JP4298496B2 - 印刷管理システム及びその印刷管理システムに使用されるプリンタ - Google Patents

印刷管理システム及びその印刷管理システムに使用されるプリンタ Download PDF

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Description

本発明は、ネットワーク等を介して接続されたデータ送信側とデータ受信側とにより構築され、データ送信側から配信されたデータ(画像等のコンテンツ)をデータ受信側のプリンタによって印刷するようにした印刷管理システム及びその印刷管理システムに使用されるプリンタに関する。特に、本発明は、データ受信側での印刷回数を正確に集計するための対策に関する。
近年、インターネット等の通信ネットワークを利用したデータの送受信が盛んに行われるようになってきており、例えば、一般ユーザがコンテンツ提供会社から画像等のコンテンツの配信を受けてプリンタによって印刷し、それに応じた課金がユーザになされるシステムが広く利用されている。
このようなシステムにおいてコンテンツの配信を正確且つ安全に行うためには、配信されるデータを第三者に盗み取られたり改ざんされたりすることを防止して、データの信頼性を確保する技術が重要である。
このようにネットワーク経由で配信されるデータの信頼性を確保するには、データの暗号化が有効である。データを暗号化する技術の一つとして、データ送信側とデータ受信側とで同一の鍵を秘密に共有し、この「秘密鍵」でデータの暗号化及び復号化を行う秘密鍵暗号方式(共通鍵暗号方式ともいう)がある。この秘密鍵暗号方式としては、例えば、換字式暗号や転置式暗号、これらを組み合わせたデータ暗号規格(DES:Data Encryption Standard)等の各種の暗号アルゴリズムが提案されている。
しかし、この秘密鍵暗号方式では、データ送信側とデータ受信側との双方に秘密鍵を安全に配送する必要があり、この秘密鍵が第三者に知られてしまった場合には、データが盗み取られたり改ざんされたりする虞がある。
この不具合を解消するものとして公開鍵暗号方式がある。この公開鍵暗号方式は、データ受信側が「公開鍵」と「秘密鍵」とを用意しておき、データ送信側に「公開鍵」のみを知らせておく。また「公開鍵」で暗号化されたデータは「秘密鍵」でのみ復号化が可能であり、逆に、「秘密鍵」で暗号化されたデータは「公開鍵」でのみ復号化が可能である。そして、データ送信側では、上記「公開鍵」によってデータを暗号化して配信し、データ受信側では「秘密鍵」を用いて受信データを復号化する。これにより、「公開鍵」が第三者に知られてしまった場合であっても、配信データが盗み取られたり改ざんされたりすることがない。この公開鍵暗号方式としては、例えば、RSA(Rivest−Shamir−Adleman)暗号やR(Rabin)暗号、MH(Merkle−Hellman)暗号等の各種の暗号アルゴリズムが提案されている。
また、このような配信システムにあっては、データ受信側のユーザに課金する必要があることから、このデータ受信側におけるデータ利用回数を把握できるようにしておく必要がある。この点に鑑みられたものとして下記の特許文献1が提案されている。この特許文献1には、コンテンツ配信側で印刷制御情報の生成回数や外部印刷装置への送出回数を累積しておき、その累積結果に基づいて著作物の正常印刷回数を推定して課金することが開示されている。
また、上述したデータの暗号化については例えば下記の特許文献2が提案されている。この特許文献2には、コンテンツ鍵を利用者情報によって暗号化したサンプルデータを、暗号化したコンテンツと合成して配布することが開示されている。
特開2002−251274号公報 特開2000−339227号公報
しかしながら、上記特許文献1のものでは、ユーザが印刷を要求する度にコンテンツ提供会社からコンテンツを受信して印刷を行う必要があり、コンテンツを予め受信しておきそれを必要な時にローカルなプリンタで印刷出力するといった使用形態を実現することができず、ユーザにとっては使い勝手の悪いものであった。
また、上記特許文献2のものでは、配信中にデータが第三者に傍受されることは回避できるものの、ユーザ(受信者)は配信データを自由に利用できるので、ユーザが予め受信しておいたコンテンツを印刷した場合の印刷回数をコンテンツ提供会社が把握することはできない。つまり、データを売り切る場合には不都合は生じないが、印刷回数に応じて課金するようにしている場合には適切な課金を行うことができないといった不具合があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、データ送信側から配信されたデータをデータ受信側のプリンタによって印刷するようにした印刷管理システムに対し、データ受信側にあっては予め受信しておいた配信データを所望のタイミングで印刷可能であり、一方、データ送信側にあってはその配信データがデータ受信側で印刷された回数を正確に把握することが可能な印刷管理システム及びその印刷管理システムに使用されるプリンタを提供することにある。
−発明の概要−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決手段は、プリンタのアカウント機能が内蔵する秘密鍵と対になる公開鍵でコンテンツ鍵を暗号化することにより、配信されたデータを、アカウント機能を持つプリンタのみで印刷可能とする。また、この印刷回数をプリンタ自身が集計しその集計データをコンテンツデータ発信元に送信できるようにしている。これにより、データ受信側において予め受信しておいた配信データを所望のタイミングで印刷出力する場合でも、配信データの印刷回数を確実に集計して課金可能にしている。
−解決手段−
具体的に、本発明は、公開鍵及びそれと対になる秘密鍵が用意されたプリンタと、このプリンタによる印刷に供するコンテンツデータを配信するコンテンツ配信サーバとを備えた印刷管理システムを前提とする。この印刷管理システムに対し、上記コンテンツ配信サーバには、コンテンツ鍵生成手段、コンテンツ暗号化手段、コンテンツ鍵暗号化手段、配信手段を備えさせる一方、プリンタには、受信手段、コンテンツ復号化手段、集計手段を備えさせている。上記コンテンツ配信サーバに備えられたコンテンツ鍵生成手段は、コンテンツデータを暗号化するためのコンテンツ鍵を生成する。コンテンツ暗号化手段は、コンテンツ鍵生成手段によって生成されたコンテンツ鍵によりコンテンツデータを暗号化する。コンテンツ鍵暗号化手段は、コンテンツ鍵をプリンタの公開鍵によって暗号化する。配信手段は、暗号化されたコンテンツデータ及び暗号化されたコンテンツ鍵を配信する。上記プリンタに備えられた受信手段は、暗号化されたコンテンツデータ及び暗号化されたコンテンツ鍵を受信する。コンテンツ復号化手段は、秘密鍵によってコンテンツ鍵を復号化すると共に、この復号化したコンテンツ鍵によってコンテンツを復号化する。集計手段は、コンテンツ復号化手段によってコンテンツを復号化して印刷した回数を集計する。
この特定事項により、配信されたデータを印刷できるプリンタとしては、コンテンツ鍵を暗号化するために使用した公開鍵(復号のための秘密鍵と対になる鍵)をもつプリンタのみである。つまり、本印刷管理システム上のアカウント機能を持つプリンタのみがその秘密鍵によってコンテンツ鍵を復号化でき、その復号化されたコンテンツ鍵を使用してコンテンツを復号化できて印刷が可能になる。そして、このコンテンツ鍵を使用したコンテンツの復号化タイミングには特に制約を受けないため、ユーザ(配信データ受信者)の所望のタイミングで印刷を実行することが可能であり、使い勝手が良好である。また、配信データを印刷できるプリンタが制約できるため、配信中にデータが第三者に傍受されて印刷されてしまったり、コンテンツ配信者側が印刷回数を把握できないプリンタが存在してしまうといった不具合を招くこともない。また、配信データを受信して印刷が可能なプリンタ(システム上のアカウント機能を持つプリンタ)では、配信データの印刷が実行される度にその印刷回数を集計手段が自動的に集計していく。そして、この集計結果をコンテンツ配信サーバを有するコンテンツ提供会社等に自動送信することにより、正確な配信データの印刷回数をコンテンツ提供会社等に把握させることができ、本システムのユーザに対して適切な課金が可能になる。
上記コンテンツ鍵を暗号化する際に使用する公開鍵を提供するための手段として、公開鍵サーバを備えさせている。この公開鍵サーバは、プリンタの公開鍵情報を管理していると共に、コンテンツ配信サーバのコンテンツ鍵暗号化手段においてコンテンツ鍵を暗号化する際に配信対象であるプリンタの公開鍵をコンテンツ配信サーバに提供するものである。
この特定事項によれば、コンテンツ配信サーバがシステム上の全てのプリンタの公開鍵情報を管理しておく必要は無くなり、公開鍵サーバから公開鍵の情報を受けた際にその公開鍵によってコンテンツ鍵を暗号化すればよい。このため、コンテンツ配信会社の負担を軽減することができる。また、一人のユーザが複数台のプリンタ(それぞれ公開鍵と秘密鍵との対が異なっているプリンタ)を有している場合に、そのユーザから配信要求があれば、そのユーザが使用している全てのプリンタの公開鍵情報を公開鍵サーバからコンテンツ配信サーバが受け、このコンテンツ配信サーバでは、各プリンタそれぞれに対応した公開鍵で暗号化した複数のコンテンツ鍵を、暗号化したコンテンツデータと共に配信することになる。このように各プリンタそれぞれに対応したコンテンツ鍵が配信されるため、配信を受けたユーザは、自己が有する複数台のプリンタのうち所望のプリンタを使用して印刷を実行することができ、ユーザにとって使い勝手の向上を図ることができる。
上述の如く公開鍵サーバを備えたシステムの使い勝手を更に向上させる構成としては以下のものが掲げられる。つまり、プリンタが固有のプリンタIDを有している一方、公開鍵サーバが、配信対象であるプリンタの公開鍵とそのプリンタのプリンタIDとを組み合わせてコンテンツ配信サーバに提供するようにしている。そして、コンテンツ配信サーバが、コンテンツ鍵暗号化手段によってコンテンツ鍵を暗号化する際、プリンタIDも組み合わせて暗号化する構成としている。
この特定事項によれば、プリンタに備えられたコンテンツ復号化手段によってコンテンツ鍵を復号化する際、同時配信されたプリンタIDも復号化されることになる。つまり、この復号化されたプリンタID(既知のデータ)に基づいて配信対象であったプリンタをプリンタ側で確認することができる。例えば、配信対象でないプリンタが、配信されたプリンタIDを復号化した場合、正しく復号化できないため(復号動作を行ってもプリンタIDとして認識することはできないため)、そのプリンタは、自己に与えられた配信データではないと判断することができる。その結果、配信対象であるプリンタによって正確に印刷動作を行わせることが可能になる。
上記印刷管理システムにおいて、配信されたコンテンツデータをシステムユーザが確認した後に印刷動作を実行可能にする構成としては以下のものが掲げられる。つまり、コンテンツ配信サーバが、コンテンツのサンプルデータを添付して配信するようになっている。そして、この配信時、コンテンツ鍵暗号化手段によって暗号化されたコンテンツ鍵をサンプルデータ中に埋め込んで配信する構成としている。
これによれば、コンテンツデータを受けたシステムユーザ側では、先ず、サンプルデータを、プリンタに接続された端末機器等によって確認し、要求したコンテンツデータが配信されてきたことを確認した上でそのデータをプリンタに送信して印刷動作を実行させることができる。この場合、暗号化されたコンテンツデータとコンテンツ鍵とが組み合わされてプリンタに送信され、このプリンタにおいてコンテンツ鍵の復号化及び復号化されたコンテンツ鍵によるコンテンツデータの復号化が行われた後に印刷が行われる。このように、コンテンツデータをサンプルデータによって確認した後に印刷動作が実行されるため、要求していないコンテンツデータが誤って配信された場合に、それに対して課金されてしまうといった不具合を招くことがない。
また、上述の如くコンテンツのサンプルデータが添付して配信されるシステムの場合、サンプルデータに、プリンタ識別情報がシステムユーザの視認可能な状態で埋め込まれていることが好ましい。これによれば、プリンタに接続された端末機器等によってサンプルデータを確認したシステムユーザは、そのサンプルデータ表示画面上で、本配信が対象とするプリンタを可視的に確認できる。このため、そのプリンタのみに対して配信データを送信することで、そのプリンタ内での復号動作に伴って印刷動作を実行させることができる。つまり、印刷動作を実行させる際、システムユーザは、何れのプリンタから印刷出力がなされるかを早期に把握しておくことができ、システムの更なる使い勝手の向上を図ることができる。
集計手段を備えているプリンタ、つまり、本システム上のアカウントを持つプリンタのみがコンテンツの印刷を可能とするための構成としては以下のものが掲げられる。暗号化されたコンテンツデータ及び暗号化されたコンテンツ鍵を組み合わせて配信される配信データが、プリンタに接続された端末機器からの印刷データとは異なる形式のデータとなっている。これによれば、データを受信したプリンタは、そのデータ形式を認識すれば、自己の扱えるデータであるか否かを判別することができる。例えば、本システム上のアカウントを持たないプリンタは、接続された端末機器からの印刷データ(通常の印刷データ)のみの印刷が可能であるが、このプリンタが配信データを受け取った場合には自己の扱えるデータではないとして印刷動作を実行しない。このため、コンテンツデータの復号化が正確に行われることなしに印刷動作が実行されてしまって用紙やインクが無駄になってしまうといった状況を回避することができる。一方、本システム上のアカウントを持ったプリンタでは、接続された端末機器からの印刷データであればそのまま印刷動作を実行し、配信データであれば印刷動作を実行する前に所定の復号動作が必要であることを判別できる。配信データと端末機器からの印刷データとのデータ形式を異ならせる手法としては、例えば、データ中のヘッダ領域にその識別が可能な情報を書き込んでおくことなどが掲げられる。
配信データの印刷実行に伴う課金の手法として具体的には以下のものが掲げられる。つまり、コンテンツ配信サーバがコンテンツ鍵とプリンタに固有のプリンタIDとを組み合わせて暗号化する一方、公開鍵サーバがプリンタの集計手段からの出力を受けてプリンタ毎あるいはシステムユーザ毎の印刷回数を集計する構成としている。これにより、公開鍵サーバでは、プリンタを管理するついでに各プリンタ毎あるいはシステムユーザ毎の印刷回数を集計できる。このため、課金処理の簡略化が図れ、システムユーザになりすまして不正にコンテンツデータを取得する者を排除でき、安全な印刷管理システムを構築できる。
また、上述した解決手段に係る印刷管理システムに使用されるプリンタも本発明の技術的思想の範疇である。つまり、配信された配信データのデータ形式と、端末機器からの印刷データのデータ形式とを識別可能に構成されたプリンタである。つまり、データを受信したプリンタが、データ形式を確認して自己の扱えるデータであるか否かを判別する。これにより、復号動作が必要である場合に限りデータの復号化処理が行われ、これに伴う印刷動作に対してのみ印刷回数が集計されて課金が行われることになる。また、端末機器からの印刷データであった場合には、復号化処理や印刷回数集計動作が行われることなしに印刷動作が実行されることになる。
本発明では、プリンタのアカウント機能が内蔵する秘密鍵と対になる公開鍵でコンテンツ鍵を暗号化することにより、配信されたデータを確実にアカウント機能を持つプリンタのみで印刷可能にしている。このため、データ受信側(プリンタ側)にあっては予め受信しておいた配信データを所望のタイミングで印刷可能であり、一方、データ送信側(コンテンツ配信サーバ側)にあってはその配信データがデータ受信側で印刷された回数を正確に把握することが可能であって適正な課金を課すことが可能な印刷管理システムを提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下に説明する第1実施形態では、コンテンツ配信側であるコンテンツ提供会社のサーバと、コンテンツ受信側であるプリンタとによって構築された印刷管理システムに本発明を適用した場合について説明する。また、第2実施形態では、コンテンツ配信側であるコンテンツ提供会社のサーバ及びプリンタ管理会社のサーバと、コンテンツ受信側であるパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと呼ぶ)及びプリンタとによって構築された印刷管理システムに本発明を適用した場合について説明する。
(第1実施形態)
−印刷管理システムの構成説明−
先ず、図1〜図3を用いて第1実施形態について説明する。上述した如く、本実施形態に係る印刷管理システムは、コンテンツ配信側であるコンテンツ提供会社サーバ(コンテンツ配信サーバ)1と、コンテンツ受信側であるプリンタ2とによって構築されている。これらコンテンツ提供会社サーバ1とプリンタ2とは、インタネットや公衆回線網などの通信ネットワーク3を介して情報の送受信が可能に接続されている。また、コンテンツ受信側には複数台のプリンタが備えられており、それぞれはルータ4を介して通信ネットワーク3に接続されている。図1では、代表して1台のプリンタ2のみを示している。以下、コンテンツ提供会社サーバ1及びプリンタ2のそれぞれの構成について説明する。
(コンテンツ提供会社サーバ1)
先ず、コンテンツ提供会社サーバ1について説明する。このコンテンツ提供会社サーバ1は、プリンタ2による印刷に利用される多数のコンテンツデータ(画像データ等)を蓄積したコンテンツデータベース11を備えている。つまり、このコンテンツデータベース11に蓄積されている多数のコンテンツデータの中からユーザが配信要求したコンテンツデータのみが抽出され、後述する暗号化処理が行われた後に、このコンテンツデータ(暗号化されたもの)を含む情報がネットワークI/F(配信手段)12によってプリンタ2に向けて配信されるようになっている。
また、このコンテンツ提供会社サーバ1には、注文受付・配信部13及び課金集計受信部14が備えられている。
注文受付・配信部13は、ユーザからの配信要求をネットワークI/F12を介して受け付け、その要求に応じたコンテンツデータをコンテンツデータベース11から抽出し、各種処理(暗号化処理等)を行った後にネットワークI/F12に送り出すようになっている。
また、この注文受付・配信部13には、抽出したコンテンツデータを印刷用コンテンツデータに加工する印刷データ生成部15及びコンテンツデータ等を暗号化する暗号化処理部16を備えている。
本コンテンツ提供会社サーバ1の特徴は、この暗号化処理部16の構成及びその暗号化処理動作にある。以下、これらについて説明する。
この暗号化処理部16は、コンテンツデータを暗号化するためのコンテンツ鍵を生成するコンテンツ鍵生成部(コンテンツ鍵生成手段)17と、このコンテンツ鍵生成部17によって生成されたコンテンツ鍵によりコンテンツデータを暗号化するコンテンツ暗号化部
(コンテンツ暗号化手段)18と、コンテンツ鍵をプリンタ2の公開鍵によって暗号化するコンテンツ鍵暗号化部(コンテンツ鍵暗号化手段)19とを備えている。ここでいうプリンタ2の公開鍵とは、各プリンタ毎に割り当てられた秘密鍵と対になる公開鍵であって、この公開鍵によって暗号化されたデータはそれの対となっている秘密鍵のみでしか復号化できないものである。言い換えると、ここで暗号化(プリンタ2の公開鍵によって暗号化)されたコンテンツ鍵は、そのプリンタ2に割り当てられている秘密鍵のみで復号化が可能であり、この復号化されたコンテンツ鍵によってコンテンツの復号化が可能となる。つまり、特定のプリンタ2のみでその秘密鍵を利用してコンテンツの復号化及び印刷が可能となる技術である。
一方、上記課金集計受信部14は、後述するプリンタ2からの集計データを受け、そのプリンタにおけるコンテンツの印刷回数を認識することにより、そのプリンタのユーザに対して印刷回数に応じた課金(配信料金)を算出するものである。
(プリンタ2)
次に、プリンタ2の構成について説明する。このプリンタ2は、上記コンテンツ提供会社サーバ1から受信した、コンテンツデータを含む情報をネットワークI/F(受信手段)21によって受信し、後述する処理を実行した後にコンテンツデータの印刷動作を実行するようになっている。
また、このプリンタ2には、各種駆動部を備えたプリンタエンジン22と、このプリンタエンジン22の統括的な制御及びこのプリンタエンジン22によって印刷を行う画像データを生成する制御部23とを備えている。以下、この制御部23の構成について説明する。
この制御部23は、印刷ジョブ受付部23a、印刷ジョブ管理部23b、印刷出力部23c、公開鍵記憶部24、アカウント処理部25を備えている。
印刷ジョブ受付部23a、印刷ジョブ管理部23b、印刷出力部23cは、一連の印刷動作を行うための制御動作部であって、図示しない端末機器(パソコン等)から受信した画像情報や上記アカウント処理部25から受信したコンテンツデータを受信し、所定の画像処理を行って上記プリンタエンジン22に印刷動作を実行させるようになっている。
公開鍵記憶部24は、プリンタに固有の秘密鍵と対になる公開鍵を記憶しており、この公開鍵の情報をネットワークI/F21によってコンテンツ提供会社サーバ1の暗号化処理部16に送信するようになっている。つまり、コンテンツ提供会社サーバ1の暗号化処理部16では、公開鍵記憶部24から受信した公開鍵を用い、コンテンツ鍵暗号化部19においてコンテンツ鍵を暗号化するようになっている。
本プリンタ2の特徴は、上記アカウント処理部25の構成及びその復号化処理動作にある。以下、これらについて説明する。
このアカウント処理部25は、上記コンテンツ提供会社サーバ1から受信した情報からコンテンツ鍵の情報を取得するコンテンツ鍵取得部25a、上記公開鍵と対になる秘密鍵を記憶している秘密鍵記憶部25b、この秘密鍵記憶部25bに記憶されている秘密鍵を使用してコンテンツ鍵の復号化及びこの復号化されたコンテンツ鍵を使用してコンテンツデータ(暗号化されたもの)の復号化を行う復号化処理部(コンテンツ復号化手段)25c、この復号化処理部25cにおけるコンテンツデータの復号化及びそれに伴うプリンタエンジンでの印刷動作の回数を積算して集計し、上記コンテンツ提供会社サーバ1からの要求に応じてその集計データをコンテンツ提供会社サーバ1の課金集計受信部14に送信する集計データ送信部(集計手段)25dとを備えている。
つまり、このアカウント処理部25では、ネットワークI/F21によってコンテンツ提供会社サーバ1から暗号化されたコンテンツ鍵及び暗号化されたコンテンツデータを取得し、先ず、秘密鍵を使用してコンテンツ鍵を復号化し、この復号化されたコンテンツ鍵を使用してコンテンツデータの復号化を行う。そして、この復号化されたコンテンツデータを印刷ジョブ管理部23bを経て印刷出力部23cに送信することにより、プリンタエンジン22の印刷動作が実行されるようになっている。また、その印刷動作の実行回数の情報を定期的にまたはコンテンツ提供会社サーバ1からの要求に応じてコンテンツ提供会社サーバ1の課金集計受信部14に送信するようになっている。
−印刷管理システムのコンテンツ配信動作の説明−
次に、上述の如く構成された印刷管理システムにおけるコンテンツ配信動作について図2及び図3を用いて説明する。
先ず、システムユーザからのコンテンツ配信要求がコンテンツ提供会社になされると、このコンテンツ提供会社に備えられたコンテンツ提供会社サーバ1のコンテンツデータベース11に蓄積されている多数のコンテンツデータの中から配信要求に対応したコンテンツデータが抽出される(図2におけるオリジナルコンテンツデータ)。
そして、このオリジナルコンテンツデータから、プリンタ2での印刷を可能にするべく印刷用コンテンツデータが生成される共に、配信時間の短縮化を図るべくデータの圧縮処理が行われる。また、配信先のプリンタのID(プリンタID)とそのプリンタの公開鍵情報をプリンタ2から取得しておき、プリンタ2の機種情報をデータ中の埋め込んでおく。
一方、上記コンテンツ鍵生成部17で予め作成しておいたコンテンツデータ復号用のコンテンツ鍵と上記プリンタIDとを組み合わせて一つの情報とし、このコンテンツ鍵によって上記印刷用コンテンツデータを暗号化する。
また、上記組み合わされたコンテンツ鍵とプリンタIDとを、上記取得した公開鍵によって暗号化する。つまり、コンテンツ鍵及びプリンタIDの両方が暗号化される。
これにより、暗号化されたコンテンツ鍵及びプリンタIDと、暗号化されたオリジナルコンテンツデータ(印刷用コンテンツデータ)とが生成されることになる。
そして、これら各暗号化された情報が通信ネットワーク3を経てプリンタ2に配信される。
この配信を受けたプリンタ2では、先ず、暗号化されたコンテンツ鍵及びプリンタIDの復号化処理を行う。これは本プリンタ2の秘密鍵を使用することにより行われる。これによってコンテンツ鍵及びプリンタIDが復号化される。
そして、上記復号化されたコンテンツ鍵を利用して印刷用コンテンツデータの復号化が行われ、コンテンツデータが印刷可能なデータとして得られることになる。
また、プリンタIDも復号化されているため、本配信が対象としているプリンタ2を、このプリンタIDを認識することにより判別できる。つまり、複数台のプリンタが配信を受けた際、このプリンタIDを認識することにより、本配信が対象とするプリンタは自己であったか否かを判定することができ、その復号化したプリンタIDが自己のプリンタIDに一致した場合に、コンテンツデータが適正に復号化されたと判断して、コンテンツデータをアカウント処理部25から印刷ジョブ管理部23bに送信することになる。これにより、複数のプリンタのうち1台のプリンタ(配信対象であったプリンタ)のみにおいて印刷動作が実行されることになる。このように、配信データ中にプリンタIDを埋め込んでおくことにより、配信対象であったプリンタをプリンタ側で確認することが可能になる。例えば、配信対象でないプリンタが、配信されたプリンタIDを復号化した場合、正しく復号化できないため(復号動作を行ってもプリンタIDとして認識することはできないため)、そのプリンタは、自己に与えられた配信データではないと判断することができる。その結果、配信対象であるプリンタによって正確に印刷動作を行わせることが可能になる。
また、本システムのプリンタ2は、接続されている図示しない端末機器などから送信される印刷データの印刷も可能であり、この種の印刷データの場合には上記復号化処理は必要ない。この復号化処理が必要であるか否かの判定は、配信されるデータの形式を通常の印刷データの形式と異ならせ、これをプリンタが識別することにより行うことができる。これによれば、データを受信したプリンタ2は、そのデータ形式を認識すれば、自己の扱えるデータであるか否かを判別することができる。例えば、本システム上のアカウントを持たないプリンタ2は、接続された端末機器からの印刷データのみの印刷が可能であるが、このプリンタが配信データを受け取った場合には自己の扱えるデータではないとして印刷動作を実行しない。このため、コンテンツデータの復号化が正確に行われることなしに印刷動作が実行されてしまって用紙やインクが無駄になってしまうといった状況を回避することができる。一方、本システム上のアカウントを持ったプリンタでは、接続された端末機器からの印刷データであればそのまま印刷動作を実行し、配信データであれば印刷動作を実行する前に所定の復号動作が必要であることを判別できる。配信データと端末機器からの印刷データとのデータ形式を異ならせる手法としては、例えば、データ中のヘッダ領域にその識別が可能な情報を書き込んでおくことなどが掲げられる。
図3は、プリンタ2がデータ受信した際の処理手順を示すフローチャートである。先ず、ステップST1において自己が本システムのアカウントを有しているか否かを判定する。このアカウントを有していない「無」の場合には、ステップST2に移って、受信したデータは印刷処理が可能なデータであるか否かを判断し、印刷処理が可能なデータである場合(例えば、接続された端末機器からの印刷データである場合)には、ステップST9に移って印刷処理を実行する。一方、受信したデータは印刷処理が不可能なデータである場合(コンテンツ提供会社サーバ1からの配信データである場合)には、ステップST10に移ってエラー処理を行う。例えば、プリンタのエラー表示ランプの点滅などを行う。
上記ステップST1において本システムのアカウントを有している「有」に判定された場合には、ステップST3に移って、その受信したデータは、通常のデータ(上記印刷データ)であるか否かを判定する。このデータが通常のデータである「Yes」に判定された場合には、ステップST9に移って印刷処理を実行する。一方、このデータが通常のデータでない、つまりコンテンツ提供会社サーバ1からの配信データである「No」に判定された場合には、ステップST4において、配信データ中からコンテンツ鍵及びプリンタIDの情報を抽出する。そして、これら情報をステップST5において秘密鍵を使用して復号化する。その後、ステップST6では、復号化したプリンタIDからコンテンツ鍵を選択する。このとき、配信対象であったプリンタ2にあってはプリンタID及びコンテンツ鍵が共に適正に復号化されているのに対し、配信対象でないプリンタ2にあっては適正な復号化がなされず、そのプリンタIDが自己のIDであると認識することはない。そして、ステップST7では、復号化した情報中に自己のプリンタIDが存在しているか否かを判定し、この判定が「Yes」である場合には、その配信データは自己を対象として配信されたものである判断し、復号化したコンテンツ鍵によって印刷用コンテンツデータに対して復号化処理を実行する。その後、この復号化された印刷用コンテンツデータに基づいてステップST9で印刷処理が実行され、システムユーザが配信要求した印刷物が作成されることになる。
以上説明してきたように、本実施形態では、プリンタ2の秘密鍵と対になる公開鍵によってコンテンツ鍵(コンテンツデータを暗号化するための鍵)を暗号化することにより、配信されたデータを確実にアカウント機能を持つプリンタ2のみで印刷することが可能である。このため、データ受信側にあっては予め受信しておいた配信データを所望のタイミングで印刷可能であり、一方、データ送信側にあってはその配信データがデータ受信側で印刷された回数を把握することが可能であって適正な課金を課すことが可能な印刷管理システムを提供できる。
(第2実施形態)
次に、図4〜図6を用いて第2実施形態について説明する。本形態は、印刷管理システムのシステム構成が上述した第1実施形態のものと異なっている。その他の構成は第1実施形態と略同一である。従って、ここでは第1実施形態との相違点についてのみ説明する。具体的に、本形態に係る印刷管理システムは、コンテンツ配信側であるコンテンツ提供会社サーバ1及びコンテンツ受信側であるプリンタ2に加えて、プリンタ管理会社サーバ5と、システムユーザ側の端末機器であるパソコン6とによって構築されている。図4においても、代表して1台のプリンタ2のみを示している。以下、プリンタ管理会社サーバ5及びパソコン6のそれぞれの構成について説明する。
(プリンタ管理会社サーバ5)
先ず、プリンタ管理会社サーバ5について説明する。このプリンタ管理会社サーバ5は、多数のユーザが所有している各プリンタを一元管理するものである。このため、各プリンタのIDやユーザ名などの各種情報(プリンタデータ)を蓄積したプリンタデータベース51を備えている。
また、このプリンタ管理会社サーバ5は、通信ネットワーク3に接続して、コンテンツ提供会社サーバ1やプリンタ2との間で相互通信を行うためのネットワークI/F52、プリンタ公開鍵応答処理部53、データ収集部54を備えている。
プリンタ公開鍵応答処理部53は、システムユーザからの配信要求があった場合に、そのユーザが所有するプリンタ2の公開鍵情報をコンテンツ提供会社サーバ1に向けて発信する。単独のユーザが複数台のプリンタ2を所有している場合には、各プリンタ2それぞれの公開鍵情報がコンテンツ提供会社サーバ1に発信される。これにより、コンテンツ提供会社サーバ1は、その公開鍵を使用してコンテンツ鍵の暗号化を行うことになる。
また、データ収集部54は、プリンタ2からの集計データを受け、そのプリンタにおけるコンテンツの印刷回数を認識することにより、そのプリンタのユーザに対して印刷回数に応じた課金(配信料金)を算出するものである。そして、この算出した課金情報は、コンテンツ提供会社サーバ1の課金集計受信部14に送信され、これによってコンテンツ提供会社は、プリンタ毎またはユーザ毎の課金額を把握することができるようになっている。また、ユーザへの課金請求は、プリンタ管理会社から行ってもよいし、コンテンツ提供会社から行うようにしてもよい。
尚、本形態におけるコンテンツ提供会社サーバ1のコンテンツデータベース11には、コンテンツデータの他に、それぞれのコンテンツデータのサンプルデータが格納されており、コンテンツ配信時には、そのサンプルデータも同時配信されるようになっている。このサンプルデータを配信する理由は、このサンプルデータをシステムユーザ側のパソコン6のモニタ64で確認し、要求したコンテンツデータが配信されてきたことを確認した上でそのデータをプリンタ2に送信して印刷動作を実行させることができるようにするためである。
(パソコン6)
一方、パソコン6は、コンテンツ提供会社サーバ1等からのデータを受け取るためのネットワークI/F61を備えていると共に、各種ドキュメント情報を格納したドキュメント格納部62及びユーザインタフェースとしての入力部(キーボード等)63を備えている。また、このパソコン6は、上述した如くサンプルデータをシステムユーザに確認させるべく画面表示するためのモニタ64、本パソコン6を統括的に制御する制御部65を備えている。
上記制御部65には、印刷アプリケーション及びプリンタドライバが格納されており、配信されたコンテンツデータをプリンタ2によって印刷する際に、これら印刷アプリケーション及びプリンタドライバが使用される。例えば、システムユーザが印刷処理を実行させるためのプリンタ2の選択がプリンタドライバ上で行えるようになっている。
尚、プリンタ2には、プリンタのID記憶部26が備えられており、復号化処理後のプリンタIDが、この記憶されているプリンタIDと一致しているか否かを判定することによって、受け取ったコンテンツデータが自己を対象として配信されたものであるか否かがプリンタ2自身で判定できるようになっている。
コンテンツ提供会社サーバ1及びプリンタ2におけるその他の構成については上述した第1実施形態のものと同様であるので説明を省略する。
−印刷管理システムのコンテンツ配信動作の説明−
次に、本形態に係る印刷管理システムにおけるコンテンツ配信動作について図5及び図6を用いて説明する。ここでも上述した第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
システムユーザからのコンテンツ配信要求がコンテンツ提供会社になされることに伴って抽出されたコンテンツデータ(オリジナルコンテンツデータ)には、コンテンツIDの情報が書き込まれる。このコンテンツIDとは各コンテンツデータ毎に付与されたIDであって、このコンテンツIDを認識することによりコンテンツデータの識別が可能となっている。
そして、オリジナルコンテンツデータから印刷用コンテンツデータが生成される共に、データの圧縮処理が行われる。また、配信先のプリンタのID(プリンタID)とそのプリンタの公開鍵情報をプリンタ2から取得しておき、プリンタ2の機種情報をデータ中に埋め込んでおく。これと同時に、配信要求に応じて抽出されたオリジナルコンテンツデータの関連するサンプルデータもコンテンツデータベース11から抽出される。このサンプルデータは、オリジナルコンテンツデータに対して解像度が引く設定されたものや表示領域が縮小されたものなどとして作成されている。そして、このサンプルデータには、配信対象であるプリンタ2のプリンタID情報が埋め込まれる。このプリンタID情報としてはシステムユーザがサンプルデータをパソコン6のモニタ64上で確認する際に、このモニタ64上に同時表示され、例えば、プリンタ番号等といったようにシステムユーザが可視的にプリンタを把握することができる表示情報となっている。また、このサンプルデータには、暗号化されたコンテンツ鍵及び暗号化されたプリンタIDも埋め込まれる。
このようにして各暗号化された情報(印刷用コンテンツデータ、配信用サンプルデータ)が通信ネットワーク3を経てパソコン6及びプリンタ2に配信される。
この配信を受けたパソコン6では、モニタ64上にサンプルデータ及び可視情報としてのプリンタIDが表示される。システムユーザは、これら情報を確認した上で、モニタ表示されているIDを有するプリンタにコンテンツデータの印刷指示を行う。これにより、その指示を受けたプリンタ2では、上述した第1実施形態の場合と同様の各復号化処理(秘密鍵を使用したコンテンツ鍵の復号化処理、そのコンテンツ鍵を使用したコンテンツデータの復号化処理)を実行して印刷可能データとしてコンテンツデータを得た後に、このコンテンツデータの印刷処理を実行する。尚、モニタ64上に表示されたサンプルデータが配信要求したコンテンツデータに関連するものではないとシステムユーザが判断した場合には、このデータをコンテンツ提供会社サーバ1に戻すことになる。つまり、印刷処理を実行することなしにコンテンツデータが戻されるため、この配信に対して課金されることはない。尚、その他のコンテンツ配信動作は上述した第1実施形態のものと同様であるのでここでの説明は省略する。
図6(a)は、サンプルデータを受信したパソコン6上での処理手順を示すフローチャートであり、図6(b)は、プリンタ2での印刷処理手順を示すフローチャートである。
パソコン6が配信データを受けると、先ず、ステップST11において、サンプルデータから、それに埋め込まれているコンテンツ鍵及びプリンタIDの情報を取り出す。そして、ステップST12において、印刷用コンテンツデータ、コンテンツ鍵及びプリンタIDによって印刷データを生成してプリンタ2へ送信する。
このようにして印刷指示を受けたプリンタ2では、図6(b)に示す印刷処理手順を実行してシステムユーザが配信要求した印刷物を作成していく。この図6(b)に示す印刷処理手順は、上記第1実施形態において図3を用いて説明した印刷処理手順と同様であるので、ここでの説明は省略する。
以上説明したように、本形態では、上述した第1実施形態の効果に加えて以下の効果を奏することができる。つまり、コンテンツ提供サーバ1がシステム上の全てのプリンタの公開鍵情報を管理しておく必要は無くなり、プリンタ管理会社サーバ5から公開鍵の情報を受けた際にその公開鍵によってコンテンツ鍵を暗号化すればよい。このため、コンテンツ配信会社の負担を軽減することができる。
また、コンテンツデータを受けたシステムユーザ側では、先ず、サンプルデータを確認し、要求したコンテンツデータが配信されてきたことを確認した上でそのデータをプリンタ2に送信して印刷動作を実行させることができる。つまり、コンテンツデータをサンプルデータによって確認した後に印刷動作が実行されるため、要求していないコンテンツデータが誤って配信された場合に、それに対して課金されてしまうといった不具合を招くことがなくなる。
更には、サンプルデータに、プリンタ識別情報(プリンタID)が視認可能な状態で埋め込まれているため、モニタ64上でサンプルデータを確認したシステムユーザは、その表示画面上で、本配信が対象とするプリンタを可視的に確認できる。このため、システムユーザは、何れのプリンタから印刷出力がなされるかを早期に把握しておくことができ、システムの更なる使い勝手の向上を図ることができる。
−その他の実施例−
以上説明した各実施形態では、単独のユーザが複数のプリンタを有している印刷管理システムに本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、単独のユーザが1台のプリンタのみを有している印刷管理システムに適用することも可能である。
第1実施形態に係る印刷管理システムの概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る印刷管理システムのデータ配信動作及び印刷動作を説明するためのブロック図である。 第1実施形態に係る印刷管理システムのプリンタにおけるデータ処理手順を示すフローチャート図である。 第2実施形態に係る印刷管理システムの概略構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る印刷管理システムのデータ配信動作及び印刷動作を説明するためのブロック図である。 (a)は、サンプルデータを受信したパソコン上でのデータ処理手順を示すフローチャート図であり、(b)は、プリンタにおけるデータ処理手順を示すフローチャート図である。
符号の説明
1 コンテンツ提供会社サーバ(コンテンツ配信サーバ)
12 ネットワークI/F(配信手段)
17 コンテンツ鍵生成部(コンテンツ鍵生成手段)
18 コンテンツ暗号化部(コンテンツ暗号化手段)
19 コンテンツ鍵暗号化部(コンテンツ鍵暗号化手段)
2 プリンタ
21 ネットワークI/F(受信手段)
25c 復号化処理部(コンテンツ復号化部)
25d 集計データ送信部(集計手段)

Claims (6)

  1. 公開鍵及びそれと対になる秘密鍵が用意されたプリンタと、このプリンタによる印刷に供するコンテンツデータを配信するコンテンツ配信サーバとを備えた印刷管理システムにおいて、
    上記コンテンツ配信サーバは、
    コンテンツデータを暗号化するためのコンテンツ鍵を生成するコンテンツ鍵生成手段と、
    このコンテンツ鍵生成手段によって生成されたコンテンツ鍵によりコンテンツデータを暗号化するコンテンツ暗号化手段と、
    上記コンテンツ鍵をプリンタの上記公開鍵によって暗号化するコンテンツ鍵暗号化手段と、
    上記暗号化されたコンテンツデータ及び暗号化されたコンテンツ鍵を配信する配信手段とを備えており、
    上記プリンタは、
    固有のプリンタIDと、
    上記暗号化されたコンテンツデータ及び暗号化されたコンテンツ鍵を受信する受信手段と、
    上記秘密鍵によってコンテンツ鍵を復号化すると共に、この復号化したコンテンツ鍵によってコンテンツを復号化するコンテンツ復号化手段と、
    このコンテンツ復号化手段によってコンテンツを復号化して印刷した回数を集計する集計手段と、
    プリンタの公開鍵情報を管理していると共に、コンテンツ配信サーバのコンテンツ鍵暗号化手段においてコンテンツ鍵を暗号化する際に配信対象であるプリンタの公開鍵をコンテンツ配信サーバに提供する公開鍵サーバとを備え、
    公開鍵サーバは、配信対象であるプリンタの公開鍵とそのプリンタのプリンタIDとを組み合わせてコンテンツ配信サーバに提供するようになっており、
    上記コンテンツ配信サーバは、コンテンツ鍵暗号化手段によってコンテンツ鍵を暗号化する際、プリンタIDも組み合わせて暗号化するよう構成されていることを特徴とする印刷管理システム。
  2. 請求項1記載の印刷管理システムにおいて、
    ンテンツ配信サーバは、コンテンツのサンプルデータを添付して配信するようになっており、この配信時、コンテンツ鍵暗号化手段によっ暗号化されたコンテンツ鍵をサンプルデータ中に埋め込んで配信する構成となっていることを特徴とする印刷管理システム。
  3. 請求項2記載の印刷管理システムにおいて、
    サンプルデータには、プリンタ識別情報がシステムユーザの視認可能な状態で埋め込まれていることを特徴とする印刷管理システム。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の印刷管理システムにおいて、
    暗号化されたコンテンツデータ及び暗号化されたコンテンツ鍵を組み合わせて配信される配信データは、プリンタに接続された端末機器からの印刷データとは異なる形式のデータとなっていることを特徴とする印刷管理システム。
  5. 請求項記載の印刷管理システムにおいて、
    コンテンツ配信サーバはコンテンツ鍵とプリンタに固有のプリンタIDとを組み合わせて暗号化する一方、
    公開鍵サーバは、プリンタの集計手段からの出力を受けてプリンタ毎あるいはシステムユーザ毎の印刷回数を集計するよう構成されていることを特徴とする印刷管理システム。
  6. 請求項記載の印刷管理システムに使用されるプリンタであっ、配信され配信データのデータ形式と、端末機器からの印刷データのデータ形式とを識別可能に構成されていることを特徴とするプリンタ
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