JP4298251B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電子写真複写機や電子写真プリンター等の電子写真画像形成装置に使用されるプロセスカートリッジまたは現像カートリッジ、そしてこれらを用いる電子写真画像形成装置に関する。
【0002】
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成プロセスを用いて記録媒体に画像を形成するものである。
【0003】
例えば、電子写真複写機、電子写真プリンター(LEDプリンター、レーザービームプリンターなど)、電子写真ファクシミリ装置及び電子写真ワードプロセッサーなどが含まれる。
【0004】
ここで、プロセスカートリッジとは、帯電手段、現像手段、クリーニング手段、中間転写手段の少なくとも一つと、画像担持体である電子写真感光ドラムを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。
【0005】
また、現像カートリッジとは、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像部材及びトナーを収納するトナー収納部を一体的にカートリッジ化し、電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能にしたものである。
【0006】
【従来の技術】
従来、電子写真感光体及び帯電手段、現像手段、クリーニング手段等を一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。
【0007】
このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができる。そのため、このプロセスカートリッジ方式は、画像形成装置において広く用いられている。
【0008】
また、近年種々のサービス情報やプロセス情報をメモリに記憶し、このメモリをカートリッジに搭載した製品が実現されている。画像形成装置本体はこのカートリッジのメモリの情報を活用することにより、印字画質やカートリッジのメンテナンスをより一層向上させている。そして、画像形成装置との通信手段として電気的接触によりカートリッジのメモリと通信を行っているものがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【0009】
【特許文献1】
特開平10-039724
【特許文献2】
特開平14-072784
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、接触式の通信の場合、確実な接触、安定した導通及び高耐久性を実現するためには画像形成装置本体の接触式通信機構やカートリッジ側のメモリの接点が複雑になり、プリンターの小型化や低コスト化が難しくなる。
【0011】
例えば、従来から用いられているオスメス式のコネクター式接触接続構成の場合、
・消耗品の装着方向の自由度が少ない、
・コネクター式接点機構を収めるために、消耗品及び本体のサイズが大型化してしまう、
・メモリを含めたコネクター式接点機構が高価である、
等の理由により、従来のメモリ接続構成は、小型ローコストプリンタの消耗品への展開が難しかった。
【0012】
また、次世代の非接触式通信の場合は、コネクター等の接点部品は削減できるが、画像形成装置側に無線通信を行うための変調回路等が必要となりコストが高くなっていた。この新しいメモリについても同様に、小型ローコストプリンタへ用いることが難しい側面があった。
【0013】
そのため、中小企業や個人事務所及び一般ユーザーでの需要が多い小型ローコストプリンタ分野にカートリッジのメモリを活用した製品を十分に提供できない状況となっていた。
【0014】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡易な構成で信頼性の高い画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明に係る画像形成装置にあっては、装置本体に回転可能に設けられた、複数の現像カートリッジが着脱可能なロータリを有する画像形成装置において、前記現像カートリッジに設けられた情報が記憶された記憶媒体と接続可能なコネクターであって、前記装置本体からの信号を前記記憶媒体に伝達しまたは前記記憶媒体からの信号を前記装置本体に伝達する、弾性変形が可能な前記記憶媒体に設けられた電気接点と接触する複数のコンタクト部と、前記現像カートリッジに当接し前記コンタクト部の変形量を規制する複数の突起部と、を有し、前記複数の突起部の間に前記複数のコンタクト部を設けたコネクターと、前記ロータリに装着された前記現像カートリッジが有する前記記憶媒体の電気接点に対して前記コンタクト部を接触または離間させる接離動作を行うために、前記コネクターを前記装置本体に対して移動可能に支持するコネクターホルダーであって、前記コネクターと前記記憶媒体とが接続する際に、前記記憶媒体に対して前記コネクターの長手方向の位置決めを行うための、前記現像カートリッジと係合するガイドを有するコネクターホルダーと、を有し、前記ロータリは、感光ドラムに対して前記現像カートリッジが有する現像ローラを加圧または離間させる加圧離間動作を行うために前記装置本体に対して揺動可能に設けられており、更に前記画像形成装置は、モータと、前記モータの駆動力によって回転する軸と、前記軸に設けられた加圧カムであって、前記ロータリに作用して前記加圧離間動作を制御する、前記ロータリの外部に設けられた加圧カムと、前記軸に設けられた接離カムであって、前記コネクターホルダーに作用して前記接離動作を制御する接離カムと、を有することを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、以下の説明で一度説明した部材についての材質、形状などは、特に改めて記載しない限り初めの説明と同様のものである。
【0035】
なお、以下の説明において、「装置前面」とは、転写プロセスから定着プロセスへの記録媒体の搬送上流側の面を指し(図2において右側)、「装置本体及びプロセスカートリッジに関して左右」とは、装置前面から見て左または右である。また「長手方向」とは、記録媒体の表面と平行であり、かつ、記録媒体の搬送方向と交差(略直交)する方向である。
【0036】
(カラー画像形成装置の概略構成)
はじめに、本発明に係るコネクターを好適に用いることができるカラー画像形成装置の全体構成について、図2を参照して概略説明する。
【0037】
図2は本発明を実施した画像形成装置の一形態で、現像カートリッジと、感光ドラム及び中間転写ベルトを含む中間転写体ユニットと、を画像形成装置本体に装填した電子写真方式のカラーレーザービームプリンターの概略構成を示す縦断面図である。
【0038】
カラー画像形成装置は、図2に示すように像担持体である感光ドラム1と、感光ドラム1表面を一様に帯電する帯電装置2と、帯電された感光ドラム1上に画像情報に基づいた光像を照射する露光手段3と、感光ドラム1上に形成された各色毎の静電潜像を現像するように構成された各色の現像カートリッジ4を備えた現像装置と、感光ドラム1上に形成された各色のトナー像をいったん転写する中間転写体(中間転写ベルト)5a及び中間転写体5aにトナー像を転写させるための一次転写ローラ5jを備えたプロセスカートリッジ5と、中間転写体5a上のトナー像を記録紙、OHPシート、布等の記録媒体(転写材)に転写する転写手段である二次転写ローラ11と、加圧ローラ8a及び加熱ローラ8bからなる定着装置8、記録媒体を中間転写体5aや定着装置8へ順次搬送しそして排出する搬送ベルトユニット12、及び排出部10等を具備する。
【0039】
(画像形成動作の概略)
次に、画像形成装置における画像形成工程の詳細を説明する。中間転写ベルト5aの回転と同期して感光ドラム1を図2の矢印方向(反時計回り)に回転させる。帯電装置2は、感光ドラム1の表面を均一に帯電する。露光手段3は、帯電された感光ドラム1表面を各色画像情報に基づいた画像光、例えばイエロー画像情報に基づいた画像光、により照射し、感光ドラム1上にイエロー画像に対応した静電潜像を形成する。
【0040】
露光手段3は、外部装置等から読み込んだ画像情報に基づいて感光ドラム1を光照射するものであり、レーザーダイオード、ポリゴンミラー、スキャナーモーター、結像レンズ及び反射ミラーから概略構成されている。
【0041】
露光手段3に外部機器等からの画像情報に応じた信号が与えられると、レーザーダイオードが前記信号に応じて発光し、ポリゴンミラーに前記画像光として照射する。このポリゴンミラーはスキャナーモーターによって高速回転する。前記ポリゴンミラーで反射した画像光は、結像レンズ及び反射ミラーを介して前記感光ドラム1の表面を選択的に露光し、その結果、感光ドラム1上に静電潜像を形成する。
【0042】
現像装置は、静電潜像が形成されると同時に回転駆動し、イエローの現像カートリッジ4Yを現像位置に移動する。感光ドラム1の帯電極性と同極性で、帯電電位と電位差を有する電圧が印加された現像ローラは、感光ドラム1上に形成された静電潜像にイエロートナーを付着させて現像する。
【0043】
その後、中間転写ベルト5aを挟んで感光ドラム1と対向して配置された一次転写ローラ5jにトナーと逆極性のバイアス電圧を印加することで、感光ドラム1上のイエローのトナー像が中間転写ベルト5a上に一次転写される。
【0044】
上述のようにイエロートナー像の一次転写が終了すると、現像装置の次の現像カートリッジ(4M)が回転移動し、感光ドラム1に対向する位置に位置決めされる。以上のような静電潜像の形成、現像及び一次転写の各工程を、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色についても順次繰り返して行うことによって、中間転写ベルト5a上に4色のトナー像を重ね合わせる。
【0045】
この間、二次転写ローラ11は、中間転写ベルト5aとは非接触状態の位置にあり、クリーニングユニットとしてのクリーニング帯電ローラ5fも中間転写ベルト5aとは非接触状態の位置にある。
【0046】
二次転写ローラ11は、中間転写ベルト5a上に4色のトナー像が形成された後に、図2に示すように、中間転写ベルト5aに圧接される。さらに、前記二次転写ローラ11の圧接と同期して、給送手段であるレジストローラ対7近辺の所定の位置で待機していた記録媒体が中間転写ベルト5aと二次転写ローラ11のニップ部に送り出される。なお、レジストローラ対7の直前には、記録媒体の先端を検知してレジストローラ対7の回転駆動力を遮断し、記録媒体を所定の位置で待機させるレジ前センサ14が設けられている。
【0047】
二次転写ローラ11にはトナーと逆極性のバイアス電圧が印加されており、中間転写ベルト5a上のトナー像は、搬送されてきた転写材の表面に一括して二次転写される。
【0048】
このようにしてトナー像が二次転写された記録媒体は、搬送ベルトユニット12を経由して定着装置8に搬送され、ここで、定着装置の加圧ローラ8aと加熱ローラ8bと複数色のトナー像の定着が行われる。
【0049】
トナー像が定着された記録媒体は、排紙ローラ対13によって排紙ガイド15に沿って搬送され、排出ローラ対9によってカラー画像形成装置上部の排紙トレー(排出部)10に排出され、画像形成を完了する。
【0050】
一方、クリーニング帯電ローラ5fは、二次転写後に中間転写ベルト5aに圧接され、中間転写ベルト5a上に残った二次転写残の残留トナーに所定のバイアス電圧を印加し残留電荷を除電する。
【0051】
除電された残留トナーは、一次転写ニップ部を介して中間転写ベルト5aから感光ドラム1へ静電気的に再転写され、中間転写ベルト5aの表面がクリーニングされる。なお、感光ドラム1に再転写された二次転写残の残留トナーは、感光ドラム1用のクリーニングブレード6を備えるクリーニング手段によって除去し回収される。回収された残留トナーは、廃トナーとして後述する搬送経路をたどり、廃トナーボックス216に回収され蓄積される。
【0052】
(現像カートリッジの構成)
現像カートリッジ4は、図3に示すように、現像部301とトナー収納部302とに大別される。トナー収納部302には所定色のトナーが充填されており攪拌手段303が回転することによってトナーを現像部301に所定量搬送する。搬送されたトナーは現像部301においてスポンジ状のトナー供給ローラ304の回転によって現像ローラ305表面に供給され、さらに薄板状の現像ブレード332と現像ローラ305との摩擦により電荷を付与され薄層化される。
【0053】
薄層化された現像ローラ305上のトナーは、回転により現像領域に搬送され、所定の現像バイアスを印加することにより感光ドラム上に形成された静電潜像をトナー像として可視化する。
【0054】
感光ドラム上の静電潜像の可視化に寄与しなかった残トナー、すなわち、現像ローラ305表面の未現像トナーは、再度トナー供給ローラ304で剥ぎ取られ、またこれと同時に新しいトナーが現像ローラ305上に供給されて新たな現像動作が連続的に行われる。
【0055】
(プロセスカートリッジの構成)
次に、少なくとも感光ドラム1と、中間転写ベルト5a、廃トナーボックス216とを含み一体構成としたプロセスカートリッジについて図4乃至図6を参照して説明する。
【0056】
図4は本実施の形態に係るプロセスカートリッジを装置前面に対して左側面から見た縦断面図であり、図5は本発明に係るプロセスカートリッジを左側方から見た斜視図であり、図6は右側方から見た斜視図である。
【0057】
図4に示すように、プロセスカートリッジ5は、感光ドラム1を含む感光ドラムユニット20と、中間転写ベルト5a及び廃トナーボックス216を含む中間転写ベルトユニット21と、の二つのユニットで構成されている。
【0058】
中間転写ベルトユニット21の投影上方向に感光ドラムユニット20を配置し、中間転写ベルトユニット21の左右サイドカバー260、261が、感光ドラムユニット20の両側面まで延びて、感光ドラムユニット20を側面から保持する構成になっている。
【0059】
(感光ドラムユニット20の構成)
図5、図6に示すように、感光ドラムユニット20には、感光ドラム1が両端の左側軸受け102(図6参照)と右側軸受け106(図5参照)により感光ドラム容器129に回転自在に保持されており、その右側端部のカップリング124(図5参照)を介して装置本体から所定の回転駆動力が伝達されるようになっている。
【0060】
また、感光ドラム1には、帯電ローラ2が両端の軸受けを介して、圧縮ばね126により所定の力で圧接され、従動回転するようになっている。軸受けの少なくとも片方は導電性の材料で構成され、帯電ローラ2に所定の帯電バイアス電圧を印加することにより、感光ドラム1表面を一様にマイナスに帯電させるようになっている。
【0061】
また、感光ドラムユニット20には画像形成装置本体に着脱する動作に連動して開閉するドラムシャッター119が設けられている。
【0062】
さらに、感光ドラム1にはクリーニングブレード6が所定の位置に設けられ、前述の逆電荷を付与された中間転写ベルト5a上の残留トナーを感光ドラム1上に回収し、感光ドラム1上の残留トナーと共に掻き取るように構成されている。
【0063】
クリーニングブレード6により感光ドラム1から掻き取られたトナーは、スクイシート127により中間転写ベルト5a上への落下が阻止される。クリーニングブレード6とスクイシート127の間に溜まった残留トナーは、送り羽根151が回転することにより、感光ドラム容器129の奥へ、つまり感光ドラム1から離れる方向へと掃き出される。そして、送り羽根151よりもさらに奥側に設けられた第一スクリュー128が回転することにより、廃トナーは装置前面から見て左側(図4において手前方向)へ搬送されていく。
【0064】
感光ドラム容器129では、第一スクリュー128が配置されている溝部の左端には、下方向への開口152が設けられている。廃トナーは第一スクリュー128によって左端に搬送され開口152から落下し、中間転写ベルトユニット21の受け口253aへと送り出される。開口152の下面には不図示のシール部材が設けられており、受け口253aとの接合部でのトナー漏れを防止している。
【0065】
(中間転写ベルトユニットの構成)
次に、中間転写ベルトユニット21の構成について説明する。図2に示すように、中間転写ベルトユニット21は、中間転写手段である中間転写ベルト5aと、中間転写ベルト5aに感光ドラム1からトナー像を転写する手段である一次転写ローラ5jと、廃トナーを回収、収容する手段である廃トナー収容部とを有する。以下に各手段別に中間転写ベルトユニットの構成を説明する。
【0066】
(中間転写手段)
図4に示すように中間転写ベルト5aは、中間転写体フレーム245に保持される駆動ローラ240と従動ローラ241の2本のローラに懸回張設されている。
【0067】
駆動ローラ240は両端を左側軸受け201と右側軸受け205により回転自在に保持され、右側端部のカップリング242を介して装置本体から所定の回転駆動力が伝達されるようになっている。また、従動ローラ241の両端の軸受け243には圧縮ばね244が設けられ、中間転写ベルト5aに所定の張力を与えるようになっている。
【0068】
感光ドラム1と対向する位置には、中間転写ベルト5aを挟んで、一次転写ローラ5jが設けられている。この一次転写ローラ5jは、不図示の両端の軸受けを介して、圧縮ばね247により所定の力で中間転写ベルト5aを介して感光ドラム1に圧接され、従動回転するようになっている。
【0069】
軸受け246の少なくとも片方は導電性の材料で構成され、一次転写ローラ5jにDCプラスバイアスなどの所定の転写バイアス電圧を印加することにより、感光ドラム1表面上のトナーを中間転写ベルト5a上に一次転写する。
【0070】
また、中間転写ベルト5aの駆動ローラ240に対向する位置には、中間転写ベルト5a上の残留トナーに所定のバイアス電圧を印加し、残留電荷を所定極性の電荷にそろえ除電する為のクリーニング帯電ローラ部223が設けられている。
【0071】
クリーニング帯電ローラ5fとクリーニング補助ローラ5pは不図示の両端の軸受けを介して、圧縮ばねにより所定の力で圧接され、従動回転するようになっている。
【0072】
クリーニング補助ローラ5pはDCプラスバイアスを印加しており、中間転写ベルト5a上にあるマイナス電荷の残留トナーをプラス側に帯電させている。軸受けの少なくとも片方は導電性の材料で構成されている。次にクリーニング帯電ローラ5fにDCプラスバイアスとACバイアスなどの所定のバイアス電圧を印加し残留トナーを均一なプラス側に帯電させ、次工程の中間転写ベルトのクリーニングを容易にしている。
【0073】
次に、一次転写ローラ5jにDCプラスバイアスを印加し、感光ドラム1上にDCマイナスバイアスを印加することにより、感光ドラム1と中間転写ベルト5aとの間に電位差を生じさせる。そして、残留トナーは感光ドラム1上に静電気的に再転写され、クリーニングブレード6で除去し感光ドラムユニット20に回収され、前述したように廃トナーボックス216に収容される。
【0074】
(廃トナー収容手段)
図4に示すように中間転写ベルトユニット21には、中間転写ベルト5aを中心として感光ドラムユニット20の反対側に廃トナーボックス216が設けられている。廃トナーボックス216は中間転写体フレーム245の一部に仕切り板250を接合して箱状に形成されており、感光ドラム1上の残留トナーは最終的にこの廃トナーボックス216内に収容される。
【0075】
中間転写体フレーム245の左側面には、羽根車カバー253がシール部材を挟んで結合している。羽根車カバー253は上側に開口した受け口253aがあり、感光ドラム容器129の左端下部に設けられた開口152とシール部材を挟んで接合する。開口152から落下した廃トナーは、羽根車カバー253内部に落下する。
【0076】
羽根車カバー253内部には羽根車155が左側面から見て反時計周りに回転し内部の廃トナーを廃トナーボックス216の方へ搬送している。廃トナーボックス216の左側面は、羽根車カバー253とオーバーラップしており、オーバーラップした部分に、羽根車カバー253内部に通じている穴が設けられている。
【0077】
さらに、前記穴から長手方向に伸びた位置に、第二スクリュー258が設けられており、羽根車155によって搬送された廃トナーが、第二スクリュー258を回転することで廃トナーボックス216の左側から右側奥へと搬送されていく。
【0078】
廃トナーボックス216には第二スクリュー258と垂直な複数の隔壁によって、いくつかの小部屋に仕切られており、左端の小部屋から右隣の小部屋へと順次満たされていく。そして一番右側の小部屋には廃トナーボックス216の満タンを検知する検知部269が設けられている。
【0079】
(カートリッジの着脱)
次に、上述してきた現像カートリッジ及びプロセスカートリッジの着脱方法について詳述する。
【0080】
図7に示すように、画像形成装置本体の上蓋64を反時計方向に開くと、カートリッジを装着する装着開口部65が露出される。本実施の形態では、現像カートリッジ4(4Y、4M、4C、4Bk)及びプロセスカートリッジ5の複数のカートッジはすべてこの装着開口部65から着脱できるようになっている。
【0081】
一方ジャム処理等もプロセスカートリッジ5を装置本体から取り外すことにより、装着開口部65から行うことが可能となっている。
【0082】
このように、消耗品の交換及びジャム処理等が装置本体の1つのドア(上蓋64)を開けることによりアクセス可能となっており、ユーザビリティが向上した構成となっている。
【0083】
(現像カートリッジの着脱及び位置決め)
次に現像カートリッジ4の画像形成装置本体への着脱及び位置決めについて図8乃至図12を参照して詳細に説明する。図8は実施の形態に係るロータリの全体構成の斜視図、図9及び図10は、ロータリへの現像カートリッジの装着方向を説明するための断面図及び斜視図である。図11及び図12は、現像カートリッジ及び現像カートリッジのスライダー移動を説明するための斜視図である。
【0084】
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを収納した現像カートリッジ4は、ロータリ67内の所定位置に固定される。現像カートリッジ4の装着は前記装着開口部65より矢印の方向に真っ直ぐに挿入することで行われる。
【0085】
装置本体内にはロータリユニット66が配置され、ロータリ67は中心軸51を中心に公転する。中心軸51の両サイドには円盤状のロータリフランジ50が固定されている。
【0086】
ロータリフランジ50には、現像カートリッジ4の着脱を案内するガイド溝50cと、現像カートリッジ4の位置決め中心である第1受部50aと、現像カートリッジの回転止めを行う第2受部50bが形成されている。そして、第1受部50aの長手側面には位置決め中心軸上に引っ掛け穴50dが設けられている。引っ掛け穴50dはロータリから現像カートリッジの脱落を防止するための役目をする。
【0087】
一方、現像カートリッジ4の左右の側面には、現像カートリッジ4の着脱を案内するガイドリブ354と、現像カートリッジ4の位置決め中心である円弧状の第一突起部352と、現像カートリッジ4の回転止めを行う円弧状の第二突起部353が形成されている。
【0088】
前記ロータリ67のガイド溝50cには、現像カートリッジ4を紙面反時計方向に回転付勢するための付勢ばね53が配置されている。この付勢ばね53により、現像カートリッジ4の第二突起部353はロータリフランジ50の第2受部50bに密着させられる。
【0089】
また、図11、図12に示されるように、第一突起部352の端面から、長手方向に伸縮可能な可動突起部380aが突出している。この可動突起部380aは、現像カートリッジ4の長手方向の長さの、およそ半分の長さを持つ棒状部材380の端部に形成されている。そして、この棒状部材380を摺動させることにより、前述のように第一突起部352端面から可動突起部380aが突き出たり引っ込んだりする。以降この棒状部材380をスライダー部材と呼ぶ。
【0090】
また、現像カートリッジ4の長手中央付近には、ヒンジ状のヒンジ把手381が設けられており、不図示のねじりコイルバネによって開く方向に付勢されている。
【0091】
ヒンジ把手381は、左右2つのヒンジ片部材381a、381bが対になって構成されている。それぞれのヒンジ片部材381a、381bは、前記スライダー部材380と連結しており、ヒンジ把手381の開閉動作に連動してスライダー部材380が往復移動する。
【0092】
通常の状態ではヒンジ把手381が前記ねじりコイルバネ382に付勢され開いた状態になっており、スライダー部材380の可動突起部380aは第1突起部352端面から突き出ている。そして、ヒンジ把手381を掴むとヒンジは閉じられ、スライダー部材380の可動突起部380aは、第1突起部352端面よりも内側に引き込まれるように構成されている。
【0093】
また、各ヒンジ片部材381a、381bは、回動部を中心として掴む部分と逆側にギアの歯381dが形成されており、両ヒンジ片部材のギアが噛み合っている。そのため、片方のヒンジ片だけを閉じても、噛み合っているもう一方のヒンジ片も閉じるため、両方のスライダーが常に同時に往復動作する構成になっている。
【0094】
現像カートリッジ4をロータリに挿入する時には、ヒンジ把手381を掴んでロータリフランジ50のガイド溝50cに、現像カートリッジ4両側面のガイドリブ354を沿わせて挿入する。次に、ロータリフランジ50側面の第1受部50aに現像カートリッジ4側面に形成された円弧状の第1突起部352が突き当たったところで、掴んでいたヒンジ把手381を離す。そうすると、可動突起部380aが第1突起部352端面より突き出し、第1受部50a長手側面に設けられた前述の引っ掛け穴50dに引っかかる。
【0095】
第1突起部352と可動突起部380aとは同軸上に設けられているため、現像カートリッジ4は第1突起部352を中心に揺動可能である。しかし、ガイド溝50cには、第1突起部を中心に現像カートリッジ4を紙面時計方向に回転付勢するための付勢ばね53が配置されており、この付勢ばね53が、現像カートリッジ4の第2突起部353をロータリフランジ50の第2受部50bに密着させることで現像カートリッジ4の位置が固定される。
【0096】
一方、現像カートリッジ離脱の際は、図12に示されるように、ヒンジ把手381を掴むことで可動突起部380a,380bが引っ込み、引っ掛け穴50dから外れて、上方向に離脱可能になる。
【0097】
このように、現像カートリッジ4はユーザーの操作によって離脱、装着が可能であり、前述した固定方法によってロータリから現像カートリッジは離脱することなくロータリの回転が行えるようになっている。
【0098】
(プロセスカートリッジの着脱及び位置決め)
次にプロセスカートリッジ5の画像形成装置本体への着脱及び位置決めについて図2、図7、図13及び図14を参照して詳細に説明する。図13及び図14はプロセスカートリッジを画像形成装置へ装着する状態を説明するための斜視図である。
【0099】
カラー画像形成装置本体の上蓋64を開くと、感光ドラム軸受けを支持する支持部22に設けられた感光ドラム1への回転駆動力伝達カップリングと、中間転写ベルト駆動軸の軸受け部を支持する支持部23に設けられた中間転写ベルト駆動ローラへの回転駆動力伝達カップリングと、が軸方向へスライドして退避した状態となる(連結解除状態)。
【0100】
カップリングの退避、連結機構については、特開平11−109836等に開示されているような方法があり、本実施の形態では説明を省略する。
【0101】
図13、図14に示すように装置本体内側には感光ドラム用ガイドレール30と、中間転写体用ガイドレール31と、が段差を有して、両サイドに設けてある。
【0102】
図7に示すように、プロセスカートリッジ5は、装着開口部65より矢印方向にいったん真っ直ぐ下に挿入され、途中から左側に方向を変えて装着される。
【0103】
具体的には、プロセスカートリッジ5の感光ドラム右側軸受け106と左回転軸102とを感光ドラム用ガイドレール30へ、また、中間転写ベルトの駆動ローラ240の右側軸受け205及び左側軸受け201と、左右サイドカバー260、261に設けられた突起部203及び204と、を中間転写体用ガイドレール31へ、それぞれ載せてスライドさせながら挿入していく。
【0104】
そして最終的には、感光ドラム右側軸受け106、左回転軸102は感光ドラム軸受けを支持する支持部22に落ち込み、中間転写ベルトの駆動ローラ240の右側軸受け205、左側軸受け201は中間転ベルト駆動軸の軸受けを支持する支持部23に落ち込む。
【0105】
一方、突起部203、204は位置決め溝24にそれぞれ落ち込み、不図示のねじりコイルばねによりそれぞれ装置本体フレームの位置決めに押し付けられ固定される。
【0106】
(現像カートリッジの駆動構成)
次に現像カートリッジ4の駆動構成について図8、図15を参照して詳細に説明する。図15は現像カートリッジの駆動状態を説明するためのロータリ近傍の断面図である。
【0107】
図8に示すようにロータリフランジ50の両サイドには、ロータリ側板54が配置されている。ロータリの中心軸51はロータリフランジ50及びロータリ側板54を串刺しにする形で係止されている。すなわち、ロータリフランジ50と中心軸51はロータリ側板54に支えられて公転可能に保持されている。
【0108】
ロータリ側板54のうち片方には複数のギアが噛合い可能に固定されている。現像カートリッジの入力ギア307は、このロータリ側板54に配置されたギア列のうち、最下流の終端ギア55と噛合い、現像ローラ305、トナー供給ローラ304、攪拌手段303等を回転駆動させている。
【0109】
本実施の形態においては、現像カートリッジ4がロータリフランジ50と共に所定角度公転することにより、ロータリ側板54の終端ギア55と接続される。ここで、現像カートリッジ4がロータリの公転と共に回転移動する際に、ロータリ側板54の終端ギア55の歯先と現像カートリッジの入力ギア307の歯先同士がぶつかって歯が正しく噛合わない可能性がある。このようなケースの場合、本実施の形態では、現像カートリッジ4はロータリフランジ50の第1受部50aを中心にいったん揺動退避することにより、歯が確実に噛合うように構成している。
【0110】
さらに詳しく説明すると、図15に示すように、ロータリ側板54の終端ギア55と現像カートリッジ4の入力ギア307の歯先同士がぶつかった場合は、その衝撃により現像カートリッジ4がロータリフランジ50の第1受部50aを中心にロータリの半径方向に若干揺動する。この現像カートリッジ4の揺動により歯先同士のぶつかりは解消され、先に説明したロータリフランジ50の付勢ばね53により現像カートリッジ4が所定位置に位置決めされる。
【0111】
また、現像カートリッジ4の駆動が完了し、次のポジションへ現像カートリッジ4を公転させる場合において、ロータリフランジ50の終端ギア55が万一スルー状態に開放できなかった場合も、現像カートリッジ4の揺動機構により、現像カートリッジ4とロータリフランジ50はロータリの終端ギア55の噛合い部より離脱できる。
【0112】
現像カートリッジ4の入力ギア307はロータリ側板54の終端ギア55から駆動を受けると、噛合い力Fを受ける。この噛合い力Fにより、現像カートリッジはロータリフランジ50の第1受部50aを中心に紙面反時計方向の回転モーメントを受ける。
【0113】
この回転モーメントにより現像カートリッジの第二突起部はロータリフランジ50の第2受部50bに押し付けられ、駆動中に現像カートリッジ4がロータリフランジ50の位置決め部から動くことを抑止している。なお、この噛合い力Fはロータリ内で閉じた力の系になっているので、後で説明する現像カートリッジ4の感光ドラム1に対する加圧力への影響は少ない。
【0114】
(現像カートリッジの加圧構成)
本実施の形態では、ロータリに4色の現像カートリッジが収納されるが、現像カートリッジ4の感光ドラム1に対する加圧は以下のように行っている。
【0115】
図8、図15に示すようにロータリフランジ50はロータリ側板54に対して公転可能に保持されていると説明したが、両サイドのロータリ側板54はその上部に回動可能に配置された揺動軸60によって装置本体の側板に位置決め固定されている。すなわち、現像カートリッジ4とロータリフランジ50及びロータリ側板54はこれらが一体となって揺動する構成となっている。そして、現像カートリッジ4とロータリ67が一体となった揺動運動によって現像カートリッジ4は感光ドラム1に対して加圧離間される構成となっている。
【0116】
このように現像カートリッジ4とロータリ67が一体で揺動することにより、従来必要とされた現像カートリッジ4の加圧機構をロータリ67内部からロータリ67の外部に配置することができ、ロータリ67を小型化でき、現像カートリッジ4の加圧機構も簡素化が可能となった。
【0117】
図16乃至図18はロータリに保持された現像カートリッジ4の感光ドラム1に対する位置関係を模式的に示したロータリ部近傍の断面図である。
【0118】
ロータリ67の接離動作は、加圧カム94を回転することで行われるが、加圧カム94は加圧回転軸90と同一軸上に配置されており、後述するコネクター80の接離カム91と同軸の配置になっている。そして、前述したコネクターの接離制御と同様に、接離モータの回転方向を切り替えることで、ロータリ67を2つの位置、すなわち加圧位置と離間位置に移動する。
【0119】
ロータリ加圧時は接離モータを所定時間、正回転することで行われる。この正回転により、加圧カム94が所定量回転し、ロータリ67は感光ドラム1に対して押し出される。
【0120】
ロータリ離間時は接離モータが逆回転することで加圧時とは反対の動作を行う。
【0121】
なお、本実施の形態においては、ロータリ67の離間ポジションはハーフ離間と全離間の2つを選択できるようになっている。具体的には、感光ドラム1に対して現像カートリッジ4は、全離間位置(図18参照)ではL=約4mm、ハーフ離間位置(図17参照)ではL/2=約2mm離れている。
【0122】
よって、ロータリ67は、加圧位置(図16参照)、ハーフ離間位置(図17参照)、全離間位置(図18参照)の3つの位置に移動可能となっている。この3つのロータリの停止位置は、接離モータで加圧カム94を0°、90°、180°の3ステップに回転させることで行われる。
【0123】
本実施の形態においては、画像形成中は、ハーフ離間位置でロータリ67を公転、接離動作を行っている。ロータリ67の全離間は、現像カートリッジ4の取り出しポジション位置及び現像カートリッジ4のメモリタグへのR/W動作時に行っている(図19参照)。
【0124】
メモリタグへのR/W動作位置は、現像カートリッジ4の取り出し位置から90°下流側で行っている。(図19参照)
本実施例においては、コネクター80のメモリタグへのR/W動作は加圧カム94を60°回転することにより制御している。即ち、現像カートリッジの加圧離間動作とメモリタグへのR/W動作の両方の動作を加圧カム94の回転により実現しており、メモリタグへのR/W動作用の特別な機構が削減でき、装置本体が大きくなることを回避している。
【0125】
全離間位置から感光ドラムに現像カートリッジ4を当接させる場合に比べ、ハーフ離間位置から現像カートリッジ4を当接させた場合、短い移動距離でロータリ67を加圧することができ、感光ドラム1に対するショック及び動作音を約半分にすることが可能となっている。
【0126】
(ロータリの回転制御)
図8に示すように両サイドのロータリフランジ50の外周面にはギアが一体形成されており、これと噛合う一対の従動ギア59が両サイドに配置されている。両サイドの従動ギア59は回転軸で連結されており、片方のロータリフランジ50が回転すると、この従動ギア59を介して、もう片方のロータリフランジ50が同位相で回転されるように構成されている。
【0127】
このような駆動構成したことにより、ロータリフランジ50の公転時や現像ローラ駆動時において、ロータリフランジ50のどちらか一方がねじれてしまうことを防止している。
【0128】
ロータリ側板54の揺動中心、すなわち揺動軸60にはロータリフランジ50を回転させるロータリ駆動ギアが配置されており、ロータリ駆動モータ61に接続されている。
【0129】
ロータリ駆動モータ61の回転軸の終端には、エンコーダ62が取り付けられており、ロータリ駆動モータ61の回転量を検知し、回転数を制御している。一方、ロータリフランジ50の外周には側方に突出したフラグ57が形成されており、図15に示すロータリ側板54に固定されたフォトインタラプタ58を通過するよう回転している。
【0130】
本実施の形態においては、フラグ57がフォトインタラプタ58を遮った時を基準にして、所定角度ロータリが公転するように制御している。この公転角度の制御は前記エンコーダ62により回転量を検知して制御している。また、従来はパルスモータ等を使ってロータリの回転量を制御していたが、励磁による高調波が耳障りな場合があったが、本実施の形態ではDCモータで駆動制御を行っているので、より静かなロータリの駆動を行える。
【0131】
現像カートリッジ4の駆動時は、ロータリ67が回転して現像位置がずれてしまう恐れがあるので、ロータリ67の回転をロックする必要がある。ロータリ67の駆動モータであるDCモータに電気的ブレーキをかけてロータリ67の回転をロックすることは可能だが、長時間これを行うとDCモータが昇温して焼き切れてしまう可能性が大きい。
【0132】
そこで、本実施の形態においては、図20に示すようにロータリ67といっしょに回転する従動ギア59の回転軸上にブレーキ溝95を配置しており、現像カートリッジ4の停止位置毎にブレーキ溝95にストッパ96の爪を差し込んでいる。このストッパ96の上げ下げは、所定のタイミングでソレノイド97をON/OFFすることにより行われる。
【0133】
このようにメカブレーキを用いて、ロータリ67の停止位置がずれないようにしている。
【0134】
(記憶媒体)
次に本実施の形態に係る現像カートリッジ4に取り付けられる記憶媒体(以下メモリタグという)70の構成について図21乃至図24を参照して詳細に説明する。図21はメモリタグの平面図、図22はメモリタグを現像カートリッジに取り付ける方法を説明するための斜視図、図23はメモリタグが取り付けられた状態の現像カートリッジの一部を示す斜視図、図24はメモリタグの通信ブロック図である。
【0135】
まず、図21、図24をもとにメモリタグ70の構成を説明する。
【0136】
メモリタグ70は、プリント基板上に記憶素子71と電気接点部72を配置したタグ状部材である。
【0137】
メモリタグ70は、現像カートリッジやプロセスカートリッジの使用情報や画像形成プロセスをコントロールする各種設定情報や履歴情報が保存されている。画像形成装置本体のエンジンコントローラは、現像カートリッジに備えられたメモリタグからの情報の読み込みまたはメモリタグへの情報の書き込み動作(以下「メモリタグのR/W動作」という)をすることにより、各カートリッジの使用情報を検知している。メモリタグ70のR/W動作はエンジンコントローラがコネクター80(図1参照)の接点を介して行っている。
【0138】
メモリタグ70に用いている記憶素子71は基板中央に配置され、記憶素子71の周りは樹脂73でコーティングされている。電気接点部72は記憶素子71の両側に1ヶ所づつ計2ヶ所の電気接点部72a,72bが配置されている。さらに、電気接点部72の両側即ち、基板の両端部に装置本体の記録手段であるコネクターの突起部が突き当たる突き当て平面部74a,74bが端部に設けられている。そして、電気接点部72a,72bと突き当て平面部74a,74bはメモリタグ70の長手方向に一列に配置されている。
【0139】
メモリタグ70に使用されるプリント基板の基材は、例えば、ガラス布エポキシ、ガラス基材エポキシ、ガラス紙エポキシ、紙エポキシ、紙ポリエステル、紙フェノール等が利用可能であり、片面基板、両面基板のどちらでも製造可能である。
【0140】
メモリタグ70の電気接点部72のエリアは四角形状をしており、装置本体のコネクター80の当接位置変動に対応できる最低幅を確保している。本実施の形態の電気接点部72は銅はく面にNiめっきを施し、さらに金めっきを行っている。このように多層めっきを行い、電気接点部の腐蝕や磨耗を防いでいる。
【0141】
本実施の形態においては、表層の金めっきの厚みを0.05μm以上、望ましくは0.3μm以上を確保しており、画像形成装置のコネクター80を1000回以上の挿抜試験において、安定して低い接触抵抗を保つことが可能となっている。
【0142】
本実施の形態のメモリタグ70の突き当て平面部74は基板のレジスト面と同一面になっている。即ち、基板端部のレジスト面を突き当て平面部に使用している。また、電気接点部の高さは突き当て平面部と同じになるよう製造されている。
【0143】
次にメモリタグ70を現像カートリッジに取り付ける構成について図22、図23を参照して説明する。
【0144】
現像カートリッジ4の外面には、メモリタグ70を取り付けるための一段凹んだ座面360が形成されており、この座面360は、ロータリの中心軸51を中心とする半径方向の線分に対して鉛直になるよう形成されている。即ち、メモリタグ70はロータリ67の回転方向の接平面に対して平行になるように固定されている。
【0145】
このため、R/W動作の停止位置において、装置本体のコネクター80はメモリタグ70に対して鉛直に突き当たることができ、安定したワイピング動作と導通をとることが可能となっている。
【0146】
図22、図23に示すように現像カートリッジ4の凹んだ座面360には複数の凸リブが配置されている。凹んだ座面360の中央にはメモリタグの逆付け防止の凸リブ361が配置されており、前記中央の凸リブ361の左右にはメモリタグを突き当てて短手方向の位置を決める凸リブ362a、362bが形成されている。
【0147】
一方、メモリタグ70には電気接点部72a,72bの間の長手中央部に切り欠き75が形成されている。メモリタグ70を現像カートリッジ4に取り付ける際には、メモリタグ70の長辺をメモリタグ位置決め用の凸リブ361に突き当てて短手方向の位置を決めている。
【0148】
また、メモリタグ70は中央の切り欠き75を現像カートリッジ4の逆付け防止の凸リブ361に合わせることで、誤ってメモリタグ70を180°回転させ、左右を間違って取り付けることを防止している。
【0149】
さらに本実施の形態においては、メモリタグ70は中央の切り欠き75を矩形の凹溝にしており、この凹溝の幅を現像カートリッジ4の逆付け防止の凸リブ361に係合させている。即ち、メモリタグ70の矩形の切り欠き75と現像カートリッジ4の逆付け防止の凸リブ361を係合することにより、メモリタグ70の長手方向の位置を現像カートリッジ4に対して正確に位置決めできるように取り付けられる。
【0150】
長手方向の位置決め部の形状を穴にし、カートリッジ側の位置決めリブをボスにして係合させる場合、カートリッジの取り付け面に対して真っ直ぐに取り付けないと、メモリタグの穴とカートリッジの軸の間でこじりが発生し組立性が悪化する恐れがある。
【0151】
しかし、本実施の形態のメモリタグは位置決めの切り欠き75が矩形の凹溝形状なので、カートリッジの取り付け面に対して必ずしも真っ直ぐに突き当てなくても、位置決め部の係合が可能であるので、組立性が悪化することを押さえることができる。
【0152】
また、メモリタグ70に形成される長手方向の位置決め部の形状を穴にした場合は、メモリタグの幅が大きくなってしまうが、本実施の形態においては矩形の凹溝の形状であるので、メモリタグの幅の大型化を押さえることができる。
【0153】
さらに、メモリタグの長手を位置決めする切り欠き75を凹溝形状したことにより、メモリタグ70を取り付ける容器側の位置決め凸リブ361は、必ずしも金型の抜き方向に対して平行でなくてもよく、容器デザインが異なる他機種のカートリッジに対しても位置決めの対応が簡単にできる。
【0154】
また、本実施の形態のメモリタグ70はカートリッジに対して、両面テープ等の粘着剤で取り外し可能に固定されている。そして、メモリタグ70の取り付け面には、マイナスドライバー等の市販工具が差し込める取り外しを補助する凹溝364が形成されている。
【0155】
このため、工場での出荷検査の際、メモリタグ70に故障や傷が発見された場合、前記凹溝364に工具を差し込んで簡単にメモリタグ70を取り外し交換できる。
【0156】
また、周知の回収システムでリサイクル工場に回収されたカートリッジのメモリタグや故障等でメーカに返却されたカートリッジについても、上述と同様に簡単に取り外しができるので、メモリタグのR/W動作装置をカートリッジの種類毎に用意する必要がなく、1つの工具で全種類のカートリッジの履歴情報を調べることができる。
【0157】
そして、メモリタグ70の履歴情報を調べることにより、市場で発生した品質問題を正確に把握することができる。また、履歴情報を分析することで、より顧客満足度の高いカートリッジを開発することが可能となる。
【0158】
このように本実施の形態のメモリタグは、小型で組立性、分解性もよく、用途が異なる複数の製品においても取り付けが可能となるので、メモリタグの共通化が促進できる。そして、メモリタグのマスメリットを大きくすることにより、メモリタグのコストダウンを図ることが可能となる。
【0159】
(コネクター構成)
次にメモリタグのR/W動作を行う画像形成装置本体に配置されるコネクターの構成について図1、図25、図26を参照して詳細に説明する。図1は本実施の形態に係るコネクターの斜視図、図25はコネクターホルダーにコネクターを取り付けた状態の斜視図、図26はコネクターホルダーにコネクターを取り付けた状態の断面図である。
【0160】
コネクター80は、後述する機構により画像形成装置本体内でカートリッジに対して退避自在に固定されている。コネクター80の両端には突起部82a,82bが形成されており、突起部82a,82bの内側にコンタクト部として金属製のコンタクトピン81が4本配置されている。本実施の形態におけるコンタクト部は、4本のコンタクトピン81が2本ずつ2対のコンタクトピン対81a,81bから構成されている。そして、コンタクトピン81と突起部82はコネクター80の長手方向に沿って一列に配置されている。
【0161】
このように、コネクター80はメモリタグ70の平面部74に突き当たる突起部82をもっているので、コンタクトホルダー83に配置されたコンタクトピン81はメモリタグ70の電気接点部72に対する弾性変形量及び接触圧が一定となり、導通が安定し、常に良好な通信を行うことができる。
【0162】
本実施の形態においては、メモリタグ70に配置された2ヶ所の電気接点部72a,72bに対して、各々2つのコンタクトピン81が接触し導通される。このように電気接点部1ヶ所に対して複数のコンタクトピンが接触しているので、何らかの原因で片方のコンタクトピンが導通不良になった場合も、もう一方のコンタクトピンで導通を保証できるように冗長設計されている。
【0163】
コンタクトピン81は、銅合金等の薄板を切断、曲げ加工を施して製造されている。メモリタグ70の電気接点部72と同様に、コンタクトピン81の先端部にはNiめっきを施し、さらに金めっきを行っており、耐久性と信頼性を上げている。
【0164】
コンタクトピン81の先端部は切断方向に対して90°折り曲げられており、切断面のエッジ部がメモリタグ70の電気接点部72に接触する形状となっている。
【0165】
図27乃至図29はコネクター80がメモリタグ70に当接した状態を説明するための模式図である。コンタクトピン81の先端部がメモリタグ70の電気接点部に突き当たると先端部が弾性変形し電気接点部の表面を一定量摺擦移動する(図28参照)。
【0166】
即ち、本実施の形態におけるコンタクトピン81の先端部は、メモリタグ70の電気接点部72の表面をワイピングするばね構造になっている。よって、万一メモリタグの電気接点部72が飛散トナー等の汚物で汚染されても、これを削り落として清掃することができ、安定した導通を確保できるようになっている。
【0167】
コンタクトピン81の先端部の変形量Δsは、コネクター80の両端に形成された突起部82a,82bの高さで正確に管理されており、この突起部がメモリタグ70の基板の突き当て平面部74a,74bに突き当たることで、コンタクトピン81の先端部は一定量変形する。
【0168】
本実施の形態においては、コンタクトピン81が所定量変形したときのコンタクトピンの先端部、すなわち電気接点部72と接触している先端部の頂点は、図29のX位置に示されるように、コネクターの両端に形成された突起部の頂点とほぼ一直線に並ぶように設計されている。
【0169】
仮にコンタクトピンの先端部とコネクターの突起部が断面方向で離れて配置されていた場合は、コンタクトピンの先端部に発生する反力によって、コネクターの両端に形成された突起部の頂点を基点とした回転モーメントが発生し、コネクターにねじる力が加わる。
【0170】
しかし本実施の形態では、コネクター80に設けられている突き当て部82とコンタクトピン81の先端部がほぼ一直線に並んだ状態でメモリタグ70に当接するので、後述するコネクターホルダー83でコネクター80を回転移動させた場合において、上述した回転モーメントの影響を受けないのでコネクターにねじれが生じず、コンタクトピン81の変形量及び接触圧のばらつきを少なくすることができる。その結果長期間にわたり信頼性の高い通信が可能となる。
【0171】
また、図27に示すようにコンタクトピン81の外側の遠いところ、すなわち、コネクター80の両端に突き当て用の突起部82a,82bが配置されているので、突起部の高さ寸法が公差内でばらついてもコネクター80が大きく傾斜することはない。従って、4本のコンタクトピンの接触圧が左右で不均一になり、導通が不安定になる影響を少なくできる。
【0172】
なお、本実施の形態では、コンタクトピン81の先端部を突き当て方向に0.5〜2mm変形させ、電気接点部72の短手方向に0.5〜2mmワイピングさせている。この時の接触圧は40〜80g/ピンとなっている。
【0173】
ところで、コンタクトピン81を電気接点部72に対して所定量正確に変形させるには、コネクター80の突起部82a,82bを電気接点部72a,72bに直接突き当てることが望ましいが、この場合、電気接点部72a,72bの幅をさらに拡大する必要があり、高価な金めっき等を施した場合はコストアップになってしまう。
【0174】
また、コネクター80の突起部82a,82bは樹脂なので、耐久により樹脂粉(絶縁物)が電気接点部72に固着することも考えられる。前述したコンタクトピン81のワイピングにより樹脂粉を清掃することは可能だが、トナーとは違い、樹脂粉はより強固に固着することが考えられる。
【0175】
そこで、コンタクトピン81のワイピングだけで完全に清掃を行うには、コンタクトピン81の当接圧を強くし、ワイピングの移動量を拡大する等の対策が必要になる。しかしながら、このようなことを行うと、電気接点部72のめっき剥がれが促進され、カートリッジの寿命前に導通不良が発生する可能性が考えられる。
【0176】
本実施の形態ではコネクター80の突起部82a,82bを電気接点部72a,72bとは別の同一面に突き当てるので、電気接点部72a,72bの幅を大きくすることなく、正確に接触させることが可能となっている。また、メモリタグ70の電気接点部72の表面にはコンタクトピン81以外は接触しないので、コネクター80の突起部82a,82bの磨耗粉は直接電気接点部72a,72bには付着して汚染することがないので、接触抵抗の増大を防ぐことができる。その結果、長期間にわたり信頼性の高い通信を行うことができる。
【0177】
(コネクターの接離制御機構)
次にコネクター80の接離制御機構について図25、図26、図30乃至図34を参照して詳細に説明する。図30乃至図32はコネクターホルダーの移動方向を説明するための斜視図、図33はコネクターが現像カートリッジから離間している状態の断面図、図34はコネクターが現像カートリッジに当接している状態の断面図である。
【0178】
コネクター80はコネクターホルダー83に取り外し可能に固定されている。万一、コネクター80の接点に異常が発生した場合は、コネクターホルダー83からコネクター80だけを取り外して交換できるようになっている。
【0179】
コネクターホルダー83はコネクター80の長手方向と平行な回転軸85をもっており、この回転軸85を中心にコネクター80とコネクターホルダー83は一体で回転移動する。コネクターホルダー83の回転軸85の両端部85a,85bはロータリステー63から出ている固定用アームに係合しており、回転可能に支持されている。
【0180】
コネクターホルダー83の裏側には、回転軸85と鉛直に外側に伸びる退避アーム86が形成されている。コネクター80及びコネクターホルダー83の離間及び加圧動作は、退避アーム86の終端リブと接離カム91の当接および退避により制御される。
【0181】
コネクターホルダー83は不図示のコネクター加圧ばねで回転可能に付勢されており、退避アーム86と接離カム91が接してない状態(図34参照)では、コネクター80はメモリタグ70に当接する方向に加圧される。退避アーム86と接離カム91が接している状態(図33参照)では、コネクター80はメモリタグ70に対して退避されている。これらコネクターホルダー83とコネクター80の離間及び加圧動作は、接離カム91を所定時間回転させることにより行われる。
【0182】
接離カム91の回転中心である加圧回転軸90の終端には回転フラグ92が取り付けられている。回転フラグ92が離間検知センサ93を遮るタイミングを検知することで、接離カム91の回転方向を検出している。
【0183】
接離カム91はロータリ67の接離を行う不図示の接離モータにより回転駆動されるが、後述するロータリの接離制御と兼用されている。具体的には、接離モータの回転方向を切り替えることにより、コネクター80を2つの位置、即ち、メモリタグ70と接触する加圧位置と退避した離間位置とのいずれかに移動される。
【0184】
コネクター80がメモリタグ70と接触する加圧時は、接離モータを所定時間逆回転することで行われる。そして、接離カム91が所定角度回転することにより、コネクターホルダー83の退避アーム86が接離カムから離れ、上述したように、コネクター80がメモリタグ70に対して押し出されて当接する。
【0185】
コネクター80がメモリタグ70から退避する離間時は、接離モータを所定時間、正回転することで行われる。加圧時とは逆にコネクターホルダー83の退避アーム86は接離カム91で引き戻され、コネクター80はメモリタグ70に対して離間される。
【0186】
なお、離間検知センサ93を監視することで、コネクター80の加圧/退避の位置検知を行っている。この制御は前述するロータリの接離動作にも兼用されている。
【0187】
コネクターホルダー83の中央には、ガイドリブ84が配置されており、現像カートリッジ4のガイド溝363に侵入するようになっている。本実施の形態では、ガイドリブ84をガイド溝363に係合させており、コネクター80のメモリタグ70に対するスラスト方向の位置ずれを少なくできるように構成している。
【0188】
そのため、コネクター80のスラスト方向をメモリタグ70に対して、正確に位置決めできるので、メモリタグ70の電気接点部72を小さくでき、メモリタグ70の幅を短くできるため、メモリタグ70及びコネクター80のサイズを小さくできコストダウンを図ることができる。
【0189】
また、小型化により、記憶媒体と同様に多くの機種の装置本体のコネクターとして共通使用することができるようになるため、マスメリットによるコネクターのコストダウンを図ることができる。
【0190】
(メモリタグのR/W動作)
次に本実施の形態の現像カートリッジに備えられたメモリタグのR/W動作について説明する。図35はロータリに現像カートリッジが装着された状態の斜視図、図36は現像カートリッジに備えられたメモリタグのR/W動作ポジションのロータリ近傍の斜視図である。
【0191】
図36に示すようにロータリに装着可能な取り出しポジションから90°下流側でメモリタグのR/W動作を行っている。
【0192】
本実施の形態の現像カートリッジ4は装置本体に固定される一般の現像カートリッジとは異なり、ロータリで公転移動を繰り返している。従って、現像カートリッジのメモリタグと装置本体のコネクターは非常に多くの接触が繰り返される。
【0193】
仮に、1色の現像カートリッジの寿命が5000枚の場合、ジョブ終了毎にメモリタグへのR/W動作を行った場合、1色のメモリタグには最大で5000回のR/W動作が行われる。
【0194】
一方、装置本体のコネクター80は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のメモリタグと接触するので、カートリッジ1セット当たり最大で2万回の接触が繰り返される。装置本体の寿命が10万枚の場合、コネクターは最大で40万回接触を行う計算になる。
【0195】
また、現像カートリッジの印字率が低い場合は、規定寿命の倍以上の印字枚数で使用されることがあり、現像カートリッジのメモリタグに対しては、接触回数が線形的に増加することが考えられる。
【0196】
このような非常に多くの接触回数を保証するには、メモリタグ70及びコネクター80の双方において、技術的にハードルが高いものとなる。本実施の形態のメモリタグ70及びコネクター80は、低コストで信頼性のあるものを目指しており、R/W動作の接触回数を少なくするために以下のような制御を行っている。
【0197】
読み出しは、(1)電源ON時(2)カートリッジドアを閉じた時(3)ビデオコントローラから指示が出された時、に行われる。
【0198】
一方、書き込みは、(1)所定枚数のジョブ完了後(2)ビデオコントローラから指示が出された時、に行われる。
【0199】
本実施の形態においては、例えば50枚毎にメモリタグ70に書き込みを行い、使用情報を更新している。なお、50枚以上の連続出力の場合は、所定枚数のジョブ完了後にメモリタグ70に書き込みを行っている。カートリッジを途中で交換する場合や、新品に交換する際は、不図示のパネルボタンを押すことで、交換カートリッジに対して使用情報の更新の書き込みが行われ、取り出し位置まで現像カートリッジ4が回転移動する。
【0200】
DCコントローラには、カートリッジのメモリ内容を記憶するミラーメモリが内蔵されており、カートリッジの使用情報の確認は、装置本体のミラーメモリの情報を読み出すことで行われ、毎回カートリッジのメモリタグ70に対しての読み込み動作は行われない。
【0201】
電源OFF時やカートリッジドアが開いている場合は、カートリッジが別の物に交換された可能性があるので、毎回カートリッジのメモリ内容を確認する必要がある。
【0202】
本実施の形態においては、電源ON時とカートリッジドアが閉じられた時は、取り出しポジションのカートリッジのみメモリタグ70の読み込み動作を行っている。
【0203】
所定ジョブ終了後は、現像カートリッジ4は取り出しポジションに移動されるが、本実施の形態おいては、4色の現像カートリッジ4を順次取り出しポジションにローテ−ション移動させている。
【0204】
例えば、前回のジョブ終了後、取り出しポジションにイエローの現像カートリッジ4Yがあった場合、次のジョブ終了後は2番目の色順であるマゼンタの現像カートリッジ4Mを取り出しポジションに移動させている。そして、次のジョブ終了後は3番目の色順であるシアンの現像カートリッジ4Cを取り出しポジションに移動させる。さらに次のジョブ終了後は4番目の色順であるブラックの現像カートリッジ4Bkを取り出しポジションに移動させる。
【0205】
即ち、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で、毎ジョブ終了後、取り出しポジションにある現像カートリッジ4をローテーションさせている。
【0206】
カートリッジドアは、現像カートリッジ4の交換以外に、ジャム処理やプロセスカートリッジを交換する場合も開け閉めされる。
【0207】
このように特定の色の現像カートリッジが取り出しポジションにこないようにしているので、前述した現像カートリッジの交換以外でカートリッジドアを開けられた場合に、毎回特定色の現像カートリッジのメモリタグへのアクセスが集中する機会を少なくできる。
【0208】
また、装置本体の電源を毎日OFFすることも十分考えられるが、毎日電源をONした場合においても、カートリッジ取り出し位置に特定色のカートリッジがこないので、電源ON毎に特定のカートリッジのメモリタグへのアクセスが集中する機会を少なくできる。
【0209】
上記方法以外でのメモリタグへのアクセス数を低減する方法を次に説明する。
【0210】
メモリタグに接触した回数をカウントしこの回数をメモリタグに記憶させ、この接触カウント数が一番少ない現像カートリッジを取り出し位置に戻すことにより、前記実施の形態と同様に、特定のカートリッジのメモリタグへのアクセスが集中することを防ぐことができる。
【0211】
これまで説明したように、現像カートリッジ4のメモリタグ70に対するR/W動作アクセスの条件を設定し、カートリッジの取り出し位置の色をローテーションすることで、メモリタグ及びコネクターのR/W動作回数を大幅に少なくすることができる。
【0212】
なお、本実施の形態の現像カートリッジは、取り出し位置以外のポジションでは、ロータリから現像カートリッジを取り出すことができない構成になっていることは言うまでもない。
【0213】
また、カートリッジのトナー寿命予告を検知した場合は、4色の中で一番寿命に近いカートリッジを優先的に取り出し位置に移動させている。
【0214】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、コネクターにおいて複数の突起部の間に複数のコンタクト部を設けて電気接点とコンタクト部の接触圧を安定させ、更に、コネクターを支持するコネクターホルダーに現像カートリッジと係合するガイドを設けてコネクターと記憶媒体との長手方向の位置ずれを少なくするように構成した。それによって、ロータリに装着された現像カートリッジに対して、簡易な構成で信頼性の高く正確なコンタクト部と電気接点の接触が可能になり、更に、電気接点の幅を小さくできるので記憶媒体を小型化することができる。また、現像カートリッジの加圧機構(加圧カム)をロータリ内部からロータリ外部に配置することができ、ロータリを小型化でき、現像カートリッジの加圧機構の簡素化が可能になった。更に、コネクターホルダーの接離動作を制御する接離カムを、前記加圧カムが設けられた軸に設けた。それによって、コネクターホルダーの接離動作の為の機構を削減でき、装置本体を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るコネクターの斜視図である。
【図2】実施の形態に係る電子写真方式の画像形成装置の縦断面図である。
【図3】現像カートリッジの断面図
【図4】本実施の形態に係るプロセスカートリッジを装置前面に対して左側面から見た縦断面図である。
【図5】本実施の形態に係るプロセスカートリッジを左側方から見た斜視図である。
【図6】本実施の形態に係るプロセスカートリッジを右側方から見た斜視図である。
【図7】現像カートリッジの着脱を示す断面図である。
【図8】実施の形態に係るロータリの全体構成の斜視図である。
【図9】ロータリへの現像カートリッジの装着方向を説明するための断面図である。
【図10】ロータリへの現像カートリッジの装着方向を説明するための斜視図である。
【図11】実施の形態に係る現像カートリッジの斜視図である。
【図12】実施の形態に係る現像カートリッジのスライダー移動を説明するための斜視図である。
【図13】プロセスカートリッジを画像形成装置へ装着する状態を説明するための斜視図である。
【図14】プロセスカートリッジを画像形成装置へ装着する状態を説明するための斜視図である。
【図15】現像カートリッジの駆動状態を示す側面図
【図16】ロータリに保持された現像カートリッジが感光ドラムに当接した状態を示す断面図である。
【図17】ロータリに保持された現像カートリッジと感光ドラムとがハーフ離間である状態を示す断面図である。
【図18】ロータリに保持された現像カートリッジと感光ドラムとが全離間である状態を示す断面図である。
【図19】現像カートリッジの着脱位置及びメモリアクセス位置を示す断面図である。
【図20】ロータリのブレーキ機構を説明するための斜視図である。
【図21】実施の形態に係るメモリタグの平面図である。
【図22】実施の形態に係るメモリタグを現像カートリッジに取り付ける方法を説明するための斜視図である。
【図23】実施の形態に係るメモリタグが取り付けられた状態の現像カートリッジの一部を示す斜視図である。
【図24】実施の形態に係るメモリタグの通信ブロック図である。
【図25】コネクターホルダーにコネクターを取り付けた状態の斜視図である。
【図26】コネクターホルダーにコネクターを取り付けた状態の断面図である。
【図27】コネクターがメモリタグに当接した状態を説明するための模式図である。
【図28】コネクターがメモリタグに当接した状態を説明するための模式図である。
【図29】コネクターがメモリタグに当接した状態を説明するための模式図である。
【図30】コネクターホルダーの移動方向を説明するための斜視図である。
【図31】コネクターホルダーの移動方向を説明するための斜視図である。
【図32】コネクターホルダーの移動方向を説明するための斜視図である。
【図33】コネクターが現像カートリッジから離間している状態の断面図である。
【図34】コネクターが現像カートリッジに当接している状態の断面図である。
【図35】ロータリに現像カートリッジが装着された状態の斜視図である。
【図36】現像カートリッジに備えられたメモリタグのR/W動作ポジションのロータリ近傍の斜視図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム
2 帯電ローラ(帯電装置)
3 露光手段
4 現像カートリッジ
5 プロセスカートリッジ
6 クリーニングブレード
8 定着装置
11 二次転写ローラ
12 搬送ベルトユニット
13 排紙ローラ対
14 レジ前センサ
15 排紙ガイド
20 感光ドラムユニット
21 中間転写ベルトユニット
50 ロータリフランジ
50a 第1受部
50b 第2受部
50c ガイド溝
50d 引っ掛け穴
51 中心軸
54 ロータリ側板
57 フラグ
58 フォトインタラプタ
62 エンコーダ
63 ロータリステー
66 ロータリユニット
70 メモリタグ
71 記憶素子
72 電気接点部
73 樹脂
74 平面部
80 コネクター
81 コンタクトピン
82 突起部
83 コネクターホルダー
84 ガイドリブ
352 第一突起部
353 第二突起部
354 ガイドリブ
360 座面
361 凸リブ
363 ガイド溝
364 凹溝

Claims (1)

  1. 装置本体に回転可能に設けられた、複数の現像カートリッジが着脱可能なロータリを有する画像形成装置において、
    前記現像カートリッジに設けられた情報が記憶された記憶媒体と接続可能なコネクターであって、前記装置本体からの信号を前記記憶媒体に伝達しまたは前記記憶媒体からの信号を前記装置本体に伝達する、弾性変形が可能な前記記憶媒体に設けられた電気接点と接触する複数のコンタクト部と、前記現像カートリッジに当接し前記コンタクト部の変形量を規制する複数の突起部と、を有し、前記複数の突起部の間に前記複数のコンタクト部を設けたコネクターと、
    前記ロータリに装着された前記現像カートリッジが有する前記記憶媒体の電気接点に対して前記コンタクト部を接触または離間させる接離動作を行うために、前記コネクターを前記装置本体に対して移動可能に支持するコネクターホルダーであって、前記コネクターと前記記憶媒体とが接続する際に、前記記憶媒体に対して前記コネクターの長手方向の位置決めを行うための、前記現像カートリッジと係合するガイドを有するコネクターホルダーと、
    を有し、
    前記ロータリは、感光ドラムに対して前記現像カートリッジが有する現像ローラを加圧または離間させる加圧離間動作を行うために前記装置本体に対して揺動可能に設けられており、
    更に前記画像形成装置は、
    モータと、
    前記モータの駆動力によって回転する軸と、
    前記軸に設けられた加圧カムであって、前記ロータリに作用して前記加圧離間動作を制御する、前記ロータリの外部に設けられた加圧カムと、
    前記軸に設けられた接離カムであって、前記コネクターホルダーに作用して前記接離動作を制御する接離カムと、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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