するときの送信時間は式(1)から34+67.5+248+40=389.5μsであり、300バイトを5パケット送信するときは式(2)から389.5+(34+67.5+40)×4=955.5μsになる。したがって、比較すると245%以上も余分に送信時間がかかることになり、それだけ送信スループットも低下する。
このように、802.11a無線LANでは、異なるパケットサイズでデータ通信した場合、無線LAN特有の送信待ち時間および送達確認のACK応答のやり取りに費やされる時間の分だけ、送信パケット数が多くなる短いパケットサイズの方が、長いパケットサイズよりもスループットが低下することになる。
図7は、802.11a無線LAN時のパケットサイズと通信時間を示すグラフである。上記計算式を用いた場合、802.11aでは、あるパケットサイズおよびそのパケットで1500バイト送信したときの平均通信時間は図7のようになり、パケットサイズが短いと極端に通信時間がかかることになる。
図8は、10Mbpsイーサネット(登録商標)時のパケットサイズと通信時間を示すグラフである。図8に示すように、10Mbps有線LANの場合、パケットサイズおよびそのパケットで1500バイト送信したときの平均通信時間は図8のようになり、1500バイトパケットのときと300バイトパケットのときとでは20%未満の通信時間差しかない。このように、有線LANでは、送信待ち時間は無線LANに較べて十分短く、また、送達確認のACK応答は存在しないので、300バイトと1500バイト程度のパケットサイズ差では、無線LANのような大きな通信時間差すなわち送信スループット低下は発生しない。したがって、このような特性を利用することにより、1パケット1500バイトでネットワーク帯域を測定したときと、1パケット300バイトで測定したときの差が例えば50%以上であれば、対象となるネットワークのある区間に無線回線が存在することを推定することができることになる。
実際の運用では、映像データを送信する最初のうち、数秒間を無線推定のための帯域測定時間とし、フレームの統合、分割やパディング等を行うことにより、約1500バイト固定長、約300バイト固定長で画像通信を行うことで、帯域を測定すればよい。
次に、パケット化手段5について説明する。先に述べたように、802.11a無線LANの場合、例えば、1500バイトのデータを送信する場合、1500バイトを1パケットで送信するときと、300バイトを5パケットで送信するときとでは、送信待ち時間が5倍、ACK応答による待ち時間が5倍になり、大きなスループット差が出てくる。そこで、映像1フレームのデータが数百バイト程度以下と小さい場合、複数フレームを1つのパケットに組み立てて送信することにより、スループットの向上を図ることができる。しかし、注意しなければならないのは、リアルタイム映像通信の場合、複数フレームを1パケットにまとめると、データを送信するまでに待ち時間が発生してしまい、リアルタイム通信ができなくなってしまう。一般に、映像をリアルタイムに受信側へ送信するには、ある所定時間の遅延しか受信側は許容できない。例えば、リアルタイム映像伝送を考えた場合、映像をカメラで取り込んでから受信側で表示するまでに下記のような遅延が発生することになる。
総遅延時間=符号化時間+エラー耐性付加時間+パケット化時間+ネットワーク伝送時間
+エラー回復時間+データ組立時間+復号化時間
このように、パケット化に許容される時間(以下、「パケット化許容時間」という)は、符号化、復号化にかかる時間、ネットワーク伝送による時間、さらにエラー耐性処理などのCPUの処理にかかる時間などを考慮してから決定することになる。パケット化許容時間が求められると、1秒間に送信するフレーム数により、何フレームまでパケット化できるかが求められるので、このフレーム数に達するか又はパケットバッファの最大サイズを超えるまで、データを1つのパケットにまとめることができる。例えば、1秒間のフレーム数が30fpsでパケット化許容時間が100msの場合は、現在のフレーム+過去3フレーム(99msの遅延)の合わせて最大4フレームまで1つのパケットとして送信することができる。このようなパケット化可能最大フレーム数は、1秒間のフレーム数により、(表1)のように簡単に求めておくことができる。
Figure 0004305244
一方、送信する1フレームのデータ量は映像の解像度、符号化時の符号化パラメータ、フレーム内符号化の頻度などにより変化するため、最大パケットサイズに対して何フレーム分1つのパケットにまとめることができるかは、実際に符号化しないと分からない。しかし、パケットバッファが残りわずかであるにも関わらず、次の符号化を行い、最大サイズを超えることが分かった後に送信するのでは、送信の遅延が無駄となり、効率が悪い。したがって、送信するデータ量として、過去の各フレームのデータ量を平均することで、符号化後のフレームの大体の大きさを把握しておき、現在のパケットバッファに平均のフレームサイズを加え、次のフレームまで待つと最大パケットサイズを超えることが予測される場合は、その時点でパケットを送信することで、送信待ち時間をなるべく減らし、効率の良いリアルタイム伝送とすることができる。
さて、上記のような通信制御が実際にどのように動作するかをフローチャートを使って説明する。
図9は、図1の送信装置の動作(すなわち中央処理装置の動作)を示すフローチャート
であり、無線区間が存在するかどうかを判定する動作を示す。
図9において、まず、通信相手の設定を行う(S1)。これは通常、相手のIPアドレスなどを指定することにより行う。次に、カメラからの映像入力と映像符号化を行い(S2)、短いパケットサイズ、例えば1パケット300バイト程度の短いパケットサイズ(パケットサイズA)にてUDPプロトコルにより通信相手へパケット送信し、ネットワーク帯域の測定を行う(S3)。パケットについては、符号化された映像データのサイズにより、1フレームのデータを分割してあるいは複数フレームのデータをまとめてパケット化して送信することになる。また、ネットワーク帯域の測定については、1パケット300バイト程度のRTPパケット(RTP/UDP/IPヘッダを含む)を複数個送信し、受信側の受信情報送信手段26から応答されるRTCPパケットから帯域を算出することができる。ここで、RTPパケットとはIP上のリアルタイム通信で用いられるRTPプロトコルで使用されるパケット形式であり、RTPプロトコルを使ったデータの伝送の場合、RTCPパケットにより通信路情報が定期的に送受信間で交換される。これを“RFC 1889 RTP:A Transport Protocol for Real−Time Applications”から引用すると、(表2)に示したようなRFC 1889準拠のRTCPパケットの受信レポートのパケットロス情報(RTCP reception report blockのFraction Lost情報)および最後に受信したRTPパケットのシーケンス番号(同じく、extended highest sequence number received情報)により、受信側が受信した総バイト数を算出し、(表2)のLSRとDLSRにより、受信にかかった時間を算出することにより、ネットワークの帯域を求めることができる。受信側が受信した総バイト数の算出と、受信にかかった時間の算出とは、受信側の受信情報送信手段26からの情報をもとに帯域算出手段1が行う。
Figure 0004305244
次に、短いパケットサイズでの帯域測定が済んだかどうかを判定する(S4)。ステッ
プS4で短いパケットサイズでの帯域測定が済んだと判定したときは、次に、カメラからの映像入力と映像符号化を行い(S5)、ステップS3と較べて数倍大きいパケットサイズ、例えば1パケット1500バイト程度のパケットサイズにて、UDPプロトコルにより、通信相手へパケット送信し、ネットワーク帯域の測定を行う(S6)。その後の帯域測定の方法はステップS3のときと同じである。次に、帯域測定が済んだかどうかを判定する(S7)。
ステップS7で帯域測定が済んだと判定したときは、次に、無線推定手段2は、ステップS3およびステップS6で算出したパケットサイズAのときの帯域とパケットサイズBのときのネットワーク帯域の比較を行い、この比較により、パケットサイズの長い方の帯域が短い方の帯域より、ある閾値以上帯域が大きければ、ネットワーク内に無線回線があるとみなし、閾値より小さい場合、無線回線は存在しないと推定する(S8)。具体的には、例えば、先に示したように、このパケットサイズの違いのとき、有線の10Mbpsイーサネット(登録商標)では20%程度のスループット差しか出ないので、パケットサイズが300バイトのときと比較して1500バイトのときにネットワーク帯域が50%程度以上も大きくなっていたら、ネットワーク内に無線区間が存在すると推定することができる。このようにして推定した結果により、ステップS9aでは無線回線(無線伝送路)ありの設定を行い、ステップS9bでは無線回線なしの設定を行う。
次に、無線伝送路推定後の処理について説明する。図10は、無線伝送路推定後の処理(中央処理装置における処理)を示すフローチャートである。
図10において、まず、各種初期値の設定を行う(S11)。例えば、符号化に要する時間や伝送路の平均遅延時間等から許容されるパケット化時間や最大パケットサイズなどを設定する。次に、処理の終了の判定を行い(S12)、終了でないと判定した場合、カメラから映像を入力する(S13)。次に、無線伝送路(無線回線)が存在するか否かを判定し(S14)、無線伝送路がないと判定した場合は、1フレーム符号化したのち(S14a)、パケット送信を行い(S19a)、次のフレームの処理(ステップS12)へ戻る。ステップ14で無線伝送路が存在すると判定した場合は、1フレーム符号化する(S15)。ここでは、品質の悪い無線伝送路を考慮して、例えば、フレーム内符号化の頻度を増やすなどのエラー耐性処理を行ってもよい。もちろん、ランダムマクロブロックリフレッシュなどその他のエラー耐性処理でも構わない。次に、符号化された1フレームのデータ量の平均値を算出し(S16)、すでにパケットバッファに格納されているフレームデータと今回符号化したフレームデータのデータ量を計算し、最大パケットサイズを超えないかどうかを判定する(S17)。もし、超えると判定した場合は、すでに格納されているフレームデータのパケット送信を行い(S17a)、ステップS18へ移行する。最大パケットサイズを超えないと判定した場合は、そのままステップS18へ進み、今回符号化したフレームデータをパケットに格納する。このときに、FECなどのエラー耐性処理を行う。次に、(表1)に示すような、1秒間のフレーム数とパケット化に許容される時間とから算出されるパケット化最大フレーム数と現在までに格納したフレーム数とを比較し、パケットバッファへ格納したフレームが最大フレーム数に達しているか否かを判定する(S19)。パケットバッファへ格納したフレームが最大フレーム数に達していると判定した場合、パケット送信を行い(S19a)、ステップS12へ戻る。そうでない場合は、現在のパケットバッファのサイズと平均のフレームデータのサイズとを加え、次フレームのパケットバッファが最大パケットサイズを超えるか否かを判定し(S20)、最大パケットサイズを超えると判定した場合は、パケット送信を行い(S19a)、ステップS12へ戻る。そうでない場合は、そのままステップS12へ戻る。
以上のように参考の形態によれば、第1の方法(1パケット300バイトのデータを用いる方法)で対象となるネットワークの帯域を測定して測定結果としての第1の帯域を
取得し、第2の方法(1パケット1500バイトのデータを用いる方法)で対象となるネットワークの帯域を測定して測定結果としての第2の帯域を取得する帯域算出手段1と、第1の帯域と第2の帯域との帯域差に基いて、対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かを推定する無線推定手段2とを有することにより、対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かを2つの方法で測定した帯域の差から推定することができるので、伝送路に無線回線が存在すると推定される場合にのみ、伝送品質低下に対応するための冗長なデータの付加などを施すことで無線回線に対応した映像伝送を行ってデータの品質を向上させ、逆に有線のみの伝送路と推定された場合には余分なデータを付加することがないため、効率の良い伝送を行うことができ、さらに、無線特有の送信に関わるオーバーヘッド、具体的には無線回線部分における送信前の待ち時間、送信後の送達確認応答待ち時間によるオーバーヘッドについても考慮することができ、無線伝送における伝送効率の悪さが回避することができる。また、2つの方法でネットワーク帯域を測定する場合に、送信側および受信側で対応することになり、従来は必要であった中継装置を不要にすることができる。
また、無線推定手段2において対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信するデータにエラー耐性を持たせるための符号化を施すエラー耐性手段6を備えたことにより、無線回線内でエラーが発生しても、このエラー耐性によりデータエラーの影響を低減することができる。
さらには、無線推定手段2において対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信する複数のフレームデータを1つのパケットにパケット化するパケット化手段5を備えたことにより、無線回線におけるデータ伝送の効率を上げることができる。
さらに、パケット化手段5は、双方向映像伝送のようにリアルタイム伝送が必要な場合、許容される遅延時間にしたがってパケット化可能なフレーム数の上限を決めることとしたものであり、パケット化されたフレームデータが到着遅延のために受信側で廃棄されることを回避することができる。
(実施の形態
図3は、本発明の実施の形態による通信制御装置の送信装置を示す機能ブロック図である。
図3において、31は帯域算出手段であり、帯域算出手段31は、TCPプロトコルを使ってネットワークの帯域を算出するTCP帯域算出手段31aと、UDPプロトコルを使ってネットワークの帯域を算出するUDP帯域算出手段31bとを有する。ネットワークの帯域は、受信側(受信装置)が受け取った総データ量を受信にかかった時間で割ることで算出することができる。32は無線推定手段であり、無線推定手段32は、帯域算出手段31で算出されたTCPの帯域とUDPの帯域とを比較することにより、通信対象ネットワークに無線伝送路が存在するかどうかを推定する。これは、TCPの帯域とUDPの帯域が何%違うかを計算し、TCP ACKの頻度を考慮したうえで、ある閾値以上の差があれば無線区間が存在するとの判定を行う。たとえば、(表3)のような、TCP ACKの頻度に応じた帯域差の閾値データをテーブルとして保持し、このテーブルから必要な閾値を取り出すようなこともできる。無線推定手段32の詳細については、後ほど記述する。
Figure 0004305244
また、33はカメラから入力された映像をメモリに保持する映像入力手段、34はメモリ内の映像データをを符号化することでデータ量を低減する符号化手段である。35は図1のパケット化手段5と同様のパケット化手段、36は図1のエラー耐性手段6と同様のエラー耐性手段、37は図1のパケット送信手段7と同様のパケット送信手段である。
ここで、図3の各手段31〜37はプログラムによりその機能が実現される機能実現手段であり、図示しないCPU(中央処理装置)が例えばROMからプログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。また、帯域算出手段31およびパケット送信手段37は、図示しない回線インタフェース部を介して通信回線に接続される。なお、各手段31〜37はここではソフトウェアにより実現されるが、ハードウェアによって実現しても良い。
本発明の実施の形態による通信制御装置の受信装置の構成は、参考の形態と同様、図2の構成である。
次に、帯域算出手段31および無線推定手段32について、通信対象ネットワーク内に無線伝送路が存在するか否かの推定動作を図4、図12、図13を使って説明する。図12はIEEE 802.11a無線LANでUDPプロトコルを使ったときの送信時間の説明図であり、図13はIEEE 802.11a無線LANでTCPプロトコルを使ったときの送信時間の説明図である。
まず、図4については、実施の形態1において説明した通りであるが、802.11a無線LANを使って、TCPプロトコルにて1500バイトのパケット(TCP/IPヘッダを含む)を2パケット送信する場合と、UDPプロトコルにて1500バイトのパケット(UDP/IPヘッダを含む)を2パケット送信する場合に、送信にかかる時間を図12と図13により比較してみる。
UDPプロトコルでは、図12のように、最初のパケット送信前にDIFSおよびBackoff Timeの待ちが発生し、次に、実際のデータパケット送信の時間がかかる。その後、SIFS時間待ってから送達確認のACKが応答され、これで1パケットの送信が完了する。これが2回繰り返されるので、UDPプロトコルでの2パケット送信時間T4は式(4)のようになる。
T4=(DIFS+Backoff+Data Frame+SIFS+ACK)×2
=(34+67.5+248+40)μs×2
=389.5μs×2=779μs・・・・(4)
TCPプロトコルでは、図13のように、データパケットの送信時間はUDPと同じだが、各データパケット送信ごとの無線による送達確認のACK以外に、ある間隔でTCP
ACKによる送達応答が行われるため、2パケットでTCP ACKが応答された場合、データパケットと同じ待ち時間と、無線送達確認の時間が付加され、合計の送信時間T
5は式(5)のようになる。UDPプロトコルではこのTCP ACKによる時間がないため、TCPとUDPとの送信にかかる時間の差T6は式(6)のようになる。
T5=(DIFS+Backoff+Data Frame+SIFS+ACK)×2
+DIFS+Backoff+TCP ACK+SIFS+ACK・・(5)
T6=T5−T4=DIFS+Backoff+TCP ACK+SIFS+ACK・
・・・・(6)
ここで、802.11aの概略値として、DIFSを34μs、Backoff Timeの平均を67.5μs、SIFSとACKの合計時間を40μs、データパケット送信時間を248μs、TCP ACKの送信時間を32μsとすると、UDP送信時間T4は式(7)から779μs、TCP送信時間−UDP送信時間=T5−T4=T6は式(8)から173.5μsとなる。
UDP送信時間=(34+67.5+248+40)μs×2=389.5μs×2
=779μs・・・・・(7)
T6=T5−T4=(34+67.5+32+40)μs=173.5μs・・(8)
したがって、TCP2パケットごとにTCP ACKが応答される場合、TCP送信時間T5は、UDP送信時間T4より22.3%(173.5μs/779μs)だけ多く時間がかかることになる。同様に、TCP ACKの応答間隔により、TCPプロトコルの場合、次のような割合でUDPプロトコルより多くの通信時間がかかることになり、同じように送信スループットも低下する。
TCP3パケットごとにTCP ACK応答:173.5μs/(389.5μs×3
)=14.8%
TCP5パケットごとにTCP ACK応答:173.5μs/(389.5μs×5
)=8.9%
TCP10パケットごとにTCP ACK応答:173.5μs/(389.5μs×
10)=4.5%
このように、802.11a無線LANにおいてTCPプロトコルを使ってデータ送信した場合、データ送達確認のために受信側からTCP ACKが応答されるため、この応答を無線LAN側でやり取りするのにかかる時間の分だけ、UDPプロトコルよりもスループットが低下することになる。一方、有線LANの場合、TCP ACK応答によるオーバーヘッドはほとんど無視できるため、TCPとUDPの差は、無線LANのように大きくない。このような特性を利用することで、ネットワークのある区間に無線伝送路が存在することを推定することができる。
図11は、図3の送信装置において、無線区間が存在するかどうかを判定する場合の動作(中央処理装置の動作)を示すフローチャートである。
図11において、まず、通信相手の設定を行う(S31)。これは通常、相手のIPアドレスなどを指定することにより行う。次に、通信相手との間で、TCPプロトコルによるネットワーク帯域の測定を行う(S32)。これは、例えば、1パケット1500バイト程度のデータ(TCP/IPヘッダを含む)を送信待ちモードで複数パケット送信し、送信側で送信した総バイト数と送信が終了した時間とから帯域をTCP帯域算出手段31aにおいて算出する。ここで、送信待ちモードとは、例えば、Linuxオペレーティングシステムのシステムコールであるwrite関数で送信する場合、送信が正常終了するまで待ってから次の処理に進むモードのことであり、送信が終わらないとユーザプログラムは次の処理へ進まない。逆に送信を待たないモードもあり、これはwriteシステムコールを発行したら、実際には送信処理が終了していなくても、すぐに次の処理へ移る。次に、通信相手との間で、UDPプロトコルによるネットワーク帯域の測定を行う(S3
3)。これは、例えば、1パケット1500バイト程度のRTPパケット(RTP/UDP/IPヘッダを含む)を複数個送信し、受信側から応答されるRTCPパケットから帯域をUDP帯域算出手段31bにおいて算出する。ここで、RTPパケットは本発明の実施の形態1で説明した内容と同じであり、この受信レポートをもとに、UDPでの帯域を求める。次に、ステップS32で算出したTCPでの帯域とUDPでの帯域との比較を行い、この比較により、帯域の差がある閾値以上であればネットワーク内に無線伝送路があるとみなし、閾値より小さい場合、無線伝送路は存在しないと推定する(S34、S35a、S35b)。具体的には、閾値は、あらかじめ、例えば(表3)のように、TCPnパケットごとのTCP ACK応答の数に対応するように閾値を定めておき、この閾値と、次の式(9)で算出する値を比較することで推定を行う。無線伝送路(無線回線)が存在するか否かの推定は無線推定手段32において行う。
(UDP帯域−TCP帯域)/(TCP帯域xnパケットごとのTCP ACK)
・・・・・(9)
このようにして推定した結果により、ステップS35aでは無線伝送路ありの設定を行い、ステップS35bでは無線伝送路なしの設定を行う。
無線伝送路推定後の処理は、参考の形態と同様、図10に示す処理であるので、その説明は省略する。
以上のように本実施の形態によれば、第1の方法(UDPプロトコルを用いる方法)で対象となるネットワークの帯域を測定して測定結果としての第1の帯域を取得し、第2の方法(TCPプロトコルを用いる方法)で対象となるネットワークの帯域を測定して測定結果としての第2の帯域を取得する帯域算出手段31と、第1の帯域と第2の帯域との帯域差に基いて、対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かを推定する無線推定手段32とを有することにより、対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かを2つの方法で測定した帯域の差から推定することができるので、伝送路に無線回線が存在すると推定される場合にのみ、伝送品質低下に対応するための冗長なデータの付加などを施すことで無線回線に対応した映像伝送を行なってデータの品質を向上させ、逆に有線のみの伝送路と推定された場合には余分なデータを付加することがないため、効率の良い伝送を行うことができ、さらに、無線特有の送信に関わるオーバーヘッド、具体的には無線回線部分における送信前の待ち時間、送信後の送達確認応答待ち時間によるオーバーヘッドについても考慮することができ、無線伝送における伝送効率の悪さが回避することができる。また、2つの方法でネットワーク帯域を測定する場合に、送信側および受信側で対応することになり、従来は必要であった中継装置を不要にすることができる。
また、無線推定手段32において対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信するデータにエラー耐性を持たせるための符号化を施すエラー耐性手段36を備えたことにより、無線回線内でエラーが発生しても、このエラー耐性によりデータエラーの影響を低減することができる。
さらには、無線推定手段32において対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信する複数のフレームデータを1つのパケットにパケット化するパケット化手段35を備えたことにより、無線回線におけるデータ伝送の効率を上げることができる。
さらに、パケット化手段35は、双方向映像伝送のようにリアルタイム伝送が必要な場合、許容される遅延時間にしたがってパケット化可能なフレーム数の上限を決めることとしたものであり、パケット化されたフレームデータが到着遅延のために受信側で廃棄されることを回避することができる。
本発明は、ネットワークを使って映像データ等のデータ伝送を行うための通信制御方法と、ネットワークを使って映像等のデータ伝送を行う通信制御装置とに関し、送信側と受信側の対応だけで無線回線のような伝送状態の悪い区間が存在することを推定して無線回線に対応した映像伝送を行なうことができる。
参考の形態による通信制御装置の送信装置を示す機能ブロック図 参考の形態および本発明の実施の形態による通信制御装置の受信装置を示す機能ブロック図 本発明の実施の形態による通信制御装置の送信装置を示す機能ブロック図 IEEE 802.11MAC層の送信時間の説明図 IEEE 802.11 1500バイト1パケットの送信時間の説明図 IEEE 802.11 300バイト5パケットの送信時間の説明図 802.11a無線LAN時のパケットサイズと通信時間を示すグラフ 10Mbpsイーサネット(登録商標)時のパケットサイズと通信時間を示すグラフ 図1の送信装置の動作を示すフローチャート 無線伝送路推定後の処理を示すフローチャート 図3の送信装置において、無線区間が存在するかどうかを判定する場合の動作を示すフローチャート IEEE 802.11UDPプロトコル送信時間の説明 IEEE 802.11TCPプロトコル送信時間の説明
符号の説明
1、31 帯域算出手段
2、32 無線推定手段
3、33 映像入力手段
4、34 符号化手段
5、35 パケット化手段
6、36 エラー耐性手段
7、37 パケット送信手段
21 パケット受信手段
22 エラー回復手段
23 データ組立手段
24 復号化手段
25 映像表示手段
26 受信情報送信手段
31a TCP帯域算出手段
31b UDP帯域算出手段

Claims (8)

  1. 対象となるネットワークの帯域をUDPプロトコルによるパケットTCPプロトコルによるパケットを使って測定する通信制御方法であって、
    前記UDPプロトコルによるパケットで測定した第1の帯域と前記TCPプロトコルによるパケットで測定した第2の帯域との差である帯域差が所定数のTCPパケットごとのACK応答の数に対応する閾値以上であるか否かを判定し、前記判定の結果により、前記対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かを推定することを特徴とする通信制御方法。
  2. 前記判定の結果により前記対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信するデータにエラー耐性を持たせるための符号化を施すことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 前記判定の結果により前記対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信する複数のフレームデータを1つのパケットにパケット化して送信することを特徴とする請求項1または2に記載の通信制御方法。
  4. 双方向映像伝送のようにリアルタイム伝送が必要な場合、許容される遅延時間にしたがってパケット化可能なフレーム数の上限を決めることを特徴とする請求項3に記載の通信制御方法。
  5. 対象となるネットワークの帯域をUDPプロトコルによるパケットTCPプロトコルによるパケットを使って測定する通信制御装置であって、
    前記UDPプロトコルによるパケットで前記対象となるネットワークの帯域を測定して測定結果としての第1の帯域を取得し、前記TCPプロトコルによるパケットで前記対象となるネットワークの帯域を測定して測定結果としての第2の帯域を取得する帯域算出手段と、前記第1の帯域と前記第2の帯域との帯域差が所定数のTCPパケットごとのACK応答の数に対応する閾値以上であるか否かを判定して、前記対象となるネットワークの経路に無線回線を含むか否かを推定する無線推定手段とを有することを特徴とする通信制御装置。
  6. 前記無線推定手段において前記対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信するデータにエラー耐性を持たせるための符号化を施すエラー耐性手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の通信制御装置。
  7. 前記無線推定手段において前記対象となるネットワークに無線回線があると推定した場合、送信する複数のフレームデータを1つのパケットにパケット化するパケット化手段を備えたことを特徴とする請求項5または6に記載の通信制御装置。
  8. 前記パケット化手段は、双方向映像伝送のようにリアルタイム伝送が必要な場合、許容される遅延時間にしたがってパケット化可能なフレーム数の上限を決めることを特徴とする請求項7に記載の通信制御装置。
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