JP4302497B2 - 玩具用揺動装置及び揺動玩具 - Google Patents
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Description
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、揺動部材に滑らかかつ複雑な揺動動作をさせることができる玩具用揺動装置及び揺動玩具を提供することを目的とする。
(全体構成)
図1は揺動玩具の外観を示す斜視図である。この揺動玩具1は植木鉢模型部分10、土模型部分20、葉模型部分30を有している。このうち植木鉢模型部分10と土模型部分20はベース体を構成している。葉模型部分30は上方に向けて双葉状に土模型部分20から突出して設けられている。そして、この揺動玩具1では、葉模型部分30を初期停止位置から偏倚させると葉模型部分30が上下方向に揺動動作(羽ばたき動作)を暫し継続して行うようになっている。
以下、その詳細を説明する。
1.植木鉢模型部分10の構成
植木鉢模型部分10は硬質の合成樹脂から構成されている。図2に示すように、植木鉢模型部分10の主体は、有底円筒状で上方に向けて拡開された構造の容体11で構成されている。容体11の内部には、葉模型部分30を揺動動作させるための仕組み(揺動装置)が収納されている。
また、植木鉢模型部分10は、容体11の開口縁部に支持される天板12を備えてなる。そして、この天板12の上には土模型部分20が載置されている。
土模型部分20は硬質又は軟質の合成樹脂から構成されている。図2に示すように、土模型部分20の中央には穴21が形成されている。そして、土模型部分20の穴21からは葉模型部分30が上方に向けて突出している。穴21は葉模型部分30が揺動動作できる大きさとなっている。
葉模型部分30は硬質又は軟質の合成樹脂から構成されている。葉模型部分30は、軸33を中心に揺動する揺動部材32の上部を構成している。
揺動部材32の中位には軸33が設けられている。軸33は角棒状に構成されている。軸33は、図4に示すように、天板12の立板12aに設けられたU字状の切欠き12bに臨入されている。立板12にはまた突起12cが付設され、この突起12cにはトーションばね34が掛けられている。そして、軸33の角部(軸外周の隣接する2つの面で形成される稜線)にトーションばね34の一端が下方から点接触することによって軸33の支持がなされている。これにより揺動部材32の揺動の際の摩擦抵抗を極力低減させることができる。
各揺動部材32の下端部には図2に示すように円板状の重り35が取り付けられている。重り35は、揺動部材32のうち軸33よりも下側の部分が重く実質的に重りとなっている場合には特に設ける必要はない。
各揺動部材32の下端には磁石36が取り付けられている。磁石36は、2つの揺動部材32の磁石36が近づいた際に磁石36同士の間に斥力が作用するような配置となっている。また、磁石36は、その下側に設置される電磁コイル13からの磁力が作用するような配置となっている。そして、電磁コイル13と磁石36との間に働く斥力によって各揺動部材32は葉模型部分30が下方向に動作し、各揺動部材32に働く重力によって、各揺動部材32は葉模型部分30が上方向に動作する。したがって、例えば電磁コイル13と磁石36との間に働く斥力を周期的に発生させるようにすれば、揺動部材32は揺動動作を効果的に繰り返すことになる。
揺動玩具1には、図5及び図6に示すように、葉模型部分30を固定するためのロック機構6が設けられている。このロック機構6は植木鉢模型部分10の底から露出するハンドル60の回転によって動作するロック部材61を備えている。ハンドル60を一方向に回してロック部材61を植木鉢模型部品10の内周に沿って動作させると、揺動部材32の下端に設けた突起32aがロック部材61のU字状部分61aに入り込み、揺動部材32がロックされる。一方、揺動部材32がロックされた状態でハンドル60を他方向に回してロック部材61を植木鉢模型部品10の内周に沿って動作させると、突起32aがロック部材61のU字状部分61aから抜け出し、揺動部材32のロックが解除される。
本願発明の揺動玩具1は、葉模型部分30に作用する重力と磁石36同士の間に作用する磁力とによって葉模型部分30を揺動動作させるものである。この場合、葉模型部分30、軸33、揺動部材32の重心、磁石36の配置状態を変えることによって、本願発明は様々な形態を取り得る。軸33の支持構造は特に限定はされないが揺動玩具1と同じである。
図7(A)〜(E)は重力作用によって葉模型部分30が倒れる傾向を持つものであり、葉模型部分30が下部近くで互いに交差し、葉模型部分30の基端部に軸33が存在している。また、揺動部材32のうち軸33より下側の部分が葉模型部分30の下面に近づく方向に屈曲され、さらに重りよりも下側の部分が葉模型部分30の下面から離れる方向に屈曲されている。
このうち図7(A)は揺動部材32の静止位置下側に、端面が上下に位置するように電磁コイル13を設置したもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を起立させるように構成されている。
図7(B)は揺動部材32の静止位置で、2つの磁石36の間に電磁コイル36を位置させるとともに磁石36に対して電磁コイル13の端面を対峙させたもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を起立させるように構成されている。
図7(C)は揺動部材32の静止位置で、2つの磁石36それぞれの外側に電磁コイル36を位置させるとともに磁石36に対して電磁コイル13の端面を対峙させたもので、磁石36の引力によって葉模型部分30を起立させるように構成されている。
図7(D)は揺動部材32の静止位置奥側で、端面が磁石36側を向くように電磁コイル13を設置したもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を起立させるように構成されている。
図7(E)は揺動部材32の静止位置手前側及び奥側で、端面が磁石36側を向くように2つの電磁コイル13を設置したもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を起立させるように構成されている。
図8(A)〜(E)は重力作用によって葉模型部分30が起立する傾向を持つものである。この第2種の変形例が第1種の変形例と異なる点は、葉模型部分30が下部近くで交差していない点、揺動部材32のうちの葉模型部分30の基端部と重りとの間で交差している点、揺動部材32のうち軸33より下側の部分が葉模型部分30の下面から離れる方向に若干屈曲されている点、重りよりも下側の部分が葉模型部分30の下面に近づく方向に屈曲されている点である。
このうち図8(A)は揺動部材32の静止位置下側に、端面が上下に位置するように電磁コイル13を設置したもので、磁石36の引力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図8(B)は揺動部材32の静止位置で、2つの磁石36の間に電磁コイル36を位置させるとともに磁石36に対して電磁コイル13の端面を対峙させたもので、磁石36の引力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図8(C)は揺動部材32の静止位置で、2つの磁石36それぞれの外側に電磁コイル36を位置させるとともに磁石36に対して電磁コイル13の端面を対峙させたもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図8(D)は揺動部材32の静止位置奥側で、端面が磁石36側を向くように電磁コイル13を設置したもので、磁石36の引力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図8(E)は揺動部材32の静止位置手前側及び奥側で、端面が磁石36側を向くように2つの電磁コイル13を設置したもので、磁石36の引力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図9(A)〜(E)は重力作用によって葉模型部分30が起立する傾向を持つものである。この第3種の変形例が第1種の変形例と異なる点は、揺動部材32のうち軸33より下側の重り設置部分までが屈曲されていない点、重りよりも下側の部分が葉模型部分30の下面に近づく方向に屈曲され再度交差している点である。
このうち図9(A)は揺動部材32の静止位置下側に、端面が上下に位置するように電磁コイル13を設置したもので、磁石36の引力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図9(B)は揺動部材32の静止位置で、2つの磁石36の間に電磁コイル36を位置させるとともに磁石36に対して電磁コイル13の端面を対峙させたもので、磁石36の引力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図9(C)は揺動部材32の静止位置で、2つの磁石36それぞれの外側に電磁コイル36を位置させるとともに磁石36に対して電磁コイル13の端面を対峙させたもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図9(D)は揺動部材32の静止位置奥側で、端面が磁石36側を向くように電磁コイル13を設置したもので、磁石36の引力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図9(E)は揺動部材32の静止位置手前側及び奥側で、端面が磁石36側を向くように2つの電磁コイル13を設置したもので、磁石36の引力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図10(A)〜(E)は重力作用によって葉模型部分30が倒れる傾向を持つものである。この第4種の変形例が第1種の変形例と異なる点は、揺動部材32が交差していない点、重りよりも下側の部分が葉模型部分30の下面から離れる方向に僅かに屈曲している点である。
このうち図10(A)は揺動部材32の静止位置下側に、端面が上下に位置するように電磁コイル13を設置したもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を起立させるように構成されている。
図10(B)は揺動部材32の静止位置で、2つの磁石36の間に電磁コイル36を位置させるとともに磁石36に対して電磁コイル13の端面を対峙させたもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を起立させるように構成されている。
図10(C)は揺動部材32の静止位置で、2つの磁石36それぞれの外側に電磁コイル36を位置させるとともに磁石36に対して電磁コイル13の端面を対峙させたもので、磁石36の引力によって葉模型部分30を起立させるように構成されている。
図10(D)は揺動部材32の静止位置奥側で、端面が磁石36側を向くように電磁コイル13を設置したもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を起立させるように構成されている。
図10(E)は揺動部材32の静止位置手前側及び奥側で、端面が磁石36側を向くように2つの電磁コイル13を設置したもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を起立させるように構成されている。
図11(A)〜(E)は重力作用によって葉模型部分30が起立する傾向を持つものである。この第5種の変形例が第1種の変形例と異なる点は、揺動部材32のうち軸33より下側の部分が葉模型部分30が葉模型部分30の下面から離れる方向に僅かに屈曲されている点である。
このうち図11(A)は揺動部材32の静止位置下側に、端面が上下に位置するように電磁コイル13を設置したもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図11(B)は揺動部材32の静止位置で、2つの磁石36の間に電磁コイル36を位置させるとともに磁石36に対して電磁コイル13の端面を対峙させたもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図11(C)は揺動部材32の静止位置で、2つの磁石36それぞれの外側に電磁コイル36を位置させるとともに磁石36に対して電磁コイル13の端面を対峙させたもので、磁石36の引力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図11(D)は揺動部材32の静止位置奥側で、端面が磁石36側を向くように電磁コイル13を設置したもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図11(E)は揺動部材32の静止位置手前側及び奥側で、端面が磁石36側を向くように2つの電磁コイル13を設置したもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図12(A)〜(E)は重力作用によって葉模型部分30が起立する傾向を持つものであり、揺動部材32が軸33の下側で交差するとともに、軸33の下側部分がほぼ直線状となっているものである。
このうち図7(A)は前記実施形態の形に近いもので、揺動部材32の静止位置下側に、端面が上下に位置するように電磁コイル13を設置したもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図12(B)は揺動部材32の静止位置で、2つの磁石36の間に電磁コイル36を位置させるとともに磁石36に対して電磁コイル13の端面を対峙させたもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図12(C)は揺動部材32の静止位置で、2つの磁石36それぞれの外側に電磁コイル36を位置させるとともに磁石36に対して電磁コイル13の端面を対峙させたもので、磁石36の引力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図12(D)は揺動部材32の静止位置奥側で、端面が磁石36側を向くように電磁コイル13を設置したもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図12(E)は揺動部材32の静止位置手前側及び奥側で、端面が磁石36側を向くように2つの電磁コイル13を設置したもので、磁石36の斥力によって葉模型部分30を倒すように構成されている。
図13には上記揺動玩具1の展示ケースが100が示されている。この展示ケース100は、特に限定はされないが、3つの透明パーツから構成されている。すなわち、この展示ケース100は前側ケース片101、後側ケース片102及びベース板103から構成され、それらは透明プラスチックによって構成されている。
10 植木鉢模型部分
13 電磁コイル
20 土模型部分
30 葉模型部分
32 揺動部材
33 軸
36 磁石
Claims (3)
- ベース体に対して2つの揺動部材が当該2つの揺動部材の各々の中程の軸を介して上下方向に互いに独立して揺動自在となるように支持され、前記2つの揺動部材における上部が前記ベース体の上方に突出し下部が前記ベース体の内部に臨み、前記2つの揺動部材の各々の下端に当該下端同士の接近に伴って互いに磁力作用を及ぼす永久磁石が設けられ、さらに、前記ベース体の内部に、、前記2つの揺動部材の各々の永久磁石の接近に伴って当該永久磁石との間に磁力作用を及ぼす電磁石と、前記電磁石の通電制御を行う制御装置及び通電回路と、前記制御装置及び前記通電回路の電源とが設けられていることを特徴とする玩具用揺動装置。
- 前記電源として太陽電池素子を設けたことを特徴とする請求項1に記載の玩具用揺動装置。
- 請求項1又は2に記載の玩具用揺動装置を備え、前記揺動部材の上部は葉模型となっていることを特徴とする揺動玩具。
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