JP4301391B2 - ベローズ形外側火炎伝ぱ管 - Google Patents

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    • F23R3/42—Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel characterised by the arrangement or form of the flame tubes or combustion chambers
    • F23R3/46—Combustion chambers comprising an annular arrangement of several essentially tubular flame tubes within a common annular casing or within individual casings
    • F23R3/48—Flame tube interconnectors, e.g. cross-over tubes

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地上設置ガスタービン内の隣接する燃焼器の間で延びる火炎伝ぱ管に関する。
【０００２】
【従来の技術】
相互接続する火炎伝ぱ管を備える定置又は地上設置のガスタービン内の燃焼器の環状の構成は、一般的に、例えば特許文献１に開示されているように公知である。この特許文献１は、典型的なクロス点火組立体を記載しており、該クロス点火組立体は、隣接する燃焼器の整合された開口の間で延びて、管状部材すなわち火炎伝ぱ管の両端を隣接する燃焼チャンバと流体連通させて位置決めする手段により所定の位置に保持される管状部材を含む。火炎伝ぱ管の目的は、１つの燃焼チャンバ内の燃料の点火を隣接する燃焼チャンバ内の既に点火された燃料によって行い、それによって各燃焼器内における個別の点火器の必要性を無くすことである。具体的には、チャンバ間の火炎伝ぱは、火炎伝ぱ管を通して燃焼しているチャンバから燃焼していないチャンバへ伝達される高温ガスの圧力パルスにより達成される。火炎伝ぱ管はまた、燃焼チャンバ間の圧力をある程度まで均等にするのにも役立つ。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
近年のターボ機械における高温度及び高圧力に関連して、現在の火炎伝ぱ管設計では、漏洩及び／又は吹消えの事例を生じる懸念があった。様々な火炎伝ぱ管構成が今まで利用されてきた。例えば、渦巻状ベローズ形火炎伝ぱ管が試用されてきたが、それらは特許文献２に記載されている。また可撓性の火炎伝ぱ管構成が、特許文献３に記載されている。しかしながら、これらの設計は、あまりにも複雑で費用や取り付け時間が増大すると考えられる。
【０００４】
【特許文献１】
米国特許第４，２４９，３７２号
【特許文献２】
米国特許第５，３６１，５７７号
【特許文献３】
米国特許第３，９９１，５６０号
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、簡素化された設計と構造であるベローズ形外側火炎伝ぱ管に関する。外側火炎伝ぱ管は、火炎伝ぱの間に高温ガス圧力パルスを伝送する内側火炎伝ぱ管を収納する。内側火炎伝ぱ管は、変更していないので本発明の一部とはならない。外側管のベローズ構成は、部品数を減少させることができ、従って取り付け／取り外し及び関連する現場整備費用を減少させることができるように設計されている。この好ましい構成において、外側火炎伝ぱ管は、形状がほぼ円筒形であり、ベローズ部分と該ベローズ部分の対向する側部の一対の均一な直径の自由端とを含む。自由端は、隣接する燃焼器フランジ内に設けられたそれぞれの開口の内部に圧縮された状態で嵌るようになっている。この設計は、２４００サイクル、４８、０００時間の分析設計寿命を有する、現用のタービンに対する改造構成部品として特に有用である。この設計は公差の累積及び膨張による横方向及び軸方向のずれを吸収し、構成材料は作動仕様を満たすように選定される。
【０００６】
外側火炎伝ぱ管は、該外側火炎伝ぱ管を取り囲み、燃焼器フランジのそれぞれのフランジに溶接された一対の伸縮スリーブ部材で各々が構成されている外側スリーブ組立体と組み合わせて用いられるのが望ましい。
【０００７】
従って、１つの態様において、本発明は、地上設置ガスタービン内の隣接する燃焼器の間に取り付けるための火炎伝ぱ管に関し、該火炎伝ぱ管は、ほぼ円筒形のベローズ部分と、該ベローズ部分の対向する側部の一対の均一な直径の自由端とを含み、均一な直径の自由端は、隣接する燃焼器に設けられた開口の内部に嵌るようになっている。
【０００８】
別の態様において、本発明は、隣接する燃焼器の間に取り付けるための火炎伝ぱ管に関し、該火炎伝ぱ管は、ほぼ円筒形のベローズ部分と、該ベローズ部分の対向する側部の一対の均一な直径の自由端とを含み、均一な直径の自由端は、隣接する燃焼器に設けられた開口の内部に嵌るようになっており、ほぼ均一な直径の自由端の直径は、ベローズ部分の最小直径とほぼ同一であり、さらに、火炎伝ぱ管は、ニッケル合金で作られ、418°C（784°F）までの温度及び1710kPa（248psi）までの内圧力に耐えることができる。
【０００９】
さらに別の実施形態において、本発明は、燃焼器と火炎伝ぱ管の組立体に関し、該組立体は、各々がその中に開口を形成されたフランジを備える少なくとも一対の隣接する燃焼器と、開口の間で延びる外側火炎伝ぱ管とを含み、外側火炎伝ぱ管は、ベローズ部分と該ベローズ部分の対向する側部の均一な直径の自由端とを含み、該自由端は、開口内に受け入れられている。
【００１０】
次に、本発明による火炎伝ぱ管及びその組立体を、図面の単一の図と共に説明する。
【００１１】
【発明の実施の形態】
図面には、一対の隣接する燃焼器１２及び１４の間で所定の位置にある外側火炎伝ぱ管１０を示す。上述のように、内側火炎伝ぱ管は、本発明の一部ではないので図面には示さない。外側火炎伝ぱ管１０は、形状がほぼ円筒形であり、管の軸方向寸法つまり長さ寸法の大部分にわたって延びるベローズ部分１６を含む。ベローズ部分は、軸方向に間隔を置いた渦巻部１８により形成される内径及び外径を有する典型的なベローズ構成になっている。一対の均一な直径の自由端２０、２２が、ベローズ部分の対向する側部に位置する。これらの自由端のそれぞれの直径は、ベローズ部分１６の内径とほぼ同一である。
【００１２】
自由端２０、２２は、隣接する燃焼器１２、１４のフランジ２８、３０内に形成された一対の対応する形状の開口２４、２６の内部にそれぞれ嵌るようになっている。フランジ２８、３０は、クロムモリブデン合金であるのが望ましく、フランジ毎に６つのボルト穴を有し、このボルト穴はフランジを燃焼器に固定するのに利用される。
【００１３】
火炎伝ぱ管、特にベローズ部分１６は、開口２２、２４中に配置されると圧縮された状態になっているので、運転中にベローズ部分が所定の位置に確実に留まるようになることを保証する。ベローズ部分１６のリップル又は渦巻の数は、用途固有のものである。管１０に対する限界設計パラメータには、管にわたる圧力負荷に耐える充分な強度と、火炎伝ぱ管が燃焼器１２、１４と同期して振動しないように、燃焼器の固有振動数とは異なったものとされる固有振動数とが含まれる。好ましい実施形態においては、火炎伝ぱ管１０は、好適なニッケル合金で作られるが、他の好適な合金を用いることも可能である。この好ましい実施形態は、運転又は動作範囲全体にわたって約418°C（784°F）及び1710kPa（248psi）までの温度及び内圧力に耐えるように設計される。
【００１４】
一対の伸縮スリーブ部材３２、３４が、それぞれの燃焼器フランジ２８、３０に溶接され、従って互いに対して軸方向に移動又は振動することができる。スリーブ部材３２、３４は、外側火炎伝ぱ管１０を取り囲みかつ保護し、また燃焼器の間隔により定まる長さ寸法を有する。スリーブ用の好ましい材料は、３２１ステンレス鋼である。
【００１５】
上述の外側火炎伝ぱ管は、簡単ではあるが信頼性のある設計であり、従来は必要とされた部品を無くし、費用及び取り付け時間を減少させる。この外側火炎伝ぱ管は、現用の燃焼器を改造する場合は特に有益である。
【００１６】
本発明を、現在最も実用的で好ましい実施形態であると考えられるものに関して説明してきたが、本発明は、開示した実施形態に限定されるべきではなく、また、特許請求の範囲に記載された符号は、理解容易のためであってなんら発明の技術的範囲を実施例に限縮するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図１】 図面の単一の図は、本発明の１つの例示的な実施形態による外側火炎伝ぱ管の部分断面側面図。
【符号の説明】
１０ 外側火炎伝ぱ管
１２、１４ 燃焼器
１６ ベローズ部分
１８ 渦巻部
２０、２２ 均一な直径の自由端
２４、２６ 開口
２８、３０ フランジ
３２、３４ 伸縮スリーブ部材

Claims (7)

  1. 地上設置ガスタービンにおける隣接する燃焼器（１２、１４）の間に取り付けるための火炎伝ぱ管（１０）であって、
    円筒形のベローズ部分（１６）と、
    該ベローズ部分の対向する側部の一対の均一な直径の自由端（２０、２２）であって、前記隣接する燃焼器に設けられた開口（２４、２６）の内部に嵌るようになっている一対の均一な直径の自由端と
    を含んでいるとともに、さらに
    前記火炎伝ぱ管を取り囲む一対の伸縮スリーブ部材（３２、３４）であって、各々隣接する燃焼器に取り付けられる一対の伸縮スリーブ部材（３２、３４）
    を含んでいることを特徴とする火炎伝ぱ管（１０）。
  2. 当該火炎伝ぱ管（１０）がニッケル合金で作られ、４１８℃（７８４°Ｆ）までの温度及び１７１０ｋＰａ（２４８ｐｓｉ）までの内圧力に耐えることができることを特徴とする、請求項１に記載の火炎伝ぱ管。
  3. 前記均一な直径の自由端（２０、２２）の直径が、前記ベローズ部分（１６）の内径と同一であることを特徴とする、請求項１又は請求項２に記載の火炎伝ぱ管。
  4. 伸縮スリーブ部材（３２、３４）が３２１ステンレス鋼製である、請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の火炎伝ぱ管。
  5. 前記火炎伝ぱ管（１０）が、上記隣接する燃焼器（１２、１４）の固有振動数とは異なる固有振動数を有する、請求項１乃至請求項４のいずれか１項に記載の火炎伝ぱ管。
  6. 前記火炎伝ぱ管（１０）が外側火炎伝ぱ管であって、火炎伝ぱの間に高温ガス圧力パルスを伝送する内側火炎伝ぱ管を収納している、請求項１乃至請求項５のいずれか１項に記載の火炎伝ぱ管。
  7. 請求項１乃至請求項６のいずれか１項に記載の火炎伝ぱ管（１０）と少なくとも一対の隣接する燃焼器（１２、１４）との組立体であって、少なくとも一対の隣接する燃焼器（１２、１４）の各々がその中に開口（２４、２６）を形成されたフランジ（２８、３０）を備えており、前記フランジ（２８、３０）が、クロムモリブデン合金で作られていることを特徴とする、組立体。
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