JP4300145B2 - ベルト状基体への塗工装置及びその塗工方法 - Google Patents

ベルト状基体への塗工装置及びその塗工方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真感光体等に使用するベルト状基体への塗工装置及びその塗工方法に関する。
電子写真装置には感光体ベルトや転写ベルト等の各種ベルトが用いられている。これらのベルトは、シート状又はベルト状基体上に機能性膜を形成して作成する。この機能性膜の作成方法として、一般的には浸漬塗工、スプレー塗工が採用されている。
浸漬塗工は、ベルト状基体を風船状のチャックや機械的にチャックする方法により固定し、塗工する方法が多く用いられている。この浸漬塗工は、一度に多くのベルト状基体を塗工できる利点があるが、多量の塗工液を消費するという問題がある。
また、ベルト状基体のベルト径の種類や層構成が増えると、その対応のために多くの設備改造、段取り替えが発生する。更に、少量多品種を塗工する場合には非常に不向きである。
一方、スプレ−塗工については、例えば、特許文献1に示されるように、電鋳法によって作成したニツケル無端ベルト基体上に像担持層を形成するスプレ−塗布法において、塗膜欠陥等がなく、異常画像が生じないようにする方法として、塗布液の微粒化に着目し、スプレー塗布時の空気流量と塗布液流量比を検討した技術が開示されている。
また、特許文献2では、金属製シ−ムレスベルト状基体の内表面に形成する補強層の塗工を、基体外表面の下引き層、電荷発生層、電荷輸送層、及び、保護層の各形成液のいずれかの塗工と同時に、かつ、同一形成液により行うことにより、製造工程を減らし、基体の損傷変形を少なくする技術が開示されている。
また、スプレー塗工は、ベルト状基体以外にも、ドラム状感光体基体の塗工にも利用されている。例えば、特許文献3では、その外周面に円筒状導電性基体を装着できる円筒管をスプレー塗工ブース内に水平方向に支持し、回転駆動部により回転可能とし、この円筒管に加熱・強制冷却装置を内装し、スプレーノズルを円筒管の軸線方向に走査可能に設けたことを特徴とする。そして、感光体の製造に際して、円筒状導電性基体を円筒管に装着し、スプレーノズルによる所定の塗布処理を行つた後、この円筒状導電性基体を円筒管に装着したまま、加熱・強制冷却装置により、加熱・乾燥、ついで強制冷却を行う技術が開示されている。
また、他のスプレイ塗装法として、特許文献4には、基体内部に通電により赤外線を発する棒状のハロゲンランプを設け、これをヒーターとすることによって、スプレー終了後一定時間加熱しながら周回させることにより、塗工後の予備乾燥の時間を短縮し、生産性を高めるという技術が開示されている。
特開昭63−041859号公報 特開平04−05053号公報 特開平08−015876号公報 特開平01−231056号公報
しかし、上記従来技術においては、ベルト状基体はドラム状基体と比べて薄く、取り扱い時に損傷し易い問題がある。特に、スプレー塗工においては、ベルト状基体をそれを保持する治具に取り付ける方が良い。しかしながら、ベルト状基体を保持する治具とベルト状基体との表面性で、表面が粗すぎると脱着しずらい問題や逆に滑りやすいとすぐにベルト状基体が抜けてしまう問題がある。このような不具合に注意して生産すると生産性が著しく低下する問題がある。
また、ベルト状基体を保持する治具とベルト状基体の間に隙間が大きいとスプレー塗工においてムラが大きくなる問題があった。しかし、ベルト状基体を塗工する場合の塗工装置へのベルト状基体の着脱方法や保持方法はほとんど検討されていなかった。
電子写真装置用のベルトとして、厚さ20〜200μmのニッケルベルトが、感光体ベルトや定着ベルト等に使用されている。ニッケルベルトへの塗工は、ニッケルベルト表面に各種方法で塗膜を形成して作成するが、塗工液が少なくて済むスプレー塗工が、広く使用されている。また、定着ベルト等の一部のベルトでは、ベルトの外周表面以外に、内周表面にも樹脂層を塗工する場合があるが、この場合もスプレー塗工が広く使用されている。
例えば、ニッケルベルトを基体とする電子写真感光体は、ニッケルベルトを円筒状の治具に被せ、有機光半導体層塗工液をスプレー塗工し、これを乾燥して感光体ベルトを形成する。定着ベルト等では、ニッケルベルトを円筒型治具の内部に入れ、内部にスプレー塗工を行って、塗膜を形成することが行われる。
ここで、ニッケルベルトは、厚さが薄いため、取り扱い時にベルトに損傷を与え易い問題がある。例えば、ベルトの一部に力が加わると、力を除いても回復不可能な凹みや折れが発生する問題がある。このような損傷の発生したニッケルベルトは、感光体又は定着ベルトとして使用できない。このような折れをキンクと呼んでいるが、キンクはスプレー塗工時の不良項目として大きな割合を占めている。
また、ニッケルベルトはスプレー塗工時にベルトを保持する治具との密着状態にムラがあると、それが原因で伝熱ムラとなり、結果的に塗工ムラが生じる問題があった。また、塗工を終えたベルトを取り外す際も、ベルトにキンクが生じる問題があった。
そこで、本発明は上記問題点を解決するために、ベルト状基体をスプレー塗工する際、ベルト状基体を保持する治具を使用し、その治具のベルト状基体に当接する面の表面粗さをRzで5〜30μmとすることにより、ベルト状基体の基体保持治具への貼り付きを抑制し、ベルト状基体の着脱を容易とし、塗工時のベルト状基体とそれを保持する治具間の熱伝導を均一として、キンク発生に起因する塗工ムラによる品質低下を防ぎ、作業性の低下や生産性の悪化を防ぎ、均一で高品質な塗膜の形成を可能とした塗工装置及びその塗工方法を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、ベルト状基体の内面又は外面へスプレー塗工することにより、該ベルト状基体に塗膜を形成する塗工装置であって、前記ベルト状基体を保持する治具の周方向、及び/又は母線方向の表面粗さがRzで5〜30μmである塗工装置としたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、ベルト状基体の外面へスプレー塗工することにより、該ベルト状基体に塗膜を形成する塗工装置であって、前記ベルト状基体を保持する治具の周方向、及び/又は母線方向の表面粗さがRzで5〜30μmであって、該治具の先端の外径が、ベルトの内径の80%以上、97%以下の外径である塗工装置としたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、ベルト状基体の内面へスプレー塗工することにより、該ベルト状基体に塗膜を形成する塗工装置であって、前記ベルト状基体を保持する治具の周方向、及び/又は母線方向の表面粗さがRzで5〜30μmであって、該治具の先端の内径が、ベルトの外径の103%以上、115%以下の内径である塗工装置としたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記ベルト状基体を保持する治具の摩擦係数が0.40〜0.70である請求項1記載の塗工装置としたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記ベルト状基体を保持する治具の硬度がビッカース硬度で200〜500HVである請求項1記載の塗工装置としたことを特徴とする。
請求項6記載の発明では、前記ベルト状基体を保持する治具に、ベルト状基体を該治具から取り外すための、1以上の切り欠きを設けた請求項1から5のいずれか1項に記載の塗工装置としたことを特徴とする。
請求項7記載の発明では、前記ベルト状基体を前記ベルト状基体を保持する治具から着脱容易にするために、該ベルト状基体の取り外し時において、該ベルト状基体を保持する治具と該ベルト状基体の間に気体を導入することが可能な構造を設けた請求項1から6のいずれか1項に記載の塗工装置としたことを特徴とする。
請求項8記載の発明では、前記ベルト状基体がニッケルベルトである請求項1から7のいずれか1項に記載の塗工装置を使用する塗工方法であって、電子写真感光体の電子写真感光体層の塗工を行なうことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ベルト状基体の内面又は外面へスプレー塗工し、塗膜を形成してベルト状製品を製造する装置において、前記ベルト状基体を保持する治具の周方向及び/又は母線方向の表面粗さをRzで5〜30μmとすることにより、ベルト状基体の基体保持治具への貼り付きを抑制し、ベルト状基体の着脱を容易とし、塗工時の部分的な温度ムラの発生を抑えることにより、塗工ムラの発生を抑制し、均一で高品質な塗膜の形成が可能となる。
なお、上記表面粗さがRzで5μm以下の場合は、スプレー塗工時に、ベルト状基体を該治具に取り付ける際、ベルト状基体が該治具に貼りつき、スムーズな挿入が不可能となる。また、挿入状態によっては、ベルト状基体に折れ(キンク)が発生する。
また、表面粗さがRzで30μm以上の場合は、スプレー塗工時に、ベルト状基体を該治具に取り付ける際、ベルト状基体が該治具の表面で引っかかることがあり、スムーズな挿入が不可能となる。また、挿入状態によっては、ベルト状基体に折れ(キンク)が発生する。
請求項2記載の発明によれば、被塗工対象であるベルト状基体を、ベルト保持治具に装着しやすくすることができる。
請求項3記載の発明によれば、被塗工対象であるベルト状基体を、該ベルト保持治具に装着しやすくすることができる。
請求項4記載の発明によれば、ベルト状基体を保持する治具の摩擦係数を0.40〜0.70とすることにより、ベルトの着脱時にベルトが滑りすぎ、治具の段部と衝突してキンクが発生することを防止し(摩擦係数が0.40より低い場合)、また、ベルトの滑りが悪く、ベルトの着脱が困難となることを防止し(摩擦係数が0.70より高い場合)、ベルト状基体の着脱を容易にすることができる。
請求項5記載の発明によれば、該ベルト状基体を保持する治具の硬度をビッカース硬度で200〜500HVとすることにより、ニッケルベルトのような硬質な金属製ベルトを滑らせながら挿入する場合であっても、スプレー塗工時にベルト状基体を保持する治具の表面に傷が付くことがなくなる。
なお、ベルト状基体を保持する治具の硬度がビッカース硬度で200HV以下であると、取り付ける被塗工物が、ニッケルベルトのような金属ベルトであったときに、該ベルトのエッジで、ベルト状基体を保持する治具の表面が削れ、金属粉が発生し、この粉がスプレー塗工時に塗工層に入り込むことがある。このような、感光層に金属粉を微量でも含有した電子写真感光体ベルトを電子写真装置に使用すると、帯電プロセスにおいて、放電破壊が発生し、感光層が破壊され、修復不可能になり、画像には黒点あるいは白点の欠陥となって現れる。
また、ベルト状基体を保持する治具の硬度がビッカース硬度で500HV以上であると、取り付ける被塗工物が、ニッケルベルトのような金属ベルトであったときに、該ベルトの表面が削れ、金属粉が発生し、この粉がスプレー塗工時に塗工層に入り込むことがある。このような、感光層に金属粉を微量でも含有した電子写真感光体ベルトを電子写真装置に使用すると、帯電プロセスにおいて、放電破壊が発生し、感光層が破壊され、修復不可能になり、画像には黒点あるいは白点の欠陥となって現れる。
請求項6記載の発明によれば、ベルト状基体を保持する治具に、ベルト状基体を該治具から取り外すための、1以上の切り欠きを設けたことにより、切り欠きが、塗工後の該ベルトを取り外す際の手がかりとなり、塗工面に触れることなく、該被塗工物であるベルトの取り外しを容易に行なうことができる。
ところで、ベルト状基体を該治具に取り付けて回転させながらスプレー塗工を行なうため、回転時のガタにより塗工ムラが発生する。この塗工ムラ抑制のためにベルトの内径とベルト保持治具の外径は近い設計とするが、塗工後にベルトを取り外すことが困難となる。
請求項7記載の発明によれば、ベルト状基体を保持する治具とベルト状基体の間に気体を導入することが可能な構造を設け、気体を導入しながらベルト状基体をこれを保持する治具から取り外すことにより、簡単にベルト状基体を取りはずすことができる。また、ベルト状基体を保持する治具とベルト状基体の間への気体の導入は、ベルトを取り外すときのみではなく、ベルトを取り付けるときに行なっても同様な効果を得ることができる。
請求項7記載の発明によれば、ベルトの内径とベルト保持治具の外径を近くすることができ、その結果、ベルトの内径と、ベルト状基体を保持する治具の間の遊び、すなわち、空間を極限まで少なくすることができる。これにより、スプレー塗工時及び塗工後の乾燥時の温度ムラ発生を抑止でき、均一で高品質な塗膜の作成が可能になる。
請求項8によれば、ニッケルベルトからなるベルト状基体を用いて、電子写真感光体層の塗工を行なうことにより、塗工時の部分的な温度ムラの発生を抑えて塗工ムラの発生を抑制し、これにより、均一で高品質な塗膜の形成が可能となり、その結果、欠陥の無い良質な画像及び電子写真機構が実現できる。
発明を実施するための最良の形態を説明する前に、再度本発明の背景となる問題点について述べる。
1.ニッケルベルトを基体保持治具へ取り付ける際の問題
厚さが20〜200μmと薄いニッケルベルトをスプレー塗工する際、ニッケルベルトを治具に取り付けてから塗工を行なう。塗工時のベルトの遊びを押さえてベルトを固定するには、ニッケルベルトの内周とベルト保持治具の外周はなるべく間隙がない方が好ましい。しかし、この場合、ニッケルベルト取り付けの際に、ベルトが取り付け治具とぶつかると先に述べたキンクが発生しやすい。特に、ニッケルベルトの取り付けを自動的に行なおうとする際、キンクの発生を皆無にすることは困難であり、この解決が望まれていた。
2.塗工時の塗工ムラの問題
ニッケルベルトをその保持治具に取り付けてスプレー塗工する際、ニッケルベルトと基体保持治具の密着状態は均一ではなく、隙間がある部分や密着した部分ができることがある。ニッケルベルトとその保持治具の間に隙間があると、そこには熱伝導率の低い空気層が存在することになる。有機溶媒を溶剤とする塗工液をニッケルベルトにスプレー塗工すると、塗工面から溶媒が気化し、その気化熱で塗膜の温度が冷える現象が生じる。このとき、ベルト基体保持治具の熱がベルト基体に伝熱するが、上述した空気層の有る部分と無い部分では伝熱状態が異なり、塗膜温度ムラが発生する。この塗膜温度ムラは、塗膜の粘度が上がる等を引き起こし、結果的に塗膜ムラとなる。
従って、ニッケルベルトをその保持治具に取り付ける場合、隙間が無く、均一に保持された状態が必要であるが、その様な設計とすると、ニッケルベルトを保持治具に取り付け難くなる問題が生じる。そこで、ニッケルベルトとその保持治具を均一に保持する方法の確立が望まれていた。
3.ニッケルベルトを基体保持治具から取り外す際の問題
スプレー塗工を終えたニッケルベルトを基体保持治具から取り外す際、塗工を終えたベルトは質量が増加しており、ベルトに損傷を与えず基体保持治具から取り外すことは困難であるという問題がある。従って、ニッケルベルトを基体保持治具から取り外す際、ベルトにキンク等の損傷を発生させず、取り外す方法の確立が望まれていた。それを解決する手段を検討することにより安心してすばやく脱着でき生産性が向上する。
次に、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基いて以下に詳細に説明する。
なお、本発明を実施するための最良の形態を以下に図によって説明してゆくが、その実施方法はこれらの添付図面に限定されるものではない。
図1は、ベルトの外表面にスプレー塗工を行なうスプレー塗工装置の塗工部分を示した図である。図1において、ベルト状基体1は、ベルト状基体保持治具2に取り付けられている。また、スプレーガン4は、ボールネジ3に沿って移動し、チューブ5からスプレーガン4に塗工液やスプレーエアーが供給される。
塗工液は、図示されていない塗工タンクからポンプで送液される。塗工液は圧縮空気等で塗工液貯蔵タンクから圧送されるが、塗工液を濾過する不図示のフィルター、流量計、粘度計が送液配管系に取り付けられる場合もある。
この塗工装置は、仕切られたブースに設置され、換気が行われて、スプレーミストの周囲への飛散を防止する。図1において、ベルト状基体1は水平に取り付けられているが、垂直に取り付けられる場合もある。また、スプレーガン4とベルト状基体1の位置は塗膜仕上がりを見て設定される。
図2は、ベルト状基体の外面へスプレー塗工を行なう際に使用するベルト保持治具の断面図である。図3は、図2のベルト保持治具の外観図である。図2、図3において、先端部6、ベルト状基体保持部7、後端部8の境界部の段差は、ベルトの位置を決めるための段差である。また、図2において、ベルト保持治具は先端が外径9であり、先端部の長さは幅10である。ベルト保持治具の外径9の先端部は、ベルトの内径の80%以上、97%以下の外径が良いが、より好ましくはベルトの内径の85%以上、95%以下の外径が良い。また、その部分の長さ10は5〜30mm有れば良い。ベルト保持治具の先端の外径を上記の値にすることにより、ベルト状基体の取り付けが容易となる。
なお、図2、図3に示す後端部8は、段以外にテーパー形状も可能である。また、ベルト挿入時の急激な衝突防止用として、バネやゴム等の緩衝材を設けても良い。
図3において、周方向は表面粗さ12、母線方向は表面粗さ13であり、Rzで5〜30μmが良いが、より好ましくは7〜15μmが良い。また、周方向表面粗さより母線方向表面粗さの方が低いことが望ましいが、限定されるものではない。ベルト状基体をスプレー塗工する際、ベルト状基体を保持する治具のベルト状基体に当接する面の表面粗さをRzで5〜30μmとすることにより、ベルト状基体の基体保持治具への貼り付きが抑制される結果、ベルト状基体の着脱が容易となる。また、塗工時における部分的な温度ムラが抑制され、塗工ムラの発生が抑制される。従って、均一で高品質な塗膜の形成が可能となる。
本実施形態において、ベルト状基体を保持する治具の摩擦係数は0.40〜0.70がよいが、より好ましくは0.50〜0.65が良い。摩擦係数を上記値とすることにより、ベルト状基体の着脱が容易となる。なお、摩擦係数が0.40より低いと、ベルトの着脱時にベルトが滑りすぎ、治具の段部と衝突してキンクが発生する場合がある。また、摩擦係数が0.70より高いと、ベルトの滑りが悪く、ベルトの着脱が困難になる問題が発生する。
また、本実施形態において、ベルト状基体を保持する治具の硬度はビッカース硬度で200〜500HVが良いが、より好ましくはビッカース硬度で300〜450HVが良い。ベルト状基体を保持する治具の硬度を、ビッカース硬度で上記値とすることにより、ベルト状基体の着脱時にベルトに傷を付けず、また、ベルトによってベルト状基体を保持する治具に傷が付かない。
治具の硬度が200より低くても短期的には問題は生じないが、ベルトの着脱数が100回を超えると治具に傷が付き、最悪の場合、ベルトと治具の間に治具の削れ粉が挟まり、塗工時に塗工ムラになる問題が生じる。また、治具の硬度が500より高い場合、着脱時にベルトに傷を付ける場合がある。
ベルト状基体を保持する治具の材質は、ベルト状基体に損傷を与えないものであれば何でもよいが、一般にはアルミニウムが良く、その表面にアルマイト加工を施すことが好ましい。上記の表面粗さ、摩擦係数、ビッカース硬度は、アルミニウムの種類、アルマイト加工時間、アルマイト加工方法を変化させることにより達成できる。
図4は、ベルト状基体外面へのスプレー塗工を行なう際に使用するベルト保持治具の他の実施形態を示した図である。この実施形態では、先端がテーパー状となっている。図4において、先端はテーパー部11、中央部はベルト状基体保持部7、段8でベルトの位置を決める。
また、図4において先端の外径は、ベルトの内径の80%以上、97%以下の外径が良いが、より好ましくはベルトの内径の85%以上、95%以下の外径が良い。また、その部分の長さ10は5〜30mmあれば良い。
図4において、周方向は表面粗さ12、母線方向は表面粗さ13であり、これらはRzで5〜30μmが良いが、より好ましくはRzで7〜15μmが良い。また、周方向表面粗さより母線方向表面粗さの方が低いことが望ましいが、限定されるものではない。ベルト状基体をスプレー塗工する際、ベルト状基体を保持する治具のベルト状基体に当接する面の表面粗さをRzで5〜30μmとすることにより、ベルト状基体の基体保持治具への貼り付きを抑制し、これにより、ベルト状基体の着脱を容易とし、更に、塗工時においては、部分的な温度ムラの発生を抑えることにより、塗工ムラの発生を抑制し、これにより、均一で高品質な塗膜の形成を可能にする。
図5は、本発明の一の実施形態における、ベルト状基体内面保持型の切り欠け付き基体保持治具の外観図である。図5において、先端部6、ベルト状基体保持部7、ベルトの位置決めの段8があり、また、先端部に段11があり、そこに切り欠き14が設けられている。また、ベルトの位置を決める為の段8に設けた切り欠き15がある。これらの切り欠きはどちらか片方でも良い。また、切り欠きは複数あっても良い。
図6は、本発明の一の実施形態における、ベルト状基体外面保持・気体導入型の基体保持治具の断面図である。図6において、ベルト状基体1、先端部6、ベルト状基体保持部7、ベルトの位置を決めるための段8があり、気体噴出口16、17、気体搬送用配管18、19がある。気体の噴出はベルト状気体の取り付け時、あるいは取り外し時のどちらで行なっても良く、どちらか片方で行なっても良い。
ベルト状気体の取り付け時、あるいは取り外し時に気体噴出口から気体を噴出することにより、ベルト1とベルト保持部7の間に空気層が形成され、ベルトの取り付け、あるいは、取り外しが容易になる。気体の送気量は3〜20cc/secあれば良い。送気量が過剰であると、気体に傷を与える恐れがある。
電子写真装置に金属ベルトを使用する際、ベルトの駆動に伴う金属粉の発生を抑制するため、ベルト内面にポリマーコーティングを行なうことが有効である。例えば、ベルトの内側表面(すなわち、ベルトの画像転写表面の反対側の表面)への紫外線(UV)硬化コーティングを行なう。
このコーティングは、ベルト層を塗布する前又は後に形成することができる。紫外線硬化コーティングは、流れコーティング、吹付けコーテイング、又は、押出しダイ・コーティングなどの方法で塗布することができる。コーティング工程の塗布速度を変えることによってコーティング層の厚さを容易に制御することができる。更に、UV硬化コーティングは100%固体であり、従って、コーティング層は塗布したときに最終厚さを示す。UV硬化コーテイングが紫外線によって化学的に架橋され、加熱を必要としないので、硬化はほとんど瞬間的に起きる。これは、費用効果の大きい、低サイクル時間のプロセスをもたらす。
図8に、ベルトの内面にコーティングする装置の一例を示す。図8において、スプレーノズル23、スプレーノズルを保持するロッド24、基体保持治具25があり、中にベルト状基体が入っている。そして、基体保持治具25を台26に載せ回転する。図8のAのように、台26の上にベルトを取り付けた基体保持治具25を載せ、しかる後、図8のBのように台26を回転させながら、スプレーノズル23を取り付けたロッド24を上下動させてスプレー塗工を行なう。
図7は、基体保持治具25の断面図を示した図であり、ベルト保持治具の先端は内径21であり、これは、ベルトの外径の103%以上、115%以下の内径が良いが、より好ましくは、ベルトの外径の105%以上、110%以下の内径が良い。また、ベルト保持治具の先端は長さ22であり、これは5mm以上、50mm以下が良い。
本装置により、ベルトの内面にスプレー塗工を行なう際、先にベルトの外面にスプレー塗工する際と同じ理由で、ベルトに傷を付けずに着脱することが可能になり、また、塗工ムラが発生しにくくなる。
次に、本発明の一の実施形態におけるベルト状電子写真感光体の全体図を図9に示す。図9において、表面が感光体面31であり、その裏面は反対側面32である。感光体面31と反対側面32の表面粗さがRzで0.1μm以上、0.5μm以下であると、塗工時のベルトの着脱が容易であり、また、塗工時の塗工ムラの発生が少ない利点がある。ここで、感光体面31と反対側面32の表面粗さがRzで0.1μm以上、0.5μm以下が良いが、より好ましくは、Rzで0.2μm以上、0.4μm以下である。なお、不図示であるが、ベルトの両側に寄り止めを行なうリブ状ガイドを設けてもよい。
図10に、本発明の一の実施形態におけるベルト状電子写真感光体の断面図を示す。図10において、感光体面31、感光体面の裏面の反対側面32、感光体層33、ニッケル層34を示す。ここで、感光体層33は単層でも積層でも構わない。積層の例として、電荷発生層は、電荷発生物質又は電荷発生物質と結着樹脂から構成され、膜厚は0.05〜3μmの範囲が好ましい。
電荷発生物質としては、例えば、シーアイピグメントブルー25(カラーインデックスCI 21180)、シーアイピグメントレッド41(CI 21200)、シーアイシッドレッド52(CI 45100)、シーアイベーシックレッド3(CI 45210)、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルベンゼン骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料などのアゾ顔料;例えば、シーアイピグメントブルー16(CI 74100)などのフタロシアニン系顔料;例えばシーアイバットブラウン(CI 73410)、シーアイバットダイ(CI 73030)などのインジゴ系顔料;アルゴールスカーレット5(バイエル社製)、インダスレンスカーレットR(バイエル社製)などのペリレン系顔料、スクエリック染料、六方晶Se粉末などが挙げられる。
これらの電荷発生物質をテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロルエタンなどの溶媒と共に、ボールミル、アトライター、サンドミルなどの方法で粉砕、分散する。この時、例えば、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミドなどの樹脂を結着剤として加えてもよい。
電荷輸送物質としては、主鎖又は側鎖にアントラセン、ピレン、フェナントレン、コロネンなどの多環芳香族化合物又はインドール、カルバゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、ピラゾリン、チアジアゾール、トリアゾールなどの含窒素環式化合物を有する化合物、トリフェニルアミン化合物、ヒドラゾン化合物、α−フェニルスチルベン化合物等が使用される。
これら電荷輸送物質をポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性又は熱硬化性樹脂と共に、テトラヒドロフラン、シクロルヘキサノン、ジオキサン、ジクロルエタンなどの溶剤に溶解して電荷輸送層形成液を調製し、スプレー塗工し、予備乾燥を経た後本乾燥して電荷輸送層を形成する。
これまでは有機電子写真感光層が電荷発生層と電荷輸送層との積層タイプとしたもので説明してきたが、有機電子写真感光層はもちろん単層のものであってもよい。また、必要に応じて導電性支持体とそれに隣接する電荷輸送層又は電荷発生層の間に下引き層を設けることもできる。その場合、電荷発生層の結着樹脂として挙げた樹脂の中から選ばれた材料を用いることができ、更に酸化チタン等の白色顔料やスルホン酸又はスルホン酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩等のアニオン系導電性ポリマーを添加することもできる。この時、下引き層の上に積層される層の形成液に使用される溶剤に溶解しない材料を選択することが好ましい。
図11は、本発明が適用される一の実施形態を実施するのに好適な電子写真用プロセスカートリッジを示した図である。図11において、ベルト状電子写真感光体51、現像機構52、転写機構53、クリーニング機構54、帯電機構55、定着機構56、露光光57、プロセスカートリッジのケース58を示している。
図12は、本発明が適用される一の実施形態を実施するのに好適な電子写真装置を示した図である。図12において、ベルト状電子写真感光体51、現像機構52、転写機構53、クリーニング機構54、帯電機構55、定着機構56、露光光57を示している。
図13は、本発明が適用される一の実施形態における、定着ベルトを使用した定着ベルトユニットを示した図である。図13において、定着ベルト61、定着ベルトを回転させるローラ62、定着ベルトを張るテンションローラ63、ヒーター64、サーミスタ65、ペーパガイド66、プレッシャーローラ67、搬送ローラ68を示す。
図14に、本発明が適用される一の実施形態における、転写搬送ベルトを搭載した電子写真装置の例を示す。図14において、転写材は転写搬送ベルト71上に担持されて図中の矢印の方向に搬送されるとともにドラム状電子写真感光体72から順次各色の画像を転写されて重ね合わせるものである。電子写真感光体72は回転過程で、1次帯電器73により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで露光光源74からの露光光を受ける。また、75は現像手段、76はクリーニング手段、77は転写手段、78は転写材供給ローラ、79は転写材クリーニング手段、80は定着手段を示す。
図15に、本発明が適用される一の実施形態を実施するのに好適な転写ベルトを使用した電子写真装置を示す。転写ベルトは中間転写ベルトと呼ぶこともある。図15に示す電子写真装置は、電子写真プロセスを利用したフルカラー画像形成装置(複写機あるいはレーザービームプリンター)である。図15において、ドラム状の電子写真感光体81は、矢印の方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。
電子写真感光体81は回転過程で、1次帯電器82により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで不図示の露光手段(カラー原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力するレーザースキャナによる走査露光系等)による露光83を受ける。このようにして、目的のカラー画像の第1の色成分像(例えばイエロー色成分像)に対応した静電潜像が形成される。
次いで、その静電潜像が第1の現像器(イエロー色現像器91)により第1色であるイエロー現像剤(トナー)Yにより現像される。この時、第2〜第4の現像器(マゼンタ色現像器90、シアン色現像器93及びブラック色現像器92)の各現像器は作動しておらず、感光ドラム81には作用していないので、上記第1色のイエロートナー画像は上記第2〜第4の現像器の影響を受けない。
転写ベルト85は、矢印の方向に所定の周速度で回転駆動されている。感光ドラム81上に形成担持された上記第1色のイエロートナー画像が、感光ドラム81と転写ベルト85とのニップ部を通過する過程で、1次転写ローラ94から転写ベルト85に印加される1次転写バイアスによって形成される電界により、転写ベルト85の外周面に順次中間転写(1次転写)されていく。
第一色のイエロートナー画像の転写を終えた感光ドラム81の表面は、クリーニング装置84により清掃される。以下、同様に第2色のマゼンタトナー画像、第3色のシアントナー画像及び第4色のブラックトナー画像が順次転写ベルト85上に重ね合わせて転写され、目的のフルカラー画像が形成される。
2次転写ローラ88は、2次転写対向ローラ95に対応し平行に軸受されて転写ベルト85の下面部に離間可能な状態に配設されている。感光ドラム81から転写ベルト85への第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための1次転写バイアスは、トナーとは逆極性(+)で図示されていないバイアス電源から印加される。その印加電圧は例えば+100V〜2kVの範囲である。1次転写工程において、2次転写ローラ88は転写ベルト85から離間することも可能である。
転写ベルト85上に形成されたフルカラー画像の第2の画像担持体である転写材への転写は、2次転写ローラ88が中間転写ベルト85に当接されると共に、給紙ローラ86から転写材ガイド87を通って、中間転写ベルト85と2次転写ローラ88との当接ニップに所定のタイミングで転写材が給送され、2次転写バイアスが図示されていない電源から2次転写ローラ88に印加されることによって行われる。トナー画像が転写された転写材は定着器89へ送り込まれ加熱定着される。
次に、以下に示す実施例によって、本発明を更に詳細に説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例によって限定されるものではない。
1.下引き層塗工液の調整
下記材料をボールミルに入れ、ミリングし、これを希釈して下引き層塗工液を調整した。
ポリアミド樹脂 10部
酸化チタン 40部
シクロヘキサノン 50部
メチルエチルケトン 50部
2.下引き層の塗工
ニッケルベルトとして肉厚30μmのニッケルベルトを用意し、これを図2に示す基体保持治具に取り付けた。ニッケルベルトの内径は100mmであり、感光体層を形成するのとは反対側の面の表面粗さは0.45μmであった。また、ベルト基体保持治具はベルト状基体に当接する面の表面粗さがRzで18μm、摩擦係数が0.55、ビッカース硬度は350HV、ベルト基体保持治具の外径は98mm、先端部の外径91mmであり、すなわち先端の外径は保持面の外径の約93%であった。
このとき、ベルトは基体保持治具にひっかかり無く取り付けることができた。その時の1回あたりの作業時間は5Sであった。また、ベルト取り付け時にキンクの発生も無かった。
次に、図1に示すスプレー塗工装置で塗工を行ない、これを乾燥して厚さ3μmの下引き層を形成した。スプレ−塗工条件は、ノズルは明治機械製 JFSであり、ノズル基体間距離は75mmとした。
電荷発生層塗工液の調整は、下記材料をボールミルに入れ、ミリングし、これを希釈して電荷発生層塗工液を調整した。
チタニルフタロシアニン 3部
ポリビニルブチラール樹脂 1部
シクロヘキサノン 250部
メチルエチルケトン 250部
スプレ−塗工条件は、ノズルは明治機械製 A100で、ノズル基体間距離60mmとした。電荷発生層の形成は、スプレーガン以外は下引き層形成時と同様なスプレー塗工装置を使用して厚さ0.08μmの電荷発生層を形成した。
電荷輸送層塗工液の調整は、下記材料を溶解し、これを濾過して電荷輸送層塗工液を調整した。
ポリカーボネート樹脂 10部
シリコーンオイル 0.02部
テトラヒドロフラン 60部
シクロヘキサノン 60部
下記構造式の電荷輸送物質(1) 7部
Figure 0004300145
スプレ−塗工条件は、ノズルは明治機械製 JFSで、ノズル基体間距離60mmとした。電荷輸送層の形成は、スプレーガン以外は下引き層形成時と同様なスプレー塗工装置を使用して厚さ30μmの電荷輸送層を形成した。
ベルト状感光体を保持治具から取り外したが、引っかかり無く、円滑に取り外すことができた。その時の1回あたりの作業時間は5Sであった。
塗膜評価では、このようにして作製したベルト状感光体の表面を目視で観察したが、キンクの発生や塗工ムラの発生は無かった。
画像評価では、作製した電子写真感光体を図12で示したベルト状電子写真感光体を搭載した電子写真装置にて画像評価を行なった。画像評価は、7%文字パターン、ハーフトーン画像、白画像を各5枚出力したが、すべて正常であった。画像評価は3段階評価した結果、最高ランクの3であった。
ニッケルベルトとしては、実施例1と同様の肉厚30μm、内径は100mm、感光体層を形成するのとは反対側の面の表面粗さは0.45μmのニッケルベルトを使用した。また、ベルト基体保持治具として、図3に示す形状のベルト基体保持治具を使用し、そのベルト状基体に当接する面の表面粗さはRzで27μm、摩擦係数が0.57、ビッカース硬度は470HV、ベルト基体保持治具の外径は98mm、先端部の外径は94mmであり、すなわち先端の外径は保持面の外径の約96%であった。
このような条件でベルトを基体保持治具に取り付けたが、ベルトは基体保持治具にひっかかり無く取り付けることができた。また、ベルト取り付け時にキンクの発生も無かった。その時の1回あたりの作業時間は5Sであった。
以降は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。このようにして作製した感光体を実施例2とする。
出来上がったベルト感光体を保持治具から取り外したが、引っかかり無く、円滑に取り外すことができた。その時の1回あたりの作業時間は5Sであった。実施例2のベルト状電子写真感光体の表面を目視で観察したが、キンクの発生や塗工ムラの発生は無かった。
また、実施例2のベルト状電子写真感光体を図12で示したベルト状電子写真感光体を搭載した電子写真装置にて画像評価を行なった。画像評価は、7%文字パターン、ハーフトーン画像、白画像を各5枚出力したが、すべて正常であった。画像評価は3段階評価した結果、最高ランクの3であった。
ニッケルベルトとして肉厚30μm、内径100mm、感光体層を形成するのとは反対側の面の表面粗さが0.15μmであるニッケルベルトを使用した。また、ベルト基体保持治具は実施例1と同じものを使用した。すなわち、図2に示す形状を有し、ベルト状基体に当接する面の表面粗さがRzで7μm、摩擦係数が0.55、ビッカース硬度は470HV、ベルト基体保持治具の外径は98mm、先端部の外径は80mmであり、すなわち先端の外径は保持面の外径の約82%であった。
ニッケルベルトを基体保持治具に取り付けたが、ベルトは基体保持治具にひっかかり無く取り付けることができた。また、ベルト取り付け時にキンクの発生も無かった。その時の1回あたりの作業時間は4Sであった。以降は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。このようにして作製した感光体を実施例3とする。
出来上がったベルト感光体を保持治具から取り外したが、引っかかり無く、円滑に取り外すことができた。その時の1回あたりの作業時間は4Sであった。実施例3のベルト状電子写真感光体の表面を目視で観察したが、キンクの発生や塗工ムラの発生は無かった。
また、実施例2のベルト状電子写真感光体を図12で示したベルト状電子写真感光体を搭載した電子写真装置にて画像評価を行なった。画像評価は、7%文字パターン、ハーフトーン画像、白画像を各5枚出力したが、すべて正常であった。画像評価は3段階評価した結果、最高ランクの3であった。
ニッケルベルトとしては、実施例1と同様の肉厚30μm、内径は100mm、感光体層を形成するのとは反対側の面の表面粗さは0.45μmのニッケルベルトを使用した。また、ベルト基体保持治具として、図3に示す形状のベルト基体保持治具を使用し、そのベルト状基体に当接する面の表面粗さはRzで7μm、摩擦係数が0.67、ビッカース硬度は230HV、ベルト基体保持治具の外径は98mm、先端部の外径は93mmであり、すなわち先端の外径は保持面の外径の約95%であった。
このような条件でベルトを基体保持治具に取り付けたが、ベルトは基体保持治具にひっかかり無く取り付けることができた。また、ベルト取り付け時にキンクの発生も無かった。その時の1回あたりの作業時間は4Sであった。以降は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。このようにして作製した感光体を実施例4とする。
出来上がったベルト感光体を保持治具から取り外したが、引っかかり無く、円滑に取り外すことができた。その時の1回あたりの作業時間は4Sであった。実施例4のベルト状電子写真感光体の表面を目視で観察したが、キンクの発生や塗工ムラの発生は無かった。
また、実施例4のベルト状電子写真感光体を図12で示したベルト状電子写真感光体を搭載した電子写真装置にて画像評価を行なった。画像評価は、7%文字パターン、ハーフトーン画像、白画像を各5枚出力したが、すべて正常であった。画像評価は3段階評価した結果、最高ランクの3であった。
ニッケルベルトとしては、実施例1と同様の肉厚30μm、内径は100mm、感光体層を形成するのとは反対側の面の表面粗さは0.45μmのニッケルベルトを使用した。また、ベルト基体保持治具として、図5に示す形状のベルト基体保持治具を使用し、そのベルト状基体に当接する面の表面粗さはRzで18μm、摩擦係数が0.55、ビッカース硬度は350HV、ベルト基体保持治具の外径は98mm、先端部の外径は91mmであり、すなわち先端の外径は保持面の外径の約93%であった。
このような条件でベルトを基体保持治具に取り付けたが、ベルトは基体保持治具にひっかかり無く取り付けることができた。また、ベルト取り付け時にキンクの発生も無かった。その時の1回あたりの作業時間は3Sであった。以降は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。このようにして作製した感光体を実施例5とする。
出来上がったベルト感光体を保持治具から取り外したが、図5に示す切り欠き14及び15があるので、容易にベルトを取り外すことができた。その時の1回あたりの作業時間は4Sであった。実施例5のベルト状電子写真感光体の表面を目視で観察したが、キンクの発生や塗工ムラの発生は無かった。
また、実施例5のベルト状電子写真感光体を図12で示したベルト状電子写真感光体を搭載した電子写真装置にて画像評価を行なった。画像評価は、7%文字パターン、ハーフトーン画像、白画像を各5枚出力したが、すべて正常であった。画像評価は3段階評価した結果、最高ランクの3であった。
ニッケルベルトとして肉厚30μm、内径100mm、感光体層を形成するのとは反対側の面の表面粗さが0.45であるニッケルベルトを使用した。また、ベルト基体保持治具は図6に示すものを使用し、ベルト状基体に当接する面の表面粗さがRzで18μm、摩擦係数が0.55、ビッカース硬度は350HV、ベルト基体保持治具の外径は98mm、先端部の外径91mmであり、すなわち先端の外径は保持面の外径の約93%であった。
ニッケルベルトを基体保持治具に取り付けたが、このとき、圧縮空気を10cc/secの流量で図6の噴射口16より流した。このようにしてベルトを取り付けたが、スムーズに基体保持治具にひっかかり無く取り付けることができた。また、ベルト取り付け時にキンクの発生も無かった。その時の1回あたりの作業時間は4Sであった。
以降は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。作製した電子写真感光体を基体保持治具から取り外す時に、圧縮空気を10cc/secの流量で図6の噴射口16より流した。このようにしてベルトを取り外したが、実施例1〜5よりスムーズに基体保持治具にひっかかり無く取り外すことができた。その時の1回あたりの作業時間は4Sであった。
このようにして作製した感光体を実施例6とする。実施例6のベルト状電子写真感光体の表面を目視で観察したが、キンクの発生や塗工ムラの発生は無かった。また、実施例6のベルト状電子写真感光体を図12で示したベルト状電子写真感光体を搭載した電子写真装置にて画像評価を行なった。画像評価は、7%文字パターン、ハーフトーン画像、白画像を各5枚出力したが、すべて正常であった。画像評価は3段階評価した結果、最高ランクの3であった。
<比較例1>
ニッケルベルトとして肉厚30μm、内径100mm、感光体層を形成するのとは反対側の面の表面粗さが0.05μmであるニッケルベルトを使用した。また、ベルト基体保持治具は実施例1と同じものを使用した。すなわち、図2に示す形状を有し、ベルト状基体に当接する面の表面粗さがRzで18μm、摩擦係数が0.55、ビッカース硬度は350HV、ベルト基体保持治具の外径は98mm、先端部の外径91mmであり、すなわち先端の外径は保持面の外径の約93%であった。
ニッケルベルトを基体保持治具に取り付けたが、ベルト取り付け時にひっかかりがあった。その時の1回あたりの作業時間は15Sであった。以降は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。このようにして作製した感光体を比較例1とする。
比較例1のベルト状電子写真感光体の表面を目視で観察したが、塗工ムラの発生が3箇所あり、該当部分のベルトを観察すると、裏面にニッケルの傷があった。また、比較例1のベルト状電子写真感光体を図12で示したベルト状電子写真感光体を搭載した電子写真装置にて画像評価を行なった。画像評価は、7%文字パターン、ハーフトーン画像、白画像を各5枚出力したが、ハーフトーン画像にムラが認められた。画像評価は3段階評価した結果、ランクの1であった。
<比較例2>
ニッケルベルトとして肉厚30μm、内径100mm、感光体層を形成するのとは反対側の面の表面粗さが0.15μmであるニッケルベルトを使用した。また、ベルト基体保持治具は実施例1と同じものを使用した。すなわち、図2に示す形状を有し、ベルト状基体に当接する面の表面粗さがRzで2μm、摩擦係数が0.65、ビッカース硬度は350HV、ベルト基体保持治具の外径は98mm、先端部の外径91mmであり、すなわち先端の外径は保持面の外径の約93%であった。ニッケルベルトを基体保持治具に取り付けたが、ベルトが基体保持治具に貼り付き、取り付けにくかった。その時の1回あたりの作業時間は14Sであった。以降は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。このようにして作製した感光体を比較例2とする。
比較例2のベルト状電子写真感光体の表面を目視で観察したが、塗工ムラの発生が1箇所あり、該当部分のベルトを観察すると、キンクの発生があった。また、比較例2のベルト状電子写真感光体を図12で示したベルト状電子写真感光体を搭載した電子写真装置にて画像評価を行なった。画像評価は、7%文字パターン、ハーフトーン画像、白画像を各5枚出力したが、ハーフトーン画像にムラが認められた。画像評価は3段階評価した結果、ランクの1であった。
<比較例3>
ニッケルベルトとして肉厚30μm、内径100mm、感光体層を形成するのとは反対側の面の表面粗さが0.15μmであるニッケルベルトを使用した。また、ベルト基体保持治具は実施例1と同じものを使用した。すなわち、図2に示す形状を有し、ベルト状基体に当接する面の表面粗さがRzで12μm、摩擦係数が0.33、ビッカース硬度は350HV、ベルト基体保持治具の外径は98mm、先端部の外径98mmであり、すなわち先端の外径は保持面の外径の約99%であった。
ニッケルベルトを基体保持治具に取り付けたが、ベルトを基体保持治具に入れにくく、キンクが多発した。その時の1回あたりの作業時間は18Sであった。以降は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。このようにして作製した感光体を比較例3とする。比較例3のベルト状電子写真感光体の表面を目視で観察したが、塗工ムラの発生が4箇所あり、該当部分のベルトを観察すると、キンクの発生部位であった。
また、比較例3のベルト状電子写真感光体を図12で示したベルト状電子写真感光体を搭載した電子写真装置にて画像評価を行なった。画像評価は、7%文字パターン、ハーフトーン画像、白画像を各5枚出力したが、ハーフトン画像にムラが認められ、それはキンク発生部位と一致した。画像評価は3段階評価した結果、ランクの1であった。
<比較例4>
ニッケルベルトとして肉厚30μm、内径100mm、感光体層を形成するのとは反対側の面の表面粗さが0.45μmであるニッケルベルトを使用した。また、ベルト基体保持治具は実施例1と同じものを使用した。すなわち、図2に示す形状を有し、ベルト状基体に当接する面の表面粗さがRzで18μm、摩擦係数が0.83、ビッカース硬度は420HV、ベルト基体保持治具の外径は98mm、先端部の外径74mmであり、すなわち先端の外径は保持面の外径の約76%であった。
ニッケルベルトを基体保持治具に取り付けたが、ベルトを基体保持治具に、取り付けにくかった。その時の1回あたりの作業時間は18Sであった。以降は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。このようにして作製した感光体を比較例4とする。
比較例4のベルト状電子写真感光体の表面を目視で観察したが、塗工ムラの発生が1箇所あり、該当部分のベルトを観察すると、キンクの発生があった。また、比較例4のベルト状電子写真感光体を図12で示したベルト状電子写真感光体を搭載した電子写真装置にて画像評価を行なった。画像評価は、7%文字パターン、ハーフトーン画像、白画像を各5枚出力したが、ハーフトン画像にムラが認められた。画像評価は3段階評価した結果、ランクの2であった。
<比較例5>
ニッケルベルトとして肉厚30μm、内径100mm、感光体層を形成するのとは反対側の面の表面粗さが0.15μmであるニッケルベルトを使用した。また、ベルト基体保持治具は実施例1と同じものを使用した。すなわち、図2に示す形状を有し、ベルト状基体に当接する面の表面粗さがRzで18μm、摩擦係数が0.55、ビッカース硬度は500HV、ベルト基体保持治具の外径は98mm、先端部の外径91mmであり、すなわち先端の外径は保持面の外径の約93%であった。
ニッケルベルトを基体保持治具に取り付けたが、このとき、若干のひっかかり感があった。その時の1回あたりの作業時間は13Sであった。以降は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。このようにして作製した感光体を比較例5とする。
比較例5のベルト状電子写真感光体の表面を目視で観察したが、塗工ムラの発生が1箇所あり、該当部分のベルトを観察すると、裏面に傷の発生があった。また、比較例5のベルト状電子写真感光体を図12で示したベルト状電子写真感光体を搭載した電子写真装置にて画像評価を行なった。画像評価は、7%文字パターン、ハーフトーン画像、白画像を各5枚出力したが、ハーフトーン画像にスジ状ムラが認められた。画像評価は3段階評価した結果、ランクの2であった。
本発明の一の実施形態における、一般のベルトの外表面にスプレー塗工を行なう装置の概略構成図である。 本発明の一の実施形態における、ベルト状基体内面を保持するベルト状基体保持治具の断面図である。 本発明の一の実施形態における、ベルト状基体内面を保持する先端段付き保持治具の外観図である。 本発明の一の実施形態における、ベルト状基体内面保持型の先端テーパー型の保持治具の外観図である。 本発明の一の実施形態における、ベルト状基体内面保持型の切り欠け付き基体保持治具の外観図である。 本発明の一の実施形態における、ベルト状基体外面保持・気体導入型の基体保持治具の断面図である。 本発明の一の実施形態における、ベルト状基体を内面に保持する基体保持治具の断面図である。 本発明の一の実施形態における、ベルト状基体を内面に保持し内面へスプレー塗工する装置の構成図である。 本発明の一の実施形態における、ベルト感光体の外観図である。 本発明の一の実施形態における、ベルト感光体の断面構成図である。 本発明が適用される、ベルト状電子写真感光体搭載のプロセスカートリッジの断面図である。 本発明が適用される、ベルト状電子写真感光体搭載の電子写真装置の例の概略構成図である。 本発明の一の実施形態における、定着ベルトを使用したサーフ型定着機構の概略構成図である。 本発明が適用される、搬送ベルト使用のタンデム型カラー電子写真装置の概略構成図である。 本発明が適用される、転写ベルトを使用したカラー電子写真装置の構造の概略構成図である。
符号の説明
1 ベルト状基体
2 ベルト状基体保持治具
3 ポールネジ
4 スプレーガン
5 チューブ
6 ベルト状基体内面保持型・保持治具先端部
7 ベルト状基体内面保持型・ベルト状基体保持部
8 ベルト位置決め段
9 ベルト状基体内面保持型保持治具先端部外径
10 ベルト状基体内面保持型保持治具先端部幅
11 ベルト状基体内面保持型保持治具先端テーパー部
12 周方向表面粗さ
13 母線方向表面粗さ
14 切り欠き
15 切り欠き
16 気体噴出口
17 気体噴出口
18 気体搬送用配管
19 気体搬送用配管
21 ベルト状基体外面保持型保持治具先端部外径
22 ベルト状基体外面保持型保持治具先端部幅
23 スプレーノズル
24 スプレーノズル保持ロッド
25 基体保持治具
26 台
51 ベルト状電子写真感光体
52 現像機構
53 転写機構
54 クリーニング機構
55 帯電機構
56 定着機構
57 露光光
58 プロセスカートリッジケース
61 定着ベルト
62 駆動ローラ
63 テンションローラ
64 ヒーター
65 サーミスタ
66 ペーパガイド
67 プレッシャーローラ
68 搬送ローラ
71 転写搬送ベルト
72 ドラム状電子写真感光体
73 1次帯電器
74 露光光源
75 現像手段
76 クリーニング手段
77 転写手段
78 転写材供給ローラ
79 転写材クリーニング手段
80 定着手段
81 ドラム状電子写真感光体
82 1次帯電器
83 露光光
84 クリーニング装置
85 転写ベルト
86 給紙ローラ
87 転写材ガイド
88 2次転写ローラ
89 定着器
90 マゼンタ色現像器
91 イエロー色現像器
92 ブラック色現像器
93 シアン色現像器
94 1次転写ローラ
95 2次転写対向ローラ


Claims (8)

  1. ベルト状基体の内面又は外面へスプレー塗工することにより、該ベルト状基体に塗膜を形成する塗工装置であって、
    前記ベルト状基体を保持する治具の周方向、及び/又は母線方向の表面粗さがRzで5〜30μmであることを特徴とする塗工装置。
  2. ベルト状基体の外面へスプレー塗工することにより、該ベルト状基体に塗膜を形成する塗工装置であって、
    前記ベルト状基体を保持する治具の周方向、及び/又は母線方向の表面粗さがRzで5〜30μmであって、該治具の先端の外径が、前記ベルト状基体の内径の80%以上、97%以下の外径であることを特徴とする塗工装置。
  3. ベルト状基体の内面へスプレー塗工することにより、該ベルト状基体に塗膜を形成する塗工装置であって、
    前記ベルト状基体を保持する治具の周方向、及び/又は母線方向の表面粗さがRzで5〜30μmであって、該治具の先端の内径が、前記ベルト状基体の外径の103%以上、115%以下の内径であることを特徴とする塗工装置。
  4. 前記ベルト状基体を保持する治具の摩擦係数が0.40〜0.70であることを特徴とする請求項1記載の塗工装置。
  5. 前記ベルト状基体を保持する治具の硬度がビッカース硬度で200〜500HVであることを特徴とする請求項1記載の塗工装置。
  6. 前記ベルト状基体を保持する治具に、ベルト状基体を該治具から取り外すための、1以上の切り欠きを設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の塗工装置。
  7. 前記ベルト状基体を前記ベルト状基体を保持する治具から着脱容易にするために、該ベルト状基体の取り外し時において、該ベルト状基体を保持する治具と該ベルト状基体の間に気体を導入することが可能な構造を設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の塗工装置。
  8. 前記ベルト状基体がニッケルベルトである請求項1から7のいずれか1項に記載の塗工装置を使用する塗工方法であって、
    電子写真感光体の電子写真感光体層の塗工を行なうことを特徴とする塗工方法。
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