JP4304535B2 - 情報処理装置及びこのプログラムと、モジュラー型システムの運用管理システムと、コンポーネント選択方法 - Google Patents

情報処理装置及びこのプログラムと、モジュラー型システムの運用管理システムと、コンポーネント選択方法 Download PDF

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Description

本発明は情報処理装置及びこのプログラムと、モジュラー型システムの運用管理システムに関する。
近年のインターネットの広範な普及により、コンピュータ、ネットワークをもちいた電子的業務管理システムはビジネス基盤や社会的なインフラとして完全に定着し、インターネット関連システムにおいて高いレベルのミッションクリティカル性が求められている。そのため、そのようなシステムには、一般に障害発生時にも業務を停止することなく予備資源に切り替わるような冗長構成が組まれることが行われる。
冗長化を行う上で、装置内を二重化し片方をアクティブ、もう一方をスタンバイに設定し装置内のコンポーネントレベルでの障害に備え、さらに、電源故障など装置単位の故障に備え複数の装置で冗長グループを構成し、そのうちの一つをアクティブとし、その他をスタンバイ資源とする手法がある。ただしこの際、この装置を使用してサービスを受けるユーザからは単一の装置として見えるよう仮想化されている必要がある。
ひとつの手法として装置間冗長は一般に冗長用の専用プロトコルが使用される。例えば、図20に記載のルータの場合、ルータ405内部において資源401および402で内部二重化4011を設定しておいて、非特許文献1に記載の複数のルータ間での冗長化プロトコルVRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)を用いてVRRP V10により装置間での冗長化を行うことで、前記の冗長化構成をとることができる。この際、本ルータを使用するユーザからは一つの仮想ルータ407があるように見えている。
また装置内のコンポーネント故障に対する内部での二重化は、物理的装置そのものを変えずに内部での切り替えのみでよいことから、障害復旧手法として装置自体を切り替えるより望ましいが、二重化された装置を冗長のために多数用意するとスタンバイ資源の二重化が生じ、資源利用効率は最大でもactive:standby=1:1の50%であり、ひとつの冗長化資源をN台でシェアするN+1のような構成を組むことは難しい。また、ディスクリートな装置を並べるのはより空間を消費するし、無駄も多い。そこで機能の決まったディスクリートな装置を用いる代わりに、統一されたプラットフォームにモジュラー化されたユニット資源を搭載し、必要な設定を行うことで自由に必要な装置を仮想的に形成すること(以後サービス)で、消費する空間の削減、資源利用効率の向上、利用形態のフレキシビリティ向上などが可能である。また、スタック技術を用いることで、複数の物理的に分離したシェルフをまたいで仮想的に一つのプラットフォーム上の資源として仮想化することも可能である。出荷時にすでにハードウェア設定などの各種設定が行われているディスクリートな装置にくらべ、前記のサービスでは、一般にハードウェア設定などが必要で装置設定などの管理業務が複雑になる。しかし資源の仮想化技術により、仮想資源プールを提供し、物理資源を例えば種類、性能などの性質に基づき対応する仮想資源プールに登録し、資源選択の際に必要でない情報を隠蔽し、仮想装置を構成する設定を容易にすることが行われる。例えば図25にシェルフ904やユニット物理資源905を有する物理資源906を、物理的な配置などの資源利用者にとって不必要な情報を隠蔽し、その性能、種類などの属性で分類し仮想化プール901に登録する。資源利用者は物理資源906の情報を直接設定するのではなく、仮想資源プール内の仮想資源の情報をもとに設定を行い、仮想資源903とユニット物理資源905の間の関係などは管理ソフトウェアが管理し、ユーザはシステムの変更などで物理資源に変更があった場合も設定を変更する必要がなく、管理ソフトウェアの保持する関連情報を変更すればよい。
仮想化された資源に対する論理的な設定により、上記のサービスを構成する仮想資源(以後コンポーネント)の二重化において、たとえば一つの仮想資源を、冗長構成を組む複数のサービス内のコンポーネント間で共有することが可能で、資源利用効率を向上することができる。そのため、例えば、あるサービスとしてルータを設定し、前記のように各ルータ内部のコンポーネントは二重化されており、かつ複数台のルータで冗長構成をとる場合、各ルータのstandbyコンポーネントがある資源を共有しながら論理的には複数台の別の装置として設定し、資源の有効利用を実現しながら装置内二重化を実現することなども可能である。また装置間二重化として、VRRPなどの外部冗長プロトコルにより冗長構成を組むが可能である。
更に、冗長構成として例えば非特許文献2に記載のAIS(Application Interface Specification)の冗長フレームワークで規定されているように、2N、N+M、N-Wayな冗長構成がある。図21〜図23に冗長構成の一例を示す。サービスグループはあるサービスを提供するための集合として定義され、当該サービスグループの中にサービスインスタンス、ノード、サービスユニットが存在する。サービスインスタンスとは供給したいサービスの論理的エンティティであり、ノードは何らかの資源が供給される物理的資源の集まりをあらわす論理的エンティティであり、サービスユニットは当該ノード上に存在する論理的エンティティである。複数のサービスユニットが当該サービスインスタンスと関連付けられており、採用する冗長構成により、各サービスユニットはactiveもしくはstandbyとなり、activeが障害などで使用不能になったときにサービスインスタンスはstandbyのサービスユニットを指定し、障害復旧する。例えば図21の構成は、サービスグループ501に対し、一つのサービスインスタンス502が存在し、それぞれノード505の上にあるサービスユニット503とノード506の上にあるサービスユニット504が定義され、サービスユニット503をactiveに、サービスユニット504をstandbyに設定した別ノード上の2N(N=1)冗長設定の例である。図22、図23は2N(N=3)冗長構成の例である。
ここで、サービスユニットをどういう冗長構成で各々をどのノードに配置するかで様々な冗長構成を指定できる。ノードは物理的資源の集合をさすため、リスクを共有している。そのため、ノード障害が起きると、その上に設定されたサービスユニットは使用不能となる。
RFC2338 SAI−AIS−A.01.01、P67
しかしながら、前記のプラットフォーム上のユニット物理資源を用いたサービスの内外での冗長化を構成・設定を行うには次のような問題点がある。
第1の問題点は、多くのユニット物理資源を用いてシステム上に複数のサービスを様々な冗長構成で形成する場合、システム全体でのリスク管理が難しくなることである。その理由は、サービスを構成する物理資源や冗長構成といったサービス管理を行う管理者にとって、ディスクリートな装置ではリスク管理は比較的明らかであるが、物理的情報(位置情報、電源配線情報など)が入り組むと、物理的資源の故障部位によるリスク分類が不明瞭となるからである。
第2の問題点は、資源の仮想化を行うことで、システム上に複数のサービスを様々な冗長構成で形成する際にシステム全体でのリスク管理が難しくなることである。その理由は、資源の仮想化を行うことで、サービスの設定の自由度が向上し管理システム内の資源をその物理的位置を意識することなく使用可能だが、サービスを構成する物理資源や冗長構成といったサービス管理を行う管理者にとって、仮想化された資源を用いてサービス設定を行う場合、物理的情報(位置情報、電源配線情報など)が入り組むと、物理的資源の故障部位によるリスク分類が不明瞭となる。このため、上記冗長化構成を設定する場合、仮想資源プールを物理リスクという観点から細分化しその情報を管理者に提供し、管理者は資源の詳細情報に基づいて、そのリスク分類をおこなう必要があるが、リスク分類の抽象化は行われていないため、管理者が情報をもとに自分で設定しなければならない。そのためシステムが肥大化・複雑化すると、その複雑さは加速的に増大し、管理業務が非常に困難となるからである。
第3の問題点は、要求されるサービスの必要性能を達成できなかったり、資源有効利用効率が低下してしまったりする可能性があることである。その理由は、システムの設定変更・増設などを繰り返している間に、資源利用状況に偏り(以後フラグメント)が生じ、実際は物理的に離れた位置にあるユニット同士を集めてサービスを構成すると、その間の遅延などが原因で性能劣化が起こったり、逆に性能がでないなら使用しないというポリシーに従った場合、利用できない資源が出てきたりする可能性がある。特に同じ装置はなるべく物理的にも近い場所にあることが管理目的上望ましいが、フラグメント管理はシステムの肥大化・複雑化とともに加速的に複雑性を増し、サービス管理を行う管理者に負担を強いることになるからである。
第4の問題点は、冗長化を行う場合、システムが大規模であると管理業務の複雑さにより人手による迅速な管理実行が事実上不可能になる可能性があることである。その理由は、大規模システムにおいては管理しなければならない資源の数は膨大であり、更にその上に論理的に集められたサービスおよびその構成物理資源との関連を管理しなければならず、リスク、フラグメント管理という観点から、要求されるサービスに最適なシステム構成を探索することは事実上不可能なほど複雑となるからである。
そこで、本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、複数のサービスを有するシステムにおいて、リスク管理、フラグメント管理を自動化する技術を提供することで、サービスやその冗長構成の設定を容易にし、サービス管理を行う管理者の負担を軽減し、またシステム更新などによる設定変更の際にもサービス設定においてその変更を意識せずに設定可能な情報処理装置及びこのプログラムと、モジュラー型システムの運用管理システム、コンポーネント選択方法を提供することである。
上記課題を解決する第1の発明は、情報処理装置であって、所定の機能を持つシステムを構成する為のコンポーネントに関するコンポーネント情報が格納された記憶手段と、前記コンポーネント情報に基づいて、サービスで要求されるシステムを構成するに必要なコンポーネントの組み合わせを算出し、これらのコンポーネントの組み合わせについて、物理的な障害がサービス要求に及ぼすリスクの情報であるリスク情報、及び/又は、コンポーネントの利用状況の偏り度合いの情報であるフラグメント情報を算出し、所定のポリシー、算出したリスク情報及び/又はフラグメント情報に基づいて、選択したコンポーネントの組み合わせに対して順位付けを行う処理手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明は、上記第1の発明において、前記処理手段は、リスク情報として、各コンポーネントの組み合わせにおけるリスクの統計量を算出する手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明は、上記第2の発明において、前記処理手段は、リスク情報として、各コンポーネントの組み合わせにおけるリスクの統計量であるところの平均及び/又は分散を算出する手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明において、前記処理手段は、フラグメント情報として、各コンポーネントの組み合わせにおけるフラグメントの統計量を算出する手段を特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明は、上記第4の発明において、前記処理手段は、フラグメント情報として、各コンポーネントの組み合わせにおけるフラグメントの統計量であるところの平均及び/又は分散を算出する手段を特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明は、上記第1から第5いずれかの発明において、前記記憶手段に格納されるコンポーネント情報が、物理的な資源の情報であることを特徴とする。
上記課題を解決する第7の発明は、上記第1から第6いずれかの発明において、前記記憶手段に格納されるコンポーネント情報が、物理的な資源の物理資源情報と、前記物理資源情報と関連付けられ、前記物理的な資源を仮想化してコンポーネント化した仮想化資源の仮想化資源情報とから成り、前記処理手段は、前記コンポーネント情報に基づいて、一つの仮想化された資源を一つのコンポーネントとしてコンポーネントの組み合わせを算出する手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第8の発明は、情報処理装置のプログラムであって、前記プログラムは情報処理装置を、所定の機能を持つシステムを構成する為のコンポーネントに関するコンポーネント情報に基づいて、サービスで要求されるシステムを構成するに必要なコンポーネントの組み合わせを算出し、これらのコンポーネントの組み合わせについて、物理的な障害がサービス要求に及ぼすリスクの情報であるリスク情報、及び/又は、コンポーネントの利用状況の偏り度合いの情報であるフラグメント情報を算出し、所定のポリシー、算出したリスク情報及び/又はフラグメント情報に基づいて、選択したコンポーネントの組み合わせに対して順位付けを行う手段として機能させることを特徴とする。
上記課題を解決する第9の発明は、上記第8の発明において、リスク情報が各コンポーネントの組み合わせにおけるリスクの統計量であることを特徴とする。
上記課題を解決する第10の発明は、上記第9の発明において、リスク情報が各コンポーネントの組み合わせにおけるリスクの統計量であるところの平均及び/又は分散であることを特徴とする。
上記課題を解決する第11の発明は、上記第8から第10のいずれかの発明において、フラグメント情報が各コンポーネントの組み合わせにおけるフラグメントの統計量であることを特徴とする。
上記課題を解決する第12の発明は、上記第11の発明において、フラグメント情報が各コンポーネントの組み合わせにおけるフラグメントの統計量であるところの平均及び/又は分散であることを特徴とする。
上記課題を解決する第13の発明は、上記第8から第12のいずれかの発明において、前記コンポーネントが、物理的な資源であることを特徴とする。
上記課題を解決する第14の発明は、上記第8から第12のいずれかの発明において、前記コンポーネントが、物理的な資源を仮想化した資源であることを特徴とする。
上記課題を解決する第15の発明は、モジュラー型システムの運用管理システムであって、ネットワークと接続され、管理対象であるモジュラー型システムを構成する物理資源と、ネットワークと接続され、前記物理資源が提供する設定項目もしくは稼動データ項目の情報取得要求データ、設定要求データ、並びにポリシーデータを送信する端末と、ネットワークに接続され、前記物理資源の情報である物理資源情報と、前記物理資源が提供する設定・稼動データ項目について参照又は変更を行う項目の情報が抽出された仮想資源情報と、前記仮想資源から構成される仮想サービスグループの情報であって、前記仮想資源が提供する設定・稼動データ項目について参照又は変更を行う項目の情報が抽出・加工された仮想サービスグループ空間情報と、前記仮想資源が提供する設定・稼動データ項目について参照又は変更を行う際の処理情報を記載したポリシー情報とを備え、前記端末から送信される前記物理資源又は仮想資源の設定要求に応答し、前記仮想資源情報及びポリシー情報に基づいて最適化演算による解を算出し、この解に基づいて、仮想資源サービスグループの最適設定を行い、前記仮想サービスグループ空間情報を作成・管理し、前記端末に送信し、また前記各情報に対する情報取得要求に対して前記端末に情報を送信する手段とを有するコントローラとを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第16の発明は、上記第15の発明において、前記コントローラは、前記設定要求に対して、前記物理資源情報又は前記仮想資源情報を用いて、物理的な障害が前記設定要求に及ぼすリスクの情報であるリスク情報を算出し、前記仮想サービスグループ空間情報を作成・管理する手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第17の発明は、上記第15又は第16の発明において、前記コントローラは、前記設定要求に対して、前記物理資源情報又は前記仮想資源情報を用いて、資源利用状況の偏り度合いであるところのフラグメント情報を算出し、前記仮想サービスグループ空間情報を作成・管理する手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第18の発明は、上記第15から第17のいずれかの発明において、前記コントローラは、前記物理資源の情報が格納される物理資源情報データベースと、前記物理資源データベースの読み書き、情報更新、監視等の管理を行う物理資源管理手段と、前記仮想資源の情報が格納される仮想資源情報データベースと、前記仮想資源データベースの読み書き、情報更新、監視等の管理を行う仮想資源管理手段と、前記仮想サービスグループ空間の情報が格納される仮想サービスグループ空間情報データベースと、前記仮想サービスグループ空間情報データベースの読み書き、情報更新、監視等の管理を行う仮想サービスグループ管理手段と、前記ポリシーの情報が格納されるポリシー情報データベースと、前記ポリシー情報データベースの読み書き、情報更新、監視等の管理を行うポリシー管理手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第19の発明は、上記第15から第18のいずれかの発明において、前記コントローラは、物理資源とネットワークを介して通信し、必要なデータの送受信を行う通信手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第20の発明は、上記第15から第19のいずれかの発明において、前記コントローラは、障害発生時に、物理資源からのアラーム信号の受信、又はコントローラからの定期的な信号送信による状態検査により、異常を検知する手段と、前記物理資源管理手段、前記仮想資源管理手段、前記仮想サービスグループ管理手段に、前記異常検知を通知する手段とを有し、前記物理資源管理手段、前記仮想資源管理手段及び前記仮想サービスグループ管理手段は、前記異常検知に基づいて、管理するデータベースの情報を更新することを特徴とする。
上記課題を解決する第21の発明は、上記第15から第20のいずれかの発明において、システム変更時に、前記物理資源管理手段、前記仮想資源管理手段及び前記仮想サービスグループ管理手段は、増設や変更などのシステム変更時に、管理するデータベースの情報を更新し、前記コントローラは、前記更新された情報に基づいて、前記最適化演算を自動的に又は管理者の指令によるトリガーによって再演算し、この結果に基づいて仮想資源サービスグループの最適設定を行う手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第22の発明は、サービスで要求されるシステムを構成するに必要なコンポーネントを選択するコンポーネント選択方法であって、所定の機能を持つシステムを構成する為のコンポーネントに関するコンポーネント情報に基づいて、サービスで要求されるシステムを構成するに必要なコンポーネントの組み合わせを算出し、これらのコンポーネントの組み合わせについて、物理的な障害がサービス要求に及ぼすリスクの情報であるリスク情報、及び/又は、コンポーネントの利用状況の偏り度合いの情報であるフラグメント情報を算出し、所定のポリシー、算出したリスク情報及び/又はフラグメント情報に基づいて、選択したコンポーネントの組み合わせに対して順位付けを行うことを特徴とする。
図26を参照して、本発明の作用を説明すると、情報処理部10の入力として、管理システム内の管理対象である複数のモジュラー型システムを構成するコンポーネントの情報であるコンポーネント情報11と、システムに対するサービス設定・変更要求のサービス要求12と、あらかじめ設定されたポリシー情報13とを持つ。
サービスで要求されるシステムはサービスユニットで構成され、サービスユニットはコンポーネントで構成される。コンポーネントとは、サービスで要求されるサービスユニットを構成するに必要な単一の物理的な資源のみならず、異なる物理的資源を複数用いて組み合わせ、一つの機能を持つ仮想的な物理資源群も含む概念である。
まず、上記の入力データにおいて、サービス要求を満たすことが可能なコンポーネントの組み合わせを、コンポーネント情報11に基づいて選択する。これらのコンポーネントの組み合わせの夫々について、リスク情報とフラグメント情報とを求める。
リスク情報とは、物理的な障害がサービス要求に及ぼすリスクの情報であり、どの程度のリスクを持っているかという情報を数値化したものである。また、フラグメント情報とは、サービス要求を満たすコンポーネントの組み合わせにおいて、それを構成するコンポーネントの利用状態の偏りの情報を数値化したものである。尚、リスク情報、フラグメント情報を算出する際に、算出に使用する情報を重み付けをして優先度等を反映させても良い。
そして、算出したリスク情報とフラグメント情報とをポリシー情報13に基づいて参照し、コンポーネントの組み合わせの順位付けを行う。
第一の効果は、物理的資源や、この物理的資源を仮想化した仮想資源から、装置(仮想装置)やその冗長構成を設定する際に、サービス管理を行うサービス管理者から、システム変更に伴う複雑なリスク管理、資源利用状況のフラグメントの管理が隠蔽されることである。
その理由は、図18に記載の仮想サービスグループ空間4005を提供し、サービス要求4014のサービスグループ4011、サービスユニット4012、コンポーネント4013、ノード4010に対して、リスク、フラグメントを最適化した仮想サービスグループ4006、仮想サービスユニット4007、仮想コンポーネント4009、仮想ノード4008を割り当て、システムの増設、変更などにより最適状態が変化しても、仮想サービスグループ層と仮想資源もしくは物理資源との最適な対応を自動的に設定することが可能な為である。
第2の効果は、サービス管理者に負担をかけることなく、サービス要求をみたす設定の候補の中で最も望ましいリスク、又はフラグメントで最適な資源を選択することができることである。
その理由は、サービス管理者の要求に伴い、使用可能な資源群の中から要求を満たす資源設定の候補を抽出し、その候補で構成される探索空間の中からリスク演算を行い最適な構成を選択し、その結果を仮想サービスグループに割り当て、登録・管理する機能を有する為である。
第3の効果は、サービス管理を行う管理者に負担をかけることなく、サービス要求に記述された要求する性能、冗長構成を実現しながら、望ましいフラグメントで最適な資源を選択し、仮想装置を構成する資源をなるべく一塊にまとめて管理を容易にし、また資源利用効率の向上が可能な点である。
その理由は上記仮想サービスグループ空間に対して、前記と同様に使用可能な資源群の中から要求を満たす資源の候補を抽出し、フラグメント演算によりフラグメントを最適化し、その結果を仮想サービスグループに割り当て、登録・管理する機能を有する為である。
第4の効果は、フラグメント管理とリスク管理という二つの相互に関連する管理事項双方を同時に考慮して、自動的に望ましい設定を行うことができる点である。
その理由は、仮想サービスグループ設定を決定する際に、管理ポリシーに従って適切な処理フローにより演算管理を行うことが可能な為である。
本発明の実施例1の構成を示すブロック図である。 実施例1において利用されるポリシー空間情報である。 実施例1において利用される物理資源空間情報である。 実施例1において利用される仮想資源空間情報である。 実施例1において利用される仮想サービスグループ空間情報である。 実施例1において利用される利用可能仮想資源空間情報である。 実施例1において利用される仮想サービスグループ探索空間情報である。 実施例1において利用される管理者サービス要求情報である。 実施例1における全体の動作を示す流れ図である。 実施例1における全体の動作で特に管理者への設定確認を含む動作を示す流れ図である。 実施例1における最適設定探索動作の流れ図である。 実施例1におけるリスクパラメータ定義の説明図である。 実施例1におけるリスク演算動作の流れ図である。 実施例1におけるフラグメントパラメータ定義の説明図である。 実施例1におけるフラグメント演算動作の流れ図である。 実施例1における障害発生時の障害通知動作の流れ図である。 実施例1において利用されるID情報の一例である。 実施例1の効果を説明する使用例の模式図である。 実施例1をすでに仮想化層がある場合に適用した場合の効果を説明する模式図である。 従来のルータによるVRRPを用いた冗長化の例である。 異なるノード上で2N(N=1)冗長構成をとった例である。 異なるノード上で2N(N=3)冗長構成をとり、各々のノードにactiveとstandbyをとった例である。 異なるノード上で2N(N=3)冗長構成をとり、かつ一つのノードをstandby専用にとった例である。 従来のモジュラー型ユニット物理資源が搭載された複数のシェルフなどのプラットフォーム装置で構成されるシステムで物理資源を仮想化し、その上に冗長構成構成をとる例である。 従来のモジュラー型ユニット物理資源が搭載された複数のシェルフなどのプラットフォーム装置で構成されるシステムで物理資源を仮想化する例である。 実施の形態の概念図である。 コンポーネント情報の詳細を示した図である。 サービス要求の詳細を示した図である。 ポリシー情報の詳細を示した図である。 コンポーネントの組み合わせ1の模式図である。 コンポーネントの組み合わせ2の模式図である。 コンポーネントの組み合わせ3の模式図である。 コンポーネントの組み合わせ4の模式図である。 複数の物理資源を一つのコンポーネントとして仮想化した例を示す図である。
符号の説明
1 端末
2 ネットワーク手段
3 コントローラ
4 物理資源
本発明の実施の形態を説明する。
図26を参照すると、本システムは、情報処理部10の入力として、管理システム内の管理対象である複数のモジュラー型システムを構成するコンポーネントの情報であるコンポーネント情報11と、システムに対するサービス設定・変更要求のサービス要求12と、あらかじめ設定されたポリシー情報13とを持つ。情報処理部10は、コンポーネント情報11に記載のコンポーネントをつかって要求されるサービスを満たす全てのコンポーネントの組み合わせを選択し、この選択した組み合わせを、ポリシーに従ってソートする。そして、このソート結果を出力14とする。
以下の説明において、サービスで要求されるシステムはサービスユニットで構成されるものとする。サービスで要求されるシステムが冗長システムのスイッチ装置である場合、例えば、activeなスイッチ装置が一つのサービスユニットとなり、standbyなスイッチ装置も一つのサービスユニットとなる。
更に、サービスユニットはコンポーネントで構成されるものとする。コンポーネントとは、サービスで要求されるサービスユニットを構成するに必要な単一の物理的な資源のみならず、異なる物理的資源を複数用いて組み合わせ、一つの機能を持つ仮想的な物理資源群も含む概念である。以下の説明では、本発明を理解し易いよう、コンポーネントを、シェルフのスロットに格納される単一の機能を持つ一つの物理的資源として説明し、そのコンポーネント情報の詳細を図27に示す。図27では、コンポーネント(物理的資源)の種類は一種類のみで、シェルフが4つの場合を示している。
次に、サービス要求について説明する。
本実施の形態では、図28に示すように、一つのサービス要求は、サービスグループ1からサービスグループ7の全部で7つのサービスグループからなる。
図28中の各サービスグループの冗長は、サービスユニットを割り当てる冗長タイプを示し、例えば、1+1は1つのactiveなサービスユニットと、1つのstandbyのサービスユニットとを示す。ここで、サービスユニットとは、上述した通り、要求されるサービスの機能を満たすユニットであり、複数又は単一のコンポーネント(物理的資源)から構成され、具体的には図28中のコンポーネント数で示される数だけコンポーネントを集め、一つのサービスユニットが構成される。例えば、サービスグループ1の一サービスユニットは、3つのコンポーネントから構成される。
図28中の装置とは、冗長で指定されたサービスユニットを一つの装置として扱うか、別装置として扱うかを示し、例えば同一装置(全てのサービスユニットを一つの装置として扱う)と、別装置(全てのサービスユニットを別装置として扱う)の二種類が指定できる。
図28中のシェルフは、それぞれのサービスユニットを別のシェルフに配置するか、同一シェルフ内に配置するかなどの配置の仕方を記述したもので、同一シェルフ(同一のシェルフ内にサービスユニットを収容する)、別シェルフ(別々のシェルフにサービスユニットを収容する)などがある。
図28中のコンポーネント数は、一つのサービスユニットを構成するのに必要なコンポーネントの数である。この例ではコンポーネントはtype1のみしか持たないので、単純に数だけだが、属性(コンポーネント種類や性能など)が複数ある場合は、それぞれの属性に対する要求資源数を記述する。
図28に示されたサービス要求において、例えば、サービスグループ2は、コンポーネント属性type1のコンポーネントを2つ使って構成されるサービスユニットを二つもち、それぞれのサービスユニットを別のシェルフに格納し、一つはactive、もう一つはstandbyとして割り当てるというものである。
次に、ポリシー情報について説明する。
ポリシー情報とは、上述したサービス要求を満たすコンポーネントの組み合わせの集合を、どのような条件で優先順位をつけるかという情報である。この優先順位をつける情報として、本発明では、リスク情報、又はフラグメント情報を用いる。リスク情報とは、サービス要求を満たすコンポーネントの組み合わせにおいて、物理的な障害がサービス要求に及ぼすリスクの情報であり、どの程度のリスクを持っているかという情報を数値化したものである。また、フラグメント情報とは、サービス要求を満たすコンポーネントの組み合わせにおいて、それを構成するコンポーネントの利用状態の偏りの情報を数値化したものである。
このようなポリシー情報の一例を図29に示す。図29中の優先演算は情報処理部10での演算を記述しており、リスクのみはリスク演算のみでフラグメントを無視する。同様にフラグメントのみはリスクを無視する。リスク→フラグメントはリスクを先に演算し、そのあとフラグメントの低いものを選ぶ。フラグメント→リスクはその逆である。
また、分割はリスクパラメータやフラグメントパラメータの平均、分散をどう処理するかを指定し、たとえば分割数が100で、探索する組み合わせの数が1000だった場合、平均値の少ない順に100個の区間に分け、同じ区間に属するものは平均値としては同じリスクとみなし、その区間内で分散値が小さい順にソートする。無限大は有効数字までの範囲で平均値ソートする。つまり分散よりも平均値を優先する。そのほかにも、例えば上位10%を同一リスクとする、分散を先に区間に分けてから平均値でソートするなどの指定も可能である。尚、ここで、リスクパラメータとは、共有リスクと、コンポーネントの故障率とを乗算した値である。また、共有リスクとは、1つのシェルフ内でactiveなサービスユニットの数であり、この数が多ければ、1つのシェルフが故障した場合に影響を与えるサービスユニットが多くなり、リスクが高い。また、フラグメントパラメータとは、サービスユニットを構成するコンポーネントの利用状況の偏りを表す値である。
フラグメント上限は、可能な組み合わせの中で一つの装置を形成するのに、またいでいいシェルフ数を示す。例えば、コンポーネント数が4つのサービスユニットを構成する際、フラグメント上限が3に設定されていたら4つのシェルフからそれぞれ一つずつコンポーネントをとってきてサービスユニットを構成することは許されない。
また、サービスの優先度等を反映させるため、リスクパラメータ、フラグメントパラメータに重み付けの概念を導入しても良い。例えば、優先度の高いサービスグループとシェルフを共有する場合、そのサービスグループに属するサービスユニットに対して、優先度を反映した重みづけ(例えば、1以上の数値を乗算)を付けるようにする。また、シェルフの故障率を重み付けとして、共有リスクに乗算するようにしても良い。
上述のような条件の元で、情報処理部10で行われる具体的な動作例を示す。
まず、上記の入力データにおいて、サービス要求を満たすことが可能なコンポーネントの組み合わせを、コンポーネント情報11に基づいて選択する。
ここでは、サービスグループ1からサービスグループ7の条件を満たすコンポーネントの組み合わせが4つあったものとし、各組み合わせの模式図を図30から図33に示す。尚、図30から図33において、各コンポーネントの数値はどのサービスグループに使用されているかを示し、太線で囲まれた領域がactiveを示す。また、説明を容易にする為、優先度をあらわす重み及び故障率は一律1とした。
ここで、図30に示される組み合わせ1を用いて、リスク情報及びフラグメント情報の具体的な算出方法について説明する。
まず、リスク情報ではリスクパラメータを算出する。
シェルフ1において、サービスユニット3a及び4aがactiveであるので、共有リスクは2であり、優先度をあらわす重み及び故障率は一律1なので、リスクパラメータは2(=2×1×1)となる。シェルフ2において、サービスユニット5a及び7aがactiveであるので、共有リスクは2であり、優先度をあらわす重み及び故障率は一律1なので、リスクパラメータは2(=2×1×1)となる。シェルフ3において、サービスユニット1b、2b及び6aがactiveであるので、共有リスクは3であり、優先度をあらわす重み及び故障率は一律1なので、リスクパラメータは3(=3×1×1)となる。シェルフ4において、サービスユニット1c及び2bがactiveであるので、共有リスクは2であり、優先度をあらわす重み及び故障率は一律1なので、リスクパラメータは2(=2×1×1)となる。
ここで、各シェルフのリスクパラメータをxi とし、シェルフ数をn とすると、リスクパラメータの平均は、
Figure 0004304535
となるので、組み合わせ1のリスクパラメータの平均は2.25となる。
また、リスクパラメータの分散は、
Figure 0004304535
となるので、組み合わせ1のリスクパラメータの分散は0.25となる。
これら求めたリスクパラメータの平均及び分散を組み合わせ1のリスク情報とする。
次に、フラグメント情報ではフラグメントパラメータを算出する。
フラグメントパラメータは一つの各サービスグループのサービスユニットを構成するコンポーネントの偏りを示す数値である。
例えば、組み合わせ1のサービスグループ1のサービスユニット1aを構成するコンポーネントは同一シェルフ内に収容されているので、サービスユニット1aのフラグメントパラメータは0(=1−1)である。同様に、組み合わせ1のサービスグループ1のサービスユニット1bを構成するコンポーネントは同一シェルフ内に収容されているので、サービスユニット1bのフラグメントパラメータは0(=1−1)である。同様に、組み合わせ1のサービスグループ1のサービスユニット1cを構成するコンポーネントは同一シェルフ内に収容されているので、サービスユニット1cのフラグメントパラメータは0(1−1)である。
同様な方法で、組み合わせ1のサービスグループ2のサービスユニット2aを構成するコンポーネントは同一シェルフ内に収容されているので、サービスユニット2aのフラグメントパラメータは0(=1−1)である。サービスユニット2bを構成するコンポーネントは、二つのシェルフにまたがって収容されているので、サービスユニット2bのフラグメントパラメータは1(=2−1)である。
同様な方法で、組み合わせ1のサービスグループ3のサービスユニット3aを構成するコンポーネントは同一シェルフ内に収容されているので、サービスユニット3aのフラグメントパラメータは0(=1−1)である。サービスグループ3のサービスユニット3bを構成するコンポーネントは同一シェルフ内に収容されているので、サービスユニット3bのフラグメントパラメータは0(=1−1)である。
同様な方法で、組み合わせ1のサービスグループ4のサービスユニット4aを構成するコンポーネントは同一シェルフ内に収容されているので、サービスユニット4aのフラグメントパラメータは0(=1−1)である。サービスユニット4bを構成するコンポーネントは二つのシェルフにまたがって収容されているので、サービスユニット4bのフラグメントパラメータは1(=2−1)である。
同様な方法で、組み合わせ1のサービスグループ5のサービスユニット5aを構成するコンポーネントは同一シェルフ内に収容されているので、サービスユニット5aのフラグメントパラメータは0(=1−1)である。サービスユニット5bを構成するコンポーネントは二つのシェルフにまたがって収容されているので、サービスユニット5bのフラグメントパラメータは1(=2−1)である。
同様な方法で、組み合わせ1のサービスグループ6のサービスユニット6aを構成するコンポーネントは同一シェルフ内に収容されているので、サービスユニット6aのフラグメントパラメータは0(=1−1)である。サービスユニット6bを構成するコンポーネントは二つのシェルフにまたがって収容されているので、サービスユニット6bのフラグメントパラメータは1(=2−1)である。
同様な方法で、組み合わせ1のサービスグループ7のサービスユニット7aを構成するコンポーネントは同一シェルフ内に収容されているので、サービスユニット7aのフラグメントパラメータは0(=1−1)である。サービスユニット7bを構成するコンポーネントは、二つのシェルフにまたがって収容されているので、サービスユニット7bのフラグメントパラメータは1(=2−1)である。
ここで、各サービスユニットのフラグメントパラメータをfi とし、サービスユニット数をn とすると、フラグメントパラメータの平均は、
Figure 0004304535
となるので、組み合わせ1のフラグメントパラメータの平均は0.333333となる。
また、フラグメントパラメータの分散は、
Figure 0004304535
となるので、組み合わせ1のフラグメントパラメータの分散は0.238095となる。
これら求めたフラグメントパラメータの平均及び分散を組み合わせ1のフラグメント情報とする。
組み合わせ2、3、4についても、上述と同様な方法でリスク情報及びフラグメント情報を算出する。これらの結果を図31から図33に記載した。
次に、リスク情報及びフラグメント情報に基づく、各コンポーネントの組み合わせの順位付けについて説明する。
(1)リスクのみ
ポリシーID=1の場合、リスク演算のみで、分割が無限大なので、リスクパラメータ平均でソートする。
各シェルフのリスクパラメータをyi とし、シェルフ数をn とすると、リスクパラメータの平均は、
Figure 0004304535
となる。
従って、各組み合わせのリスクパラメータの平均は各図に示される通りとなり、組み合わせ4<組み合わせ2<組み合わせ1<組み合わせ3の順でリスクが低くなる。ここで、組み合わせ4と2は平均が同じなので、リスクパラメータの分散の小さい4がよりリスク低となる。
(2)フラグメントのみ
ポリシーID=2の場合、フラグメント演算のみで、分割が無限大なので、フラグメントパラメータ平均でソートする。
つまり、組み合わせ1=組み合わせ2<組み合わせ3=組み合わせ4の順でフラグメントが低くなる。ここで、たとえば組み合わせ4と2は平均も分散も同じなのでフラグメントのみでは同順位となる。
(3)リスク→フラグメント
リスク演算で、すでに順序ができているので結果は(1)の場合と同じである。ここで、例えばリスクパラメータ平均aveが同じで、リスクパラメータ分散varが2以下なら同じリスクとする、というポリシーを設定しておいた場合は、組み合わせ4と組み合わせ2は同リスクとなるので、フラグメントの平均値の違いにより、組み合わせ2<組み合わせ4<組み合わせ1<組み合わせ3となる。
(4)フラグメント→リスク
フラグメント演算の結果より、(2)が得られており、例えば、組み合わせ1と組み合わせ2とが同順位であるが、リスク演算からリスクパラメータ平均aveで比較すると設定した場合は、組み合わせ1<組み合わせ2<組み合わせ4<組み合わせ3となる。ただし、リスクパラメータ分散varで比較する場合は、組み合わせ2<組み合わせ1<組み合わせ4<組み合わせ3となる。
このようにして、各ポリシー情報に基づいたコンポーネントの組み合わせの順位を結果として出力する。
尚、上記説明では、コンポーネントを、シェルフのスロットに格納される単一の機能を持つ一つの物理的資源として説明したが、図34に示すように、複数の資源を一つのコンポーネントとして仮想化し、この仮想化されたコンポーネントによりサービスユニットを構成しても良い。この場合、仮想化されたコンポーネントと、このコンポーネントを構成する物理資源との関係を記載したデータベースを用意する。そして、コンポーネントの組み合わせのリスク情報及びフラグメント情報は、前記データベースに基づいて、各コンポーネントを構成する実際の物理資源を元に上述と同様な方法で算出する。
以下に、上述した本発明の実施の形態を具体的なものにした実施例を説明する。
次に、本発明の具体的な実施例1について図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の説明において、サービスで要求されるシステムの具体例として、ノードを例にして説明する。
図1を参照すると、本発明の実施例1は、端末1と、ネットワーク手段2と、ネットワーク手段2に接続されている、管理システム内の管理対象である複数のモジュラー型装置で構成される物理資源4と、ネットワーク2に接続され、管理者が端末1から管理システムに対するサービス設定・変更要求や各種情報取得要求に応じて、現在使用可能な資源を検索し、その中からあらかじめ設定されたポリシーに従ってサービス要求を満たす装置構成設定を検索し、最適な設定を行い、また必要な情報を送信するコントローラ3から構成される。
以下、端末1の構成および機能について詳細に説明する。
端末1は、管理者が資源情報や各種設定情報取得要求、もしくはサービス設定要求を入力するキーボード、マウス等と、情報を提供する画面等を含む入出力手段101と、管理者から入力された各種要求をネットワーク手段2を経由してコントローラ3に送信し、またコントローラ3から送信された情報を受信する通信手段102とから構成されている。
次に、物理資源4の構成および機能について詳細に説明する。
物理資源4はある規定のインターフェースを有するモジュラー型資源が共通プラットフォーム上に搭載されており、物理的にはそのプラットフォームを有するシェルフに搭載されたカード状等の形態に代表されるモジュラー型ユニット物理資源(以後ユニット物理資源)の集合である。ただし、シェルフはひとつではなく、一般に複数のユニット物理資源を有する複数のシェルフで構成される。
また、各ユニット物理資源もしくはシェルフには物理情報を管理するローカル管理手段401を有し、ネットワーク手段2を通してコントローラ3と相互に通信することが可能である。例えば、管理している物理資源の障害発生などのアラームをコントローラ3に通知したり、コントローラ3からの現在の状態の情報の要求を受信し、答えを送信したりすることなどができる。
次に、コントローラ3の構成および機能について詳細に説明する。
端末1から送信される管理システムに対する仮想装置およびその冗長構成指定といったサービス設定・変更要求である後述する管理者サービス要求情報2700や、その他の管理情報取得要求を受信し、演算・設定された要求に対する結果や管理者への必要な通知を端末1に送信する通信手段301と、サービス要求を設定する上での動作の後述するポリシー情報2100を保持するデータベース311と、それを管理するアドミニストレータ303と、物理資源4の性能、種類、物理位置情報、状態などの物理資源管理のための物理資源空間情報群2200を保持するデータベース309と、そのデータベース309の情報を管理し、物理資源4の情報を定期的に更新しながら管理し、情報問い合わせに対して返答したり、情報に変化があった時に情報を更新し、通知する物理資源管理手段308と、物理資源4の設定や配置を論理的に仮想化した仮想化資源の情報である仮想資源情報、およびその性能、種類、状態、物理資源空間情報2200との対応関係や仮想サービスグループ空間情報2400との対応関係などの仮想資源管理のための仮想資源空間情報2300を保持するデータベース307と、データベース307の情報を管理し、情報問い合わせに対して返答したり、情報に変化があった時に情報を更新し、通知する仮想資源管理手段306と、上記の仮想資源から設定した仮想サービスグループ情報2400を保持するデータベース305と、データベース305の情報を管理し、情報問い合わせに対して返答したり、情報に変化があった時に情報を更新し、通知する仮想サービスグループ管理手段304と、端末1からの要求に対して、最適な仮想ノード情報を作成するために必要なリスク演算をおこなうリスク演算手段312−1と、フラグメント演算を行うフラグメント演算手段312−2と、上記のネットワーク手段2を通して前記の物理資源4と情報の通信を行う通信手段310と、上記の端末1からの要求に対して、最適な手順で必要な処理を行うようにコントローラ3の処理を管理する中央制御手段302とを有する。
なお、コントローラ3内の全ての手段が必ずしも同一装置内に存在しなくてもよく、例えば、物理資源管理手段308やデータベース309を別装置上に配置し、ネットワーク手段2を通して、物理資源管理手段308やデータベース309にアクセスするように構成してもよいし、その他、手段を別装置上に配置してネットワーク手段2を通してアクセスする構成にしてもよい。
また、端末1が通信手段301に各種要求を送信する際は、telnetやHTTP、SMTP、SOAPといった各種標準プロトコルを利用してもよい。
ここで、ポリシー空間情報2100とは、図2に示される如く、本発明を用いる際のポリシーの情報であり、ポリシー空間情報2100の全体的情報であるポリシー空間全体情報2101と、個々に設定・保存したポリシー情報の詳細情報をもつポリシー情報2102とで構成され、管理者が端末1を通して入力する情報である。
以下に、図2に示されるポリシー空間情報2100の各情報について説明する。
ポリシー空間全体情報2101はポリシー空間情報の全体的情報を保持し、設定更新日時と管理システム内のポリシー数を保持する。設定更新日時は情報の変更があると更新される。ここで、前記ポリシー空間情報2100にはポリシー数だけ詳細ポリシー情報2103が存在する。
詳細ポリシー情報2103は、ポリシーIDと優先演算と分割数とフラグメント上限を有する。ポリシーIDは当該ポリシー情報内で一意に決まる数字、記号などにより表記される。優先演算は、リスク演算を優先するかフラグメント演算を優先するかを記述する。分割数はリスク演算、もしくはフラグメント演算に用いる情報で、演算された結果を区間毎に分割する際の分割数である。フラグメント上限はフラグメントとして許容する上限を示し、例えば何個のシェルフにまたがって仮想サービスユニットを形成するかの上限などを規定する。
物理資源空間情報2200とは、図3に示される如く、本発明によって管理される物理資源4の各種情報であり、物理資源空間情報2200の全体的情報である物理資源空間全体情報2201と、管理している物理資源情報の詳細情報を保持する物理資源情報2202とで構成される。
以下に、図3に示される物理資源空間情報2200の各情報について説明する。
物理資源空間全体情報2201は、更新日時と管理システム内の全シェルフ数とそのシェルフID情報である構成メンバーIDを保持する。更新日時は情報の変更があると更新される。
物理資源情報2202は全シェルフ数だけシェルフ情報2203が存在する。
シェルフ情報2203はシェルフ全体情報2204とユニット物理資源空間情報2205で構成される。シェルフ全体情報2204はシェルフ全体的情報であり、シェルフIDと総スロット数と資源数と構成メンバーIDと状態と故障率で構成される。シェルフIDは数字、記号などを用いて物理資源情報2203内で一意にきまるIDをふることとする。総スロット数は搭載可能な総スロット数であり、資源数は現在搭載されているユニット物理資源数である。構成メンバーIDは搭載されているユニット物理資源のIDである。状態は電源、ファンなどのシェルフ全体の稼動状態である。故障率は当該シェルフの故障率である。
ユニット物理資源情報2205は、ユニット物理資源IDとユニット物理資源パスと種類と性能と状態と参照仮想資源IDと故障率で構成される詳細ユニット物理資源情報2206で構成される。
ユニット物理資源IDは数字、記号などを用いて属するシェルフ内で一意にきまるようにIDであり、たとえばスロット番号をもちいてIDをふるなどで記述される。例えばスロット3に搭載されたユニット物理資源はB3などとなる。ここで記号Bはユニット物理資源であることを示すために付け加えた。またユニット物理資源パスはシェルフIDと物理資源IDを組み合わせて決定し、各ユニット物理資源が管理システム内で一意に決まるようにし、またそのIDの表記からそのユニット物理資源がどのシェルフのどのスロットに属するかがわかるようにパスを振る。たとえばシェルフIDがSh3でそのスロット番号3に搭載されたユニット物理資源パスはSh3B3などとなる。ここで記号Shはシェルフを示す記号として付け加えた。種類、性能は当該ユニット物理資源の種類および性能情報であり、状態は稼動状態情報で正常時のupと異常時のdownなどである。参照仮想資源IDは当該ユニット物理資源が関連する仮想資源IDである。ここで各故障率は、管理者が直接入力して設定してもよいし、統計的情報から学習したデータを自動的に取得、入力してもよい。プロテクトとは、ユニット物理資源が他システムで既に利用されており、他システムとの共用を許可するか、しないかを示す情報である。プロテクトがONの場合には他のシステムで既に使用されており、共用を許可しない。また、プロテクトがOFFの場合には、他のシステムで未使用又は共用を許可している場合であり、資源としての利用が可能である。
仮想資源空間情報2300とは、図4に示される如く、本発明によって管理する仮想資源の各種情報であり、仮想資源空間情報2300の全体的情報である仮想資源空間全体情報2301と、管理している仮想資源情報の詳細情報を保持する仮想資源情報2302と、で構成される。尚、仮想資源情報2302は物理資源空間情報2200を元に管理者によって設定された情報である。
以下に、図4に示される仮想資源空間情報2300の各情報について説明する。
仮想資源空間全体情報2301は前記仮想資源空間情報2300の全体的情報であり、更新日時と管理システム内の全仮想資源数と構成する仮想資源のIDを保持する。更新日時は情報の変更があると更新される。
仮想資源情報2302は現在管理している仮想資源の詳細情報を保持する詳細仮想資源情報2303で構成され、前記仮想資源情報2302には前記仮想資源数だけ詳細仮想資源情報2303が存在する。
詳細仮想資源情報2303は仮想資源IDと種類と性能と稼動状態と参照仮想サービスグループIDと参照仮想ノードIDと参照仮想サービスユニットIDと参照仮想コンポーネントIDと参照冗長資源メンバーIDと仮想資源パスで構成される。
仮想資源IDは全仮想資源内で一意に決まるよう数字、記号などを用いてIDをふることとし、例えばV1などとする。IDは通し番号で1〜全仮想資源数までで振ってもよい。種類、性能はその仮想資源の種類、性能情報であり、状態は仮想資源の稼動状態であり、正常ならup、障害などの異常時はdownであらわす。参照仮想サービスグループIDと参照仮想ノードIDと参照仮想サービスユニットIDと参照仮想コンポーネントIDと参照冗長資源メンバーIDはそれぞれ当該仮想資源が関連する仮想サービスグループ空間情報2400に記載の仮想サービスグループIDと仮想ノードIDと仮想サービスユニットIDと仮想コンポーネントIDと冗長資源メンバーIDである。複数ある場合は全て列挙する。仮想資源パスは関連のあるユニット物理資源のユニット物理資源パスを用いて作成する。例えば、仮想資源IDがV1のある仮想資源がそれぞれユニット物理資源パスSh1B2とSh1B4を有するユニット物理資源で構成されていた場合、その仮想資源パスはV1@Sh1B2_Sh1B4などとなる。プロテクトとは、仮想資源が他システムで既に利用されており、他システムとの共用を許可するか、しないかを示す情報である。プロテクトがONの場合には他のシステムで既に使用されており、共用を許可しない。また、プロテクトがOFFの場合には、他のシステムで未使用又は共用を許可している場合であり、仮想資源としての利用が可能である。
仮想サービスグループ空間情報2400は、図5に示す如く、本発明によって管理者サービス要求に対して、最適な設定探索演算を行い割り当てられた設定結果の情報であり、仮想サービスグループ空間情報2400の全体的情報である仮想サービスグループ空間全体情報2401と、サービス要求に対する設定事項の詳細が保持される仮想サービスグループ情報2402とで構成される。
以下に、図5に示される仮想サービスグループ空間情報2400の各情報について説明する。
仮想サービスグループ空間全体情報2401は、前記仮想サービスグループ空間情報2400の全体的情報であり、設定更新日時と管理システム内の全サービスグループ数を保持する。設定更新日時は情報の変更があると更新される。
ここで前記仮想サービスグループ空間情報2400には仮想サービスグループ数だけ仮想サービスグループ情報2402が存在する。仮想サービスグループ情報2402は現在管理している仮想サービスグループの全体的情報を保持する仮想サービスグループ全体情報2403と仮想ノード情報2404で構成され、仮想ノード情報2404は当該仮想サービスグループに存在する仮想ノードの数だけ存在する。
仮想サービスグループ全体情報2403は仮想サービスグループ情報2402の全体的情報であり、設定更新日時と仮想サービスグループIDと参照サービスグループIDと参照サービスグループ名と仮想サービスグループの状態と仮想サービスユニット数と仮想サービスユニット構成メンバーIDと仮想ノード数と仮想ノード構成メンバーIDと優先度で構成される。
設定更新日時はその仮想サービスグループに更新があったときに更新される。仮想サービスグループIDは管理システム内で一意に決まるように記号、数字などをもちいてIDが振られる。
参照サービスグループIDは管理者サービス要求情報2100などに記載されることによって管理者により指定され、当該IDによって管理者の要求サービスを特定するものである。
参照サービスグループ名は管理者サービス要求情報2100などに記載されることによって管理者により指定される。
状態は仮想サービスグループの稼動状態を表し、当該仮想サービスグループ内の全ての仮想ノードおよび仮想サービスユニットの状態がupの時はup、一つ以上downやalarmがあり、かつ少なくとも一つの仮想サービスユニットがサービスを提供可能でupの時はalarm、全ての仮想サービスユニットがdownで当該仮想サービスグループ内でサービスを提供できる仮想サービスユニットが存在しない時はdownとなる。
仮想サービスユニット数は当該仮想サービスグループに属する全ての仮想サービスユニットの総数であり、仮想サービスユニット構成メンバーIDは当該仮想サービスグループに所属する全ての仮想サービスユニットのIDである。
仮想ノード数は当該仮想サービスグループに属する全ての仮想ノードの総数であり、ノード構成メンバーIDは当該仮想サービスグループに所属する全ての仮想ノードのIDである。
優先度は管理者サービス要求情報2100などに記載されることによって管理者により当該サービスグループに割り当てられた優先度であり、たとえば1〜5の間の整数値を割り当て、数字の大きいほど優先度が高い、などとする。
仮想ノード情報2404は仮想ノード全体情報2405と仮想コンポーネント情報2408と仮想サービスユニット情報2406で構成される。
仮想ノード全体情報2405は仮想ノードIDと参照ノードIDと属性と当該仮想ノードに属する仮想サービスユニットの数である仮想サービスユニット数と、仮想サービスユニット構成メンバーIDと仮想ノードの稼動状態をしめす状態とで構成される。
仮想ノードIDは当該仮想サービスグループ空間内に属する仮想ノード全ての中で一意に決まるIDが数字、記号などを用いて振られる。たとえば仮想サービスグループIDがVSG1のサービスグループに属するひとつの仮想ノードはVSG1VN1などのように表記される。
参照ノードIDは管理者サービス要求情報2100などに記載されることによって管理者により指定され、当該IDによって管理者の要求ノードを特定するものである。
仮想サービスユニット数は当該仮想ノードに属する全ての仮想サービスユニットの総数であり、仮想サービスユニット構成メンバーIDは当該仮想ノードに属する全ての仮想サービスユニットのIDである。
状態は仮想ノードの稼動状態を表し、up、downのみを持ち、当該仮想ノードに属する全ての仮想サービスユニットがdownのときにdownとする。
仮想サービスユニット情報2406は仮想サービスユニット全体情報2407と仮想コンポーネント情報2408で構成され、仮想コンポーネント情報2408は当該仮想サービスユニットに属する仮想コンポーネントの数だけ存在する。
仮想サービスユニット全体情報2407は、仮想サービスユニットIDと、参照サービスユニットIDと、仮想コンポーネント数と、仮想コンポーネント構成メンバーIDと、仮想サービスユニットの稼動状態と、プロテクトの情報とを表す状態で構成される。
仮想サービスユニットIDは当該仮想サービスグループ空間内に属する仮想サービスユニット全ての中で一意に決まるIDが数字、記号などを用いて振られる。たとえば仮想サービスグループIDがVSG1のサービスグループに属し、VN1の仮想ノードに属するひとつの仮想サービスユニットはVSG1VN1などのように表記される。
参照サービスユニットIDは、管理者サービス要求情報2100などに記載されることによって管理者により指定され、当該IDによって管理者の要求サービスユニットを特定するものである。
仮想コンポーネント数は、当該仮想サービスユニットに属する仮想コンポーネントの総数であり、仮想コンポーネント構成メンバーIDは当該仮想サービスユニットに属する全ての仮想コンポーネントのIDである。
状態は当該仮想サービスユニットの稼動状態を表し、up、alarm、downの三種類をもつ。Upは正常状態、alarmは当該仮想サービスユニットに属する仮想コンポーネントの状態が一つ以上alarmになった場合で、downは一つ以上downになった場合である。
プロテクトとは、仮想サービスユニットが他システムとの共用を許可するか、しないかを示す情報である。プロテクトがONの場合には共用を許可しない。また、プロテクトがOFFの場合には、共用を許可している場合である。
仮想コンポーネント情報2408は仮想コンポーネント全体情報2409と冗長資源メンバー情報2410で構成され、冗長資源メンバー情報2410は当該仮想コンポーネントに属する冗長資源メンバーの数だけ存在する。
仮想コンポーネント全体情報2409は、仮想コンポーネントIDと、参照コンポーネントIDと、仮想コンポーネントの稼動状態を表す状態と、設定資源メンバー数と、設定資源メンバーIDと、冗長資源メンバー数と、冗長資源メンバーIDとで構成される。
仮想コンポーネントIDは当該仮想サービスグループ空間内に属する仮想コンポーネント全ての中で一意に決まるIDが数字、記号などを用いて振られる。たとえばVSG1の仮想サービスグループに属し、VN1の仮想ノードに属するひとつの仮想コンポーネントはVSG1VN1VC1などのように表記される。
参照コンポーネントIDは管理者サービス要求情報2100などに記載されることによって管理者により指定され、当該IDによって管理者の要求コンポーネントを特定するものである。
設定資源メンバーIDは冗長資源メンバーの中で、現在アクティブ設定になっている冗長資源メンバーのIDであり、設定資源メンバー数はその総数である。
冗長資源メンバー数は当該仮想コンポーネントに属する全ての冗長資源メンバーの総数であり、冗長資源メンバーIDは当該仮想コンポーネントに属する全ての冗長資源メンバーのIDである。
状態は当該仮想コンポーネントの稼動状態をあらわし、up、alarm、downの三つの状態をもつ。当該仮想コンポーネントに属する冗長資源メンバーのうち、すべてが正常であった場合はup、ひとつ以上downになるが、設定資源メンバー数だけactiveでかつ状態が正常な冗長資源メンバーがいる時はalarm、設定資源メンバー数だけactiveでかつ状態が正常な冗長資源メンバーが存在しない時はdownとなる。
冗長資源メンバー情報2410は冗長資源メンバー詳細情報2411で構成され、冗長資源メンバー詳細情報2411は当該冗長資源メンバー情報に属する冗長資源メンバーの数だけ存在する。
冗長資源メンバー詳細情報2411は、IDと仮想資源IDとact/stdと冗長資源メンバーの稼動状態を表す状態と冗長グループを組む冗長資源メンバーを示すバディIDとを有する。
IDは当該仮想コンポーネント内で一意に決まるIDが数字、記号などを用いて振られる。たとえば仮想コンポーネントIDがVSG1VN1VC1の場合、当該IDはVSG1VN1VC1M1などのように表記される。
仮想資源IDは当該冗長資源メンバーと関連付けられている仮想資源IDであり、複数の仮想資源と関連付けられている場合はすべての関連仮想資源IDを列挙する。
act/stdは当該冗長資源メンバーがacitveなのかstandbyなのかを指定する。
バディIDは冗長グループに組む冗長資源メンバーのIDを示し、act/stdがactiveの場合はstandbyに指定されている冗長資源メンバーIDを、standbyの場合はactiveに指定されている冗長資源メンバーIDを示す。なお複数ある場合はすべて列挙する。
利用可能仮想資源空間情報2500は、図6に示される如く、管理者サービス要求に対して、要求を満たす利用可能な仮想資源の候補およびその詳細情報の集合およびシェルフ故障率などの演算に必要な情報であり、利用可能仮想資源空間情報2500の全体的情報である利用可能仮想資源空間全体情報2501と、利用可能仮想資源の集合である利用可能仮想資源空間情報2502と、前記利用可能仮想資源と関連するシェルフの情報である関連シェルフ情報2503とで構成される。
以下に、図6に示される利用可能仮想資源空間情報2500の各情報について説明する。
利用可能仮想資源情報全体情報2501は、設定更新日時と管理システム内の利用可能仮想資源情報数と利用可能構成メンバーIDと関連シェルフ数と関連シェルフIDとを保持する。設定更新日時は情報の変更があると更新される。
ここで、利用可能仮想資源空間情報2500には利用可能仮想資源情報数だけ詳細利用可能仮想情報2504が存在し、関連シェルフ数だけ詳細関連シェルフ情報2505が存在する。
利用可能構成メンバーIDは現在利用可能な仮想資源IDを利用可能仮想資源情報数だけ列挙したものである。関連シェルフIDは現在利用可能な仮想資源IDが関連するシェルフIDを関連シェルフ数だけ列挙したものである。
利用可能仮想空間情報2502は利用可能仮想資源情報2504から構成され、利用可能仮想資源情報2504は仮想資源空間情報2300における仮想資源情報の中で管理者サービス要求2700に記載されるなどして指定された資源種類、性能などの要求を満たす現在利用可能な資源である。
関連シェルフ情報2503は詳細関連シェルフ情報2505から構成され、利用可能仮想資源が関連するシェルフについての詳細情報を有する。
各詳細関連シェルフ情報2505はシェルフIDとその故障率から構成され、故障率は物理資源空間情報2200のシェルフ情報2202から取得する。
尚、本発明では、利用可能仮想資源空間情報2500は、後述するように管理者よりサービスの要求毎に作成するように構成している。しかし、利用可能仮想資源空間情報2500をデータベース化して利用可能な仮想資源が変動する毎に更新するように構成し、管理者よりサービスの要求があった場合、利用可能仮想資源空間情報2500を参照するようにしても良い。
仮想サービスグループ探索空間情報2600とは、図7に示される如く、本発明によって利用可能仮想資源空間情報から管理者サービス要求を満たす仮想サービス空間の候補の情報であり、仮想サービスグループ探索空間情報2600の全体的情報である仮想サービスグループ探索空間全体情報2601と、管理者サービス要求にある条件を満たす仮想サービスグループの候補の集合の情報である仮想サービスグループ情報2602とで構成される。
以下に、図7に示される仮想サービスグループ探索空間情報2600の各情報について説明する。
仮想サービスグループ探索空間全体情報2601は更新日時と候補数と候補IDで構成される。更新日時は情報の変更があると更新される。候補数は候補空間情報2602に属する候補2603の数であり、候補IDは当該候補2603のIDである。
候補空間情報2602は候補情報2603の集合で構成される。
候補情報2603は前記利用可能仮想資源空間情報2500の利用可能仮想資源をもちいて構成される、管理者サービス要求2700に記載されるなどして要求される設定サービスグループ空間を満たす、仮想サービスグループの設定候補情報であり、仮想サービスグループ空間情報2400と同様のフォーマットを有する。
管理者サービス要求情報2700は、図8に示す如く、本発明によって管理者が行いたいサービス設定の要求の情報であり、管理者サービス要求情報2700の全体的情報である管理者サービス要求全体情報2701と、管理者が設定したいサービスグループの詳細情報であるサービスグループ情報2702とで構成される。
また、サービスグループ情報2702は、当該サービスグループ内で使用するノードの情報であるノード情報2704と、前記ノードを構成する仮想資源の情報であるコンポーネント情報2708と、当該サービスグループに割り当てあてられるサービスユニットとその冗長構成などの情報を有するサービスユニット情報2706とで構成される。
以下に、図8に示される管理者サービス要求情報2700の各情報について説明する。
管理者サービス要求情報2700は管理者の設定要求を記載した情報である。
管理者サービス要求情報2700は管理者サービス要求全体情報2701とサービスグループ情報2702の集合から構成され、サービスグループ情報2702はサービスグループ全体情報2703とノード情報2704の集合から構成され、ノード情報2704はノード全体情報2705とコンポーネント情報2708とサービスユニット情報2706から構成される。
サービスユニット情報2706は詳細サービスユニット情報2707の集合で構成され、コンポーネント情報2708はコンポーネント詳細情報2709の集合で構成される。
全体情報2701はサービスグループ数と参照ポリシーIDからなり、管理者サービス要求情報2700に存在するサービスグループ情報の数を表し、参照ポリシーIDは設定の上でのポリシーをポリシー空間情報2100から参照するためのIDである。
サービスグループ全体情報2703はサービスグループID、サービスグループ名、サービスユニット数、ノード数、優先度で構成され、サービスグループIDは数字、記号などを用いた管理者サービス要求情報2700内で一意に決まるIDであり、サービスグループ名は当該サービスグループに割り当てる名前であり、サービスユニット数は当該サービスグループに属するサービスユニットの数であり、ノード数は当該サービスグループに属するノードの数であり、優先度は当該サービスグループに割り当てられた優先度であり、たとえば1〜5の間の整数値を割り当て、数字の大きいほど優先度が高い、などとする。
ノード全体情報2705はノードID、属性、コンポーネント数、サービスユニット数で構成され、ノードIDは数字、記号などを用いた管理者サービス要求情報2700内で一意に決まるIDであり、属性はノードの種類、性能などであり、コンポーネント数は当該ノードを構成するコンポーネントの数であり、サービスユニット数は当該ノードに属するサービスユニットの数である。
サービス全体情報2707は、サービスユニットIDと、Act/stdと、バディIDと、プロテクトとで構成される。サービスユニットIDは数字、記号などを用いた管理者サービス要求情報2700内で一意に決まるIDである。act/stdは、当該サービスユニットが割り当てられた状態であり、activeとstandbyをもつ。バディIDは当該サービスユニットのact/stdがactiveの場合は当該サービスユニットのstandbyとして冗長構成をとる他のサービスユニットのIDであり、複数ある場合は全て列挙する。プロテクトとは、サービスで要求されたシステム(ノード)を構成するサービスユニットに対して、他のシステムとの共有を許可するか、許可しないかの情報である。
コンポーネント詳細情報2709はコンポーネントID、属性、Act/std、バディID、active資源メンバー数、standby資源メンバー数で構成され、コンポーネントIDは数字、記号などを用いた管理者サービス要求情報2700内で一意に決まるIDであり、属性は当該コンポーネントを形成する資源の要求資源種類や要求性能であり、Act/stdは当該コンポーネントが割り当てられた状態であり、activeとstandbyをもち、バディIDは当該コンポーネントのact/stdがactiveの場合は当該コンポーネントのstandbyとして冗長構成をとる他のコンポーネントのIDであり、複数ある場合は全て列挙する。
active資源メンバー数は当該コンポーネントを形成する冗長資源メンバーのうちactiveになるものの数で、standby資源メンバー数はstandbyになるものの数であり、コンポーネント内の仮想資源間での冗長構成を規定する。ここで、詳細な冗長構成ポリシーを記述することも可能である。例えば他のコンポーネントで使われる冗長資源メンバーと仮想資源を共有するかどうかを記述する、などである。
次に、ID情報I700について詳細に説明する。
ID情報I700はある特定の仮想資源から関連するユニット物理資源、仮想サービスグループ、仮想ノード、仮想サービスユニット、仮想コンポーネント、冗長資源メンバーがわかる情報を有する。例えば、図17に記載の仮想資源IDユニット物理資源ID、仮想サービスグループID、仮想ノードID、仮想サービスユニットID、仮想コンポーネントID、冗長資源メンバーIDから構成される。
次に、図9のフローチャートを参照して、実施1のサービス要求から設定完了通知までを管理者確認なしに自律的に行う場合の本発明ソフトウェアの全体動作フローについて詳細に説明する。
(ステップS101)
まず、管理者は端末1の前記入出力手段101から前記管理者サービス要求情報2700を入力し、その情報は通信手段102からネットワーク手段2を通して送信される。
(ステップS102)
次に通信手段301は前記要求情報を受けつけ、前記中央制御手段302に送る。
(ステップS103)
次に中央制御手段302が要求情報2700に記載のポリシーIDを元にアドミニストレータ303に関連ポリシー情報を問い合わせる。アドミニストレータ303は前記ポリシーIDからポリシー情報2100に記載のポリシー情報を中央制御手段302に返す。
(ステップS104)
中央制御手段302が仮想資源管理手段306にサービス要求を満たすのに必要な性能、種類を有する利用可能な仮想資源を仮想資源空間情報2300に問い合わせる。
(ステップS105)
仮想資源管理手段306は中央制御手段302から受け付けたサービス要求を満たすための構成資源情報から利用可能な仮想資源情報を検索し、一つ以上の利用可能構成メンバーをもつ使用可能仮想資源空間情報2500が作成できた場合、それを中央制御手段302に返す。一方、前記ステップ105において一つも条件を満たす使用可能仮想資源空間情報2500が作成できなかった場合は管理者にその結果を通知し終了する。
(ステップS106)
中央制御手段302が、利用可能仮想資源空間情報2500に記載の仮想資源を用いた可能な全ての設定組み合わせの中から、ポリシー情報に記載のフラグメント上限を満たし、サービス要求情報2700に記載のサービスユニット、コンポーネント、冗長資源メンバー、ノードで構成されるサービスグループを構成可能な仮想資源設定である仮想サービスグループ候補2604の集合で構成される仮想サービスグループ探索空間情報2600を作成し、最適仮想サービスグループ空間演算のための演算フローF1000を呼び出す。
(ステップS107)
中央制御手段302は演算フローF1000に従い、ポリシー情報に記載の優先演算、分割数から、適切な演算手段312−1および312−2を呼び出し、演算を実行し解として最適仮想サービスグループ空間を求める。
(ステップS108)
前記のステップS107において解が存在した場合、中央制御手段302は仮想サービスグループ管理手段304および仮想資源管理手段306に解を通知する。一方、解が存在しなかった場合、管理者に通知して終了する。
(ステップS109)
仮想サービスグループ管理手段304はその解からデータベース305上の仮想サービスグループ空間情報2400を更新して、更新終了を中央制御部302に通知する。同様に仮想資源管理手段306はデータベース307上の仮想資源空間情報2300を更新して、更新終了を中央制御部302に通知する。
(ステップS110)
中央制御手段302は通信手段301、ネットワーク手段2を通して端末1に処理完了および設定情報を通知し終了する。
次に、図10のフローチャートを参照して、本実施の形態における仮想サービスグループの設定において特に管理者に確認を含む場合の動作について詳細に説明する。
(ステップS201)
前記のステップS101〜S106と同様である。
(ステップS202)
中央制御手段302は演算フローF1000に従い、ポリシー情報に記載の優先演算、分割数から、適切な演算手段312−1および312−2を呼び出し、演算を実行し解として最適仮想サービスグループ空間を求める。
(ステップS203)
前記の解が存在する場合、中央制御手段302は通信手段301、およびネットワーク手段2を通して端末1にその解を送信し、管理者に確認する。一方、解が一つも存在しなかった場合、管理者に通知して終了する。
(ステップS204)
管理者が前記の解に対して承認しなかった場合、仮想サービスグループ探索空間2700の中からその解をのぞき、S202に戻り同じ演算を繰り返す。一方管理者が承認した場合、ステップS205に進む。
(ステップS205)
中央制御手段302は仮想サービスグループ管理手段304および仮想資源管理手段306に解を通知する。
(ステップS206)
前記ステップS109〜S110と同様な動作を行う。
次に、図11のフローチャートを参照して、仮想サービスグループ候補空間2600の中から最適な候補を解として演算する演算フローF1000を詳細に説明する。
(ステップS1001)
仮想サービスグループ探索空間情報2600に候補数が二つ以上ある場合はステップS1002へ。ない場合はステップS1301へ進む。
(ステップS1002)
ポリシー情報2100に記載の優先演算情報をチェックする。リスク演算優先の場合はステップS1101へ、フラグメント演算優先の場合はS1201へ進む。
(ステップS1101)
リスク演算手段312−1に仮想サービスグループ探索空間情報2600および分割数を渡し、処理を依頼する。
(ステップS1102)
リスク演算手段312−1は探索範囲の候補をリスク演算フローF2000に従ってリスクの低い順にソートし、リスク別リストL100を作成し、ステップS1003へ進む。
(ステップS1201)
フラグメント演算手段312−2に仮想サービスグループ探索空間情報2600および分割数を渡し、処理を依頼する。
(ステップS1202)
フラグメント演算手段312−2は探索範囲の候補をフラグメント演算フローF3000に従ってフラグメントの低い順にソートし、フラグメント別リストL200を作成する。
(ステップS1003)
リストL100もしくはリストL200もしくはリストL300の最上位に位置するものを解として決定する。
(ステップS1301)
解がひとつは有る場合はその解のみを記述したリストL300を作成しステップS1003へ、一つもない場合はステップS1302へすすむ。
(ステップS1302)
エラー通知して演算を終了する。
次に、リスク演算においてリスクを定量化するリスクパラメータ平均および分散の求め方について図12を参照して詳細に説明する。
本発明におけるリスク管理は、リスク共有体に障害が発生したときに、そこに割り当てられていたアクティブなサービスユニットが切り替えられる数をなるべく少なくすることを目的にしている。また、同時にどれか一つのリスク共有体にアクティブなサービスユニットの数が偏らないことも目的としている。
図12は、ある複数のサービスグループの割り当て要求があり、各サービスグループは冗長構成が規定されており、それらの要求を満たすようにサービスグループ、およびそのサービスユニットをシェルフ2003−1〜2003−nに割り当てた一例の図である。ここでシェルフ2003−1〜2003−nは何らかの資源が供給される物理的資源の集まりをあらわす論理的エンティティといったリスク共有体を示し、その上に定義されたサービスユニットはシェルフ内の資源の集合である装置や装置内の論理的エンティティである。当該リスクパラメータはこの割り当てられた状態のリスクを定量的に演算するためのパラメータである。
まず、シェルフ2003−i上のサービスユニット2002−jの状態を変数σvで記述し、その値をactiveなら1、standbyなら0とする。また、そのサービスの優先度としてサービス設定情報2700に記載の優先度を用い、その変数をwvとする。ここで、wvは値が大きいほど優先度が高い。
次にシェルフ2003−iにおける共有リスクxiをσv x wvのシェルフ2003−i全体での和と定義する。これはシェルフ2003−i上にあるアクティブなサービスユニットに優先度の重みを掛けたものの和である。
次に、シェルフ2003−iの故障率piを定義する。故障率は利用可能仮想資源空間情報2500に記載のシェルフ故障率を用い、ここで故障率は管理者が任意に設定してもよい。
次にシェルフ2003−iの共有リスクxiと故障率piとをかけたものをシェルフ2003−iのリスクパラメータyiとし、管理システム全体でのリスクパラメータyiの平均aveと分散varを求める。
以上の手続きにより、リスクを定量的に定義するリスクパラメータ平均および分散を求めることができる。ここでリスクパラメータ平均はリスクの大きさを、リスクパラメータ分散はノード間でのリスクの偏りを意味し、リスクが小さく、かつ平坦化されているつまりリスクパラメータの平均、分散とも小さいほうが望ましい。
次に、リスク演算における動作である演算フローF2000を図13のフローチャートを参照して詳細に説明する。
(ステップS2001)
探索空間、分割数を入力する。ここで探索空間は複数のノードおよび複数のサービスユニットをもつ複数のサービスグループが設定されている候補の集合である。
(ステップS2002)
探索空間の中からまだ選ばれてない一つの候補を選ぶ。
(ステップS2003)
その候補のリスクパラメータの平均、分散を求める。
(ステップS2004)
探索空間内にまだ選ばれてない候補が存在する場合、ステップS2002へ進む。
まだ選ばれてない候補が存在しない場合ステップS2005へ進む。
(ステップS2005)
探索空間のリスクパラメータ平均、分散の計算を終了する。
(ステップS2006)
リスクパラメータ平均が小さい順に集合をソートし、分割数だけの区間に分ける。
(ステップS2007)
区間ごとにリスクパラメータ分散が小さい順に集合をソートする。
(ステップS2008)
探索空間をそのリスクパラメータ平均、また定義区間内で分散が小さい順にソートした解のリストを出力して終了する。
上述の演算フローF2000はリスクの順位付けとして、リスクパラメータ平均がある適当な区間内に入る候補はリスクパラメータ平均ではリスクを同等とみなし、その区間の中で、そのリスクパラメータ分散が一番小さいものをリスク最低とした場合のフローである。
ここで、リスクパラメータ平均が最低なものをリスク最低としてもよいし、リスクパラメータ分散が最低なものをリスク最低としてもよい。
次に、フラグメント演算においてフラグメントを定量化するフラグメントパラメータ平均と分散の求め方について図14を参照して詳細に説明する。
本発明におけるフラグメント管理は、シェルフに搭載されたモジュラー型ユニット資源を利用してあるサービスユニットを形成する際に、そのサービスユニットを構成する資源が一つの物理的シェルフから選択されているか、複数のシェルフから選択されているかを定量化し、なるべくフラグメントが少ないように管理することを目的としている。
図14は、複数のサービスユニットを有するサービスユニット空間3002に、ユニット物理資源が割り当てられている状態を示す図である。サービスユニット3002と物理資源空間3001の間の結線3003はコンポーネントを作成するのに使われている物理資源との関係をしめす。
まず、サービスユニット3000−iに関連シェルフ数siとして関連するシェルフの数から1を減じた数を定義する。例えば、サービスユニットを形成するのに全部で3つの異なるシェルフから資源を使った場合、関連シェルフ数は2となる。
そして各サービスユニット3000−iの優先度wiはサービス要求情報2700に記載されるサービスユニットの優先度とする。数が大きいほど優先度が高いとし、たとえば5段階で1〜5までの整数値を割り当てる、などで指定される。
次に、siとwiとをかけたものをサービスユニット3000−iのフラグメントパラメータfiと定義する。
このフラグメントパラメータfi の管理システム全体での平均aveと分散varを求め、フラグメントパラメータ平均および分散とする。
以上の手続きにより、フラグメントを定量的に定義するフラグメントパラメータ平均および分散を求めることができる。ここでフラグメントパラメータ平均は管理システム内のサービスユニット設定におけるフラグメントの大きさを、フラグメントパラメータ分散はフラグメントの偏りを意味し、フラグメントが小さく、かつ平坦化されているつまりフラグメントパラメータの平均、分散とも小さいほうが望ましい。
次にフラグメント演算における演算フローF3000を図15のフローチャートを参照して詳細に説明する。
(ステップS3001)
探索空間、分割数を入力する。ここで探索空間は複数の物理資源と関連付けされた複数のサービスユニットが設定されている候補の集合である。
(ステップS3002)
探索空間の中からまだ選ばれてない一つの候補を選ぶ。
(ステップS3003)
その候補のフラグメントパラメータの平均および分散を求める。
(ステップS3004)
探索空間内にまだ選ばれてない候補が存在する場合、ステップS3002へ進む。
まだ選ばれてない候補が存在しない場合ステップS3005へ進む。
(ステップS3005)
探索空間のフラグメントパラメータ平均、分散の計算を終了する。
(ステップS3006)
フラグメントパラメータ平均が小さい順に集合をソートし、ポリシー情報2100に記載の分割数だけの区間に分ける。
(ステップS3007)
区間ごとにフラグメントパラメータ分散が小さい順に集合をソートする。
(ステップS3008)
探索空間をそのフラグメントパラメータ平均、また定義区間内で分散が小さい順にソートした解のリストを出力して終了する。
上述の演算フローF3000はリスクの順位付けとして、フラグメントパラメータ平均がある適当な区間内に入る候補はフラグメントパラメータ平均ではフラグメントを同等とみなし、その区間の中で、そのフラグメントパラメータ分散が一番小さいものをフラグメント最低とした場合のフローである。
ここで、フラグメントパラメータ平均が最低なものをフラグメント最低としてもよいし、フラグメントパラメータ分散が最低なものをフラグメント最低としてもよい。
ここで、リスク演算とフラグメント演算を組み合わせて実行することも可能である。例えば、リスク管理を優先させた場合は、リスク演算によりリスクでソートされたリストL100のうち許容範囲を決定し、その中でフラグメント演算を行い、フラグメント別にソートされたリストL200を作成することで、リスクは一定水準を保ちながらフラグメントを最低にすることが可能である。同様に、フラグメント管理を優先させた場合、フラグメント演算によりフラグメントでソートされたリストL200のうち許容範囲を設定し、その中でリスク演算を行い、リスク別にソートされたリストL100を作成することで、フラグメントは一定水準を保ちながらリスクを最低にすることができる。
ここで、リスク演算、フラグメント演算とも分割数の代わりにたとえば平均値が小さい順に上位10%の候補を選択し、その中で分散を用いてソートする、など様々なソートも可能である。
以上がサービス要求から自動設定までの動作の説明である。
次に、障害が発生した時の管理者への障害通知動作について図16のフローチャートを用いて詳細に説明する。
当該フローにより、運営中のサービスがサービス提供不可能になったことを管理者に通知し、管理者は通知された障害情報に対して、障害復旧処理をとることができる。例えば前記サービスインスタンスにあらかじめ設定しておいたactiveなサービスユニットに障害が発生した場合、standbyサービスユニットに切り替える、などの処理を行うことができる。また、例えばコンポーネント内部での冗長構成をとっていた前記の冗長資源メンバーのうち、active設定になっていた資源が障害でdownしても、standby資源に切り替わり、コンポーネントとしてはサービス継続が可能であった時など、サービスは継続しているが異常が発生している時は、アラームのみを通知することで、管理者にその旨を通知することができ、管理者は対処が可能である。
次にフローを追いながら詳細動作を説明する。
(ステップS301)
物理資源4で障害が発生し、その情報を通信手段310が受信する。
(ステップS302)
通信手段310は中央制御手段302に受信した障害情報を通知し、中層制御手段302は障害時プロセスを開始する。ここで障害検知は物理資源4がコントローラ3に発信してもよいし、コントローラ3が定期的に情報取得メッセージを送信し、その情報から障害を判断してもよい。その場合は、例えば中央制御手段302が物理資源管理手段308に管理する物理資源の定期的情報取得および状態判断を依頼しておき、物理資源管理手段308は通信手段310を通して物理資源4の状態を監視するなどの方法がとられる。
(ステップS303)
中央制御手段302が物理資源管理手段308に障害情報を通知する。
(ステップS304)
物理資源管理手段308はデータベース309にある物理資源空間情報2200の該当する物理資源のデータの状態を更新し、関連する仮想資源IDを中央制御手段302に通知する。
(ステップS305)
中央制御手段302は仮想資源管理手段306に障害の発生した仮想資源IDを通知する。
(ステップS306)
仮想資源管理手段306はデータベース307にある仮想資源空間情報2300の該当する仮想資源のデータの状態を更新し、更新のあった仮想資源と関連する仮想サービスグループ情報を検索するのに必要な検索ID情報を中央制御手段302情報に通知する。当該検索IDは例えば図17に示す関連するID情報I700である。
(ステップS307)
中央制御手段302はID情報I700を仮想サービスグループ管理手段304に通知する。
(ステップS308)
仮想サービスグループ管理手段304はID情報I700から関連する仮想コンポーネント内の冗長資源メンバーをデータベース305にある仮想サービスグループ空間情報2400から検索し、状態を更新する。
(ステップS309)
仮想サービスグループ管理手段304は更新手順F5000により仮想サービスグループ空間情報2400内の全ての仮想サービスグループの情報更新を行う。
(ステップS310)
仮想サービスグループ管理手段304は仮想サービスグループ、仮想サービスユニット、仮想コンポーネント、冗長資源メンバーの状態がupからalarmもしくはdownに変化したら、その情報をすべて障害情報として中央制御手段302に通知する。
(ステップS311)
中央制御手段302は障害情報を端末1に通知し管理者に通知する。次に更新手順F5000について詳細に説明する。更新手順F5000は仮想サービスグループ空間情報2400内で状態の更新があった場合に行う動作を規定する。
(冗長資源メンバー2411の状態がupからdownになった場合)
冗長資源メンバー2411においてact/stdがactiveだった場合、act/stdをerrorに変え、そのバディIDをもつ冗長資源メンバーの中で、状態およびact/stdがそれぞれupおよびstandbyであるものを探し、act/stdをstandbyからactiveに切り替え、自分の属する仮想コンポーネント全体情報2409の状態をupからalarmに変える。複数ある場合はランダムに一つ選択する。もし一つもなかった場合は仮想コンポーネント全体情報2409の状態をupもしくはalarmからdownに変える。
また、冗長資源メンバー2411のact/stdがstandbyだった場合、act/stdをerrorに変え、仮想コンポーネント全体情報2409の状態をupからalarmに変える。
(仮想コンポーネント全体情報2409の状態がupからalarmに変わった場合)
自分の属する仮想ノードの仮想ノード全体情報2405の状態、および当該仮想ノードに属する仮想サービスユニットの仮想サービスユニット情報2407の状態をupからalarmにかえる。
(仮想コンポーネント全体情報2409の状態がupもしくはalarmからdownに変わった場合)
仮想コンポーネント全体情報2409の状態がupからdownもしくはalarmからdownに変わった場合、自分の属する仮想ノードの仮想ノード全体情報2405の状態をupからdownもしくはalarmからdownにかえる。
(仮想ノード全体状態2405の状態がdownに変わった場合)
当該仮想ノードに属する全ての仮想サービスユニットの状態をdownに変える。
当該仮想ノードの属する仮想サービスグループの状態をalarmにかえる。
(仮想サービスユニット全体情報2407の状態がupからalarmやdownに変わった場合)
自分の属する仮想サービスグループの仮想サービスグループ全体情報2403の状態をupからalarmにかえる。仮想サービスグループ全体情報2403の状態がAlarmである場合やdownの場合はそのまま。
(仮想サービスグループに属する全ての仮想サービスユニット全体情報2407の状態がdownに変わった場合)
仮想サービスグループ全体情報2403の状態をdownに変える。
新たに更新があった場合は更新した情報を管理者に通知する。
次にシステム変更があったときの自動的な最適化更新手順について詳細に説明する。当該手順は例えば、ユニット物理資源を増設し、それに伴い新たな仮想資源を作成したなどの前回リスク演算、フラグメント演算を行った時点とは変更が生じた場合に、再度、最適化計算を行うことが可能である。
(ステップ1)
トリガーによって中央制御手段302はシステム更新フローF6000を開始する。トリガーは管理者から入力されたシステム更新信号の受信によって行われる。また、仮想資源空間情報2300が更新されたことをトリガーとしてもよい。
(ステップ2)
中央制御手段302は仮想資源管理手段306に資源情報更新命令を送信。
(ステップ3)
仮想資源管理手段302は更新命令をうけて、データベース307上にある仮想資源空間情報2200を最新のものに更新後、更新完了を中央制御装置302に通知する。
(ステップ4)
更新完了通知後、図9に記載のS103〜S110を行う。
ここで、管理者に確認してから行う場合は図9のフローの代わりに図10のフローにしたがって設定を行うことも可能である。
次に本発明の効果について説明する。
本発明を実施するための最良の形態では、図18に示すように、管理者が物理資源選択の際に、そのリスクやフラグメントを意識することなく、論理的構成を指定するだけで、自動的に設定することが可能である。
本発明の効果は論理的にはサービス設定を行う管理者に対して、インターフェース4050を定義し、サービス要求4014に対し、仮想サービスグループ空間4005を定義し、サービス要求4014内のサービスグループ4011とサービスユニット4012とコンポーネント4013とノード4010とに対応する仮想サービスグループ4006と仮想サービスユニット4007と仮想コンポーネント4009と仮想ノード4008を提供し、リスク管理もしくはフラグメント管理を行い、アロケータ4001をもちいて最適な物理資源4002内のモジュラー型ユニット物理資源4004を前記サービスグループ空間4005内の仮想サービスグループ4006内の仮想サービスユニット4007および仮想サービスユニット4007を構成する仮想コンポーネント4009に割り当てることが可能な点である。
これにより、サービス設定時、もしくはシステムの変更があった場合などに管理者はリスクやフラグメントの最適化を意識することなく自動的な最適設定が可能となる。
すでに資源の性能や種類などで分類され、仮想資源4105を有する仮想資源プール4104が用意された仮想化層4106を含むシステムに対しても、同様に、図19に示すようにアロケータ4111により、インターフェース4050を通してなされたサービス要求4014に対し、提供した仮想サービスグループ4006と仮想サービスユニット4007と仮想コンポーネント4009と仮想ノード4008と、前記仮想化層4106上の仮想資源4105を割り当てることで、同様の効果が達成できる。
本発明によれば、複数のモジュラー型ユニット物理資源が搭載された複数のプラットフォームを含む大規模管理システムにおけるネットワーク装置、コンピュータ装置などのサービス設定・管理、およびそのプログラムといった用途に適用できる。

Claims (22)

  1. 情報処理装置であって、
    所定の機能を持つシステムを構成する為のコンポーネントに関するコンポーネント情報が格納された記憶手段と、
    前記コンポーネント情報に基づいて、サービスで要求されるシステムを構成するに必要なコンポーネントの組み合わせを算出し、これらのコンポーネントの組み合わせについて、物理的な障害がサービス要求に及ぼすリスクの情報であるリスク情報、及び/又は、コンポーネントの利用状況の偏り度合いの情報であるフラグメント情報を算出し、所定のポリシー、算出したリスク情報及び/又はフラグメント情報に基づいて、選択したコンポーネントの組み合わせに対して順位付けを行う処理手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記処理手段は、リスク情報として、各コンポーネントの組み合わせにおけるリスクの統計量を算出する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記処理手段は、リスク情報として、各コンポーネントの組み合わせにおけるリスクの統計量であるところの平均及び/又は分散を算出する手段を有することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記処理手段は、フラグメント情報として、各コンポーネントの組み合わせにおけるフラグメントの統計量を算出する手段を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。
  5. 前記処理手段は、フラグメント情報として、各コンポーネントの組み合わせにおけるフラグメントの統計量であるところの平均及び/又は分散を算出する手段を特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記記憶手段に格納されるコンポーネント情報が、物理的な資源の情報であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 前記記憶手段に格納されるコンポーネント情報が、物理的な資源の物理資源情報と、前記物理資源情報と関連付けられ、前記物理的な資源を仮想化してコンポーネント化した仮想化資源の仮想化資源情報とから成り、
    前記処理手段は、前記コンポーネント情報に基づいて、一つの仮想化された資源を一つのコンポーネントとしてコンポーネントの組み合わせを算出する手段を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の情報処理装置。
  8. 情報処理装置のプログラムであって、
    前記プログラムは情報処理装置を、
    所定の機能を持つシステムを構成する為のコンポーネントに関するコンポーネント情報に基づいて、サービスで要求されるシステムを構成するに必要なコンポーネントの組み合わせを算出し、これらのコンポーネントの組み合わせについて、物理的な障害がサービス要求に及ぼすリスクの情報であるリスク情報、及び/又は、コンポーネントの利用状況の偏り度合いの情報であるフラグメント情報を算出し、所定のポリシー、算出したリスク情報及び/又はフラグメント情報に基づいて、選択したコンポーネントの組み合わせに対して順位付けを行う手段として機能させることを特徴とする情報処理装置のプログラム。
  9. リスク情報が各コンポーネントの組み合わせにおけるリスクの統計量であることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置のプログラム。
  10. リスク情報が各コンポーネントの組み合わせにおけるリスクの統計量であるところの平均及び/又は分散であることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置のプログラム。
  11. フラグメント情報が各コンポーネントの組み合わせにおけるフラグメントの統計量であることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の情報処理装置のプログラム。
  12. フラグメント情報が各コンポーネントの組み合わせにおけるフラグメントの統計量であるところの平均及び/又は分散であることを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置のプログラム。
  13. 前記コンポーネントが、物理的な資源であることを特徴とする請求項8から請求項12のいずれかに記載の情報処理装置のプログラム。
  14. 前記コンポーネントが、物理的な資源を仮想化した資源であることを特徴とする請求項8から請求項13のいずれかに記載の情報処理装置のプログラム。
  15. モジュラー型システムの運用管理システムであって、
    ネットワークと接続され、管理対象であるモジュラー型システムを構成する物理資源と、
    ネットワークと接続され、前記物理資源が提供する設定項目もしくは稼動データ項目の情報取得要求データ、設定要求データ、並びにポリシーデータを送信する端末と、
    ネットワークに接続され、前記物理資源の情報である物理資源情報と、前記物理資源が提供する設定・稼動データ項目について参照又は変更を行う項目の情報が抽出された仮想資源情報と、前記仮想資源から構成される仮想サービスグループの情報であって、前記仮想資源が提供する設定・稼動データ項目について参照又は変更を行う項目の情報が抽出・加工された仮想サービスグループ空間情報と、前記仮想資源が提供する設定・稼動データ項目について参照又は変更を行う際の処理情報を記載したポリシー情報とを備え、
    前記端末から送信される前記物理資源又は仮想資源の設定要求に応答し、前記仮想資源情報及びポリシー情報に基づいて最適化演算による解を算出し、この解に基づいて、仮想資源サービスグループの最適設定を行い、前記仮想サービスグループ空間情報を作成・管理し、前記端末に送信し、また前記各情報に対する情報取得要求に対して前記端末に情報を送信する手段とを有するコントローラと
    を有することを特徴とするモジュラー型システムの運用管理システム。
  16. 前記コントローラは、前記設定要求に対して、前記物理資源情報又は前記仮想資源情報を用いて、物理的な障害が前記設定要求に及ぼすリスクの情報であるリスク情報を算出し、前記仮想サービスグループ空間情報を作成・管理する手段を有することを特徴とする請求項15に記載のモジュラー型システムの運用管理システム。
  17. 前記コントローラは、前記設定要求に対して、前記物理資源情報又は前記仮想資源情報を用いて、資源利用状況の偏り度合いであるところのフラグメント情報を算出し、前記仮想サービスグループ空間情報を作成・管理する手段を有することを特徴とする請求項15又は請求項16に記載のモジュラー型システムの運用管理システム。
  18. 前記コントローラは、
    前記物理資源の情報が格納される物理資源情報データベースと、
    前記物理資源データベースの読み書き、情報更新、監視等の管理を行う物理資源管理手段と、
    前記仮想資源の情報が格納される仮想資源情報データベースと、
    前記仮想資源データベースの読み書き、情報更新、監視等の管理を行う仮想資源管理手段と、
    前記仮想サービスグループ空間の情報が格納される仮想サービスグループ空間情報データベースと、
    前記仮想サービスグループ空間情報データベースの読み書き、情報更新、監視等の管理を行う仮想サービスグループ管理手段と、
    前記ポリシーの情報が格納されるポリシー情報データベースと、
    前記ポリシー情報データベースの読み書き、情報更新、監視等の管理を行うポリシー管理手段と
    を有することを特徴とする請求項15から請求項17のいずれかに記載のモジュラー型システムの運用管理システム。
  19. 前記コントローラは、物理資源とネットワークを介して通信し、必要なデータの送受信を行う通信手段を有することを特徴とする請求項15から請求項18のいずれかに記載のモジュラー型システムの運用管理システム。
  20. 前記コントローラは、障害発生時に、物理資源からのアラーム信号の受信、又はコントローラからの定期的な信号送信による状態検査により、異常を検知する手段と、前記物理資源管理手段、前記仮想資源管理手段、前記仮想サービスグループ管理手段に、前記異常検知を通知する手段とを有し、
    前記物理資源管理手段、前記仮想資源管理手段及び前記仮想サービスグループ管理手段は、前記異常検知に基づいて、管理するデータベースの情報を更新することを特徴とする請求項15から請求項19のいずれかに記載のモジュラー型システムの運用管理システム。
  21. システム変更時に、前記物理資源管理手段、前記仮想資源管理手段及び前記仮想サービスグループ管理手段は、増設や変更などのシステム変更時に、管理するデータベースの情報を更新し、
    前記コントローラは、前記更新された情報に基づいて、前記最適化演算を自動的に又は管理者の指令によるトリガーによって再演算し、この結果に基づいて仮想資源サービスグループの最適設定を行う手段を有することを特徴とする請求項15から請求項20のいずれかに記載のモジュラー型システムの運用管理システム。
  22. サービスで要求されるシステムを構成するに必要なコンポーネントを選択するコンポーネント選択方法であって、
    所定の機能を持つシステムを構成する為のコンポーネントに関するコンポーネント情報に基づいて、サービスで要求されるシステムを構成するに必要なコンポーネントの組み合わせを算出し、
    これらのコンポーネントの組み合わせについて、物理的な障害がサービス要求に及ぼすリスクの情報であるリスク情報、及び/又は、コンポーネントの利用状況の偏り度合いの情報であるフラグメント情報を算出し、
    所定のポリシー、算出したリスク情報及び/又はフラグメント情報に基づいて、選択したコンポーネントの組み合わせに対して順位付けを行う
    ことを特徴とするコンポーネント選択方法。
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