JP4296959B2 - シリンダ錠 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダ錠に関し、小型で安価、かつ耐久性の高いシリンダ錠であって、施錠または開錠できる鍵を変更することができるようにしたシリンダ錠に関する。
遊技場の遊技機、いわゆる、パチンコ店のパチンコ台などには、第三者による、不正な操作を防止するためにシリンダ錠が用いられている。一方、遊技場側が遊技機を容易に管理することができるようにするため、1つの遊技場においては、1つの鍵で、それぞれの遊技機に設けられたシリンダ錠を施錠または開錠(解錠)できることが要求される。
シリンダ錠の鍵を紛失したり、不正に合鍵を作成された場合、または、不正に開錠される恐れが生じた場合、シリンダ錠を他の鍵で施錠または開錠できるものに取り替えなければならなかった。この場合、1つの鍵で施錠または開錠できるシリンダ錠を新たに多数準備すると、多額の費用がかかってしまう。また、シリンダ錠の取替え作業にも手間と時間がかかってしまっていた。
また、遊技機を新たに購入した場合、遊技機に設けられたシリンダ錠を、既に使用されている鍵で、施錠または開錠(解錠)できるようにすることが必要である。
このため、施錠または開錠できる鍵を自由に変更可能なシリンダ錠が提案されている。
図1乃至図10を参照して、従来の施錠または開錠できる鍵を自由に変更可能なシリンダ錠1について説明する。図1乃至図10は、従来のシリンダ錠1の縦断面図である。シリンダ錠1のケース10は、略筒状に形成される。ケース10の後端部(図1中の右側)に取り付けフランジ11が設けられている。
取り付けフランジ11に対して取り付け面がほぼ一致するように背面カバー12が設けられている。ケース10の図中の上側の外周には、カバー13が設けられている。ケース10の図中の下側の外周には、カバー14が設けられている。
中間シリンダ21は、ケース10の内側に回動可能に設けられている。中間シリンダ21の図中の右端の軸21aは、背面カバー12を貫通して、ケース10の外部に露出し、図示せぬ施錠カムが装着される。
中間シリンダ21の内側には、さらに、内周シリンダ22が回動可能に設けられている。内周シリンダ22の、ケース10の前端部(図1中の左側)には、鍵が挿入される鍵孔22aが設けられている。
中間シリンダ21および内周シリンダ22は、施錠または開錠されるとき、鍵とともに回動し、軸21aに取り付けられた施錠カムを回動させる。
取り付けフランジ11には、さらに、リセットピン孔30が設けられている。リセットピン孔30には、図中の上下方向に移動可能に、リセットボタン31が配置されている。リセットピン32、補助ピン33、ドライバピン34、およびバネ35は、ケース10、中間シリンダ21、および内周シリンダ22の円筒状の孔に連通するように配置されている。リセットピン32の上端は、リセットボタン31の凸部31aに当接する。バネ35は、リセットピン32、補助ピン33、およびドライバピン34を図中の上方向に付勢する。
リセットボタン31が図中の下方向に押圧されたとき、リセットボタン31の凸部31aに当接するリセットピン32は、図中の下方向に移動し、リセットピン32によって押圧される、補助ピン33およびドライバピン34が、図中の下方向に移動する。
ドライバピン孔41−1乃至41−8のそれぞれは、ケース10の図中の上下方向の円筒状の孔、中間シリンダ21の図中の上下方向の円筒状の孔、および内周シリンダ22の図中の上下方向の円筒状の孔からなる。ドライバピン孔41−1乃至41−8は、ケース10の軸方向(鍵が挿入される方向と一致する方向)に配列されている。
一方、ドライバピン孔51−1乃至51−8のそれぞれは、ケース10の図中の上下方向の円筒状の孔および中間シリンダ21の図中の上下方向の円筒状の孔からなり、ドライバピン孔41−1乃至41−8のそれぞれに対向する位置であって、ケース10の軸方向に配列されている。
カバー13は、ドライバピン孔41−1乃至41−8のケース10側の開口部を被覆し、カバー14は、ドライバピン孔51−1乃至51−8のケース10側の開口部を被覆する。
図1で示される状態において、ドライバピン孔51−1乃至51−8の他方の開口部は、内周シリンダ22によって閉じられている。
ドライバピン孔41−1には、図中の上側から順に、バネ60、ドライバピン61、補助ピン62、およびタンブラ63が挿入され、連通し、ドライバピン61、補助ピン62、およびタンブラ63は、バネ60によって図1の下方向に付勢されている。内周シリンダ22の円筒状の孔は、内側が細く形成され、タンブラ63は、先端側(図1中の下側)が細く、ドライバピン61と当接する側が太く形成されている。従って、タンブラ63は、内周シリンダ22の円筒状の孔の細くなった部分に当接して、位置決めされる。
また、ドライバピン孔41−1に対向する位置に配置されているドライバピン孔51−1には、図中の上から順に、5つの可変ピン64、ドライバピン65、およびバネ66が挿入され、連通し、5つの可変ピン64、ドライバピン65は、バネ66によって図1の上方向に付勢されている。
ドライバピン孔41−2乃至41−4、およびドライバピン孔51−2乃至51−4には、同様の各種ピンおよびバネが挿入されている。
重複して説明するが、例えば、ドライバピン孔41−5には、バネ70、ドライバピン71、補助ピン72、タンブラ73、および2つの可変ピン74aが挿入され、連通し、ドライバピン71、補助ピン72、タンブラ73、および2つの可変ピン74aは、バネ70によって図1の下方向に付勢されている。
なお、2つの可変ピン74aは、補助ピン72およびタンブラ73の間に配置される。
ドライバピン孔51−5には、3つの可変ピン74b、ドライバピン75、およびバネ76が挿入され、連通し、3つの可変ピン74bおよびドライバピン75は、バネ76によって図1の上方向に付勢されている。
補助ピン62(補助ピン72を含む)の長さは、中間シリンダ21の筒状部の肉厚と同
等とされている。
図2は、シリンダ錠1に正規の鍵K1を矢印80の方向に挿入した状態を表している。鍵K1には、シリンダ錠1における、個々のタンブラ63(タンブラ73を含む)の図中の上下方向の位置を決める、位置決め面81−1乃至81−8が設けられている。
以下、1つの鍵によって決まる、タンブラの位置の組み合わせを、その鍵のキーコードとも称する。また、開錠または施錠を許可するタンブラの位置の組み合わせを、その錠のキーコードとも称する。
鍵K1が挿入されると、ドライバピン孔41−1乃至41−8に挿入されているタンブラ63(タンブラ73を含む)が、鍵K1の位置決め面81−1乃至81−8(図2では81−4乃至81−6の符号を省略している)に当接することにより、各タンブラ63(タンブラ73を含む)は図2の上方向に移動する。
タンブラ63の図中の上方向の移動によって、ドライバピン孔41−1乃至41−8において、ケース10の内周面、および中間シリンダ21の外周面と、全ての補助ピン62の上側の面が一致するとともに、補助ピン33の上側の面とが一致して、ラインL1が形成される。ドライバピン孔51−1乃至51−8において、ケース10の内周面、および中間シリンダ21の外周面と、可変ピン64の下側の面が一致する。
この場合、中間シリンダ21の内周面と、全ての補助ピン62の下側の面が一致する。
一方、中間シリンダ21の内周面と、ドライバピン34の上面とは一致しない。
従って、ケース10に対して、中間シリンダ21および内周シリンダ22が、一体に、回動可能になる。
図3で示されるように、矢印91の方向にリセットボタン31を押圧すると、リセットピン32、補助ピン33、およびドライバピン34が図中の下側に移動して、ケース10の内周面、および中間シリンダ21の外周面と、補助ピン33の上側の面とが一致せず、中間シリンダ21の内周面と、全ての補助ピン62の下側の面とが一致すると共に、ドライバピン34の上側の面が一致することによりラインL2が形成される。
その結果、ケース10に対して、中間シリンダ21は固定されると共に、中間シリンダ21に対して、内周シリンダ22は回動可能になる。
従って、図4で示されるように矢印92の方向(時計回り、または反時計回りの方向)に鍵K1を180°回動させることで内周シリンダ22だけが180°回動し、図4に示す状態になる(ケース10および中間シリンダ21に対して、内周シリンダ22が反転した状態になる)。
図4で示される状態において、ドライバピン孔51−1乃至51−8のそれぞれには、図中の上から順に、タンブラ63、5つの可変ピン64、ドライバピン65、およびバネ66が配置されることになる。
図5は、鍵K1を矢印101の方向に引き抜く様子を表している。
図6は、鍵K1を引き抜いたシリンダ錠1の状態を表している。すなわち、図6で示されるように鍵K1を引き抜くとドライバピン孔51−1乃至51−8において、バネ66の付勢力により、タンブラ63、5つの可変ピン64、およびドライバピン65は、図中の上側に移動し、タンブラ63が、内周シリンダ22の円筒状の孔の細くなった部分に当接することによって、位置決めされる。すなわち、タンブラ63、5つの可変ピン64、およびドライバピン65は、ドライバピン孔51−1乃至51−8のそれぞれに対して、同じ位置に配置されることになる。
図7で示されるように、図6で示される状態のシリンダ錠1のキーコードを変更するため、新たな鍵K2が、矢印111の方向に移動されシリンダ錠1に挿入される。これにより、各タンブラ63は、鍵K2の位置決め面121−1乃至121−8(図7では、位置決め面121−3乃至121−6の符号を省略している)のいずれかに当接することによって、内周シリンダ22に対する、各タンブラ63の位置が変化する。
この状態で、図8で示されるように鍵K2を矢印131の方向(時計回り、または反時計回りの方向)に180°回動させることで、ケース10および中間シリンダ21に対して、内周シリンダ22のみが180°回動し、反転する。このとき、5つの可変ピン64のうち、図7のラインL2に対して、内側に位置している(内周シリンダ22側に位置している)可変ピン64だけが内周シリンダ22とともに、回動し、図8に示す状態に移行する。
さらに、図8における、矢印132で示される方向にリセットボタン31がバネ35の付勢力によって戻されることで、ラインL2とドライバピン34の上面とが一致しなくなるので、中間シリンダ21と内周シリンダ22とが固定される。
図9は、矢印141で示される方向に鍵K2が引き抜かれる、シリンダ錠1を表している。
図10は、鍵K2が引き抜かれ、キーコードが変更されたシリンダ錠1を表している。
図1で示される、ドライバピン孔41−1乃至41−8のそれぞれにおける可変ピンの数と、図10で示される、ドライバピン孔41−1乃至41−8のそれぞれにおける可変ピンの数とが異なり、シリンダ錠1のキーコードが変更されることになる。
以上にようにして、図10に示されるように従来のシリンダ錠1のキーコードは変更されていた。
また、筒状に形成され内周面に傾斜面で接続する係合凹部が形成されるケースと、ケースに回動可能に挿入され、前面に開口する鍵孔と、鍵孔に交叉するタンブラ孔と、タンブラ孔の一方の内壁面を貫通するサイドバー収容孔と、タンブラ孔の他方の内壁面を貫通するレトラクタ収容孔と、後部に形成される小径部に設けられるリセットピン挿入孔とを有するプラグと、ケースと小径部との間に回動可能に挿入される筒部にリセットピン挿入孔と重なる切欠部が形成され、後端部に形成される軸部に施錠カムを有するジョイントカムと、リセットピン挿入孔に挿入され、ジョイントカムの切欠部に突出する方向に付勢され、外部から操作可能なリセットボタンに当接するリセットピンと、レトラクタ収容孔に挿入され、端部に形成された係合突起が係合凹部に係合するレトラクタと、サイドバー収容孔に挿入され、先端部が係合凹部に係合する方向にばねにより付勢されるサイドバーと、タンブラ孔に挿入され、一方にキーに係合するキー係合溝と、鋸歯状の噛合部が設けられ、他方の面がレトラクタに滑り接触する可変タンブラと、タンブラ孔に挿入され、一方にサイドバー係合溝が設けられ、他方に噛合部に係脱する被噛合部が設けられるタンブラプレートとにより構成されるシリンダ錠もある(例えば、特許文献1参照)。このシリンダ錠においては、キーコード変更時に、初期設定キーによりプラグのみを180度回動した際に、レトラクタの係合突起がケースの係合凹部に一致し、レトラクタはばねにより係合突起が係合凹部に係入する方向に移動する。
特開平7−269189号公報
このシンリンダ錠においては、図11に示されるように、鍵165の形状と可変タンブラ162の形状が一致すると、可変タンブラ162が図中右側に移動し、可変タンブラ162と当接しているレトラクタ164も図中右側に移動することにより、レトラクタ164の突部164aとケース161の凹部161aの係合が解除され、ケース161に対して、シリンダの内周部分が回動可能な状態となる。
しかしながら、図11に示されるようなシリンダにおいては、シリンダの内周部分が回動する場合、可変タンブラ162の先端の鋸歯状の噛合部162aが、タンブラプレート163の先端の被噛合部163aと噛合し、シリンダの内周部分が回動するように構成されている。このため、噛合部162aおよび被噛合部163aに回動するときの負荷がかかり、このシリンダを長期間使用すると、正常に開施錠動できなくなる恐れがあった。
また、従来のキーコードの変更可能なシリンダ錠では、シリンダ錠を構成する構成部品の数が多く、そのためコストが高くなってしまう課題があった。
さらに、従来のシリンダ錠1では、ケース10が径方向に突出するため、大型化してしまい、大きな取り付けスペースが必要になってしまう課題があった。
また、シリンダ錠を、従来の部品点数を減らす構成としても、広く流通しているシリンダ錠の鍵であって、一方の面の位置でキーコードが特定されるもの(例えば、すり鉢形状の溝(キーコード)が設けられている鍵)では、シリンダ錠を施錠若しくは開錠し、またはシリンダ錠のキーコードを変更することができないという課題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、小型で安価、かつ耐久性の高いシリンダ錠であって、キーコードの変更が可能であり、一方の面の位置でキーコードが特定される鍵を使用することができるシリンダ錠を提供することができるようにするものである。
本発明によるシリンダ錠は、シリンダに挿入された鍵のキーコードに対応する面に当接することによって、キーコードに応じて面の位置が変化する方向である第1の方向の第1の位置に移動させられる開閉プレートと、第1の方向に直交し、鍵の挿入の方向と平行な第2の方向の位置が第2の位置または第3の位置に移動可能に設けられたタンブラプレートと、タンブラプレートを、シリンダの回動位置に応じて、第2の方向の第2の位置または第3の位置に移動させるサイドバーとを含み、タンブラプレートは、第2の方向の第2の位置に移動している場合、開閉プレートに設けられた第1の方向に並ぶ複数の位置決め部分のうちの、1つの位置決め部分と、自分の一部とが係合することによって、係合している位置決め部分の位置と第1の位置とによって定まる第1の方向の第4の位置に移動させられ、第1の方向の第4の位置によって、サイドバーの第1の方向および第2の方向に直交する第3の方向の移動を規制することにより施錠するか、または開錠する動作を決定し、第2の方向の第3の位置に移動している場合、自分の一部と、開閉プレートに設けられた位置決め部分との係合を解除させられ、開閉プレートは、鍵が挿入されたとき、挿入された鍵のキーコードに対応する面に当接することによって、挿入されている鍵のキーコードに対応する面で定まる位置であって、複数の位置決め部分のうちの、1つの位置決め部分と自分の一部とが係合することができる第1の方向の位置に移動させられることを特徴とする。
キーコードとは、タンブラプレートの位置の組み合わせである。また、鍵は、いわゆる両面鍵であっても片面鍵であってもよい。
本発明によるシリンダ錠においては、シリンダに挿入された鍵のキーコードに対応する面に当接することによって、開閉プレートがキーコードに応じて面の位置が変化する方向である第1の方向の第1の位置に移動させられ、タンブラプレートが、第1の方向に直交し、鍵の挿入の方向と平行な第2の方向の位置が第2の位置または第3の位置に移動可能に設けられ、サイドバーによりタンブラプレートが、シリンダの回動位置に応じて、第2の方向の第2の位置または第3の位置に移動され、タンブラプレートは、第2の方向の第2の位置に移動している場合、開閉プレートに設けられた第1の方向に並ぶ複数の位置決め部分のうちの、1つの位置決め部分と、自分の一部とが係合することによって、係合している位置決め部分の位置と第1の位置とによって定まる第1の方向の第4の位置に移動させられ、第1の方向の第4の位置によって、サイドバーの第1の方向および第2の方向に直交する第3の方向の移動を規制することにより施錠するか、または開錠する動作を決定し、第2の方向の第3の位置に移動している場合、自分の一部と、開閉プレートに設けられた位置決め部分との係合を解除させられ、開閉プレートは、鍵が挿入されたとき、挿入された鍵のキーコードに対応する面に当接することによって、挿入されている鍵のキーコードに対応する面で定まる位置であって、複数の位置決め部分のうちの、1つの位置決め部分と自分の一部とが係合することができる第1の方向の位置に移動させられる。
したがって、シリンダ錠の構成部品を少なくすることができる。また、シリンダ錠を小型化することができる。さらに、シリンダ錠を低コストで形成することができる。
前記開閉プレートとタンブラプレートとは、穴とピンとにより係合するようにすることができる。
穴とピンとが係合することによりタンブラプレートが、開閉プレートの移動に伴って、第1の方向に移動される。
したがって、耐久性の高いシリンダ錠を低コストで形成することができる
前記開閉プレートが鍵のキーコードに対応する面に当接するように、開閉プレートを付勢するバネをさらに含むようにすることができる。
バネによって、開閉プレートが鍵のキーコードに対応する面に当接されるように、付勢される。
バネで構成される尖端部を有し、シリンダに鍵が完全に挿入されていない場合、尖端部がシリンダの鍵穴に掛止し、シリンダに鍵が完全に挿入された場合、鍵により尖端部が押圧されることにより、シリンダの鍵穴との掛止が解除される掛止手段をさらに含むようにすることができる。
バネで構成される尖端部を有する掛止手段によって、シリンダに鍵が完全に挿入されていない場合、掛止手段の尖端部が鍵穴に掛止され、シリンダに鍵が完全に挿入された場合、鍵の押圧により、尖端部と鍵穴の掛止が解除される。
したがって、鍵がシリンダに完全に挿入されないことによって誤ったキーコードが設定されることを防ぐことができる。
前記尖端部を覆うボタンをさらに備え、シリンダに鍵が完全に挿入されていない場合、ボタンがシリンダの鍵穴に掛止し、シリンダに鍵が完全に挿入された場合、鍵によりボタンが押圧されることにより、シリンダの鍵穴との掛止が解除されるようにすることができる。
したがって、鍵がシリンダに完全に挿入されたことを、より正確に検知することができる。
前記シリンダに鍵が完全に挿入された場合、鍵の尖端部がシリンダの一部に当接し、鍵のシリンダに対する位置が一定となるように保持されるようにすることができる。
したがって、開施錠の動作の安定性を向上させることができる。
本発明によれば、シリンダ錠を提供することができる。特に、小型で安価、かつ耐久性の高いシリンダ錠であって、キーコードの変更が可能であり、一方の面の位置でキーコードが特定される鍵を使用することができるシリンダ錠を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図12および図13は、本発明を適用したシリンダ錠191の外観の例を示している。図12は、シリンダ錠191の前端部側の外観の斜視図である。図13は、シリンダ錠191の後端部側の外観の斜視図である。
シリンダ錠191の、外周シリンダ201の内側には、正規の鍵が挿入された場合に、鍵と共に回動する内周シリンダ203が設けられている。内周シリンダ203が外周シリンダ201に配置された状態において、内周シリンダ203に設けられた、鍵が挿入される鍵穴203aは、外周シリンダ201から外部に露出する。
また、外周シリンダ201の後部には、シリンダ錠191を固定するための取り付けフランジ201aが設けられている。取り付けフランジ201aの上側および下側にそれぞれ、取り付け用のネジなどを貫通させる取り付け用孔202−1および202−2が設けられている。
外周シリンダ201の背面には、背面カバー213が嵌着されている。リセットボタン211を押圧できるように、外周シリンダ201の背面からリセットボタン211、およびジョイントカム212の一部が露出するように、リセットボタン211、およびジョイントカム212が設けられている。ジョイントカム212は、背面カバー213のジョイントカム用孔213aを貫通している。また、ジョイントカム212には、図示せぬ施錠カムが取り付けられる軸部212a、および凸部212bが設けられている。すなわち、外周シリンダ201は、シリンダ錠191において、内周シリンダ203、および各構成部品を保持するケースとなる。
図14は、シリンダ錠191を、鍵穴203aが正面となるような位置からみた外観を表す図であり、図15は、図14に示されるシリンダ錠191を、側面からみた外観を表す図である。
次に、図16乃至図18を参照して、シリンダ錠191の構造を説明する。図16は、シリンダ錠191の構成を示す斜視図である。図17は、シリンダ錠191の縦断面図である。図18は、図17のA−A線におけるシリンダ錠191の縦断面図である。
開閉プレート231−1乃至231−8のそれぞれは、その内周シリンダ203に対する位置によって、内周シリンダ203の回動を可能にするか、または回動を抑制するように動作する。開閉プレート231−1乃至231−8はそれぞれ、後述する係合穴によってタンブラプレート233−1乃至233−8と係合する。
開閉プレート用バネ232−1乃至232−8のそれぞれは、一方の端部が開閉プレート231−1乃至231−8に当接し、他方の端部がバネカバー235に当接するように設けられている。そして、開閉プレート231−1乃至231−8を、シリンダ錠191に挿入された鍵の位置決め面に当接するように、付勢する。図17に示されるように、開閉プレート231−1乃至231−8および開閉プレート用バネ232−1乃至232−8は、それぞれ、内周シリンダ203の開閉プレート用孔281a乃至281hのそれぞれに挿入される。
バネカバー235の孔235aは、内周シリンダ203の凸部291aに嵌合され、バネカバー235の孔235bは、内周シリンダ203の凸部291bに嵌合されることにより、バネカバー235は、内周シリンダ203に固定される(図17)。
サイドバー251は、サイドバー用バネ252−1および252−2によって、外周シリンダ201の内面に押圧される。サイドバー251には、凸部251aおよび傾斜面を有する凸部251b(以下、単に凸部251bと称する)が設けられている。サイドバー251は、外周シリンダ201の凹部201dと噛み合うか、またはその噛み合いが外れることにより、外周シリンダ201に対する内周シリンダ203の回動を規制する。
図18に示されるように、サイドバー251は、サイドバー用孔274に沿って、図中左右の方向に移動可能な構造とされている。シリンダ錠191が開錠可能となる状態においては、サイドバー251の凸部251aは、タンブラプレート233−4の凹部233−4aに嵌合することにより、外周シリンダ201の傾斜面を有する凹部201d(以下、単に凹部201dと称する)とサイドバー251の凸部251bとの嵌合が解除され、内周シリンダ203は回動可能となる。
一方、シリンダ錠191が施錠された状態においては、サイドバー251の凸部251aは、233−1乃至233−8いずれかの、凹部233−1a乃至233−8aの以外の側面(図15中の左側の側面)に当接することにより、外周シリンダ201の凹部201dとサイドバー251の凸部251bとの嵌合は解除されず、内周シリンダ203は回動不可能となる。
なお、サイドバー251は、サイドバー用バネ252−1および252−2(図16)により、通常、サイドバー251の凸部251bが、外周シリンダ201の凹部201dと嵌合する方向、すなわち図中左方向に付勢されている。
図17に示されるように、リセットボタン211は、図中の上下方向に移動可能に設けられている。リセットボタン211の凸部211aが、ジョイントブロック242に当接しており、ジョイントブロック242に当接し、ジョイントブロック242、およびリセットボタン211を図中の上側に付勢するリセット用バネ243が、内周シリンダ203の孔281jに配置されている。なお、リセットボタンの詳細については、図41を参照して後述する。
完全挿入確認バネ311は、その尖端部311aがバネとなっており、尖端部311aが内周シリンダ203の鍵穴203aに係合する形状とされ、鍵が完全に挿入されていない場合、尖端部311aが鍵穴203aを掛止し、鍵が完全に挿入された場合、尖端部311aと鍵穴203aの掛止が解除されるように装着される。なお、完全挿入確認バネ311の詳細は図24乃至図33を参照して後述する。
このように、正規の鍵が挿入された場合、ジョイントカム212と共に内周シリンダ203の回動が可能となり、正規の鍵が挿入されていない場合、内周シリンダ203の回動ができないように、シリンダ錠191は構成されている。
また、正規の鍵が挿入され、リセットボタン211が押圧された場合、ジョイントカム212が外周シリンダ201に対して固定されたままで、内周シリンダ203の回動が可能になる。
次に、図19A、図19B、図20A、および図20Bを参照して、開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4の関係について詳細に説明する。上述したように、開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4は係合する。このため、開閉プレート231−4の図中右側の上部には、3つの穴により構成される係合穴231−4aが設けられており、図中右側の下部には、やはり3つの穴で構成される係合穴231−4bが設けられている。一方、タンブラプレート233−4には、係合穴231−4aのいずれか1つの穴に係合する径をもつ係合ピン233−4b、および係合穴231−4bのいずれか1つの穴に係合する径をもつ係合ピン233−4cが設けられている。
従って、係合ピン233−4bおよび係合ピン233−4cが、それぞれ係合穴231−4aおよび係合穴231−4bのいずれか1つの穴に係合することにより、開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4が係合する。そして、開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4が係合することにより、開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4の図中上下方向の位置が決まる。
図19Bは、このように構成される開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4を備えるシリンダ錠191の断面図である。
図19Aにおいては、係合穴231−4aおよび係合穴231−4bが、それぞれ独立した3つの穴で構成されるようにしたが、実際には、係合穴231−4aおよび係合穴231−4bを、それぞれ、図20Aに示されるように構成してもよい。
図20Aにおいて、係合穴231−4aおよび係合穴231−4bは、それぞれ独立した3つの穴ではなく、第1番目(図中最上部)の穴の下部と第2番目(図中中間)の穴の上部が当接し、また、第2番目(図中中間)の穴の下部と、第3番目(図中最下部)の穴の上部が当接するように構成されている。
すなわち、図20Aの係合穴231−4aおよび係合穴231−4bは、図19Aに示される、それぞれの3つの穴を、図中縦方向に近接させたものであり、このように係合穴231−4aおよび係合穴231−4bを構成することにより、開閉プレート231−4を、図19Aの場合と比較して、さらに小型化することができる。また、係合ピン233−4bおよび係合ピン233−4cは、やはり、それぞれ係合穴231−4aおよび係合穴231−4bのいずれか1つの穴に係合するので、開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4の図中上下方向の位置を決めることができる。
ここでは、開閉プレート231−4およびタンブラプレート233−4を例として説明したが、開閉プレート231−1乃至231−3、および開閉プレート231−5乃至231−8、並びにタンブラプレート233−1乃至233−3、およびタンブラプレート233−5乃至233−8も、それぞれ開閉プレート231−4およびタンブラプレート233−4と同様に構成されている。
図20Bは、このように構成される開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4を用いて構成される、シリンダ錠191の断面図である。
同図に示されるように、上述した係合穴231−4aおよび係合穴231−4b、並びに係合ピン233−4bおよび係合ピン233−4cによって、開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4が係合しており、タンブラプレート233−4の凹部233−4aの図中上下方向の高さが、サイドバー251の凸部251aの図中上下方向の高さと一致している。これは、鍵穴203aに挿入された鍵の形状に従って、開閉プレート231−4が図中上下方向に移動し、開閉プレート231−4に係合しているタンブラプレート233−4が、開閉プレート231−4の移動に伴って、図中上下方向に移動した結果であり、鍵の形状によっては、凹部233−4aの図中上下方向の高さが、凸部251aの図中上下方向の高さと一致しない場合もある(鍵の形状については、図22を参照して後述する)。
上述したように、係合ピン233−4bおよび係合ピン233−4cが、それぞれ係合穴231−4aおよび係合穴231−4bのいずれか1つの穴に係合することにより、開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4が係合し、開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4の図中上下方向の位置が決まる。従って、鍵を挿入したとき、凹部233−4aの図中上下方向の高さを、凸部251aの図中上下方向の高さと一致させるためには、鍵の形状に合わせて、係合ピン233−4bおよび係合ピン233−4cを、それぞれ係合穴231−4aおよび係合穴231−4bのどの穴に係合させるかを決定する必要がある(係合ピン233−1b乃至233−8bおよび係合ピン233−1c乃至233−8c、並びに係合穴231−1a乃至231−8aおよび係合穴231−1b乃至231−8bも、全て同様)。
すなわち、係合ピン233−1b乃至233−8bおよび係合ピン233−1c乃至233−8cを、それぞれ係合穴231−1a乃至231−8aおよび係合穴231−1b乃至231−8bのどの穴に係合させるかが、シリンダ錠191を開施錠する鍵を特定する、キーコードとなる。
図21を参照して、開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4に加えて、サイドバー251の関係を詳細に説明する。サイドバー251は、タンブラプレート233−4が嵌合するタンブラプレート用孔251cを有しており、タンブラプレート233−4は、タンブラプレート用孔251cに嵌合し、タンブラプレートの面233−4dが、タンブラプレート用孔251cに隣接するサイドバー251の凸部251dの図中左側の面と当接するように構成されている。そして、サイドバー251が、矢印452の方向に移動することにより、タンブラプレート233−4の凹部233−4aと、サイドバー251のタンブラプレート用孔251cの中に設けられた凸部251aが嵌合する。
すなわち、サイドバー251は、矢印452の方向に移動することができるように構成されており、その場合、タンブラプレート233−4の位置は変化しない。また、サイドバー251が矢印451の方向にも移動することができるように構成されており、その場合、タンブラプレート用孔251cに嵌合しているタンブラプレート233−4もサイドバー251の移動に伴って、矢印451の方向に移動する。
換言すれば、タンブラプレート233−4(タンブラプレート233−1乃至233−8)は、開閉プレート231−4(開閉プレート231−1乃至231−8)の移動に伴って図中上下方向に移動可能であり、サイドバー251の移動に伴って、矢印451の方向、すなわち、シリンダ錠191の鍵の挿入方向にも移動可能となるように構成されている。
上述したように、係合ピン233−4bおよび係合ピン233−4cがそれぞれ係合穴231−4aおよび係合穴231−4bのいずれか1つの穴に係合するので、開閉プレート231−4の面231−4dとタンブラプレート233−4の面233−4dが当接するように、開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4は係合している。
サイドバー251が矢印451の方向に移動する場合、タンブラプレート用孔251cに嵌合しているタンブラプレート233−4は、サイドバー251の移動に伴って、矢印451の方向に移動するが、開閉プレート231−4は、図17を参照して上述したように、内周シリンダ203の開閉プレート用孔281dに挿入されて固定されているため移動しない。このため、サイドバー251が矢印451の方向に移動すると、タンブラプレート233−4の面233−4dは、開閉プレート231−4の面231−4dから離れ、その結果、係合ピン233−4bおよび係合ピン233−4cと、係合穴231−4aおよび係合穴231−4bとの係合が解除される。
このように、係合ピン233−4bおよび係合ピン233−4cと、係合穴231−4aおよび係合穴231−4bとの係合を解除する(係合ピン233−1b乃至233−8bおよび係合ピン233−1c乃至233−8c、並びに係合穴231−1a乃至231−8aおよび係合穴231−1b乃至231−8bも、全て同様)ことで、シリンダ錠191のキーコードをリセットすることができる。
なお、同図に示されているように、実際には、係合ピン233−4bおよび係合ピン233−4cは、それぞれその尖端部分が序々に細くなるような傾斜を有する構成とされる。また、係合穴231−4aおよび係合穴231−4bは、それぞれその上部(面231−4d側)が序々に広くなるような傾斜を有する構成とされる。このように構成することにより、係合ピン233−4bおよび係合ピン233−4cの位置が、それぞれ係合穴231−4aおよび係合穴231−4bのいずれか1つの穴の位置に、正確に一致していなくても、係合ピン233−4bおよび係合ピン233−4cが、それぞれ係合穴231−4aおよび係合穴231−4bのいずれか1つの穴に、よりスムーズに係合するようにできる。
このように、本発明のシリンダ錠191においては、係合ピン233−1b乃至233−8bおよび係合ピン233−1c乃至233−8cを、それぞれ係合穴231−1a乃至231−8aおよび係合穴231−1b乃至231−8bと係合させたり、または係合を解除させることにより、簡単にキーコードを設定、またはリセットできる。
次に図22を参照して、シリンダ錠191に挿入される鍵K3の例を説明する。図22は、鍵K3の外観の例を示す斜視図である。鍵K3は、ユーザが鍵K3を回動させる場合に、保持する保持部411、およびシリンダ錠191に挿入する挿入部412により構成されている。挿入部412には、3段階の深さ(高さ)を有するすり鉢形状の孔として位置決め面421乃至428が設けられている。位置決め面421乃至428の3段階の深さ(高さ)の組み合わせにより、鍵K3のキーコードが特定される。
なお、位置決め面421乃至428は、シリンダ錠191に挿入された場合、内周シリンダ203に対する、タンブラプレート233−1乃至233−8のそれぞれの位置を決めることができれば足り、すり鉢形状に限られない。
図23を参照して、正規の鍵K3が挿入されたシリンダ錠191について説明する。図23は、鍵K3が挿入されたシリンダ錠191の縦断面図である。同図に示されるように、シリンダ錠191に鍵K3が挿入されると、開閉プレート231−1乃至231−8のそれぞれは、位置決め面421乃至428のそれぞれに当接することによって、3段階の位置(高さ(図23中の縦方向))のうちの1つの位置に移動する。
また、同図においては、完全挿入確認バネ311の記載が省略されているが、シリンダ錠191に鍵K3が完全に挿入されると、鍵K3の挿入部412の尖端部が完全挿入確認バネ311の尖端部311aに当接する。
図24乃至図28を参照して、完全挿入確認バネ311と鍵K3の関係について詳細に説明する。図24は、完全挿入確認バネ311の、内周シリンダ203またはジョイントカム212に対する取り付け位置を表す斜視図である。同図に示されるように、完全挿入確認バネ311は、内周シリンダ203とジョイントカム212の間に挿入される。上述したように、完全挿入確認バネ311は、その尖端部311aがバネとなっており、通常(鍵K3が完全に挿入されていない場合)、尖端部311aが内周シリンダ203の鍵穴203aに入り込むように、バネ(尖端部311a自身)により付勢されている。
図25は、完全挿入確認バネ311が装着されたシリンダ錠191の縦断面図である。なお、同図は、図23と同様の縦断面図であるが、図25において、内周シリンダ203は、図23の状態から180°回転した状態とされており、これに伴って、開閉プレート231−1乃至231−8などが図中下側に表示されている。
図26は、図25における完全挿入確認バネ311の周辺(図中円で囲まれた部分)を拡大した図である。同図に示されるように、完全挿入確認バネ311が、内周シリンダ203とジョイントカム212の間に装着されており、尖端部311aは、内周シリンダ203の鍵穴203aに係合するため、バネにより付勢されて内周シリンダ203の内部(図中左側)に突出している。この状態では、内周シリンダ203は、完全挿入確認バネ311により掛止(ロック)されるため、ジョイントカム212に対して相対的に回転できない。
図27は、図25のシリンダ錠191に鍵K3が挿入された状態を表す縦断面図である。同図に示されるように鍵K3の挿入部412が挿入されると、挿入部412の尖端部が完全挿入確認バネ311の尖端部311aと当接する。
図28は、図27における完全挿入確認バネ311の周辺(図中円で囲まれた部分)を拡大した図である。同図に示されるように、完全挿入確認バネ311の尖端部311aは、挿入部412の尖端部によって図中右方向に押圧されて、内周シリンダ203の内部に突出しない状態になっている。すなわち、尖端部311aと、内周シリンダ203の鍵穴203aのロックが解除された状態となっている。この状態であれば、内周シリンダ203は、完全挿入確認バネ311によるロックが解除されるため、ジョイントカム212に対して相対的に回転できる。
また、上述したように、完全挿入確認バネ311の尖端部311aは、図中左から挿入される鍵の挿入部412の尖端部により、図中右方向に押圧されるようになっている。従って、シリンダ錠191に対して、鍵412を完全に(図中右方向一杯に)挿入しないと、尖端部311aと、内周シリンダ203の鍵穴203aの係合は解除されない。このため、挿入部412を中途半端に挿入しても、完全挿入確認バネ311によるロックが解除されず、内周シリンダ203は、ジョイントカム212に対して相対的に回転できない。
このように、シリンダ錠191は、鍵K3が完全に挿入された場合、内周シリンダ203が回転するように構成されている。このように構成することで、例えば、ピッキングなどによりシリンダ錠191が不正に開錠されることを抑止し、また、キーコードを変更するとき、鍵が完全に挿入されていない状態で、その形状が誤って認識され、誤ったキーコードが登録されることを抑止することができる。
この例では、完全挿入確認バネ311の尖端部311aと、挿入部412の尖端部が当接するようにシリンダ錠191が構成されているが、完全挿入確認バネ311の尖端部311aを覆うボタンを設けて、このボタンと、挿入部412の尖端部が当接するようにシリンダ錠191を構成してもよい。図29乃至図33は、完全挿入確認ボタン312を設けた場合の、完全挿入確認バネ311と鍵K3の関係を表す図である。
図29は、完全挿入確認バネ311と完全挿入確認ボタン312の、内周シリンダ203またはジョイントカム212に対する取り付け位置を表す斜視図である。同図は、図24に対応する図であるが、図24の場合と異なり、完全挿入確認バネ311と、内周シリンダ203の間に、完全挿入確認ボタン312が装着されている。そして、鍵K3が完全に挿入されていない場合、完全挿入確認ボタン312が内周シリンダ203の鍵穴203aに係合するように、バネにより付勢されている。
図30は、図25に対応する縦断面図であり、図31は、図30の完全挿入確認ボタン312の周辺(図中円で囲まれた部分)を拡大した図である。
図31に示されるように、完全挿入確認バネ311は、内周シリンダ203とジョイントカム212の間に装着されており、尖端部311aを覆う完全挿入確認ボタン312は、内周シリンダ203の鍵穴203aに係合するため、バネ(尖端部311a)により付勢され、内周シリンダ203の内部(図中左側)に突出している。この状態では、内周シリンダ203は、完全挿入確認ボタン312によりロックされるため、ジョイントカム212に対して相対的に回転できない。
図32は、図30のシリンダ錠191に鍵K3の挿入部412が挿入された状態を表す縦断面図である。同図に示されるように挿入部412が挿入されると、挿入部412の尖端部が完全挿入確認ボタン312と当接する。
図33は、図32における完全挿入確認ボタン312の周辺(図中円で囲まれた部分)を拡大した図である。同図に示されるように、完全挿入確認ボタン312は、図中左方向から挿入される鍵の挿入部412の尖端部により図中右方向に押圧され、挿入部412の尖端部と当接する面が、内周シリンダ203の図中右端の面とほぼ同等の位置となるまで、図中右側に移動している。すなわち、完全挿入確認ボタン312と、内周シリンダ203の鍵穴203aの係合が解除された状態となっている。この状態であれば、内周シリンダ203は、完全挿入確認ボタン312によるロックが解除されるため、ジョイントカム212に対して相対的に回転できる。
このように構成することで、図24を参照して上述した場合と同様に、シリンダ錠191が不正に開錠されることを抑止し、また、キーコードを変更するとき、誤ったキーコードが登録されることを抑止することができるとともに、鍵が完全に挿入されたか否かをより正確に検知することができる。
鍵K3が挿入されたときのシリンダ錠191の内部の状態について、さらに詳細に説明する。図34A、図34B、および図34Cのそれぞれは、図23のC−C線、D−D線、およびE−E線におけるシリンダ錠191の縦断面図である。
図34Aで示されるように、開閉プレート231−3が鍵K3の挿入部412の位置決め面423に当接されることで、開閉プレート231−3を図中下方向に付勢するバネ232−3が縮み、開閉プレート231−3が図中上方向に移動すると共に、開閉プレート231−3と係合しているタンブラプレート233−3の図中上下方向の位置も位置決めされる。すなわち、開閉プレート231−3は、鍵K3の形状に応じて位置決め面423の位置が変化する方向である図34Aの上下方向に移動可能となるように設けられており、タンブラプレート233−3は、係合ピン233−3bおよび233−3cが係合穴231−3aおよび231−3bにそれぞれ係合されているので、開閉プレート231−3の上下方向の位置を追従し、その位置が特定されるように設けられている。
開閉プレート231−3は、鍵K3の挿入部412の位置決め面のうち、最も低い位置決め面423に当接するが、タンブラプレート233−3の係合ピン233−3bおよび233−3cは、開閉プレート231−3の係合穴231−3aおよび231−3bのうち、最も高い位置の穴に係合しているので、タンブラプレート233−3は、位置決め面423に対してより高い位置に配置される。
その結果、タンブラプレート233−3の凹部233−3aの図中の上下方向の位置がサイドバー251の凸部251aの図中の上下方向の位置に一致する。
また、図34Bで示されるように、開閉プレート231−5が鍵K3の挿入部412の位置決め面425に当接して、図中の上方向に移動されることで、開閉プレート231−5と共に、開閉プレート231−5と係合しているタンブラプレート233−5も上方向に移動される。
開閉プレート231−5は、鍵K3の挿入部412の中間の高さの位置決め面425に当接するが、タンブラプレート233−5の係合ピン233−5bおよび233−5cは、開閉プレート231−5の係合穴231−5aおよび231−5bのうち、中間の高さの穴に係合しているので、タンブラプレート233−5は、位置決め面425に対して中間の高さの位置に配置される。
その結果、タンブラプレート233−5の凹部233−5aの図中の上下方向の位置がサイドバー251の凸部251aの図中の上下方向の位置に一致する。
さらに、図34Cで示されるように、開閉プレート231−7が鍵K3の挿入部412の位置決め面427に当接して、図中の上方向に移動されることで、開閉プレート231−7と共に、開閉プレート231−7と係合しているタンブラプレート233−7も上方向に移動される。
開閉プレート231−7は、鍵K3の挿入部412の最も高い位置決め面427に当接するが、タンブラプレート233−7の係合ピン233−7bおよび233−7cは、開閉プレート231−7の係合穴231−7aおよび231−7bのうち、最も低い位置の穴に係合しているので、タンブラプレート233−7は、位置決め面427に対してより低い位置に配置される。
その結果、タンブラプレート233−7の凹部233−7aの図中の上下方向の位置がサイドバー251の凸部251aの図中の上下方向の位置に一致する。
以上、タンブラプレート233−3,233−5および233−7について説明したが、タンブラプレート233−1,233−2,233−4,233−6、および233−8も同様に、その凹部233−1a,233−2a,233−4a,233−6a、および233−8aの位置がサイドバー251の凸部251aの位置に一致する。すなわち、シリンダ錠191は、正規の鍵K3の挿入部412の形状(位置決め面421乃至428の高さ)に合わせてキーコードが設定されているので、鍵K3が挿入された場合、各タンブラプレートの凹部の位置が全てサイドバー251の凸部251aの位置と一致する。従って、サイドバー251の凸部251aは、内周シリンダ203を回動してシリンダ錠191を開錠する際には、タンブラプレート233−1乃至233−8の凹部233−1a乃至233−8aに挿入されることになる。
次に、図35乃至図39を参照して、シリンダ錠191の開錠の詳細について、順を追って説明する。図35は、鍵K3が挿入されていない状態の、図17のA−A線におけるシリンダ錠191の縦断面図である。同図に示されるように、シリンダ錠191には鍵K3の挿入部412が挿入されていないため、開閉プレート231−4は、挿入部412の位置決め面と当接しておらず、開閉プレート用バネ232−4によって、図中下方向に付勢され、開閉プレート231−4と共に、開閉プレート231−4と係合しているタンブラプレート233−4も下方向に付勢されている。その結果、タンブラプレート233−4の凹部233−4aの図中の上下方向の位置とサイドバー251の凸部251aの図中の上下方向の位置が一致していない。
図36は、このときのサイドバー251、開閉プレート231−4、およびタンブラプレート233−4の位置の関係を表す斜視図である。同図においては、タンブラプレート用孔251cの中で、タンブラプレート233−4の凹部233−4aの上下方向の位置とサイドバー251の凸部251aの上下方向の位置が一致しない状態となっており、サイドバー251は、開閉プレート231−4、およびタンブラプレート233−4に対して、後述する図39の場合と比較して、遠い位置にある(離れている)。
次に、シリンダ錠191に鍵K3が挿入されると、図37に示されるように、開閉プレート231−4が鍵K3の挿入部412の位置決め面424に当接して、図中の上方向に移動されることで、開閉プレート231−4と共に、開閉プレート231−4と係合しているタンブラプレート233−4も上方向に移動される。その結果、タンブラプレート233−4の凹部233−4aの図中の上下方向の位置がサイドバー251の凸部251aの図中の上下方向の位置に一致する。
上述したように、正規の鍵K3が完全に挿入されると、タンブラプレート233−4に限らず、タンブラプレート233−1乃至233−8の全てがそれぞれ移動され、タンブラプレート233−1乃至233−8の凹部233−1a乃至233−8aの図中の上下方向の位置が、全てサイドバー251の凸部251aの図中の上下方向の位置に一致する。
この状態で、ユーザが鍵K3を図中時計回りに回動させると、サイドバー251(の凸部251b)は、外周シリンダ201(凹部201d)の形状に沿って、図中右方向に緩やかに押圧される。そして、サイドバー251が右方向に移動して、凸部251aがタンブラプレートの凹部233−1a乃至233−8aに挿入されることになる。
すなわち、図38に示されるように、鍵K3が回動されることで、外周シリンダ201の凹部201dとサイドバー251の凸部251bとの嵌合が解除される(内周シリンダ203が外周シリンダ201に対して回動する状態になる)。
このとき、開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4が係合する部分である係合穴231−4aおよび係合穴231−4bと係合ピン233−4bおよび係合ピン233−4cには、図中上下方向に、互いに相反する方向に力がかかる(負荷がかかる)が、係合穴231−4aおよび係合穴231−4bと係合ピン233−4bおよび係合ピン233−4cは、前後方向(図中奥行方向)に係合するように構成されているので、回動中に係合が外れる可能性は低く、その結果シリンダ錠191の耐久性が向上する。
図39は、このときのサイドバー251、開閉プレート231−4、およびタンブラプレート233−4の位置の関係を表す斜視図である。同図においては、タンブラプレート用孔251cの中で、タンブラプレート233−4の凹部233−4aの上下方向の位置とサイドバー251の凸部251aの上下方向の位置が一致した状態となっており、サイドバー251の凸部251aがタンブラの凹部233−1a乃至233−8aに挿入されたため、サイドバー251は、開閉プレート231−4、およびタンブラプレート233−4に対して、図36の場合と比較して近接している。
このように、シリンダ錠191は、正規の鍵K3を完全に挿入し、回動させることで開錠することができる。シリンダ錠191の開錠を制御する部品は、主に、サイドバー251、開閉プレート231−1乃至231−8、およびタンブラプレート233−1乃至233−8なので、従来のシリンダ錠に比べて部品数が少なく、シリンダ錠191を、簡単かつ耐久性の高い構造にすることができる。
一方、正規の鍵K3が完全に挿入されていない場合、シリンダ錠191を開錠することはできない。すなわち、正規の鍵以外の鍵を挿入したり、正規の鍵K3の挿入が完全でないような(鍵K3を中途半端に挿入したような)場合、図40に示されるように、開閉プレート231−4が挿入された鍵の位置決め面に当接して、図中の上方向に移動されることで、開閉プレート231−4と共に、開閉プレート231−4と係合しているタンブラプレート233−4も上方向に移動されるものの、タンブラプレート233−4の凹部233−4aの図中の上下方向の位置がサイドバー251の凸部251aの図中の上下方向の位置に一致しない状態になる。
なお、図40において、シリンダ錠191には正規の鍵K3以外の鍵が挿入されており、開閉プレート231−4は、その鍵の位置決め面(位置決め面424とは、図中上下方向の位置が異なる位置決め面)と当接しているものとする。
この状態で、鍵を回動しようとすると、サイドバー251(の凸部251b)は、上述した場合と同様に、外周シリンダ201(凹部201d)の形状に沿って、図中右方向に緩やかに押圧されるが、凸部251aが、タンブラプレート233−4の凹部233−4aのやや上の部分に当接してしまい、サイドバー251は、図中右側に移動することができない。従って、外周シリンダ201の凹部201dとサイドバー251の凸部251bとの嵌合が解除されず、鍵を回動させることはできない。
仮に、その鍵の開閉プレート231−4に対応する位置決め面の高さが、偶然適当な位置に設定されており、凹部233−4aの図中の上下方向の位置がサイドバー251の凸部251aの図中の上下方向の位置に一致したとしても、正規の鍵K3を完全に挿入しなければ、凹部233−1a乃至233−8aのいずれかのうち、少なくとも1つは、サイドバー251の凸部251aと、図中の上下方向の位置が一致しない状態になる。
従って、サイドバー251(の凸部251b)を図中右方向に押圧しても、タンブラプレート233−1乃至233−8のいずれかのうち、少なくとも1つは、サイドバー251の凸部251aと、その凹部233−1a乃至233−8a以外の部分で当接してしまい、サイドバー251の凸部251aが、タンブラの凹部233−1a乃至233−8aに挿入されず、外周シリンダ201の凹部201dとサイドバー251の凸部251bとの嵌合が外れることがないため内周シリンダ203は外周シリンダ201に対して回動することができないことになる。
このように、シリンダ錠191は、正規の鍵K3が完全に挿入されなければ、開錠できないように施錠されている。
次に、図41乃至図46を参照してシリンダ錠191のキーコードをリセットするリセット状態への移行について説明する。図41は、リセットボタン211を説明する図である。同図に示されるように、リセットボタン211は、図中の上下方向に移動可能に設けられている。リセットボタン211の凸部211aは、ジョイントブロック242に当接し、ジョイントブロック242に当接するリセット用バネ243は、内周シリンダ203の孔281jに配置される。リセット用バネ243は、ジョイントブロック242、およびリセットボタン211を図中の上側に付勢する。
リセットボタン211が図中の下方向に押圧されていない状態においては、ジョイントブロック242が、内周シリンダ203の孔281jに挿入され、嵌合されると共に、ジョイントブロック242は、ジョイントカム212の凹部212cと嵌合する。従って、リセットボタン211が図中の下方向に押圧されていない状態においては、内周シリンダ203にジョイントカム212が固定される。
一方、リセットボタン211が図中の下方向に押圧された場合、ジョイントブロック242が、図中の下方向に移動し、リセットボタン211がジョイントカム212に嵌合する。そして、ジョイントブロック242の上側の面と、ジョイントカム212の内周の面とが一致することにより、外周シリンダ201に対して、内周シリンダ203は回動自在となるとともに、ジョイントカム212は、外周シリンダ201に固定される。
図42Aは、正規の鍵K3が挿入され、リセットされていないシリンダ錠191について、図17の図中上方向からみた断面図である。図42Bは、図42AのF−F線におけるシリンダ錠191の縦断面図である。
図42Aに示されるように、開閉プレート231−1乃至231−8は、タンブラプレート233−1乃至233−8と係合されており、図42Bに示されるように、正規の鍵K3が挿入されることで、タンブラプレート233−4(タンブラプレート233−1乃至233−8も同様)は、タンブラプレート233−4の凹部233−4aの図中の上下方向の位置がサイドバー251の凸部251aの図中の上下方向の位置に一致するように位置決めされている。
シリンダ錠191をリセットする場合、リセットボタン211を押下した状態で、鍵K3を回動させる。すなわち、シリンダ191を開錠する場合と同様に、外周シリンダ201の凹部201dとサイドバー251の凸部251bとの嵌合が解除され、内周シリンダ203が外周シリンダ201に対して回動するが、シリンダ191を開錠する場合と異なり、リセットボタン211がジョイントカム212に嵌合しているため、ジョイントカム212は、外周シリンダ201に固定され、回動しない。
図43は、図42Aに示される状態から、リセットボタン211を押下して、鍵K3を180°回動させた状態を表す図である。同図においては、内周シリンダ203の回動に伴って、開閉プレート231−1乃至231−8、タンブラプレート233−1乃至233−8、およびサイドバー251も回動している。すなわち、図42Aにおいて、タンブラプレート233−1乃至233−8およびサイドバー251は、図中左側に表示されているが、図43において、タンブラプレート233−1乃至233−8およびサイドバー251は、図中右側に表示されている。なお、開閉プレート231−1乃至231−8は、図42Aの状態から、その上下が逆転した状態となっている。
サイドバー251は、サイドバー251の図43中上方向の端部に当接するように装着されたサイドバー前後移動用バネ252−3により図43中下方向に付勢される。さらにジョイントカム212は、図43中左側の端部212dに対して、図43中右側の端部212eの方が下方向に突出するように構成されており、ジョイントカム212の端部に、図43中上側の端部を当接させながら回動するサイドバー251は、サイドバー前後移動用バネ252−3とジョイントカム212端部212eにより図43中下方向に付勢され、サイドバー251全体が、図43中下方向に移動する。その結果、サイドバー251の図43中下側の端部251dが、外周シリンダ201の凹部201eに嵌合する。
このとき、図21を参照して上述したように、サイドバー251のタンブラプレート用孔251cに嵌合しているタンブラプレート233−1乃至233−8もサイドバー251の移動に伴って、図43中下方向に移動する。そして、タンブラプレート233−1乃至233−8の面233−1d乃至233−8dは、開閉プレート231−1乃至231−8の面231−1d乃至231−8dから離れ、係合ピン233−1b乃至233−8bおよび係合ピン233−1c乃至233−8cと、係合穴231−1a乃至231−8aおよび係合穴231−1b乃至231−8bとの係合が解除される。
図44A、図44B、図45A、および図45Bを参照して、サイドバー251の移動に伴って、開閉プレート231−1乃至231−8とタンブラプレート233−1乃至233−8の係合が解除される様子を説明する。
図44Aは、開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4の係合が解除されていない状態の、サイドバー251の位置を表す斜視図である。同図において、サイドバー251(内周シリンダ203)は、その端部251dが、図43の外周シリンダ201の凹部201eに嵌合する位置まで回動されていないものとする。
図44Bは、図44Aを矢印491の方向からみた図である。同図に示されるように、タンブラプレート233−4の係合ピン233−4bおよび233−4cが開閉プレート231−4の係合穴231−4aおよび係合穴231−4bと係合し、その結果、開閉プレート231−4の面231−4dとタンブラプレート233−4の面233−4eとがほぼ当接している。
図45Aは、図44Aに示される状態から、内周シリンダ203がさらに回動され、サイドバー251の端部251dが、図43の外周シリンダ201の凹部201eに嵌合する位置となった状態を表す斜視図である。同図においては、サイドバー251が、矢印511で示される方向に移動しており、サイドバー251の移動に伴って、タンブラプレート233−4も矢印511で示される方向に移動している。これに対して、開閉プレート231−4は移動していない。
図45Bは、図45Aを図45Aの矢印492の方向からみた図である。同図に示されるように、サイドバー251の移動に伴って、タンブラプレート233−4も図中右方向に移動したため、開閉プレート231−4の面231−4dからタンブラプレート233−4の面233−4eが離れ、係合ピン233−4bおよび233−4cと、開閉プレート231−4の係合穴231−4aおよび係合穴231−4bとの係合が解除されている。
図44A、図44B、図45A、および図45Bにおいては、例として、開閉プレート231−4とタンブラプレート233−4との係合が解除される様子を説明したが、開閉プレート231−1乃至3とタンブラプレート233−1乃至3の係合、および開閉プレート231−5乃至8とタンブラプレート233−5乃至8の係合も同様にして解除される。
この状態で、鍵K3をシリンダ錠191から引き抜くと、リセットが完了する。
図46は、図43のG−G線におけるシリンダ錠191の縦断面図である。図46において、鍵K3はシリンダ錠191から引き抜かれたものとする。同図に示されるように、鍵K3が引き抜かれたことにより、開閉プレート231−4(開閉プレート231−1乃至231−8も同様)は、開閉プレート用バネ232−4により付勢され、図中上方向に移動する。一方、タンブラプレート233−4は、凹部233−4aがサイドバー251の凸部251aに嵌合して固定されているため移動しない。このとき、開閉プレート231−4は、係合穴231−4aおよび係合穴231−4bのいずれの穴の位置も、タンブラプレート233−4の係合ピン233−4bおよび233−4cの位置と一致しない状態となるまで、図中上方向に移動する。
このようにして、シリンダ錠191に設定されていた鍵K3に対応するキーコードがリセットされる。
次に、シリンダ錠191のキーコードを、新しい鍵K4に対応するキーコードに変更する操作について説明する。キーコードを変更する場合、鍵K3をシリンダ錠191から引き抜いた後、新しい鍵K4をシリンダ錠191に挿入し、鍵K4を回動させる。
図47Aは、図43に示される状態から、鍵K3が引き抜かれ、新しい鍵(例えば、鍵K4)が挿入された状態を表す図である。図47Bは、図47AのH−H線におけるシリンダ錠191の縦断面図である。図47Bに示されるように、鍵K4が挿入されたことにより、開閉プレート231−4(開閉プレート231−1乃至231−8も同様)が、鍵K4の所定の位置決め面に当接することにより図中下方向に移動する。この例では、開閉プレート231−4は、係合穴231−4aおよび係合穴231−4bの図中最も下側の穴の位置が、タンブラプレート233−4の係合ピン233−4bおよび233−4cの位置と一致する状態となるまで、図中下方向に移動している。
この状態で、鍵K4を反時計回り(時計回りでもよい)に回動させることによりシリンダ錠191のキーコードは変更される。図47Aにおいて、鍵K4を反時計回り(時計回りでもよい)に回動させるとき、サイドバー251は、外周シリンダの凹部201eの形状に従って、図中上方向に緩やかに押圧され、内周シリンダ203(鍵K4)の回動に伴って、図中上方向に移動する。これにより、図44A、図44B、図45A、および図45Bを参照して上述した場合とは逆に、サイドバー251の移動に伴って、開閉プレート231−1乃至231−8とタンブラプレート233−1乃至233−8が係合する。
図48Aは、図47Aに示される状態から、鍵K4(内周シリンダ203)を反時計回り(時計回りでもよい)に180°回動させた状態を表す図である。同図において、内周シリンダ203の回動に伴って、開閉プレート231−1乃至231−8、タンブラプレート233−1乃至233−8、およびサイドバー251も回動している。すなわち、図47Aにおいて、タンブラプレート233−1乃至233−8およびサイドバー251は、図中右側に表示されているが、図48Aにおいて、タンブラプレート233−1乃至233−8およびサイドバー251は、図中左側に表示されている。なお、開閉プレート231−1乃至231−8は、図47Aの状態からその上下が逆転した状態となっている。そして、サイドバー251が図中上方向に移動したことに伴って、開閉プレート231−1乃至231−8と、タンブラプレート233−1乃至233−8が、鍵K4の位置決め面に合わせた状態に係合されている。
また、リセット用バネ243の付勢力によってリセットボタン211が図41の上方向に戻り、再び内周シリンダ203とジョイントカム212がジョイントブロック242を介して固定される。
図48Bは、図48AのI−I線におけるシリンダ錠191の縦断面図である。同図に示されるように、鍵K4が挿入されたことで、タンブラプレート233−4(タンブラプレート233−1乃至233−8も同様)は、タンブラプレート233−4の凹部233−4aの図中の上下方向の位置がサイドバー251の凸部251aの図中の上下方向の位置に一致するように位置決めされている。すなわち、シリンダ錠191のキーコードが、新しい鍵K4に対応するキーコードに変更されている。
サイドバー251は、サイドバー左右移動用バネ252−1および252−2により図中左方向に付勢されるため、外周シリンダ201の凹部201dとサイドバー251の凸部251bが嵌合し、サイドバー251は、図中左の方向に移動する。これにより、サイドバー251の凸部251aとタンブラプレート233−4の凹部233−4aの嵌合が解除される。
この状態で、鍵K4をシリンダ錠191から引き抜くと、キーコードの変更が完了する。タンブラプレート233−1乃至233−8は、鍵K4の位置決め面に基づいて、その凹部233−1a乃至233−8aの図中の上下方向の位置がサイドバー251の凸部251aの図中の上下方向の位置に一致するように位置決めされているので、キーコードの変更が完了した後、シリンダ錠191は、鍵K4以外の鍵では開錠できないようになる。
このようにしてシリンダ錠191のキーコードが変更される。
次に、図49乃至図52を参照して、シリンダ錠191の中で、鍵が挿入される内周シリンダ203の内部構造の詳細について説明される。
図49は、内周シリンダ203の外観を表す図であり、図50は、図49の斜線で示される面551に沿って内周シリンダ203を切断した場合の断面図である。上述したように、ユーザは、鍵(例えば、鍵K3)を内周シリンダの鍵穴203aに挿入する。このとき、鍵K3の挿入部412は、その尖端が図中左側(シリンダ錠191において鍵穴203aが露出する側)から、図中右側(ジョイントカム212側)に向かって挿入される。なお、図50では、完全挿入確認バネ311の記載を省略している。
図51は、図50の内周シリンダ203の図中右側の端部付近(図中円で囲まれた部分)を拡大した図である。同図に示されるように、内周シリンダ203の内側の面(鍵K3の挿入部412と当接する側の面)におけるジョイントカム212側の図中上側に位置する端部203bは、図中右側に向かって下がる傾斜を有している。端部203bの傾斜は、鍵K3の挿入部412の尖端部の形状に合わせて形成されており、鍵K3が内周シリンダの鍵穴203aに完全に挿入されたとき、挿入部412の尖端部が端部203bと当接する。
また、図51には記載が省略されているが、端部203bと対面するように、内周シリンダ203の内側の面(鍵K3の挿入部412と当接する側の面)におけるジョイントカム212側の図中下側に位置する端部203cも、鍵K3の挿入部412の尖端部の形状に合わせて、図中右側に向かって上がる傾斜を有している。従って、鍵K3が内周シリンダの鍵穴203aに完全に挿入されたとき、挿入部412の尖端部が、端部203bと端部203cに挟まれるようにして止まる。
図52は、鍵K3が完全に挿入されたときのシリンダ錠191の断面図である。同図に示されるように、挿入部412の尖端部が、端部203bと端部203cに挟まれるように当接している。
内周シリンダ203の内部をこのように構成することで、完全に挿入された鍵K3は、挿入部412の尖端部が、端部203bと端部203cにより挟まれて止まるので、内周シリンダ203の中で、挿入部412の図中上下方向の高さが一定に保持される。その結果、開閉プレート231−1乃至231−8は、それぞれ挿入部412の所定の位置決め面と正確に当接し、シリンダ錠191の開施錠の動作の安定性を向上させることができる。
従来のシリンダ錠の縦断面図である。 正規の鍵が挿入されている従来のシリンダ錠に縦断面図である。 リセット状態への移行を説明する、従来のシリンダ錠の縦断面図である。 リセット状態への移行を説明する、従来のシリンダ錠の縦断面図である。 リセット状態への移行を説明する、従来のシリンダ錠の縦断面図である。 リセット状態の従来のシリンダ錠の縦断面図である。 キーコードの変更を説明する、従来のシリンダ錠の縦断面図である。 キーコードの変更を説明する、従来のシリンダ錠の縦断面図である。 キーコードの変更を説明する、従来のシリンダ錠の縦断面図である。 キーコードが変更された従来のシリンダ錠の縦断面図である。 従来のシリンダ錠の断面図である。 本発明のシリンダ錠の前端部側の外観斜視図である。 本発明のシリンダ錠の後端部側の外観斜視図である。 本発明の係るシリンダ錠を正面からみた図である。 本発明のシリンダ錠を側面からみた図である。 本発明のシリンダ錠の構成を示す斜視図である。 本発明のシリンダ錠の鍵が挿入される方向における縦断面図である。 図17のA−A線におけるシリンダ錠の縦断面図である。 開閉プレートとタンブラプレートの関係を示す斜視図である。 開閉プレートとタンブラプレートの関係を示す斜視図である。 開閉プレート、タンブラプレート、およびサイドバーの関係を示す斜視図である。 正規の鍵の外観の例を示す斜視図である。 鍵が完全に挿入されたシリンダ錠の縦断面図である。 完全挿入確認バネの取り付け位置を説明する図である。 完全挿入確認バネが装着されたシリンダ錠の断面図である。 図25の完全挿入確認バネの拡大図である。 鍵が完全に挿入されたシリンダ錠の縦断面図である。 図28の完全挿入確認バネの拡大図である。 完全挿入確認ボタンを説明する図である 完全挿入確認ボタンが装着されたシリンダ錠の断面図である。 図30の完全挿入確認ボタンの拡大図である。 鍵が完全に挿入されたシリンダ錠の断面図である。 図32の完全挿入確認ボタンの拡大図である。 図23のC−C線、D−D線、およびE−E線におけるシリンダ錠の縦断面図である。 鍵が挿入される前のシリンダ錠の縦断面図である。 図35の状態における開閉プレート、タンブラプレート、およびサイドバーの位置の関係を示す図である。 鍵が挿入されたシリンダ錠の縦断面図である。 鍵を回動するときのシリンダ錠の縦断面図である。 図38の状態における開閉プレート、タンブラプレート、およびサイドバーの位置の関係を示す図である。 正規の鍵が挿入されていないシリンダ錠の縦断面図である。 リセットボタンを説明する図である。 リセットボタンが押下されたときのシリンダ錠の断面図である。 図42の状態から鍵を回動させたときのシリンダ錠の断面図である。 リセットさせる前の開閉プレート、タンブラプレート、およびサイドバーの位置の関係を示す図である。 リセットされるときの開閉プレート、タンブラプレート、およびサイドバーの位置の関係を示す図である。 リセットが完了したシリンダ錠の断面図である。 キーコードの変更するときのシリンダ錠の断面図である。 キーコードの変更が完了したシリンダ錠の断面図である。 内周シリンダの外観を示す図である。 図49の内周シリンダの断面図である。 図50の内周シリンダの端部の拡大図である。 鍵が完全に挿入されたシリンダ錠の断面図である。
符号の説明
191 シリンダ錠,
201 外周シリンダ,
201d 凹部,
203 内周シリンダ,
203a 鍵穴,
203b 端部,
211 リセットボタン,
212 ジョイントカム,
231−1乃至231−8 開閉プレート,
231−1a乃至231−8a 係合穴,
231−1b乃至231−8b 係合穴,
232−1乃至232−8 開閉プレート用バネ,
233−1乃至233−8 タンブラプレート,
233−1a乃至233−8a 凹部,
233−1b乃至233−8b 係合ピン,
251 サイドバー,
251a 凸部,
311 完全挿入確認バネ,
311a 尖端部,
312 完全挿入確認ボタン,
3 鍵,
4

Claims (6)

  1. シリンダに挿入された鍵のキーコードに対応する面に当接することによって、前記キーコードに応じて前記面の位置が変化する方向である第1の方向の第1の位置に移動させられる開閉プレートと、
    前記第1の方向に直交し、前記鍵の挿入の方向と平行な第2の方向の位置が第2の位置または第3の位置に移動可能に設けられたタンブラプレートと、
    前記タンブラプレートを、前記シリンダの回動位置に応じて、前記第2の方向の前記第2の位置または前記第3の位置に移動させるサイドバーと
    を含み、
    前記タンブラプレートは、
    前記第2の方向の前記第2の位置に移動している場合、前記開閉プレートに設けられた前記第1の方向に並ぶ複数の位置決め部分のうちの、1つの前記位置決め部分と、自分の一部とが係合することによって、係合している前記位置決め部分の位置と前記第1の位置とによって定まる前記第1の方向の第4の位置に移動させられ、前記第1の方向の前記第4の位置によって、前記サイドバーの前記第1の方向および前記第2の方向に直交する第3の方向の移動を規制することにより施錠するか、または開錠する動作を決定し、
    前記第2の方向の前記第3の位置に移動している場合、自分の一部と、前記開閉プレートに設けられた前記位置決め部分との係合を解除させられ、
    前記開閉プレートは、
    前記鍵が挿入されたとき、挿入された前記鍵のキーコードに対応する面に当接することによって、挿入されている前記鍵のキーコードに対応する前記面で定まる位置であって、複数の前記位置決め部分のうちの、1つの前記位置決め部分と自分の一部とが係合することができる前記第1の方向の位置に移動させられる
    ことを特徴とするシリンダ錠。
  2. 前記開閉プレートと前記タンブラプレートとは、穴とピンとにより係合する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダ錠。
  3. 前記開閉プレートが前記鍵のキーコードに対応する前記面に当接するように、前記開閉プレートを付勢するバネをさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダ錠。
  4. バネで構成される尖端部を有し、前記シリンダに前記鍵が完全に挿入されていない場合、前記尖端部が前記シリンダの鍵穴に掛止し、前記シリンダに前記鍵が完全に挿入された場合、前記鍵により前記尖端部が押圧されることにより、前記シリンダの鍵穴との掛止が解除される掛止手段をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダ錠。
  5. 前記尖端部を覆うボタンをさらに備え、
    前記シリンダに前記鍵が完全に挿入されていない場合、前記ボタンが前記シリンダの鍵穴に掛止し、前記シリンダに前記鍵が完全に挿入された場合、前記鍵により前記ボタンが押圧されることにより、シリンダの鍵穴との掛止が解除される
    ことを特徴とする請求項4に記載のシリンダ錠。
  6. 前記シリンダに前記鍵が完全に挿入された場合、前記鍵の尖端部が前記シリンダの一部に当接し、前記鍵の前記シリンダに対する位置が一定となるように保持される
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダ錠。
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