JP4300800B2 - 符号化装置および方法、復号装置および方法、並びに記録媒体 - Google Patents

符号化装置および方法、復号装置および方法、並びに記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号化装置および方法、復号装置および方法、並びに記録媒体に関し、特に符号化効率の向上させることができる符号化装置および方法、復号装置および方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は,従来の符号化装置の構成例を示している。
【0003】
帯域分割部1は、入力されたオーディオ信号を、複数の(この例の場合、27個)の周波数帯域に分割するとともに、その結果得られた符号化ユニットA0乃至A26の信号を所定の時間ブロック(フレーム)毎に、対応する正規化部2−1乃至2−27、および量子化精度決定部3にそれぞれ出力する。なお、符号化ユニットA0乃至A26を個々に区別する必要がない場合には、以降単に「符号化ユニットA」と呼ぶことにし、他の場合についても同様の表記を用いることとする。
【0004】
なお、帯域分割部1における帯域分割は、QMF(Quadrature Mirror Filter)あるいはPQF(Polyphase Quadrature Filter)などのフィルタを用いることもできるし,またMDCTなどのスペクトル変換により得られたスペクトル信号を帯域毎にグループ化することによって行うこともできる。
【0005】
また、符号化ユニットAの長さは、均一であってもよいし、又臨界帯域幅などに合わせて不均一であってもよい。
【0006】
正規化部2−1は、帯域分割部1からの符号化ユニットA0の信号から、絶対値が最大の信号成分を検出し、検出した値を用いて符号化ユニットA0の正規化係数B0を算出する。正規化部2−1は、算出した正規化係数B0をマルチプレクサ5に出力するとともに、正規化係数B0に対応する値に従って、符号化ユニットA0の信号を正規化し、その結果得られた被正規化データC0を量子化部4−1に出力する。
【0007】
正規化部2−2乃至2−27は、正規化部2−1と同様にして、それぞれ符号化ユニットA1乃至A26の信号から正規化係数B1乃至B26を算出してマルチプレクサ5に出力するとともに、被正規化データC1乃至C26を生成し、量子化部4−2乃至4−27に出力する。なお、被正規化データCは、−1.0乃至1.0の範囲の値となる。
【0008】
量子化精度決定部3は、帯域分割部1からの符号化ユニットA0乃至A26の信号に基づいて、被正規化データC0乃至C26を量子化する際の量子化ステップをそれぞれ決定し、決定した量子化ステップに対応する量子化精度情報D0乃至D26を、対応する量子化部4−1乃至4−27にそれぞれ出力する。量子化精度決定部3は、量子化精度情報D0乃至D26を、マルチプレクサ5にも出力する。
【0009】
量子化部4−1は、正規化部2−1からの被正規化データC0を、量子化精度決定部3からの量子化精度情報D0に対応する量子化ステップで量子化し、その結果得られた量子化係数F0を、マルチプレクサ5に出力する。
【0010】
量子化部4−2乃至4−27は、量子化部4−1と同様にして、被正規化データC1乃至C26を、それぞれ量子化精度決定部3からの量子化精度情報D1乃至D26に対応する量子化ステップで量子化し、その結果得られた量子化係数F1乃至F26を、マルチプレクサ5に出力する。
【0011】
マルチプレクサ5は、正規化部2−1乃至2−27からの正規化係数B0乃至B26を、6ビットの符号に、量子化精度決定部3からの量子化精度情報D0乃至D26を、3ビットの符号にそれぞれ符号化する。マルチプレクサ5はまた、量子化部4−1乃至4−27からの量子化係数F0乃至F26をさらに符号化し、符号化して得られた各種データを多重化して符号化データを生成する。マルチプレクサ5の処理は時間ブロック(フレーム)単位で行われる。
【0012】
図2は、図1の符号化装置で生成された符号化データを復号する復号装置の構成例を示している。
【0013】
デマルチプレクサ21は、符号化装置から供給される符号化データを、復号して、正規化係数B0乃至B26、量子化精度情報D0乃至D26、および量子化係数F0乃至F26に分離し、対応する信号成分構成部22−1乃至22−27にそれぞれ出力する。
【0014】
信号成分構成部22−1は、デマルチプレクサ21からの量子化係数F0を、量子化精度情報D0に対応した量子化ステップに従って逆量子化するとともに、逆量子化して得られた被正規化データC0に、正規化係数B0に対応する値を乗算して(逆正規化して)、符号化ユニットA0の信号を復元し、帯域合成部23に出力する。
【0015】
信号成分構成部22−2乃至22−27は、信号成分構成部22−1と同様にして、デマルチプレクサ21からの量子化係数F1乃至F26を、量子化精度情報D1乃至D26に対応した量子化ステップに従ってそれぞれ逆量子化するとともに、逆量子化して得られた被正規化データC1乃至C26に、正規化係数B1乃至B26に対応する値を乗算して(逆正規化して)、符号化ユニットA1乃至A26の信号を復元し、帯域合成部23に出力する。
【0016】
帯域合成部23は、信号成分構成部22−1乃至22−27からの符号化ユニットA0乃至A26の信号を帯域合成して、元のオーディオ信号を復元する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、符号化装置においては上述したように、1つの符号化ユニットAに対応する正規化係数Bは、一律、例えば6ビットのデータに符号化される。すなわち、この場合、符号化ユニットA0乃至A26に対応する正規化係数B0乃至B26の符号の総ビット数は、1フレームあたり合計162(=6×27)ビットとなる。
【0018】
また、従来符号化装置において、1つの符号化ユニットAに対応する量子化精度情報Dは、一律、例えば3ビットのデータに符号化される。すなわち、この場合、符号化ユニットA0乃至A26に対応する量子化精度情報D0乃至D26の符号の総ビット数は、1フレームあたり合計81(=3×27)ビットとなる。
【0019】
以上のように、従来の符号化装置においては、正規化係数Bおよび量子化精度情報Dの符号化に多くビットが使われるので、符号化データの全体のビット数が大きくなり、符号化データの符号化効率を向上させることが困難になる課題があった。
【0020】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり,符号化効率をより向上させることができるようにするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の符号化装置は、入力された音響時系列信号をN個の帯域に分割して、N個の帯域信号を生成する帯域分割手段と、各帯域信号に対する所定の正規化係数を生成する正規化係数生成手段と、生成された各正規化係数に基づいて各帯域信号を正規化する正規化手段と、各帯域信号に対する量子化精度情報を生成する量子化精度情報生成手段と、正規化された各帯域信号を、各量子化精度情報に基づいて量子化する量子化手段と、正規化係数生成手段により生成されたN個の正規化係数を符号化する複数の正規化係数符号化手段と、各正規化係数符号化手段によってN個の正規化係数を符号化したときの符号量に基づいて、正規化係数符号化手段の一つを選択する第1の選択手段と、第1の選択手段により選択された正規化係数符号化手段を用いて符号化されたN個の正規化係数を、量子化手段の出力である各帯域信号とともに多重化する多重化手段とを備え、正規化係数符号化手段のうち少なくとも1つは、N個の正規化係数のインデックスのうち高域側のL個を選択する第2の選択手段と、選択されたL個のインデックスの最大値と最小値を検出して、最大値と最小値の差を算出する算出手段と、選択された高域側のL個のインデックスから最小値を減算した値を所定のビット数で表すことにより、高域側のL個の各正規化係数を符号化する符号化手段と、正規化係数符号化手段が選択されたとき、インデックスがL個指定されたことを示す情報、所定ビット数、最小値、第2の選択手段で選択されなかった(N−L)個の各正規化係数のインデックス、および、L個の符号化された各正規化係数を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
帯域分割手段は、入力された音響時系列信号を周波数成分に変換し、その結果得られたスペクトル信号をN個の帯域に分割することによってN個の帯域信号を生成することができる。
【0024】
正規化係数のインデックス間の相関が高くなるような所定の重み付け値を正規化係数の各インデックスに加算する重み付け手段をさらに設け、符号化手段には、重み付け手段により重み付けされたインデックスを符号化させることができる。
【0025】
正規化係数符号化手段のうち少なくとも1つは、各正規化係数のインデックスと相関の高い別の正規化係数のインデックスとの差分値を算出する差分値算出手段と、差分値算出手段により算出された差分値を符号化する符号化手段とを備えることができる。
【0026】
正規化係数符号化手段には、差分値算出手段によって算出される頻度の高い差分値に、少ないビット数の符号を対応付けるようなテーブルを保持するテーブル保持手段を設け、符号化手段には、差分値算出手段により算出された差分値に対応する符号をテーブルから読み出すことにより、差分値を符号化させることができる。
【0027】
テーブルは、算出手段により算出され得る全ての差分値に対応する符号を有することができる。
【0028】
各正規化係数と相関の高い別の正規化係数として、当該正規化係数に対応する帯域に隣接する帯域の正規化係数を用いることができる。
【0029】
正規化係数符号化手段は、ある帯域より高域側の帯域の正規化係数のインデックスがすべて0あるいはすべて1となる場合には、当該帯域より高域側の差分値の符号化を行わないことができる。
【0030】
正規化係数符号化手段は、ある帯域より高域側の帯域の正規化係数のインデックスの差分値が所定の範囲内の値となる場合には、当該帯域より高域側の正規化係数の符号長を当該帯域より低域側の正規化係数の符号長より短い所定の値とすることができる。
【0031】
正規化係数の差分値のインデックス間の相関が高くなるような所定の重み付け値を正規化係数の各インデックスに加算する重み付け手段をさらに設け、符号化手段には、重み付け手段により重み付けされたインデックスの差分値を符号化させることができる。
【0032】
重み付け手段は、高い帯域ほど重みが大きくなるような段階的な重み付けを施すことができる。
【0033】
各正規化係数と相関の高い別の正規化係数として、当該正規化係数に対応する帯域の時間的に前後する正規化係数を用いることができる。
【0034】
音響時系列信号は、ステレオオーディオ信号の左側信号または右側信号であり、差分値算出手段は、左側信号の正規化係数と右側信号の正規化係数との差分値を算出することができる。
【0035】
本発明の符号化方法は、入力された音響時系列信号をN個の帯域に分割して、N個の帯域信号を生成する帯域分割ステップと、各帯域信号に対する所定の正規化係数を生成する正規化係数生成ステップと、生成された各正規化係数に基づいて各帯域信号を正規化する正規化ステップと、各帯域信号に対する量子化精度情報を生成する量子化精度情報生成ステップと、正規化された各帯域信号を、各量子化精度情報に基づいて量子化する量子化ステップと、正規化係数生成ステップの処理で生成されたN個の正規化係数を符号化する複数の正規化係数符号化ステップと、各正規化係数符号化ステップの処理でN個の正規化係数が符号化されるときの符号量に基づいて、正規化係数符号化ステップの一つを選択する第1の選択ステップと、第1の選択ステップの処理で選択された正規化係数符号化ステップを用いて符号化されたN個の正規化係数を、量子化ステップの処理で出力された各帯域信号とともに多重化する多重化ステップとを備え、正規化係数符号化ステップのうち少なくとも1つは、N個の正規化係数のインデックスのうち高域側のL個を選択する第2の選択ステップと、選択されたL個のインデックスの最大値と最小値を検出して、最大値と最小値の差を算出する算出ステップと、選択された高域側のL個のインデックスから最小値を減算した値を所定のビット数で表すことにより、高域側のL個の各正規化係数を符号化する符号化ステップと、正規化係数符号化ステップが選択されたとき、インデックスがL個指定されたことを示す情報、所定ビット数、最小値、第2の選択ステップの処理で選択されなかった(N−L)個の各正規化係数のインデックス、および、L個の符号化された各正規化係数を出力する出力ステップとを備えることを特徴とする。
【0036】
本発明の記録媒体は、入力された音響時系列信号をN個の帯域に分割して、N個の帯域信号を生成する帯域分割ステップと、各帯域信号に対する所定の正規化係数を生成する正規化係数生成ステップと、生成された各正規化係数に基づいて各帯域信号を正規化する正規化ステップと、各帯域信号に対する量子化精度情報を生成する量子化精度情報生成ステップと、正規化された各帯域信号を、各量子化精度情報に基づいて量子化する量子化ステップと、正規化係数生成ステップの処理で生成されたN個の正規化係数を符号化する複数の正規化係数符号化ステップと、各正規化係数符号化ステップの処理でN個の正規化係数が符号化されるときの符号量に基づいて、正規化係数符号化ステップの一つを選択する第1の選択ステップと、第1の選択ステップの処理で選択された正規化係数符号化ステップを用いて符号化されたN個の正規化係数を、量子化ステップの処理で出力された各帯域信号とともに多重化する多重化ステップとを含み、正規化係数符号化ステップのうち少なくとも1つは、N個の正規化係数のインデックスのうち高域側のL個を選択する第2の選択ステップと、選択されたL個のインデックスの最大値と最小値を検出して、最大値と最小値の差を算出する算出ステップと、選択された高域側のL個のインデックスから最小値を減算した値を所定のビット数で表すことにより、高域側のL個の各正規化係数を符号化する符号化ステップと、正規化係数符号化ステップが選択されたとき、インデックスがL個指定されたことを示す情報、所定ビット数、最小値、第2の選択ステップの処理で選択されなかった(N−L)個の各正規化係数のインデックス、および、L個の符号化された各正規化係数を出力する出力ステップとを含むプログラムが記録されていることを特徴とする。
【0037】
本発明の符号化装置および方法、並びに記録媒体においては、入力された音響時系列信号がN個の帯域に分割されて、N個の帯域信号が生成され、各帯域信号に対する所定の正規化係数が生成され、生成された各正規化係数に基づいて各帯域信号が正規化され、各帯域信号に対する量子化精度情報が生成され、正規化された各帯域信号が、各量子化精度情報に基づいて量子化され、生成されたN個の正規化係数が符号化され、N個の正規化係数が符号化されるときの符号量に基づいて、正規化係数符号化方法の一つが選択され、選択された正規化係数符号化方法を用いて符号化されたN個の正規化係数が、各帯域信号とともに多重化される。また、N個の正規化係数が符号化される際に、少なくとも1つの符号化において、N個の正規化係数のインデックスのうち高域側のL個が選択され、選択されたL個のインデックスの最大値と最小値が検出されて、最大値と最小値の差が算出され、選択された高域側のL個のインデックスから最小値を減算した値を所定のビット数で表すことにより、高域側のL個の各正規化係数が符号化され、インデックスがL個指定されたことを示す情報、所定ビット数、最小値、選択されなかった(N−L)個の各正規化係数のインデックス、および、L個の符号化された各正規化係数が出力される。
【0055】
本発明の復号装置は、少なくとも1つの帯域信号と、各帯域信号に対する量子化精度情報および符号化された正規化係数との多重化を解除する解除手段と、多重化が解除された各正規化係数であって、その一部が、N個の正規化係数のインデックスから選択された高域側のL個のインデックスから、選択されたL個のインデックスの最小値を減算した値を所定のビット数で表すことにより符号化されている各正規化係数を復号する正規化係数復号手段と、各量子化精度情報に基づいて各帯域信号の逆量子化を行い、逆量子化された信号を各正規化係数に基づいて逆正規化を施して音響時系列信号を生成する信号生成手段と、信号生成手段により生成された各帯域信号を帯域合成する合成手段とを備えることを特徴とする。
【0056】
本発明の復号方法は、少なくとも1つの帯域信号と、各帯域信号に対する量子化精度情報および符号化された正規化係数との多重化を解除する解除ステップと、多重化が解除された各正規化係数であって、その一部が、N個の正規化係数のインデックスから選択された高域側のL個のインデックスから、選択されたL個のインデックスの最小値を減算した値を所定のビット数で表すことにより符号化されている各正規化係数を復号する正規化係数復号ステップと、各量子化精度情報に基づいて各帯域信号の逆量子化を行い、逆量子化された信号を各正規化係数に基づいて逆正規化を施して音響時系列信号を生成する信号生成ステップと、信号生成ステップの処理で生成された各帯域信号を帯域合成する合成ステップとを備えることを特徴とする。
【0057】
本発明の第の記録媒体は、少なくとも1つの帯域信号と、各帯域信号に対する量子化精度情報および符号化された正規化係数との多重化を解除する解除ステップと、多重化が解除された各正規化係数であって、その一部が、N個の正規化係数のインデックスから選択された高域側のL個のインデックスから、選択されたL個のインデックスの最小値を減算した値を所定のビット数で表すことにより符号化されている各正規化係数を復号する正規化係数復号ステップと、各量子化精度情報に基づいて各帯域信号の逆量子化を行い、逆量子化された信号を各正規化係数に基づいて逆正規化を施して音響時系列信号を生成する信号生成ステップと、信号生成ステップの処理で生成された各帯域信号を帯域合成する合成ステップとを備えるプログラムが記録されていることを特徴とする。
【0058】
本発明の復号装置および方法、並びに第の記録媒体においては、少なくとも1つの帯域信号と、各帯域信号に対する量子化精度情報および符号化された正規化係数との多重化が解除され、多重化が解除された各正規化係数であって、その一部が、N個の正規化係数のインデックスから選択された高域側のL個のインデックスから、選択されたL個のインデックスの最小値を減算した値を所定のビット数で表すことにより符号化されている各正規化係数が復号され、各量子化精度情報に基づいて各帯域信号の逆量子化を行い、逆量子化された信号を各正規化係数に基づいて逆正規化を施して音響時系列信号が生成され、生成された各帯域信号が帯域合成される。
【0063】
【発明の実施の形態】
図3は、本発明を適用した符号化装置の構成例を示している。この符号化装置には、図1の符号化装置に、正規化係数符号化部51と量子化精度情報符号化装置52がさらに設けられている。その他の部分は、図1における場合と同様であるので、説明は適宜省略する。
【0064】
図3において、正規化部2−1乃至2−27は、帯域分割部1から出力された各符号化ユニットA0乃至A26の信号から絶対値が最大の信号成分を検出するとともに、検出した値を用いて、符号化ユニットA0乃至A26の正規化係数B0乃至B26を算出し、算出した各正規化係数を正規化係数符号化部51に出力する。
【0065】
正規化部2−1乃至2−27は、算出した正規化係数B0乃至B26に対応する値に従って、符号化ユニットA0乃至A26を正規化し、正規化によって得られた被正規化データC0乃至C26をそれぞれ量子化部4−1乃至4−27に出力する。
【0066】
量子化精度決定部3は、帯域分割部1からの符号化ユニットA0乃至A26に基づいて、被正規化データC0乃至C26を量子化する際の量子化ステップをそれぞれ決定し、決定した量子化ステップに対応する量子化精度情報D0乃至D26を、対応する量子化部4−1乃至4−27のそれぞれ出力するとともに、量子化精度情報符号化部52にも出力する。
【0067】
正規化係数符号化部51は、正規化部2−1乃至2−27からの正規化係数B0乃至B26を、対応する所定のインデックスに変換するとともに、そのインデックスを、後述する各種の方法で符号化し、その結果得られた符号を、符号化方法に関する情報とともに、マルチプレクサ5に出力する。なお、以下においては、正規化係数Bは、変換されたインデックスを意味するものとする。
【0068】
量子化精度情報符号化部52は、量子化精度決定部3からの量子化精度情報D0乃至D26を、対応する、所定のインデックスに変換するとともに、そのインデックスを、後述する各種の方法で符号化し、マルチプレクサ5に出力する。なお、以下において、量子化精度情報Dは、変換されたインデックスを意味するものとする。
【0069】
なお、この例の場合、帯域は、27個に分割され、27個の符号化ユニットAが生成されるが、それ以上またそれより少ない符号化ユニットAが生成される場合においても、本発明を適用することができる。
【0070】
次に、正規化係数符号化部51について説明する。
【0071】
図4は、正規化係数符号化部51の構成例を表している。なお、ここでは、正規化係数符号化部51に、6個の符号化部61−1乃至61−6が設けられているが、6個に限らず、複数個の符号化部61が設けられていればよい。
【0072】
符号化部61−1乃至61−6のそれぞれは、後述する方法で、正規化係数B0乃至B26を符号化して、スイッチ63と接続される側の端子に出力する。符号化部61−1乃至61−6はまた、正規化係数B0乃至B26を符号化した結果得られた符号の総ビット数をそれぞれ算出し、算出結果を、判定部62に出力する。
【0073】
判定部62は、符号化部61−1乃至61−6からの符号の総ビット数のうち、最小のビット数を出力してきた符号化部61を選択し、選択した符号化部61が出力する符号が、マルチプレクサ5に出力されるように、スイッチ63を制御する。判定部62は、選択した符号化部61の符号化方法に関する情報をマルチプレクサ5に出力する。
【0074】
次に、符号化部61−1乃至61−6のそれぞれについて説明する。なお、ここでは、図5に示すような、1フレーム分の正規化係数B0乃至B26を符号化する場合を例として説明する。
【0075】
はじめに、符号化部61−1の符号化方法について説明する。
【0076】
通常、正規化係数の値は高域においては大きくは変化しないため、高域側の符号化ユニットの正規化係数は似通った値を取ることが多い。
【0077】
そこで、符号化部61−1は、所定帯域以上の符号化ユニットにおいては、それらの符号化ユニットの正規化係数の最小値を各符号化ユニットの正規化係数から減ずることにより、正規化係数を符号化して出力する。なお、この場合、所定の帯域に満たない符号化ユニットの正規化係数は符号化されず、そのまま出力されることになる。
【0078】
符号化部61−1の動作は、図6のフローチャートに示される。
【0079】
ステップS1において、符号化部61−1は、それぞれ内蔵する、カウンタiBの値を0に、レジスタABの値を0に、レジスタBBの値を、後述するステップS4で算出され得る値より十分大きな値Xに、そしてレジスタCBの値を0に、初期設定する。
【0080】
次に、ステップS2において、符号化部61−1は、カウンタiBの値で特定される正規化係数Bi(i=0,126)乃至B26(最も高域の符号化ユニットA26に対応する正規化係数)の中の最大値および最小値を検出する。
【0081】
例えば、カウンタiB=2であるとき、正規化係数B2乃至B26の中の最大値と最小値が検出されるが、正規化係数B2乃至B26は、図5に示すような値であるので、値49(正規化係数B16)が最大値として、値37(正規化係数B26)が最小値として検出される。
【0082】
ステップS3において、符号化部61−1は、ステップS2で検出した最大値と最小値の差を算出し、その算出結果を表すことができるビット数を、必要ビット数として算出する。
【0083】
カウンタiB=2であるときの最大値49と最小値37との差は、12であるので、16まで表すことができる4ビットが、必要ビット数とされる。
【0084】
次に、ステップS4において、符号化部61−1は、カウンタiBの値を表すデータのビット数、ステップS2で検出された最小値を表すデータのビット数、ステップS3で算出された必要ビット数を表すデータのビット数、必要ビット数×正規化係数Bi乃至B26の数、および6ビット×正規化係数B0乃至Bi 1の数の合計を、総ビット数として算出する。符号化部61−1は、算出した総ビット数を、レジスタABに記憶させる(上書きする)。
【0085】
例えば、カウンタiB=2であるとき、カウンタiBの値である2を表すデータの5ビット、最小値37を表すデータの6ビット、必要ビット数である4ビットを表すデータの3ビット、必要ビット数(4ビット)×25(正規化係数B2乃至B26の数)、および6ビット×2(正規化係数B0,B1の数)の合計の126ビットが、総ビット数とされ、それがレジスタABに記憶される。
【0086】
ステップS5において、符号化部61−1は、レジスタABの値が、レジスタBBの値より小さいか否かを判定し、小さいと判定した場合、ステップS6に進み、レジスタABの値を、レジスタBBに記憶させ(上書きし)、このときのカウンタiBの値を、レジスタCBに記憶させる(上書きする)。
【0087】
次に、ステップS7において、符号化部61−1は、カウンタiBの値が、26であるか否かを判定し、26ではないと判定した場合、ステップS8に進み、カウンタiBの値を1だけインクリメントして、ステップS2に戻る。
【0088】
すなわち、ステップS7で、カウンタiBの値が、26であると判定されるまで、ステップS2乃至ステップS8の処理が繰り返し実行されるので、レジスタBBには、ステップS4で算出された総ビット数のうちの最小のものが記憶され、レジスタCBには、そのときのカウンタiBの値が記憶される。
【0089】
図5の例の場合、カウンタiB=2であるときの総ビット数が最小となるので、レジスタBBには、カウンタiB=2のとき算出された総ビット数(126)がレジストされ、レジスタCBには、2がレジストされる。
【0090】
ステップS7で、カウンタiBの値が、26であると判定された場合、ステップS9に進み、符号化部61−1は、レジスタCBの値で特定される正規化係数BC乃至B26のそれぞれから、正規化係数BC乃至B26の中の最小値を減算する。これにより、正規化係数BC乃至B26に符号化が施される。
【0091】
この例の場合、レジスタCB=2であるので、正規化係数B2乃至B26のそれぞれから、最小値37が減算される。すなわち、正規化係数B2乃至B26に符号化が施される。
【0092】
次に、ステップS10において、符号化部61−1は、レジスタCBの値を所定ビット数のデータで、正規化係数BC乃至B26の中の最小値を所定ビット数のデータで、このときの必要ビット数を所定ビット数のデータで、ステップS9で求めた正規化係数BC乃至B26の各符号を必要ビット数のデータで、および正規化係数B0乃至BC-1を所定ビット数のデータで、それぞれスイッチ63と接続される側の端子に出力する。
【0093】
この例の場合、レジスタCBの値である2が5ビットのデータで、最小値37が6ビットのデータで、必要ビット数である4ビットが3ビットのデータで、正規化係数B2乃至B26の各符号が4ビットのデータで、そして正規化係数B0,B1(正規化係数B(インデックス)そのもの)が6ビットのデータで、それぞれ出力される。
【0094】
ステップS11において、符号化部61−1は、レジスタBBの値を、符号化部61−1における符号化の符号量として、判定部62に出力する。
【0095】
この例の場合、レジスタBBには、カウンタiB=2のとき算出された総ビット数(126)がレジストされているので、126が、判定部62に通知される。すなわち、符号化部61−1は、従来の場合の162ビットに比べ、36ビット(=162−126)も節約して、正規化係数Bを符号化することができる。
【0096】
次に、符号化部61−2の符号化方法について説明する。
【0097】
正規化係数は、周波数方向に滑らかに変化し、周波数方向の相関が高い場合が多い。すなわち、隣接する帯域の符号化ユニットに対応する正規化係数同士の差分値からは、図7に示すような、一定の偏りがある分布(0付近の差分値の出現確率が高い分布)が得られる。なお、図中、IDSFは、正規化係数のインデックスを意味する。他の図においても同様である。
【0098】
そこで、符号化部61−2は、隣接する帯域の符号化ユニットに対応する正規化係数同士の差分値を求めるとともに、出現する確率が高い差分値に、少ないビット数の符号を割り当てるようにして、正規化係数を符号化する。
【0099】
符号化部61−2の動作は、図8のフローチャートに示されている。
【0100】
ステップS11において、符号化部61−2は、正規化係数Biに対応する符号化ユニットをAIとしたとき、符号化する正規化係数Bi(i=0,1,26)と、低域側に隣接する符号化ユニットAi 1に対応する正規化係数Bi-1との差分値を算出する。例え
ば、図9に示すように、正規化係数B1に対応する差分値は、−1(=53(正規化係数B1)−54(正規化係数B0))となる。なお、図9中のインデックスは、図5に示すものと同じである。
【0101】
次に、ステップS12において、符号化部61−2は、図10に示すテーブルABを参照し、ステップS11で算出した差分値に対応する符号を読み出して符号化を行う。
【0102】
テーブルABには算出され得る差分値と符号が対応付けられているが、その差分値のうち、出現する確率が高い差分値(例えば、−4乃至2)には、少ないビット(2ビット乃至4ビット)の符号が対応付けられている。すなわち、出現確率の高い差分値に対応する正規化係数Bには、ビット数の少ない符号が割り当てられるので、正規化係数Bの全体を、少ないビット数で符号化することができる。
【0103】
ステップS13において、符号化部61−2は、正規化係数Bの全てを符号化したか否かを判定し、正規化係数Bの全てを符号化していないと判定した場合、ステップS11に戻り、次の正規化係数に対して同様の処理を実行する。
【0104】
ステップS13で、正規化係数Bの全てを符号化したと判定された場合、ステップS14に進み、符号化部61−2は、ステップS12で読み出した符号を、スイッチ63と接続される端子に出力するとともに、符号化に必要な総ビット数を算出し、算出結果を、判定部62に出力して処理は終了する。
【0105】
なお、テーブルAB(図10)には、算出され得る差分値の全てと符号が対応付けられていたが、図11に示すように、高い出現確率の差分値(−4乃至2)には、ABの場合と同様にビット数の少ない符号が対応付けられている一方、他の差分値には、符号を求めるための所定の手順が対応づけられているテーブルBBを利用することもできる。
【0106】
高い出現確率の差分値以外の差分値(図11中、”other”)に対応付けられている符号を求めるための手順(図11中、”100+original”)について説明する。
【0107】
この手順によって、高い出現確率の差分値以外の差分値である正規化係数の符号は、図12に示すように、3ビットの”100”(エスケープコード)、および6ビットの符号化される正規化係数のインデックスそのもので表され、b0乃至b8に順番に記述される。すなわち、正規化係数はこの9ビットに符号化される。
【0108】
テーブルBBを利用して、正規化係数B0乃至B26を符号化した場合の符号の総ビット数は、図9中、右向きの矢印で示されているように、100ビットとなる。すなわち、従来の場合(162ビット)に比べ、62ビット節約される。
【0109】
なお、図中で、”テーブルBB”に対応して示されている値は、テーブルBBを利用して求めた正規化係数B0乃至B26の符号のビット数を表している。その合計(100)が、矢印で示されている。他の図においても同様である。
【0110】
図13には、テーブルBBにおいて、高い出現確率の差分値に対応付ける符号を変更したテーブルCBが示されている。テーブルCBを利用して、正規化係数B0乃至B26を符号化した場合の符号の総ビット数は、図9中、右向きの矢印で示されているように、96ビットとなる。このように、高い出現確率の差分値やそれに対応する符号を変換することで、符号の総ビット数を調整することができる。
【0111】
なお、図中、”テーブルCB”に対応して示されている値は、テーブルCBが利用されて求められた正規化係数B0乃至B26の符号のビット数を表している。その合計(96)が、矢印で示されている。他の図においても同様である。
【0112】
図14には、高い出現確率の差分値以外の差分値に、符号を求めるための別の手順が対応付けられたテーブルDBを表している。
【0113】
このテーブルDBによれば、高い出現確率の差分値以外の差分値を表す正規化係数の符号は、差分値の正負を表すエスケープコード(正の場合”1000”、負の場合、”1001”)、差分値の大きさに応じた数分のエスケープコード(”100”)、および差分値に基づいた所定の範囲内の大きさのデータが、b0から順に記述されたデータとされる。すなわち、高い出現確率の差分値以外の差分値を表す正規化係数の符号を可変長とすることができる。
【0114】
具体的に説明すると、差分値が、4乃至7であるとき、4ビットの”1000”と(差分値−4)を2ビット乃至4ビットで可変長符号化した値を、b0から順に記述した合計6ビット乃至8ビットのデータが、符号化された正規化係数となる。
【0115】
また差分値が、8乃至11である場合、4ビットの”1000”、3ビットの”100”、 および(差分値−8)を2ビット乃至4ビットで可変長符号化した値を、b0から順に記述した合計9ビット乃至11ビットのデータが、符号化された正規化係数となる。
【0116】
また差分値が、12乃至15である場合、4ビットの”1000”、3ビットの”100”、3ビットの”100”、および(差分値−12)を2ビット乃至4ビットで可変長符号化した値を、b0から順に記述した合計12ビット乃至14ビットのデータが、符号化された正規化係数となる。
【0117】
また差分値が、−7乃至−4である場合、4ビットの”1001”、および(差分値+4)を2ビット乃至4ビットで可変長符号化した値を、b0から順に記述した合計6ビット乃至8ビットのデータが、符号化された正規化係数となる。
【0118】
また差分値が、−12乃至−8である場合、4ビットの”1001”、3ビットの”100”、および(差分値+8)を2ビット乃至4ビットで可変長符号化した値を、b0から順に記述した合計9ビット乃至11ビットのデータが、符号化された正規化係数となる。
【0119】
また差分値が、−15乃至−12である場合、4ビットの”1001”、3ビットの”100”、3ビットの”100”、および(差分値+12)を2ビット乃至4ビットで可変長符号化した値を、b0から順に記述した合計12ビット乃至14ビットのデータが、符号化された正規化係数となる。
【0120】
テーブルDBを利用して、正規化係数B0乃至B26を符号化した場合の符号の総ビット数は、図9中、右向きの矢印で示されるように、92ビットとなる。
【0121】
なお、図中、”テーブルDB”に対応して示されている値は、テーブルDBが利用されて求められた正規化係数B0乃至B26の符号のビット数を表している。その合計(92)が、矢印で示されている。他の図においても同様である。
【0122】
次に、符号化部61−2が、テーブルDBを利用して正規化係数Bを符号化する場合のステップS12(図8)の詳細を、図15のフローチャートを参照して説明する。
【0123】
ステップS21において、符号化部61−2は、カウンタNの値を1に初期化して、ステップS22において、ステップS11(図8)で算出した差分値の絶対値が、(3×カウンタNの値)より大きいか否かを判定し、大きくないと判定した場合、すなわち、高い出現確率の差分値(−3乃至3)が得られた場合、ステップS23に進む。
【0124】
ステップS23において、符号化部61−2は、テーブルDを参照して、高い出現確率の差分値に対応付けられている符号を読み出す。
【0125】
一方、ステップS22で、差分値の絶対値が、(3×カウンタNの値)より大きいと判定された場合、すなわち、高い出現確率の差分値以外の差分値が得られた場合、ステップS24に進む。
【0126】
ステップS24において、符号化部61−2は、差分値が正の値か否かを判定し、正の値であると判定した場合、ステップS25に進み、4ビットの”1000”を、最終的に正規化係数Bの符号を表すビット構成(以下、符号ビット構成と称する)のb0から順に記述する。一方、ステップS24で、正の値ではないと判定された場合(負の値である場合)、ステップS26に進み、符号化部61−2は、4ビットの”1001”を、符号ビット構成のb0から順に記述する。
【0127】
ステップS25またはステップS26の処理の後、ステップS27に進み、符号化部61−2は、カウンタNの値を1だけインクリメントして、ステップS28に進む。
【0128】
ステップS28において、符号化部61−2は、差分値の絶対値が(3×カウンタNの値+カウンタNの値−1)以下であるか否かを判定し、それ以下ではないと判定した場合、ステップS29に進み、3ビットの”100”を、符号ビット構成に続けて記述する。その後、処理は、ステップS27に戻り、それ以降の処理が行われる。すなわち、ステップS28で、差分値が、(3×カウンタNの値+カウンタNの値−1)以下であると判定されるまで、3ビットの”100”が、符号ビット構成に繰り返し書き加えられる。
【0129】
ステップS28で、差分値が(3×カウンタNの値+カウンタNの値−1)以下であると判定された場合、ステップS30に進み、符号化部61−2は、差分値が正の値か否かを判定し、正の値であると判定した場合、ステップS31に進む。
【0130】
ステップS31において、符号化部61−2は、(差分値−4×(カウンタNの値−1))を新たな差分値として、ステップS23に進む。ステップS23で、新たな差分値に対する符号がテーブルから読み出され、符号ビット構成に記述されたとき、正規化係数の符号化は終了する。
【0131】
一方、ステップS30で、負の値であると判定されたれた場合、ステップS32に進む。ステップS32において、符号化部61−2は、(差分値+4×(カウンタNの値−1))を新たな差分値として、ステップS23に進む。ステップS23で、新たな差分値に対する符号がテーブルから読み出され、符号ビット構成に記述されたときも、正規化係数の符号化は終了する。
【0132】
ステップS23で、正規化係数の符号化が終了すると、処理は終了し、図8のステップS13に進む。
【0133】
図16には、別のテーブルEBが示されている。
【0134】
テーブルEBによれば、例えば、差分値が、4乃至6であるとき、4ビットの”1000”、および(差分値−4)を2ビットまたは3ビットで可変長符号化した値を、b0から順に記述した合計6ビットまたは7ビットのデータが、符号化された正規化係数となる。
【0135】
また、差分値の絶対値が、7以上である場合、4ビットの”1001”、および6ビットで表された正規化係数がb0から順に記述される合計10ビットのデータが、符号化された正規化係数となる。
【0136】
また差分値が、−6乃至−4であるとき、4ビットの”1000”、および(差分値+3)を3ビットまたは4ビットで可変長符号化した値を、b0から順に記述した合計7ビットまたは8ビットのデータが、符号化された正規化係数となる。
【0137】
また、差分値の絶対値が、−7以下である場合、4ビットの”1001”、および6ビットで表された正規化係数Bがb0から順に記述される合計10ビットのデータが、符号化された正規化係数となる。
【0138】
すなわち、テーブルEBによれば、差分値の大きさに応じて、正規化係数の符号を、可変長または固定長とすることができる。
【0139】
テーブルEBを利用して、正規化係数B0乃至B26を符号化した場合の符号の総ビット数は、図9中、右向きの矢印で示されているように、95ビットとなる。
【0140】
なお、図中、”テーブルEB”に対応して示されている値は、テーブルEBが利用されて求められた正規化係数B0乃至B26の符号のビット数を表している。その合計(95)が、矢印で示されている。他の図においても同様である。
【0141】
次に、テーブルEBを利用して正規化係数Bを符号化する場合のステップS12(図8)の詳細を、図17のフローチャートを参照して説明する。
【0142】
ステップS41において、符号化部61−2は、ステップS11(図8)で算出した差分値の絶対値が、3より大きいか否かを判定し、大きくないと判定した場合、すなわち、高い出現確率の差分値(−3乃至3)が得られた場合、ステップS42に進む。
【0143】
ステップS42において、符号化部61−2は、テーブルEを参照して、高い出現確率の差分値に対応付けられている符号を読み出す。
【0144】
一方、ステップS41で、差分値の絶対値が、3より大きいと判定された場合、すなわち、高い出現確率の差分値以外の差分値が得られた場合、ステップS43に進み、符号化部61−2は、差分値の絶対値が7以下であるか否かを判定し、7以下ではない(7より大きい)と判定した場合、ステップS44に進む。
【0145】
ステップS44において、符号化部61−2は、4ビットの”1001”と6ビットで表された正規規化情報の値そのものを、最終的に正規化係数の符号を表すビット構成(符号ビット構成)のb0から順に記述する。これにより、正規化係数の符号化は終了する。
【0146】
ステップS43で、差分値の絶対値が7以下であると判定された場合、ステップS45に進み、符号化部61−2は、4ビットの”1000”を、符号ビット構成のb0から順に記述する。
【0147】
次に、ステップS46において、符号化部61−2は、差分値が正の値であるか否かを判定し、正の値であると判定した場合、ステップS47に進み、(差分値−4)を新しい差分値としてステップS42に進む。
【0148】
一方、ステップS46で、負の値であると判定された場合、ステップS48に進み、符号化部61−2は、(差分値+3)を新しい差分値としてステップS42に進む。
【0149】
ステップS42でテーブルから符号を読み出し、正規化係数の符号化が終了すると、処理は終了し、図8のステップS13に進む。
【0150】
次に、符号化部61−3の符号化方法について説明する。
【0151】
正規化係数は、上述したように、周波数方向に滑らかに変化するが、低域から高域にかけて値が低下する場合が多い。すなわち、低域から高域にかけて段階的に大きくなる重み付け値を正規化係数に加算することで、隣接する帯域の符号化ユニットに対応する正規化係数同士の差分値をより小さくし、高い出現確率の差分値が現れる頻度をさらに高めることができる。
【0152】
そこで、符号化部61−3は、正規化係数Bに、低域から高域にかけて、段階的に大きくなる重み付け値を加算する。そして、隣接する帯域の符号化ユニットに対応する、重み付け値が加算された正規化係数B(以下、重み正規化係数BWと称する)同士の差分値を求めるとともに、出現する確率が高い差分値に、少ないビット数の符号を割り当てるようにして、正規化係数Bを符号化する。
【0153】
符号化部61−3の動作は、図18のフローチャートに示されている。
【0154】
ステップS51において、符号化部61−3は、各正規化係数Bに加算する重み付け値を算出する。具体的には、例えば(i/重み付け曲線の傾き(この例の場合、3))が演算され、その整数部分が、正規化整数Biの重み付け値とされる。すなわち、図19に示すように、正規化係数B0乃至B2の重み付け値は0となり、正規化係数B3乃至B5の重み付け値は1となり、正規化係数B6乃至B8の重み付け値は2となり、正規化係数B9乃至B11の重み付け値は3となり、正規化係数B12乃至B14の重み付け値は4となり、正規化係数B15乃至B17の重み付け値は5となり、正規化係数B18乃至B20の重み付け値は6となり、正規化係数B21乃至B23の重み付け値は7となり、そして正規化係数B24乃至B26の重み付け値は8となる。なお、図19中のインデックスの値は、図5に示すものと同じである。
【0155】
ステップS52において、符号化部61−3は、ステップS51で算出した重み付け値を、各正規化係数Bに加算して、重み正規化係数BWを算出する。
【0156】
ステップS53において、符号化部61−3は、符号化する正規化係数Biの重み正規化係数BWiと、正規化係数Biに対応する符号化ユニットAiの低域側に隣接する符号化ユニットAi-1の正規化係数Bi-1の重み正規化係数BWi-1の差分値を算出する。例えば、正規化係数B1に対応する差分値は、図19に示すように、−1(=53(重み正規化係数BW1)−54(重み正規化係数BW0))となる。
【0157】
ステップS54乃至ステップS56においては、図8のステップS12乃至ステップS14における場合と同様の処理がなされるので、その説明は省略する。
【0158】
符号化部61−3が、正規化係数B0乃至B26を、テーブルBB(図11)、テーブルCB(図13)、テーブルDB(図14)、およびテーブルEB(図16)を利用して符号化した場合の符号の総ビット数は、図19中、右向きの矢印で示されているように、それぞれ104ビット、90ビット、89ビット、および91ビットとなる。すなわち、従来の場合(162ビット)に比べ、58ビット、72ビット、73ビット、または71ビット節約することができる。また、重み付け値を加算しない場合(図9)に比べても、テーブルBBを利用した場合を除き、ビットを節約することができる。
【0159】
なお、上述した符号化部61−1は、図6のフローチャートを参照して説明した符号化処理を開始するに先立ち、上述したステップS51に相当する処理で重み付け値を算出し、そしてステップS52に相当する処理で、重み正規化係数BWを算出しておくこともできる。すなわち、この場合、重み正規化係数BWに対して、ステップS1乃至ステップS11の処理が行われる。
【0160】
次に、符号化部61−4(図4)の符号化方法について、説明する。
【0161】
オーディオ信号は、時間的なパワー変動が緩やかであることが多いので、各正規化係数において、時間的に前後する値の差分値からは、図20に示すような、一定の偏りがある分布(0付記の確率が高い)が得られる。
【0162】
そこで、符号化部61−4は、各正規化係数の時間的に前後する値の差分値を求めるとともに、出現する確率が高い差分値に、少ないビット数の符号を割り当てるようにして、正規化係数を符号化する。
【0163】
符号化部61−4の動作は、図21のフローチャートに示されている。
【0164】
ステップS61において、符号化部61−4は、現在のフレームの正規化係数Biと、時間的に1つ前のフレームの正規化係数Biとの差分値を算出する。例えば、図22に示すように、正規化係数B1に対応する差分値は、−1(=53(現在のフレームの正規化係数B1)−54(1つフレーム前の正規化係数B1))となる。なお、図22中、現在のフレームの正規化整数Bは、図5に示すものと同じである。
【0165】
ステップS62乃至ステップS64においては、図8のステップS12乃至ステップS14における場合と同様の処理がなされるので、その説明は省略する。
【0166】
符号化部61−4が、正規化係数B0乃至B26を、テーブルBB、テーブルCB、テーブルDB、およびテーブルEBを利用して符号化した場合の符号の総ビット数は、図22中、右向きの矢印で示されているように、それぞれ96ビット、105ビット、93ビット、および98ビットとなる。
【0167】
次に、符号化部61−5の符号化方法について説明する。
【0168】
ステレオオーディオ信号は、左側信号と右側信号のチャネルのパワーが似ている(チャンネル間の相関が高い)場合が多いので、左側信号の正規化係数BLと右側信号の正規化係数BRも近い値となり、その結果、左側信号の正規化係数BLと右側信号の正規化係数BRの差分値は、図23に示すように、一定の偏りがある分布(0付近の差分値の確率が高い分布)となる。
【0169】
そこで、符号化部61−5は、対応する左側信号の正規化係数BLと右側信号の正規化係数BRとの差分値を求めるとともに、出現する確率が高い差分値に少ないビット数の符号を割り当てるようにして、正規化係数Bを符号化する。
【0170】
なお、符号化部61−5には、左側信号が27の帯域に分割されて得られた符号化ユニットAL0乃至AL26の正規化係数BL0乃至BL26、および右側信号が27の帯域に分割されて得られた符号化ユニットAR0乃至AR26の正規化係数BR0乃至BR26がそれぞれ入力されているものとする。
【0171】
符号化部61−5の動作は、図24のフローチャートに示されている。
【0172】
ステップS71において、符号化部61−5は、符号化する正規化係数BLiおよび正規化係数BRiのそれぞれの差分値を算出する。例えば、図25に示すように、正規化係数BL1および正規化係数BR1に対応する差分値は、1(=54(正規化係数BL1)−53(正規化係数BR1))となる。
【0173】
ステップS72乃至ステップS74においては、図8のステップS12乃至ステップS14における場合と同様の処理がなされるので、その詳細な説明は省略する。
【0174】
符号化部61−5が、正規化係数BL0乃至BL26、正規化係数BR0乃至BR26を、テーブルBB、テーブルCB、テーブルDB、およびテーブルEBを利用して符号化した場合の符号の総ビット数は、図25中、右向きの矢印で示されているように、それぞれ96ビット、91ビット、84ビット、および84ビットとなる。
【0175】
次に、符号化部61−6の符号方法について説明する。
【0176】
正規化係数は、上述したように、隣接する帯域間(周波数方向)およびチャネル間においての相関が高いので、チャネル間の差分値から、周波数方向の差分値を求めた場合、その差分値は、図26に示すように、一定の偏りがある分布(0付近の差分値の確率が高い分布)となる。
【0177】
そこで、符号化部61−6は、対応する左側信号の正規化係数BLと右側信号の正規化係数BRとの差分値LRを求め、そしてその差分値LRの周波数方向の差分値Fを求めるとともに、出現する確率が高い差分値Fに、少ないビット数の符号を割り当てるようにして、正規化係数Bを符号化する。
【0178】
符号化部61−6の動作は、図27のフローチャートに示されている。
【0179】
ステップS81において、符号化部61−6は、対応する正規化係数BLおよび正規化係数BRのそれぞれの差分値LRを算出する。例えば、図28に示すように、正規化係数BL1および正規化係数BR1との差分値LRは、1(=54(正規化係数BL1)−53(正規化係数BR1))となる。
【0180】
ステップS82において、符号化部61−6は、符号化する正規化係数BLiおよび正規化係数BRiの差分値LRと、正規化係数BLi 1および正規化係数BRi 1の差分値LRとの差分値Fを算出する。ここで正規化係数BLi 1および正規化係数BRi 1はそれぞれ、正規化係数BLiおよび正規化係数BRiに対応する符号化ユニットALiと符号化ユニットARiに低域側から隣接する符号化ユニットALi 1 Ri 1にそれぞれ対応するものとする。例えば、図28に示すように、正規化係数BL1および正規化係数BR1に対応する差分値Fは、0(=1−1)となる。
【0181】
ステップS83乃至ステップS85においては、図8のステップS12乃至ステップS14における場合と同様の処理がなされるので、その説明は省略する。
【0182】
符号化部61−6が、正規化係数B0乃至B26を、テーブルBB、テーブルCB、テーブルDB、およびテーブルEBを利用して符号化した場合の符号の総ビット数は、図28中、右向きの矢印で示されているように、それぞれ114ビット、90ビット、89ビット、および91ビットとなる。
【0183】
以上のように、正規化係数符号化部51の符号化部61−1乃至61−6は、所定の符号化方法で、正規化係数を符号化する。
【0184】
次に、量子化精度情報符号化部52について説明する。
【0185】
図29は、量子化精度情報符号化部52の構成例を示している。なお、ここでは、量子化精度情報符号化部52に、6個の符号化部71−1乃至71−6が設けられているが、6個に限らず、複数個の符号化部71が設けられていればよい。
【0186】
符号化部71−1乃至71−6のそれぞれは、後述する方法で、量子化精度情報D0乃至D26を符号化して、スイッチ73と接続される側の端子に出力する。符号化部71−1乃至71−6のそれぞれはまた、量子化精度情報D0乃至D26を符号化した結果得られた符号の総ビット数を算出し、その算出結果を、判定部72に出力する。
【0187】
判定部72は、符号化部71−1乃至71−6からの符号の総ビット数のうち、最小のビット数を出力してきた符号化部71を選択し、選択した符号化部71が出力する符号が、マルチプレクサ5に出力されるように、スイッチ73を制御する。判定部72はまた、選択した符号化部71の符号化方法に関する情報を取得し、マルチプレクサ5に出力する。
【0188】
次に、符号化部71−1乃至71−6について説明する。
【0189】
はじめに、符号化部71−1の符号化方法について説明する。
【0190】
通常、量子化精度情報の値は高域においては大きくは変化しないため、高域側の符号化ユニットの量子化精度情報は似通った値を取ることが多い。
【0191】
そこで、符号化部71−1は、所定帯域以上の符号化ユニットにおいては、それらの符号化ユニットの量子化精度情報の最小値を各符号化ユニットの量子化精度情報から減ずることにより、量子化精度情報を符号化して出力する。なお、この場合所定の帯域に満たない符号化ユニットの量子化精度情報は符号化されず、そのまま出力されることになる。
【0192】
符号化部71−1の動作は、図30のフローチャートに示されている。
【0193】
ステップS91において、符号化部71−1は、それぞれ内蔵のカウンタiDの値を0に、レジスタADの値を0に、レジスタBDの値を、後述するステップS94で算出され得る値より十分大きな値Yに、そしてレジスタCDの値を0に、初期設定する。
【0194】
ステップS92において、符号化部71−1は、カウンタiDの値で特定される量子化精度情報Di(i=0,1,26)乃至D26(最も高域の符号化ユニットA26に対応する量子化精度情報)の中の最大値および最小値を検出する。
【0195】
量子化精度情報D0乃至D26が、図31に示すような値(インデックス)である場合において、例えば、カウンタiD=14であるとき、値2が最大値として、値1が最小値として検出される。
【0196】
ステップS93において、符号化部71−1は、ステップS92で検出した最大値と最小値の差を求め、求めた結果を表すことができるビット数を、必要ビット数として算出する。
【0197】
ここでカウンタiD=14であるときの最大値2と最大値1との差は1であるので、1ビットが必要ビット数として算出される。
【0198】
ステップS94において、符号化部71−1は、カウンタiDの値を表すデータのビット数、ステップS92で検出された最小値を表すデータのビット数、ステップS93で算出された必要ビット数を表すデータのビット数、必要ビット数×量子化精度情報Di乃至D26の数、および3ビット×量子化精度情報D0乃至Di 1の数の合計を、総ビット数として算出する。符号化部71−1は、算出した総ビット数を、レジスタADに記憶させる(上書きする)。
【0199】
例えば、カウンタiD=14であるとき、カウンタiDの値である14を表すデータの5ビット、最小値1を表すデータの3ビット、必要ビット数である1ビットを表すデータの2ビット、必要ビット数(2ビット)×13(量子化精度情報D14乃至D26の数)、および3ビット×14(量子化精度情報D0乃至D13の数)の合計の65ビットが、総ビット数とされ、それがレジスタADに記憶される。
【0200】
ステップS95において、符号化部71−1は、レジスタADの値が、レジスタBDの値より小さいか否かを判定し、小さいと判定した場合、ステップS96に進み、レジスタADの値を、レジスタBDに記憶させ(上書きし)、そしてこのときのカウンタiDの値を、レジスタCDに記憶させる(上書きする)。
【0201】
次に、ステップS97において、符号化部71−1は、カウンタiDの値が、26であるか否かを判定し、26ではないと判定した場合、ステップS98に進み、カウンタiDの値を1だけインクリメントして、ステップS92に戻る。
【0202】
すなわち、ステップS97で、カウンタiDの値が、26であると判定されるまで、ステップS92乃至ステップS98の処理が繰り返し実行されるので、レジスタBDには、ステップS94で算出された総ビット数のうちの最小のものが記憶され、レジスタCDには、そのときのカウンタiDの値が記憶される。
【0203】
図31の例の場合、カウンタiD=14であるときの総ビット数が最小となるので、レジスタBDには、カウンタi=14のとき算出された総ビット数(65)がレジストされ、レジスタCDには、14がレジストされる。
【0204】
ステップS97で、カウンタiDの値が、26であると判定された場合、ステップS99に進み、符号化部71−1は、レジスタCDの値で特定される量子化精度情報DC乃至D26のそれぞれから、量子化精度情報DC乃至D26の中の最小値を減算する。これにより、量子化精度情報DC乃至D26に符号化が施される。
【0205】
この例の場合、レジスタCD=14であるので、量子化精度情報D14乃至D26のそれぞれから、最小値1が減算される。すなわち、量子化精度情報D14乃至D26に符号化が施される。
【0206】
次に、ステップS100において、符号化部71−1は、レジスタCDの値を所定ビット数のデータで、量子化精度情報DC乃至D26の中の最小値を所定ビット数のデータで、このときの必要ビット数を所定ビット数のデータで、ステップS99で求めた量子化精度情報DC乃至D26の各符号を必要ビット数のデータで、および量子化精度情報D0乃至DC-1を所定ビット数のデータで、それぞれスイッチ73と接続される側の端子に出力する。
【0207】
この例の場合、レジスタCDの値である14が5ビットのデータで、最小値1が3ビットのデータで、必要ビット数である1ビットが2ビットのデータで、量子化精度情報D14乃至D26の各符号が1ビットのデータで、そして量子化精度情報D0乃至D13(量子化精度情報D(インデックス)そのもの)が3ビットのデータで、それぞれ出力される。
【0208】
ステップS101において、符号化部71−1は、レジスタBDの値を、符号化部71−1における符号化の符号量として、判定部72に出力する。
【0209】
この例の場合、レジスタBDには、カウンタi=14のとき算出された総ビット数(65)がレジストされているので、65が、判定部72に通知される。すなわち、符号化部71−1は、従来の場合の81ビットに比べ、16ビット(=81−65)も節約して、量子化精度情報Dを符号化することができる。
【0210】
次に、符号化部71−2の符号化方法について説明する。
【0211】
量子化精度情報は、正規化係数と同様に,周波数方向に滑らかに変化し、周波数方向の相関が高い場合が多い。すなわち、隣接する帯域の符号化ユニットに対応する量子化精度情報同士の差分値からは、図32に示すような、一定の偏りがある分布が得られる。
【0212】
そこで、符号化部71−2は、隣接する帯域の符号化ユニットに対応する量子化精度情報同士の差分値を求めるとともに、出現する確率の高い差分値に、少ないビット数の符号を割り当てるようにして、量子化精度情報を符号化する。
【0213】
符号化部71−2の動作は、図33のフローチャートに示されている。
【0214】
ステップS111において、符号化部71−2は、符号化する量子化精度情報Diと、量子化精度情報Di-1の差分値を算出する。例えば、図34に示すように、量子化精度情報D1に対応する差分値は、0(=7(量子化精度情報D1)−7(量子化精度情報D0))となる。なお、図34中のインデックスは、図31に示すものと同じである。
【0215】
ステップS112において、符号化部71−2は、例えば、テーブルAD(図35)、テーブルBD(図36)、またはテーブルCD(図37)を利用して、量子化精度情報Diの符号を決定する。テーブルAD、テーブルBD、テーブルCDを利用して量子化精度情報Dを符号化する方法は、図8を参照して説明した正規化係数Bを符号化する場合と基本的に同じであるので、その説明は省略する。
【0216】
なお、ここでは、3個のテーブルが利用されるが、これらのすべてのテーブル、これらのうちのいずれかのテーブル、または他のテーブルを利用することもできる。
【0217】
ステップS113において、符号化部71−2は、量子化精度情報Dの全てを符号化したか否かを判定し、量子化精度情報Dの全てを符号化していないと判定した場合、ステップS111に戻り、次の量子化精度情報Dに対して同様の処理を実行する。
【0218】
ステップS113で、全ての正規化精度情報Dを符号化したと判定された場合、ステップS114に進み、符号化部71−2は、ステップS112で決定された符号を、スイッチ73と接続する側の端子に出力するとともに、その総ビット数を算出し、その算出結果を、判定部72に出力する。その後、処理は終了する。
【0219】
符号化部71−2が、量子化精度情報D0乃至D26を、テーブルAD乃至CDを利用して符号化した場合の符号の総ビット数は、図34中に、右向きの矢印で示されているように、それぞれ49ビット、39ビット、および49ビットとなる。すなわち、従来の場合(81ビット)に比べ、32ビット、42ビット、または32ビット節約することができる。
【0220】
ところで、全体に与えるビット数が少ない場合、高域の符号化ユニットに対
応する量子化精度情報Dは、0または1になる傾向にある。
【0221】
そこで、符号化部71−2は、0または1の量子化精度情報Dが連続する場合、その量子化精度情報Dを符号化しないようにすることもできる。
【0222】
例えば、図38に示すように、連続する量子化精度情報D16乃至D26が1である場合、量子化精度情報D16乃至D26は、符号化されないものとする。テーブルBDを利用した場合において、量子化精度情報D0乃至D26の全部を符号化したとき、その総ビット数は、39ビット(図中、”テーブルBD(no cut)”に対応する右向きの矢印に示されている値)となるが、この例の場合のように、量子化精度情報D16乃至D26の符号化が行われないとき、その総ビット数は、32(=27+5)ビット(図中、”テーブルBD(cutting)”に対応する右向きの矢印に示されている値)となる。すなわち、量子化精度情報の符号化において、使用するビット数をさらに節約することができる。なお、5ビットは、0または1が連続する量子化精度情報D16乃至D26のうち、対応する符号化ユニットの帯域が最も低い量子化精度情報D16を示す情報(例えば、16)のビット数である。
【0223】
また、例えば、図39に示すように連続する量子化精度情報D18乃至D26が0のインデックスが並ぶような場合も同様である。量子化精度情報D18乃至D26が符号化されない場合、総ビット数は、35ビットとなる。
【0224】
また、図40に示すように、0または1の量子化精度情報Dが混在して連続する場合、0または1が混在して連続する量子化精度情報Dを、1ビットで符号化することもできる。すなわち、この例の場合の総ビット数は、41(23+5+13)となる。ここで、23ビットは、量子化精度情報D0乃至D13を、テーブルBDを利用して符号化した場合の符号の総ビット数であり、5ビットは、0または1が混在して連続する量子化精度情報D14乃至D26のうち、対応する符号化ユニットAの帯域が最も低い量子化精度情報D14を示す情報(例えば、14)を示す情報(例えば、14)のビット数であり、13は、量子化精度情報D14乃至D26の各符号(1ビット)の総ビット数である。
【0225】
さらに、図41に示すように、0乃至3が混在して連続する量子化精度情報D8乃至D26を、2ビットで符号化することもできる。すなわち、この例の場合の総ビット数は、59(=16+5+38)となる。ここで、16ビットは、量子化精度情報D0乃至D7を、テーブルADを利用して符号化した場合の符号の総ビット数であり、5ビットは、量子化精度情報D8を示す情報(例えば、8)のビット数であり、38ビットは、量子化精度情報D8乃至D26の各符号(2ビット)の総ビット数である。
【0226】
なお、上述した符号化部71−1などにおける符号化処理においても、図38乃至図41で示したように、0または1のいずれか1つの値を取る連続した量子化精度情報を符号化しないようにしたり、所定の値を取る連続した量子化精度情報を、所定のビット数で符号化したりすることもできる。また、正規化係数符号化部51の符号化部61における符号化処理においても同様に、0または1のいずれか1つの値を取る連続した量子化精度情報を符号化しないようにしたり、所定の値を取る連続した量子化精度情報を、所定のビット数で符号化したりすることができる。
【0227】
次に、符号化部71−3の符号化方法について説明する。
【0228】
量子化精度情報は、上述したように、周波数方向に滑らかに変化するが、符号化ビット数が少ないと、低域から高域にかけて低下する場合が多い。さらに、低域の符号化ユニットAの量子化精度情報は、例えば、5,6,7等の高い値(インデックス)となる場合が多いが、高域の符号化ユニットの量子化精度情報Dは、そのほとんどが0,1,2といった低い値(インデックス)になる場合が多い。
【0229】
そこで、符号化部71−3は、ある傾き(係数)を持った重み付け曲線を各量子化精度情報から減算することで、隣接する帯域の符号化ユニットの量子化精度情報同士の差分値をより小さくし、高い出現確率の差分値の出現確率をさらに高めることができる。その結果、量子化精度情報を、より少ないビット数で符号化することができる。
【0230】
具体的には、例えば、図42に示すように、量子化精度情報D0,D1の重み付け値を5すると、量子化精度情報D0,D1から5が減算され、量子化精度情報D2,D3の重み付け値を4とすると、量子化精度情報D2,D3から、4が減算され、量子化精度情報D4,D5の重み付け値を3とすると、量子化精度情報D4,D5から、3が減算され、量子化精度情報D6,D7の重み付け値を2とすると、量子化精度情報D6,D7から、2が減算され、そして量子化精度情報D8,D9の重み付け値を1とすると、量子化精度情報D8,D9から、1が減算される。量子化精度情報D10乃至D26の重み付け値は0なので、そのままである。
【0231】
符号化部71−3が、量子化精度情報D0乃至D26を、テーブルAD(図35)、およびテーブルBD(図36)を利用して符号化した場合の符号の数ビット数は、図42中、右向きの矢印で示されているように、それぞれ47ビット、38ビットであり、従来の場合(81ビット)に比べ、34ビット、43ビット節約することができる。
【0232】
なお、上述した符号化部71−3における符号化処理においても、図38乃至図41を示したように、0または1のいずれか1つの値を取る連続した量子化精度情報を符号化しないようにしたり、所定の値を取る連続した量子化精度情報を、所定のビット数で符号化したりすることができる。
【0233】
また、上述した符号化部71−1においても、図30のフローチャートを参照して説明した符号化処理を開始するに先立ち、上述したように、重み付け値を算出し、各量子化精度情報から減算することもできる。この場合、重み付け値が減算された量子化精度情報に対して、ステップS91乃至ステップS101の処理が行われる。
【0234】
次に、符号化部71−4の符号化方法について説明する。
【0235】
量子化精度情報も、正規化係数の場合の同様に、時間的な相関が高い場合が多いので、各量子化精度情報において、時間的に前後する値の差分値からは、図43に示すような、一定の偏りがある分布(0付近の差分値の確率が高い分布)が得られる。
【0236】
そこで、符号化部71−4は、各量子化精度情報において、時間的に前後する値の差分値を求めるとともに、出現する確率が高い差分値に、少ないビットの符号を割り当てるようにして、量子化精度情報を符号化する。
【0237】
符号化部71−4の動作は、基本的に、正規化係数符号化部51の符号化部61−4と基本的に同様であるので、その詳細な説明は省略するが、符号化部71−4が量子化精度情報D0乃至D26を、テーブルADを利用した場合の符号の総ビット数は、図44中、右向きの矢印で示されているように45ビットとなり、従来の場合(81ビット)に比べ、36ビット節約することができる。
【0238】
なお、上述した符号化部71−4における符号化処理においても、図38乃至図41で示したように、0または1のいずれか1つの値を取る連続した量子化精度情報を符号化しないようにしたり、所定の値を取る連続した量子化精度情報を、所定のビット数で符号化したりすることができる。
【0239】
次に、符号化部71−5の符号化方法について説明する。
【0240】
量子化精度情報も、左側信号と右側信号のチャンネルにおいて相関が高い場合が多いので、その差分値からは、図45に示すような、一定の偏りがある分布(0付近の差分値の確率が高い分布)が得られる。
【0241】
符号化部71−5の動作は、基本的に、正規化係数符号化部51の符号化部61−5と基本的に同様であるので、その詳細な説明は省略するが、符号化部71−5が、量子化精度情報D0乃至D26を、テーブルADを利用した場合の符号の総ビット数は、図46中、右向きの矢印で示されているように49ビットであり、従来の場合(81ビット)に比べ、32ビット節約することができる。
【0242】
なお、上述した符号化部71−5における符号化処理においても、図38乃至図41で示したように、0または1のいずれか1つの値を取る連続した量子化精度情報を符号化しないようにしたり、所定の値を取る連続した量子化精度情報を、所定のビット数で符号化したりすることができる。
【0243】
次に、符号化部71−6の符号化方法について説明する。
【0244】
量子化精度情報Dは、上述したように、隣接する帯域間(周波数方向)およびチャンネル間において相関が高いので、チャンネル間の差分値から、周波数方向の差分値を求めた場合、その差分値は、図47に示すように一定の偏りがある分布(0付近の差分値の確率が高い分布)となる。
【0245】
そこで、符号化部71−6は、対応する左側信号の量子化精度情報DLと、右側信号DRとの差分値LRを求め、そしてその差分値LRの周波数方向の差分値Fを求めるとともに、出現する確率が高い差分値Fに、少ないビット数の符号を割り当てるようにして、量子化精度情報Dを符号化する。
【0246】
符号化部71−6の動作は、正規化係数符号化部51の符号化部61−6と基本的に同様であるのでその詳細な説明は省略するが、符号化部71−6が、量子化精度情報D0乃至D26を、テーブルAを利用した場合の符号化した場合の符号の総ビット数は、図48中、右側の矢印で示されているように59ビットとなり、従来における場合に比べれば、22ビット節約することができる。
【0247】
なお、上述した符号化部71−6における符号化処理においても、図38乃至図41で示したように、0または1のいずれか1つの値を取る連続した量子化精度情報を符号化しないようにしたり、所定の値を取る連続した量子化精度情報を、所定のビット数で符号化したりすることができる。
【0248】
図49は、本発明を適用した復号装置の構成例を示している。この復号装置には、図2の復号装置に、正規化係数復号部101および量子化精度情報復号部1022がさらに設けられている。他の部分は、図2における場合と同様であるので、その説明は、適宜省略する。
【0249】
デマルチプレクサ21は、符号化データを復号して、正規化係数B0乃至B26が符号化された結果得られた符号(以下、符号化正規化係数UBと称する)、正規化係数Bの符号化方法に関する情報(以下、符号化情報WBと称する)、量子化精度情報D0乃至D26が符号化された結果得られた符号(以下、符号化量子化精度情報UDと称する)、量子化精度情報Dの符号化方法に関する情報(以下、符号化情報WDと称する)、および量子化係数F0乃至F26に分離する。
【0250】
デマルチプレクサ21は、符号化正規化係数UB、および符号化情報WBを、正規化係数復号部101に出力し、符号化量子化精度情報UD、および符号化情報WDを、量子化精度情報復号部102に出力する。
【0251】
デマルチプレクサ21は、量子化係数F0乃至F26のそれぞれを、対応する信号成分構成部22−1乃至22−27に出力する。
【0252】
正規化係数復号部101は、デマルチプレクサ21からの符号化正規化係数UBを、符号化情報WBに対応した復号方法で復号し、その結果得られた正規化係数B0乃至B26のそれぞれを、対応する信号成分構成部22−1乃至22−26に出力する。
【0253】
量子化精度情報復号部102は、デマルチプレクサ21からの符号化量子化精度情報UDを、符号化情報WDに対応する復号方法で復号し、その結果得られた量子化精度情報D0乃至D26のそれぞれを、対応する信号成分構成部22−1乃至22−27に出力する。
【0254】
信号成分構成部22−1乃至22−27は、デマルチプレクサ21からの量子化係数F0乃至F27を、量子化精度情報復号部102からの量子化精度情報D0乃至D26に対応した量子化ステップに従って逆量子化するとともに、その結果得られた被正規化データC0乃至C26に、正規化係数復号部101からの正規化係数B0乃至B26に対応する値を乗算して、各帯域毎の符号化ユニットの信号を復号し、帯域合成部23に出力する。
【0255】
図50は、正規化係数復号部101の構成例を示している。なお、ここでは、正規化係数復号部101に、6個の復号部111−1乃至111−6が設けられているが、6個に限らず、複数個の復号部111が設けられていればよい。
【0256】
復号部111−1乃至111−6には、符号化正規化係数UBが適宜入力される。復号部111−1乃至111−6は、それぞれ符号化装置の正規化係数符号化部51の符号化部61−1乃至61−6における符号化処理に対応した復号処理を実行し、その復号結果を、スイッチ114と接続される側の端子に出力する。
【0257】
判定部112は、入力される符号化情報WBから、符号化正規化係数UBの符号化内容(例えば、61−1乃至61−6のどの符号部で符号化されたものか、およびどのテーブルを利用して符号化されたものか等)を確認し、その確認結果に基づいて、復号処理を実行させる復号部および復号に使用するテーブルなどを選択する。
【0258】
判定部112は、選択した復号部(111−乃至111−6のいずれか)に、符号化正規化係数UBが入力されるようにスイッチ113を制御し、また選択した復号部の出力が信号成分構成部22に出力されるように、スイッチ114を制御する。
【0259】
図51は、量子化精度情報復号部102の構成例を示している。なお、ここでは、量子化精度情報復号部101に、6個の復号部121−1乃至121−6が設けられているが、6個に限らず、複数個の復号部121が設けられていればよい。
【0260】
復号部121−1乃至121−6には、適宜、符号化量子化精度情報UDが適宜入力される。復号部121−1乃至121−6は、符号化装置の量子化精度情報符号化部52の符号化部71−1乃至71−6における符号化処理に対応した復号処理を実行し、その復号結果を、スイッチ124と接続される側の端子に出力する。
【0261】
判定部122は、入力される符号化情報WDから、符号化量子化精度情報UDの符号化内容(例えば、どの符号化部71で符号化されたものか、またはどのテーブルを利用して符号化されたものか等)を確認し、その確認結果に基づいて、復号処理を実行させる復号部および復号に使用するテーブルなどを選択する。
【0262】
判定部122はまた、選択した復号部に符号化量子化精度情報UDが入力されるようスイッチ123を制御し、また選択した復号部の出力が信号成分構成部22に出力されるようスイッチ124を制御する。
【0263】
次に、正規化係数復号部101の動作を説明する。
【0264】
はじめに、図52のフローチャートを参照して、テーブルBBを用いて符号化された符号を復号する処理を、正規化係数復号部101(復号部111)が実行する場合を例として説明する。
【0265】
テーブルBBでは、エスケープコードが”100”の3ビット、高い出現確率の差分値に対応する符号は最大4ビットであるので、正規化係数復号部101はまずステップS201において、最初の4ビットを符号化正規化係数UBから読み取る。
【0266】
ステップS202において、正規化係数復号部101は、ステップS201で読み取った4ビットに記述されているデータが、”0000”乃至”0011”に該当するか否かを判定し、該当すると判定した場合、ステップS203に進む。ステップS203では、テーブルBBにおいて、”00”に符号化された差分値は0であることから、差分値=0であることが認識され、ステップS204に進む。
【0267】
次に、ステップS204において、差分値0は2ビットで符号化されていることから、正規化係数復号部101はデータの読み出し位置を、4ビットから2ビットを減算した2ビット分戻す。
【0268】
ステップS202で、4ビットに記述されているデータが、”0000”乃至”0011”のいずれにも該当しないと判定された場合、ステップS205に進み、”正規化係数復号部101は、今度は、”0100”乃至”0101”に該当するか否かを判定し、該当すると判定した場合、ステップS206に進む。
【0269】
ステップS206において、正規化係数復号部101は、テーブルBBにおいて、”010”に符号化された差分値は−1であることから、差分値=−1であることを認識する。
【0270】
次に、ステップS207に進み、差分値−1は3ビットで符号化されていることから、正規化係数復号部101は、データの読み出し位置を、4ビットから3ビットを減算した1ビット分戻す。
【0271】
ステップS205で、4ビットに記述されているデータが、”0100”乃至”0101”のいずれにも該当しないと判定された場合、ステップS208に進み、”正規化係数復号部101は、今度は、”0110”乃至”0111”に該当するか否かを判定し、該当すると判定した場合、ステップS209に進む。
【0272】
ステップS209において、正規化係数復号部101は、テーブルBBを利用する場合において、差分値−2は、”011”に符号化されていることから、差分値=−2であることを認識する。
【0273】
次に、ステップS210に進み、差分値−2は3ビットで符号化されていることから、正規化係数復号部101は、データの読み出し位置を、4ビットから3ビットを減算した1ビット分戻す。
【0274】
ステップS208で、4ビットに記述されているデータが、”0110”乃至”0111”のいずれにも該当しないと判定された場合、ステップS211に進み、”正規化係数復号部101は、今度は、”1000”乃至”1001”に該当するか否かを判定し、該当すると判定した場合、ステップS212に進む。
【0275】
ステップS212において、正規化係数復号部101は、テーブルBBのエスケープコード”100”(3ビット)が用いられていると判定し、読み出し位置を、4ビットから3ビット減じた1ビット戻してステップS213に進む。ステップS213において、戻した読み出し位置のビット(ステップS201で読み取った4ビットのうち最後のビット)から6ビット分のデータを、正規化係数Bとして読み取る。
【0276】
ステップS211で、4ビットに記述されているデータが、”1000”乃至”1001”のいずれにも該当しないと判定された場合はステップS214に進む。ステップS214で、正規化係数復号部101は、今度は、”1010”乃至”1011”に該当するか否かを判定し、該当すると判定した場合、ステップS215に進む。
【0277】
ステップS215において、正規化係数復号部101は、テーブルBBにおいて、”101”で符号化される差分値は1であることから、差分値=1であることを認識する。
【0278】
次に、ステップS216において、差分値1は3ビットで符号化されることから、正規化係数復号部101は、データの読み出し位置を、4ビットから3ビット減算した1ビット分戻す。
【0279】
ステップS214で、4ビットに記述されているデータが、”1010”乃至”1011”のいずれにも該当しないと判定された場合、ステップS217に進み、正規化係数復号部101は、今度は、”1100”乃至”1101”に該当するか否かを判定し、該当すると判定した場合、ステップS218に進む。
【0280】
ステップS218において、正規化係数復号部101は、テーブルBBにおいて、”110”に符号化される差分値は−3であることから、差分値=−3であることを認識する。
【0281】
次に、ステップS219において、差分値−3は3ビットで符号化されることから、正規化係数復号部101は、データの読み出し位置を、4ビットから3ビット減算した1ビット分戻す。
【0282】
ステップS217で、4ビットに記述されているデータが、”1100”乃至”1101”のいずれにも該当しないと判定された場合には、ステップS220に進み、正規化係数復号部101は、今度は、”1110”に該当するか否かを判定し、該当すると判定した場合、ステップS221に進む。
【0283】
ステップS221において、正規化係数復号部101は、テーブルBBにおいて、”1110”に符号化される差分値は2であることから、差分値=2であることを認識する。
【0284】
ステップS220で、4ビットに記述されているデータが、”1110”に、
該当しないと判定された場合、ステップS223に進む。ステップS223では、正規化係数復号部101は、テーブルBBにおいて、”1111”に符号化される差分値は−4であることから、差分値=−4であることを認識する。
【0285】
ステップS204、ステップS207、ステップS210、 ステップS213、ステップS216、ステップS219、ステップS221、またはステップS223において処理が行われると、処理は終了する。
【0286】
なお、本発明は、音声記録再生装置に適用することができる。
【0287】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実現させることもできるが、ソフトウエアにより実現させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実現する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムがコンピュータにインストールされ、そのプログラムがコンピュータで実行されることより、上述した符号化装置や復号装置が機能的に実現される。
【0288】
図53は、上述のような符号化装置や復号装置として機能するコンピュータ501の一実施の形態の構成を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)511にはバス515を介して入出力インタフェース516が接続されており、CPU511は、入出力インタフェース516を介して、ユーザから、キーボード、マウスなどよりなる入力部518から指令が入力されると、例えば、ROM(Read Only Memory)512、ハードディスク514、またはドライブ520に装着される磁気ディスク531、光ディスク532、光磁気ディスク533、若しくは半導体メモリ534などの記録媒体に格納されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)513にロードして実行する。これにより、上述した各種の処理が行われる。さらに、CPU511は、その処理結果を、例えば、入出力インタフェース516を介して、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなる表示部517に必要に応じて出力する。なお、プログラムは、ハードディスク514やROM512に予め記憶しておき、コンピュータ501と一体的にユーザに提供したり、磁気ディスク531、光ディスク532、光磁気ディスク533,半導体メモリ534等のパッケージメディアとして提供したり、衛星、ネットワーク等から通信部519を介してハードディスク514に提供することができる。
【0289】
なお、本明細書において、記録媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0290】
【発明の効果】
本発明の符号化装置および方法、並びに記録媒体によれば符号化効率を向上させることができる。
【0292】
本発明の復号装置および方法、並びに第の記録媒体によれば符号化効率を向上させることができる。
【0294】
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の符号化装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】 従来の復号装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】 本発明を適用した符号化装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】 正規化係数符号化部51の構成例を示すブロック図である。
【図5】 正規化係数Bの例を示す図である。
【図6】 符号化部61−1の動作を説明するフローチャートである。
【図7】 差分値の確率分布を示す図である。
【図8】 符号化部61−2の動作を説明するフローチャートである。
【図9】 符号化部61−2の動作を説明する図である。
【図10】 テーブルABを示す図である。
【図11】 テーブルBBを示す図である。
【図12】 テーブルBBに示される符号を求める手順を説明する図である。
【図13】 テーブルCBを示す図である。
【図14】 テーブルDBを示す図である。
【図15】 図8のステップS12の詳細を説明するフローチャートである。
【図16】 テーブルEBを示す図である。
【図17】 図8のステップS12の詳細を説明する他のフローチャートである。
【図18】 符号化部61−3の動作を説明するフローチャートである。
【図19】 符号化部61−3の動作を説明する図である。
【図20】 差分値の分布を示す他の図である。
【図21】 符号化部61−4の動作を説明するフローチャートである。
【図22】 符号化部61−4の動作を説明する図である。
【図23】 差分値の分布を示す他の図である。
【図24】 符号化部61−5の動作を説明するフローチャートである。
【図25】 符号化部61−5の動作を説明する図である。
【図26】 差分値の分布を示す他の図である。
【図27】 符号化部61−6の動作を説明するフローチャートである。
【図28】 符号化部61−6の動作を説明する図である。
【図29】 量子化精度情報符号化部52の構成例を示すブロック図である。
【図30】 符号化部71−1の動作を説明するフローチャートである。
【図31】 量子化精度情報Dの例を示す図である。
【図32】 差分値の他の分布を示す図である。
【図33】 符号化部71−2の動作を説明するフローチャートである。
【図34】 符号化部71−2の動作を説明する図である。
【図35】 テーブルADを示す図である。
【図36】 テーブルBDを示す図である。
【図37】 テーブルCDを示す図である。
【図38】 符号化部71−2の他の動作を説明する図である。
【図39】 符号化部71−2の他の動作を説明する図である。
【図40】 符号化部71−2の他の動作を説明する図である。
【図41】 符号化部71−2の他の動作を説明する図である。
【図42】 符号化部71−3の動作を説明する図である。
【図43】 差分値の他の分布を示す図である。
【図44】 符号化部71−4の動作を説明する図である。
【図45】 差分値の他の分布を示す図である。
【図46】 符号化部71−5の動作を説明する図である。
【図47】 差分値の他の分布を示す図である。
【図48】 符号化部71−6の動作を説明する図である。
【図49】 本発明を適用した復号装置の構成例を示すブロック図である。
【図50】 正規化係数復号部101の構成例を示すブロック図である。
【図51】 量子化精度情報復号部102の構成例を示すブロック図である。
【図52】 正規化係数復号部101の動作を説明するフローチャートである。
【図53】 コンピュータ501の構成例を示すブロック図である。
【0295】
【符号の説明】
1 帯域分割部, 2 正規化部, 3 量子化精度決定部, 4 量子化部, 5 マルチプレクサ, 21 デマルチプレクサ, 22 信号成分構成部, 23 帯域合成部, 51 正規化係数符号化部, 52 量子化精度情報符号化部, 61 符号化部, 62 判定部, 63 スイッチ, 71 符号化部, 72 判定部, 73 スイッチ, 101 正規化係数復号部, 102 量子化精度情報復号部, 111 復号部, 112 判定部, 113 スイッチ, 114 スイッチ, 121 復号部, 122 判定部, 123 スイッチ, 124 スイッチ

Claims (18)

  1. 音響時系列信号を符号化する符号化装置であって、
    入力された音響時系列信号をN個の帯域に分割して、N個の帯域信号を生成する帯域分割手段と、
    前記各帯域信号に対する所定の正規化係数を生成する正規化係数生成手段と、
    生成された前記各正規化係数に基づいて前記各帯域信号を正規化する正規化手段と、
    前記各帯域信号に対する量子化精度情報を生成する量子化精度情報生成手段と、
    正規化された前記各帯域信号を、前記各量子化精度情報に基づいて量子化する量子化手段と、
    前記正規化係数生成手段により生成されたN個の正規化係数を符号化する複数の正規化係数符号化手段と、
    前記各正規化係数符号化手段によって前記N個の正規化係数を符号化したときの符号量に基づいて、前記正規化係数符号化手段の一つを選択する第1の選択手段と、
    前記第1の選択手段により選択された前記正規化係数符号化手段を用いて符号化されたN個の前記正規化係数を、前記量子化手段の出力である前記各帯域信号とともに多重化する多重化手段と
    を備え
    前記正規化係数符号化手段のうち少なくとも1つは、
    前記N個の正規化係数のインデックスのうち高域側のL個を選択する第2の選択手段と、
    前記選択されたL個のインデックスの最大値と最小値を検出して、前記最大値と前記最小値の差を算出する算出手段と、
    前記選択された高域側のL個のインデックスから前記最小値を減算した値を所定のビット数で表すことにより、前記高域側のL個の各正規化係数を符号化する符号化手段と、
    前記正規化係数符号化手段が選択されたとき、前記インデックスがL個指定されたことを示す情報、前記所定ビット数、前記最小値、前記第2の選択手段で選択されなかった(N−L)個の各正規化係数のインデックス、および、前記L個の符号化された各正規化係数を出力する出力手段と
    を備える
    ことを特徴とする符号化装置。
  2. 請求項1に記載の符号化装置であって、
    前記帯域分割手段は、入力された前記音響時系列信号を周波数成分に変換し、その結果得られたスペクトル信号をN個の帯域に分割することによってN個の前記帯域信号を生成することを特徴とする符号化装置。
  3. 請求項に記載の符号化装置であって、
    前記正規化係数のインデックス間の相関が高くなるような所定の重み付け値を前記正規化係数の各インデックスに加算する重み付け手段をさらに備え、
    前記符号化手段は、前記重み付け手段により重み付けされた前記インデックスを符号化する
    ことを特徴とする符号化装置。
  4. 請求項1に記載の符号化装置であって、
    前記正規化係数符号化手段のうち少なくとも1つは、
    前記各正規化係数のインデックスと相関の高い別の正規化係数のインデックスとの差分値を算出する差分値算出手段と、
    前記差分値算出手段により算出された前記差分値を符号化する符号化手段と
    を備えることを特徴とする符号化装置。
  5. 請求項に記載の符号化装置であって、
    前記正規化係数符号化手段は、
    前記差分値算出手段によって算出される頻度の高い差分値に、少ないビット数の符号を対応付けるようなテーブルを保持するテーブル保持手段を備え、
    前記符号化手段は、前記差分値算出手段により算出された前記差分値に対応する符号を前記テーブルから読み出すことにより、前記差分値を符号化する
    ことを特徴とする符号化装置。
  6. 請求項に記載の符号化装置であって、
    前記テーブルは、前記算出手段により算出され得る全ての差分値に対応する符号を有する
    ことを特徴とする符号化装置。
  7. 請求項に記載の符号化装置であって、
    前記各正規化係数と相関の高い別の正規化係数として、当該正規化係数に対応する帯域に隣接する帯域の正規化係数を用いる
    ことを特徴とする符号化装置。
  8. 請求項に記載の符号化装置であって、
    前記正規化係数符号化手段は、ある帯域より高域側の帯域の正規化係数のインデックスがすべて0あるいはすべて1となる場合には、当該帯域より高域側の差分値の符号化を行わない
    ことを特徴とする符号化装置。
  9. 請求項に記載の符号化装置であって、
    前記正規化係数符号化手段は、ある帯域より高域側の帯域の正規化係数のインデックスの差分値が所定の範囲内の値となる場合には、当該帯域より高域側の正規化係数の符号長を当該帯域より低域側の正規化係数の符号長より短い所定の値とする
    ことを特徴とする符号化装置。
  10. 請求項に記載の符号化装置であって、
    前記正規化係数の差分値のインデックス間の相関が高くなるような所定の重み付け値を前記正規化係数の各インデックスに加算する重み付け手段をさらに備え、
    前記符号化手段は、前記重み付け手段により重み付けされたインデックスの差分値を符号化する
    ことを特徴とする符号化装置。
  11. 請求項10に記載の符号化装置であって、
    前記重み付け手段は、高い帯域ほど重みが大きくなるような段階的な重み付けを施すことを特徴とする符号化装置。
  12. 請求項に記載の符号化装置であって、
    前記各正規化係数と相関の高い別の正規化係数として、当該正規化係数に対応する帯域の時間的に前後する正規化係数を用いる
    ことを特徴とする符号化装置。
  13. 請求項に記載の符号化装置であって、
    前記音響時系列信号は、ステレオオーディオ信号の左側信号または右側信号であり、
    前記差分値算出手段は、前記左側信号の正規化係数と前記右側信号の正規化係数との差分値を算出する
    ことを特徴とする符号化装置。
  14. 音響時系列信号を符号化する符号化方法であって、
    入力された音響時系列信号をN個の帯域に分割して、N個の帯域信号を生成する帯域分割ステップと、
    前記各帯域信号に対する所定の正規化係数を生成する正規化係数生成ステップと、
    生成された前記各正規化係数に基づいて前記各帯域信号を正規化する正規化ステップと、
    前記各帯域信号に対する量子化精度情報を生成する量子化精度情報生成ステップと、
    正規化された前記各帯域信号を、前記各量子化精度情報に基づいて量子化する量子化ステップと、
    前記正規化係数生成ステップの処理で生成されたN個の正規化係数を符号化する複数の正規化係数符号化ステップと、
    前記各正規化係数符号化ステップの処理で前記N個の正規化係数が符号化されるときの符号量に基づいて、前記正規化係数符号化ステップの一つを選択する第1の選択ステップと、
    前記第1の選択ステップの処理で選択された前記正規化係数符号化ステップを用いて符号化されたN個の前記正規化係数を、前記量子化ステップの処理で出力された前記各帯域信号とともに多重化する多重化ステップと
    を備え
    前記正規化係数符号化ステップのうち少なくとも1つは、
    前記N個の正規化係数のインデックスのうち高域側のL個を選択する第2の選択ステップと、
    前記選択されたL個のインデックスの最大値と最小値を検出して、前記最大値と前記最小値の差を算出する算出ステップと、
    前記選択された高域側のL個のインデックスから前記最小値を減算した値を所定のビット数で表すことにより、前記高域側のL個の各正規化係数を符号化する符号化ステップと、
    前記正規化係数符号化ステップが選択されたとき、前記インデックスがL個指定されたことを示す情報、前記所定ビット数、前記最小値、前記第2の選択ステップの処理で選択されなかった(N−L)個の各正規化係数のインデックス、および、前記L個の符号化された各正規化係数を出力する出力ステップと
    を備える
    ことを特徴とする符号化方法。
  15. コンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体であって、
    入力された音響時系列信号をN個の帯域に分割して、N個の帯域信号を生成する帯域分割ステップと、
    前記各帯域信号に対する所定の正規化係数を生成する正規化係数生成ステップと、
    生成された前記各正規化係数に基づいて前記各帯域信号を正規化する正規化ステップと、
    前記各帯域信号に対する量子化精度情報を生成する量子化精度情報生成ステップと、
    正規化された前記各帯域信号を、前記各量子化精度情報に基づいて量子化する量子化ステップと、
    前記正規化係数生成ステップの処理で生成されたN個の正規化係数を符号化する複数の正規化係数符号化ステップと、
    前記各正規化係数符号化ステップの処理で前記N個の正規化係数が符号化されるときの符号量に基づいて、前記正規化係数符号化ステップの一つを選択する第1の選択ステップと、
    前記第1の選択ステップの処理で選択された前記正規化係数符号化ステップを用いて符号化されたN個の前記正規化係数を、前記量子化ステップの処理で出力された前記各帯域信号とともに多重化する多重化ステップと
    を含み、
    前記正規化係数符号化ステップのうち少なくとも1つは、
    前記N個の正規化係数のインデックスのうち高域側のL個を選択する第2の選択ステップと、
    前記選択されたL個のインデックスの最大値と最小値を検出して、前記最大値と前記最小値の差を算出する算出ステップと、
    前記選択された高域側のL個のインデックスから前記最小値を減算した値を所定のビット数で表すことにより、前記高域側のL個の各正規化係数を符号化する符号化ステップと、
    前記正規化係数符号化ステップが選択されたとき、前記インデックスがL個指定されたことを示す情報、前記所定ビット数、前記最小値、前記第2の選択ステップの処理で選択されなかった(N−L)個の各正規化係数のインデックス、および、前記L個の符号化された各正規化係数を出力する出力ステップと
    を含む
    プログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
  16. 符号化された音響信号を復号化する復号装置であって、
    少なくとも1つの帯域信号と、前記各帯域信号に対する量子化精度情報および符号化された正規化係数との多重化を解除する解除手段と、
    多重化を解除された前記各正規化係数であって、その一部が、N個の正規化係数のインデックスから選択された高域側のL個のインデックスから、選択されたL個のインデックスの最小値を減算した値を所定のビット数で表すことにより符号化されている前記各正規化係数を復号する正規化係数復号手段と、
    前記各量子化精度情報に基づいて各帯域信号の逆量子化を行い、逆量子化された信号を前記各正規化係数に基づいて逆正規化を施して音響時系列信号を生成する信号生成手段と、
    前記信号生成手段により生成された各帯域信号を帯域合成する合成手段と
    を備えることを特徴とする復号装置。
  17. 符号化された音響信号を復号化する復号方法であって、
    少なくとも1つの帯域信号と、前記各帯域信号に対する量子化精度情報および符号化された正規化係数との多重化を解除する解除ステップと、
    多重化が解除された前記各正規化係数であって、その一部が、N個の正規化係数のインデックスから選択された高域側のL個のインデックスから、選択されたL個のインデックスの最小値を減算した値を所定のビット数で表すことにより符号化されている前記各正規化係数を復号する正規化係数復号ステップと、
    前記各量子化精度情報に基づいて各帯域信号の逆量子化を行い、逆量子化された信号を前記各正規化係数に基づいて逆正規化を施して音響時系列信号を生成する信号生成ステップと、
    前記信号生成ステップの処理で生成された各帯域信号を帯域合成する合成ステップと
    を備えることを特徴とする復号方法。
  18. コンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体であって、
    少なくとも1つの帯域信号と、前記各帯域信号に対する量子化精度情報および符号化された正規化係数との多重化を解除する解除ステップと、
    多重化が解除された前記各正規化係数であって、その一部が、N個の正規化係数のインデックスから選択された高域側のL個のインデックスから、選択されたL個のインデックスの最小値を減算した値を所定のビット数で表すことにより符号化されている前記各正規化係数を復号する正規化係数復号ステップと、
    前記各量子化精度情報に基づいて各帯域信号の逆量子化を行い、逆量子化された信号を前記各正規化係数に基づいて逆正規化を施して音響時系列信号を生成する信号生成ステップと、
    前記信号生成ステップの処理で生成された各帯域信号を帯域合成する合成ステップと
    を備えるプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
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