JP4300323B2 - 不完全な直角位相をなす信号のための位相ディジタイザ - Google Patents

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Description

本発明は、一般にアナログ信号の位相をディジタル化するためのシステム及び方法に関し、特にそれらの信号の波形のディジタルサンプルに基づいて直角位相をなす(又は直交する)準正弦波信号の位相数例(又は位相進行、又は位相の推移)を連続的に且つ正確にディジタル化するためのシステム及び方法に関する。
多くの既存の位相検出器は、本質的にはアナログであり、制限されたダイナミックレンジを有する。一般に、このような位相検出器は、周波数が近い2つの振動の間の位相差を示す出力電圧を生成する。その出力電圧の極性は、どちらの振動が他方の振動に先行しているのかを示す。出力電圧の大きさは、位相差に比例する傾向がある。そのようなアナログ位相検出器のダイナミックレンジは、典型的には、各方向において1サイクルに制限される。ダイナミックレンジが1か又は2サイクルよりも広い位相検出のためには、ディジタル位相検出が典型的には好まれる。
極めて広いダイナミックレンジを有する位相ディジタル化の従来の方法は、ChuとSommerとによる、「DIGITAL PHASE DETECTOR」と題する、米国特許第5,663,666号明細書内に記載されている。このような方法は、水晶発振器からの信号のような、例えば100ppmの、極めて狭い周波数帯域内で動作する信号にのみ使用されることができる。この方法はまた、信号に対してほぼコヒーレンスに動作する局所的な発振器を必要とする。
位相ディジタル化の他の従来の方法は、非特許文献1に記載されるように、信号のゼロクロスをタイムスタンプすることを含む。正確な結果を得るためには、このような方法は通常は、ChuとKnottsとによる、「PICOSECOND EVENT TIMER」と題する、米国特許第5,166,959号明細書内に記載されているようなカスタマイズされた時間ディジタイザ回路を含む。信号のゼロクロスをタイムスタンプすることを含む位相ディジタル化技法は、信号の周波数が急激に及び俊敏に変化する可能性があり、且つ、多くのゼロクロスがタイムスタンプデータを生成するために利用可能な高周波の速い信号に、より適する。そのような広帯域のアプローチに対する不利な点は、ノイズである。
干渉計の構成において、ノイズは通常、変動するビームのアライメント、乱流、フォトダイオード、電気的な増幅、及び光源それ自体から生成される。ノイズの多い環境においては、同じ信号エッジの多重トリガリングのために、予期しないスプリアスなゼロクロスが発生する可能性があり、従来の位相ディジタル化プロセスにおいて破局的な故障を生じさせる。
移動物体の測定において、信号は一般には準正弦波であり、モニタされている物体の物理的慣性のために、敏速性が制限される。信号の周波数はモニタされている物体の速度に比例し、信号の位相は移動距離に比例する。物理的な物体は、ある速度から多くの異なる速度に即座に変わることはできないので、信号の周波数は比較的緩やかに変化する。
信号の周波数は、緩やかに変化するが、測定のために利用できるゼロクロス数が非常に少なく貴重な極めて低い周波数を含めて、広範囲に変動する可能性がある。ゼロクロスの発生はまた、一般に不均一である。この不均一性は、事象の発生とその測定データの提示との間の時間である「データの有効期間」の確認において更なる問題を投げかける可能性がある。これらの要因が、ゼロクロスアプローチを、干渉法による測定のための位相ディジタル化のための最適な技法にさせない。
干渉法による測定のための位相ディジタル化の従来の方法は、アジレント・テクノロジーズ・インクに譲渡された、Chuによる「PHASE DIGITIZER」と題する、米国特許第6,480,126号明細書内に記載されているようなブロック回帰を使用する。ゼロクロス付近だけではなく、1つの時間セグメント全体にわたる線形回帰(又は直線回帰)に基づくその記載された方法は、ノイズの平均化には有効である。しかしながら、この方法を、±100kHz内の周波数で動作する信号に使用することができない。この周波数制限は、検出された物体がこの周波数帯域に入ることを避けるために光源から遠ざかる時に、その検出された物体の速度の上限に事実上、設けられる。
米国特許第5,663,666号明細書 米国特許第5,166,959号明細書 米国特許第6,480,126号明細書 David Chu著、「Phase Digitizing Sharpens Timing Measurements」、IEEE Spectrum、1988年7月p.28-32
従って、従来の位相ディジタル化技法の欠点の無い、到来するアナログ信号の位相を表す、ノイズが抑制されたディジタル位相データを、ディジタル信号処理を用いて連続的に生成するための、位相ディジタル化のシステム及び方法の必要性がある。
本発明の一態様は、第1の信号の特性パラメータを得るための、不完全な直角位相をなす第1の信号と第2の信号とをディジタル化する方法を提供する。該方法は、同相の準正弦波アナログ信号を含む第1の信号を提供するステップを含む。該方法は、直角位相をなす信号を含む第2の信号を提供するステップを含む。該方法は、あるサンプリングレートで第1の信号をディジタル化するステップと、それによりディジタル信号波形サンプルの第1の複数セットを生成するステップと、該サンプリングレートで第2の信号をディジタル化するステップと、それによりディジタル信号波形サンプルの第2の複数セットを生成するステップとを含む。該方法は、第1の信号の特徴的な挙動を表す絶えず更新されるディジタル特性パラメータを生成するために、ディジタル信号波形サンプルの、連続する第1及び第2のセットを、ディジタル的に処理するステップを含む。
従来の位相ディジタル化技法の欠点の無い、到来するアナログ信号の位相を表す、ノイズが抑制されたディジタル位相データを、ディジタル信号処理を用いて連続的に生成することができる。
以下の詳細な説明においては、本明細書の一部を形成し、且つ、本発明を実施することが可能な特定の実施形態が例示によって示される添付の図面を参照する。これに関して、「上部」、「下部」、「前方」、「後方」、「先行する」、「後続する」などのような方向を示す用語は、記載されている図(複数可)の方向に関連して使用される。本発明の実施形態の構成要素は、多くの異なる方向に配置されることができるので、該方向を示す用語は、例示を目的として使用されるものであって、限定するものではない。理解されるように、他の実施形態を利用することもでき、本発明の範囲を逸脱することなく、構造的な又は論理的な変更を加えることもできる。以下の詳細な説明は、従って、限定することを意図せず、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって画定される。
本出願においては、位相ディジタル化を含む変位測定干渉法システムが説明される。干渉法システム内に用いるための、ヘテロダイン信号源からの直角位相信号の生成もまた説明される。更に、直角位相信号のディジタル化される信号の処理が説明される。該処理は、該処理の数学的処理と、該処理を実施するためのハードウェアとを含む。発明の実施形態は、低周波数の制限が無いヘテロダイン干渉計を提供する。直角位相信号によって、位相ディジタル化を妨げることなく、周波数を正か、零か、又は負にすることが可能になる。
I.変位測定干渉法システム
本発明の位相ディジタル化のシステム及び方法は、変位測定干渉法システムに関連して論述される。しかしながら、本明細書で開示した位相ディジタル化技法はまた、任意の他の用途にも適用可能である。その用途では、到来するアナログ信号の位相を表わすディジタル位相データが連続して生成されるのが望ましい。
典型的な変位測定干渉計システムは、周波数が安定化されたレーザ光源と、干渉光学系と、測定電子回路とを備える。ホモダイン干渉法に基づく測定において、位相数列関数(又は位相進行関数)φ(t)は、通常λ/4の係数で、時間tにおける物体の変位と正比例する。すなわち、1単位間隔(UI)の変化は、光波の波長の四分の一の物体の移動を表す。1UIは、光の干渉縞の1サイクル、すなわち2πラジアンを表す。ヘテロダイン干渉法に基づく測定においては、2つのチャネルが存在する。すなわち、1つはドップラシフトされるチャネル(測定チャネル)であり、もう一方は、ドップラシフトされないチャネル(基準チャネル)である。2つのチャネルの2つの位相数列関数φ(t)とφ(t)との間の差は、任意の定数の範囲内で物体変位に比例する。基準チャネルに対する位相数列関数は、時間経過と共に次第に増加する。測定チャネルに対する位相数列関数は、正の周波数の場合にのみ、時間経過と共に増加するが、負の周波数の場合には、時間経過と共に減少する。
図1は、ヘテロダイン変位測定干渉計システム100を示すブロック図である。干渉計システム100は、レーザ102と、干渉計108と、測定&処理電子回路112と、直角位相生成器120とを含む。干渉計108は、固定再帰反射器104と、偏光ビームスプリッタ(PBS)106と、可動再帰反射器110とを備える。
レーザ102は、光強度(又は輝度)が等しく、且つ、異なる周波数f1とf2との、一対の共線の、直交偏光された光ビームを発生する。該異なる周波数は、基準周波数であるFだけ周波数が異なっている。この光ビームは、干渉計108を通過する。偏光ビームスプリッタ106は、入射光の偏光成分の一方を固定再帰反射器104に反射し、入射光のもう一方の偏光成分を可動再帰反射器110に送る(又は透過する)。再帰反射器104と110とは、一方のビームが透過されもう一方のビームが反射される偏光ビームスプリッタ106へと光を戻し、その結果、2つのビームは再び共線となって(又は共通の直線となって)一緒に進む。可動再帰反射器110の線形な移動は、2つのビーム間の位相差に対応する変化を生じる結果となる。干渉計108からの出力ビームは、直角位相生成器120内で、光学的に処理され、2つの混合されたビームの113 F(同相)と114 Q(直角位相)とを生成する。両ビームとも、強度(又は輝度)はコヒーレントに変動するが、位相は異なるものとなる。変動の周波数は、分光周波数のドップラシフトに従う。両ビームは、測定&処理電子回路112内で光検出されて処理される。ドップラシフトされない第3の基準変動ビームF111は、米国特許第6,480,126号明細書に記載されたプロセッサと類似するプロセッサによって位相がディジタル化される。いずれの混合されたビームも、測定信号と呼ばれ、その混合は、下記の式Iによって表わされる。
Figure 0004300323
測定&処理電子回路112は、光学測定信号に対応する電気測定信号を生成する光検出器を含む。該測定信号は、基準周波数Fにドップラシフト周波数を加えたものに等しい周波数を有する。
式II
=F+nν/λ
ここで、
νは、要素の位置が測定されている、干渉計の該要素の速度であり(νの符号は進行方向を示す)、
λは、レーザ102から放出された光の波長であり、
nは、2、4、などに等しく、光が干渉計108を通過させられる数に依存する。
図1の例示的なシステムにおいて、再帰反射器110の動きは、ドップラシフトを生成させ、nは2に等しくなる。レーザ102から2つのビーム(f1及びf2)を混合することによって、基準信号が生成される。そのことは下記の式IIIによって表される。
Figure 0004300323
測定&処理電子回路112は、光学基準信号に対応する電気的基準信号を生成する光検出器を含む。その基準信号は、基準周波数Fに等しい周波数を有する。
測定&処理電子回路112は、基準信号と測定信号との間の位相差を測定して、その位相差を処理し、位置出力と速度出力とを提供する。
位相情報を決定して処理するための従来の方法は、信号のゼロクロスをタイムスタンプすることを含めたアナログ技法又はディジタル技法を、あるいは周波数範囲が制限された技法を用いる。本発明の実施形態は、図1に示されるような干渉測定の用途のため、並びに、到来するアナログ信号の瞬間的な位相を表わすディジタル位相データを生成することが望まれる任意の他の用途のために、ディジタル化された位相情報を生成するための、より効果的な技法を提供する。
本発明の一実施形態は、準正弦波信号の波形のディジタルサンプルに基づいて、該準正弦波信号の位相数列(又は位相進行)を連続的に且つ正確にディジタル化する方法である。干渉計によって逓降変換(又はダウンコンバート)された可能性のある信号が、移動する物体から反射された、ドップラシフトされた光波から到来する時には、その信号位相は、物体の位置に正比例する。従って、連続的に信号位相モニタリングすることは、光の波長の何分の一で正確に、物体を連続的に位置モニタリングすることと等価である。
低周波数制限が±100kHzであるアナログ準正弦波信号の位相をディジタル化することは、Chuにより2002年11月12日に発行されて、アジレント・テクノロジーズ・インクに譲渡された「PHASE DIGITIZER」と題する、米国特許第6,480,126号明細書に記載され、参照により本明細書に組み込まれる。低周波数制限を克服するために、直角位相をなすか(又は直交する)、又はほぼ直角位相をなす信号が、干渉計108を出る光から生成される。
本発明の一態様において、未知で、且つ、周波数と位相と大きさとが変化する準正弦波同相信号は、第1のアナログ−ディジタル変換器(ADC)によって、信号の帯域幅の2倍よりも大きな一定レートでディジタル化される。同時に、同相信号に対する直角位相信号が、同相信号と同じレートで第2のADCによってディジタル化される。同相信号と直角位相信号との両方からディジタル化されたデータは、256のサンプルセグメントに分解される。各256サンプルセグメントについて、それぞれVcos[2π(Freqi−θ)]の形の同相信号の「最も適合する」推定値が生成され、Usin[2π(Freqi−θ+△θ)]の形の直角位相信号の「最も適合する」推定値が生成される。ここでiは、セグメント内の連続するディジタル信号サンプルを識別するためのインデックスであり、VとUとは、それぞれ同相信号及び直角位相信号の大きさの推定値を表し、Freqは、周波数の推定値を表し、θは、位相オフセットの推定値を表し、△θは、位相誤差の推定値を表す。
II.ヘテロダイン信号源からの直角位相信号の生成
測定信号の直角位相を検出するため、干渉計108を出る光から、第2の更なるヘテロダイン化信号(又はヘテロダインされた信号、又は異周波数を混合された信号)が生成される。その第2の信号は、第1のヘテロダイン化信号から90度ずれた位相を有する。ヘテロダイン化信号間の90度の位相ずれは、第2のビームにおける周波数成分f1とf2との間に90度の位相ずれを含めることによって達成される。この信号は従って、まさしく、第1の混合されたヘテロダイン化信号として扱われる。このビームは、偏光器を通して送られ、その混合されたヘテロダイン化信号は、第2の検出器に送られる。
図2は、直角位相生成器120の好適な実施形態を示す図である。直角位相生成器120における光学系は、非偏光ビームスプリッタ132と、四分の一波長板136と、2つの偏光器140及び146とを備える。
2つのヘテロダイン化信号を発生させるプロセスは、次の通りである。第1に、130に示される干渉計108を出たビームが、非偏光ビームスプリッタ132を使用して、それぞれがほぼ等しい量のf1及びf2の周波数成分を有する2つのビーム134と144とに空間的に分光される。ビーム134と144との中のf1及びf2の周波数成分は、直交に偏光されたままである。一実施形態において、非偏光ビームスプリッタ132は、50%非偏光ビームスプリッタか、又は他の適合可能な非偏光ビームスプリッタである。
第2に、四分の一波長板136が、ビーム134の光路内に挿入される。これにより、その高速軸が、ビーム134内の直交偏光されたf1とf2との周波数成分に対して45度の位置に配置される。四分の一波長板136によって、直交直線偏光された光ビーム134は、直交円偏光された光ビーム138に変化させられる。その直交円偏光された光ビーム138は、右へ及び左へと円偏波された光である。
先の2つのステップによって、干渉計108を出たビーム130から2つのビーム138と144とが生成された。ビーム144内において、f1とf2との周波数成分は、直交で且つ直線偏光状態にある。ビーム138内において、f1とf2との周波数成分は、直交で且つ円偏光状態にある。
第3に、両ビーム138と144とが、偏光器を通過する。ビーム138は、偏光器140を通過し、ビーム144は偏光器146を通過する。偏光器146の偏光軸は、直線偏光されたビーム144の直交偏光されたf1とf2の周波数成分に対して45度に配向される。
ビーム144に対する信号の混合の数学的処理は、次の通りである。信号名EとEとが、それぞれ光の周波数f1とf2との2つの直線偏光された成分に割当てられる。簡単のため、偏光されたビームの電界は、列ベクトル(ジョーンズベクトル)内に下記のように記される。(EとEとはベクトルを表す)
Figure 0004300323
これらの信号は、直線偏光されたビーム144の直交偏光されたf1とf2との周波数成分に対して45度に偏光器146の偏光軸が配向された偏光器146に投影される。
偏光器の偏光軸が45度に配向された偏光器に対するジョーンズ行列は、次の通りである。(P45はベクトルを表す)
Figure 0004300323
及びEは、偏光器146を通過し、E1out及びE2outとなる。(E1outとE2outとはベクトルを表す)ここで、
Figure 0004300323
Figure 0004300323
偏光器146を出るE1outとE2outとの和は、下記のように信号148に等しい。
Figure 0004300323
円偏光されたビーム138に関して、f1の周波数成分とf2の周波数成分との間の位相差の量を、偏光器140の偏光軸の回転配向によって変更することができる。偏光器140の軸と、四分の一波長板136の高速軸とが一致する場合には、f1の周波数成分と、f2の周波数成分との間に位相差は存在しない。偏光器140の偏光軸が、四分の一波長板136の高速軸に対して45度に配向される場合には、位相差は90度となる。四分の一波長板136の高速軸に対するアライメントがずれた偏光器140の偏光軸の全ての回転角度に対する一般的な規則は、位相差が2度だけ増大(又は減少)することである。
ビーム134に対する信号の混合の数学的処理は、下記の通りである。信号名EとEとが、それぞれ光の周波数f1とf2との2つの直線偏光された成分に割当てられる。ビーム134は、それぞれ下記のように光の周波数f1及びf2の円偏光された成分に変化させられる。(EとEとはベクトルを表す)
Figure 0004300323
高速軸が45度に設定された四分の一波長板136に対するジョーンズ行列は、下記の通りである。(Q45はベクトルを表す)
Figure 0004300323
偏光軸が90度に設定された偏光器140に対するジョーンズ行列は、下記の通りである。(P90はベクトルを表す)
Figure 0004300323
式Xと式XIIと式XIIIとを掛け合わせ、式XIと式XIIと式XIIIとを掛け合わせると、変換を介することにより、E及びEは、下記のようにE3out及びE4outになる。(E3outとE4outとはベクトルを表す)
3outについては、下記の通りである。
Figure 0004300323
式XIVは次のように変形される。
Figure 0004300323
4outについては、下記の通りである。
Figure 0004300323
式XVIは次のように変形される。
Figure 0004300323
偏光器140を出るE3outとE4outとの和は、下記のように信号142に等しい。
Figure 0004300323
式IV〜IXは、E1outとE2outとを結合させることから生成されるヘテロダイン信号は、混合された信号に更なる位相を加えないが、式X〜XVIIIを介してE3outとE4outとを結合させることで、f1の周波数成分とf2の周波数成分との間に90度の位相ずれが加えられることを示す。
信号142と148とは不完全な直角位相をなす。信号148は、同相信号と呼ばれ、信号142は、直角位相信号と呼ばれる。直角位相信号142は、同相信号148に対して90度ずれた位相を有する。
III.ディジタル化信号処理
図3は、位相ディジタイザ200の例示的な実施形態を示すブロック図である。位相ディジタイザ200は、到来する同相信号V148と、直角位相信号U142とをディジタル的に処理する。位相ディジタイザ200は、アナログ−ディジタル変換器(ADC)212及び214と、ディジタル信号プロセッサ202と、位相アキュムレータ(又は位相累算器)208とを備える。位相ディジタイザ200は、安定状態における位相ディジタル化のためにブロック回帰技法を使用する。
同相信号V148は、ADC212に入力され、直角位相信号U142は、ADC214に入力される。ADC212は、データ経路213を介してディジタル信号プロセッサ202に電気的に結合されており、ADC214は、データ経路215を介してディジタル信号プロセッサ202に電気的に結合されている。位相アキュムレータ208は、経路209を介してディジタル信号プロセッサ202に電気的に結合されている。ディジタル信号プロセッサ202は、周波数更新Freq220と位相補正θcor218とを含む経路203を介して、位相アキュムレータ208に電気的に結合されている。連続的な位相出力信号Phi(j)216が、ディジタル信号プロセッサ202によって提供され、中間セグメントで、ラッチ258によってラッチされる。
不完全な直角位相をなす同相信号V148と直角位相信号U142とは、位相ディジタイザ200によるディジタル信号処理を使用して処理される。ADC212は、同相信号V148をサンプリングし、ADC214は、直角位相信号U142をサンプリングして、ディジタル信号プロセッサ202に対して出力サンプルを連続的に提供する。一実施形態において、ADC212と214とは、12ビットのADCであり、同相信号V148と直角位相信号U142とを80MHzでサンプリングする。他の実施形態においては、他の適合可能なサンプリングレートを使用することができる。この実施形態において、サンプル(又は標本)は、それぞれの長さが256の、同相信号V148についてのベクトルVとして、直角位相信号U142についてのベクトルUとして表示される。各セグメントは従って、256/80MHz、すなわち3.2μsとなる。
位相アキュムレータ208は、到来する同相信号V148の信号位相数列φ(t)を近似する。ここでインデックス「i」は、80MHzのクロックカウント値を示す。連続するtは、80MHzの周期であるτだけ隔てられている。
位相ディジタイザ200は、同相信号V148の周波数に関係なく、3.2μsのレートで同相信号V148の位相数列を(単位間隔UI内で)正確にディジタル化する。同相信号V148の周波数を、正か、負か、ほぼ零か、又は零か、或いは約±40MHzの全測定範囲内の任意のものとすることができる。
同相信号V148の周波数が、約+300kHzを超える時か、又は−300kHzを下まわる時(標準周波数範囲(又は基準周波数範囲)と呼ばれる)には、ディジタル信号プロセッサ202による位相ディジタル化のために(米国特許第6,480,126号明細書に記載されるように)、1つのベクトルVが使用される。この標準周波数範囲下において、ディジタル信号プロセッサ202によって、U(ベクトル)の不完全性が測定され、較正される。大きさの比率γ=|V/U|、及び位相誤差△θ(同相信号V148に対する直角位相信号U142の90°からの偏差)を含む不完全性は、比較的一定である。これらのパラメータは、ディジタル信号プロセッサ202によって移出されることができ(又は広められることができ)、零の周波数においてか又は零付近の周波数範囲においてエラーを最小化するために、後に使用されることができる。
同相信号V148の周波数が、零の周波数を含めて、約−300kHzと+300kHzとの間である時(低周波数範囲と呼ばれる)には、ディジタル信号プロセッサ202による位相ディジタル化のために、ベクトルUとVとの両方が使用される。しかしながら、標準周波数下の以前の測定から移出されたγ及び△θの較正データを使用することによって、U(ベクトル)の不完全性による影響が補正される。
下記は、ディジタル信号プロセッサ202を含む位相ディジタイザ200に対する数学的な定式化である。12.5nsのレート(80MHzの1サイクル)の同相信号V148と直角位相信号U142とに対する数学モデルは次の通りである。
式XIX
=Vcos2π(ft−θ)+ノイズ
式XX
=Usin2π(ft−θ+△θ)+ノイズ
同相信号V148と直角位相信号U142とは、U≠V、且つ、△θ≠0であるため、不完全な直角位相をなす。式XIXと、式XXとは、コサイン及びサインの展開後、下記のようになる。
式XXI
=Xcos2πft+Ysin2πft+ノイズ
式XXII
=Xsin2πft+Ycos2πft+ノイズ
2つの256長の演算ベクトルEとDとが定義される。ここで、
式XXIII
E=(e,e,e,...e)
ここで、
もしも、0.25≦ft<0.50ならば、e=1
もしも、0.75≦ft<1.0ならば、e=−1
さもなければ、e=0
式XXIV
D=(d,d,d,...,d)
ここで、
もしも、0≦ft<0.25ならば、d=1
もしも、0.50≦ft<0.75ならば、d=−1
さもなければ、d=0
4つの256長のデータベクトルV、U、C、及びSが定義される。ここで、
式XXV
V=(V,V,...,V256)、Vの256サンプルを含む。
式XXVI
U=(U,U,...,U256)、Uの256サンプルを含む。
式XXVII
C=(cosft,cosft,...,cosft256)、ftによってアドレス指定される余弦テーブル値を含む。
式XXVIII
S=(sinft,sinft,...,sinft256)、ftによってアドレス指定される正弦テーブル値を含む。
標準周波数(すなわち、±300kHzの外側)では、V、U、C、及びSに、E及びD演算を施すことによって、512個の式を4つの式に変形することができる。(E、D、V、U、C、及びSはそれぞれベクトルを表す)
式XXIX
(D・V)=X(D・C)+Y(D・S)
式XXX
(E・V)=X(E・C)+Y(E・S)
式XXXI
(D・U)=X(D・S)−Y(D・C)
式XXXII
(E・U)=X(E・S)−Y(E・C)
標準周波数では、V、θ、γ=|V/U|、及び△θの計算は、512個の式と4つの未知数X、Y、X、及びYとに基づく。式XXIX及び式XXXと、式XXXI及び式XXXIIとは、両方とも独立したセットであり、下記のように、未知数X、Y、及び、X、Yのそれぞれについて、個別に解くために使用されることができる。
Figure 0004300323
Figure 0004300323
4つの象限のアークタンジェント関数を使用して、信号Vのトラッキング及び位相ディジタル化のための(UI内の)パラメータθcorは、次のように計算される。
式XXXV
θcor=(1/2π)arctan(X,Y
(UI内の)較正パラメータγと△θとは、次のように計算される。
Figure 0004300323
較正パラメータγと△θとは、3.2μsのいくつかのセグメントにわたって平均化され、移出される。それらは信号周波数が低くなる時に(すなわち±300kHzの範囲内となる時に)使用される。これらのパラメータを生成するために、通常の逆行列を明確に計算する必要はない。
低周波数(すなわち±300kHzの範囲内)では、式XXIX〜式XXXIIは、線形独立ではない可能性がある。VとUとは両方とも、確信を持って個別に計算されることができない。しかしながら、較正因子γと△θとを使用することで、必要なV及びθcorを正確に計算することができる。V及びUが変化する時でも、較正因子γは比較的一定のままである。大きさを等しくするために、最後の2つの式(式XXXI及び式XXXII)は、移出された較正因子γによって掛け合わされる。2つの信号の非理想的なずれ(又は歪み)を考慮するため、Uによる正弦及び余弦テーブルのアドレスに△θが加算される。これら2つのステップが、(X,Y)を(X,Y)へと効果的に変化させ、4つの和、すなわち(D・S)、(D・C)、(E・S)、(E・C)を生じさせる。このようにして変形された式XXXIとXXXIIとは、次のようになる。(D、S、C、E、及びSはそれぞれベクトルを表す)
式XXXVIII
γ(D・U)=X(D・S)−Y(D・C)
式XXXIX
γ(E・U)=X(E・S)−Y(E・C)
2つの未知数XとYとが、式XXIX、式XXX、式XXXVIII、及び式XXXIXの中に存在する。最大限の独立のために、この4つの式は組み合わされて、下記のように2つの式XLと式XLIとが形成される。(E、D、V、U、C、及びSはそれぞれベクトルを表す)
式XL
(D・V)+γ・(E・U)=X[(D・C)+(E・S)]+Y[(D・S)−(E・C)
式XLI
(E・V)−γ・(D・U)=X[(E・C)−(D・S)]+Y[(E・S)+(D・C)
行列表記において、この2×2の式のセットに対する解は、次の通りである。
Figure 0004300323
最終的に、4つの象限のアークタンジェント関数を使用して、(UI内の)低周波位相ディジタル化パラメータθcorは、次のようになる。
式XLIII
θcor=(1/2π)arctan(X,Y
図4は、図3において示されたディジタル信号プロセッサ202を更に詳細に示した図を含めた位相ディジタイザ200を示す。ディジタル信号プロセッサ202は、演算論理装置(ALU)204a〜204l(これらをまとめてALU204と呼ぶ)と、加算器260と、余弦テーブルU228と、余弦テーブルV230と、正弦テーブルU232と、正弦テーブルV234と、インバータ220及び222と、ディジタル処理ブロック210と、カウンタ254と、ラッチ258と、インバータ252と、レジスタ256とを含む。
ADC212は、ALUのE・V(204a)とALUのD・V(204b)とに電気的に結合されている。ADC214は、ALUのD・U(204g)とALUのE・U(204h)とに電気的に結合されている。余弦テーブルU228は、ALUのD・C(204i)とALU E・C(204j)とに電気的に結合されている。余弦テーブルV230は、ALUのE・C(204c)とALUのD・C(204d)とに電気的に結合されている。正弦テーブルU232は、ALUのD・S(204k)とALUのE・S(204l)とに電気的に結合されている。正弦テーブルV234は、ALUのE・S(204e)とALUのD・S(204f)とに電気的に結合されている。
ALU204の出力(複数)は、レジスタ256に電気的に結合されている。加算器260の出力は、余弦テーブルU228と正弦テーブルU232とに電気的に結合されている。加算器260の入力は、経路219を介してディジタル処理ブロック210に電気的に結合され、且つ、経路209を介して位相アキュムレータ208の出力に結合されている。位相アキュムレータ208の出力は、経路209を介して余弦テーブルV230と正弦テーブルV234とに電気的に結合されている。位相アキュムレータ208の出力は、経路209とインバータ220とを介してALU(複数)204の極性(SGN)入力に電気的に結合されている。位相アキュムレータ208の出力は、経路209を介してALUの204a、204c、204e、204h、204j、及び204lのクロックイネーブル(CE)入力に電気的に結合され、且つ、経路209とインバータ222とを介してALUの204b、204d、204f、204g、204i、及び204kのCE入力に電気的に結合されている。位相アキュムレータ208の出力は、高速位相出力経路209を介してPhi(j)ラッチ258に電気的に結合されている。
Phi(j)ラッチ258は、経路259を介してディジタル処理ブロック210に電気的に結合されている。レジスタ256は、経路257を介してディジタル処理ブロック210に電気的に結合されている。クロック信号253は、モジュロ2カウンタ254に入力される。モジュロ2カウンタ254は、インバータ252を介してPhi(j)ラッチ258に電気的に結合され、且つ、経路255を介してレジスタ256に電気的に結合されている。
式XXIX〜XLIIIにおいて使用される12の内積(又はドット積)、すなわち、(D・V)、(D・U)、(D・C)、(D・S)、(E・V)、(E・U)、(E・C)、(E・S)、(D・C)、(D・S)、(E・C)、(E・S)は、その同じ名称によるALU204によって、高速にハードウェアにより合成される。
一実施形態において、図4に示されるディジタル回路は、80MHzのレートに同期してクロック動作される。そのクロック動作する回路は、本発明の説明を簡単にするために、図4から省かれている。
ADC212と214とは、光検出器270から到来する大きさと周波数と位相とが未知の同相信号148と、光検出器272から到来する直角位相信号142とを、それぞれ80MHzでディジタル化する12ビットADCである。代替の実施形態においては、他のサンプリングレートを使用することができる。ADC212の出力は、2つのALUの204aと204bによって同時にモニタされる。ADC212の出力は、式XXVからのV(ベクトル)によって表される。ADC214の出力は、2つのALUの204gと204hとによって同時にモニタされる。ADC214の出力は、式XXVIからのU(ベクトル)によって表される。
一実施形態において、位相アキュムレータ208は、42ビットの位相アキュムレータであり、到来する同相信号148の信号位相数列φ(t)を近似する。ここでインデックス「i」は、クロックカウント値を示す。連続するtは、80MHzの周期であるτだけ隔てられている。位相アキュムレータ208の最上位の25ビット分は、φ(t)内のUIにおける整数を表し、残りの17ビット分は、φ(t)内のUIにおける小数を表す。220で表示された、位相アキュムレータ208のインクリメント値、Freqは、UI/τにおいて表わされる信号周波数の最新の推定値である。
一実施形態において、位相アキュムレータ208の小数の出力の最上位の8ビット分は、余弦テーブルV230と正弦テーブルV234とをアドレス指定するために使用される。テーブル230と234とはそれぞれ、8ビットアドレス空間内の完全な1周期の範囲に及ぶ。従って、各テーブル230と234とにおいて、1周期にわたる256個のエントリ(又は項目)が存在する。一実施形態において、テーブル230と234とにおける各エントリは、10ビット幅である。余弦テーブルV230の出力は、ALU204cとALU204dとに提供される。余弦テーブルV230の出力は、式XXVIIからのC(ベクトル)によって表わされる。正弦テーブルV234の出力は、ALU204eとALU204fとに提供される。正弦テーブルV234の出力は、式XXVIIIからのS(ベクトル)によって表わされる。
接尾文字Uの付いた内積を生成するために、位相アキュムレータ208の小数の出力の最上位の8ビットは、加算器260において△θによって修正される。加算器260の出力は、余弦テーブルU228と正弦テーブルU232とをアドレス指定するために使用される。テーブル228と232とはそれぞれ、8ビットアドレス空間内の完全な1周期の範囲に及ぶ。従って、各テーブル228と232とにおいて、1周期にわたる256個のエントリ(又は項目)が存在する。テーブル228と232とにおける各エントリは、10ビット幅である。余弦テーブルU228の出力は、ALU204iとALU204jとに提供される。正弦テーブルU232の出力は、ALU204kとALU204lとに提供される。余弦テーブルU228と正弦テーブルU232との出力は、まず最初に式XXXVIIIにおいて使用される。
位相アキュムレータ208の出力の小数部の最上位の2ビット分が、象限を決定し、12個のALU204の動作を制御する。最上位の2ビット分は、下記の表1に示されるように、12個のALU204をイネーブルにするか又はディセーブルにし、イネーブルにされたユニットに対して累積の極性を指定する。
Figure 0004300323
表1の動作は、式XXIIIとXXIVとにおいて定義された、演算ベクトルEとDとによって表わされる。加算又は減算の必要がある時には、ALU204のCE入力はイネーブルにされ、E又はDが何もすべきでない時(すなわちe=0か又はd=0の時)には、ALU204のCE入力はディセーブルにされる。
一実施形態において、ADC212と214とからのディジタル化されたデータは、256のサンプルセグメントに分解される。モジュロ2カウンタ254は、各256のクロックセグメントにおけるイベントを順序付ける。あるセグメントへの途中の、カウンタ254の負の遷移で、位相アキュムレータ208の出力の16ビット分(UIにおける整数の6ビット分、及びUIにおける小数の10ビット分)が、Phi(j)ラッチ258によってラッチされる。ラッチされた値は、一時的な中間セグメント値Phi(j)を表す。その中間セグメント値Phi(j)は、セグメントの終わりにおいて修正されることに備えて保持される。文字「j」は、セグメントを識別するためのインデックスである。
セグメントの終わりでのカウンタ254の正の遷移で、12個のALU204の出力は、最下位の4ビット分を除いて、12個のレジスタ256にラッチされる。ラッチされる値は、ALUの204a、204b、204c、204d、204e、204f、204g、204h、204i、204j、204k、及び204lにそれぞれ関連した、E・V、D・V、E・C、D・C、E・S、D・S、D・U、E・U、D・C、E・C、D・S、及びE・Sである。(E、D、V、U、C、S、C、及びSはそれぞれベクトルを表す)これらの値がラッチされた直後に、ALU204が次のセグメントに対する準備を整えるために、全ての12個のALU204が零にリセットされる(明解にするためにリセット回路は図示せず)。
12個のALU204のラッチされた値は、下記の式XLIV〜LVIIIに示されるように、ディジタル処理ブロック210によってディジタル的に処理される。
Phi(j)ラッチ258によってラッチされた一時的な中間セグメント値Phi(j)は次に、下記のように、算出されたパラメータθcorによって補正される。
式XLIV
Phi(j)=Phi(j)−θcor
同時に、位相アキュムレータ208の現在値のφもまた、下記のように、算出されたパラメータθcorによって補正される。
式XLV
φ=φ−θcor
過去のセグメントからの320の値と共に、補正されたPhi(j)は、測定された位相数列値としてメモリ内に格納され、移出される。安定した状態下において更新された周波数値Freqは、現在値Phi(j)と1セグメント前に記録された1つの履歴値Phi(j−1)から導き出される。新しい安定した状態のFreqについての定式化の一実施形態は、次の通りである。
式XLVI
Freq=[Phi(j)−Phi(j−1)]/256
Phi(j)の移出によって、トラッキング及び位相ディジタル化プロセスが完了する。このことは、標準周波数、低周波数、正の周波数、零の周波数、又は負の周波数を含む全周波数について同様である。しかしながら、算出されるパラメータθcorがどのように計算されるかは、信号周波数に依存する。
前述のように、標準周波数での演算と低周波数での演算とを含む演算の2つの基本モードが存在する。正及び負の周波数を取り扱うための特殊な考慮は不要である。ALU204による内積(又はドット積)の生成と、算出されたパラメータθcorによる位相トラッキング及び補正とは、いずれのモードについても同じである。下記の式XLVII〜LVIIIは、ディジタル処理ブロック210におけるディジタル処理中に、各モードにおいて、位相補正の算出されたパラメータθcorを生成するために、ALU204からの内積がどのように使用されるかを示す。
標準周波数:±300kHzの範囲外(すなわち±0.00375の範囲外のFreq)
このモードにおいて、4つの内積、すなわち、ALU204iからのD・Cと、ALU204kからのD・Sと、ALU204jからのE・Cと、ALU204lからのE・Sとは使用されない。
4つの中間パラメータX、Y、X、Yが、下記のように、残りの8つの内積から導き出される。(E、D、V、U、C、及びSはそれぞれベクトルを表す)
式XLVII
=(E・S)(D・V)−(D・S)(E・V)
式XLVIII
=(D・C)(E・V)−(E・C)(D・V)
式XLIX
=(D・C)(D・U)−(E・C)(E・U)
式L
=(D・S)(E・U)−(E・S)(D・U)
2つの直角位相較正の因子(UIにおける)△θ、及びγが(主要なアークタンジェント関数を用いて)、下記のように、これらの中間パラメータから計算される。
Figure 0004300323
低周波数:±300kHzの範囲内(すなわち、±0.00375の範囲内のFreq)
低周波数において、新たな直角位相較正因子γと△θとは生成されない。その代わりに、精度を改善するために、最後に生成された因子が使用される。加算器260によって、因子△θは位相値φに加算される。その和(小数部)は、余弦テーブルU228と正弦テーブルU232とをアドレス指定するために使用される。これらのテーブルの結果は、図4に示されるように、ALUのD・C(204i)、E・C(204j)、及び、D・S(204k)、E・S(204l)のそれぞれへの入力を提供する。全ての12個の内積に関連して以前に生成されたパラメータγが使用されて、2つの中間パラメータXとYとが下記のように生成される。(E、D、V、U、C、S、C、及びSはそれぞれベクトルを表す)
式LIII
=(E・S+D・C)(D・V+γE・U)+(E・C−D・S)(E・V−γD・U)
式LIV
=(D・S−E・C)(D・V+γE・U)+(D・C+E・S)(E・V−γD・U)
全周波数:±39.7MHzの範囲内(すなわち、±0.49625の範囲内のFreq)
標準周波数モードか低周波数モードかのどちらかにおける中間パラメータXとYとの計算に関係無く、位相補正の算出されたパラメータθcorは、下記のように、4つの象限のアークタンジェント関数を用いて計算される。
式LV
θcor=(1/2π)arctan(X,Y
標準周波数モードか低周波数モードかのいずれかのモードにおいて、同相信号V148の大きさの推定値は、正式に下記によって得られる。
Figure 0004300323
しかしながら、XとYとについての計算は、前述のように、信号周波数に依存する。行列式の計算もまた信号周波数に依存する。
標準周波数についての行列式は次の通りである。
(E、D、V、U、C、S、C、及びSはそれぞれベクトルを表す)
式LVII
det=(E・S)(D・C)−(D・S)(E・C)
低周波数についての行列式は次の通りである。
式LVIII
det=(D・C+E・S)(E・S+D・C)+(E・C−D・S)(E・C−D・S
本発明の一形態において、ディジタル処理ブロック210は、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)として実施される。代替の実施形態において、ディジタル処理ブロック210は、DSPプロセッサとして実施される。
一実施形態において、ディジタル処理ブロック210によってθcor及びFreqの値の計算が完了するとすぐに、位相アキュムレータ208のインクリメント値は、ディジタル処理ブロック210によって、1クロックサイクルについて、Freq−θcorに修正され、次いで、次の255のクロックサイクルについて、Freqに修正される。1/2以下のFreq値は、17ビットの精度で運ばれるはずである。
上記のプロセスは次いで、次の256のサンプルセグメントについて繰り返される。プロセス全体を通して、クロック動作された位相アキュムレータ208の出力φ(t)は、到来する同相信号148の位相数列の、25ビットの整数と10ビットの小数とへの良好なディジタル化された表現としての働きをする。
直角位相信号の生成と、直角位相信号の位相ディジタル化とを含めた、本明細書において記載された発明の実施形態は、低周波数制限をせずにヘテロダイン干渉計を提供する。直角位相信号は、位相ディジタル化を妨げること無く、周波数を正の周波数か、零の周波数か、又は負の周波数とすることを可能にする。標準周波数において、位相数列を決定するために同相信号が使用され、直角位相信号の不完全性を表すパラメータが測定されて移送される。低周波数において、同相及び直角位相信号の波形サンプルと、移出されたパラメータとの両方を使用して、位相数列が決定される。
本明細書において、特定の実施形態が図示されて説明されてきたが、本発明の範囲を逸脱することなく、示され、説明された特定の実施形態の代わりに、様々な代替、及び/又は、等価な実施を用いることができることが、当業者であれば理解されるであろう。本出願は、本明細書において論述された特定の実施形態の任意の改変又は変更をも包含することを意図している。従って、本発明は、特許請求の範囲及びそれと等価なものによってのみ制限されることが意図されている。
ヘテロダイン変位測定干渉法システムの例示的な実施形態を示すブロック図である。 ヘテロダイン変位測定干渉法システムのための直角位相信号を生成するための光学系の例示的な実施形態を示す図である。 本発明による位相ディジタイザの例示的な実施形態を示す電気的なブロック図である。 位相ディジタイザの例示的な実施形態を更に詳細に示す電気的なブロック図である。
符号の説明
100 変位測定干渉法システム
102 光源
108 干渉計
112 受信器
120 光学系
132 非偏光ビームスプリッタ
134 第1の光ビーム
136 四分の一波長板
140 第1の偏光器
142 第2の信号
144 第2の光ビーム
146 第2の偏光器
148 第1の信号
200 位相ディジタル化システム
202 ディジタル信号プロセッサ
204c、204d、204e、204f 第1の複数の演算論理装置(ALU)
204a、204b 第2の複数の演算論理装置(ALU)
204i、204j、204k、204l 第3の複数の演算論理装置(ALU)
204g、204h 第4の複数の演算論理装置(ALU)
208 ディジタル位相アキュムレータ
212 第1のアナログ−ディジタル変換器
214 第2のアナログ−ディジタル変換器
228 第2の余弦テーブル
230 第1の余弦テーブル
232 第2の正弦テーブル
234 第1の正弦テーブル
254 カウンタ
256 レジスタ
258 ラッチ
260 加算器

Claims (13)

  1. 不完全な直角位相をなす第1のアナログ信号と第2のアナログ信号とを、該第1のアナログ信号の特性パラメータを得るために、ディジタル化する方法であって、
    同相の準正弦波アナログ信号を含む第1のアナログ信号(148)を提供し、
    直角位相信号を含む第2のアナログ信号(142)を提供し、
    あるサンプリングレートで前記第1のアナログ信号をディジタル化し、それによりディジタル信号波形サンプルの第1の複数セットを生成し、
    前記サンプリングレートで前記第2のアナログ信号をディジタル化し、それによりディジタル信号波形サンプルの第2の複数セットを生成し、及び、
    前記第1のアナログ信号の特徴的な挙動を表す絶えず更新されるディジタル特性パラメータを生成するために、ディジタル信号波形サンプルの、連続する第1及び第2のセットを、ディジタル的に処理する
    ことを含み、
    前記ディジタル信号波形サンプルの、連続する第1及び第2のセットを、ディジタル的に処理することが、ブロック回帰技法に基づくものであり、
    線形な回帰処理が、前記ディジタル信号波形サンプルの選択された和に適用され、前記第1のアナログ信号の周波数が、約−300kHz〜+300kHzの範囲内で動く場合には、較正因子の大きさの比率|V/U|と位相誤差△θとを計算することを該回帰処理が含み、ここで、Vは前記第1のアナログ信号の大きさであり、Uは前記第2のアナログ信号の大きさであることからなる、方法。
  2. 前記ディジタル特性パラメータが、
    前記第1のアナログ信号の位相数列と、
    前記第1のアナログ信号の位相オフセット補正と、
    前記第1のアナログ信号の大きさの推定値と、
    前記第1のアナログ信号の周波数推定値
    とを含むことからなる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ディジタル信号波形サンプルの、連続する第1及び第2のセットを、ディジタル的に処理することが、
    ディジタル信号波形サンプルの第1のセットのそれぞれについて、前記第1のアナログ信号の第1の最も適合する推定値を生成し、及び、
    ディジタル信号波形サンプルの第2のセットのそれぞれについて、前記第2のアナログ信号の第2の最も適合する推定値を生成する
    ことを更に含むことからなる、請求項1に記載の方法。
  4. 請求項1に記載の方法を実施するための位相ディジタル化システム(200)であって、
    到来する第1のアナログ信号(148)に基づいて、ディジタル信号波形サンプルの第1の複数セグメントを生成するための第1のアナログ−ディジタル変換器(212)と、
    到来する第2のアナログ信号(142)に基づいて、ディジタル信号波形サンプルの第2の複数セグメントを生成するための第2のアナログ−ディジタル変換器(214)と、
    ディジタル位相アキュムレータ(208)と、
    前記ディジタル信号波形サンプルの第1及び第2のセグメントのそれぞれを前記位相アキュムレータの出力と共にディジタル的に処理するために、且つ、ディジタル位相データを絶えず生成するために、前記第1及び第2のアナログ−ディジタル変換器と前記ディジタル位相アキュムレータとに結合されたディジタル信号プロセッサ(202)であって、前記ディジタル位相データに基づいて、インクリメント値を前記ディジタル位相アキュムレータに提供するよう構成され、それにより前記ディジタル位相アキュムレータの前記出力に、前記到来する第1のアナログ信号の瞬間的な位相を表示させることからなる、ディジタル信号プロセッサ
    とを備え、
    前記ディジタル位相アキュムレータは、現在の周波数値と現在の位相補正値とに基づいて、複数のディジタル位相数列値を生成するよう構成されており、及び、
    前記第1のアナログ信号の周波数が、約−300kHz〜+300kHzの範囲内で動く場合には、較正因子の大きさの比率|V/U|と位相誤差△θとを計算することにより、前記現在の位相補正値を生成するよう前記ディジタル信号プロセッサが構成されており、ここで、Vは前記第1のアナログ信号の大きさであり、Uは前記第2のアナログ信号の大きさであることからなる、位相ディジタル化システム。
  5. 前記ディジタル位相データが、
    位相補正値と、
    周波数更新値と、
    前記到来する第1のアナログ信号の大きさの推定値と、
    前記到来する第2のアナログ信号の大きさの推定値
    とを含み、
    前記到来する第1のアナログ信号は、同相信号であり、前記到来する第2のアナログ信号は、直角位相信号であることからなる、請求項に記載の位相ディジタル化システム。
  6. 前記ディジタル位相数列値の各々が、整数部と小数部とを含むことからなる、請求項に記載の位相ディジタル化システム。
  7. 前記ディジタル信号プロセッサが、
    前記ディジタル位相数列値の前記小数部に対応する余弦値を提供するための、前記ディジタル位相アキュムレータに結合された第1の余弦テーブル(230)と、
    前記ディジタル位相数列値の前記小数部に対応する正弦値を提供するための、前記ディジタル位相アキュムレータに結合された第1の正弦テーブル(234)と、
    前記第1の余弦値と前記第1の正弦値とを演算処理するための、第1の複数の演算論理装置(ALU)(204c〜204f)であって、該第1の複数のALU内の各ALUは、該演算処理に基づいて結果値を出力するよう構成されていることからなる、第1の複数の演算論理装置と、
    前記第1のディジタル信号波形サンプルを演算処理するための、前記第1のアナログ−ディジタル変換器に結合された第2の複数の演算論理装置(ALU)(204a〜204b)であって、該第2の複数のALU内の各ALUは、該演算処理に基づいて結果値を出力するよう構成されていることからなる、第2の複数の演算論理装置
    とを更に含み、
    前記ディジタル信号プロセッサは、前記第1と前記第2の複数のALUによって出力される前記結果値に基づいて、前記現在の位相補正値を生成するよう構成され、且つ、現在のディジタル位相値と複数の過去のディジタル位相値とに基づいて、それぞれの現在の周波数値を生成するよう構成されていることからなる、請求項に記載の位相ディジタル化システム。
  8. 前記ディジタル信号プロセッサが、
    前記ディジタル信号プロセッサに結合された加算器(260)であって、位相誤差を補正するために、前記ディジタル信号プロセッサへフィードバックを提供するよう構成されている、加算器と、
    位相誤差によって変更された前記ディジタル位相数列値の前記小数部に対応する余弦値を提供するための、前記加算器に結合された第2の余弦テーブル(228)と、
    位相誤差によって変更された前記ディジタル位相数列値の前記小数部に対応する正弦値を提供するための、前記加算器に結合された第2の正弦テーブル(232)と、
    前記第2の余弦値と前記第2の正弦値とを演算処理するための第3の複数の演算論理装置(ALU)(204i〜204l)であって、該第3の複数のALU内の各ALUは、前記演算処理に基づいて結果値を出力するよう構成されていることからなる、第3の複数の演算論理装置と、
    前記第2のディジタル信号波形サンプルを演算処理するための、前記第2のアナログ−ディジタル変換器に結合された第4の複数の演算論理装置(ALU)(204g〜204h)であって、該第4の複数のALU内の各ALUは、前記演算処理に基づいて結果値を出力するよう構成されていることからなる、第4の複数の演算論理装置
    とを更に備え、
    前記ディジタル信号プロセッサは、前記第1の、第2の、第3の、及び第4の複数のALUによって出力される前記結果値に基づいて前記現在の位相補正値を生成するよう構成され、且つ、現在のディジタル位相値と複数の過去のディジタル位相値とに基づいて、それぞれの現在の周波数値を生成するよう構成されることからなる、請求項に記載の位相ディジタル化システム。
  9. 前記ディジタル信号プロセッサは、
    前記結果値を格納するための、前記ALUに結合された複数のレジスタ(256)と、
    ディジタル位相数列値をラッチするための、前記ディジタル位相アキュムレータに結合されたラッチ(258)と、
    前記複数のレジスタと前記ラッチとに結合されたカウンタ(254)であって、第1及び第2のディジタル信号波形サンプルの各セグメントの終りで、前記レジスタに前記結果値を格納させるよう構成され、且つ、第1及び第2のディジタル信号波形サンプルの各セグメントのほぼ中間付近で、前記ラッチに位相数列値をラッチさせるよう構成されることからなる、カウンタ
    とを更に備え、
    前記ディジタル信号プロセッサは、前記ラッチされた位相数列値から、現在の位相補正値を減算することによって、それぞれの現在のディジタル位相値を生成するよう構成されていることからなる、請求項に記載の位相ディジタル化システム。
  10. 請求項に記載の位相ディジタル化システムを組み込んだ変位測定干渉法システム(100)であって、
    少なくとも1つの光ビームを生成するための光源(102)と、
    前記少なくとも1つの光ビームに基づいて光学測定信号を生成するための干渉計(108)と、
    前記光学測定信号に基づいて直角位相光学測定信号を生成するための光学系(120)と、
    前記直角位相光学測定信号と光学基準信号とを受信するための受信器(112)であって、前記直角位相光学測定信号に基づいてアナログ測定信号を生成するよう構成され、且つ、前記光学基準信号に基づいてアナログ基準信号を生成するよう構成されることからなる、受信器と、
    前記測定信号の同相部分に基づいてディジタル測定信号波形サンプルの第1の複数セットを生成するための、且つ、前記測定信号の直角位相部分に基づいてディジタル測定信号波形サンプルの第2の複数セットを生成するための、少なくとも2つのアナログ−ディジタル変換器(212及び214)であって、前記アナログ基準信号に基づいてディジタル基準信号サンプルの複数セットを生成するよう構成されていることからなる、少なくとも2つのアナログ−ディジタル変換器と、
    前記ディジタル測定信号波形サンプルの第1及び第2の各セットと前記ディジタル基準信号波形サンプルとをディジタル的に処理するための、前記少なくとも2つのアナログ−ディジタル変換器に結合された少なくとも1つのディジタル信号プロセッサ(202)であって、前記アナログ測定信号の瞬間的な位相を表わすディジタル測定位相データを生成するよう構成され、且つ、前記アナログ基準信号の瞬間的な位相を表すディジタル基準位相データを生成するよう構成されていることからなる、少なくとも1つのディジタル信号プロセッサ
    とを備える、変位測定干渉法システム。
  11. 直角位相光学測定信号を生成するための前記光学系が、
    前記少なくとも1つの光ビームを、第1の光ビーム(134)と第2の光ビーム(144)とに分光するための非偏光ビームスプリッタ(132)であって、前記少なくとも1つの光ビームと、第1の光ビームと、第2の光ビームとは、直交直線偏光された第1及び第2の周波数成分を含むことからなる、非偏光ビームスプリッタと、
    前記直交直線偏光された光を、直交円偏光された光に変えるための、前記第1の光ビームの光路内にある四分の一波長板(136)と、
    前記直交円偏光された光を、直線偏光された光に変えるための、前記第1の光ビームの光路内にある第1の偏光器(140)と、
    前記直交直線偏光された光を、直線偏光された光に変えるための、前記第2の光ビームの光路内にある第2の偏光器(146)
    とを更に備え、
    前記四分の一波長板の高速アクセスが、前記第1の光ビーム内の前記直交偏光された成分に対して約45度に設定されており、
    前記第1の偏光器の偏光軸が、前記四分の一波長板の高速アクセスに対して約45度に配向されており、
    前記第2の偏光器の偏光軸が、前記第1の光ビーム内の前記直交偏光された成分に対して約45度に配向されていることからなる、請求項10に記載の変位測定干渉法システム。
  12. 前記第1の偏光器を出る前記第1の光ビームの前記直線偏光された光と、前記第2の偏光器を出る前記第2の光ビームの前記直線偏光された光との間の位相差が、約90度である、請求項11に記載の変位測定干渉法システム。
  13. 前記ディジタル測定位相データが、前記アナログ測定信号の位相数列を表し、
    前記ディジタル基準位相データが、前記アナログ基準信号の位相数列を表すことからなる、請求項10記載の変位測定干渉法システム。
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